(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023149841
(43)【公開日】2023-10-16
(54)【発明の名称】ポータブルトイレ
(51)【国際特許分類】
A47K 11/04 20060101AFI20231005BHJP
A47K 13/00 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
A47K11/04
A47K13/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022058619
(22)【出願日】2022-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000000505
【氏名又は名称】アロン化成株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121500
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 高志
(74)【代理人】
【識別番号】100121186
【弁理士】
【氏名又は名称】山根 広昭
(74)【代理人】
【識別番号】100189887
【弁理士】
【氏名又は名称】古市 昭博
(74)【代理人】
【識別番号】100218084
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊光
(72)【発明者】
【氏名】青山 智行
(72)【発明者】
【氏名】李 剛
【テーマコード(参考)】
2D036
2D037
【Fターム(参考)】
2D036HA03
2D036HA12
2D036HA21
2D036HA22
2D036HA27
2D036HA31
2D036HA42
2D037AA16
2D037AB02
2D037AB11
2D037BA13
2D037BA16
(57)【要約】
【課題】蓋を簡単に、かつ、正しい取り付け向きで装着できるポータブルトイレ
【解決手段】ポータブルトイレは、座部を含む本体10Aと、座部上に配置された便座と、本体10Aに着脱可能に設けられ本体10Aに装着された状態では後端部を軸に回動し便座の上で開閉する蓋30と、を備える。蓋30は、閉めたときに便座と向かい合う下面30Dと、下面30Dの裏面である上面30Uと、後端部に設けられた軸31L、31Rと、を備える。本体10Aは、蓋30の軸31L、31Rを回転可能に支持する軸受11L、11Rを備える。本体10Aの軸受11L、11Rには、軸受11L、11Rの径方向に蓋30の軸31L、31Rを抜き差し可能なように切り欠かれた切欠き13L、13Rが形成されている。本体10Aおよび蓋30は、上面30Uが便座と向かい合うように蓋30を本体10Aに装着することが不可能なように、左右非対称に構成されている。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
排泄物容器が収容される空間が設けられた座部を含む本体と、
前記座部上に配置された便座と、
前記本体に着脱可能に設けられ、前記本体に装着された状態では後端部を軸に回動し前記便座の上で開閉する蓋と、を備え、
前記蓋は、
閉めたときに前記便座と向かい合う下面と、
前記下面の裏面である上面と、
後端部に設けられた軸または軸受と、を備え、
前記本体は、前記蓋の軸または軸受を回転可能に支持する軸受または軸を備え、
前記本体または前記蓋の軸受には、軸受の径方向に前記蓋または前記本体の軸を抜き差し可能なように切り欠かれた切欠きが形成され、
前記本体および前記蓋は、前記上面が前記便座と向かい合うように前記蓋を前記本体に装着することが不可能なように、左右非対称に構成されている、
ポータブルトイレ。
【請求項2】
前記蓋の軸または軸受は、前記蓋の左右方向の中心線の両側に配置された一対の軸または軸受を含み、
前記本体の軸受または軸は、前記本体の左右方向の中心線の両側に配置された一対の軸受または軸を含み、
前記蓋の一対の軸または軸受は、前記蓋の左右方向の中心線に対して非対称な形状を有しており、
前記本体の一対の軸受または軸は、前記蓋の一対の軸または軸受に対応した形状を有している、
請求項1に記載のポータブルトイレ。
【請求項3】
前記蓋の一対の軸または軸受は、太さが異なっている、
請求項2に記載のポータブルトイレ。
【請求項4】
前記蓋の軸または軸受は、前記蓋の左右方向の中心線の両側に配置された一対の軸または軸受を含み、
前記本体の軸受または軸は、前記本体の左右方向の中心線の両側に配置された一対の軸受または軸を含み、
前記蓋の一対の軸または軸受は、前記蓋の左右方向の中心線に対して非対称な位置に配置されており、
前記本体の一対の軸受または軸は、前記蓋の一対の軸または軸受に対応した位置に配置されている、
請求項1~3のいずれか一つに記載のポータブルトイレ。
【請求項5】
前記蓋は、左右方向の中心線に対して非対称な凸部または凹部を有し、
前記本体は、前記蓋と向かい合う部分に前記蓋の前記凸部または凹部に対応する凹部または凸部を有し、
前記蓋の前記上面が前記便座と向かい合う前記蓋の向きでは、前記蓋の凸部が前記本体と干渉するか、または、前記本体の凸部が前記蓋と干渉する、
請求項1~4のいずれか一つに記載のポータブルトイレ。
【請求項6】
前記蓋は、左右方向に延びるヒンジ部を備え、前記ヒンジ部に沿って二つ折り可能に構成されている、
請求項1~5のいずれか一つに記載のポータブルトイレ。
【請求項7】
前記座部の上部から上方に延びる左右一対の背もたれ支柱と、前記左右一対の背もたれ支柱の間に架け渡された背もたれ部と、を備えた背もたれを有し、
前記蓋は、前記座部、前記左右一対の背もたれ支柱、および前記背もたれ部によって区画された領域を通過して前記本体に着脱されるように構成され、前記ヒンジ部に沿って二つ折りした状態で前記領域を通過可能である、
請求項6に記載のポータブルトイレ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポータブルトイレに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、着脱可能な便蓋を備えた可搬便器が開示されている。特許文献1に記載の可搬便器は、便蓋が回動自在に取り付けられた連結体を備え、連結体は便器外郭に着脱自在に取り付けられている。そのため、特許文献1に記載の可搬便器では、便蓋を便器外郭から取り外すことができる、とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ポータブルトイレにおいては、例えば清掃等のために、便座に被せる蓋を介護者等が本体から取り外し、再度装着することが想定される。蓋を本体に装着する際には、特に訓練された者でなくても、簡単に、かつ、蓋の装着向きを間違えないように装着できることが望ましい。
【0005】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、蓋を簡単に、かつ、正しい取り付け向きで装着できるポータブルトイレを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここに開示するポータブルトイレは、排泄物容器が収容される空間が設けられた座部を含む本体と、前記座部上に配置された便座と、前記本体に着脱可能に設けられ前記本体に装着された状態では後端部を軸に回動し前記便座の上で開閉する蓋と、を備える。前記蓋は、閉めたときに前記便座と向かい合う下面と、前記下面の裏面である上面と、後端部に設けられた軸または軸受と、を備えている。前記本体は、前記蓋の軸または軸受を回転可能に支持する軸受または軸を備えている。前記本体または前記蓋の軸受には、軸受の径方向に前記蓋または前記本体の軸を抜き差し可能なように切り欠かれた切欠きが形成されている。前記本体および前記蓋は、前記上面が前記便座と向かい合うように前記蓋を前記本体に装着することが不可能なように、左右非対称に構成されている。
【0007】
上記ポータブルトイレによれば、軸受に形成された切欠きに軸を通すことにより、蓋を簡単に本体に装着できる。かつ、ポータブルトイレは、上面が便座と向かい合うように蓋を本体に装着することができないように、本体および蓋が左右非対称に構成されている。そのため、間違った向きでは蓋を取り付けることができず、蓋は正しい取り付け向きで装着される。
【0008】
上記ポータブルトイレの好ましい一態様によれば、前記蓋の軸または軸受は、前記蓋の左右方向の中心線の両側に配置された一対の軸または軸受を含んでいる。前記本体の軸受または軸は、前記本体の左右方向の中心線の両側に配置された一対の軸受または軸を含んでいる。前記蓋の一対の軸または軸受は、前記蓋の左右方向の中心線に対して非対称な形状を有している。前記本体の一対の軸受または軸は、前記蓋の一対の軸または軸受に対応した形状を有している。
【0009】
上記ポータブルトイレによれば、蓋の一対の軸または軸受は、蓋の左右方向の中心線に対して非対称な形状を有している。また、本体の一対の軸受または軸は、蓋の一対の軸または軸受に対応した形状を有している。そのため、蓋の向きが左右逆、すなわち蓋の上面が便座と向かい合う向きでは、蓋の軸または軸受を本体の軸受または軸に装着することができない。よって、かかる構成によれば、蓋は正しい取り付け向きで装着される。
【0010】
上記ポータブルトイレの好ましい一態様によれば、前記蓋の一対の軸または軸受は、太さが異なっている。
【0011】
上記ポータブルトイレによれば、蓋の一対の軸または軸受の太さを異ならせることにより、蓋の一対の軸または軸受を左右非対称な形状とすることができる。
【0012】
本発明のポータブルトイレの好ましい一態様によれば、前記蓋の軸または軸受は、前記蓋の左右方向の中心線の両側に配置された一対の軸または軸受を含んでいる。前記本体の軸受または軸は、前記本体の左右方向の中心線の両側に配置された一対の軸受または軸を含んでいる。前記蓋の一対の軸または軸受は、前記蓋の左右方向の中心線に対して非対称な位置に配置されている。前記本体の一対の軸受または軸は、前記蓋の一対の軸または軸受に対応した位置に配置されている。
【0013】
本発明のポータブルトイレの好ましい一態様によれば、前記蓋は、左右方向の中心線に対して非対称な凸部または凹部を有している。前記本体は、前記蓋と向かい合う部分に前記蓋の前記凸部または凹部に対応する凹部または凸部を有している。ポータブルトイレは、前記蓋の前記上面が前記便座と向かい合う前記蓋の向きでは、前記蓋の凸部が前記本体と干渉するか、または、前記本体の凸部が前記蓋と干渉するように構成されている。
【0014】
これらのポータブルトイレによっても、上面が便座と向かい合うように蓋を本体に装着することを不可能とすることができる。
【0015】
本発明のポータブルトイレの好ましい一態様によれば、前記蓋は、左右方向に延びるヒンジ部を備え、前記ヒンジ部に沿って二つ折り可能に構成されている。
【0016】
蓋をヒンジ部に沿って二つ折りにすると、蓋の外側には、蓋の上面または下面がともに露出する。そのため、蓋の上下向きが識別しにくい。ここに開示する技術は、このような蓋の上下向きが識別しにくい場合があるポータブルトイレに適用すると、効果を発揮する。
【0017】
上記ポータブルトイレの好ましい一態様によれば、ポータブルトイレは、前記座部の上部から上方に延びる左右一対の背もたれ支柱と、前記左右一対の背もたれ支柱の間に架け渡された背もたれ部と、を備えた背もたれを有している。前記蓋は、前記座部、前記左右一対の背もたれ支柱、および前記背もたれ部によって区画された領域を通過して前記本体に着脱されるように構成され、前記ヒンジ部に沿って二つ折りした状態で前記領域を通過可能である。
【0018】
上記ポータブルトイレによれば、蓋を二つ折りにすると、蓋を本体に装着しやすい。そのため、蓋を本体に装着する際に蓋の上下向きが識別しにくくなる場合が多い。ここに開示する技術は、このような蓋の上下向きが識別しにくいことが多いポータブルトイレに適用すると、さらに効果を発揮する。
【発明の効果】
【0019】
ここに開示するポータブルトイレによれば、蓋を簡単に、かつ、正しい取り付け向きで装着できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】第1実施形態に係るポータブルトイレを示す斜視図である。
【
図2】蓋が取り外された状態のポータブルトイレを示す斜視図である。
【
図4】蓋の脱着方法を示すポータブルトイレの側面図である。
【
図5】蓋の軸および本体の軸受の模式的な縦断面図である。
【
図6】蓋の軸および本体の軸受の模式的な平面図である。
【
図7】第2実施形態に係る蓋と本体との連結部の模式的な平面図である。
【
図8】第3実施形態に係る蓋と本体との連結部の模式的な平面図である。
【
図9】第4実施形態に係る蓋と本体との連結部の模式的な平面図である。
【
図10】第5実施形態に係る蓋と本体との連結部の模式的な平面図である。
【
図11】第6実施形態に係る蓋と本体との連結部の模式的な平面図である。
【
図12】第7実施形態に係る蓋と本体との連結部の模式的な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しながら、いくつかの実施形態に係るポータブルトイレについて説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本発明のいくつかの実施形態に過ぎず、当然ながら本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
【0022】
[第1実施形態]
図1は、一実施形態に係るポータブルトイレ100を示す斜視図である。
図2は、蓋30が取り外された状態のポータブルトイレ100を示す斜視図である。以下の説明では、特に断らない限り、ポータブルトイレ100の前、後、左、右、上、下とは、ポータブルトイレ100を使用し、後述の便座22に座る使用者から見た前、後、左、右、上、下の各方向をそれぞれ意味するものとする。また、図面において、符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれポータブルトイレ100の前、後、左、右、上、下を示している。ただし、これら方向は説明の便宜上定めた方向に過ぎず、ポータブルトイレ100の設置態様を何ら限定するものではなく、本発明を何ら限定するものではない。
【0023】
ポータブルトイレ100は、主に高齢者および身障者などのいわゆる要介護者に使用されるトイレであり、介護用に好適に使用されるトイレである。また、ポータブルトイレ100は、床に固定されるトイレではなく、移動可能式のトイレである。
図1に示すように、ポータブルトイレ100は、座部10と、バケツ20(
図2参照)と、脚21と、便座22(
図2参照)と、蓋30と、背もたれ40と、左右一対の肘掛50と、を備えている。これらの部材の主たる材料としては、例えば、ABS樹脂、ポロプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等を好適に用いることができる。それぞれの部品は、例えば、射出成形により一体成形される。ただし、ポータブルトイレ100の材料や製法は、上記に限定されるわけではない。
【0024】
図2に示すように、座部10は、箱状に形成されており、上方に開口している。座部10には、バケツ20が収容される空間が設けられている。バケツ20は、ポータブルトイレ100を使用する使用者の尿や便などの排泄物が排出される排泄物容器である。バケツ20は、座部10の開口を通じて座部10の内側の空間に装着される。バケツ20は、上方に向かって開口している。バケツ20は、座部10に対して上下に着脱可能に構成されている。
【0025】
脚21は、座部10を支持するものである。脚21は、座部10を介してバケツ20を間接的に支持している。脚21は、座部10の下面から下方に延びている。本実施形態では、脚21の数は4つである。脚21は、座部10の左前部、左後部、右前部、右後部に設けられている。なお、
図1および
図2では、右後部の脚21の図示が省略されている。詳しい説明は省略するが、脚21は、座部10から下方に延びる長さを調整することが可能に構成されている。座部10から下方に延びる脚21の長さを調整することで、使用者の体格に合うように、座部10(言い換えると、便座22)の高さを調整することができる。
【0026】
図2に示すように、座部10には、便座22が設けられている。便座22は、使用者が尻を乗せて座る部位である。便座22は、座部10上に配置される。ここでは、便座22は、座部10の後部を軸に回転可能に座部10に取り付けられている。便座22は、前後に回動可能に構成されている。便座22を前方に回動させると、便座22を座部10の上面に配置し、かつ、水平に配置することができる。このとき、便座22は、バケツ20の上方に配置されるため、使用者は便座22に座って、排泄物をバケツ20に排出することができる。一方、便座22を後方に回動させると、便座22は、座部10の後部において立てることができる。このとき、座部10の内側を上方に開放することができる。よって、便座22を立てた状態にすることによって、座部10からバケツ20を上方に取り外すことができる。また、便座22を立てた状態にすることによって、バケツ20を上方から座部10に取り付けることができる。
【0027】
図1に示す蓋30は、バケツ20の上方においてバケツ20を覆うものである。蓋30は、座部10に着脱可能に設けられ、座部10に装着された状態では後端部を軸に回動し、便座22の上で開閉する。本実施形態では、蓋30は、折り畳み可能に構成されている。
図2では、蓋30は、取り外されているが、折り畳まれた状態で背もたれ40の下方に配置されていてもよい。蓋30を前方に回動させ、かつ、展開させることによって、
図1に示すように、便座22およびバケツ20を蓋30によって覆うことができる。蓋30を後方に回動させ、かつ、折り畳むことによって、便座22およびバケツ20が開放される。このことによって、使用者は、便座22に座ることができる。蓋30の詳細については後述する。
【0028】
背もたれ40は、便座22に座った使用者が凭れ掛かるものである。
図2に示すように、背もたれ40は、左右一対の背もたれ支柱41と、背もたれ部42と、を備えている。背もたれ支柱41は、座部10の上部から上方に延びている。詳しくは、
図2に示すように、左側の背もたれ支柱41は、座部10の左後部の上面から上方に延びている。右側の背もたれ支柱41は、座部10の右後部の上面から上方に延びている。一対の背もたれ支柱41は、便座22よりも後方に配置されている。背もたれ部42は、左右一対の背もたれ支柱41の間に架け渡されている。背もたれ部42や便座22の表面には、例えば、クッション性のある発泡軟質樹脂が用いられてもよい。
【0029】
肘掛50は、便座22の上に座った使用者が肘を置くためのものである。肘掛50は、便座22の上に座った使用者が立ち上がるときに手をつき体重を掛ける部材でもある。
図2に示すように、左右の肘掛50は、それぞれ、便座22の左方および右方に配置されている。肘掛50は、座部10に対する高さを調整可能に構成されている。肘掛50は、また、例えば使用者が手をついたときにも下がらないように、調整後の高さで固定されるように構成されている。
【0030】
以下では、座部10を少なくとも含むとともに、便座22および蓋30が装着されるポータブルトイレ100の部分をポータブルトイレ100の本体10Aとも呼ぶ。本実施形態では、蓋30は、便座22よりも後部において座部10に設けられた左右一対の軸受11Lおよび11R(詳しくは後述、
図2参照)に着脱される。ただし、蓋30が装着される本体10Aの箇所は、座部10には限定されない。蓋30は、例えば、背もたれ支柱41に装着されてもよい。その場合、本体10Aには、背もたれ40が含まれる。また、本体10Aが複数の部品を組み合わせて構成される場合、蓋30を装着する装着部がどの部品に属するのかは特に限定されない。例えば、本実施形態では、軸受11Lおよび11Rは、本体10Aが組み立てられた状態では座部10に設けられているが、部品としては、主として背もたれ40を構成する部品に設けられていてもよい。
【0031】
図3は、蓋30の平面図である。蓋30は、閉じた状態において前後方向および左右方向に延びる平板状の部材である。
図3に示すように、蓋30は、閉めたときに便座22(
図2参照)と向かい合う下面30D(
図4も参照)と、下面30Dの裏面である上面30Uと、後端部に設けられた左右一対の軸31L、31Rと、前後方向の中央部に配置され左右方向に延びるヒンジ部32と、使用者が指を掛けるための把手33と、を備えている。軸31Lおよび31Rは、左右方向に延びている。
図2に示すように、ポータブルトイレ100の本体10Aは、蓋30の軸31Lおよび31Rを回転可能に支持する左右一対の軸受11Lおよび11Rを備えている。蓋30の軸31Lおよび31Rは、本体10Aの軸受11Lおよび11Rに挿入される。蓋30は、軸31Lおよび31Rが軸受11Lおよび11R内で回転することによって、前後方向に回動する。
【0032】
なお、ポータブルトイレ100は、蓋30に軸受を備え、軸受に挿入される軸を本体10Aに備えていてもよい。以下に説明するいくつかの実施形態の説明において都度記載することは省略するが、本実施形態を含むいずれの実施形態においても、軸と軸受とは相互に置換され得る。
【0033】
蓋30は、ヒンジ部32に沿って二つ折り可能に構成されている。詳しくは、
図4に示すように、蓋30は、下面30Dが内側にくるように、すなわち、下面30Dのヒンジ部32よりも前方部分と後方部分とが向かい合うように二つ折りされる。蓋30が折り畳まれると、上面30Uが蓋30の外側面となる。
【0034】
把手33は、蓋30の前方部分に設けられている。
図3に示すように、把手33は、蓋30を厚み方向に貫通するように設けられた開口部33aを有している。開口部33aは、蓋30の下面30Dに指を掛けることができるように設けられた開口部であり、使用者の指が通るサイズに構成されている。開口部33aは、平面視においてコの字状に形成されている。蓋30の下面30Dの開口部33aと対向する位置には、上方が開放された有底箱状のカバー33bが取り付けられている。カバー33bの底面は、開口部33aと対向している。カバー33bは、その底面よりも下方に使用者の指が入らないように設けられたものである。コの字状の開口部33aにより、前後左右どの方向からも、開口部33aを通して蓋30の下面30Dに指を掛けやすくなっている。
【0035】
図4は、蓋30の脱着方法を示すポータブルトイレ100の側面図である。
図4に示すように、蓋30は、二つ折りにされた上で、座部10、左右一対の背もたれ支柱41、および背もたれ部42によって区画された領域R1(
図2参照)を通過するように後方に回動される。蓋30は、その状態から上斜め後方(
図4に矢印で図示)に引っ張られることにより、本体10Aから取り外される。蓋30を本体10Aに取り付ける際には、上記と逆の手順を実施する。蓋30は、領域R1を通過して本体10Aに着脱されるように構成され、ヒンジ部32に沿って二つ折りした状態で領域R1を通過可能である。本実施形態では、蓋30は、伸ばした状態(ヒンジ部32に沿って二つ折りしていない状態)では領域R1を通過できないように構成されている。ただし、蓋30は、伸ばした状態(ヒンジ部32に沿って二つ折りしていない状態)で領域R1を通過できてもよい。その場合でも、蓋30を折り畳んだ状態の方が、蓋30の着脱作業は容易である。介護者等が蓋30の下面30Dに触れない方が好ましいことから言っても、好ましくは、蓋30は、折り畳んだ状態で本体10Aに着脱される。
【0036】
蓋30の後端部に設けられた左右一対の軸31Lおよび31Rは、それぞれ、本体10Aの左右一対の軸受11Lおよび11Rに回転可能に挿入される。
図5は、蓋30の軸31Rおよび本体10Aの軸受11Rの模式的な縦断面図である。
図5に示すように、右側の軸受11Rには、左右方向視において円形の軸受部12Rと、軸受部12Rから上斜め後方に延びるように切り欠かれた切欠き13Rと、が形成されている。切欠き13Rは、蓋30の右側の軸31Rを軸受11Rの径方向(ここでは、斜め前後方向)に抜き差し可能なように設けられたものである。切欠き13Rは、軸受11Rの左右方向の全幅にわたって形成されている。
【0037】
図5に示すように、蓋30の軸31Rは、一対の短辺が切欠き13Rの幅よりも短く、一対の長辺が切欠き13Rの幅よりも長い略長方形の断面形状を有している。蓋30を斜め後方に傾けると、軸31Rは、
図5に実線で示す向きとなり、切欠き13Rを通過可能となる。
図5に実線で示す向きでは、軸31Rの短辺は、切欠き13Rの幅方向に略平行となる。これにより、蓋30の軸31Rを切欠き13Rに沿って上斜め後方にスライドさせ、軸受11Rから離脱させることができる。蓋30を上記以外の角度とすると、軸31Rは、例えば、
図5に二点鎖線で示す向きとなり、切欠き13Rを通過不可能となる。左側の軸31Lおよび軸受11Lも同様の切欠き構造を備えている。ただし、左側の軸31Lおよび軸受11Lは、右側の軸31Rおよび軸受11Rとは異なる部分も有している。以下、左側の軸31Lおよび軸受11Lと、右側の軸31Rおよび軸受11Rとの間の差異について説明する。なお、上記した切欠き構造は、好適な一例に過ぎず、他の構造であってもよい。例えば、軸受11Rは、軸受部12Rの直径と同じ幅の切欠き13Rを有していてもよい。その場合、蓋30と他の部材との干渉がない限り、蓋30の角度によらず、軸31Rを軸受11Rから斜め後方に抜くことが可能である。
【0038】
ポータブルトイレ100は、上面30Uが便座22と向かい合うように蓋30を本体10Aに装着する(すなわち、上下および左右を間違った向きで装着する)ことが不可能なように、本体10Aおよび蓋30が左右非対称に構成されている。本実施形態では、蓋30の左側の軸31Lと右側の軸31Rとが左右非対称に構成され、それに対応して、本体10Aの左側の軸受11Lと右側の軸受11Rとが左右非対称に構成されている。
【0039】
図6は、蓋30の軸31L、31Rおよび本体10Aの軸受11L、11Rの模式的な平面図である。なお、蓋30を本体10Aに装着するとき、蓋30は、後方から本体10Aの軸受11Lおよび11Rに接近されるが、
図6では、装着後の配置に従い、蓋30を軸受11Lおよび11Rよりも前方に図示する。
図7以降も同様である。
図6に示すように、本実施形態では、蓋30の一対の軸31Lおよび31Rは、蓋30の左右方向の中心線CL1の両側に配置されている。本体10Aの一対の軸受け11Lおよび11Rは、本体10Aの左右方向の中心線CL2(ここでは、蓋30の中心線CL1と一致しているが、ポータブルトイレ100の左右形状の非対称に対応する程度であれば、ずれていてもよい)の両側に配置されている。本体10Aの一対の軸受11Lおよび11Rは、蓋30の一対の軸31Lおよび31Rに対応した形状を有している。
【0040】
図6に示すように、蓋30の一対の軸31Lおよび31Rは、蓋30の左右方向の中心線CL1に対して非対称な形状を有している。より詳しくは、
図6に示すように、蓋30の一対の軸31Lおよび31Rは、太さが異なっている。ここでは、左側の軸31Lの短辺の幅WLは、右側の軸31Rの短辺の幅WRよりも大きい。本体10Aの右側の軸受11Rは、蓋30の右側の軸であって細い方の軸31Rを挿入することは可能だが、蓋30の左側の軸であって太い方の軸31Lを挿入することはできないようなサイズに形成されている。そのため、本実施形態に係るポータブルトイレ100では、蓋30の上面30Uが便座22と向かい合うように蓋30を本体10Aに装着する(すなわち、上下および左右を間違った向きで装着する)ことはできない。なお、軸31Lおよび31Rが円柱状に構成されている場合には、軸31Lおよび31Rの太さとは、軸31Lおよび31Rの直径を意味する。
【0041】
ポータブルトイレにおいては、例えば清掃等のために、介護者等が蓋を本体から取り外し、再度本体に装着することが想定されている。蓋を本体に装着する際には、特に訓練された者でなくても、簡単に、かつ、蓋の装着向きを間違えないように装着できることが望ましい。本実施形態に係るポータブルトイレ100では、蓋30は、ヒンジ部32に沿って二つ折りにすることが可能に構成されている。前述したように、蓋30を二つ折りにすると、蓋30の外側には、二つ折りしないときの蓋30の上面30U(折り方が逆の場合は、下面30D)がともに露出する。そのため、蓋30を本体10Aに取り付ける介護者等にとっては、蓋30の向きが一見して把握しにくい。その結果、介護者等が上下および左右を間違った向きで蓋30を装着しようと試みることがあり得る。特に、本実施形態に係るポータブルトイレ100では、蓋30は、二つ折りにされた状態で、座部10、左右一対の背もたれ支柱41、および背もたれ部42によって区画された領域R1(
図2参照)を通過させられる。そのため、介護者等が上下および左右を間違った向きで蓋30を装着しようとする可能性が、蓋30の装着の度に問題となる。
【0042】
かかる課題に鑑み、本実施形態に係るポータブルトイレ100は、蓋30の上面30Uが便座22と向かい合うように蓋30を本体10Aに装着する(上下および左右を間違った向きで装着する)ことができないように構成されている。上下および左右を間違った向きで蓋30を本体10Aに装着しようとすると、介護者等は、装着が不可能であることにより、蓋30の向きが間違っていることに気が付く。そのため、本実施形態に係るポータブルトイレ100によれば、蓋30を正しい取り付け向きで本体10Aに装着できる。
【0043】
また、本実施形態では、本体10Aの軸受11Lおよび11Rには、軸受11Lおよび11Rの径方向に蓋30の軸31Lおよび31Rを抜き差し可能なように切り欠かれた切欠き13Lおよび13Rが形成されている。そのため、介護者等は、蓋30を切欠き13Lおよび13Rに沿って移動させることにより、蓋30を容易に本体10Aに着脱できる。
【0044】
[第2実施形態]
以下では、上下および左右を間違った向きで蓋を本体に装着することができないように構成された他の実施形態について説明する。まず、第2実施形態について説明する。
図7は、第2実施形態に係る蓋230と本体210との連結部の模式的な平面図である。
図7に示すように、本実施形態に係るポータブルトイレ100は、第1実施形態と同様に、左右方向の中心線CL1の両側に配置された一対の軸231Lおよび231Rを備えた蓋230と、左右方向の中心線CL2の両側に配置された一対の軸受211Lおよび211Rを備えた本体210と、を備えている。
【0045】
図7に示すように、本実施形態では、左側の軸231Lは、蓋230の後端部230Rrから後方に延びる支持部232Lに支持され、支持部232Lの後端部から左方に向かって延びている。右側の軸231Rは、蓋230の後端部230Rrから後方に延びる支持部232Rに支持され、支持部232Rの後端部からやはり左方に向かって延びている。そのため、蓋230の左側の軸231Lと右側の軸231Rは、蓋230の左右方向の中心線CL1に対して非対称となっている。本実施形態でも、蓋230の一対の軸231Lおよび231Rは、蓋230の左右方向の中心線CL1に対して非対称な形状を有している。本体210の一対の軸受211Lおよび211Rは、蓋230の一対の軸231Lおよび231Rに対応した形状を有している(本体210の一対の軸受211Lおよび211Rも、左右非対称である)。これにより、本実施形態では、上下および左右を間違った向きで蓋230を本体210に装着することはできない。
【0046】
[第3実施形態]
図8は、第3実施形態に係る蓋330と本体310との連結部の模式的な平面図である。本実施形態に係るポータブルトイレ100では、蓋330は、左右方向の中心線CL1の左側に配置された軸331Lと、右側に配置された軸受331Rを備えている。蓋330は、軸と軸受とを1つずつ備えている。本体310は、左右方向の中心線CL2の左側に配置され蓋330の軸331Lに対応する軸受け311Lと、中心線CL2の右側に配置され蓋330の軸受331Rに対応する軸311Rと、を備えている。第3実施形態では、蓋330および本体310は、このような形で左右非対称に構成されている。かかる実施形態によっても、上下および左右を間違った向きで蓋330を本体310に装着できなくすることができる。
【0047】
第3実施形態も、蓋の一対の軸または軸受が蓋の左右方向の中心線に対して非対称な形状を有しており、本体の一対の軸受または軸が蓋の一対の軸または軸受に対応した形状を有している例の1つである。なお、蓋330は、左右方向の中心線CL1の左側に軸受を、右側に軸を備えていてもよい。その場合、本体210は、左右方向の中心線CL2の左側に軸を、右側に軸受を備えていてもよい。
【0048】
[第4実施形態]
図9は、第4実施形態に係る蓋430と本体410との連結部の模式的な平面図である。本実施形態に係るポータブルトイレ100では、蓋430の一対の軸431Lおよび431Rは、蓋430の左右方向の中心線CL1に対して非対称な位置に配置されている。ここでは、蓋430の一対の軸431Lおよび431Rは、左側に片寄せて配置されている。ただし、蓋430の一対の軸431Lおよび431Rは、右側に片寄せて配置されていてもよい。本体410の一対の軸受411Lおよび411Rは、蓋430の一対の軸431Lおよび431Rに対応した位置に配置されている。第4実施形態では、蓋430および本体410は、このような形で左右非対称に構成されている。かかる実施形態によっても、上下および左右を間違った向きで蓋430を本体410に装着できなくすることができる。本実施形態の場合には、上下および左右の向きを間違うと、蓋430は、背もたれ支柱41と干渉し、本体410に装着することができない。なお、蓋430と干渉する部材は特に限定されない。
【0049】
[第5実施形態]
図10は、第5実施形態に係る蓋530と本体510との連結部の模式的な平面図である。本実施形態に係るポータブルトイレ100でも、蓋530の一対の軸531Lおよび531Rは、蓋530の左右方向の中心線CL1に対して非対称な位置に配置されている。ここでは、蓋530の一対の軸531Lおよび531Rは、前後方向の位置がずれている。本体510の一対の軸受511Lおよび511Rは、蓋530の一対の軸531Lおよび531Rに対応するように、前後方向にずれた位置に配置されている。本実施形態において蓋530の上下および左右の向きを間違えた場合、蓋530の軸531Lと本体510の軸受511Rとの前後方向の位置を合わせると、蓋530の軸531Rと本体510の軸受511Lとの前後方向の位置が合わない。逆の場合も成立する。よって、かかる実施形態によっても、上下および左右を間違った向きで蓋530を本体510に装着できなくすることができる。
【0050】
[第6実施形態]
図11は、第6実施形態に係る蓋630と本体610との連結部の模式的な平面図である。
図11に示すように、蓋630は、左右方向の中心線CL1に対して非対称な凸部632を有している。ここでは、凸部632は、蓋630の軸631に設けられ、左右いずれかに偏って配置されるとともに、後方に向かって突出している。ただし、軸631は、左右対称に構成されていてもよい。その場合、凸部632は、蓋630の他の場所に設けられていてもよい。
【0051】
図11に示すように、本体610は、蓋630と向かい合う部分に、蓋630の凸部632に対応する凹部612を有している。正しい向きで蓋630を本体610に装着すると、蓋630の凸部632は、本体610の凹部612に挿入される。そのため、蓋630の凸部632と本体610の凹部612とは干渉しない。これにより、蓋630の軸631を本体610の軸受611に装着することができる。
【0052】
一方、蓋630の上面が便座22と向かい合う蓋630の向き(上下および左右を間違った向き)では、蓋630の凸部632と本体610とが干渉する。そのため、蓋630を本体610に装着することはできない。
【0053】
なお、蓋630は左右方向の中心線CL1に対して非対称な凹部を有していてもよく、本体610は、蓋630と向かい合う部分に、蓋630の凹部に対応する凸部を有していてもよい。この場合、蓋630の上面が便座22と向かい合う蓋630の向きでは、本体610の凸部が蓋630と干渉する。これによっても、上下および左右を間違った向きで蓋630を本体610に装着できなくすることができる。
【0054】
[第7実施形態]
図12は、第7実施形態に係る蓋730と本体710との連結部の模式的な平面図である。
図12に示すように、蓋730は、左右方向の中心線CL1に対して非対称な凸部732と凹部733とを有している。ここでは、凸部732は、蓋730の左右方向の中心線CL1よりも左側に設けられ、後方に突出している。凹部733は、蓋730の左右方向の中心線CL1よりも右側に設けられ、前方に向かって凹んでいる。
【0055】
図12に示すように、本体710は、蓋730と向かい合う部分に、蓋630の凸部732に対応する凹部712を有し、かつ、蓋630の凹部733に対応する凸部713を有している。正しい向きで蓋730を本体710に装着すると、蓋730の凸部732は本体710の凹部712に挿入され、本体710の凸部713は蓋730の凹部733に挿入される。そのため、蓋730を本体710に装着することができる。なお、蓋730の一対の軸731および本体710の一対の軸受711は、左右非対称に構成されていてもよく、左右対称に構成されていてもよい。
【0056】
一方、蓋730の上面が便座22と向かい合う蓋730の向き(上下および左右を間違った向き)では、蓋730の凸部732と本体710とが干渉し、かつ、本体710の凸部713と蓋730とが干渉する。よって本実施形態によっても、間違った向きでは蓋730を本体710に装着できない。
【0057】
[他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの好適な実施形態について説明した。しかし、上記した実施形態は例示に過ぎず、本発明は他の種々の形態で実施することができる。例えば、上記した実施形態では、蓋は二つ折りされるように構成されていたが、折り畳まれなくてもよい。蓋は、二つ折りしなくても背もたれ部の下方を通過できるように構成されていてもよい。肘掛、脚、背もたれ、便座などの構成は適宜に変更可能である。特に言及されない限りにおいて、実施形態は本発明を限定しない。また、各実施形態の要素は、互いに阻害しない関係でない限り、自在に組み合わせ得る。例えば、左右非対称な軸および軸受と、左右非対称な凸部および凹部とは、ともにポータブルトイレに適用されてもよい。
【符号の説明】
【0058】
10 座部
10A 本体
11L 軸受
11R 軸受
20 バケツ(排泄物容器)
22 便座
30 蓋
30D 下面
30U 上面
31L 軸
31R 軸
32 ヒンジ部
40 背もたれ
41 背もたれ支柱
42 背もたれ部
100 ポータブルトイレ
CL1 蓋の中心線
CL2 本体の中心線