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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023150014
(43)【公開日】2023-10-16
(54)【発明の名称】撮像ユニットおよび内視鏡
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/04 20060101AFI20231005BHJP
   G02B 23/24 20060101ALI20231005BHJP
   G02B 23/26 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
A61B1/04 530
G02B23/24 B
G02B23/26 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022058877
(22)【出願日】2022-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】304050923
【氏名又は名称】オリンパスメディカルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002907
【氏名又は名称】弁理士法人イトーシン国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川上 拓海
【テーマコード(参考)】
2H040
4C161
【Fターム(参考)】
2H040DA12
2H040GA02
4C161CC06
4C161DD03
4C161FF35
4C161FF40
4C161JJ06
4C161LL02
(57)【要約】
【課題】カメラモジュールと収容室との隙間に、封止材を必要十分な量だけ注入し易い撮像ユニット等を提供する。
【解決手段】撮像ユニットは、カメラモジュール5と、カメラモジュール5を収容室12に収容する枠部材11とを備える。枠部材11は、カメラモジュール5の基端部に臨むように第1の開口21aが設けられた第1の管路21と、第1の開口21aと異なる位置に第2の開口22aが設けられた第2の管路22とを備える。カメラモジュール5と収容室12の内壁との、側面側における第1の隙間の第1の幅d1が、基端側における第2の隙間の第2の幅d2以上であり、かつ、第2の管路22の実効径d3が第2の幅d2よりも小さい。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対物光学系と撮像素子とを備えるカメラモジュールと、
前記カメラモジュールを収容する収容室と、前記収容室に通じる第1の開口が前記カメラモジュールの基端部に臨むように設けられた第1の管路と、前記収容室に通じる第2の開口が前記第1の開口と異なる位置に設けられた第2の管路と、を備える枠部材と、
を備え、
前記カメラモジュールと前記収容室の内壁とには隙間があり、前記カメラモジュールの側面側における第1の隙間の第1の幅が、前記カメラモジュールの基端側における第2の隙間の第2の幅以上であり、かつ、前記第2の管路の実効径が前記第2の幅よりも小さいことを特徴とする撮像ユニット。
【請求項2】
前記第1の開口は、その一端が前記収容室の前記内壁と揃う位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
【請求項3】
前記第1の管路は、前記隙間を封止する封止材を注入するための管路であることを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
【請求項4】
前記第1の管路の、前記対物光学系の光軸に垂直な方向の幅は、前記カメラモジュールの同方向の幅よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
【請求項5】
前記第2の管路は、前記隙間に前記封止材を注入し終えたことを確認するための管路であり、
前記第2の開口は、前記収容室の内壁の、前記第1の開口が設けられている面とは異なる面に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の撮像ユニット。
【請求項6】
前記収容室は、前記カメラモジュールを挿入するための収容口が先端側に設けられ、
前記封止材は、前記収容口を蓋で塞いだ状態で注入されることを特徴とする請求項3に記載の撮像ユニット。
【請求項7】
前記蓋は、前記カメラモジュールの先端が挿通できる大きさの孔が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の撮像ユニット。
【請求項8】
前記第1の管路と前記第2の管路との少なくとも一方は、前記枠部材の外側面と前記収容室とを連通するように、前記対物光学系の光軸方向に交差する方向に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
【請求項9】
前記第1の管路と前記第2の管路との少なくとも一方は、前記枠部材の基端面と前記収容室とを連通するように、前記対物光学系の光軸方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
【請求項10】
前記第1の管路と前記第2の管路との少なくとも一方の断面は、円形を含む楕円形であることを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
【請求項11】
前記第1の管路と前記第2の管路との少なくとも一方の断面は、多角形であることを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
【請求項12】
被検体内に挿入される挿入部と、
前記挿入部の先端に設けられる撮像ユニットと、
を備え、
前記撮像ユニットは、
対物光学系と撮像素子とを備えるカメラモジュールと、
前記カメラモジュールを収容する収容室と、前記収容室に通じる第1の開口が前記カメラモジュールの基端部に臨むように設けられた第1の管路と、前記収容室に通じる第2の開口が前記第1の開口と異なる位置に設けられた第2の管路と、を備える枠部材と、
を有し、
前記カメラモジュールと前記収容室の内壁とには隙間があり、前記カメラモジュールの側面側における第1の隙間の第1の幅が、前記カメラモジュールの基端側における第2の隙間の第2の幅以上であり、かつ、前記第2の管路の実効径が前記第2の幅よりも小さいことを特徴とする内視鏡。
【請求項13】
前記第1の開口は、その一端が前記収容室の前記内壁と揃う位置に設けられていることを特徴とする請求項12に記載の内視鏡。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラモジュールと収容室との隙間に封止材を注入して形成された撮像ユニット、および撮像ユニットを備える内視鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡の先端部には、カメラモジュール、ライトガイドなどの光学・撮像部品、および処置具チャンネルのチャンネルチューブなどを固定して保持する枠部材が設けられている。
【0003】
例えば、国際公開公報WO2013/031276号には、内視鏡の先端部に設けられた金属製または硬質樹脂製の先端硬性部に、撮像ユニットおよびライトガイドバンドルなどが内蔵される構成が記載されている。
【0004】
ところで、枠部材をMID(Molded Interconnect Devices)技術によって形成すると、型成形性が向上するだけでなく、樹脂成型部品に配線および電極が形成されて、別途の配線が不要となる。よって、スペースが有効活用され、内視鏡の先端部の細径化を図ることができる。
【0005】
MIDで形成した枠部材の収容室にカメラモジュールを配置する際には、収容室内の電気接点にカメラモジュール端子を半田付けなどで電気的に接続した上で、電気的な接続部分を封止材で封止して保護する。
【0006】
このとき、光学面であるカメラモジュールの先端面に封止材が付着しないように、先端側と異なる側から収容室内へ封止材を注入する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際公開公報WO2013/031276号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、枠部材が不透明な材料で形成されている場合、収容室とカメラモジュールとの隙間に封止材が十分に充填されたかどうかを視認できず、収容室の中に空気が残っていないかどうかを視認することもできない。また、内視鏡が製品として完成した際には、外部への封止材のはみ出しがなく、外観が損なわれていないことが求められる。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、カメラモジュールと収容室との隙間に、封止材を必要十分な量だけ注入し易い撮像ユニットおよび内視鏡を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様による撮像ユニットは、対物光学系と撮像素子とを備えるカメラモジュールと、前記カメラモジュールを収容する収容室と、前記収容室に通じる第1の開口が前記カメラモジュールの基端部に臨むように設けられた第1の管路と、前記収容室に通じる第2の開口が前記第1の開口と異なる位置に設けられた第2の管路と、を備える枠部材と、を備え、前記カメラモジュールと前記収容室の内壁とには隙間があり、前記カメラモジュールの側面側における第1の隙間の第1の幅が、前記カメラモジュールの基端側における第2の隙間の第2の幅以上であり、かつ、前記第2の管路の実効径が前記第2の幅よりも小さい。
【0011】
本発明の一態様による内視鏡は、被検体内に挿入される挿入部と、前記挿入部の先端に設けられる撮像ユニットと、を備え、前記撮像ユニットは、対物光学系と撮像素子とを備えるカメラモジュールと、前記カメラモジュールを収容する収容室と、前記収容室に通じる第1の開口が前記カメラモジュールの基端部に臨むように設けられた第1の管路と、前記収容室に通じる第2の開口が前記第1の開口と異なる位置に設けられた第2の管路と、を備える枠部材と、を有し、前記カメラモジュールと前記収容室の内壁とには隙間があり、前記カメラモジュールの側面側における第1の隙間の第1の幅が、前記カメラモジュールの基端側における第2の隙間の第2の幅以上であり、かつ、前記第2の管路の実効径が前記第2の幅よりも小さい。
【発明の効果】
【0012】
本発明の撮像ユニットおよび内視鏡によれば、カメラモジュールと収容室との隙間に、封止材を必要十分な量だけ注入し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の第1の実施形態における内視鏡の構成例を示す図である。
図2】上記第1の実施形態における内視鏡の先端部の構成を示す断面図である。
図3】上記第1の実施形態における枠部材の構成を示す断面図である。
図4】上記第1の実施形態における枠部材の構成を示す正面図である。
図5】上記第1の実施形態における枠部材の構成を示す平面図である。
図6】上記第1の実施形態における枠部材の収容室付近を拡大して示す断面図である。
図7】上記第1の実施形態において、収容室にカメラモジュールを収容したときの隙間を説明するための模式的な断面図である。
図8】上記第1の実施形態において、第1の管路および第2の管路の管路中心軸に垂直な断面の形状の幾つかの例を示す図表である。
図9】上記第1の実施形態において、第1の管路の管路断面の形状の一例を模式的に示す斜視図である。
図10】上記第1の実施形態において、第1の管路の管路断面の形状の一例を模式的に示す断面図である。
図11】上記第1の実施形態において、カメラモジュールと収容室の内壁との隙間に封止材を注入するときの作用を説明するための図表である。
図12】上記第1の実施形態における蓋の変形例を示す断面図である。
図13】上記第1の実施形態における収容室の変形例を示す断面図である。
図14】本発明の第2の実施形態において、収容室に連通する第1の管路および第2の管路の配置の一例を示す断面図である。
図15】上記第2の実施形態において、収容室に連通する第1の管路および第2の管路の配置の変形例を示す平面図である。
図16】本発明の第3の実施形態において、収容室に連通する第1の管路および第2の管路の配置例を示す断面図である。
図17】本発明の第4の実施形態において、収容室に連通する第1の管路および第2の管路の配置例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0015】
なお、図面の記載において、同一または対応する要素には、適宜、同一の符号を付している。また、以下の説明に用いる各図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、構成要素毎の縮尺を異ならせる場合がある。本発明は、各図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、及び各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
[第1の実施形態]
【0016】
図1から図13は本発明の第1の実施形態を示したものであり、図1は、内視鏡1の構成例を示す図である。
【0017】
内視鏡1は、被検体の観察や処置を行うデバイスである。内視鏡1は、被検体内に挿入される細長の挿入部2と、挿入部2の基端側に連設される操作部3と、操作部3から延出されるユニバーサルケーブル4と、を備える。なお、挿入部2が挿入される被検体は、人または動物などの生物を想定しているが、これに限定されず、機械や建築物等の非生物であっても構わない。
【0018】
挿入部2は、先端から基端に向かって順に、先端部2a、湾曲部2b、および管状部2cを備える。
【0019】
先端部2aは、観察系と照明系とを備え、照明系により被検体へ照明光を照射し、観察系により被検体からの戻り光を撮像する。先端部2aの構成については、後で図2を参照して説明する。
【0020】
湾曲部2bは、先端部2aの基端側に連設され、例えば、2方向、または上下左右の4方向に湾曲可能に構成されている。湾曲部2bが湾曲されると、先端部2aの方向が変化し、観察系による観察の方向、および照明系による照明光の照射方向が変化する。また、湾曲部2bは、被検体内における挿入部2の挿入性を向上するためにも湾曲される。
【0021】
管状部2cは、湾曲部2bの基端と、操作部3の先端とを連結する管状の部位である。管状部2cは、挿入部2が撓まない硬性な形態であってもよいし、挿入される被検体の形状に応じて挿入部2が撓む軟性な形態であってもよい。挿入部が硬性な形態の内視鏡は一般に硬性内視鏡と称され、挿入部が軟性な形態の内視鏡は一般に軟性内視鏡と称される。例えば医療分野の硬性内視鏡および軟性内視鏡は、ISO8600-1:2015に定義されている。
【0022】
操作部3は、挿入部2の基端側に連設され、手で把持して内視鏡1に関する各種の操作を行う部位である。操作部3は、例えば、把持部3aと、湾曲操作レバー3bと、複数の操作ボタン3cと、処置具チャンネル7(図2等参照)の基端側のチャンネル開口である処置具挿入口7aと、を備える。
【0023】
把持部3aは、操作者が掌で内視鏡1を把持する部位である。
【0024】
湾曲操作レバー3bは、例えば把持部3aを把持した手の親指などを用いて、湾曲部2bを湾曲する操作を行うための操作デバイスである。
【0025】
複数の操作ボタン3cは、例えば、送気・送液ボタン、吸引ボタン、撮像に関連するボタンを含む。送気・送液ボタンは、図示しない送気・送液チャンネルを経由してカメラモジュール5(図2等参照)先端の観察窓へ送気・送液を行い、観察窓を洗浄する操作を行うためのボタンである。吸引ボタンは、例えば処置具チャンネル7を経由して、被検体内から液体や粘膜等を吸引する操作を行うためのボタンである。撮像に関連するボタンは、例えば、レリーズ操作を行うためのボタンスイッチである。
【0026】
処置具チャンネル7の処置具挿入口7aは、把持部3aの先端側の側面に設けられている。処置具挿入口7aを経由して、処置具チャンネル7内に鉗子などの各種の処置具が挿入される。
【0027】
ユニバーサルケーブル4は、操作部3の基端側の側面から延出され、コネクタ4aを経由して、図示しない内視鏡プロセッサおよび光源装置に接続される。
【0028】
内視鏡プロセッサは、信号ケーブル6を経由して、先端部2a内の撮像素子5bへ駆動信号および電力を送信し、撮像素子5bにより被検体を撮像して取得された撮像信号を受信する。光源装置は、照明系を構成する図示しないライトガイドを経由して、照明光を先端部2aの先端面から被検体へ向けて照射する。
【0029】
図2は、内視鏡1の先端部2aの構成を示す断面図である。
【0030】
先端部2aは、カメラモジュール5と、信号ケーブル6と、処置具チャンネル7と、接続チューブ8と、外皮9と、枠部材11と、が配設されている。
【0031】
枠部材11は、例えば、MID(Molded Interconnect Devices)技術によって形成された成型部品である。MIDは、射出成形品等の立体成形品の表面に、電気回路用の配線を一体形成した3次元成形回路部品である。MID技術を用いることで、従来の2次元回路とは異なり、傾斜面、垂直面、曲面、成形体内部の貫通孔等にも回路用配線を形成できる。
【0032】
枠部材11は、MIDにより、例えば次のように形成される。まず、金属触媒が含有された不透明な樹脂材料を加熱して軟化し、射出圧を加えて金型に押し込み充填する射出成形により3次元状の樹脂成型品を形成する。次に、樹脂成型品の表面にレーザー光を照射してパターニングおよび金属触媒の活性化を行い、無電解めっきを施して活性化された部分だけをメタライズし、配線を形成する。
【0033】
カメラモジュール5は、観察系を構成し、対物光学系5aと、撮像素子5bと、を備える。対物光学系5aは、照明光が照射された被検体からの戻り光を、光学像として撮像素子5b上に結像する。図2に示す例では、対物光学系5aの光軸Oの方向は、先端部2aの挿入方向Aと平行となっている。撮像素子5bは、CMOS、CCD等のイメージセンサを備え、対物光学系5aにより結像された光学像を撮像して、撮像信号を出力する。
【0034】
撮像素子5bは、枠部材11の配線を経由して、信号ケーブル6の信号線6aに接続されている。信号ケーブル6は、挿入部2、操作部3、およびユニバーサルケーブル4を挿通されている。
【0035】
処置具チャンネル7は、枠部材11に接続されるチャンネルチューブ7cと、枠部材11に設けられた、チャンネルチューブ7cと連通するチャンネル開口7bと、を有する。チャンネルチューブ7cは、挿入部2内を挿通され、基端側で処置具挿入口7aに連通する。
【0036】
接続チューブ8は、例えば金属により円筒形状に形成され、先端部2aの枠部材11を、湾曲部2b内に設けられた複数の湾曲コマの内の先端の湾曲コマに接続する。
【0037】
外皮9は、挿入部2の内部が水密および気密に保たれるように、挿入部2の外面を覆う。
【0038】
図3は、枠部材11の構成を示す断面図である。図4は、枠部材11の構成を示す正面図である。図5は、枠部材11の構成を示す平面図である。
【0039】
枠部材11は、収容室12と、チャンネル開口7bと、チャンネルチューブ接続部13と、ケーブル接続部14と、嵌合部15と、複数の挿通孔16と、を備える。
【0040】
収容室12は、カメラモジュール5を収容する。チャンネル開口7bは、上述したように、処置具チャンネル7の先端側の開口である。チャンネルチューブ接続部13は、チャンネルチューブ7cの外径側が接続される。ケーブル接続部14は、信号ケーブル6内に設けられた複数の信号線6aが接続される。嵌合部15は、接続チューブ8の内径側と嵌合される。複数の挿通孔16は、ライトガイドの先端が接続される。ライトガイドは、例えば光ファイバを束ねたファイババンドルとして構成され、信号ケーブル6と同様に、挿入部2、操作部3、およびユニバーサルケーブル4を挿通されている。
【0041】
収容室12は、例えば直方体状の空間として形成され、カメラモジュール5を挿入するための収容口12oが先端側に設けられ、収容口12o以外の5つの面が内壁となる。収容室12の5つの内壁は、図4の正面図から見て、奥壁12aと、上壁12bと、下壁12cと、右壁12dと、左壁12eと、を備える。なお、収容室12は、直方体状に限らず、円柱状やその他の形状の空間として形成されていても構わない。
【0042】
図4に示すように、収容室12の奥壁12aには、撮像素子5bと接続される複数の電気接点18aが設けられている。複数の電気接点18aは、MIDで枠部材11内に形成された配線を経由して、ケーブル接続部14に設けられた複数の電気接点18bに導通する。複数の電気接点18bに、信号ケーブル6内の複数の信号線6aが接続される。
【0043】
図6は、枠部材11の収容室12付近を拡大して示す断面図である。
【0044】
枠部材11は、さらに、第1の管路21と、第2の管路22と、を備える。第1の管路21は、収容室12に通じる内側開口21a(第1の開口)と、枠部材11の外側に通じる外側開口21bと、を備える。収容室12に通じる内側開口21aは、カメラモジュール5の基端部に臨むように設けられる。内側開口21aは、収容室12の内壁と揃う位置に設けられるのが好ましく、本実施形態では、奥壁12aと上壁12bが交差する角部に設けられている。具体的に、内側開口21aは、奥壁12aと揃うように、上壁12bの基端に開口している。第1の管路21の外側開口21bは、接続チューブ8と嵌合される嵌合部15に開口している。
【0045】
第2の管路22は、収容室12に通じる内側開口22a(第2の開口)と、枠部材11の外側に通じる外側開口22bと、を備える。第2の管路22の内側開口22a(第2の開口)は、第1の管路21の内側開口21a(第1の開口)と異なる位置に設けられている。図6に示す例では、内側開口22a(第2の開口)は、収容室12の内壁の、内側開口21a(第1の開口)が設けられている面(上壁12b)とは異なる面(奥壁12a)に設けられている。第2の管路22の外側開口22bは、枠部材11の基端面17の、ケーブル接続部14に沿った角部に開口している。
【0046】
図6に示す配置例では、第1の管路21が、枠部材11の外側面の嵌合部15と収容室12とを連通するように、対物光学系5aの光軸Oの方向(挿入方向A)に交差する方向に設けられている。また、第2の管路22が、枠部材11の基端面17と収容室12とを連通するように、対物光学系5aの光軸Oの方向に沿って設けられている。なお、封止材24(図10図11等参照)が処置具チャンネル7にはみ出すことがないように、第1の管路21および第2の管路22は、枠部材11における、処置具チャンネル7に連通しない部分に設けられている。
【0047】
図7は、収容室12にカメラモジュール5を収容したときの隙間を説明するための模式的な断面図である。
【0048】
収容室12は、カメラモジュール5を収容したときに、カメラモジュール5と収容室12の内壁とに隙間が生じるように、カメラモジュール5の外形よりも大きく形成されている。
【0049】
収容室12の奥壁12a以外の側面(上壁12b、下壁12c、右壁12d、左壁12e)とカメラモジュール5の側面との第1の隙間の幅(第1の幅)がd1であるとし、奥壁12aとカメラモジュール5の基端側の面との第2の隙間の幅(第2の幅)がd2であるとする。
【0050】
また、第2の管路22の実効径がd3であるとする。ここで、実効径は、第2の管路22の管路中心軸に垂直な断面の面積と同じ面積の円の直径である。
【0051】
このとき、第1の幅d1が第2の幅d2以上であり、実効径d3が第2の幅d2よりも小さくなるように、つまり、d1≧d2>d3となるように、枠部材11が構成されている。
【0052】
第1の管路21は、カメラモジュール5と収容室12の内壁との隙間を封止する封止材24を注入するための管路である。また、第2の管路22は、隙間に封止材24を注入し終えたことを確認するための管路である。
【0053】
図8は、第1の管路21および第2の管路22の管路中心軸に垂直な断面の形状の幾つかの例を示す図表である。
【0054】
図8では、管路断面の形状として、A欄に示す円形、B欄に示す楕円形、C欄に示す四角形、D欄に示す六角形を図示しているが、これらに限らず、三角形を含む適宜の多角形でもよいし、その他の任意の閉曲線で囲まれた面でも構わない。なお、第1の管路21と第2の管路22とは、管路断面の形状が同一または相似である必要はなく、それぞれ異なる形状の管路断面の備えていても構わない。
【0055】
図9は、第1の管路21の管路断面の形状の一例を模式的に示す斜視図である。図10は、第1の管路21の管路断面の形状の一例を模式的に示す断面図である。
【0056】
図9および図10に示す第1の管路21は、管路断面の形状が細長の長方形となっている。具体的に、第1の管路21の、管路中心軸に垂直で、かつ対物光学系5aの光軸Oに垂直な方向の幅は、カメラモジュール5の同方向の幅よりも大きく、収容室12の同方向の幅と同程度であると好ましい。これにより、液状の封止材24が上壁12bに沿って充填されるのに加えて、右壁12dおよび左壁12eに沿って円滑に充填され、さらには重力により下壁12cに沿っても充填される。
【0057】
図11は、カメラモジュール5と収容室12の内壁との隙間に封止材24を注入するときの作用を説明するための図表である。
【0058】
収容口12oから収容室12内にカメラモジュール5を挿入して、カメラモジュール5の端子を収容室12内の電気接点18a(図4参照)に、リフロー半田による半田付けなどで電気的に接続する。その後、収容室12の先端に蓋26を取り付けて、収容口12oを蓋26で塞ぐ。
【0059】
蓋26を取り付けた枠部材11は、第1の管路21の外側開口21bが重力方向gの上側になるように載置する(図11の各欄参照)。
【0060】
収容口12oを蓋26で塞いだ状態で、封止材24を、第1の管路21の外側開口21bから注入する。ここで封止材24は、液体の状態で注入され、注入後に固化される接着剤、エポキシ樹脂などを用いる。なお、液体の状態の封止材24は、一般に粘性があり、通路の幅に応じて進行速度が異なる。
【0061】
第1の管路21から注入された封止材24は、第1の管路21を進行して収容室12内に入り(図11のA欄参照)、カメラモジュール5と、奥壁12a、上壁12b、右壁12d、および左壁12eとの隙間へさらに進行する(図11のB欄参照)。
【0062】
このとき、収容室12の側面(上壁12b、下壁12c、右壁12d、左壁12e)側の第1の隙間の第1の幅d1は、奥壁12a側の第2の隙間の第2の幅d2以上であるために、側面側の封止材24の進行速度は、奥壁12a側の封止材24の進行速度以上となる。従って、奥壁12a側の隙間だけでなく、重力方向gの上側になる上壁12b側の隙間にも封止材24が円滑に進行する。
【0063】
これにより、側面側の封止材24の充填は、奥壁12a側の封止材24の充填と同時かそれよりも早く行われ、封止材24は、例えば、側面側の隙間を経由してカメラモジュール5と下壁12cとの隙間へ進行する(図11のC欄参照)。
【0064】
上壁12b、右壁12d、左壁12e、および下壁12c側の何れの隙間についても、封止材24の挿入方向Aへの進行は蓋26の位置で阻止され、カメラモジュール5の先端面に封止材24が付着するのが防止される。
【0065】
カメラモジュール5と収容室12の内壁(奥壁12a、上壁12b、下壁12c、右壁12d、および左壁12e)の隙間が封止材24により充填されると、封止材24は第2の管路22へ進行する(図11のD欄参照)。
【0066】
第2の管路22の実効径d3は、d1≧d2>d3を満たすために、第2の管路22内の封止材24の進行は、収容室12の内壁側の隙間における封止材24の充填が行われた後となる。
【0067】
枠部材11は、上述したように不透明な樹脂材料で形成されており、封止材24が収容室12内をどのように進行しているかは視認できない。しかし、封止材24が第2の管路22の外側開口22bで視認されることで、その時点で封止材24による収容室12内の隙間の封止が終了したことを確認できる。
【0068】
外側開口22bから封止材24が流出したことが確認されたら、第1の管路21からの封止材24の注入を停止する。
【0069】
その後、液状の封止材24が固化するのを待って、固化した後に蓋26を取り外すことで、枠部材11へのカメラモジュール5の取り付けが完了する。
【0070】
こうして、カメラモジュール5と収容室12との隙間が封止材24により封止されることで、カメラモジュール5の端子と収容室12内の電気接点18a(図4参照)との半田付けによる接続部分が保護される。
【0071】
図12は、蓋26の変形例を示す断面図である。
【0072】
図12に示す蓋26には、カメラモジュール5の先端が挿通できる大きさの孔26aが形成されている。そして、カメラモジュール5の先端を孔26aに挿通した状態で、封止材24を注入する。これにより、カメラモジュール5の先端面に封止材24が付着することを、確実に防止できる。
【0073】
図13は、収容室12の変形例を示す断面図である。
【0074】
収容室12の側面(上壁12b、下壁12c、右壁12d、左壁12e)の先端側に、各側面から、各側面よりもカメラモジュール5側へ突出する内方フランジ12fが設けられている。内方フランジ12fとカメラモジュール5との隙間の幅をd4とすると、内方フランジ12fは、幅d4が第2の管路22の実効径d3よりも小さくなるように構成されており、つまり、d1≧d2>d3>d4となっている。
【0075】
このような構成の収容室12を用いると、第2の管路22の外側開口22bで封止材24が視認された時点では、内方フランジ12fの先端側に封止材24がはみ出すことはない。従って、蓋26を用いることなく、封止材24を注入することが可能となる(ただし、図13に示す構成において、蓋26を用いた状態で封止材24を注入しても構わない)。
【0076】
なお、上述では第1の管路21と第2の管路22とを1つずつ設ける例を説明したが、少なくとも一方を複数設けても構わない。
【0077】
このような第1の実施形態によれば、枠部材11に、封止材24を注入するための第1の管路21とは別の、封止材24を注入し終えたことを確認するための第2の管路22を設ける。この時、第1の管路21の内側開口21a(第1の開口)を収容室12の内壁と揃う位置に設けることで、封止材24を注入する際に収容室12内の空気が逃げ易くなる。よって、封止後に収容室12に空気がたまりにくくなるため、確実な封止が可能となる。
【0078】
空気が入り込むことなく封止材24で隙間を封止することで、カメラモジュール5内の撮像素子5bを駆動したときに発生する熱を封止材24を経由して逃がすことができる。これによって、撮像素子5bの温度上昇を抑制して、取得される内視鏡画像のダークショットノイズ等を低減し画質を向上できる。また、撮像素子5bから発生する熱が、カメラモジュール5の端子と電気接点18aとを接続するリフロー半田等に与える影響を低減できる。
【0079】
さらに、第2の管路22の実効径d3が、側面側の第1の隙間の第1の幅d1、および基端側の第2の隙間の第2の幅d2よりも小さくなるようにしたために、カメラモジュール5と収容室12との隙間に、封止材24を必要十分な量だけ注入することが可能となる。
【0080】
すなわち、第2の管路22の外側開口22bで封止材24を視認することで、カメラモジュール5と収容室12の内壁との隙間が十分に封止されたことを確認できる。
【0081】
このとき、収容口12oを塞ぐ蓋26を用いるか、または内方フランジ12fを設けることで、カメラモジュール5の先端面への封止材24の付着を効果的に防止できる。蓋26を用いる場合、カメラモジュール5の先端が挿通できる大きさの孔26aを設けることで、カメラモジュール5の先端面への封止材24の付着をより確実に防止できる。
【0082】
また、側面側の第1の隙間の第1の幅d1が、基端側の第2の隙間の第2の幅d2以上となるようにしたために、重力方向gの上側になる上壁12b側の隙間にも封止材24を十分に行き渡らせることができる。
【0083】
さらに、図9および図10に示すように、第1の管路21の、対物光学系5aの光軸Oに垂直な方向の幅を、カメラモジュール5の同方向の幅よりも大きくすることで、右壁12d側および左壁12e側の隙間に封止材24が円滑に進行できる。
【0084】
嵌合部15と収容室12とを連通するように第1の管路21を設け、基端面17と収容室12とを連通するように第2の管路22を設けたために、第1の管路21の外側開口21bおよび第2の管路22の外側開口22bは、図2に示すように、接続チューブ8および外皮9などで覆われる。このため、内視鏡が製品として完成した際に、外側開口21b,22b、および封止材24が外部から見えることはなく、外観が損なわれるのを防止できる。
[第2の実施形態]
【0085】
図14および図15は本発明の第2の実施形態を示したものであり、図14は、収容室12に連通する第1の管路21および第2の管路22の配置の一例を示す断面図である。第2の実施形態において、第1の実施形態と同様である部分については同一の符号を付して説明を適宜省略し、異なる点を主に説明する。
【0086】
第1の実施形態では、第1の管路21を枠部材11の外側面の嵌合部15と収容室12とを連通するように設け、第2の管路22を枠部材11の基端面17と収容室12とを連通するように設けていた。これに対して、第2の実施形態は、第1の管路21の配置は第1の実施形態と同様であるが、第2の管路22も、第1の管路21と同様に、枠部材11の外側面の嵌合部15と収容室12とを連通するように設けている。
【0087】
すなわち、図14に示す構成例では、第2の管路22は、奥壁12aと揃う位置に設けられた第1の管路21よりも幾らか先端側に設けられ、枠部材11の外側面の嵌合部15と収容室12とを連通している。
【0088】
また、図15は、収容室12に連通する第1の管路21および第2の管路22の配置の変形例を示す平面図である。
【0089】
図14に示す構成例では、第1の管路21と第2の管路22の光軸Oの方向(挿入方向A)の位置を異ならせたが、図15に示す構成例は、第1の管路21と第2の管路22の光軸Oに垂直な左右方向の位置を異ならせている。
【0090】
具体的に、第1の管路21は、収容室12の奥壁12aと左壁12eが交差する角部に設けられ、第2の管路22は、収容室12の奥壁12aと右壁12dが交差する角部に設けられている。
【0091】
なお、第1の管路21および第2の管路22が、枠部材11における、処置具チャンネル7に連通しない部分に設けられていることは、第1の実施形態と同様である。
【0092】
このような第2の実施形態によれば、上述した第1の実施形態とほぼ同様の効果を奏するとともに、第1の管路21から封止材24を注入する器具に隣接して、第2の管路22から封止材24が流出したことを確認するためのセンサやカメラなどを配置できる。
[第3の実施形態]
【0093】
図16は本発明の第3の実施形態を示したものであり、収容室12に連通する第1の管路21および第2の管路22の配置例を示す断面図である。第3の実施形態において、第1,2の実施形態と同様である部分については同一の符号を付して説明を適宜省略し、異なる点を主に説明する。
【0094】
第3の実施形態は、第2の管路22の配置は第1の実施形態と同様であるが、第1の管路21も、第2の管路22と同様に、枠部材11の基端面17と収容室12とを連通するように設けている。
【0095】
すなわち、第1の管路21は、収容室12の奥壁12aと、枠部材11の基端面17とを連通するように、第2の管路22よりも例えば上側に設けられている。
【0096】
具体的に、第1の管路21は、収容室12の奥壁12aと上壁12bが交差する角部の、上壁12bと揃う位置に内側開口21aが開口するように設けられている。
【0097】
なお、第1の管路21および第2の管路22が、枠部材11における、処置具チャンネル7に連通しない部分に設けられていることは、第1,2の実施形態と同様である。
【0098】
このような第3の実施形態によれば、上述した第1,2の実施形態とほぼ同様の効果を奏することができる。
[第4の実施形態]
【0099】
図17は本発明の第4の実施形態を示したものであり、収容室12に連通する第1の管路21および第2の管路22の配置例を示す断面図である。第4の実施形態において、第1~3の実施形態と同様である部分については同一の符号を付して説明を適宜省略し、異なる点を主に説明する。
【0100】
第4の実施形態は、第1の管路21の配置が第3の実施形態と同様であるが、第2の管路22を、第2の実施形態と同様に、枠部材11の外側面の嵌合部15と収容室12とを連通するように設けている。
【0101】
なお、第1の管路21および第2の管路22が、枠部材11における、処置具チャンネル7に連通しない部分に設けられていることは、第1~3の実施形態と同様である。
【0102】
このような第4の実施形態によれば、上述した第1~3の実施形態とほぼ同様の効果を奏することができる。
【0103】
なお、第1、第2、および第4の実施形態では、第1の管路21と第2の管路22との少なくとも一方が、枠部材11の外側面と収容室12とを連通するように、対物光学系5aの光軸O方向に交差する方向に設けられている。また、第1、第3、および第4の実施形態では、第1の管路21と第2の管路22との少なくとも一方が、枠部材11の基端面17と収容室12とを連通するように、対物光学系5aの光軸O方向に沿って設けられている。
【0104】
そして、第1の管路21は、カメラモジュール5と収容室12の内壁との隙間へ封止材24を注入する際に重力方向gの上側になることを想定して、第1~4の実施形態の何れにおいても、収容室12の奥壁12aと上壁12bが交差する角部に内側開口21aが開口するように設けられている。これにより、液状の封止材24を、重力によって収容室12内の隙間へ円滑に進行させることができる。
【0105】
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明の態様を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0106】
1…内視鏡
2…挿入部
2a…先端部
2b…湾曲部
2c…管状部
3…操作部
3a…把持部
3b…湾曲操作レバー
3c…操作ボタン
4…ユニバーサルケーブル
4a…コネクタ
5…カメラモジュール
5a…対物光学系
5b…撮像素子
6…信号ケーブル
6a…信号線
7…処置具チャンネル
7a…処置具挿入口
7b…チャンネル開口
7c…チャンネルチューブ
8…接続チューブ
9…外皮
11…枠部材
12…収容室
12a…奥壁
12b…上壁
12c…下壁
12d…右壁
12e…左壁
12f…内方フランジ
12o…収容口
13…チャンネルチューブ接続部
14…ケーブル接続部
15…嵌合部
16…挿通孔
17…基端面
18a,18b…電気接点
21…第1の管路
21a…内側開口
21b…外側開口
22…第2の管路
22a…内側開口
22b…外側開口
24…封止材
26…蓋
26a…孔
A…挿入方向
O…光軸
d1…第1の幅
d2…第2の幅
d3…実効径
d4…幅
g…重力方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17