(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023151545
(43)【公開日】2023-10-16
(54)【発明の名称】提案資料生成システム、提案資料生成方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/015 20230101AFI20231005BHJP
【FI】
G06Q30/02 470
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022061211
(22)【出願日】2022-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000005821
【氏名又は名称】パナソニックホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小原 和晃
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】商品のイメージを提案先顧客のイメージに合うようにカスタマイズして提案資料を生成できる提案資料生成システムを提供する。
【解決手段】提案資料生成システム1は、商品を提案先顧客に提案するための提案資料を生成する。提案資料生成システム1は、入力部4と、取得部5と、生成部7と、を備える。入力部4は、提案先顧客のWEBサイト50のURL情報が入力される。取得部5は、入力部4に入力されたURL情報で指定されたWEBサイト50からデザイン情報を取得する。生成部7は、取得部5が取得したデザイン情報に基づいて提案資料を生成する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を提案先顧客に提案するための提案資料を生成する提案資料生成システムであって、
前記提案先顧客のWEBサイトのURL情報が入力される入力部と、
前記入力部に入力された前記URL情報で指定された前記WEBサイトからデザイン情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記デザイン情報に基づいて前記提案資料を生成する生成部と、を備える、
提案資料生成システム。
【請求項2】
前記生成部は、前記提案資料のデザインを規定しかつ前記デザインのレイアウトが予め決められた既定のフォーマットにおいて、前記レイアウト以外のデザイン要素に、前記取得部が取得した前記デザイン情報を適用することで、前記提案資料を生成する、
請求項1に記載の提案資料生成システム。
【請求項3】
前記取得部が取得した前記デザイン情報の中に、特定のデザイン要素に関する複数のデザイン情報が含まれる場合に、前記特定のデザイン要素に関する前記複数のデザイン情報のうちの1つを選択するための選択操作の入力を受け付ける選択入力部を更に備え、
前記生成部は、前記特定のデザイン要素に関する前記複数のデザイン情報のうち、前記選択入力部の入力操作で選択されたデザイン情報に基づいて、前記提案資料を生成する、
請求項1又は2に記載の提案資料生成システム。
【請求項4】
前記提案資料は、前記商品を表示する商品領域を有し、
前記生成部は、前記商品領域に、前記取得部が取得した前記デザイン情報に含まれる色情報、ロゴ情報及びフォント情報の少なくとも1つを適用して、前記提案資料を生成する、
請求項1~3のいずれか1項に記載の提案資料生成システム。
【請求項5】
前記提案資料は、前記商品の背景を構成する背景領域を有し、
前記生成部は、前記背景領域に、前記取得部が取得した前記デザイン情報に含まれる写真情報を適用して、前記提案資料を生成する、
請求項1~4のいずれか1項に記載の提案資料生成システム。
【請求項6】
前記生成部が生成した前記提案資料を表示する表示部を更に備える、
請求項1~5のいずれか1項に記載の提案資料生成システム。
【請求項7】
商品を提案先顧客に提案するための提案資料を生成する提案資料生成方法であって、
前記提案先顧客のWEBサイトのURL情報が入力部に入力される入力工程と、
前記入力工程で入力された前記URL情報で指定された前記WEBサイトからデザイン情報を取得する取得工程と、
前記取得工程で取得した前記デザイン情報に基づいて前記提案資料を生成する生成工程と、を有する、
提案資料生成方法。
【請求項8】
請求項7に記載の提案資料生成方法を1以上のプロセッサに実行させるための、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、提案資料生成システム、提案資料生成方法、及びプログラムに関する。より詳細には、本開示は、商品を提案先顧客に提案するための提案資料を生成する提案資料生成システム、提案資料生成方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の情報処理システム(提案資料生成システム)は、携帯端末と、画像形成装置とを備える。携帯端末は、あらかじめ販促資料のテンプレートとなる情報を識別する識別情報を記憶しており、当該識別情報と商品情報とを複合機に送信する。複合機では、受信した上記識別情報から特定されるテンプレートに、受信した上記商品情報を付加することで、販促資料(提案資料)を生成して印刷を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の情報処理システムでは、提案資料のデザインは、予め準備された販促資料のテンプレートの中から選択される。このため、提案資料において、商品のイメージを提案先顧客のイメージに合うようにカスタマイズすることができない。
【0005】
本開示は、上記事由に鑑みたものであり、その目的は、商品のイメージを提案先顧客のイメージに合うようにカスタマイズした提案資料を生成できる提案資料生成システム、提案資料生成方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一の態様の提案資料生成システムは、商品を提案先顧客に提案するための提案資料を生成する提案資料生成システムである。前記提案資料生成システムは、入力部と、取得部と、生成部と、を備える。前記入力部は、前記提案先顧客のWEBサイトのURL情報が入力される。前記取得部は、前記入力部に入力された前記URL情報で指定された前記WEBサイトからデザイン情報を取得する。前記生成部は、前記取得部が取得した前記デザイン情報に基づいて前記提案資料を生成する。
【0007】
本開示の一の態様の提案資料生成方法は、商品を提案先顧客に提案するための提案資料を生成する提案資料生成方法である。前記提案資料生成方法は、入力工程と、取得工程と、生成工程と、を備える。前記入力工程では、前記提案先顧客のWEBサイトのURL情報が入力部に入力される。前記取得工程では、前記入力工程で入力された前記URL情報で指定された前記WEBサイトからデザイン情報を取得する。前記生成工程では、前記取得工程で取得した前記デザイン情報に基づいて前記提案資料を生成する。
【0008】
本開示の一の態様のプログラムは、前記提案資料生成方法を1以上のプロセッサに実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示に係る提案資料生成システム、提案資料生成方法、及びプログラムは、商品のイメージを提案先顧客のイメージに合うようにカスタマイズして提案資料を生成できる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施形態に係る提案資料生成システムがネットワークに接続された状態を示す説明図である。
【
図2】
図2は、同上の提案資料生成システムで生成される提案資料で用いられる既定のフォーマットを説明する説明図である。
【
図3】
図3は、提案先顧客のWEBサイトの一例を説明する説明図である。
【
図4】
図4は、同上の提案資料の一例を説明する説明図である。
【
図5】
図5は、同上の提案資料生成システムの選択入力部の一例を説明する説明図である。
【
図6】
図6は、同上の提案資料生成システムの動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(実施形態)
図1~
図6を参照して、本実施形態に係る提案資料生成システム1について説明する。
【0012】
(1)構成説明
提案資料生成システム1は、商品を提案先顧客に提案するための提案資料であって上記商品のイメージを提案先顧客のイメージに合わせるようにカスタマイズした提案資料を生成する。なお、上記「商品」は、物だけでなくサービスも含む。上記提案資料は、販促資料、プレゼンテーション資料、及びカタログなどを含む。また、上記提案資料は、デジタルデータで構成された資料であるが、紙に印刷された資料であってもい。
【0013】
図1に示すように、提案資料生成システム1は、例えば、携帯端末(例えばタブレット端末)で構成されている。提案資料生成システム1は、表示部2と、通信部3と、入力部4と、取得部5と、記憶部6と、生成部7と、選択入力部8と、を備える。
【0014】
本実施形態において、通信部3、入力部4、取得部5、生成部7及び選択入力部8は、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するコンピュータシステムを主構成とする。通信部3、入力部4、取得部5、生成部7及び選択入力部8では、1以上のプロセッサがメモリに記録されているプログラムを実行することで、通信部3、入力部4、取得部5、生成部7及び選択入力部8の各々の機能が実現される。上記プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
【0015】
表示部2は、画像を表示可能な表示部であり、例えば液晶型又は有機EL型の表示部である。
【0016】
通信部3は、インターネット回線10を介して外部装置との間で無線又は有線で通信が可能である。通信部3は、提案先顧客のWEBサイト50を含む各種企業のWEBサイトにアクセス可能である。
【0017】
入力部4は、提案先顧客のWEBサイト50のURL情報が入力される。本実施形態では、入力部4は、表示部2に表示された入力画面の所定の入力領域で構成される。すなわち、利用者が提案先顧客のWEBサイト50のURL情報を上記入力領域に入力することで、入力部4に、提案先顧客のWEBサイト50のURL情報が入力される。
【0018】
取得部5は、入力部4に入力されたURL情報で指定されたWEBサイト50から、そのWEBサイト50で使用されているデザイン情報を取得する。より詳細には、取得部5は、入力部4にURL情報が入力されると、入力部4に入力されたURL情報で指定されたWEBサイト50に、通信部3を介してアクセスする。そして、取得部5は、アクセスしたWEBサイト50を構成するスクリプトプログラム(ソースコードともいう)を解析して、WEBサイト50で使用されているデザイン情報を取得する。そして、取得部5は、取得したデザイン情報を記憶部6に記憶する。
【0019】
上記デザイン情報は、写真情報、フォント情報、色情報、及びロゴ情報を含む。写真情報は、WEBサイト50に表示されている写真に関する情報である。フォント情報は、WEBサイト50で使用されている文字のフォントに関する情報である。色情報は、WEBサイト50で使用されている色に関する情報である。ロゴ情報は、WEBサイト50で使用されているロゴ(すなわちWEBサイト50を運営する企業のロゴ)に関する情報である。
【0020】
なお、上記「ロゴ」とは、企業名又は商品名等を表す文字及び図形等を装飾的に意匠化したものである。上記「ロゴ」には、ロゴタイプ、シンボルマーク及びロゴマークを含む。上記ロゴタイプは、企業名又は商品名等を表す文字で構成されている。上記シンボルマークは、企業名又は商品名等を象徴する図形で構成されている。上記ロゴマークは、上記ロゴタイプ及び上記シンボルマークの両方を含む。
【0021】
記憶部6は、各種情報が記憶可能な不揮発性の記憶部である。記憶部6は、各種プログラム(例えば、提案資料生成システム1を動作させるためのプログラム)、及び、各種情報(例えば、取得部5が取得したデザイン情報)を記憶する。
【0022】
生成部7は、取得部5が取得したデザイン情報に基づいて提案資料を生成する。より詳細には、生成部7は、提案資料のデザインを規定する既定のフォーマットに、取得部5が取得したデザイン情報を適用することで、提案資料を生成する。そして、生成部7は、生成した提案資料を表示部2に表示する。
【0023】
ここで、上記既定のフォーマットは、提案資料のデザインを構成するフォーマットである。より詳細には、上記既定のフォーマットは、提案資料のデザインを構成する複数のデザイン要素(レイアウト、背景、色、フォント及びロゴ)のうち、レイアウトは予め決められている。そして、上記既定のフォーマットは、レイアウト以外のデザイン要素(背景、色、フォント及びロゴ)については、任意に設定可能である。
【0024】
なお、上記レイアウトは、提案資料に含まれる商品領域、背景領域、文字領域、ロゴ領域の提案資料上での配置である。上記商品領域は、提案対象商品を表示する領域である。上記背景領域は、商品領域の背景を構成する領域である。上記文字領域は、文字情報を表示する領域である。上記ロゴ領域は、提案先顧客のロゴを表示する領域である。デザイン要素である上記背景は、提案資料における商品領域の背景である。デザイン要素である上記色は、提案資料内の特定領域で使用される色である。デザイン要素である上記フォントは、提案資料で表示される文字情報で使用されるフォントである。デザイン要素である上記ロゴは、提案資料内で表示される提案先顧客のロゴである。
【0025】
すなわち、生成部7は、上記既定のフォーマットにおいて、上記レイアウト以外のデザイン要素に、取得部5が取得したデザイン情報(写真情報、フォント情報、色情報、及びロゴ情報)を適用することで、提案資料を生成する。これにより、生成部7は、レイアウトが予め決められた提案資料において、レイアウト以外のデザイン要素に、提案先顧客のWEBサイトで使用されているデザイン情報が適用された提案資料を生成する。これにより、商品のイメージを提案先顧客のブランドイメージに合わせるようにカスタマイズした提案資料を生成できる。
【0026】
選択入力部8は、取得部5が取得したデザイン情報の中に、特定のデザイン要素(例えば色)に関する複数のデザイン情報(例えば複数の色情報)が含まれる場合に、上記特定のデザイン要素に関する上記複数のデザイン情報のうちの1つを選択するための利用者の選択操作の入力を受け付ける。
【0027】
本実施形態では、選択入力部8は、例えば、表示部2に表示された選択入力画面に表示された複数の選択要素(例えば複数のボタン画像)で構成されている。複数の選択要素は、上記特定のデザイン要素(例えば色)に関する上記複数のデザイン情報(例えば複数の色情報)に1対1に対応している。すなわち、利用者が上記複数の選択要素のいずれか1つを選択すると、生成部7は、提案資料を構成する上記複数のデザイン要素のうち、上記特定のデザイン要素については、選択入力部8への入力操作で選択された選択要素に対応するデザイン情報に基づいて、提案資料を生成する。この場合、生成部7は、提案資料を構成する上記複数のデザイン要素のうち上記特定のデザイン要素以外のデザイン要素については、既述の通り取得部5が取得したデザイン情報に基づいて、上記提案資料を生成する。
【0028】
なお、取得部5が、WEBサイト50から上記特定のデザイン要素(例えば色)に関して複数のデザイン情報(例えば複数の色情報)を取得した場合は、初期的には、生成部7が上記複数のデザイン情報(例えば複数の色情報)のいずれか1つを自動的に選択する。そして、生成部7は、上記特定のデザイン要素については、生成部7が自動的に選択した上記デザイン情報に基づいて提案資料を生成し、生成した提案資料を表示部2に表示する。その後、利用者による選択入力部8への入力操作によって、上記複数のデザイン情報(例えば複数の色情報)のうちの別のデザイン情報が選択されると、生成部7は、上記特定のデザイン要素については、選択された別のデザイン情報に基づいて、そして、上記特定のデザイン要素以外の他のデザイン要素については、変更せずに同じデザイン情報について、提案資料を生成し直す。そして、生成部7は、生成し直した提案資料を表示部2に表示する。
【0029】
(2)提案資料の具体例
図2~
図4を参照して、提案資料の具体例を説明する。
【0030】
以下の説明では、商品40がスイッチUI(User Interface)であり、提案先顧客がホテル経営者であり、提案資料が、上記スイッチUI(商品40)を上記ホテル経営者(提案先顧客)に提案するための提案資料である場合を想定する。
【0031】
上記スイッチUIとは、施設(例えばホテル)の部屋の壁等に配置されて用いられる、タッチパネル型の表示装置である。スイッチUIは、部屋を利用する利用者への挨拶メッセージを表示したり、部屋に配置された各種の電気機器を操作するための利用者による各種操作の入力を受け付けたりする。
図2に示すように、スイッチUI(すなわち商品40)は、例えば矩形平板状の筐体41を有する。筐体41の前面には、タッチパネル型の表示部42が配置されている。表示部42は、上記の挨拶メッセージ、及び、上記の各種操作の入力を受け付けるための入力画面等が表示可能である。筐体41の内部には、表示部42を制御するための各種の電子部品を実装する回路基板が内蔵されている。
【0032】
(2-1)提案資料のデザインを構成する既定のフォーマット
まず
図2を参照して、提案資料のデザインを構成する上記既定のフォーマット30について説明する。
【0033】
図2に示すように、既定のフォーマット30は、商品領域32、背景領域33、文字領域34、及びロゴ領域35を有する。
【0034】
商品領域32は、提案対象の商品40を表示する領域であり、提案資料の表示範囲における予めきめられた一部領域(例えば右側の中央又は右側の上部)に配置されている。商品領域32の特定領域(例えば商品40の表示部42の表示画面の一部領域)32aの色には、取得部5が取得したデザイン情報に含まれる色情報(すなわち提案先顧客のイメージを連想させる色情報)で指定された色が用いられる。
【0035】
背景領域33は、商品領域32の背景を構成する領域であって、提案資料の表示範囲のうちの商品領域32以外の領域である。背景領域33には、取得部5が取得したデザイン情報に含まれる写真情報が適用(表示)される。
【0036】
文字領域34は、予め決められた所定の文字情報(
図2の例では「Welcome toHotel」)が表示される領域である。文字領域34は、例えば、商品領域32内の特定領域(例えば商品40の表示部42の表示画面の一部領域)に配置されている。文字領域34が商品40の表示部42の表示画面の一部領域に配置されることで、文字領域34に表示される文字情報が商品40の表示部42に表示されているように見せることができる。文字領域34に表示される文字のフォントには、取得部5が取得したデザイン情報に含まれるフォント情報(すなわち提案先顧客のイメージを連想させるフォント)が適用される。
【0037】
ロゴ領域35は、提案先顧客を使用するロゴを表示する領域であり、フォーマット30では空欄である。ロゴ領域35は、例えば、商品領域32の特定領域(例えば商品40の表示部42の表示画面内の一部領域)に配置されている。ロゴ領域35には、取得部5が取得したデザイン情報に含まれるロゴ情報(すなわち提案先顧客が使用するロゴ)が表示される。
【0038】
このように、既定のフォーマット30では、デザインのレイアウト(例えば商品領域32、背景領域33、文字領域34及びロゴ領域35の配置)は予め決められている。そして、既定のフォーマット30では、上記レイアウト以外のデザイン要素(例えば特定領域32aの色、背景領域33に配置される写真(背景)、文字領域34で使用されるフォント、及び、ロゴ領域35で使用されるロゴ)には、取得部5が取得したデザイン情報(すなわち色情報、写真情報、フォント情報、ロゴ情報)が適用される。
【0039】
(2-2)提案先顧客のWEBサイトの具体例
次に
図3を参照して、提案先顧客のWEBサイト50の具体例を説明する。
図3に示すWEBサイト50は、文字情報51と、ロゴ52と、写真53と、色領域54とを含む。
【0040】
文字情報51は、所定のフォントで記載された文字情報であり、
図3の例では、例えばWEBサイト50の運営者の企業名(「JW NARRIOTT HOTEL HANOI」)を含む。
【0041】
ロゴ52は、WEBサイト50の運営者の企業名を表すロゴである。
【0042】
写真53は、例えば、WEBサイト50の運営者が経営するホテルの部屋の室内を写した写真である。
【0043】
色領域54は、WEBサイト50内における色情報を含む何れかの領域でる。
図3の例では、WEBサイト50の背景色が白色であるため、白色以外の色に関する色情報を含む領域である。
【0044】
提案資料生成システム1の取得部5は、WEBサイト50からWEBサイト50を構成するスクリプトプログラムを取得して解析する。これにより、取得部5は、WEBサイト50に含まれるデザイン情報として、例えば、文字情報51で使用されているフォント情報、ロゴ52に関するロゴ情報、写真53に関する写真情報、色領域54で使用される色情報を取得する。
【0045】
(2-3)提案資料の具体例
次に
図4を参照して、提案資料20の具体例を説明する。
【0046】
図4に示すように、提案資料20は、
図2に示す既定のフォーマット30において、デザインのレイアウト(例えば商品領域32,背景領域33、文字領域34及びロゴ領域35の配置)以外のデザイン要素(例えば特定領域32aの色,背景領域33に配置される写真(背景)、文字領域34で使用されるフォント、及び、ロゴ領域35で使用されるロゴ)に、取得部5が提案先顧客のWEBサイト50から取得したデザイン情報が適用されて構成される。
【0047】
具体的には、
図4に示すように、提案資料20の商品領域32の特定領域32a(すなわち既定のフォーマット30の商品領域32の特定領域32a)の色には、提案先顧客のWEBサイト50の色領域54で使用される色が適用されている。また、提案資料20の背景領域33(すなわち既定のフォーマット30の背景領域33)には、提案先顧客のWEBサイト50で使用されている写真53が表示されている。また、提案資料20の文字領域34(すなわち既定のフォーマット30の文字領域34)で使用されるフォントには、提案先顧客のWEBサイト50の文字情報51で使用されるフォントが適用されている。また、提案資料20のロゴ領域35(すなわち既定のフォーマット30のロゴ領域35)には、提案先顧客のWEBサイト50で使用されているロゴ52が適用されている。
【0048】
このように、提案資料20は、既定のフォーマット30において、デザインのレイアウト以外のデザイン要素に、取得部5が提案先顧客のWEBサイト50から取得したデザイン情報が適用されて構成されている。これにより、商品40を提案先顧客に提案するための提案資料を、提案先顧客のWEBサイト50のデザイン情報に基づいてデザインすることができる。これにより、商品40のイメージを提案先顧客のイメージに合わせるようにカスタマイズした提案資料20を生成できる。
【0049】
(3)選択入力部の具体例
図5に示すように、選択入力部8は、表示部2に表示された選択入力画面60に表示された複数の選択要素62(例えば複数のボタン画像)で構成される。なお、本実施形態では、表示部2には、表示部2の画面を選択入力画面60に切り替えるための切替操作部が表示されており、上記切替操作部を選択することで、表示部2の画面を選択入力画面60に切替可能である。
【0050】
より詳細には、選択入力画面60は、複数の項目61(項目「色」61a、項目「フォント」61b、項目「ロゴ」61c、項目「背景」61d)を有する。複数の項目61は、提案資料を構成する複数のデザイン要素(レイアウト、色、フォント、ロゴ及び背景)のうち、レイアウト以外のデザイン要素(色、フォント、ロゴ及び背景)に対応する。利用者の選択操作により各項目61が選択されると、選択された項目61に複数のデザイン情報が対応している場合(すなわち、取得部5が、当該項目61に対応するデザイン要素に関して複数のデザイン情報を取得している場合)は、例えば選択された項目61の下側に、選択された項目61に対応する複数のデザイン情報に対応する複数の選択要素62が表示される。
【0051】
図5の例は、項目「色」61aが利用者によって選択されることで、項目「色」61aの下側に、項目「色」61aに関する複数の選択要素62が表示された場合を例示する。この場合は、取得部5は、特定のデザイン要素(色)に関して複数のデザイン情報(複数の色情報)を取得している。そして、特定のデザイン要素(色)に対応する項目「色」には、特定のデザイン要素(色)に関する複数のデザイン情報(複数の色情報)に対応する複数の選択要素62が対応付けられている。このため、項目「色」が利用者によって選択されると、項目「色」61aの下側に、特定のデザイン要素(色)に関する複数のデザイン情報(複数の色情報)に対応する複数の選択要素62が表示される。
【0052】
利用者が、選択入力画面60に表示された複数の選択要素62のいずれか1つを選択することで、特定のデザイン要素(例えば色)に関する複数のデザイン情報(例えば複数の色情報)の何れか1つを選択するための選択操作が選択入力部8に入力される。
【0053】
(4)動作説明
次に
図6を参照して、提案資料生成システム1の動作を説明する。
【0054】
提案資料生成システム1を起動させる(S1)。そして、提案資料生成システム1の入力部4に提案先顧客のWEBサイト50のURL情報を入力する(S2)。これにより、提案資料生成システム1の取得部5は、通信部3を通じてWEBサイト50にアクセスして(S3)、WEBサイト50を構成するスクリプトプログラムを解析する(S4)。そして、取得部5は、その解析結果に基づいて、WEBサイト50からWEBサイト50で使用されているデザイン情報(例えば写真情報、フォント情報、色情報、及びロゴ情報)を取得し、取得したデザイン情報を記憶部6に保存する(S5)。
【0055】
そして、提案資料生成システム1の生成部7は、既定のフォーマット30において、レイアウト以外のデザイン要素(特定領域32aの色、背景領域33に配置される写真(背景)、文字領域34で支障されるフォント、及び、ロゴ領域35で使用されるロゴ)に、記憶部6に記憶したデザイン情報(すなわちWEBサイト50から取得したデザイン情報(すなわち色情報、写真情報、フォント情報、ロゴ情報))を適用する。これにより、生成部7は、提案資料20を生成する(S6)。このとき、取得部5は、WEBサイト50から特定のデザイン要素(例えば色)に関して複数のデザイン情報(複数の色情報)を取得した場合は、生成部7が上記複数のデザイン情報(複数の色情報)のいずれか1つを自動的に選択する。そして、取得部5は、選択したデザイン情報に基づいて提案資料20を生成する。そして、生成部7は、生成した提案資料20を表示部2に表示する(S7)。
【0056】
生成部7は、利用者が、選択入力部8に、上記特定のデザイン要素(例えば色)に関する複数のデザイン情報(例えば複数の色情報)のうちの別の1つを選択するための選択操作を入力したか否かを判定している(S8)。この判定の結果、利用者が、選択入力部8に、上記特定のデザイン要素(例えば色)に関する複数のデザイン情報(例えば複数の色情報)のうちの別の1つを選択するための選択操作を入力した場合(S8:Yes)は、生成部7は、提案資料20を生成し直して表示部2に表示する(S9)。より詳細には、生成部7は、提案資料20を構成する複数のデザイン要素のうち、上記特定のデザイン要素(例えば色)については、上記特定のデザイン要素に関する上記複数のデザイン情報(例えば複数の色情報)のうち、選択入力部8への入力操作で選択された別のデザイン情報に変更し、上記特定のデザイン要素(例えば色)以外のデザイン要素については、変更せずに、提案資料20を生成し直して表示部2に表示する(S9)。そして、処理がステップS8に戻る。他方、ステップS8で、利用者が、選択入力部8に選択操作を入力しない場合は(S8:No)は、利用者が選択入力部8に選択操作を入力するまで、生成部7は、ステップ8の判定処理を繰り返えす。
【0057】
ステップS8のYes及びステップS9の処理を繰り返すことで、例えば、複数のデザイン要素のうちの色以外のデザイン要素についても、上述の「色」のデザイン要素の場合と同様に、複数のデザイン情報のうちの別のデザイン情報を選択して、提案資料20を生成し直して表示部2に表示することができる。これにより、各デザイン要素に関する色々なバリエーションの提案資料20を表示部2で確認できる。
【0058】
(5)主要な効果
以上、本実施形態の提案資料生成システム1は、商品40を提案先顧客に提案するための提案資料20を生成する。提案資料生成システム1は、入力部4と、取得部5と、生成部7とを備える。入力部4は、提案先顧客のWEBサイト50のURL情報が入力される。取得部5は、入力部4に入力されたURL情報で指定されたWEBサイト50からデザイン情報を取得する。生成部7は、取得部5が取得したデザイン情報に基づいて提案資料20を生成する。
【0059】
この構成によれば、商品40を提案先顧客に提案するための提案資料20を、提案先顧客のWEBサイト50のデザイン情報に基づいてデザインすることができる。これにより、商品40のイメージを提案先顧客のイメージに合わせるようにカスタマイズした提案資料20を生成できる。
【0060】
(6)提案資料生成方法、及びプログラム等
上記実施形態に係る提案資料生成システム1と同様の機能は、提案資料生成方法、コンピュータプログラム(プログラム)、又はコンピュータプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。
【0061】
一態様に係る提案資料生成方法は、商品40を提案先顧客に提案するための提案資料20を生成するための提案資料生成方法である。上記提案資料生成方法は、入力工程と、取得工程と、生成工程と、を備える、入力工程では、提案先顧客のWEBサイトの50URL情報の入力を受け付ける。取得工程では、入力工程で入力されたURL情報で指定されたWEBサイト50からデザイン情報を取得する。生成工程では、取得工程で取得したデザイン情報に基づいて提案資料20を生成する。
【0062】
一態様に係るプログラムは、上記提案資料生成方法を、1以上のプロセッサに実行させる。
【0063】
一態様に係る非一時的記録媒体は、上記提案資料生成方法を1以上のプロセッサに実行させるプログラムを記録する。
【0064】
(7)変形例
上記実施形態では、生成部7は、提案資料20において、提案先顧客のWEBサイト50で使用されたデザイン情報のうちの色情報、フォント情報及びロゴ情報の全部を適用することで、提案資料20を生成する。ただし、生成部7は、提案資料20において、上記色情報、フォント情報及びロゴ情報の少なくとも1つを適用することで、提案資料20を生成してもよい。
【0065】
また、上記実施形態では、提案資料20において、上記色情報、フォント情報及びロゴ情報は、商品領域32内の領域に適用されるが、商品領域32外の領域に適用されてもよい。
【0066】
(8)態様
以上説明した実施形態から明らかなように、以下の態様を取り得る。
【0067】
第1の態様の提案資料生成システム(1)は、商品(40)を提案先顧客に提案するための提案資料(20)を生成する。提案資料生成システム(1)は、入力部(4)と、取得部(5)と、生成部(7)と、を備える。入力部(4)は、提案先顧客のWEBサイト(50)のURL情報が入力される。取得部(5)は、入力部(4)に入力されたURL情報で指定されたWEBサイト(50)からデザイン情報を取得する。生成部(7)は、取得部(5)が取得したデザイン情報に基づいて提案資料(20)を生成する。
【0068】
この構成によれば、商品(40)を提案先顧客に提案するための提案資料(20)を、提案先顧客のWEBサイト(50)で使用されているデザイン情報に基づいてデザインすることができる。これにより、商品(40)のイメージを提案先顧客のイメージに合わせるようにカスタマイズして提案資料(20)を生成できる。
【0069】
第2の態様の提案資料生成システム(1)では、第1の態様において、生成部(7)は、提案資料(20)のデザインを規定しかつデザインのレイアウトが予め決められた既定のフォーマット(30)において、レイアウト以外のデザイン要素に、取得部(5)が取得したデザイン情報を適用することで、提案資料(20)を生成する。
【0070】
この構成によれば、提案資料(20)において、レイアウト以外のデザイン要素を提案先顧客のイメージに合わせるようにカスタマイズすることができる。
【0071】
第3の態様の提案資料生成システム(1)は、第1又は第2の態様において、選択入力部(8)を更に備える。選択入力部(8)は、取得部(5)が取得したデザイン情報の中に、特定のデザイン要素に関する複数のデザイン情報が含まれる場合に、上記特定のデザイン要素に関する上記複数のデザイン情報のうちの1つを選択するための選択操作の入力を受け付ける。生成部(7)は、上記特定のデザイン要素に関する上記複数のデザイン情報のうち、選択入力部(8)の入力操作で選択されたデザイン情報に基づいて、提案資料(20)を生成する。
【0072】
この構成によれば、取得部(5)が取得したデザイン情報の中に、特定のデザイン要素に関する複数のデザイン情報が含まれる場合は、上記複数のデザイン情報のいずれか1つを選択入力部(8)への入力操作で選択できる。
【0073】
第4の態様の提案資料生成システム(1)では、第1~第3の態様のいずれか1つにおいて、提案資料(20)は、商品(40)を表示する商品領域(32)を有する。生成部(7)は、商品領域(32)に、取得部(5)が取得したデザイン情報に含まれる色情報、ロゴ情報及びフォント情報の少なくとも1つを適用して、提案資料(20)を生成する。
【0074】
この構成によれば、提案資料(20)の商品領域(32)に、提案先顧客のWEBサイト(50)で使用されたデザイン情報の少なくとも1つを適用する。これにより、提案資料(20)において、商品(40)のイメージを提案先顧客のイメージに合うようにカスタマイズできる。
【0075】
第5の態様の提案資料生成システム(1)では、第1~第4の態様のいずれか1つにおいて、提案資料(20)は、商品(40)の背景を構成する背景領域(33)を有する。生成部(7)は、背景領域(33)に、取得部(5)が取得したデザイン情報に含まれる写真情報を適用して、提案資料(20)を生成する。
【0076】
この構成によれば、提案資料(20)の背景領域(33)に、提案先顧客のWEBサイト(50)で使用された写真情報を採用することで、提案資料(20)において、商品(40)のイメージを提案先顧客のイメージに合うようにカスタマイズすることができる。
【0077】
第6の態様の提案資料生成システム(1)は、第1~第5の態様のいずれか1つにおいて、生成部(7)が生成した提案資料(20)を表示する表示部(2)を更に備える。
【0078】
この構成によれば、生成した提案資料(20)を直ぐに表示部(2)で確認できる。
【0079】
第7の態様の提案資料生成方法は、商品(40)を提案先顧客に提案するための提案資料(20)を生成する提案資料生成方法である。上記提案資料生成方法は、入力工程と、取得工程と、生成工程と、を備える。入力工程では、提案先顧客のWEBサイト(50)のURL情報が入力部(4)に入力される。取得工程では、入力工程で入力されたURL情報で指定されたWEBサイト(50)からデザイン情報を取得する。生成工程では、取得工程で取得したデザイン情報に基づいて提案資料(20)を生成する。
【0080】
この構成によれば、商品(40)を提案先顧客に提案するための提案資料(20)を、提案先顧客のWEBサイト(50)で使用されているデザイン情報に基づいてデザインすることができる。これにより、商品(40)のイメージを提案先顧客のイメージに合わせるようにカスタマイズした提案資料(20)を生成できる。
【0081】
第8の態様のプログラムは、第7の態様の提案資料生成方法を1以上のプロセッサに実行させる。
【0082】
この構成によれば、提案資料生成方法を1以上のプロセッサに実行させるためのプログラムを提供できる。
【符号の説明】
【0083】
1 提案資料生成システム
4 入力部
5 取得部
7 生成部
8 選択入力部
20 提案資料
30 既定のフォーマット
32 商品領域
33 背景領域
40 商品
50 WEBサイト