(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023150587
(43)【公開日】2023-10-16
(54)【発明の名称】受水槽システム
(51)【国際特許分類】
E03B 11/00 20060101AFI20231005BHJP
【FI】
E03B11/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022059765
(22)【出願日】2022-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】513026399
【氏名又は名称】三菱ケミカルインフラテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 和哉
(57)【要約】
【課題】受水槽に備えられる開口部の閉塞状態を安全かつ容易に遠隔で把握する技術を提供する。
【解決手段】本開示の一態様の受水槽システムは、蓋によって閉塞可能に構成された開口部を上面に備える受水槽と、受水槽の内部に設置された第1照度センサと、受水槽の外部に設置された第2照度センサと、第1照度センサによって測定された第1照度と、第2照度センサによって測定された第2照度とに基づいて、受水槽の開口部の閉塞状態に関する判定を行う情報処理装置とを備える。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋によって閉塞可能に構成された開口部を上面に備える受水槽と、
前記受水槽の内部に設置された第1照度センサと、
前記受水槽の外部に設置された第2照度センサと、
前記第1照度センサによって測定された第1照度と、前記第2照度センサによって測定された第2照度とに基づいて、前記受水槽の開口部の閉塞状態に関する判定を行う情報処理装置と
を具備する受水槽システム。
【請求項2】
前記第1照度センサおよび前記第2照度センサは、前記蓋以外の場所に設置される、
請求項1に記載の受水槽システム。
【請求項3】
前記第1照度センサは、前記受水槽の内面における側面のうち所定の高さよりも高い領域、または前記受水槽の内面における上面に取り付けられている、
請求項1または請求項2に記載の受水槽システム。
【請求項4】
前記第1照度センサは、前記受水槽の開口部と当該受水槽の内部空間との間に掛けられた梯子に取り付けられている、
請求項1または請求項2に記載の受水槽システム。
【請求項5】
前記第2照度センサは、前記受水槽の外面における側面、当該側面に掛けられた梯子、または前記受水槽の外面における上面に取り付けられている、
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の受水槽システム。
【請求項6】
前記情報処理装置は、前記第2照度が基準値未満である場合に、前記受水槽の開口部の閉塞状態に関する判定を行わない、
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の受水槽システム。
【請求項7】
前記情報処理装置は、前記第1照度もしくは前記第2照度の少なくとも1つの測定日時、または当該測定日時における前記受水槽の設置場所の天候の少なくともいずれかが予め定められた条件を満たす場合に、前記受水槽の開口部の閉塞状態に関する判定を行わない、
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の受水槽システム。
【請求項8】
前記情報処理装置は、前記第1照度および前記第2照度の間の類似度を算出し、前記類似度が閾値以上である場合に、前記受水槽の開口部が正しく閉塞されていないと判定する、
請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の受水槽システム。
【請求項9】
前記情報処理装置は、前記第1照度と前記第2照度との間の差、または前記第1照度と前記第2照度との比に基づいて前記類似度を算出する、
請求項8に記載の受水槽システム。
【請求項10】
前記情報処理装置は、前記受水槽の開口部が正しく閉塞されていないと判定した場合に情報を提示する、
請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の受水槽システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、受水槽システムに関する。
【背景技術】
【0002】
給水方式の1つとして、受水槽方式が知られている。受水槽方式では、水道水が受水槽に一時的に貯留される。受水槽に接続された給水装置は、当該受水槽に貯留された水を必要に応じて給水対象へ供給する。
【0003】
特許文献1にも記載されるように、一般的な受水槽は、その上部に人間が出入り可能な開口部(マンホール)が設けられ、当該受水槽の清掃等を容易に行うことができるように構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
開口部を備える受水槽において、当該開口部を塞ぐための蓋が正しく取り付けられなかったり、当該蓋に生じた欠け、穴、ヒビなどの不具合が気づかれぬまま放置されたりする場合がある。かかる場合に、開口部と蓋との間の隙間から、例えば雨水、ごみ、虫、などの異物が受水槽に入り込み、当該受水槽に貯留されている水の品質を劣化させるおそれがある。また、開口部と蓋との間の隙間から、外光が漏れ込み、受水槽の内部で藻が繁殖するおそれがある。さらに、蓋が正しく取り付けられていない場合に、例えば強風により当該蓋が開口部から外れ、落下したり吹き飛ばされたりして、人や器物に損害を与えるおそれがある。しかしながら、蓋の点検を頻繁に実施することは人的コストの観点から難しい。
【0006】
本開示の目的は、受水槽に備えられる開口部の閉塞状態を安全かつ容易に遠隔で把握する技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様の受水槽システムは、蓋によって閉塞可能に構成された開口部を上面に備える受水槽と、受水槽の内部に設置された第1照度センサと、受水槽の外部に設置された第2照度センサと、第1照度センサによって測定された第1照度と、第2照度センサによって測定された第2照度とに基づいて、受水槽の開口部の閉塞状態に関する判定を行う情報処理装置とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態の受水槽システムの構成を示すブロック図である。
【
図4】本実施形態の情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【
図6】本実施形態の閉塞状態監視処理のフローチャートである。
【
図7】本実施形態の閉塞状態監視処理において表示される画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0010】
(1)受水槽システムの構成
受水槽システムの構成について説明する。
図1は、本実施形態の受水槽システムの構成を示すブロック図である。
【0011】
図1に示すように、受水槽システム1は、受水槽10と、照度センサ21と、照度センサ22と、情報処理装置30とを備える。
照度センサ21及び情報処理装置30は、無線もしくは有線チャネル、またはネットワーク(例えば、インターネット又はイントラネット)の少なくとも1つを介して接続される。同様に、照度センサ22及び情報処理装置30は、無線もしくは有線チャネル、またはネットワークの少なくとも1つを介して接続される。
【0012】
受水槽10は、流入側から供給される水道水を一時的に貯留する。受水槽10に貯留された水は、必要に応じて図示しない給水装置へと排出される。
【0013】
照度センサ21は、受水槽10の内部に設置される。照度センサ21は、照度を測定可能に構成されている。照度センサ21は、測定結果を情報処理装置30へ送信する。
【0014】
照度センサ22は、受水槽10の外部に設置される。照度センサ22は、照度を測定可能に構成されている。照度センサ22は、測定結果を情報処理装置30へ送信する。
【0015】
照度センサ21および照度センサ22は、好ましくは同一のセンシング性能を備える。一例として、照度センサ21および照度センサ22は、同一のハードウェア構成を備える。
【0016】
情報処理装置30は、照度センサ21および照度センサ22からそれぞれ測定結果を取得し、当該測定結果に基づく情報処理を行う。情報処理装置30は、受水槽の制御盤、または給水装置の制御盤であってもよいし、これらとは別体のコンピュータ(例えば、サーバ)であってもよい。
【0017】
(1-1)受水槽およびセンサの構成
受水槽およびセンサの構成について説明する。
図2は、本実施形態の受水槽の外観を示す図である。
図3は、本実施形態の受水槽の内部を示す図である。
【0018】
図2に示すように、受水槽10は、側板11、天井13、図示しない底板、梯子15、および蓋16を有しており、架台17の上に載置されている。
【0019】
さらに、受水槽10の外部には、照度センサ22が備え付けられている。具体的には、照度センサ22は、受水槽10の外面における上面に取り付けられている。照度センサ22に外光が到達する限り当該照度センサ22の設置位置は特に制限されないが、典型的には当該照度センサ22は蓋16以外の場所に取り付けられる。照度センサ22を蓋16以外の場所に取り付けることで、蓋16の開閉時に照度センサ22の向きが変わったり、例えば蓋16を開けて受水槽10の天井13の上に置く際に照度センサ22が天井13と接触して故障したりするのを防ぐことができる。
【0020】
側板11は、矩形の平面形状を有している。側板11の縁は、接合縁12となっている。受水槽10の側部は、隣り合う側板11の接合縁12同士を、防水用のパッキンを介して接合縁においてボルトおよびナットで締結することにより構成されている。天井13および図示しない底板も同様に、接合縁での接合によって構成されている。側板11は、一例としてガラス繊維強化プラスチック(GFRP)製パネルであるが、これに限られない。天井13および図示しない底板も、GFRP製パネルの接合により構成することができるが、これに限られない。
【0021】
受水槽10は、側板11同士の接合部分を補強する補強材を鉛直方向または水平方向に備えていてもよい。このような補強材および架台17は、十分に高い剛性を有していればよく、GFRP製、コンクリート製あるいは金属製の部材であってもよい。当該金属の例には、鋳鉄、鋳鋼、銅、銅合金、真鍮、ステンレス、アルミニウムおよびチタンが含まれる。
【0022】
梯子15は、受水槽10の側面に掛けられており、作業者が例えば受水槽10のメンテナンスのために天井13に登るのを助ける。
【0023】
蓋16は、受水槽10の天井13(つまり、受水槽10の上面)に設けられた開口部13aに対して着脱可能に構成される。開口部13aは、蓋16によって閉塞可能に構成される。つまり、蓋16により、開口部13aを塞ぐことができる。
【0024】
側板11は、受水槽10に適したさらなる構成を伴ってもよい。側板11は、たとえば保温材を受水槽10の内側の表面上に有していてもよいし、加飾フィルムを外表面上に有していてもよい。
【0025】
図3に示すように、受水槽10は、側板11、天井13、および図示しない底板によって包囲される内部空間に、水W10を貯留する。さらに、受水槽10の内部には、電極式水位センサ18と、梯子19と、照度センサ21とが備え付けられている。
【0026】
電極式水位センサ18は、検出電極棒18a,18b,18c,18dと、アース電極棒18eとを備える。電極式水位センサ18によれば、検出電極棒18a,18b,18c,18dの各々と、アース電極棒18eと間の通電状態に応じて、受水槽10の水位を大まかに測定することができる。すなわち、受水槽10の水位が、La以上であるか、La~Lbの範囲内であるか、Lb~Lcの範囲内であるか、Lc~Ldの範囲内であるか、Ld未満であるか、を測定することができる。図示しない制御盤、または情報処理装置30は、電極式水位センサ18による測定結果を取得し、異常な水位状態(渇水状態、または満水状態)の警報の出力、電磁弁の開閉制御、または給水装置のポンプの起動/停止制御を実行する。ここで、電磁弁は、受水槽10への水(水道水)の流入の実施/停止を制御信号に応じて切り替える。ただし、電磁弁の代わりに、ボールタップにより、受水槽10への水の流入の実施/停止を電極式水位センサ18の測定結果によらずに制御することも可能である。なお、電磁弁の開閉制御に用いる電極式水位センサ18は、ポンプの起動/停止制御に用いる電極式水位センサ18と別体であってよい。
【0027】
梯子19は、受水槽10の開口部13aと、当該受水槽10の内部空間との間に掛けられる。作業者は、受水槽10の天井13に設けられた開口部13aから梯子19を降りることで、受水槽10の内部空間に安全に入り込むことができる。
【0028】
照度センサ22は、受水槽10の内面における側面(つまり、側板11の裏側)のうち所定の水位に対応する高さよりも高い領域に取り付けられている。これにより、照度センサ21が受水槽10の開口部13aに近い位置に設置されるので、開口部13aの閉塞状態が不適切な場合に受水槽10の内部に入射する外光を捉えやすくなる。
【0029】
一例として、水位Laが受水槽10の満水状態を判定する基準となる水位に対応する場合に、照度センサ21を当該水位Laに対応する高さよりも高い位置に取り付けてもよい。情報処理装置30、または他の装置(例えば図示しない制御盤)は、電極式水位センサ18による測定結果に基づいて受水槽10の水位が水位Laを上回っていることを検出すると、満水警報を出力し、受水槽10への水の流入を停止する。故に、照度センサ21を水位Laよりも高い位置に取り付けることで、受水槽10の水位が正常に制御されている限り、水は当該照度センサ21に接触しない。つまり、照度センサ21の防水対策を省略、または簡略化することができる。
【0030】
また、一例として、照度センサ22は、照度センサ22と類似の高さ、かつ照度センサ22と同一または類似の水平位置に取り付けられる。これにより、開口部13aの閉塞状態が不完全な場合に照度センサ21によって測定される照度と、照度センサ22によって測定される照度との相関を高め、当該閉塞状態に関する判定精度を向上させることができる。
【0031】
(1-2)情報処理装置の構成
情報処理装置の構成について説明する。
図4は、本実施形態の情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【0032】
図4に示すように、情報処理装置30は、記憶装置31と、プロセッサ32と、入出力インタフェース33と、通信インタフェース34とを備える。情報処理装置30は、ディスプレイ41に接続される。
【0033】
記憶装置31は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置31は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0034】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーションのプログラム
【0035】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
【0036】
プロセッサ32は、記憶装置31に記憶されたプログラムを起動することによって、情報処理装置30の機能を実現するコンピュータである。プロセッサ32は、例えば、以下の少なくとも1つである。
・CPU(Central Processing Unit)
・GPU(Graphic Processing Unit)
・ASIC(Application Specific Integrated Circuit)
・FPGA(Field Programmable Array)
【0037】
入出力インタフェース33は、情報処理装置30に接続される入力デバイスから情報(例えば、ユーザの指示)を取得し、かつ、情報処理装置30に接続される出力デバイスに情報(例えば、画像)を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイ41、スピーカ、又は、それらの組合せである。
【0038】
通信インタフェース34は、情報処理装置30と外部装置(例えば、照度センサ21、および照度センサ22)との間の通信を制御するように構成される。
【0039】
ディスプレイ41は、画像(静止画、または動画)を表示するように構成される。ディスプレイ41は、例えば、液晶ディスプレイ、または有機ELディスプレイである。
【0040】
(2)実施形態の一態様
本実施形態の一態様について説明する。
図5は、本実施形態の一態様の説明図である。
【0041】
図5に示すように、照度センサ21は、受水槽10の内部における照度を測定する。同様に、照度センサ22は、受水槽10の外部における照度を測定する。情報処理装置30は、照度センサ21による照度の測定結果(以下、「第1照度」という)と、照度センサ22による照度の測定結果(以下、「第2照度」という)とを取得する。情報処理装置30は、取得した測定結果に基づいて、受水槽10の蓋16による当該受水槽10の開口部13aの閉塞状態を判定する。具体的には、第2照度は外光(環境光)に応じて変動するが、第1照度の振る舞いは開口部13aの閉塞状態によって異なる。第1に、開口部13aの閉塞状態が正常である場合に、受水槽10の内部に外光は入らないので、第1照度は時間帯や天候条件に関わらず非常に低い値となる。第2に、開口部13aの閉塞状態が正常でない(例えば、蓋16が正しく取り付けられていない、または蓋16に欠け、穴、ヒビなどの不具合が生じている)場合に、受水槽10の内部に外光が入り込み、第1照度は第2照度と同様に増減する可能性がある。情報処理装置30は、開口部13aの閉塞状態に依存する第1照度の振る舞いに着目することで、当該開口部13aの閉塞状態を判定する。
【0042】
情報処理装置30は、判定結果に基づく情報処理を行ってもよい。一例として、情報処理装置30は、判定結果に基づく情報を受水槽10の関係者70に提示する。関係者70は、受水槽10の運用管理者に限らず、当該受水槽10の所有者であってもよいし、当該受水槽10の使用者であってもよいし、当該受水槽10の保守管理を行うメンテナンス事業者であってもよい。判定結果に基づく情報は、関係者端末80を介して関係者70に提示され得る。関係者端末80は、例えば、スマートフォン、タブレット、PC(Personal Computer)、などである。関係者端末80は、情報処理装置30と同様のハードウェアを備え得る。関係者端末80上では、受水槽10の管理を行うためのアプリケーションを実行したり、受水槽10の管理を行うためのSaaS(Software as a Service)を提供するWebサイトのブラウジングを行ったりすることができる。
【0043】
このように、情報処理装置30は、受水槽10の開口部13aの閉塞状態に依存する第1照度の振る舞いに着目することで、当該開口部13aの閉塞状態を判定する。これにより、開口部13aの閉塞状態を安全かつ容易に遠隔で把握することが可能となる。
【0044】
(3)情報処理
本実施形態の情報処理について説明する。
図6は、本実施形態の閉塞状態監視処理のフローチャートである。
図7は、本実施形態の閉塞状態監視処理において表示される画面例を示す図である。
【0045】
図6の閉塞状態監視処理は、情報処理装置30によって定期的に実施され得る。
閉塞状態監視処理の開始後に、情報処理装置30は、測定結果の取得(S130)を実行する。
具体的には、情報処理装置30は、照度センサ21および照度センサ22による測定結果(つまり、第1照度および第2照度)を直接、または間接的に(つまり、1以上の中間装置(例えば、制御盤)を介して)取得する。情報処理装置30は、後述する判定結果の提示(S133)の実施の有無に関わらず、測定結果をログとして記憶装置31に保存してもよい。
【0046】
ステップS130の後に、情報処理装置30は、測定条件の判定(S131)を実行する。
具体的には、情報処理装置30は、ステップS130において取得した第1照度および第2照度の測定条件が適正であるか否かを判定する。例えば、夜間、または曇天下では、外光の強度が低いため、受水槽10の開口部13aの閉塞状態に関わらず、第1照度が殆ど変動しないおそれがある。故に、情報処理装置30はかかる条件下で測定された第1照度および第2照度に基づく開口部13aの閉塞状態の判定をスキップする。
【0047】
測定条件の判定(S131)の第1例として、情報処理装置30は、第2照度が基準値未満である場合に、測定条件が適正でないと判定する。基準値は、固定値であってもよいし、以下の少なくとも1つに依存する可変値であってもよい。
・受水槽10の設置された場所の座標情報(緯度、経度、または高度)
・第2照度の測定日時
・第2照度の測定日時における受水槽10の設置場所の天候
【0048】
測定条件の判定(S131)の第2例として、情報処理装置30は、第1照度または第2照度の少なくとも1つの測定日時、または当該測定日時における前記受水槽の設置場所の天候の少なくともいずれかが予め定められた条件を満たす場合に、測定条件が適正でないと判定する。
一例として、情報処理装置30は、第1照度または第2照度の少なくとも1つの測定日時が夜間に該当する場合に、測定条件が適正でないと判定してもよい。ここで、夜間は、固定の時間帯であってもよいし、可変の時間帯(例えば、第1照度または第2照度の測定日における受水槽10の設置場所の日の入り時刻から日の出時刻までの時間帯)であってもよい。
別の例として、情報処理装置30は、第1照度または第2照度の少なくとも1つの測定日時における受水槽10の設置場所の天候が晴天以外である場合に、測定条件が適正でないと判定してもよい。
【0049】
ステップS131において測定条件が適正でないと判定した場合に、情報処理装置30は
図6の閉塞状態監視処理を終了し得る。つまり、情報処理装置30は、測定条件が適正でないと判定されている間、ステップS130において取得した測定結果に関わらず当該測定結果に基づく閉塞状態の判定、および当該判定結果に基づく情報の提示を行わない。或いは、かかる場合に、情報処理装置30は、測定条件が適正でないため信頼できる判定結果が得られないことを伝える情報を受水槽10の関係者70に提示し、それから
図6の閉塞状態監視処理を終了してもよい。
【0050】
ステップS131において測定条件が適正でないと判定した場合に、情報処理装置30は、閉塞状態の判定(S132)を実行する。
具体的には、情報処理装置30は、ステップS130において取得した第1照度および第2照度に基づいて、受水槽10の開口部13aの閉塞状態を判定する。適正な測定条件下であれば、開口部13aが正しく閉塞されている場合に第1照度は第2照度と異なる値(第2照度に比べて十分に低い値)となり、開口部13aが正しく閉塞されていない場合に第1照度は第2照度に近い値となる。
【0051】
一例として、情報処理装置30は、第1照度および第2照度の間の類似度を算出する。情報処理装置30は、例えば、第1照度と第2照度との間の差、または第1照度と第2照度との比に基づいて類似度を算出する。或いは、類似度は、一時点における第1照度および第2照度の比較に限られず、第1照度の経時変化と第2照度の経時変化との間の相関に基づいて算出されてもよい。
【0052】
類似度の算出では、さらに以下の要素が考慮されてもよい。
・受水槽10の仕様(例えば開口部13aの位置、形状、および大きさ)、または設置条件
・照度センサ21の仕様、または設置条件
・照度センサ22の仕様、または設置条件
・第1照度または第2照度の測定日時
・第1照度または第2照度の測定日時における受水槽10の設置場所の天候
【0053】
情報処理装置30は、類似度が閾値以上である場合に、受水槽10の開口部13aが正しく閉塞されていないと判定する。閾値は、固定値であってもよいし、要求される検出限界、または許容される判定誤り率を考慮して事後的に調整されてもよい。
【0054】
ステップS132において受水槽10の開口部13aが正しく閉塞されていると判定した場合に、情報処理装置30は
図6の閉塞状態監視処理を終了し得る。或いは、かかる場合に、情報処理装置30は、開口部13aが正しく閉塞されていることを伝える情報を受水槽10の関係者70に提示し、それから
図6の閉塞状態監視処理を終了してもよい。
【0055】
ステップS132において受水槽10の開口部13aが正しく閉塞されていないと判定した場合に、情報処理装置30は、判定結果の提示(S133)を実行する。
具体的には、情報処理装置30は、ステップS132における判定結果(開口部13aが正しく閉塞されていない)に基づく情報を受水槽10の関係者70に提示する。情報の提示は、例えば、ディスプレイに表示される画面(アプリケーション、またはWebブラウザの画面)の変化、プッシュ通知、SNS(Social Networking Service)もしくはSMS(Short Message Service)上でやりとりされるメッセージ上でやりとりされるメッセージ、またはeメールにより実現されてもよい。一例として、情報処理装置30は、関係者端末80のディスプレイを介して
図7に示す画面を提示する。
【0056】
図7の画面は、表示オブジェクトA81と、操作オブジェクトB81とを含む。
表示オブジェクトA81は、受水槽10の開口部13aが正しく閉塞されていないおそれがあること、および受水槽10のメンテナンスを推奨することを伝える情報(テキストメッセージ)を表示する。
【0057】
操作オブジェクトB81は、メンテナンス業者を探すための関係者操作を受け付ける。操作オブジェクトB81の選択に応じて、情報処理装置30、または図示しないサーバが、以下の情報の少なくとも1つを関係者端末80に提供し得る。
・受水槽10に紐付けられているメンテナンス業者の情報(例えば、連絡先、予約可能枠)
・受水槽10の設置場所に紐付けられているメンテナンス業者の情報(例えば、連絡先、予約可能枠)
・直近の予約可能枠が空き状態のメンテナンス業者の情報(例えば、連絡先)
・受水槽10のメンテナンス費用の概算見積金額
・受水槽10のメンテナンスに要する時間の推定値
【0058】
ステップS133を以て、情報処理装置30は、
図6の閉塞状態監視処理を終了する。
【0059】
(4)小括
以上説明したように、情報処理装置30は、受水槽10の内部に設置された照度センサ21によって測定された第1照度と、受水槽10の外部に設置された照度センサ22によって測定された第2照度とに基づいて、当該受水槽10の上面に備えられた開口部の閉塞状態に関する判定を行う。これにより、開口部13aの閉塞状態を安全かつ容易に遠隔で把握することが可能となる。さらに、開口部13aの閉塞状態を把握するためのコストを節減することができる。
【0060】
照度センサ22は、蓋16以外の場所に設置されてよい。これにより、蓋16の開閉時に照度センサ22の向きが変わったり、例えば蓋16を開けて受水槽10の天井13の上に置く際に照度センサ22が天井13と接触して故障したりするのを防ぐことができる。
【0061】
照度センサ21は、受水槽10の内面における側面のうち所定の高さよりも高い領域に取り付けられてよい。これにより、照度センサ21が受水槽10の開口部13aに近い位置に設置されるので、開口部13aの閉塞状態が不適切な場合に受水槽10の内部に入射する外光を捉えやすくなる。かかる効果の観点から、照度センサ21は、開口部13aに近い位置(例えば開口部13aからの距離が所定範囲にある位置)に取り付けられ得る。
【0062】
照度センサ22は、受水槽10の外面における上面に取り付けられてよい。これにより、太陽の方向に関わらず、照度センサ22が外光を捉えやすくなる。また、照度センサ22に届く光量と、開口部13aの閉塞状態が不完全な場合に照度センサ21に届く光量との相関を高め、当該閉塞状態に関する判定精度を向上させる観点から、照度センサ22は、開口部13aに近い位置(例えば開口部13aからの距離が所定範囲にある位置)に取り付けられ得る。
【0063】
情報処理装置30は、第2照度が基準値未満である場合に、受水槽10の開口部13aの閉塞状態に関する判定を行わなくてもよい。同様に、情報処理装置30は、第1照度もしくは第2照度の少なくとも1つの測定日時、または当該測定日時における受水槽10の設置場所の天候の少なくともいずれかが予め定められた条件を満たす場合に、当該受水槽10の開口部13aの閉塞状態に関する判定を行わなくてもよい。これにより、測定条件が適正でないため信頼できる判定結果が得られない場合に、判定処理を省略して情報処理装置30の処理負荷を抑えることができる。
【0064】
情報処理装置30は、第1照度および第2照度の間の類似度を算出し、当該類似度が閾値以上である場合に、受水槽10の開口部13aが正しく閉塞されていないと判定してもよい。このように、開口部13aが正しく閉塞されている場合に第1照度は第2照度に依存しないが、開口部13aが正しく閉塞されていない場合に第1照度は第2照度に連動する(つまり、類似する)ことを利用することにより、開口部13aの閉塞状態を適切に評価することができる。また、情報処理装置30は、第1照度と第2照度との差、または第1照度と第2照度との比に基づいて類似度を算出してもよい。これにより、少なくとも一時点における第1照度および第2照度を取得できれば、開口部13aの閉塞状態を適切に評価することができる。
【0065】
情報処理装置30は、受水槽10の開口部13aが正しく閉塞されていないと判定した場合に情報を提示してもよい。これにより、関係者70に対して、開口部13aが正しく閉塞されていない可能性があることを認識させることができる。この結果、関係者70に、例えばメンテナンスなどの必要な措置を講じるよう促すことができる。つまり、受水槽10に貯留されている水W10の(清潔さの)管理を支援したり、蓋16が開口部13aから外れることに伴う事故を予防したりすることができる。
【0066】
(5)変形例
本実施形態の変形例について説明する。
【0067】
(5-1)変形例1
変形例1について説明する。変形例1は、本実施形態とは異なる態様で照度センサ21を配置する例である。
図8は、変形例1の受水槽の内部を示す図である。
【0068】
図8に示すように、受水槽10は、側板11、天井13、および図示しない底板によって包囲される内部空間に、水W10を貯留する。さらに、受水槽10の内部には、電極式水位センサ18と、梯子19と、照度センサ21とが備え付けられている。
【0069】
変形例1の照度センサ21は、受水槽10の内面における上面(つまり、天井13の裏側)に取り付けられている。これにより、照度センサ21が受水槽10の開口部13aに近い位置に設置されるので、開口部13aの閉塞状態が不適切な場合に受水槽10の内部に入射する外光を捉えやすくなる。かかる効果の観点から、照度センサ21は、開口部13aに近い位置(例えば開口部13aからの距離が所定範囲にある位置)に取り付けられ得る。また、照度センサ21を受水槽10の内面における上面に取り付けることで、受水槽10の水位が極端に高い状態にならない限り、水は当該照度センサ21に接触しない。つまり、照度センサ21の防水対策を省略、または簡略化することができる。
【0070】
受水槽10の開口部13aの閉塞状態が不完全な場合に照度センサ21に外光が到達する限り、当該照度センサ21の設置位置は特に制限されないが、典型的には当該照度センサ21は蓋16以外の場所に取り付けられる。照度センサ21を蓋16以外の場所に取り付けることで、蓋16の開閉時に照度センサ21の向きが変わったり、例えば蓋16を開けて受水槽10の天井13の上に置く際に照度センサ21が天井13と接触して故障したりするのを防ぐことができる。また、一例として、照度センサ21は、照度センサ22と同一または類似の高さ、かつ照度センサ22と同一または類似の水平位置に取り付けられる。これにより、開口部13aの閉塞状態が不完全な場合に照度センサ21に届く光量と、照度センサ22に届く光量との相関を高め、当該閉塞状態に関する判定精度を向上させることができる。
【0071】
(5-2)変形例2
変形例2について説明する。変形例2は、本実施形態とは異なる態様で照度センサ21を配置する例である。
図9は、変形例2の受水槽の内部を示す図である。
【0072】
図9に示すように、受水槽10は、側板11、天井13、および図示しない底板によって包囲される内部空間に、水W10を貯留する。さらに、受水槽10の内部には、電極式水位センサ18と、梯子19と、照度センサ21とが備え付けられている。
【0073】
照度センサ21は、梯子19のうち所定の水位に対応する高さよりも高い領域に取り付けられている。これにより、照度センサ21が受水槽10の開口部13aに近い位置に設置されるので、開口部13aの閉塞状態が不適切な場合に受水槽10の内部に入射する外光を捉えやすくなる。かかる効果の観点から、照度センサ21は、開口部13aに近い位置(例えば開口部13aからの距離が所定範囲にある位置)に取り付けられ得る。また、照度センサ21を梯子19に取り付けることで、既設の受水槽に対する当該照度センサ21の設置を、当該受水槽10に設置されている梯子の交換により実現することができる。つまり、受水槽10に対する照度センサ21の取り付け工事が不要となる。
一例として、水位Laが受水槽10の満水状態を判定する基準となる水位に対応する場合に、照度センサ21を当該水位Laに対応する高さよりも高い位置に取り付けてもよい。情報処理装置30、または他の装置(例えば図示しない制御盤)は、電極式水位センサ18による測定結果に基づいて受水槽10の水位が水位Laを上回っていることを検出すると、満水警報を出力し、受水槽10への水の流入を停止する。故に、照度センサ21を水位Laよりも高い位置に取り付けることで、受水槽10の水位が正常に制御されている限り、水は当該照度センサ21に接触しない。つまり、照度センサ21の防水対策を省略、または簡略化することができる。
【0074】
(5-3)変形例3
変形例3について説明する。変形例3は、本実施形態とは異なる態様で照度センサ22を配置する例である。
図10は、変形例3の受水槽の外観を示す図である。
【0075】
図10に示すように、受水槽10は、側板11、天井13、図示しない底板、梯子15、および蓋16を有しており、架台17の上に載置されている。
【0076】
さらに、受水槽10の外部には、照度センサ22が備え付けられている。具体的には、照度センサ22は、受水槽10の外面における側面(つまり、側板11の表側)に取り付けられている。これにより、作業者が受水槽10の天井13に登った際に、照度センサ22が誤って踏み潰される事態を防止することができる。
【0077】
なお、照度センサ22に外光が到達する限り当該照度センサ22の設置位置は特に制限されないが、一例として、照度センサ22は、照度センサ21と同一または類似の高さ、かつ照度センサ21と類似の水平位置に取り付けられる。これにより、照度センサ22に届く光量と、開口部13aの閉塞状態が不完全な場合に照度センサ21に届く光量との相関を高め、当該閉塞状態に関する判定精度を向上させることができる。かかる効果の観点から、照度センサ22は、開口部13aに近い位置(例えば開口部13aからの距離が所定範囲にある位置)に取り付けられ得る。
【0078】
(5-4)変形例4
変形例4について説明する。変形例4は、本実施形態とは異なる態様で照度センサ22を配置する例である。
図11は、変形例4の受水槽の外観を示す図である。
【0079】
図11に示すように、受水槽10は、側板11、天井13、図示しない底板、梯子15、および蓋16を有しており、架台17の上に載置されている。
【0080】
さらに、受水槽10の外部には、照度センサ22が備え付けられている。具体的には、照度センサ22は、梯子15に取り付けられている。これにより、作業者が受水槽10の天井13に登った際に、照度センサ22が誤って踏み潰される事態を防止することができる。また、照度センサ22を梯子15に取り付けることで、既設の受水槽10に対する当該照度センサ22の設置を、当該受水槽10に設置されている梯子の交換により実現することができる。つまり、受水槽10に対する照度センサ22の取り付け工事が不要となる。
【0081】
なお、照度センサ22に外光が到達する限り当該照度センサ22の設置位置は特に制限されないが、一例として、照度センサ22は、照度センサ21と同一または類似の高さ、かつ照度センサ21と類似の水平位置に取り付けられる。これにより、照度センサ22に届く光量と、開口部13aの閉塞状態が不完全な場合に照度センサ21に届く光量との相関を高め、当該閉塞状態に関する判定精度を向上させることができる。かかる効果の観点から、照度センサ22は、開口部13aに近い位置(例えば開口部13aからの距離が所定範囲にある位置)に取り付けられ得る。
【0082】
(6)その他の変形例
記憶装置31は、ネットワークNWを介して、情報処理装置30と接続されてもよい。
【0083】
上記説明では、照度センサ21および照度センサ22が、測定結果を情報処理装置30へ送信する例を示した。しかしながら、照度センサ21および照度センサ22は、測定結果を中間装置(例えば制御盤)へ送信し、当該中間装置が測定結果を情報処理装置30へ送信してもよい。或いは、照度センサ21および照度センサ22は測定結果を当該照度センサ21および照度センサ22の備える表示部に表示し、中間装置が表示部の表示内容を例えばカメラなどの光学センサにより読み取ることで照度センサ21および照度センサ22の測定結果を取得し、当該測定結果を情報処理装置30へ直接的または間接的に送信してもよい。
【0084】
上記説明では、関係者端末80が情報処理装置30と別体である例を示した。しかしながら、両者は同一の装置であってもよい。
【0085】
上記説明では、測定条件の判定(S131)を行い、測定条件が適正でない場合に閉塞状態の判定(S132)以降の処理を行わない例を示した。しかしながら、測定条件の判定(S131)を省略してもよい。つまり測定条件の取得(S130)後に、直ちに閉塞条件の判定(S132)を実行してもよい。
【0086】
上記説明では、電極式水位センサ18により受水槽10の水位を測定する例を示した。しかしながら、圧力センサにより水圧を測定することで、受水槽10の水位を計算することも可能である。
【0087】
上記説明では、照度センサ21および照度センサ22の測定結果の比較に基づいて、開口部13aの閉塞状態の判定を行う例を示した。しかしながら、照度センサ21による受水槽10の内部における照度の測定結果に基づいて(つまり、照度センサ22による測定結果を参照することなく)、蓋16の閉塞状態の判定を行ってもよい。例えば、情報処理装置30は、照度センサ21による測定結果が閾値を超えたことに応じて、開口部13aが正しく閉塞されていないと判定してもよい。
【0088】
上記説明は、本実施形態または変形例を、受水槽10を含む受水槽システム1へ適用する例について述べた。しかしながら、受水槽10の代わりにまたは受水槽10に加えて、高置水槽、高架水槽、またはその他のタンクを備えるシステムに、本実施形態または変形例を適用することも可能である。この場合に、上記説明における「受水槽」の用語を、「高置水槽」、「高架水槽」、または単に「タンク」などの用語として適宜読み替え可能である。
【0089】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態及び変形例は、組合せ可能である。
【符号の説明】
【0090】
1 :受水槽システム
10 :受水槽
11 :側板
12 :接合縁
13 :天井
15 :梯子
16 :蓋
17 :架台
18 :電極式水位センサ
19 :梯子
21 :照度センサ
22 :照度センサ
30 :情報処理装置
31 :記憶装置
32 :プロセッサ
33 :入出力インタフェース
34 :通信インタフェース
41 :ディスプレイ
70 :関係者
80 :関係者端末