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特開2023-151530監視方法、監視システム、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023151530
(43)【公開日】2023-10-16
(54)【発明の名称】監視方法、監視システム、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H02J 13/00 20060101AFI20231005BHJP
   H02B 1/40 20060101ALN20231005BHJP
【FI】
H02J13/00 301A
H02B1/40 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022061196
(22)【出願日】2022-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000005821
【氏名又は名称】パナソニックホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 修平
【テーマコード(参考)】
5G064
5G211
【Fターム(参考)】
5G064AA01
5G064AA04
5G064AC08
5G064BA02
5G064BA07
5G064CB06
5G064DA03
5G064DA05
5G064DA11
5G211AA12
5G211DD36
5G211DD37
5G211FF02
5G211GG06
5G211GG08
(57)【要約】
【課題】特定の機器が使用されていることの証明を容易化できる監視方法を提供する。
【解決手段】本開示の監視方法は、画像取得ステップと、解放履歴判断ステップとを含む。前記画像取得ステップでは、第1画像及び第2画像が取得される。前記第1画像は、所定範囲A1を第1時点で撮像した画像である。前記第2画像は、前記所定範囲A1を前記第1時点よりも後の第2時点で撮像した画像である。前記所定範囲A1は、対象機器(EVコンセント32A)と電線(第1配線41A)との接続箇所C1を含む範囲である。前記解放履歴判断ステップでは、前記第1画像及び前記第2画像を基に、接続箇所C1の解放履歴の有無が判断される。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象機器と電線との接続箇所を含む所定範囲を第1時点で撮像した第1画像、及び前記所定範囲を前記第1時点よりも後の第2時点で撮像した第2画像、を取得する画像取得ステップと、
前記第1画像及び前記第2画像を基に、前記接続箇所の解放履歴の有無を判断する解放履歴判断ステップと、を含む、
監視方法。
【請求項2】
前記解放履歴判断ステップでは、前記解放履歴の有無を、前記第1画像及び前記第2画像の間の特徴変化を基に判断する、
請求項1に記載の監視方法。
【請求項3】
前記接続箇所には、所定のマーキングが施されており、
前記解放履歴判断ステップでは、前記解放履歴の有無を、前記マーキングの位置変化に基づいて判断する、
請求項2に記載の監視方法。
【請求項4】
前記解放履歴判断ステップでは、前記解放履歴の有無を、前記接続箇所の近傍での前記電線の屈曲形状の変化に基づいて判断する、
請求項2に記載の監視方法。
【請求項5】
前記接続箇所は、圧着端子を含み、
前記解放履歴判断ステップでは、前記解放履歴の有無を、前記圧着端子の角度変化に基づいて判断する、
請求項2に記載の監視方法。
【請求項6】
前記接続箇所において、前記対象機器と前記電線とは嵌め殺し態様で接続され、
前記解放履歴判断ステップでは、前記解放履歴の有無を、前記接続箇所が破損しているか否かで判断する、
請求項2に記載の監視方法。
【請求項7】
前記所定範囲には、前記対象機器に付された銘板が含まれ、
前記第1画像及び前記第2画像の各々から前記銘板に記載されている情報である銘板情報を取得する銘板情報取得ステップと、
前記第1画像から取得された銘板情報である第1銘板情報及び前記第2画像から取得された銘板情報である第2銘板情報が一致するか否かを判断する銘板判断ステップと、を更に含む、
請求項1-6のいずれか一項に記載の監視方法。
【請求項8】
特定の対象機器に対応する特定銘板情報が記憶されており、
前記銘板判断ステップでは、前記第1銘板情報及び前記第2銘板情報の各々が前記特定銘板情報と一致するか否かを判断する、
請求項7に記載の監視方法。
【請求項9】
前記第1時点及び前記第2時点に対応する第1時刻情報及び第2時刻情報を取得する時刻情報取得ステップと、
前記第1時刻情報及び前記第2時刻情報の間の差分が予め決められた閾値以上か否かを判断する時間差判断ステップと、を更に含む、
請求項8に記載の監視方法。
【請求項10】
前記銘板判断ステップで前記第1銘板情報及び前記第2銘板情報の各々が前記特定銘板情報と一致すると判断され、かつ前記時間差判断ステップで前記差分が前記閾値以上であると判断され、かつ前記解放履歴判断ステップで前記解放履歴がないと判断された場合に、前記対象機器と前記電線とは正しく接続されている旨の監視結果を取得し、前記監視結果を示す監視結果情報を出力する出力ステップ、を更に含む、
請求項9に記載の監視方法。
【請求項11】
前記解放履歴判断ステップの判断は、前記銘板判断ステップで前記第1銘板情報及び前記第2銘板情報が一致すると判断された場合に実行される、
請求項7又は8に記載の監視方法。
【請求項12】
前記解放履歴判断ステップの判断は、前記銘板判断ステップで前記第1銘板情報及び前記第2銘板情報が一致すると判断され、かつ前記時間差判断ステップで前記差分が前記閾値以上と判断された場合に実行される、
請求項9又は10に記載の監視方法。
【請求項13】
前記対象機器は、前記電線を介して接続される一対の対象機器の一方であり、
前記画像取得ステップの取得及び前記解放履歴判断ステップの判断は、前記一対の対象機器の他方について、更に実行される、
請求項1に記載の監視方法。
【請求項14】
対象機器と電線との接続箇所を含む所定範囲を第1時点で撮像した第1画像、及び前記所定範囲を前記第1時点よりも後の第2時点で撮像した第2画像、を取得する取得部と、
前記第1画像及び前記第2画像を基に、前記接続箇所の解放履歴の有無を判断する判断部と、を備える、
監視システム。
【請求項15】
請求項1~13のいずれか一項に記載の監視方法を1つ以上のプロセッサに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、監視方法、監視システム、及びプログラムに関し、より詳細には、電力供給に関わる機器を監視する監視方法、監視システム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電気自動車のバッテリを充電(EV充電)するためのEVコンセント、及びEVコンセントから電気自動車への充電電力量を検出(計測)するCTセンサ、等を備えるエネルギーマネジメントシステムが記載さている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-50236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のものでは、EVコンセント及びCTセンサは、計量法に定められた特定の機器を使用する必要がある。しかし、特定の機器が使用されていること(例えば、別の機器に付け替えられていないこと)の証明は容易でないため、計測結果の活用(例えば、計測結果を利用した特定電気取引など)に支障が生じる可能性があった。
【0005】
本開示の目的は、特定の機器が使用されていることの証明を容易化できる監視方法、監視システム、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る監視方法は、画像取得ステップと、解放履歴判断ステップと、を含む。前記画像取得ステップでは、第1画像及び第2画像が取得される。前記第1画像は、所定範囲を第1時点で撮像した画像である。前記第2画像は、前記所定範囲を前記第1時点よりも後の第2時点で撮像した画像である。前記所定範囲は、対象機器と電線との接続箇所を含む範囲である。前記解放履歴判断ステップでは、前記第1画像及び前記第2画像を基に、前記接続箇所の解放履歴の有無が判断される。
【0007】
本開示の一態様に係る監視システムは、取得部と、判断部と、を備える。前記取得部は、第1画像及び第2画像を取得する。前記第1画像は、所定範囲を第1時点で撮像した画像である。前記第2画像は、前記所定範囲を前記第1時点よりも後の第2時点で撮像した画像である。前記所定範囲は、対象機器と電線との接続箇所を含む範囲である。前記判断部は、前記第1画像及び前記第2画像を基に、前記接続箇所の解放履歴の有無を判断する。
【0008】
本開示の一態様に係るプログラムは、前記監視方法を1つ以上のプロセッサに実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示の監視方法、監視システム、及びプログラムは、特定の機器が使用されていることの証明を容易化できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本開示の実施形態に係る監視システムが用いられる分電盤のブロック図である。
図2図2は、同上の分電盤の一の分岐ブレーカからの第1配線とEVコンセントとの接続箇所、及びその近傍の外観図である。
図3図3は、同上の監視システムのブロック図である。
図4図4は、同上の監視システムの動作を説明するためのフローチャートである。
図5図5は、同上の動作に含まれる取得処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(1)概要
本開示では、特定の給電器と特定の負荷機器とが正しく使用されている(例えば、別の機器と付け替えらえられていない)こと、を証明可能に監視する監視システム1について説明する。
【0012】
(1-1)正規接続の確認
監視システム1は、監視の対称となる一対の対象機器(例えば、給電器及び負荷機器)の間に介在する電線(例えば、電力線)に注目する。詳しくは、監視システム1は、一対の対象機器の一方(第1対象機器:例えば、負荷機器)と電線とが正しく接続(以下、正規接続)されており、かつ当該電線と一対の対象機器の他方(第2対象機器:例えば、給電器)とが正規接続されていること、を確認する。
【0013】
すなわち、監視システム1では、電線との接続が正規接続であるか否かの判断が、第1対象機器及び第2対象機器の各々について実行される。第1対象機器及び第2対象機器に対応する2つの判断の結果が、共に“正規接続”である場合、第1対象機器及び第2対象機器のいずれも、別の機器に付け替えられていないといえる。そして、第1対象機器及び第2対象機器のいずれも別の機器に変更されていないことは、特定の給電器と特定の負荷機器とが正しく使用されていること、の証明の要部となる。
【0014】
ただし、正規接続であるか否かの判断は、第1対象機器及び第2対象機器のいずれか一方(例えば、第1対象機器つまり負荷機器)についてのみ実行されてもよい。
【0015】
(1-2)時間差の確認
監視システム1では、正規接続の確認は、対象機器と電線との接続箇所を、カメラを用いて異なる時点で撮像した複数の画像、を用いて行われる。複数の画像とは、例えば、接続箇所を第1時点(例えば、施工時点)で撮像した第1画像、及び当該接続箇所を第1時点よりも後の第2時点(例えば、施工から一定時間以上が経過した時点)で撮像した第2画像、である。
【0016】
監視システム1は、第1時点と第2時点との時間差が一定時間(例えば、1年、3か月等)以上であることを確認する。
【0017】
(1-3)銘板情報の確認
対象機器は、電線との接続箇所の近傍に付された銘板、に記載されている情報(品番・ロット番号・品名等:銘板情報)で特定される。
【0018】
監視システム1は、第1画像及び第2画像に対応する第1銘板情報及び第2銘板情報が一致することを確認する。一致とは、例えば、第1銘板情報及び第2銘板情報が互いに一致すること(相互一致)である。相互一致の確認によって、付け替えの可能性の排除が容易化される。
【0019】
または、一致は、計量法で規定された特定の対象機器の銘板の記載情報(特定銘板情報)との一致でもよい。例えば、第1画像を基に正規接続が確認され、かつ第1画像及び第2画像を基に相互一致が確認されることで、付け替えの可能性の排除が更に容易化される。
【0020】
(1-4)利点
監視システム1が、第1画像及び第2画像を用いて、銘板情報の確認、時間差の確認、及び正規接続の確認を、一対の対象機器の各々について行うことで、特定の給電器と特定の負荷機器とが正しく使用されていること、の証明の可能化が図られる。
【0021】
(2)詳細
以下、図1図5を参照して、本開示の実施形態に係る監視システム1の詳細を説明する。なお、以下の説明では、上記給電器(第2対象機器)は、図1に示す分電盤3内の一の分岐ブレーカ31Aである。また、上記負荷機器(第1対象機器)は、当該一の分岐ブレーカ31Aに第1配線41A(例えば、宅内配線)を介して接続されたEVコンセント32A(第1対象機器)である。ただし、上記給電器及び上記負荷機器は、電線を介して固定的に接続された一対の対象機器であれば何でもよい。
【0022】
(2-1)分電盤
分電盤3は、図1に示すように、主幹ブレーカ30と、複数(例えば6つ)の分岐ブレーカ(31A,31)と、処理ユニット4と、を備える。
【0023】
(2-1-1)主幹ブレーカ及び複数の分岐ブレーカ
主幹ブレーカ30は、電力源2からの電線に接続される。複数の分岐ブレーカ(31A,31)は、主幹ブレーカ30の二次側の電力線40にそれぞれ接続される。
【0024】
複数の分岐ブレーカ(31A,31)の各々には、第1配線(41A,41)を介して配線器具(32A,32)が接続され、配線器具(32A,32)には、第2配線(42A,42)を介して電気機器(33A,33)が接続される。
【0025】
(2-1-2)一の分岐ブレーカ(第2対象機器)
上記複数の分岐ブレーカ(31A,31)のうち一の分岐ブレーカ31A(以下、単に「分岐ブレーカ31A」と記す)が、前述したように、給電器(第2対象機器)である。分岐ブレーカ31Aには、第1配線41Aを介してEVコンセント32Aが接続される。
【0026】
(2-1-3)EVコンセント(第1対象機器)
EVコンセント32Aは、前述したように、給電器(第2対象機器)である。EVコンセント32Aには、第2配線42Aを介してEV(電気自動車)33Aが着脱可能に接続される。
【0027】
(2-2)監視システム
監視システム1は、上記のように構成された分電盤3に用いられる。本開示の実施形態に係る監視システム1は、図1に示すように、処理ユニット4と、カメラ6と、で実現される。処理ユニット4は、例えば、ネットワーク200を介して、カメラ6と通信可能に接続される。ただし、処理ユニット4は、例えば、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線で、カメラ6と接続されてもよい。
【0028】
(2-2-1)処理ユニット
本実施形態における処理ユニット4は、分電盤3に設けられ、分電盤3内の分岐ブレーカ31Aと接続される。ただし、処理ユニット4は、分電盤3とは別体でもよい。
【0029】
処理ユニット4は、プロセッサ及びメモリ(いずれも図示しない)を有する。メモリには、プログラム及び各種の情報(例えば、第1画像及び第2画像、第1銘板情報及び第2銘板情報、並びに第1時刻情報及び第2時刻情報など:後述)が格納され、プロセッサがメモリ内のプログラム等に基づいて動作することにより、監視システム1の機能が実現される。
【0030】
本実施形態における処理ユニット4は、ネットワーク200に接続され得る。ネットワーク200は、例えば、インターネットであるが、LAN(Local Area Network)、通信回線網などでもよい。処理ユニット4は、ネットワーク200を介してカメラ6やサーバ300や端末装置5と通信を行うためのネットワーク通信モジュールを有する。
【0031】
なお、処理ユニット4は、カメラ6と近距離無線通信を行うための近距離通信通信モジュール(図示しない)を更に有していてもよい。また、処理ユニット4は、例えば、ディスプレイ及び入力キー(いずれも図示しない)の少なくとも一方を更に有してもよい。
【0032】
(2-2-2)カメラ
本実施形態におけるカメラ6は、携帯型であり、例えば、通信機能付きのデジタルカメラ、カメラ付き携帯端末(スマートフォンや携帯電話機等)などの内蔵カメラである。ただし、カメラ6は、例えば、EVコンセント32Aの近傍に設置される固定型のカメラ(Webカメラ等)でもよい。または、カメラ6は、後述する端末装置5の内蔵カメラでもよい。
【0033】
カメラ6は、撮像を行うための撮像素子に加えて、プロセッサ、メモリ、及びネットワーク通信モジュールを(いずれも図示しない)を有する。また、カメラ6は、処理ユニット4と近距離無線通信を行うための近距離通信通信モジュール(図示しない)を有していてもよい。
【0034】
(2-2-2A)撮像対象(接続箇所を含む所定範囲)
カメラ6は、EVコンセント32Aと第1配線41Aとの接続箇所C1、を含む所定範囲A1を撮像する。また、カメラ6は、第1配線41Aと分岐ブレーカ31Aとの接続箇所C2、を含む所定範囲A2を撮像する。ただし、カメラ6は、所定範囲A1及び所定範囲A2のいずれか一方(例えば、所定範囲A1)のみを撮像してもよい。
【0035】
(2-2-2B)撮像時期(第1時点及び第2時点)
カメラ6は、所定範囲A1を、第1時点で撮像する。第1時点とは、例えば、分電盤3をユーザ宅に設置する施工時である。また、カメラ6は、所定範囲A1を、第1時点よりも後の第2時点で撮像する。第2時点とは、例えば、分電盤3の点検時であり、施工から所定期間経過後である。所定期間は、例えば、1年、半年、3か月等であるが、これに限らない。
【0036】
また、カメラ6は、所定範囲A2を、上記第1時点及び上記第2時点でそれぞれ撮像する。なお、所定範囲A2を対象とする撮像における第1時及び第2時点は、所定範囲A1を対象とする撮像における第1時及び第2時点とは、厳密に同時ではないが、例えば、日付単位では同時(同日)となる。
【0037】
(2-2-2C)撮像結果(第1画像及び第2画像)
所定範囲A1を第1時点で撮像した第1画像、及び所定範囲A1を第2時点で撮像した第2画像は、ネットワーク通信モジュールを介して処理ユニット4に送信され、処理ユニット4のメモリに保存される。また、所定範囲A2を対象とする撮像結果(第1画像及び第2画像)も処理ユニット4に送信され、保存される。
【0038】
ただし、撮像結果は、ネットワーク通信モジュールを介してサーバ300に送信され、サーバ300のメモリに保存されてもよい。サーバ300に送信される撮像結果には、第1時点及び第2時点の時刻情報(後述)が対応付けられる。
【0039】
(2-2-2D)操作
カメラ6は、例えば、施工者又は点検者(管理者)によって操作されるが、分電盤3が設置された住宅の住人(ユーザ)によって操作されてもよい。第1時点の撮像は、例えば、施工者の操作に基づく。第2時点の撮像は、例えば、点検者の操作に基づく。または、第1時点及び第2時点の少なくとも一方での操作は、ユーザの操作に基づいてもよい。
【0040】
ただし、必ずしも人の操作は必要ではない。例えば、カメラ6は、EVコンセント32Aの近傍に設置され、監視ユニット1がカメラ6の撮像のタイミングを制御してもよい。これによって、少なくともEVコンセント32Aに対する監視が行える。
【0041】
(2-3)サーバ及び端末装置
サーバ300は、例えば、電力事業者や保守管理会社等のサーバであり、プロセッサ、メモリ及びネットワーク通信モジュール(いずれも図示しない)を有する。メモリにはプログラム等が格納され、プロセッサがメモリ内のプログラム等に基づいて動作することにより、サーバ300の機能が実現される。
【0042】
端末装置5は、例えば、ユーザの携帯端末であるが、電力事業者等の固定端末でもよい。端末装置5は、プロセッサ、メモリ、及び第2通信モジュール(いずれも図示しない)を有する。また、端末装置5は、通常、キーボードやタッチパネル等の入力デバイス、及びディスプレイやスピーカ等の出力デバイスを有する。さらに、端末装置5は、内蔵カメラを有していてもよい。メモリにはプログラム等が格納され、プロセッサがメモリ内のプログラム等に基づいて動作することにより、端末装置5の機能が実現される。
【0043】
(2-4)監視システム
本開示の実施形態に係る監視システムは、図3に示すように、受付部11と、処理部12と、出力部13とを備える。
【0044】
(2-4-1)受付部
受付部11は、各種の情報を受け付ける。各種の情報とは、例えば、第1画像及び第2画像などである。
【0045】
受付部11の受け付けは、例えば、ネットワーク通信モジュール(又は近距離無線通信モジュール)を介して受信された情報の受け付け(以下では、単に「受信」と記す場合がある)、メモリから読み出された情報の受け付け(以下では、単に「読み出し」と記す場合がある)、であるが、入力キー等の入力デバイスを介して入力された情報の受け付けなどでもよい。
【0046】
受付部11は、例えば、ネットワーク通信モジュール又は近距離無線通信モジュールを介して、カメラ6から第1画像及び第2画像を受信する。
【0047】
(2-4-2)処理部
処理部12は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、取得部121が行う取得処理、及び判断部122が行う判断処理(いずれも後述)などの処理を含む。
【0048】
(2-4-3)出力部
出力部13は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、監視結果情報(後述)などである。
【0049】
出力部13の出力は、通常、ネットワーク通信モジュール(又は近距離無線通信モジュール)を介した送信(ネットワーク通信モジュール等への情報の引き渡し)であるが、ディスプレイへの表示、スピーカからの音声出力などでもよい。
【0050】
出力部13は、例えば、後述する判断部122の判断結果を基に監視結果情報を取得し、当該取得した監視結果情報を、ネットワーク通信モジュールを介してサーバ300や端末装置5等に送信する。
【0051】
(2-4-4)処理部の詳細
処理部12は、図3に示すように、取得部121と、判断部122とを含む。
【0052】
(2-4-4A)取得部
取得部121は、第1画像及び第2画像を取得する。ここで取得される第1画像は、カメラ6が所定範囲A1を第1時点(例えば、施工時点)で撮像した画像である。また、第2画像は、カメラ6が同上の所定範囲A1を前記第1時点よりも後の第2時点(例えば、施工時点から1年が経過した時点)で撮像した画像である。
【0053】
所定範囲A1は、図3に示すように、EVコンセント32Aと第1配線41Aとの接続箇所C1を含む範囲である。
【0054】
なお、第1画像及び第2画像は、第1配線41Aと分岐ブレーカ31Aとの接続箇所C2を含む所定範囲A2、を第1時点及び第2時点で撮像した画像でもよい。
【0055】
(2-4-4Aa)取得の具体例
例えば、施工時に、所定範囲A1をカメラ6で撮像した第1画像が、処理ユニット4のメモリに記憶されている。なお、ここでのカメラ6は、例えば、施工者のスマートフォンの内蔵カメラである。また、撮像された第1画像の保存先は、処理ユニット4のメモリに限らず、例えば、サーバ300など、外部の装置のメモリでもよい。
【0056】
施工から所定期間(例えば1年)後に行われる点検時(第2時点)に、同上の所定範囲A1がカメラ6で撮像される。撮像された第2画像は、処理ユニット4に送信され、処理ユニット4のメモリに追記される。なお、ここでのカメラ6は、例えば、点検者のスマートフォンの内蔵カメラである。
【0057】
例えば、第2画像のメモリへの追記に応じて、又は点検者が行う所定の操作に応じて、取得部121は、メモリから第1画像及び第2画像を取得する。
【0058】
(2-4-4B)判断部
判断部122は、取得部121が取得した第1画像及び第2画像を基に、接続箇所C2の解放履歴の有無を判断する。
【0059】
(2-4-4Ba)解放履歴
解放履歴とは、接続箇所C1等の接続の解放に関する履歴である。解放履歴があることは、過去に接続が解かれた痕跡が検出されることであり、解放履歴がないことは、そのような痕跡が検出されないことである。痕跡とは、第1画像及び第2画像の間の特徴変化である。
【0060】
(2-4-4Bb)特徴画像の抽出、及び特徴変化の有無判断
判断部122は、各種の画像処理によって、過去に接続が解かれた痕跡、つまり特徴変化を検出する。各種の画像処理とは、例えば、ノイズ除去、エッジ検出、特徴画像の抽出などである。
【0061】
次に、判断部122は、第1画像及び第2画像の各々について、各種の画像処理により特徴画像を抽出する。特徴画像は、例えば、後述するマーキングMK1,MK2の画像、第1配線41Aの画像、圧着端子TM1の画像、などであるが、嵌め殺し部分(図示しない)の画像でもよい。
【0062】
そして、判断部122は、第1画像から抽出した特徴画像と、第2画像から抽出した特徴画像とを比較し、変化の有無を判断する。変化は、位置の変化(例えば、一対のマーキングMK1,MK2の位置変化)、形状の変化(例えば、第1配線41Aの屈曲形状の変化)、角度の変化(例えば、圧着端子TMの角度変化)などであるが、嵌め殺し部分における欠損やひびの発生などでもよい。
【0063】
具体的には、判断部122が、解放履歴の有無を、第1画像及び第2画像の間の、以下のような特徴変化を基に判断することによって、解放履歴の有無の判断の精度向上を図ることができる。
【0064】
(2-4-4Bc)特徴変化の具体例1
接続箇所C1には、例えば、図2に示すように、一対のマーキングMK1及びMK2が施されている。一対のマーキングMK1及びMK2は、点や線などの目印であり、第1配線41A及びEVコンセント32Aの、互いに対向する位置に刻印される。
【0065】
判断部122は、解放履歴の有無を、例えば、上記のような一対のマーキングMK1,MK2の位置変化に基づいて判断する。位置変化は、例えば、一対のマーキングMK1,MK2の間の相対的な位置変化である。相対的な位置変化は、例えば、一対のマーキングMK1,MK2の間の距離の変化でもよい。
【0066】
判断部122は、例えば、第1画像及び第2画像の各々において、一対のマーキングMK1,MK2間の距離を求め、当該求めた2つの距離の差分を算出し、当該算出した差分が閾値以上の場合に、一対のマーキングMK1,MK2の位置変化が生じた(解放履歴あり)と判断してもよい。
【0067】
または、接続箇所C1には、単一のマーキング(例えば、割り印)が刻印されてもよい。単一のマーキングにおける位置変化は、例えば、割り印の分断等である。
【0068】
このように、特徴変化として、マーキングの位置変化を用いることで、解放履歴の有無の判断の精度向上を図ることができる。
【0069】
(2-4-4Bd)特徴変化の具体例2
なお、図示はしていないが、第1配線41Aが、接続箇所C1の近傍で、所定の形状に屈曲(癖付け)されており、判断部122は、解放履歴の有無を、接続箇所C1の近傍での第1配線41Aの屈曲形状の変化に基づいて判断してもよい。ここでいう屈曲形状の変化には、直線形状と曲線形状との間の変化も含まれる。
【0070】
屈曲形状の変化は、例えば、曲率の変化でもよい。詳しくは、判断部122は、第1画像及び第2画像の各々で、第1配線41Aの曲率を求め、当該求めた2つの曲率の差分を算出し、当該算出した差分が閾値以上の場合に、屈曲形状に変化が生じた(解放履歴あり)と判断してもよい。
【0071】
このように、特徴変化として、第1配線41Aの屈曲形状の変化を用いることで、解放履歴の有無の判断の精度向上を図ることができる。
【0072】
(2-4-4Be)特徴変化の具体例3
接続箇所C1は、図2に示すように、圧着端子TM1を含んでおり、判断部122は、解放履歴の有無を、圧着端子TM1の角度変化に基づいて判断してもよい。角度変化は、例えば、圧着端子TM1における長手方向の対称軸(中心線)の向きの変化である。
【0073】
詳しくは、判断部122は、第1画像及び第2画像の各々で、圧着端子TM1の対称軸を検出し、当該検出した2つの対称軸のなす角度を算出し、当該算出した角度が閾値以上の場合に、圧着端子TM1の角度変化が生じた(解放履歴あり)と判断してもよい。
【0074】
このように、特徴変化として、圧着端子TM1の角度変化を用いることで、解放履歴の有無の判断の精度向上を図ることができる。
【0075】
(2-4-4Bf)特徴変化の具体例4
なお、図示はしていないが、接続箇所C1において、EVコンセント32Aと第1配線41Aとは嵌め殺し態様で接続されており、判断部122は、解放履歴の有無を、接続箇所C1が破損しているか否かで判断してもよい。
【0076】
詳しくは、判断部122は、第1画像にない暗黒部分が第2画像で新たに生じており、当該新たに生じた暗黒部分の輪郭線が、ひび割れ等の特徴を有する場合に、接続箇所C1が破損している(解放履歴あり)と判断してもよい。または、新たに生じた暗黒部分の数を計数し、当該計数の結果が閾値以上の場合に、接続箇所C1が破損している(解放履歴あり)と判断されてもよい。
【0077】
このように、特徴変化として、接続箇所の破損を用いることで、解放履歴の有無の判断の精度向上を図ることができる。
【0078】
(2-4-4Bg)判断部の変形例:人為的な判断結果の受け付け
ただし、上記のような、特徴画像の抽出及び特徴変化の有無判断は、必ずしも行われなくてよい。例えば、出力部13が、第1画像及び第2画像を比較可能に出力し、判断部122は、特徴変化の有無に関する判断結果を、受付部11を介して受け付けてもよい。
【0079】
具体的には、出力部13は、端末装置5のディスプレイに第1画像及び第2画像を並べて表示し、判断部122は、判断結果をタッチパネル等の入力デバイスで受け付けてもよい。
【0080】
(2-4-4Bh)正規接続
判断部122は、第1画像及び第2画像の間に、上記のような特徴変化がないことをもって、EVコンセント32Aと第1配線41Aとの接続箇所C1には解放履歴がなく、EVコンセント32Aと第1配線41Aとは正しく接続(正規接続)されていると判断する。
【0081】
(2-4-4Bi)正規接続の確認の利点
このように、監視システム1は、EVコンセント32Aと第1配線41Aとの接続箇所C1を、第1時点で撮像した第1画像、及び第1時点から所定期間が経過した第2時点で撮像した第2画像、を基に、接続箇所C1の解放履歴の有無を判断し、EVコンセント32Aと第1配線41Aとが正規接続されていることの確認を行う。これによって、EVコンセント32Aが別の機器に付け替えられていないこと、ひいては計量法で定められた特定の機器が使用されていること、の証明の容易化が図られる。
【0082】
(2-4-4Bj)銘板情報の相互一致判断
EVコンセント32Aでは、図2に示したように、接続箇所C1の近傍に銘板NP1が付されている。つまり、所定範囲A1には、銘板NP1が含まれる。
【0083】
取得部121は、第1画像及び第2画像の各々から銘板情報を取得する。銘板情報とは、銘板NP1に記載されている情報(例えば、「品番:abc・・・ ロットNo.123・・・」など)である。
【0084】
取得部121は、第1画像及び第2画像の各々に対して、例えば、OCR(Optical Character Recognition)を行うことで、“品番:abc・・・”等の銘板情報を光学的に読み取る。
【0085】
判断部122は、第1画像から取得された第1銘板情報及び第2画像から取得された第2銘板情報が一致するか否かを判断する。ここでいう一致は、例えば、相互一致であるが、次段(2-4-4Bk)で説明するような、特定銘板情報との一致でもよい。
【0086】
こうして、第1画像からの第1銘板情報と、第2画像からの第2銘板情報とが互いに一致するか否の判断を行うことで、別の機器に付け替えられていないこと、ひいては特定の機器が使用されていること、の証明力の向上を図ることができる。
【0087】
(2-4-4Bk)特定銘板情報との一致判断
EVコンセント32Aは、計量法の規定に適合する特定の機器であり、監視システム1のメモリには、特定の機器であるEVコンセント32Aに対応する特定銘板情報が記憶されている。
【0088】
判断部122は、第1銘板情報及び第2銘板情報の各々が、メモリに記憶されている特定銘板情報と一致するか否かを判断する。
【0089】
こうして、第1銘板情報及び第2銘板情報の各々が特定銘板情報と一致するか否かを判断することで、証明力の更なる向上を図ることができる。
【0090】
(2-4-4Bl)特定銘板情報との一致判断と、相互一判断との組み合わせ
なお、第1銘板情報が特定銘板情報と一致するか否かの判断、及び相互一致判断が組み合させて実行されてもよい。
【0091】
すなわち、判断部122は、第1時点で(例えば施工時に)、第1銘板情報が特定銘板情報と一致するか否かを判断し、第2時点で(例えば1年後の点検時に)、第2銘板情報が第1銘板情報と一致するか否かを判断してもよい。これによって、証明力の更なる向上を図ることができる。
【0092】
(2-4-4Bm)時間差の判断
取得部121は、第1時点及び第2時点に対応する第1時刻情報及び第2時刻情報を更に取得する。
【0093】
詳しくは、取得部121は、第1画像の取得(カメラ6からの第1画像の受信)に応じて、プロセッサの内蔵時計やNTP(Network Time Protocol)から、現在時刻を示す情報(第1時刻情報)を取得し、当該取得した第1画像に当該取得した第1時刻情報を対応付けてメモリに保存する。また、取得部121は、第2画像の取得(カメラ6からの第2画像の受信)に応じて、プロセッサの内蔵時計等から現在時刻を示す第2時刻情報を取得し、当該取得した第2画像に当該取得した第2時刻情報を対応付けてメモリに保存する。
【0094】
または、カメラ6からの第1画像及び第2画像に、第1時刻情報及び第2時刻情報がそれぞれ対応付いており、第1画像と第1時刻情報の対、及び第2時刻情報と第2時刻情報の対、がそのまま保存されてもよい。
【0095】
そして、取得部121は、メモリから第1画像及び第2画像を読み出す際に、それらと対になる第1時刻情報及び第2時刻情報も読み出す。
【0096】
判断部122は、こうして取得部121が取得した(メモリから読み出した)第1時刻情報及び第2時刻情報の間の差分が、予め決められた閾値以上か否かを判断する。ここでの閾値は、前述した所定期間(例えば1年)である。これにより、第1時点から第2時点までに一定以上の時間が経過したことが確認される。
【0097】
こうして、第1時刻情報及び第2時刻情報の間の差分(時間差)が閾値以上か否かを判断することで、証明力のより一層の向上を図ることができる。
【0098】
(2-4-4Bn)各種判断の実行順序
なお、判断部122は、銘板情報が一致すると判断した場合に、解放履歴の有無の判断を行うことが好ましい。各種の画像処理を要する解放履歴の判断が、第1銘板情報及び第2銘板情報が不一致と判断された場合には行われないことで、判断のための処理量の抑制を図ることができる。
【0099】
判断部122は、銘板情報が一致し、かつ第1時刻情報と第2時刻情報との差分(時間差)が閾値以上と判断した場合に、解放履歴の有無の判断を行うことが、より好ましい。第1銘板情報及び第2銘板情報が不一致と判断されるか、又は差分が閾値未満と判断された場合には、解放履歴の判断が実行されないことで、判断のための処理量の更なる抑制を図ることができる。
【0100】
(2-4-5)出力部の詳細
(2-4-5A)監視結果情報の出力
出力部13は、判断部122が、第1銘板情報及び第2銘板情報の各々が特定銘板情報と一致すると判断し、かつ第1時刻情報と第2時刻情報との差分(時間差)が閾値以上であると判断し、かつ解放履歴がないと判断した場合に、EVコンセント32Aと第1配線41Aとは正しく接続されている旨の監視結果を取得し、当該監視結果を示す監視結果情報を出力する。正しく接続されている旨の監視結果情報は、例えば“EVコンセント:正規接続”であるが、監視対象を特定する情報を含まない“正規接続”でもよい。
【0101】
こうして監視結果情報を出力することで、第1対象機器が別の機器に付け替えられていないこと、ひいては特定の機器であるEVコンセント32Aが使用されていること、の証明の活用(例えば、特定電気取引等への利用)を図ることができる。
【0102】
(2-4-5B)エラー処理
第1銘板情報及び第2銘板情報の少なくとも一方が特定銘板情報と一致しない、時間差が閾値に未たない、解放履歴がある、の何れかと判断された場合は、エラー処理が行われる。エラー処理は、例えば、正しく接続されていない旨の監視結果情報“非正規接続(機器付け替え)の可能性あり”等の出力である。
【0103】
または、エラー処理は、例えば、より詳細な判断結果情報の出力でもよい。例えば、銘板情報の不一致の場合は、その旨の監視結果情報“銘板の記載が一致しません”が出力され、時間差が閾値に未たない場合は、その旨の監視結果情報“1回目と2回目の撮像間隔が短すぎます”が出力され、解放履歴ありの場合は、その旨の監視結果情報“機器付け替えの可能性あり”が出力されてもよい。ただし、エラー処理は、省略されてもよい。
【0104】
(2-4-6)分岐ブレーカ(第2対象機器)に対する判断と判断結果の出力
判断部122は、分岐ブレーカ31Aに関しても、EVコンセント32Aに対して行ったものと同様の各種の判断を行う。
【0105】
出力部13は、分岐ブレーカ31Aに関する各種の判断結果に関する判断結果情報を更に出力する。例えば、第1配線41Aと分岐ブレーカ31Aとは正しく接続されている旨の監視結果情報“分岐ブレーカ:正規接続”が出力されてもよい。これによって、一対の監視対象であるEVコンセント32Aと分岐ブレーカ31Aとの間の接続が正しいことの証明、の可能化が図られる。
【0106】
こうして、一対の対象機器の各々について、各種の判断を行うことで、一対の対象機器のどちらも、別の機器に付け替えられていないこと、ひいては特定の機器が使用されていること、の証明を容易化できる。
【0107】
(2-5)監視システムの動作
監視システム1は、例えば、図4及び図5のフローチャートに従って動作する。なお、このフローチャートの処理は、処理ユニット4とカメラ6との通信接続に応じて開始される。
【0108】
取得部121は、各種の情報を取得する取得処理を実行する(ステップS1)。なお、取得処理の詳細については、図5のフローチャートを用いて説明する。また、ステップS2以降では、ステップS1で取得(メモリに保存)された各種の情報を用いた各種の判断が行われる。
【0109】
次に、判断部122は、第1銘板記載及び第2銘板記載情報が互いに一致(及び/又は特定銘板記載情報と一致)するか否かを判断する(ステップS2)。
【0110】
ステップS2で一致と判断した場合、判断部122は、第1時刻記載及び第2銘板記載情報の差分(時間差)が閾値以上か否かを判断する(ステップS3)。
【0111】
ステップS3で閾値以上と判断した場合、判断部122は、第1画像及び第2画像に基づく画像処理によって、解放履歴の有無を判断する(ステップS4)。
【0112】
ステップS3で解放履歴なしと判断された場合、出力部13は、当該判断結果に基づく判断結果情報“正規接続”を出力する(ステップS5)。
【0113】
ステップS2で不一致と判断された場合、又はステップS3で閾値未満と判断された場合、又はステップS4で解放履歴ありと判断された場合、出力部13は、エラー処理を実行する(ステップS6)。エラー処理では、例えば、判断結果情報“非正規接続の可能性あり”が出力される。または、ステップS2~S4の各々での否定的な判断結果に応じた詳細な判断結果情報(前述)が出力されてもよい。
【0114】
なお、図4のフローチャートにおいて、3つのステップS2~S4の順序は、適宜変更されてよい。ただし、前述したように、解放履歴の判断に関するステップS4は、最後であることが好ましい。
【0115】
上記ステップS1の取得処理は、例えば、図5のフローチャートに従って実行される。
【0116】
取得部121は、変数iに初期値“1”をセットする(ステップS11)。なお、変数iは、何回目の撮像かを特定する情報である。
【0117】
次に、取得部121は、変数iが“2”より大きいか否かを判断する(ステップS12)。
【0118】
変数iが“2”以下の場合、取得部121は、撮像が行われたか否かを判断する(ステップS13)。詳しくは、カメラ6によって撮像された画像が、ネットワーク通信モジュール又は近距離無線通信モジュールによって受信された場合に、取得部121は、撮像が行われたと判断する。画像が受信されない場合は、未だ撮像が行われていないと判断され、ステップS12に戻る。
【0119】
撮像が行われたと判断した場合、取得部121は、撮像された画像(第i画像)をネットワーク通信モジュール等から取得し、メモリに記憶する(ステップS14)。
【0120】
次に、取得部121は、プロセッサの内蔵時計等から第i時刻情報を取得し、ステップS14で取得された第i画像に対応付けてメモリに記憶する(ステップS15)。
【0121】
次に、取得部121は、ステップS15で記憶された第i画像からOCR等により第i銘板記載情報を取得し、第i画像に対応付けてメモリに記憶する(ステップS16)。
【0122】
次に、取得部121は、変数iをインクリメントする(ステップS17)。その後、取得処理は、ステップS12に戻る。
【0123】
ステップS12で変数iが2より大きいと判断された場合、この取得処理は、上位の処理(図4参照)にリターンする。
【0124】
図5のフローチャートでは、ステップS12~S17のループ処理が2回繰り返されることにより、第1画像及び第2画像と、第1画像に対応する第1時刻情報及び第1銘板記載情報と、第2画像に対応する第2時刻情報及び第2銘板記載情報と、がメモリに保存される結果となる。
【0125】
(3)計測方法及びプログラム
なお、本実施形態に係る監視システム1と同様の機能は、監視方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。なお、監視方法は、上記各種ステップのうち、少なくとも、ステップS14(画像取得ステップ)と、ステップS4(解放履歴判断ステップ)と、を含む方法である。また、監視方法は、ステップS16(銘板情報取得ステップ)及びステップS2(銘板判断ステップ)、並びにステップ(時刻情報取得ステップS15)及びステップS3(時間差判断ステップ)、の少なくとも一方を更に含むことが好ましい。また、監視方法は、ステップS5(出力ステップ)を更に含むことが好ましい。
【0126】
また、プログラムは、同上の監視方法を1つ以上のプロセッサに実行させるためのプログラムである。1つ以上のプロセッサは、例えば、処理ユニット4のプロセッサ単独であるが、これに加えて、カメラ6のプロセッサ、サーバ300のプロセッサ、端末装置5のプロセッサ、のうち1つ以上を含んでもよい。
【0127】
(4)具体例
例えば、ユーザ宅への分電盤3の設置時(第1時点)、施工者が第1範囲A1及び第2範囲A2をカメラ6(施工者が携帯するスマートフォンの内蔵カメラ)で撮像する。第1範囲A1及び第2範囲A2に対応する2つの第1画像が、処理ユニット4に送信される。
【0128】
処理ユニット4において、上記2つの第1画像及び第1時刻情報がネットワーク通信モジュール等により受信され、プロセッサの内蔵時計等から第1時点を示す第1時刻情報が取得される。受信された2つの第1画像は、取得された第1時刻情報に対応付けてメモリに保存される。取得部121は、メモリ内の2つの第1画像の各々から第1銘板情報をOCR等で読み取り、当該読み取った2つの第1銘板情報を、当該2つの第1画像にそれぞれ対応付けて保存する。
【0129】
メモリには、特定の機器であるEVコンセント32Aの特定銘板情報と、同じく特定の機器である分岐ブレーカ31Aの特定銘板情報と、が記憶されている。判断部122は、第1範囲A1に対応する第1銘板情報が、EVコンセント32Aの特定銘板情報と一致するか否かを判断し、判断結果を、施工者のスマートフォン、サーバ300及び端末装置5のうち少なくとも1つに送信する。判断結果が不一致の場合は、スマートフォン等のディスプレイに“機器付け替えの可能性があります”等の判断結果情報が表示される。以上が、設置時に行われる確認である。
【0130】
設置から1年後の点検時(第2時点)、点検者が第1範囲A1及び第2範囲A2をカメラ6(点検者が携帯するスマートフォンの内蔵カメラ)で撮像する。第1範囲A1及び第2範囲A2に対応する2つの第2画像が、第2時点を示す第2時刻情報と共に、処理ユニット4に送信される。
【0131】
処理ユニット4において、上記2つの第2画像及び第2時刻情報が受信され、受信された2つの第2画像は、受信された第2時刻情報に対応付けてメモリに保存される。取得部121は、メモリ内の2つの第2画像の各々から第2銘板情報を取得し、当該取得した2つの第2銘板情報を、当該2つの第2画像にそれぞれ対応付けて保存する。
【0132】
判断部122は、EVコンセント32Aについて、第1銘板情報と第2銘板情報とが互いに一致するか否かを判断する。また、判断部122は、分岐ブレーカ31Aについて、第1銘板情報と第2銘板情報とが互いに一致するか否かを判断する。そして、少なくとも一方の判断結果が「不一致」の場合、出力部13は、その判断結果に基づく判断結果情報を点検者のスマートフォン等に送信する。スマートフォン等のディスプレイには、“機器付け替えの可能性あり”等の判断結果情報が表示される。
【0133】
いずれの判断結果も「一致」の場合、判断部122は、EVコンセント32Aについて、第1時刻情報と第2時刻情報との差分(第1時点・第2時点間の時間差)を算出し、算出した時間差が閾値以上か否かを判断する。また、判断部122は、分岐ブレーカ31Aについても同様の判断を行い、少なくとも一方の判断結果が「閾値未満」の場合、出力部13は、その旨の判断結果情報を点検者のスマートフォン等に送信する。スマートフォン等のディスプレイに“1回目と2回目の撮像間隔が短すぎます”等の判断結果情報が表示される。
【0134】
いずれの判断結果も「閾値以上」の場合、判断部122は、EVコンセント32Aについて、解放履歴の有無を判断する。また、判断部122は、分岐ブレーカ31Aについても同様の判断を行い、少なくとも一方の判断結果が「解放履歴あり」の場合、出力部13は、その旨の判断結果情報を点検者のスマートフォン等に送信する。スマートフォン等のディスプレイに、“機器付け替えの可能性があります”等の判断結果情報が表示される。
【0135】
そして、いずれの判断結果も「解放履歴なし」の場合に、“EVコンセント32Aと分岐ブレーカは正しく接続されています”等の判断結果時情報がスマートフォン等に送信され、表示される。
【0136】
(5)変形例
カメラ6が撮像した画像(第1画像及び第2画像)は、ネットワーク200を介してサーバ300に保存されてもよい。この場合、処理ユニット4は、サーバ300に設けられる。カメラ6は、撮像した画像、時刻情報及びユーザ識別情報(顧客番号等)の組(以下、「画像関連情報」)をサーバ300に送信する。サーバ300は、カメラ6からの画像関連情報を受信し、当該受信した画像関連情報をメモリに保存する。同様の画像関連情報が複数のユーザ宅から送信されることで、サーバ300のメモリには、複数の画像関連情報が格納される。
【0137】
サーバ300において、処理ユニット4は、実施形態で説明したような処理(図4及び図5参照)を、ユーザ識別情報ごとに実行する。この場合の判断結果情報の出力先は、例えば、端末装置5であり、具体的には、電力事業者等の固定端末である。
【0138】
(6)他の変形例
前述したカメラ6は、接続箇所C1に向けられた第1カメラ(例えば、図1に点線で示したカメラ6)と、接続箇所C2に向けられた第2カメラ(例えば、図1に実線で示したカメラ6)とで実現されてもよい。
【0139】
また、一対の対象機器(EVコンセント32A及び分岐ブレーカ31A)の位置関係によっては、所定範囲A1及び所定範囲A2が、同時に一のカメラ6で撮像されてもよい。
【0140】
(7)まとめ
本開示の第1の態様に係る監視方法は、画像取得ステップ(S14)と、解放履歴判断ステップ(S4)と、を含む。画像取得ステップ(S14)では、第1画像及び第2画像が取得される。前記第1画像は、所定範囲(A1又はA2)を第1時点で撮像した画像である。前記第2画像は、所定範囲(A1又はA2)を前記第1時点よりも後の第2時点で撮像した画像である。所定範囲(A1又はA2)は、対象機器(32A又は31A)と電線(41A)との接続箇所(C1又はC2)を含む範囲である。解放履歴判断ステップ(S4)では、前記第1画像及び前記第2画像を基に、接続箇所(C1又はC2)の解放履歴の有無が判断される。
【0141】
この態様によれば、解放履歴の有無を判断することで、別の機器に付け替えられていないこと、ひいては特定の機器が使用されていること、の証明の容易化を図ることができる。
【0142】
第2の態様に係る監視方法は、第1の態様において、解放履歴判断ステップ(S4)では、前記解放履歴の有無が、前記第1画像及び前記第2画像の間の特徴変化を基に判断される。
【0143】
この態様によれば、解放履歴の有無の判断に、第1画像・第2画像間の特徴変化を用いることで、解放履歴の有無の判断の精度向上を図ることができる。
【0144】
第3の態様に係る監視方法は、第2の態様において、接続箇所(C1又はC2)には、所定のマーキング(MK1及びMK2)が施されている。解放履歴判断ステップ(S4)では、前記解放履歴の有無が、マーキング(MK1,MK2)の位置変化に基づいて判断される。
【0145】
この態様によれば、特徴変化としてマーキングの位置変化を用いることで、解放履歴の有無の判断の精度向上を図ることができる。
【0146】
第4の態様に係る監視方法は、第2の態様において、解放履歴判断ステップ(S4)では、前記解放履歴の有無が、接続箇所(C1又はC2)の近傍での電線(41A)の屈曲形状の変化に基づいて判断される。
【0147】
この態様によれば、特徴変化として電線の屈曲形状の変化を用いることで、解放履歴の有無の判断の精度向上を図ることができる。
【0148】
第5の態様に係る監視方法は、第2の態様において、接続箇所(C1又はC2)は、圧着端子(TM1)を含み、解放履歴判断ステップ(S4)では、前記解放履歴の有無が、圧着端子(TM1)の角度変化に基づいて判断される。
【0149】
この態様によれば、特徴変化として圧着端子の角度変化を用いることで、解放履歴の有無の判断の精度向上を図ることができる。
【0150】
第6の態様に係る監視方法は、第2の態様において、接続箇所(C1又はC2)において、対象機器(32A又は31A)と電線(41A)とは嵌め殺し態様で接続される。解放履歴判断ステップ(S4)では、前記解放履歴の有無が、接続箇所(C1又はC2)が破損しているか否かで判断される。
【0151】
この態様によれば、特徴変化として接続箇所の破損を用いることで、解放履歴の有無の判断の精度向上を図ることができる。
【0152】
第7の態様に係る監視方法は、第1~第6のいずれかの態様において、所定範囲(A1又はA2)には、対象機器(32A又は31A)に付された銘板(NP1)が含まれる。前記監視方法は、銘板情報取得ステップ(S16)と、銘板判断ステップ(S2)と、を更に含む。銘板情報取得ステップ(S16)では、前記第1画像及び前記第2画像の各々から銘板情報が取得される。前記銘板情報は、銘板(NP1)に記載されている情報である。銘板判断ステップ(S2)では、前記第1画像から取得された銘板情報である第1銘板情報及び前記第2画像から取得された銘板情報である第2銘板情報が一致するか否かが判断される。
【0153】
この態様によれば、第1銘板情報及び第2銘板情報が一致するか否か(なお、一致は、相互一致でも、特定銘板情報との一致でもよい)を判断することで、別の機器に付け替えられていないこと、ひいては特定の機器が使用されていること、の証明力の向上を図ることができる。
【0154】
第8の態様に係る監視方法は、第7の態様において、特定の対象機器(32A又は31A)に対応する特定銘板情報が記憶されている。銘板判断ステップ(S2)では、前記第1銘板情報及び前記第2銘板情報の各々が前記特定銘板情報と一致するか否かが判断される。
【0155】
この態様によれば、第1銘板情報及び第2銘板情報の各々が特定銘板情報と一致するか否かを判断することで、証明力の更なる向上を図ることができる。
【0156】
第9の態様に係る監視方法は、第8の態様において、時刻情報取得ステップ(S15)と、時間差判断ステップ(S3)と、を更に含む。時刻情報取得ステップ(S15)では、前記第1時点及び前記第2時点に対応する第1時刻情報及び第2時刻情報が取得される。前記時間差判断ステップ(S3)では、前記第1時刻情報及び前記第2時刻情報の間の差分が予め決められた閾値以上か否かが判断される。
【0157】
この態様によれば、第1時刻情報及び第2時刻情報の間の差分(第1時点と第2時点との時間差)が閾値以上か否かを判断することで、証明力のより一層の向上を図ることができる。
【0158】
第10の態様に係る監視方法は、第9の態様において、出力ステップ(S5)を更に含む。出力ステップ(S5)では、銘板判断ステップ(S2)で前記第1銘板情報及び前記第2銘板情報の各々が前記特定銘板情報と一致すると判断され、かつ前記時間差判断ステップ(S3)で前記差分が前記閾値以上であると判断され、かつ前記解放履歴判断ステップ(S4)で前記解放履歴がないと判断された場合に、対象機器(32A又は31A)と電線(41A)とは正しく接続されている旨の監視結果が取得され、前記監視結果を示す監視結果情報が出力される。
【0159】
この態様によれば、監視結果情報を出力することで、別の機器に付け替えられていないこと、ひいては特定の機器が使用されていること、の証明の活用を図ることができる。
【0160】
第11の態様に係る監視方法では、第7又は第8の態様において、解放履歴判断ステップ(S4)の判断は、銘板判断ステップ(S2)で前記第1銘板情報及び前記第2銘板情報が一致すると判断された場合に実行される。
【0161】
この態様によれば、一致しないと判断された場合には、解放履歴判断ステップ(S4)の判断を実行しないことで、判断のための処理量の抑制を図ることができる。
【0162】
第12の態様に係る監視方法は、第9又は第10の態様において、解放履歴判断ステップ(S4)の判断は、銘板判断ステップ(S2)で前記第1銘板情報及び前記第2銘板情報が一致すると判断され、かつ時間差判断ステップ(S3)で前記差分が前記閾値以上と判断された場合に実行される。
【0163】
この態様によれば、不一致と判断されるか、又は差分が閾値以上であると判断された場合に、解放履歴判断ステップ(S4)の判断を実行しないことで、判断のための処理量の更なる抑制を図ることができる。
【0164】
第13の態様に係る監視方法では、第1の態様において、対象機器(32A又は31A)は、電線(41A)を介して接続される一対の対象機器(32A及び31A)の一方(32A)である。画像取得ステップ(S14)の取得及び解放履歴判断ステップ(S4)の判断は、前記一対の対象機器(32A及び31A)の他方(31A)について、更に実行される。
【0165】
この態様によれば、一対の対象機器の各々について、解放履歴の有無判断を行うことで、一対の対象機器のどちらも、別の機器に付け替えられていないこと、ひいては特定の機器が使用されていること、の証明を容易化できる。
【0166】
第14の態様に係る監視システム(1)は、取得部(121)と、判断部(122)と、を備える。取得部(121)は、第1画像及び第2画像を取得する。前記第1画像は、所定範囲(A1又はA2)を第1時点で撮像した画像である。前記第2画像は、所定範囲(A1又はA2)を前記第1時点よりも後の第2時点で撮像した画像である。所定範囲(A1又はA2)は、対象機器(32A又は31A)と電線(41A)との接続箇所(C1又はC2)を含む範囲である。判断部(122)は、前記第1画像及び前記第2画像を基に、接続箇所(C1又はC2)の解放履歴の有無を判断する。
【0167】
この態様によれば、解放履歴の有無を判断することで、別の機器に付け替えられていないこと、ひいては特定の機器が使用されていること、の証明の容易化を図ることができる。
【0168】
第15の態様に係るプログラム、第1の態様に係る監視方法を1つ以上のプロセッサに実行させる。
【0169】
この態様によれば、解放履歴の有無を判断することで、別の機器に付け替えられていないこと、ひいては特定の機器が使用されていること、の証明の容易化を図ることができる。
【符号の説明】
【0170】
1 監視システム
11 受付部
12 処理部
121 取得部
122 判断部
13 出力部
3 分電盤
31A 分岐ブレーカ(対象機器)
32A EVコンセント(対象機器)
41A 第1配線
4 処理ユニット
6 カメラ
図1
図2
図3
図4
図5