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特開2023-150129メールボットシステム、メールボットシステムのプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023150129
(43)【公開日】2023-10-16
(54)【発明の名称】メールボットシステム、メールボットシステムのプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/02 20220101AFI20231005BHJP
   H04L 51/214 20220101ALI20231005BHJP
   H04L 51/08 20220101ALI20231005BHJP
【FI】
H04L51/02
H04L51/214
H04L51/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022059074
(22)【出願日】2022-03-31
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年3月3日にサテライトオフィストップページにバナー掲載 https://www.sateraito.jp/ 令和4年3月3日に「サテライトオフィス・メールボット機能for Gmail」ページに掲載 https://www.sateraito.jp/mailbot_solution/index.html
(71)【出願人】
【識別番号】516346218
【氏名又は名称】株式会社サテライトオフィス
(74)【代理人】
【識別番号】100168538
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 来
(72)【発明者】
【氏名】原口 豊
(72)【発明者】
【氏名】原口 優
(57)【要約】
【課題】1対1でない場合や1回の入力に対して少なくとも何か1つのアクションの実行に対応することができるメールボットシステムを提供する。
【解決手段】メールボットシステム100は、ユーザー端末110とサーバ120とを備えている。ユーザー端末から送信される電子メール(111)の送信先(113)に、サーバのメールボット用の電子メールアドレスADが含まれている場合、ユーザー端末における送信操作に基づいて、電子メールのデータが、ユーザー端末からサーバのメールボット121へ送信される。メールボットが、ユーザー端末から受信した電子メールの内容を判定して、電子メールの内容に応じて予め設定された所定アクションを実行する。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー端末とサーバとを備え、ユーザー端末と、サーバのメールボットとの間で電子メールのデータを送受信するメールボットシステムであって、
前記ユーザー端末から送信される電子メールの送信先に、サーバのメールボット用の電子メールアドレスが含まれている場合、ユーザー端末における送信操作に基づいて、電子メールのデータが、ユーザー端末からサーバのメールボットへ送信され、
前記メールボットが、前記ユーザー端末から受信した電子メールの内容を判定して、電子メールの内容に応じて予め設定された所定アクションを実行する構成であることを特徴とするメールボットシステム。
【請求項2】
前記メールボットが、前記ユーザー端末から受信した電子メールの内容を判定して、所定アクションとして電子メールの内容に応じて予め設定された他のユーザー宛に電子メールを転送する構成であることを特徴とする請求項1に記載のメールボットシステム。
【請求項3】
前記メールボットが、前記ユーザー端末から受信した電子メールの内容に記載された名前を検出して、所定アクションとして予め設定された検出した名前のユーザー宛に電子メールを転送する構成であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のメールボットシステム。
【請求項4】
前記メールボットが、前記ユーザー端末から受信した電子メールの内容を判定して、所定アクションとして電子メールの内容に応じて予め設定された複数のテキストから選択して返信する構成であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のメールボットシステム。
【請求項5】
前記メールボットが、前記ユーザー端末から受信した電子メールの内容に記載された日時情報を検出して予約メールと判定し、所定アクションとして電子カレンダーに日時情報および送信者情報を関連付けて登録する構成であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載のメールボットシステム。
【請求項6】
前記メールボットが、前記ユーザー端末から受信した電子メールの内容に記載された所定キーワードを検出して重要メールと判定し、所定アクションとして予め設定された他のユーザー宛にチャットアプリケーションを用いて通知する構成であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載のメールボットシステム。
【請求項7】
前記メールボットが、前記ユーザー端末から受信した電子メールに添付された添付ファイルを検出して、所定アクションとしてサーバに添付ファイルを保存する構成であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載のメールボットシステム。
【請求項8】
前記メールボットが、前記ユーザー端末から受信した電子メールに添付された添付ファイルを検出して、所定アクションとして画像認識手段を用いて添付ファイルの文字を読み取ってテキストデータを生成してサーバに保存する構成であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載のメールボットシステム。
【請求項9】
前記メールボットが、前記ユーザー端末から受信した電子メールの内容に記載された項目および数値をセットで検出し、所定アクションとして他の所定システムのデータベースに検出した項目に基づいて対応する数値を入力する構成であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1つに記載のメールボットシステム。
【請求項10】
ユーザー端末と、サーバのメールボットとの間で電子メールのデータを送受信するメールボットシステムのプログラムであって、
前記ユーザー端末から送信される電子メールの送信先に、サーバのメールボット用の電子メールアドレスが含まれて、ユーザー端末における送信操作に基づいて、電子メールのデータが、ユーザー端末からサーバのメールボットへ送信されて、メールボットが、ユーザー端末から電子メールを受信するメール受信ステップと、
前記メールボットが、前記ユーザー端末から受信した電子メールの内容を判定する判定ステップと、
前記メールボットが、前記電子メールの内容に応じて予め設定された所定アクションを実行するアクション実行ステップとを具備していることを特徴とするメールボットシステムのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザー端末とサーバとを備え、ユーザー端末と、サーバのメールボットとの間で電子メールのデータを送受信するメールボットシステム、および、そのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、情報処理装置の制御回路を、複数者間の対話データをフェーズ毎に分割し、分割後の対話データにそれぞれフェーズをアノテーションしたデータであるフェーズ追加データを作成する、フェーズ追加データ作成部と、ユーザーより入力されたテキストが属するフェーズのフェーズ追加データから、テキストとの類似度に基づき、次に出力する質問の候補である質問候補データを作成する、質問候補データ作成部と、自然言語データを構造化することにより検索用データを作成する、検索用データ作成部と、ユーザーより入力されたテキストに含まれる品詞と類似度が高い品詞を含む文章を検索用データから検索し、検索した文章に基づき回答候補データを作成する回答候補データ作成部と、質問候補データ及びそれに対してユーザーより入力された回答と、回答候補データ及びそれに対してユーザーより入力された回答とに基づき、対話コンテンツデータを作成する対話コンテンツデータ作成部として動作させるチャットボットアシストプログラムが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-125164号公報(特に、段落0006)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来のチャットボットアシストプログラムは、基本的にはユーザーとチャットボットとの1対1の間において、複数回の対話のやりとりをしてユーザーからの1回の入力に対して何か1つのアクションを実行する構成であったため、1対1でない場合や1回の入力に対して少なくとも何か1つのアクションの実行に対応することが困難であるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、1対1でない場合や1回の入力に対して少なくとも何か1つのアクションの実行に対応することができるメールボットシステム、および、そのプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本請求項1に係る発明は、ユーザー端末とサーバとを備え、ユーザー端末と、サーバのメールボットとの間で電子メールのデータを送受信するメールボットシステムであって、前記ユーザー端末から送信される電子メールの送信先に、サーバのメールボット用の電子メールアドレスが含まれている場合、ユーザー端末における送信操作に基づいて、電子メールのデータが、ユーザー端末からサーバのメールボットへ送信され、前記メールボットが、前記ユーザー端末から受信した電子メールの内容を判定して、電子メールの内容に応じて予め設定された所定アクションを実行する構成であることにより、前述した課題を解決するものである。
【0007】
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載されたメールボットシステムの構成に加えて、前記メールボットが、前記ユーザー端末から受信した電子メールの内容を判定して、所定アクションとして電子メールの内容に応じて予め設定された他のユーザー宛に電子メールを転送する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0008】
本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載されたメールボットシステムの構成に加えて、前記メールボットが、前記ユーザー端末から受信した電子メールの内容に記載された名前を検出して、所定アクションとして予め設定された検出した名前のユーザー宛に電子メールを転送する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0009】
本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載されたメールボットシステムの構成に加えて、前記メールボットが、前記ユーザー端末から受信した電子メールの内容を判定して、所定アクションとして電子メールの内容に応じて予め設定された複数のテキストから選択して返信する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0010】
本請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載されたメールボットシステムの構成に加えて、前記メールボットが、前記ユーザー端末から受信した電子メールの内容に記載された日時情報を検出して予約メールと判定し、所定アクションとして電子カレンダーに日時情報および送信者情報を関連付けて登録する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0011】
本請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載されたメールボットシステムの構成に加えて、前記メールボットが、前記ユーザー端末から受信した電子メールの内容に記載された所定キーワードを検出して重要メールと判定し、所定アクションとして予め設定された他のユーザー宛にチャットアプリケーションを用いて通知する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0012】
本請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載されたメールボットシステムの構成に加えて、前記メールボットが、前記ユーザー端末から受信した電子メールに添付された添付ファイルを検出して、所定アクションとしてサーバに添付ファイルを保存する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0013】
本請求項8に係る発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載されたメールボットシステムの構成に加えて、前記メールボットが、前記ユーザー端末から受信した電子メールに添付された添付ファイルを検出して、所定アクションとして画像認識手段を用いて添付ファイルの文字を読み取ってテキストデータを生成してサーバに保存する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0014】
本請求項9に係る発明は、請求項1乃至請求項8のいずれか1つに記載されたメールボットシステムの構成に加えて、前記メールボットが、前記ユーザー端末から受信した電子メールの内容に記載された項目および数値をセットで検出し、所定アクションとして他の所定システムのデータベースに検出した項目に基づいて対応する数値を入力する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0015】
本請求項10に係る発明は、ユーザー端末と、サーバのメールボットとの間で電子メールのデータを送受信するメールボットシステムのプログラムであって、前記ユーザー端末から送信される電子メールの送信先に、サーバのメールボット用の電子メールアドレスが含まれて、ユーザー端末における送信操作に基づいて、電子メールのデータが、ユーザー端末からサーバのメールボットへ送信されて、メールボットが、ユーザー端末から電子メールを受信するメール受信ステップと、前記メールボットが、前記ユーザー端末から受信した電子メールの内容を判定する判定ステップと、前記メールボットが、前記電子メールの内容に応じて予め設定された所定アクションを実行するアクション実行ステップとを具備していることにより、前述した課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明のメールボットシステムは、ユーザー端末とサーバとを備えていることにより、ユーザー端末と、サーバのメールボットとの間で電子メールのデータを送受信することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
【0017】
本請求項1に係る発明のメールボットシステムによれば、送信先の宛先、CC、BCCのいずれかにメールボット用の電子メールアドレスが含まれていると送信された電子メールの内容がメールボットに判定されて電子メールの内容に応じて予め設定された所定アクションが実行されるため、電子メールの内容に応じて所定ファイル形式で保存、転送、電子カレンダーへの登録、計算して所定システムへ反映、添付ファイルをサーバに保存、チャットで所定ユーザーへ連絡などをすることができる。
つまり、1対1でない場合や1回の入力に対して少なくとも何か1つのアクションの実行に対応することができる。
【0018】
本請求項2に係る発明のメールボットシステムによれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、電子メールの内容に基づいて判断されて予め設定された他のユーザーへ電子メールが転送されるため、受信した電子メールを適切な担当者へ転送することができる。
例えば、部長、課長、窓口担当者などの適切な担当者へそれぞれ電子メールを転送することができる。
【0019】
本請求項3に係る発明のメールボットシステムによれば、請求項1または請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、電子メールの内容に記載された名前を検出して、予め設定された検出した名前のユーザーへ電子メールが転送されるため、受信した電子メールを電子メールの内容の関係者へ転送することができる。
例えば、部長、課長、窓口担当者などの電子メールの内容の関係者へそれぞれ電子メールを転送することができる。
【0020】
本請求項4に係る発明のメールボットシステムによれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、電子メールの内容に基づいて判断されて予め設定された複数のテキストから選択された内容が返信されるため、適した内容のメールを返信することができる。
【0021】
本請求項5に係る発明のメールボットシステムによれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、予約メールを受信したときにその内容が電子カレンダーに登録されるため、管理者は電子カレンダーの登録内容で予約状況を簡単に確認することができる。
【0022】
本請求項6に係る発明のメールボットシステムによれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、重要メールを受信したときにその旨が予め設定された担当者宛に通知されるため、多数のメール受信のうち重要メールを受信したときのみを担当者は簡単に確認することができる。
【0023】
本請求項7に係る発明のメールボットシステムによれば、請求項1乃至請求項6のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、添付ファイルがサーバに保存されるため、管理者はサーバに保存された添付ファイルを簡単に確認することができる。
【0024】
本請求項8に係る発明のメールボットシステムによれば、請求項1乃至請求項7のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、例えば、添付ファイルが領収書の画像データであった場合、領収書の内容が読み取られてテキストデータでサーバに保存されるため、総務部などの管理者はテキストデータに基づいて入力ミスなく簡単に精算することができる。
【0025】
本請求項9に係る発明のメールボットシステムによれば、請求項1乃至請求項8のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、例えば、売上額が記載された電子メールから項目および売上額が検出された基幹系システムのデータベースに項目に対応する売上額が入力されるため、管理者は基幹系システムにおいて売上額の更新を簡単に確認することができる。
【0026】
本請求項10に係る発明のメールボットシステムのプログラムによれば、請求項1に係る発明が奏する効果と同様、送信先の宛先、CC、BCCのいずれかにメールボット用の電子メールアドレスが含まれていると送信された電子メールの内容がメールボットに判定されて電子メールの内容に応じて予め設定された所定アクションが実行されるため、電子メールの内容に応じて所定ファイル形式で保存、転送、電子カレンダーへの登録、計算して所定システムへ反映、添付ファイルをサーバに保存、チャットで所定ユーザーへ連絡などをすることができる。
つまり、1対1でない場合や1回の入力に対して少なくとも何か1つのアクションの実行に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の第1実施例であるメールボットシステムの概念を示す図。
図2】本発明の第1実施例であるメールボットシステムの動作例を示すチャート図。
図3】(A)(B)は第1本発明の実施例であるメールボットシステムのメールボットが受信する電子メールの例を示す図および重要メールと判断して他のユーザーへ転送した電子メールの例を示す図。
図4】本発明の第1実施例であるメールボットシステムのメールボットが重要メールと判断して他のユーザーのスマートフォン端末へチャットでプッシュ通知した様子を示す図。
図5】(A)(B)は第1本発明の実施例であるメールボットシステムのメールボットが受信する電子メールの例を示す図および他のユーザーに関連するメールと判断して他のユーザーへ転送した電子メールの例を示す図。
図6】(A)(B)は第2本発明の実施例であるメールボットシステムのメールボットが受信する電子メールの例を示す図およびお問い合わせメールと判断して所定メッセージを返信した電子メールの例を示す図。
図7】(A)(B)は第3本発明の実施例であるメールボットシステムのメールボットが受信する電子メールの例を示す図および予約メールと判断して電子カレンダーへ登録した様子を示す図。
図8】(A)(B)は本発明の第4実施例であるメールボットシステムのメールボットが受信する電子メールの例を示す図および検出した添付ファイルをサーバに保存した様子を示す図。
図9】(A)~(C)は本発明の第4実施例であるメールボットシステムのメールボットが受信する電子メールに添付された画像データの例を示す図、画像データの内容を読み取ってテキストデータ化した様子を示す図およびフォーマットファイルの例を示す図。
図10】本発明の第4実施例であるメールボットシステムによって作成された書類ファイルの例を示す図。
図11】(A)(B)は本発明の第5実施例であるメールボットシステムのメールボットが受信する電子メールの例を示す図および検出した項目および数値を基幹系システムの表計算ソフトのファイルに入力した様子を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明のメールボットシステムは、ユーザー端末とサーバとを備え、ユーザー端末から送信される電子メールの送信先に、サーバのメールボット用の電子メールアドレスが含まれている場合、ユーザー端末における送信操作に基づいて、電子メールのデータが、ユーザー端末からサーバのメールボットへ送信され、前記メールボットが、前記ユーザー端末から受信した電子メールの内容を判定して、電子メールの内容に応じて予め設定された所定アクションを実行する構成であることにより、電子メールの内容に応じて所定ファイル形式で保存、転送、電子カレンダーへの登録、計算して所定システムへ反映、添付ファイルをサーバに保存、チャットで所定ユーザーへ連絡などをすることができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
また、本発明のメールボットシステムのプログラムは、前記ユーザー端末から送信される電子メールの送信先に、サーバのメールボット用の電子メールアドレスが含まれて、ユーザー端末における送信操作に基づいて、電子メールのデータが、ユーザー端末からサーバのメールボットへ送信されて、メールボットが、ユーザー端末から電子メールを受信するメール受信ステップと、前記メールボットが、前記ユーザー端末から受信した電子メールの内容を判定する判定ステップと、前記メールボットが、前記電子メールの内容に応じて予め設定された所定アクションを実行するアクション実行ステップとを具備していることにより、電子メールの内容に応じて所定ファイル形式で保存、転送、電子カレンダーへの登録、計算して所定システムへ反映、添付ファイルをサーバに保存、チャットで所定ユーザーへ連絡などをすることができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
【0029】
例えば、ユーザー端末は、デスクトップ型パーソナルコンピュータ端末、ノート型パーソナルコンピュータ端末、スマートフォン端末、タブレット端末、腕時計型端末、眼鏡型端末など、データをユーザー端末の表示部のブラウザにおいて画面表示するものであって、所謂インターネットである広域ネットワーク、ローカルネットワーク、電話回線などを含む通信ネットワークによりサーバと接続してデータを送受信するものであれば如何なるものであっても構わない。
また、サーバは、クラウド環境に作られたクラウドサーバでもよいし、サーバを構成する物理サーバの数は1つでも複数でもよい。
【実施例0030】
以下に、本発明の第1実施例であるメールボットシステム100について、図1乃至図5(B)に基づいて説明する。
ここで、図1は、本発明の第1実施例であるメールボットシステム100の概念を示す図であり、図2は、本発明の第1実施例であるメールボットシステム100の動作例を示すチャート図であり、図3(A)は、第1本発明の実施例であるメールボットシステム100のメールボット121が受信する電子メールの例を示す図であり、図3(B)は、第1本発明の実施例であるメールボットシステム100のメールボット121が重要メールと判断して他のユーザーへ転送した電子メールの例を示す図であり、図4は、本発明の第1実施例であるメールボットシステム100のメールボット121が重要メールと判断して他のユーザーのスマートフォン端末130Bへチャットでプッシュ通知した様子を示す図であり、図5(A)は、第1本発明の実施例であるメールボットシステム100のメールボット121が受信する電子メールの例を示す図であり、図5(B)は、第1本発明の実施例であるメールボットシステム100のメールボット121が他のユーザーに関連するメールと判断して他のユーザーへ転送した電子メールの例を示す図である。
【0031】
本発明の第1実施例であるメールボットシステム100は、図1に示すように、ユーザー端末110と、サーバ120と、一例としての他のユーザー端末130Aとを備えている。
そして、ユーザー端末110と、サーバ120のメールボット121との間で電子メールのデータを送受信するように設けられている。
具体的には、ユーザー端末110から送信される電子メールの送信先に、サーバ120のメールボット121用の電子メールアドレスADが含まれている場合、ユーザー端末110における送信操作に基づいて、電子メールのデータが、ユーザー端末110からサーバ120のメールボット121へ送信される。
すると、メールボット121が、ユーザー端末110から受信した電子メールの内容を判定する。
そして、メールボット121が、電子メールの内容に応じて予め設定された所定アクションを実行するように構成されている。
【0032】
これにより、送信先の宛先、CC、BCCのいずれかにメールボット121用の電子メールアドレスADが含まれていると送信された電子メールの内容がメールボット121に判定されて電子メールの内容に応じて予め設定された所定アクションが実行される。
その結果、電子メールの内容に応じて所定ファイル形式で保存、転送、電子カレンダーCD(図7(B)参照)への登録、計算して所定システムへ反映、添付ファイルATをサーバ120に保存、チャットで所定ユーザーへ連絡などをすることができる。
つまり、1対1でない場合や1回の入力に対して少なくとも何か1つのアクションの実行に対応することができる。
【0033】
例えば、ユーザー端末110のユーザーである鈴木えみから中村次郎へ宛てた電子メールにCCでメールボット121用の電子メールアドレスADを含めて送信すると、電子メールが中村次郎の端末へだけでなくメールボット121へも送信される。
そして、メールボット121が、受信した電子メールの内容を判定して、所定キーワードKWを検出して重要メールと判断すると、所定アクションの一例として、予め設定された所定連絡先として、中村次郎の上司である田中一郎部長へ電子メールを転送する。
【0034】
続いて、メールボットシステム100の動作例について、より詳しく説明する。
図2に示すように、ステップS1では、メール受信ステップとして、ユーザー端末110から送信される電子メールの送信先に、サーバ120のメールボット121用の電子メールアドレスADが含まれて、ユーザー端末110における送信操作に基づいて、電子メールのデータが、ユーザー端末110からサーバ120のメールボット121へ送信されて、メールボット121が、ユーザー端末110から電子メールを受信したか否かを判定する。
【0035】
例えば、図3(A)に示すように、ユーザー端末110の新規メールウィンドウ111には、一例としてのボットアイコン112と、宛先欄113とが表示されている。
なお、メールボットシステム100のプログラムをユーザー端末110にインストールすると、ボットアイコン112が、新規メールウィンドウ111などに表示されるように構成してもよい。
そして、一例として、ユーザーが、ボットアイコン112を操作すると、送信先の宛先、CC、BCCのいずれかを指定自在となり、いずれかを指定すると、メールボット121用の電子メールアドレスADが指定された欄に挿入されるように設けてもよい。
ユーザーが送信ボタンを操作すると、電子メールが設定した宛先へ送信される。
メールボット121がユーザー端末110から電子メールを受信したと判定した場合はステップS2へ進み、他方、まだ受信していないと判定した場合はステップS1を繰り返す。
【0036】
ステップS2では、判定ステップとして、メールボット121が、ユーザー端末110から受信した電子メールの内容を判定する。
判定の仕方は予め設定されている。
例えば、重要メールと判定する所定キーワードKWとして「至急」、「クレーム」がメールボット121に予め登録されていたとする。
そして、図3(A)に示す電子メールをメールボット121が受信した場合、メールボット121が、電子メールのタイトルおよび本文を含む内容から「至急」、「クレーム」の所定キーワードKWを検出して重要メールと判定する。
【0037】
ステップS3では、アクション実行ステップとして、メールボット121が、電子メールの内容に応じて予め設定された所定アクションを実行する。
これより、前述したように、送信先の宛先、CC、BCCのいずれかにメールボット121用の電子メールアドレスADが含まれていると送信された電子メールの内容がメールボット121に判定されて電子メールの内容に応じて予め設定された所定アクションが実行される。
その結果、電子メールの内容に応じて所定ファイル形式で保存、転送、電子カレンダーCD(図7(B)参照)への登録、計算して所定システムへ反映、添付ファイルATをサーバ120に保存、チャットで所定ユーザーへ連絡などをすることができる。
つまり、1対1でない場合や1回の入力に対して少なくとも何か1つのアクションの実行に対応することができる。
【0038】
さらに本実施例では、メールボット121が、ユーザー端末110から受信した電子メールの内容を判定して、所定アクションとして電子メールの内容に応じて予め設定された他のユーザー宛に電子メールを転送するように構成されている。
これにより、電子メールの内容に基づいて判断されて予め設定された他のユーザーへ電子メールが転送される。
その結果、受信した電子メールを適切な担当者へ転送することができる。
例えば、部長、課長、窓口担当者などの適切な担当者へそれぞれ電子メールを転送することができる。
【0039】
例えば、ステップS2において、重要メールと判定した場合は、ステップS3において、所定アクションの一例として予め設定された上司に電子メールを転送するように設定されていたとする。
すると、図3(A)に示す電子メールを受信して重要メールと判定した場合、図3(B)に示すように、メールボット121が、上司の田中一郎部長の端末である他のユーザー端末130Aへ一例として「田中一郎部長 重要メールと判断したので、田中部長へ転送します!」旨を追記して電子メールを転送する。
そして、他のユーザー端末130Aのメールブラウザ131には、メールボット121から転送された電子メールが表示される。
【0040】
また本実施例では、メールボット121が、ユーザー端末110から受信した電子メールの内容に記載された所定キーワードKWを検出して重要メールと判定する。
そして、所定アクションとして予め設定された他のユーザー宛にチャットアプリケーションCTを用いて通知するように構成されている。
これにより、図4に示すように、重要メールを受信したときにその旨が予め設定された担当者宛に他のユーザーのスマートフォン端末130Bにおいて通知される。
その結果、多数のメール受信のうち重要メールを受信したときのみを担当者は簡単に確認することができる。
例えば、田中一郎部長宛に「田中一郎部長へ 重要メールを受信しました! 下記URLで確認できます! URL:https:mail.inbox」旨のように電子メール内容を閲覧自在なURL情報を送信してもよい。
【0041】
さらに本実施例では、メールボット121が、ユーザー端末110から受信した電子メールの内容において、宛先および送信元の名前以外として記載された名前NMを検出する。
そして、メールボット121が、所定アクションとして予め設定された検出した名前NMのユーザー宛に電子メールを転送するように構成されている。
これにより、電子メールの内容に記載された名前NMを検出して、予め設定された検出した名前NMのユーザーへ電子メールが転送される。
その結果、受信した電子メールを電子メールの内容の関係者へ転送することができる。
例えば、部長、課長、窓口担当者などの電子メールの内容の関係者へそれぞれ電子メールを転送することができる。
【0042】
図5(A)に示すように、電子メールをメールボット121が受信したとする。
この場合、「営業部部長の田中さん」、「中村さん」を検出する。
ここで、「中村さん」は、宛先に入っているが、「田中さん」は、宛先に入っていないと判定する。
そして、図5(B)に示すように、メールボット121が、上司の田中一郎部長の端末である他のユーザー端末130Aへ一例として「田中一郎さんの名前が入っていました。田中一郎さんと関連するメールと判断したので、田中さんへ転送します!」旨を追記して電子メールを転送する。
そして、他のユーザー端末130Aのメールブラウザ131には、メールボット121から転送された電子メールが表示される。
なお、メールボット121が受信した電子メールにおいて判定する対象は、件名、本文のスレッドの最新の箇所(新規メールの場合は全体、転送メールや返信メールの場合は新規に追加された箇所)、添付がある場合は添付ファイルATである。
【0043】
このようにして得られた本発明の第1実施例であるメールボットシステム100は、ユーザー端末110とサーバ120とを備え、ユーザー端末110から送信される電子メールの送信先である宛先欄113に、サーバ120のメールボット121用の電子メールアドレスADが含まれている場合、ユーザー端末110における送信操作に基づいて、電子メールのデータが、ユーザー端末110からサーバ120のメールボット121へ送信され、メールボット121が、ユーザー端末110から受信した電子メールの内容を判定して、電子メールの内容に応じて予め設定された所定アクションを実行する構成であることにより、電子メールの内容に応じて所定ファイル形式で保存、転送、電子カレンダーCD(図7(B)参照)への登録、計算して所定システムへ反映、添付ファイルATをサーバ120に保存、チャットで所定ユーザーへ連絡などをすることができる。
【0044】
さらに、メールボット121が、ユーザー端末110から受信した電子メールの内容を判定して、所定アクションとして電子メールの内容に応じて予め設定された他のユーザー宛に電子メールを転送する構成であることにより、受信した電子メールを適切な担当者へ転送することができる。
【0045】
また、メールボット121が、ユーザー端末110から受信した電子メールの内容に記載された名前NMを検出して、所定アクションとして予め設定された検出した名前NMのユーザー宛に電子メールを転送する構成であることにより、受信した電子メールを電子メールの内容の関係者へ転送することができる。
【0046】
さらに、メールボット121が、ユーザー端末110から受信した電子メールの内容に記載された所定キーワードKWを検出して重要メールと判定し、所定アクションとして予め設定された他のユーザー宛にチャットアプリケーションCTを用いて通知する構成であることにより、多数のメール受信のうち重要メールを受信したときのみを担当者は簡単に確認することができる。
【0047】
また、本発明の実施例であるメールボットシステム100のプログラムは、ユーザー端末110から送信される電子メールの送信先である宛先欄113に、サーバ120のメールボット121用の電子メールアドレスADが含まれて、ユーザー端末110における送信操作に基づいて、電子メールのデータが、ユーザー端末110からサーバ120のメールボット121へ送信されて、メールボット121が、ユーザー端末110から電子メールを受信するメール受信ステップS1と、メールボット121が、ユーザー端末110から受信した電子メールの内容を判定する判定ステップS2と、メールボット121が、電子メールの内容に応じて予め設定された所定アクションを実行するアクション実行ステップS3とを具備していることにより、電子メールの内容に応じて所定ファイル形式で保存、転送、電子カレンダーCD(図7(B)参照)への登録、計算して所定システムへ反映、添付ファイルATをサーバ120に保存、チャットで所定ユーザーへ連絡などをすることができるなど、その効果は甚大である。
【実施例0048】
続いて、本発明の第2実施例であるメールボットシステム100について、図6(A)および図6(B)に基づいて説明する。
ここで、図6(A)は、第2本発明の実施例であるメールボットシステム100のメールボット121が受信する電子メールの例を示す図であり、図6(B)は、第2本発明の実施例であるメールボットシステム100のメールボット121がお問い合わせメールと判断して所定メッセージを返信した電子メールの例を示す図である。
第2実施例のメールボットシステム100は、第1実施例のメールボットシステム100の用途を自動返信に変更または自動返信の用途を追加したものであり、多くの要素について第1実施例のメールボットシステム100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略する。
【0049】
図6(A)に示すように、ユーザー端末110からサーバ120のメールボット121へ電子メールが送信されたとする。
一例として、所謂、お問い合わせメールであり、お問い合わせ先の電子メールアドレスが、メールボット121用の電子メールアドレスADに設定されている。
本実施例では、メールボット121が、ユーザー端末110から受信した電子メールの内容を判定する。
そして、メールボット121が、所定アクションとして電子メールの内容に応じて予め設定された複数のテキストから選択して返信するように構成されている。
【0050】
これにより、電子メールの内容に基づいて判断されて予め設定された複数のテキストから選択された内容が返信される。
その結果、適した内容のメールを返信することができる。
例えば、図6(A)に示す電子メールをメールボット121が受信したとする。
この場合、所定キーワードKWとして、件名「お問い合わせ」を検出するようにしてもよい。
そして、図6(B)に示すように、メールボット121が、複数のテキストからお問い合わせの返信に適した内容のテキストを選択し、ユーザー端末110へ一例として「お問い合わせ頂き誠に有り難うございます。後ほど担当者より連絡致します。」旨を追記して電子メールを返信する。
そして、ユーザー端末110のメールブラウザ114には、メールボット121から返信された電子メールが表示される。
【0051】
このようにして得られた本発明の第2実施例であるメールボットシステム100では、メールボット121が、ユーザー端末110から受信した電子メールの内容を判定して、所定アクションとして電子メールの内容に応じて予め設定された複数のテキストから選択して返信する構成であることにより、適した内容のメールを返信することができるなど、その効果は甚大である。
【実施例0052】
続いて、本発明の第3実施例であるメールボットシステム100について、図7(A)および図7(B)に基づいて説明する。
ここで、図7(A)は、第3本発明の実施例であるメールボットシステム100のメールボット121が受信する電子メールの例を示す図であり、図7(B)は、第3本発明の実施例であるメールボットシステム100のメールボット121が予約メールと判断して電子カレンダーCDへ登録した様子を示す図である。
第3実施例のメールボットシステム100は、第1実施例~第2実施例のメールボットシステム100の用途を予約受付に変更または予約受付の用途を追加したものであり、多くの要素について第1実施例~第2実施例のメールボットシステム100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略する。
【0053】
図7(A)に示すように、ユーザー端末110からサーバ120のメールボット121へ電子メールが送信されたとする。
一例として、所謂、予約メールであり、宛先の電子メールアドレスが、メールボット121用の電子メールアドレスADに設定されている。
本実施例では、メールボット121が、ユーザー端末110から受信した電子メールの内容に記載された未来の日時情報TMを検出して予約メールと判定する。
そして、メールボット121が、所定アクションとして電子カレンダーCDに日時情報TMおよび送信者情報SDを関連付けて登録するように構成されている。
【0054】
これにより、予約メールを受信したときにその内容が電子カレンダーCDに登録される。
その結果、管理者は電子カレンダーCDの登録内容で予約状況を簡単に確認することができる。
例えば、図7(A)に示す電子メールをメールボット121が受信したとする。
この場合、件名または本文の「予約」、本文の日時情報TM「2022年5月22日19:00」、人数情報「5名」、申込者情報(送信者情報SD)「鈴木えみ」、料理名情報「満足イタリアンコース」、連絡先情報「09012345679」を検出する。
そして、図7(B)に示すように、メールボット121が、イタリアン○○のレストランの電子カレンダーCDにアクセスして、電子カレンダーCDに日時情報TM「2022年5月22日19:00」、人数情報「5名」、申込者情報(送信者情報SD)「鈴木えみ」、料理名情報「満足イタリアンコース」、および、連絡先情報「09012345679」を関連付けて登録する。
【0055】
なお、電子カレンダーCDは、レストランのテーブル毎に時間帯毎に登録自在になっている。
そして、メールボット121が、検出した人数情報に応じて、テーブルを選択する。
テーブルには、人数の設定が設けられている。
例えば、テーブル1の場合、5~6名の人数設定が設けられている。
これにより、予約申込みのあったグループの人数と、テーブルの人数設定との間のミスマッチがなくなる。
その結果、店舗としては、グループの人数に適したテーブル席を確保して予約した客の来店に備えることができる。
【0056】
なお、申込者の希望日時が満席で予約不可の場合、メールボット121が、複数のテキストからお断りの返信に適した内容のテキストを選択し、ユーザー端末110へ一例として「ご連絡頂き有り難うございます。誠に申し訳ございませんが、ご希望の日時は満席です。」旨を追記して電子メールを返信するように構成してもよい。
また、申込者の希望日時が満席で予約不可の場合、メールボット121が、電子カレンダーCDの空き情報を確認して、複数のテキストからお断りと代案の返信に適した内容のテキストを選択し、ユーザー端末110へ一例として「ご連絡頂き有り難うございます。誠に申し訳ございませんが、ご希望の日時は満席です。5月23日19:00であれば予約可能です。」旨を追記して電子メールを返信するように構成してもよい。
【0057】
このようにして得られた本発明の第3実施例であるメールボットシステム100では、メールボット121が、ユーザー端末110から受信した電子メールの内容に記載された日時情報TMを検出して予約メールと判定し、所定アクションとして電子カレンダーCDに日時情報TMおよび送信者情報SDを関連付けて登録する構成であることにより、管理者は電子カレンダーCDの登録内容で予約状況を簡単に確認することができるなど、その効果は甚大である。
【実施例0058】
続いて、本発明の第4実施例であるメールボットシステム100について、図8(A)~図10に基づいて説明する。
ここで、図8(A)は、本発明の第4実施例であるメールボットシステム100のメールボット121が受信する電子メールの例を示す図であり、図8(B)は、本発明の第4実施例であるメールボットシステム100のメールボット121が検出した添付ファイルATをサーバ120に保存した様子を示す図であり、図9(A)は、本発明の第4実施例であるメールボットシステム100のメールボット121が受信する電子メールに添付された画像データPTの例を示す図であり、図9(B)は、本発明の第4実施例であるメールボットシステム100のメールボット121が画像データPTの内容を読み取ってテキストデータTX化した様子を示す図であり、図9(C)は、フォーマットファイルFFの例を示す図であり、図10は、本発明の第4実施例であるメールボットシステム100によって作成された書類ファイルの例を示す図である。
第4実施例のメールボットシステム100は、第1実施例~第3実施例のメールボットシステム100の用途を添付ファイルAT保存に変更または添付ファイルAT保存の用途を追加したものであり、多くの要素について第1実施例~第3実施例のメールボットシステム100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略する。
【0059】
図8(A)に示すように、ユーザー端末110からサーバ120のメールボット121へ電子メールが送信されたとする。
電子メールには、「プレゼン資料.pdf」および「サンプル写真.jpg」が添付されている。
本実施例では、メールボット121が、ユーザー端末110から受信した電子メールに添付された添付ファイルATを検出する。
そして、メールボット121が、所定アクションとしてサーバ120のデータベース122に添付ファイルATを保存するように構成されている。
これにより、図8(B)に示すように、添付ファイルATの一例である「プレゼン資料.pdf」および「サンプル写真.jpg」がサーバ120のデータベース122に保存される。
その結果、管理者はサーバ120に保存された添付ファイルATを簡単に確認することができる。
【0060】
さらに本実施例では、メールボット121が、ユーザー端末110から受信した電子メールに添付された添付ファイルATを検出する。
そして、メールボット121が、所定アクションとして画像認識手段を用いて添付ファイルATの文字を読み取ってテキストデータTXを生成してサーバ120に保存するように構成されている。
例えば、図9(A)に示すように、領収書の写真データが電子メールの添付ファイルATとして添付されていたとする。
【0061】
この場合、図9(B)に示すように、メールボット121が、画像認識手段を用いて、領収書の写真データから文字を読み取ってテキストデータTXを生成してサーバ120に保存する。
これにより、例えば、ワークフローなどにおいて、添付ファイルATが領収書の画像データPTであった場合、領収書の内容が読み取られてテキストデータTXでサーバ120に保存される。
その結果、総務部などの管理者はテキストデータTXに基づいて入力ミスなく簡単に精算することができる。
【0062】
なお、メールボット121が、テキストデータTXから項目情報として金額の項目情報または数量の項目情報を検出し、表計算ソフトウェア用のファイル形式であるフォーマットファイルFFにおける予め設定された箇所CL1~CL6に金額情報、数量情報などを入力する構成としてもよい。
例えば、メールボット121が、電子メールの内容を判定して、見積書のフォーマットファイルFF、請求書のフォーマットファイルFF、経費申請書のフォーマットファイルFFのいずれか1つ選択する。
一例として、図9(C)に示すように、経費精算申請のフォーマットファイルFFをユーザー端末110のブラウザで表示すると、項目情報が入力される場所がわかる。
【0063】
そして、メールボット121が、フォーマットファイルFFにおける予め設定された箇所CL1~CL6に金額情報、数量情報などを入力する。
具体的には、電子メールの内容から「申請日付」と判定した内容が、「申請日付」の右横のセルG1(予め設定された箇所CL1)に入力されるように設定されている。
同様に、電子メールの内容から「案件名」と判定された内容が、「案件名:」の右横のセルC4(予め設定された箇所CL2)に入力されるように設定されている。
【0064】
また、項目情報として「用途」と判定した内容が、表の「用途」の項目のセルB6(予め設定された箇所CL3)以下に順番に入力されるように設定されている。
さらに、項目情報として「金額」と判定した内容が、表の「金額」の項目のセルD6(予め設定された箇所CL4)以下に順番に入力されるように設定されている。
また、項目情報として「数量」と判定した内容が、表の「数量」の項目のセルF6(予め設定された箇所CL5)以下に順番に入力されるように設定されている。
さらに、「添付ファイル」と判定した画像データPTが、「添付欄」のセルB13(予め設定された箇所CL6)以下に順番に配置されるように設定されている。
図10に示すのは、メールボット121が、電子メールの内容および添付ファイルATの画像データPTに基づいて、経費精算申請のフォーマットファイルFFに入力した作成した経費精算申請のファイルの一例である。
【0065】
さらに、図10に示すように、フォーマットファイルFFにおける金額情報の入力欄PRと、数量情報の入力欄QTとの乗算設定が、第1所定欄グループである計欄M1に設定され、第1所定欄グループの数値の和算設定が、第2所定欄である合計欄M2に設定されている。
これにより、メールボット121によってフォーマットファイルFFにおいて、単価金額および数量が入力されるだけでなく、数量に応じた金額が自動で第1所定欄である計欄M1に表示され、それらの合計が自動で第2所定欄である合計欄M2に表示される。
その結果、ユーザーはメールボット121を利用して見積書、請求書、経費申請書など数を計算する書類を簡単に作成することができる。
また、メールボット121が、添付ファイルATである画像データPTをフォーマットファイルFFの一例である経費精算申請のフォーマットファイルFFにおける予め設定された添付用領域ARである添付欄に配置する。
これにより、テキストデータTXの入力だけでなく画像データPTもフォーマットファイルFFに配置される。
【0066】
このようにして得られた本発明の第4実施例であるメールボットシステム100では、メールボット121が、ユーザー端末110から受信した電子メールに添付された添付ファイルATを検出して、所定アクションとしてサーバ120に添付ファイルATを保存する構成であることにより、管理者はサーバ120に保存された添付ファイルATを簡単に確認することができる。
【0067】
さらに、メールボット121が、ユーザー端末110から受信した電子メールに添付された添付ファイルATを検出して、所定アクションとして画像認識手段を用いて添付ファイルATの文字を読み取ってテキストデータTXを生成してサーバ120に保存する構成であることにより、例えば、添付ファイルATが領収書の画像データPTであった場合、総務部などの管理者はテキストデータTXに基づいて入力ミスなく簡単に精算することができるなど、その効果は甚大である。
【実施例0068】
続いて、本発明の第5実施例であるメールボットシステム100について、図11(A)および図11(B)に基づいて説明する。
ここで、図11(A)は、本発明の第5実施例であるメールボットシステム100のメールボット121が受信する電子メールの例を示す図であり、図11(B)は、本発明の第5実施例であるメールボットシステム100のメールボット121が検出した項目TLおよび数値NBを基幹系システムの表計算ソフトのファイルFLに入力した様子を示す図である。
第5実施例のメールボットシステム100は、第1実施例~第4実施例のメールボットシステム100の用途を他の所定システムのデータベースへのデータ入力に変更または他の所定システムのデータベースへのデータ入力の用途を追加したものであり、多くの要素について第1実施例~第4実施例のメールボットシステム100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略する。
【0069】
図11(A)に示すように、ユーザー端末110からサーバ120のメールボット121へ電子メールが送信されたとする。
一例として、所謂、売上日報メールであり、報告先の電子メールアドレスが、メールボット121用の電子メールアドレスADに設定されている。
本実施例では、メールボット121が、ユーザー端末110から受信した電子メールの内容に記載された項目TLおよび数値NBをセットで検出する。
なお、所定キーワードKWとして「売上日報」を検出してもよい。
そして、メールボット121が、所定アクションとして他の所定システムのデータベースに、検出した項目TLに基づいて対応する数値NBを入力するように構成されている。
これにより、例えば、売上額が記載された電子メールから項目TLおよび売上額の数値NBが検出された基幹系システムのデータベースに項目TLに対応する売上額の数値NBが入力される。
その結果、管理者は基幹系システムにおいて売上額の更新を簡単に確認することができる。
【0070】
例えば、図11(A)に示す電子メールをメールボット121が受信したとする。
この場合、件名「売上日報」、本文の日付情報DTである「2022年5月22日」、店舗特定情報STである「○○店」、項目TLおよび数値NBをセットの一例として売上情報「売上 123,456円」を検出する。
そして、図11(B)に示すように、メールボット121が、他の所定システムの一例である基幹系システムのデータベースのファイルFLにアクセスして、電子メールで検出した日付情報DTである「2022年5月22日」、店舗特定情報STである「○○店」、項目TLおよび数値NBのセットの一例である売上情報「売上 123,456円」に基づいて、「○○店」の項目ST1、「5月22日」の項目DT1の交わるセルCEに「123,456円」を入力する。
【0071】
このようにして得られた本発明の第5実施例であるメールボットシステム100では、メールボット121が、ユーザー端末110から受信した電子メールの内容に記載された項目TLおよび数値NBをセットで検出し、所定アクションとして他の所定システムのデータベースに検出した項目TLに基づいて対応する数値NBを入力する構成であることにより、管理者は基幹系システムにおいて売上額の更新を簡単に確認することができるなど、その効果は甚大である。
【符号の説明】
【0072】
100 ・・・ メールボットシステム
110 ・・・ ユーザー端末
111 ・・・ 新規メールウィンドウ
112 ・・・ ボットアイコン
113 ・・・ 宛先欄
114 ・・・ (ユーザー端末の)メールブラウザ
120 ・・・ サーバ
121 ・・・ メールボット
122 ・・・ データベース
130A ・・・ 他のユーザー端末
131 ・・・ (他のユーザー端末の)メールブラウザ
130B ・・・ 他のユーザーのスマートフォン端末
AD ・・・ メールボット用の電子メールアドレス
KW ・・・ 所定キーワード
CT ・・・ チャットアプリケーション
NM ・・・ 名前
TM ・・・ 日時情報
CD ・・・ 電子カレンダー
SD ・・・ 送信者情報
AT ・・・ 添付ファイル
TX ・・・ テキストデータ
TL ・・・ 項目
NB ・・・ 数値
ST ・・・ 店舗特定情報
ST1 ・・・ 「○○店」の項目
DT ・・・ 日付情報
DT1 ・・・ 「5月22日」の項目
CE ・・・ セル
FL ・・・ 基幹系システム(他の所定システム)の表計算ソフトのファイル
CL1~6・・・ 予め設定された箇所
AR ・・・ 添付用領域
PT ・・・ 画像データ
PR ・・・ 金額情報の入力欄
QT ・・・ 数量情報の入力欄
M1 ・・・ 計欄(第1所定欄グループ)
M2 ・・・ 合計欄(第2所定欄)
FF ・・・ フォーマットファイル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11