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特開2023-151387判定システムおよび判定コードの真贋判定方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023151387
(43)【公開日】2023-10-16
(54)【発明の名称】判定システムおよび判定コードの真贋判定方法
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/00 20170101AFI20231005BHJP
【FI】
G06T7/00 300F
【審査請求】未請求
【請求項の数】26
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022060972
(22)【出願日】2022-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000004640
【氏名又は名称】日本発條株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】高橋 裕次
(72)【発明者】
【氏名】茄子田 真也
(72)【発明者】
【氏名】大迫 智弥
【テーマコード(参考)】
5L096
【Fターム(参考)】
5L096AA02
5L096AA03
5L096AA06
5L096BA17
5L096CA02
5L096FA35
5L096GA51
5L096JA03
5L096JA11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】視覚情報を提供する識別子を含む判定コードの真贋判定を行う判定システム及び定コードの真贋判定方法を提供すること。
【解決手段】判定システム10において、情報端末とネットワークNWを介して通信可能に接続されるサーバは、第1識別子および第2識別子を含む判定コードの第1識別子を撮影して得られる第1画像から複数の領域を抽出する画像処理部と、複数の領域の各々の特徴量を含む第1特徴量データを生成する特徴量データ生成部と、判定コードの第2識別子を撮影して得られる第2画像から第2識別情報を取得する識別情報取得部と、第1特徴量データに基づき第1識別子が示す第1識別情報を特定し、第1識別情報と第2識別情報との対応関係を判定する判定部と、を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1識別子および第2識別子を含む判定コードの前記第1識別子を撮影して得られる第1画像から複数の領域を抽出する画像処理部と、
複数の前記領域の各々の特徴量を含む第1特徴量データを生成する特徴量データ生成部と、
前記判定コードの前記第2識別子を撮影して得られる第2画像から第2識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記第1特徴量データに基づき前記第1識別子が示す第1識別情報を特定し、前記第1識別情報と前記第2識別情報との対応関係を判定する判定部と、を含む、判定システム。
【請求項2】
前記判定部は、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致する場合、前記判定コードが真正である旨の判定結果情報を生成する、請求項1に記載の判定システム。
【請求項3】
前記第1識別情報は、予めデータベースに登録された登録特徴量データと前記第1特徴量データとの類似度が判定されることによって特定される、請求項1または請求項2に記載の判定システム。
【請求項4】
n個(nは自然数)のエリアに区分された第1識別子および前記第1識別子の第nのエリアのそれぞれに割り当てられた第nの第2識別子を含む判定コードの前記第nのエリアおよび前記第nの第2識別子を撮影して得られる画像から、前記第nのエリアに対応する第nの第1画像および前記第nの第2識別子に対応する第nの第2画像を抽出し、前記第nの第1画像から複数の領域を抽出する画像処理部と、
前記第nの第1画像の複数の前記領域の各々の特徴量を含む第nの第1特徴量データを生成する特徴量データ生成部と、
前記第nの第2画像から第nの第2識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記第nの第1特徴量データに基づき前記第nのエリアが示す第nの第1識別情報を特定し、前記第nの第1識別情報と前記第nの第2の識別情報との対応関係を判定する判定部と、を含む、判定システム。
【請求項5】
前記判定部は、前記第nの第1識別情報と前記第nの第2識別情報とがn個のエリアの全てで一致する場合、前記判定コードが真正である旨の判定結果を生成する、請求項4に記載の判定システム。
【請求項6】
前記判定部は、前記第nの第1識別情報と前記第nの第2識別情報とが所定のエリアで一致する場合、前記判定コードが真正である旨の判定結果を生成する、請求項4に記載の判定システム。
【請求項7】
前記所定のエリアは、複数のエリアである、請求項6に記載の判定システム。
【請求項8】
前記第nの第1識別情報は、予めデータベースに登録された登録特徴量データと前記第nの第1特徴量データとの類似度が判定されることによって特定される、請求項4乃至請求項7のいずれか一項に記載の判定システム。
【請求項9】
前記登録特徴量データは、撮影方向の角度が異なる複数の特徴量を含む、請求項3または請求項8に記載の判定システム。
【請求項10】
さらに、前記撮影方向の角度を検出し、角度データを生成するセンサ部を含み、
前記判定部は、前記角度データに基づき、前記登録特徴量データの複数の角度のうちの1つを選択する、請求項9に記載の判定システム。
【請求項11】
前記登録特徴量データは、光照射強度が異なる複数の特徴量を含む、請求項8に記載の判定システム。
【請求項12】
前記特徴量は、前記領域に含まれる複数の画素の画素値に基づいて生成される、請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の判定システム。
【請求項13】
前記特徴量は、RGB値で表される、請求項12に記載の判定システム。
【請求項14】
前記特徴量は、グレースケール値で表される、請求項12に記載の判定システム。
【請求項15】
前記特徴量は、白黒2値で表される、請求項12に記載の判定システム。
【請求項16】
前記第1識別子は、ホログラムである、請求項1乃至請求項15のいずれか一項に記載の判定システム。
【請求項17】
前記第2識別子は、QRコード(登録商標)である、請求項1乃至請求項16のいずれか一項に記載の判定システム。
【請求項18】
第1識別子および第2識別子を含む判定コードの真贋判定方法であって、
前記判定コードの第1識別子を撮影して得られる第1画像から複数の領域を抽出し、
複数の前記領域の各々の特徴量を含む第1特徴量データを生成し、
前記判定コードの前記第2識別子を撮影して得られる第2画像から第2識別情報を取得し、
前記第1特徴量データに基づき前記第1識別子が示す第1識別情報を特定し、
前記第1識別情報と前記第2識別情報との対応関係を判定する、判定コードの真贋判定方法。
【請求項19】
前記対応関係の判定において、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致する場合、前記判定コードが真正である旨の判定結果情報が生成される、請求項18に記載の判定コードの真贋判定方法。
【請求項20】
前記第1識別情報の特定は、予めデータベースに登録された登録特徴量データと前記第1特徴量データとの類似度が判定されることによって行われる、請求項18または請求項19に記載の判定コードの真贋判定方法。
【請求項21】
n個(nは自然数)のエリアに区分された第1識別子および前記第1識別子の第nのエリアのそれぞれに割り当てられた第nの第2識別子を含む判定コードの真贋判定方法であって、
前記第nのエリアおよび前記第nの第2識別子を撮影して得られる画像から、前記第nのエリアに対応する第nの第1画像および前記第nの第2識別子に対応する第nの第2画像を抽出し、
前記第nの第1画像から複数の領域を抽出し、
前記第nの第1画像の複数の前記領域の各々の特徴量を含む第nの第1特徴量データを生成し、
前記第nの第2画像から第nの第2識別情報を取得し、
前記第nの第1特徴量データに基づき前記第nのエリアが示す第nの第1識別情報を特定し、
前記第nの第1識別情報と前記第nの第2の識別情報との対応関係を判定する、判定コードの真贋判定方法。
【請求項22】
前記対応関係の判定において、前記第nの第1識別情報と前記第nの第2識別情報とがn個のエリアの全てで一致する場合、前記判定コードが真正である旨の判定結果情報が生成される、請求項21に記載の判定コードの真贋判定方法。
【請求項23】
前記対応関係の判定において、前記第nの第1識別情報と前記第nの第2識別情報とが所定のエリアで一致する場合、前記判定コードが真正である旨の判定結果が生成される、請求項21または請求項22に記載の判定コードの真贋判定方法。
【請求項24】
前記第nの第1識別情報の特定は、予めデータベースに登録された登録特徴量データと前記第nの第1特徴量データとの類似度が判定されることによって行われる、請求項21乃至請求項23のいずれか一項に記載の判定コードの真贋判定方法。
【請求項25】
第1識別子および第2識別子を含む判定コードの前記第1識別子を撮影して得られる第1画像の画素値のヒストグラムを含む第1特徴量データを生成する特徴量データ生成部と、
前記判定コードの前記第2識別子を撮影して得られる第2画像から第2識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記第1特徴量データに基づき前記第1識別子が示す第1識別情報を特定し、前記第1識別情報と前記第2識別情報との対応関係を判定する判定部と、を含む、判定システム。
【請求項26】
第1識別子および第2識別子を含む判定コードの真贋判定方法であって、
前記判定コードの前記第1識別子を撮影して得られる第1画像の画素値のヒストグラムを含む第1特徴量データを生成し、
前記判定コードの前記第2識別子を撮影して得られる第2画像から第2識別情報を取得し、
前記第1特徴量データに基づき前記第1識別子が示す第1識別情報を特定し、
前記第1識別情報と前記第2識別情報との対応関係を判定する、判定コードの真贋判定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一実施形態は、判定コードの真贋判定を行う判定システムに関する。また、本発明の一実施形態は、判定コードの真贋判定方法に関する
【背景技術】
【0002】
商品のグローバル化に伴い、商品の偽造品が増加するとともに、精巧に模倣された偽造品も流通するようになっている。精巧に模倣された偽造品は、目視のみでは真正品と見分けがつかない場合が多い。そのため、商品に判定ラベルを付し、判定ラベルの真贋判定を行うことによって、判定ラベルが付された商品が真正品であるか否かの判定が行われている。
【0003】
このような判定ラベルとして、QRコード(登録商標)が用いられることがある。QRコードは、様々な情報を含むことができるため、真贋判定だけでなく、商品に関する情報を提供することもできる。しかしながら、QRコードのセルは、単純なドットの配列で形成されているため、QRコードは、コピー機などを用いて容易に複写することができる。そのため、QRコードを用いた判定ラベルによる真贋判定は、偽造品防止という観点では十分でなかった。
【0004】
また、判定ラベルには、ホログラムが用いられることもある。ホログラムは、コピー機などによる複写が困難であることから、クレジットカード、紙幣、または有価証券などの偽造品対策として広く用いられている。そのため、ホログラムを用いた判定ラベルは、QRコードを用いた判定ラベルよりも真贋判定の判定精度が高い。また、真贋判定に用いる判定ラベルとしては、ホログラムだけでなく、文字またはQRコードが印字された判定ラベルも知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012-173300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のホログラムを用いた判定ラベルでは、真贋判定を行うユーザの目視によってホログラムを確認するため、真贋判定の結果は、ユーザに依存する場合も少なくない。特許文献1では、ホログラムの識別情報をQRコードと関連付けることにより、QRコードがホログラムの判定チェックを行うことができる。しかしながら、特許文献1においてもホログラムはユーザの目視による確認であるため、類似するホログラムと複写されたQRコードとを用いて偽造された判定ラベルに対しては、真正と判定される場合があった。
【0007】
本発明の一実施形態は、上記問題に鑑み、視覚情報を提供する識別子を含む判定コードの真贋判定を行う判定システムを提供することを目的の一つとする。また、本発明の一実施形態は、視覚情報を提供する識別子を含む判定コードの真贋判定方法を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係る判定システムは、第1識別子および第2識別子を含む判定コードの第1識別子を撮影して得られる第1画像から複数の領域を抽出する画像処理部と、複数の領域の各々の特徴量を含む第1特徴量データを生成する特徴量データ生成部と、判定コードの第2識別子を撮影して得られる第2画像から第2識別情報を取得する識別情報取得部と、第1特徴量データに基づき第1識別子が示す第1識別情報を特定し、第1識別情報と第2識別情報との対応関係を判定する判定部と、を含む。
【0009】
判定部は、第1識別情報と第2識別情報とが一致する場合、判定コードが真正である旨の判定結果情報を生成してもよい。
【0010】
第1識別情報は、予めデータベースに登録された登録特徴量データと第1特徴量データとの類似度が判定されることによって特定されてもよい。
【0011】
本発明の一実施形態に係る判定システムは、n個(nは自然数)のエリアに区分された第1識別子および第1識別子の第nのエリアのそれぞれに割り当てられた第nの第2識別子を含む判定コードの第nのエリアおよび第nの第2識別子を撮影して得られる画像から、第nのエリアに対応する第nの第1画像および第nの第2識別子に対応する第nの第2画像を抽出し、第nの第1画像から複数の領域を抽出する画像処理部と、第nの第1画像の複数の領域の各々の特徴量を含む第nの第1特徴量データを生成する特徴量データ生成部と、第nの第2画像から第nの第2識別情報を取得する識別情報取得部と、第nの第1特徴量データに基づき第nのエリアが示す第nの第1識別情報を特定し、第nの第1識別情報と第nの第2の識別情報との対応関係を判定する判定部と、を含む。
【0012】
判定部は、第nの第1識別情報と第nの第2識別情報とがn個のエリアの全てで一致する場合、判定コードが真正である旨の判定結果を生成してもよい。
【0013】
判定部は、第nの第1識別情報と第nの第2識別情報とが所定のエリアで一致する場合、判定コードが真正である旨の判定結果を生成してもよい。
【0014】
所定のエリアは、複数のエリアであってもよい。
【0015】
第nの第1識別情報は、予めデータベースに登録された登録特徴量データと第nの第1特徴量データとの類似度が判定されることによって特定されてもよい。
【0016】
登録特徴量データは、撮影方向の角度が異なる複数の特徴量を含んでいてもよい。
【0017】
判定システムは、さらに、撮影方向の角度を検出し、角度データを生成するセンサ部を含み、判定部は、角度データに基づき、登録特徴量データの複数の角度のうちの1つを選択してもよい。
【0018】
登録特徴量データは、光照射強度が異なる複数の特徴量を含んでいてもよい。
【0019】
特徴量は、領域に含まれる複数の画素の画素値に基づいて生成されてもよい。
【0020】
特徴量は、RGB値で表されてもよい。また、特徴量は、グレースケール値で表されてもよい。また、特徴量は、白黒2値で表されてもよい。
【0021】
第1識別子は、ホログラムであってもよい。
【0022】
第2識別子は、QRコード(登録商標)であってもよい。
【0023】
本発明の一実施形態に係る判定コードの真贋判定方法は、第1識別子および第2識別子を含む判定コードの真贋判定方法であって、判定コードの第1識別子を撮影して得られる第1画像から複数の領域を抽出し、複数の領域の各々の特徴量を含む第1特徴量データを生成し、判定コードの第2識別子を撮影して得られる第2画像から第2識別情報を取得し、第1特徴量データに基づき第1識別子が示す第1識別情報を特定し、第1識別情報と第2識別情報との対応関係を判定する。
【0024】
対応関係の判定において、第1識別情報と第2識別情報とが一致する場合、判定コードが真正である旨の判定結果情報が生成されてもよい。
【0025】
第1識別情報の特定は、予めデータベースに登録された登録特徴量データと第1特徴量データとの類似度が判定されることによって行われてもよい。
【0026】
本発明の一実施形態に係る判定コードの真贋判定方法は、n個(nは自然数)のエリアに区分された第1識別子および第1識別子の第nのエリアのそれぞれに割り当てられた第nの第2識別子を含む判定コードの真贋判定方法であって、第nのエリアおよび第nの第2識別子を撮影して得られる画像から、第nのエリアに対応する第nの第1画像および第nの第2識別子に対応する第nの第2画像を抽出し、第nの第1画像から複数の領域を抽出し、第nの第1画像の複数の領域の各々の特徴量を含む第nの第1特徴量データを生成し、第nの第2画像から第nの第2識別情報を取得し、第nの第1特徴量データに基づき第nのエリアが示す第nの第1識別情報を特定し、第nの第1識別情報と第nの第2の識別情報との対応関係を判定する。
【0027】
対応関係の判定において、第nの第1識別情報と第nの第2識別情報とがn個のエリアの全てで一致する場合、判定コードが真正である旨の判定結果情報が生成されてもよい。
【0028】
対応関係の判定において、第nの第1識別情報と第nの第2識別情報とが所定のエリアで一致する場合、判定コードが真正である旨の判定結果が生成されてもよい。
【0029】
第nの第1識別情報の特定は、予めデータベースに登録された登録特徴量データと第1特徴量データとの類似度が判定されることによって行われてもよい。
【0030】
本発明の一実施形態に係る判定システムは、第1識別子および第2識別子を含む判定コードの第1識別子を撮影して得られる第1画像の画素値のヒストグラムを含む第1特徴量データを生成する特徴量データ生成部と、判定コードの第2識別子を撮影して得られる第2画像から第2識別情報を取得する識別情報取得部と、第1特徴量データに基づき第1識別子が示す第1識別情報を特定し、第1識別情報と第2識別情報との対応関係を判定する判定部と、を含む。
【0031】
本発明の一実施形態に係る判定コードの真贋判定方法は、第1識別子および第2識別子を含む判定コードの真贋判定方法であって、判定コードの第1識別子を撮影して得られる第1画像の画素値のヒストグラムを含む第1特徴量データを生成し、判定コードの第2識別子を撮影して得られる第2画像から第2識別情報を取得し、第1特徴量データに基づき第1識別子が示す第1識別情報を特定し、第1識別情報と第2識別情報との対応関係を判定する。
【発明の効果】
【0032】
本発明の一実施形態に係る判定システムは、判定コードの視覚情報を提供する第1識別子が示す第1識別情報を特定し、特定された第1識別情報と判定コードの第2識別子から取得した第2識別情報との対応関係を判定する。すなわち、判定システムを利用することにより、ユーザの目視に依存することなく第1識別子が示す第1識別情報を特定し、判定コードの真贋判定を行うことができる。したがって、真贋判定におけるユーザ依存(ユーザの目視によるばらつき)が抑制され、判定コードの真贋判定の判定精度が向上する。その結果、判定コードが付された商品の偽造を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る判定システムの概略を説明するブロック図および判定システムで真贋判定される判定コードを示す模式図である。
図2】本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る判定システムの構成を示すブロック図である。
図3】本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る判定システムで実行される判定コードの真贋判定処理を示すシーケンス図である。
図4】本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る判定システムの真贋判定処理の一部を説明する模式図である。
図5】本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る判定システムの真贋判定処理のステップS170の処理を示すフローチャート図である。
図6】本発明の一実施形態(第2実施形態)に係る判定システムの真贋判定処理のステップS170Aの処理を示すフローチャート図である。
図7】本発明の一実施形態(第3実施形態)に係る判定システムの登録特徴量データベースに登録されている登録特徴量データの特徴量を説明する模式図である。
図8】本発明の一実施形態(第3実施形態)に係る判定システムの構成を示すブロック図である。
図9】本発明の一実施形態(第3実施形態)に係る判定システムで実行される真贋判定処理を示すシーケンス図である。
図10】本発明の一実施形態(第4実施形態)に係る判定システムの登録特徴量データベースに登録されている登録特徴量データの特徴量を説明する模式図である。
図11】本発明の一実施形態(第5実施形態)に係る判定システムで実行される真贋判定処理を示すシーケンス図である。
図12】本発明の一実施形態(第5実施形態)に係る判定システムの真贋判定処理の一部を説明する模式図である。
図13】本発明の一実施形態(第6実施形態)に係る判定システムで実行される判定コードの真贋判定処理を示すシーケンス図である。
図14】本発明の一実施形態(第7実施形態)に係る判定システムで真贋判定される判定コードを示す模式図である。
図15】本発明の一実施形態(第7実施形態)に係る判定システムで実行される判定コードの真贋判定処理を示すシーケンス図である。
図16】本発明の一実施形態(第7実施形態)に係る判定システムで真贋判定される判定コードを示す模式図である。
図17】本発明の一実施形態(第8実施形態)に係る判定システムの構成を示すブロック図である。
図18】本発明の一実施形態(第8実施形態)に係る判定システムで実行される判定コードの真贋判定処理を示すシーケンス図である。
図19】本発明の一実施形態(第8実施形態)に係る判定システムの真贋判定処理の一部を説明する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下に、本発明の各実施形態について、図面を参照しつつ説明する。但し、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施することができ、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
【0035】
図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して説明したものと同様の機能を備えた要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略することがある。
【0036】
本明細書および図面において、同一または類似する複数の構成を総じて表記する際には、同一の符号または同一の符号に大文字のアルファベットを添えて表記する場合がある。一つの構成のうちの複数の部分をそれぞれ区別して表記する際には、同一の符号を用い、さらにハイフンと自然数を用いる場合がある。
【0037】
本明細書において、各構成に付記される「第1」、「第2」、または「第3」などの文字は、各構成を区別するために用いられる便宜的な標識であり、特段の説明がない限り、それ以上の意味を有さない。
【0038】
<第1実施形態>
図1図5を参照して、本発明の一実施形態に係る判定システム10の構成について説明する。
【0039】
[1.判定システム10の概略]
図1(A)は、本発明の一実施形態に係る判定システム10の概略を説明するブロック図であり、図1(B)は、本発明の一実施形態に係る判定システム10で真贋判定される判定コード500を示す模式図である。
【0040】
図1(A)に示すように、判定システム10は、情報端末100およびサーバ200を含む。情報端末100は、ネットワークNWを介してサーバ200と通信可能に接続される。ネットワークNWは、有線であってもよく、無線であってもよい。例えば、ネットワークNWは、LAN(Local Area Network)またはインターネットなどであるが、これらに限られない。
【0041】
図1(B)に示すように、判定システム10で真贋判定される判定コード500は、第1識別子510および第2識別子520を含む。第1識別子510は、視覚情報を提供する識別子であり、例えば、ホログラムである。第2識別子520は、判定コード500に固有の識別情報を含む識別子であり、例えば、QRコードである。判定コード500は、第1識別子510と第2識別子520とが一体的に形成されている。判定コード500は、ラベルであってもよく、電子データであってもよい。判定コード500がラベルである場合は物品などに付されて使用され、判定コード500が電子データである場合は画面に表示されて使用される。
【0042】
判定システム10は、判定コード500を撮影することによって、判定コード500の真贋判定を行う。また、判定システム10は、複数の種類の判定コード500の真贋判定を行うことができる。1つの判定コード500に含まれる第1識別子510と第2識別子520とは、一対一で対応しており、異なる種類の判定コード500同士は、第1識別子510だけでなく、第2識別子520も異なっている。したがって、判定コード500の第1識別子510と第2識別子520との対応関係を判定することにより、判定コード500が真正であるか、または偽造であるかを判定することができる。
【0043】
情報端末100は、判定コード500を撮影し、または判定結果を表示することができる端末である。情報端末100は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット、またはパーソナルコンピュータであるが、これらに限られない。また、情報端末100は、撮影した判定コード500に対応する画像を生成することができる。
【0044】
サーバ200は、情報端末100から画像を受信し、判定コード500の真贋判定を行うことができるソフトウェアまたはコンピュータである。サーバ200がコンピュータである場合、サーバ200は、1台のコンピュータであってもよく、複数のコンピュータであってもよい。
【0045】
上述したように、判定システム10は、情報端末100およびサーバ200を備え、情報端末100が生成した画像がサーバ200に送信される。サーバ200では、送信された画像に基づいて真贋判定処理が実行され、判定結果情報が生成される。なお、判定システム10は、クラウドコンピューティング方式またはASP(Application Service Provider)方式によっても、真贋判定処理を実行し、判定結果情報を生成することができる。
【0046】
[2.判定システム10の構成]
図2は、本発明の一実施形態に係る判定システム10の構成を示すブロック図である。
【0047】
図2に示すように、判定システム10の情報端末100は、撮像部110、表示部120、および通信部130を含む。また、判定システム10のサーバ200は、制御部210、記憶部220、および通信部230を含む。
【0048】
撮像部110は、判定コード500を撮影することができる撮像装置である。判定コード500の第1識別子510と第2識別子520とは、別々に撮影される。撮像部110は、撮影された判定コード500の第1識別子510に対応する第1画像を生成することができる。同様に、撮像部110は、撮影された判定コード500の第2識別子520に対応する第2画像を生成することができる。撮像部110として、例えば、カメラ、ビデオ、またはスキャナなどを用いることができる。
【0049】
表示部120は、第1画像、第2画像、または判定結果情報を表示することができる表示インターフェースである。表示部120として、例えば、液晶表示装置またはOLED表示装置などを用いることができる。
【0050】
通信部130および通信部230は、データまたは情報を有線または無線によって送信し、または受信することができる通信インターフェースである。通信部130および通信部230として、例えば、LANモジュールまたはWi-Fi(登録商標)モジュールなどを用いることができる。
【0051】
制御部210は、データまたは情報を用いて演算処理を行うことができるコンピュータである。制御部210は、例えば、中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)、マイクロプロセッサ(Micro Processing Unit:MPU)、またはランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)などを含む。具体的には、制御部210は、プログラムを実行することによって、画像処理部211、特徴量データ生成部212、識別情報取得部213、および判定部214を機能させることができる。なお、画像処理部211、特徴量データ生成部212、識別情報取得部213、および判定部214の詳細については、後述する。
【0052】
記憶部220は、データまたは情報を格納することができるストレージである。具体的には、記憶部220には、登録特徴量データベース221を格納することができる。登録特徴量データベース221には、種類の異なる判定コード500ごとに、第2識別子520に含まれる第2識別情報と紐付けられた第1識別子510が示す第1特徴量データが予め登録されている。記憶部220として、例えば、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)、ソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)、リードオンリーメモリ(Read Only Memory:ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、またはフラッシュメモリなどを用いることができる。
【0053】
なお、以下では、真贋判定で用いられる判定コード500のデータまたは情報と、登録特徴量データベース221に登録されたデータまたは情報とを区別するため、便宜上、登録特徴量データベースに登録された第1特徴量データおよび第2識別情報は、それぞれ、登録特徴量データおよび登録識別情報として説明する。
【0054】
画像処理部211は、予め定められた規則にしたがって、第1画像を複数の領域に分割し、複数の領域を抽出することができる。
【0055】
特徴量データ生成部212は、複数の領域の各々の特徴量を生成することができる。複数の領域の特徴量は、第1識別子510の特徴量に対応するため、以下では、便宜上、複数の領域の特徴量を第1特徴量データとして説明する。すなわち、特徴量データ生成部212は、第1識別子510の第1特徴量データを生成することができる。
【0056】
識別情報取得部213は、第2画像を読み取り、第2識別子520に含まれる第2識別情報を取得することができる。
【0057】
判定部214は、第1特徴量データを用いて、第1識別子510が示す第1識別情報を特定することができる。また、判定部214は、特定された第1識別情報と取得された第2識別情報との対応関係を判定し、判定結果情報を生成することができる。
【0058】
なお、後述する他の実施形態では、画像処理部211、特徴量データ生成部212、識別情報取得部213、および判定部214が、上述した機能以外の機能が発揮されて実行される場合がある。
【0059】
[3.判定システム10の真贋判定処理]
図3は、本発明の一実施形態に係る判定システム10で実行される判定コード500の真贋判定処理を示すシーケンス図である。また、図4は、本発明の一実施形態に係る判定システム10の真贋判定処理の一部を説明する模式図である。
【0060】
判定システム10で実行される真贋判定処理は、情報端末100上で真贋判定処理のプログラムが実行されることによって開始される。
【0061】
ステップS100では、撮像部110が、撮影された判定コード500の第1識別子510に対応する第1画像を生成する。
【0062】
ステップS110では、生成された第1画像が、通信部130を介して情報端末100からサーバ200に送信される。
【0063】
ステップS120では、撮像部110が、撮影された判定コード500の第2識別子520に対応する第2画像を生成する。
【0064】
ステップS130では、生成された第2画像が、通信部130を介して情報端末100からサーバ200に送信される。
【0065】
ステップS140では、画像処理部211が、第1画像を複数の領域に分割し、複数の領域を抽出する。例えば、図4(A)に示すように、画像処理部211は、第1画像610を4行×2列のマトリクス状の領域に分割し、8個の領域(第1の領域610-1~第8の領域610-8)を生成することができる。画像処理部211は、予め定められた規則にしたがって第1画像を分割すればよく、複数の領域の数は、特に限定されない。
【0066】
ステップS150では、特徴量データ生成部212が、第1識別子510の第1特徴量データを生成する。すなわち、特徴量データ生成部212は、複数の領域の各々の特徴量を生成する。特徴量は、例えば、図4(B)に示すようなRGB値である。RGB値は、赤色画素(R画素)、緑色画素(G画素)、および青色画素(B画素)のそれぞれの画素値である。そのため、RGB値で表される特徴量は、R特徴量、G特徴量、およびB特徴量を含む。図4(B)に示すR特徴量、G特徴量、およびB特徴量は、それぞれ、領域内に含まれる複数のR画素、複数のG画素、および複数のB画素の画素値の平均値である。但し、特徴量は、画素値の平均値に限られない。特徴量は、画素値の中間値であってもよい。また、図4(B)には、8ビット階調(0~255の数値)の特徴量を示したが、階調数はこれに限られない。特徴量データ生成部212は、予め定められた階調数にしたがって特徴量を生成することができる。
【0067】
なお、第1画像の階調数と予め定められた階調数とが異なる場合、ステップS120において、画像処理部211は、第1画像の階調数のアップコンバートまたはダウンコンバートを実行してもよい。この場合、画像処理部211は、予め定められた階調数に変換された第1画像を、複数の領域に分割する。
【0068】
ステップS160では、識別情報取得部213が、第2画像を読み取り、第2識別子520に含まれる第2識別情報を取得する。
【0069】
ステップS170では、判定部214が、第1特徴量データを用いて、第1識別子510が示す第1識別情報を特定する。また、特定された第1識別情報とステップS160で取得された第2識別情報との対応関係を判定し、判定結果情報を生成する。ここで、図5を参照して、ステップS170の処理の詳細について説明する。
【0070】
図5は、本発明の一実施形態に係る判定システム10の真贋判定処理のステップS170の処理を示すフローチャート図である。図5に示すように、ステップS170の処理は、ステップS171~ステップS176を含む。
【0071】
ステップS171では、判定部214が、第1特徴量データの特徴量と登録特徴量データの特徴量との一致度を算出する。一致度の算出は、複数の領域ごとに行われる。また、一致度の算出は、登録特徴量データベースに登録された登録特徴量データの全てに対して行われる。例えば、第1特徴量データの第nの領域の特徴量と第mの登録特徴量データの第nの領域の特徴量との一致度C は、(式1)に基づいて算出することができる。
【0072】
【数1】
【0073】
ここで、R、G、およびBは、それぞれ、第1特徴量データの第nの領域のR特徴量、G特徴量、およびB特徴量である。また、R 、G 、およびB は、それぞれ、第mの登録特徴量データの第nの領域のR特徴量、G特徴量、およびB特徴量である。また、kは、階調数のビットである。なお、k、m、およびnはいずれも自然数である。
【0074】
ステップS172では、判定部214が、ステップS171で算出された一致度C を用いて、類似度を算出する。類似度の算出は、登録特徴量データごとに行われる。例えば、第1特徴量データと第mの登録特徴量データとの類似度Sは、(式2)に基づいて算出することができる。
【0075】
【数2】
【0076】
(式2)からわかるように、類似度Sは、一致度C の平均値である。
【0077】
ステップS173では、判定部214が、類似度Sが最大値を有する第mの登録特徴量データに紐付けられた登録識別情報を、第1識別子510が示す第1識別情報として特定する。換言すると、判定部214は、第1特徴量データと最も類似する登録特徴量データに紐付けられた登録識別情報を、第1識別子510が示す第1識別情報として特定する。
【0078】
ステップS174では、判定部214が、ステップS173で特定された第1識別情報とステップS160で取得された第2識別情報との対応関係を判定する。例えば、判定部214は、第1識別情報と第2識別情報とが一致するか否かを判定する。第1識別情報と第2識別情報とが一致するとき(ステップS174:YES)、ステップS175が実行される。一方、第1識別情報と第2識別情報とが一致しないとき(ステップS174:NO)、ステップS176が実行される。
【0079】
ステップS175では、判定部214が、判定コード500が真正である旨の判定結果情報を生成する。
【0080】
ステップS176では、判定部214が、判定コード500が偽造である旨の判定結果情報を生成する。
【0081】
ステップS175またはステップS176が実行されると、ステップS170の処理は終了する。
【0082】
再び、図3に戻り、ステップS180以降について説明する。
【0083】
ステップS180では、生成された判定結果情報が、通信部230を介してサーバ200から情報端末100に送信される。
【0084】
ステップS190では、表示部120が、判定結果情報に基づき、画面に判定結果を表示する。例えば、判定結果情報が真正である場合には、表示部120は、画面に「判定OK」を表示し、判定結果情報が偽造である場合には、画面に「判定NG」を表示する。
【0085】
以上、第1実施形態に係る判定システム10は、判定コード500の第1識別子510を撮影した第1画像に基づき、第1識別子510の特徴量(複数の領域の特徴量)を含む第1特徴量データを生成する。第1特徴量データは、登録特徴量データベース221の登録特徴量データとの類似度が算出され、第1識別子510の第1識別情報が特定される。また、判定システム10は、判定コード500の第2識別子520を撮影した第2画像を読み取り、第2識別子520の第2識別情報を取得する。さらに、判定システム10は、特定された第1識別子510の第1識別情報と取得された第2識別子520の第2識別情報との対応関係を判定する。例えば、第1識別情報と第2識別情報とが一致するか否かを判定し、第1識別情報と第2識別情報とが一致するときは、判定コード500が真正であると判定される。
【0086】
第1実施形態に係る判定システム10による真贋判定では、判定コード500の第1識別子510が示す第1識別情報をユーザの目視に依存することなく特定することができるため、真贋判定におけるユーザ依存が抑制され、判定コード500の真贋判定の判定精度が向上する。
【0087】
第1実施形態に係る判定システム10は、上述した構成に限定されることなく、様々な変形が可能である。以下では、第1実施形態に係る判定システム10のいくつかの変形例について説明する。なお、以下では、上述した構成と同様の構成については、説明を省略する場合がある。
【0088】
<第1実施形態の変形例1>
特徴量データ生成部212が生成する特徴量は、RGB値ではなく、グレースケール値であってもよい。この場合、図3のステップS140において、画像処理部211は、第1画像をRGB値からグレースケール値に変換した後、複数の領域に分割する。これにより、図3のステップS150において、特徴量データ生成部212は、複数の領域の各々について、グレースケール値で表された特徴量を生成することができる。なお、本変形例では、登録特徴量データベース221の登録特徴量データの特徴量もグレースケール値である。
【0089】
本変形例では、図5のステップS171において、第1特徴量データの第nの領域の特徴量と第mの登録特徴量データの第nの領域の特徴量との一致度C は、(式3)に基づいて算出することができる。
【0090】
【数3】
【0091】
ここで、Pは、グレースケール値で表された第1特徴量データの第nの領域の特徴量であり、P は、グレースケール値で表された第mの登録特徴量データの第nの領域の特徴量である。(式1)および(式3)からわかるように、本変形例では、一致度C の算出における計算が単純化される。
【0092】
以上、第1実施形態の変形例1に係る判定システム10による真贋判定では、上述したように、判定コード500の第1識別子510が示す第1識別情報をユーザの目視に依存することなく特定することができるため、真贋判定におけるユーザ依存が抑制され、判定コード500の真贋判定の判定精度が向上する。また、真贋判定処理の計算量が削減されるため、サーバ200の負荷を低減することができる。
【0093】
<第1実施形態の変形例2>
特徴量データ生成部212が生成する特徴量は、RGB値ではなく、白黒2値であってもよい。この場合、図3のステップS140において、画像処理部211は、第1画像610をRGB値から白黒2値に変換した後、複数の領域に分割する。これにより、図3のステップS150において、特徴量データ生成部212は、分割された複数の領域の各々について、白黒2値で表された特徴量を生成することができる。なお、本変形例では、登録特徴量データベース221の登録特徴量データの特徴量も白黒2値である。
【0094】
本変形例では、図5のステップS171において、第1特徴量データの第nの領域の特徴量と第mの登録特徴量データの第nの領域の特徴量との一致度C は、(式3)においてk=0とした場合に相当する。そのため、本変形例では、一致度C の算出における計算がさらに単純化される。
【0095】
以上、第1実施形態の変形例2に係る判定システム10による真贋判定では、上述したように、判定コード500の第1識別子510が示す第1識別情報をユーザの目視に依存することなく特定することができるため、真贋判定におけるユーザ依存が抑制され、判定コード500の真贋判定の判定精度が向上する。また、真贋判定処理の計算量が削減されるため、サーバ200の負荷を低減することができる。
【0096】
<第1実施形態の変形例3>
情報端末100は、制御部を含んでいてもよい。すなわち、情報端末100の制御部が、プログラムを実行し、上述した画像処理部211および特徴量データ生成部212と同様の機能が発揮されてもよい。
【0097】
本変形例では、情報端末100において、第1画像に基づき、第1識別子510の特徴量を含む第1特徴量データが生成される。また、情報端末100で生成された第1特徴量データは、通信部130を介してサーバ200に送信され、図3のステップS160以降が実行される。
【0098】
以上、第1実施形態の変形例3に係る判定システム10による真贋判定では、上述したように、判定コード500の第1識別子510が示す第1識別情報をユーザの目視に依存することなく特定することができるため、真贋判定におけるユーザ依存が抑制され、判定コード500の真贋判定の判定精度が向上する。
【0099】
<第1実施形態の変形例4>
判定システム10は、サーバ200を含まなくてもよい。この場合、情報端末100は、制御部および記憶部を含む。すなわち、情報端末100の制御部が、プログラムを実行し、上述した画像処理部211、特徴量データ生成部212、識別情報取得部213、および判定部214と同様の機能が発揮されてもよい。また、情報端末100の記憶部が、登録特徴量データベース221を格納していてもよい。
【0100】
本変形例では、情報端末100において、第1画像に基づき、第1識別子510の特徴量を含む第1特徴量データが生成される。第1特徴量データは、情報端末100の記憶部の登録特徴量データベース221の登録特徴量データとの類似度が算出され、情報端末100において、第1識別子510の第1識別情報が特定される。また、情報端末100において、判定コード500の第2識別子520を撮影した第2画像が読み取られ、第2識別子520の第2識別情報が取得される。さらに、情報端末100において、特定された第1識別子510の第1識別情報と取得された第2識別子520の第2識別情報との対応関係が判定される。例えば、第1識別情報と第2識別情報とが一致するか否かを判定し、第1識別情報と第2識別情報とが一致するときは、判定コード500が真正であると判定される。
【0101】
なお、本変形例では、情報端末100にインストールされたプログラムを用いて実行されてもよく、記録媒体(例えば、CD-ROMまたはDVD-ROMなど)に格納されたプログラムを読み出すことにより実行されてもよい。
【0102】
以上、第1実施形態の変形例4に係る判定システム10による真贋判定では、上述したように、判定コード500の第1識別子510が示す第1識別情報をユーザの目視に依存することなく特定することができるため、真贋判定におけるユーザ依存が抑制され、判定コード500の真贋判定の判定精度が向上する。また、サーバ200を介しないため、通信状態または通信速度に依存することなく情報端末100を用いて判定コード500の真贋判定を行うことができる。したがって、あらゆる場所で判定コード500の真贋判定を行うことができるため、ユーザの利便性が向上する。
【0103】
<第2実施形態>
図6を参照して、判定システム10の他の実施形態について説明する。なお、以下では、上述した構成と同様の構成については、説明を省略する場合がある。
【0104】
図6は、本発明の一実施形態に係る判定システム10の真贋判定処理のステップS170Aの処理を示すフローチャート図である。
【0105】
本実施形態では、第1実施形態のステップS170の代わりに、ステップS170Aが実行される。ステップS170Aは、上述したステップS172およびステップS173の代わりに、ステップS172AおよびステップS173Aを含む。
【0106】
ステップS172Aでは、判定部214が、ステップS171で算出された一致度C を用いて、登録特徴量データに対する第1特徴量データの有効領域数を算出する。有効領域数の算出は、登録特徴量データごとに行われる。例えば、第mの登録特徴量データに対する第1特徴量データの有効領域数Nは、第mの登録特徴量データに設定された閾値以上の一致度C を有する領域の数である。換言すると、判定部214は、第mの登録特徴量データにおいて、閾値以上の一致度C を有する領域の数をカウントし、第mの登録特徴量データに対する第1特徴量データの有効領域数Nを算出する。なお、閾値は、領域ごとに同じであってもよく、異なっていてもよい。
【0107】
ステップS173Aでは、判定部214が、有効領域数Nが最大値を有する第mの登録特徴量データに紐付けられた登録識別情報を、第1識別子510が示す第1識別情報として特定する。換言すると、判定部214は、第1特徴量データの領域と一致する領域の数が最も多い登録特徴量データに紐付けられた登録識別情報を、第1識別子510が示す第1識別情報として特定する。
【0108】
以上、第2実施形態に係る判定システム10は、判定コード500の第1識別子510を撮影した第1画像に基づき、第1識別子510の特徴量を含む第1特徴量データを生成する。第1特徴量データは、登録特徴量データベース221の登録特徴量データとの有効領域数が算出され、第1識別子510の第1識別情報が特定される。また、判定システム10は、判定コード500の第2識別子520を撮影した第2画像を読み取り、第2識別子520の第2識別情報を取得する。さらに、判定システム10は、特定された第1識別子510の第1識別情報と取得された第2識別子520の第2識別情報との対応関係を判定する。例えば、第1識別情報と第2識別情報とが一致するか否かを判定し、第1識別情報と第2識別情報とが一致するときは、判定コード500が真正であると判定される。
【0109】
第2実施形態に係る判定システム10による真贋判定では、判定コード500の第1識別子510が示す第1識別情報をユーザの目視に依存することなく特定することができるため、真贋判定におけるユーザ依存が抑制され、判定コード500の真贋判定の判定精度が向上する。
【0110】
第2実施形態に係る判定システム10は、上述した構成に限定されることなく、様々な変形が可能である。以下では、第2実施形態に係る判定システム10のいくつかの変形例について説明する。なお、以下では、上述した構成と同様の構成については、説明を省略する場合がある。
【0111】
<第2実施形態の変形例>
ステップS172Aでは、判定部214は、有効領域数をカウントするにあたり、所定の領域が含まれているか否かを判定してもよい。第1識別子510の所定の位置に特徴的なパターン(例えば、図1(B)の「SECURE」の部分など)が含まれる場合には、特徴的なパターンを含む所定の領域が有効領域数に含まれることを判定することにより、特徴的なパターンに重みをおいた有効領域数を算出することができる。判定部214は、有効領域数のカウントにおいて所定の領域が含まれない場合、有効領域数を0と算出してもよい。有効領域数が0である登録特徴量データは図6のステップS174が実行されないため、ステップS174における計算量を削減することができる。
【0112】
所定の領域の数は、1つであってもよく、複数であってもよい。また、所定の領域の数は、登録特徴量データごとに同じであってもよく、異なっていてもよい。
【0113】
以上、第2実施形態の変形例に係る判定システム10の真贋判定では、上述したように、判定コード500の第1識別子510が示す第1識別情報をユーザの目視に依存することなく特定することができるため、真贋判定におけるユーザ依存が抑制され、判定コード500の真贋判定の判定精度が向上する。また、真贋判定処理の計算量が削減されるため、サーバ200の負荷を低減することができる。
【0114】
<第3実施形態>
図7を参照して、判定システム10の他の実施形態について説明する。なお、以下では、上述した構成と同様の構成については、説明を省略する場合がある。
【0115】
図7は、本発明の一実施形態に係る判定システム10の登録特徴量データベース221Bに登録されている登録特徴量データの特徴量を説明する模式図である。本実施形態では、第1実施形態の登録特徴量データベース221の代わりに、登録特徴量データベース221Bが記憶部220に格納されている。
【0116】
視覚情報を提供する第1識別子510は、第1識別子510の撮影方向によって色合いが異なる場合がある。そのため、登録特徴量データベース221Bの登録特徴量データは、撮影方向の角度が異なる複数の特徴量を含む。例えば、図7に示すように、登録特徴量データベース221Bの第1の登録特徴量データは、第1の角度の撮影方向からの特徴量だけでなく、第1の角度と異なる第2の角度の撮影方向からの特徴量を含む。なお、登録特徴量データに含まれる撮影方向の角度の数は、2つに限られない。
【0117】
本実施形態では、図5のステップS171において、判定部214が、第1の角度の特徴量だけでなく、第2の角度の特徴量との一致度を算出する。すなわち、第1特徴量データの特徴量と登録特徴量データの特徴量との一致度は、第1の角度および第2の角度のそれぞれにおいて算出される。また、図5のステップS172において、第1特徴量データと登録特徴量データとの類似度が、第1の角度および第2の角度のそれぞれにおいて算出される。また、図5のステップS173において、判定部214は、算出された全ての類似度の中で最大値を有する登録特徴量データに紐付けられた登録識別情報を、第1識別子510が示す第1識別情報として特定する。
【0118】
以上、第3実施形態に係る判定システム10は、判定コード500の第1識別子510を撮影した第1画像に基づき、第1識別子510の特徴量を含む第1特徴量データを生成する。第1特徴量データは、登録特徴量データの複数の撮影方向の角度との類似度が算出され、第1識別子510の第1識別情報が特定される。また、判定システム10は、判定コード500の第2識別子520を撮影した第2画像を読み取り、第2識別子520の第2識別情報を取得する。さらに、判定システム10は、特定された第1識別子510の第1識別情報と取得された第2識別子520の第2識別情報との対応関係を判定する。例えば、第1識別情報と第2識別情報とが一致するか否かを判定し、第1識別情報と第2識別情報とが一致するときは、判定コード500が真正であると判定される。
【0119】
第3実施形態に係る判定システム10による真贋判定では、判定コード500の第1識別子510が示す第1識別情報をユーザの目視に依存することなく特定することができるため、真贋判定におけるユーザ依存が抑制され、判定コード500の真贋判定の判定精度が向上する。また、第1識別子510の撮影方向の角度が考慮されて第1識別子510の第1識別情報が特定されるため、判定コード500の真贋判定の判定精度がより向上する。
【0120】
第3実施形態に係る判定システム10は、上述した構成に限定されることなく、様々な変形が可能である。以下では、第3実施形態に係る判定システム10のいくつかの変形例について説明する。なお、以下では、上述した構成と同様の構成については、説明を省略する場合がある。
【0121】
<第3実施形態の変形例>
図8は、本発明の一実施形態に係る判定システム10の構成を示すブロック図である。
【0122】
図8に示すように、本変形例に係る判定システム10の情報端末100は、撮像部110、表示部120、通信部130、およびセンサ部140を含む。また、判定システム10のサーバ200は、制御部210、記憶部220、および通信部230を含む。記憶部220には、登録特徴量データベース221Bが格納されている。
【0123】
センサ部140は、情報端末100の角度を検出し、角度データを生成することができるセンサである。センサ部140として、例えば、ジャイロセンサなどを用いることができる。
【0124】
図9は、本発明の一実施形態に係る判定システム10で実行される真贋判定処理を示すシーケンス図である。
【0125】
図9に示すように、本変形例に係る判定システム10で実行される真贋判定処理は、図3を参照して説明した真贋判定処理において、さらに、ステップS105BおよびステップS115Bを含む。また、本変形例に係る判定システム10の真贋判定処理は、ステップS170の代わりに、ステップS170Bを含む。
【0126】
ステップS105Bでは、センサ部140が、第1識別子510の撮影方向として、第1画像の生成時に情報端末100の角度を検出し、角度データを生成する。
【0127】
ステップS115Bでは、生成された角度データが、通信部130を介して情報端末100からサーバ200に送信される。これにより、サーバ200は、第1識別子510の撮影方向に関する角度データを取得することができる。
【0128】
ステップS170Bでは、判定部214が、登録特徴量データに含まれる複数の角度の中から角度データに最も近い角度の特徴量を選択し、一致度を算出する。すなわち、ステップS170Bでは、登録特徴量データに含まれる1つの角度を用いて、一致度が算出される。そのため、複数の角度のそれぞれにおいて一致度を算出する必要がなく、一致度の計算量が削減される。
【0129】
以上、第3実施形態の変形例に係る判定システム10による真贋判定では、上述したように、判定コード500の第1識別子510が示す第1識別情報をユーザの目視に依存することなく特定することができるため、真贋判定におけるユーザ依存が抑制され、判定コード500の真贋判定の判定精度が向上する。また、第1識別子510の撮影方向の角度が考慮されて第1識別子510の第1識別情報が特定されるため、判定コード500の真贋判定の判定精度がより向上する。また、真贋判定処理の計算量が削減されるため、サーバ200の負荷を低減することができる。
【0130】
<第4実施形態>
図10を参照して、判定システム10の他の実施形態について説明する。なお、以下では、上述した構成と同様の構成については、説明を省略する場合がある。
【0131】
図10は、本発明の一実施形態に係る判定システム10の登録特徴量データベース221Cに登録されている登録特徴量データの特徴量を説明する模式図である。本実施形態では、第1実施形態の登録特徴量データベース221の代わりに、登録特徴量データベース221Cが記憶部220に格納されている。
【0132】
視覚情報を提供する第1識別子510は、第1識別子510に照射される光の強度によって色合いが異なる場合がある。そのため、登録特徴量データベース221Cの登録特徴量データは、光照射強度が異なる複数の特徴量を含む。例えば、図10に示すように、登録特徴量データベース221Cの第1の登録特徴量データは、第1の光照射強度だけでなく、第1の光照射強度と異なる第2の光照射強度の特徴量を含む。なお、登録特徴量データに含まれる光照射強度の数は、2つに限られない。
【0133】
本実施形態では、図5のステップS171において、判定部214が、第1の光照射強度の特徴量だけでなく、第2の光照射強度の特徴量との一致度を算出する。すなわち、第1特徴量データの特徴量と登録特徴量データの特徴量との一致度は、第1の光照射強度および第2の光照射強度のそれぞれにおいて算出される。また、図5のステップS172において、第1特徴量データと登録特徴量データとの類似度が、第1の光照射強度および第2の光照射強度のそれぞれにおいて算出される。また、図5のステップS173において、判定部214は、算出された全ての類似度の中で最大値を有する登録特徴量データに紐付けられた登録識別情報を、第1識別子510が示す第1識別情報として特定する。
【0134】
以上、第4実施形態に係る判定システム10は、判定コード500の第1識別子510を撮影した第1画像に基づき、第1識別子510の特徴量を含む第1特徴量データを生成する。第1特徴量データは、登録特徴量データの複数の光照射強度との類似度が算出され、第1識別子510の第1識別情報が特定される。また、判定システム10は、判定コード500の第2識別子520を撮影した第2画像を読み取り、第2識別子520の第2識別情報を取得する。さらに、判定システム10は、特定された第1識別子510の第1識別情報と取得された第2識別子520の第2識別情報との対応関係を判定する。例えば、第1識別情報と第2識別情報とが一致するか否かを判定し、第1識別情報と第2識別情報とが一致するときは、判定コード500が真正であると判定される。
【0135】
第4実施形態に係る判定システム10による真贋判定では、判定コード500の第1識別子510が示す第1識別情報をユーザの目視に依存することなく特定することができるため、真贋判定におけるユーザ依存が抑制され、判定コード500の真贋判定の判定精度が向上する。また、第1識別子510へ照射される光の強度が考慮されて第1識別子510の第1識別情報が特定されるため、判定コード500の真贋判定の判定精度がより向上する。
【0136】
<第5実施形態>
図11および図12を参照して、判定システム10の他の実施形態について説明する。なお、以下では、上述した構成と同様の構成については、説明を省略する場合がある。
【0137】
図11は、本発明の一実施形態に係る判定システム10で実行される判定コード500の真贋判定処理を示すシーケンス図である。また、図12は、本発明の一実施形態に係る判定システム10の真贋判定処理の一部を説明する模式図である。具体的には、図12(A)は、第1画像610の模式図であり、図12(B)は、第1特徴量データを説明する模式図である。
【0138】
図11に示すように、本実施形態に係る判定システム10の真贋判定処理では、図3を参照して説明した真贋判定処理のステップS140、ステップS150、およびステップS170の代わりに、ステップS140D、ステップS150D、およびステップS170Dを含む。
【0139】
ステップS140Dでは、画像処理部211が、第1画像610から第1のパターン領域611D-1および第2のパターン領域611D-2を抽出する。図12(A)に示すように、第1画像610は、特徴的なパターンを有する第1のパターン領域611D-1および第2のパターン領域611D-2を含む。そのため、画像処理部211は、所定の特徴的なパターンを検出し、第1のパターン領域611D-1および第2のパターン領域611D-2を抽出することができる。また、画像処理部211は、第1のパターン領域611D-1および第2のパターン領域611D-2の各々の位置情報を取得する。
【0140】
ステップS150Dでは、特徴量データ生成部212が、第1識別子510の第1特徴量データを生成する。ここでは、特徴量データ生成部212は、第1特徴量データとして、パターン領域611Dの各々における特徴量を生成する。すなわち、ステップS130Dでは、複数の領域の特徴量ではなく、複数の所定のパターン領域611Dの特徴量が生成される。
【0141】
ステップS170Dでは、判定部214が、第1特徴量データを用いて、第1識別子510が示す第1識別情報を特定する。また、特定された第1識別情報とステップS160で取得された第2識別情報との対応関係を判定し、判定結果情報を生成する。
【0142】
第1識別情報の特定においては、第1特徴量データと、登録特徴量データベースに登録された登録特徴量データとの類似度を算出する。類似度の算出は、登録特徴量データごとに行われる。例えば、図12(B)に示すように、判定部214は、R特徴量、G特徴量、およびB特徴量だけでなく、位置情報にも基づいて、類似度を算出する。また、判定部214は、類似度が最大値を有する登録特徴量データに紐付けられた登録識別情報を、第1識別子510が示す第1識別情報として特定する。
【0143】
以上、第5実施形態に係る判定システム10は、判定コード500の第1識別子510を撮影した第1画像の所定のパターン領域に基づき、第1識別子510の特徴量を含む第1特徴量データを生成する。第1特徴量データは、登録特徴量データベース221の登録特徴量データとの類似度が算出され、第1識別子510の第1識別情報が特定される。また、判定システム10は、判定コード500の第2識別子520を撮影した第2画像を読み取り、第2識別子520の第2識別情報を取得する。さらに、判定システム10は、特定された第1識別子510の第1識別情報と取得された第2識別子520の第2識別情報との対応関係を判定する。例えば、第1識別情報と第2識別情報とが一致するか否かを判定し、第1識別情報と第2識別情報とが一致するときは、判定コード500が真正であると判定される。
【0144】
第5実施形態に係る判定システム10による真贋判定では、判定コード500の第1識別子510が示す第1識別情報をユーザの目視に依存することなく特定することができるため、真贋判定におけるユーザ依存が抑制され、判定コード500の真贋判定の判定精度が向上する。また、特徴的なパターン領域611Dに基づいて特徴量が生成されるため、撮影条件によるばらつきが小さくなり、生成される特徴量のばらつきも抑制される。そのため、判定コード500の真贋判定の判定精度がより向上する。
【0145】
<第6実施形態>
図13を参照して、本発明の一実施形態に係る判定システム10の他の実施形態について説明する。なお、以下では、上述した構成と同様の構成については、説明を省略する場合がある。
【0146】
第6実施形態に係る判定システム10の情報端末100およびサーバ200の各々の構成は、図8を参照して説明した構成と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0147】
図13は、本発明の一実施形態に係る判定システム10で実行される判定コード500の真贋判定処理を示すシーケンス図である。
【0148】
ステップS100Eでは、撮像部110が、第1の撮影方向から撮影された判定コード500の第1識別子510に対応する第1の第1画像を生成する。また、撮像部110は、第1の撮影方向とは異なる第2の撮影方向から撮影された判定コード500の第1識別子510に対応する第2の第1画像を生成する。
【0149】
ステップS105Eでは、センサ部140が、第1識別子510の第1の撮影方向として、第1の第1画像の生成時に情報端末100の角度を検出し、第1の角度データを生成する。また、センサ部140は、第1識別子510の第2の撮影方向として、第2の第1画像の生成時に情報端末100の角度を検出し、第2の角度データを生成する。
【0150】
ステップS110Eでは、生成された第1の第1画像および第2の第1画像が、通信部130を介して情報端末100からサーバ200に送信される。
【0151】
ステップS115Eでは、生成された第1の角度データおよび第2の角度データが、通信部130を介して情報端末100からサーバ200に送信される。
【0152】
ステップS120およびステップS130は、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0153】
ステップS140Eでは、画像処理部211が、第1の第1画像および第2の第1画像の各々を複数の領域に分割し、複数の領域を抽出する。
【0154】
ステップS150Eでは、特徴量データ生成部212が、第1識別子510の特徴量を含む第1特徴量データを生成する。ここでは、特徴量データ生成部212は、角度データに対する第1画像の変化の割合に相当する特徴量を生成する。具体的には、特徴量データ生成部212は、第1の第1画像の画素値と第2の第1画像の画素値との差を、第1の角度データと第2の角度データとの差で除した値を特徴量として生成する。特徴量は、複数の領域ごとに生成される。
【0155】
ステップS160以降は、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0156】
以上、第6実施形態に係る判定システム10は、判定コード500の第1識別子510を異なる撮影方向から撮影した複数の第1画像に基づき、第1識別子510の変化の割合に相当する特徴量を含む第1特徴量データを生成する。第1特徴量データは、登録特徴量データベース221の登録特徴量データとの類似度が算出され、第1識別子510の第1識別情報が特定される。また、判定システム10は、判定コード500の第2識別子520を撮影した第2画像を読み取り、第2識別子520の第2識別情報を取得する。さらに、判定システム10は、特定された第1識別子510の第1識別情報と取得された第2識別子520の第2識別情報との対応関係を判定する。例えば、第1識別情報と第2識別情報とが一致するか否かを判定し、第1識別情報と第2識別情報とが一致するときは、判定コード500が真正であると判定される。
【0157】
第6実施形態に係る判定システム10による真贋判定では、判定コード500の第1識別子510が示す第1識別情報をユーザの目視に依存することなく特定することができるため、真贋判定におけるユーザ依存が抑制され、判定コード500の真贋判定の判定精度が向上する。また、少なくとも2つの第1画像間の変化に基づいて特徴量が生成されるため、撮影条件によるばらつきが小さくなり、生成される特徴量のばらつきも抑制される。そのため、判定コード500の真贋判定の判定精度がより向上する。
【0158】
<第7実施形態>
図14を参照して、本発明の一実施形態に係る判定システム10の他の実施形態について説明する。なお、以下では、上述した構成と同様の構成については、説明を省略する場合がある。
【0159】
図14は、本発明の一実施形態に係る判定システム10で真贋判定される判定コード500Fを示す模式図である。本実施形態では、第1実施形態の真贋判定で用いられる判定コード500の代わりに、判定コード500Fが用いられる。
【0160】
図14に示すように、判定コード500Fは、第1識別子510および第2識別子520Fを含む。第2識別子520Fは、第1識別子510の近傍に配置されている。そのため、判定コード500Fの真贋判定においては、第1識別子510および第2識別子520Fを同時に撮影することができる。
【0161】
図15は、本発明の一実施形態に係る判定システム10で実行される判定コード500Fの真贋判定処理を示すシーケンス図である。
【0162】
ステップS100Fでは、撮像部110が、撮影された判定コード500Fの第1識別子510および第2識別子520Fに対応する画像を生成する。
【0163】
ステップS110Fでは、生成された画像が、通信部130を介して情報端末100からサーバ200に送信される。
【0164】
ステップS118Fでは、画像処理部211が、画像から、第1識別子510に対応する第1画像および第2識別子520Fに対応する第2画像を抽出する。
【0165】
ステップS140以降は、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0166】
以上、第7実施形態に係る判定システム10は、判定コード500Fを撮影した画像から第1識別子510に対応する第1画像および第2識別子520Fに対応する第2画像を抽出し、第1画像に基づき、第1識別子510の特徴量を含む第1特徴量データを生成する。第1特徴量データは、登録特徴量データベース221の登録特徴量データとの類似度が算出され、第1識別子510の第1識別情報が特定される。また、判定システム10は、第2画像を読み取り、第2識別子520Fの第2識別情報を取得する。さらに、判定システム10は、特定された第1識別子510の第1識別情報と取得された第2識別子520Fの第2識別情報との対応関係を判定する。例えば、第1識別情報と第2識別情報とが一致するか否かを判定し、第1識別情報と第2識別情報とが一致するときは、判定コード500Fが真正であると判定される。
【0167】
第7実施形態に係る判定システム10による真贋判定では、判定コード500Fの第1識別子510が示す第1識別情報をユーザの目視に依存することなく特定することができるため、真贋判定におけるユーザ依存が抑制され、判定コード500Fの真贋判定の判定精度が向上する。また、第1識別子510および第2識別子520Fを同時に撮影することができるため、ユーザの利便性が向上する。
【0168】
第7実施形態に係る判定システム10は、上述した構成に限定されることなく、様々な変形が可能である。以下では、第7実施形態に係る判定システム10のいくつかの変形例について説明する。なお、以下では、上述した構成と同様の構成については、説明を省略する場合がある。
【0169】
<第7実施形態の変形例>
図16は、本発明の一実施形態に係る判定システム10で真贋判定される判定コード500F’を示す模式図である。
【0170】
図16に示すように、判定コード500F’は、第1識別子510、第1の第2識別子520F’-1、第2の第2識別子520F’-2、および第3の第2識別子520F’-3を含む。第1識別子510は、第1のエリア511F’-1、第2のエリア511F’-2、および第3のエリア511F’-3に区分されており、第1の第2識別子520F’-1、第2の第2識別子520F’-2、および第3の第2識別子520F’-3は、それぞれ、第1のエリア511F’-1、第2のエリア511F’-2、および第3のエリア511F’-3に割り当てられた識別子である。第1の第2識別子520F’-1、第2の第2識別子520F’-2、および第3の第2識別子520F’-3は、それぞれ、第1のエリア511F’-1、第2のエリア511F’-2、および第3のエリア511F’-3の近傍に配置されている。そのため、判定コード500F’の真贋判定においては、第1のエリア511F’-1と第1の第2識別子520F’-1とを同時に撮影することができる。同様に、第2のエリア511F’-2と第2の第2識別子520F’-2とが同時に撮影され、第3のエリア511F’-3と第3の第2識別子520F’-3とが同時に撮影される。
【0171】
なお、第1識別子510の区分される数は、3つに限られない。第1識別子の区分される数は、n個(nは自然数)であってもよい。
【0172】
本変形例に係る判定システム10の真贋判定処理では、第1のエリア511F’-1が示す第1の第1識別情報、第2のエリア511F’-2が示す第2の第1識別情報、および第3のエリア511F’-3が示す第3の第1識別情報が、それぞれ、第1の第2識別子520F’-1に含まれる第1の第2識別子情報、第2の第2識別子520F’-2に含まれる第2の第2識別子情報、および第3の第2識別子520F’-3に含まれる第3の第2識別子情報との対応関係が判定される。また、全ての対応関係が真正と判定された場合に、判定コード500F’が真正と判定される。但し、対応関係の判定はこれに限られない。例えば、所定のエリア511F’における第1識別情報と第2識別情報とが一致する場合、判定コード500F’が真正と判定されてもよい。なお、判定に用いられる所定のエリア511F’は、複数であってもよい。
【0173】
以上、第7実施形態の変形例に係る判定システム10では、第1識別子510の複数のエリア511F’ごとに、判定コード500のエリア511F’を撮影した画像から第1画像および第2画像を生成し、第1画像に基づき、第1識別子510の特徴量を含む第1特徴量データを生成する。第1特徴量データは、登録特徴量データベース221の登録特徴量データとの類似度が算出され、第1識別子510の第1識別情報が特定される。また、判定システム10は、第2画像を読み取り、第2識別子520F’の第2識別情報を取得する。さらに、判定システム10は、特定された第1識別子510の第1識別情報と取得された第2識別子520F’の第2識別情報との対応関係を判定する。例えば、全てのエリア511F’における第1識別情報と第2識別情報とが一致するか否かを判定し、全てのエリア511F’における第1識別情報と第2識別情報とが一致するときは、判定コード500F’が真正であると判定される。
【0174】
第7実施形態に係る判定システム10による真贋判定では、判定コード500F’の第1識別子510が示す第1識別情報をユーザの目視に依存することなく特定することができるため、真贋判定におけるユーザ依存が抑制され、判定コード500F’の真贋判定の判定精度が向上する。また、1つの判定コード500F’に対して複数回の真贋判定処理が行われるため、判定コード500F’の真贋判定の判定精度がさらに向上する。また、第1識別子510が大きい場合においても、複数のエリア511F’に区分して真贋判定を行うことができる。
【0175】
<第8実施形態>
図17図19を参照して、判定システム10の他の実施形態に係る判定システム20について説明する。なお、以下では、上述した構成と同様の構成については、説明を省略する場合がある。
【0176】
図17は、本発明の一実施形態に係る判定システム20の構成を示すブロック図である。
【0177】
図17に示すように、判定システム20の情報端末100は、撮像部110、表示部120、および通信部130を含む。また、判定システム20のサーバ200は、制御部210、記憶部220、および通信部230を含む。制御部210は、プログラムを実行し、特徴量データ生成部212、識別情報取得部213、および判定部214を機能させる。記憶部220は、登録特徴量データベース222を含む。
【0178】
図18は、本発明の一実施形態に係る判定システム20で実行される判定コード500の真贋判定処理を示すシーケンス図である。また、図19は、本発明の一実施形態に係る判定システム20の真贋判定処理の一部を説明する模式図である。
【0179】
判定システム20で実行される判定処理は、情報端末100上で真贋判定処理のプログラムが実行されることによって開始する。
【0180】
ステップS200では、撮像部110が、撮影された判定コード500の第1識別子510に対応する第1画像を生成する。
【0181】
ステップS210では、生成された第1画像が、通信部130を介して情報端末100からサーバ200に送信される。
【0182】
ステップS220では、撮像部110が、撮影された判定コード500の第2識別子520に対応する第2画像を生成する。
【0183】
ステップS230では、生成された第2画像が、通信部130を介して情報端末100からサーバ200に送信される。
【0184】
ステップS240では、特徴量データ生成部212が、第1識別子510の特徴量を含む第1特徴量データを生成する。本実施形態に係る判定システム20の真贋判定処理では、第1画像を複数の領域に分割することなく、第1画像の全体での特徴量が生成される。特徴量は、例えば、図19(A)~図19(C)に示すように、R画素、G画素、およびB画素のそれぞれの画素値の頻度を表すヒストグラムである。このようなRGBのヒストグラムは、第1画像のRGBそれぞれにおけるコントラストまたは明るさなどの特徴を含み、それらの特徴が分布形状として表されている。
【0185】
ステップS250では、識別情報取得部213が、第2画像を読み取り、第2識別子520に含まれる第2識別情報を取得する。
【0186】
ステップS260では、判定部214が、第1特徴量データを用いて、第1識別子510が示す第1識別情報を特定する。また、特定された第1識別情報とステップS260で取得された第2識別情報との対応関係を判定し、判定結果情報を生成する。
【0187】
第1識別情報の特定においては、第1特徴量データと、登録特徴量データベースに登録された登録特徴量データとの類似度を算出する。類似度の算出は、登録特徴量データごとに行われる。例えば、判定部214は、ヒストグラムのピークの位置もしくは数、重畳する面積の割合、平均値、または中間値などに基づいて、類似度を算出する。また、判定部214は、類似度が最大値を有する登録特徴量データに紐付けられた登録識別情報を、第1識別子510が示す第1識別情報として特定する。
【0188】
また、判定部214は、第1識別情報と第2識別情報とが一致するか否かを判定する。第1識別情報と第2識別情報とが一致するとき、判定部214は、判定コード500が真正である旨の判定結果情報を生成する。一方、第1識別情報と第2識別情報とが一致しないとき、判定部214は、判定コード500が偽造である旨の判定結果情報を生成する。
【0189】
ステップS270では、生成された判定結果情報が、通信部230を介してサーバ200から情報端末100に送信される。
【0190】
ステップS280では、表示部120が、判定結果情報に基づき、画面に判定結果を表示する。例えば、判定結果情報が真正である場合には、表示部120は、画面に「判定OK」を表示し、判定結果情報が偽造である場合には、画面に「判定NG」を表示する。
【0191】
以上、第8実施形態に係る判定システム20は、判定コード500の第1識別子510を撮影した第1画像に基づき、第1識別子510の特徴量を含む第1特徴量データを生成する。第1特徴量データは、登録特徴量データベース221の登録特徴量データとの類似度が算出され、第1識別子510の第1識別情報が特定される。また、判定システム10は、判定コード500の第2識別子520を撮影した第2画像を読み取り、第2識別子520の第2識別情報を取得する。さらに、判定システム20は、特定された第1識別子510の第1識別情報と取得された第2識別子520の第2識別情報との対応関係を判定する。例えば、第1識別情報と第2識別情報とが一致するか否かを判定し、第1識別情報と第2識別情報とが一致するときは、判定コード500が真正であると判定される。
【0192】
第8実施形態に係る判定システム20による真贋判定では、判定コード500の第1識別子510が示す第1識別情報をユーザの目視に依存することなく特定することができるため、真贋判定におけるユーザ依存が抑制され、判定コード500の真贋判定の判定精度が向上する。また、複数の領域に分割することなく、第1特徴量データが生成されるため、真贋判定処理の計算量が削減され、サーバ200の負荷を低減することができる。
【0193】
なお、第8実施形態に係る判定システム20では、複数の領域の各々の特徴量として、ヒストグラムを用いて真贋判定を行うこともできる。例えば、特徴量データ生成部212は、所定の複数の領域、または特徴的なパターンを有する領域と特徴的なパターンを有しない領域とに区分された複数の領域などにおいて、複数の領域の各々のヒストグラムを含む第1特徴量データを生成することができる。
【0194】
本発明の実施形態として上述した各実施形態は、相互に矛盾しない限りにおいて、適宜組み合わせて実施することができる。また、各実施形態を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除、または設計変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【0195】
また、上述した各実施形態によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、または、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと理解される。
【符号の説明】
【0196】
10、20:判定システム、 100:情報端末、 110:撮像部、 120:表示部、 130:通信部、 140:センサ部、 200:サーバ、 210:制御部、 211:画像処理部、 212:特徴量データ生成部、 213:識別情報取得部、 214:判定部、 220:記憶部、 221、221B、221C:登録特徴量データベース、 230:通信部、 500、500F、500F’:判定コード、 510:第1識別子、 511、511F’:エリア、 511F’-1:第1のエリア、 511F’-2:第2のエリア、 511F’-3:第3のエリア、 520、520F:第2識別子、 520F’-1:第1の第2識別子、 520F’-2:第2の第2識別子、 520F’-3:第3の第2識別子、 610:第1画像、 610-1:第1の領域、 610-8:第8の領域、 611D:パターン領域、 611D-1:第1のパターン領域、 611D-2:第2のパターン領域
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