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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023151758
(43)【公開日】2023-10-16
(54)【発明の名称】システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20231005BHJP
【FI】
G06Q30/06 320
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022061562
(22)【出願日】2022-04-01
(71)【出願人】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤村 亮輔
(72)【発明者】
【氏名】松井 旭
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB23
(57)【要約】
【課題】セーフティシステムをより容易に導入するための技術を提供する。
【解決手段】セーフティシステムの導入を支援するためのシステムが提供される。システムは、セーフティシステムに必要なセーフティ入力機能およびセーフティ出力機能の設定を受け付ける第1設定部と、セーフティ入力の値と出力されるべきセーフティ出力の値との対応関係を定義した真理値表を受け付ける第2設定部と、セーフティ入力機能およびセーフティ出力機能の設定に基づく注文情報、および、真理値表に基づくセーフティプログラムを出力する出力部とを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セーフティシステムの導入を支援するためのシステムであって、
前記セーフティシステムに必要なセーフティ入力機能およびセーフティ出力機能の設定を受け付ける第1設定部と、
セーフティ入力の値と出力されるべきセーフティ出力の値との対応関係を定義した真理値表を受け付ける第2設定部と、
前記セーフティ入力機能および前記セーフティ出力機能の設定に基づく注文情報、および、前記真理値表に基づくセーフティプログラムを出力する出力部とを備える、システム。
【請求項2】
前記セーフティ入力機能および前記セーフティ出力機能の設定に対応付けられるセーフティ機器を決定する決定部をさらに備え、
前記出力部は、前記セーフティ機器に基づいて前記注文情報を出力する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第2設定部は、前記セーフティ入力機能および前記セーフティ出力機能の設定に基づいて、前記真理値表の入力を受け付けるためのマトリックスを生成する、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記真理値表に対応するセーフティロジックを動作確認するためのシミュレータをさらに備える、請求項1~3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項5】
前記注文情報は、前記注文情報に従って商品を配送する配送主体へ送信される、請求項1~3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
前記出力部は、前記配送主体とは独立して、前記セーフティプログラムをユーザへ提供する、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記出力部は、前記セーフティプログラムが実行されるセーフティシステムの妥当性を確認するためのプログラムおよびドキュメントのうち少なくとも一方をさらに出力する、請求項1~3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項8】
過去に出力された前記注文情報および前記セーフティプログラムを格納するデータベースをさらに備え、
前記データベースに格納された前記注文情報および前記セーフティプログラムは、再利用可能になっている、請求項1~3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項9】
前記第1設定部、前記第2設定部、および、前記出力部は、情報処理装置からアクセス可能なサーバ装置に設けられている、請求項1~3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項10】
セーフティシステムの導入を支援するための1または複数のコンピュータが実行する方法であって、
前記セーフティシステムに必要なセーフティ入力機能およびセーフティ出力機能の設定を受け付けるステップと、
セーフティ入力の値と出力されるべきセーフティ出力の値との対応関係を定義した真理値表を受け付けるステップと、
前記セーフティ入力機能および前記セーフティ出力機能の設定に基づく注文情報、および、前記真理値表に基づくセーフティプログラムを出力するステップとを備える、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セーフティシステムの導入を支援するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
生産設備におけるセーフティを確保するために、セーフティシステムの導入が進んでいる。セーフティシステムを導入するにあたっては、セーフティに関する知識が必要である一方で、必要な知識を有している技術者はそれほど多くない。そのため、より効率的にセーフティシステムを導入できるように、特開2018-152032号公報(特許文献1)は、入力機器と出力機器との間の入出力関係に関して安全プログラムの設計を容易にするための技術を開示する。
【0003】
また、国際公開第2016/554515号(特許文献2)は、セーフティシステムに関するものではないが、運用できないプログラマブルロジックコントローラ構成を入力した場合に代替案を提示でき、ユーザによるプログラマブルロジックコントローラ設定ファイルの調整が不要であるプログラマブルロジックコントローラ設定ファイル生成支援装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-152032号公報
【特許文献2】国際公開第2016/554515号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の特開2018-152032号公報(特許文献1)は、セーフティプログラムの生成を容易化することを開示しているものの、セーフティシステムの導入を支援することについては開示してない。また、国際公開第2016/554515号(特許文献2)は、セーフティシステムに関するものではなく、また、入力されたプログラマブルロジックコントローラ構成が妥当であるか否かを評価するものに過ぎず、セーフティシステムの導入を支援することについては、何らの教示も存在しない。
【0006】
本発明は、セーフティシステムをより容易に導入するための技術を提供することを一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ある実施の形態に従えば、セーフティシステムの導入を支援するためのシステムが提供される。システムは、セーフティシステムに必要なセーフティ入力機能およびセーフティ出力機能の設定を受け付ける第1設定部と、セーフティ入力の値と出力されるべきセーフティ出力の値との対応関係を定義した真理値表を受け付ける第2設定部と、セーフティ入力機能およびセーフティ出力機能の設定に基づく注文情報、および、真理値表に基づくセーフティプログラムを出力する出力部とを含む。
【0008】
この構成によれば、必要な情報を設定することで、セーフティシステムを導入するために必要なソフトウェアだけではなく、ハードウェアについても容易に取得できる。これによって、よりスムーズにセーフティシステムの構築できる。
【0009】
上述の構成において、システムは、セーフティ入力機能およびセーフティ出力機能の設定に対応付けられるセーフティ機器を決定する決定部をさらに含んでいてもよい。出力部は、セーフティ機器に基づいて注文情報を出力するようにしてもよい。この構成によれば、セーフティ入力機能およびセーフティ出力機能を決定した上で、対応するセーフティ機器を決定するので、真理値表の設定とは独立して、具体的なセーフティ機器を決定できる。
【0010】
上述のいずれかの構成において、第2設定部は、セーフティ入力機能およびセーフティ出力機能の設定に基づいて、真理値表の入力を受け付けるためのマトリックスを生成するようにしてもよい。この構成によれば、ユーザが真理値表をより容易に入力できる。
【0011】
上述のいずれかの構成において、システムは、真理値表に対応するセーフティロジックを動作確認するためのシミュレータをさらに含んでいてもよい。この構成によれば、ユーザは、セーフティロジックの動作確認をより容易に行うことができる。
【0012】
上述のいずれかの構成において、注文情報は、注文情報に従って商品を配送する配送主体へ送信されてもよい。この構成によれば、注文情報に従った商品の配送をより迅速化できる。
【0013】
上述のいずれかの構成において、出力部は、配送主体とは独立して、セーフティプログラムをユーザへ提供するようにしてもよい。この構成によれば、セーフティプログラムをより適した方法でユーザへ提供できる。
【0014】
上述のいずれかの構成において、出力部は、セーフティプログラムが実行されるセーフティシステムの妥当性を確認するためのプログラムおよびドキュメントのうち少なくとも一方をさらに出力するようにしてもよい。この構成によれば、セーフティシステムを通常稼働させるために必要な妥当性の確認をより容易に行うことができる。
【0015】
上述のいずれかの構成において、システムは、過去に出力された注文情報およびセーフティプログラムを格納するデータベースをさらに含んでいてもよい。データベースに格納された注文情報およびセーフティプログラムは、再利用可能になっていてもよい。この構成によれば、過去に出力された注文情報およびセーフティプログラムを再利用して、既存のセーフティシステムの変更をより容易に行うことができる。
【0016】
上述のいずれかの構成において、第1設定部、第2設定部、および、出力部は、情報処理装置からアクセス可能なサーバ装置に設けられていてもよい。この構成によれば、サーバ装置が必要な処理を実行するので、複数の情報処理装置に対して、サービスを提供できる。
【0017】
別の実施の形態に従えば、セーフティシステムの導入を支援するための1または複数のコンピュータが実行する方法が提供される。方法は、セーフティシステムに必要なセーフティ入力機能およびセーフティ出力機能の設定を受け付けるステップと、セーフティ入力の値と出力されるべきセーフティ出力の値との対応関係を定義した真理値表を受け付けるステップと、セーフティ入力機能およびセーフティ出力機能の設定に基づく注文情報、および、真理値表に基づくセーフティプログラムを出力するステップとを含む。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、セーフティシステムをより容易に導入できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本実施の形態に従うセーフティシステムの導入を支援するためのシステムの概略を示す模式図である。
図2】本実施の形態に従うシステムのサーバ装置のハードウェア構成例を示す模式図である。
図3】本実施の形態に従うシステムのサーバ装置の機能構成例を示す模式図である。
図4】本実施の形態に従うシステムにおいて提供されるユーザインターフェイス画面の一例を示す模式図である。
図5】本実施の形態に従うシステムにおいて提供されるユーザインターフェイス画面の一例を示す模式図である。
図6】本実施の形態に従うシステムにおいて提供されるユーザインターフェイス画面の一例を示す模式図である。
図7】本実施の形態に従うシステムにおいて提供されるユーザインターフェイス画面の一例を示す模式図である。
図8】本実施の形態に従うシステムにおいて提供されるユーザインターフェイス画面の一例を示す模式図である。
図9】本実施の形態に従うシステムにおいて提供されるユーザインターフェイス画面の一例を示す模式図である。
図10】本実施の形態に従うシステムにおいて提供されるユーザインターフェイス画面の一例を示す模式図である。
図11】本実施の形態に従うシステムにおいて提供されるユーザインターフェイス画面の一例を示す模式図である。
図12】本実施の形態に従うシステムにおいて提供されるユーザインターフェイス画面の一例を示す模式図である。
図13】本実施の形態に従うシステムにおいて提供されるユーザインターフェイス画面の一例を示す模式図である。
図14】本実施の形態に従うシステムにおいて提供されるユーザインターフェイス画面の一例を示す模式図である。
図15】本実施の形態に従うシステムにおいて提供されるユーザインターフェイス画面の一例を示す模式図である。
図16】本実施の形態に従うシステムにおいて提供されるユーザインターフェイス画面の一例を示す模式図である。
図17】本実施の形態に従うシステムのサーバ装置が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
図18】本実施の形態に従うシステムのサーバ装置が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本技術の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0021】
<A.適用例>
まず、本発明が適用される場面の一例について説明する。
【0022】
図1は、本実施の形態に従うセーフティシステムの導入を支援するためのシステム1の概略を示す模式図である。本実施の形態に従うシステム1は、セーフティシステムを導入するために必要なセーフティ機器(入力機器、制御機器、出力機器)などのハードウェア、および、必要なセーフティロジックを実現するためのソフトウェアを提供する。
【0023】
図1を参照して、システム1は、サーバ装置100と、情報処理装置200とを含む。サーバ装置100は、配送主体20(あるいは、配送主体20に配置されたサーバ装置)と接続されている。
【0024】
ユーザは、情報処理装置200を操作してサーバ装置100にアクセスし、必要な情報を入力すると、セーフティシステムを導入するために必要なハードウェアおよびソフトウェアを注文できる。
【0025】
一例として、生産現場10にセーフティシステムを導入する場合を想定する。この場合、ユーザは、情報処理装置200を操作してサーバ装置100にアクセスする。そして、ユーザは、導入するセーフティシステムに必要なセーフティ入力機能およびセーフティ出力機能の数を設定する((1)セーフティ機能数の設定)。さらに、ユーザは、導入するセーフティシステムに必要なセーフティ入力機能およびセーフティ出力機能を設定する((2)セーフティ機能の設定)。
【0026】
続いて、サーバ装置100は、セーフティロジックを生成するための真理値表を設定するためのユーザインターフェイス画面を出力する。ユーザは、ユーザインターフェイス画面において、導入するセーフティシステムにおける真理値表を設定する((3)真理値表の設定)。
【0027】
真理値表は、入力機器に入力される値に対して出力機器が出力すべき値を定義するものである。
【0028】
真理値表の入力が完了すると、サーバ装置100は、入力された真理値表に対応するセーフティロジックを生成する((4)セーフティプロジックの生成)。なお、セーフティロジックは、セーフティコントロールユニットで実行されるセーフティプログラムを生成するための基となるロジックであり、サーバ装置100においては、オブジェクト形式およびインタプリタ形式などのいずれの形式で保持されていてもよい。
【0029】
続いて、ユーザは、生成されたセーフティロジックの動作確認を行う((5)動作確認)。
【0030】
動作確認の完了後、ユーザは、セーフティ機器の割付設定を行う((6)セーフティ機器の割付設定)。セーフティ機器の割付設定は、設定されているセーフティ機能の各々に対して、具体的なセーフティ機器(入力機器、制御機器、出力機器)を対応付けるものである。
【0031】
ユーザが最終的に注文内容を確認すると((7)注文内容確認)、サーバ装置100は、注文内容に対応する注文情報を生成し、配送主体20へ出力する((8)注文情報の生成・出力)。また、サーバ装置100は、生成されているセーフティロジックに基づいてセーフティプログラムを生成する((9)セーフティプログラム生成)。生成されたセーフティプログラムは、任意の手段でユーザへ提供される。
【0032】
なお、サーバ装置100は、必要に応じて、セーフティシステムを実現するために必要なドキュメントも併せてユーザへ提供する。
【0033】
ユーザは、配送主体20から配送されるセーフティ機器50を生産現場10に設置し、サーバ装置100から提供されたセーフティプログラムを制御機器(セーフティコントロールユニット)へインストールすることで、生産現場10において、セーフティシステムを稼働させることができる。
【0034】
<B.ハードウェア構成例>
次に、本実施の形態に従うシステム1に含まれる装置のハードウェア構成例について説明する。
【0035】
(b1:サーバ装置100)
図2は、本実施の形態に従うシステム1のサーバ装置100のハードウェア構成例を示す模式図である。サーバ装置100は、一例として、汎用的なアーキテクチャに従うハードウェア(例えば、汎用パソコン)を用いて実現される。
【0036】
図2を参照して、サーバ装置100は、プロセッサ102と、メインメモリ104と、入力部106と、出力部108と、ストレージ110と、光学ドライブ120と、ネットワークインターフェイス124とを含む。これらのコンポーネントは、プロセッサバス126を介して接続されている。
【0037】
プロセッサ102は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)などで構成され、ストレージ110に格納されたプログラムを読み出して、メインメモリ104に展開して実行することで、サーバ装置100としての処理を実現する。
【0038】
メインメモリ104は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などの揮発性記憶装置で構成される。ストレージ110は、例えば、SSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性記憶装置で構成される。
【0039】
ストレージ110には、基本的な機能を実現するためのOS111、ウェブアクセスを受け付けるウェブサーバプログラム112、セーフティシステムの導入を支援するためのユーザインターフェイス画面を提供するためのUIプログラム113、セーフティシステムの機器構成を決定するための機器構成決定プログラム114と、セーフティロジックを生成するためのロジック生成プログラム115、セーフティロジックをシミュレーションするためのシミュレーションプログラム116、コンポーネントデータベース117、および、注文情報データベース118が格納される。
【0040】
入力部106は、キーボードやマウスなどで構成され、ユーザ操作を受け付ける。
【0041】
出力部108は、ディスプレイ、各種インジケータ、プリンタなどで構成され、プロセッサ102からの処理結果などを出力する。
【0042】
サーバ装置100は、光学ドライブ120を有しており、コンピュータ読取可能なプログラムを非一過的に格納する記憶媒体122(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)などの光学記憶媒体)から、その中に格納されたプログラムが読み取られてストレージ110などにインストールされる。
【0043】
サーバ装置100で実行される各種プログラムは、コンピュータ読取可能な記憶媒体122を介してインストールされてもよいが、ネットワーク上のサーバ装置などからダウンロードする形でインストールするようにしてもよい。また、本実施の形態に従うサーバ装置100が提供する機能は、OSが提供するモジュールの一部を利用する形で実現される場合もある。
【0044】
ネットワークインターフェイス124は、情報処理装置200などの任意の装置とネットワークを介して通信する。
【0045】
図2には、1または複数のプロセッサがプログラムを実行することで必要な機能が提供される構成例を示したが、これらの提供される機能の一部または全部を、専用のハードウェア回路(例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)など)を用いて実装してもよい。
【0046】
(b2:情報処理装置200)
本実施の形態に従うシステム1の情報処理装置200は、一例として、汎用的なアーキテクチャに従うハードウェア(例えば、汎用パソコン)を用いて実現される。ハードウェア構成例については、図2と同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0047】
後述するように、情報処理装置200がサーバ装置100にウェブアクセスする場合には、情報処理装置200にはブラウザアプリケーションがインストールされている。
【0048】
<C.機能構成例>
次に、本実施の形態に従うシステム1に含まれるサーバ装置100の機能構成例について説明する。
【0049】
図3は、本実施の形態に従うシステム1のサーバ装置100の機能構成例を示す模式図である。図3に示すコンポーネントは、典型的には、サーバ装置100のプロセッサ102がプログラムを実行することで実現される。なお、情報処理装置200からアクセス可能なサーバ装置100に主要な機能構成が設けられている例を示すが、少なくとも一部の機能構成がサーバ装置100とは別のコンピューティングリソースに配置されていてもよい。
【0050】
図3を参照して、サーバ装置100は、機能構成として、ウェブサーバ130と、UIモジュール132と、セーフティ機能決定モジュール134と、ロジック生成モジュール136と、シミュレータ138と、機器構成決定モジュール140と、出力モジュール142とを含む。
【0051】
ウェブサーバ130は、情報処理装置200との間でデータをやり取りするインターフェイスである。ウェブサーバ130は、情報処理装置200へウェブページを提供するとともに、情報処理装置200からのユーザ操作を示す情報をUIモジュール132へ出力する。
【0052】
UIモジュール132は、後述するような各種ユーザインターフェイス画面を提供する。一例として、UIモジュール132は、ユーザ操作に応じてウェブページを生成するとともに、表示されているウェブページに対する指示に従って処理を実行する。
【0053】
セーフティ機能決定モジュール134は、ユーザ操作に応じて、セーフティシステムに要求されるセーフティ機能を決定する。すなわち、セーフティ機能決定モジュール134は、セーフティシステムに必要なセーフティ入力機能およびセーフティ出力機能の設定を受け付ける設定部に相当する。セーフティ機能決定モジュール134は、決定されたセーフティ機能を示すセーフティ機能情報150を出力する。決定されるセーフティ機能は、セーフティ入力機能およびセーフティ出力機能を含む。
【0054】
ロジック生成モジュール136は、セーフティ入力の値と出力されるべきセーフティ出力の値との対応関係を定義した真理値表152を受け付ける設定部に相当する。より具体的には、ロジック生成モジュール136は、セーフティ機能情報150を参照して、入力機器に入力される値と出力機器が出力する値との組み合わせを生成して、ユーザによる真理値表152の入力を受け付ける。すなわち、ロジック生成モジュール136は、セーフティ入力機能およびセーフティ出力機能の設定に基づいて、真理値表152の入力を受け付けるためのマトリックスを生成する。
【0055】
ロジック生成モジュール136は、さらに、真理値表152に従って、セーフティロジック154を生成する。
【0056】
シミュレータ138は、真理値表152に対応するセーフティロジック154を動作確認する。より具体的には、シミュレータ138は、セーフティロジック154に基づいて、ユーザ操作によって任意に設定される入力値に対する出力値を演算する。
【0057】
機器構成決定モジュール140は、ユーザ操作に応じて、セーフティシステムの機器構成を決定する。すなわち、機器構成決定モジュール140は、セーフティ入力機能およびセーフティ出力機能の設定に対応付けられるセーフティ機器(入力機器、制御機器、出力機器)を決定する。決定される機器構成は、基本的には、入力機器、制御機器、出力機器の組み合わせからなる。機器構成決定モジュール140は、決定した機器構成を示す機器構成情報156を出力モジュール142へ出力する。
【0058】
出力モジュール142は、セーフティ入力機能およびセーフティ出力機能の設定に基づく注文情報158、および、真理値表152に基づくセーフティプログラム160を出力する。より具体的には、出力モジュール142は、ユーザ操作に応じて、機器構成情報156に対応する注文情報158を出力するとともに、セーフティロジック154に対応するセーフティプログラム160を出力する。
【0059】
注文情報158は、機器構成情報156に含まれるセーフティ機器(入力機器、制御機器、出力機器)を特定するための情報(商品番号など)と、セーフティ機器50の配送先などの情報とを含む。すなわち、出力モジュール142は、決定されたセーフティ機器(入力機器、制御機器、出力機器)に基づいて注文情報158を出力する。
【0060】
注文情報158は、配送主体へ送信される。配送主体20は、注文情報158に従って、商品であるセーフティ機器50などを指定された配送先に配送する。なお、配送主体20は、単一の組織であってもよいし、複数の組織から構成されていてもよい。配送主体20は、セーフティ機器の在庫を管理する物流倉庫を有していてもよい。
【0061】
セーフティプログラム160は、セーフティロジック154に対応するオブジェクトコードに加えて、機器構成情報156に基づく機器設定情報を含んでいてもよい。機器設定情報は、対象の制御機器がセーフティプログラム160を実行するにあたって必要とする入力機器および出力機器の情報(種類や接続位置など)を含む。
【0062】
一例として、出力モジュール142は、配送主体20とは独立して、セーフティプログラム160をユーザへ提供する。
【0063】
<D.ユーザインターフェイス画面例>
次に、本実施の形態に従うシステム1において提供されるユーザインターフェイス画面の一例について説明する。以下に示すユーザインターフェイス画面は、一例として、サーバ装置100からウェブベースで情報処理装置200へ提供する。
【0064】
(d1:新規注文)
図4は、本実施の形態に従うシステム1において提供されるユーザインターフェイス画面300Aの一例を示す模式図である。ユーザインターフェイス画面300Aは、ユーザに提示される初期画面に相当する。ユーザは、ユーザインターフェイス画面300Aにおいて、希望するサービスを選択する。
【0065】
図4を参照して、ユーザインターフェイス画面300Aは、セーフティシステムを新規に導入するためのグループ301と、既存のセーフティシステムを変更または追加するためのグループ304とを含む。
【0066】
グループ301は、セーフティシステムを新規に注文するためのボタン302と、予め用意されたテンプレートを用いて、セーフティシステムを新規に注文するためのボタン303とを含む。
【0067】
グループ304は、既存のセーフティシステムに含まれるセーフティ機器を変更追加するためのボタン305と、既存のセーフティシステムで運用されているセーフティプログラム160(セーフティロジック)を更新するためのボタン306とを含む。
【0068】
まず、新規注文において、ユーザは、セーフティ機能の設定を行う(Step1)。
【0069】
図5は、本実施の形態に従うシステム1において提供されるユーザインターフェイス画面300Bの一例を示す模式図である。ユーザインターフェイス画面300Bは、図4のユーザインターフェイス画面300Aのボタン302が押下された場合に表示される。ユーザインターフェイス画面300Bは、対象のセーフティシステムに必要なセーフティ入力機能およびセーフティ出力機能の数の設定を受け付ける。ユーザは、ユーザインターフェイス画面300Bにおいて、セーフティ機能数を入力する。
【0070】
図5を参照して、ユーザインターフェイス画面300Bは、セーフティ機能数の設定を受け付けるグループ308を含む。グループ308は、セーフティ入力機能の数の設定を受け付ける入力ボックス309と、セーフティ出力機能の数の設定を受け付ける入力ボックス310とを含む。
【0071】
ユーザは、ユーザインターフェイス画面300B上で、導入しようとするセーフティシステムに必要なセーフティ入力機能およびセーフティ出力機能の数をそれぞれ設定する。
【0072】
ユーザインターフェイス画面300Bは、進行ダイアログ320を含む。ユーザによる注文処理は4ステップに分割されており、進行ダイアログ320は、それぞれのステップに対応するアイテム表示321,322,323,324を含む。ユーザインターフェイス画面300Bにおいては、アイテム表示321に含まれる、セーフティ機能数の設定を示すサブアイテム表示325がアクティブ化されている。
【0073】
図6は、本実施の形態に従うシステム1において提供されるユーザインターフェイス画面300Cの一例を示す模式図である。ユーザインターフェイス画面300Cは、アイテム表示321に含まれる、セーフティ入力機能の設定を示すサブアイテム表示326が押下された場合に表示される。ユーザインターフェイス画面300Cは、セーフティ入力機能の設定を受け付ける。ユーザは、ユーザインターフェイス画面300Cにおいて、入力側のセーフティ機能を設定する。
【0074】
図6を参照して、ユーザインターフェイス画面300Cは、セーフティ入力機能の設定を受け付ける設定リスト311を含む。設定リスト311は、図5の入力ボックス309に設定されたセーフティ入力機能の数に対応する行を含む。
【0075】
設定リスト311は、セーフティ機能の設定を受け付ける機能列312と、リセット種別の設定を受け付けるリセット種別列313とを含む。
【0076】
ユーザは、各行の機能列312において、必要とするセーフティ入力機能を設定する。設定されるセーフティ機能は、非常停止、セーフティドア、セーフティレーザスキャナといった機能面に着目したものである。すなわち、ユーザインターフェイス画面300Cにおいては、具体的なセーフティ機器を特定する必要はない。
【0077】
ユーザは、各行のリセット種別列313において、対応するセーフティ機能のリセット種別を設定する。リセット種別は、セーフティ入力の値がOFFに変化した後、ONに復帰したときに、ONへの復帰で自動的にリセットされる動作を意味する「オート」と、リセットスイッチが押下されることを条件にリセットされる動作を意味する「マニュアル」とを含む。
【0078】
図7は、本実施の形態に従うシステム1において提供されるユーザインターフェイス画面300Dの一例を示す模式図である。ユーザインターフェイス画面300Dは、アイテム表示321に含まれる、セーフティ出力機能の設定を示すサブアイテム表示327が押下された場合に表示される。ユーザインターフェイス画面300Dは、セーフティ出力機能の設定を受け付ける。ユーザは、ユーザインターフェイス画面300Dにおいて、出力側のセーフティ機能を設定する。
【0079】
図7を参照して、ユーザインターフェイス画面300Dは、セーフティ出力機能の設定を受け付ける設定リスト314を含む。設定リスト314は、図5の入力ボックス310に設定されたセーフティ出力機能の数に対応する行を含む。
【0080】
設定リスト314は、セーフティ機能の設定を受け付ける機能列315と、EDM機能の設定を受け付けるEDM列316とを含む。
【0081】
ユーザは、各行の機能列315において、必要とするセーフティ出力機能を設定する。設定されるセーフティ機能は、セーフティリレー、セーフティドライバといった機能面に着目したものである。すなわち、ユーザインターフェイス画面300Dにおいては、具体的なセーフティ機器を特定する必要はない。
【0082】
また、ユーザは、各行の機能列EDM列316において、対応するセーフティ出力機能に対して、EDM(External Device Monitoring)機能を要求するか否かを設定する。EDM機能は、セーフティ出力および反転状態を常時監視するための機能である。
【0083】
次に、ユーザは、真理値表152の設定および動作確認を行う(Step2)。
【0084】
図8は、本実施の形態に従うシステム1において提供されるユーザインターフェイス画面300Eの一例を示す模式図である。ユーザインターフェイス画面300Eは、アイテム表示322に含まれる、真理値表152の設定を示すサブアイテム表示328が押下された場合に表示される。ユーザインターフェイス画面300Eは、真理値表152の設定を受け付ける。ユーザは、ユーザインターフェイス画面300Eにおいて、真理値表152を設定する。
【0085】
図8を参照して、ユーザインターフェイス画面300Eは、真理値表152の設定を受け付ける設定リスト340を含む。設定リスト340は、セーフティ入力機能341とセーフティ出力機能342とのマトリックスとなっている。1つのセーフティ入力機能341と1つのセーフティ出力機能342との交点である各要素343には、対応するセーフティ入力機能341と対応するセーフティ出力機能342の関係が設定される。設定される関係としては、「停止」と「関連なし」とを含む。すなわち、「停止」が設定されている要素343(セーフティ入力機能とセーフティ出力機能との組み合わせ)には、対応するセーフティ入力機能(セーフティ入力)の値がOFFに変化した場合に、対応するセーフティ出力機能(セーフティ出力)の値がOFF(停止)に変化することを意味する。
【0086】
真理値表152が設定されることで、サーバ装置100は、セーフティロジックを生成する。なお、生成されたセーフティロジックそのものをユーザへ提示しなくてもよい。
【0087】
図9は、本実施の形態に従うシステム1において提供されるユーザインターフェイス画面300Fの一例を示す模式図である。ユーザインターフェイス画面300Fは、アイテム表示322に含まれる、動作確認の実行を示すサブアイテム表示329が押下された場合に表示される。ユーザインターフェイス画面300Fにおいて、設定された真理値表152に基づいて生成されたセーフティロジックに対するシミュレーションによる動作確認が可能である。ユーザは、ユーザインターフェイス画面300Fにおいて、シミュレーションにより動作確認を行う。
【0088】
図9を参照して、ユーザインターフェイス画面300Fは、真理値表152の設定を受け付ける設定リスト340に加えて、セーフティ入力設定ボタン344と、セーフティ出力表示345と、リセットボタン346と、初期化スイッチ347とを含む。
【0089】
セーフティ入力設定ボタン344は、設定リスト340のセーフティ入力機能341の各々に対応付けて配置されている。ユーザがいずれかのセーフティ入力設定ボタン344を押下すると、対応するセーフティ入力機能341(セーフティ入力)の値がOFFに変更される。セーフティ入力機能341の値が変更されることに対応して、生成済のセーフティロジックに従って、セーフティ出力機能342(セーフティ出力)のそれぞれの値が算出される。算出されたそれぞれの値がセーフティ出力表示345に反映される。
【0090】
ユーザは、セーフティ出力表示345の表示内容(ONまたはOFF)と、要素343の設定内容とを比較して、設定通りにセーフティロジックが生成されているか否かを確認する。
【0091】
また、ユーザがリセットボタン346を押下すると、生成済のセーフティロジックに従って、セーフティ出力機能342(セーフティ出力)のそれぞれの値が再算出される。算出されたそれぞれの値がセーフティ出力表示345に反映される。
【0092】
ユーザは、セーフティ出力表示345の表示内容(ONまたはOFF)と、対応するリセットモードとを比較して、設定通りにセーフティロジックが生成されているか否かを確認する。
【0093】
ユーザが初期化スイッチ347を押下すると、すべてのセーフティ入力機能341(セーフティ入力)の値がリセットされる(ONに変更される)。
【0094】
次に、ユーザは、具体的な機器構成を行う(Step3)。
【0095】
図10および図11は、本実施の形態に従うシステム1において提供されるユーザインターフェイス画面300Gの一例を示す模式図である。ユーザインターフェイス画面300Gは、アイテム表示323に含まれる、セーフティ機器(入力機器)の割付を示すサブアイテム表示330が押下された場合に表示される。ユーザインターフェイス画面300Gは、セーフティ機器(入力機器)の割付設定を受け付ける。ユーザは、ユーザインターフェイス画面300Gにおいて、セーフティ機器(入力機器)の割付設定を行う。
【0096】
図10を参照して、ユーザインターフェイス画面300Gは、セーフティ入力機能の割付設定を受け付ける設定リスト350を含む。設定リスト350は、設定されているセーフティ機能を示す機能列351と、設定されているリセット種別を示すリセット種別列352と、割付設定されている機器列353とを含む。
【0097】
ユーザインターフェイス画面300Gは、設定リスト350の各行に対応付けられた設定ボタン354を含む。ユーザが設定ボタン354を押下すると、図11に示すような割付設定ダイアログ360が表示される。
【0098】
図11を参照して、割付設定ダイアログ360は、セーフティ機能を示す機能表示361と、設定種別を選択するプルダウン362と、設定タイプを選択するプルダウン363と、対象のセーフティ機器を一覧表示するリスト364と、選択ボタン365とを含む。
【0099】
ユーザは、プルダウン362を操作して設定種別を選択するとともに、プルダウン363を操作して設定タイプを選択する。なお、設定種別および設定タイプを選択しなくてもよい。
【0100】
リスト364には、選択可能なセーフティ機器がリスト表示される。設定種別および/または設定タイプが選択されることで、表示されるセーフティ機器の候補が絞られる。ユーザは、リスト364に表示されているセーフティ機器を選択し、選択ボタン365を押下すると、選択したセーフティ機能に対するセーフティ機器の割付設定が完了する。
【0101】
図12は、本実施の形態に従うシステム1において提供されるユーザインターフェイス画面300Hの一例を示す模式図である。ユーザインターフェイス画面300Hは、アイテム表示323に含まれる、セーフティ機器(出力機器)の割付を示すサブアイテム表示331が押下された場合に表示される。ユーザインターフェイス画面300Hは、セーフティ機器(出力機器)の割付設定を受け付ける。ユーザは、ユーザインターフェイス画面300Hにおいて、セーフティ機器(出力機器)の割付設定を行う。
【0102】
図12を参照して、ユーザインターフェイス画面300Hは、セーフティ出力機能の割付設定を受け付ける設定リスト355を含む。設定リスト355は、設定されているセーフティ機能を示す機能列356と、設定されているEDM機能の設定を示すEDM列357と、割付設定されている機器列358とを含む。
【0103】
ユーザインターフェイス画面300Hは、設定リスト355の各行に対応付けられた設定ボタン359を含む。ユーザが設定ボタン359を押下すると、図11と同様の割付設定ダイアログが表示される。
【0104】
ユーザは、図11と同様の割付設定ダイアログを操作して、各セーフティ機能に対するセーフティ機器の割付設定を行う。
【0105】
図13は、本実施の形態に従うシステム1において提供されるユーザインターフェイス画面300Iの一例を示す模式図である。ユーザインターフェイス画面300Iは、アイテム表示323に含まれる、機器構成の確認を示すサブアイテム表示332が押下された場合に表示される。ユーザインターフェイス画面300Iは、設定されている機器構成を表示する。
【0106】
図13を参照して、ユーザインターフェイス画面300Iは、設定されている機器構成を模式的に示す機器構成イメージ370と、設定されている機器構成(入力ユニットおよび出力ユニット)の型番などを示すリスト372とを含む。
【0107】
ユーザは、ユーザインターフェイス画面300Iを参照して、意図通りの機器構成が設定されているかを確認する。なお、ユーザは、ユーザインターフェイス画面300Iにおいて、例えば、補修用として、セーフティ機器(入力機器、制御機器、出力機器)を追加することもできる。
【0108】
機器構成の確認後、ユーザは、注文内容の最終確認を行う(Step4)。
【0109】
図14は、本実施の形態に従うシステム1において提供されるユーザインターフェイス画面300Jの一例を示す模式図である。ユーザインターフェイス画面300Jは、アイテム表示324に含まれる、オプションの選択を示すサブアイテム表示333が押下された場合に表示される。ユーザインターフェイス画面300Jは、ハードウェアおよびソフトウェアの注文と併せて注文可能なオプションを表示する。ユーザは、ユーザインターフェイス画面300Jにおいて、オプションを選択する。
【0110】
図14を参照して、ユーザインターフェイス画面300Jは、注文可能なオプション群374を含む。ユーザは、希望するオプションをチェックボックスで選択する。
【0111】
図15は、本実施の形態に従うシステム1において提供されるユーザインターフェイス画面300Kの一例を示す模式図である。ユーザインターフェイス画面300Kは、アイテム表示324に含まれる、注文内容の最終確認を示すサブアイテム表示334が押下された場合に表示される。ユーザは、ユーザインターフェイス画面300Kにおいて、注文内容を最終確認し、注文を行う。
【0112】
図15を参照して、ユーザインターフェイス画面300Kは、一連の設定によって定められた注文内容の一覧を示すリスト376を含む。ユーザは、リスト376を確認した上で、注文を確定する。すると、サーバ装置100は、注文情報158を配送主体20へ送信するとともに、生成されたセーフティロジックを実現するためのセーフティプログラム160を生成する。
【0113】
以上のようなユーザ操作によって、ユーザは、セーフティシステムを導入するために必要なハードウェアおよびソフトウェアを注文できる。
【0114】
(d2:テンプレートを用いた新規注文)
上述の図4に示すユーザインターフェイス画面300Aにおいて、ボタン303が押下されると、予め用意されたテンプレートに沿って、上述の図4図15に示す一連のユーザ操作が実行される。
【0115】
予め用意されたテンプレートは、例えば、対象のセーフティシステムの規模や用途などに応じて、複数用意されていてもよい。いずれかのテンプレートが選択されると、セーフティ機能数などが予め設定された状態でユーザインターフェイス画面が提供される。そのため、ユーザは、一からすべての設定を行う必要がなく、より迅速に注文を行うことができる。
【0116】
(d3:セーフティ機器の拡張)
上述の図4に示すユーザインターフェイス画面300Aにおいて、ボタン305が押下されると、既存のセーフティシステムに含まれるセーフティ機器を追加変更するための処理が実行される。
【0117】
図16は、本実施の形態に従うシステム1において提供されるユーザインターフェイス画面300Lの一例を示す模式図である。ユーザインターフェイス画面300Lは、過去に注文した情報の入力を受け付ける。
【0118】
図16を参照して、ユーザインターフェイス画面300Lは、注文番号を受け付ける入力ボックス380と、アクセスキーを受け付ける入力ボックス382とを含む。ユーザは、注文番号および対応するアクセスキーを入力して、次へのボタン384を押下する。すると、サーバ装置100は、注文情報データベース118(図2)を参照して、対応する注文情報158を抽出する。
【0119】
注文情報データベース118には、過去に出力された注文情報158およびセーフティプログラム160を格納する。注文情報データベース118には、注文番号およびアクセスキーと対応付けて、過去に注文した注文情報158およびセーフティプログラム160(セーフティロジック)が格納されている。
【0120】
サーバ装置100は、抽出した注文情報158の内容を反映して、上述の図5図15に示すユーザインターフェイス画面と同様のインターフェイス画面を提供する。ユーザは、過去の注文情報158(一般的には、現在稼働中のセーフティシステム)から変更または追加したい部分を設定する。すなわち、注文情報データベース118に格納された注文情報158およびセーフティプログラム160は、再利用可能になっている。
【0121】
変更または追加する操作については、上述の新規注文の操作と実質的に同一であるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0122】
(d4:セーフティプログラムの更新)
上述の図4に示すユーザインターフェイス画面300Aにおいて、ボタン306が押下されると、既存のセーフティシステムで運用されているセーフティプログラム(セーフティロジック)の更新が実行される。
【0123】
この場合においても、上述の図16と同様のユーザインターフェイス画面が提供される。ユーザは、注文番号および対応するアクセスキーを入力する。すると、サーバ装置100は、注文情報データベース118(図2)を参照して、対応する注文情報158を抽出する。そして、サーバ装置100は、抽出した注文情報158の内容を反映して、上述の図8および図9に示すユーザインターフェイス画面と同様のインターフェイス画面を提供する。
【0124】
ユーザは、表示される真理値表152に対して、変更または追加を行う。真理値表152の変更または追加が完了すると、サーバ装置100は、変更または追加後の真理値表152に対応するセーフティプログラムを生成して出力する。
【0125】
このように、ユーザは、セーフティプログラム160(セーフティロジック)を事後的に変更または追加できる。
【0126】
<E:処理手順>
次に、本実施の形態に従うシステム1で実行される処理手順の一例について説明する。
【0127】
図17および図18は、本実施の形態に従うシステム1のサーバ装置100が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。図17および図18には、セーフティシステムの導入を支援するための処理手順例を示す。
【0128】
図17および図18に示す各ステップは、1または複数のコンピュータが実行することになるが、典型的には、サーバ装置100のプロセッサ102がプログラムを実行することで実現される。
【0129】
図17および図18を参照して、サーバ装置100は、情報処理装置200からのアクセスを受けると(ステップS100)、初期画面を出力する(ステップS102)。出力される初期画面は、例えば、上述の図4に示されるユーザインターフェイス画面300Aである。
【0130】
既存のセーフティシステムの変更または追加が指示されると(ステップS104において「変更または追加」)、サーバ装置100は、過去に注文された注文情報158を特定するための注文番号およびアクセスキーを受け付けるためのユーザインターフェイス画面を出力する(ステップS106)。例えば、上述の図16に示されるユーザインターフェイス画面300Lである。サーバ装置100は、入力された注文番号およびアクセスキーに基づいて、注文情報データベース118から対応する注文情報158を抽出する(ステップS108)。そして、サーバ装置100は、抽出した注文情報158およびセーフティプログラム160(セーフティロジック)を後続のユーザインターフェイス画面に反映する(ステップS110)。
【0131】
セーフティシステムの新規注文が指示されると(ステップS104において「新規注文」)、ステップS106~S110の処理はスキップされる。
【0132】
続いて、サーバ装置100は、対象のセーフティシステムに必要なセーフティ入力機能およびセーフティ出力機能の数の設定を受け付けるためのユーザインターフェイス画面を出力する(ステップS112)。例えば、上述の図5に示されるユーザインターフェイス画面300Bである。サーバ装置100は、入力されたセーフティ入力機能およびセーフティ出力機能の数を一時的に保持する(ステップS114)。
【0133】
続いて、サーバ装置100は、対象のセーフティシステムに必要なセーフティ入力機能の設定を受け付けるためのユーザインターフェイス画面を出力する(ステップS116)。例えば、上述の図6に示されるユーザインターフェイス画面300Cである。サーバ装置100は、入力されたセーフティ入力機能の設定を一時的に保持する(ステップS118)。
【0134】
続いて、サーバ装置100は、対象のセーフティシステムに必要なセーフティ出力機能の設定を受け付けるためのユーザインターフェイス画面を出力する(ステップS120)。例えば、上述の図7に示されるユーザインターフェイス画面300Dである。サーバ装置100は、入力されたセーフティ出力機能の設定を一時的に保持する(ステップS122)。
【0135】
このように、サーバ装置100は、セーフティシステムに必要なセーフティ入力機能およびセーフティ出力機能の設定を受け付ける。
【0136】
続いて、サーバ装置100は、対象のセーフティシステムに必要な真理値表152の設定を受け付けるためのユーザインターフェイス画面を出力する(ステップS124)。例えば、上述の図8に示されるユーザインターフェイス画面300Eである。このとき、サーバ装置100は、一時的に保持しているセーフティ入力機能およびセーフティ出力機能の設定に基づいて、真理値表152のマトリックスを生成する。そして、サーバ装置100は、入力された真理値表152の設定を一時的に保持する(ステップS126)。
【0137】
このように、サーバ装置100は、セーフティ入力の値と出力されるべきセーフティ出力の値との対応関係を定義した真理値表152を受け付ける。
【0138】
さらに、サーバ装置100は、保持している真理値表152の設定に基づいて、セーフティロジックを生成する(ステップS128)。
【0139】
続いて、サーバ装置100は、生成されたセーフティロジックの動作確認を行うためのユーザインターフェイス画面を出力する(ステップS130)。例えば、上述の図9に示されるユーザインターフェイス画面300Fである。
【0140】
サーバ装置100は、ユーザインターフェイス画面に対してなされるユーザ操作に応じて、生成したセーフティロジックに従って、セーフティ出力の値を算出し(ステップS132)、算出したセーフティ出力の値をユーザインターフェイス画面に反映する(ステップS134)。
【0141】
動作確認が完了すると、サーバ装置100は、対象のセーフティシステムにおける、セーフティ機器(入力機器)の割付設定を受け付けるためのユーザインターフェイス画面を出力する(ステップS136)。例えば、上述の図10に示されるユーザインターフェイス画面300Gである。サーバ装置100は、入力されたセーフティ機器(入力機器)の割付設定を一時的に保持する(ステップS138)。
【0142】
続いて、サーバ装置100は、対象のセーフティシステムにおける、セーフティ機器(出力機器)の割付設定を受け付けるためのユーザインターフェイス画面を出力する(ステップS140)。例えば、上述の図11に示されるユーザインターフェイス画面300Hである。サーバ装置100は、入力されたセーフティ機器(出力機器)の割付設定を一時的に保持する(ステップS142)。
【0143】
続いて、サーバ装置100は、設定されている機器構成を確認のためのユーザインターフェイス画面を出力する(ステップS144)。例えば、上述の図13に示されるユーザインターフェイス画面300Iである。
【0144】
続いて、サーバ装置100は、ユーザが希望するオプションの選択を受け付けるためのユーザインターフェイス画面を出力する(ステップS146)。例えば、上述の図14に示されるユーザインターフェイス画面300Jである。サーバ装置100は、入力されたオプションの選択を一時的に保持する(ステップS148)。
【0145】
続いて、サーバ装置100は、現在の注文内容の最終確認するためのユーザインターフェイス画面を出力する(ステップS150)。例えば、上述の図15に示されるユーザインターフェイス画面300Kである。
【0146】
最終的に、サーバ装置100は、現在の設定に基づいて注文情報158を生成し(ステップS152)、配送主体20へ出力する(ステップS154)。併せて、サーバ装置100は、現在のセーフティロジックに基づいてセーフティプログラム160を生成し(ステップS156)、ユーザへ提供する(ステップS158)。すなわち、サーバ装置100は、セーフティ入力機能およびセーフティ出力機能の設定に基づく注文情報158、および、真理値表152に基づくセーフティプログラムを出力する。
【0147】
以上により、サーバ装置100における処理は終了する。
【0148】
<F:オプション>
次に、提供されるオプションの一例について説明する。なお、以下に説明するオプションのすべてを提供する必要はなく、その一部のみを提供するようにしてもよい。
【0149】
(f1:妥当性確認用プログラム)
国際規格であるIEC62061は、セーフティ関連電気制御システム(SRECS:Safety-related electrical control system)の特定アプリケーションがファンクショナルセーフティ要求事項を満たすことを検査によって確認することを要求する。このようなファンクショナルセーフティ要求事項を満たすことを検査によって確認する手順を妥当性確認(validation)と称す。
【0150】
本実施の形態に従うサーバ装置100が提供するセーフティプログラム160は、制御機器(セーフティコントロールユニット)にインストールされた上で、妥当性確認を行った上で、通常稼働となる。
【0151】
このように、セーフティプログラム160が実行されるセーフティシステムの妥当性確認を行うための妥当性確認用プログラム(テストプログラム)をセーフティプログラム160に併せて提供するようにしてもよい。このようなテストプログラムを用いることで、妥当性確認をより効率的に行うことができる。
【0152】
(f2:妥当性確認済プログラム生成サービス)
上述したように、セーフティプログラム160は、制御機器(セーフティコントロールユニット)にインストールされた上で、妥当性確認を行う必要がある。そのため、妥当性確認が完了するまでは、セーフティコントロールユニットを通常稼働させないとともに、妥当性確認が完了した後には、妥当性確認が完了しているセーフティプログラム160であることを証明できる仕組みを用意してもよい。
【0153】
例えば、メモリカードなどの記憶媒体に格納されたセーフティプログラム160をセーフティコントロールユニットに提供した後、妥当性確認が完了したことが明示的にセーフティコントロールユニットに対して入力されたことをもって、当該セーフティプログラム160に基づく通常稼働が開始させるような仕組みを提供してもよい。この場合には、妥当性確認の完了を担保するためのデータおよび/またはプログラムをメモリカードに格納するようにしてもよいし、セーフティコントロールユニットのシステムで実現してもよい。
【0154】
さらに、妥当性確認が完了すると、当該妥当性確認の責任者の署名をセーフティプログラム160に関連付けてサーバ装置100で管理するようにしてもよい。
【0155】
あるいは、事後的に妥当性確認の責任者の署名を受領することを条件として、インストールすることで通常可能な形式でセーフティプログラム160をユーザへ提供するようにしてもよい。
【0156】
このように、妥当性確認をより容易化するためのサービスをユーザへ提供するようにしてもよい。
【0157】
(f3:I/O機器の配線図)
セーフティシステムを導入するためには、セーフティ入力ユニットおよび/またはセーフティ出力ユニットと、セーフティデバイス(セーフティスイッチ、ライトカーテン、セーフティリレーなど)とを電気的に接続する必要がある。
【0158】
このような電気的な接続を行うための手順書として、I/O機器の配線図を提供するようにしてもよい。特に、セーフティシステムにおいては、EDM機能やフィードバック機能なども実装されており、通常のコントロールシステムに比較して、より複雑な配線が必要になることもある。
【0159】
そのため、セーフティ入力ユニットおよび/またはセーフティ出力ユニットの露出面に設けられた端子および接続関係を視覚的に把握できる配線図をユーザへ提供するようにしてもよい。
【0160】
(f4:妥当性確認結果シート)
上述したような妥当性確認を行う際に必要となる結果シートを提供するようにしてもよい。結果シートには、妥当性確認に用いられるテストケース(テストシナリオ)が定義されており、各テストケースでの結果を入力できるようになっている。
【0161】
各テストケースでの結果に基づいて、妥当性確認を行うことができる。妥当性確認の責任者は、結果が入力された結果シートに基づいて、妥当性確認の完了を判断するようにしてもよい。
【0162】
このように、セーフティプログラム160が実行されるセーフティシステムの妥当性確認を行うためのドキュメントをセーフティプログラムに併せて提供するようにしてもよい。
【0163】
<G:変形例>
上述した実施の形態においては、以下のような任意の変形が可能である。なお、以下の変形例は、任意に組み合わせることができる。
【0164】
(g1:提供形態)
上述の説明においては、サーバ装置100がウェブサーバとして機能することで、情報処理装置200で実行されるブラウザアプリケーションを介して、セーフティシステムを導入するための注文などを行うサービスが提供される例を示したが、これに限らず任意の形態でサービスを提供できる。
【0165】
例えば、情報処理装置200に専用のアプリケーションプログラムをインストールし、当該アプリケーションプログラムが上述のサービスを提供するようにしてもよい。あるいは、一部の機能が専用のアプリケーションプログラムで提供されるようにしてもよい。
【0166】
このように、本実施の形態に従う処理は、どのような形態で実現されてもよい。
【0167】
(g2:動作確認)
上述の説明においては、セーフティロジックの動作確認の一例として、ユーザがセーフティ入力の値をON/OFFすることで生じる各セーフティ出力の値を示す構成を例示した。これに限らず、動作確認をより容易に行えるような表現を採用してもよい。
【0168】
例えば、セーフティ入力の値を予め定められたルールで変化させるとともに、当該変化に応じて算出されるセーフティ出力の値の変化をグラフで表現してもよい。あるいは、セーフティ入力およびセーフティ出力に対応するセーフティ機能のアニメーション表示を行ってもよい。
【0169】
動作確認のためのシミュレータは、サーバ装置100に実装されてもよいし、サーバ装置100とは別のコンピューティングリソース(例えば、クラウド環境に用意された仮想マシンなど)を用いて実装されてもよい。
【0170】
また、グラフ表示やアニメーション表示は、ウェブ上の簡易的なスクリプトを用いて実現されてもよい。
【0171】
また、動作確認に加えて、リアクションタイムなどの性能を確認できるようにしてもよい。このような性能を確認できることで、必要なセーフティ距離などをより容易に設計できる。
【0172】
(g3:設定手順)
上述の説明においては、セーフティ機能およびセーフティロジック(真理値表)を設定した後に、機器構成を設定する手順となっているが、これ以外の手順であってもよい。例えば、予め希望する機器構成が分かっている場合には、先に機器構成(機器構成によりセーフティ機能は一意に決定される)を設定した上で、セーフティロジック(真理値表)を設定するようにしてもよい。
【0173】
あるいは、セーフティロジック(真理値表)を設定している段階で、必要なセーフティ機能あるいは機器構成を並行して設定するようにしてもよい。
【0174】
このように、セーフティシステムを導入するために必要な設定は、どのような手順で行われてもよい。
【0175】
(g4:セーフティプログラムの提供)
上述の説明において、セーフティプログラム160は、配送主体20とは独立してユーザへ提供されるが、これに限らず、配送主体20が配送する商品の一部に含まれていてもよい。例えば、セーフティプログラム160を格納したメモリカードなどの記憶媒体を配送される商品に同梱しておいてもよいし、配送されるセーフティコントロールユニットにセーフティプログラムをインストールしておいてもよい。
【0176】
<H.付記>
上述したような本実施の形態は、以下のような技術思想を含む。
【0177】
[構成1]
セーフティシステムの導入を支援するためのシステム(1)であって、
前記セーフティシステムに必要なセーフティ入力機能およびセーフティ出力機能の設定を受け付ける第1設定部(134)と、
セーフティ入力の値と出力されるべきセーフティ出力の値との対応関係を定義した真理値表(152)を受け付ける第2設定部(136)と、
前記セーフティ入力機能および前記セーフティ出力機能の設定に基づく注文情報(158)、および、前記真理値表に基づくセーフティプログラム(160)を出力する出力部(142)とを備える、システム。
【0178】
[構成2]
前記セーフティ入力機能および前記セーフティ出力機能の設定に対応付けられるセーフティ機器を決定する決定部(140)をさらに備え、
前記出力部は、前記セーフティ機器に基づいて前記注文情報を出力する、構成1に記載のシステム。
【0179】
[構成3]
前記第2設定部は、前記セーフティ入力機能および前記セーフティ出力機能の設定に基づいて、前記真理値表の入力を受け付けるためのマトリックス(340)を生成する、構成1または2に記載のシステム。
【0180】
[構成4]
前記真理値表に対応するセーフティロジックを動作確認するためのシミュレータ(138)をさらに備える、構成1~3のいずれか1項に記載のシステム。
【0181】
[構成5]
前記注文情報は、前記注文情報に従って商品を配送する配送主体(20)へ送信される、構成1~4のいずれか1項に記載のシステム。
【0182】
[構成6]
前記出力部は、前記配送主体とは独立して、前記セーフティプログラムをユーザへ提供する、構成5に記載のシステム。
【0183】
[構成7]
前記出力部は、前記セーフティプログラムが実行されるセーフティシステムの妥当性を確認するためのプログラムおよびドキュメントのうち少なくとも一方をさらに出力する、構成1~6のいずれか1項に記載のシステム。
【0184】
[構成8]
過去に出力された前記注文情報および前記セーフティプログラムを格納するデータベース(118)をさらに備え、
前記データベースに格納された前記注文情報および前記セーフティプログラムは、再利用可能になっている、構成1~7のいずれか1項に記載のシステム。
【0185】
[構成9]
前記第1設定部、前記第2設定部、および、前記出力部は、情報処理装置からアクセス可能なサーバ装置(100)に設けられている、構成1~7のいずれか1項に記載のシステム。
【0186】
[構成10]
セーフティシステムの導入を支援するための1または複数のコンピュータ(100)が実行する方法であって、
前記セーフティシステムに必要なセーフティ入力機能およびセーフティ出力機能の設定を受け付けるステップ(S112~S122)と、
セーフティ入力の値と出力されるべきセーフティ出力の値との対応関係を定義した真理値表を受け付けるステップ(S124~S126)と、
前記セーフティ入力機能および前記セーフティ出力機能の設定に基づく注文情報、および、前記真理値表に基づくセーフティプログラムを出力するステップ(S152~S158)とを備える、方法。
【0187】
<I.利点>
本実施の形態によれば、ユーザは、必要な情報を設定することで、セーフティシステムを導入するために必要なソフトウェアだけではなく、ハードウェアについても容易に取得できる。これによって、よりスムーズにセーフティシステムの構築できる。
【0188】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0189】
1 システム、10 生産現場、20 配送主体、50 セーフティ機器、100 サーバ装置、102 プロセッサ、104 メインメモリ、106 入力部、108 出力部、110 ストレージ、111 OS、112 ウェブサーバプログラム、113 プログラム、114 機器構成決定プログラム、115 ロジック生成プログラム、116 シミュレーションプログラム、117 コンポーネントデータベース、118 注文情報データベース、120 光学ドライブ、122 記憶媒体、124 ネットワークインターフェイス、126 プロセッサバス、130 ウェブサーバ、132 モジュール、134 セーフティ機能決定モジュール、136 ロジック生成モジュール、138 シミュレータ、140 機器構成決定モジュール、142 出力モジュール、150 セーフティ機能情報、152 真理値表、154 セーフティロジック、156 機器構成情報、158 注文情報、160 セーフティプログラム、200 情報処理装置、300A,300B,300C,300D,300E,300F,300G,300H,300I,300J,300K,300L ユーザインターフェイス画面、301,304,308 グループ、302,303,305,306,384 ボタン、309,310,380,382 入力ボックス、311,314,340,350,355 設定リスト、312,315,351,356 機能列、313,352 リセット種別列、316,357 EDM列、320 進行ダイアログ、321,322,323,324 アイテム表示、325,326,327,328,329,330,331,332,333,334 サブアイテム表示、341 セーフティ入力機能、342 セーフティ出力機能、343 要素、344 セーフティ入力設定ボタン、345 セーフティ出力表示、346 リセットボタン、347 初期化スイッチ、353,358 機器列、354,359 設定ボタン、360 割付設定ダイアログ、361 機能表示、362,363 プルダウン、364,372,376 リスト、365 選択ボタン、370 機器構成イメージ、374 オプション群。
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