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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023149949
(43)【公開日】2023-10-16
(54)【発明の名称】在庫管理機器及び在庫管理システム
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20231005BHJP
【FI】
B65G1/137 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022058784
(22)【出願日】2022-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】山出 欽也
【テーマコード(参考)】
3F522
【Fターム(参考)】
3F522AA01
3F522BB16
3F522BB24
3F522CC09
3F522FF03
3F522FF17
3F522FF27
3F522GG48
3F522GG49
3F522HH30
3F522HH37
3F522LL62
(57)【要約】
【課題】高精度に不具合を検出することができる在庫管理機器及び在庫管理システムを提供する。
【解決手段】在庫管理機器10は、載置台12と、光電センサ20と、重量センサ30と、不具合検出部26とを備える。載置台12は、光を透す透光部13を有する。光電センサ20は、透光部13に光を発するとともに、透光部13から光を受ける。重量センサ30は、載置台12に載置されている物品Pの重量を測定する。不具合検出部26は、光電センサ20が受けた光の量、及び、重量センサ30が測定した重量に基づいて、不具合を検出する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を透す透光部を有する載置台と、
前記透光部に光を発するとともに前記透光部から光を受ける光電センサと、
前記載置台に載置されている物品の重量を測定する重量センサと、
前記光電センサが受けた光の量、及び、前記重量センサが測定した重量に基づいて、不具合を検出する不具合検出部と
を備える在庫管理機器。
【請求項2】
前記不具合検出部は、前記光電センサが受けた光の量が所定光量以下、且つ、前記重量センサが測定した重量が所定重量超の場合に、前記不具合を検出する、請求項1に記載の在庫管理機器。
【請求項3】
前記不具合検出部は、前記光電センサが受けた光の量が所定光量超、且つ、前記重量センサが測定した重量が所定重量以下の場合に、前記不具合を検出する、請求項1又は請求項2に記載の在庫管理機器。
【請求項4】
前記不具合検出部で検出された不具合の信号を送信する無線送信機をさらに備える、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の在庫管理機器。
【請求項5】
前記無線送信機は、前記信号を送信してから所定時間経過後に、前記信号を送信しない、請求項4に記載の在庫管理機器。
【請求項6】
請求項4又は請求項5に記載の在庫管理機器と、サーバとを備える在庫管理システムであって、
前記不具合検出部は、一定時間ごとに不具合を検出し、
前記サーバは、前記無線送信機から前記信号が所定回数送信された場合に、ユーザに不具合を通知する、在庫管理システム。
【請求項7】
在庫管理機器と、サーバとを備える在庫管理システムであって、
前記在庫管理機器は、
光を透す透光部を有する載置台と、
前記透光部に光を発するとともに前記透光部から光を受ける光電センサと、
前記載置台に載置されている物品の重量を測定する重量センサと、
前記光電センサが受けた光の量、及び、前記重量センサが測定した重量の信号を送信する無線送信機と
を備え、
前記サーバは、前記信号における、前記光電センサが受けた光の量、及び、前記重量センサが測定した重量に基づいて、不具合を検出する不具合検出部を備える、在庫管理システム。
【請求項8】
前記サーバは、
前記載置台に載置される物品の種類ごとに前記光電センサが受けると予想される光の量の情報を記憶する記憶部と、
前記光電センサが受けた光の量、及び、前記記憶部に記憶された前記情報に基づいて、前記載置台に載置されている物品の種類を推定する種類推定部と
をさらに備える、請求項6又は請求項7に記載の在庫管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、在庫管理機器及び在庫管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の冷蔵庫は、在庫管理機器として機能するために、卵センサ及びドリンクセンサを備える。卵センサ及びドリンクセンサは、在庫となる卵及びドリンクの重量をそれぞれ測定する重量センサである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-113818号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、重量センサでは、不具合が発生する場合もある。不具合の具体例としては、重量センサ自身が故障している、又は、在庫となる物品が重量センサに正しく載置されていない等である。特許文献1に記載の冷蔵庫の重量センサは、不具合が発生しても、重量センサ自身の故障によるものか、それとも、物品の載置が正しくないことによるものか、判断することができない。言い換えれば、特許文献1に記載の冷蔵庫の重量センサは、高精度に不具合を検出できないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、高精度に不具合を検出することができる在庫管理機器及び在庫管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一局面によれば、在庫管理機器は、載置台と、光電センサと、重量センサと、不具合検出部とを備える。載置台は、光を透す透光部を有する。光電センサは、透光部に光を発するとともに透光部から光を受ける。重量センサは、載置台に載置されている物品の重量を測定する。不具合検出部は、光電センサが受けた光の量、及び、重量センサが測定した重量に基づいて、不具合を検出する。
【0007】
本発明の他の一局面によれば、在庫管理システムは、在庫管理機器と、サーバとを備える。在庫管理機器は、載置台と、光電センサと、重量センサと、無線送信機とを備える。載置台は、光を透す透光部を有する。光電センサは、透光部に光を発するとともに透光部から光を受ける。重量センサは、載置台に載置されている物品の重量を測定する。無線送信機は、光電センサが受けた光の量、及び、重量センサが測定した重量の信号を送信する。サーバは、不具合検出部を備える。不具合検出部は、信号における、光電センサが受けた光の量、及び、重量センサが測定した重量に基づいて、不具合を検出する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の在庫管理機器及び在庫管理システムによれば、高精度に不具合を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態1に係る在庫管理システムの概略構成図である。
図2】在庫管理機器を詳細に示した在庫管理システムの概略構成図である。
図3】不具合検出部による検出を示すマトリクス図である。
図4】クラウドサーバ及び通信端末を詳細に示した在庫管理システムの概略構成図である。
図5】通信端末の操作画像を示す図である。
図6】クラウドサーバの記憶部が記憶している種類推定テーブルの更新を示す図である。
図7】在庫管理機器での処理を示すフローチャートである。
図8】クラウドサーバでの処理を示すフローチャートである。
図9】実施形態2に係る在庫管理機器を詳細に示した在庫管理システムの概略構成図である。
図10】クラウドサーバ及び通信端末を詳細に示した在庫管理システムの概略構成図である。
図11】クラウドサーバでの処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。また、以下に記載される説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」又は「後」の特定の位置と方向とを意味する用語が用いられる場合があっても、これらの用語は、実施形態の内容を理解することを容易にするために便宜上用いられるものであり、実際に実施される際の方向とは関係しないものである。
[実施形態1]
【0011】
図1から図8を参照して、在庫管理機器10及び在庫管理システム1の実施形態1を説明する。図1は、実施形態1に係る在庫管理システム1の概略構成図である。
【0012】
図1に示されるように、在庫管理システム1は、在庫管理機器10と、無線通信機器9と、クラウドサーバ4と、通信端末5とを備える。
【0013】
在庫管理機器10は、在庫の管理が必要な場所に設置される。例えば、在庫管理機器10は、屋内Hの冷蔵庫R又は食品棚等(不図示)に設置される。在庫管理機器10は、在庫に関する信号を無線通信機器9に送信する。
【0014】
無線通信機器9は、無線によりクラウドサーバ4(サーバの一例)と相互に通信する。無線通信機器9は、在庫の管理が必要な場所(例えば冷蔵庫R)に設置される通信部(不図示)と、屋内Hの無線LANルータ90とを有してもよい。通信部は、在庫管理機器10から信号が送信されるゲートウェイ装置等である。無線LANルータ90は、通信部及びクラウドサーバ4のいずれにも相互に通信する。この場合、通信部は、通信規格の一例としてのWiFi(登録商標)を用いる。なお、WiFi(登録商標)の代わりにBluetooth(登録商標)のような通信規格が用いられてもよい。WiFi(登録商標)及びBluetooth(登録商標)は、無線LANの規格に属する。また、無線LANルータ90は、インターネットを介してクラウドサーバ4と相互に通信する。無線LANルータ90は、LANボードのような通信モジュールを含む。
【0015】
クラウドサーバ4は、クラウドサービスを提供する。クラウドサーバは、無線LANルータ90及び通信端末5と相互に通信する。
【0016】
通信端末5は、例えば、スマートフォン又はタブレット端末のような携帯可能な端末である。通信端末5は、ユーザに操作される。
【0017】
次に、図2を参照して、在庫管理機器10を説明する。図2は、在庫管理機器10を詳細に示した在庫管理システム1の概略構成図である。
【0018】
在庫管理機器10は、載置台12と、光電センサ20と、重量センサ30と、不具合検出部26とを備える。載置台12は、在庫となる物品P(例えば、飲料容器等)が載置される。載置台12は、光を透す透光部13を有する。光電センサ20は、透光部13に光を発するとともに、透光部13から光を受ける。具体的に、光電センサ20は、透光部13に光を発する発光部21と、透光部13から光を受ける受光部22とを有する。重量センサ30は、載置台12に載置されている物品Pの重量を測定する。不具合検出部26は、光電センサ20の受光部22が受けた光の量(以下、受光量)、及び、重量センサ30が測定した重量(以下、測定重量)に基づいて、不具合を検出する。したがって、在庫管理機器10は、高精度に不具合を検出することができる。
【0019】
次に、在庫管理機器10の構造について説明する。在庫管理機器10は、上側部材11と、下側部材15と、基板(不図示)とを備える。
【0020】
上側部材11は、載置台12と、支柱14とを有する。支柱14は、載置台12の下面に接続される。支柱14は、重量センサ30に受けられる。
【0021】
下側部材15は、底板16と、電池ケース17とを有する。電池ケース17は、底板16の上方に設けられる。電池ケース17は、電池19を収容する。電池ケース17の上端に、重量センサ30が配置される。
【0022】
基板は、例えば、プリント基板である。基板は、光電センサ20と、マイコン24(Micro Controller)と、無線送信機29とが実装される。
【0023】
光電センサ20は、例えば、ToF(Time of Flight)センサ、赤外線センサ、又は、レーザセンサ等である。ToFセンサの発光部21は、パルス状の光を発する。赤外線センサの発光部21は、赤外線(波長域が780nm~10万nmの光)を発する。レーザセンサの発光部21は、レーザ光を発する。
【0024】
マイコン24は、入力部25と、不具合検出部26と、機器側カウンター27と、タイマー28とを有する。入力部25は、光電センサ20からの受光量、及び、重量センサ30からの測定重量が入力される。不具合検出部26は、不具合を検出するために、入力部25から受光量及び測定重量が入力される。機器側カウンター27は、例えば、2種類(第1のカウント値i及び第2のカウント値k)のカウントを行う。タイマー28は、時間を計測して、予め設定された一定時間(例えば、15分)が経過したか否かを判断する。したがって、不具合検出部26は、タイマー28により、一定時間ごとに不具合を検出することが可能である。
【0025】
無線送信機29は、不具合検出部26で検出された不具合又は正常、受光量、及び、測定重量の信号を送信する。無線送信機29が信号を送信する先は、無線通信機器9(例えば、冷蔵庫R又は食品棚等に設置された通信部)である。なお、無線送信機29が信号を送信する先は、無線通信機器9を介さず、直接クラウドサーバ4でもよい。また、不具合検出部26は、不具合を検出してから、タイマー28で計測された所定時間の経過後に、無線送信機29に信号を送信させない。したがって、無線送信機29は、不具合が検出されてから所定時間の経過後に、信号を送信しないようになる。
【0026】
電池19は、図2の太線矢印で示されるように、重量センサ30、並びに、基板(光電センサ20、マイコン24及び無線送信機29)に電力を供給する。無線送信機29による信号の送信は、電池19の電力を多く消耗する。
【0027】
なお、無線送信機29からの信号は、不具合検出部26で検出された不具合を含む場合、受光量及び測定重量(正確でない可能性が高い)を含ませなくてもよい。
【0028】
次に、図3を参照して、不具合検出部26による検出について説明する。図3は、不具合検出部26による検出を示すマトリクス図である。
【0029】
不具合検出部26による検出は、光電センサ20からの受光量、及び、重量センサ30からの測定重量に基づいて、6つの場合に分類される。6つの場合のうち、第1の場合N1は、正常で使用中の場合である。第2の場合N2は、正常で不使用の場合である。第3の場合B1及び第4の場合B2は、不具合ではないが、不具合のおそれがある場合である。第5の場合E1は、光電センサ20に不具合(以下、第1種不具合)のある場合である。第6の場合E2は、重量センサ30に不具合(以下、第2種不具合)のある場合である。なお、本実施形態における光電センサ20からの受光量とは、発光部21から出射された光のうち受光部22にて受光する光の量のことであり、透光部13上の物品Pが近いほど、大きな値となる。光電センサ20ではなく測距センサを用いた場合は、測距センサから距離の値が出されることがあるが、その場合は、距離の2乗の逆数に換算することで、受光量と同等に扱うことができる。なお、受光量は、光電センサ20からの出力データなので、無単位である。例えば、光電センサ20と物品Pとが最も接近した場合、受光量は4095である。また、光電センサ20の受光部22が光を受けない場合、受光量は0である。
【0030】
所定光量は、例えば、50以上で且つ500以下の範囲である。したがって、所定光量以下は、受光量が50以下となる。所定光量超は、受光量が500超となる。一方、所定重量は、例えば、0である。したがって、所定重量以下は、測定重量が0(重量がない状態)である。所定重量超は、測定重量が0超(重量がある状態)である。
【0031】
第1の場合N1は、受光量が所定光量超であり、且つ、測定重量が所定重量超の場合である。したがって、第1の場合N1は、載置台12の物品Pが光電センサ20で検知され、且つ、載置台12の物品Pの重量が重量センサ30で測定された場合である。すなわち、光電センサ20及び重量センサ30ともに、物品Pが載置台12に載置されている場合の反応をしている。言い換えれば、第1の場合N1は、正常で使用中の場合である。
【0032】
第2の場合N2は、受光量が所定光量以下であり、且つ、測定重量が所定重量以下の場合である。したがって、第2の場合N2は、載置台12の物品Pが光電センサ20で検知されず、且つ、載置台12の物品Pの重量が重量センサ30で測定されない場合である。すなわち、光電センサ20及び重量センサ30ともに、物品Pが載置台12に載置されていない場合の反応をしている。言い換えれば、第2の場合N2は、正常で不使用の場合である。
【0033】
第3の場合B1は、受光量が所定光量内であり、且つ、測定重量が所定重量超の場合である。したがって、第3の場合B1は、載置台12の物品Pが光電センサ20で弱く検知され、且つ、載置台12の物品Pの重量が重量センサ30で測定された場合である。すなわち、光電センサ20は、反射率の低い物品Pが載置台12に載置されている場合の反応をしている。一方、重量センサ30は、物品Pが載置台12に載置されている場合の反応をしている。言い換えれば、第3の場合B1は、反射率が低く重量のある物品P(例えば、水入りの透明容器等)が載置台12に載置されている場合である。
【0034】
第4の場合B2は、受光量が所定光量内であり、且つ、測定重量が所定重量以下の場合である。したがって、第4の場合B2は、載置台12の物品Pが光電センサ20で弱く検知され、且つ、載置台12の物品Pの重量が重量センサ30で測定されない場合である。すなわち、光電センサ20は、反射率の低い物品Pが載置台12に載置されている場合の反応をしている。一方、重量センサ30は、物品Pが載置台12に載置されていない場合の反応をしている。言い換えれば、第4の場合B2は、反射率が低く重量の殆どない物品P(例えば、プラスチック等の超軽量な透明ケース)が載置台12に載置されている場合である。他に、第4の場合B2は、物品Pが載置台12に載置されておらず、載置台12の上方にある物(冷蔵庫R内の棚等)を光電センサ20が検知した場合である。
【0035】
第5の場合E1は、受光量が所定光量以下であり、且つ、測定重量が所定重量超の場合である。したがって、第5の場合E1は、載置台12の物品Pが光電センサ20で検知されず、且つ、載置台12の物品Pの重量が重量センサ30で測定された場合である。すなわち、光電センサ20は、物品Pが載置台12に載置されていない場合の反応をしている。一方で、重量センサ30は、物品Pが載置台12に載置されている場合の反応をしている。言い換えれば、第5の場合E1は、光電センサ20に不具合(故障)がある場合である。他に、第5の場合E1は、載置台12の透光部13以外の上面に、何らかの物(例えば、別の在庫管理機器からはみ出た別の物品)が載置された場合である。
【0036】
第6の場合E2は、受光量が所定光量超であり、且つ、測定重量が所定重量以下の場合である。したがって、第6の場合E2は、載置台12の物品Pが光電センサ20で検知され、且つ、載置台12の物品Pの重量が重量センサ30で測定されない場合である。すなわち、光電センサ20は、物品Pが載置台12に載置されている場合の反応をしている。一方、重量センサ30は、物品Pが載置台12に載置されていない場合の反応をしている。言い換えれば、第6の場合E2は、重量センサ30に不具合(故障)がある場合である。他に、第6の場合E2は、載置台12の透光部13が汚れている場合、又は、重量の殆どない(紙等の超軽量な)物が透光部13に載置されている場合である。
【0037】
したがって、不具合検出部26は、第5の場合E1及び第6の場合に不具合を検出する。結果として、在庫管理機器10は、高精度に不具合を検出することができる。
【0038】
次に、図4を参照して、クラウドサーバ4及び通信端末5を説明する。図4は、クラウドサーバ4及び通信端末5を詳細に示した在庫管理システム1の概略構成図である。
【0039】
まず、クラウドサーバ4について説明する。クラウドサーバ4は、サーバ側通信部49と、制御部44と、記憶部43とを備える。
【0040】
サーバ側通信部49は、無線通信機器9及び通信端末5と相互に通信する。サーバ側通信部49は、在庫管理機器10から無線通信機器9を介して信号が送信される。在庫管理機器10からの信号は、不具合又は正常、受光量、及び、測定重量を含む。
【0041】
制御部44は、CPU(Central Processing Unit)及びMPU(Micro Processing Unit)のようなプロセッサーを含む。制御部44は、サーバ側カウンター47と、通知指示部41と、種類推定部42とを有する。サーバ側カウンター47は、例えば、1種類(カウント値j)のカウントを行う。通知指示部41は、通信端末5に対してユーザに通知するよう指示する。種類推定部42は、載置台12に載置されている物品Pの種類を、記憶部43に記憶されてる情報に基づいて推定する。通知指示部41は、サーバ側カウンター47により、無線送信機29から不具合を含む信号が所定回数送信された場合に、ユーザに不具合を通知することが可能である。所定回数は、サーバ側カウンター47に予め設定されている。所定回数は、例えば、4回(カウント値j>3)である。したがって、不具合が検出されても、直ちにユーザに通知されない。結果として、直ぐに回復する不具合の検出がユーザに通知されないので、高精度に不具合を検出することができる。なお、上記所定回数は1回でもよく、その場合、通知指示部41は無線送信機29から不具合を含む信号が1回送信された場合にユーザに不具合を通知すればよい。
【0042】
記憶部43は、ROM(Read Only Memory)、及び、RAM(Random Access Memory)のような主記憶装置(例えば、半導体メモリー)を含み、補助記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ)をさらに含んでもよい。記憶部43は、制御部44によって実行される種々のコンピュータープログラムを記憶する。記憶部43は、種類推定部42に参照される種類推定テーブルを記憶する。種類推定テーブルは、複数の物品Pの種類と、物品Pの種類ごとに光電センサ20が受けると予想される受光量とを含む。したがって、制御部44の種類推定部42は、記憶部43の種類推定テーブルを参照することにより、載置台12に載置されている物品Pの種類を推定することができる。種類推定テーブルは、通信端末5の操作により更新される。
【0043】
続いて、通信端末5について説明する。通信端末5は、端末側通信部59と、通知部51と、表示部52と、操作部53とを備える。
【0044】
端末側通信部59は、サーバ側通信部49と相互に通信する。通知部51は、通知指示部41からの指示を受けた際に、通知手段によりユーザに通知する。通知手段は、例えば、音、画像及び振動のうち、少なくとも1つである。表示部52は、画像を表示する部分(ディスプレイ)である。操作部53は、ユーザに操作される部分である。表示部52は、画像によりユーザに通知している場合、通知部51も構成する。表示部52は、操作画像を表示している場合、操作部53も構成する。
【0045】
次に、図5及び図6を参照して、種類推定テーブルの更新について説明する。図5は、通信端末5の操作画像を示す図である。図6は、クラウドサーバ4の記憶部43が記憶している種類推定テーブルの更新を示す図である。
【0046】
図5に示される操作画像は、表示部52に表示される画像の一例である。操作画像は、種類入力ボックス56と、場所入力ボックス57と、決定ボタン58とを有する。種類入力ボックス56は、載置台12に載置されている物品Pの種類を入力するためのボックスである。場所入力ボックス57は、在庫管理機器10が設置されている場所を入力するためのボックスである。決定ボタン58は、種類入力ボックス56及び場所入力ボックス57に入力された情報を決定するためのボタンである。
【0047】
図5に示される例では、種類入力ボックス56に、載置台12に載置されている物品Pの種類として「ミックスジュース」が入力される。場所入力ボックス57に、在庫管理機器10が設置されている場所として「冷蔵庫」が入力される。決定ボタン58は、タップされることで、種類入力ボックス56及び場所入力ボックス57に入力された情報が決定される。決定されることにより、種類入力ボックス56及び場所入力ボックス57に入力された情報が、種類推定テーブルに反映される。言い換えれば、種類推定テーブルが更新される。
【0048】
図6の左側には、更新前の種類推定テーブルが示される。一方、図6の右側には、更新後の種類推定テーブルが示される。種類推定テーブルは、更新前及び更新後ともに、左列に物品Pの種類を含み、右列に物品Pの種類に対応する受光量を含む。
【0049】
図6に示されるように、更新後の種類推定テーブル(図6の右側)は、更新前の種類推定テーブル(図6の左側)に行45が追加されている。具体的に説明すると、更新前の種類推定テーブル(図6の左側)における物品Pの種類は、「缶」,「お茶」,「水」及び「無し」である。「缶」に対応する受光量は、4095である。「お茶」に対応する受光量は、1000である。「水」に対応する受光量は、500である。「無し」に対応する受光量は、50である。受光量は、主として、発光部21から発せられた光が物品Pに反射して受光部22で受けられた量である。したがって、「缶」のように光を反射させやすい物品Pは、受光量が高い。「水」のように光を透すことで反射させにくい物品Pは、受光量が低い。「無し」のように物品Pがなければ、受光量がさらに低い。
【0050】
そして、図5を参照しながら説明した操作が行われると、更新前の種類推定テーブル(図6の左側)は、行45が追加された結果、更新後の種類推定テーブル(図6に右側)になる。追加された行45における物品Pの種類は、種類入力ボックス56に入力された「ミックスジュース」である。種類入力ボックス56の入力が決定された際に、光電センサ20からの受光量(図6に示される例では800)が行45の右列(受光量)に反映される。
【0051】
ここで、図7及び図8を参照して、在庫管理機器10及びクラウドサーバ4での処理について説明する。図7は、在庫管理機器10での処理を示すフローチャートである。図8は、クラウドサーバ4での処理を示すフローチャートである。
【0052】
まず、在庫管理機器10の処理について説明する。
【0053】
図7に示されるように、ステップS1において、機器側カウンター27が第1のカウント値i及び第2のカウント値kを0に設定した上で、ステップS2に移行する。
【0054】
ステップS2において、不具合検出部26は、受光量が所定光量超か否かを判定する。受光量が所定光量超と判定されると(ステップS2でYes)、ステップS3に移行する。受光量が所定光量以下と判定されると(ステップS2でNo)、ステップS11に移行する。
【0055】
ステップS3において、不具合検出部26は、測定重量が所定重量以下か否かを判定する。測定重量が所定重量以下と判定されると(ステップS3でYes)、ステップS4に移行する。測定重量が所定重量超と判定されると(ステップS3でNo)、ステップS15に移行する。
【0056】
ステップS4において、機器側カウンター27が第1のカウント値iに1を加算した上で、ステップS5に移行する。
【0057】
ステップS5において、不具合検出部26は、第1のカウント値iが3を超えるか否かを判定する。第1のカウント値iが3を超えると判定されると(ステップS5でYes)、ステップS8に移行する。第1のカウント値iが3以下と判定されると(ステップS5でNo)、ステップS6に移行する。
【0058】
ステップS6において、無線送信機29は、ビーコン信号(信号の一例)を送信する。ビーコン信号には、不具合、受光量及び測定重量が含まれる。ステップS6は、受光量が所定光量超で且つ測定重量が所定重量以下の場合なので、第2種不具合の場合である(図3での第6の場合E2)。そして、ステップS7に移行する。
【0059】
ステップS7において、タイマー28で計測された一定時間の後に、ステップS2に戻る。
【0060】
そして、再びステップS2~ステップS7を経れば、ステップS4により第1のカウント値iが1つずつ加算されていく。第1のカウント値iが3を超えると(ステップS5でYes)、ステップS8に移行する。
【0061】
ステップS8において、機器側カウンター27が第2のカウント値kに1を加算した上で、ステップS9に移行する。
【0062】
ステップS9において、不具合検出部26は、第2のカウント値kが2以上か否かを判定する。第2のカウント値kが2以上と判定されると(ステップS9でYes)、ステップS10に移行する。第2のカウント値kが2未満と判定されると(ステップS9でNo)、ステップS6に移行する。
【0063】
ステップS10において、無線送信機29は、ビーコン信号を送信しないようにする。この場合、ステップS6を初めて経てから、既にステップS7を4回経ている。言い換えれば、無線送信機29が第2種不具合を含むビーコン信号を送信してから、一定時間の4倍が経過して、ビーコン信号が送信されないようになる。図7に示される例では、一定時間の4倍が前述した所定時間となる。
【0064】
ところで、ステップS2において、受光量が所定光量以下と判定されると(ステップS2でNo)、ステップS11に移行する。
【0065】
ステップS11において、機器側カウンター27が第1のカウント値i及び第2のカウント値kを0に設定した上で、ステップS12に移行する。
【0066】
ステップS12において、不具合検出部26は、測定重量が所定重量以下か否かを判定する。測定重量が所定重量以下と判定されると(ステップS12でYes)、ステップS13に移行する。測定重量が所定重量超と判定されると(ステップS12でNo)、ステップS14に移行する。
【0067】
ステップS13において、無線送信機29は、ビーコン信号を送信しないようにする。ステップS13は、受光量が所定光量以下で且つ測定重量が所定重量以下の場合なので、正常で不使用の場合である(図3での第2の場合N2)。そして、ステップS7に移行する。
【0068】
ステップS14において、無線送信機29は、ビーコン信号を送信する。ビーコン信号には、不具合、受光量及び測定重量が含まれる。ステップS14は、受光量が所定光量以下で且つ測定重量が所定重量超の場合なので、第1種不具合の場合である(図3での第5の場合E1)。そして、ステップS7に移行する。
【0069】
ところで、ステップS3において、測定重量が所定重量超と判定されると(ステップS3でNo)、ステップS15に移行する。
【0070】
ステップS15において、機器側カウンター27が第1のカウント値i及び第2のカウント値kを0に設定した上で、ステップS16に移行する。
【0071】
ステップS16において、無線送信機29は、ビーコン信号を送信する。ビーコン信号には、正常、受光量及び測定重量が含まれる。ステップS16は、受光量が所定光量超で且つ測定重量が所定重量超の場合なので、正常で使用の場合である(図3での第1の場合N1)。そして、ステップS7に移行する。
【0072】
続いて、クラウドサーバ4の処理について説明する。なお、クラウドサーバ4での処理は、クラウドサーバ4が提供するクラウドサービスを含む。クラウドサービスは、在庫管理機器10及び通信端末5と連携して行う、冷蔵庫R内の在庫である物品Pの管理である。例えば、クラウドサーバ4は、在庫管理機器10から受信したビーコン信号に含まれる受光量に対応する物品の種類を、種類推定テーブル等を参照して推定する。他に、クラウドサーバ4は、冷蔵庫R内にどのような物品Pがいつから入れられているか、及び、測定重量に基づく残量はどのくらいか、等を通信端末5に通知する。
【0073】
図8に示されるように、ステップS20において、サーバ側カウンター47がカウント値jを0に設定した上で、ステップS21に移行する。
【0074】
ステップS21において、在庫管理機器10からのビーコン信号に第1種不具合が含まれるか否かを判定する。ビーコン信号に第1種不具合が含まれると判定されると(ステップS21でYes)、ステップS22に移行する。ビーコン信号に第1種不具合が含まれないと判定されると(ステップS21でNo)、ステップS23に移行する。
【0075】
ステップS22において、通知指示部41は、通信端末5に不具合(第1種不具合)の通知指示を行う。通知指示は、具体的に、光電センサ20に不具合(故障)がある、又は、何らかの物(例えば、別の在庫管理機器からはみ出た別の物品)が載置されている等、をユーザに通知する指示である。
【0076】
ステップS23において、在庫管理機器10からのビーコン信号に第2種不具合が含まれるか否かを判定する。ビーコン信号に第2種不具合が含まれると判定されると(ステップS23でYes)、ステップS24に移行する。ビーコン信号に第2種不具合が含まれないと判定されると(ステップS23でNo)、ステップS27に移行する。
【0077】
ステップS24において、サーバ側カウンター47がカウント値jに1を加算した上で、ステップS25に移行する。
【0078】
ステップS25において、カウント値jが3を超えるか否かを判定する。カウント値jが3を超えると判定されると(ステップS25でYes)、ステップS26に移行する。カウント値jが3以下と判定されると(ステップS25でNo)、ステップS21に戻る。
【0079】
ステップS26において、通知指示部41は、通信端末5に不具合(第2種不具合)の通知指示を行う。通知指示は、具体的に、重量センサ30に不具合(故障)がある、載置台12の透光部13が汚れている、又は、重量の殆どない(紙等の超軽量な)物が透光部13に載置されている等、をユーザに通知する指示である。
【0080】
ステップS27において、ビーコン信号に正常が含まれるか否かを判定する。ビーコン信号に正常が含まれると判定されると(ステップS27でYes)、ステップS28に移行する。ビーコン信号に正常が含まれないと判定されると(ステップS27でNo)、ステップS20に戻る。
【0081】
ステップS28において、種類推定部42は、記憶部43に記憶された種類推定テーブルを参照する。そして、ステップS29において、種類推定部42は、種類推定テーブルに基づいて、載置台12に載置されている物品Pの種類を推定する。
【0082】
在庫管理機器10が無線送信機29を備えることにより、不具合検出部26で検出された不具合を、離れた位置にいるユーザに通知することができる。また、不具合が検出されてから所定時間の経過後に、無線送信機29が信号を送信しないことで、電力の消耗を抑えることができる。
[実施形態2]
【0083】
次に、図9図11を参照して、在庫管理機器10及び在庫管理システム1の実施形態2を説明する。実施形態2は、在庫管理機器10ではなくクラウドサーバ4が不具合を検出する点で、実施形態1と異なる。図9は、実施形態2に係る在庫管理機器10を詳細に示した在庫管理システム1の概略構成図である。図10は、クラウドサーバ4及び通信端末5を詳細に示した在庫管理システム1の概略構成図である。
【0084】
図9に示されるように、在庫管理機器10は、不具合を検出するための構成を備えない。在庫管理機器10は、光電センサ20からの受光量、及び、重量センサ30からの測定重量の信号を、無線送信機29で送信する。
【0085】
図10に示されるように、クラウドサーバ4は、不具合を検出するための構成を備える。具体的には、クラウドサーバ4の制御部44は、不具合検出部46と、タイマー48とをさらに有する。不具合検出部46は、在庫管理機器10からの信号における、受光量、及び、測定重量に基づいて、不具合を検出する。タイマー48は、時間を計測して、予め設定された一定時間(例えば、15分)が経過したか否かを判断する。
【0086】
したがって、在庫管理システム1は、在庫管理機器10ではなくクラウドサーバ4が不具合を検出するので、在庫管理機器10を簡素な構成にすることができる。
【0087】
ここで、図11を参照して、クラウドサーバ4での処理について説明する。図11は、クラウドサーバ4での処理を示すフローチャートである。
【0088】
図11に示されるように、ステップ30において、サーバ側カウンター47がカウント値jを0に設定した上で、ステップ31に移行する。
【0089】
ステップ31において、不具合検出部46は、在庫管理機器10からのビーコン信号に含まれる受光量が所定光量超か否かを判定する。受光量が所定光量超と判定されると(ステップS31でYes)、ステップS32に移行する。受光量が所定光量以下と判定されると(ステップS31でNo)、ステップS37に移行する。
【0090】
ステップS32において、不具合検出部46は、在庫管理機器10からのビーコン信号に含まれる測定重量が所定重量以下か否かを判定する。測定重量が所定重量以下と判定されると(ステップS32でYes)、ステップS33に移行する。測定重量が所定重量超と判定されると(ステップS32でNo)、ステップS39に移行する。
【0091】
ステップ33において、サーバ側カウンター47がカウント値jに1を加算した上で、ステップS34に移行する。
【0092】
ステップS34において、不具合検出部46は、カウント値jが3を超えるか否かを判定する。カウント値jが3を超えると判定されると(ステップS34でYes)、ステップS36に移行する。カウント値jが3以下と判定されると(ステップS34でNo)、ステップS35に移行する。
【0093】
ステップS35において、タイマー48で計測された一定時間の後に、ステップS31に戻る。
【0094】
そして、再びステップS31~ステップS35を経れば、ステップS33によりカウント値jが1つずつ加算されていく。カウント値jが3を超えると(ステップS34でYes)、ステップS36に移行する。
【0095】
ステップS36において、通知指示部41は、通信端末5に不具合(第2種不具合)の通知指示を行う。
【0096】
ところで、ステップS31において、受光量が所定光量以下と判定されると(ステップS31でNo)、ステップS37に移行する。
【0097】
ステップS37において、不具合検出部46は、在庫管理機器10からのビーコン信号に含まれる測定重量が所定重量以下か否かを判定する。測定重量が所定重量以下と判定されると(ステップS37でYes)、ステップS30に戻る。測定重量が所定重量超と判定されると(ステップS37でNo)、ステップS38に移行する。
【0098】
ステップS38において、通知指示部41は、通信端末5に不具合(第1種不具合)の通知指示を行う。
【0099】
ところで、ステップS32において、測定重量が所定重量超と判定されると(ステップS32でNo)、ステップS39に移行する。
【0100】
ステップS39において、種類推定部42は、記憶部43に記憶された種類推定テーブルを参照する。そして、ステップS40において、種類推定部42は、種類推定テーブルに基づいて、載置台12に載置されている物品Pの種類を推定する。
【0101】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0102】
(1)実施形態1では、在庫管理機器10が不具合を検出するとして説明した。また、実施形態2では、クラウドサーバ4が不具合を検出するとして説明した。しかしながら、通信端末5が不具合を検出してもよい。この場合、無線送信機29からの信号は、端末側通信部59に送信される。通信端末5は、不具合検出部と、カウンターと、タイマーとをさらに備える。通信端末5における不具合検出部、カウンター、及び、タイマーは、実施形態2のクラウドサーバ4における不具合検出部46、サーバ側カウンター47、及び、タイマー48と同様の機能を有する。
【0103】
(2)実施形態2では、クラウドサーバ4が物品Pの種類を推定するとして説明した。しかしながら、通信端末5が物品Pの種類を推定してもよい。この場合、無線送信機29からの信号は、端末側通信部59に送信される。通信端末5は、種類推定部と、記憶部とをさらに備える。通信端末5における種類推定部、及び、記憶部は、実施形態2のクラウドサーバ4における種類推定部42、及び、記憶部43と同様の機能を有する。
【0104】
(3)実施形態1では、図7に示されるように、無線送信機29は、第2種不具合を含むビーコン信号を送信してから(ステップS6)所定時間経過後に、ビーコン信号が送信されないようになる(ステップS10)として説明した。同様に、無線送信機29は、第1種不具合を含むビーコン信号を送信してから(ステップS14)所定時間経過後に、ビーコン信号が送信されないようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0105】
本発明は、在庫管理機器及び在庫管理システムを提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0106】
H 屋内
P 物品
R 冷蔵庫
1 在庫管理システム
4 クラウドサーバ
5 通信端末
9 無線通信機器
10 在庫管理機器
11 上側部材
12 載置台
13 透光部
14 支柱
15 下側部材
16 底板
17 電池ケース
19 電池
20 光電センサ
21 発光部
22 受光部
24 マイコン
25 入力部
26 不具合検出部
27 機器側カウンター
28 タイマー
29 無線送信機
30 重量センサ
41 通知指示部
42 種類推定部
43 記憶部
44 制御部
46 不具合検出部
47 サーバ側カウンター
48 タイマー
49 サーバ側通信部
51 通知部
52 表示部
53 操作部
56 種類入力ボックス
57 場所入力ボックス
58 決定ボタン
59 端末側通信部
90 無線LANルータ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11