(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023151193
(43)【公開日】2023-10-16
(54)【発明の名称】マッチング提供システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20231005BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022060668
(22)【出願日】2022-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】518056955
【氏名又は名称】株式会社スーパースポーツコレクション
(74)【代理人】
【識別番号】100085316
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 三雄
(74)【代理人】
【識別番号】100171572
【弁理士】
【氏名又は名称】塩田 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100213425
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 正憲
(74)【代理人】
【識別番号】100221707
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100224915
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 茉友
(72)【発明者】
【氏名】香野 大輔
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】 洗車を要求するユーザと、洗車を行う洗車者にとって利便性の高いマッチング提供システムを提供する。
【解決手段】 システム1は、システム1を管理する管理者が用いる管理サーバ2と、洗車を要求するユーザが用いるユーザ端末3と、ユーザからの要望に応じて洗車を行う洗車者が用いる洗車者端末4とを含む。ユーザは、ユーザ端末3から管理サーバ2に対し、洗車要求を送信する。洗車要求を受信した管理サーバ2は、洗車者端末4に対して案件情報を送信する。洗車者が案件を受け入れる場合には、洗車者端末4から管理サーバ2に対し、受入情報を送信する。管理サーバ2は、受入情報の受信を受けて、ユーザと洗車者とをマッチングする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の車両に対しての洗車を要求するユーザが使用するユーザ端末と、前記車両が存在する場所に行って前記車両を洗車する洗車者が使用する洗車者端末と、前記ユーザ端末および前記洗車者端末に対して通信回線を通じて接続された管理サーバと、を含み、
前記管理サーバは、
前記ユーザ端末からユーザによる洗車の要求である洗車要求を表す洗車要求情報を受信する洗車要求受信手段と、
前記洗車者端末に対して、前記洗車要求情報に対応する案件情報を送信する案件送信手段と、
前記洗車者端末から前記案件情報に表された案件を受け入れたことを表す受入情報を受信する受入情報受信手段と、
前記受入情報を受信することで前記洗車要求情報を送信したユーザ端末を使用する前記ユーザと、前記受入情報を送信した前記洗車者端末を使用する前記洗車者とをマッチさせるマッチング手段と、を含む
ことを特徴とするマッチング提供システム。
【請求項2】
前記ユーザ端末が、前記管理サーバから所定日時に洗車可能な複数の前記洗車者の情報を受け取って、前記洗車者を選択可能に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載のマッチング提供システム。
【請求項3】
前記洗車者が行った投稿を表示する投稿表示手段を含み、
前記ユーザによって選択された所定の前記投稿を行った前記洗車者を指定して、前記洗車要求情報を送信する
ことを特徴とする、請求項1または2に記載のマッチング提供システム。
【請求項4】
前記洗車要求情報には、前記洗車要求を行ったユーザが所望する、追加的な洗車における工程である追加工程を表す情報が含まれ、
前記マッチング手段は、
前記洗車要求情報を送信したユーザ端末を使用する前記ユーザと、前記追加工程を行うことができる前記洗車者であり、前記受入情報を送信した前記洗車者端末を使用する前記洗車者とをマッチさせる
ことを特徴とする、請求項1~3のいずれか1つに記載のマッチング提供システム。
【請求項5】
前記洗車者端末には、
複数の前記案件情報が、前記車両の存在する場所と前記洗車者の存在する場所とに基づいて、選択されて表示される
ことを特徴とする、請求項1~4のいずれか1つに記載のマッチング提供システム。
【請求項6】
前記洗車者端末には、
複数の前記案件情報が、前記車両の存在する場所と前記洗車者の存在する場所とに基づいて、ソートされて表示される
ことを特徴とする、請求項1~5のいずれか1つに記載のマッチング提供システム。
【請求項7】
前記案件情報には、前記車両が存在する場所が、前記車両が存在するエリアの情報により表されており、
前記管理サーバは、
前記マッチング手段により前記ユーザと前記洗車者とをマッチさせた後に、前記洗車者端末に対して前記ユーザの車両が存在する地点の情報を送信する
ことを特徴とする、請求項1~6のいずれか1つに記載のマッチング提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッチング提供システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、出張サービス提供システムの先行技術として、特許文献1のものが知られている。これは、ユーザが指定した時間帯に作業を完了することができる作業員を算出し、その作業員に対して作業を発注しようとするものである。
【0003】
しかし、従来技術は、アルゴリズムにより洗車者を選択するため、ユーザの望む洗車者に洗車を依頼することはできなかった。
【0004】
また、洗車者同士の技量に差があったとしても、これを考慮することができないという問題もあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、従来の出張サービス提供システムは、洗車を要求するユーザと、洗車を行う洗車者にとって利便性の高いものではなかった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、上記課題を解決する手段として本発明に係るマッチング提供システムは、所定の車両に対しての洗車を要求するユーザが使用するユーザ端末と、前記車両が存在する場所に行って前記車両を洗車する洗車者が使用する洗車者端末と、前記ユーザ端末および前記洗車者端末に対して通信回線を通じて接続された管理サーバと、を含み、前記管理サーバは、前記ユーザ端末からユーザによる洗車の要求である洗車要求を表す洗車要求情報を受信する洗車要求受信手段と、前記洗車者端末に対して、前記洗車要求情報に対応する案件情報を送信する案件送信手段と、前記洗車者端末から前記案件情報に表された案件を受け入れたことを表す受入情報を受信する受入情報受信手段と、前記受入情報を受信することで前記洗車要求情報を送信したユーザ端末を使用する前記ユーザと、前記受入情報を送信した前記洗車者端末を使用する前記洗車者とをマッチさせるマッチング手段と、を含む
ことを特徴とする。
【0008】
また、前記ユーザ端末が、前記管理サーバから所定日時に洗車可能な複数の前記洗車者の情報を受け取って、前記洗車者を選択可能に表示することとしてもよい。
【0009】
さらに、前記洗車者が行った投稿を表示する投稿表示手段を含み、前記ユーザによって選択された所定の前記投稿を行った前記洗車者を指定して、前記洗車要求情報を送信する
ことを特徴とすることとしてもよい。
【0010】
さらにまた、前記洗車要求情報には、前記洗車要求を行ったユーザが所望する、追加的な洗車における工程である追加工程を表す情報が含まれ、前記マッチング手段は、前記洗車要求情報を送信したユーザ端末を使用する前記ユーザと、前記追加工程を行うことができる前記洗車者であり、前記受入情報を送信した前記洗車者端末を使用する前記洗車者とをマッチさせることとしてもよい。
【0011】
また、前記洗車者端末には、複数の前記案件情報が、前記車両の存在する場所と前記洗車者の存在する場所とに基づいて、選択されて表示されることとしてもよい。
【0012】
さらに、前記洗車者端末には、複数の前記案件情報が、前記車両の存在する場所と前記洗車者の存在する場所とに基づいて、ソートされて表示されることとしてもよい。
【0013】
さらにまた、前記案件情報には、前記車両が存在する場所が、前記車両が存在するエリアの情報により表されており、前記管理サーバは、前記マッチング手段により前記ユーザと前記洗車者とをマッチさせた後に、前記洗車者端末に対して前記ユーザの車両が存在する地点の情報を送信することとしてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明にかかるマッチングシステムによれば、従来技術と比べて、利便性の高いマッチングを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図2】システム1を構成するハードウェアの構成を説明するハードウェア構成図である。
【
図3】本実施例にかかるユーザ情報を保持するテーブルを表す図である。
【
図4】本実施例にかかる洗車者情報を表す図である。
【
図7】本実施例にかかるシステム1の機能連関図である。
【
図8】ユーザが洗車者を特定して洗車要求を出す場合の、情報の流れを表す説明図である。
【
図9】ユーザは洗車者を所定のランキングにより選択する場合の、情報の流れを表す説明図である。
【
図10】ユーザが条件を指定して洗車要求を出す場合の、情報の流れを表す説明図である。
【
図11】ユーザ端末3の表示部に表示される画面例を表す図である。
【
図12】ユーザ端末3の表示部に表示される画面例を表す図である。
【
図13】ユーザ端末3の表示部に表示される画面例を表す図である。
【
図14】ユーザ端末3の表示部に表示される画面例を表す図である。
【
図15】ユーザ端末3の表示部に表示される画面例を表す図である。
【
図16】受信した案件情報を表示する画面例を表す図である。
【
図17】洗車者端末4の表示部に表示される画面例を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係る実施の形態を、図を参照しながら詳しく説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0017】
<全体構成>
図1を用いて、マッチング提供システム1(以下、単に「システム1」という。)にかかる実施形態の全体構成を説明する。
図1は、システム1の全体概略図である。
【0018】
システム1は、所定の車両に対しての洗車を要求するユーザと、所定の車両が存在する場所に行って車両を洗車する洗車者とのマッチングを提供するシステムである。システム1は、管理サーバ2と、ユーザ端末3と、洗車者端末4と、を含んで構成される。
【0019】
管理サーバ2は、システム1を管理・運営し、ユーザと洗車者とのマッチングを提供するシステム管理者が使用する端末である。ユーザ端末3は、ユーザが使用する端末である。洗車者端末4は、洗車者が使用する端末である。
【0020】
管理サーバ2とユーザ端末3とは、それぞれ通信機能を有し、通信回線Nを通じて接続されている。同様に、管理サーバ2と洗車者端末4とも、それぞれ通信機能を有し、通信回線Nを通じて接続されている。
【0021】
なお、「車両」とは、いわゆる乗用車に限られず、自動車、自動二輪車および特殊自動車、原動機付自転車、軽車両、トローリーバスならびに一輪車等を含むあらゆる車両と解釈すべきである。
【0022】
本システム1は、ユーザが使用するユーザ端末3と、洗車者が使用する洗車者端末4と、ユーザ端末3および洗車者端末4に対して通信回線Nを通じて接続された管理サーバ2とを含む。そして、管理サーバ2は、ユーザ端末3からユーザによる洗車の要求である洗車要求を表す洗車要求情報を受信する洗車要求受信手段M703と、洗車者端末4に対して、洗車要求情報に対応する案件情報を送信する案件送信手段M704と、洗車者端末4から案件情報に表された案件を受け入れたことを表す受入情報を受信する受入情報受信手段M709と、受入情報を受信することで洗車要求情報を送信したユーザ端末3を使用するユーザと、受入情報を送信した洗車者端末4を使用する洗車者とをマッチさせるマッチング手段M710と、を含む。
【0023】
本実施形態におけるマッチング提供システム1は、上述のとおり、管理サーバ2が、ユーザ端末3からユーザによる洗車の要求である洗車要求を表す洗車要求情報を受信する。
このため、管理サーバ2がユーザ端末3から送信された洗車要求情報を受信することで、管理サーバ2はユーザによる所定の車両に対しての洗車の要求を認識することができる。
【0024】
本実施形態におけるマッチング提供システム1は、上述のとおり、管理サーバ2が、洗車者端末4に対して、洗車要求情報に対応する案件情報を送信する。
このため、管理サーバ2は、ユーザの洗車要求に対応する案件情報を洗車者端末4に送信することで、洗車者端末4を使用する洗車者に対して、所定のユーザによる洗車要求の存在を伝えることができる。
【0025】
本実施形態におけるマッチング提供システム1は、上述のとおり、管理サーバ2が、洗車者端末4から案件情報に表された案件を受け入れたことを表す受入情報を受信する。
このため、管理サーバ2が洗車者端末4から受入情報を受信することで、管理サーバ2は所定の洗車要求情報に対応する案件情報に表された案件を受け入れた洗車者を認識することができる。
【0026】
本実施形態におけるマッチング提供システム1は、上述のとおり、管理サーバ2が、受入情報の受信をトリガーとして、洗車要求情報を送信したユーザ端末3を使用するユーザと、受入情報を送信した洗車者端末4を使用する洗車者とをマッチさせる。
これにより、管理サーバ2が、受入情報において受け入れられた案件に対応する洗車要求情報を認識し、洗車要求情報を送信したユーザ端末3を使用するユーザと、受入情報を送信した洗車者端末4を使用する洗車者とを認識することができる。これによって、所定の車両に対しての洗車を要求するユーザと、ユーザによる洗車要求に対応する案件を受け入れて洗車を行う洗車者とをマッチさせる。
【0027】
本実施形態におけるマッチング提供システム1は、以上の構成を具備することにより、所定の車両に対しての洗車を要求するユーザと、ユーザによる洗車要求に対応する案件を受け入れて洗車を行う洗車者とのマッチングを提供する。本開示はこれにより、従来と比べて、より利便性の高いマッチング提供システム1を提案するものである。
【0028】
<第1実施例>
以下、システム1の実施例の一例を説明する。
図1のように、システム1は、管理サーバ2、ユーザ端末3、洗車者端末4を含んで構成される。
【0029】
システム1を構成する各装置(管理サーバ2、ユーザ端末3、洗車者端末4)は、コンピュータである。一般に流通するスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等もしくはこれらの組み合わせによって構成されていてもよく、本実施形態にかかるシステム1を実施するために特有に構成されたものであってもよい。
【0030】
(管理サーバ2のハードウェア構成)
【0031】
本実施例にかかる管理サーバ2のハードウェア構成を、
図2を用いて説明する。
図2は、システム1を構成するハードウェアの構成を説明するハードウェア構成図である。
【0032】
管理サーバ2は、制御部21と、入力部22と、表示部23と、通信部24と、主記憶部25aおよび補助記憶部25bを含んで構成される記憶部25とがそれぞれ協働することで、本実施例に特有の情報処理を行う。
【0033】
制御部21は、例えば一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置若しくはこれらの組み合わせによって構成することができる。制御部21は、補助記憶部25bに記憶されたプログラムを読み出し、主記憶部25aと協働することで、様々な情報処理若しくは制御処理などの演算処理を行う。
【0034】
入力部22は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等の入力手段若しくはこれらの組み合わせによって構成することができる。入力部22は、システム管理者の操作を受けることで、所定の情報の入力を可能とする。
【0035】
表示部23は、例えば液晶、有機EL等のディスプレイ、タッチパネル、プロジェクター等の表示手段若しくはこれらの組み合わせによって構成することができる。表示部23には、制御部の処理によって所定の情報が表示される。
【0036】
通信部24は、例えば、アンテナ、通信モジュール等の通信用装置若しくはこれらの組み合わせによって構成することができる。通信部24は、管理サーバ2を通信回線Nに接続することで、ユーザ端末3および洗車者端末4との情報の送受信を可能とする。通信回線Nは、インターネットであることが好ましい。
【0037】
主記憶部25aは、例えばSRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリ等の一時的な記憶領域若しくはこれらの組み合わせにより構成することができる。主記憶部25aは、制御部21が様々な演算処理を行うために必要なデータを一時的に記憶する。
【0038】
補助記憶部は25b、例えばHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の不揮発性記憶領域若しくはこれらの組み合わせによって構成することができる。補助記憶部25bは、制御部21が処理を実行するために必要なプログラム及びデータ、その他のプログラムやデータを記憶する。より具体的には、例えば、ユーザ情報、洗車者情報、取引情報または投稿情報などを保管する。
【0039】
図3を用いて、ユーザ情報について説明する。
図3は、本実施例にかかるユーザ情報を保持するテーブルを表す図である。なお、本実施形態においては、一例としてテーブル形式でデータを格納する構成を説明するが、データを格納する構成はこれに限られるものではない。例えば、本実施例にかかるようなリレーショナルデータベースであってもよいし、ツリー構造のデータベースや、ネットワーク構造を有するデータベースであっても適宜採用することができる。
【0040】
ユーザ情報には、少なくとも、一のユーザを特定する情報が含まれていることが好ましい。具体的には、例えば、ユーザIDなどの識別子を用いることができる。さらに好ましくは、ユーザ情報には、少なくとも、一のユーザを特定する情報と、ユーザが洗車を望む車両の存在する地点の情報が含まれることが好ましい。一のユーザを特定する情報が含まれていることにより、ユーザ端末3を使用するユーザを特定することができ、ユーザに対しマッチングを提供することができる。また、車両の存在する地点の情報が含まれていることにより、洗車者が洗車するために行く駐車場の場所を特定することができる。地点の情報として、例えば住所を用いることができる。
【0041】
図3のテーブルに示すように、本実施例にかかるユーザの情報には、ユーザID、氏、名、地域、住所、車種、駐車場情報が含まれる。ユーザIDとは、一のユーザを特定する識別子を表す。氏は、ユーザの氏を表す。名は、ユーザの名を表す。地域は、洗車される車両が駐車される地域を表す。住所は、洗車される車両が駐車される住所を表す。車種は、洗車される車両の車種を表す。駐車場情報は、駐車場に関する情報を表す。
【0042】
氏、名のフィールドは、組み合わせて一つの「氏名」フィールドとしてもよい。また、氏、名のフィールドの他、ユーザのニックネームを格納するニックネームフィールドを設けてもよい。氏および名の情報またはニックネームなどの名前の情報が記憶されることにより、洗車者にユーザの名前を伝えることができ、名前の情報を記録しない場合と比べて、便利となる。
【0043】
地域は、洗車される車両が駐車される地点が存するエリアの名前を表す。本実施例においては、地域の名前として市町村名を採用しているが、これに限られない。例えば、地方名、都道府県名、郡名、区名、町名、藩名、旧国名その他これらに準ずる地域の名前を採用することとしてもよい。また、国または地域の名称、州名、省名、市名、ストリートの名称を採用することとしてもよい。また、独自にエリアを区分して、これを採用することとしてもよい。地域のデータは、ユーザに入力させても良いし、住所等の地点のデータから自動的に生成してもよい。地点のデータから自動的に生成する場合は、ユーザが入力する手間が省けるという効果がある。また、一定の規則に従って地域を選択するようにすれば、マッチングがしやすいという効果がある。地域の情報を記録することにより、マッチング前に地域の情報のみを伝え、地点の情報を伝えないことで、ユーザのプライバシーを守ることができる。
【0044】
本実施形態において、駐車場情報は、駐車場の広さに関する情報を格納しているが、このような態様に限られない。例えば、駐車場の位置、駐車場の面積、駐車場の設備、駐車場の所有者等の情報を格納してもよいし、駐車場の広さに関する情報とは別のフィールドにこれらを記録してもよい。駐車場情報を記録することにより、洗車者は駐車場の様子をあらかじめ知ることができ、洗車の準備がしやすくなる。
【0045】
また、本実施例においては、ユーザの車両がある地点の情報を住所により特定しているが、このような構成に限られない。例えば、緯度と経度の座標によって特定してもよい。そのような構成であれば、住所よりも細かく位置を特定できる場合がある。また、洗車者との距離を計算するに際し、簡単である。
【0046】
次に、
図4を用いて洗車者情報について説明する。
図4は、本実施例にかかる洗車者情報を保持するテーブルを表す図である。なお、本実施例においては、一例としてテーブル形式でデータを格納する構成を説明するが、データを格納する構成はこれに限られるものではない。例えば、本実施例にかかるようなリレーショナルデータベースであってもよいし、ツリー構造のデータベースや、ネットワーク構造を有するデータベースであっても適宜採用することができる。
【0047】
洗車者情報には、少なくとも一の洗車者を特定する情報が含まれることが好ましい。具体的には、例えば、洗車者IDなどの識別子を用いることができる。一の洗車者を特定する情報が含まれていることにより、洗車者端末4を使用する洗車者を特定することができ、洗車者に対しマッチングを提供することができる。
【0048】
図4に示すように、本実施例にかかる洗車者の情報には、洗車者ID、氏、名、地域、住所、追加工程、ランク、評価数、洗車回数、洗車金額が含まれる。洗車者IDとは、一の洗車者を特定するし識別子を表す。氏は、洗車者の氏を表す。名は、洗車者の名を表す。地域は、洗車者の住所などの地点が存するエリアの名前を表す。追加工程は、洗車者が行うことができる、洗車における追加的な工程である追加工程を表す。ランクは、洗車者に対し付与されるランクを表す。評価数とは、後述するタイムラインへの投稿について、他のユーザまたは洗車者から評価(いいね等)をされた回数を表す。洗車回数とは、過去の洗車回数を表す。洗車金額とは、過去に行った洗車により受け取った対価の合計を表す。
【0049】
氏、名のフィールドは、組み合わせて一つの「氏名」フィールドとしてもよい。また、氏、名フィールドの他、洗車者のニックネームを格納するニックネームフィールドを設けてもよい。
【0050】
本実施形態においては、地域の名前として市町村名を採用しているが、これに限られない。例えば、地方名、都道府県名、郡名、区名、町名、藩名、旧国名その他これらに準ずる地域の名前を採用することとしてもよい。また、国または地域の名称、州名、省名、市名、ストリートの名称を採用することとしてもよい。また、独自にエリアを区分して、これを採用することとしてもよい。地域のデータは、ユーザに入力させても良いし、住所等の地点のデータから自動的に生成してもよい。地点のデータから自動的に生成する場合は、ユーザが入力する手間が省けるという効果がある。また、一定の規則に従って地域を選択するようにすれば、マッチングがしやすいという効果がある。
【0051】
また、本実施例においては、洗車者の位置を住所により特定しているが、このような構成に限られない。例えば、緯度と経度の座標によって特定してもよい。そのような構成であれば、住所よりも細かく位置を特定できる場合がある。また、ユーザの車両との距離を計算するに際し、簡単である。
【0052】
追加工程のフィールドには、基本的な洗車工程に加えて、洗車者が行うことができる追加的な洗車における工程が含まれる。追加工程は、例えば、水洗い洗車を基本的な洗車として、界面活性剤を用いる工程や、特別な溶剤を用いる工程、ワックスを塗布する工程、コーティング剤を塗布する工程、車内清掃を行う工程、トランクルームを清掃する工程、油膜を除去する工程、ホイールを清掃する工程、車両の下回りを洗浄する工程、鉄粉を除去する工程、タイヤを交換する工程、塗装をする工程、その他これらに準ずるものを適宜採用することができる。しかし、これらに限られず、追加工程のフィールドには適宜必要なものを採用して格納することができる。追加工程の情報を記録することにより、ユーザのニーズに合わせた洗車を提供することができる。
【0053】
本実施例においては、プランとオプションの観点から、追加工程を2つのフィールドに分けて記憶するという構成をとっている。例えば、プランには、システム管理者が一定の洗車様式を複数定め、それをプランとすることができる。また、プランには含まれない追加工程をオプションとすることができる。このように構成することにより、プランとオプションを組み合わせて洗車要求を行えるため、よりユーザのニーズに合わせた洗車を行うことができる。しかし、このような構成に限られない。いずれの工程がプランに属し、いずれの工程がオプションに属するかは、当業者が適宜必要に応じて変更することができる。
【0054】
例えば、追加工程の単一のフィールドにプランとオプションの情報を包含して格納するという構成であってもよい。また、追加工程は、プランやオプション以外の観点から適宜必要な項目を追加してもよい。
【0055】
ランクは、洗車者の技能レベル、ユーザからの投稿に対する評価、実行可能な洗車工程、過去の洗車回数、ユーザへの満足度調査またはこれらに準ずるものの群から選ばれる1または2以上を組み合わせた指標を採用することができる。ランクは、一つの観点からのランクに限られず、複数種類の観点から作成されたランクを、それぞれフィールドを設けて格納することとしてもよい。
【0056】
洗車金額は月別、年別または累計などの期間ごとに、洗車の対価の合計を格納することとしてもよい。このような構成であれば、洗車者の業績をそれぞれの期間に合わせて集計し、ランキングを作成することができる。これにより、ユーザはより技能の高い洗車者とマッチングすることができる。しかし、このような構成に限られず、適宜必要な期間の合計を採用することができる。
【0057】
また、洗車の対価の基本料金を記憶する構成であってもよい。このように構成すれば、洗車者は自己の洗車料金を自分でコントロールすることができる。
【0058】
なお、ユーザ情報および洗車者情報には、ユーザまたは洗車者の年齢を格納することとしてもよい。このような構成であれば、マッチングに際し、相手方の年齢を考慮することができ、より利便性の高いマッチングを提供することができる。
【0059】
続いて、
図5を用いて取引情報について説明する。
図5は、実施例にかかる取引情報を保持するテーブルを表す図である。なお、本実施形態においては、一例としてテーブル形式でデータを格納する構成を説明するが、データを格納する構成はこれに限られるものではない。例えば、本実施形態にかかるようなリレーショナルデータベースであってもよいし、ツリー構造のデータベースや、ネットワーク構造を有するデータベースであっても適宜採用することができる。
【0060】
取引情報には、少なくとも、取引情報を識別する識別子と、ユーザを特定する識別子と、洗車者を識別する識別子とが含まれることが好ましい。取引情報の識別子があれば、取引情報を管理しやすい。取引情報の識別子として、例えば、取引IDを使用することができる。ユーザと洗車者の識別子の情報があれば、ユーザと洗車者とをマッチさせる事ができる。さらに好ましくは、ユーザを特定する識別子と、洗車者を識別する識別子と、洗車日時を表す情報とが含まれるとよい。洗車日時が含まれることにより、ユーザまたは洗車者は、洗車日時を指定したマッチングが可能となる。
【0061】
図5のテーブルに示すように、本実施例にかかる取引情報には、取引ID、ユーザID、洗車者ID、日時、プラン、追加工程、ステータスが含まれる。取引IDは、一の取引を特定する識別子を表す。ユーザIDは、その取引にかかるユーザの識別子を表す。洗車者IDは、その取引にかかる洗車者の識別子を表す。日時は、洗車が行われる日時を表す。プランは、その取引において選択されたプランを表す。ステータスは、その取引のステータスを表す。
【0062】
ステータスは、例えば、洗車要求受信済み、案件情報送信済み、受入情報受信済み、マッチング成立、マッチング不成立、洗車中または取引終了などのステータスを記録するために用いられる。記録される内容は、これらに限られず、適宜適当なものを採用することができる。
【0063】
なお、本実施例においては、追加工程のうち、プランのみを記憶している。これにより、ユーザは、プランを指定して洗車要求を行うことができる。しかし、このような構成に限られず、プランとオプションを記憶する構成であってもよい。その場合は、ユーザは、プランとオプションを指定して洗車要求を行うことができる。
【0064】
投稿情報について説明する。投稿情報はタイムラインに表示される投稿に関する情報を保持するためのテーブルである。投稿情報には、例えば、投稿を特定する識別子、投稿者の識別子、投稿文や画像、動画、評価数またはコメントなどを記録されるよう構成することができる。
【0065】
(ユーザ端末3のハードウェア構成)
次に、本実施例にかかるユーザ端末3のハードウェア構成を、
図2を用いて説明する。
【0066】
ユーザ端末3は、制御部31と、入力部32と、表示部33と、通信部34と、主記憶部35aおよび補助記憶部35bを含んで構成される記憶部35とがそれぞれ協働することで、本実施例に特有の情報処理を行う。
【0067】
制御部31は、例えば一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置若しくはこれらの組み合わせによって構成することができる。制御部31は、補助記憶部35bに記憶されたプログラムを読み出し、主記憶部35aと協働することで、様々な情報処理若しくは制御処理などの演算処理を行う。
【0068】
入力部32は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等の入力手段若しくはこれらの組み合わせによって構成することができる。入力部32は、システム管理者の操作を受けることで、所定の情報の入力を可能とする。
【0069】
表示部33は、例えば液晶、有機EL等のディスプレイ、タッチパネル、プロジェクター等の表示手段若しくはこれらの組み合わせによって構成することができる。表示部33には、制御部31の処理によって所定の情報が表示される。
【0070】
通信部34は、例えば、アンテナ、通信モジュール等の通信用装置若しくはこれらの組み合わせによって構成することができる。通信部34は、ユーザ端末3を通信回線Nに接続することで、少なくとも管理サーバ2との情報の送受信を可能とする。通信回線Nは、インターネットであることが好ましい。
【0071】
主記憶部35aは、例えばSRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリ等の一時的な記憶領域若しくはこれらの組み合わせにより構成することができる。主記憶部35aは、制御部31が様々な演算処理を行うために必要なデータを一時的に記憶する。
【0072】
補助記憶部35bは、例えばHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の不揮発性記憶領域若しくはこれらの組み合わせによって構成することができる。補助記憶部35bは、制御部31が処理を実行するために必要なプログラム及びデータ、その他のプログラムやデータを記憶する。具体的には、例えば、システム1におけるユーザ端末3用のプログラムを記憶する。
【0073】
(洗車者端末4のハードウェア構成)
次に、本実施例にかかる洗車者端末4のハードウェア構成を、
図2を用いて説明する。
【0074】
洗車者端末4は、制御部41と、入力部42と、表示部43と、通信部44と、主記憶部45aおよび補助記憶部45bを含んで構成される記憶部45とがそれぞれ協働することで、本実施例に特有の情報処理を行う。
【0075】
制御部41は、例えば一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置若しくはこれらの組み合わせによって構成することができる。制御部41は、補助記憶部45bに記憶されたプログラムを読み出し、主記憶部45aと協働することで、様々な情報処理若しくは制御処理などの演算処理を行う。
【0076】
入力部42は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等の入力手段若しくはこれらの組み合わせによって構成することができる。入力部42は、システム管理者の操作を受けることで、所定の情報の入力を可能とする。
【0077】
表示部43は、例えば液晶、有機EL等のディスプレイ、タッチパネル、プロジェクター等の表示手段若しくはこれらの組み合わせによって構成することができる。表示部43には、制御部41の処理によって所定の情報が表示される。
【0078】
通信部44は、例えば、アンテナ、通信モジュール等の通信用装置若しくはこれらの組み合わせによって構成することができる。通信部44は、洗車者端末4を通信回線Nに接続することで、少なくとも管理サーバ2との情報の送受信を可能とする。通信回線Nは、インターネットであることが好ましい。
【0079】
主記憶部45aは、例えばSRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリ等の一時的な記憶領域若しくはこれらの組み合わせにより構成することができる。主記憶部45aは、制御部41が様々な演算処理を行うために必要なデータを一時的に記憶する。
【0080】
補助記憶部45bは、例えばHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の不揮発性記憶領域若しくはこれらの組み合わせによって構成することができる。補助記憶部45bは、制御部41が処理を実行するために必要なプログラム及びデータ、その他のプログラムやデータを記憶する。具体的には、例えば、システム1における洗車者端末4用のプログラムを記憶する。
【0081】
(第1実施例における各手段とそれらの関係性)
次に、
図7を用いて、本実施例にかかるシステム1を構成する装置のハードウェア要素およびこれらが記憶するプログラムによって実現されるシステム1の各手段と、それら手段の関係性について説明する。
図7は、本実施例にかかるシステム1の機能説明図である。
【0082】
図7に示すように、管理サーバ2は、そのハードウェア要素と、その記憶部に記憶されたプログラムによって構成される、洗車要求受信手段M703と、案件送信手段M704と、受入情報受信手段M709と、マッチング手段M710と、ランキング生成手段M712と、ランキング送信手段M713と、投稿処理手段M717と、を有する。また、ユーザ端末3は、そのハードウェア要素と、その記憶部に記憶されたプログラムによって構成される、洗車要求入力手段M701と、洗車要求送信手段M702と、ランキング要求手段M711と、ランキング受信手段M714と、ランキング表示手段M715を有する。さらに、洗車者端末4は、そのハードウェア要素と、その記憶部に記憶されたプログラムによって構成される、案件情報受信手段M705と、案件情報表示手段M706と、受入情報入力手段M707と、受入情報送信手段M708とを有する。またさらに、ユーザ端末3と洗車者端末4とは、それぞれ投稿手段M716と、投稿受信手段M718と,投稿表示手段M719を有する。
【0083】
洗車要求入力手段M701は、例えば、ユーザ端末3の制御部31、入力部32、表示部33、記憶部35により構成される。洗車要求入力手段M701は、洗車要求情報についてユーザからの入力を受け付ける手段である。入力された洗車要求情報は、ユーザ端末3の記憶部に少なくとも一時的に記憶するという構成を採ることができる。
【0084】
本実施例においては、ユーザに、特定の一人の洗車者を指定して洗車要求情報を入力させるという構成である。しかし、このような構成に限られず、特定の複数の洗車者を特定して指定して、または、一定の属性を持つ洗車者全員を指定して洗車要求情報を入力するという構成も採用できる。この場合、複数の洗車者によって車両が洗車されてもよいし、最初に応答情報を送信した洗車者一人に車両が洗車されてもよいし、最も対価の額が低く設定している洗車者一人に車両が洗車されてもよいし、その他の方法で洗車者が選択されてもよい。
【0085】
洗車要求送信手段M702は、例えば、ユーザ端末3の制御部31、通信部34および記憶部35により構成される。洗車要求送信手段M702は、洗車要求入力手段M701により入力された洗車要求情報を、管理サーバ2に対し送信する手段である。ユーザ端末3の記憶部35に記憶された洗車要求情報を読み出して、これを送信できるという構成であってもよい。
【0086】
洗車要求受信手段M703は、例えば、管理サーバ2の制御部21、通信部24および記憶部25により構成される。洗車要求受信手段M703は、ユーザ端末3から送信された洗車要求情報を受信し、受信した洗車要求情報に基づいて取引情報を作成し、記憶部25に保存する手段である。受信した洗車要求情報は、管理サーバ2の記憶部25に少なくとも一時的に保存するという構成を採ることができる。取引情報は、記憶部25に保存されたユーザ情報および洗車者情報の少なくとも一部を読み出して作成するという構成であってもよい。
【0087】
案件送信手段M704は、例えば、管理サーバ2の制御部21、通信部24および記憶部25により構成される。案件送信手段M704は、ユーザ端末3から送信された洗車要求情報に基づいて、案件の内容が表された案件情報を作成し、洗車者に対して案件情報を送信する手段である。案件送信手段M704は、記憶部25に記録された取引情報をもとに案件情報を作成してもよいし、一時的に保存した洗車要求情報から案件情報を作成してもよい。
【0088】
案件情報受信手段M705は、例えば、洗車者端末4の制御部41、通信部44および記憶部45により構成される。案件情報受信手段M705は、管理サーバ2から送信された案件情報を受信する手段である。受信した案件情報は、洗車者端末4の記憶部45に少なくとも一時的に記憶することとしてもよい。
【0089】
案件情報表示手段M706は、例えば、洗車者端末4の制御部41、表示部43および記憶部45により構成される。案件情報表示手段M706は、受信した案件情報を、洗車者端末4の表示部43に表示する手段である。情報は、洗車者端末4の記憶部45に少なくとも一時的に記憶されたものを読み出して表示されるという構成であってもよい。
【0090】
受入情報入力手段M707は、例えば、洗車者端末4の制御部41、入力部42および記憶部45により構成される。受入情報入力手段M707は、受信した案件情報に対し、受入情報を入力する手段である。入力された受入情報は、洗車者端末4の記憶部45に少なくとも一時的に記憶することとしてもよい。
【0091】
受入情報送信手段M708は、例えば、洗車者端末4の制御部41、通信部44および記憶部45により構成される。受入情報送信手段M708は、入力された受入情報を管理サーバ2に対し送信する手段である。洗車者端末4の記憶部45から読み出して、管理サーバ2に対し送信するという構成を採ることができる。
【0092】
受入情報受信手段M709は、例えば、管理サーバ2の制御部21、通信部24および記憶部25により構成される。受入情報受信手段M709は、洗車者から送信された受入情報を受信する手段である。受信した受入情報は、管理サーバ2の記憶部25に少なくとも一時的に保存するという構成を採ることができる。本実施例においては、洗車者が受入を承諾した場合は「受入情報受信済み」と、洗車者が受入を拒否した場合は「マッチング不成立」と、ステータスの情報を書き換えることとすることができる。このように構成することにより、各取引の段階を記録することができる。なお、取引ステータスのデータの書き換えは、これらの文字列である必要はなく、他の文字や数字、記号またはこれらの組み合わせによって構成されてもよい。
【0093】
マッチング手段M710は、例えば、管理サーバ2の制御部21および記憶部25により構成される。マッチング手段M710は、受入情報を受信することで洗車要求情報を送信したユーザ端末3を使用するユーザと、受入情報を送信した洗車者端末4を使用する洗車者とをマッチさせる。一例として本実施例においては、マッチング手段M710は、管理サーバ2が、洗車要求情報を送信したユーザ端末3におけるユーザの識別子に基づいてユーザを特定すると共に、受入情報を送信した洗車者端末4における洗車者の識別子に基づいて洗車者を特定する。そしてマッチング手段M710は、特定されたユーザ及び洗車者をマッチさせることで、受入情報を送信した洗車者が洗車要求情報を送信したユーザの洗車要求に応えることが表されたマッチング成立情報等を記憶部25に記憶する。記録する手段は、例えば、取引情報のうちステータスを表すフィールドを、マッチングが成立した場合は「マッチング成立」と、マッチングが成立しなかった場合は「マッチング不成立」と書き換えるという方法であってもよい。なお、取引ステータスのデータの書き換えは、これらの文字列である必要はなく、他の文字や数字、記号またはこれらの組み合わせによって構成されてもよい。
【0094】
ランキング要求手段M711は、例えば、ユーザ端末3の制御部31および通信部34により構成される。ランキング要求手段M711は、ユーザ端末3から管理サーバ2に対し、ランキング生成手段M712により生成されたランキング情報を要求する手段である。ユーザが入力部32に対してランキング情報を求める入力をしたことを受けて、管理サーバ2に対しランキング情報を要求する構成であってもよい。また、ユーザの求めとは関係なく、一定時間毎にランキング情報を要求するという構成であってもよい。
【0095】
ランキング生成手段M712は、例えば管理サーバ2の制御部21および記憶部25により構成される。本実施例においては、ランキング生成手段M712は、洗車回数、洗車金額、評価数についての、月別、年別、累計でのランキングであるランキング情報を生成し、これを記憶部25に記憶する手段である。なお、生成されるランキング情報は、これらに限られず、適宜適当なものを採用することができる。
【0096】
ランキング送信手段M713は、例えば、管理サーバ2の制御部21および通信部24により構成される。ランキング送信手段M713は、ユーザ端末3から送信された、ランキング要求に基づいて、ランキング生成手段M712により生成したランキング情報を、ユーザ端末3に送信する手段である。管理サーバ2の記憶部25に保存されたランキング情報を読み出して、これを送信するという構成を採ることができる。
【0097】
ランキング受信手段M714は、例えば、ユーザ端末3の制御部31、通信部34および記憶部35により構成される。ランキング受信手段M714は、ランキング要求手段M711に応じて管理サーバ2から送信されたランキング情報を受信し、これをユーザ端末3の記憶部35に記憶するという手段である。
【0098】
ランキング表示手段M715は、例えば、ユーザ端末3の制御部31、表示部33および記憶部35により構成される。ランキング表示手段M715は、ランキング受信手段M714により受信したランキング情報を、ユーザ端末3の表示部33に表示する手段である。
【0099】
投稿手段M716は、例えば、ユーザ端末3または洗車者端末4の、制御部41、入力部42、通信部44、記憶部45により構成される。投稿手段M716は、ユーザまたは洗車者からのタイムラインに対する投稿を受付け、入力された投稿を管理サーバ2に対して送信する手段である。入力された投稿は、ユーザ端末3の記憶部35または洗車者端末4の記憶部45に少なくとも一時的に記憶することという構成を採ることができる。投稿には、文字情報、画像情報または動画情報など種々の情報を含めることができる。
【0100】
投稿処理手段M717は、例えば、管理サーバ2の制御部21、通信部24、記憶部25により構成される。投稿処理手段M717は、ユーザ端末3または洗車者端末4からの、投稿を受信し、これを記憶部25に保存する。その後、投稿を所定の規則に従ってまとめ、これをユーザ端末3または洗車者端末4に対して送信する手段である。ユーザ端末3または洗車者端末4に対する投稿の送信は、管理サーバ2が投稿を受信するたびに行ってもよいし、ユーザ端末3または洗車者端末4からの要求に応じて行ってもよい。なお、所定の規則とは、例えば、ユーザまたは洗車者が継続して投稿を閲覧する登録(フォロー)をしたユーザまたは洗車者による投稿とするという構成を採ることができる。他にも、ユーザ情報または洗車者情報に記憶された地域の情報が同一のユーザまたは洗車者による投稿のみを集めるという構成を採ることができる。このような構成であれば、ユーザまたは洗車者にとって有意義な情報を送信し、表示させることができる。
【0101】
投稿受信手段M718は、例えば、ユーザ端末3の、制御部31、入力部32、通信部34、記憶部35または、洗車者端末4の、制御部41、入力部42、通信部44、記憶部45により構成される。投稿受信手段M718は、投稿処理手段M717により送信された投稿を、受信する手段である。受信した投稿は、ユーザ端末3の記憶部35または洗車者端末4の記憶部45に少なくとも一時的に記憶するという構成を採ることができる。
【0102】
投稿表示手段M719は、例えば、ユーザ端末3の制御部31、表示部33、記憶部35または、洗車者端末4の制御部41、表示部43、記憶部45により構成される。投稿表示手段M719は、ユーザまたは洗車者が行った投稿を、投稿受信手段M718により受信し、ユーザ端末3の表示部33または洗車者端末4の表示部33に表示する手段である。表示される投稿は、ユーザ端末3の記憶部35または洗車者端末4の記憶部45に記憶された投稿を読み出して表示するという構成であってもよい。
【0103】
なお、ユーザは、管理サーバ2に対し、投稿表示手段M719により表示された投稿を行った洗車者を指定して、洗車要求を送信できる構成が好ましい。このような構成であれば、投稿内容を見たユーザと、前記投稿を行った洗車者とをマッチングすることができる。また、ユーザは投稿に含まれる内容から、洗車者の人物像を知ることができることから、円滑で利便性の高いマッチングを提供することができる。
【0104】
また、ユーザは、管理サーバ2に対し、ランキング表示手段M715により表示されたランキングから洗車者を指定して、洗車要求を送信できる構成が好ましい。このような構成であれば、ランキングを見たユーザと、ランキングに掲載された洗車者とをマッチングすることができる。また、ランキングに掲載される洗車者は、他のユーザよりも洗車回数が多い等の優れた点があることから、このように構成することにより、ユーザは他の洗車者よりも技能をもった洗車者とマッチングすることができる。
【0105】
(第1実施例における処理の流れ)
以下、本実施例における処理の流れを説明する。第一実施例においては、ユーザが洗車者を特定して洗車要求情報を送信する場合の実施例を説明する。
図11~
図15は、ユーザ端末3の表示部に表示される画面を表す図である。なお、ユーザは、すでにユーザ端末3でログインしており、ユーザ端末3に対し、あらかじめ必要な登録情報を入力していることとする。
【0106】
図11は、ユーザ端末3における表示部33に表されたホーム画面の例である。ユーザ端末3のホーム画面は、洗車者端末4にも同様に表示される。ホーム画面には、家を模したアイコンのホーム、吹き出しを模したアイコンのトーク、車を模したアイコンの依頼、冠を模したアイコンのランキング、人を模したアイコンのマイページのタブが表示されており、
図11ではホームのタブが選択されている。ホーム以外のタブを押すと、それぞれのタブの画面に遷移する。
【0107】
また、ホーム画面には、他のユーザまたは洗車者が投稿手段M716により管理サーバ2に送信した投稿が、投稿受信手段M718により受信され、投稿表示手段M719により表示されている。投稿には、アイコン、ユーザまたは洗車者の氏名、画像、動画、文字、ハッシュタグ、リンクを含めることができる。投稿に対しては、コメント入力欄にコメントを入力してコメントを送信することや、評価ボタンを押して投稿に対して評価を行うことができる。これにより、ユーザ・洗車者間のコミュニケーションの促進を図ることができる。また、共有ボタンを押すことにより投稿を他のSNS等に共有することもできる。これにより、本システム1に参加していない人に対しても投稿を表示することができ、システム1への参加を促すことができる。
【0108】
さらに、図右下の丸と十字により表された投稿作成ボタンを押すと、投稿手段M716により、投稿入力を受付け、その後投稿情報を管理サーバ2に送信する。
【0109】
このように、ユーザまたは洗車者が投稿を行い、その投稿をユーザ端末3の表示部33または洗車者端末4の表示部43に表示し、その投稿に対してコメントや評価をすることができる構成である。これにより、ユーザ・洗車者間のコミュニケーションを促し、円滑で利便性の高いマッチングを提供することができる。
【0110】
図12(a)は、ユーザ端末3の表示部33に表されたトーク画面の例である。トークのタブを押すと、この画面に遷移する。
図12(a)の画面中には、テキストチャットを行った他のユーザまたは洗車者の一覧が表示されている。一のユーザまたは洗車者を選択すると、
図12(b)に遷移する。
図12(b)は、他のユーザまたは洗車者とのテキストチャットを表す画面である。テキストボックスに文字を入力し、送信アイコンを押すと、相手方にテキストを送信することができる。
【0111】
本実施例においては、画面右側のアイコンから出た吹き出しに記載された内容は、このユーザ端末3を操作するユーザが送信した内容が表示され、画面右側のアイコンから出た吹き出しに記載された内容は、他のユーザまたは洗車者が送信した内容が表示される。さらに、吹き出しには、洗車要求の内容と、受入情報の内容とが表示されている。このように、構成することにより、洗車要求と受入情報とをそれぞれが送信または受信した順番に時系列で表示させることができる。
【0112】
図13(a)は、ユーザ端末3の表示部33に表された依頼画面の例である。依頼のタブを押すと、この画面に遷移する。画面上部には、過去に行った洗車要求の履歴が表示されている。この表示は、ユーザ端末3の記憶部に記憶された洗車要求情報に基づいて行ってもよいし、管理サーバ2の記憶部25に記憶された取引情報に基づいて行ってもよい。このように構成することにより、最近の洗車の内容を知ったり、未来に行われる洗車の予定を確認したりすることができる。
【0113】
また、画面下部には、現在即時対応することができる洗車者の一覧が表示されている。このような構成により、ユーザが即時の洗車を希望する際、簡単に対応可能な洗車者を探し出すことができる。
【0114】
図14はユーザ端末3の表示部33に表示されたランキング画面の例である。ランキングタブを押すと、この画面に遷移する。本実施例においては、洗車回数、洗車金額、投稿への評価数につき、月別、年別、累計の期間における洗車者のランキングが表示されている。
【0115】
なお、ランキングの構成はこれらに限られず、他の期間や他の観点からランキングを表示することとしても良い。
【0116】
図11のマイページタブを押すと、不図示のマイページ画面に遷移する。マイページでは、自己のプロフィールを編集したり、過去の洗車履歴を確認したり、支払い方法を変更したり、その他各種の設定を行うことができる。
【0117】
以下、
図7および
図8を用いて、システム1の流れを、システム1を構成する各手段と、ユーザインターフェースとの関係から説明する。
図8は、ユーザが洗車者を特定して洗車要求を出す場合の、情報の流れを表す説明図である。
【0118】
まず、ユーザから管理サーバ2に対し、洗車要求S81が送信される。洗車要求S81の送信は、洗車要求入力手段M701と、洗車要求送信手段M702と、洗車要求受信手段M703とを含んで実現される。
【0119】
ユーザは、ユーザ端末3で洗車要求入力手段M701により、洗車要求S81の入力を受付け、洗車要求S81を作成する。洗車要求入力手段M701には、本実施例においては、複数の方法でユーザからの洗車要求S81の入力を受け付ける。
【0120】
洗車要求S81の、第1の受付け方法の例を、
図12の画面を用いて説明する。ユーザは、トークタブを押すと、
図12(a)に遷移する。
図12(a)に表示された洗車者のうち、洗車を依頼したい洗車者を選択して開く。すると、
図12(b)のような画面に遷移する。
図12(b)は、洗車者とのトーク画面を表す図である。
図12(b)の画面上には、個別予約ボタンが表示されている。このボタンは、
図12(b)で開いているチャットの相手に対して洗車予約を行うためのボタンである。個別予約ボタンを押すと、
図12(c)の画面に遷移する。
図12(c)は、洗車予約の内容を選択するための画面である。
図12(c)では、日付入力欄に洗車をする日付情報を時刻入力欄に洗車開始時刻を入力し、希望のプランをプラン入力欄に入力する。これにより、洗車要求S81の入力を受け付けられる。
【0121】
この例においては、チャットの画面から個別予約ボタンを押している。したがって、洗車者を特定する識別子を入力しなくとも、洗車者を特定して洗車要求を送信することができる。
【0122】
この場合における洗車要求S81には、洗車者を特定する識別子、洗車日、洗車開始時刻、プランが含まれる。
【0123】
洗車要求S81の、第2の受付方法の例を、
図11、
図12、
図15を用いて説明する。ユーザは、ホームタブを押すと、
図11に遷移する。
図11に表示される投稿者から、洗車者である投稿者を見つけ、その投稿者のアイコンまたは名前を押す。すると、
図15に遷移する。
図15は、洗車者の情報をまとめた画面である。ユーザは、
図15に記載された「メッセージを送る」ボタンを押す。すると、
図12(b)の画面に遷移する。後は、第1の受付方法の例と同様の操作をすることにより、正式にユーザの洗車要求を受け付けたことになる。
【0124】
このように、投稿に付された、洗車者である投稿者を判別する記号(例えば、投稿者のアイコン、投稿者の名前、投稿者のニックネーム、投稿者の識別子)を押すと、洗車者の情報が表示される。また、洗車者の情報が表示された画面から、その洗車者を指定して洗車要求を送信することができる。
【0125】
このような構成であるから、洗車要求の前に洗車者について知ることができ、円滑で利便性が高いマッチングを提供することができる。
【0126】
なお、本実施例においては、タイムライン形式の投稿の表示方法を採用したが、他の表示方法であっても構わない。例えば、画面全体に一つの投稿が表示され、一定時間ごとに表示される投稿が切り替わるストーリー形式であってもよい。他にも、投稿を左右方向のいずれかにスワイプすると投稿が切り替わる形式であってもよい。この形式は、例えば右方向にスワイプしたときは洗車要求を発し、左方向にスワイプしたときは洗車要求を発しないという構成であってもよい。他にも、画面全体に投稿が表示され、ユーザが画面を上方向にフリックすると次の投稿が表示され、下方向にフリックすると前の投稿が表示されるという形式であってもよい。他にも、複数の投稿の、それぞれの一枚目の写真がマス目状に表示され、そのうちの一つを選択すると、投稿全体を閲覧できるという形式であってもよい。
【0127】
洗車要求S81の、第3の受付方法の例を
図9、
図12、
図14、
図15を用いて説明する。ユーザは、ランキングタブを押すと、
図14の画面に遷移する。
図14には、洗車者についての種々のランキングが表示される。このランキングを表示させるために、以下の処理が行われる。まず
図9に示すように、ユーザ端末3から、洗車者端末4に対し、ランキング要求手段M711によりランキング情報要求S91を送信する。このランキング情報要求S91は、所定のタイミングでユーザ端末3から管理サーバ2に送信される。所定のタイミングとは例えば、ユーザ端末3のソフトウェアの起動時や、ある時刻になったときや、ユーザが更新ボタンを押したときであってもよい。管理サーバ2は、この要求を受けて、または、あらかじめ、ランキング生成手段M712によりランキング情報S92を生成する。生成されたランキング情報S92は、ランキング送信手段M713により、管理サーバ2からユーザ端末3に送信され、ユーザ端末3のランキング受信手段M714により受信される。このように受信されたランキング情報S92が、ランキング表示手段M715により、
図14の画面に表示される。なお、ランキング要求手段M711をなくして、管理サーバ2から一方的にランキング情報S92が送られてくるという構成であってもよい。
【0128】
ユーザは、
図14のランキングに表示された洗車者の名前を押すと、
図15の画面に遷移する。後は、第2の受付方法の例と同様の操作をすることにより、第2の受付方法の例と同様の流れで、正式にユーザの洗車要求を受け付けたことになる。
【0129】
このようにランキング画面から洗車要求S93を送る洗車者を選択可能に構成することにより、ユーザは技量の高い洗車者を選び取ることができ、ひいては利便性の高いマッチングを提供することができる。
【0130】
このように、洗車要求S81または洗車要求S93を入力する前に、洗車者の情報を見ることができる画面を表示し、または、洗車者とチャットをする画面を表示することにより、望む相手とのマッチングを成立させることができる。
【0131】
なお、本実施例においては、
図12(c)の画面に追加工程の欄を設けていないが、
図12(c)の画面に追加工程の欄を設ける構成であってもよい。
【0132】
なお、その後、ユーザ端末3は、洗車要求S93を、ユーザ端末3の洗車要求送信手段M702により管理サーバ2に対し送信する。これにより、ユーザから管理サーバ2に対し、洗車要求S93が送信される。送信された洗車要求S93は、管理サーバ2の洗車要求受信手段M703により受信される。これにより、正式にユーザの洗車要求S93を受け付けたことになる。
【0133】
以上のように、洗車要求の入力手段は複数のものが考えられるが、これらに限られない。当業者は適宜必要な方法で洗車要求を入力させることができる。
【0134】
次に、
図8を用いて案件情報S82の送信について説明する。管理サーバ2から洗車者端末4に対し、案件情報S82が送信される。案件情報S82の送信は、案件送信手段M704と案件情報受信手段M705とを含んで実現される。
【0135】
洗車要求S81を受け付けた管理サーバ2は、案件送信手段M704により、洗車者に対して、洗車要求S81に対応した案件情報S82を送信する。案件送信手段M704により送信された案件情報S82は、洗車者端末4の案件情報受信手段M705により、洗車者端末4に受信される。
【0136】
受信された案件情報S82は、洗車者端末の案件情報表示手段M706により、洗車者端末の表示部43に表示される。
【0137】
図16は、洗車者端末4の表示部43に表示された、受信した案件情報S82を表示する画面の図である。「予約依頼…」を押すと、詳しい案件情報の内容を表示させることができる。
【0138】
ここで、案件情報S82の内容を表示するに際し、ユーザの車両が存在する地域の情報を表示し、ユーザの車両が存在する地点の情報を表示せず、マッチングが成立した後に、洗車者端末4にユーザの車両が存在する地点の情報が表示される構成であることが好ましい。このような構成であれば、洗車者は、マッチングが成立するまでユーザの車両の存在する地点を知ることができない。したがって、ユーザのプライバシーが守られるという効果がある。
【0139】
次に、洗車者端末4から管理サーバ2に対し、受入情報S83が送信される。受入情報S83の送信は、受入情報入力手段M707と、受入情報送信手段M708と、受入情報受信手段M709とを含んで実現される。
【0140】
図16の画面には、受入情報入力手段M707により、受信した案件情報S82を受けいれるか否かを選択するボタンが表示されている。ここで、「許諾」を選択すると、受入情報送信手段M708により、受入情報が、洗車者端末4から管理サーバ2に対して送信される。送信された受入情報S83は、管理サーバ2の受入情報受信手段M709により受信される。また、「許諾」ボタンを押すことにより、予約成立の旨のメッセージが表示される。
【0141】
このように受入情報受信手段M709により受入情報S83が受信されることにより、正式に、洗車者が案件情報S82を受け入れたことになる。そして、この受入情報の受信をトリガーとして、マッチング手段M710によりユーザと洗車者がマッチされ、正式に洗車の約束が成立したこととなる。
【0142】
ここで、複数の洗車者から受入情報S83を取得した場合は、例えば、最初に受入情報を送信した洗車者とマッチングを成立することとしてもよい。また他にも、最も洗車の対価の金額が低い洗車者とマッチングを成立することとしてもよい。さらに他にも、ユーザが、受入情報を送信した洗車者の一覧からマッチングを希望する洗車者を選択できるという構成であってもよい。
【0143】
本実施例においては、その後、管理サーバ2からユーザ端末3および洗車者端末4に対し、プッシュ通知S84を送信する。これにより、マッチングが正式に成立したユーザおよび洗車者に対し、マッチングが成立した旨を知らせることができる。なお、マッチングが成立した旨を知らせる手段はこれに限られない。例えば、ユーザや洗車者からのマッチング情報の要求に応じて、マッチング成立情報を送信するという構成であってもよい。また、
図12(b)のようなチャット画面に、マッチングが成立した旨を表示させるという構成であってもよい。
【0144】
その後、洗車者は、ユーザが洗車を要求する所定の車両が存在する場所に行って、洗車S85をする。
【0145】
本実施形態においては、その後、洗車者により洗車者端末4から洗車が終了した旨を表す終了情報S86が送信され、管理サーバ2が終了情報S86を受信することにより、正式に洗車取引が終了したこととなる。
【0146】
なお、洗車終了のトリガーは、これに限られない。例えば、ユーザ端末3が送信した終了情報S86を管理サーバ2が受信したことにより、洗車取引が終了したこととしてもよい。また、双方から洗車の終了情報S86を受信したことにより、洗車取引が終了したこととしてもよい。
【0147】
第1実施例は、以上のような構成により、利便性の高いマッチングを提供することができる。
【0148】
なお、
図15において、ユーザ端末3の表示部には、洗車者の住所は表示されず、洗車者の住所が存する地域の情報が表示されている。このような構成により、ユーザは、ユーザと洗車者とのおおよその距離を知ることができる。また、洗車者の住所をユーザ端末3の表示部に表示しないことにより、洗車者のプライバシーを保護することもできる。
【0149】
さらに、洗車者端末4の表示部に表示される案件情報に、車両の存在する場所について、車両が存在する住所等の地点の情報は表示されず、車両が存在する地域の情報が表示されないこととしてもよい。そして、マッチング手段M710によりユーザと洗車者とをマッチさせた後に、管理サーバ2から洗車者端末4に対して、ユーザの車両が存在する地点の情報を送信することとしてもよい。
【0150】
このような構成であることにより、洗車者は、ユーザの車両が存在するおおよその位置を知ることができる。また、このような構成であることにより、洗車者は、マッチング成立前にユーザの車両が存在する地点の情報を知ることができず、マッチング成立後にユーザの車両が存在する地点の情報を知ることができる。これにより、ユーザのプライバシーを保護することができる。
【0151】
なおまた、洗車要求の送信前に、ユーザが洗車者の実行可能な追加工程を確認できる構成であってもよい。このような構成であれば、ユーザの望む追加工程が可能な洗車者に対して洗車要求を送ることができるため、洗車者同士で実行可能な追加工程が違っていたとしても、追加工程が実行可能な洗車者を選択することができるため、利便性が高い。また、洗車初心者であっても、このシステム1に洗車者として参加することができ、利便性が高い。
【0152】
<第2実施例>
続いて、第2実施例について説明する。第1実施例は、ユーザは、特定の洗車者に対して洗車を要求した。第2実施例においては、ユーザが一定の条件を満たす洗車者全員に対して洗車を要求する場合の実施例を説明する。
【0153】
(第2実施形態における管理サーバ2のハードウェア構成)
【0154】
続いて、
図6を用いて、第2実施例にかかる取引情報について、第1実施例との差異から説明する。
図6は、本実施例にかかる取引情報を保持するテーブルを表す図である。なお、本実施例においては、一例としてテーブル形式でデータを格納する構成を説明するが、データを格納する構成はこれに限られるものではない。例えば、本実施例にかかるようなリレーショナルデータベースであってもよいし、ツリー構造のデータベースや、ネットワーク構造を有するデータベースであっても適宜採用することができる。
【0155】
取引情報には、少なくとも、ユーザを特定する識別子と、洗車者を識別する識別子とが含まれることが好ましい。これらの情報があれば、ユーザと洗車者とをマッチさせる事ができるからである。さらに好ましくは、ユーザを特定する識別子と、洗車者を識別する識別子と、洗車日時を表す情報とが含まれるとよい。洗車日時が含まれることにより、ユーザまたは洗車者は、洗車日時を指定してマッチング相手を探すことが可能となるからである。
【0156】
図6のテーブルに示すように、第2実施例にかかる取引情報には、取引情報ID、ユーザID、洗車者ID、日時、追加工程、ランク、ステータスが含まれる。取引情報IDは、一の取引を特定する識別子を表す。ユーザIDは、その取引にかかるユーザの識別子を表す。洗車者IDは、その取引にかかる洗車者の識別子を表す。日時は、洗車が行われる予定の日時を表す。追加工程は、その取引において選択された追加工程を表す。ステータスは、その取引のステータスを表す。
【0157】
ランクは、洗車者に付与されたランクを表す。例えば、洗車者に対し、プラチナ、ゴールド、シルバーまたはブロンズなどのランクを付与することができる。このランクは、例えば、過去に受け取った洗車の対価の合計、過去の洗車回数、洗車者が実行可能なプラン、洗車者が実行可能な追加工程、タイムラインにおける評価数またはユーザへの満足度調査などの情報をもとに付与することができる。
【0158】
ステータスは、例えば、洗車要求受信済み、案件情報送信済み、受入情報受信済み、マッチング成立、マッチング不成立、洗車中または取引終了などのステータスを記録するために用いられる。記録される内容は、これらに限られず、適宜適当なものを採用することができる。
【0159】
なお、ユーザ情報および洗車者情報には、ユーザまたは洗車者の年齢を格納することとしてもよい。このような構成であれば、マッチングに際し、相手方の年齢を考慮することができ、より利便性の高いマッチングを提供することができる。
【0160】
(第2実施例における各手段とそれらの関係)
第2実施例における各手段とそれらの関係を、第1実施例との差異から説明する。第2実施形態における洗車要求入力手段M701は、例えば、ユーザ端末3の制御部、入力部、表示部、記憶部により構成される。洗車要求入力手段M701は、洗車要求情報についてユーザからの入力を受け付ける手段である。入力された洗車要求情報は、ユーザ端末3の記憶部に少なくとも一時的に記憶するという構成を採ることができる。本実施例においては、例えば、日時、地域、洗車者のランク、追加工程(プラン、オプション)の項目について、1または2以上の項目を指定して洗車要求情報を入力することができる。
【0161】
この場合における洗車要求情報には、入力した1または2以上の項目が含まれる。
【0162】
第2実施形態では案件情報要求手段により、洗車者端末4から管理サーバ2に対し、案件情報の送信を要求する。案件情報要求手段は、例えば、洗車者端末4の、制御部41、入力部42、通信部44より構成される。
【0163】
第2実施形態における案件送信手段M704は、例えば、管理サーバ2の、制御部21、通信部24、記憶部25により構成される。本実施形態における案件送信手段M704は、管理サーバ2から、案件情報要求手段により案件情報を要求した洗車者端末4に対しての案件情報を送信する手段である。また、案件情報の送信は、ユーザが洗車要求入力手段M701により入力した項目と、記憶部25に記憶された洗車者情報とを比較し、その一部または全部が一致する洗車者にのみされるという構成であってもよい。
【0164】
(第2実施例における処理の流れ)
以下、第2実施例における処理の流れを説明する。第2実施例においてはユーザが一定の条件を満たす洗車者全員に対して洗車を要求する場合の実施例を説明する。
図13は、ユーザ端末3の表示部33に表示される画面を表す図である。
図17は、洗車者端末4の表示部43に表示される画像を表す図である。
【0165】
図13(a)は、ユーザ端末3の依頼画面である。依頼のタブを押すと、この画面に遷移する。
図13(a)の画面上部には、直近の第2実施例にかかる洗車要求の内容が列挙されている。ここに表示される情報は、管理サーバ2から、記録されている取引情報を読み出して、送信し、ユーザ端末3が受信したものであってもよい。また、
図13(a)の画面下部には、現在洗車可能な状態で待機している洗車者の情報が列挙されている。
【0166】
図17(a)は、洗車者端末4の表示部43に表示された依頼画面である。依頼のタブを押すと、この画面に遷移する。
図17(a)の画面上部には、直近の第2実施例にかかる受入情報を送信した取引の内容が列挙されている。ここに表示される情報は、管理サーバ2から、記録されている取引情報を読み出して送信し、ユーザ端末3が受信したものであってもよい。このように構成することにより、将来マッチングが成立する可能性がある案件を一覧的に表示させることができる。また、
図17(a)の画面下部には、現在今すぐに洗車を所望するユーザの情報が列挙されている。このように構成することで、洗車者が洗車をしたいときに、すぐに洗車を行うことができる。
【0167】
第2実施例におけるシステム1の流れを
図10、
図13、
図17を用いて、システム1の流れを、第1実施例と異なる部分について説明する。
図10は、ユーザが条件を指定して洗車要求を出す場合の、情報の流れを表すシーケンス図である。
【0168】
まず、ユーザから管理サーバ2に対し、洗車要求が送信される。洗車要求の送信は、洗車要求入力手段M701と、洗車要求送信手段M702と、洗車要求受信手段M703とを含んで実現される。
【0169】
ユーザは、ユーザ端末3で洗車要求入力手段M701により、洗車要求情報の入力を受付け、洗車要求情報を作成する。本実施例における、洗車要求情報S101の入力を受付ける方法の例を、
図13(a)および
図13(b)の画面を用いて説明する。ユーザは、依頼タブを押すと、
図13(a)の画面に遷移する。ユーザは、ユーザ端末3の表示部の右下に表示された丸と十字からなるアイコンのボタンを押すと、
図13(b)に遷移する。
図13(b)は、第2実施例における洗車要求情報S101を入力する画面である。
図13(b)の画面上には、チェックボックス、洗車日入力欄、洗車開始時刻入力欄、地域入力欄、ランク入力欄、追加工程入力欄(プラン入力欄、オプション入力欄)が設けられている。画面下部には、上記入力欄に入力した条件の場合の所要時間および費用が計算され、表示される。入力された内容は、ユーザ端末3の記憶部に少なくとも一時的に記憶されることとしてもよい。このように構成することにより、洗車要求情報に希望の洗車日、希望の洗車開始時刻、洗車が行われる地域、希望の洗車者のランク、希望の追加工程を含めることができる。
【0170】
ユーザは、画面下部に表示された「呼び出し」ボタンを押すと、洗車要求送信手段M702により、入力された洗車要求S101が、管理サーバ2に対して送信される。送信された洗車要求S101は、管理サーバ2の洗車要求受信手段M703により、管理サーバ2に受信される。
【0171】
次に、洗車者端末4から管理サーバ2に対し、案件情報要求が送信される。案件情報要求の送信は、案件情報要求手段により実現される。
【0172】
案件情報要求を受信した管理サーバ2は、受信した案件情報要求と洗車者情報を照らし合わせ、条件の一部もしくは全部が一致する洗車者に対して、案件情報S103を送信する。案件送信手段M704により送信された案件情報S103は、洗車者端末4の案件情報受信手段M705により、洗車者端末4に受信される。
【0173】
図17(a)は、第2実施例において受信した案件情報S103を表示する画面の図である。
図17(a)の下部には、案件情報受信手段M705により受信した案件情報が案件情報表示手段M706により列挙して表示されている。
【0174】
ここで、列挙される案件情報は、ユーザの車両の存在する場所と、洗車者の場所とに基づいて選択されて表示されることが好ましい。すなわち、ユーザの車両の場所と、洗車者の場所との距離が一定以下であれば表示され、一定以上であれば表示されないこととしてもよい。ここで洗車者の場所とは、管理サーバ2に記憶された洗車者の住所や、洗車者の位置情報などを採用してもよい。このような構成であれば、洗車のために移動する距離が一定以下になり、洗車のために所定の距離以上を移動する必要がない。
【0175】
更に好ましくは、ユーザの車両の場所と、洗車者の場所とが近い順にソートされて表示されてもよい。このような構成であれば、上に表示される案件ほど、洗車のために移動する距離が小さくなるため、近場の案件を簡単に見つけることができる。
【0176】
また、ユーザの車両のある地域と、洗車者の場所を含む地域とが同じ案件情報のみを表示するという構成であってもよい。このような構成であれば、洗車者は同じ地域に車両を駐車しているユーザを見つけることができる。また、洗車者とユーザとの距離関係を、洗車者は知ることができず、ユーザのプライバシーを保護することができる。
【0177】
次に、洗車者端末4から管理サーバ2に対し、受入情報S104が送信される。受入情報S104の送信は、受入情報送信手段M708と、受入情報受信手段M709とを含んで実現される。
【0178】
ユーザは、
図17(a)の画面に表示された情報を押すと、受入情報入力手段M707により図示しないポップアップウィンドウが表示され、案件を許諾するか拒否するかを問われる。ここで、「許諾」を選択すると、受入情報送信手段M708により、受け入れた旨の情報が、洗車者端末4から管理サーバ2に対して送信される。送信された受入情報は、管理サーバ2の受入情報受信手段M709により受信される。
【0179】
このように受入情報受信手段M709により受入情報が受信されることにより、正式に、洗車者が案件情報を受け入れたことになる。そして、この受入情報の受信をトリガーとして、マッチング手段M710によりユーザと洗車者がマッチされ、正式に洗車の約束が成立したこととなる。
【0180】
すなわち、例えば、洗車要求S101に追加工程を表す情報を含めた場合、その洗車要求S101を発したユーザと、その追加工程を行うことができる洗車者とかマッチングされる。したがって、ユーザは自身が望む追加工程を洗車者に確実にさせることができ、利便性が高い。また、洗車者同士の間に技量の差があったとしても、ユーザの望む追加工程を行うことができる洗車者とのみマッチングするので、利便性が高い。
【0181】
他にも、例えば、洗車要求S101にランクを表す情報を含めた場合、その洗車要求S101を発したユーザと、そのランク条件を満たす洗車者とがマッチングされる。したがって、ユーザは自身が望む一定の技量を持った洗車者と確実にマッチすることができ、利便性が高い。また、洗車者同士の間に技量の差があったとしても、ユーザが望むランクを満たすための条件を充足する洗車者とのみマッチするので、利便性が高い。
【0182】
その後の構成は、第1実施例のものと同様であるから、説明を省略する。
【0183】
なお、第2実施例において、洗車者はあらかじめ洗車をすることが可能である日を洗車者端末4に入力し、これを管理サーバ2に送信し、ユーザ端末3は、管理サーバ2から所定日時に洗車可能な複数の洗車者の情報を受け取って洗車者を選択可能に表示することとしてもよい。このような構成であれば、ユーザは、洗車を希望する日に対応可能な洗車者のなかから、希望の洗車者を選択することができる。したがって、洗車者端末4には、洗車者が対応可能な日の案件のみを送信され、表示部43に表示されるため、利便性が高い。
【0184】
画面を用いて説明する。例えば、
図17(a)に表示されている丸と十字からなるアイコンのボタンを押すと、
図17(b)の画面に遷移する。この画面では、洗車者が対応可能な日を選択し登録することができる。この画面で対応可能な日を登録しておけば、
図17(a)の画面下部には、洗車者が対応できる日の案件のみが表示され、洗車者が対応できない日の案件が表示されなくなるという構成をとることができる。
【0185】
なお、本実施例において、
図17(a)に表示される案件情報S103には、車両の存在する場所について、車両が存在する住所等の地点の情報は表示されず、車両が存在する地域の情報が表示されている。そして、マッチング手段M710によりユーザと洗車者とをマッチさせた後に、管理サーバ2から洗車者端末4に対して、ユーザの車両が存在する地点の情報を送信する。
【0186】
このような構成であることにより、洗車者は、ユーザの車両が存在するおおよその位置を知ることができる。また、このような構成であることにより、洗車者は、マッチング成立前にユーザの車両が存在する地点の情報を知ることができない。そして、洗車者は、マッチング成立後にユーザの車両が存在する地点の情報を知ることができる。これにより、ユーザのプライバシーを保護することができる。
【0187】
<その他の構成>
その他の構成について説明する。
【0188】
ユーザから洗車者に対し、洗車の対価を支払うための決済手段を設けてもよい。この場合、対価は、管理サーバ2に記録された洗車者情報のランクを参照して決定してもよい。すなわち、ランクが高い洗車者に洗車を要求する場合は、ランクが低い洗車者に洗車を要求する場合と比べて高額な対価を設定することとしてもよい。このように構成すれば、より高い技能を持った洗車者にはより高額な対価を支払うことができる。また、より低価でサービスを受けることを望むユーザは、低価な対価ではあるが比較的技能の低い洗車者を選択するため、ランクの低い洗車者にも洗車の機会を提供することができる。さらに、ランクの低い洗車者に洗車の機会が与えられれば、洗車者全体の品質を向上させることができる。
【0189】
また、プランやオプションごとに、金額を増減することとしてもよい。
【0190】
洗車者からユーザに対する支払いは、マッチング成立後に行われる構成であることが好ましい。このような構成であれば、マッチングにより洗車金額が決定しているので、支払い額の算定が簡単である。また、支払いは、洗車者による洗車の前に行われてもよい。このような構成であれば、ユーザの無銭利用を防止できる。
【0191】
また、支払いには、キャッシュレス決済や銀行振込を用いることが好ましく、クレジットカードを用いることがより好ましい。このような構成であれば、ユーザと洗車者との間で直接現金をやり取りする必要がないため、両者間のトラブルを回避することができる。また、ユーザ端末3上で支払いを完了できることが好ましい。このような構成であれば、マッチングの成立から決済までの時間を少なくすることができ、洗車日とマッチング日が同じ日であったとしても、洗車開始より前に支払いを完了することが可能である。
【符号の説明】
【0192】
1 マッチング提供システム
2 管理サーバ
3 ユーザ端末
4 洗車者端末
M703 洗車要求受信手段
M704 案件送信手段
M709 受入情報受信手段
M710 マッチング手段