(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023151720
(43)【公開日】2023-10-16
(54)【発明の名称】ドラムカートリッジ
(51)【国際特許分類】
G03G 21/18 20060101AFI20231005BHJP
【FI】
G03G21/18 121
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022061488
(22)【出願日】2022-04-01
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100135013
【弁理士】
【氏名又は名称】西田 隆美
(72)【発明者】
【氏名】藤岡 道雄
(72)【発明者】
【氏名】阿部 晃治
【テーマコード(参考)】
2H171
【Fターム(参考)】
2H171FA01
2H171FA02
2H171FA03
2H171FA13
2H171GA32
2H171HA22
2H171HA27
2H171JA23
2H171JA29
2H171JA39
2H171JA48
2H171KA06
2H171KA18
2H171KA22
2H171KA23
2H171KA25
2H171KA26
2H171KA28
2H171QA03
2H171QA08
2H171UA02
2H171UA03
2H171WA02
2H171WA07
(57)【要約】 (修正有)
【課題】離間動作時にドラムフレームが撓むことを抑制することにより、ドラムフレームに対して現像カートリッジを精度よく移動させることができるドラムカートリッジを提供する。
【解決手段】ドラムフレーム60は、第1金属フレーム63、第2金属フレーム64、連結フレーム65、および第1離間部を有する。第1金属フレーム63および第2金属フレーム64は、金属からなる。連結フレーム65は、第1方向において、第1金属フレーム63と第2金属フレーム64との間に位置する。第1離間部は、連結フレーム65上に位置する。離間動作時には、現像カートリッジの一部が、第1離間部に接触する。連結フレーム65は、第1金属フレーム63および第2金属フレーム64に連結されている。これにより、第1離間部の撓みを抑制できる。したがって、ドラムフレーム60に対して現像カートリッジを精度よく移動させることができる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
現像ローラを有する現像カートリッジが着脱可能なドラムカートリッジであって、
第1方向に延びるドラム軸について回転可能な感光体ドラムと、
前記現像カートリッジが着脱可能なドラムフレームであって、
前記第1方向における前記ドラムフレームの一端部に位置する第1サイドフレームと、
前記第1方向における前記ドラムフレームの他端部に位置する第2サイドフレームであって、前記第1方向において前記第1サイドフレームと離れて位置する第2サイドフレームと、
金属からなる第1金属フレームであって、前記第1サイドフレームの内表面に取り付けられた第1金属フレームと、
金属からなる第2金属フレームであって、前記第2サイドフレームの内表面に取り付けられた第2金属フレームと、
前記第1方向において、前記第1金属フレームと前記第2金属フレームとの間に位置する連結フレームであって、前記第1金属フレームと前記第2金属フレームとを前記第1方向に連結する連結フレームと、
前記現像カートリッジが前記ドラムフレームに装着された状態で、前記現像カートリッジの一部が前記ドラムフレームに対して前記第1方向に移動した場合に、前記現像ローラが前記感光体ドラムから離間するように、前記ドラムフレームに対して前記現像カートリッジを移動させる第1離間部であって、前記連結フレーム上に位置する第1離間部と、
を有するドラムフレームと、
を備えることを特徴とする、ドラムカートリッジ。
【請求項2】
請求項1に記載のドラムカートリッジであって、
前記連結フレームは、前記感光体ドラムを回転可能に支持することを特徴とするドラムカートリッジ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のドラムカートリッジであって、
前記連結フレームは、
前記第1金属フレームに固定される第1端部と、
前記第1端部から前記第1方向に離れて位置する第2端部であって、前記第2金属フレームに固定される第2端部と、
を有し、
前記第1離間部は、前記第1端部に位置することを特徴とする、ドラムカートリッジ。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載のドラムカートリッジであって、
前記現像カートリッジが前記ドラムフレームに装着された状態で、前記現像カートリッジの一部が前記ドラムフレームに対して前記第1方向に移動した場合に、前記現像ローラが前記感光体ドラムから離間するように、前記ドラムフレームに対して前記現像カートリッジを移動させる第2離間部であって、前記連結フレーム上に位置する第2離間部
をさらに備えることを特徴とする、ドラムカートリッジ。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載のドラムカートリッジであって、
前記第1金属フレームは、前記連結フレームに、ボルトで固定されていることを特徴とする、ドラムカートリッジ。
【請求項6】
請求項5に記載のドラムカートリッジであって、
前記感光体ドラムは、前記第1方向に対して交差する第2方向における前記ドラムフレームの一端部に位置し、
前記第2方向において、前記ボルトは、前記感光体ドラムよりも、前記第1離間部の近くに位置することを特徴とする、ドラムカートリッジ。
【請求項7】
請求項6に記載のドラムカートリッジであって、
前記第1金属フレームは、
前記第2方向において前記第1離間部に近づく向きに突出する凸部
を有し、
前記凸部は、前記連結フレームに、前記ボルトで固定されていることを特徴とする、ドラムカートリッジ。
【請求項8】
請求項1または請求項2に記載のドラムカートリッジであって、
前記第1離間部は、前記連結フレームと一体で形成されていることを特徴とする、ドラムカートリッジ。
【請求項9】
請求項6に記載のドラムカートリッジであって、
前記第1離間部は、回転可能なローラであることを特徴とする、ドラムカートリッジ。
【請求項10】
請求項9に記載のドラムカートリッジであって、
前記ローラは、前記第2方向に延びる軸について回転可能であることを特徴とする、ドラムカートリッジ。
【請求項11】
請求項9に記載のドラムカートリッジであって、
前記ローラは、前記第1方向および前記第2方向に対して交差する第3方向に延びる軸について回転可能であることを特徴とする、ドラムカートリッジ。
【請求項12】
請求項1または請求項2に記載のドラムカートリッジであって、
前記連結フレームは、樹脂からなることを特徴とする、ドラムカートリッジ。
【請求項13】
請求項1または請求項2に記載のドラムカートリッジであって、
前記第1サイドフレームは樹脂からなり、
前記第2サイドフレームは樹脂からなることを特徴とする、ドラムカートリッジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ドラムカートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、レーザプリンタやLEDプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置が知られている。従来の画像形成装置については、例えば、特許文献1に記載されている。
【0003】
特許文献1の画像形成装置は、現像カートリッジと、ドラムカートリッジとを有する。現像カートリッジは、現像ローラを有する。ドラムカートリッジは、感光体ドラムを有する。現像カートリッジがドラムカートリッジに装着されると、現像ローラが感光体ドラムに接触する。
【0004】
また、特許文献1の現像カートリッジは、離間部材を有する。離間部材は、現像カートリッジの筐体に対して、移動可能である。ドラムカートリッジに現像カートリッジが装着された状態で、離間部材を移動させると、ドラムカートリッジのドラムフレームに、離間部材が接触する。これにより、ドラムフレームに対して現像カートリッジが移動する。その結果、感光体ドラムから現像ローラを離間させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この種の画像形成装置では、現像カートリッジの離間部材を移動させて、離間部材をドラムフレームに接触させたときに、ドラムフレームが撓む場合がある。そして、ドラムフレームが撓むと、ドラムフレームに対して現像カートリッジを精度よく移動させることができない、という問題がある。
【0007】
本開示の目的は、離間動作時にドラムフレームが撓むことを抑制することにより、ドラムフレームに対して現像カートリッジを精度よく移動させることができるドラムカートリッジを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本願の第1開示は、現像ローラを有する現像カートリッジが着脱可能なドラムカートリッジであって、第1方向に延びるドラム軸について回転可能な感光体ドラムと、前記現像カートリッジが着脱可能なドラムフレームであって、前記第1方向における前記ドラムフレームの一端部に位置する第1サイドフレームと、前記第1方向における前記ドラムフレームの他端部に位置する第2サイドフレームであって、前記第1方向において前記第1サイドフレームと離れて位置する第2サイドフレームと、金属からなる第1金属フレームであって、前記第1サイドフレームの内表面に取り付けられた第1金属フレームと、金属からなる第2金属フレームであって、前記第2サイドフレームの内表面に取り付けられた第2金属フレームと、前記第1方向において、前記第1金属フレームと前記第2金属フレームとの間に位置する連結フレームであって、前記第1金属フレームと前記第2金属フレームとを前記第1方向に連結する連結フレームと、前記現像カートリッジが前記ドラムフレームに装着された状態で、前記現像カートリッジの一部が前記ドラムフレームに対して前記第1方向に移動した場合に、前記現像ローラが前記感光体ドラムから離間するように、前記ドラムフレームに対して前記現像カートリッジを移動させる第1離間部であって、前記連結フレーム上に位置する第1離間部と、を有するドラムフレームと、を備えることを特徴とする。
【0009】
本願の第2開示は、第1開示のドラムカートリッジであって、前記連結フレームは、前記感光体ドラムを回転可能に支持することを特徴とする。
【0010】
本願の第3開示は、請求項1または請求項2に記載のドラムカートリッジであって、前記連結フレームは、前記第1金属フレームに固定される第1端部と、前記第1端部から前記第1方向に離れて位置する第2端部であって、前記第2金属フレームに固定される第2端部と、を有し、前記第1離間部は、前記第1端部に位置することを特徴とする。
【0011】
本願の第4開示は、第1開示から第3開示のいずれか一開示のドラムカートリッジであって、前記現像カートリッジが前記ドラムフレームに装着された状態で、前記現像カートリッジの一部が前記ドラムフレームに対して前記第1方向に移動した場合に、前記現像ローラが前記感光体ドラムから離間するように、前記ドラムフレームに対して前記現像カートリッジを移動させる第2離間部であって、前記連結フレーム上に位置する第2離間部
をさらに備えることを特徴とする。
【0012】
本願の第5開示は、第1開示から第4開示のいずれか一開示のドラムカートリッジであって、前記第1金属フレームは、前記連結フレームに、ボルトで固定されていることを特徴とする。
【0013】
本願の第6開示は、第5開示のドラムカートリッジであって、前記感光体ドラムは、前記第1方向に対して交差する第2方向における前記ドラムフレームの一端部に位置し、前記第2方向において、前記ボルトは、前記感光体ドラムよりも、前記第1離間部の近くに位置することを特徴とする。
【0014】
本願の第7開示は、第6開示のドラムカートリッジであって、前記第1金属フレームは、前記第2方向において前記第1離間部に近づく向きに突出する凸部を有し、前記凸部は、前記連結フレームに、前記ボルトで固定されている。
【0015】
本願の第8開示は、第1開示から第7開示のいずれか一開示の現像カートリッジであって、前記第1離間部は、前記連結フレームと一体で形成されていることを特徴とする。
【0016】
本願の第9開示は、第6開示または第7開示のドラムカートリッジであって、前記第1離間部は、回転可能なローラであることを特徴とする。
【0017】
本願の第10開示は、第9開示のドラムカートリッジであって、前記ローラは、前記第2方向に延びる軸について回転可能であることを特徴とする。
【0018】
本願の第11開示は、第9開示のドラムカートリッジであって、前記ローラは、前記第1方向および前記第2方向に対して交差する第3方向に延びる軸について回転可能であることを特徴とする。
【0019】
本願の第12開示は、第1開示から第11開示のいずれか一開示のドラムカートリッジであって、前記連結フレームは、樹脂からなることを特徴とする。
【0020】
本願の第13開示は、第1開示から第12開示のいずれか一開示のドラムカートリッジであって、前記第1サイドフレームは樹脂からなり、前記第2サイドフレームは樹脂からなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本願の第1開示~第13開示によれば、第1離間部が、連結フレーム上に位置する。そして、連結フレームが、金属製の第1金属フレームおよび第2金属フレームに連結されている。これにより、第1離間部の撓みを抑制できる。したがって、ドラムフレームに対して現像カートリッジを精度よく移動させることができる。
【0022】
また、本願の第2開示によれば、感光体ドラムを支持する連結フレームに、第1離間部を設ける。これにより、感光体ドラムに対する第1離間部の位置ずれを抑制できる。
【0023】
また、本願の第3開示によれば、第1離間部および第2離間部の撓みを抑制できる。これにより、ドラムフレームに対して現像カートリッジを、より精度よく移動させることができる。
【0024】
また、本願の第6開示によれば、第1金属フレームが、第1離間部の近くで、連結フレームに固定される。これにより、第1離間部の撓みをより抑制できる。
【0025】
また、本願の第7開示によれば、第1離間部の付近における連結フレームの撓みを、より抑制できる。
【0026】
また、本願の第8開示によれば、ドラムカートリッジの部品点数を抑えることができる。
【0027】
また、本願の第9開示によれば、第1離間部に現像カートリッジの一部が接触したときの摩擦を減らすことができる。
【0028】
また、本願の第11開示によれば、ローラを、第3方向に沿って配置する。これにより、第1離間部の位置が、第2方向に突出することを抑制できる。その結果、第1離間部の付近における連結フレームの撓みを、より抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図3】4つの現像カートリッジが装着されたドラムカートリッジの斜視図である。
【
図4】現像カートリッジが装着されていないドラムカートリッジの斜視図である。
【
図5】第1サイドフレームおよび第2サイドフレームが取り外された状態のドラムカートリッジの斜視図である。
【
図7】4つの連結フレームと、1つの現像カートリッジの斜視図である。
【
図8】4つの連結フレームと、1つの現像カートリッジの斜視図である。
【
図11】第1変形例に係る第1離間部を、第1方向に視た図である。
【
図12】第2変形例に係る第1離間部を、第1方向に視た図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0031】
なお、以下では、感光体ドラムのドラム軸が延びる方向を「第1方向」と称する。また、ドラムフレームの感光体ドラムが位置する一端部とドラムフレームの他端部とが並ぶ方向を「第2方向」と称する。また、4つの感光体ドラムが並ぶ方向を「第3方向」と称する。
【0032】
第1方向と第2方向とは、互いに交差(好ましくは直交)する。第2方向と第3方向とは、互いに交差(好ましくは直交)する。第3方向と第1方向とは、互いに交差(好ましくは直交)する。
【0033】
<1.画像形成装置の構成>
図1は、画像形成装置100の概略図である。この画像形成装置100は、電子写真方式のプリンタである。具体的には、画像形成装置100は、レーザプリンタまたはLEDプリンタである。
図1に示すように、画像形成装置100は、本体フレーム101、ドラムカートリッジ2、および4つの現像カートリッジ1を備える。
【0034】
4つの現像カートリッジ1は、ドラムカートリッジ2に対して着脱可能である。また、4つの現像カートリッジ1が装着されたドラムカートリッジ2は、本体フレーム101に対して着脱可能である。
【0035】
4つの現像カートリッジ1は、互いに異なる色(例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、およびブラックの各色)の現像剤を収容する。現像剤は、例えばトナーである。画像形成装置100は、現像カートリッジ1から供給される現像剤により、印刷用紙の表面に画像を印刷する。
【0036】
<2.現像カートリッジの構成>
図2は、現像カートリッジ1の斜視図である。
図2に示すように、現像カートリッジ1は、筐体10、現像ローラ20、ギア部30、および離間部材40を備えている。
【0037】
筐体10は、現像剤を収容可能な容器である。筐体10は、第1外表面11と第2外表面12とを有する。第1外表面11は、第1方向における筐体10の一端部に位置する。第2外表面12は、第1方向における筐体10の他端部に位置する。第1外表面11と第2外表面12とは、第1方向において互いに離れている。
【0038】
筐体10の内部には、収容室13が設けられている。現像剤は、収容室13に収容される。また、筐体10は、開口14を有する。開口14は、第2方向における筐体10の一端部に位置する。筐体10の外部空間と、収容室13とは、開口14を介して連通する。
【0039】
現像ローラ20は、第1方向に延びる現像軸について回転可能なローラである。現像ローラ20は、筐体10の開口14に位置する。すなわち、現像ローラ20は、第2方向における筐体10の一端部に位置する。現像ローラ20は、現像ローラ本体21と現像ローラシャフト22とを有する。現像ローラ本体21は、第1方向に延びる円筒状の部材である。現像ローラ本体21は、例えば、弾性を有するゴムからなる。現像ローラシャフト22は、現像ローラ本体21を貫通して第1方向に延びる円柱状の部材である。現像ローラ本体21は、現像ローラシャフト22に対して固定される。現像ローラシャフト22は、金属または導電性を有する樹脂からなる。
【0040】
現像ローラ20は、画像形成装置100から供給される駆動力により、現像軸について回転する。筐体10内の現像剤は、現像ローラ20の外表面に担持される。
【0041】
ギア部30は、筐体10の第1外表面11に位置する。ギア部30は、ギアカバー31と、カップリング32と、複数のギアとを有する。ギアカバー31は、筐体10の第1外表面11に固定される。複数のギアの少なくとも一部は、第1方向において、第1外表面11とギアカバー31との間に位置する。
【0042】
カップリング32は、ギアカバー31から露出する。現像カートリッジ1が装着されたドラムカートリッジ2が、画像形成装置100に装着されると、画像形成装置100の駆動シャフトが、カップリング32に接続される。そして、駆動シャフトの回転が、カップリング32およびギアを介して、現像ローラ20に伝達される。
【0043】
図2に示すように、筐体10は、筐体溝15および筐体孔16を有する。また、ギアカバー31は、カバー孔33を有する。筐体溝15は、筐体10の外表面において、第1方向に延びる。カバー孔33は、第1方向における筐体溝15の一端に位置する。カバー孔33は、筐体溝15と第1方向に重なる位置において、ギアカバー31を第1方向に貫通する。筐体孔16は、第1方向における筐体溝15の他端に位置する。筐体孔16は、筐体溝15と第1方向に重なる位置において、筐体10を第1方向に貫通する。
【0044】
4つの現像カートリッジ1が装着されたドラムカートリッジ2が、画像形成装置100に装着された状態において、画像形成装置100は、各現像カートリッジ1に対して、離間動作を行うことが可能である。離間動作は、感光体ドラム50に対して現像ローラ20を、感光体ドラム50に接触する接触位置から、感光体ドラム50から離れる離間位置へ、移動させる動作である。画像形成装置100は、4つの現像カートリッジ1のうち、使用しない現像カートリッジ1に対して、離間動作を行う。これにより、使用しない現像カートリッジ1の現像ローラ20を、感光体ドラム50から離れた状態とする。
【0045】
離間部材40は、現像ローラ20を、上述した接触位置と離間位置との間で切り替えるための機構である。離間部材40は、第2方向における筐体10の一端部と他端部との間に位置する。
図2に示すように、離間部材40は、第1カム41、第2カム42、およびシャフト43を有する。
【0046】
シャフト43は、筐体溝15に配置されている。シャフト43は、筐体溝15に沿って、第1方向に延びる。また、シャフト43は、カバー孔33および筐体孔16に挿入される。シャフト43は、例えば円柱状である。ただし、シャフト43は、角柱状であってもよい。
【0047】
第1カム41は、第1方向におけるシャフト43の一端部に位置する。第1カム41は、筐体10の第1外表面11に位置する。
【0048】
第1カム41は、第1傾斜面411を有する。第1傾斜面411は、シャフト43を中心とする第1カム41の周面の一部に位置する。第1傾斜面411は、第1方向に対して傾斜する。より具体的には、第1傾斜面411は、第1方向においてシャフト43の他端部から離れるにつれて、シャフト43に対する径方向においてシャフト43から離れる。また、第1傾斜面411は、第1方向において第2カム42から離れるにつれて、現像ローラ20へ近づく。
【0049】
第2カム42は、第1方向におけるシャフト43の他端部に位置する。第2カム42は、筐体10の第2外表面12に位置する。
【0050】
第2カム42は、第2傾斜面421を有する。第2傾斜面421は、シャフト43を中心とする第2カム42の周面の一部に位置する。第2傾斜面421は、第1方向に対して傾斜する。第2傾斜面421は、第1方向においてシャフト43の一端部から離れるにつれて、シャフト43に対する径方向においてシャフト43に近づく。また、第2傾斜面421は、第1方向において第1カム41から離れるにつれて、現像ローラ20から離れる。
【0051】
離間部材40は、第1方向において、第1位置と第2位置との間で、筐体10および現像ローラ20に対して移動可能である。第1位置から第2位置への移動は、第1カム41から第2カム42へ向かう方向の移動である。
【0052】
また、現像カートリッジ1は、図示を省略したバネを有する。バネは、第1方向に伸縮可能な弾性部材である。バネは、離間部材40を、第2位置から第1位置へ向けて、第1方向に付勢する。したがって、離間部材40は、後述する押圧シャフト102に押圧されていない状態では、第1位置に位置する。
【0053】
なお、離間部材40を用いた離間動作の詳細については、後述する。
【0054】
<3.ドラムカートリッジの構成>
図3は、4つの現像カートリッジ1が装着されたドラムカートリッジ2の斜視図である。
図4は、現像カートリッジ1が装着されていないドラムカートリッジ2の斜視図である。
図5は、後述する第1サイドフレーム61および第2サイドフレーム62が取り外された状態のドラムカートリッジ2の斜視図である。
【0055】
図3~
図5に示すように、ドラムカートリッジ2は、4つの感光体ドラム50と、ドラムフレーム60と、を備える。
【0056】
4つの感光体ドラム50は、ドラムフレーム60に支持されている。4つの感光体ドラム50は、第2方向におけるドラムフレーム60の一端部に位置する。4つの感光体ドラム50は、第3方向に間隔をあけて配列されている。各感光体ドラム50は、第1方向に延びるドラム軸について回転可能である。各感光体ドラム50は、ドラム軸を中心とする円筒状の外表面を有する。現像カートリッジ1がドラムカートリッジ2に装着されると、現像ローラ20の外表面は、感光体ドラム50の外表面に接触する。
【0057】
ドラムフレーム60は、4つの現像カートリッジ1を支持するフレームである。4つの現像カートリッジ1は、ドラムフレーム60に対して着脱される。
図3~
図5に示すように、ドラムフレーム60は、第1サイドフレーム61、第2サイドフレーム62、第1金属フレーム63、第2金属フレーム64、および4つの連結フレーム65を有する。
【0058】
第1サイドフレーム61は、第1方向におけるドラムフレーム60の一端部に位置する。第1サイドフレーム61は、第2方向および第3方向に沿って広がる略板状である。第1サイドフレーム61の外表面は、第1方向におけるドラムカートリッジ2の一端部の外表面となる。第1サイドフレーム61は、樹脂からなる。
【0059】
第2サイドフレーム62は、第1方向におけるドラムフレーム60の他端部に位置する。第2サイドフレーム62は、第1方向において、第1サイドフレーム61から離れて位置する。第2サイドフレーム62は、第2方向および第3方向に沿って広がる略板状である。第2サイドフレーム62の外表面は、第1方向におけるドラムカートリッジ2の他端部の外表面となる。第2サイドフレーム62は、樹脂からなる。
【0060】
第1金属フレーム63は、第1方向において、第1サイドフレーム61と、後述する連結フレーム65との間に位置する。第1金属フレーム63は、第1サイドフレーム61の内表面に取り付けられている。第1金属フレーム63は、第2方向および第3方向に沿って広がる略板状である。
【0061】
第1金属フレーム63は、鉄またはステンレスなどの金属からなる。第1金属フレーム63の剛性は、第1サイドフレーム61の剛性よりも高い。また、第1金属フレーム63の剛性は、後述する連結フレーム65の剛性よりも高い。
【0062】
図5に示すように、第1金属フレーム63は、4つの第1凸部631を有する。4つの第1凸部631は、第3方向に間隔をあけて配列されている。各第1凸部631は、第1金属フレーム63から、第2方向において、後述する第1離間部66に近づく向きに突出する。
【0063】
第2金属フレーム64は、第1方向において、第2サイドフレーム62と、後述する連結フレーム65との間に位置する。第2金属フレーム64は、第2サイドフレーム62の内表面に取り付けられている。第2金属フレーム64は、第2方向および第3方向に沿って広がる略板状である。
【0064】
第2金属フレーム64は、鉄またはステンレスなどの金属からなる。第2金属フレーム64の剛性は、第2サイドフレーム62の剛性よりも高い。また、第2金属フレーム64の剛性は、後述する連結フレーム65の剛性よりも高い。
【0065】
図5に示すように、第2金属フレーム64は、4つの第2凸部641を有する。4つの第2凸部641は、第3方向に間隔をあけて配列されている。各第2凸部641は、第2金属フレーム64から、第2方向において、後述する第2離間部67に近づく向きに突出する。
【0066】
4つの感光体ドラム50は、第1方向において、第1金属フレーム63と第2金属フレーム64との間に位置する。また、現像カートリッジ1がドラムカートリッジ2に装着された状態において、現像カートリッジ1の筐体10は、第1方向において、第1金属フレーム63と第2金属フレーム64との間に位置する。
【0067】
4つの連結フレーム65は、第1方向において、第1金属フレーム63と第2金属フレーム64との間に位置する。4つの連結フレーム65は、第1金属フレーム63と第2金属フレーム64とを、第1方向に連結する。4つの連結フレーム65は、それぞれ、感光体ドラム50を回転可能に支持する。各連結フレーム65は、樹脂からなる。
【0068】
4つの連結フレーム65は、第3方向に配列されている。各感光体ドラム50は、第2方向において、隣り合う連結フレーム65の間に位置する。
【0069】
各連結フレーム65は、第1方向に延びる。各連結フレーム65は、第1端部651と第2端部652とを有する。第1端部651は、第1方向における連結フレーム65の一端部に位置する。第2端部652は、第1方向における連結フレーム65の他端部に位置する。第2端部652は、第1端部651から第1方向に離れて位置する。
【0070】
各連結フレーム65の第1端部651は、第1金属フレーム63に固定される。各連結フレーム65の第2端部652は、第2金属フレーム64に固定される。したがって、4つの連結フレーム65は、第1金属フレーム63および第2金属フレーム64により、互いに位置決めされる。
【0071】
図6は、
図5中のA領域の拡大図である。
図6に示すように、連結フレーム65の第1端部651は、第1金属フレーム63に、第1ボルト653で固定されている。具体的には、連結フレーム65の第1端部651は、第1金属フレーム63の第1凸部631に、第1ボルト653で固定されている。
【0072】
より具体的には、連結フレーム65の第1端部651は、第1方向に延びる第1ネジ孔(図示省略)を有する。また、第1金属フレーム63の第1凸部631は、第1方向に貫通する第1貫通孔632を有する。第1ボルト653は、第1貫通孔632に挿入されて、第1ネジ孔に締結される。これにより、第1ボルト653の頭部と、連結フレーム65との間に、第1凸部631が挟まれる。その結果、第1金属フレーム63に対して連結フレーム65が固定される。
【0073】
同様に、連結フレーム65の第2端部652は、第2金属フレーム64に、第2ボルト(図示省略)で固定されている。具体的には、連結フレーム65の第2端部652は、第2金属フレーム64の第2凸部641に、第2ボルトで固定されている。
【0074】
より具体的には、連結フレーム65の第2端部652は、第1方向に延びる第2ネジ孔(図示省略)を有する。また、第2金属フレーム64の第2凸部641は、第1方向に貫通する第2貫通孔(図示省略)を有する。第2ボルトは、第2貫通孔に挿入されて、第2ネジ孔に締結される。これにより、第2ボルトの頭部と、連結フレーム65との間に、第2凸部641が挟まれる。その結果、第2金属フレーム64に対して連結フレーム65が固定される。
【0075】
図7および
図8は、4つの連結フレーム65と、1つの現像カートリッジ1の斜視図である。
図7は、離間動作を行っていない状態を示している。
図8は、離間動作を行っている状態を示している。
【0076】
図9は、
図7中のB領域の拡大図である。
図9に示すように、ドラムフレーム60は、第1離間部66をさらに有する。第1離間部66は、連結フレーム65の第1端部651に位置する。第1離間部66は、離間動作を行うときに、現像カートリッジ1の第1カム41が接触する部分である。
【0077】
本実施形態の第1離間部66は、連結フレーム65と一体で形成されている。すなわち、本実施形態の第1離間部66は、連結フレーム65の外表面の一部分である。第1離間部66は、第1カム41に接触可能な角部を有する。このように、第1離間部66を連結フレーム65と一体で形成すれば、第1離間部66を連結フレーム65とは別の部品とする場合よりも、ドラムカートリッジ2の部品点数を低減できる。
【0078】
図10は、
図8中のC領域の拡大図である。
図10に示すように、ドラムフレーム60は、第2離間部67をさらに有する。第2離間部67は、連結フレーム65の第2端部652に位置する。第2離間部67は、離間動作を行うときに、現像カートリッジ1の第2カム42が接触する部分である。
【0079】
本実施形態の第2離間部67は、連結フレーム65と一体で形成されている。すなわち、本実施形態の第2離間部67は、連結フレーム65の外表面の一部分である。第2離間部67は、第2カム42に接触可能な角部を有する。このように、第2離間部67を連結フレーム65と一体で形成すれば、第2離間部67を連結フレーム65とは別の部品とする場合よりも、ドラムカートリッジ2の部品点数を低減できる。
【0080】
<4.離間動作について>
続いて、画像形成装置100の離間動作について、説明する。
【0081】
画像形成装置100は、図示を省略した加圧機構を有する。現像カートリッジ1が装着されたドラムカートリッジ2が、本体フレーム101に装着された場合、現像ローラ20は、加圧機構により、感光体ドラム50へ向けて押圧される。これにより、現像ローラ20の外表面が、感光体ドラム50の外表面と接触する。すなわち、現像ローラ20の位置が、上述した接触位置となる。
【0082】
また、
図9に示すように、画像形成装置100は、押圧シャフト102を有する。4つの現像カートリッジ1が装着されたドラムカートリッジ2が、本体フレーム101に装着された状態において、押圧シャフト102は、現像カートリッジ1の第1カム41と第1方向に向かい合う。
【0083】
押圧シャフト102は、退避位置と、退避位置よりも現像カートリッジ1に近い突出位置との間で、第1方向に移動可能である。画像形成装置100は、離間動作を行う場合、押圧シャフト102を、退避位置から突出位置へ移動させる。これにより、押圧シャフト102が、第1カム41に接触する。そして、押圧シャフト102は、離間部材40を、第1方向において、第1カム41から第2カム42へ向かう方向に、押圧する。そうすると、上述したバネが縮むことにより、筐体10に対して離間部材40が、第1位置から第2位置へ第1方向に移動する。すなわち、ドラムフレーム60に対して離間部材40が、第1位置から第2位置へ第1方向に移動する。
【0084】
離間部材40が第1位置から第2位置へ移動すると、第1カム41の第1傾斜面411は、ドラムカートリッジ2の第1離間部66に接触しつつ、第1方向に移動する。このとき、第1カム41は、第1離間部66から受ける抗力によって、ドラムフレーム60に対して、感光体ドラム50から離れる向きに移動する。
【0085】
同様に、離間部材40が第1位置から第2位置へ移動すると、第2カム42の第2傾斜面421は、ドラムカートリッジ2の第2離間部67に接触しつつ、第1方向に移動する。このとき、第2カム42は、第2離間部67から受ける抗力によって、ドラムフレーム60に対して、感光体ドラム50から離れる向きに移動する。
【0086】
これにより、筐体10および現像ローラ20は、離間部材40とともに、ドラムフレーム60に対して、感光体ドラム50から離れる向きに移動する。その結果、現像ローラ20が、感光体ドラム50に接触する接触位置から、感光体ドラム50から離れる離間位置へ、移動する。
【0087】
上記の離間動作において、仮に、第1離間部66が、第1カム41からの受ける押圧力により撓むと、第1カム41を、感光体ドラム50から離れる向きに、精度よく移動させることが困難となる。しかしながら、本実施形態のドラムカートリッジ2では、第1離間部66が、連結フレーム65上に位置する。そして、連結フレーム65が、金属製の第1金属フレーム63および第2金属フレーム64に連結されている。これにより、第1離間部66の撓みが抑制される。したがって、第1カム41を、感光体ドラム50から離れる向きに、精度よく移動させることができる。
【0088】
また、上記の離間動作において、仮に、第2離間部67が、第2カム42からの受ける押圧力により撓むと、第2カム42を、感光体ドラム50から離れる向きに、精度よく移動させることが困難となる。しかしながら、本実施形態のドラムカートリッジ2では、第2離間部67が、連結フレーム65上に位置する。そして、連結フレーム65が、金属製の第1金属フレーム63および第2金属フレーム64に連結されている。これにより、第2離間部67の撓みが抑制される。したがって、第2カム42を、感光体ドラム50から離れる向きに、精度よく移動させることができる。
【0089】
また、本実施形態では、連結フレーム65が、感光体ドラム50を支持し、かつ、その連結フレーム65に、第1離間部66が設けられている。このようにすれば、感光体ドラム50に対する第1離間部66の位置ずれを抑制できる。したがって、感光体ドラム50に対して、現像カートリッジ1を、より精度よく移動させることができる。
【0090】
また、本実施形態では、連結フレーム65が、感光体ドラム50を支持し、かつ、その連結フレーム65に、第2離間部67が設けられている。このようにすれば、感光体ドラム50に対する第2離間部67の位置ずれを抑制できる。したがって、感光体ドラム50に対して、現像カートリッジ1を、より精度よく移動させることができる。
【0091】
また、本実施形態では、第1ボルト653が、第2方向において、感光体ドラム50よりも、第1離間部66の近くに位置する。具体的には、連結フレーム65の第1端部651が、第1金属フレーム63の第1凸部631に、第1ボルト653で固定されている。このように、第1ボルト653を、第1離間部66の近くに配置すれば、連結フレーム65に対して第1金属フレーム63を、第1離間部66の近くで固定できる。これにより、第1離間部66の撓みを、より抑制できる。
【0092】
また、本実施形態では、第2ボルトが、第2方向において、感光体ドラム50よりも、第2離間部67の近くに位置する。具体的には、連結フレーム65の第2端部652が、第2金属フレーム64の第2凸部641に、第2ボルトで固定されている。このように、第2ボルトを、第2離間部67の近くに配置すれば、連結フレーム65に対して第2金属フレーム64を、第2離間部67の近くで固定できる。これにより、第2離間部67の撓みを、より抑制できる。
【0093】
<5.変形例>
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記の実施形態に限定されるものではない。
【0094】
<5-1.第1変形例>
上記の実施形態では、第1離間部66および第2離間部67が、連結フレーム65と一体で形成されていた。しかしながら、第1離間部66および第2離間部67は、連結フレーム65とは別体の部品であってもよい。例えば、第1離間部66および第2離間部67は、回転可能なローラであってもよい。
【0095】
図11は、第1変形例に係る第1離間部66を、第1方向に視た図である。
図11の第1離間部66は、回転可能なローラである。第1離間部66は、連結フレーム65上に位置する。第1離間部66は、第2方向に延びる軸について回転可能である。離間部材40が第1位置から第2位置へ移動すると、第1カム41の第1傾斜面411が、第1離間部66のローラの外周面に接触しつつ、第1方向に移動する。このとき、第1離間部66のローラが回転する。これにより、第1カム41と第1離間部66との間の摩擦を減らしつつ、第1カム41を移動させることができる。
【0096】
図11の例では、離間動作時に、第1離間部66に対して第1カム41が、第3方向に移動する。したがって、現像ローラ20は、第3方向において、感光体ドラム50から離れる向きに移動する。
【0097】
なお、
図11の第1離間部66と同様に、第2離間部67も、第2方向に延びる軸について回転可能なローラとしてもよい。
【0098】
<5-2.第2変形例>
図12は、第2変形例に係る第1離間部66を、第1方向に視た図である。
図12の第1離間部66は、回転可能なローラである。第1離間部66は、連結フレーム65上に位置する。第1離間部66は、第3方向に延びる軸について回転可能である。離間部材40が第1位置から第2位置へ移動すると、第1カム41の第1傾斜面411が、第1離間部66のローラの外周面に接触しつつ、第1方向に移動する。このとき、第1離間部66のローラが回転する。これにより、第1カム41と第1離間部66との間の摩擦を減らしつつ、第1カム41を移動させることができる。
【0099】
図12の例では、離間動作時に、第1離間部66に対して第1カム41が、第2方向に移動する。したがって、現像ローラ20は、第2方向において、感光体ドラム50から離れる向きに移動する。
【0100】
また、
図12のように、第1離間部66を第3方向に沿って配置すれば、
図11のように、第1離間部66を第2方向に沿って配置する場合と比べて、第1離間部66の位置が、第2方向に突出することを抑制できる。これにより、第1カム41からの受ける押圧力により、第1離間部66の付近において連結フレーム65が撓むことを、より抑制できる。
【0101】
なお、
図12の第1離間部66と同様に、第2離間部67も、第3方向に延びる軸について回転可能なローラとしてもよい。
【0102】
<5-3.他の変形例>
上記の実施形態では、離間部材40は、第1カム41と第2カム42とを有していた。しかしながら、離間部材40は、第2カム42を有していなくてもよい。また、上記の実施形態では、ドラムフレーム60が、第1離間部66および第2離間部67を有していた。しかしながら、ドラムフレーム60は、第2離間部67を有していなくてもよい。
【0103】
また、上記の実施形態では、離間動作時に、現像カートリッジ1の一部である離間部材40を、第1方向に移動させていた。しかしながら、現像カートリッジ1の離間動作時に移動させる部分は、必ずしも上記実施形態のような離間部材40でなくてもよい。現像カートリッジ1の一部が、ドラムフレーム60に対して第1方向に移動することにより、ドラムフレーム60の第1離間部66に接触し、それによって、ドラムフレーム60に対して現像カートリッジ1が、感光体ドラム50から離れる方向に、移動すればよい。
【0104】
上記の実施形態では、1つのドラムカートリッジ2に、4つの現像カートリッジ1が装着可能であった。しかしながら、ドラムカートリッジ2に装着される現像カートリッジ1の数は、1~3つであってもよく、5つ以上であってもよい。
【0105】
また、上記の実施形態および変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0106】
1 現像カートリッジ
2 ドラムカートリッジ
10 筐体
20 現像ローラ
30 ギア部
40 離間部材
50 感光体ドラム
60 ドラムフレーム
61 第1サイドフレーム
62 第2サイドフレーム
63 第1金属フレーム
64 第2金属フレーム
65 連結フレーム
66 第1離間部
67 第2離間部
100 画像形成装置
631 第1凸部
641 第2凸部
651 第1端部
652 第2端部
653 第1ボルト