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特開2023-150637RFIDラベル、ラベル基材、及びRFIDラベルの使用方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023150637
(43)【公開日】2023-10-16
(54)【発明の名称】RFIDラベル、ラベル基材、及びRFIDラベルの使用方法
(51)【国際特許分類】
   G06K 19/077 20060101AFI20231005BHJP
   G09F 3/00 20060101ALI20231005BHJP
   G09F 3/02 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
G06K19/077 224
G09F3/00 M
G09F3/02 Z
G06K19/077 144
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022059852
(22)【出願日】2022-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000130581
【氏名又は名称】サトーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】人見 光太郎
(57)【要約】      (修正有)
【課題】RFIDラベルを貼付した被着体に他の物体が積層されてもRFIDインレイの性能を確保する。
【解決手段】RFIDラベル100は、本体部10の一端側において、一方の面に設けられたラベル粘着部11と、本体部の他端側において、一方の面側に突出する第1タブ12と、本体部の他端側において、他方の面側に突出する第2タブ13と、ラベル粘着部と重ならない位置に設けられたRFIDインレイ20と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部の一端側において、一方の面に設けられたラベル粘着部と、
前記本体部の他端側において、前記一方の面側に突出する第1タブと、
前記本体部の前記他端側において、他方の面側に突出する第2タブと、
前記ラベル粘着部と重ならない位置に設けられたRFIDインレイと、
を有するRFIDラベル。
【請求項2】
請求項1に記載のRFIDラベルであって、
前記RFIDインレイは、前記第1タブ及び/又は前記第2タブに設けられる、
RFIDラベル。
【請求項3】
請求項1に記載のRFIDラベルであって、
前記RFIDインレイは、前記本体部に設けられる、
RFIDラベル。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1つに記載のRFIDラベルを製造するためのラベル基材であって、
長手方向において、一端側から順に、第1基材粘着部と、第1非粘着部と、第2基材粘着部と、第2非粘着部と、第3基材粘着部と、
を有するラベル基材。
【請求項5】
請求項4に記載のラベル基材であって、
前記長手方向において、前記第1基材粘着部の長さは、前記第3基材粘着部の長さよりも長い、
ラベル基材。
【請求項6】
請求項4又は5に記載のラベル基材であって、
前記第1非粘着部に形成された第1ミシン目と、
前記第2基材粘着部に形成された第2ミシン目及び第3ミシン目と、
前記第2非粘着部に形成された第4ミシン目と、
を有するラベル基材。
【請求項7】
請求項6に記載のラベル基材であって、
前記第1ミシン目から前記第2ミシン目までの長さは、前記第3ミシン目から前記第4ミシン目までの長さと等しく、前記第1ミシン目から前記第2ミシン目までの長さと前記第3ミシン目から前記第4ミシン目までの長さとを合計した長さは、前記第2ミシン目から前記第3ミシン目までの長さと等しい、
ラベル基材。
【請求項8】
本体部の一端側において、一方の面に設けられたラベル粘着部と、
前記本体部の他端側において、前記一方の面側に突出する第1タブと、
前記本体部の前記他端側において、他方の面側に突出する第2タブと、
前記ラベル粘着部と重ならない位置に設けられたRFIDインレイと、
を有するRFIDラベルの使用方法であって、
前記RFIDインレイを被着体の端部よりも外側に位置させて前記ラベル粘着部により前記被着体に貼付する、
RFIDラベルの使用方法。
【請求項9】
請求項8に記載のRFIDラベルの使用方法であって、
前記被着体は、金属板である、
RFIDラベルの使用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RFIDラベル、ラベル基材、及びRFIDラベルの使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、RFID(Radio Frequency Identification)回路を有するトランスポンダが目標面(ラベルが貼付される面)に対して角度を成すフラップを形成するラベルが開示されている。
【0003】
上記のラベルは、トランスポンダを含んでいるフラップが目標面に貼り付かないようになっている。そのため、上記のラベルを目標面に貼付すると、目標面とトランスポンダとの間の隙間が大きくなる。これによれば、トランスポンダが、ラベルが取り付けられた材料の影響を受けないようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2008-512740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のラベルは、被着体におけるラベルを貼付した面に他の物体が積層されると、フラップが倒されてRFID回路(RFIDインレイ)が被着体及び他の物体と近接した状態になる。そのため、被着体や他の物体の影響によりRFIDインレイの性能が低下してしまう。
【0006】
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、RFIDラベルを貼付した被着体に他の物体が積層されてもRFIDインレイの性能を確保できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のある態様によれば、本体部の一端側において、一方の面に設けられたラベル粘着部と、前記本体部の他端側において、前記一方の面側に突出する第1タブと、前記本体部の前記他端側において、他方の面側に突出する第2タブと、前記ラベル粘着部と重ならない位置に設けられたRFIDインレイと、を有するRFIDラベルが提供される。
【発明の効果】
【0008】
上記態様によれば、RFIDインレイを被着体の端部よりも外側に位置させてラベル粘着部によりRFIDラベルを被着体に貼付することができる。この状態では、RFIDインレイが被着体の影響を受けることがない。また、被着体に他の物体が積層された場合は、第1タブの先端又は第2タブの先端が他の物体と当接することで、RFIDインレイと他の物体との間に隙間が形成される。よって、RFIDラベルを貼付した被着体に他の物体が積層されてもRFIDインレイの性能を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明の実施形態に係るRFIDラベルの斜視図である。
図2図2は、RFIDラベルを製造するためのラベル基材の平面図である。
図3図3は、図2のIII-III断面図である。
図4図4は、RFIDラベルの製造方法について説明するための図である。
図5図5は、RFIDラベルの使用方法について説明するための図である。
図6図6は、RFIDラベルを貼付した被着体に他の物体を積層した状態を示す図である。
図7図7は、変形例に係るRFIDラベルの斜視図である。
図8図8は、他の変形例に係るRFIDラベルの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態に係るRFID(Radio Frequency Identification)ラベル100について説明する。
【0011】
図1は、RFIDラベル100の斜視図である。図2は、RFIDラベル100を製造するためのラベル基材50の平面図である。図3は、図2のIII-III断面図である。
【0012】
図1に示すように、RFIDラベル100は、本体部10の一端側において、一方の面に設けられたラベル粘着部11と、本体部10の他端側において、一方の面側に突出する第1タブ12と、本体部10の他端側において、他方の面側に突出する第2タブ13と、ラベル粘着部11と重ならない位置に設けられたRFIDインレイ20と、を備える。
【0013】
RFIDインレイ20は、アンテナ21と、アンテナ21に接続されたICチップ22と、を備える。RFIDインレイ20は、リーダ/ライタとの非接触通信により、ICチップ22からの情報の読み取り/ICチップ22への情報の書き込みが行われる。
【0014】
本実施形態では、RFIDインレイ20は、本体部10においてラベル粘着部11と重ならない位置に設けられる。
【0015】
図2図3に示すように、ラベル基材50は、シート51に、長手方向における一端側から順に、第1基材粘着部52、第1非粘着部53、第2基材粘着部54、第2非粘着部55、第3基材粘着部56、を設けて構成される。
【0016】
シート51としては、紙シートや樹脂フィルムシートを用いることができる。
【0017】
紙シートとしては、クラフト紙、上質紙、上質紙の表面に顔料をコートしたアート紙及びコート紙、上質紙の表面に光沢のある顔料をコートしたグロス紙、特殊紙、グラシン紙、感熱紙等を用いることができる。
【0018】
樹脂フィルムシートとしては、ポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、塩化ビニルフィルム、ポリスチレンフィルム、合成樹脂を主原料とした紙状フィルム、ABSフィルム、ポリプロピレンフィルム等を用いることができる。
【0019】
第1基材粘着部52、第2基材粘着部54、及び第3基材粘着部56は、例えば、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤等の粘着剤を用いて形成される。
【0020】
本実施形態では、第1非粘着部53及び第2非粘着部55は、シート51に粘着剤を設けていない領域である。第1非粘着部53及び第2非粘着部55は、シート51に設けた粘着剤を非粘着性のインキやニスで被覆することによって形成してもよい。
【0021】
ラベル基材50の長手方向において、第1基材粘着部52の長さは、第3基材粘着部56の長さよりも長い。
【0022】
ラベル基材50の第1非粘着部53には第1ミシン目57が形成され、第2基材粘着部54には第2ミシン目58及び第3ミシン目59が形成され、第2非粘着部55には第4ミシン目60が形成されている。
【0023】
第1ミシン目57から第2ミシン目58までの長さは、第3ミシン目59から第4ミシン目60までの長さと等しい。
【0024】
また、第1ミシン目57から第2ミシン目58までの長さと第3ミシン目59から第4ミシン目60までの長さとを合計した長さは、第2ミシン目58から第3ミシン目59までの長さと等しい。
【0025】
続いて、図4を参照しながらRFIDラベル100の製造方法について説明する。
【0026】
図4は、RFIDラベル100の製造方法について説明するための図である。図4における第2工程及び第3工程は、ラベル基材50を側方から見た状態を示している。また、図4では、理解を容易にするために、各工程におけるラベル基材50を、第1ミシン目57の位置を揃えて示している。
【0027】
図4に示すように、第1工程では、第1基材粘着部52にRFIDインレイ20を配置する。つまり、第1工程では、RFIDインレイ20を第1基材粘着部52に貼り付ける。
【0028】
第2工程では、第2基材粘着部54が内側になるようにラベル基材50を屈曲させて、第1ミシン目57と第4ミシン目60とが一致するように第1基材粘着部52と第3基材粘着部56とを貼り合わせる。これにより、RFIDインレイ20は、両面がラベル基材50に覆われた状態となる。
【0029】
第1ミシン目57と第4ミシン目60とを一致させると、第1非粘着部53と第2非粘着部55とが互いに対向する。これにより、第1基材粘着部52と第3基材粘着部56とを貼り合わせる際に、第2非粘着部55の両端部が互いに張り合わされてしまうことを防止できる。
【0030】
ここで、ラベル基材50が第1非粘着部53及び第2非粘着部55を有していない場合、つまり、ラベル基材50の一端から第1ミシン目57までの全面が第1基材粘着部52であり、第1ミシン目57から第4ミシン目60までの全面が第2基材粘着部54であり、第4ミシン目60から他端までの全面が第3基材粘着部56である場合について検討する。
【0031】
この場合は、第2工程において、第1基材粘着部52と第3基材粘着部56とを貼り合わせる際に、第2基材粘着部54における第1ミシン目57に隣接する部分と第4ミシン目60に隣接する部分とが互いに貼り付いてしまう作業ミスが発生し易い。ラベル基材50に第1非粘着部53及び第2非粘着部55を設けることで、このような作業ミスが発生する可能性を低減できる。
【0032】
上述したように、ラベル基材50の長手方向において、第1基材粘着部52の長さは、第3基材粘着部56の長さよりも長い。そのため、第1基材粘着部52と第3基材粘着部56とを貼り合わせると、第1基材粘着部52の一部が露出した状態となる。この露出した部分が、RFIDラベル100におけるラベル粘着部11を構成する。
【0033】
第3工程では、ラベル基材50を第2ミシン目58及び第3ミシン目59で折り曲げつつ、第1ミシン目57から第2ミシン目58までの部分と第3ミシン目59から第4ミシン目60までの部分とを、第2ミシン目58から第3ミシン目59までの部分に貼り合わせる。これにより、RFIDラベル100が完成する。
【0034】
本実施形態では、ラベル基材50に第1ミシン目57、第2ミシン目58、第3ミシン目59、及び第4ミシン目60を設けているので、RFIDラベル100を製造する際に、ラベル基材50を折る位置にずれが生じることを防止できる。
【0035】
特に、本実施形態では、上述したように、第1ミシン目57から第2ミシン目58までの長さが、第3ミシン目59から第4ミシン目60までの長さと等しい。
【0036】
また、第1ミシン目57から第2ミシン目58までの長さと第3ミシン目59から第4ミシン目60までの長さとを合計した長さが、第2ミシン目58から第3ミシン目59までの長さと等しい。
【0037】
そのため、第3工程でラベル基材50を第2ミシン目58及び第3ミシン目59で折り曲げる際に、バランスよく折り曲げることができる。これにより、RFIDラベル100の形状ばらつきを抑制できる。
【0038】
続いて、図5図6を参照しながらRFIDラベル100の使用方法について説明する。
【0039】
図5は、RFIDラベル100の使用方法について説明するための図である。図6は、RFIDラベル100を貼付した被着体200に他の物体300を積層した状態を示す図である。被着体200及び他の物体300は、例えば、金属板である。
【0040】
図5に示すように、RFIDラベル100は、RFIDインレイ20を被着体200の端部よりも外側に位置させて、ラベル粘着部11により被着体200に貼付される。RFIDラベル100は、被着体200の上面に貼付してもよいし、下面に貼付してもよい。
【0041】
RFIDインレイ20を被着体200の端部よりも外側に位置させてRFIDラベル100を被着体200に貼付することで、RFIDインレイ20が被着体200の影響を受けなくなる。
【0042】
図6に示すように、被着体200に他の物体300が積層された場合は、第2タブ13の先端が他の物体300と当接することで、RFIDインレイ20と他の物体300との間に隙間が形成される。よって、RFIDラベル100を貼付した被着体200に他の物体300が積層されてもRFIDインレイ20の性能を確保できる。
【0043】
また、被着体200におけるRFIDラベル100を貼付していない面に他の物体300が積層された場合、例えば、RFIDラベル100が貼付されていない面を下側にして被着体200を他の物体300に載置した場合は、第1タブ12の先端が他の物体300と当接することで、RFIDインレイ20と他の物体300との間に隙間が形成される。
【0044】
なお、図7に変形例として示すように、RFIDインレイ20を第1タブ12に設けてもよいし、図8に他の変形例として示すように、RFIDインレイ20を第1タブ12及び第2タブ13に亘って設けてもよい。また、RFIDインレイ20を第2タブ13に設けてもよい(図示せず)。
【0045】
これらの場合も、RFIDラベル100を貼付した被着体200に他の物体300が積層されても、RFIDインレイ20と他の物体300との間に隙間が形成される。よって、RFIDインレイ20の性能を確保できる。
【0046】
第1タブ12及び/又は第2タブ13にRFIDインレイ20が設けられたRFIDラベル100を製造する場合は、図4の第1工程で、RFIDインレイ20を第2基材粘着部54に貼り付ける。
【0047】
以上のように構成されたRFIDラベル100、ラベル基材50、及びRFIDラベル100の使用方法の主な作用効果についてまとめて説明する。
【0048】
RFIDラベル100は、本体部10の一端側において、一方の面に設けられたラベル粘着部11と、本体部10の他端側において、一方の面側に突出する第1タブ12と、本体部10の他端側において、他方の面側に突出する第2タブ13と、ラベル粘着部11と重ならない位置に設けられたRFIDインレイ20と、を有する。
【0049】
RFIDインレイ20は、本体部10に設けてもよいし、第1タブ12に設けてもよいし、第2タブ13に設けてもよい。また、RFIDインレイ20は、第1タブ12及び第2タブ13に設けてもよい。
【0050】
これによれば、RFIDインレイ20を被着体200の端部よりも外側に位置させてラベル粘着部11によりRFIDラベル100を被着体200に貼付することができる。この状態では、RFIDインレイ20が被着体200の影響を受けることがない。また、被着体200に他の物体300が積層された場合は、第1タブ12の先端又は第2タブ13の先端が他の物体300と当接することで、RFIDインレイ20と他の物体300との間に隙間が形成される。よって、RFIDラベル100を貼付した被着体200に他の物体300が積層されてもRFIDインレイ20の性能を確保できる。
【0051】
RFIDラベル100を製造するためのラベル基材50は、長手方向において、一端側から順に、第1基材粘着部52と、第1非粘着部53と、第2基材粘着部54と、第2非粘着部55と、第3基材粘着部56と、を有する。
【0052】
これによれば、第1基材粘着部52と第3基材粘着部56とを貼り合わせる際に、第2非粘着部55の両端部が互いに張り合わされてしまう作業ミスが発生する可能性を低減できる。
【0053】
長手方向において、第1基材粘着部52の長さは、第3基材粘着部56の長さよりも長い。
【0054】
これによれば、第1基材粘着部52と第3基材粘着部56とを貼り合わせるだけで、RFIDラベル100におけるラベル粘着部11が形成される。
【0055】
ラベル基材50は、第1非粘着部53に形成された第1ミシン目57と、第2基材粘着部54に形成された第2ミシン目58及び第3ミシン目59と、第2非粘着部55に形成された第4ミシン目60と、を有する。
【0056】
これによれば、RFIDラベル100を製造する際に、ラベル基材50を折る位置にずれが生じることを防止できる。
【0057】
第1ミシン目57から第2ミシン目58までの長さは、第3ミシン目59から第4ミシン目60までの長さと等しく、第1ミシン目57から第2ミシン目58までの長さと第3ミシン目59から第4ミシン目60までの長さとを合計した長さは、第2ミシン目58から第3ミシン目59までの長さと等しい。
【0058】
これによれば、ラベル基材50を第2ミシン目58及び第3ミシン目59で折り曲げる際に、バランスよく折り曲げることができる。よって、RFIDラベル100の形状ばらつきを抑制できる。
【0059】
RFIDラベル100は、RFIDインレイ20を被着体200の端部よりも外側に位置させてラベル粘着部11により被着体200に貼付して使用する。
【0060】
これによれば、RFIDインレイ20が被着体200の影響を受けることがない。また、被着体200に他の物体300が積層された場合は、第1タブ12の先端又は第2タブ13の先端が他の物体300と当接することで、RFIDインレイ20と他の物体300との間に隙間が形成される。よって、RFIDラベル100を貼付した被着体200に他の物体300が積層されてもRFIDインレイ20の性能を確保できる。
【0061】
被着体200は、金属板であってもよい。
【0062】
本実施形態に係るRFIDラベル100の使用方法によれば、被着体200が金属板であっても、RFIDインレイ20の性能を確保できる。
【0063】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
【0064】
例えば、上記実施形態では、ラベル基材50が、第1非粘着部53及び第2非粘着部55を有する。しかしながら、ラベル基材50が、第1非粘着部53及び第2非粘着部55を有していなくてもよい。
【0065】
また、上記実施形態では、ラベル基材50が、第1ミシン目57、第2ミシン目58、第3ミシン目59、及び第4ミシン目60を有する。しかしながら、ラベル基材50が、第1ミシン目57、第2ミシン目58、第3ミシン目59、及び第4ミシン目60を有していなくてもよい。
【0066】
また上記実施形態では、図4の第1工程において、RFIDインレイ20を第1基材粘着部52に貼り付けている。しかしながら、第1工程において、RFIDインレイ20を第3基材粘着部56に貼り付けてもよい。RFIDインレイ20を第1基材粘着部52に貼り付けた場合は、RFIDインレイ20を第3基材粘着部56に貼り付けた場合よりも、第2工程を容易に行うことができる。
【符号の説明】
【0067】
10 本体部
11 ラベル粘着部
12 第1タブ
13 第2タブ
20 RFIDインレイ
21 アンテナ
22 ICチップ
50 ラベル基材
51 シート
52 第1基材粘着部
53 第1非粘着部
54 第2基材粘着部
55 第2非粘着部
56 第3基材粘着部
57 第1ミシン目
58 第2ミシン目
59 第3ミシン目
60 第4ミシン目
100 RFIDラベル
200 被着体(金属板)
300 他の物体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8