(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023015011
(43)【公開日】2023-01-31
(54)【発明の名称】支持ユニット及びこれを含む基板処理装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/683 20060101AFI20230124BHJP
H01L 21/304 20060101ALI20230124BHJP
H01L 21/027 20060101ALI20230124BHJP
【FI】
H01L21/68 N
H01L21/304 648A
H01L21/304 643A
H01L21/30 564C
H01L21/30 569C
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022113807
(22)【出願日】2022-07-15
(31)【優先権主張番号】10-2021-0094415
(32)【優先日】2021-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】キム,カン スル
(72)【発明者】
【氏名】アン,ヒ マン
【テーマコード(参考)】
5F131
5F146
5F157
【Fターム(参考)】
5F131AA02
5F131BA13
5F131BA14
5F131BA18
5F131BA37
5F131BB03
5F131BB23
5F131CA07
5F131DB02
5F131DB52
5F131DB62
5F131DB76
5F131DB82
5F131EA06
5F131EA24
5F131EB02
5F131EB54
5F131EB72
5F131HA09
5F131HA12
5F131HA22
5F146JA05
5F146JA10
5F146LA05
5F146LA06
5F157AA91
5F157AB02
5F157AB16
5F157AB26
5F157AB33
5F157AB45
5F157AB48
5F157AB51
5F157AB64
5F157AB90
5F157BB23
5F157BB44
5F157DA43
(57)【要約】
【課題】外部気流の影響を最小化することができる支持ユニット及びこれを含む基板処理装置を提供する。
【解決手段】本発明は基板を処理する装置を提供する。基板を処理する装置は内部に処理空間を有する処理容器、前記処理空間で前記基板を支持し、回転させる支持ユニット、及び前記基板上に液を供給する液供給ユニットを含み、前記支持ユニットは基板が安着される本体及び前記本体と結合される支持軸含み、前記本体の上部面には前記本体の中心を含む中央部と前記中央部を囲む縁部が提供され、前記中央部には真空ホールが形成され、前記縁部には溝が形成されることができる。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を処理する装置において、
内部に処理空間を有する処理容器と、
前記処理空間で前記基板を支持し、回転させる支持ユニットと、
前記基板上に液を供給する液供給ユニットと、を含み、
前記支持ユニットは、
基板が安着される本体と、
前記本体と結合される支持軸と、含み、
前記本体の上部面には前記本体の中心を含む中央部と前記中央部を囲む縁部が提供され、
前記中央部には真空ホールが形成され、前記縁部には溝が形成される基板処理装置。
【請求項2】
前記溝はスリット形状に提供される請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記スリットは、
前記縁部の周辺に沿ってリング形状に提供される請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記スリットには、
前記スリットの幅方向に切断した断面から見る時、第1側面と前記第1側面より前記本体の中心から遠く位置した第2側面が提供される請求項3に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記第1側面と前記第2側面は、
前記支持軸の軸方向と平行に形成される請求項4に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記第1側面は、前記支持軸の軸方向と平行に形成され、
前記第2側面は、前記支持軸の軸方向に対して遠くなる方向に上向に傾くように形成される請求項4に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記スリットには、
前記中心から遠くなる方向に突出される突起部が前記第1側面の上端に形成される請求項5又は請求項6に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記上部面は、
上部から見る時、基板より小さい面積で提供され、
前記中央部の上面は、前記縁部の上面より低く形成され、
前記中央部の上面には基板を支持する支持突起が提供され、
前記縁部の上面と前記支持突起の上端は、同一な高さで提供される請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記縁部によって囲まれた部分は、前記真空ホールによって前記基板が吸着される減圧空間として提供され、
前記溝の内部空間は、前記基板と前記縁部の上面との間に流入された外部気流が留まる気流捕獲空間として提供される請求項8に記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記スリットは、前記縁部から前記中央部に向かう方向に複数が離隔されて提供され、
前記複数のスリットは、互いに異なる形状に提供される請求項5に記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記第1側面と前記第2側面が前記支持軸の軸方向と平行に形成される第1形状と、
前記第1側面は前記支持軸の軸方向と平行に形成され、前記第2側面は前記支持軸の軸方向に対して遠くなる方向に上向に傾くように形成される第2形状と、
前記第1側面と前記第2側面が前記支持軸の軸方向と平行に形成され、前記支持軸の中心から遠くなる方向に突出されて前記第1側面の上端に提供される突起部がさらに形成される第3形状と、
前記第1側面は、前記支持軸の軸方向と平行に形成され、前記第2側面は、前記支持軸の軸方向に対して遠くなる方向に上向に傾くように形成され、前記支持軸の中心から遠くなる方向に突出されて前記第1側面の上端に提供される突起部がさらに形成される第4形状の中でいずれか1つを含む請求項10に記載の基板処理装置。
【請求項12】
基板を支持し、回転させる支持ユニットにおいて、
基板が安着される本体と、
前記本体と結合され、内部に真空流路が形成された支持軸と、を含み、
前記本体の上部面は、前記本体の中心を含む中央部と前記中央部を囲む縁部が提供され、
前記中央部の中心には前記真空流路の一端と連通する真空ホールが形成され、前記縁部にはその周辺に沿ってリング形状のスリットが形成され、
前記スリットには、
前記スリットの幅方向に切断した断面から見る時、第1側面と前記第1側面より前記本体の中心から遠く位置した第2側面が提供される支持ユニット。
【請求項13】
前記第1側面と前記第2側面は、
前記支持軸の軸方向と平行に形成される請求項12に記載の支持ユニット。
【請求項14】
前記第1側面は、前記支持軸の軸方向と平行に形成され、
前記第2側面は、前記支持軸の軸方向に対して遠くなる方向に上向に傾くように形成される請求項12に記載の支持ユニット。
【請求項15】
前記スリットは、
前記中心から遠くなる方向に突出される突起部が前記第1側面の上端に形成される請求項12乃至請求項14に記載の支持ユニット。
【請求項16】
前記上部面は、
上部から見る時、基板より小さい面積で提供される請求項15に記載の支持ユニット。
【請求項17】
前記中央部の上面は、
前記縁部の上面より低く形成されて、基板を支持する支持突起が提供され、
前記縁部の上面と前記支持突起の上端は、地面に対して同一な高さで提供される請求項16に記載の支持ユニット。
【請求項18】
前記スリットは、前記縁部から前記中央部に向かう方向に複数が離隔されて提供され、
前記複数のスリットは、互いに異なる形状に提供される請求項17に記載の支持ユニット。
【請求項19】
基板を処理する装置において、
内部空間を有するハウジングと、
前記内部空間内に位置し、処理空間を有する処理容器と、
前記処理空間で前記基板を支持し、回転させる支持ユニットと、
前記基板上に液を供給する液供給ユニットと、
前記ハウジングの上部面に結合され、前記内部空間に下方気流を形成する気体を供給する気流供給ユニットと、を含み、
前記支持ユニットは、
基板が安着される本体と、
前記本体と結合され、内部に真空流路が形成された支持軸と、を含み、
前記本体の上部面は、前記本体の中心を含む中央部と前記中央部を囲む縁部が提供され、
前記中央部の中心には前記真空流路の一端と連通する真空ホールが形成され、
前記中央部の上面は、前記縁部の上面より低く形成されて、基板を支持する支持突起が形成され、
前記縁部にはその周辺に沿ってリング形状のスリットが形成され、
前記スリットには、
前記スリットの幅方向に切断した断面から見る時、第1側面と前記第1側面より前記本体の中心から遠く位置した第2側面が提供される基板処理装置。
【請求項20】
前記スリットは、
前記中心から遠くなる方向に突出される突起部が前記第1側面の上端に形成される請求項19に記載の基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は支持ユニット及びこれを含む基板を処理する装置に関し、さらに詳細には回転する基板に液を供給して基板を処理する基板処理装置及びそれに使用される支持ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体素子を製造するためには洗浄、蒸着、写真、蝕刻、そしてイオン注入のような様々な工程が遂行される。このような工程の中で写真工程は基板の表面にフォトレジストのような感光液を塗布して膜を形成する塗布工程、基板に形成された膜に回路パターンを転写する露光工程、露光処理された領域、又はその反対領域で選択的に基板上に形成された膜を除去する現像工程を含む。
【0003】
最近、多層化、微細パターン化、基板の大型化傾向の中で、基板に反り(warpage)現象が発生される。一例として、蝕刻工程で互いに異なる蝕刻率を有するパターン対象膜を蝕刻しながら、発生された不純物や積層された物質が相互引力によってパターンの線幅CD(Critical Demension)の差が生じ、パターンが互いに傾けて基板に反り現象を引き起こす。他の例として、半導体基板が多層化されることによって、各層間に圧力差が発生して基板のいずれか一方が反る現象が引き起こされる。その外にも基板に成膜等の様々な前処理工程の影響によって基板に反りが発生する。このような基板の反り現象は後続単位工程を遂行する時、工程不良率を高める。特に、支持ユニットに支持された基板を回転させながら、基板上に処理液を供給する塗布工程と現像工程を進行する時、問題が発生する。
【0004】
反り状態にある基板Wが支持ユニット上に安着される時、支持ユニットの本体縁付近と基板との間に一定距離離隔される現象が発生する。基板と支持ユニットの本体縁領域との間の離隔空間が形成されることによって、外部の気流が離隔空間に流入される。支持ユニットが基板を真空吸着方式に吸着固定する場合、支持ユニットの中央部で陰圧の強さが相対的に強くなり、支持ユニットの縁部で陰圧の強さが相対的に弱くなる。これによって、支持ユニットによる基板の吸着固定がスムーズではない。さらに、基板の中央部と縁部の相対的な圧力の偏差によって、基板の反り状態を強化する問題を生じる。これは塗布工程と現像工程で基板上に処理液が均一にコーティングされることを妨害する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際特許公開第WO2015064613A1号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の一目的は外部気流の影響を最小化することができる支持ユニット及びこれを含む基板処理装置を提供することにある。
【0007】
また、本発明の一目的は支持ユニット上に安着された基板に伝達される圧力の偏差を最小化することができる支持ユニット及びこれを含む基板処理装置を提供することにある。
【0008】
本発明の目的はここに制限されなく、言及されないその他の目的は下の記載から当業者に明確に理解されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は基板を処理する装置を提供する。基板を処理する装置は内部に処理空間を有する処理容器、前記処理空間で前記基板を支持し、回転させる支持ユニット、及び前記基板上に液を供給する液供給ユニットを含み、前記支持ユニットは基板が安着される本体及び前記本体と結合される支持軸を含み、前記本体の上部面には前記本体の中心を含む中央部と前記中央部を囲む縁部が提供され、前記中央部には真空ホールが形成され、前記縁部には溝が形成されることができる。
【0010】
一実施形態によれば、前記溝はスリット形状に提供されることができる。
【0011】
一実施形態によれば、前記スリットは前記縁部の周辺に沿ってリング形状に提供されることができる。
【0012】
一実施形態によれば、前記スリットには前記スリットの幅方向に切断した断面から見る時、第1側面と前記第1側面より前記本体の中心から遠く位置した第2側面が提供されることができる。
【0013】
一実施形態によれば、前記第1側面と前記第2側面は前記支持軸の軸方向と平行に形成されることができる。
【0014】
一実施形態によれば、前記第1側面は前記支持軸の軸方向と平行に形成され、前記第2側面は前記支持軸の軸方向に対して遠くなる方向に上向に傾くように形成されることができる。
【0015】
一実施形態によれば、前記スリットには前記中心から遠くなる方向に突出される突起部が前記第1側面の上端に形成されることができる。
【0016】
一実施形態によれば、前記上部面は上部から見る時、基板より小さい面積で提供され、前記中央部の上面は前記縁部の上面より低く形成され、前記中央部の上面には基板を支持する支持突起が提供され、前記縁部の上面と前記支持突起の上端は同一な高さで提供されることができる。
【0017】
一実施形態によれば、前記縁部によって囲まれた部分は前記真空ホールによって前記基板が吸着される減圧空間として提供され、前記溝の内部空間は前記基板と前記縁部の上面との間に流入された外部気流が留まる気流捕獲空間として提供されることができる。
【0018】
一実施形態によれば、前記スリットは前記縁部から前記中央部に向かう方向に複数が離隔されて提供され、前記複数のスリットは互いに異なる形状に提供されることができる。
【0019】
一実施形態によれば、前記第1側面と前記第2側面が前記支持軸の軸方向と平行に形成される第1形状、前記第1側面は前記支持軸の軸方向と平行に形成され、前記第2側面は前記支持軸の軸方向に対して遠くなる方向に上向に傾くように形成される第2形状、前記第1側面と前記第2側面が前記支持軸の軸方向と平行に形成され、前記支持軸の中心から遠くなる方向に突出されて前記第1側面の上端に提供される突起部がさらに形成される第3形状、及び前記第1側面は前記支持軸の軸方向と平行に形成され、前記第2側面は前記支持軸の軸方向に対して遠くなる方向に上向に傾くように形成され、前記支持軸の中心から遠くなる方向に突出されて前記第1側面の上端に提供される突起部がさらに形成される第4形状の中でいずれか1つを含むことができる。
【0020】
また、本発明は基板を支持し、回転させる支持ユニットを提供する。支持ユニットは、基板が安着される本体及び前記本体と結合され、内部に真空流路が形成された支持軸を含み、前記本体の上部面は前記本体の中心を含む中央部と前記中央部を囲む縁部が提供され、前記中央部の中心には前記真空流路の一端と連通する真空ホールが形成され、前記縁部にはその周辺に沿ってリング形状のスリットが形成され、前記スリットには前記スリットの幅方向に切断した断面から見る時、第1側面と前記第1側面より前記本体の中心から遠く位置した第2側面が提供されることができる。
【0021】
一実施形態によれば、前記第1側面と前記第2側面は前記支持軸の軸方向と平行に形成されることができる。
【0022】
一実施形態によれば、前記第1側面は前記支持軸の軸方向と平行に形成され、前記第2側面は前記支持軸の軸方向に対して遠くなる方向に上向に傾くように形成されることができる。
【0023】
一実施形態によれば、前記スリットは前記中心から遠くなる方向に突出される突起部が前記第1側面の上端に形成されることができる。
【0024】
一実施形態によれば、前記上部面は上部から見る時、基板より小さい面積で提供されることができる。
【0025】
一実施形態によれば、前記中央部の上面は前記縁部の上面より低く形成されて、基板を支持する支持突起が提供され、前記縁部の上面と前記支持突起の上端は地面に対して同一な高さで提供されることができる。
【0026】
一実施形態によれば、前記スリットは前記縁部で前記中央部に向かう方向に複数が離隔されて提供され、前記複数のスリットは互いに異なる形状に提供されることができる。
【0027】
また、本発明は基板を処理する装置を提供する。基板を処理する装置は内部空間を有するハウジング、前記内部空間内に位置し、処理空間を有する処理容器、前記処理空間で前記基板を支持し、回転させる支持ユニット、前記基板上に液を供給する液供給ユニット、及び前記ハウジングの上部面に結合され、前記内部空間に下方気流を形成する気体を供給する気流供給ユニットを含み、前記支持ユニットは基板が安着される本体及び前記本体と結合され、内部に真空流路が形成された支持軸を含み、前記本体の上部面は前記本体の中心を含む中央部と前記中央部を囲む縁部が提供され、前記中央部の中心には前記真空流路の一端と連通する真空ホールが形成され、前記中央部の上面は前記縁部の上面より低く形成されて、基板を支持する支持突起が形成され、前記縁部にはその周辺に沿ってリング形状のスリットが形成され、前記スリットには前記スリットの幅方向に切断した断面から見る時、第1側面と前記第1側面より前記本体の中心から遠く位置した第2側面が提供されることができる。
【0028】
一実施形態によれば、前記スリットは前記中心から遠くなる方向に突出される突起部が前記第1側面の上端に形成されることができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明の実施形態によれば、液処理工程の効率を向上させることができる。
【0030】
また、本発明の実施形態によれば、支持ユニットに伝達される外部気流の影響を最小化することができる、
【0031】
また、ボール発明の実施形態によれば、支持ユニット上に安着された基板に伝達される圧力の偏差を最小化することができる。
【0032】
また、ボール発明の実施形態によれば、反り状態にある基板が支持ユニット上に支持される時、基板の反り状態を悪化させることを最小化することができる。
【0033】
本発明の効果が上述した効果によって限定されることではなく、言及されない効果は本明細書及び添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本発明の一実施形態による基板処理装置を概略的に示す斜視図である。
【
図2】
図1の塗布ブロック又は現像ブロックを示す基板処理装置の正面図である。
【
図4】
図3の搬送チャンバーに提供されるハンドの一例を示す図面である。
【
図5】
図3の熱処理チャンバーの一例を概略的に示す平面図である。
【
図7】
図3の液処理チャンバーの一例を概略的に示す図面である。
【
図8】
図7の支持ユニットの一例を概略的に示す切断斜視図である。
【
図9】正面から見る時、
図7の支持ユニット内で外部の気流が流動する形状を概略的に示す図面である。
【
図10】
図9のA部分を拡大した形状を概略的に示す図面である。
【
図11】
図7の支持ユニットに対する他の例を正面から見た図面である。
【
図12】
図11のB部分を拡大した形状を概略的に示す図面である。
【
図13】
図7の支持ユニットに対する他の例を正面から見た図面である。
【
図14】
図13のC部分を拡大した形状を概略的に示す図面である。
【
図15】
図7の支持ユニットに対する他の例を正面から見た図面である。
【
図16】
図7の支持ユニットに対する他の例を正面から見た図面である。
【
図17】
図7の支持ユニットに対する他の例を概略的に示す切断斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の実施形態を添付された図面を参照してさらに詳細に説明する。本発明の実施形態は々な形態に変形されることができ、本発明の範囲が下で説明する実施形態によって限定されないことと解釈されてはならない。本実施形態は当業界で平均的な知識を有する者に本発明をさらに完全に説明するために提供されることである。したがって、図面での構成要素の形状はより明確な説明を強調するために誇張されたものである。
【0036】
以下、
図1乃至
図17を参照して本発明の一例を詳細に説明する。下の実施形態では基板処理装置に基板上にフォトレジストを塗布し、露光後基板を現像する工程を遂行する装置を例として説明する。しかし、本発明はこれに限定されななく、回転する基板に液を供給して基板を処理する多様な種類の装置に適用可能である。例えば、基板処理装置は基板に洗浄液を供給して基板上に異物を除去するか、又は基板に薬液を供給して基板で薄膜を除去する工程を遂行する装置であり得る。
【0037】
図1は本発明の一実施形態による基板処理装置を概略的に示す斜視図であり、
図2は
図1の基板処理装置の正面図である。
図3は
図1の基板処理装置の平面図である。
【0038】
図1乃至
図3を参照すれば、基板処理装置1はインデックスモジュール10(Index module)、処理モジュール20(Treating module)、そしてインターフェイスモジュール50(Interface module)を含む。一実施形態によれば、インデックスモジュール10、処理モジュール20、そしてインターフェイスモジュール50は順次的に一列に配置される。以下、インデックスモジュール10、処理モジュール20、そしてインターフェイスモジュール50が配列された方向を第1方向2とし、上部から見る時、第1方向2と垂直になる方向を第2方向4とし、第1方向2及び第2方向4を全て含む平面に垂直になる方向を第3方向6と定義する。
【0039】
インデックスモジュール10は基板Wが収納された容器Fから基板Wを処理する処理モジュール20に基板Wを搬送する。インデックスモジュール10は処理モジュール20で処理が完了された基板Wを容器Fに収納する。インデックスモジュール10の長さ方向は第2方向4に提供される。インデックスモジュール10はロードポート120とインデックスフレーム140を有する。
【0040】
ロードポート120には基板Wが収納された容器Fが安着される。ロードポート120はインデックスフレーム140を基準に処理モジュール20の反対側に位置する。ロードポート120は複数が提供されることができ、複数のロードポート120は第2方向4に沿って一列に配置されることができる。ロードポート120の数は処理モジュール20の工程効率及びフットプリント条件等に応じて増加するか、又は減少することができる。
【0041】
容器Fには基板Wを地面に対して水平に配置した状態に収納するための多数のスロット(図示せず)が形成される。容器Fとしては前面開放一体型ポッド(Front Opening Unifed Pod;FOUP)のような密閉用容器が使用されることができる。容器Fはオーバーヘッドトランスファー(Overhead Transfer)、オーバーヘッドコンベア(Overhead Conveyor)、又は自動案内車両(Automatic Guided Vehicle)のような移送手段(図示せず)や作業者によってロードポート120に置かれることがきる。
【0042】
インデックスフレーム140の内部にはインデックスレール142とインデックスロボット144が提供される。インデックスレール142はインデックスフレーム140内にその長さ方向が第2方向4に沿って提供される。インデックスロボット144は基板Wを搬送することができる。インデックスロボット144はインデックスモジュール10、そして後述するバッファチャンバー240の間に基板Wを搬送することができる。インデックスロボット144はインデックスハンド1440を含むことができる。インデックスハンド1440には基板Wが置かれることがきる。インデックスハンド1440は円周の一部が対称されるように切断された環状のリング形状を有するインデックスベース1442とインデックスベース1442を移動させるインデックス支持部1444を含むことができる。インデックスハンド1440の構成は後述する搬送ハンド2240の構成と同一又は類似である。インデックスハンド1440はインデックスレール142上で第2方向4に沿って移動可能に提供されることができる。したがって、インデックスハンド1440はインデックスレール142に沿って前進及び後進移動が可能である。また、インデックスハンド1440は第3方向6を軸とする回転、そして第3方向6に沿って移動可能に提供されることができる。
【0043】
処理モジュール20は容器Fに収納された基板Wが伝達されて基板Wに対して塗布工程及び現像工程を遂行する。処理モジュール20は塗布ブロック20a及び現像ブロック20bを有する。塗布ブロック20aは基板Wに対して塗布工程(Coating process)を遂行する。現像ブロック20bは基板Wに対して現像工程(Developing process)を遂行する。塗布ブロック20aは複数が提供され、塗布ブロック20aは互いに積層されるように提供される。現像ブロック20bは複数が提供され、現像ブロック20bは互いに積層されるように提供される。
図1の実施形態によれば、塗布ブロック20aは2つが提供され、現像ブロック20bは2つが提供される。塗布ブロック20aは現像ブロック20bの下に配置されることができる。一例によれば、2つの塗布ブロック20aは互いに同一な工程を実行し、互いに同一な構造で提供されることができる。また、2つの現像ブロック20bは互いに同一な工程を実行し、互いに同一な構造で提供されることができる。
【0044】
図3を参照すれば、塗布ブロック20aは搬送チャンバー220、バッファチャンバー240、熱処理チャンバー260、そして液処理チャンバー280を有する。搬送チャンバー220はバッファチャンバー240と熱処理チャンバー260との間に、バッファチャンバー240と液処理チャンバー280との間に、そして熱処理チャンバー260と液処理チャンバー280との間に基板Wを搬送する空間を提供する。バッファチャンバー240は塗布ブロック20a内に搬入される基板Wと塗布ブロック20aから搬出される基板Wが一時的に留まる空間を提供する。熱処理チャンバー260は基板Wに対して熱処理工程を遂行する。熱処理工程は冷却工程及び加熱工程を含むことができる。液処理チャンバー260は基板W上に液を供給して液膜を形成する。液膜はフォトレジスト膜又は反射防止膜であり得る。
【0045】
搬送チャンバー220は長さ方向が第1方向2に提供されることができる。搬送チャンバー220にはガイドレール222と搬送ロボット224が提供される。ガイドレール222は長さ方向が第1方向2に搬送チャンバー220内に提供される。搬送ロボット224はガイドレール222上で第1方向2に沿って直線移動可能に提供されることができる。搬送ロボット224はバッファチャンバー240と熱処理チャンバー260との間に、バッファチャンバー240と液処理チャンバー280との間に、そして熱処理チャンバー260と液処理チャンバー280との間に基板Wを搬送する。
【0046】
一例によれば、搬送ロボット224は基板Wが置かれる搬送ハンド2240を有する。搬送ハンド2240は前進及び後進移動、第3方向6を軸とする回転、そして第3方向6に沿って移動可能に提供されることができる。
【0047】
図4は
図3の搬送チャンバーに提供される搬送ハンドの一実施形態を示す図面である。
図4を参照すれば、搬送ハンド2240はベース2242及び支持突起2244を有する。ベース2242は円周の一部が切断された環状のリング形状を有することができる。ベース2242は円周の一部が対称されるように切断されたリング形状を有することができる。ベース2242は基板Wの直径より大きい内径を有する。支持突起2244はベース2242から内側に延長される。支持突起2244は複数が提供され、基板Wの縁領域を支持する。一例によれば、支持突起2244は等間隔に4つが提供されることができる。
【0048】
再び
図2及び
図3を参照すれば、バッファチャンバー240は複数に提供される。バッファチャンバー240の中で一部はインデックスモジュール10と搬送チャンバー220との間に配置される。以下、これらのバッファチャンバーを前段バッファ242(front buffer)として定義する。前段バッファ242は複数に提供され、上下方向に沿って互いに積層されるように位置される。バッファチャンバー240の中で他の一部は搬送チャンバー220とインターフェイスモジュール50との間に配置される。以下、これらのバッファチャンバーを後段バッファ244(rear buffer)として定義する。後段バッファ244は複数に提供され、上下方向に沿って互いに積層されるように位置される。前段バッファ242及び後段バッファ244の各々は複数の基板Wを一時的に保管する。前段バッファ242に保管された基板Wはインデックスロボット144及び搬送ロボット224によって搬入又は搬出される。後段バッファ244に保管された基板Wは搬送ロボット224及び後述する第1ロボット3820によって搬入又は搬出される。
【0049】
バッファチャンバー240の一側にはバッファロボット2420、2440が提供されることができる。バッファロボット2420、2440は前段バッファロボット2420と後段バッファロボット2440を含むことができる。前段バッファロボット2420は前段バッファ242の一側に提供されることができる。後段バッファロボット2440は後段バッファ244の一側に提供されることができる。これに限定されることではなく、バッファロボット2420、2440はバッファチャンバー240の両側に提供されることができる。
【0050】
前段バッファロボット2420は前段バッファ242の間に基板Wを搬送することができる。前段バッファロボット2420は前段バッファハンド2422を含むことができる。前段バッファハンド2422は第3方向6に沿って上下方向に移動されることができる。前段バッファハンド2422は回転されることができる。前段バッファハンド2422は基板Wを搬送することができる。前段バッファハンド2422は後述する支持プレート2482に提供されるピン2486に基板Wをローディング又はアンローディングすることができる。後段バッファロボット2440は後段バッファ244との間に基板Wを搬送することができる。後段バッファロボット2440は後段バッファハンド2442を含むことができる。後段バッファハンド2442の構成は前段バッファハンド2422の構成と同一又は類似である。したがって、後段バッファハンド2442に対する説明は省略する。
【0051】
図5は
図3の熱処理チャンバーの一実施形態を概略的に示す平面図であり、
図6は
図5の熱処理チャンバーの平面図である。
図5及び
図6を参照すれば、熱処理チャンバー260は複数に提供される。熱処理チャンバー260は第1方向2に沿って配置される。熱処理チャンバー260は搬送チャンバー220の一側に位置する。熱処理チャンバー260はハウジング2620、冷却ユニット2640、加熱ユニット2660、そして搬送プレート2680を含む。
【0052】
ハウジング2620は大体に直方体の形状に提供される。ハウジング2620は内部に空間を提供する。ハウジング2620の側壁には、基板Wが出入される出入口(図示せず)が形成される。出入口は開放された状態に維持されることができる。選択的に、出入口を開閉するようにドア(図示せず)が提供されることができる。
【0053】
ハウジング2620の内部空間には冷却ユニット2640、加熱ユニット2660、そして搬送プレート2680が提供される。冷却ユニット2640と加熱ユニット2660は第2方向4に沿って並べて提供される。一例によれば、冷却ユニット2640は加熱ユニット2660より相対的に搬送チャンバー220にさらに近く位置することができる。冷却ユニット2640は冷却プレート2642を含む。冷却プレート2642は上部から見る時、大体に円形の形状を有することができる。冷却プレート2642には冷却部材2644が提供される。一例によれば、冷却部材2644は冷却プレート2642の内部に形成され、冷却流体が流れる流路として提供されることができる。
熱処理チャンバー260の中で一部の熱処理チャンバー260に提供された加熱ユニット2660は基板Wを加熱する際に、ガスを供給してフォトレジストの基板W付着率を向上させることができる。一例によれば、ガスはヘキサメチルジシラン(hexamethyldisilane)であり得る。
【0054】
加熱ユニット2660は加熱プレート2661、ヒーター2663、カバー2665、そして駆動器2667を含む。加熱プレート2661は上部から見る時、大体に円形の形状を有する。加熱プレート2661は基板Wより大きい直径を有する。加熱プレート2661にはヒーター2663が設置される。ヒーター2663は電流が印加される発熱抵抗体で提供されることができる。
【0055】
加熱プレート2661には第3方向6に沿って上下方向に駆動可能なリフトピン2669が提供される。リフトピン2669は加熱ユニット2660外部の搬送手段から基板Wを引き受けて加熱プレート2661上に置くか、或いは加熱プレート2661から基板Wを持ち上げて加熱ユニット2660外部の搬送手段に引き渡す。一例によれば、リフトピン2669は3つが提供されることができる。
【0056】
カバー2665は内部に下部が開放された空間を有する。カバー2665は加熱プレート2661の上部に位置され、駆動器2667によって上下方向に移動される。カバー2665が移動されてカバー2665と加熱プレート2661が形成する空間は基板Wを加熱する加熱空間として提供される。
【0057】
搬送プレート2680は大体に円板形状に提供され、基板Wと対応される直径を有する。搬送プレート2680の縁にはノッチ2682が形成される。ノッチ2682は搬送ロボット224の搬送ハンド2240に形成された支持突起2244と対応される数で提供され、支持突起2244と対応される位置に形成される。搬送ハンド2240と搬送プレート2680が上下方向に整列された位置で搬送ハンド2240と搬送プレート2680の上下位置が変更されれば、搬送ハンド2240と搬送プレート2680との間に基板Wの伝達が行われる。搬送プレート2680はガイドレール2692上に装着され、駆動器2694によってガイドレール2692に沿って第1領域2696と第2領域2698との間に移動することができる。
【0058】
搬送プレート2680にはスリット形状のガイド溝2684が複数に提供される。ガイド溝2684は搬送プレート2680の終端から搬送プレート2680の内部まで延長される。ガイド溝2684はその長さ方向が第2方向4に沿って提供され、ガイド溝2684は第1方向2に沿って互いに離隔されるように位置する。ガイド溝2684は搬送プレート2680と加熱ユニット2660との間に基板Wの引受引渡が行われる時、搬送プレート2680とリフトピン2669が互いに干渉されることを防止する。
【0059】
基板Wの冷却は基板Wが置かれる搬送プレート2680が冷却プレート2642に接触された状態で行われる。冷却プレート2642と基板Wとの間に熱伝達が良く行われるように搬送プレート2680は熱伝導性が高い材質で提供される。一例によれば、搬送プレート2680は金属材質で提供されることができる。
【0060】
再び
図2及び
図3を参照すれば、液処理チャンバー280は複数に提供される。液処理チャンバー280の中で一部は互いに積層されるように提供されることができる。液処理チャンバー280は搬送チャンバー220の一側に配置される。液処理チャンバー280は第1方向2に沿って並べて配列される。液処理チャンバー280の中でいずれかの一部はインデックスモジュール10と隣接する位置に提供される。以下、これらの液処理チャンバー280を前段液処理チャンバー282(front liquid treating chamber)と定義する。液処理チャンバー280の中で他の一部はインターフェイスモジュール50と隣接する位置に提供される。以下、これらの液処理チャンバー280を後段液処理チャンバー284(rear liquid treating chamber)と定義する。
【0061】
前段液処理チャンバー282は基板W上に第1液を塗布し、後段液処理チャンバー284は基板W上に第2液を塗布する。第1液と第2液は互いに異なる種類の液であり得る。一実施形態によれば、第1液は反射防止膜であり、第2液はフォトレジストである。フォトレジストは反射防止膜が塗布された基板W上に塗布されることができる。選択的に、第1液はフォトレジストであり、第2液は反射防止膜であり得る。この場合、反射防止膜はフォトレジストが塗布された基板W上に塗布されることができる。選択的に、第1液と第2液は同一な種類の液であり、これらは全てフォトレジストであり得る。
【0062】
図7は
図3の液処理チャンバーの一実施形態を概略的に示す図面である。
図7を参照すれば、液処理チャンバー280はハウジング2810、処理容器2820、支持ユニット2830、そして液供給ユニット2850を含む。
【0063】
ハウジング2810は内部に空間を提供する。ハウジング2810は大体に直方体形状に提供される。ハウジング2810の一側には開口(図示せず)が形成されることができる。開口は基板Wが内部空間に搬入されるか、或いは内部空間で基板Wが搬出される出入口として機能する。また、出入口を選択的に密閉させるため、出入口に隣接する領域にはドア(図示せず)が設置されることができる。ドアは内部空間に搬入された基板Wに対する処理工程が遂行される間に出入口を遮断して内部空間を密閉することができる。処理容器2820、支持ユニット2830、そして液供給ユニット2850はハウジング2810内に配置される。
【0064】
処理容器2820は上部が開放された処理空間を有することができる。処理容器2820は処理空間を有するボウル(bowl)であり得る。内部空間は処理空間を囲むように提供されることができる。処理容器2820は上部が開放されたカップ形状を有することができる。処理容器2820が有する処理空間は後述する支持ユニット2830が基板Wを支持、そして回転させる空間であり得る。処理空間は後述する液供給ユニット2850が流体を供給して基板Wが処理される空間であり得る。
【0065】
一例によれば、処理容器2820は内側カップ2822と外側カップ2824を含むことができる。外側カップ2824は支持ユニット2830の周辺を囲むように提供され、内側カップ2822は外側カップ2824の内側に位置することができる。内側カップ2822及び外側カップ2824の各々は上部から見る時、環状のリング形状を有することができる。内側カップ2822及び外側カップ2824の間の空間は処理空間に流入された流体が回収される回収経路として提供されることができる。
【0066】
内側カップ2822は上部から見る時、後述する支持ユニット2830の支持軸2832を囲む形状に提供されることができる。例えば、内側カップ2822は上部から見る時、支持軸2832を囲む円形の板形状に提供されることができる。上部から見る時、内側カップ2822はハウジング2810に結合される後述する排気ライン2860と重畳されるように位置されることができる。
【0067】
内側カップ2822は内側部及び外側部を有することができる。内側部と外側部の各々の上面は仮想の水平線を基準に互いに異なる角度を有するように提供されることができる。例えば、内側部は上部から見る時、後述する支持ユニット2830の本体2831と重畳されるように位置されることができる。内側部は支持軸2832と対向するように位置されることができる。内側部は支持軸2832から遠くなるほど、その上面が上向傾いた方向に向かい、外側部は内側部から外側方向に延長されることができる。外側部は上面が支持軸2832から遠くなるほど、下方に傾いた方向に向かうことができる。内側部の上端は基板Wの側端部と上下方向に一致されることができる。一例によれば、外側部と内側部が出会う地点は内側部の上端より低い位置であり得る。内側部と外側部が互いに出会う地点はラウンドになるように提供されることができる。外側部は外側カップ2824と互いに組み合わせて処理媒体が回収される回収経路を形成することができる。
【0068】
外側カップ2824は支持ユニット2830及び内側カップ2822を囲むカップ形状に提供されることができる。外側カップ2824は底部2824a、側部2824b、傾斜部2824cを含むことができる。
【0069】
底部2824aは中空を有する円形の板形状を有することができる。底部2824aには回収ライン2870が連結されることができる。回収ライン2870は基板W上に供給された処理媒体を回収することができる。回収ライン2870によって回収された処理媒体は外部の再生システム(図示せず)によって再使用されることができる。
【0070】
側部2824bは支持ユニット2830を囲む環状のリング形状を有することができる。側部2824bは底部2824aの側端から垂直になる方向に延長されることができる。側部2824bは底部2824aから上に延長されることができる。
【0071】
傾斜部2824cは側部2824bの上端から外側カップ2824の中心軸に向かう方向に延長されることができる。傾斜部2824cの内側面は支持ユニット2830に近くなるように上向に傾くように提供されることができる。傾斜部2824cはリング形状を有するように提供されることができる。基板Wに対する処理工程の進行中には傾斜部2824cの上端が支持ユニット2830に支持された基板Wより高く位置されることができる。
【0072】
図8は
図7の支持ユニットの一例を概略的に示す切断斜視図である。以下では、
図7と
図8を参照して本発明の支持ユニットに対する一実施形態を詳細に説明する。
【0073】
支持ユニット2830は基板Wを処理空間内で基板Wを支持し、基板Wを回転させる。支持ユニット2830は基板Wを支持し、回転させるチャックであり得る。支持ユニット2830は本体2831、支持軸2832、そして駆動部2833を含むことができる。
【0074】
本体2831は基板Wが安着される上部面を有することができる。本体2831の上部面は上部から見る時、大体に円形に提供される。本体2831の上部面は基板Wより小さい直径を有するように提供される。一例として、上部から見る時、本体2831の上部面は基板Wの上部面より小さい面積で提供されることができる。
【0075】
本体2831の上部面は中央部A1と縁部A2で提供されることができる。中央部A1は本体2831の中心を含む領域であり得る。縁部A2は中央部A1を囲む領域であり得る。一例として、中央部A1は後述する支持突起2836が形成される領域を含む領域であり得る。一例として、縁部A2は中央部A1から本体2831の終端までの領域であり得る。
【0076】
中央部A1の上面は縁部A2の上面より低く形成されることができる。一例として、中央部A1は縁部A2に対して段差を有するように形成されることができる。中央部A1には真空ホール2835が形成される。真空ホール2835は真空吸着方式に基板Wを吸着固定することができる。縁部A2によって囲まれた中央部A1は真空ホール2835によって基板Wが吸着される減圧空間として提供されることができる。中央部A1の上面には基板Wを支持する支持突起2836が提供されることができる。支持突起2836の上端はラウンド(Round)を有するように形成されることができる。支持突起2836の上端は基板Wの下面に接触して基板Wを支持することができる。支持突起2836の上端は縁部A2の上面と同一な高さで提供されることができる。支持突起2836は複数が提供されることができる。
【0077】
縁部A2は基板Wが安着される案着面を提供する。縁部A2の上面に基板Wの下面が接触して基板Wが支持されることができる。これによって、支持突起2836と縁部A2によって基板Wの下面が支持され、中央部A1に形成された減圧空間によって基板Wが吸着支持されることができる。
【0078】
縁部A2には溝3000が形成される。溝3000はスリット形状に提供されることができる。スリット3000は縁部A2の周辺に沿ってリング形状に提供されることができる。スリット3000の幅方向に切断した断面から見る時、スリット3000には第1側面3100と第2側面3200が提供される。第2側面3200は第1側面3100より本体2831の中心から遠く位置する。一例として、第1側面3100は中央部A1から近い位置に提供され、第2側面3200は第1側面3100より中央部A1から遠い位置に提供されることができる。
【0079】
本発明の一実施形態によれば、第1側面3100は後述する支持軸2832の軸方向と平行に形成されることができる。第2側面3200は支持軸2832の軸方向と平行に形成されることができる。一例として、底面3300は第1側面3100と第2側面3200を連結する面であり得る。スリット3000を幅方向に切断した断面から見る時、第1側面3100、第2側面3200、そして底面3300が組み合わせて上面が開放された方形の形状に提供されることができる。スリット3000の内部空間は基板Wと縁部A2の上面との間に流入された外部の気流が留まる気流捕獲空間として提供される。一例として、第1側面3100、第2側面3200、底面3300、そして縁部A2の上面に安着された基板Wが互いに組み合わせて形成された内部空間は外部の気流が留まることができる。
【0080】
図9は正面から見る時、
図7の支持ユニット内で外部の気流が流動する形状を概略的に示す図面である。
図10は
図9のA部分を拡大した形状を概略的に示す図面である。以下では、
図7乃至
図9、そして
図10を参照して支持ユニット内で外部の気流が流動する形状を詳細に説明する。
【0081】
ハウジング2810の内部には気流が流動する。一例として、ハウジング2810の内部には後述する気流供給ユニット2880によって流入された外部の気流が流動する。支持ユニット2830上に反り状態にある基板Wが安着される場合、縁部A2に基板Wの下面が密着して接触されることができない。縁部A2と基板Wとの間に離隔された空間が発生される。したがって、ハウジング2810内に形成された気流が離隔空間に流入されることができる。離隔空間に流入された気流が縁部A2に形成されたスリット3000に提供された気流捕獲空間の内部に流動する。気流は捕獲空間内部で第1側面3100、第2側面3200、そして基板Wの下面に衝突することによって過流を形成する。形成された渦流によって離隔空間に再度流入される後続気流が再び衝突する。したがって、離隔空間に流入される後続気流の流速が降下する。これによって、離隔空間から流入される気流が中央部A1に到達することを最小化することができる。中央部A1に到達する気流を最小化することによって、中央部A1に形成された支持突起2836によって支持される基板Wの中央付近と、縁部A2に安着されて支持される基板Wの縁付近との圧力偏差を最小化することができる。
【0082】
支持軸2832の内部には真空流路2837を形成することができる。真空流路2837の一端は真空ホール2835と連通することができる。真空流路2837の他端は減圧部材2834と接続することができる。減圧部材2834は真空流路2837内に陰圧を提供する。したがって、減圧部材2834は中央部A1に形成された真空ホール2835を通じて減圧空間に対して陰圧を提供する。減圧部材2834は中央部A1に形成された真空ホール2835を通じて基板Wに対して陰圧を提供する。減圧部材2834は中央部A1に形成された真空ホール2835を通じて基板Wの中央付近に対して陰圧を提供する。したがって、基板Wの中央付近は基板Wの縁付近と比較して、相対的に高い陰圧が提供される。基板Wが反った状態に支持ユニット2830上に安着されて外部の気流が離隔空間に流入される場合、離隔空間内で基板Wの下面に気流が衝突することによって基板Wに対して上方向に力が作用する。基板Wの中心付近は下方向に力が作用し、基板Wの縁付近は上方向に力が作用する。したがって、本発明は実施形態では縁部A2にスリット3000を形成することによって、外部の気流が中央部A1に流入されることを最小化することができる。基板Wの中央付近と基板の縁付近との間に圧力の差を最小化することができる。したがって、反り状態にある基板Wが支持ユニット2830上に安着した時、基板Wの反り状態がさらに悪化されることを最小化することができる。
【0083】
再び
図7を参照すれば、支持軸2832は本体2831と結合する。支持軸2832は本体2831の下面と結合することができる。支持軸2832は長さ方向が上下方向に向かうように提供されることができる。支持軸2832は駆動部2833から動力が伝達されて回転可能するように提供される。支持軸2832が駆動部2833の回転によって回転することによって本体2831を回転させる。駆動部2833は支持軸2832の回転速度を可変することができる。駆動部2833は駆動力を提供するモーターであり得る。しかし、これに限定されることではなく、駆動力を提供する公知された装置で多様に変形されることができる。
【0084】
液処理チャンバー280には昇降ユニット2840が提供される。昇降ユニット2840はハウジング2810内に配置される。昇降ユニット2840は処理容器2820と支持ユニット2830との間の相対高さを調節する。昇降ユニット2840は第1昇降ユニット2842と第2昇降ユニット2844を含むことができる。第1昇降ユニット2842は処理容器2820の内側カップ2822に結合されることができる。第1昇降ユニット2842は内側カップ2822を第3方向6に直線移動させる。第2昇降ユニット2842は処理容器2820の外側カップ2824に結合されることができる。第2昇降ユニット2844は外側カップ2824を第3方向6に直線移動させる。第3昇降ユニット2846は支持ユニット2830に結合されることができる。第1昇降ユニット2842と第2昇降ユニット2844は後述する制御器3000によって各々制御されることができる。
【0085】
液供給ユニット2850は支持ユニット2830に支持された基板Wに液を供給することができる。液供給ユニット2850は支持ユニット2830に支持された基板Wに液を供給することができる。液供給ユニット2850が基板Wに供給する液は塗布液であり得る。例えば、塗布液はフォトレジスト(Photoresist、PR)のような感光液であり得る。また、液供給ユニット2850は支持ユニット2830に支持された基板Wにプリウェット液を供給することができる。液供給ユニット2850が基板Wに供給するプリウェット液は基板Wの表面性質を変化させることができる液であり得る。例えば、プリウェット液は基板Wの表面性質を疎水性性質を有するように変化させることができる液であり得る。例えば、プリウェット液はシンナー(Thinner)であり得る。
【0086】
液供給ユニット2850はプリウェットノズル2851と、処理液ノズル2853を含むことができる。プリウェットノズル2851はプリウェット液を基板Wに供給することができる。プリウェットノズル2851はストリーム方式にプリウェット液を基板Wに供給することができる。処理液ノズル2853は処理液を基板Wに供給することができる。処理液ノズル2853はフォトレジストのような塗布液を供給する塗布液ノズルであり得る。処理液ノズル2853はストリーム方式に処理液を基板Wに供給することができる。
【0087】
排気ライン2860は液処理チャンバー280の外部に提供されることができる。排気ライン2860は減圧ユニット(図示せず)が設置される。排気ライン2860は減圧ユニットによって処理空間の内部の雰囲気を排気する。排気ライン2860は処理容器2820と結合することができる。選択的に、排気ライン2860は外側カップ2824の底部2824aに結合することができる。上部から見る時、排気ライン2860は内側カップ2822と重畳されるように位置されることができる。
気流供給ユニット2880はハウジング2810の内部空間に気流を供給する。気流供給ユニット2880は内部空間に下降気流を供給することができる。気流供給ユニット2880は温度及び/又は湿度が調節された気流を内部空間に供給することができる。気流供給ユニット2880はハウジング2810に設置されることができる。気流供給ユニット2880は処理容器2820と支持ユニット2830より上部に設置されることができる。気流供給ユニット2880はファンとフィルターを含むことができる。ファンはハウジング2810の内部空間に外部の空気流を供給し、フィルターは外部の空気流に含まれている不純物を除去することができる。 再び
図1乃至
図3を参照すれば、現像ブロック20bは搬送チャンバー220、バッファチャンバー240、熱処理チャンバー260、そして液処理チャンバー280を有する。現像ブロック20bの搬送チャンバー220、バッファチャンバー240、熱処理チャンバー260、そして液処理チャンバー280は塗布ブロック20aの搬送チャンバー220、バッファチャンバー240、熱処理チャンバー260、そして液処理チャンバー280と大体に類似な構造及び配置で提供されるので、これに対する説明は省略する。但し、現像ブロック20bの液処理チャンバー280は全て同様に現像液を供給して基板Wを現像処理する現像工程(developing process)を遂行する。
【0088】
インターフェイスモジュール30は処理モジュール20と外部の露光装置60を連結する。インターフェイスモジュール30はインターフェイスフレーム520、付加工程チャンバー540、インターフェイスバッファ560、そして搬送部材580を含む。
【0089】
インターフェイスフレーム520は内部空間を提供する。インターフェイスフレーム520の上端には内部空間に下降気流を形成するファンフィルターユニットが提供されることができる。インターフェイスフレーム520の内部空間に付加工程チャンバー540、インターフェイスバッファ560、そして搬送部材580が提供される。
【0090】
付加工程チャンバー540は塗布ブロック20aで工程が完了された基板Wが露光装置60に搬入される前に所定の付加工程を遂行することができる。選択的に、付加工程チャンバー540は露光装置60で工程が完了された基板Wが現像ブロック20bに搬入される前に所定の付加工程を遂行することができる。一実施形態によれば、付加工程は基板Wのエッジ領域を露光するエッジ露光工程、又は基板Wの上面を洗浄する上面洗浄工程、又は基板Wの下面を洗浄する下面洗浄工程であり得る。付加工程チャンバー540は複数が提供され、これらは互いに積層されるように提供されることができる。付加工程チャンバー540は全て同一な工程を遂行するように提供されることができる。選択的に、付加工程チャンバー540の中で一部は互いに異なる工程を遂行するように提供されることができる。
【0091】
インターフェイスバッファ560は塗布ブロック20a、付加工程チャンバー540、露光装置60、そして現像ブロック20bとの間に搬送される基板Wが搬送途中に一時的に留まる空間を提供する。インターフェイスバッファ560は複数が提供され、複数のインターフェイスバッファ560は互いに積層されるように提供されることができる。一例によれば、搬送チャンバー220の長さ方向の延長線を基準に一側面には付加工程チャンバー540が配置され、他の側面にはインターフェイスバッファ560が配置されることができる。
【0092】
搬送部材580は塗布ブロック20a、付加工程チャンバー540、露光装置40、そして現像ブロック20bとの間に基板Wを搬送する。搬送部材580は1つ又は複数のロボットが提供されることができる。一例によれば、搬送部材580は第1ロボット3820、第2ロボット3840、そして第3ロボット3860を含む。第1ロボット3820は塗布ブロック20a、付加工程チャンバー540、そしてインターフェイスバッファ560との間に基板Wを搬送する。第2ロボット3840はインターフェイスバッファ560と露光装置60との間に基板Wを搬送する。第3ロボット3860はインターフェイスバッファ560と現像ブロック20bとの間に基板Wを搬送する。
【0093】
第1ロボット3820、第2ロボット3840、そして第3ロボット3860は各々基板Wが置かれるハンドを含む。ハンドは前進及び後進移動、第3方向6に平行である軸を基準とした回転、そして第3方向6に沿って移動可能に提供されることができる。第1ロボット3820、第2ロボット3840、そして第3ロボット3860のハンドは全て搬送ロボット224の搬送ハンド2240と同一又は類似な形状に提供されることができる。選択的に、熱処理チャンバーの冷却プレート2642と直接基板Wを受け渡すロボットのハンドは搬送ロボット224の搬送ハンド2240と同一又は類似な形状に提供され、残りのロボットのハンドはこれと異なる形状に提供されることができる。
【0094】
以下では、
図7の支持ユニットに対する他の例に対して説明する。上述した本発明の実施形態で支持ユニット2830の本体2831を除いた他の構成は本発明の他の実施形態でも類似に提供される。したがって、以下では、説明の重複を避けるために類似に提供される構成に対しては説明を省略する。
【0095】
図11は
図7の支持ユニットに対する他の例を正面から見た図面である。
図12は
図11のB部分を拡大した形状を概略的に示す図面である。
【0096】
図11と
図12を参照すれば、本体2831は基板Wが安着される上部面を有することができる。本体2831の上部面は上部から見る時、大体に円形状に提供される。一例として、上部から見る時、本体2831の上部面は基板Wの上部面より小さい面積で提供されることができる。本体2831の上部面は中央部A1と縁部A2で提供されることができる。中央部A1は本体2831の中心を含む領域であり得る。縁部A2は中央部A1を囲む領域であり得る。一例として、中央部A1は後述する支持突起2836が形成される領域を含む領域であり得る。一例として、縁部A2は中央部A1から本体2831の終端までの領域であり得る。
【0097】
中央部A1の上面は縁部A2の上面より低く形成されることができる。一例として、中央部A1は縁部A2に対して段差を有するように形成されることができる。中央部A1には真空ホール2835が形成される。真空ホール2835は真空吸着方式に基板Wを吸着固定することができる。縁部A2によって囲まれた中央部A1は真空ホール2835によって基板Wが吸着される減圧空間として提供されることができる。中央部A1の上面には基板Wを支持する支持突起2836が提供されることができる。支持突起2836の上端はラウンド(Round)を有するように形成されることができる。支持突起2836の上端は基板Wの下面に接触して基板Wを支持することができる。支持突起2836の上端は縁部A2の上面と同一な高さで提供されることができる。支持突起2836は複数が提供されることができる。
【0098】
縁部A2は基板Wが安着される案着面を提供する。縁部A2の上面に基板Wの下面が接触して基板Wが支持されることができる。これによって、支持突起2836と縁部A2によって基板Wの下面が支持され、中央部A1に形成された減圧空間によって基板Wが吸着支持されることができる。
【0099】
縁部A2には溝3000が形成される。溝3000はスリット形状に提供されることができる。スリット3000は縁部A2の周辺に沿ってリング形状に提供されることができる。スリット3000の幅方向に切断した断面から見る時、スリット3000には第1側面3100と第2側面3200が提供される。第2側面3200は第1側面3100より本体2831の中心から遠く位置する。一例として、第1側面3100は中央部A1から近い位置に提供され、第2側面3200は第1側面3100より中央部A1から遠い位置に提供されることができる。
【0100】
本発明の一実施形態によれば、第1側面3100は支持軸2832の軸方向と平行に形成されることができる。第2側面3200は支持軸2832の軸方向に対して遠くなる方向に行くほど、上向傾くように形成されることができる。一例によれば、底面3300は第1側面3100と第2側面3200を連結する面であり得る。スリット3000を幅方向に切断した断面から見る時、第1側面3100、第2側面3200、そして底面3300が互いに組み合わせて上面が開放された台形の形状に提供されることができる。スリット3000の内部空間は基板Wと縁部A2の上面との間に流入された外部の気流が留まる気流捕獲空間として提供される。一例として、第1側面3100、第2側面3200、底面3300、そして縁部A2の上面に安着された基板Wが互いに組み合わせて形成された内部空間は外部の気流が留まることができる。
【0101】
図11のB部分を拡大した
図12を参照すれば、ハウジング2810の内部には気流が流動する。一例として、ハウジング2810の内部には後述する気流供給ユニット2880によって流入された外部の気流が流動する。支持ユニット2830上に反り状態にある基板Wが安着される場合、縁部A2に基板Wの下面が密着して接触されることができない。縁部A2と基板Wとの間に離隔された空間が発生される。したがって、ハウジング2810内に形成された気流が離隔空間に流入されることができる。離隔空間に流入された気流が縁部A2に形成されたスリット3000に提供された気流捕獲空間の内部に流動する。
【0102】
本発明の一実施形態によれば、第2側面3200が支持軸2832の軸方向に対して遠くなる方向に行くほど、上向に傾くように形成されることによって、離隔空間に流入された気流が気流捕獲空間の内部に容易に流入されることができる。したがって、捕獲空間内部に流入された気流は捕獲空間内部で第1側面3100、そして基板Wの下面に衝突することによって過流を形成する。即ち、第2側面3200が傾くように形成されることによって、捕獲空間の内部への気流の流入を増加させ、これによって気流捕獲空間の内部で渦流が活発に形成される。
【0103】
形成された渦流によって離隔空間に再度流入される後続気流が再び衝突する。したがって、離隔空間に流入される後続気流の流速が降下する。これによって、離隔空間から流入される気流が中央部A1に到達することを最小化することができる。中央部A1に到達する気流を最小化することによって、中央部A1に形成された支持突起2836によって支持される基板Wの中央付近と、縁部A2に安着されて支持される基板Wの縁付近との圧力偏差を最小化することができる。
【0104】
さらに、減圧部材2834は中央部A1に形成された真空ホール2835を通じて減圧空間に対して陰圧を提供する。減圧部材2834は中央部A1に形成された真空ホール2835を通じて基板Wに対して陰圧を提供する。減圧部材2834は中央部A1に形成された真空ホール2835を通じて基板Wの中央付近に対して陰圧を提供する。したがって、基板Wの中央付近は基板Wの縁付近と比較して、相対的に高い陰圧が提供される。基板Wが反った状態に支持ユニット2830上に安着されて外部の気流が離隔空間に流入される場合、離隔空間内で基板Wの下面に気流が衝突することによって基板Wに対して上方向に力が作用する。基板Wの中心付近は下方向に力が作用し、基板Wの縁付近は上方向に力が作用する。
【0105】
したがって、本発明は実施形態では縁部A2にスリット3000を形成することによって、外部の気流が中央部A1に流入されることを最小化することができる。基板Wの中央付近と基板の縁付近との間に圧力の差を最小化することができる。したがって、反り状態にある基板Wが支持ユニット2830上に安着した時、基板Wの反り状態がさらに悪化されることを最小化することができる。
【0106】
図13は
図7の支持ユニットに対する他の例を正面から見た図面である。
図14は
図13のC部分を拡大した形状を概略的に示す図面である。
【0107】
図13と
図14を参照すれば、本体2831は基板Wが安着される上部面を有することができる。本体2831の上部面は上部から見る時、大体に円形状に提供される。一例として、上部から見る時、本体2831の上部面は基板Wの上部面より小さい面積で提供されることができる。本体2831の上部面は中央部A1と縁部A2で提供されることができる。中央部A1は本体2831の中心を含む領域であり得る。縁部A2は中央部A1を囲む領域であり得る。一例として、中央部A1は後述する支持突起2836が形成される領域を含む領域であり得る。一例として、縁部A2は中央部A1から本体2831の終端までの領域であり得る。
【0108】
中央部A1の上面は縁部A2の上面より低く形成されることができる。一例として、中央部A1は縁部A2に対して段差を有するように形成されることができる。中央部A1には真空ホール2835が形成される。真空ホール2835は真空吸着方式に基板Wを吸着固定することができる。縁部A2によって囲まれた中央部A1は真空ホール2835によって基板Wが吸着される減圧空間として提供されることができる。中央部A1の上面には基板Wを支持する支持突起2836が提供されることができる。支持突起2836の上端はラウンド(Round)を有するように形成されることができる。支持突起2836の上端は基板Wの下面に接触して基板Wを支持することができる。支持突起2836の上端は縁部A2の上面と同一な高さで提供されることができる。支持突起2836は複数が提供されることができる。
【0109】
縁部A2は基板Wが安着される案着面を提供する。縁部A2の上面に基板Wの下面が接触して基板Wが支持されることができる。これによって、支持突起2836と縁部A2によって基板Wの下面が支持され、中央部A1に形成された減圧空間によって基板Wが吸着支持されることができる。
【0110】
縁部A2には溝3000が形成される。溝3000はスリット形状に提供されることができる。スリット3000は縁部A2の周辺に沿ってリング形状に提供されることができる。スリット3000の幅方向に切断した断面から見る時、スリット3000には第1側面3100と第2側面3200が提供される。第2側面3200は第1側面3100より本体2831の中心から遠く位置する。一例として、第1側面3100は中央部A1から近い位置に提供され、第2側面3200は第1側面3100より中央部A1から遠い位置に提供されることができる。
【0111】
本発明の一実施形態によれば、第1側面3100は支持軸2832の軸方向と平行に形成されることができる。第1側面3100の上端には支持軸2832の軸から遠くなる方向に突出される突起部3400が形成されることができる。第1側面3100の上端には本体2831の中心から遠くなる方向に突出される突起部3400が形成されることができる。第2側面3200は支持軸2832の軸方向に平行に形成されることができる。一例によれば、底面3300は第1側面3100と第2側面3200を連結する面であり得る。
【0112】
スリット3000の内部空間は基板Wと縁部A2の上面との間に流入された外部の気流が留まる気流捕獲空間として提供される。一例として、第1側面3100、第2側面3200、底面3300、突起部3400、そして縁部A2の上面に安着された基板Wが互いに組み合わせて形成された内部空間は外部の気流が留まることができる。
【0113】
図13のC部分を拡大した
図14を参照すれば、ハウジング2810の内部には気流が流動する。一例として、ハウジング2810の内部には後述する気流供給ユニット2880によって流入された外部の気流が流動する。支持ユニット2830上に反り状態にある基板Wが安着される場合、縁部A2に基板Wの下面が密着して接触されることができない。縁部A2と基板Wとの間に離隔された空間が発生される。したがって、ハウジング2810内に形成された気流が離隔空間に流入されることができる。離隔空間に流入された気流が縁部A2に形成されたスリット3000に提供された気流捕獲空間の内部に流動する。
【0114】
本発明の一実施形態によれば、第1側面3100の上端に突起部3400が形成されることによって、離隔空間に流入された気流が気流捕獲空間の内部から中央部A1に流出されることを最小化することができる。即ち、気流捕獲空間の内部に流入された気流が中央部A1に移動できなく、突起部3400に再度衝突して気流捕獲空間の内部に留まることができる。突起部3400に再度衝突した気流と後行に流入される気流が衝突することによって、気流捕獲空間の内部で渦流が活発に形成されることができる。したがって、離隔空間に流入される後続気流の流速が降下する。これによって、離隔空間から流入される気流が中央部A1に到達することを最小化することができる。中央部A1に到達する気流を最小化することによって、中央部A1に形成された支持突起2836によって支持される基板Wの中央付近と、縁部A2に安着されて支持される基板Wの縁付近との圧力偏差を最小化することができる。
【0115】
さらに、減圧部材2834は中央部A1に形成された真空ホール2835を通じて減圧空間に対して陰圧を提供する。減圧部材2834は中央部A1に形成された真空ホール2835を通じて基板Wに対して陰圧を提供する。減圧部材2834は中央部A1に形成された真空ホール2835を通じて基板Wの中央付近に対して陰圧を提供する。したがって、基板Wの中央付近は基板Wの縁付近と比較して、相対的に高い陰圧が提供される。基板Wが反った状態に支持ユニット2830上に安着されて外部の気流が離隔空間に流入される場合、離隔空間内で基板Wの下面に気流が衝突することによって基板Wに対して上方向に力が作用する。基板Wの中心付近は下方向に力が作用し、基板Wの縁付近は上方向に力が作用する。
【0116】
したがって、本発明は実施形態では縁部A2にスリット3000を形成することによって、外部の気流が中央部A1に流入されることを最小化することができる。基板Wの中央付近と基板の縁付近との間に圧力の差を最小化することができる。したがって、反り状態にある基板Wが支持ユニット2830上に安着した時、基板Wの反り状態がさらに悪化されることを最小化することができる。
【0117】
図15は
図7の支持ユニットに対する他の例を正面から見た図面である。
図15を参照すれば、本体2831は基板Wが安着される上部面を有することができる。本体2831の上部面は上部から見る時、大体に円形状に提供される。一例として、上部から見る時、本体2831の上部面は基板Wの上部面より小さい面積で提供されることができる。本体2831の上部面は中央部A1と縁部A2で提供されることができる。中央部A1は本体2831の中心を含む領域であり得る。縁部A2は中央部A1を囲む領域であり得る。一例として、中央部A1は後述する支持突起2836が形成される領域を含む領域であり得る。一例として、縁部A2は中央部A1から本体2831の終端までの領域であり得る。
【0118】
中央部A1の上面は縁部A2の上面より低く形成されることができる。一例として、中央部A1は縁部A2に対して段差を有するように形成されることができる。中央部A1には真空ホール2835が形成される。真空ホール2835は真空吸着方式に基板Wを吸着固定することができる。縁部A2によって囲まれた中央部A1は真空ホール2835によって基板Wが吸着される減圧空間として提供されることができる。中央部A1の上面には基板Wを支持する支持突起2836が提供されることができる。支持突起2836の上端はラウンド(Round)を有するように形成されることができる。支持突起2836の上端は基板Wの下面に接触して基板Wを支持することができる。支持突起2836の上端は縁部A2の上面と同一な高さで提供されることができる。支持突起2836は複数が提供されることができる。
【0119】
縁部A2は基板Wが安着される案着面を提供する。縁部A2の上面に基板Wの下面が接触して基板Wが支持されることができる。これによって、支持突起2836と縁部A2によって基板Wの下面が支持され、中央部A1に形成された減圧空間によって基板Wが吸着支持されることができる。
【0120】
縁部A2には溝3000が形成される。溝3000はスリット形状に提供されることができる。スリット3000は縁部A2の周辺に沿ってリング形状に提供されることができる。スリット3000の幅方向に切断した断面から見る時、スリット3000には第1側面3100と第2側面3200が提供される。第2側面3200は第1側面3100より本体2831の中心から遠く位置する。一例として、第1側面3100は中央部A1から近い位置に提供され、第2側面3200は第1側面3100より中央部A1から遠い位置に提供されることができる。
【0121】
本発明の一実施形態によれば、第1側面3100は支持軸2832の軸方向と平行に形成されることができる。第1側面3100の上端には支持軸2832の軸から遠くなる方向に突出される突起部3400が形成されることができる。第1側面3100の上端には本体2831の中心から遠くなる方向に突出される突起部3400が形成されることができる。第2側面3200は支持軸2832の軸方向に対して遠くなる方向に行くほど、上向傾くように形成されることができる。一例によれば、底面3300は第1側面3100と第2側面3200を連結する面であり得る。
【0122】
スリット3000の内部空間は基板Wと縁部A2の上面との間に流入された外部の気流が留まる気流捕獲空間として提供される。一例として、第1側面3100、第2側面3200、底面3300、突起部3400、そして縁部A2の上面に安着された基板Wが互いに組み合わせて形成された内部空間は外部の気流が留まることができる。
【0123】
図13のC部分を拡大した
図14を参照すれば、ハウジング2810の内部には気流が流動する。一例として、ハウジング2810の内部には後述する気流供給ユニット2880によって流入された外部の気流が流動する。支持ユニット2830上に反り状態にある基板Wが安着される場合、縁部A2に基板Wの下面が密着して接触されることができない。縁部A2と基板Wとの間に離隔された空間が発生される。したがって、ハウジング2810内に形成された気流が離隔空間に流入されることができる。離隔空間に流入された気流が縁部A2に形成されたスリット3000に提供された気流捕獲空間の内部に流動する。
【0124】
本発明の一実施形態によれば、第2側面3200が支持軸2832の軸方向に対して遠くなる方向に行くほど、上向に傾くように形成されることによって、離隔空間に流入された気流が気流捕獲空間の内部に容易に流入されることができる。また、第1側面3100の上端に突起部3400が形成されることによって、離隔空間に流入された気流が気流捕獲空間の内部から中央部A1に流出されることを最小化することができる。即ち、気流捕獲空間の内部に流入された気流が中央部A1に移動できなく、突起部3400に再度衝突して気流捕獲空間の内部に留まることができる。突起部3400に再度衝突した気流と後行に流入される気流が衝突することによって、気流捕獲空間の内部で渦流が活発に形成されることができる。したがって、離隔空間に流入される後続気流の流速が降下する。これによって、離隔空間から流入される気流が中央部A1に到達することを最小化することができる。中央部A1に到達する気流を最小化することによって、中央部A1に形成された支持突起2836によって支持される基板Wの中央付近と、縁部A2に安着されて支持される基板Wの縁付近との圧力偏差を最小化することができる。
【0125】
さらに、減圧部材2834は中央部A1に形成された真空ホール2835を通じて減圧空間に対して陰圧を提供する。減圧部材2834は中央部A1に形成された真空ホール2835を通じて基板Wに対して陰圧を提供する。減圧部材2834は中央部A1に形成された真空ホール2835を通じて基板Wの中央付近に対して陰圧を提供する。したがって、基板Wの中央付近は基板Wの縁付近と比較して、相対的に高い陰圧が提供される。基板Wが反った状態に支持ユニット2830上に安着されて外部の気流が離隔空間に流入される場合、離隔空間内で基板Wの下面に気流が衝突することによって基板Wに対して上方向に力が作用する。基板Wの中心付近は下方向に力が作用し、基板Wの縁付近は上方向に力が作用する。
【0126】
したがって、本発明は実施形態では縁部A2にスリット3000を形成することによって、外部の気流が中央部A1に流入されることを最小化することができる。基板Wの中央付近と基板の縁付近との間に圧力の差を最小化することができる。したがって、反り状態にある基板Wが支持ユニット2830上に安着した時、基板Wの反り状態がさらに悪化されることを最小化することができる。
【0127】
図16は
図7の支持ユニットに対する他の例を正面から見た図面である。
図16を参照すれば、本体2831は基板Wが安着される上部面を有することができる。本体2831の上部面は上部から見る時、大体に円形に提供される。一例として、上部から見る時、本体2831の上部面は基板Wの上部面より小さい面積で提供されることができる。本体2831の上部面は中央部A1と縁部A2で提供されることができる。中央部A1は本体2831の中心を含む領域であり得る。縁部A2は中央部A1を囲む領域であり得る。一例として、中央部A1は後述する支持突起2836が形成される領域を含む領域であり得る。一例として、縁部A2は中央部A1から本体2831の終端までの領域であり得る。
【0128】
中央部A1の上面は縁部A2の上面より低く形成されることができる。一例として、中央部A1は縁部A2に対して段差を有するように形成されることができる。中央部A1には真空ホール2835が形成される。真空ホール2835は真空吸着方式に基板Wを吸着固定することができる。縁部A2によって囲まれた中央部A1は真空ホール2835によって基板Wが吸着される減圧空間として提供されることができる。中央部A1の上面には基板Wを支持する支持突起2836が提供されることができる。支持突起2836の上端はラウンド(Round)を有するように形成されることができる。支持突起2836の上端は基板Wの下面に接触して基板Wを支持することができる。支持突起2836の上端は縁部A2の上面と同一な高さで提供されることができる。支持突起2836は複数が提供されることができる。
【0129】
縁部A2は基板Wが安着される案着面を提供する。縁部A2の上面に基板Wの下面が接触して基板Wが支持されることができる。これによって、支持突起2836と縁部A2によって基板Wの下面が支持され、中央部A1に形成された減圧空間によって基板Wが吸着支持されることができる。
【0130】
縁部A2には溝3000が形成される。溝3000はスリット形状に提供されることができる。スリット3000は縁部A2の周辺に沿ってリング形状に提供されることができる。スリット3000は複数が提供されることができる。複数のスリット3000は縁部A2で中央部A1に向かう方向に互いに離隔されて提供されることができる。
【0131】
以下では、説明の便宜のために複数のスリット3000は3つが提供される場合を例として説明する。但し、これに限定されななく、複数のスリット3000は2つが提供されるか、或いは4つ以上の自然数に提供されることができる。
【0132】
複数のスリット3000は互いに異なる形状に提供されることができる。複数のスリット3000は第1スリット3000a、第2スリット3000b、そして第3スリット3000cを含むことができる。第1スリット3000a、第2スリット3000b、そして第3スリット3000cは本体の縁部A2で中央部A1に向かう方向に順次的に離隔されて配置されることができる。第1スリット3000aは第2スリット3000bと第3スリット3000cより縁部A2の外側端に近接するように位置することができる。第2スリットは3000bは第3スリット3000cより縁部A2の外側端に近接するように位置することができる。
【0133】
第1スリット3000aを幅方向に切断した断面から見る時、第1スリット3000aには第1スリット3000aの第1側面3100aと第1スリット3000aの第2側面3200aが提供される。第2側面3200aは第1側面3100aより本体2831の中心から遠く位置する。一例として、第1側面3100aは中央部A1から近い位置に提供され、第2側面3200aは第1側面3100aより中央部A1から遠い位置に提供されることができる。
【0134】
第2スリット3000bを幅方向に切断した断面から見る時、第2スリット3000bには第2スリット3000bの第1側面3100bと第2スリット3000bの第2側面3200bが提供される。第2側面3200bは第1側面3100bより本体2831の中心から遠く位置する。一例として、第1側面3100bは中央部A1から近い位置に提供され、第2側面3200bは第1側面3100bより中央部A1から遠い位置に提供されることができる。
【0135】
第3スリット3000cを幅方向に切断した断面から見る時、第3スリット3000cには第3スリット3000cの第1側面3100cと第3スリット3000cの第2側面3200cが提供される。第2側面3200cは第1側面3100cより本体2831の中心から遠く位置する。一例として、第1側面3100cは中央部A1から近い位置に提供され、第2側面3200cは第1側面3100cより中央部A1から遠い位置に提供されることができる。
【0136】
本発明の一実施形態によれば、第1スリット3000aの第1側面3100aは支持軸2832の軸方向と平行に形成されることができる。第1スリット3000aの第2側面3200aは支持軸2832の軸方向に対して遠くなる方向に行くほど、上向に傾くように形成されることができる。一例によれば、第1スリット3000aの底面3300aは第1側面3100aと第2側面3200aを連結する面であり得る。第1スリット3000aを幅方向に切断した断面から見る時、第1側面3100a、第2側面3200a、そして底面3300aが互いに組み合わせて上面が開放された台形の形状に提供されることができる。第1スリット3000aの内部空間は基板Wと縁部A2の上面の間に流入された外部の気流が留まる第1捕獲空間として提供される。一例として、第1側面3100a、第2側面3200a、底面3300a、そして縁部A2の上面に安着された基板Wが互いに組み合わせて形成された内部空間は外部の気流が留まることができる。
【0137】
第2スリット3000bの第1側面3100bは支持軸2832の軸方向と平行に形成されることができる。第2スリット3000bの第2側面3200bは支持軸2832の軸方向と平行に形成されることができる。一例によれば、第2スリット3000bの底面3300bは第1側面3100bと第2側面3200bを連結する面であり得る。第2スリット3000bを幅方向に切断した断面から見る時、第1側面3100b、第2側面3200b、そして底面3300bが互いに組み合わせて上面が開放された方形の形状に提供されることができる。第2スリット3000bの内部空間は第1捕獲空間から流入された気流が留まる第2捕獲空間として提供される。一例として、第1側面3100b、第2側面3200b、底面3300b、そして縁部A2の上面に安着された基板Wが互いに組み合わせて形成された内部空間は第1捕獲空間から流入された気流が留まる空間として提供されることができる。
【0138】
第3スリット3000cの第1側面3100cは支持軸2832の軸方向と平行に形成されることができる。第1側面3100cの上端には支持軸2832の軸から遠くなる方向に突出される突起部3400が形成されることができる。第1側面3100cの上端には本体2831の中心から遠くなる方向に突出される突起部3400が形成されることができる。第3スリット3000cの第2側面3200cは支持軸2832の軸方向と平行に形成されることができる。一例によれば、第3スリット3000cの底面3300cは第1側面3100cと第2側面3200cを連結する面であり得る。第3スリット3000cの内部空間は第2捕獲空間から流入された気流が留まる第3捕獲空間として提供される。一例として、第1側面3100c、第2側面3200c、底面3300c、突起部3400、そして縁部A2の上面に安着された基板Wが互いに組み合わせて形成された内部空間は第2捕獲空間から流入された気流が留まる空間として提供されることができる。
【0139】
ハウジング2810の内部には気流が流動する。一例として、ハウジング2810の内部には後述する気流供給ユニット2880によって流入された外部の気流が流動する。支持ユニット2830上に反り状態にある基板Wが安着される場合、縁部A2に基板Wの下面が密着して接触されることができない。縁部A2と基板Wとの間に離隔された空間が発生される。したがって、ハウジング2810内に形成された気流が離隔空間に流入されることができる。離隔空間に流入された気流が縁部A2に形成された第1スリット3000aに提供された第1捕獲空間の内部に流動する。
【0140】
本発明の一実施形態によれば、第1スリット3000aの第2側面3200aが支持軸2832の軸方向に対して遠くなる方向に行くほど、上向に傾くように形成されることによって、離隔空間に流入された気流が第1捕獲空間の内部に容易に流入されることができる。したがって、第1捕獲空間の内部に流入された気流は第1捕獲空間の内部で第1スリット3000aの第1側面3100a、そして基板Wの下面に衝突することによって過流を形成する。即ち、外部の気流が初めて流入される第1捕獲空間を形成する第2側面3200aが傾くように形成されることによって、第1捕獲空間の内部への気流の流入を増加させ、これによって第1捕獲空間の内部で渦流が活発に形成される。
【0141】
形成された渦流によって離隔空間に再度流入される後続の気流が再び衝突する。したがって、離隔空間に流入される後続気流の流速が降下する。これによって、離隔空間から流入される気流が第2スリット3000bに形成された第2捕獲空間に到達することを最小化することができる。
【0142】
第2スリット3000bによって形成された第2捕獲空間の内部で2次的に過流を形成する。したがって、中央部A1に隣接するように配置された第3スリット3000cによって形成された第3捕獲空間に気流が流動することを最小化することができる。第3スリット3000cの第1側面3100cの上端に突起部3400が形成されることによって、第3捕獲空間に流入された気流が第3捕獲空間の内部から中央部A1に流出されることを最小化することができる。即ち、気流捕獲空間の内部に流入された気流が中央部A1に移動できなく、突起部3400に再度衝突して気流捕獲空間の内部に留まることができる。突起部3400に再度衝突した気流と後行に流入される気流が衝突することによって、気流捕獲空間の内部で渦流が活発に形成されることができる。
【0143】
これによって、離隔空間から流入された気流が第1捕獲空間、第2捕獲空間、そして第3捕獲空間を順次的に流動し、中央部A1に到達することを最小化することができる。中央部A1に到達する気流を最小化することによって、中央部A1に形成された支持突起2836によって支持される基板Wの中央付近と、縁部A2に安着されて支持される基板Wの縁付近との圧力偏差を最小化することができる。
【0144】
さらに、減圧部材2834は中央部A1に形成された真空ホール2835を通じて減圧空間に対して陰圧を提供する。減圧部材2834は中央部A1に形成された真空ホール2835を通じて基板Wに対して陰圧を提供する。減圧部材2834は中央部A1に形成された真空ホール2835を通じて基板Wの中央付近に対して陰圧を提供する。したがって、基板Wの中央付近は基板Wの縁付近と比較して、相対的に高い陰圧が提供される。基板Wが反った状態に支持ユニット2830上に安着されて外部の気流が離隔空間に流入される場合、離隔空間内で基板Wの下面に気流が衝突することによって基板Wに対して上方向に力が作用する。基板Wの中心付近は下方向に力が作用し、基板Wの縁付近は上方向に力が作用する。
【0145】
したがって、本発明は実施形態では縁部A2に複数のスリット3000を形成することによって、外部の気流が中央部A1に流入されることを最小化することができる。基板Wの中央付近と基板の縁付近との間に圧力の差を最小化することができる。したがって、反り状態にある基板Wが支持ユニット2830上に安着した時、基板Wの反り状態がさらに悪化されることを最小化することができる。
【0146】
上述した本発明の実施形態と異なりに、複数のスリット3000は様々な形状に組み合わせて提供されることができる。スリット3000を幅方向に切断した断面から見る時、第1側面3100と第1側面3100より本体2831の中心から遠く位置する第2側面3200を有することができる。複数のスリット3000は第1形状、第2形状、第3形状、そして第4形状の中でいずれか1つを有することができる。一例として、第1形状は第1側面3100と第2側面3200が支持軸2832の軸方向と平行に形成されることができる。第2形状は第1側面3100が支持軸2832の軸方向と平行に形成され、第2側面3200が支持軸2832の軸方向に対して遠くなる方向に行くほど、上向に傾くように形成されることができる。第3形状は第1側面3100と第2側面3200が支持軸2832の軸方向と平行に形成され、第1側面3100の上端に支持軸2832の中心から遠くなる方向に突出される突起部3400がさらに形成される形状を有することができる。第4形状は第1側面3100が支持軸2832の軸方向と平行に形成され、第2側面3200が支持軸2832の軸方向に対して遠くなる方向に行くほど、上向に傾くように形成され、第1側面3100の上端に支持軸2832の中心から遠くなる方向に突出される突起部3400がさらに形成される形状を有することができる。複数のスリット3000は上述したスリット3000の形状の外にも様々な形状に変形されて提供されることができる。
【0147】
図17は
図7の支持ユニットに対する他の例を概略的に示す切断斜視図である。上述した実施形態では、溝3000がスリット形状に提供されて、縁部A2の周辺に沿ってリング形状に提供されることを例として説明した。但し、これと異なりにスリット3000が大体に円弧形状を有し、複数が提供されることができる。
図17を参照すれば、スリット3000は縁部A2に提供されることができる。スリット3000は複数が提供されることができる。複数のスリット3000は大体に円弧形状を有することができる。円弧形状を有する複数のスリット3000は本体2831の中心を共有することができる。複数のスリット3000は円周方向に互いに離隔されるように提供されることができる。複数のスリット3000の形状は上述した実施形態のように多様に変形されて提供されることができる。
【0148】
上述した実施形態では第1側面3100と第2側面3200を連結する底面3300が提供されることを例として説明したが、これに限定されることではない。一例として、第1側面3100と第2側面3200は互いに一面を共有することができる。一例として、スリット3000は第1側面3100と第2側面3200が互いに組み合わせて正面から見る時、大体に三角形状に提供されることができる。
【0149】
また、上述した実施形態では支持ユニット2830の上面に支持突起2836が提供されることを例として説明したが、これに限定されることではない。中央部A1と縁部A2各々が基板Wを安着させる安着面として提供されることができる。一例として、中央部A1の上面と縁部A2の上面各々が基板Wの下面と接触することができる。
【0150】
以上の詳細な説明は本発明を例示するものである。また、前述した内容は本発明の好ましい実施形態を例として説明することであり、本発明は多様な他の組合、変更、及び環境で使用することができる。即ち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、前述した開示内容と均等な範囲、及び/又は当業界の技術又は知識の範囲内で変更又は修正が可能である。前述した実施形態は本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明することであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される様々な変更も可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態に本発明を制限しようとする意図ではない。添付された請求の範囲は他の実施状態も含むことと解析されなければならない。
【符号の説明】
【0151】
280 液処理チャンバー
2810 ハウジング
2820 処理容器
2830 支持ユニット
2831 本体
2832 支持軸
2835 真空ホール
2836 支持突起
2837 真空流路
2850 液供給ユニット
3000 溝
3100 第1側面
3200 第2側面