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特開2023-151846動画データベース生成装置、学習支援装置、動画データベース生成方法、学習支援方法、プログラム
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  • 特開-動画データベース生成装置、学習支援装置、動画データベース生成方法、学習支援方法、プログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023151846
(43)【公開日】2023-10-16
(54)【発明の名称】動画データベース生成装置、学習支援装置、動画データベース生成方法、学習支援方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/20 20120101AFI20231005BHJP
   G09B 5/02 20060101ALI20231005BHJP
   H04N 21/258 20110101ALI20231005BHJP
   H04N 21/83 20110101ALI20231005BHJP
【FI】
G06Q50/20
G09B5/02
H04N21/258
H04N21/83
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022061692
(22)【出願日】2022-04-01
(71)【出願人】
【識別番号】506142716
【氏名又は名称】株式会社Z会
(74)【代理人】
【識別番号】100121706
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128705
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 幸雄
(74)【代理人】
【識別番号】100147773
【弁理士】
【氏名又は名称】義村 宗洋
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 淳
(72)【発明者】
【氏名】上田 倫也
【テーマコード(参考)】
2C028
5C164
5L049
【Fターム(参考)】
2C028BB04
2C028BC02
2C028BD01
5C164MB01P
5C164SC11P
5C164SD11S
5C164YA11
5L049CC34
(57)【要約】
【課題】効率的に短時間でユーザの学習を支援する動画を記録した動画データベースを生成することができる動画データベース生成装置を提供する。
【解決手段】1つの問題、または1つの要点を解答・解説する動画のIDと、動画の分かりやすさをユーザが評価したデータであり、動画のIDと対応するデータであるスコア算出用データを取得するスコア算出用データ取得部と、スコア算出用データに基づいて動画の分かりやすさを評価するスコアである評価スコアを算出する評価スコア算出部と、問題の単元、または解き方に関するタグであり、動画のIDと対応するタグを取得するタグ取得部と、動画のIDと、これに対応する評価スコアと、これらに対応するタグを、対応付けて記憶する動画データベースを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つの問題、または1つの要点を解答・解説する動画のIDと、前記動画の分かりやすさをユーザが評価したデータであり、前記動画のIDと対応するデータであるスコア算出用データを取得するスコア算出用データ取得部と、
前記スコア算出用データに基づいて前記動画の分かりやすさを評価するスコアである評価スコアを算出する評価スコア算出部と、
問題の単元、または解き方に関するタグであり、前記動画のIDと対応するタグを取得するタグ取得部と、
前記動画のIDと、これに対応する前記評価スコアと、これらに対応する前記タグを、対応付けて記憶する動画データベースを含む
動画データベース生成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の動画データベース生成装置であって、
前記スコア算出用データは、
該当の動画に対するユーザからの肯定的な評価ワードに基づくデータである
動画データベース生成装置。
【請求項3】
請求項1に記載の動画データベース生成装置であって、
前記スコア算出用データは、
ユーザが該当の動画を視聴した後に実施された確認テストにおけるユーザの得点に基づくデータである
動画データベース生成装置。
【請求項4】
請求項1に記載の動画データベース生成装置であって、
前記スコア算出用データは、
該当の動画を視聴中のユーザが動画視聴の途中で離脱したか否か、または動画の再生を中断したか否かに基づくデータである
動画データベース生成装置。
【請求項5】
問題文とその解答文・解説文をデータとし、問題文に示された問題の単元、または解き方を表すタグをラベルとした教師データにより学習されたモデルを記憶するモデル記憶部と、
1つの問題、または1つの要点を解答・解説する動画のIDと、前記動画の分かりやすさを評価したスコアである評価スコアと、前記動画で解答・解説された問題の単元、または解き方に関するタグを、対応付けて記憶する動画データベースと、
問題文とその解答文・解説文を取得する問題取得部と、
取得した問題文とその解答文・解説文、および前記モデルに基づいて、取得した問題文に対応する前記タグを抽出するタグ抽出部と、
抽出した前記タグとの類似度が所定値以上であるタグを有し、前記評価スコアが所定値以上である動画を抽出する動画抽出部を含む
学習支援装置。
【請求項6】
請求項5に記載の学習支援装置であって、
前記評価スコアは、
該当の動画に対するユーザからの肯定的な評価ワードに基づくデータであるスコア算出用データに基づいて算出される
学習支援装置。
【請求項7】
請求項5に記載の学習支援装置であって、
前記評価スコアは、
ユーザが該当の動画を視聴した後に実施された確認テストにおけるユーザの得点に基づくデータであるスコア算出用データに基づいて算出される
学習支援装置。
【請求項8】
請求項5に記載の学習支援装置であって、
前記評価スコアは、
該当の動画を視聴中のユーザが動画視聴の途中で離脱したか否か、または動画の再生を中断したか否かに基づくデータであるスコア算出用データに基づいて算出される
学習支援装置。
【請求項9】
動画データベース生成装置が実行する動画データベース生成方法であって、
1つの問題、または1つの要点を解答・解説する動画のIDと、前記動画の分かりやすさをユーザが評価したデータであり、前記動画のIDと対応するデータであるスコア算出用データを取得するステップと、
前記スコア算出用データに基づいて前記動画の分かりやすさを評価するスコアである評価スコアを算出するステップと、
問題の単元、または解き方に関するタグであり、前記動画のIDと対応するタグを取得するステップと、
前記動画のIDと、これに対応する前記評価スコアと、これらに対応する前記タグを、対応付けて記憶するステップを含む
動画データベース生成方法。
【請求項10】
問題文とその解答文・解説文をデータとし、問題文に示された問題の単元、または解き方を表すタグをラベルとした教師データにより学習されたモデルを記憶するモデル記憶部と、
1つの問題、または1つの要点を解答・解説する動画のIDと、前記動画の分かりやすさを評価したスコアである評価スコアと、前記動画で解答・解説された問題の単元、または解き方に関するタグを、対応付けて記憶する動画データベースを用い、
学習支援装置が実行する学習支援方法であって、
問題文とその解答文・解説文を取得するステップと、
取得した問題文とその解答文・解説文、および前記モデルに基づいて、取得した問題文に対応する前記タグを抽出するステップと、
抽出した前記タグとの類似度が所定値以上であるタグを有し、前記評価スコアが所定値以上である動画を抽出するステップを含む
学習支援方法。
【請求項11】
コンピュータを請求項1に記載の動画データベース生成装置として機能させるプログラム。
【請求項12】
コンピュータを請求項5に記載の学習支援装置として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画データベース生成装置、学習支援装置、動画データベース生成方法、学習支援方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
効率的な学習を支援することができる学習支援装置に関する従来技術として例えば特許文献1が開示されている。
【0003】
特許文献1の学習支援装置は、複数の学習者によるテスト項目への解答を収集する収集部と、収集した複数の学習者の解答を記憶する記憶部と、複数の学習者の解答に基づき、テスト項目の項目特性を分析する分析部と、分析した項目特性に応じて復習問題を送信する送信部とを備える。特許文献1の学習支援装置は、項目特性に係る分析結果に応じて復習問題を送信することで、効率的な学習を支援することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-205354号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、出来るだけ効率的に短時間でユーザが不得意としているポイントをおさらいしたい場合に、復習問題の演習を促すことは必ずしも適切ではない。
【0006】
そこで本発明では、効率的に短時間でユーザの学習を支援する動画を記録した動画データベースを生成することができる動画データベース生成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の動画データベース生成装置は、スコア算出用データ取得部と、評価スコア算出部と、タグ取得部と、動画データベースを含む。
【0008】
スコア算出用データ取得部は、1つの問題、または1つの要点を解答・解説する動画のIDと、動画の分かりやすさをユーザが評価したデータであり、動画のIDと対応するデータであるスコア算出用データを取得する。評価スコア算出部は、スコア算出用データに基づいて動画の分かりやすさを評価するスコアである評価スコアを算出する。タグ取得部は、問題の単元、または解き方に関するタグであり、動画のIDと対応するタグを取得する。動画データベースは、動画のIDと、これに対応する評価スコアと、これらに対応するタグを、対応付けて記憶する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の動画データベース生成装置によれば、効率的に短時間でユーザの学習を支援する動画を記録した動画データベースを生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施例1の動画データベース生成装置の機能構成を示すブロック図。
図2】実施例1の動画データベース生成装置の動作を示すフローチャート。
図3】評価スコア算出方法の具体例を示す図。
図4】動画データベースに記憶される動画ID、タグ、評価スコアの例を示す図。
図5】実施例2の学習支援装置の機能構成を示すブロック図。
図6】実施例2の学習支援装置の動作を示すフローチャート。
図7】モデルの学習に用いる教師データを説明する図。
図8】コンピュータの機能構成例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
【実施例0012】
以下、図1を参照して実施例1の動画データベース生成装置の機能構成を説明する。同図に示すように本実施例の動画データベース生成装置1は、スコア算出用データ取得部11と、評価スコア算出部12と、タグ取得部13と、動画データベース10Aを含む構成である。
【0013】
以下、図2を参照して各構成要件の動作を説明する。
【0014】
<スコア算出用データ取得部11>
スコア算出用データ取得部11は、1つの問題、または1つの要点を解答・解説する動画のIDと、動画の分かりやすさをユーザが評価したデータであり、動画のIDと対応するデータであるスコア算出用データを取得する(S11)。
【0015】
≪動画≫
上述の動画は、1つの問題、または1つの要点を解答・解説の対象とした比較的短いものを想定している。動画を短く構成することにより、これを視聴したユーザは短時間で効率的に該当単元の復習、おさらいをすることができる。動画は、例えば1コマの授業内容を記録した動画(1時間~2時間の内容)を、人手で問題ごとに区分して分割したものであってもよい。
【0016】
≪スコア算出用データ≫
上述の動画の分かりやすさをユーザが評価したデータである。評価の仕方は直接的であっても間接的であってもよい。直接評価の例として、図3の上段に示すように、該当の動画に対してユーザからユーザ端末などを介して入力された肯定的な評価ワード(「わかった」、「いいね」、「〇」など)を動画の該当時刻に紐づけて記録しておくものとし、1つの動画に付与されている肯定的な評価ワードの総数や、1つの動画に付与されている評価ワード全体(肯定的、否定的、その他を含む)に占める肯定的な評価ワードの割合などをスコア算出用データとして用いることができる。
【0017】
また同図の中段に示すように、ユーザが該当の動画を視聴した後に実施した確認テストなどにおけるユーザの得点の平均値、得点が所定の閾値を超えているユーザの数、割合などをスコア算出用データとして用いることができる。確認テストの得点は、動画が分かりやすかったか否かをユーザが間接的に評価した結果と捉えることができる。
【0018】
また同図の下段に示すように、該当の動画を視聴中のユーザが動画視聴の途中で離脱したか否か、または動画の再生を中断したか否か、その数または割合などをスコア算出用データとして用いることができる。動画視聴の途中での離脱、再生中断は、動画が分かりにくかった、役に立たなかった、などの否定的評価をユーザが間接的に示したものと捉えることができる。
【0019】
<評価スコア算出部12>
評価スコア算出部12は、スコア算出用データに基づいて動画の分かりやすさを評価するスコアである評価スコアを算出する(S12)。例えば評価スコアは100点満点としてもよいし、N段階評価(Nは2以上の整数)としてもよい。図3の上段に示す例の場合、肯定的な評価ワードが一つ付与されるたびにスコアを加算してもよい。評価ワード全体に占める肯定的な評価ワードの割合を用いる場合、当該割合を100分率としたものをそのまま評価スコア(100点満点)として用いてもよいし、当該割合を100分率としたものに補正係数を乗算して評価スコア(100点満点)としてもよい。N段階評価の場合も同様である。
【0020】
同図の中段に示す例の場合も同様に、ユーザが該当の動画を視聴した後に実施した確認テストなどにおけるユーザの得点の平均値をそのまま評価スコア(100点満点)として用いてもよいし、当該平均値に補正係数を乗算して評価スコア(100点満点)としてもよい。また、得点が所定の閾値を超えているユーザの人数一人につき所定のスコアを加算する方式でもよいし、得点が所定の閾値を超えているユーザの割合を100分率としたもの、またはこれに補正係数を乗算したものを評価スコア(100点満点)としてもよい。N段階評価の場合も同様である。
【0021】
同図の下段に示す例の場合も同様に、動画視聴の途中で離脱、中断しなかったユーザの人数、その割合などを評価スコアに用いることができる。N段階評価の場合も同様である。
【0022】
<タグ取得部13>
タグ取得部13は、問題の単元、または解き方に関するタグであり、動画のIDと対応するタグを取得する(S13)。タグは、動画のIDに対応付けて、例えば人手で一つずつ予め付与しておけばよい。図4にタグの例を示す。同図に示すように、数学の問題の単元を表すタグとして、「#単元、積分」、「#単元、数列」、「#単元、確率」などのタグを付けることができる。また、大きな単元の中に存在するより狭い範囲の単元を示したい場合、同図に例示したように、「#単元、回転体の体積」、「#単元、隣接3項間の漸化式」、「#単元、サイコロの問題」などのタグを付けることができる。さらに該当の問題に適した解き方のタグとして、「#解き方、パップスギュルダン」、「#解き方、特性方程式の解に1を含む場合の漸化式の変形」、「#解き方、余事象の確率を利用」などのタグを付すことができる。
【0023】
<動画データベース10A>
動画データベース10Aは、動画のIDと、これに対応する評価スコアと、これらに対応するタグを、対応付けて記憶する。図4に動画データベース10Aに記憶されるデータの構成例を示す。
【0024】
本実施例の動画データベース生成装置1によれば、1つの問題、または1つの要点を解答・解説する動画のそれぞれに対し、問題の単元、または解き方に関するタグと、動画の分かりやすさを評価するスコアである評価スコアが紐付けられた動画データベースを生成することができるため、当該動画データベースを用いて、ユーザが所望する単元、または解き方に関する動画であって、ユーザ間で分かりやすいと直接または間接に評価されている動画を簡単に検索することができるため、効率的かつ短時間でユーザの学習を支援することができる。
【0025】
動画データベースの典型的な利用方法として、前回の授業の宿題として出された演習問題のうち、クラス内の多くの学生がつまずいた演習問題の単元、または解き方に関する動画をタグに基づいてサーチし、サーチされた動画のうち評価スコアが高い動画を、次回の授業の冒頭に再生し、クラスの学生全体に対して短時間のおさらい(復習)を促す、といった利用方法が考えられる。
【実施例0026】
以下、図5を参照して実施例2の学習支援装置の機能構成を説明する。同図に示すように本実施例の学習支援装置2は、モデル記憶部20Aと、動画データベース20Bと、問題取得部21と、タグ抽出部22と、動画抽出部23を含む構成である。
【0027】
以下、図6を参照して各構成要件の動作を説明する。
【0028】
<モデル記憶部20A>
モデル記憶部20Aは、問題文とその解答文・解説文をデータとし、問題文に示された問題の単元、または解き方を表すタグをラベルとした教師データにより学習されたモデルを記憶する。図7に示すように、教師データは、大量の問題文とその解答文・解説文と対応するラベル(タグ)からなる。
【0029】
このモデルは、問題文とその解答文・解説文を入力データとして、タグ(単元、または解き方)をラベルとして出力するモデルである。モデルとしてニューラルネットワークモデルなどを用いることができる。
【0030】
<動画データベース20B>
動画データベース20Bは、1つの問題、または1つの要点を解答・解説する動画のIDと、動画の分かりやすさを評価したスコアである評価スコアと、動画で解答・解説された問題の単元、または解き方に関するタグを、対応付けて記憶する。
【0031】
例えば、評価スコアは、該当の動画に対するユーザからの肯定的な評価ワードに基づくデータであるスコア算出用データに基づいて算出してもよい(図3の上段およびこれに対応する説明を参照)。
【0032】
また、例えば評価スコアは、ユーザが該当の動画を視聴した後に実施された確認テストにおけるユーザの得点に基づくデータであるスコア算出用データに基づいて算出してもよい(図3の中段およびこれに対応する説明を参照)。
【0033】
また、例えば評価スコアは、該当の動画を視聴中のユーザが動画視聴の途中で離脱したか否か、または動画の再生を中断したか否かに基づくデータであるスコア算出用データに基づいて算出してもよい(図3の下段およびこれに対応する説明を参照)。
【0034】
<問題取得部21>
問題取得部21は、問題文とその解答文・解説文を取得する(S21)。ステップS21で取得される問題文等については、一般的にはタグが未だ付与されていない問題文等である。ここで取得される問題文等の典型的な例として、前回の授業の宿題として出された演習問題の問題文とその解答文・解説文などが考えられる。
【0035】
<タグ抽出部22>
タグ抽出部22は、取得した問題文とその解答文・解説文、およびモデルに基づいて、取得した問題文等に対応するタグを抽出する(S22)。
【0036】
<動画抽出部23>
動画抽出部23は、抽出したタグとの類似度が所定値以上であるタグを有し、評価スコアが所定値以上である動画を抽出する(S23)。
【0037】
本実施例の学習支援装置2によれば、ステップS21で取得した問題に対するタグ(単元、解き方)との類似度が高く、評価スコアが高い動画を抽出することができる。すなわち、ステップS21で取得した問題の類題(あるいは同一の問題)に対して、ユーザの間で分かりやすいと評価されている動画であって、1つの問題、または1つの要点を解答・解説するのみの比較的短い時間で視聴できる動画を抽出し、ユーザに視聴させることができるため、効率的かつ短時間でユーザの学習を支援することができる。
【0038】
<補記>
本発明の装置は、例えば単一のハードウェアエンティティとして、キーボードなどが接続可能な入力部、液晶ディスプレイなどが接続可能な出力部、ハードウェアエンティティの外部に通信可能な通信装置(例えば通信ケーブル)が接続可能な通信部、CPU(Central Processing Unit、キャッシュメモリやレジスタなどを備えていてもよい)、メモリであるRAMやROM、ハードディスクである外部記憶装置並びにこれらの入力部、出力部、通信部、CPU、RAM、ROM、外部記憶装置の間のデータのやり取りが可能なように接続するバスを有している。また必要に応じて、ハードウェアエンティティに、CD-ROMなどの記録媒体を読み書きできる装置(ドライブ)などを設けることとしてもよい。このようなハードウェア資源を備えた物理的実体としては、汎用コンピュータなどがある。
【0039】
ハードウェアエンティティの外部記憶装置には、上述の機能を実現するために必要となるプログラムおよびこのプログラムの処理において必要となるデータなどが記憶されている(外部記憶装置に限らず、例えばプログラムを読み出し専用記憶装置であるROMに記憶させておくこととしてもよい)。また、これらのプログラムの処理によって得られるデータなどは、RAMや外部記憶装置などに適宜に記憶される。
【0040】
ハードウェアエンティティでは、外部記憶装置(あるいはROMなど)に記憶された各プログラムとこの各プログラムの処理に必要なデータが必要に応じてメモリに読み込まれて、適宜にCPUで解釈実行・処理される。その結果、CPUが所定の機能(上記、…部、…手段などと表した各構成要件)を実現する。
【0041】
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。また、上記実施形態において説明した処理は、記載の順に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されるとしてもよい。
【0042】
既述のように、上記実施形態において説明したハードウェアエンティティ(本発明の装置)における処理機能をコンピュータによって実現する場合、ハードウェアエンティティが有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記ハードウェアエンティティにおける処理機能がコンピュータ上で実現される。
【0043】
上述の各種の処理は、図8に示すコンピュータの記録部10020に、上記方法の各ステップを実行させるプログラムを読み込ませ、制御部10010、入力部10030、出力部10040などに動作させることで実施できる。
【0044】
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。具体的には、例えば、磁気記録装置として、ハードディスク装置、フレキシブルディスク、磁気テープ等を、光ディスクとして、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD-RAM(Random Access Memory)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD-R(Recordable)/RW(ReWritable)等を、光磁気記録媒体として、MO(Magneto-Optical disc)等を、半導体メモリとしてEEP-ROM(Electrically Erasable and Programmable-Read Only Memory)等を用いることができる。
【0045】
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD-ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
【0046】
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
【0047】
また、この形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、ハードウェアエンティティを構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-06-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つの問題、または1つの要点を解答・解説する動画のIDと、前記動画の分かりやすさをユーザが評価したデータであり、該当の動画に対するユーザからの肯定的な評価ワードに基づくデータであり、前記動画のIDと対応するデータであるスコア算出用データを取得するスコア算出用データ取得部と、
前記スコア算出用データに基づいて前記動画の分かりやすさを評価するスコアである評価スコアを算出する評価スコア算出部と、
問題の単元、または解き方に関するタグであり、前記動画のIDと対応するタグを取得するタグ取得部と、
前記動画のIDと、これに対応する前記評価スコアと、これらに対応する前記タグを、対応付けて記憶する動画データベースを含む
動画データベース生成装置。
【請求項2】
1つの問題、または1つの要点を解答・解説する動画のIDと、前記動画の分かりやすさをユーザが評価したデータであり、ユーザが該当の動画を視聴した後に実施された確認テストにおけるユーザの得点に基づくデータであり、前記動画のIDと対応するデータであるスコア算出用データを取得するスコア算出用データ取得部と、
前記スコア算出用データに基づいて前記動画の分かりやすさを評価するスコアである評価スコアを算出する評価スコア算出部と、
問題の単元、または解き方に関するタグであり、前記動画のIDと対応するタグを取得するタグ取得部と、
前記動画のIDと、これに対応する前記評価スコアと、これらに対応する前記タグを、対応付けて記憶する動画データベースを含む
動画データベース生成装置。
【請求項3】
1つの問題、または1つの要点を解答・解説する動画のIDと、前記動画の分かりやすさをユーザが評価したデータであり、該当の動画を視聴中のユーザが動画視聴の途中で離脱したか否か、または動画の再生を中断したか否かに基づくデータであり、前記動画のIDと対応するデータであるスコア算出用データを取得するスコア算出用データ取得部と、
前記スコア算出用データに基づいて前記動画の分かりやすさを評価するスコアである評価スコアを算出する評価スコア算出部と、
問題の単元、または解き方に関するタグであり、前記動画のIDと対応するタグを取得するタグ取得部と、
前記動画のIDと、これに対応する前記評価スコアと、これらに対応する前記タグを、対応付けて記憶する動画データベースを含む
動画データベース生成装置。
【請求項4】
問題文とその解答文・解説文をデータとし、問題文に示された問題の単元、または解き方を表すタグをラベルとした教師データにより学習されたモデルを記憶するモデル記憶部と、
1つの問題、または1つの要点を解答・解説する動画のIDと、前記動画の分かりやすさを評価したスコアである評価スコアと、前記動画で解答・解説された問題の単元、または解き方に関するタグを、対応付けて記憶する動画データベースと、
問題文とその解答文・解説文を取得する問題取得部と、
取得した問題文とその解答文・解説文、および前記モデルに基づいて、取得した問題文に対応する前記タグを抽出するタグ抽出部と、
抽出した前記タグとの類似度が所定値以上であるタグを有し、前記評価スコアが所定値以上である動画を抽出する動画抽出部を含む
学習支援装置。
【請求項5】
請求項4に記載の学習支援装置であって、
前記評価スコアは、
該当の動画に対するユーザからの肯定的な評価ワードに基づくデータであるスコア算出用データに基づいて算出される
学習支援装置。
【請求項6】
請求項4に記載の学習支援装置であって、
前記評価スコアは、
ユーザが該当の動画を視聴した後に実施された確認テストにおけるユーザの得点に基づくデータであるスコア算出用データに基づいて算出される
学習支援装置。
【請求項7】
請求項4に記載の学習支援装置であって、
前記評価スコアは、
該当の動画を視聴中のユーザが動画視聴の途中で離脱したか否か、または動画の再生を中断したか否かに基づくデータであるスコア算出用データに基づいて算出される
学習支援装置。
【請求項8】
動画データベース生成装置が実行する動画データベース生成方法であって、
1つの問題、または1つの要点を解答・解説する動画のIDと、前記動画の分かりやすさをユーザが評価したデータであり、該当の動画に対するユーザからの肯定的な評価ワードに基づくデータであり、前記動画のIDと対応するデータであるスコア算出用データを取得するステップと、
前記スコア算出用データに基づいて前記動画の分かりやすさを評価するスコアである評価スコアを算出するステップと、
問題の単元、または解き方に関するタグであり、前記動画のIDと対応するタグを取得するステップと、
前記動画のIDと、これに対応する前記評価スコアと、これらに対応する前記タグを、対応付けて記憶するステップを含む
動画データベース生成方法。
【請求項9】
動画データベース生成装置が実行する動画データベース生成方法であって、
1つの問題、または1つの要点を解答・解説する動画のIDと、前記動画の分かりやすさをユーザが評価したデータであり、ユーザが該当の動画を視聴した後に実施された確認テストにおけるユーザの得点に基づくデータであり、前記動画のIDと対応するデータであるスコア算出用データを取得するステップと、
前記スコア算出用データに基づいて前記動画の分かりやすさを評価するスコアである評価スコアを算出するステップと、
問題の単元、または解き方に関するタグであり、前記動画のIDと対応するタグを取得するステップと、
前記動画のIDと、これに対応する前記評価スコアと、これらに対応する前記タグを、対応付けて記憶するステップを含む
動画データベース生成方法。
【請求項10】
動画データベース生成装置が実行する動画データベース生成方法であって、
1つの問題、または1つの要点を解答・解説する動画のIDと、前記動画の分かりやすさをユーザが評価したデータであり、該当の動画を視聴中のユーザが動画視聴の途中で離脱したか否か、または動画の再生を中断したか否かに基づくデータであり、前記動画のIDと対応するデータであるスコア算出用データを取得するステップと、
前記スコア算出用データに基づいて前記動画の分かりやすさを評価するスコアである評価スコアを算出するステップと、
問題の単元、または解き方に関するタグであり、前記動画のIDと対応するタグを取得するステップと、
前記動画のIDと、これに対応する前記評価スコアと、これらに対応する前記タグを、対応付けて記憶するステップを含む
動画データベース生成方法。
【請求項11】
問題文とその解答文・解説文をデータとし、問題文に示された問題の単元、または解き方を表すタグをラベルとした教師データにより学習されたモデルを記憶するモデル記憶部と、
1つの問題、または1つの要点を解答・解説する動画のIDと、前記動画の分かりやすさを評価したスコアである評価スコアと、前記動画で解答・解説された問題の単元、または解き方に関するタグを、対応付けて記憶する動画データベースを用い、
学習支援装置が実行する学習支援方法であって、
問題文とその解答文・解説文を取得するステップと、
取得した問題文とその解答文・解説文、および前記モデルに基づいて、取得した問題文に対応する前記タグを抽出するステップと、
抽出した前記タグとの類似度が所定値以上であるタグを有し、前記評価スコアが所定値以上である動画を抽出するステップを含む
学習支援方法。
【請求項12】
コンピュータを請求項1に記載の動画データベース生成装置として機能させるプログラム。
【請求項13】
コンピュータを請求項4に記載の学習支援装置として機能させるプログラム。