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特開2023-151522情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023151522
(43)【公開日】2023-10-16
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   B60C 23/04 20060101AFI20231005BHJP
【FI】
B60C23/04 130B
B60C23/04 110C
B60C23/04 220B
B60C23/04 220A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022061174
(22)【出願日】2022-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000005278
【氏名又は名称】株式会社ブリヂストン
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼澤 侑也
(72)【発明者】
【氏名】ジャキーセヴィク ティエリ
(57)【要約】
【課題】タイヤの構造に関連する複数のタイヤ関連パラメタを考慮して、タイヤ状態に応じてタイヤに対する適切な指示を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、移動体に取り付けられたタイヤの構造に関連する複数のタイヤ関連パラメタの値を取得する取得部と(500)、取得した複数のタイヤ関連パラメタの各値に基づいて、少なくとも1つのタイヤ関連パラメタの値が、前記タイヤの構造が変化したタイヤ状態として予め定めた所定値である場合に、前記タイヤ状態に対して予め定めた前記タイヤに対する指示を示す指示情報を出力する制御を行う制御部と(502、504)を備える。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体に取り付けられたタイヤの構造に関連する複数のタイヤ関連パラメタの値を取得する取得部と、
取得した複数のタイヤ関連パラメタの各値に基づいて、少なくとも1つのタイヤ関連パラメタの値が、前記タイヤの構造が変化したタイヤ状態として予め定めた所定値である場合に、前記タイヤ状態に対して予め定めた前記タイヤに対する指示を示す指示情報を出力する制御を行う制御部と、
を備えた情報処理装置。
【請求項2】
前記所定値は、前記タイヤに予め定めた閾値外の異常値であり、
前記制御部は、前記タイヤ関連パラメタの値が、異常値である場合に、前記異常値に対応付けた前記指示情報を出力する制御を行う
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、
異なる複数のタイヤ関連パラメタの複数の各値が前記複数のタイヤ関連パラメタに対応して定めた各所定値の場合に、前記異なる複数のタイヤ関連パラメタに対応付けた前記指示情報を出力する制御を行う
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記所定値は、大きさが異なる複数の判定値を有し、
前記制御部は、
前記判定値毎に、前記判定値の各々に対応付けた前記指示情報を出力する制御を行う
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記タイヤ関連パラメタは、前記タイヤの内圧、或いは、前記タイヤの内圧と、前記タイヤの内圧の減圧速度、前記タイヤの形成されている溝の深さ、前記タイヤの摩耗、前記タイヤに生じている傷の大きさまたは深さ、および前記タイヤに取り付けられているバルブに関連するバルブ関連情報の少なくとも1つとを含む
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記タイヤ関連パラメタのうちの前記タイヤの内圧は前記タイヤの空気圧であり、
前記タイヤ関連パラメタは、前記タイヤの空気圧と前記タイヤの偏摩耗との組み合わせ、又は前記タイヤの傷の大きさまたは深さとの組み合わせである
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記指示情報を出力する出力先として異なる複数の出力先が予め定められており、
前記制御部は、
前記異なる複数の出力先に応じて異なる指示情報を出力する制御を行う
請求項1から請求項6の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータが、
移動体に取り付けられたタイヤの構造に関連する複数のタイヤ関連パラメタの値を取得し、
取得した複数のタイヤ関連パラメタの各値に基づいて、少なくとも1つのタイヤ関連パラメタの値が、前記タイヤの構造が変化したタイヤ状態として予め定めた所定値である場合に、前記タイヤ状態に対して予め定めた前記タイヤに対する指示を示す指示情報を出力する制御を行う
ことを処理する情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータに
移動体に取り付けられたタイヤの構造に関連する複数のタイヤ関連パラメタの値を取得し、
取得した複数のタイヤ関連パラメタの各値に基づいて、少なくとも1つのタイヤ関連パラメタの値が、前記タイヤの構造が変化したタイヤ状態として予め定めた所定値である場合に、前記タイヤ状態に対して予め定めた前記タイヤに対する指示を示す指示情報を出力する制御を行う
ことを処理させる、情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、タイヤの空気圧をセンサによって検出し、検出された空気圧によりタイヤを管理する技術が知られている。例えば、タイヤの圧力を検出するセンサをタイヤ内部に取り付け、空気圧に異常が有る場合に警告を発するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2007/145252号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、タイヤの空気圧はタイヤ状態を確認するために重要なパラメタであるが、タイヤ状態は、タイヤの空気圧のみならず傷や溝の深さ等によるタイヤの構造的なパラメタもある。これらの複数のパラメタによりタイヤ状態を特定することが要求される。このような複数のパラメタにより特定されるタイヤ状態には、特定されたタイヤ状態に応じてタイヤに対する対応が異なる場合がある。例えば、異なる各種のタイヤ状態の各々に対して異なる対応が要求される場合がある。ところが、タイヤ状態を特定したとしても、そのタイヤ状態に対してどのような対応が適切な対応であるかを判断することは容易ではない。例えば、どのパラメタを優先すべきか、どのパラメタの組み合わせを考慮すべきか、パラメタはどの程度の値を判断すべきか、などのように判断基準やパラメタの関係を特定することが困難であった。また、タイヤ状態に対するタイヤへの対応は熟練したオペレータによって可能性を有するものの、全てのタイヤに対して常時熟練したオペレータによって対応することは困難であり、実用上好ましくない。従って、タイヤ状態に応じてタイヤに対して対応するのには改善の余地がある。
【0005】
本開示は、タイヤの構造に関連する複数のタイヤ関連パラメタを考慮して、タイヤ状態に応じてタイヤに対する適切な指示を提供することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1態様は、移動体に取り付けられたタイヤの構造に関連する複数のタイヤ関連パラメタの値を取得する取得部と、取得した複数のタイヤ関連パラメタの各値に基づいて、少なくとも1つのタイヤ関連パラメタの値が、前記タイヤの構造が変化したタイヤ状態として予め定めた所定値である場合に、前記タイヤ状態に対して予め定めた前記タイヤに対する指示を示す指示情報を出力する制御を行う制御部と、を備えた情報処理装置である。
【0007】
第2態様は、第1態様の情報処理装置において、前記所定値は、前記タイヤに予め定めた閾値外の異常値であり、前記制御部は、前記タイヤ関連パラメタの値が、異常値である場合に、前記異常値に対応付けた前記指示情報を出力する制御を行う。
【0008】
第3態様は、第1態様または第2態様の情報処理装置において、前記制御部は、異なる複数のタイヤ関連パラメタの複数の各値が前記複数のタイヤ関連パラメタに対応して定めた各所定値の場合に、前記異なる複数のタイヤ関連パラメタに対応付けた前記指示情報を出力する制御を行う。
【0009】
第4態様は、第1態様から第3態様の何れか1態様の情報処理装置において、前記所定値は、大きさが異なる複数の判定値を有し、前記制御部は、前記判定値毎に、前記判定値の各々に対応付けた前記指示情報を出力する制御を行う。
【0010】
第5態様は、第1態様から第4態様の情報処理装置において、前記タイヤ関連パラメタは、前記タイヤの内圧、或いは、前記タイヤの内圧と、前記タイヤの内圧の減圧速度、前記タイヤの形成されている溝の深さ、前記タイヤの偏摩耗、前記タイヤに生じている傷の大きさまたは深さ、および前記タイヤに取り付けられているバルブに関連するバルブ関連情報の少なくとも1つとを含む。
【0011】
第6態様は、第5態様の情報処理装置において、前記タイヤ関連パラメタのうちの前記タイヤの内圧は前記タイヤの空気圧であり、前記タイヤ関連パラメタは、前記タイヤの空気圧と前記タイヤの偏摩耗との組み合わせ、又は前記タイヤの傷の大きさまたは深さとの組み合わせである。
【0012】
第7態様は、第1態様から第6態様の何れか1態様の情報処理装置において、前記指示情報を出力する出力先として異なる複数の出力先が予め定められており、前記制御部は、前記異なる複数の出力先に応じて異なる指示情報を出力する制御を行う。
【0013】
第8態様は、コンピュータが、移動体に取り付けられたタイヤの構造に関連する複数のタイヤ関連パラメタの値を取得し、取得した複数のタイヤ関連パラメタの各値に基づいて、少なくとも1つのタイヤ関連パラメタの値が、前記タイヤの構造が変化したタイヤ状態として予め定めた所定値である場合に、前記タイヤ状態に対して予め定めた前記タイヤに対する指示を示す指示情報を出力する制御を行うことを処理する情報処理方法である。
【0014】
第9態様は、コンピュータに移動体に取り付けられたタイヤの構造に関連する複数のタイヤ関連パラメタの値を取得し、取得した複数のタイヤ関連パラメタの各値に基づいて、少なくとも1つのタイヤ関連パラメタの値が、前記タイヤの構造が変化したタイヤ状態として予め定めた所定値である場合に、前記タイヤ状態に対して予め定めた前記タイヤに対する指示を示す指示情報を出力する制御を行うことを処理させる、情報処理プログラムである。
【発明の効果】
【0015】
本開示によれば、タイヤの構造に関連する複数のタイヤ関連パラメタを考慮して、タイヤ状態に応じてタイヤに対する適切な指示を提供することができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示すブロック図である。
図2】移動体のブロック図である。
図3】センサモジュールをホイールに取り付けた状態を示す断面図である。
図4】センサモジュールの概略構成を示すブロック図である。
図5】店舗端末の電気構成の一例を示すブロック図である。
図6】グループ側端末の電気構成の一例を示すブロック図である。
図7】サーバ装置の電気構成の一例を示すブロック図である。
図8】サーバ装置の機能構成の一例を示す図である。
図9】第1実施形態に係る端末処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10】第1実施形態に係るサーバ処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図11】第2実施形態に係るサーバ処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本開示の技術を実現する実施形態を詳細に説明する。
なお、作用、機能が同じ働きを担う構成要素及び処理には、全図面を通して同じ符合を付与し、重複する説明を適宜省略する場合がある。また、本開示は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
【0018】
<情報処理システム>
図1に、実施形態に係る情報処理システム1の概略構成が示されている。
情報処理システム1は、自動車等の移動体2に取り付けられたタイヤに関連する情報を収集し、当該タイヤの状態を示すタイヤ状態に関する処理を行うシステムである。図1に示すように、情報処理システム1は、店舗端末3と、グループ側端末4と、実施形態に係る情報処理装置として動作するサーバ装置(以下、「サーバ」という。)5と、を含んでいる。なお、グループ側端末4は、運送会社等の同じ企業内等のグループに備えられた1以上の端末を含む。図1に示す例では、タイヤに関連する作業を行うユーザが利用する作業者端末4Aと、作業を管理するユーザが利用するマネージャ端末4Bと、グループ内の作業などを管理する本社のユーザが利用する本社端末4Cとを備えている。
サーバ5は、本開示の情報処理装置の一例である。
【0019】
店舗端末3、グループ側端末4、及びサーバ5は、ネットワーク6を介して、相互に接続されている。ネットワーク6は、有線又は無線により接続が可能な通信回線、例えば、LAN、WAN、インターネットや広域イーサ網等の任意のネットワークである。
【0020】
なお、情報処理システム1は、所謂クラウドと呼ばれる仮想空間上に、一部のネットワーク及び一部又は全部のデバイスを仮想化した仮想ネットワークを含むネットワーク環境による構成を含めて実現してもよい。例えば、サーバ5を所謂クラウドと呼ばれる仮想空間上に形成し、クライアントサーバシステムとして知られるクライアント端末をネットワーク6を介してサーバ5に接続して、サーバ5を操作してもよい。また、情報処理システム1の冗長性を担保するために、サーバ5はネットワークを介して複数台が接続されていてもよい。
【0021】
また、図1では、ネットワーク6に店舗端末3が接続された一例を示した。本開示は、ネットワークに1台の店舗端末3が接続されることに限定されるものではなく、店舗端末3として複数の端末装置が接続されてもよい。また、1以上の端末を含むグループ側端末4として、作業者端末4A、マネージャ端末4B、及び本社端末4Cを備えている一例を示した。本開示は、1以上の端末として作業者端末4A、マネージャ端末4B、及び本社端末4Cに限定されるものではなく、何れか1端末、又は複数の端末装置が接続されてもよい。さらに、図1では、ネットワーク6にグループ側端末4が接続された一例を示した。本開示は、グループ側端末4として、ネットワークに1グループのグループ側端末4が接続されることに限定されるものではなく、複数のグループの各グループに属する端末装置が独立又は相互関係を有して接続されてもよい。
【0022】
本開示において「タイヤ」とは、自動車等の移動体に取り付けられた弾性変形可能な部材であって、移動体から着脱可能な部材を含む概念である。「タイヤ関連パラメタ」とは、タイヤの構造を特定するタイヤ状態を示す物理量の一例であり、タイヤの空気圧等の内圧、及び温度を含む概念である。このタイヤの空気圧等の内圧は、圧力変動量及び圧力変動速度を含む。また、タイヤ関連パラメタは、タイヤに設けられた溝の形状、幅等の大きさ及び深さ、タイヤに生じる傷、並びに、偏摩耗などのタイヤトレッド部の摩耗度合を含む概念である。さらに、タイヤ関連パラメタは、タイヤに取り付けられたバルブの有無を示す情報、およびバルブのエクステンションを示す物理量等のバルブ関連情報を含む概念である。
【0023】
<移動体>
図2に、タイヤに関連する情報を収集する対象の移動体2の一例を示す。図2は、タイヤに関連する情報を収集する車載器24を含む構成を概念的に示す。
【0024】
移動体2にはタイヤに関連する情報を収集する車載器24が搭載される。車載器24は、センサモジュール22からのタイヤ情報を取得する。タイヤ情報は、タイヤ関連パラメタに含まれるタイヤの構造を特定するタイヤ状態を示す情報である。タイヤ情報の一例には、タイヤの空気圧等の内圧が挙げられる。以下の説明では、タイヤ情報として、少なくともタイヤの空気圧を取得する場合を説明する。センサモジュール22は、移動体2の各ホイール20に取り付けられ、ホイール20のタイヤの空気圧を測定し、測定した空気圧のデータを車載器24に送信する。なお、図2では、ホイール20及びセンサモジュール22を、移動体2上の位置に応じた符号を付している。すなわち、移動体2の進行方向の前方右側を(FR)、前方左側を(FL)、後方右側を(BR)、後方左側を(BL)、として示している。以下の説明では、移動体2上の位置に応じた説明をする場合は符号を付して説明するが、それ以外の場合はホイール20及びセンサモジュール22と総称して説明する。
【0025】
車載器24は、センサモジュール22から送られるタイヤの空気圧のデータを取得し、タイヤの装着位置毎にタイヤの空気圧のデータを記録する制御を行う。車載器24は、電子制御装置(Electric Control Unit/ECU)240、受信ユニット242、対応表メモリ244、及びログメモリ246を含んでいる。受信ユニット242は、センサモジュール22からの情報を受信する。対応表メモリ244は、タイヤの装着位置とセンサモジュール22の固有の識別コード(以下、センサ識別コードという)とを対応させた対応表を記憶するメモリである。ログメモリ246は、センサモジュール22からの情報(例えば、タイヤの空気圧のデータ)をログとして逐次記録するためのメモリである。なお、車載器24は、記録されたデータ(例えば、タイヤの空気圧のデータ)を移動体2の外部へ出力可能になっている(図示省略)。
【0026】
なお、本実施形態では、車載器24で、センサモジュール22からのデータを取得して記録し、当該データを移動体2の外部へ出力する場合を説明するが、本開示はこれに限定されない。例えば、車載器24を介することなく、ネットワーク6を介してサーバ5等の外部装置へ直接出力してもよい。この場合、センサモジュール22に関する対応表も車載器24に記憶することなく、情報処理システム1に含まれる装置(例えば、サーバ5等)に記憶してもよい。
【0027】
次の表1に4輪の移動体2の車載器24の対応表メモリ244に記憶される対応表の一例を示す。表1は、タイヤの装着位置をタイヤ位置と表記し、センサ識別コードをセンサIDと表記している。また、表1では、センサ識別コード(センサID)で示されるタイヤに関連する情報として、タイヤ種別を示す情報(TY)、及び最新のタイヤ状態を示す情報(例えば、タイヤの空気圧のデータ)を、センサ識別コード(センサID)に対応付けた対応表の一例である。
【0028】
【表1】
【0029】
センサモジュール22から送信されるタイヤ情報(例えば、タイヤの空気圧のデータ)には、後述するように、センサ識別コードが付与され、ECU240は、予め対応表に記憶されたセンサ識別コードと一致するかを判別して自車のタイヤか、どの位置に装着されたタイヤかを判別して、受信した情報でタイヤを特定可能である。ログメモリ246には、センサモジュール22から送信される情報が時間情報を付与して記録される。
【0030】
図3及び図4に、センサモジュール22の構成の一例を示す。
図3にホイールの断面図として示すように、センサモジュール22は、タイヤ21に空気を注入するための円筒状のタイヤバルブ23と一体となってホイールリム26に取り付けられる。なお、センサモジュール22は、タイヤの内面に焼き付けて取り付けられ、走行中のタイヤが荷重下で変形してもタイヤから離脱したり破壊されたりしないよう設けることが好ましい。また、タイヤ内側空間に別途の手段で保持したりすることも可能である。
【0031】
図4にセンサモジュール22の外形を示すように、センサモジュール22は、外部からデータを書き込むためのデータ書き込み端子226を備えたセンサモジュール本体220と、リム取り付け部227と、アンテナ228とにより構成され、タイヤバルブ23と一体とされてホイールリム26に取付けられる。
【0032】
センサモジュール本体220は、コントローラ221、圧力センサ222、温度センサ223、書き換え可能メモリ(例えば、EPROM)224、トランスミッタ225、及びデータ書き込み端子226を含む電気回路装置を内蔵している。コントローラ221は、センサモジュール22に関する制御を行う機能を有する。圧力センサ222はタイヤ空気圧を検出する機能を有し、温度センサ223はタイヤ内部の温度を検出する機能を有する。書き換え可能メモリ224は、タイヤの装着位置とセンサモジュール22の固有の識別コードを記憶する。トランスミッタ225は、コントローラ221からの出力信号をアンテナ228から送信する送信信号に変換し、アンテナ228へ出力する。なお、温度センサ223は、タイヤの空気圧以外のタイヤ状態を取得するためのセンサの一例であり、必ずしも不可欠なものではない。
【0033】
コントローラ221は、圧力センサ222および温度センサ223により検出された圧力データ、温度データを取り込むとともに、書き換え可能メモリ224に予め記憶されているセンサ識別コードのデータを、圧力データ、温度データと合わせて、所定周期の所定のタイミングでトランスミッタ225に出力する。
【0034】
また、センサモジュール本体220は、外部より信号を入力するためのデータ書き込み端子226を備えており、コントローラ221は、データ書き込み端子226に接続された専用の書き込み装置(図示省略)から入力されたタイヤの装着位置およびセンサ識別コードのデータを、書き換え可能メモリ224に書き込むことができる。
【0035】
<端末>
次に、実施形態に係る情報処理システム1における端末の構成の一例を説明する。
図5に、店舗端末3の構成の一例を示す。
店舗端末3は、自動車等の移動体2に取り付けられたタイヤのタイヤ状態に対する処理を行う店舗に備えられる端末装置である。店舗端末3を操作するユーザは、作業対象の作業開始時点におけるタイヤのタイヤ状態を示すタイヤに関連する情報に基づいて、当該タイヤに対する作業を行う。店舗端末3は、タイヤに関連する情報をサーバ5へ送信し、サーバ5からの返信を受け取る。なお、店舗端末3は、パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)等の汎用的なコンピュータ装置が適用可能である。
【0036】
店舗端末3は、コンピュータ本体30を備えており、コンピュータ本体30は、CPU30A、RAM30B、ROM30C、およびI/O30Dを備え、これらはバス30Eを介して互いに接続されている。バス30Eには、HDD及び不揮発性のフラッシュメモリ等によって実現可能な補助記憶装置35が接続されている。また、I/O30Dには、外部装置と通信する通信部31、ユーザがデータを入力するための入力部32、及びユーザがデータを確認するための表示部33が接続されている。
【0037】
補助記憶装置35には、店舗端末プログラム35Pが記憶可能とされる。店舗端末3では、店舗端末プログラム35Pを補助記憶装置35から読み出してRAM30Bに展開して処理を実行する。これにより、店舗端末プログラム35Pを実行した店舗端末3は、店舗においてタイヤのタイヤ状態に対する処理を行う装置として動作する。なお、店舗端末プログラム35Pは、CD-ROM等の記録媒体により提供するようにしても良い。
【0038】
また、補助記憶装置35には、店舗端末3で利用される各種のデータ35Dが記憶される。
【0039】
通信部31は、移動体2の車載器24に有線接続又は無線接続によって車載器24に記録されたタイヤ情報(タイヤ関連パラメタの値)、すなわち、タイヤの空気圧のデータを取得することが可能である。
【0040】
上記のI/O30Dには、タイヤ状態を計測する計測器34が接続可能になっている。計測器34は、タイヤの構造を示す物理量として表されるタイヤ関連パラメタの値を計測する計測装置である。計測器34には、タイヤの空気圧を計測する空気圧計、及びタイヤの温度を計測する温度計が一例として挙げられる。計測器34の他例としては、タイヤに設けられた溝の形状、溝幅の大きさ及び深さを計測する溝計測装置、及びタイヤに生じた傷を計測する傷計測装置が挙げられる。また、偏摩耗などのタイヤトレッド部の摩耗度合を計測する摩耗度合計測装置を適用することが可能である。さらに、タイヤに取り付けられたバルブの有無を示す情報、およびバルブのエクステンションを示す物理量等のバルブ関連情報を計測するバルブ関連情報計測装置を適用することが可能である。
【0041】
店舗端末3には、計測器34を接続することを必須とするものではない。例えば、計測器34に代えて、ユーザがタイヤ状態を計測し、入力部32から入力してもよい。
【0042】
次の表2に、店舗端末3で取得可能なタイヤ関連パラメタの一例を示す。表2では、タイヤ状態(J)として、タイヤのID(Tid)を含むタイヤ関連パラメタを示している。具体的には、タイヤのID(Tid)は、上述した表1のセンサモジュール22のセンサIDに対応するタイヤを識別するためのIDであり、少なくとも移動体2に装着された位置を示す情報を含み、タイヤの種別等の他の情報を含んでもよい。また、表2では、その他のタイヤ関連パラメタとして、空気圧(P)、減圧速度(V)、残溝等を示す溝(L)、偏摩耗等を含む摩耗度合を示す摩耗(A)、傷(C)、バルブの有無及びエクステンション等のバルブ関連情報を示すバルブ(B)を含む。なお、空気圧(P)は、タイヤの空気圧のみでもよく、タイヤ温度(Tp)を対応付けてもよい。また、タイヤ温度(Tp)は独立したタイヤ関連パラメタとしてもよい。
【0043】
【表2】
【0044】
図6に、グループ側端末4の構成の一例を示す。
グループ側端末4は、店舗端末3と略同様に構成可能であり、コンピュータ本体40を備えており、コンピュータ本体40は、CPU40A、RAM40B、ROM40C、およびI/O40Dを備え、これらはバス40Eを介して互いに接続されている。バス40Eには、補助記憶装置45が接続されている。また、I/O40Dには、通信部41、入力部42、及び表示部43が接続されている。補助記憶装置45には、グループ側端末プログラム45Pが記憶可能とされ、グループ側端末プログラム45Pが補助記憶装置45から読み出されてRAM40Bに展開されて処理が実行されることで、グループ側端末4は、グループ側においてタイヤのタイヤ状態に対する処理を行う装置として動作する。なお、グループ側端末プログラム45Pは、CD-ROM等の記録媒体により提供するようにしても良い。また、補助記憶装置45には、端末で利用される各種のデータ45Dが記憶される。通信部41は、タイヤ情報(タイヤ関連パラメタの値)を取得することが可能である。上記のI/O40Dには、タイヤ状態を計測する計測器34が接続可能になっている。
【0045】
なお、グループ側端末4は、タイヤに対する直接的な作業を行うユーザ(作業者)が操作する作業者端末4Aには、計測器34を接続することが要求される場合もあるが、マネージャ端末4B及び本社端末4Cには必ずしも必要ではない。従って、マネージャ端末4B及び本社端末4Cでは、計測器34の接続を省略することが可能である。
【0046】
<サーバ>
次に、図7を参照して、サーバ5の構成の一例を説明する。
サーバ5は、ネットワーク6に接続され、端末(例えば店舗端末3又は作業者端末4A等)からのタイヤ情報を含むタイヤ関連パラメタの値を取得し、当該タイヤに対する作業指示を含む指示情報を送信する機能を有するサーバ装置の一例である。サーバ5は、コンピュータ本体50を備えており、コンピュータ本体50は、CPU50A、RAM50B、ROM50C、およびI/O50Dを備え、これらはバス50Eを介して互いに接続されている。バス50Eには、補助記憶装置55が接続されている。また、I/O50Dには、ネットワーク6上の装置と通信する通信部51、ユーザによりデータを入力するための入力部52、及び表示部53が接続されている。なお、サーバ5は、図示しないクライアント端末により操作可能に構成される場合、入力部52、及び表示部53は必須構成ではない。
【0047】
補助記憶装置55には、サーバ5で利用される各種のデータ55Dが記憶される。また、補助記憶装置55には、タイヤ状態に対する作業指示を示すテーブル55T、及びサーバプログラム55Pが記憶される。なお、テーブル55Tについは後述する。
【0048】
サーバ5は、サーバプログラム55Pを補助記憶装置55から読み出してRAM50Bに展開して処理を実行する。サーバプログラム55Pを実行したサーバ5は、端末からの情報に応じてタイヤに対する指示を示す指示情報を出力する情報処理装置として動作する。
【0049】
図8は、本実施形態に係るサーバ5の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図8に示すように、サーバ5のCPU50Aは、サーバプログラム55Pの実行によって本開示の情報処理装置として機能する。情報処理装置は、取得部500、タスク設定部502、及び出力部504の各々として機能する機能部を含む。
取得部500は、本開示の取得部の一例であり、タスク設定部502、及び出力部504は、本開示の制御部の一例である。
【0050】
取得部500は、移動体に取り付けられたタイヤにおける複数のタイヤ関連パラメタの値を取得する機能部であり、端末、例えば、店舗端末3又は作業者端末4A等から出力されたタイヤ情報を含むタイヤ関連パラメタの値を取得する機能を有している。なお、タイヤ関連パラメタの値の取得は、移動体2に取り付けられた複数のタイヤの各々について行われるようになっている。
【0051】
タスク設定部502は、複数のタイヤ関連パラメタにより示される対象タイヤのタイヤ状態を判定し、判定したタイヤ状態の対象タイヤに対するユーザの作業及びユーザの処理のタスクを示す情報を設定する機能部である。なお、対象タイヤのタイヤ状態を判定は、移動体2に取り付けられた複数のタイヤの各々について行われるようになっている。また、対象タイヤに対するタスクを示す情報の設定も、移動体2に取り付けられた複数のタイヤの各々について行われるようになっている。タスク設定部502は、取得した複数のタイヤ関連パラメタの各値に基づいて、少なくとも1つのタイヤ関連パラメタの値が、対象タイヤの構造が変化したタイヤ状態として予め定めた所定値、例えば予め定めた閾値内の通常値を示すか、通常値外の異常値(例えば、閾値を越えた値、及び閾値未満の値等の閾値外の値)を示すかを判定する機能を含むことが可能である。すなわち、タスク設定部502は、複数のタイヤ関連パラメタにより対象タイヤが通常値(例えば正常値)を示す通常状態か、異常値を示す異常状態かを判定する等の対象タイヤのタイヤ状態を判定する判定部、及び判定結果に応じてユーザに対するタスクを設定するタスク設定部の各機能部を含むことが可能である。
【0052】
出力部504は、端末、すなわち、少なくとも複数のタイヤ関連パラメタを送信した端末装置へ、設定されたタスク情報を指示情報として出力する機能部である。
【0053】
従って、情報処理装置として機能するサーバ5は、移動体に取り付けられたタイヤの構造に関連する複数のタイヤ関連パラメタの値を、取得部500によって取得し、タスク設定部502及び出力部504によって、取得した複数のタイヤ関連パラメタの各値に基づいて、少なくとも1つのタイヤ関連パラメタの値が、タイヤの構造が変化したタイヤ状態として予め定めた所定値である場合に、タイヤ状態に対して予め定めたタイヤに対する指示を示す指示情報を出力する制御を行うことが可能となる。
【0054】
上述した所定値及び閾値は、所定範囲でもよく、複数の値を段階的に設定してもよい。また、上述した指示情報として出力するタスク情報は、受信した端末のユーザが作業又は処理を可能とするメッセージ情報を予め設定することが可能である。
【0055】
次の表3に、異常状態のタイヤ状態(J)を判定する判定基準である所定値及び閾値の一例を示す。表3は、テーブル55Tに予め記憶される。閾値は、本開示の閾値及び判定値の一例である。
【0056】
【表3】
【0057】
表3の例では、空気圧(P)は、所定値P0未満の場合にタイヤ状態が異常状態と判定可能である。また、表3に示すように、当該判定基準は、複数の閾値によって段階的に設定可能である。具体的には、タイヤの空気圧が小さくなるに従って異常度合いが大きくなる第1閾値P1、第2閾値P2及び第3閾値P3(P1>P2>P3)を設定可能である。第1閾値P1より小さく、かつ第2閾値P2以上の空気圧の場合(P1>P≧P2)を初期段階とし、第2閾値P2より小さく、かつ第3閾値P3以上の空気圧の場合(P2>P≧P3)を中期段階とし、第3閾値P3より小さい空気圧の場合(P3>P)を末期段階とすることで、対象タイヤのタイヤ状態を詳細に特定することが可能である。例えば、段階的に複数の閾値を設定する場合、初期段階を、ユーザに将来の作業を予告する段階、中期段階を、現時点で、タイヤチェックが好ましい段階、末期段階を、タイヤ交換が好ましい段階として、対応する値を定めればよい。また、所定値は、対象タイヤを作業するユーザに対して好ましい予め定めた値を設定すればよい。なお、他のタイヤ関連パラメタも同様に設定可能である。また、所定値及び閾値は、所定範囲であってもよい。
【0058】
なお、上記では、タイヤの空気圧が小さくなるに従って異常度合いが大きくなる場合を説明したが、タイヤの空気圧が大きくなるに従って異常度合いが大きくなることを含むことが可能である。例えば、タイヤの空気圧に通常状態として利用可能な圧力範囲を定めて、当該圧力範囲外の空気圧を異常値として設定してもよい。また、タイヤの空気圧が小さくなるに従って異常度合いが大きくなるように設定してもよいし、タイヤの空気圧が大きくなるに従って異常度合いが大きくなるように設定してもよい。
【0059】
一方、減圧速度(V)は、所定値V0を越えた場合にタイヤ状態が異常状態と判定可能である。また、該判定基準は、複数の閾値によって段階的に設定可能であり、タイヤの減圧速度が大きくなるに従って異常度合いが大きくなる第1閾値V1、第2閾値V2及び第3閾値V3(V1<V2<V3)を設定可能である。第1閾値V1より大きく、かつ第2閾値V2以下の減圧速度の場合(V1<V≦V2)を初期段階とし、第2閾値V2より大きく、かつ第3閾値P3以下の減圧速度の場合(V2<V≦V3)を中期段階とし、第3閾値P3より大きい減圧速度の場合(V3<V)を末期段階と設定可能である。例えば、減圧速度は、自然減圧及びパンクなどのタイヤ状態を予め計測しておき、その計測値を用いて設定することが可能である。
【0060】
同様に、残溝等を示す溝(L)は、所定値L0未満の場合にタイヤ状態が異常状態と判定可能であり、また段階的に設定可能である。具体的には、タイヤの溝が小さくなるに従って異常度合いが大きくなるように、第1閾値L1、第2閾値L2及び第3閾値L3(L1>L2>L3)を設定可能である。上述したように、初期段階(L1>L≧L2)、中期段階(L2>L≧L3)、及び末期段階(L3>L)を設定することで、対象タイヤのタイヤ状態を詳細に特定することが可能である。なお、残溝等を示す溝は、摩耗の度合いに関連するので、摩耗(A)と関連付けてもよい。
【0061】
偏摩耗等を含む摩耗度合を示す摩耗(A)は、所定値A0を越えた場合にタイヤ状態が異常状態と判定可能であり、段階的に設定可能である。具体的には、タイヤの摩耗が大きくなるに従って異常度合いが大きくなる第1閾値A1、第2閾値A2及び第3閾値A3(A1<A2<A3)を設定可能である。上述したように、初期段階(A1>A≧A2)、中期段階(A2>A≧A3)、及び末期段階(A3>L)を設定することで、対象タイヤのタイヤ状態を詳細に特定することが可能である。なお、摩耗は、例えば、所定値A0を越えた摩耗度合である場合に摩耗有とし、所定値A0以下の摩耗度合である場合に摩耗無として、摩耗の有無を判定結果としてもよい。また、タイヤ幅方向に摩耗度合が相違する場合は偏摩耗として判定することが可能である。偏摩耗と判定する判断はタイヤ幅方向に摩耗度合を予め計測しておき、その計測結果を用いて予め定めることが可能である。
【0062】
傷(C)は、タイヤに生じた傷の大きさが所定値C0を越えた場合にタイヤ状態が異常状態と判定可能であり、段階的に設定可能である。具体的には、タイヤの傷の大きさが大きくなるに従って異常度合いが大きくなる第1閾値C1、第2閾値C2及び第3閾値C3(C1<C2<C3)を設定可能である。上述したように、初期段階(C1>C≧C2)、中期段階(C2>C≧C3)、及び末期段階(C3>L)を設定することで、対象タイヤのタイヤ状態を詳細に特定することが可能である。なお、傷(C)は、例えば、大きさや深さが所定値C0を越えた場合に傷有とし、所定値C0以下の傷の場合に傷無として、傷の有無を判定結果としてもよい。
【0063】
バルブ(B)は、タイヤにおけるバルブの有無及びエクステンション等のバルブ関連情報が所定値B0を越えた場合にタイヤ状態が異常状態と判定可能であり、段階的に設定可能である。例えば、エクステンションの大きさが大きくなるに従って異常度合いが大きくなる第1閾値B1、第2閾値B2及び第3閾値B3(B1<B2<B3)を設定可能である。上述したように、初期段階(B1>B≧B2)、中期段階(B2>B≧B3)、及び末期段階(B3>L)を設定することで、対象タイヤのタイヤ状態を詳細に特定することが可能である。なお、バルブ(B)は、例えば、バルブキャップの所定位置から離脱又はズレ量が所定値B0を越えた場合にバルブ無とし、所定値B0以下の場合にバルブ有として、バルブの有無を判定結果としてもよい。
【0064】
なお、タイヤ温度(Tp)も同様に、タイヤ温度が所定値Tp0を越えた場合にタイヤ状態が異常状態と判定可能であり、段階的に設定可能である。また、タイヤ温度(Tp)は、通常状態として温度範囲を設定し、その温度範囲以外、すなわち温度範囲を越えた温度と温度範囲未満のタイヤ温度を異常状態としてもよい。
【0065】
本実施形態では、複数のタイヤ関連パラメタの値を取得し、少なくとも1つのタイヤ関連パラメタの値が、予め定めた所定値である場合に、タイヤ状態に応じた指示情報を出力する。例えば、複数のタイヤ関連パラメタの中から異常なタイヤ状態であることかを判定して、異常なタイヤ状態である場合、当該異常なタイヤ状態に応じた指示情報を出力する。次の表4に、指示情報の一例を示す。表4は、テーブル55Tに予め記憶される。
【0066】
【表4】
【0067】
表4の例では、空気圧(P)は、所定値P0未満の場合にタイヤ状態が異常状態と判定し、「対象タイヤの内圧を充填してください」とのメッセージ情報を含む。また、表4では、複数のタイヤ関連パラメタの一例として、空気圧(P)及び摩耗(A)によるタイヤ状態が異常状態の場合、並びに空気圧(P)及び傷(C)によるタイヤ状態が異常状態の場合におけるメッセージ情報を含む。
【0068】
例えば、空気圧(P)の値は内圧充填が好ましいが、摩耗が進んでいるため、タイヤ交換がさらに好ましいタイヤ状態が考えられる。空気圧(P)及び摩耗(A)の組み合わせによる異常状態を判定するための空気圧(P)及び摩耗(A)の各値は、予め実験等によって設定することが可能である。そこで、空気圧(P)及び摩耗(A)による組み合わせのタイヤ状態として、予め定めた空気圧Pm未満で、かつ予め定めた摩耗Amを越えた場合にタイヤ状態が異常状態と判定し、上記メッセージ情報による指示情報を出力すればよい。空気圧Pmは、上述したP0からP3の何れの値を用いてもよく、異なる値を用いてもよい。また、摩耗Amも上述したA0からA3の何れの値を用いてもよく、異なる値を用いてもよい。
【0069】
また、例えば、タイヤに傷が生じている場合、所定値の空気圧未満のタイヤでは、その傷の進展が加速する等のように、タイヤの空気圧とタイヤに生じた傷とが相互関係を有することがある。空気圧(P)及び傷(C)の組み合わせによる異常状態を判定するための空気圧(P)及び傷(C)の各値は、予め実験等によって設定することが可能である。そこで、空気圧(P)及び傷(C)による組み合わせのタイヤ状態として、予め定めた空気圧Pn未満で、かつ予め定めた傷Cnを越えた場合にタイヤ状態が異常状態と判定し、上記メッセージ情報による指示情報を出力すればよい。空気圧Pnは、上述したP0からP3の何れの値を用いてもよく、異なる値を用いてもよい。また、傷Cnも上述したC0からC3の何れの値を用いてもよく、異なる値を用いてもよい。
【0070】
なお、表4の例では、タイヤ関連パラメタの一例として、空気圧(P)と、空気圧(P)及び摩耗(A)と、空気圧(P)及び傷(C)とのタイヤ状態に関する指示情報の一例を示したが、タイヤ関連パラメタはこれに限定されない。例えば、複数のタイヤ関連パラメタのうちの1以上のタイヤ関連パラメタに対して指示情報を設定することが可能である。
【0071】
また、表4にも示すように、複数のタイヤ関連パラメタに対して、その複数のタイヤ関連パラメタの組み合わせに対応するタスクである指示情報が予め定められている。従って、複数のタイヤ関連パラメタが所定値、例えば異常状態を示す場合であって、ユーザ側で対象タイヤに対する作業や処理の判定が困難な場合であっても、その複数のタイヤ関連パラメタの組み合わせに対応する適切なタスクである指示情報を設定することが可能である。
【0072】
(情報処理)
次に、情報処理システム1で実行される情報処理を説明する。
なお、ここでは、店舗側で対象タイヤに関するタイヤ関連パラメタのデータを取得し、店舗端末3からサーバ5へタイヤ関連パラメタのデータが送信され、当該店舗端末3に対してサーバ5から指示情報が出力される場合を一例として説明する。
【0073】
図9は、店舗端末3において実行される端末処理の流れの一例を示すフローチャートである。図9に示す処理ルーチンは、店舗端末3に記憶された店舗端末プログラム35Pの処理の流れの一例である。図9に示す処理ルーチンは、店舗端末3のCPU30Aによって実行される。
【0074】
店舗端末3のCPU30Aは、ステップS200で、対象タイヤに関するタイヤ関連パラメタのデータを取得する処理を実行する。具体的には、CPU20Aは、移動体2の車載器24から記録済みのタイヤ情報(すなわち、タイヤ関連パラメタの値、であるタイヤの空気圧のデータ)、またはタイヤから直接にタイヤ情報を取得する。また、計測器34から他のタイヤ関連パラメタの値を取得、または、タイヤ関連パラメタの値を計測する計測器で計測した値として、入力部32から入力された値を取得する。
【0075】
次にステップS202で、取得したタイヤ関連パラメタの値をサーバ5へ送信し、サーバ5からの応答を待機する。サーバ5からの応答では、CPU30Aは、ステップS204で、サーバ5からの指示情報を受信し、ステップS206で、受信した情報を出力する制御を行って、当該指示情報を表示部33に表示し、本処理ルーチンを終了する。
【0076】
図10は、サーバ5において実行されるサーバ処理の流れの一例を示すフローチャートである。図10に示す処理ルーチンは、サーバ5に記憶されたサーバプログラム55Pの処理の流れの一例である。図10に示す処理ルーチンは、サーバ5におけるCPU50Aによって実行される。
【0077】
なお、図10に示す情報処理は、本開示の情報処理方法、及び情報処理プログラムにより実行される処理の一例である。
【0078】
CPU50Aは、取得部500として、店舗端末3からのデータ送信を待機し、ステップS100で、店舗端末3から送信されたタイヤ関連パラメタの値によるデータを取得する処理を実行する。次に、ステップS110で、タスク設定部502として、取得したデータに対する指示情報を設定する処理を実行する。すなわち、上述したように、複数のタイヤ関連パラメタにより示される対象タイヤのタイヤ状態(例えば通常状態か異常状態か)を判定し、判定結果に応じてユーザに対するタスクを示す指示情報を設定する。そして、次のステップS120で、出力部504として、指示情報を出力する処理、すなわち、指示情報を店舗端末3へ送信する処理を行って、本処理ルーチンを終了する。
【0079】
なお、上記では、複数のタイヤ関連パラメタの値が、例えば異常状態のタイヤ状態を示す所定値である場合に、複数のタイヤ関連パラメタの値に対して予め定めた指示情報を出力する制御を行う場合を説明した。この場合、複数のタイヤ関連パラメタに対して優先順位を予め定めておき、優先順位が上位のタイヤ関連パラメタに対応する指示情報を適用してもよい。また、複数のタイヤ関連パラメタの優先順位による組み合わせに応じて指示情報を定めておき、優先順位による組み合わせに応じて該当する指示情報を適用してもよい。
【0080】
例えば、タイヤの空気圧はタイヤ関連パラメタの中でも重要なパラメタである。このため、複数のタイヤ関連パラメタのうち、タイヤの空気圧を優先順位の最上位に設定し、他のタイヤ関連パラメタを同じ優先順位として並列的に扱うことが可能である。また、タイヤがパンク状態になると移動体2の移動に障害が生じるため、パンク状態に対応する減圧速度を優先順位の上位に設定してもよい。さらに、タイヤの素材や利用環境に応じて、溝、摩耗、傷及びバルブに優先順位を対応付けてもよい。
【0081】
このように、本開示の情報処理システム1によれば、対象タイヤのタイヤ状態に応じて適切な作業や処理を指示することが可能である。具体的には、ユーザが、複数のタイヤ関連パラメタの各々に対して個別に作業や処理で対応することに比べて、作業や処理に対する負荷を低減可能である。すなわち、サーバ5は、店舗端末3からの複数のタイヤ関連パラメタを取得して、1以上のタイヤ関連パラメタの値が、例えばタイヤの構造が変化したタイヤ状態として予め定めた所定値である場合に、そのタイヤ状態に対して予め定めた指示情報を出力する制御を行う。例えば、空気圧が異常であると判定された場合に、タイヤの装着位置毎にタイヤの空気圧が異常であることに対するユーザの作業を端末側に表示することが可能となる。これによって、店舗側のユーザは、複数のタイヤ関連パラメタを送信するのみで、そのタイヤ関連パラメタによるタイヤに対して適切な作業や処理を行うことが可能となる。
【0082】
また、上述したように、サーバ5は、複数のタイヤ関連パラメタに対して、その複数のタイヤ関連パラメタの組み合わせに対応するタスクである指示情報を出力する。従って、店舗側のユーザは、複数のタイヤ関連パラメタの組み合わせに対して提供された指示情報によって、異常状態を示す対象タイヤに対し、複数のタイヤ関連パラメタによって対応する作業や処理の判断を迷うことなく、対象タイヤに対する作業や処理を行うことが可能となる。
【0083】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を説明する。第2実施形態は、グループ側端末4として複数の端末装置へ指示情報を出力することを考慮したものである。なお、第2実施形態は第1実施形態と略同様の構成のため、同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0084】
同じグループ内では、情報を共有することが好ましい場合がある。例えば、移動体2を用いて業務を遂行する運送会社等では、タイヤの管理を行う場合が考えられる。この場合、タイヤに対する作業を行うユーザに対する情報は、作業を管理するユーザ、及びグループ内の作業などを管理する本社のユーザも確認することが要求されることもある。そこで、本実施形態では、それぞれのユーザに対して指示情報を出力することに本開示の技術を適用したものである。具体的には、グループ側で対象タイヤに関するタイヤ関連パラメタのデータを取得し、作業者端末4Aからサーバ5へタイヤ関連パラメタのデータが送信され、当該作業者端末4Aを含み、かつマネージャ端末4B及び本社端末4Cに対してサーバ5から指示情報が出力される場合を一例として説明する。
【0085】
本実施形態では、サーバ5によって、ユーザ毎に異なる指示情報を出力する一例を説明する。次の表5に、複数のユーザを識別するための各種情報の一例を示す。表5は、サーバ5における補助記憶装置55のテーブル55Tに予め記憶されているものとする。
【0086】
【表5】
【0087】
表5の例では、端末装置を操作するユーザ毎に、ユーザ名、ユーザ種別、ユーザID、及び宛先の各項目が登録される。ユーザ名は端末装置を操作するユーザの氏名や呼称などの名称を示す情報である。ユーザ種別は、ユーザの役割を示す情報であり、第1種別、第2種別、及び第3種別を含む。第1種別はユーザが主として行う業務の属性を示す情報であり、表5では店舗のユーザ、グループ側のタイヤに関する作業者、そのマネージャ、及び本社管理者を例としている。第2種別はユーザが帰属する個人又は集合体を示す情報であり、表5では店舗又はグループXを例としている。第3種別は、ユーザへ出力する情報の種類やレベルを示す情報であり、表5ではMG1からMG3の種類を例としている。ユーザIDはユーザを識別するための識別情報である。宛先は、ユーザに対して情報を出力(例えば送信)する際の宛先を示す情報である。この宛先は、ユーザが操作する端末のIPアドレス、URL、メールアドレス等のようにユーザ毎に一意に定まる情報を適用可能である。
【0088】
また、本実施形態では、上述した表4に示すテーブルに代えて、次の表6に示すテーブルがサーバ5における補助記憶装置55のテーブル55Tに予め記憶されているものとする。
【0089】
【表6】
【0090】
表6の例では、空気圧(P)が、所定値P0を越えた場合にタイヤ状態を異常状態と判定した場合のユーザ毎のメッセージ情報の一例が示されている。例えば、空気圧異常(M11)に関する作業者用のメッセージ情報(指示情報MG1)として「対象タイヤの内圧を充填してください」、マネージャ用のメッセージ情報(指示情報MG2)として「タイヤの内圧充填通知しました」、管理者用のメッセージ情報(指示情報MG3)として「タイヤの内圧充填が1件ありました」のメッセージ情報を含む場合が示されている。
【0091】
図11に、本実施形態に係るサーバ5において実行されるサーバ処理の流れの一例を示す。図11に示す処理ルーチンは、ステップS110(図10)の処理に代えてステップS112の処理を実行し、ステップS120(図10)の処理に代えてステップS122の処理を実行する。
【0092】
CPU50Aは、取得部500として、店舗端末3からのデータ送信を待機し、ステップS100で、店舗端末3から送信されたタイヤ関連パラメタの値によるデータを取得する処理を実行する。次に、ステップS112で、タスク設定部502として、取得したデータに対する指示情報を設定する処理を実行する。まず、上述したステップS110と同様に、複数のタイヤ関連パラメタにより示される対象タイヤのタイヤ状態(例えば通常状態か異常状態か)を判定する。次に、判定結果に応じて各ユーザに対するタスクを示す指示情報を設定する。そして、次のステップS122で、出力部504として、上述した表5及び表6のテーブルを用いて、各端末への指示情報を出力する処理、すなわち、指示情報をグループ側端末4の各々へ送信する処理を行って、本処理ルーチンを終了する。
【0093】
このように、本開示の情報処理システム1によれば、対象タイヤのタイヤ状態に応じて複数のユーザの各々に対して適切な作業や処理を指示することが可能である。具体的には、ユーザに設定された種別に応じたメッセージを提供することが可能となり、情報処理システムにおける情報を管理する負荷を低減可能である。例えば、作業者、マネージャ及び管理者の各々が独立して報告する等の処理を行うことに比べて、ユーザの負担を低減することが可能となる。
【0094】
(その他の実施形態)
上述した実施形態では、店舗端末3又はグループ側端末4(作業者端末4A)からの複数のタイヤ関連パラメタをサーバ5が取得し、そのサーバ5が、対応する指示情報を応答する場合を説明した。本開示の技術は、当該指示情報として、タイヤに備えられたセンサモジュール22のチェックや異常判定を示す情報を追加してもよい。
【0095】
例えば、店舗端末3又は作業者端末4Aにおいて所定周期でタイヤ情報を車載器又はセンサモジュールから取得するようにしておき、当該タイヤ情報が取得できない場合、すなわち、サーバ5でタイヤ情報に該当するタイヤ関連パラメタを取得できない場合、対象タイヤに関する「センサチェック」の情報を指示情報としてもよい。
【0096】
また、指示情報は、移動体2の運行スケジュール及び移動体2の位置情報に基づいて、指示情報の出力タイミング及び指示情報の適用タイミングを設定してもよい。具体的には、保守等の移動体2の運行スケジュールが予め定められている場合、現在の異常状態を予告とし、次の保守時にタイヤ交換を要請することを示す情報を指示情報としてもよい。例えば、自然現象的にタイヤの空気圧が減圧するタイヤ状態を示す場合、次の保守時又はタイヤ交換時に内圧を充填することを示す情報を指示情報としてもよい。
【0097】
さらに、上記では、店舗端末3又は作業者端末4A等の端末においてタイヤ関連パラメタを取得し、店舗端末3又は作業者端末4A等の端末に指示情報を返信したが、店舗端末3又は作業者端末4A等の端末の機能を移動体2の車載器に搭載してもよい。例えば、端末の機能を移動体2の車載器に搭載し、移動体2からサーバ5に対して定期的にタイヤ関連パラメタを送信するようにしてもよい。このようにすることで、当該移動体2に装着されているタイヤに関する指示情報を受け取って移動体2側で確認することが可能となる。
【0098】
以上、本開示の技術を実施形態を用いて説明したが、本開示の技術の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、当該変更または改良を加えた形態も開示の技術の技術的範囲に含まれる。
【0099】
また、上記実施の形態では、補助記憶装置に記憶したプログラムを実行することにより行われる処理を説明したが、少なくとも一部のプログラムの処理をハードウエアで実現してもよい。また、上述した実施形態で説明したプログラムの処理の流れも、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
【0100】
さらに、上述した実施形態における処理をコンピュータにより実行させるために、上述した処理をコンピュータで処理可能なコードで記述したプログラムを光ディスク等の記憶媒体等に記憶して流通するようにしてもよい。
【0101】
上述した実施形態では、汎用的なプロセッサの一例としてCPUを用いて説明したが、上記実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU: Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
【0102】
また、上述した実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、複数のプロセッサが連携して成すものであってもよく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。
【0103】
本明細書に記載された全ての文献、特許出願、及び技術規格は、個々の文献、特許出願、及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
【符号の説明】
【0104】
1 情報処理システム
2 移動体
3 店舗端末
4 グループ側端末
4A 作業者端末
4B マネージャ端末
4C 本社端末
5 サーバ装置
6 ネットワーク
20 ホイール
21 タイヤ
22 センサモジュール
23 タイヤバルブ
24 車載器
26 ホイールリム
30A CPU
35P 店舗端末プログラム
40A CPU
45P グループ側端末プログラム
50A CPU
55P サーバプログラム
55T テーブル
500 取得部
502 タスク設定部
504 出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11