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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023150012
(43)【公開日】2023-10-16
(54)【発明の名称】経口組成物
(51)【国際特許分類】
   A23L 33/105 20160101AFI20231005BHJP
   A61P 21/00 20060101ALN20231005BHJP
   A61K 31/19 20060101ALN20231005BHJP
   A61P 19/02 20060101ALN20231005BHJP
【FI】
A23L33/105
A61P21/00
A61K31/19
A61P19/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022058875
(22)【出願日】2022-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】398028503
【氏名又は名称】株式会社東洋新薬
(74)【代理人】
【識別番号】100120086
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼津 一也
(72)【発明者】
【氏名】稲冨 鉄平
(72)【発明者】
【氏名】尾上 貴俊
(72)【発明者】
【氏名】藤木 航平
(72)【発明者】
【氏名】高野 晃
【テーマコード(参考)】
4B018
4C206
【Fターム(参考)】
4B018LB01
4B018LB08
4B018LB10
4B018LE01
4B018LE02
4B018LE03
4B018LE04
4B018LE05
4B018MD05
4B018MD08
4B018MD09
4B018MD10
4B018MD29
4B018MD35
4B018MD48
4B018ME10
4B018ME14
4B018MF01
4B018MF06
4B018MF08
4C206DA16
4C206KA18
4C206MA01
4C206MA04
4C206MA72
4C206NA14
4C206ZA94
4C206ZA96
4C206ZC52
(57)【要約】
【課題】コロソリン酸を用いた新たな機能を備えた経口組成物を提供すること。
【解決手段】コロソリン酸を含有し、歩行能力の維持向上、姿勢の保持改善、肩又は腰の負担軽減、顔又は臀部のたるみ軽減、又は、ひざの負担軽減に用いられる経口組成物である。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コロソリン酸を含有し、歩行能力の維持及び/又は向上のために用いられることを特徴とする歩行能力維持及び/又は向上用経口組成物。
【請求項2】
コロソリン酸を含有し、姿勢の保持及び/又は改善のために用いられることを特徴とする姿勢の保持及び/又は改善用経口組成物。
【請求項3】
コロソリン酸を含有し、肩又は腰の負担軽減のために用いられることを特徴とする肩又は腰の負担軽減用経口組成物。
【請求項4】
コロソリン酸を含有し、顔又は臀部のたるみ軽減のために用いられることを特徴とする顔又は臀部のたるみ軽減用経口組成物。
【請求項5】
コロソリン酸を含有し、ひざの負担軽減のために用いられることを特徴とするひざの負担軽減用経口組成物。
【請求項6】
コロソリン酸を有効成分として含有し、かつ、以下の(a)~(e)の中から選択される少なくとも一つの表示をした食品。
(a)コロソリン酸が歩行能力の維持及び/又は向上に役立つ旨
(b)コロソリン酸が姿勢を保持及び/又は改善する旨
(c)コロソリン酸が肩又は腰の負担を軽減する旨
(d)コロソリン酸が顔又は臀部のたるみ感を軽減する旨
(e)コロソリン酸が椅子から立ち上がるとき又は椅子に座るときに感じる負担を軽減する旨

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コロソリン酸を含有する経口組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、健康に対する関心の高まり等を背景に、種々の健康食品の開発が行われており、健康食品に用いられる様々な素材の研究が行われている(例えば、特許文献1~2参照)。
また、ある一つの素材がもつ様々な機能についての研究も行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-126275号公報
【特許文献2】特開2019-41661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、コロソリン酸を含有する、新たな機能を有する組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、コロソリン酸が、歩行能力の維持向上効果、姿勢の保持改善効果、肩又は腰の負担軽減効果、顔又は臀部のたるみ軽減効果、及び、ひざの負担軽減効果の少なくとも1つの効果を奏することを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、以下のとおりのものである。
[1] コロソリン酸を含有し、歩行能力の維持及び/又は向上のために用いられることを特徴とする歩行能力維持及び/又は向上用経口組成物。
[2] コロソリン酸を含有し、姿勢の保持及び/又は改善のために用いられることを特徴とする姿勢の保持及び/又は改善用経口組成物。
[3] コロソリン酸を含有し、肩又は腰の負担軽減のために用いられることを特徴とする肩又は腰の負担軽減用経口組成物。
[4] コロソリン酸を含有し、顔又は臀部のたるみ軽減のために用いられることを特徴とする顔又は臀部のたるみ軽減用経口組成物。
[5] コロソリン酸を含有し、ひざの負担軽減のために用いられることを特徴とするひざの負担軽減用経口組成物。
【0007】
[6] コロソリン酸を有効成分として含有し、かつ、以下の(a)~(e)の中から選択される少なくとも一つの表示をした食品。
(a)コロソリン酸が歩行能力の維持及び/又は向上に役立つ旨
(b)コロソリン酸が姿勢を保持及び/又は改善する旨
(c)コロソリン酸が肩又は腰の負担を軽減する旨
(d)コロソリン酸が顔又は臀部のたるみ感を軽減する旨
(e)コロソリン酸が椅子から立ち上がるとき又は椅子に座るときに感じる負担を軽減する旨
【0008】
[7] コロソリン酸を有効成分とする経口組成物を摂取することによる、以下の(a)~(e)の中から選択される少なくとも一つの方法(ただし、医療行為を除く)。
(a)歩行能力の維持及び/又は向上に役立てる方法
(b)姿勢を保持及び/又は改善する方法
(c)肩又は腰の負担を軽減する方法
(d)顔又は臀部のたるみ感を軽減する方法
(e)椅子から立ち上がるとき又は椅子に座るときに感じる負担を軽減する方法
【0009】
[8] 以下の(a)~(e)の中から選択される少なくとも一つのための有効成分としての、コロソリン酸の使用。
(a)歩行能力の維持及び/又は向上に役立てる
(b)姿勢を保持及び/又は改善する
(c)肩又は腰の負担を軽減する
(d)顔又は臀部のたるみ感を軽減する
(e)椅子から立ち上がるとき又は椅子に座るときに感じる負担を軽減する
【0010】
[9] バナバ抽出物を含有し、歩行能力の維持及び/又は向上のために用いられることを特徴とする歩行能力維持及び/又は向上用経口組成物。
[10] バナバ抽出物を含有し、姿勢の保持及び/又は改善のために用いられることを特徴とする姿勢の保持及び/又は改善用経口組成物。
[11] バナバ抽出物を含有し、肩又は腰の負担軽減のために用いられることを特徴とする肩又は腰の負担軽減用経口組成物。
[12] バナバ抽出物を含有し、顔又は臀部のたるみ軽減のために用いられることを特徴とする顔又は臀部のたるみ軽減用経口組成物。
[13] バナバ抽出物を含有し、ひざの負担軽減のために用いられることを特徴とするひざの負担軽減用経口組成物。
【0011】
[14] バナバ抽出物を有効成分として含有し、かつ、以下の(a)~(e)の中から選択される少なくとも一つの表示をした食品。
(a)バナバ抽出物が歩行能力の維持及び/又は向上に役立つ旨
(b)バナバ抽出物が姿勢を保持及び/又は改善する旨
(c)バナバ抽出物が肩又は腰の負担を軽減する旨
(d)バナバ抽出物が顔又は臀部のたるみ感を軽減する旨
(e)バナバ抽出物が椅子から立ち上がるとき又は椅子に座るときに感じる負担を軽減する旨
【0012】
[15] バナバ抽出物を有効成分とする経口組成物を摂取することによる、以下の(a)~(e)の中から選択される少なくとも一つの方法(ただし、医療行為を除く)。
(a)歩行能力の維持及び/又は向上に役立てる方法
(b)姿勢を保持及び/又は改善する方法
(c)肩又は腰の負担を軽減する方法
(d)顔又は臀部のたるみ感を軽減する方法
(e)椅子から立ち上がるとき又は椅子に座るときに感じる負担を軽減する方法
【0013】
[16] 以下の(a)~(e)の中から選択される少なくとも一つのための有効成分としての、バナバ抽出物の使用。
(a)歩行能力の維持及び/又は向上に役立てる
(b)姿勢を保持及び/又は改善する
(c)肩又は腰の負担を軽減する
(d)顔又は臀部のたるみ感を軽減する
(e)椅子から立ち上がるとき又は椅子に座るときに感じる負担を軽減する
【発明の効果】
【0014】
本発明の経口組成物は、歩行能力の維持向上効果、姿勢の保持改善効果、肩又は腰の負担軽減効果、顔又は臀部のたるみ軽減効果、及び、ひざの負担軽減効果の少なくとも1つの効果を奏する。
【0015】
本発明の経口組成物は、コロソリン酸を含有することを特徴とする。
本発明の組成物は、歩行能力の維持向上効果、姿勢の保持改善効果、肩又は腰の負担軽減効果、顔又は臀部のたるみ軽減効果、及び、ひざの負担軽減効果の少なくとも1つの効果を奏する。
【0016】
具体的に、本発明の経口組成物は、歩行能力を維持及び/又は向上することができる歩行能力の維持及び/又は向上用組成物であり、歩行能力の維持及び/又は向上とは、歩行能力の低下の抑制及び/又は予防、歩行能力の改善及び/又は向上を含む概念である。歩行能力としては、歩行速度、歩幅、歩行率等が挙げられる。本発明の経口組成物は、特に、加齢に伴う歩行能力の低下の抑制に有効である。
【0017】
また、本発明の経口組成物は、姿勢を保持及び/又は改善することができる姿勢保持及び/又は改善用組成物であり、姿勢の保持及び/又は改善とは、姿勢の悪化の抑制及び/又は予防、姿勢の改善及び/又は向上を含む概念である。本発明の経口組成物は、特に、加齢に伴う姿勢の悪化の抑制に有効である。姿勢の悪化としては、例えば、猫背、円背を挙げることができる。
【0018】
また、本発明の経口組成物は、肩又は腰の負担を軽減することができる肩又は腰の負担軽減用組成物であり、肩又は腰の負担の軽減とは、肩又は腰の負担の軽減、改善を含む概念である。本発明の経口組成物は、特に、加齢に伴う肩又は腰の負担の軽減に有効である。なお、肩又は腰の負担とは、肩又は腰に生ずるこり、痛み、違和感、不快感(気持ちの悪さ)を含む概念である。
【0019】
また、本発明の経口組成物は、顔又は臀部(ヒップ)のたるみを軽減することができる顔又は臀部のたるみ軽減用組成物であり、顔又は臀部のたるみの軽減とは、顔や臀部のたるみの軽減、改善を含む概念である。本発明の経口組成物は、特に、加齢に伴う顔又は臀部のたるみの軽減に有効である。
【0020】
また、本発明の経口組成物は、ひざの負担を軽減することができるひざの負担軽減用組成物であり、ひざの負担の軽減とは、ひざの負担の軽減、改善を含む概念である。本発明の経口組成物は、特に、加齢に伴うひざの負担の軽減に有効である。なお、ひざの負担とは、ひざに生ずる痛み、違和感、不快感(気持ちの悪さ)、その他立ち上がったり座ったりする際に自覚する負荷すべてを含む概念である。
【0021】
本発明の経口組成物に含有されるコロソリン酸としては、植物から精製したものや化学合成したものを用いることができ、市販品を用いてもよい。また、コロソリン酸を含有する植物を用いてもよい。コロソリン酸を含有する植物としては、例えば、ミソハギ科のバナバ(学名:Lagerstroemia speciosa)等が知られている。コロソリン酸を含有する植物を使用する場合、具体的に、例えばバナバの葉を用いることができる。
【0022】
バナバの葉としては、例えば、粉砕物、搾汁、抽出物等を用いることができる。粉砕物としては、乾燥粉末(バナバ葉末)、乾燥細片化物等を挙げることができる。搾汁や抽出物は、液状であってもよいが、ペースト状や乾燥粉末(搾汁末、エキス末)として用いることもできる。抽出に使用される溶媒としては、例えば、水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等の低級アルコール;酢酸エチル、酢酸メチル等の低級エステル;アセトン;これらと水との混合溶媒等が挙げられる。これらの中でも、本発明の効果をより有効に発揮する観点から、水、エタノール又は含水エタノールが好ましく、エタノール又は含水エタノールが特に好ましい。また、各溶媒の温度は、常温~沸点以下で適宜設定することができる。
【0023】
コロソリン酸としてバナバ抽出物を用いる場合において、バナバ抽出物中のコロソリン酸含有量は特に制限されるものではなく、効果の奏する範囲で適宜選択すればよい。例えば、バナバ抽出物中に、乾燥質量換算で、コロソリン酸を1質量%以上含有するものを用いることができ、5質量%以上含有するものが好ましく、7質量%以上含有するものがより好ましく、9質量%以上含有するものがさらに好ましい。
【0024】
本発明の経口組成物は、例えば、医薬品(医薬部外品を含む)や、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品等の所定機関より効能の表示が認められた機能性食品などのいわゆる健康食品等として用いることができる。
【0025】
本発明の歩行能力維持及び/又は向上用経口組成物は、コロソリン酸を含有し、歩行能力維持及び/又は向上のために用いられる点において、製品として他の製品と区別することができるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、本発明に係る製品の本体、包装、説明書、宣伝物(広告媒体)のいずれかに、歩行能力維持及び/又は向上機能を表示したものが本発明の範囲に含まれる。
【0026】
具体的に、「歩行能力を維持する」、「歩行能力を維持するのに役立つ」、「歩行能力を維持するのを助ける」、「歩行能力の維持をサポートする」、「加齢に伴い低下する歩行能力を維持する」、「加齢に伴い低下する歩行能力を維持するのに役立つ」、「加齢に伴い低下する歩行能力を維持するのを助ける」、「加齢に伴い低下する歩行能力の維持をサポートする」、「歩行能力が気になる方に適した」、「歩行能力の低下を抑制する」、「歩行能力の低下の抑制に役立つ」、「歩行能力の低下の抑制を助ける」、「歩行能力の低下の抑制をサポートする」、「歩行能力の低下が気になる方に」、「歩行能力の低下を和らげる」、「歩行能力の低下を和らげるのに役立つ」、「歩行能力の低下を和らげるのを助ける」、「歩行能力の低下を和らげるのをサポートする」、「歩行能力の低下を予防する」、「歩行能力の低下を予防するのに役立つ」、「歩行能力の低下を予防するのを助ける」、「歩行能力の低下を予防するのをサポートする」、「歩行能力を改善する」、「歩行能力を改善するのに役立つ」、「歩行能力を改善するのを助ける」、「歩行能力の改善をサポートする」、「歩行能力を向上する」、「歩行能力の向上に役立つ」、「歩行能力の向上を助ける」、「歩行能力の向上をサポートする」、「歩行能力を上げる」、「歩行能力を上げるのに役立つ」、「歩行能力を上げるのを助ける」、「歩行能力を上げるのをサポートする」等を表示した健康食品や列記した機能が報告されている旨を表示した健康食品を例示することができる。また、機能性表示食品においては、歩行能力維持及び/又は向上を機能性の科学的根拠とするものが本発明の範囲に含まれる。
【0027】
本発明の歩行能力維持及び/又は向上用経口組成物は、コロソリン酸を有効成分として表示するものであってもよいが、製品の包装等に、コロソリン酸が有効成分として表示されているものに限られない。例えば、有効成分を特定していないものであってもよい。また、一般的な食品であっても、用途を示唆して製造販売されるものは本発明の範囲に含まれる。例えば、摂取した人の個人的感想として、歩行能力維持及び/又は向上に言及する体験談をホームページ等に記載して販売される食品等についても、本発明の範囲に含まれる。
【0028】
また、本発明の姿勢保持及び/又は改善用経口組成物は、コロソリン酸を含有し、姿勢保持及び/又は改善のために用いられる点において、製品として他の製品と区別することができるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、本発明に係る製品の本体、包装、説明書、宣伝物(広告媒体)のいずれかに、姿勢保持及び/又は改善機能を表示したものが本発明の範囲に含まれる。
【0029】
具体的に、「姿勢を保持する」、「姿勢を保持するのに役立つ」、「姿勢を保持するのを助ける」、「姿勢の保持をサポートする」、「姿勢が気になる方に適した」、「姿勢の悪化を抑制する」、「姿勢の悪化を抑制するのに役立つ」、「姿勢の悪化を抑制するのを助ける」、「姿勢の悪化を抑制するのをサポートする」、「姿勢の悪化が気になる方に」、「姿勢の悪化を和らげる」、「姿勢の悪化を和らげるのに役立つ」、「姿勢の悪化を和らげるのを助ける」、「姿勢の悪化を和らげるのをサポートする」、「姿勢の悪化を予防する」、「姿勢の悪化を予防するのに役立つ」、「姿勢の悪化を予防するのを助ける」、「姿勢の悪化を予防するのをサポートする」、「姿勢を改善する」、「姿勢を改善するのに役立つ」、「姿勢を改善するのを助ける」、「姿勢を改善するのをサポートする」、「姿勢を向上する」、「姿勢を向上するのに役立つ」、「姿勢を向上するのを助ける」、「姿勢を向上するのをサポートする」、「姿勢をよくする」、「姿勢をよくするのに役立つ」、「姿勢をよくするのを助ける」、「姿勢をよくするのをサポートする」、「姿勢の変化(猫背など)を抑制する」、「姿勢の変化を抑制するのに役立つ」、「姿勢の変化を抑制するのを助ける」、「姿勢の変化を抑制するのをサポートする」、「姿勢の変化を改善する」、「姿勢の変化を改善するのを助ける」、「姿勢の変化を改善するのに役立つ」、「姿勢の変化を改善するのをサポートする」、「姿勢を維持する」、「姿勢を維持するのに役立つ」、「姿勢を維持するのを助ける」、「姿勢を維持するのをサポートする」、「猫背が気になる方に」、「姿勢の変化が気になる方に」、「姿勢の悪化が気になる方に」等を表示した健康食品や列記した機能が報告されている旨を表示した健康食品を例示することができる。また、機能性表示食品においては、姿勢保持及び/又は改善を機能性の科学的根拠とするものが本発明の範囲に含まれる。
【0030】
本発明の姿勢保持及び/又は改善用経口組成物は、コロソリン酸を有効成分として表示するものであってもよいが、製品の包装等に、コロソリン酸が有効成分として表示されているものに限られない。例えば、有効成分を特定していないものであってもよい。また、一般的な食品であっても、用途を示唆して製造販売されるものは本発明の範囲に含まれる。例えば、摂取した人の個人的感想として、姿勢保持及び/又は改善に言及する体験談をホームページ等に記載して販売される食品等についても、本発明の範囲に含まれる。
【0031】
また、本発明の肩又は腰の負担軽減用経口組成物は、コロソリン酸を含有し、肩又は腰の負担軽減のために用いられる点において、製品として他の製品と区別することができるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、本発明に係る製品の本体、包装、説明書、宣伝物(広告媒体)のいずれかに、肩又は腰の負担軽減機能を表示したものが本発明の範囲に含まれる。
【0032】
具体的に、いわゆる健康食品においては、「肩又は腰の負担を軽減する」、「肩又は腰の負担の軽減に役立つ」、「肩又は腰の負担の軽減を助ける」、「肩又は腰の負担の軽減をサポートする」、「肩又は腰の負担が気になる方に適した」、「日常生活(立ち上がる、座るなど)で生じる肩又は腰の負担を軽減する」、「日常生活(立ち上がる、座るなど)で生じる肩又は腰の負担の軽減に役立つ」、「日常生活(立ち上がる、座るなど)で生じる肩又は腰の負担の軽減を助ける」、「日常生活(立ち上がる、座るなど)で生じる肩又は腰の負担の軽減をサポートする」、「日常生活(立ち上がる、座るなど)で生じる肩又は腰の負担が気になる方に適した」、「肩又は腰の負担を抑制する」、「肩又は腰の負担を抑制するのに役立つ」、「肩又は腰の負担を抑制するのを助ける」、「肩又は腰の負担を抑制するのをサポートする」、「肩又は腰の負担を和らげる」、「肩又は腰の負担を和らげるのに役立つ」、「肩又は腰の負担を和らげるのを助ける」、「肩又は腰の負担を和らげるのをサポートする」、「肩又は腰の負担を予防する」、「肩又は腰の負担を予防するのに役立つ」、「肩又は腰の負担を予防するのを助ける」、「肩又は腰の負担を予防するのをサポートする」、「肩又は腰の負担を改善する」、「肩又は腰の負担を改善するのに役立つ」、「肩又は腰の負担を改善するのを助ける」、「肩又は腰の負担を改善するのをサポートする」等を表示した健康食品や列記した機能が報告されている旨を表示した健康食品を例示することができる。また、機能性表示食品においては、肩又は腰の負担軽減を機能性の科学的根拠とするものが本発明の範囲に含まれる。
【0033】
本発明の肩又は腰の負担軽減用経口組成物は、コロソリン酸を有効成分として表示するものであってもよいが、製品の包装等に、コロソリン酸が有効成分として表示されているものに限られない。例えば、有効成分を特定していないものであってもよい。また、一般的な食品であっても、用途を示唆して製造販売されるものは本発明の範囲に含まれる。例えば、摂取した人の個人的感想として、肩又は腰の負担軽減に言及する体験談をホームページ等に記載して販売される食品等についても、本発明の範囲に含まれる。
【0034】
また、本発明の顔又は臀部のたるみ軽減用経口組成物は、コロソリン酸を含有し、顔又は臀部のたるみ軽減のために用いられる点において、製品として他の製品と区別することができるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、本発明に係る製品の本体、包装、説明書、宣伝物(広告媒体)のいずれかに、顔又は臀部のたるみ軽減機能を表示したものが本発明の範囲に含まれる。
【0035】
具体的に、いわゆる健康食品においては、「顔のたるみ感又は臀部(ヒップ)のたるみ感を軽減する」、「顔たるみ感又は臀部(ヒップ)のたるみ感の軽減に役立つ」、「顔たるみ感又は臀部(ヒップ)のたるみ感の軽減を助ける」、「顔たるみ感又は臀部(ヒップ)のたるみ感の軽減をサポートする」、「顔又は臀部(ヒップ)のたるみを軽減する」、「顔又は臀部(ヒップ)のたるみの軽減に役立つ」、「顔又は臀部(ヒップ)のたるみの軽減を助ける」、「顔又は臀部(ヒップ)のたるみの軽減をサポートする」、「顔又は臀部(ヒップ)のたるみが気になる方に適した」、「加齢に伴い自覚する顔又は臀部(ヒップ)のたるみを軽減する」、「加齢に伴い自覚する顔又は臀部(ヒップ)のたるみの軽減に役立つ」、「加齢に伴い自覚する顔又は臀部(ヒップ)のたるみの軽減を助ける」、「加齢に伴い自覚する顔又は臀部(ヒップ)のたるみの軽減をサポートする」、「加齢に伴い自覚する顔又は臀部(ヒップ)のたるみが気になる方に適した」、「顔又は臀部(ヒップ)のたるみを抑制する」、「顔又は臀部(ヒップ)のたるみを抑制するのに役立つ」、「顔又は臀部(ヒップ)のたるみを抑制するのを助ける」、「顔又は臀部(ヒップ)のたるみを抑制するのをサポートする」、「顔又は臀部(ヒップ)のたるみを和らげる」、「顔又は臀部(ヒップ)のたるみを和らげるのに役立つ」、「顔又は臀部(ヒップ)のたるみを和らげるのを助ける」、「顔又は臀部(ヒップ)のたるみを和らげるのをサポートする」、「顔又は臀部(ヒップ)のたるみを予防する」、「顔又は臀部(ヒップ)のたるみを予防するのに役立つ」、「顔又は臀部(ヒップ)のたるみを予防するのを助ける」、「顔又は臀部(ヒップ)のたるみを予防するのをサポートする」、「顔又は臀部(ヒップ)のたるみを改善する」、「顔又は臀部(ヒップ)のたるみを改善するのに役立つ」、「顔又は臀部(ヒップ)のたるみを改善するのを助ける」、「顔又は臀部(ヒップ)のたるみを改善するのをサポートする」等を表示した健康食品や列記した機能が報告されている旨を表示した健康食品を例示することができる。また、機能性表示食品においては、顔又は臀部のたるみ軽減を機能性の科学的根拠とするものが本発明の範囲に含まれる。
【0036】
本発明の顔又は臀部のたるみ軽減用組経口成物は、コロソリン酸を有効成分として表示するものであってもよいが、製品の包装等に、コロソリン酸が有効成分として表示されているものに限られない。例えば、有効成分を特定していないものであってもよい。また、一般的な食品であっても、用途を示唆して製造販売されるものは本発明の範囲に含まれる。例えば、摂取した人の個人的感想として、顔又は臀部のたるみ軽減機能に言及する体験談をホームページ等に記載して販売される食品等についても、本発明の範囲に含まれる。
【0037】
また、本発明のひざの負担軽減用経口組成物は、コロソリン酸を含有し、ひざの負担軽減のために用いられる点において、製品として他の製品と区別することができるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、本発明に係る製品の本体、包装、説明書、宣伝物(広告媒体)のいずれかに、ひざの負担軽減機能を表示したものが本発明の範囲に含まれる。
【0038】
具体的に、いわゆる健康食品においては、「ひざの負担を軽減する」、「ひざの負担の軽減に役立つ」、「ひざの負担の軽減を助ける」、「ひざの負担の軽減をサポートする」、「ひざの負担が気になる方に適した」、「日常生活(立ち上がる、座るなど)で生じるひざの負担を軽減する」、「日常生活(立ち上がる、座るなど)で生じるひざの負担の軽減に役立つ」、「日常生活(立ち上がる、座るなど)で生じるひざの負担の軽減を助ける」、「日常生活(立ち上がる、座るなど)で生じるひざの負担の軽減をサポートする」、「日常生活(立ち上がる、座るなど)で生じるひざの負担が気になる方に適した」、「ひざの負担を抑制する」、「ひざの負担を抑制するのに役立つ」、「ひざの負担を抑制するのを助ける」、「ひざの負担を抑制するのをサポートする」、「ひざの負担を和らげる」、「ひざの負担を和らげるのに役立つ」、「ひざの負担を和らげるのを助ける」、「ひざの負担を和らげるのをサポートする」、「ひざの負担を予防する」、「ひざの負担を予防するのに役立つ」、「ひざの負担を予防するのを助ける」、「ひざの負担を予防するのをサポートする」、「ひざの負担を改善する」、「ひざの負担を改善するのに役立つ」、「ひざの負担を改善するのを助ける」、「ひざの負担を改善するのをサポートする」、「椅子から立ち上がるときや座るときに感じる負担を軽減する」、「椅子から立ち上がるときや座るときに感じる負担を軽減するのを助ける」、「椅子から立ち上がるときや座るときに感じる負担を軽減するのに役立つ」、「椅子から立ち上がるときや座るときに感じる負担を軽減するのをサポートする」等を表示した健康食品や列記した機能が報告されている旨を表示した健康食品を例示することができる。また、機能性表示食品においては、ひざの負担軽減を機能性の科学的根拠とするものが本発明の範囲に含まれる。
【0039】
本発明のひざの負担軽減用経口組成物は、コロソリン酸を有効成分として表示するものであってもよいが、製品の包装等に、コロソリン酸が有効成分として表示されているものに限られない。例えば、有効成分を特定していないものであってもよい。また、一般的な食品であっても、用途を示唆して製造販売されるものは本発明の範囲に含まれる。例えば、摂取した人の個人的感想として、ひざの負担軽減に言及する体験談をホームページ等に記載して販売される食品等についても、本発明の範囲に含まれる。
【0040】
本発明の経口組成物の形態としては、例えば、錠状、カプセル状、粉末状、顆粒状、液状、粒状、棒状、板状、ブロック状、固形状、丸状、ペースト状、クリーム状、カプレット状、ゲル状、チュアブル錠状、スティック状等を挙げることができる。アイス、ゼリー、クッキー、ケーキ、チョコレート、ペットボトル飲料等の形態であってもよい。これらの中でも、錠状、カプセル状、粉末状、顆粒状、丸状、チュアブル錠状の形態が好ましい。
【0041】
本発明の組成物を錠状、丸状、チュアブル錠状とする場合、賦形剤、滑沢剤、流動化剤のいずれか1種以上を添加することが好ましい。これにより、成型性が高められ、製造された剤の保存安定性が向上する。特に、賦形剤及び滑沢剤を使用することで保存安定性をより高めることができる。
【0042】
本発明の組成物におけるコロソリン酸の含有量としては、その効果の奏する範囲で適宜含有させればよい。例えば、本発明の組成物中に、乾燥質量換算で、コロソリン酸を0.00063~20質量%含有させることができ、0.00125~10質量%含有させることが好ましく、0.0025~5質量%含有させることがより好ましく、0.004~2.5質量%含有させることがさらに好ましい。
【0043】
本発明におけるコロソリン酸の摂取量としては特に制限はないが、その効果をより効果的に享受できる点から、コロソリン酸の摂取量が、成人の1日当たり、0.5mg以上となるように摂取することが好ましく、1.0mg以上となるように摂取することがより好ましく、2.0mg以上となるように摂取することがさらに好ましい。その上限は、例えば、150mgであり、好ましくは100mgであり、より好ましくは30mgである。
【0044】
本発明の経口組成物は、コロソリン酸の1日の摂取量が上記摂取量となるように適宜設計すればよく、1回で上記摂取量を摂取する態様であってもよいし、複数回に分けて上記摂取量を摂取する態様であってもよい。すなわち、例えば、1つの包装容器に、又は2~4の複数の包装容器に分けて、1日分として収容することができる。
【0045】
本発明の経口組成物は、必要に応じて、コロソリン酸以外の他の成分を添加して、公知の方法によって製造することができる。
【0046】
また、本発明の他の態様は、コロソリン酸を有効成分として含有し、かつ、以下の(a)~(e)の中から選択される少なくとも一つの表示をした食品を挙げることができる。具体的には、下記表示をした機能性表示食品を例示することができる。なお、上記本発明の経口組成物で説明した内容は、本態様にも参照される。
【0047】
(a)コロソリン酸が歩行能力の維持及び/又は向上に役立つ旨
(b)コロソリン酸が姿勢を保持及び/又は改善する旨
(c)コロソリン酸が肩又は腰の負担を軽減する旨
(d)コロソリン酸が顔又は臀部のたるみ感を軽減する旨
(e)コロソリン酸が椅子から立ち上がるとき又は椅子に座るときに感じる負担を軽減する旨
【0048】
また、本発明の他の態様は、コロソリン酸を有効成分とする経口組成物を摂取することによる、以下の(a)~(e)の中から選択される少なくとも一つの方法である。ただし、本発明の方法は、医療行為を含まない。なお、上記本発明の経口組成物で説明した内容は、本態様にも参照される。
【0049】
(a)歩行能力の維持及び/又は向上に役立てる方法
(b)姿勢を保持及び/又は改善する方法
(c)肩又は腰の負担を軽減する方法
(d)顔又は臀部のたるみ感を軽減する方法
(e)椅子から立ち上がるとき又は椅子に座るときに感じる負担を軽減する方法
【0050】
また、本発明の他の態様は、以下の(a)~(e)の中から選択される少なくとも一つのための有効成分としての、コロソリン酸の使用である。なお、上記本発明の経口組成物で説明した内容は、本態様にも参照される。
【0051】
(a)歩行能力の維持及び/又は向上に役立てる
(b)姿勢を保持及び/又は改善する
(c)肩又は腰の負担を軽減する
(d)顔又は臀部のたるみ感を軽減する
(e)椅子から立ち上がるとき又は椅子に座るときに感じる負担を軽減する
【実施例0052】
以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0053】
[実施例1]
コロソリン酸を摂取することによる、歩行能力の維持向上効果、姿勢の保持改善効果、肩又は腰の負担軽減効果、顔又は臀部のたるみ軽減効果、及び、ひざの負担軽減効果について確認した。
【0054】
<試験食品>
コロソリン酸として、バナバの葉の含水エタノール抽出乾燥粉末(バナバエキス末)を用いた。
被験食品には、上記バナバエキス末に、還元麦芽糖、セルロース、二酸化ケイ素、ステアリン酸カルシウムを混合し、打錠したものを使用した。被験食品に含まれるバナバ由来コロソリン酸は、1日摂取目安量あたり2.2mgとした。対照食品には、外観で被験食品との区別がつかないように、被験食品中のバナバエキス末をカラメル色素に置き換え、さらに外見で見分けがつかないよう還元麦芽糖の配合量を調整したものを使用した。
被験食品及び対照食品ともに、1日摂取目安量(0.25g×1錠)を無地アルミ個包装とし、盲検性を確保した。
【0055】
<被験者>
被験者は、以下の選択基準を満たした32名(男性9名、女性23名)である。
[選択基準]
1)同意取得日の年齢が50歳以上、70歳未満の男女
2)定期的な運動をしておらず、以前より筋力が衰えたという自覚がある者
3)BMIが30未満の者
【0056】
<試験方法>
本試験は、前観察期間(2週間)、摂取期間(8週間)からなる合計10週間のプラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較試験(被験食品及び対照食品の割付け比17:15)として実施した。
摂取期間中は、介入として試験食品の摂取と運動負荷を実施した。試験食品の摂取は1日1回1袋(1錠)の試験食品(被験食品群には被験食品、対照食品群には対照食品)を食事とともに、100mLの水又はぬるま湯とともに摂取させた。運動負荷は自体重によるレジスタンス運動及び呼吸筋や表情筋のトレーニングである健口体操を実施させた。
【0057】
レジスタンス運動に関しては、運動教室として、摂取前、摂取2、4、6週の4回にわたり1時間程度、指定された施設にて運動療法士の指導の下でレジスタンス運動を実施させ、運動教室実施日以外は、自宅にて週4~5日レジスタンス運動を行った。自宅でのレジスタンス運動は、基本セットはスクワット6回、フロントランジ左右6回、バックキック左右6回、ヒップ・フレクション左右6回、クランチ6回、上体そらし運動6回、カーフレイズ13回とし、運動教室を実施するごとに運動負荷を変更した。
【0058】
健口体操に関しては、自宅にて週4~5日実施させた。本試験にて実施した健口体操は腹式呼吸、あごの運動と表情筋の運動、頬の運動、唇の運動、舌の運動、母音の発音から構成されるトレーニングである。
【0059】
<検査>
摂取前、摂取4週間後及び摂取8週間後に、歩行機能検査、X線検査(姿勢評価)、及びアンケート調査(肩、腰、ひざの負担の評価、及び顔又は臀部のたるみの評価)を実施した。
【0060】
歩行機能検査は、歩行速度測定及びTimed up and go testを実施した。
【0061】
X線検査は、立位において腰椎の側面を2枚撮影した。
【0062】
アンケート調査は、健康関連のQOLの評価指標として知られるSF-36v2日本語版(以下、SF-36)を用いた評価、及びVisual analogue scale(以下、VAS)を用いた評価を実施した。
【0063】
SF-36を用いた評価は8つの下位尺度から3コンポートネント・スコアリング法により算出される「身体的側面のQOLサマリースコア」「精神的側面のQOLサマリースコア」「社会的側面のQOLサマリースコア」を評価に用いた。なお、評価した3つのQOLサマリースコアうち、本発明が関わるのは「身体的側面のQOLサマリースコア」のみであり、「精神的側面のQOLサマリースコア」及び「社会的側面のQOLサマリースコア」については本発明とは関わりないものである。
【0064】
VASを用いた評価は左端を「最良の感覚」とし、右端を「最悪の感覚」とした100mmの線分上に現在の状態がどこに位置するかを回答させ、左端からの長さを測定し、評価に用いた。アンケート項目は「着席時の違和感」「立席時の違和感」「肩のこり」「腰の痛み」「頬のたるみ」「ヒップのたるみ」の6項目とした。
【0065】
<結果>
表1に、歩行機能検査の結果を示す。
【0066】
【表1】
【0067】
表1に示すように、被験食品群の歩行速度について、摂取4週間後、摂取8週間後の変化値において対照食品群と比較して有意な高値を示した。また、被験食品群のTimed up and go testについても、摂取8週間後の変化値において対照食品群と比較して有意な低値を示した。
【0068】
表2に、X線検査(姿勢評価)の結果を示す。
【0069】
【表2】
【0070】
表2に示すように、被験食品群の腰椎前弯角について、摂取8週間後の変化値において対照食品群と比較して有意な高値を示した。
【0071】
表3に、SF-36の3コンポートネント・スコアリング法に基づくサマリースコアの結果を示す。
【0072】
【表3】
【0073】
表3に示すように、被験食品群の身体的側面のサマリースコアについて、摂取8週間後の実測値及び変化値において対照食品群と比較して有意な高値を示した。
【0074】
表4に、VASの結果を示す。
【0075】
【表4】
【0076】
表4に示すように、被験食品群の着席時の違和感について、摂取4週間後の変化値及び摂取8週間後の変化値において対照食品群と比較して有意な低値を示した。被験食品群の立席時の違和感について、摂取4週間後の変化値及び摂取8週間後の変化値において対照食品群と比較して有意な低値を示した。被験食品群の肩のこりについて、摂取4週間後の変化値及び摂取8週間後の変化値において対照食品群と比較して有意な低値を示した。被験食品群の腰の痛みについて、摂取8週間後の実測値及び変化値において対照食品群と比較して有意な低値を示した。被験食品群の頬のたるみについて、摂取4週間後の変化値及び摂取8週間後の変化値において対照食品群と比較して有意な低値を示した。被験食品群のヒップのたるみについて、摂取4週間後の変化値及び摂取8週間後の変化値において対照食品群と比較して有意な低値を示した。
【0077】
以上のとおり、本発明の経口組成物は、歩行能力の維持向上効果、姿勢の保持改善効果、肩又は腰の負担軽減効果、顔又は臀部のたるみ軽減効果、及び、ひざの負担軽減効果を奏することが明らかとなった。
【0078】
[配合実施例1-5]
(錠剤の製造)
下記表5に記載の成分からなる錠剤を製造した。各原料を混合後、ロータリー打錠機を用いて打錠を行い、配合実施例1-5の錠剤を製造した。錠剤は、錠径8mmφ、錠厚4.5mm、重量300mg、硬度5kgf以上で製造した。錠剤は、本発明の効果を奏するものであった。
【0079】
【表5】
【0080】
[配合実施例6-10]
(粉末飲料の製造)
下記表6に記載の成分からなる粉末飲料を製造した。各原料を混合後、造粒機を用いて流動層造粒を行い、配合実施例6~実施例10に記載の顆粒状の粉末飲料を製造した。製造した粉末飲料は1袋あたり3gとなるようにアルミニウムパウチに充填した。本粉末飲料は、本発明の効果を奏するものであった。
【0081】
【表6】
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明の組成物は、健康食品等として用いることができることから、産業上有用である。