(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023151452
(43)【公開日】2023-10-16
(54)【発明の名称】ステータ、およびモータ
(51)【国際特許分類】
H02K 3/38 20060101AFI20231005BHJP
H02K 1/00 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
H02K3/38
H02K1/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022061061
(22)【出願日】2022-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000232302
【氏名又は名称】ニデック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100188673
【弁理士】
【氏名又は名称】成田 友紀
(74)【代理人】
【識別番号】100179833
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 将尚
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(72)【発明者】
【氏名】山田 幸司
【テーマコード(参考)】
5H601
5H604
【Fターム(参考)】
5H601AA09
5H601CC01
5H601CC15
5H601DD01
5H601DD09
5H601DD11
5H601DD18
5H601EE23
5H601GA02
5H601HH14
5H601JJ07
5H601KK26
5H604AA08
5H604BB01
5H604BB10
5H604BB14
5H604CC05
5H604CC14
5H604DB18
5H604PB03
5H604PE06
5H604QB01
5H604QB03
5H604QB14
(57)【要約】 (修正有)
【課題】コイル引出線の接続部を絶縁する接着剤のコイル側への漏出を抑制する。
【解決手段】バスバーホルダ60は、前記バスバー本体部71を保持するホルダ本体部62と、前記ホルダ本体部を軸方向に貫通し、前記コイル引出線41cが挿入される第1挿入孔61と、を備える。コイルサポート80は、軸方向に交差する方向に広がるコイルサポート本体部81と、前記コイルサポート本体部から軸方向一方側に延びる筒状の支持部82と、前記支持部を軸方向に貫通し、前記コイル引出線が挿通される第2挿入孔83と、前記コイルサポート本体部の軸方向一方側の面において軸方向他方側に凹む凹部84と、を有する。前記バスバーホルダの軸方向一方側において、前記コイル接続部72および前記コイル引出線の端部は、接着剤Rによって覆われる。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステータコアと、コイルと、バスバーと、バスバーホルダと、軸方向において前記コイルと前記バスバーホルダの間に配置されるコイルサポートと、を備え、
前記バスバーは、環状のバスバー本体部と、前記バスバー本体部から延び、前記コイルを構成するコイル線の端部であるコイル引出線と電気的に接続されるコイル接続部と、を備え、
前記バスバーホルダは、
前記バスバー本体部を保持するホルダ本体部と、
前記ホルダ本体部を軸方向に貫通し、前記コイル引出線が挿入される第1挿入孔と、
を備え、
前記コイルサポートは、
軸方向に交差する方向に広がるコイルサポート本体部と、
前記コイルサポート本体部から軸方向一方側に延びる筒状の支持部と、
前記支持部を軸方向に貫通し、前記コイル引出線が挿通される第2挿入孔と、
前記コイルサポート本体部の軸方向一方側の面において軸方向他方側に凹む凹部と、
を有し、
前記バスバーホルダの軸方向一方側において、前記コイル接続部および前記コイル引出線の端部は、接着剤によって覆われる、
ステータ。
【請求項2】
前記凹部は、前記支持部の周囲を囲む環状である、
請求項1に記載のステータ。
【請求項3】
前記コイルサポート本体部は、前記バスバーホルダと同軸の環状であり、
前記凹部は、
前記コイルサポート本体部において径方向内周側で周方向に沿って延び軸方向一方側に突出する内周壁と、
前記コイルサポート本体部において径方向外周側で周方向に沿って延び軸方向一方側に突出する外周壁と、
を有し、
前記支持部は、前記内周壁と前記外周壁との間に挟まれた領域に設けられる、
請求項1に記載のステータ。
【請求項4】
前記コイルサポート本体部は、前記バスバーホルダと同軸の環状であり、
前記凹部は、
前記コイルサポート本体部において径方向内周側で周方向に沿って延び軸方向他方側に凹む内側凹部と、
前記コイルサポート本体部において径方向外周側で周方向に沿って延び軸方向他方側に凹む外側凹部と、
を有し、
前記支持部は、前記内側凹部と前記外側凹部との間に挟まれた領域に設けられる、
請求項1に記載のステータ。
【請求項5】
前記支持部の軸方向一方端は、前記第1挿入孔の内部に配置される、
請求項1~4の何れか一項に記載のステータ。
【請求項6】
前記コイルサポートは、前記コイルサポート本体部から軸方向一方側に突出する凸部を有し、
前記凹部は、前記凸部と、前記支持部とからなる、
請求項1に記載のステータ。
【請求項7】
前記凸部の軸方向一方端は、前記第1挿入孔の内部に配置されている、
請求項6に記載のステータ。
【請求項8】
前記第1挿入孔の内周面は、軸方向他方端から軸方向一方側に向かうに従い漸次、径が小さくなる第1テーパ部を有する、
請求項1~7の何れか一項に記載のステータ。
【請求項9】
前記第1挿入孔は、前記第1テーパ部の軸方向一方側に挿入筒部を有し、
前記支持部の軸方向一方側の端部は、前記挿入筒部の内部に配置されている、
請求項8に記載のステータ。
【請求項10】
前記支持部の外周面の軸方向の少なくとも一部には、軸方向他方側から一方側に向かうに従い漸次、径が小さくなる第2テーパ部を有する、
請求項1~9の何れか一項に記載のステータ。
【請求項11】
前記支持部の内周面は、
前記コイルサポート本体部に接続する第1内周筒面と、
前記第1内周筒面の軸方向一方側に設けられる内周テーパ面と、
前記内周テーパ面の軸方向一方側に設けられる第2内周筒面と、
を有する、
請求項1~10の何れか一項に記載のステータ。
【請求項12】
前記支持部の外周面は、
前記コイルサポート本体部に接続する外周筒面と、
前記外周筒面の軸方向一方側に設けられる外周テーパ面と、
を有する、
請求項1~11の何れか一項に記載のステータ。
【請求項13】
請求項1~12の何れか一項に記載のステータと、
前記ステータと径方向に対向し、回転可能に支持されるロータと、を備える、
モータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステータ、およびモータに関する。
【背景技術】
【0002】
バスバーとコイル引出線の接続部とを絶縁性の樹脂によって覆うステータが知られている。特許文献1に記載のステータでは、絶縁性の樹脂によってバスバーとコイル引出線の接続部とを覆うことによって、接続部の絶縁性を確保するとともに、コイル側への水や異物の侵入を抑制する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
バスバーホルダには、コイル引出線を上側に引き出すための挿入孔が設けられている。樹脂の注入時に挿入孔を通過して樹脂がコイル側に漏出する恐れがあった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みて、コイル引出線の接続部を絶縁する接着剤のコイル側への漏出を抑制するステータ、およびモータを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のステータの一つの態様は、ステータコアと、コイルと、バスバーと、バスバーホルダと、軸方向において前記コイルと前記バスバーホルダの間に配置されるコイルサポートと、を備える。前記バスバーは、環状のバスバー本体部と、前記バスバー本体部から延び、前記コイルを構成するコイル線の端部であるコイル引出線と電気的に接続されるコイル接続部と、を備える。前記バスバーホルダは、前記バスバー本体部を保持するホルダ本体部と、前記ホルダ本体部を軸方向に貫通し、前記コイル引出線が挿入される第1挿入孔と、を備える。前記コイルサポートは、軸方向に交差する方向に広がるコイルサポート本体部と、前記コイルサポート本体部から軸方向一方側に延びる筒状の支持部と、前記支持部を軸方向に貫通し、前記コイル引出線が挿通される第2挿入孔と、前記コイルサポート本体部の軸方向一方側の面において軸方向他方側に凹む凹部と、を有する。前記バスバーホルダの軸方向一方側において、前記コイル接続部および前記コイル引出線の端部は、接着剤によって覆われる。
【0007】
本発明のモータの一つの態様は、上述のステータと、前記ステータと径方向に対向し、回転可能に支持されるロータと、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一つの態様によれば、モータのステータにおいて、コイル引出線の接続部を絶縁する接着剤のコイル側への漏出を抑制する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、一実施形態のモータの断面模式図である。
【
図2】
図2は、一実施形態のステータの分解斜視図である。
【
図3】
図3は、一実施形態のステータの斜視図である。
【
図4】
図4は、一実施形態のステータの平面図である。
【
図5】
図5は、一実施形態のホルダ本体部を軸方向他方側から見た平面図である。
【
図6】
図6は、一実施形態のステータの一部の縦断面図である。
【
図7】
図7は、一実施形態のコイルサポートの斜視図である。
【
図8】
図8は、一実施形態のコイルサポートの一部の斜視図である。
【
図9】
図9は、変形例のコイルサポートの一部の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を基にモータ10およびステータ30の実施形態について説明する。
以下の説明においては、モータ10の中心軸線Jの軸方向を単に「軸方向」と呼び、中心軸線Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸線Jを中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。
【0011】
また、以下の説明では、軸方向一方側を上側、軸方向他方側を下側としてモータ10およびステータ30の各部の配置関係を説明する。しかしながら、モータ10およびステータ30の実際の使用時の姿勢は、本明細書で説明される上下方向に限定されない。
【0012】
図1は、本実施形態のモータ10の断面模式図である。
図2は、本実施形態のステータ30の分解斜視図である。
図3は、ステータ30の斜視図である。
図4は、ステータ30の平面図である。
図5は、ホルダ本体部を軸方向他方側から見た平面図である。
【0013】
図1に示すように、本実施形態のモータ10は、中心軸線Jを中心とするロータ20と、ロータ20の径方向外側に配置されるステータ30と、ハウジング11と、複数のベアリング15,16と、を備える。本実施形態のモータ10は、インナーロータ型のモータである。ロータ20は、中心軸線Jを中心として回転する。
【0014】
ハウジング11は、ロータ20およびステータ30を収容する。ハウジング11は、筒部11aと、底壁部11cと、ベアリング保持壁部11dと、を有する。筒部11aは、中心軸線Jに沿って延びる円筒状である。ベアリング保持壁部11dは、筒部11aの軸方向一方側の開口を覆う。ベアリング保持壁部11dは、筒部11aの内周面に固定される。ベアリング保持壁部11dは、ベアリング15を保持する。底壁部11cは、筒部11aの軸方向他方側の開口を覆う。底壁部11cは、ベアリング16を保持する。
【0015】
ハウジング11の内部には、冷媒が流れる。筒部11aには、冷媒流入口11pと冷媒排出口11qとが設けられる。冷媒流入口11pと冷媒排出口11qとは、軸方向に並んで配置される。冷媒流入口11pは、ステータ30に対し軸方向一方側に位置し、冷媒排出口11qは、ステータ30に対し軸方向他方側に位置する。冷媒は、ハウジング11内において、ステータ30のスロットを通過してステータ30の軸方向一方側から他方側に向かって流れる。
【0016】
ロータ20は、径方向においてステータ30に対向する。本実施形態のロータ20は、ステータ30の径方向内側に配置される。ロータ20は、シャフト21と、ロータコア22と、マグネット23と、を有する。シャフト21は、軸方向に延びる円柱状である。なお、シャフト21は、軸方向に延びる円筒状でもよい。シャフト21は、複数のベアリング15,16により、中心軸線J回りに回転可能に支持される。複数のベアリング15,16は、軸方向に互いに間隔をあけて配置され、ハウジング11に支持される。すなわち、シャフト21は、複数のベアリング15,16を介してハウジング11に支持される。
【0017】
ロータコア22は、軸方向に延びる筒状である。ロータコア22は、シャフト21よりも外径が大きい。ロータコア22は、シャフト21よりも軸方向の長さが小さい。ロータコア22の内周面は、シャフト21の外周面と固定される。ロータコア22は、シャフト21と圧入や接着等により固定される。ロータコア22は、軸方向において、一対のベアリング15,16間に位置する。マグネット23は、ロータコア22の外周部に固定される。
【0018】
ステータ30は、ロータ20と径方向に隙間をあけて対向する。ステータ30は、ロータ20を径方向外側から周方向の全周にわたって囲む。ステータ30は、ステータコア31と、インシュレータ50と、複数のコイル40と、バスバーユニット6と、を有する(
図3~
図5参照)。
【0019】
ステータコア31は、ロータ20を径方向外側から囲む。ステータコア31は、例えば、軸方向に積層する複数の電磁鋼板により構成される。ステータコア31は、ハウジング11の内周面に固定される。ステータコア31とハウジング11との固定は、例えば焼き嵌めや圧入等により行われる。
【0020】
ステータコア31は、コアバック部31aと、複数のティース部31bと、を有する。コアバック部31aは、中心軸線Jを中心とする環状である。コアバック部31aの径方向外側を向く外周面は、筒部11aの内周面と固定される。
【0021】
ティース部31bは、コアバック部31aから径方向内側に延びる。複数のティース部31bは、周方向に沿って並ぶ。複数のティース部31bは、周方向に互いに間隔をあけて配置される。各ティース部31bの径方向内側面は、ロータ20の径方向外側面と隙間をあけて対向する。
【0022】
複数のインシュレータ50は、ステータコア31に取り付けられる。複数のインシュレータ50は、複数のティース部31bのそれぞれに径方向内側から装着される。インシュレータ50は、コイル40とティース部31bとの間を絶縁する絶縁部材である。インシュレータ50は、例えば、樹脂製である。
【0023】
インシュレータ50は、インシュレータ本体部51と、外側壁部(壁部)53と、内側壁部54と、を有する。本実施形態のステータ30には、15個のインシュレータ50が設けられる。
【0024】
インシュレータ本体部51は、径方向に延びる角筒状である。インシュレータ本体部51には、径方向に貫通する貫通孔51hが設けられる。貫通孔51hには、ティース部31bが通される。したがって、インシュレータ本体部51は、ティース部31bを囲む。
【0025】
内側壁部54は、インシュレータ本体部51の径方向内側の端部から径方向と直交する方向に拡がる。同様に、外側壁部53は、インシュレータ本体部51の径方向外側の端部から径方向と直交する方向に拡がる。
【0026】
内側壁部54および外側壁部53は、板面が周方向に沿って湾曲して延びる板状である。すなわち、内側壁部54および外側壁部53は、周方向に沿って延びる。複数のインシュレータ50の内側壁部54および外側壁部53は、それぞれ周方向に沿って環状に並ぶ。
【0027】
図3及び
図4に示すように、外側壁部53の上端縁53bには、バスバーユニット6を固定するボス5(インシュレータ突起部)が設けられる。すなわち、インシュレータ50は、ボス5を有する。ボス5は、インシュレータ50の上側に位置するバスバーユニット6の後述するホルダ本体部62の上側に突出する。ボス5は、外側壁部53の上端縁53bから上側に延びる。ボス5は、円柱状の柱部5aと、柱部5aの先端に位置する抜け止め部5bと、を有する。柱部5aの外径は、フランジ孔64の内径より小さい。ボス5の柱部5aは、フランジ孔64を通過する。抜け止め部5bは、ボス5の先端を例えば熱溶着や熱かしめすることで、軸方向から見て略円形状に成形される。抜け止め部5bの外径は、フランジ孔64の周方向の切欠き幅より大きい。抜け止め部5bは、ホルダ本体部62のフランジ部62bの上面に接触する。
【0028】
図1に示すように、コイル40は、多層に巻き回されたコイル線41からなる。複数のコイル40は、それぞれインシュレータ50に巻き付けられる。コイル40は、内側壁部54と外側壁部53との径方向の間に位置する。すなわち、内側壁部54および外側壁部53は、コイル40を径方向両側からガイドする。内側壁部54および外側壁部53は、コイル40がインシュレータ50から径方向に離脱することを抑制する。
【0029】
図2に示すように、周方向に隣り合って配置されるインシュレータ50に巻き付けられるコイル40同士は、スロットにおいて互いに隣接する。コイル40は、コイル線41を多層に巻くことで構成される。インシュレータ50毎に巻き付けられるコイル40のコイル線41の総巻き数は、それぞれ等しい。また、各コイル40を構成するコイル線41は、互いに同種のコイル線であり、各コイル40による磁界の磁束密度は、略等しい。ここで、コイル40についての「コイル線の巻き数」とは、径方向の特定の位置におけるコイル40の局所的な巻き数(すなわち、層数)であって、1つのコイル全体(径方向内側から径方向外側の全領域)の総巻き数を意味するものではない。
【0030】
コイル40は、インシュレータ50に巻き付けられた状態で、インシュレータ50とともにティース部31bに装着される。
【0031】
次にバスバーユニット6について詳細に説明する。なお、
図1に示すように、バスバーユニット6は、軸方向でコイル40を挟んだ両側、すなわち上側と下側に設けられる2つのカバー部材6A、6Bのうち上側に配置されるカバー部材6Aに相当する。下側のカバー部材6Bについては、上側のカバー部材6Aとほぼ同様の構成を有するため、ここでは詳しい説明は省略する。
【0032】
なお、本実施形態のモータ10は、3相モータである。3相とは、U相、V相およびW相である。3相モータの場合、U相、V相およびW相の各コイル40は、バスバーユニット6と電気的に接続される。
【0033】
バスバーユニット6は、
図1~
図3に示すように、ステータコア31の上側に位置する。バスバーユニット6は、バスバーホルダ60と、バスバー70と、
図7に示すコイルサポート80と、を備える。
【0034】
図6は、ステータ30の一部の縦断面図である。
図4及び
図6に示すように、バスバー70は、環状のバスバー本体部71と、バスバー本体部71から延び、コイル40のコイル引出線41cと電気的に接続される複数のコイル接続部72と、を備える。バスバー70は、バスバーホルダ60にインサート成形される。
【0035】
バスバー70は、周方向に沿って延びるバスバー本体部71を有する。バスバー本体部71は、インシュレータ50の外側壁部53の径方向内側に位置するとともに、外側壁部53の端部よりも軸方向におけるコイル40に近づく方向に位置する、バスバー70は、金属板を金型で打ち抜いたブランクを、曲げ加工することにより製造される。
【0036】
図3及び
図4に示すように、複数のコイル接続部72は、周方向に沿って並ぶ。コイル接続部72は、周方向を厚さ方向とする板状の導電部材である。コイル接続部72は、後述する第1挿入孔61の周方向の一方側において、ホルダ本体部62から上側に突出する。コイル接続部72の周方向他方側の接続面72aは、第1挿入孔61に対して露出している。コイル接続部72は、軸方向から見て、径方向に長い矩形をなしている。コイル接続部72の板厚方向は、周方向である。
【0037】
バスバーホルダ60は、バスバー本体部71を軸方向に貫通する第1挿入孔61と、バスバー本体部71を保持するホルダ本体部62と、インシュレータ50と固定される複数のフランジ孔64と、を有する。ホルダ本体部62は、中心軸線Jを中心とし、中心軸線Jと直交する平面に沿う円板状である。バスバーホルダ60は樹脂製である。
【0038】
図4、
図5及び
図6に示すように、第1挿入孔61は、後述する内側壁部66と外側壁部67との間で周方向に間隔をあけて配置されている。コイル引出線41cは、第1挿入孔61を通って、ホルダ本体部62の軸方向一方側においてコイル接続部72と電気的に接続される。第1挿入孔61は、コイル40の巻き始めのコイル引出線41cを挿通させるものと、コイル40の巻き終わりのコイル引出線41cを挿通させるものとが、周方向に隣り合って配置される。
【0039】
図6に示すように、第1挿入孔61の内周面は、下端から上側に向かうに従い漸次、径が小さくなる第1テーパ部61aと、第1テーパ部61aの上側に位置する挿入筒部61bと、を有する。挿入筒部61bの内径は、第1テーパ部61aの上端部分の内径よりも小さい。そのため第1テーパ部61aと挿入筒部61bとの接続部は段状である。
【0040】
図1及び
図3に示すように、ホルダ本体部62は、コイル40の上側(軸方向一方側)かつコイル引出線41cの下側(軸方向他方側)に位置する。ホルダ本体部62は、コイル40が配置される領域とコイル引出線41cが配置される領域とを区画する。ホルダ本体部62は、コイル40とコイル引出線41cとの絶縁を確保する。
【0041】
ホルダ本体部62には、径方向内側において、ホルダ本体部62から軸方向一方側に延びる内側壁部66と、径方向外側において、ホルダ本体部62から軸方向一方側に延びる外側壁部67と、を有する。コイル引出線41cの端部およびコイル接続部72は、ホルダ本体部62、内側壁部66および外側壁部67に挟まれる空間に注入される接着剤Rによって覆われている。
図3、
図4及び
図5に示すように、外側壁部67は、フランジ孔64の径方向内側を向く位置において径方向内側に凹む凹部671を有する。
【0042】
図1及び
図6に示すように、ホルダ本体部62は、インシュレータ50の外側壁部53と内側壁部54との間を通って周方向に延びる。ここで、外側壁部53の径方向内側を向く面を内側面53cと呼ぶ。すなわち、インシュレータ50は、径方向内側を向く内側面53cを有する。ホルダ本体部62は、内側面53cに径方向内側から接触する。これにより、バスバーホルダ60は、内側面53cを径方向内側から支持し、インシュレータ50が径方向内側に移動することを抑制する。
【0043】
図6に示すように、外側壁部53の上部は、径方向内側に向かうに従い漸次、下方に傾斜するインシュレータ傾斜面53dを有する。ホルダ本体部62は、径方向内側に向かうに従い漸次、下方に傾斜するホルダ傾斜面621を有する。インシュレータ傾斜面53dおよびホルダ傾斜面621は、互いに面接触した状態、或いは互いに近接した状態で設けられている。
【0044】
ホルダ本体部62は、径方向の外周側において、外側壁部53より径方向外側に突出するフランジ部62bを有する。フランジ部62bは、ホルダ傾斜面621よりも径方向外側に延びる。フランジ部62bには、軸方向に貫通するフランジ孔64を有する。フランジ部62bは、ボス5の抜け止め部5bと軸方向に対向する。フランジ孔64には、インシュレータ50の外側壁部53から上側に突出するボス5が軸方向に貫通されて固定される。フランジ孔64に貫通したボス5の抜け止め部5bを例えば熱溶着や熱かしめすることで、インシュレータ50に対してバスバーホルダ60が固定される。
【0045】
ホルダ本体部62は、軸方向に貫通する固定孔623を有する。固定孔623は、軸方向から見て、内側壁部66と外側壁部67の間に位置する。固定孔623は、後述するコイルサポート80の固定部86が貫通して固定される。固定部86は、軸方向から見て、内側壁部66と外側壁部67の間においてホルダ本体部62に固定される。
【0046】
ステータ30に電流が供給されると、コイル40に磁極が生じ、コイル40およびコイル40が巻き付けられるインシュレータ50には、径方向に向かう磁力が付与される。本実施形態のインシュレータ50は、ティース部31bに対し径方向内側から装着される。このため、コイル40およびインシュレータ50に径方向内側に向かう力が付与されると、インシュレータ50がティース部31bから抜け出る虞がある。本実施形態によれば、バスバーユニット6が、インシュレータ50の径方向内側への移動を制限することで、インシュレータ50をステータコア31に固定できる。これにより、インシュレータ50とロータ20との干渉を抑制でき、モータ10の信頼性を高めることができる。
【0047】
本実施形態によれば、複数のインシュレータ50の外側壁部53が周方向に沿って環状に並び、バスバーホルダ60が複数の外側壁部53の内側に嵌る。このため、中心軸線Jを挟んで反対側に位置するインシュレータ50同士が、バスバーホルダ60を挟み込んで配置され、それぞれバスバーホルダ60を挟んで径方向への移動を抑制する。すなわち、本実施形態によれば、バスバーホルダ60は、中心軸線Jと直交する平面内において、何れの方向にも移動し難くなり、インシュレータ50の移動抑制の安定性を高めることができる。
【0048】
図6に示すように、コイルサポート80は、軸方向においてコイル40とバスバーホルダ60との間に配置される。コイルサポート80は、第1挿入孔61に対して下側から組み付けることでバスバーホルダ60に取り付けられる。
図7及び
図8に示すように、コイルサポート80は、軸方向に交差する方向に広がるコイルサポート本体部81と、コイルサポート本体部81から上側に延びる筒状の支持部82と、支持部82を軸方向に貫通し、コイル引出線41cが挿通される第2挿入孔83と、コイルサポート本体部81の上面81aにおいて下側に凹む凹部84と、を有する。
【0049】
図6及び
図8に示すように、支持部82は、基端82c側の筒部82bと、筒部82bと同軸で設けられ筒部82bから上側に延びる第2テーパ部82aと、を有する。支持部82の基端82cは、凹部84の底面84aに設けられている。第2テーパ部82aは、支持部82の外周面の軸方向の少なくとも一部に設けられ、下側から上側に向かうに従い漸次、径が小さくなる。支持部82の上端部82dは、ホルダ本体部62の第1挿入孔61の内部に配置されている。支持部82の外周面は、第1挿入孔61の内周面から全周にわたって離れている。
【0050】
支持部82の外周面は、コイルサポート本体部81に接続する外周筒面824と、外周筒面824の上側に設けられる外周テーパ面825と、を有する。外周テーパ面825は、上端部82dまで延びている。支持部82の内周面は、コイルサポート本体部81に接続する第1内周筒面821と、第1内周筒面821の上側に設けられる内周テーパ面822と、内周テーパ面822の上側に設けられる第2内周筒面823と、を有する。第2内周筒面823の内側には、コイル引出線41cが挿入される。第2内周筒面823の内径は、コイル引出線41cの外径よりやや大きい。
【0051】
凹部84は、支持部82の周囲を囲む環状の凸部85によって構成される。凹部84は、第1挿入孔61を通じてホルダ本体部62の上方空間に連通する。凸部85は、コイルサポート本体部81の上面81aより上側に突出する。凸部85の上端85aは、コイルサポート本体部81の上面81a及び凹部84の底面84aより上側に位置する。凹部84の底面84aは、コイルサポート本体部81の上面81aよりも下側に位置する。すなわち凹部84の底面84aは、コイルサポート本体部81よりも厚みが小さい。支持部82と凹部84を構成する円環状の凸部85との間の溝は、支持部82の軸を中心回りに周回する周方向に延びている。凸部85の上端85aは、軸方向で第1挿入孔61の内部に配置されている。凸部85の上端85aは、第1挿入孔61の内周面に対して軸方向に交差する方向に近接していることが好ましく、接していることがより好ましい。
【0052】
コイルサポート80は、コイルサポート本体部81から上側のホルダ本体部62側に延びる固定部86を有する。固定部86は、筒状である。固定部86は、ホルダ本体部62の後述する固定孔623を貫通して固定されている。固定部86は、固定孔623に挿入される軸部86aと、固定孔623の軸方向一方側に位置し、軸方向から見て少なくとも一部が固定孔623の外側に位置する頭部86bと、を有する。本実施形態において、頭部86bは、熱溶着された部分である。
【0053】
コイルサポート80の支持部82に挿入され、第1挿入孔61より上方に突出したコイル引出線41cの端部は、コイル接続部72に電気的に接続された状態で、ホルダ本体部62、内側壁部66および外側壁部67に挟まれる空間に注入される接着剤Rによって覆われている。
【0054】
図2に示すように本実施形態のステータ30には、2つのカバー部材6A、6Bが設けられる。2つのカバー部材6A、6Bは、複数のインシュレータ50を上下方向から挟む。一方のカバー部材6Aは、複数のインシュレータ50の上側で外側壁部53の内側面53cを支持する。また、下側のカバー部材6Bは、複数のインシュレータ50の下側で外側壁部53の内側面53cを支持する。2つのカバー部材6A、6Bが、インシュレータ50を上下両方で支持するため、インシュレータ50の径方向内側への移動を安定的に抑制することができる。
【0055】
次に、
図2に基づいてステータ30の組み立て手順について説明する。
先ず、インシュレータ50にコイル線41を巻き付け、コイル40を設ける。次いで、インシュレータ50を径方向内側からティース部31bに装着する。
【0056】
次いで、下側のカバー部材6Bをインシュレータ50に下側から装着する。このとき、インシュレータ50のボス5をホルダ本体部62のフランジ孔64に挿入し、ボス5を熱かしめすることでボス5の先端に抜け止め部5bを設ける。これにより、インシュレータ50に、下側のカバー部材6Bを固定する。
【0057】
次いで、コアバック部31aの内周面と、インシュレータ50の外側壁部53との間に絶縁紙3を上側から挿入する。さらに、バスバーユニット6(6A)をインシュレータ50に上側から装着する。このとき、インシュレータ50のボス5をインシュレータ50のフランジ孔64に挿入し、ボス5を熱かしめすることでボス5の先端に抜け止め部5bを設ける。これにより、インシュレータ50に、上側のバスバーユニット6を固定する。
【0058】
本実施形態によれば、ステータコア31と、コイル40と、バスバー70と、バスバーホルダ60と、軸方向においてコイル40とバスバーホルダ60の間に配置されるコイルサポート80と、を備える。バスバー70は、環状のバスバー本体部71と、バスバー本体部71から延び、コイル40を構成するコイル線の端部であるコイル引出線41cと電気的に接続されるコイル接続部72と、を備える。バスバーホルダ60は、バスバー本体部71を保持するホルダ本体部62と、ホルダ本体部62を軸方向に貫通し、コイル引出線41cが挿入される第1挿入孔61と、を備える。コイルサポート80は、軸方向に交差する方向に広がるコイルサポート本体部81と、コイルサポート本体部81から上側に延びる筒状の支持部82と、支持部82を軸方向に貫通し、コイル引出線41cが挿通される第2挿入孔83と、コイルサポート本体部81の上側の面において下側に凹む凹部84と、を有する。バスバーホルダ60の上側において、コイル接続部72およびコイル引出線41cの端部は、接着剤Rによって覆われる。このため、コイル引出線41cは、ホルダ本体部の第1挿入孔61を軸方向に貫通してホルダ本体部62の上側に位置するコイル接続部72に電気的に接続される。ホルダ本体部62の下側で第1挿入孔61と軸方向に対向する位置にはコイルサポート80が配置されている。そのため、コイルサポート80には第1挿入孔61を向く凹部84が設けられているので、ステータ30の製造時にバスバーホルダ60の上側でホルダ本体部62の上側に注入され、第1挿入孔61を通して下側に漏出する接着剤Rを凹部84で受けることができる。これにより、接着剤Rがコイル40側に漏出することを抑制することができる。
【0059】
本実施形態によれば、凹部84は、支持部82の周囲を囲む環状である。これにより、支持部82の周囲を伝って第1挿入孔61から流出する接着剤Rを環状の凹部84で確実に受けることができる。
【0060】
本実施形態によれば、支持部82の軸方向一方端は、第1挿入孔61の内部に配置される。これにより、第1挿入孔61に流れ込む接着剤Rをコイルサポートの支持部82の外周面に伝わせて凹部84で確実に受けることができる。
【0061】
本実施形態によれば、コイルサポート80は、コイルサポート本体部81から軸方向一方側に突出する凸部85を有する。凹部84は、凸部85と、支持部82とからなる。これにより、コイルサポート本体部81の軸方向一方側に凸部85を突出させることで凹部84を設けることができるの。そのため、コイルサポート本体部81を凹ませた凹部84の場合のようにコイルサポート本体部81の厚みを大きくする必要がなく、コイルサポート本体部81の厚みを最小限に抑えることができ、ステータ30の軸方向の寸法を小さくすることができる。
【0062】
本実施形態によれば、凸部85の軸方向一方端は、第1挿入孔61の内部に配置されている。これにより、第1挿入孔61に流れ込み第1挿入孔61の内周面を伝って流出する接着剤Rを、第1挿入孔61の内部に位置する凹部84で確実に受けることができる。また、凸部85を第1挿入孔61に挿入することでコイルサポート80を容易に位置決めしてホルダ本体部62に組み付けることができるので、組み立て効率を向上できる。
【0063】
本実施形態によれば、第1挿入孔61の内周面は、下端から上側に向かうに従い漸次、径が小さくなる第1テーパ部61aを有する。これにより、第1挿入孔61に対して軸方向他端側からコイルサポート80の支持部82が挿入し易くなり、組み立てが容易になる。
【0064】
本実施形態によれば、第1挿入孔61は、第1テーパ部61aの軸方向一方側に挿入筒部61bを有する。支持部82の軸方向一方側の端部は、挿入筒部61bの内部に配置されている。これにより、第1挿入孔61に流れ込んだ直後の接着剤Rを支持部82の外周面に伝わせて凹部84で確実に受けることができる。
【0065】
本実施形態によれば、支持部82の外周面の軸方向の少なくとも一部には、軸方向他方側から一方側に向かうに従い漸次、径が小さくなる第2テーパ部82aを有する。これにより、支持部82の外周面が第2テーパ部82aを有するので、コイルサポート80をホルダ本体部62に取り付ける際に第1挿入孔61に支持部82を挿入しやすく、組み立てが容易になる。また、第1挿入孔61に流れ込んだ接着剤Rを支持部82の第2テーパ部82aに伝わせて凹部84で確実に受けることができる。また、支持部82の外周面がテーパ形状であるので、成形が容易になる。
【0066】
本実施形態によれば、支持部82の内周面は、コイルサポート本体部81に接続する第1内周筒面821と、第1内周筒面821の上側に設けられる内周テーパ面822と、内周テーパ面822の上側に設けられる第2内周筒面823と、を有する。これにより、支持部82の内周面に内周テーパ面822を有するので、コイル引出線41cが挿入内周面に案内されやすくなり、容易に挿入することができる。しかも、第1内周筒面821が細くなっているので、支持部82の上側でコイル引出線41cを確実に保持できる。
【0067】
本実施形態によれば、支持部82の外周面は、コイルサポート本体部81に接続する外周筒面824と、外周筒面824の軸方向一方側に設けられる外周テーパ面825と、を有する。これにより、支持部82の外周テーパ面825で接着剤Rを確実に伝わせて凹部84で受けることができる。しかも、外周筒面824は軸方向に沿う面であるので、支持部82におけるコイルサポート本体部81に対する接続面積を小さく抑えることができ、凹部84の体積を大きくすることができる。
【0068】
本実施形態によれば、上記のステータ30と、ステータ30と径方向に対向し、回転可能に支持されるロータ20と、を備える。
<変形例>
次に、変形例によるステータ30の構成について説明する。
図9は、変形例のコイルサポート80Aの一部の斜視図である。本変形例のステータ30は、コイルサポート80Aの構成が異なる。
上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0069】
図9に示すように、本変形例のコイルサポート80Aのコイルサポート本体部81は、バスバーホルダ60と同軸の環状である。凹部84Aは、コイルサポート本体部81において径方向内周側で周方向に沿って延び軸方向一方側に突出する内周壁851と、コイルサポート本体部81において径方向外周側で周方向に沿って延び軸方向一方側に突出する外周壁852と、を有する。支持部82は、内周壁841と外周壁842との間に挟まれた領域に設けられる。
【0070】
本変形例によれば、複数の支持部82の周囲を伝って第1挿入孔61から流出する接着剤Rを周方向に延びる凹部84Aで確実に受けることができる。この場合、内周壁851と外周壁852との間に挟まれた周方向に延びる領域全体が凹部84となるので、凹部84の体積を大きくすることができる。
【0071】
他の変形例として、凹部84は、コイルサポート本体部81において径方向内周側で周方向に沿って延び軸方向他方側に凹む内側凹部と、コイルサポート本体部81において径方向外周側で周方向に沿って延び軸方向他方側に凹む外側凹部と、を有する。支持部82は、内側凹部と外側凹部との間に挟まれた領域に設けられる。これにより、複数の支持部82の周囲を伝って第1挿入孔61から流出する接着剤Rを周方向に延びる内側凹部と外側凹部の支持部82を挟んだ径方向両側の凹部84によって確実に受けることができる。この場合、内側凹部と外側凹部が周方向に延びた凹溝形状となるので、凹部84の体積を大きくすることができる。
【0072】
以上に、本発明の実施形態およびその変形例を説明したが、実施形態および変形例における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
【0073】
例えば、上述の実施形態では、圧縮機に搭載されるモータについて説明したが、ウォータポンプやオイルポンプに搭載されるモータにおいて同様の構成を採用してもよい。
【符号の説明】
【0074】
5…ボス、10…モータ、11…ハウジング、20…ロータ、30…ステータ、31…ステータコア、31a…コアバック部、31b…ティース部、40…コイル、41…コイル線、41c…コイル引出線、50…インシュレータ、53…外側壁部(壁部)、53d…インシュレータ傾斜面、54…内側壁部、6…バスバーユニット、6A,6B…カバー部材、60…バスバーホルダ、61…第1挿入孔、62…ホルダ本体部、62b…フランジ部、621…ホルダ傾斜面、623…固定孔、64…フランジ孔、66…内側壁部、67…外側壁部、70…バスバー、71…バスバー本体部、72…コイル接続部、80…コイルサポート、81…コイルサポート本体部、82…支持部、83…第2挿入孔、84…凹部、85…凸部、CL…中心線、J…中心軸線