(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023150059
(43)【公開日】2023-10-16
(54)【発明の名称】入力装置、入力方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/041 20060101AFI20231005BHJP
G06F 3/0488 20220101ALI20231005BHJP
【FI】
G06F3/041 600
G06F3/0488
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022058952
(22)【出願日】2022-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000138462
【氏名又は名称】株式会社ユーシン
(74)【代理人】
【識別番号】100122426
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 清志
(72)【発明者】
【氏名】有松 優志
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA54
5E555BA23
5E555BB23
5E555BC04
5E555BE06
5E555CA12
5E555CB12
5E555CB34
5E555CB52
5E555CB53
5E555CB57
5E555CB59
5E555CB62
5E555CC01
5E555CC05
5E555EA14
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】タッチパネルの不安定操作によって、ユーザの意図しない機能に切替わることを防止する。
【解決手段】タッチパネル11を操作している位置である操作位置と、タッチパネル11を押す力である押圧力とを検出する操作情報検出部710と、タッチパネル11へのタッチ操作を検出し、タッチパネル11が押されているか否かを判定する第1押圧判定部720と、第1押圧判定部720において、タッチパネル11が押されていると判定された後に、タッチパネル11へのタッチ操作が維持されたまま、タッチパネル11の所定の操作区域が押されたか否かを判定する第2押圧判定部730と、第2押圧判定部730において、タッチパネル11の所定の操作区域が押されていると判定されたとき、所定の操作区域に設定されている機能に切替える機能切替部740と、を含んで構成されている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネルの操作情報である、タッチパネルを操作している位置である操作位置と、前記タッチパネルを押す力である押圧力とを検出する操作情報検出部と、
前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作を検出し、前記タッチパネルが押されているか否かを判定する第1押圧判定部と、
前記第1押圧判定部において、前記タッチパネルが押されていると判定された後に、前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が維持されたまま、前記タッチパネルの所定の操作区域が押されたか否かを判定する第2押圧判定部と、
前記第2押圧判定部において、前記タッチパネルの前記所定の操作区域が押されていると判定されたとき、前記所定の操作区域に設定されている機能に切替える機能切替部と、
を備えることを特徴とする入力装置。
【請求項2】
タッチパネルの操作情報である、タッチパネルを操作している位置である操作位置と、前記タッチパネルを押す力である押圧力とを検出する操作情報検出部と、
前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルの所定の操作区域外へのタッチ操作を検出した後、前記所定の操作区域外において前記タッチパネルが押されているか否かを判定する第1押圧判定部と、
前記第1押圧判定部において、前記タッチパネルが押されていると判定された後に、前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が維持されたまま、前記タッチパネルの所定の操作区域が押されたか否かを判定する第2押圧判定部と、
前記第2押圧判定部において、前記タッチパネルの前記所定の操作区域が押されていると判定されたとき、前記所定の操作区域に設定されている機能に切替える機能切替部と、
を備えることを特徴とする入力装置。
【請求項3】
前記第1押圧判定部は、前記押圧力が第1の閾値より大きい場合に、前記タッチパネルが押されていると判定し、
前記第2押圧判定部は、前記押圧力が第2の閾値より大きい場合に、前記タッチパネルが押されていると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の入力装置。
【請求項4】
前記第1押圧判定部は、前記押圧力が第1の閾値より大きい場合に、前記タッチパネルが押されていると判定し、
前記第2押圧判定部は、前記押圧力が第2の閾値より大きくなる期間が所定時間以上連続で検出されたときに、前記タッチパネルが押されていると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の入力装置。
【請求項5】
前記第1押圧判定部は、前記押圧力が第1の閾値より大きい場合に、前記タッチパネルが押されていると判定し、
前記第2押圧判定部は、前記タッチパネルのタッチ操作が所定時間継続されたか否かを判定し、その所定時間内に前記押圧力が第2の閾値より大きくなったことが検出されたときに、前記タッチパネルが押されていると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の入力装置。
【請求項6】
前記第1押圧判定部は、前記押圧力が第1の閾値より大きくなる期間が所定時間以上連続で検出されたとき、前記タッチパネルが押されていると判定し、
前記第2押圧判定部は、前記押圧力が第2の閾値より大きくなる期間が所定時間以上連続で検出されたときに、前記タッチパネルが押されていると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の入力装置。
【請求項7】
前記第1押圧判定部は、前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作を検出した後、所定時間以上連続で前記タッチ操作が検出されたときに、前記タッチパネルが押されていると判定し、
前記第2押圧判定部は、前記押圧力が第2の閾値より大きい場合に、前記タッチパネルが押されていると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の入力装置。
【請求項8】
前記第1押圧判定部は、前記押圧力が第1の閾値より大きくなる期間が所定時間以上連続で検出されたとき、前記タッチパネルが押されていると判定し、
前記第2押圧判定部は、前記押圧力が第2の閾値より大きい場合に、前記タッチパネルが押されていると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の入力装置。
【請求項9】
前記第1押圧判定部は、前記押圧力が第1の閾値より大きい場合に、前記タッチパネルが押されていると判定し、
前記第2押圧判定部は、前記第1押圧判定部において、前記タッチパネルが押されていると検出された後に、前記タッチパネルへのタッチ操作が維持されたまま、前記所定の操作区域において、前記タッチパネルへのタッチ操作が検出されなくなったときに、前記タッチパネルの前記所定の操作区域が押されていると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の入力装置。
【請求項10】
操作情報検出部と、第1押圧判定部と、第2押圧判定部と、機能切替部と、を備えた入力装置の入力方法であって、
前記操作情報検出部が、タッチパネルの操作情報である、タッチパネルを操作している位置である操作位置と、前記タッチパネルを押す力である押圧力とを検出する第1の工程と、
前記第1押圧判定部が、前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作を検出し、前記タッチパネルが押されているか否かを判定する第2の工程と、
前記第2押圧判定部が、前記第1押圧判定部において、前記タッチパネルが押されていると判定された後に、前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が維持されたまま、前記タッチパネルの所定の操作区域が押されたか否かを判定する第3の工程と、
前記機能切替部が、前記第2押圧判定部において、前記タッチパネルの前記所定の操作区域が押されていると判定されたとき、前記所定の操作区域に設定されている機能に切替える第4の工程と、
を備えた入力装置の入力方法。
【請求項11】
操作情報検出部と、第1押圧判定部と、第2押圧判定部と、機能切替部と、を備えた入力装置の入力方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記操作情報検出部が、タッチパネルの操作情報である、タッチパネルを操作している位置である操作位置と、前記タッチパネルを押す力である押圧力とを検出する第1の工程と、
前記第1押圧判定部が、前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作を検出し、前記タッチパネルが押されているか否かを判定する第2の工程と、
前記第2押圧判定部が、前記第1押圧判定部において、前記タッチパネルが押されていると判定された後に、前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が維持されたまま、前記タッチパネルの所定の操作区域が押されたか否かを判定する第3の工程と、
前記機能切替部が、前記第2押圧判定部において、前記タッチパネルの前記所定の操作区域が押されていると判定されたとき、前記所定の操作区域に設定されている機能に切替える第4の工程と、
を備えた入力装置の入力方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項12】
操作情報検出部と、第1押圧判定部と、第2押圧判定部と、機能切替部と、を備えた入力装置の入力方法であって、
前記操作情報検出部が、タッチパネルの操作情報である、タッチパネルを操作している位置である操作位置と、前記タッチパネルを押す力である押圧力とを検出する第1の工程と、
前記第1押圧判定部が、前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルの所定の操作区域外へのタッチ操作を検出した後、前記所定の操作区域外において前記タッチパネルが押されているか否かを判定する第2の工程と、
前記第2押圧判定部が、前記第1押圧判定部において、前記タッチパネルが押されていると判定された後に、前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が維持されたまま、前記タッチパネルの所定の操作区域が押されたか否かを判定する第3の工程と、
前記第2押圧判定部において、前記タッチパネルの前記所定の操作区域が押されていると判定されたとき、前記所定の操作区域に設定されている機能に切替える第4の工程と、
を備えた入力装置の入力方法。
【請求項13】
操作情報検出部と、第1押圧判定部と、第2押圧判定部と、機能切替部と、を備えた入力装置の入力方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記操作情報検出部が、タッチパネルの操作情報である、タッチパネルを操作している位置である操作位置と、前記タッチパネルを押す力である押圧力とを検出する第1の工程と、
前記第1押圧判定部が、前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルの所定の操作区域外へのタッチ操作を検出した後、前記所定の操作区域外において前記タッチパネルが押されているか否かを判定する第2の工程と、
前記第2押圧判定部が、前記第1押圧判定部において、前記タッチパネルが押されていると判定された後に、前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が維持されたまま、前記タッチパネルの所定の操作区域が押されたか否かを判定する第3の工程と、
前記第2押圧判定部において、前記タッチパネルの前記所定の操作区域が押されていると判定されたとき、前記所定の操作区域に設定されている機能に切替える第4の工程と、
を備えた入力装置の入力方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力装置、入力方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレット等の携帯機器では、ユーザからの機器の操作指示を検出するために、タッチパネルを搭載した機器が増えてきている。
また、タッチパネルを搭載した機器は、例えば、カーナビゲーション装置や車両の操作パネル等のように、車両搭載機器にも広く普及している。
この種の機器においては、ユーザが操作する、タップ操作、リリース操作、スワイプ操作、フリック操作等を、誤検知することなく検出するために、指の接触位置における押圧力の高低に応じて、ユーザの操作を検出する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、スマートフォンのように、手元に機器を持って操作することができない車両搭載機器では、腕を伸ばして機器を操作するとき、車両の振動等により、タッチパネルの操作が不安定になり、ユーザが操作しようとしたアイコンを、正しく操作できない時があった。
そのため、ユーザは、そのような場合には、所望のアイコンの操作をやり直さなければならないという課題があった。
【0005】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、悪路走行時の振動等に起因する、タッチパネルの不安定操作によって、装置の機能が、ユーザの意図しない機能に切替わることを防止することができる入力装置、入力方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1またはそれ以上の実施形態は、タッチパネルの操作情報である、タッチパネルを操作している位置である操作位置と、前記タッチパネルを押す力である押圧力とを検出する操作情報検出部と、前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作を検出し、前記タッチパネルが押されているか否かを判定する第1押圧判定部と、前記第1押圧判定部において、前記タッチパネルが押されていると判定された後に、前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が維持されたまま、前記タッチパネルの所定の操作区域が押されたか否かを判定する第2押圧判定部と、前記第2押圧判定部において、前記タッチパネルの前記所定の操作区域が押されていると判定されたとき、前記所定の操作区域に設定されている機能に切替える機能切替部と、を備える入力装置を提案している。
【0007】
本発明の1またはそれ以上の実施形態は、タッチパネルの操作情報である、タッチパネルを操作している位置である操作位置と、前記タッチパネルを押す力である押圧力とを検出する操作情報検出部と、前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルの所定の操作区域外へのタッチ操作を検出した後、前記所定の操作区域外において前記タッチパネルが押されているか否かを判定する第1押圧判定部と、前記第1押圧判定部において、前記タッチパネルが押されていると判定された後に、前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が維持されたまま、前記タッチパネルの所定の操作区域が押されたか否かを判定する第2押圧判定部と、前記第2押圧判定部において、前記タッチパネルの前記所定の操作区域が押されていると判定されたとき、前記所定の操作区域に設定されている機能に切替える機能切替部と、を備える入力装置を提案している。
【0008】
本発明の1またはそれ以上の実施形態は、操作情報検出部と、第1押圧判定部と、第2押圧判定部と、機能切替部と、を備えた入力装置の入力方法であって、前記操作情報検出部が、タッチパネルの操作情報である、タッチパネルを操作している位置である操作位置と、前記タッチパネルを押す力である押圧力とを検出する第1の工程と、前記第1押圧判定部が、前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作を検出し、前記タッチパネルが押されているか否かを判定する第2の工程と、前記第2押圧判定部が、前記第1押圧判定部において、前記タッチパネルが押されていると判定された後に、前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が維持されたまま、前記タッチパネルの所定の操作区域が押されたか否かを判定する第3の工程と、前記機能切替部が、前記第2押圧判定部において、前記タッチパネルの前記所定の操作区域が押されていると判定されたとき、前記所定の操作区域に設定されている機能に切替える第4の工程と、を備えた入力装置の入力方法を提案している。
【0009】
本発明の1またはそれ以上の実施形態は、操作情報検出部と、第1押圧判定部と、第2押圧判定部と、機能切替部と、を備えた入力装置の入力方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記操作情報検出部が、タッチパネルの操作情報である、タッチパネルを操作している位置である操作位置と、前記タッチパネルを押す力である押圧力とを検出する第1の工程と、前記第1押圧判定部が、前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作を検出し、前記タッチパネルが押されているか否かを判定する第2の工程と、前記第2押圧判定部が、前記第1押圧判定部において、前記タッチパネルが押されていると判定された後に、前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が維持されたまま、前記タッチパネルの所定の操作区域が押されたか否かを判定する第3の工程と、前記機能切替部が、前記第2押圧判定部において、前記タッチパネルの前記所定の操作区域が押されていると判定されたとき、前記所定の操作区域に設定されている機能に切替える第4の工程と、を備えた入力装置の入力方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提案している。
【0010】
本発明の1またはそれ以上の実施形態は、操作情報検出部と、第1押圧判定部と、第2押圧判定部と、機能切替部と、を備えた入力装置の入力方法であって、前記操作情報検出部が、タッチパネルの操作情報である、タッチパネルを操作している位置である操作位置と、前記タッチパネルを押す力である押圧力とを検出する第1の工程と、前記第1押圧判定部が、前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルの所定の操作区域外へのタッチ操作を検出した後、前記所定の操作区域外において前記タッチパネルが押されているか否かを判定する第2の工程と、前記第2押圧判定部が、前記第1押圧判定部において、前記タッチパネルが押されていると判定された後に、前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が維持されたまま、前記タッチパネルの所定の操作区域が押されたか否かを判定する第3の工程と、前記第2押圧判定部において、前記タッチパネルの前記所定の操作区域が押されていると判定されたとき、前記所定の操作区域に設定されている機能に切替える第4の工程と、を備えた入力装置の入力方法を提案している。
【0011】
本発明の1またはそれ以上の実施形態は、操作情報検出部と、第1押圧判定部と、第2押圧判定部と、機能切替部と、を備えた入力装置の入力方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記操作情報検出部が、タッチパネルの操作情報である、タッチパネルを操作している位置である操作位置と、前記タッチパネルを押す力である押圧力とを検出する第1の工程と、前記第1押圧判定部が、前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルの所定の操作区域外へのタッチ操作を検出した後、前記所定の操作区域外において前記タッチパネルが押されているか否かを判定する第2の工程と、前記第2押圧判定部が、前記第1押圧判定部において、前記タッチパネルが押されていると判定された後に、前記操作情報に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が維持されたまま、前記タッチパネルの所定の操作区域が押されたか否かを判定する第3の工程と、前記第2押圧判定部において、前記タッチパネルの前記所定の操作区域が押されていると判定されたとき、前記所定の操作区域に設定されている機能に切替える第4の工程と、を備えた入力装置の入力方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提案している。
【発明の効果】
【0012】
本発明の1またはそれ以上の実施形態によれば、悪路走行時の振動等に起因する、タッチパネルの不安定操作によって、装置の機能が、ユーザの意図しない機能に切替わることを防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る入力装置の構造を示す図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態に係る入力装置の構成を示す図である。
【
図3】本発明の第1の実施形態に係る入力装置の制御部の構成を示す図である。
【
図4】本発明の第1の実施形態に係る入力装置の処理フローを示す図である。
【
図5】本発明の第2の実施形態に係る入力装置の処理フローを示す図である。
【
図6】本発明の第3の実施形態に係る入力装置の処理フローを示す図である。
【
図7】本発明の第4の実施形態に係る入力装置の処理フローを示す図である。
【
図8】本発明の第5の実施形態に係る入力装置の処理フローを示す図である。
【
図9】本発明の第6の実施形態に係る入力装置の処理フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、
図1から
図9を用いて説明する。
【0015】
<第1の実施形態>
図1から
図4を用いて、本実施形態に係る入力装置1について説明する。
図1(a)に示すように、入力装置1は、例えば、車両のエアコンディショナ等の機器に対して、ユーザが操作指示を行うための装置であり、車室内の前方中央に配置されている。
【0016】
<入力装置1の構成>
図1(b)に示すように、入力装置1は、表示モジュール10と、第1ケース20と、ブラケット30と、第2ケース40と、を少なくとも含んで構成されている。
【0017】
図2に示すように、表示モジュール10は、タッチパネル11と、表示部12とを含んで構成されている。
タッチパネル11は、例えば、静電容量方式タッチパネルで構成され、ユーザがタッチパネルをタッチ操作したときに生じる静電容量の変化を検出する。
タッチパネル11において検出された検出信号は、後述する制御部100に送信され、制御部100において、ユーザがタッチ操作している操作位置等が検出される。
表示部12は、例えば、液晶パネルや有機ELパネル等により構成され、車両に搭載された機器の操作を行うためのアイコンや、機器の動作状況等をユーザに対して表示する。
表示モジュール10は、第1ケース20の前面の凹部に配設され、固定されている。
【0018】
ブラケット30は、歪センサ35を含んで構成されている。
ブラケット30は、第1ケース20の背面に取り付けられ、さらに、第2ケース40に固定されている。
ブラケット30に取り付けられた歪センサ35は、ユーザが表示モジュール10の表面を押し込んだときに発生する、ブラケット30の歪量を、電気信号に変換し、制御部100に送信する。
なお、
図1(b)に示した入力装置1では、歪センサ35が、4ヶ所に配置されているが、ユーザの表示モジュール10を押しこむ力が検出できればよいため、1ヶ所に歪センサ35を配置して、構成するようにしてもよい。
【0019】
図2に示すように、制御部100は、ユーザの操作状況を検出するために、タッチパネル11と、歪センサ35と、から検出信号を受信する。
制御部100は、例えば、車両のエアコンディショナの稼動状況を示す情報や、温度設定を変更するための操作アイコン等が配置された表示情報を生成し、表示部12に出力する。
制御部100は、タッチパネル11から受信した検出信号に基づいて、ユーザのタッチパネル11へのタッチ操作と、当該タッチ操作が行われている操作位置と、を検出する。
制御部100は、ユーザのタッチパネル11のタッチ操作を検出し、当該検出結果に基づいて、表示部12に表示する表示情報を変更する制御を行う。
また、制御部100は、歪センサ35から受信した検出情報に基づいて、押圧力を検出する。
なお、制御部100の構成および処理の詳しい説明は、後述する。
【0020】
<制御部100の構成>
図3を用いて、制御部100の構成について説明する。
制御部100は、操作情報検出部710と、第1押圧判定部720と、第2押圧判定部730と、機能切替部740と、を含んで構成されている。
制御部100は、具体的には、CPU(Central Processing Unit)やSoC(System-on-a-chip)等で構成され、図示しない周知のRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)およびI/Oバス等を備えている。
制御部100は、ROMに格納された制御プログラムにしたがって、入力装置1全体を制御する。
【0021】
操作情報検出部710は、タッチパネル11をユーザがタッチ操作している位置である操作位置と、押圧力とを、操作情報として検出する。
具体的には、操作情報検出部710は、タッチパネル11において検出された検出信号に基づいて、ユーザがタッチパネル11にタッチ操作したことを検出し、さらに、ユーザがタッチ操作している位置を検出する。
また、操作情報検出部710は、歪センサ35において検出された検出信号に基づいて、タッチパネル11を押し込む力である押圧力を検出する。
操作情報検出部710は、タッチパネルを押し込むときに発生したブラケット30の歪量を歪センサ35により検出し、当該検出結果に基づいて、押圧力を検出する。
操作情報検出部710において検出されたタッチパネル11の操作情報は、第1押圧判定部720と、第2押圧判定部730と、機能切替部740と、に送信される。
【0022】
第1押圧判定部720は、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、タッチパネル11へのタッチ操作が検出され、タッチパネル11が押されているか否かを判定する。
第1押圧判定部720は、操作情報検出部710から受信した押圧力が、第1の閾値より大きい場合に、タッチパネル11が押されていると判定する。
具体的には、第1押圧判定部720は、タッチパネル11の任意の操作位置へのタッチ操作が検出された後に、第1の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押されたか否かを判定する。
第1押圧判定部720の判定結果は、第2押圧判定部730および機能切替部740に送信される。
ここで、第1の閾値の値は、ユーザがタッチパネル11をタップ操作、スワイプ操作等を行ったときに、操作情報検出部710において検出される押圧力より大きな値であって、例えば4N以上に設定されている。
【0023】
第2押圧判定部730は、第1押圧判定部720において、タッチパネル11が押されていると判定された後に、操作情報に基づいて、タッチパネル11へのタッチ操作が維持されたまま、タッチパネル11の所定の操作区域が押されたか否かを判定する。
第2押圧判定部730は、操作情報検出部710から受信した押圧力が、第2の閾値より大きい場合に、タッチパネル11が押されていると判定する。
ここで、所定の操作区域とは、表示部12に表示された、ユーザが操作可能なアイコン等が表示されている区域である。
第2押圧判定部730は、表示部12に現在表示されている、所定の操作区域の情報を、図示しない表示制御部から取得する。
具体的には、ユーザが操作可能なアイコンが表示されている区域の情報は、タッチパネル11上の座標を用いて示されており、第2押圧判定部730は、操作情報検出部710から受信した、ユーザが操作している座標と、アイコンが表示されている座標とに基づいて、所定の操作区域が操作されているか否かを判定する。
また、第2押圧判定部730は、タッチパネル11へのタッチ操作が維持されたまま、所定の操作区域が操作されたと判定し、且つ、操作情報検出部710から受信した押圧力が、第2の閾値より大きいと判定した場合には、所定の操作区域に設定されている機能をユーザが選択したと判定する。
第2押圧判定部730は、ユーザが選択した所定の操作区域の情報と、当該所定の操作区域が選択された旨の情報とを機能切替部740に送信する。
ここで、第2の閾値の値は、ユーザがタッチパネル11をタップ操作、スワイプ操作等を行ったときに、操作情報検出部710において検出される押圧力より、大きな値であって、例えば4N以上に設定されている。
なお、第2の閾値と第1の閾値とは、同じ値であってもよい。
【0024】
機能切替部740は、第2押圧判定部730において、タッチパネル11の所定の操作区域が、第2の閾値より大きい押圧力で押されていると判定されたとき、所定の操作区域に設定されている機能に切替える。
具体的には、機能切替部740は、第2押圧判定部730から送信された、ユーザが選択した所定の操作区域の情報と、当該所定の操作区域が選択された旨の情報とに基づいて、所定の操作区域に設定されている機能に切替える制御を行う。
より具体的には、例えば、所定の操作区域に設定されている機能が、車両のエアコンディショナのオンであった場合には、機能切替部740は、図示しないエアコンディショナ制御部に、車両のエアコンディショナをオンする旨の指示を送信する。
また、機能切替部740は、所定の操作区域に設定されている機能に切替えるとき、当該機能によっては、表示部12に表示する表示情報を変更する制御を合わせて行う。
なお、上述した制御部100の処理の詳細については、以下に説明する。
【0025】
<制御部100の処理>
第1の実施形態に係る入力装置1は、ユーザが所定の操作区域に設定された機能に切替えるとき、ユーザの操作によって、切替方法が変更される。
つまり、ユーザがタッチ操作を安定的にできると判断した場合、または、車両の振動等によりタッチ操作が不安定になると判断した場合によって、ユーザはタッチ操作を変更して、入力方法を切替える。
図4を用いて、入力方法の切替え処理を含めた制御部100の処理の詳細について説明する。
【0026】
第1押圧判定部720は、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、ユーザがタッチ操作を実行したか否かを判定する(ステップS100)。
第1押圧判定部720は、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、ユーザがタッチ操作を実行したと判定した場合(ステップS100の「YES」)には、処理をステップS110に移行させる。
一方で、第1押圧判定部720は、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、ユーザがタッチ操作を実行していないと判定した場合(ステップS100の「NO」)には、処理をステップS100に戻し、待機状態に移行させる。
【0027】
第1押圧判定部720は、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、ユーザがタッチ操作を実行したと判定した場合(ステップS100の「YES」)には、タッチパネル11が、第1の閾値より大きい押圧力で押されているか否かを判定する(ステップS110)。
第1押圧判定部720は、タッチパネル11が、第1の閾値より大きい押圧力で押されていると判定した場合(ステップS110の「YES」)には、処理をステップS130に移行させる。
一方で、第1押圧判定部720は、タッチパネル11が第1の閾値より大きい押圧力で押されていないと判定した場合(ステップS110の「NO」)には、処理をステップS120に移行させる。
すなわち、車両の振動等が発生しているときに、ユーザがアイコン(所定の操作区域)を直接タッチしようとすると、隣接するアイコンにタッチしてしまう可能性がある。
そのため、タッチパネル11の操作が不安定になりそうなときは、ユーザは、タッチパネル11の任意の位置を、第1の閾値より大きい押圧力で押すこと(ステップS110の「YES」)により、所定の操作区域を選択して機能を切替える方法(第2操作モード)に変更することができる。
なお、所定の操作区域を選択する方法を変更したときの処理の詳細については、以下に説明する。
【0028】
第1押圧判定部720は、タッチパネル11が第1の閾値より大きい押圧力で押されていないと判定した場合(ステップS110の「NO」)には、タッチパネル11へのタッチ操作をやめたか否かを判定する(ステップS120)。
第1押圧判定部720は、タッチパネル11へのタッチ操作をやめたと判定した場合(ステップS120の「YES」)には、処理をステップS150に移行させる。
第1押圧判定部720は、タッチパネル11へのタッチ操作が継続していると判定した場合(ステップS120の「NO」)には、処理をステップS110に戻し、処理を継続させる。
【0029】
上述したとおり、ユーザがタッチパネル11の任意の位置を、第1の閾値より大きい押圧力で押されると(ステップS110の「YES」)、第2操作モードに切り替えられる。
そして、第2押圧判定部730は、ユーザのタッチパネル11へのタッチ操作が継続されているか否かを判定する(ステップS130)。
第2押圧判定部730は、ユーザのタッチパネル11へのタッチ操作が継続されていると判定した場合(ステップS130の「YES」)には、処理をステップS140に移行させる。
この第2操作モードにあるときには、タッチ操作を継続している状態でいずれかのアイコンにタッチしても、そのアイコンの機能に切り替えられないように設定される。
一方で、第2押圧判定部730は、ユーザのタッチパネル11へのタッチ操作が継続されていないと判定した場合(ステップS130の「NO」)には、第2操作モードにおける処理を終了させる。
つまり、ユーザのタッチパネル11へのタッチ操作が検出されなくなったときには、ユーザが、第2操作モードを中止したと判定し、第2操作モードにおける処理を終了させる。
また、例えば、激しい振動等で、タッチパネル11から指が離れてしまった場合にも、第2操作モードにおける処理を終了させる。
第2操作モードにおける処理が終了することにより、第2操作モードから通常操作モード(第1操作モード)に復帰する。
【0030】
第2押圧判定部730は、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、所定の操作区域が操作され、第2の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押されているか否かを判定する(ステップS140)。
第2押圧判定部730は、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、所定の操作区域が操作され、第2の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押されていると判定した場合(ステップS140の「YES」)には、処理をステップS160に移行させる。
一方で、第2押圧判定部730は、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、所定の操作区域が操作され、第2の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押されていないと判定した場合(ステップS140の「NO」)には、処理をステップS130に戻し、第2操作モードにおける処理を継続させる。
つまり、第1押圧判定部720において、タッチパネル11が押されたと判定された後、タッチパネル11へのタッチ操作が継続されたまま、ユーザの操作位置が、操作可能なアイコンの位置(所定の操作区域)まで移動され、第2の閾値より大きな押圧力でタッチパネル11が押されたか否かを判定している。
第2押圧判定部730は、所定の操作区域に操作位置が移動され、第2の閾値より大きな押圧力でタッチパネル11が押されたことを確認したとき、ユーザが所定の操作区域に設定されている機能を選択したと判定する。
【0031】
第1押圧判定部720は、タッチパネル11へのタッチ操作をやめたと判定した場合(ステップS120の「YES」)には、所定の操作区域でタッチ操作をやめたか否かを判定する(ステップS150)。
第1押圧判定部720は、所定の操作区域でタッチ操作をやめたと判定した場合(ステップS150の「YES」)には、処理をステップS160に移行させる。
一方で、第1押圧判定部720は、所定の操作区域外でタッチ操作をやめたと判定した場合(ステップS150の「NO」)には、処理を終了させる。
ユーザが所定の操作区域において、タッチ操作をやめた時には、所定の操作区域に設定されている機能をユーザが選択したと判定する。
つまり、この場合には、ユーザは、車両に振動等がないため、安定的にタッチ操作ができると判断したとき、所定の操作区域をタッチ操作して、その後、タッチ操作をやめることにより、所定の操作区域に設定されている機能を選択する通常操作モード(第1操作モード)でタッチ操作を行い、タッチ操作したアイコンの機能に切替える。
また、ユーザが所定の操作区域外において、タッチ操作をやめた時には、操作を中断したと判定し、処理を終了させる。
【0032】
第2押圧判定部730において、所定の操作区域がタッチ操作され、第2の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押されていると判定された場合(ステップS140の「YES」)には、機能切替部740は、第2操作モードにより、所定の操作区域に設定されている機能に切替える制御を行い(ステップS160)、処理を終了させる。
【0033】
<作用・効果>
以上、説明したように、本実施形態に係る入力装置1は、タッチパネルの操作情報である、タッチパネル11を操作している位置である操作位置と、タッチパネル11を押す力である押圧力とを検出する操作情報検出部710と、操作情報に基づいて、タッチパネル11へのタッチ操作を検出し、タッチパネル11が押されているか否かを判定する第1押圧判定部720と、第1押圧判定部720において、タッチパネル11が押されていると判定された後に、操作情報に基づいて、タッチパネル11へのタッチ操作が維持されたまま、タッチパネル11の所定の操作区域が押されたか否かを判定する第2押圧判定部730と、第2押圧判定部730において、タッチパネル11の所定の操作区域が押されていると判定されたとき、所定の操作区域に設定されている機能に切替える機能切替部740と、を備えている。
第1押圧判定部720は、操作情報に基づいて、タッチパネル11の任意の位置へのタッチ操作を検出し、当該検出後に、第1の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押されているか否かを判定する。
第2押圧判定部730は、所定の操作区域に操作位置が移動され、第2の閾値より大きな押圧力でタッチパネル11が押されたことを確認したとき、ユーザから、所定の操作区域に設定されている機能に切替える指示がされたと判定する。
機能切替部740は、第1押圧判定部720において、第1の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押されたと判定された後に、第1操作モードから第2操作モードに切り替え、第2押圧判定部730において、所定の操作区域が第2の閾値より大きい押圧力で押されていると判定されたとき、所定の操作区域に設定された機能に切替える制御を行う。
つまり、悪路走行等により、タッチパネル11の操作が不安定になることが予想される場合には、ユーザは、タッチパネル11の任意の位置をタッチ操作して、第2操作モードに切り替える。
すなわち、第2操作モードとすることにより、機能切替部740は、第2の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押圧されない限り、タッチ操作されたアイコンの機能に切替えないため、誤って操作する必要のないアイコンをタッチしてしまったとしても、当該アイコンの機能に切替えない。
そして、ユーザは、タッチパネル11へのタッチ操作を維持したまま(第2操作モードを継続させた状態)、タッチ操作を安定して操作できる状況になったと判断したら、ユーザは、所定の操作区域に操作位置を移動させ、第2の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11を押すことにより、所望する機能に切替えることができる。
これにより、悪路走行時の振動等に起因する、タッチパネル11の不安定操作によって、ユーザの意図しない機能に切替わることを防止することができる。
【0034】
また、第1押圧判定部720は、タッチ操作が検出され、第1の閾値より大きい押圧力が検出される前に、タッチ操作がやめられたと判定したとき、タッチ操作をやめた操作位置が、所定の操作区域であったか否かを判定する。
第1押圧判定部720は、タッチ操作をやめた操作位置が、所定の操作区域であった場合には、ユーザが、タッチ操作をやめた操作位置にある所定の操作区域に設定された機能を選択したと判定する。
すなわち、ユーザがタッチ操作しようとしたとき、車両に振動等がなく、安定してタッチパネル11の操作ができるとユーザが判断した時は、通常の操作モード、すなわち、第1操作モードにおいて、第2操作モードに切り替えることなく、所望の機能が設定された所定の操作区域をタッチして離すだけで、所望の機能に切替えることができる。
つまり、ユーザはタッチ操作をしようとしたときの車両の振動状態等によって、タッチパネルの入力方法を第1操作モードと第2操作モードとのいずれかから選択することができる。
これにより、タッチパネル11を安定して操作できる場合には、ユーザは、第1操作モードのまま、タッチパネル11をタッチして離すだけで、所定の操作区域に設定された機能に切替えることができる。
【0035】
<第2の実施形態>
図5を用いて、本実施形態に係る入力装置1Aについて説明する。
【0036】
本実施形態における入力装置1Aにおける制御部100Aの構成は、第1の実施形態に係る
図3と同じ構成であるため、図示は省略する。
なお、第1の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同一の機能を有することから、その詳細な説明は省略する。
<入力装置1Aの構成>
入力装置1Aは、制御部100Aを含んで構成されている。
制御部100Aは、第1の実施形態に係る制御部100に代えて、第1押圧判定部720Aを含んで構成されている。
【0037】
第1押圧判定部720Aは、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、タッチパネル11の所定の操作区域外へのタッチ操作を検出した後、所定の操作区域外においてタッチパネル11が押されているか否かを判定する。
第1押圧判定部720Aは、押圧力が第1の閾値より大きい場合に、タッチパネル11が押されていると判定する。
具体的には、第1押圧判定部720Aは、所定の操作区域外へのタッチ操作が検出された以降に、タッチ操作が維持したまま、第1の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押されたか否かを判定する。
第1押圧判定部720Aは、表示部12に現在表示されている、所定の操作区域の情報を、図示しない表示制御部から取得する。
第1押圧判定部720Aの判定結果は、第2押圧判定部730および機能切替部740に送信される。
図5を用いて、入力方法の切替え処理を含めた制御部100Aの処理の詳細について説明する。
【0038】
第1押圧判定部720Aは、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、ユーザがタッチ操作を実行したか否かを判定する(ステップS100)。
第1押圧判定部720Aは、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、ユーザがタッチ操作を実行したと判定した場合(ステップS100の「YES」)には、処理をステップS200に移行させる。
一方で、第1押圧判定部720Aは、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、ユーザがタッチ操作を実行していないと判定した場合(ステップS100の「NO」)には、処理をステップS100に戻し、待機状態に移行させる。
【0039】
第1押圧判定部720Aは、操作情報に基づいて、タッチパネル11の操作位置が所定の操作区域であるか否かを判定する(ステップS200)。
第1押圧判定部720Aは、タッチパネル11の操作位置が所定の操作区域であると判定した場合(ステップS200の「YES」)には、処理をステップS160に移行させる。
つまり、第1押圧判定部720Aは、ユーザがタッチ操作した操作位置が、所定の操作区域であった場合には、ユーザが、所定の操作区域に設定された機能を選択したと判定し、処理をステップS160に移行させる。
すなわち、ユーザが所定の操作区域を、タッチ操作した時には、車両に振動等がないため、安定的にタッチ操作ができると判断し、所定の操作区域に設定されている機能を通常操作モード(第1操作モード)において、ユーザが選択したと判定する。
一方で、第1押圧判定部720Aは、ユーザがタッチ操作した操作位置が、所定の操作区域でないと判定した場合(ステップS200の「NO」)には、処理をステップS110に移行させる。
【0040】
第1押圧判定部720Aは、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、ユーザがタッチ操作した操作位置が、所定の操作区域でないと判定した場合(ステップS200の「NO」)には、タッチパネル11が、第1の閾値より大きい押圧力で押されているか否かを判定する(ステップS110)。
第1押圧判定部720Aは、タッチパネル11が、第1の閾値より大きい押圧力で押されていると判定した場合(ステップS110の「YES」)には、処理をステップS130に移行させる。
一方で、第1押圧判定部720は、タッチパネル11が第1の閾値より大きい押圧力で押されていないと判定した場合(ステップS110の「NO」)には、処理をステップS120に移行させる。
これにより、第1の実施形態で説明した第1操作モードから第2操作モードに切り替わる。
ここで、車両の振動等が発生しているときに、ユーザがアイコン(所定の操作区域)を直接タッチしようとすると、隣接するアイコンにタッチしてしまう可能性があるが、第2操作モードに切り替えることにより、機能切替部740は、第2の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押圧されない限り、タッチされたアイコンの機能に切替えないため、誤って操作する必要のないアイコンがタッチされたとしても、当該アイコンの機能に切替えない。
そのため、タッチパネル11のタッチ操作が不安定になりそうなときは、ユーザは、タッチパネル11の所定の操作区域外を、第1の閾値より大きい押圧力で押すこと(ステップS110の「YES」)により、所定の操作区域を選択する方法を第2操作モードに変更することができる。
なお、所定の操作区域を選択する方法を第2操作モードに変更したときの処理の詳細については、以下に説明する。
【0041】
第1押圧判定部720Aは、タッチパネル11が第1の閾値より大きい押圧力で押されていないと判定した場合(ステップS110の「NO」)には、タッチパネル11へのタッチ操作をやめたか否かを判定する(ステップS120)。
第1押圧判定部720Aは、タッチパネル11へのタッチ操作が、やめられたと判定した場合(ステップS120の「YES」)には、処理を終了させる。
つまり、ユーザのタッチパネル11へのタッチ操作が検出されなくなったときには、ユーザが操作区域外、すなわち、アイコンのないタッチパネルの操作区域で操作を中断したと判定し、処理を終了させる。
第1押圧判定部720Aは、タッチパネル11へのタッチ操作が継続していると判定した場合(ステップS120の「NO」)には、処理をステップS110に戻し、処理を継続させる。
【0042】
第2押圧判定部730は、タッチパネル11が、第1の閾値より大きい押圧力で押されていると判定(ステップS110の「YES」)した後、ユーザのタッチパネル11へのタッチ操作が継続されているか否かを判定する(ステップS130)。
そして、ユーザのタッチパネル11へのタッチ操作が継続されていると判定した場合(ステップS130の「YES」)には、第2操作モードにおける処理をステップS140に移行させる。
一方で、第2押圧判定部730は、ユーザのタッチパネル11へのタッチ操作が継続されていないと判定した場合(ステップS130の「NO」)には、第2操作モードにおける処理を終了させる。
つまり、ユーザのタッチパネル11へのタッチ操作が検出されなくなったときには、ユーザが操作を中断したと判定し、第2操作モードにおける処理を終了させる。
また、例えば、激しい振動等で、タッチパネル11から指が離れてしまった場合にも、第2操作モードにおける処理は終了される。
【0043】
第2押圧判定部730は、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、所定の操作区域が操作され、第2の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押されているか否かを判定する(ステップS140)。
第2押圧判定部730は、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、所定の操作区域が操作され、第2の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押されていると判定した場合(ステップS140の「YES」)には、処理をステップS160に移行させる。
一方で、第2押圧判定部730は、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、所定の操作区域が操作され、第2の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押されていないと判定した場合(ステップS140の「NO」)には、処理をステップS130に戻し、第2操作モードにおける処理を継続させる。
つまり、第1押圧判定部720Aにおいて、タッチパネル11が押されたと判定された後、タッチパネル11へのタッチ操作が継続されたまま、ユーザの操作位置が、操作可能なアイコンの位置(所定の操作区域)まで移動され、第2の閾値より大きな押圧力でタッチパネル11が押されたか否かを判定している。
第2押圧判定部730は、所定の操作区域に操作位置が移動され、第2の閾値より大きな押圧力でタッチパネル11が押されたことを確認したとき、ユーザが所定の操作区域に設定されている機能を選択したと判定する。
【0044】
第2押圧判定部730において、所定の操作区域がタッチ操作され、第2の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押されていると判定された場合(ステップS140の「YES」)、および、第1押圧判定部720Aにおいて、所定の操作区域がタッチ操作されたと判定された場合(ステップS200の「YES」)には、機能切替部740は、所定の操作区域に設定されている機能に切替える制御を行い(ステップS160)、処理を終了させる。
【0045】
<作用・効果>
以上、説明したように、本実施形態に係る入力装置1Aは、操作情報に基づいて、タッチパネル11の所定の操作区域外へのタッチ操作を検出した後、所定の操作区域外においてタッチパネル11が押されているか否かを判定する第1押圧判定部720Aを備えている。
また、第1押圧判定部720Aは、押圧力が第1の閾値より大きい場合に、タッチパネル11が押されていると判定し、第2押圧判定部730は、押圧力が第2の閾値より大きい場合に、タッチパネル11が押されていると判定する。
第1押圧判定部720Aは、操作情報に基づいて、所定の操作区域外へのタッチ操作を検出し、当該検出後に、第1の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押されているか否かを判定する。
第2押圧判定部730は、所定の操作区域に操作位置が移動され、第2の閾値より大きな押圧力でタッチパネル11が押されたことを確認したとき、ユーザから、所定の操作区域に設定されている機能に切替える指示がされたと判定する。
機能切替部740は、第1押圧判定部720Aにおいて、第1の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押されたと判定された後に、第1操作モードから第2操作モードに切り替え、第2押圧判定部730において、所定の操作区域が第2の閾値より大きい押圧力で押されていると判定されたとき、所定の操作区域に設定された機能に切替える制御を行う。
つまり、悪路走行等により、タッチパネル11の操作が不安定になることが予想される場合には、ユーザは、タッチパネル11の所定の操作区域外をタッチ操作して、第1の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11を押圧することにより、第2操作モードに切り替える。
第2操作モードに切り替えた後は、第2の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押圧されない限り、タッチ操作されたアイコンの機能に切り替えないため、誤って操作する必要のないアイコンがタッチされたとしても、機能切替部740は、当該アイコンの機能に切替えない。
すなわち、ユーザは、タッチパネル11へのタッチ操作を維持したまま(第2操作モードを維持)、タッチ操作を安定して操作できる状況になったと判断したら、所定の操作区域にタッチ操作位置を移動させ、第2の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11を押すことにより、所望する機能に切替えることができる。
これにより、悪路走行時の振動等に起因する、タッチパネル11の不安定操作によって、ユーザの意図しない機能に切替わることを防止することができる。
【0046】
また、第1押圧判定部720Aにおいて、タッチパネル11にタッチ操作があったと判定されたとき、タッチ操作のあった操作位置が、所定の操作区域であったか否かを判定する。
第1押圧判定部720Aは、タッチ操作された操作位置が、所定の操作区域であった場合には、ユーザが、当該操作位置にある、所定の操作区域に設定された機能を選択したと判定する。
すなわち、ユーザがタッチ操作しようとしたとき、車両に振動等がなく、安定してタッチパネル11の操作ができるとユーザが判断した時は、通常の操作モード(第1操作モード)において、第2操作モードに切り替えることなく、所望の機能が設定された所定の操作区域をタッチすることにより、所望の機能に切替えることができる。
これにより、タッチパネル11を安定して操作できる場合には、ユーザは、タッチパネル11をタッチするだけで、所定の操作区域に設定された機能に切替えることができる。
【0047】
<第3の実施形態>
図6を用いて、本実施形態に係る入力装置1Bについて説明する。
【0048】
<入力装置1Bの構成>
本実施形態における入力装置1Bの構成は、第1の実施形態に係る
図3と同じ構成であるため、図示は省略する。
なお、第1の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同一の機能を有することから、その詳細な説明は省略する。
入力装置1Bは、第1の実施形態に係る制御部100に代えて、制御部100Bを含んで構成されている。
制御部100Bは、第1の実施形態に係る第2押圧判定部730に代えて、第2押圧判定部730Bを含んで構成されている。
【0049】
第2押圧判定部730Bは、第1押圧判定部720において、タッチパネル11が押されていると判定された後に、操作情報に基づいて、タッチパネル11へのタッチ操作が維持されたまま、タッチパネル11の所定の操作区域が押されたか否かを判定する。
第2押圧判定部730Bは、押圧力が第2の閾値より大きくなる期間が所定時間以上連続で検出されたとき、タッチパネル11の所定の操作区域が押されていると判定する。
第2押圧判定部730Bは、判定結果を、機能切替部740に送信する。
なお、上述した制御部100Bの処理の詳細については、以下に説明する。
【0050】
<制御部100Bの処理>
図6を用いて、制御部100Bの処理の詳細について説明する。
制御部100Bの処理は、第1の実施形態に係る入力装置1の制御部100のステップS140の処理を、ステップS300の処理に置き換えたものである。
以下に記載する制御部100Bの処理の説明は、制御部100の処理から変化のあった、ステップS300の処理に関連する処理のみを記載する。
なお、第2の実施形態に係る入力装置1Aの制御部100AのステップS140の処理は、ステップS300の処理に置き換えることが可能である。
【0051】
第2押圧判定部730Bは、ステップS110において、第1操作モードから第2操作モードに切り替えられ、第2操作モード状態において、ユーザのタッチパネル11へのタッチ操作が継続されているか否かを判定する(ステップS130)。
第2押圧判定部730Bは、ユーザのタッチパネル11へのタッチ操作が継続されていると判定した場合(ステップS130の「YES」)には、第2操作モードにおける処理をステップS300に移行させる。
一方で、第2押圧判定部730Bは、ユーザのタッチパネル11へのタッチ操作が継続されていないと判定した場合(ステップS130の「NO」)には、第2操作モードにおける処理を終了させる。
つまり、ユーザのタッチパネル11へのタッチ操作が検出されなくなったときには、ユーザが操作を中断したと判定し、第2操作モードにおける処理を終了させる。
また、例えば、激しい振動等で、タッチパネル11から指が離れてしまった場合にも、第2操作モードにおける処理を終了させる。
【0052】
第2押圧判定部730Bは、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、所定の操作区域が所定時間以上連続で、第2の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押されているか否かを判定する(ステップS300)。
第2押圧判定部730Bは、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、所定の操作区域が所定時間以上連続で、第2の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押されていると判定した場合(ステップS300の「YES」)には、第2操作モードにおける処理をステップS160に移行させる。
一方で、第2押圧判定部730Bは、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、所定の操作区域が所定時間以上連続で、第2の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押されていないと判定した場合(ステップS300の「NO」)には、処理をステップS130に戻し、第2操作モードにおける処理を継続させる。
つまり、第2押圧判定部730Bは、所定の操作区域に操作位置が移動され、所定の操作区域が、所定時間以上連続で、第2の閾値より大きな押圧力でタッチパネル11が押されたことを確認した場合、ユーザが所定の操作区域に設定されている機能を選択したと判定する。
【0053】
第2押圧判定部730Bにおいて、所定の操作区域が所定時間以上連続で、第2の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押されていると判定された場合(ステップS300の「YES」)機能切替部740は、所定の操作区域に設定されている機能に切替える制御を行い(ステップS160)、第2操作モードにおける処理を終了させる。
なお、第1押圧判定部720において、所定の操作区域でタッチ操作をやめたと判定された場合(ステップS150の「YES」)は、通常の操作、すなわち、第1操作モードにおいて、第2操作モードに切り替えることなく、所望の機能が設定された所定の操作区域をタッチすることにより、所望の機能に切替えることができる。
【0054】
<作用・効果>
以上、説明したように、本実施形態に係る入力装置1Bは、第1押圧判定部720は、押圧力が第1の閾値より大きい場合に、タッチパネル11が押されていると判定した後、第2押圧判定部730Bは、押圧力が第2の閾値より大きくなる期間が所定時間以上連続で検出されたとき、タッチパネル11の所定の操作区域が押されていると判定する。
第2押圧判定部730Bは、所定の操作区域に操作位置が移動され、所定時間以上連続で、第2の閾値より大きな押圧力で、タッチパネル11が押されたことを確認したとき、所定の操作区域に設定されている機能に切替える指示がされたと判定する。
機能切替部740は、第1押圧判定部720において、第1の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押されたと判定された後に、第1操作モードから第2操作モードに切り替え、第2押圧判定部730Bにおいて、所定の操作区域が、所定時間以上連続で、第2の閾値より大きい押圧力で押されていると判定されたとき、所定の操作区域に設定された機能に切替える制御を行う。
つまり、悪路走行等により、タッチパネル11の操作が不安定になることが予想される場合には、ユーザは、タッチパネル11の任意の位置をタッチして、第1の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11を押圧することにより、第2操作モードに切り替える。
第2操作モードに切り替わった後は、第2の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11を押圧されない限り、タッチされたアイコンの機能を切り替えないため、誤って操作する必要のないアイコンをタッチしてしまったとしても、当該アイコンの機能が切り替わることはない。
そして、ユーザは、タッチパネル11へのタッチ操作を維持したまま(第2操作モードを維持)、タッチ操作を安定して操作できる状況になったと判断したら、ユーザは、所定の操作区域に操作位置を移動させ、所定時間以上連続で、第2の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11を押すことにより、所望する機能に切替えることができる。
これにより、悪路走行時の振動等に起因する、タッチパネル11の不安定操作によって、ユーザの意図しない機能に切替わることを防止することができる。
【0055】
また、第1押圧判定部720において、タッチ操作が検出され、第1の閾値より大きい押圧力が検出される前に、所定の操作区域においてタッチ操作がやめられたと判定されたときは、車両に振動等がなく、安定的にタッチ操作ができる状態であり、通常操作モード(第1操作モード)において、ユーザがタッチ操作により、所定の操作区域に設定された機能を選択したと判定し、機能切替部740は、所定の操作区域に設定されている機能に切替える。
つまり、ユーザはタッチ操作をしようとしたときの車両の振動状態等によって、タッチパネルの入力方法を選択することができる。
これにより、タッチパネル11を安定して操作できるとユーザが判断した場合には、ユーザは、タッチパネル11をタッチして離すだけで、所定の操作区域に設定された機能に切替えることができる。
【0056】
タッチ操作を維持している状態のときに、悪路走行時の振動等により、ユーザが意図しない押圧力でタッチパネル11を押してしまうことがある。
第2押圧判定部730Bは、第2操作モードにあるときには、所定時間以上連続で、第2の閾値より大きな押圧力でタッチパネル11を押された時、タッチパネル11が押されたと判定するため、意図しない短い時間のタッチパネルの押圧が発生しても、タッチパネル11が押されたと判定しない。
これにより、悪路走行時の振動等に起因する、タッチパネル11の不安定操作によって、ユーザの意図しない機能に切替わることをさらに防止することができる。
【0057】
<第4の実施形態>
図7を用いて、本実施形態に係る入力装置1Cについて説明する。
【0058】
<入力装置1Cの構成>
本実施形態における入力装置1Cの構成は、第1の実施形態に係る
図3と同じ構成であるため、図示は省略する。
入力装置1Cは、第1の実施形態に係る制御部100に代えて、制御部100Cを含んで構成されている。
制御部100Cは、第1の実施形態に係る第1押圧判定部720と、第2押圧判定部730とに代えて、第1押圧判定部720Cと、第2押圧判定部730Bとを含んで構成されている。
なお、第1の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同一の機能を有することから、その詳細な説明は省略する。
【0059】
第1押圧判定部720Cは、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、タッチパネル11へのタッチ操作が検出され、タッチパネル11が押されているか否かを判定する。
第1押圧判定部720Cは、押圧力が第1の閾値より大きくなる期間が所定時間以上連続で検出されたとき、タッチパネル11が押されていると判定する。
第1押圧判定部720Cの判定結果は、第2押圧判定部730Bおよび機能切替部740に送信される。
なお、上述した制御部100Cの処理の詳細については、以下に説明する。
【0060】
<制御部100Cの処理>
図7を用いて、制御部100Cの処理の詳細について説明する。
制御部100Cの処理は、第3の実施形態に係る入力装置1Bの制御部100BのステップS110処理を、ステップS400の処理に置き換えたものである。
以下に記載する制御部100Cの処理の説明は、制御部100Bの処理から変化のあった、ステップS400の処理に関連する処理のみを記載する。
なお、第2の実施形態に係る入力装置1Aの制御部100AのステップS110の処理は、ステップS400の処理に置き換えることが可能である。
【0061】
第1押圧判定部720Cは、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、ユーザがタッチ操作を実行したか否かを判定する(ステップS100)。
第1押圧判定部720Cは、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、ユーザがタッチ操作を実行したと判定した場合(ステップS100の「YES」)には、処理をステップS400に移行させる。
一方で、第1押圧判定部720Cは、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、ユーザがタッチ操作を実行していないと判定した場合(ステップS100の「NO」)には、処理をステップS100に戻し、待機状態に移行させる。
【0062】
第1押圧判定部720Cは、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、ユーザがタッチ操作を実行したと判定した場合(ステップS100の「YES」)には、押圧力が第1の閾値より大きくなる期間が、所定時間以上連続で検出されたか否かを判定する(ステップS400)。
第1押圧判定部720Cは、押圧力が第1の閾値より大きくなる期間が、所定時間以上連続で検出されたと判定した場合(ステップS400の「YES」)には、第1操作モードから第2操作モードに切り替え、第2操作モードとして、処理をステップS130に移行させる。
一方で、第1押圧判定部720Cは、押圧力が第1の閾値より大きくなる期間が、所定以上連続で検出されていないと判定した場合(ステップS400の「NO」)には、処理をステップS120に移行させる。
【0063】
その後、第2押圧判定部730Bは、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、所定の操作区域が所定時間以上連続で、第2の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押されているか否かを判定(ステップS300)し、所定の操作区域が所定時間以上連続で、第2の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押されていると判定した場合(ステップS300の「YES」)には、第2操作モードにおける処理をステップS160に移行させる。
【0064】
<作用・効果>
以上、説明したように、本実施形態に係る入力装置1Cの第1押圧判定部720Cは、押圧力が第1の閾値より大きくなる期間が、所定時間以上連続で検出されたとき、タッチパネル11が押されていると判定し、第2押圧判定部730Bは、押圧力が第2の閾値より大きくなる期間が、所定時間以上連続で検出されたとき、タッチパネル11の所定の操作区域が押されていると判定する。
機能切替部740は、第1押圧判定部720Cにおいて押圧力が第1の閾値より大きくなる期間が、所定時間以上連続で検出されたと判定された後に、第1操作モードから第2操作モードに切り替え、第2押圧判定部730Bにおいて、所定の操作区域がタッチ操作され、押圧力が第1の閾値より大きくなる期間が、所定時間以上連続で検出されたとき、所定の操作区域に設定された機能に切替える制御を行う。
つまり、悪路走行等により、タッチパネル11の操作が不安定になることが予想される場合には、ユーザは、タッチパネル11の任意の位置をタッチし、押圧力が第1の閾値より大きくなる期間が、所定時間以上連続で検出されるようにタッチパネル11を押圧することにより、第2操作モードに切り替える。
そして、他の実施形態と同様に、第2操作モードに切り替えた後は、第2の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押圧されない限り、タッチされたアイコンの機能に切り替わらない。
ユーザは、タッチパネル11へのタッチ操作を維持したまま、タッチ操作を安定して操作できる状況になったと判断したら、所定の操作区域に操作位置を移動させ、押圧力が第2の閾値より大きくなる期間が、所定時間以上連続で検出されるようにタッチパネル11を押圧することにより、所望する機能に切替えることができる。
これにより、悪路走行時の振動等に起因する、タッチパネル11の不安定操作によって、ユーザの意図しない機能に切替わることを防止することができる。
【0065】
第1押圧判定部720Cは、所定時間以上連続で第1の閾値より大きな押圧力でタッチパネル11を押されたことにより、第2操作モードに切り替え、第2押圧判定部730Bは、第2操作モードにある状態で、所定時間以上連続で第2の閾値より大きな押圧力でタッチパネル11が押されたときに、所定の操作区域に設定されている機能を切り替えるため、意図しない短い時間のタッチパネルの押圧が発生しても、タッチパネル11が押されたと判定しない。
これにより、悪路走行時の振動等に起因する、タッチパネル11の不安定操作によって、ユーザの意図しない機能に切替わることをさらに防止することができる。
【0066】
<第5の実施形態>
図8を用いて、本実施形態に係る入力装置1Dについて説明する。
【0067】
<入力装置1Dの構成>
本実施形態に係る入力装置1Dの構成は、第1実施形態に係る
図3と同じ構成であるため、図示は省略する。
入力装置1Dは、第1の実施形態に係る制御部100に代えて、制御部100Dを含んで構成されている。
制御部100Dは、第1の実施形態に係る第1押圧判定部720に代えて、第1押圧判定部720Dを含んで構成されている。
なお、第1の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同一の機能を有することから、その詳細な説明は省略する。
【0068】
第1押圧判定部720Dは、操作情報に基づいて、タッチパネル11へのタッチ操作を検出した後、所定時間以上連続でタッチ操作が検出されているか否かを判定し、第2押圧判定部730は、押圧力が第2の閾値より大きい場合に、タッチパネル11が押されていると判定する。
具体的に、第1押圧判定部720Dは、操作情報検出部710が検出したユーザの操作位置情報を受信できているときは、ユーザが、タッチ操作を実行していると判定する。
また、第1押圧判定部720Dは、押圧力に基づいて、ユーザがタッチ操作を実行していると判定してもよい。
第1押圧判定部720Dは、ユーザの操作情報に基づいて、所定時間以上連続でタッチ操作が確認できた場合に、ユーザが第2操作モードへの移行をする意思があると判定する。
第1押圧判定部720Dの判定結果は、第2押圧判定部730および機能切替部740に送信される。
なお、上述した制御部100Bの処理の詳細については、以下に説明する。
【0069】
<制御部100Dの処理>
図8を用いて、制御部100Dの処理の詳細について説明する。
制御部100Dの処理は、第1の実施形態に係る入力装置1の制御部100のステップS110の処理を、ステップS500の処理に置き換えたものである。
以下に記載する制御部100Dの処理の説明は、制御部100の処理から変化のあった、ステップS500の処理に関連する処理のみを記載する。
なお、第2の実施形態に係る入力装置1Aの制御部100AのステップS110の処理は、ステップS500の処理に置き換えることも可能である。
【0070】
第1押圧判定部720Dは、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、ユーザがタッチ操作を実行したか否かを判定する(ステップS100)。
第1押圧判定部720Dは、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、ユーザがタッチ操作を実行したと判定した場合(ステップS100の「YES」)には、処理をステップS500に移行させる。
一方で、第1押圧判定部720Dは、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、ユーザがタッチ操作を実行していないと判定した場合(ステップS100の「NO」)には、処理をステップS100に戻し、待機状態に移行させる。
【0071】
第1押圧判定部720Dは、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、ユーザがタッチ操作を実行したと判定した場合(ステップS100の「YES」)には、所定時間以上連続で、タッチ操作が検出されたか否かを判定する(ステップS500)。
第1押圧判定部720Dは、所定時間以上連続で、タッチ操作があったと判定した場合(ステップS500の「YES」)には、第1操作モードから第2操作モードに切り替え、第2操作モードにおける処理をステップS130に移行させる。
一方で、第1押圧判定部720Dは、所定時間以上、タッチ操作がなかったと判定した場合(ステップS500の「NO」)には、処理をステップS120に移行させる。
ここで、車両の振動等が発生しているときに、ユーザがアイコン(所定の操作区域)を直接タッチしようとすると、隣接するアイコンにタッチしてしまう可能性がある。
そのため、タッチパネル11の操作が不安定になりそうなときは、ユーザは、タッチパネル11の任意の位置を、所定時間以上連続でタッチすること(ステップS500の「YES」)により、所定の操作区域を選択する方法を第2操作モードに変更することができる。
第2操作モードに切り替わった後は、他の実施形態と同様に、第2の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11を押圧されない限り、タッチされたアイコンの機能を切り替えないため、誤って操作する必要のないアイコンをタッチしてしまったとしても、機能が切り替わることはない。
【0072】
第1押圧判定部720Dは、所定時間以上連続で、タッチ操作がなかったと判定した場合(ステップS500の「NO」)には、ユーザのタッチ操作がやめられたか否かを判定する(ステップS120)。
第1押圧判定部720Dは、ユーザのタッチ操作がやめられたと判定した場合(ステップS120の「YES」)には、処理をステップS150に移行させる。
第1押圧判定部720Dは、ユーザのタッチ操作が継続していると判定した場合(ステップS120の「NO」)には、処理をステップS500に戻し、第2操作モードにおける処理を継続させる。
【0073】
<作用・効果>
以上、説明したように、本実施形態に係る入力装置1Dの第1押圧判定部720Dは、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、タッチパネル11へのタッチ操作を検出した後、所定時間以上連続で前記タッチ操作が検出された場合に、ユーザに第2操作モードへの移行をする意思があると判定する。
第2押圧判定部730は、所定の操作区域に操作位置が移動され、第2の閾値より大きな押圧力でタッチパネル11が押されたことを確認したとき、ユーザから、所定の操作区域に設定されている機能に切替える指示がされたと判定する。
機能切替部740は、第1押圧判定部720Dにおいて、所定時間以上連続でタッチパネル11へのタッチ操作が検出された後に、第2押圧判定部730において、所定の操作区域が第2の閾値より大きい押圧力で押されていると判定されたとき、所定の操作区域に設定された機能に切替える制御を行う。
つまり、悪路走行等により、タッチパネル11の操作が不安定になることが予想される場合には、ユーザは、タッチパネル11の任意の位置を所定時間以上連続でタッチ操作を行うことにより、第2操作モードに切り替える。
ユーザは、タッチパネル11へのタッチ操作を維持(第2操作モードを維持)したまま、タッチパネル11の操作が不安定にならないと判断したら、所定の操作区域に操作位置を移動させ、第2の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11を押すことにより、ユーザが所望する機能に切替えることができる。
これにより、悪路走行時の振動等に起因する、タッチパネル11の不安定操作によって、ユーザの意図しない機能に切替わることを防止することができる。
【0074】
また、第1押圧判定部720Dは、ユーザが第2操作モードへの移行をする意思があると判定するとき、押圧力ではなく、タッチ操作されている時間に基づいて判定する。
これにより、ユーザは、タッチパネルを押し込む動作をすることなく、所定時間以上連続でタッチパネル11に触れるだけで、第2操作モードに移行することができる。
【0075】
<第6の実施形態>
図9を用いて、本実施形態に係る入力装置1Eについて説明する。
【0076】
<入力装置1Eの構成>
本実施形態に係る入力装置1Eの構成は、第1の実施形態に係る
図3と同じ構成であるため、図示は省略する。
入力装置1Eは、第1の実施形態に係る制御部100に代えて、制御部100Eを含んで構成されている。
制御部100Eは、第1の実施形態に係る第2押圧判定部730に代えて、第2押圧判定部730Eを含んで構成されている。
なお、第1の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同一の機能を有することから、その詳細な説明は省略する。
【0077】
第2押圧判定部730Eは、第1押圧判定部720において、タッチパネル11が押されていると検出された後に、タッチパネル11へのタッチ操作が維持されたまま、所定の操作区域において、タッチパネル11へのタッチ操作が検出されなくなったとき、所定の操作区域が押されていると判定する。
第2押圧判定部730Eの判定結果は、機能切替部740に送信される。
なお、上述した制御部100Eの処理の詳細については、以下に説明する。
【0078】
<制御部100Eの処理>
図9を用いて、制御部100Eの処理の詳細について説明する。
制御部100Eの処理は、第1の実施形態に係る入力装置1の制御部100のステップS140処理を、ステップS600の処理に置き換えたものである。
以下に記載する制御部100Eの処理の説明は、制御部100の処理から変化のあった、ステップS600の処理に関連する処理のみを記載する。
なお、第2の実施形態に係る入力装置1Aの制御部100AのステップS140の処理は、ステップS600の処理に置き換えることも可能である。
【0079】
ステップS110において、第1操作モードから第2操作モードに切り替えられた後、第2押圧判定部730Eは、ユーザのタッチパネル11へのタッチ操作が継続されているか否かを判定する(ステップS130)。
第2押圧判定部730Eは、ユーザのタッチパネル11へのタッチ操作が継続されていると判定した場合(ステップS130の「YES」)には、第2操作モードにおける処理をステップS600に移行させる。
一方で、第2押圧判定部730Eは、ユーザのタッチパネル11へのタッチ操作が継続されていないと判定した場合(ステップS130の「NO」)には、第2操作モードにおける処理を終了させる。
つまり、ユーザのタッチパネル11へのタッチ操作が検出されなくなったときには、ユーザが操作を中断したと判定し、第2操作モードにおける処理を終了させる。
【0080】
第2押圧判定部730Eは、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、所定の操作区域において、タッチパネル11へのタッチ操作をやめたか否かを判定する。(ステップS600)。
第2押圧判定部730Eは、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、所定の操作区域において、タッチパネル11へのタッチ操作をやめたと判定した場合(ステップS600の「YES」)には、処理をステップS160に移行させる。
一方で、第2押圧判定部730Eは、操作情報検出部710において検出された操作情報に基づいて、所定の操作区域において、タッチパネル11へのタッチ操作をやめていないと判定した場合(ステップS600の「NO」)には、処理をステップS130に戻し、第2操作モードにおける処理を継続させる。
つまり、ステップS130およびステップS600では、タッチパネル11へのタッチ操作が継続されたまま、操作可能なアイコンの位置(所定の操作区域)まで操作位置が移動され、その後、所定の操作区域において、タッチパネル11から指が離されたか否かを判定している。
【0081】
第2押圧判定部730Eにおいて、タッチパネル11へのタッチ操作がやめられたと判定された場合(ステップS600の「YES」)には、機能切替部740は、所定の操作区域に設定されている機能に切替える制御を行い(ステップS160)、第2操作モードにおける処理を終了させる。
【0082】
<作用・効果>
以上、説明したように、本実施形態に係る入力装置1Eの第2押圧判定部730Eは、第1押圧判定部720において、タッチパネル11が押されていると検出された後に、タッチパネル11へのタッチ操作が維持されたまま、所定の操作区域において、タッチパネル11へのタッチ操作が検出されなくなったとき、タッチパネルの所定の操作区域をユーザが操作する意思があると判定する。
第2押圧判定部730Eは、所定の操作区域において、タッチ操作がやめられたことを確認したとき、ユーザから、所定の操作区域に設定されている機能に切替える指示がされたと判定する。
機能切替部740は、第1押圧判定部720において、第1の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11が押されたと判定し、第2操作モードに切り替えることで、タッチ操作が継続されているときは、所定の操作区域をタッチしたとしても、アイコンの機能は切り替わらず、第2押圧判定部730Eにおいて、所定の操作区域でタッチ操作がやめられたことを確認したとき、所定の操作区域に設定された機能に切替える制御を行う。
つまり、悪路走行等により、タッチパネル11の操作が不安定になることが予想される場合には、ユーザは、タッチパネル11の任意の位置をタッチして、第1の閾値より大きい押圧力でタッチパネル11を押圧する。
ユーザは、タッチパネル11へのタッチ操作を維持したまま、タッチパネル11の操作が不安定にならないと判断したら、所定の操作区域に操作位置を移動させ、タッチパネル11から指を離すことにより、ユーザが所望する機能に切替えることができる。
これにより、悪路走行時の振動等に起因する、タッチパネル11の不安定操作によって、ユーザの意図しない機能に切替わることを防止することができる。
【0083】
また、第2押圧判定部730Eは、第2操作モードに移行されたとき、所定の操作区域において、タッチ操作がやめられたとき、タッチパネル11が押されたと判定する。
これにより、ユーザは、タッチパネル11を押し込む動作をすることなく、所定の操作区域においてタッチパネル11から指を離すだけで、所定の操作区域に設定された機能に切替えることができる。
【0084】
<その他の実施形態>
第3の実施形態に係る入力装置1Bの第2押圧判定部730Bは、押圧力が第2の閾値より大きくなる期間が所定時間以上連続で検出されたとき、タッチパネル11の所定の操作区域が押されていると判定しているが、所定時間以上、接触していることを連続して検出し、その所定時間内における押圧力が第2の閾値より大きくなったことを検出したとき、タッチパネル11の所定の操作区域が押されていると判定してもよい。
すなわち、第2操作モードにあるときには、所定時間以上連続でタッチ操作されていることを検出し、そのタッチ操作されていた期間において、第2の閾値より大きな押圧力でタッチパネル11が押された時、タッチパネル11が押されたと判定する。
これにより、悪路走行時の振動等に起因する、タッチパネル11の不安定操作によって、ユーザの意図しない機能に切替わることをさらに防止することができる。
【0085】
第4の実施形態に係る入力装置1Cの第2押圧判定部730Bは、押圧力が第2の閾値より大きくなる期間が所定時間以上連続で検出されたとき、タッチパネル11の所定の操作区域が押されていると判定しているが、所定時間以上、接触していることを連続して検出し、その所定時間内における押圧力が第2の閾値より大きくなったことを検出したとき、タッチパネル11の所定の操作区域が押されていると判定してもよい。
すなわち、第2操作モードにあるときには、所定時間以上連続でタッチ操作されていることを検出し、そのタッチ操作されていた期間において、第2の閾値より大きな押圧力でタッチパネル11が押された時、タッチパネル11が押されたと判定する。
これにより、悪路走行時の振動等に起因する、タッチパネル11の不安定操作によって、ユーザの意図しない機能に切替わることを防止することができる。
【0086】
また、上述した判定方法を含め、第1押圧判定部720、720A、720C、720Dの各判定方法(タッチパネル11が押されたか否かの判定方法)と、第2押圧判定部730、730B、730Eの各判定方法(タッチパネルが押されたか否かの判定方法)と、を組み合わせて入力装置を構成してもよい。
例えば、第6の実施形態に係る第1押圧判定部720の処理を、第5の実施形態に係る第1押圧判定部720Dの処理に置き換えて入力装置を構成してもよい。
車両の走行時の振動は、前後方向より上下方向の振動が大きいため、タッチパネル11の向きが車両の天井方向を向いている場合には、車両の上下方向の振動に合わせて、タッチパネル11を強く押してしまう可能性がある。
また、入力装置がユーザから遠い位置に配置されている場合には、手を伸ばして安定的な押圧力で押し込むことが難しい可能性がある。
このような場合には、押圧力ではなく、タッチ操作時間に基づいて、タッチパネル11が押されたかを判定することにより、悪路走行時の振動等に起因する、ユーザの意図しない機能に切替わることを防止することができる。
入力装置が設置される車室内の位置(ユーザが手を伸ばす位置)やタッチパネル11の向き(押圧する方向)等に合わせた最適な判定方法を組み合わせることにより、ユーザの意図しない機能に切替わることを防止することができる。
さらに、第1の閾値、第2の閾値、所定時間の設定値についても、入力装置が設置される車室内の位置(ユーザが手を伸ばす位置)やタッチパネル11の向き(押圧する方向)等に合わせて、決定することにより、悪路走行時の振動等に起因する、ユーザの意図しない機能に切替わることを防止することができる。
【0087】
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0088】
1~1E;入力装置
10;表示モジュール
11;タッチパネル
12;表示部
20;第1ケース
30;ブラケット
35;歪センサ
40;第2ケース
50;制御ユニット
100;制御部
710;操作情報検出部
720;第1押圧判定部
730;第2押圧判定部
740;機能切替部