(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023149761
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】処方箋薬剤の服薬管理及び療養管理のビジネスモデル
(51)【国際特許分類】
G16H 20/10 20180101AFI20231005BHJP
【FI】
G16H20/10
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022058514
(22)【出願日】2022-03-31
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】516105224
【氏名又は名称】有限会社クリエイトホーム
(71)【出願人】
【識別番号】520367681
【氏名又は名称】岡村 信二
(74)【代理人】
【識別番号】100195039
【弁理士】
【氏名又は名称】古城 耕一
(72)【発明者】
【氏名】中山 達也
(72)【発明者】
【氏名】岡村 信二
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA25
(57)【要約】
【課題】第三者の目が届かないため、独居高齢者の服薬管理と居宅療養管理がうまく行なわれない場合が多く、さらに、買物弱者である場合も潜在化していることを解決する一助となるビジネスモデルを構築する。
【解決手段】特定の調剤薬局と契約した独居高齢者等のクライアント宅に、当該調剤薬局との通信可能なタブレット端末を置き、受診した病院からの処方箋をタブレット端末を使って送信し、契約したかかりつけ調剤薬局で受信し、処方薬を薬剤師が届け、その際に薬の減り具合を確認する服薬管理を行ない、さらに薬剤師が調剤薬局と提携したストアの商品リストがあるタブレット端末から、商品の御用聞きを行ない、買物商品のデータを提携ストアに送信し、翌週あるいは隔週で薬剤師が処方薬を持参して届ける際に、買物商品を一緒に届ける買物代行も行ない、クライアントの健康観察をする見守りを兼ねたビジネスモデルである。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
契約クライアント宅にタブレット端末(A)を設置する工程と、
クライアントがタブレット端末(A)を使って処方箋を撮影し、通院した病院からの処方箋(28日分の場合)を画像として送信する工程と、
当該送信された処方箋画像を契約した調剤薬局側で受信する工程と、
受信した処方箋に基づく個人を特定するための工程と、
特定した個人情報に基づくに基づくデータベースとの照合による健康保険証情報や介護保険情報やクレジットカード情報や引落し銀行口座あるいは現金支払の有無等の情報を確定する工程と、
処方薬の配薬希望情報(当日配薬を除く、翌週や隔週配薬の希望日時)を確認する工程と、
処方箋を受信した当日に薬剤師が1週間分又は2週間分の処方薬を用意してクライアント宅へ持参して届けて、処方箋の原本を受け取る工程と、
薬剤師が翌週あるいは隔週に訪問する際に服薬管理や健康観察する工程と、
タブレット端末(A)の「お薬飲みました」をクリックして服薬管理データベースでクライアントの服薬状況を管理する工程と、
健康観察した結果に対する不具合の場合の通知に関するデータベースに基づく連絡先にアクセスする工程と、
からなる調剤薬局に務める薬剤師による見守りのためのビジネスモデルである。
【請求項2】
契約したクライアント宅にタブレット端末(B)を設置する工程と、
通院した病院からの処方箋をクライアントが自宅から画像として送信する工程と、
当該送信された処方箋画像を契約した調剤薬局側で受信する工程と、
処方箋に基づいて個人を特定する工程と、当日に薬剤師が1週間あるいは2週間分の処方薬を用意してクライアント宅へ持参して届け、処方箋の原本を受け取る工程と、
特定した個人情報に基づくに基づくデータベースとの照合による保険証情報やカード情報や引落し銀行口座あるいは現金支払の有無等の情報を確する工程と、
処方薬の配薬希望情報(当日配薬を除く、翌週や隔週配薬の希望日時)を確認する工程と
薬剤師が翌週あるいは隔週に次回分の処方薬を持参して訪問する際に服薬管理や健康観察する工程と、
健康観察した結果に対する不具合の場合の通知に関するデータベースに基づく連絡先にアクセスする工程と、
タブレット端末(B)の「薬飲みました」をクリックして服薬状況データベースでクライアントの服薬を管理する工程と、
タブレット端末(B)の「かかりつけ薬局へ」をクリックしすれば、かかりつけの薬剤師に健康相談や服薬指導を相談できる工程と、
提携したストアの商品データベースに接続できるタブレット端末(B)の商品選択画面を使って、薬剤師がクライアント宅でクライアントが希望する商品選択させる工程と、
クライアント宅で薬剤師が選択した買物商品の注文書を発行し、クライアントから注文内容を確認のための署名をもらう工程と
提携したストアへ買物商品データを接続したタブレット端末(B)から薬剤師がデータ送信する工程と、
注文内容を受信した提携ストアは、受注した買物商品を次回薬剤師がクライアント宅へ赴く前に提携した調剤薬局へ届ける工程と、
薬剤師が次回分の処方薬の持参と共に買物商品をクライアントへ届ける工程と、
からなる調剤薬局に務める薬剤師による配薬と買物代行を行いながら、服薬管理と療養管理を兼ねた見守りのためのビジネスモデルである。
【請求項3】
契約したクライアント宅にタブレット端末(B)を設置する工程と、
通院した病院からの処方箋をクライアントが自宅から画像として送信する工程と、
当該送信された処方箋画像を契約した調剤薬局側で受信する工程と、
処方箋に基づいて個人を特定する工程と、当日に薬剤師が1週間あるいは2週間分の処方薬を用意してクライアント宅へ持参して届け、処方箋の原本を受け取る工程と、
特定した個人情報に基づくに基づくデータベースとの照合による保険証情報やカード情報や引落し銀行口座あるいは現金支払の有無等の情報を確する工程と、
処方薬の配薬希望情報(当日配薬を除く、翌週や隔週配薬の希望日時)を確認する工程と
薬剤師が翌週あるいは隔週に次回分の処方薬を持参して訪問する際に服薬管理や健康観察する工程と、
健康観察した結果に対する不具合の場合の通知に関するデータベースに基づく連絡先にアクセスする工程と、タブレット端末(B)の「薬飲みました」をクリックして服薬状況データベースでクライアントの服薬を管理する工程と、
タブレット端末(B)の「かかりつけ薬局へ」をクリックしすれば、かかりつけの薬剤師に健康相談や服薬指導を相談できる工程と、
提携したストアの商品データベースに接続できるタブレット端末(B)の商品選択画面を使って、クライアント宅で、にクライアントが希望する商品選択する工程と、提携したストアへ買物商品データを接続したタブレット端末(B)からクライアントがデータ送信する工程と、
注文内容を受信した提携ストアは、受注した買物商品を次回薬剤師がクライアント宅へ赴く前に提携した調剤薬局へ届ける工程と、
薬剤師が次回分の処方薬野の持参と共に買物商品をクライアントへ届けることができる工程と、
薬剤師がクライアント宅で買物商品と買物履歴の注文内容をその都度確認することにより発注間違いを防ぐ工程と、
からなる調剤薬局に務める薬剤師による配薬と買物商品の納入を行いながら、服薬管理と療養管理を兼ねた見守りのためのビジネスモデルである。
【請求項4】
契約したクライアントが暮らす高齢者施設にタブレット端末(B)を設置する工程と、
通院した病院からの処方箋をクライアントあるいは高齢者施設の職員が高齢者施設から画像として送信する工程と、
当該送信された処方箋画像を契約した調剤薬局側で受信する工程と、
処方箋に基づいて個人を特定する工程と、当日に薬剤師が1週間あるいは2週間分の処方薬を用意してクライアント宅へ持参して届け、処方箋の原本を受け取る工程と、
特定した個人情報に基づくに基づくデータベースとの照合による保険証情報やカード情報や引落し銀行口座あるいは現金支払の有無等の情報を確する工程と、
処方薬の配薬希望情報(当日配薬を除く、翌週や隔週配薬の希望日時)を確認する工程と
薬剤師が翌週あるいは隔週に次回分の処方薬を持参して訪問する際に服薬管理や健康観察する工程と、
提携したストアの商品データベースに接続できるタブレット端末(B)の商品選択画面を使って、薬剤師が高齢者施設で高齢者施設のクライアントが希望する商品選択させる工程と、
高齢者施設で薬剤師が選択した買物商品の注文書を発行し、クライアントから注文内容を確認のための署名をもらう工程と
提携したストアへ買物商品データを接続したタブレット端末(B)から薬剤師がデータ送信する工程と、
注文内容を受信した提携ストアは、受注した買物商品を次回薬剤師が高齢者施設へ赴く前に提携した調剤薬局へ届ける工程と、
薬剤師が次回分の処方薬の持参と共に買物商品をクライアントへ届ける工程と、
からなる調剤薬局に務める薬剤師による配薬と買物代行を行いながら、高齢者施設に暮らすクライアントの服薬管理を兼ねた見守りのためのビジネスモデルである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処方箋薬局からクライアント宅へ処方薬を薬剤師が持参する際に付随できるサービスに関するビジネスモデルである。
【背景技術】
【0002】
総務省統計局によると、2019年9月の時点で、日本の高齢化率(65歳以上の高齢者が人口全体に占める割合)は、28.4%と過去最高となり、増加傾向を示している。さらに、いわゆる2025年度問題として、人口の約3分の1が65歳以上の高齢者で占められるとの推計がなされている。ここで、高齢者問題と共に顕在化している問題は、買い物難民という社会問題である。いわゆる買い物難民とは、買物弱者とも呼ばれ、決して金銭的な難民ではなく、さまざまな理由によって、食料や生活に必要な物が買えなくなる人のことである。また、物だけではなく、郵便局や病院、役所などの料金を支払うことで受けられていた公的なサービスを受けることができなくなることも含まれ、早急に解決しなければならない社会問題となっている。
【0003】
買物や生活に必需なサービスが享受できないことは、生活の品質を下げ、最終的には生命の維持ができないかもしれないという究極的な問題に繋がって来る。このような買物難民や買物弱者が、経済産業省の報告によれば、少なくとも全国で700万人はいると推計されている。買物難民の存在は、農村や山間部にある小規模集落だけに限らず、地方の都市などの団地にも見受けられ、さらに買物難民の後ろにいる買物弱者が大都市周辺のベッドタウンだけではなく、大都市の中にも潜在化している。
高齢者の免許返納により、いままで運転して行くことができた馴染みのデパートやスーパーやコンビニエンスストアやお店にも通うことができなくなり、特に軽くても体積に大きくて手に負えない生活必需品は自家用車が無いため運搬できず、ネットスーパーや生協宅配で買うことができるが、玄関先に置き配して、ひとり暮らしの高齢者の健康状態のお見守りを兼ねていないのが実情である。
【0004】
そこで、高齢者の見守りビジネスとして、警備会社の各種サービスや宅配業者の見守りサービスがあるが、ネットスーパーや生協宅配のような弁当や食料や生活必需品をお届けがないことに加え、何れのサービスにおいても、医療機関を受診して健康維持を図って日常生活を送る高齢者にとって、医療機からの処方箋に基づく処方薬について日々の服薬管理がなされていないという問題点があった。
【0005】
それは、処方薬の適用日数は通常28日であるが、高齢者の場合、同一薬剤の場合、56日以上の薬が処方される場合が有り、高齢者自身が毎日の服薬管理が上手にできない場合が見受けられ、同じ日に薬剤を過剰摂取したり、あるいは、全く摂取していなかったりすることがあり、せっかくの健康維持のための処方薬の過剰摂取又は服薬忘れによって、健康管理ができていない状態が生じている。
【0006】
さらに、公共交通機関が不十分な地域では、マイカーの所有は必須条件であり、通院に限らず、購入した食料品や衣料品や生活必需品の運搬手段であり、高齢者が運転免許証の返納ができない要因であり、高齢ドライバーによるアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故のニュースが後を絶たたず、社会問題となっている現状があり、買物代行以上のサービスが必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2019-091360号公報
【特許文献2】特開2019-053638号公報
【特許文献3】特開2018-081685号公報
【特許文献4】特開2003-242248号公報
【特許文献5】特開2003-067516号公報
【特許文献6】特許第6987417号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
解決しようとする問題点は、高齢のクライアントであって、いわゆる買物弱者であり、服薬管理や居宅療養管理が必要とする場合に、特定の商店(特に提携したストア)での買物代行を兼ね備えた薬剤師による見守りシステムを構築する点である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、病院での受診を終えたクライアントが調剤薬局に寄らずに自宅に戻り、契約した調剤薬局へ処方箋を送信すれば、受診当日、それまでの服薬管理を目的として、契約調剤薬局から処方薬をクライアント宅へ薬剤師が持参するという特徴を有している。
さらに、その際に、当該契約薬局と提携したストアへ必要な食品や生活必需品などの商品の注文をクライアントから受けた場合は、その場から提携ストアへ注文内容を送信して、次回(原則1週間後)の訪問の際に、薬剤師が処方薬と共に注文した買物を持参して、クライアントの服薬管理と療養管理という見守りを毎週又は隔週行なうことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明のビジネスモデルは、薬の処方日数が28日の場合に、処方箋画像を受信したかかりつけ調剤薬局で、1週間又は2週間ごとに、処方薬を7日分又は14日分ずつに分けて、実費又は介護保険を利用して、薬剤師がクライアント宅へ処方薬を持参訪問し、服薬管理を行なうと共に、クライアントの健康状態を確認する。
もし、クライアントに病気の兆候や不具合の異変が見受けられる場合には、かかりつけの病院の担当医師へ連絡するとともに、家族へも電話やメールにより現状を知らせることで、医療関係者である薬剤師による高齢者の健康見守りを代行できるという利点がある。
また、新型コロナウィルスの影響により、高齢者施設内への家族であっても訪問が制限される中、入居する高齢者が隠れた買物弱者となっているが、薬剤師は必要な処方薬を届けるために出入りができるため、本発明のビジネスモデルを使えば、当該施設が契約した調剤薬局と提携したストアからの商品の御用聞きも可能であり、その後、契約調剤薬局の薬剤師が服薬管理と療養管理を兼ねた当該高齢者施設のクライアントへ、処方薬と共にクライアントが希望する買物商品を届けることができるという利点もある。
【0011】
また、処方薬の適用日数は通常28日であるが、高齢者の場合、同一薬剤の場合、56日以上の薬が処方される場合が有り、高齢者自身が毎日の服薬管理が上手にできない場合が見受けられ、同じ日に薬剤を過剰に摂取したり、あるいは、全く摂取していなかったりすることがある。
そこで、正しい服薬が健康維持に繋がると考え、かかりつけの調剤薬局の薬剤師又はAIによる電子機器を用いて間接的に管理することにより、高齢のクライアントでも使える電子機器を配布して、服薬管理を行なうビジネスモデルの構築が必要である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1はクライアントと病院と契約調剤薬局の流れ説明図である。(実施例1)
【
図2】
図2はクライアントに渡すタブレット端末Aの画面の一例である。(実施例1)
【
図3】
図3はクライアンとト契約調剤薬局との送受信画面の一例である。(実施例1)
【
図4】
図4はクライアントの服薬を管理する調剤薬局との送受信の説明図である。(実施例1)
【
図5】
図5はクライアントの服薬を管理するデータベースとの送受信の説明図である。(実施例1)
【
図6】
図6はクライアントと病院と契約調剤薬局と提携ストアにおける流れ説明図である。(実施例2)
【
図7】
図7はクライアントに渡す買物選択付タブレット端末Bの画面の一例である。(実施例2)
【
図8】
図8はクライアンとト契約調剤薬局との送受信画面の一例である。(実施例2)
【
図9】
図9はタブレット端末Bと提携ストアとの送受信の説明図である。(実施例2)
【
図10】
図10はタブレット端末Bによる商品選択画面の一例である。(実施例2)
【
図11】
図11はタブレット端末Bの別画面の一例である。(実施例2)
【
図12】
図12はクライアントが高齢者施設にいる場合の流れ説明図である。(実施例3)
【発明を実施するための形態】
【0013】
クライアント宅に1台の送受信可能な装置としてタブレット端末等を設置し、契約したかかりつけ調剤薬局に設置した送受信可能な装置であるPCやタブレット端末との通信により、調剤薬局側で処方箋画像を受け取り、薬剤師がクライアント宅へその日に赴き(28日の処方薬の場合)、1週間分あるいは2週間分の処方薬を手渡すと共に、クライアントの服薬状況の確認と健康状態の確認を行ない、不具合を発見したときは、かかりつけの病院に連絡するとともに、離れて暮らす家族等にも連絡できる見守りも兼ねたビジネスモデルシステムである。
また、タブレット端末等のビデオ通話機能を利用して、契約した調剤薬局の薬剤師と会話することも可能であり、クライアントの様子を薬剤師が間接的に確認しながら、クライアントの健康に関するアドバイスを行えるビジネスモデルでもある。
【実施例0014】
図1に示す流れ(1)の様に、病院を受診したクライアントは、流れ(2)の様に、例えば28日分の処方箋を受け取り、そのまま自宅へ戻ることができ、流れ(3)と
図3で示す様に、自宅から
図3のタブレット端末(A)1の処方箋送信部7の機能を使って処方箋を画像として、契約したかかりつけ調剤薬局10へ送信し、流れ(4)の様に、処方箋画像を受信した調剤薬局10で処方薬を1週間又は2週間分を用意して、当日、調剤薬局10の薬剤師がクライアント宅へ持参し、処方箋の原本を受け取り、流れ(5)の様に、翌週あるいは隔週に再度、薬剤師がクライアント宅を訪問し、服薬の状態や健康観察を行なうビジネスモデルである。
さらに、
図2と
図4で示す様に、タブレット端末(A)1の画面上の服薬完了送信部4を設け、お薬を服用した場合には「お薬飲みました」をクリックすれば、
図5で示す様に契約した調剤薬局10のPCやタブレット端末等の服薬状況データベース11にクライアントごとに管理して、薬剤師がチェックを行なう。
また、クリックの有無により、健康状態が保たれていることが確認できる利点がある。
1週間あるいは隔週毎に薬剤師がクライアント宅へ赴くので、処方薬の減り具合を目視できるので、服薬状況データベースの11内容を精査できる。
【0015】
独居クライアント宅には1台の発信受信装置としてタブレット端末(A)1を設置し、契約した調剤薬局10にも設置した発信受信装置であるPCやタブレット端末との通信により、調剤薬局側10で処方箋画像を受け取る。
当該調剤薬局の薬剤師は、クライアント情報を識別する装置で、クライアントの住所等の位置情報や年齢、登録保険証番号を識別し、カード支払、現金支払あるいは銀行口座引き落としのクライアントであるかをクライアントの個人特定のための登録データベースから判断する。
又、薬の種類と容量用法の処方薬データベースから必要情報を印刷し、薬剤師が独居クライアント宅へ赴き、1週間分あるいは2週間分の処方薬を手渡すと共に、独居クライアントの服薬状況の確認と健康状態の確認を行なう。
【0016】
当該ビジネスモデルは、クライアントと契約したかかりつけ調剤薬局10との間で処方箋を画像として送受信し、薬剤師が処方薬を持参して届けることを基本とするものであり、配薬の際に、薬剤師による服薬管理や健康管理を定期的に行なう見守りのためのビジネスモデルを構築するものである。
【0017】
必要なシステムは、契約クライアント宅にタブレット端末(A)を設置する工程と、通院した病院からの処方箋(28日分の場合)を画像として送信する工程と、当該送信された処方箋を契約した調剤薬局側で受信する工程と、受信した処方箋に基づく個人を特定するための工程と、特定した個人情報に基づくに基づくデータベースとの照合による健康保険証情報や介護保険情報やクレジットカード情報や引落し銀行口座あるいは現金支払の有無等の情報を確定する工程と、処方薬の配薬希望情報(当日配薬を除く、翌週や隔週配薬の希望日時)を確認する工程と、処方箋を受信した当日に薬剤師が1週間分又は2週間分の処方薬を用意してクライアント宅へ持参して届けて処方箋の原本を受け取る工程と、薬剤師が翌週あるいは隔週に訪問する際に服薬管理や健康観察する工程と、
図2のタブレット端末(A)の「お薬飲みました」をクリックして服薬管理データベースでクライアントの服薬状況を管理する工程と、健康観察した結果に対する不具合の場合の通知に関するデータベースに基づく連絡先にアクセスする工程とからなる調剤薬局に務める薬剤師による見守りのためのビジネスモデルである。
図6の流れ(1)示す様に、クライアントは病院で受診して、流れ(2)の様に処方箋を受け取り、そのまま自宅へ帰ることができ、流れ(3)と
図8で示す様に、自宅から
図7の買物機能付タブレット端末(B)12を使って、処方箋画像を契約した調剤薬局10へ送信し、流れ(4)の様に、処方箋画像を受信した当該調剤薬局10は、例えば28日分の処方薬のうち1週間の処方薬を用意してクライアント宅へ持参して処方箋の原本を受け取り、流れ(5)と
図9で示す様に、クライアント宅から薬剤師が買物切換部13の「買物ボタン」をクリックすれば、
図10で示す様に提携したストア18の買物商品選択画面16に繋がり、クライアントは必要に商品の買物ができ、薬剤師はその場で注文書を発行すれば、クライアントからの署名をもらうことで発注ミスを防ぐことができる。
その後、流れ(6)の様に、次回、薬剤師がクライアント宅へ訪問前までに、提携したストア18から買物商品が契約調剤薬局10へ届けられ、流れ(7)の様に、次の1週間分の処方薬と共に買物商品を薬剤師が持参する。
このように、1週間ごとに、薬剤師がクライアント宅へ訪問することで、服薬管理と健康観察を兼ねた居宅療養管理に加え、買物代行も兼ねることで、買物弱者を減らすことができる。
さらに、訪問した薬剤師がクライアントの様子がおかしい場合には、直ぐにかかりつけ病院へ連絡することが可能であり、家族が離れた場所にいる独居クライアントの場合には家族への連絡もすることが可能となる。
提携先ストア18として、コンビニエンスストアやスーパーマーケットや個人商店などで構わないが、特にコンビニエンスストアは定価販売されて、同じ種類のコンビニエンスストアであれば、商品の品揃えや価格も同じであり、商品選択のし易さが特徴として挙げられる。
必要なシステムは、契約したクライアント宅にタブレット端末(B)を設置する工程と、通院した病院からの処方箋をクライアントが自宅から画像として送信する工程と、当該送信された処方箋画像を契約した調剤薬局側で受信する工程と、処方箋に基づいて個人を特定する工程と、当日に薬剤師が1週間あるいは2週間分の処方薬を用意してクライアント宅へ持参して届け、処方箋の原本を受け取る工程と、特定した個人情報に基づくに基づくデータベースとの照合による保険証情報や介護保険情報やクレジットカード情報や引落し銀行口座あるいは現金支払の有無等の情報を確定する工程と、処方薬の配薬希望情報(当日配薬を除く、翌週や隔週配薬の希望日時)を確認する工程と 薬剤師が翌週あるいは隔週に次回分の処方薬を持参して訪問する際に服薬管理や健康観察する工程と、健康観察した結果に対する不具合の場合の通知に関するデータベースに基づく連絡先にアクセスする工程と、
図7に示す様にタブレット端末(B)の「薬飲みました」をクリックして服薬状況データベースでクライアントの服薬を管理する工程と、
図8に示す様にタブレット端末(B)の「かかりつけ薬局へ」をクリックしすれば、かかりつけの薬剤師に健康相談や服薬指導を相談できる工程と、提携したストアの商品データベースに接続できるタブレット端末(B)のお買物切換部13の「お買物」をクリックして、
図9で示す様に、タブレット端末の買物商品選択切換部14と買物履歴切換部15を表示させ、薬剤師がクライアント宅で買物商品選択切換部14の「買物商品選択」をクリックして、
図10の画面に示す様に、買物商品選択画面16からクライアントが希望する商品選択させる工程と、クライアント宅で薬剤師が選択した買物商品の注文書を発行し、クライアントから注文内容を確認のための署名をもらう工程と 提携したストアへ買物商品データを接続したタブレット端末(B)12から薬剤師がデータ送信する工程と、注文内容を受信した提携ストア18は、受注した買物商品を次回薬剤師がクライアント宅へ赴く前までに、提携した調剤薬局10へ届ける工程と、薬剤師が次回分の処方薬の持参と共に買物商品をクライアントへ届ける工程と、からなる調剤薬局に務める薬剤師による配薬と買物代行を行いながら、服薬管理と療養管理を兼ねた見守りのためのビジネスモデルである。
また、クライアント自身がタブレット端末(B)12を用いて、提携ストア18に直接商品を選択注文することも可能である。
その場合は、クライアント自身がタブレット端末(B)12の買物履歴切換部15の「買物履歴」をクリックすれば買物履歴を確認でき、薬剤師が配薬と商品納入で赴いた際に買物商品と買物履歴の注文内容をその都度確認することにより発注間違いを防ぐことができる。