IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パナソニック株式会社の特許一覧

特開2023-151527計測システム、分電盤、計測方法、及びプログラム
<>
  • 特開-計測システム、分電盤、計測方法、及びプログラム 図1
  • 特開-計測システム、分電盤、計測方法、及びプログラム 図2
  • 特開-計測システム、分電盤、計測方法、及びプログラム 図3
  • 特開-計測システム、分電盤、計測方法、及びプログラム 図4
  • 特開-計測システム、分電盤、計測方法、及びプログラム 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023151527
(43)【公開日】2023-10-16
(54)【発明の名称】計測システム、分電盤、計測方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G01R 22/06 20060101AFI20231005BHJP
   H02B 1/40 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
G01R22/06 110L
H02B1/40 A
G01R22/06 130Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022061193
(22)【出願日】2022-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000005821
【氏名又は名称】パナソニックホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大垣 史迅
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 淳平
【テーマコード(参考)】
5G211
【Fターム(参考)】
5G211AA25
5G211DD16
5G211DD27
5G211DD36
5G211DD37
5G211FF02
5G211GG04
5G211GG05
5G211GG07
5G211GG08
(57)【要約】
【課題】計測結果の活用を図ることができる計測システムを提供する。
【解決手段】計測システム1は、計測部と取得部と出力部とを備える。前記計測部は、EVコンセント32Aに接続された電気機器(33A,33)に対する給電器31Aからの給電電力量を計測する。前記取得部は、電気機器(33A,33)から電気機器(33A,33)に関する機器情報を取得する。前記出力部は、前記機器情報を用いて、前記計測部の計測結果を、少なくともEV33Aに対する計測結果と非EV33に対する計測結果とに分別可能に出力する。非EV33は、EV33A以外の電気機器33である。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
EVコンセントに接続された電気機器に対する給電器からの給電電力量を計測する計測部と、
前記電気機器から前記電気機器に関する機器情報を取得する取得部と、
前記機器情報を用いて、前記計測部の計測結果を、少なくともEVに対する計測結果と前記EV以外の電気機器である非EVに対する計測結果とに分別可能に出力する出力部と、を備える、
計測システム。
【請求項2】
前記取得部は、前記機器情報を、前記給電器から前記EVコンセントを経て前記電気機器に至る電力線を介した電力線通信により取得する、
請求項1に記載の計測システム。
【請求項3】
前記給電器は、主幹ブレーカと共に分電盤を構成する複数の分岐ブレーカのうち一の分岐ブレーカであり、
前記電力線は、前記主幹ブレーカの二次側の幹線から分岐して前記複数の分岐ブレーカに至る複数の分岐線のうち、前記一の分岐ブレーカに至る一の分岐線、に接続されており、
前記一の分岐線に、分岐線間の混信防止用のフィルタが設けられている、
請求項2に記載の計測システム。
【請求項4】
前記機器情報のうち前記EVに関するEV機器情報は、車種に関する車種情報及びEV充電の仕様に関するEV充電仕様情報の少なくとも一方を含み、
前記機器情報を用いて、前記電気機器が前記EVか否かを判断し、前記電気機器を前記EVと前記非EVとに分別する分別情報を取得する判断部、を更に備える、
請求項1-3のいずれか一項に記載の計測システム。
【請求項5】
前記出力部は、前記計測結果を前記分別情報に対応付けて保存する、
請求項4に記載の計測システム。
【請求項6】
前記出力部は、前記判断部によって前記電気機器が前記EVと判断された場合にのみ、前記計測結果を保存する、
請求項4に記載の計測システム。
【請求項7】
前記EV機器情報は、車体を特定する車体特定情報を更に含み、
前記出力部は、前記計測結果を前記車体特定情報に対応付けて保存する、
請求項6に記載の計測システム。
【請求項8】
前記判断部は、前記機器情報及び前記計測結果を用いて、前記EVに対して給電中か否かを判断し、
前記出力部は、前記判断部の判断結果を更に出力する、
請求項4-7のいずれか一項に記載の計測システム。
【請求項9】
前記出力部は、前記判断結果を送信する、
請求項8に記載の計測システム。
【請求項10】
前記機器情報は、前記電気機器を前記EVと前記非EVとに分別する分別情報を含み、
前記出力部は、前記計測結果を、前記機器情報のうち少なくとも前記分別情報に対応付けて保存する、
請求項1-3のいずれか一項に記載の計測システム。
【請求項11】
前記機器情報のうち前記EVに関するEV機器情報は、車体を特定する車体特定情報を更に含み、
前記出力部は、前記計測結果を前記機器情報に対応付けて保存する、
請求項10に記載の計測システム。
【請求項12】
前記計測部、前記取得部及び前記出力部は、分電盤のボックス内に収納されている、
請求項1に記載の計測システム。
【請求項13】
EVコンセントに接続された電気機器に対する給電器からの給電電力量を計測する計測部と、
前記電気機器から前記電気機器に関する機器情報を取得する取得部と、
前記機器情報を用いて、前記計測部の計測結果を、少なくともEVに対する計測結果と前記EV以外の電気機器である非EVに対する計測結果とに分別可能に出力する出力部と、を備える、
分電盤。
【請求項14】
EVコンセントに接続された電気機器に対する給電器からの給電電力量を計測する計測ステップと、
前記電気機器から前記電気機器に関する機器情報を取得する取得ステップと、
前記機器情報を用いて、前記計測ステップの計測結果を、少なくともEVに対する計測結果と前記EV以外の電気機器である非EVに対する計測結果とに分別可能に出力する出力ステップと、を含む、
計測方法。
【請求項15】
請求項14に記載の計測方法を1つ以上のプロセッサに実行させるための、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、計測システム、分電盤、計測方法、及びプログラムに関し、より詳細には、EVコンセントに接続されたEVへの給電電力量を計測する計測システム、分電盤、計測方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電気自動車のバッテリを充電(EV充電)するためのEVコンセント、及びEVコンセントから電気自動車への充電電力量を検出するCTセンサ、等を備えるエネルギーマネジメントシステムが記載さている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-50236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
EVコンセントには、EV(例えば、電気自動車、ハイブリッド車など)以外の電気機器(例えば、ソーラパネル用のパワーコンディショナー、蓄電器など)も接続可能である。特許文献1に記載のものでは、計測された給電電力量(計測結果)が、EVへの給電電力量か、EV以外の電気機器(非EV)への給電電力量か、が定かでないため、計測結果の活用(例えば、計測結果を利用した特定電気取引など)に支障が生じる可能性があった。
【0005】
本開示の目的は、計測結果の活用を図ることができる計測システム、分電盤、計測方法、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る計測システムは、計測部と、取得部と、出力部と、を備える。前記計測部は、EVコンセントに接続された電気機器に対する給電器からの給電電力量を計測する。前記取得部は、前記電気機器から前記電気機器に関する機器情報を取得する。前記出力部は、前記機器情報を用いて、前記計測部の計測結果を、少なくともEVに対する計測結果と非EVに対する計測結果とに分別可能に出力する。前記非EVは、前記EV以外の電気機器である。
【0007】
本開示の一態様に係る分電盤は、計測部と、取得部と、出力部と、を備える。前記計測部は、EVコンセントに接続された電気機器に対する給電器からの給電電力量を計測する。前記取得部は、前記電気機器から前記電気機器に関する機器情報を取得する。前記出力部は、前記機器情報を用いて、前記計測部の計測結果を、少なくともEVに対する計測結果と非EVに対する計測結果とに分別可能に出力する。前記非EVは、前記EV以外の電気機器である。
【0008】
本開示の一態様に係る計測方法は、計測ステップと、取得ステップと、出力ステップと、を含む。前記計測ステップでは、EVコンセントに接続された電気機器に対する給電器からの給電電力量が計測される。前記取得ステップでは、前記電気機器から前記電気機器に関する機器情報が取得される。前記出力ステップでは、前記機器情報を用いて、前記計測ステップの計測結果が、少なくともEVに対する計測結果と非EVに対する計測結果とに分別可能に出力される。前記非EVは、前記EV以外の電気機器である。
【0009】
本開示の一態様に係るプログラムは、前記計測方法を1つ以上のプロセッサに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示の計測システム、分電盤、計測方法、及びプログラムは、計測結果の活用を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本開示の実施形態に係る計測システムが用いられる分電盤のブロック図である。
図2】同上の分電盤の外観図である。
図3】同上の計測システムのブロック図である。
図4】同上の計測システムの動作を説明するためのフローチャートである。
図5】同上の動作に含まれる分別出力の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(1)要部
最初、図1図3(主に図3)を参照して本開示の要部を説明する。本開示の実施形態に係る計測システム1は、図3に示すように、計測部121と、取得部122と、出力部13と、を備える。
【0013】
計測システム1は、例えば、図1及び図2に示す分電盤3に用いられ、以下で説明するような分別出力を行う。なお、計測システム1の分別出力機能(図3に示す各部)は、例えば、分電盤3を構成する複数の分岐ブレーカ31(31A,31)のうち一の分岐ブレーカ31A(以下では、「一の分岐ブレーカ31A」又は「分岐ブレーカ31A」と記す場合がある)と、処理ユニット4と、フィルタ50とで実現される。
【0014】
(1-1)計測部
計測部121は、EVコンセント32Aに接続された電気機器(33A,33)に対する給電器31Aからの給電電力量を計測する。
【0015】
(1-1-1)EVコンセント
EVコンセント32Aとは、EV充電用のコンセントである。本実施形態におけるEVコンセント32Aは、上記一の分岐ブレーカ31Aに接続されている。
【0016】
EVコンセント32Aには、通常、EV33Aが接続されるが、EV33A以外の電気機器33(以下、「非EV33」と記す)も接続可能である。
【0017】
なお、EVコンセント32Aは、例えば、分電盤3が設けられた建物の外壁に取り付けられるが、外壁近くの地面等に設置される態様のもの(例えば、充電スタンド等)でもよい。
【0018】
(1-1-2)計測対象:電気機器
電気機器(33A,33)とは、電力で動作する機器である。なお、ここいう動作には、電気機器(33A,33)が有するバッテリ(内蔵バッテリ等:図示しない)への充電が含まれる。
【0019】
実施形態における電気機器(33A,33)は、プロセッサ及びメモリ(いずれも図示しない)と、電力線通信を行うための通信モジュール(図示しない)とを有する。メモリには、プログラム及び各種の情報(機器情報等:後述)が格納され、プロセッサがメモリ内のプログラム等に基づいて動作することにより、電気機器(33A,33)の機能が実現される。
【0020】
電気機器(33A,33)は、EV33A及び非EV33に大別される。
【0021】
(1-1-2a)EV
EV33Aとは、電力で走行できる乗り物(電動車)である。EV33Aは、例えば、モータのみで走行する電気自動車であるが、エンジンを併用するハイブリッド車でもよい。EV33Aは、給電器31Aから供給される電力で車載バッテリを充電し、車載バッテリの電力でモータが駆動されることにより、走行する。
【0022】
(1-1-2b)非EV
非EV33とは、EV33A以外の電気機器33である。非EV33は、例えば、ソーラパネル用のパワーコンディショナー、蓄電器などである。なお、非EV33では、必ずしも充電は行われなくてよい。
【0023】
(1-1-3)給電器
給電器31Aは、EVコンセント32Aを介してEV33Aに電力を供給する機器である。本実施形態における給電器31Aは、前述した一の分岐ブレーカ31Aである。
【0024】
(1-1-4)給電電力量
給電電力量とは、給電器31AからEVコンセント32Aを介して電気機器(33A,33)に供給される電力量である。なお、EV33Aに関する給電電力量は、通常、車載バッテリへの充電電力量と同じである。
【0025】
(1-1-5)計測センサ
計測部121は、上記のような給電電力量を、例えば、給電器31Aに内蔵された計測センサ(図示しない)で計測する。ただし、計測センサは、給電器31Aの外部に設けられてもよい。計測センサは、例えば、主幹ブレーカ30の二次側の幹線40に沿って設けられ、複数の分岐ブレーカ(31A,31)の各々からの供給電力量を計測するものであってもよい。
【0026】
(1-2)取得部
取得部122は、EVコンセント32Aに接続された電気機器(33A,33)から機器情報を取得する。
【0027】
(1-2-1)機器情報
機器情報とは、電気機器(33A,33)に関する情報である。機器情報は、例えば、機器特定情報を含む。機器特定情報とは、電気機器(33A,33)を特定する情報である。機器特定情報は、例えば、MACアドレス、IDなどである。
【0028】
機器特定情報は、種類情報を更に含んでもよい。種類情報とは、電気機器(33A,33)の種類に関する情報である。種類情報は、例えば、後述する分別情報でもよい。
【0029】
なお、詳細は後述するが、機器情報のうち、EV33に関するEV機器情報は、例えば、車体特定情報、車種情報、EV充電仕様情報などを含む。
【0030】
(1-2-2)機器情報の取得
機器情報は、本実施形態では、電力線通信で取得される。なお、電力線通信による情報取得については後述する。ただし、機器情報は、電力線以外の有線通信、又は無線通信で取得されてもよい。
【0031】
(1-3)出力部
出力部13は、取得部122が取得した機器情報を用いて、計測部121の計測結果を、少なくともEV33Aに対する計測結果と非EV33に対する計測結果とに分別可能に出力する。
【0032】
ここでいう出力とは、例えば、メモリへの書き込み(保存)、通信モジュールを介した送信、ディスプレイへの表示、スピーカからの音声出力などである。なお、保存の対象は、例えば、後述するような、分別情報が対応付いた計測結果である。また、送信や表示や音声出力の対象は、例えば、後述するような、EV33Aに対して充電中か否かの判断の結果などである。
【0033】
(1-3-1)機器情報を用いた分別出力
本実施形態において、「機器情報を用いる」ことは、例えば、機器情報を基に、EVコンセント32Aに接続されている電気機器(33A,33)が、EV33Aか非EV33かの判断を行い、分別情報(後述)を取得することである。また、「分別可能に出力する」ことは、例えば、計測部121の計測結果に、機器情報を用いて取得した分別情報を対応付けることであり、それによって、計測結果の分別が可能になる。
【0034】
(1-3-2)機器情報を用いた分別出力の変形例
または、「機器情報を用いる」ことは、例えば、計測部121の計測結果に、取得部122が電気機器(33A,33)から取得した機器情報の少なくとも一部(例えば、分別情報、車体特定情報等)を対応付けることでもよい。特に、電気機器(33A,33)からの機器情報に分別情報が含まれている場合、計測システム1では、上記のような判断は不要であり、当該分別情報の計測結果への対応付けを行うだけで、計測結果の分別出力が可能になる(「(3)変形例」を参照)。
【0035】
(1-3-3)本実施形態の利点
このように、計測システム1は、EVコンセント32Aに接続された電気機器(33A,33)に対する給電電力量を計測し、電気機器(33A,33)に関する機器情報を取得し、機器情報を用いて、計測結果をEV33Aと非EV33とに分別可能に出力する。
【0036】
本実施形態によれば、分別出力によって、計測結果の活用(例えば、特定電気取引への利用)を図ることができる。
【0037】
(2)詳細
(2-1)分電盤
本開示の実施形態に係る分電盤3は、図1に示すように、主幹ブレーカ30と、複数(例えば6つ)の分岐ブレーカ(31A,31)と、処理ユニット4と、フィルタ50と、を備える。
【0038】
(2-1-1)主幹ブレーカ及び複数の分岐ブレーカ
主幹ブレーカ30は、電力源2からの電線に接続される。複数の分岐ブレーカ(31A,31)は、主幹ブレーカ30の二次側の電線(本実施形態では「幹線40」と称する)から分岐する複数(例えば6本)の分岐線40aにそれぞれ接続される。
【0039】
複数の分岐ブレーカ(31A,31)の各々には、第1配線(41A,41)を介して配線器具(32A,32)が接続され、配線器具(32A,32)には、第2配線(42A,42)を介して電気機器(33A,33)が接続される。
【0040】
(2-1-1a)一の分岐ブレーカ
上記複数の分岐ブレーカ(31A,31)のうち一の分岐ブレーカ31Aが、EV充電用である。一の分岐ブレーカ31Aには、第1配線41Aを介してEVコンセント32Aが接続され、EVコンセント32Aには、通常、第2配線42Aを介してEV33Aが着脱可能に接続される。
【0041】
ただし、EVコンセント32Aには、EV33A以外の電気機器33(以下、単に「電気機器33」と記す)も接続され得る。
【0042】
(2-1-2)処理ユニット
処理ユニット4は、一の分岐ブレーカ31Aと接続される。処理ユニット4は、プロセッサ及びメモリ(いずれも図示しない)と、電力線通信を行うための第1通信モジュール(図示しない)とを有する。メモリには、プログラム及び各種の情報(計測結果等:後述)が格納され、プロセッサがメモリ内のプログラム等に基づいて動作することにより、計測システム1の分別出力機能が実現される。
【0043】
本実施形態における処理ユニット4は、ネットワーク200に接続され得る。ネットワーク200は、例えば、インターネットであるが、LAN(Local Area Network)、通信回線網などでもよい。処理ユニット4は、ネットワーク200を介してサーバ300や端末装置5と通信を行うための第2通信モジュールを更に有する。
【0044】
また、処理ユニット4は、図2に示すように、ディスプレイ4A及び入力キー4Bなども有する。ただし、ディスプレイ4A及び入力キー4Bの少なくとも一方はなくてよい。
【0045】
(2-1-3)フィルタ
フィルタ50は、幹線40から分岐して複数の分岐ブレーカ31Aに向かう複数の分岐線(40A,40a)のうち、一の分岐ブレーカ31Aに向かう一の分岐線40A、に設けられる。
【0046】
フィルタ50は、分岐線(40A,40a)間(詳しくは、上記一の分岐線40Aと、他の1本以上の分岐線40aとの間)の混信を防止する作用を有する。フィルタ50は、具体的には、例えば、フェライト等の磁性体であるが、電子回路で構成されたアクティブフィルタでもよい。
【0047】
(2-2)サーバ及び端末装置
サーバ300は、例えば、電力事業者や保守管理会社等のサーバであり、プロセッサ、メモリ及び第2通信モジュール(いずれも図示しない)を有する。メモリにはプログラム等が格納され、プロセッサがメモリ内のプログラム等に基づいて動作することにより、サーバ300の機能が実現される。
【0048】
端末装置5は、例えば、ユーザの携帯端末であるが、固定端末でもよい。端末装置5は、プロセッサ、メモリ及び第2通信モジュール(いずれも図示しない)を有する。メモリにはプログラム等が格納され、プロセッサがメモリ内のプログラム等に基づいて動作することにより、端末装置5の機能が実現される。
【0049】
(2-3)計測システム
本実施形態の計測システム1は、例えば、図3に示すように、受付部11と、処理部12と、出力部13とを備える。
【0050】
(2-3-1)受付部
受付部11は、各種の操作や各種の情報を受け付ける。各種の操作とは、例えば、モード選択操作(後述)などである。各種の情報とは、例えば、車体特定情報などである。受付部11は、例えば、処理ユニット4が有する入力キー4Bを介して、モード選択操作等の操作、車体特定情報等の情報を受け付ける。
【0051】
なお、車体特定情報は、例えば、EVコンセント32Aに複数のEV33Aが接続可能な状況で、特定のEV33Aが接続されているか否か、の判断を行うために、事前に入力され、メモリに保存される。メモリに保存された車体特定情報は、EVコンセント32Aに接続されているEV33Aから取得されたEV機器情報に含まれている車体特定情報と比較され、当該EVが特定のEV33Aか否かが判断される。
【0052】
ただし、受付部11は必須でない。例えば、処理ユニット4が入力キー4B等の入力デバイスを有さない場合、計測システム1は、受付部11を備えていなくてよい。
【0053】
(2-3-2)処理部
処理部12は、例えば、計測部121と、取得部122と、判断部123とを備える。ただし、判断部123は必須でない(変形例参照)。
【0054】
処理部12は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、計測部121、取得部122及び判断部123などの処理である。また、処理部12は、フローチャートで説明する各種の判断のうち一部(ステップS1及びS5等)も行う。
【0055】
出力部13は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、計測結果、分別情報、判断結果などである。出力部13による出力は、前述したように、例えば、保存、送信、表示、音声出力などである。
【0056】
(2-3-3)取得部の詳細:電力線通信による情報取得
取得部122は、電力線(41A,42A)を介した電力線通信により、機器情報を取得する。
【0057】
(2-3-3a)電力線
電力線(41A,42A)は、給電器31AからEVコンセント32Aを経て電気機器(33A,33)に至る電線であり、具体的には、第1配線41A及び第2配線42Aを含む。
【0058】
(2-3-3b)利点
電力線(41A,42A)を介した電力線通信によって、機器情報の取得先が、EVコンセント32Aに接続された電気機器(33A,33)に限定される。つまり、EVコンセント32A以外の配線器具32、に接続された電気機器(33A,33:通常、非EV33)からの機器情報の取得の回避が図られる。
【0059】
また、既存の電力線(41A,42A)を活用することで、電力線(41A,42A)以外の有線通信又は無線通信を行う場合と比べて、費用の抑制を図ることができる。
【0060】
(2-3-3c)フィルタによる混信防止
ただし、前述したように、本実施形態にける給電器31Aは、主幹ブレーカ30と共に分電盤3を構成する複数の分岐ブレーカ31のうち、一の分岐ブレーカ31Aである。そして、上記電力線(41A,42A)は、主幹ブレーカ30の二次側の幹線40から分岐して複数の分岐ブレーカ31に至る複数の分岐線40aのうち、一の分岐ブレーカ31Aに至る一の分岐線40A、に接続された電線である。
【0061】
従って、分岐線(40A,40a)間(つまり、一の分岐線40Aと、他の1本以上の分岐線40aとの間)で、混信(例えば、EVコンセント32A以外の配線器具32、に接続された電気機器33からの機器情報の取得)が生じる可能性がある。そこで、本実施形態では、一の分岐線40Aにフィルタ50を設け、混信の回避を図るようにしている。
【0062】
(2-4)判断部:機器情報に基づく判断
本実施形態の計測システム1では、EVコンセント32Aに接続されている電気機器(33A,33)からの機器情報に基に、分別出力(分別情報の取得)のための判断が行われる。分別出力のための判断は、例えば、当該電気機器(33A,33)が、EV33Aか、EV33A以外の電気機器(以下:非EV)33か、の判断である。
【0063】
(2-4-1)EVか否かの判断(第1判断)
判断部123は、取得部122が取得した機器情報を用いて、EVコンセント32Aに接続されている電気機器(33A,33)がEV33Aか否かを判断し、その判断(第1判断)の結果を基に分別情報を取得する。
【0064】
(2-4-2)EV機器情報
機器情報のうちEV33Aに関するEV機器情報は、車種情報及びEV充電仕様情報の少なくとも一方を含む。
【0065】
すなわち、EVコンセント32Aに接続された電気機器(33A,33)から取得される機器情報のうち、EV33Aから取得されるEV機器情報には、車種情報及びEV充電仕様情報の少なくとも一方が含まれる。
【0066】
これに対して、非EV33から取得される機器情報(これを「非EV機器情報」と称してもよい)には、通常、車種情報及びEV充電仕様情報のいずれも含まれない。従って、EVコンセント32Aを介して取得される機器情報に、車種情報及びEV充電仕様情報の少なくとも一方が含まれていれば、当該電気機器(33A,33)はEV33Aと判断できる。
【0067】
(2-4-2a)車種情報
車種情報とは、車種に関する情報である。車種とは、自動車の種類である。車種は、例えば、電気自動車やハイブリッド車等の動力の種類であるが、普通自動車や軽自動車等のサイズに関する種類、乗用車や商用車等の用途に関する種類などでもよい。車種情報は、例えば、“電気車”等の車種名又は“EV”等の略称、車種名等に対応づいたID(文字や記号のユニークな配列)、などである。なお、EVコンセント32Aを介して取得される機器情報に何らかの車種を示す情報が含まれていれば、当該電気機器(33A,33)はEV33Aと判断できる。
【0068】
(2-4-2b)EV充電仕様情報
EV充電仕様情報は、EV充電の仕様に関する情報である。仕様は、例えば、充電電圧、定格電流などであるが、普通充電、急速充電などでもよい。EV充電仕様情報は、例えば、充電電圧等を示す数値及び単位の組(“100V”等)、普通充電及び急速充電のいずれかを示す情報、などである。なお、電気機器(33A,33)からの機器情報に、EV充電の何らかの仕様に関する情報が含まれていれば、当該電気機器(33A,33)はEV33Aと判断できる。
【0069】
(2-4-3)分別情報
分別情報とは、電気機器(33A,33)をEV33Aと非EV33とに分別する情報である。分別情報は、例えば“EV”又は“非EV”を示す情報である。
【0070】
分別情報は、本実施形態では、123による第1判断の結果を基に取得されるが、電気機器(33A,33)からの機器情報の中に含まれていてもよい(変形例参照)。
【0071】
このように、車種情報及び/又はEV充電仕様情報を含み得る機器情報を基に、EV33Aか否かの判断を行い、分別情報を取得することで、電気機器(33A,33)からの機器情報に分別情報が含まれていなくても、分別出力を実現できる。
【0072】
(2-5)出力部の詳細:分別保存
出力部13は、計測部121の計測結果を、例えば、前述のように取得した分別情報に対応付けて保存する。
【0073】
なお、保存する計測結果には、時刻情報を対応付けることが好適である。すなわち、出力部13は、例えば、プロセッサの内蔵時計やNTP(Network Time Protocol)サーバ(図示しない)などから、現在時刻を示す時刻情報を取得し、判断部123の判断結果に対応付けて保存してもよい。これによって、計測結果が取得された期間(例えば、計測が開始された時刻、計測が終了された時刻など)がわかるようになる。
【0074】
本実施形態における出力部13は、計測結果、及びこれに対応付いた分別情報や時刻情報など(以下、計測結果等)の情報を、処理ユニット4のメモリに保存する。ただし、こうした情報の保存先は、処理ユニット4のプロセッサがアクセス可能なメモリであれば、どのメモリでもよい。
【0075】
このように、計測結果を分別情報に対応付けて保存すること(分別保存)によって、計測結果の事後的な活用を図ることができる。例えば、分別情報“EV”に対応付いた計測結果について、特定電気取引への利用を図ることができる。また、分別情報“非EV”に対応付いた計測結果についても、何らかの利用を図ることが可能となる。
【0076】
なお、上記のように分別情報に対応付けて計測結果を保存する場合、計測結果は、電気機器(33A,33)が非EV33の場合にも保存される。ただし、計測結果は、下記のEV限定保存のように、電気機器(33A,33)がEV33Aの場合にのみ保存され、非EV33の場合は保存されなくてもよい。
【0077】
(2-6)EV限定保存
または、出力部13は、判断部123によって電気機器(33A,33)がEV33Aと判断された場合にのみ、計測部121の計測結果を保存してもよい。この場合は、保存される計測結果に分別情報“EV”を対応付ける必要はないが、対応付けてもよい。
【0078】
(2-6-1)非EV処理
電気機器(33A,33)がEV33Aでないと判断された場合、出力部13は、非EV処理を行ってもよい。なお、ここでの非EV処理(つまり、EV限定保存における非EV処理)は、通常、計測結果の破棄であるが、計測結果に分別情報“非EV”を対応付けて一時保持する処理などでもよい。
【0079】
(2-6-1a)分別保存における非EV処理
なお、分別保存における非EV処理は、計測結果に分別情報“非EV”を対応付けて保存する処理である。
【0080】
このように、電気機器(33A,33)がEV33Aと判断された場合にのみ計測結果を保存すること(EV限定保存)によって、EV33Aに関する計測結果の事後的な活用を図ることができる。例えば、EV33Aに関する特定電気取引への計測結果の利用を図ることができる。また、分別保存と比べ、保存する情報量(保存先のメモリの記憶容量)の削減を図ることができる。
【0081】
(2-6-2)車体を特定可能なEV限定保存
EV機器情報は、車体特定情報を更に含んでもよい。車体特定情報とは、車体を特定する情報である。車体特定情報は、例えば、自動車登録番号(ナンバープレートに記載の番号)、車体に刻印された車体番号(車台番号)などである。
【0082】
出力部13は、判断部123によって電気機器(33A,33)がEV33Aと判断された場合、計測部121の計測結果を、取得部122が取得したEV機器情報に含まれている車体特定情報に対応付けて保存する。
【0083】
EVコンセント32Aに接続され得るEV33Aの数が複数の場合(例えば、一の家族又は一の会社等が2台以上の電気自動車を所有している場合など)、計測結果に対応付いた車体特定情報によって、当該計測結果はどのEV33Aに関する計測結果か、の特定が可能となる。なお、EVコンセント32Aに接続され得るEV33Aが一つだけの場合には、車体特定情報はなくてもよい。
【0084】
これによって、EV33Aが複数存在しても、EV33Aに関する計測結果の事後的な活用を図ることができる。例えば、複数のEV33Aについて、EV33Aに関する特定電気取引への計測結果の利用を図ることができる。
【0085】
(2-7)モード選択
なお、出力部13は、分別保存及びEV限定保存を選択的に実行可能であってもよい。例えば、受付部11がモード選択操作を受け付け、出力部13は、分別保存及びEV限定保存のうち、モード選択操作で選択されたモードに対応する保存処理を実行してもよい。
【0086】
モード選択操作とは、分別保存を行う第1モード、及びEV限定保存を行う第2モード、のいずれかを選択する操作である。モード選択操作は、例えば、処理ユニット4の入力キー4B(図3参照)を介して受け付けられるが、端末装置5を介してネットワーク200経由で受け付けられてもよい。
【0087】
これにより、第1モードが選択された場合は分別保存が、第2モードが選択された場合はEV限定保存が、それぞれ行われる。
【0088】
このようなモード選択によって、例えば、メモリの残量に応じた保存(残量が多い場合は分別保存、残量が少ない場合はEV限定保存)が可能となる。ただし、計測システム1は、モード選択機能を有さず、分別保存及びEV限定保存のいずれか一方のみを行ってもよい。
【0089】
(2-8)給電中か否かの判断(第2判断)
判断部123は、取得部122が電気機器(33A,33)から取得した機器情報及び計測部121の計測結果を用いて、電気機器(33A,33)に対して給電中か否かを判断し、給電状態情報を取得する。
【0090】
(2-8-1)第2判断の具体例
詳しくは、判断部123は、例えば、取得部122によって機器情報が取得され、かつ計測部121の計測結果が時間の経過に連れて増加している場合に、電気機器(33A,33)に対して給電中と判断する。
【0091】
なお、計測結果が増加していない場合には、電気機器(33A,33)に対して給電が行われていないと判断される。または、計測結果が増加後に一定となった場合は給電完了、増加せず一定である場合は未給電、と判断されてもよい。
【0092】
(2-8-2)給電状態情報
給電状態情報とは、電気機器(33A,33)に対する給電の状態に関する情報である。給電状態情報は、例えば、電気機器(33A,33)に対して給電が行われている状態であることを示す“給電中”や、給電が行われていない状態を示す“無給電”、給電が完了した状態を示す“給電完了”、給電が未だ開始されていない状態を示す“未給電”などである。
【0093】
(2-8-3)EV充電中か否かの判断(第1判断+第2判断)
本実施形態における判断部123は、まず、EVコンセント32Aに接続されている電気機器(33A,33)がEV33Aか否かの判断(第1判断)を行い、第1判断の結果が“EV”の場合に、判断部123は、計測部121の計測結果が増加しているか否かの判断(第2判断)を更に行い、第2判断の結果に基づく充電状態情報を取得する。例えば、第2判断の結果が“増加している”である場合、判断部123は、充電状態情報“EV充電中”を取得する。
【0094】
(2-8-4)充電状態情報
充電状態情報とは、電気機器(33A,33)のうちEV33A、に対する給電の状態(言い換えると、供給される電力でEV33Aが行うEV充電の状態)に関する情報である。充電状態情報は、例えば、EV充電が行われている状態を示す“EV充電中”、EV充電が完了した状態を示す“EV充電完了”、EV充電が完了した状態を示す“EV充電完了”、EV充電が未だ開始されていない状態を示す“EV未充電”などである。
【0095】
(2-9)判断結果の出力
出力部13は、判断部123の判断結果を更に出力する。
【0096】
判断結果に関する出力は、例えば、ネットワーク200を介したサーバ300又は端末装置5への送信であるが、ディスプレイ4Aへの表示、スピーカ(図示しない)からの音声出力などでもよい。また、判断結果に関する出力は、メモリへの書き込み(保存)でも構わない。
【0097】
出力される判断結果は、例えば、第1判断に関する判断結果(第1判断結果:例えば、“EV”又は“非EV”等の分別情報)でもよいし、第2判断に関する判断結果(第2判断結果:例えば、“給電中”や“無給電”等の給電状態情報、“EV充電中”や“EV充電完了”等のEV充電状態情報など)でもよい。
【0098】
具体的には、例えば、第1判断の結果に基づく分別情報は、通常、計測部121の計測結果に対応付けてメモリに保存されるが、これに代えて又はこれに加えて、計測部121の計測結果に対応付けて又は単独で、サーバ300及び端末装置5の少なくとも一方に送信されてもよい。
【0099】
これによって、判断部123の判断結果の、リアルタイムな及び/又は事後的な活用を図ることができる。例えば、ユーザは、EVコンセント32Aに接続された電気機器(33A,33)を目視することなく、当該電気機器(33A,33)がEV33Aか、非EV33かがわかる。また、当該当該電気機器(33A,33)に給電中か否か(例えば、当該電気機器(33A,33)がEV33Aである場合は、EV充電中か否か)もわかる。
【0100】
(2-9-1)判断結果の送信
本実施形態における出力部13は、通常、判断部123の判断結果を送信する。出力部13は、例えば、ネットワーク200を介してサーバ300又は端末装置5に判断結果を送信する。
【0101】
これによって、判断部123の判断結果のリアルタイムな活用を図ることができる。例えば、ユーザは、遠隔からでも、EVコンセント32Aに接続された電気機器(33A,33)がEV33Aか否か、当該当該電気機器(33A,33)に給電中か否か(例えば、EV33Aに対してEV充電中か否か)がわかる。なお、遠隔とは、例えば、家屋の、分電盤3が設置された部屋とは別の部屋でもよいし、屋外(例えば、端末装置5が携帯端末の場合、ユーザの外出先など)でもよい。
【0102】
(2-9-2)判断結果の保存
ただし、出力部13は、判断部123の判断結果を保存してもよい。これによって、判断部123の判断結果の事後的な活用を図ることができる。
【0103】
なお、判断結果を保存する場合は、判断結果に時刻情報を対応付けることが好適である。すなわち、出力部13は、例えば、プロセッサの内蔵時計等から時刻情報を取得し、判断部123の判断結果に対応付けて保存してもよい。これによって、EVコンセント32Aに電気機器(33A,33)が接続されていた期間(例えば、接続された時刻、接続解除された時刻など)がわかるようになる。なお、判断結果を送信または表示または音声出力する場合、判断結果に時刻情報を対応付ける必要はないが、対応付けてもよい。
【0104】
(2-10)計測システムの動作
計測システム1は、例えば、図4及び図5のフローチャートに従って動作する。なお、このフローチャートの処理は、処理ユニット4の電源オンに応じて開始され、電源オフに応じて終了される。
【0105】
(2-10-1)全体動作
計測システム1を構成する処理部12は、EVコンセント32Aに電気機器(33A,33)が接続されたか否かを判断する(ステップS1)。EVコンセント32Aに電気機器(33A,33)が未だ接続されていない場合、処理はステップS1に戻る。
【0106】
EVコンセント32Aに電気機器(33A,33)が接続されると、取得部122は、当該電気機器(33A,33)から、電力線(41A,42A)を介した電力線通信より機器情報を取得する(ステップS2)。
【0107】
次に、取得部122は、当該電気機器(33A,33)に対する給電器(一の分岐ブレーカ)31Aからの給電電力量を計測する(ステップS3)。なお、ステップS3では、プロセッサの内蔵時計等からの時刻情報の取得も行われる。
【0108】
次に、出力部13は、ステップS2で取得された機器情報を用いて、ステップS3での計測部121の計測結果の分別出力を行う(ステップS4)。なお、分別出力については、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0109】
次に、処理部12は、EVコンセント32Aへの電気機器(33A,33)の接続が解除されたか否かを判断する(ステップS5)。接続が未だ解除さていない場合、処理はステップS3に戻る。接続が解除された場合、処理はステップS1に戻る。
【0110】
なお、以上の処理(ステップS1~S5)のうち、ステップS3~S5のループ処理は、所定の周期で(例えば、1秒ごとに)実行される。
【0111】
(2-10-2)分別処理
上記ステップS4の分別処理は、例えば、図5のフローチャートに従って実行される。
【0112】
なお、図5の分別処理は、電気機器(33A,33)から取得される機器情報を基に、計測システム1が各種の判断(第1判断及び第2判断)を行い、分別情報等を取得する場合に対応している。電気機器(33A,33)から取得される機器情報に分別情報が含まれており、計測システム1において各種の判断が行われない場合の分別処理については、変形例で説明する。
【0113】
処理部12を構成する判断部123は、EVコンセント32Aに接続されている電気機器(33A,33)がEV33Aか否かを判断する(第1判断:ステップS41)。ここで当該電気機器(33A,33)がEV33Aでないと判断された場合、処理はステップS46(後述)に進む。
【0114】
ステップS41で当該電気機器(33A,33)がEV33Aと判断された場合、出力部13は、ステップS3での計測部121の計測結果を、分別情報“EV”及び車体特定情報の少なくとも一方に対応付けて保存する(ステップS42)。詳しくは、保存される計測結果には、例えば、分別情報“EV”のみが対応付けられてもよいし、分別情報“EV”と、ステップS2で取得された機器情報(EV機器情報)に含まれる車体特定情報と、が対応付けられてもよい。または、保存される計測結果には、分別情報“EV”は対応付けられず、例えば、車体特定情報と、ステップS2で取得された時刻情報と、が対応付けられてもよい。
【0115】
次に、判断部123は、ステップS3での計測部121の計測結果(直近の計測結果、及びメモリに保存されている過去の計測結果)を基に、当該電気機器(33A,33)に対して給電中か否かを判断する(第2判断:ステップS43)。
【0116】
ステップS43で給電中と判断された場合、出力部13は、EV充電状態情報“EV充電中”を送信する(ステップS44)。その後、この分別処理は、上位の処理(図4参照)にリターンする。
【0117】
ステップS43で給電中でないと判断された場合、出力部13は、例えば、EV充電状態情報“EV充電完了”を送信する(ステップS45)。その後、この分別処理は、上位の処理(図4参照)にリターンする。
【0118】
前述したステップS41で当該電気機器(33A,33)がEV33Aでないと判断された場合、出力部13は、非EV処理を実行する(ステップS46)。非EV処理は、例えば、計測結果に分別情報“非EV”を対応付けて保存する処理であるが、計測結果の破棄でもよい(変形例参照)。その後、この分別処理は、上位の処理(図4参照)にリターンする。
【0119】
(3)変形例
この変形例では、電気機器(33A,33)から取得される機器情報の中に、前述したような分別情報が含まれている。従って、計測システム1において、電気機器(33A,33)がEV33Aか非EV33かの判断を行う必要がない。
【0120】
本変形例の計測システム1は、前述した実施形態における計測システム1(図3参照)から判断部123を除いた構成を有する。
【0121】
本変形例の出力部13は、計測部121の計測結果を、取得部122が取得した機器情報のうち、少なくとも分別情報、に対応付けて保存(分別保存)する。
【0122】
このように、電気機器(33A,33)から計測システム1に提供される機器情報に分別情報を含めることで、EV33Aか否かの判断を計測システム1が行うことなく、分別保存を実現できる。
【0123】
なお、この変形例において、電気機器(33A,33)から取得される機器情報のうち、EV33Aから取得されるEV機器情報は、分別情報に加えて、車体特定情報を更に含む。EV機器情報は、車種情報及び充電仕様情報の少なくとも一方を更に含む。
【0124】
そこで、出力部13は、計測部121の計測結果を、取得部122が取得した機器情報に対応付けて保存してもよい。
【0125】
なお、この変形例における計測システムの全体動作は、図4に示したものと同様である。ただし、ステップS4の分別出力は、図5のものとは異なる。この変形例における分別出力では、各種の判断(第1判断及び第2判断)は行われず、ステップS2で取得された機器情報の少なくとも一部(例えば、分別情報及び車体特定情報)を、ステップS3での計測部121の計測結果に対応付けて出力(保存、送信等)する処理が行われる。
【0126】
これによって、計測結果のうち、EV33Aに関する計測結果には、例えば、“EV”等の分別情報、及び車体特定情報が対応付けて保存される。非EV33に関する計測結果には、例えば、“非EV”等の分別情報が対応付けて保存される。従って、複数のEV33A間での車体の特定、AV充電仕様等の分類が可能となる。
【0127】
また、EV33Aから取得される機器情報の中に、EV充電状態情報が更に含まれていてもよい。これによって、EVの受電状態もわかる。
【0128】
この変形例によれば、計測システム1で判断を行うことなく、分別出力等を行える。
【0129】
(4)他の変形例
(4-1)処理ユニットの配置に関する変形例
本実施形態における処理ユニット4は、分電盤3のボックス3Aに収納されているが、例えば、ボックス3Aの前面を塞ぐカバー3Bに取り付けられたり、一の分岐ブレーカ31Aに内蔵されたりしていてもよい。処理ユニット4は、分電盤3内のどこに配置されてもよいし、分電盤3とは別体でも構わない。
【0130】
(4-2)電気機器の通信機能に関する変形例
本実施形態における電気機器(33A,33)は、電力線通信用の通信モジュールを有するが、この種の通信モジュールを有さない電気機器が、EVコンセント32Aに接続されてもよい。この場合、取得部122によって何ら情報が取得されないことから、判断部123は、当該電気機器を非EV33と判断できる。
【0131】
なお、本実施形態における分別保存は、計測結果に分別情報を対応付けて保存することであったが、例えば、メモリ内に、EV33A用の第1保存領域及び非EV33用の第2保存領域を定義し、計測結果を、分別情報に従って第1保存領域又は第2保存領域に保存することでもよい。
【0132】
(4-3)分別情報に関する変形例
前述した分別情報、つまり計測結果のEV33A及び非EV33の間での分別のための分別情報は、「第1分別情報」であり、前述した車体特定情報、車種情報及び充電仕様情報は、複数のEV33Aの間(以下、単に「EV33A間」と記す)の分別のための「第2分別情報」であってもよい。なお、車体特定情報は、第2分別情報に含まれなくてもよい。
【0133】
EVコンセント32AにEV33Aが接続され、当該EV33AからEV機器情報が取得された場合、出力部13は、当該EV機器情報に含まれる第2分別情報を基に、計測部121の計測結果をEV33A間で分別可能に出力してもよい。なお、計測結果をEV33A間で分別可能に出力することは、例えば、計測結果に第2分別情報を対応付けて出力(例えば、保存、送信等)することでもよい。
【0134】
(4-4)EV充電中か否かの判断に関する変形例
EV33Aに対して給電中(EV充電中)か否かの判断は、例えば、複数のEV33Aのうち、特定のEV33Aに対して給電中(EV充電中)かの判断でもよい。例えば、メモリに、特定のEVの車体特定情報が格納されており、取得された機器情報が、格納されているものと同じ車体特定情報を含み、かつ計測部121の計測結果が時間の経過に連れて増加している場合に、判断部123は、特定のEV33Aに対して給電中と判断する。
【0135】
なお、取得された機器情報に含まれる車体特定情報が、格納されている車体特定情報と異なる場合は、別のEV33Aに対して給電中と判断される。なお、その場合、出力部13は、例えば、別のEV33Aに対して給電中である旨の情報(例えば“未登録のEVに充電しています”等の警告情報)を出力してもよい。
【0136】
(4-5)充電状態情報の出所に関する変形例
本実施形態では、判断部123が、電気機器(33A,33)から取得された機器情報(EV機器情報)及び計測部121の計測結果を用いて、EV33Aに対して給電中か否かの判断を行い、充電状態情報を取得したが、例えば、EV33Aが、充電状態情報をEV機器情報の中に含めて、計測システム1に提供してもよい。この場合、出力部13は、EV33Aから取得されたEV機器情報に含まれている充電状態情報を出力(送信、表示、音声出力等)してもよい。これによって、計測システム1では、EV充電に関する判断を行うことなく、充電状態情報を出力できる。
【0137】
(5)計測方法及びプログラム
なお、本実施形態に係る計測システム1と同様の機能は、計測方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。なお、計測方法は、上記各種ステップのうち、少なくとも、ステップS3(計測ステップ)と、ステップS2(取得ステップ)と、ステップS4(出力ステップ)とを含む方法である。また、プログラムは、同上の計測方法を1つ以上のプロセッサに実行させるためのプログラムである。1つ以上のプロセッサは、処理ユニット4のプロセッサ単独でもよいし、サーバ300のプロセッサを含んでもよいし、電気機器(33A,33)のプロセッサや端末装置5のプロセッサを更に含んでもよい。
【0138】
(6)まとめ
本開示の第1の態様に係る計測システム(1)は、計測部(121)と、取得部(122)と、出力部(13)と、を備える。計測部(121)は、EVコンセント(32A)に接続された電気機器(33A,33)に対する給電器(31A)からの給電電力量を計測する。取得部(122)は、電気機器(33A,33)から電気機器(33A,33)に関する機器情報を取得する。出力部(13)は、前記機器情報を用いて、計測部(121)の計測結果を、少なくともEV(33A)に対する計測結果と非EV(33)に対する計測結果とに分別可能に出力する。非EV(33)は、前記EV(33A)以外の電気機器(33)である。
【0139】
この態様によれば、計測結果を少なくともEV(33A)に対するものと非EV(33)に対するものとに分別可能に出力する分別出力によって、計測結果の活用(例えば、特定電気取引への利用)を図ることができる。
【0140】
第2の態様に係る計測システム(1)では、第1の態様において、取得部(122)は、前記機器情報を、電力線(41A,42A)を介した電力線通信により取得する。前記電力線(41A,42A)は、給電器(31A)からEVコンセント(32A)を経て電気機器(33A,33)に至る電線である。
【0141】
この態様によれば、電力線(41A,42A)を介した通信によって、前記機器情報の取得先を、EVコンセント(32A)に接続された電気機器(33A,33)に限定できる。また、既存の電力線(41A,42A)を活用することで、電力線(41A,42A)以外の有線通信又は無線通信を行う場合と比べて、費用の抑制を図ることができる。
【0142】
第3の態様に係る計測システム(1)では、第2の態様において、給電器(31A)は、複数の分岐ブレーカ(31A,31)のうち一の分岐ブレーカ(31A)である。複数の分岐ブレーカ(31A,31)は、主幹ブレーカ(30)と共に分電盤(3)を構成する。電力線(41A,42A)は、主幹ブレーカ(30)の二次側の幹線(40)から分岐して複数の分岐ブレーカ(31A,31)に至る複数の分岐線(40A,40a)のうち、前記一の分岐ブレーカ(31A)に至る一の分岐線(40A)、に接続されている。前記一の分岐線(40A)に、分岐線(40A,40a)間の混信防止用のフィルタ(50)が設けられている。
【0143】
この態様によれば、複数の分岐線(40A,40a)のうち、電力線(41A,42A)が接続されている一の分岐線(40A)、にフィルタ(50)を設けることで、分岐線(40A,40a)間の混信回避が図られる。
【0144】
第4の態様に係る計測システム(1)では、第1-第3のいずれかの態様において、前記機器情報のうちEV(33A)に関するEV機器情報は、車種情報及びEV充電仕様情報の少なくとも一方を含む。前記車種情報は、車種に関する情報である。前記EV機器情報は、EV充電の仕様に関する情報である。計測システム(1)は、判断部(123)を更に備える。判断部(123)は、前記機器情報を用いて、電気機器(33A,33)がEV(33A)か否かを判断し、分別情報を取得する。前記分別情報は、電気機器(33A,33)をEV(33A)と非EV(33)とに分別する情報である。
【0145】
この態様によれば、車種情報及び/又はEV充電仕様情報を含み得る機器情報を基に、EV(33A)か否かの判断を行い、分別情報を取得することで、電気機器(33A,33)からの機器情報に分別情報が含まれていなくても、分別出力を実現できる。
【0146】
第5の態様に係る計測システム(1)では、第4の態様において、出力部(13)は、前記計測結果を前記分別情報に対応付けて保存する。
【0147】
この態様によれば、計測結果が分別情報に対応付けて保存される(つまり、計測結果は、電気機器(33A,33)が非EV(33)の場合にも保存される)。このような分別保存によって、計測結果の事後的な活用を図ることができる。例えば、特定電気取引への計測結果の利用を図ることができる。
【0148】
第6の態様に係る計測システム(1)では、第4の態様において、出力部(13)は、判断部(123)によって電気機器(33A,33)がEV(33A)と判断された場合にのみ、前記計測結果を保存する。
【0149】
この態様によれば、電気機器(33A,33)がEV(33A)の場合にのみ、計測結果が保存される。このようなEV限定保存によって、EV(33A)に関する計測結果の事後的な活用を図ることができる。例えば、EV(33A)に関する特定電気取引への計測結果の利用を図ることができる。
【0150】
第7の態様に係る計測システム(1)では、第6の態様において、前記EV機器情報は、車体特定情報を更に含む。前記車体特定情報は、車体を特定する情報である。出力部(13)は、前記計測結果を前記車体特定情報に対応付けて保存する。
【0151】
この態様によれば、前記EV機器情報は車体特定情報を含み、計測結果が車体特定情報に対応付けて保存されるので、EV(33A)が複数存在しても、EV(33A)に関する計測結果の事後的な活用を図ることができる。例えば、複数のEV(33A)について、EV(33A)に関する特定電気取引への計測結果の利用を図ることができる。
【0152】
第8の態様に係る計測システム(1)では、第4-第7のいずれかの態様において、判断部(123)は、前記機器情報及び前記計測結果を用いて、EV(33A)に対して給電中か否かを判断する。出力部(13)は、判断部(123)の判断結果を更に出力する。
【0153】
この態様によれば、機器情報を用いて、EV(33A)に対して給電中か否かが判断されるので、計測結果のリアルタイムな活用を図ることができる。例えば、ユーザは、EVコンセント(32A)に接続された電気機器(33A,33)を目視することなく、EV(33A)に給電中か否か(具体的には、EV(33A)が接続されているか否か、EV(33A)が接続されている場合は、充電中か充電完了か、など)がわかる。
【0154】
第9の態様に係る計測システム(1)では、第8の態様において、出力部(13)は、前記判断結果を送信する。
【0155】
この態様によれば、判断結果が送信されるので、遠隔からでも、EV(33A)に給電中か否かがわかる。
【0156】
第10の態様に係る計測システム(1)では、第1-第3のいずれかの態様において、前記機器情報は、分別情報を含む。前記分別情報は、電気機器(33A,33)をEV(33A)と非EV(33)とに分別する情報である。出力部(13)は、前記計測結果を、前記機器情報のうち少なくとも前記分別情報に対応付けて保存する。
【0157】
この態様によれば、機器情報は分別情報を含み、計測結果が分別情報に対応付けて保存される(つまり、計測結果は、電気機器(33A,33)が非EV(33)の場合にも保存される)。こうして、電気機器(33A,33)からの機器情報に分別情報を含めることで、EV(33A)か否かの判断を計測システム(1)が行うことなく、分別保存を実現できる。
【0158】
第11の態様に係る計測システム(1)では、第10の態様において、前記機器情報のうち前記EV(33A)に関するEV機器情報は、車体特定情報を更に含む。前記車体特定情報は、車体を特定する情報である。出力部(13)は、前記計測結果を前記機器情報に対応付けて保存する。
【0159】
この態様によれば、機器情報のうちEV機器情報が車体特定情報を含むので、EV(33A)が複数存在しても、EV(33A)に関する計測結果の事後的な活用を図ることができる。例えば、複数のEV(33A)について、EV(33A)に関する特定電気取引への計測結果の利用を図ることができる。
【0160】
第12の態様に係る計測システム(1)では、第1の態様において、計測部(121)、取得部(122)及び出力部(13)は、分電盤(3)のボックス(3A)内に収納されている。
【0161】
この態様によれば、計測システム(1)を構成する各部(12,122,13)は、分電盤(3)のボックス(3A)内に収納されており、分電盤(3)で行われる分別出力によって、計測結果の活用を図ることができる。
【0162】
第13の態様に係る分電盤(3)は、計測部(121)と、取得部(122)と、出力部(13)と、を備える。計測部(121)は、EVコンセント(32A)に接続された電気機器(33A,33)に対する給電器(31A)からの給電電力量を計測する。取得部(122)は、電気機器(33A,33)から電気機器(33A,33)に関する機器情報を取得する。出力部(13)は、前記機器情報を用いて、計測部(121)の計測結果を、少なくともEV(33A)に対する計測結果と非EV(33)に対する計測結果とに分別可能に出力する。非EV(33)は、EV(33A)以外の電気機器(33)である。
【0163】
この態様によれば、分電盤(3)によって計測結果が分別出力されることによって、計測結果の活用を図ることができる。
【0164】
第14の態様に係る計測方法は、計測ステップ(S3)と、取得ステップ(S2)と、出力ステップ(S4)と、を含む。計測ステップ(S3)では、EVコンセント(32A)に接続された電気機器(33A,33)に対する給電器(31A)からの給電電力量が計測される。取得ステップ(S2)では、電気機器(33A,33)から電気機器(33A,33)に関する機器情報が取得される。出力ステップ(S4)では、前記機器情報を用いて、計測ステップ(S3)の計測結果が、少なくともEV(33A)に対する計測結果と非EV(33)に対する計測結果とに分別可能に出力される。非EV(33)は、EV(33A)以外の電気機器(33)である。
【0165】
この態様によれば、分別出力によって、計測結果の活用を図ることができる。
【0166】
第15の態様に係るプログラムは、第14の態様の計測方法を1つ以上のプロセッサに実行させる。
【0167】
この態様によれば、分別出力によって、計測結果の活用を図ることができる。
【符号の説明】
【0168】
1 計測システム
11 受付部
12 処理部
121 計測部
122 取得部
123 判断部
13 出力部
3 分電盤
30 主幹ブレーカ
31,31A 分岐ブレーカ
40 幹線
40a,40A 分岐線
3A ボックス
4 処理ユニット
32 配線器具
32A EVコンセント(配線器具)
33 電気機器
33A EV(電気機器)
41,41A 第1配線
42,42A 第2配線
50 フィルタ
図1
図2
図3
図4
図5