(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023151883
(43)【公開日】2023-10-16
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 21/14 20060101AFI20231005BHJP
G03G 21/16 20060101ALI20231005BHJP
G03G 21/18 20060101ALI20231005BHJP
G03G 15/08 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
G03G21/14
G03G21/16 133
G03G21/18 157
G03G21/18 178
G03G21/16 176
G03G15/08 340
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022061737
(22)【出願日】2022-04-01
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】犬塚 幹夫
【テーマコード(参考)】
2H077
2H171
2H270
【Fターム(参考)】
2H077AA02
2H077AA35
2H077BA02
2H077BA09
2H077DA24
2H077DA32
2H077DB01
2H077DB25
2H171FA02
2H171FA04
2H171FA13
2H171FA22
2H171GA04
2H171HA23
2H171JA07
2H171JA23
2H171JA27
2H171JA29
2H171JA34
2H171JA50
2H171JA51
2H171LA04
2H171LA06
2H171LA08
2H171LA13
2H171QA02
2H171QB38
2H171SA11
2H171SA14
2H171SA22
2H171SA26
2H270LA54
2H270LA60
2H270MC31
2H270MC55
2H270MC56
2H270MD12
2H270MD22
2H270MD29
2H270NB02
2H270NB06
2H270NB10
2H270RA10
2H270RC03
2H270RC10
2H270RC16
2H270RC18
2H270ZC03
2H270ZC04
(57)【要約】
【課題】ユーザが、トナーカートリッジからプロセスユニットにトナーを補給する際に、シートを搬送する搬送ローラを停止させた状態で、攪拌部材を回転可能な構成を提供することを目的とする。
【解決手段】
本体筐体10は、攪拌部材の一例としてのアジテータ34と搬送ローラを駆動可能な第1モータM1と、第1モータM1からの駆動力を搬送ローラに伝達可能な伝達状態と、駆動力を伝達しない非伝達状態と、を切り替え可能な電磁クラッチC1と、を備える。制御部70は、補給部カバー13がカバー開位置に位置する場合に、制御部70は、電磁クラッチC1を伝達状態から非伝達状態に切り替える第1切替処理を実行し、その後、第1モータM1を駆動する第1モータ駆動処理を実行する。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
補給部開口を有する本体筐体であって、
シートを搬送するための第1搬送ローラと、
前記補給部開口を開閉する補給部カバーであって、前記補給部カバーを開くカバー開位置と、前記補給部カバーを閉じるカバー閉位置と、の間を移動可能な補給部カバーと、
を備える本体筐体と、
プロセスユニットであって、
トナーを収容可能なプロセス筐体であって、トナー受入口を有するプロセス筐体と、
現像ローラと、
前記プロセス筐体内のトナーを攪拌可能な攪拌部材と、
を備えるプロセスユニットと、
前記補給部開口を介して前記プロセスユニットに着脱可能なトナーカートリッジであって、前記プロセスユニットに前記トナーカートリッジが装着された状態で、少なくとも一部が本体筐体の外に露出するトナーカートリッジであり、前記プロセスユニットにトナーを補給可能なトナーカートリッジと、
制御部と、を備え、
前記本体筐体は、
前記第1搬送ローラおよび前記攪拌部材を駆動する第1モータと、
前記第1モータの駆動力を前記第1搬送ローラに伝達する伝達状態と、前記第1モータの駆動力を前記第1搬送ローラに伝達しない非伝達状態と、を切り替え可能なクラッチと、
をさらに備え、
前記制御部は、
前記補給部カバーが前記カバー開位置に位置する場合に、前記クラッチを前記伝達状態から前記非伝達状態に切り替える第1切替処理と、
前記第1切替処理の後に、前記第1モータを駆動させる第1モータ駆動処理と、
を実行することを特徴とする、画像形成装置。
【請求項2】
前記本体筐体は、
シートを収容するシート収容部をさらに備え、
前記第1搬送ローラは、
前記シート収容部に収容されたシートを搬送するための給紙ローラを含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記プロセスユニットは、
前記第1モータの駆動力が伝達されるプロセスカップリングであって、回転可能なプロセスカップリングを備え、
前記現像ローラは、
前記プロセスカップリングの回転に伴い回転可能であり、
前記攪拌部材は、
前記プロセスカップリングの回転に伴い回転可能である、ことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記本体筐体は、
前記トナーカートリッジが前記プロセスユニットに装着されたことを検知する第1検知部をさらに備え、
前記制御部は、
前記補給部カバーが前記カバー開位置に位置する場合に、前記第1検知部が、前記トナーカートリッジが前記プロセスユニットに装着されたことを検知したとき、前記第1切替処理を実行することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記第1切替処理を実行した後、前記第1検知部によって、前記トナーカートリッジが前記プロセスユニットに装着されていることを検知していない場合に、前記クラッチを前記非伝達状態から前記伝達状態に切り替える第2切替処理を実行することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第1検知部は、
前記制御部と電気的に接続する本体電気接点であり、
前記プロセスユニットは、
前記第1検知部と接触する第1プロセス電気接点と、
前記第1プロセス電気接点と電気的に接続された第2プロセス電気接点と、
をさらに備え、
前記トナーカートリッジは、
前記トナーカートリッジが前記プロセスユニットに装着された状態において、前記第2プロセス電気接点と接触するトナー電気接点を有するトナーメモリを備え、
前記第1検知部は、
前記第1プロセス電気接点と、前記第2プロセス電気接点と、前記トナー電気接点と、を介して、前記トナーメモリと電気的に接続可能であり、
前記制御部は、前記トナーメモリと電気的に接続した場合に、前記トナーカートリッジが前記プロセスユニットに装着されたと判定することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記トナーメモリは、
前記トナーカートリッジが収容するトナーの量を記憶することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記本体筐体は、
前記補給部カバーの開閉を検知する第2検知部をさらに備え、
前記制御部は、
前記第2検知部に基づいて、前記補給部カバーが前記カバー開位置に位置することを判定した場合に、第1モータの駆動を停止させる停止処理を実行し、
前記停止処理を実行した後、前記第1検知部が、前記トナーカートリッジが前記プロセスユニットに装着されたことを検知した場合に、前記第1切替処理を実行し、
前記第1切替処理の後、前記第1モータを駆動させる第1モータ駆動処理を実行することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記第2検知部は、
光センサであることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記制御部は、
印字中に、前記第2検知部が、前記補給部カバーが前記カバー開位置に位置することを検知した場合に、印字中のシートを排紙してから、前記停止処理を実行することを特徴とする、請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記本体筐体は、
シートを搬送するための第2搬送ローラと、
前記第2搬送ローラを駆動する第2モータと、
をさらに備え、
前記制御部は、
前記停止処理において、前記第2モータの駆動を停止させることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項12】
定着部をさらに備え、
前記第2モータは、
前記定着部に駆動力を伝達可能であることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記第2搬送ローラは、画像形成されたシートを前記本体筐体の外に排紙する排紙ローラを含むことを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記第1搬送ローラは、
画像形成されたシートを前記本体筐体の外に排紙する排紙ローラを含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記クラッチは、電磁クラッチであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1のように、プロセスユニットと、プロセスユニットを装着可能な本体筐体と、プロセスユニットが本体筐体に装着された状態のまま、プロセスユニットに装着可能なトナーカートリッジと、を備えた画像形成装置が知られている。プロセスユニットは、現像ローラと、トナーを収容する現像容器と、筐体内のトナーを攪拌する攪拌部材と、トナーカートリッジが装着され、トナーカートリッジからトナーが補給される補給部と、を備える。本体筐体は、プロセスユニットが本体筐体に装着された状態で、プロセスユニットの補給部を露出させるための開口を有する。また、本体筐体は、開口を開く開位置と、開口を閉じる閉位置と、の間を移動可能なカバーと、用紙を搬送する搬送ローラと、を備える。ユーザは、本体筐体のカバーが開位置に位置する状態で、プロセスユニットの補給部にトナーカートリッジを装着し、トナーカートリッジからプロセスユニットにトナーを補給することができる。また、本体筐体のカバーが開位置に位置する状態で、搬送ローラの回転は、停止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の構成において、1つのモータで、搬送ローラと、攪拌部材を回転させることが考えられる。
【0005】
この場合、本体筐体のカバーが開位置に位置する場合に、特許文献1のように搬送ローラの回転を停止すると、攪拌部材の回転も停止する。しかし、攪拌部材の回転を停止させてしまうと、ユーザがトナーカートリッジをプロセスユニットに装着して補給する際に、トナーカートリッジからプロセスユニットに補給されたトナーが、プロセスユニットの補給部付近に堆積してしまうおそれがある。
【0006】
そこで、本開示は、1つのモータで、搬送ローラと、攪拌部材を回転させる構成において、本体筐体のカバーが開位置に位置する場合に、搬送ローラの回転を停止させつつ、攪拌部材を回転させることができる構成を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するために、本開示の第1態様の画像形成装置は、補給部開口を有する本体筐体であって、シートを搬送するための第1搬送ローラと、補給部開口を開閉する補給部カバーであって、補給部カバーを開くカバー開位置と、補給部カバーを閉じるカバー閉位置と、の間を移動可能な補給部カバーと、を備える本体筐体と、プロセスユニットであって、トナーを収容可能なプロセス筐体であって、トナー受入口を有するプロセス筐体と、現像ローラと、プロセス筐体内のトナーを攪拌可能な攪拌部材と、を備えるプロセスユニットと、補給部開口を介してプロセスユニットに着脱可能なトナーカートリッジであって、プロセスユニットにトナーカートリッジが装着された状態で、少なくとも一部が本体筐体の外に露出するトナーカートリッジであり、プロセスユニットにトナーを補給可能なトナーカートリッジと、制御部と、を備える。本体筐体は、第1搬送ローラおよび攪拌部材を駆動する第1モータと、第1モータの駆動力を第1搬送ローラに伝達する伝達状態と、第1モータの駆動力を第1搬送ローラに伝達しない非伝達状態と、を切り替え可能なクラッチと、をさらに備える。制御部は、補給部カバーがカバー開位置に位置する場合に、クラッチを伝達状態から非伝達状態に切り替える第1切替処理と、第1切替処理の後に、第1モータを駆動させる第1モータ駆動処理と、を実行する。
【0008】
第1態様の画像形成装置によれば、補給部カバーがカバー開位置に位置する場合に、第1搬送ローラの回転を停止させつつ、攪拌部材を回転させることができる。
【0009】
また、第2態様の画像形成装置は、第1態様の画像形成装置において、本体筐体は、シートを収容するシート収容部をさらに備え、第1搬送ローラは、シート収容部に収容されたシートを搬送するための給紙ローラを含む。
【0010】
第2態様の画像形成装置によれば、補給部カバーがカバー開位置に位置する場合に、給紙ローラの回転を停止させつつ、攪拌部材を回転させることができる。
【0011】
また、第3態様の画像形成装置は、第1態様または第2態様の画像形成装置において、プロセスユニットは、第1モータの駆動力が伝達されるプロセスカップリングであって、回転可能なプロセスカップリングを備え、現像ローラは、プロセスカップリングの回転に伴い回転可能であり、攪拌部材は、プロセスカップリングの回転に伴い回転可能である。
【0012】
第3態様の画像形成装置によれば、プロセスカップリングを介して、第1モータから攪拌部材に駆動を伝達する構成において、補給部カバーがカバー開位置に位置する場合に、第1搬送ローラの回転を停止させつつ、攪拌部材を回転させることができる。
【0013】
また、第4態様の画像形成装置は、第1態様から第3態様のいずれかの画像形成装置において、本体筐体は、トナーカートリッジがプロセスユニットに装着されたことを検知する第1検知部をさらに備え、制御部は、補給部カバーがカバー開位置に位置する場合に、第1検知部が、トナーカートリッジがプロセスユニットに装着されたことを検知したとき、第1切替処理を実行する。
【0014】
第4態様の画像形成装置によれば、トナーカートリッジがプロセスユニットに装着されたときに、第1搬送ローラの回転を停止させつつ、攪拌部材を回転させることができる。
【0015】
また、第5態様の画像形成装置は、第4態様の画像形成装置において、制御部は、第1切替処理を実行した後、第1検知部によって、トナーカートリッジがプロセスユニットに装着されたことを検知していない場合に、クラッチを非伝達状態から伝達状態に切り替える第2切替処理を実行する。
【0016】
第5態様の画像形成装置によれば、トナーカートリッジがプロセスユニットから取り外されたとき、クラッチを伝達状態にするので、補給が完了した後は、第1モータで、第1搬送ローラと攪拌部材を回転させることができる。
【0017】
また、第6態様の画像形成装置は、第5態様の画像形成装置において、第1検知部は、制御部と電気的に接続する本体電気接点であり、プロセスユニットは、第1検知部と接触する第1プロセス電気接点と、第1プロセス電気接点と電気的に接続された第2プロセス電気接点と、をさらに備え、トナーカートリッジは、トナーカートリッジがプロセスユニットに装着された状態において、第2プロセス電気接点と接触するトナー電気接点を有するトナーメモリを備え、第1検知部は、第1プロセス電気接点と、第2プロセス電気接点と、トナー電気接点と、を介してトナーメモリと電気的に接続可能であり、制御部は、トナーメモリと電気的に接続した場合に、トナーカートリッジがプロセスユニットに装着されたと判定する。
【0018】
第6態様の画像形成装置によれば、制御部は、トナーカートリッジがプロセスユニットに装着されたことを検知可能である。
【0019】
また、第7態様の画像形成装置は、第6態様の画像形成装置において、トナーメモリは、トナーカートリッジが収容するトナーの量を記憶する。
【0020】
第7態様の画形成装置によれば、制御部は、プロセスユニットに装着されたトナーカートリッジのトナーの量を読み取ることができる。
【0021】
また、第8態様の画像形成装置は、第4態様から第7態様の画像形成装置において、本体筐体は、補給部カバーの開閉を検知する第2検知部をさらに備え、制御部は、第2検知部が、補給部カバーがカバー開位置に位置することを検知した場合に、第1モータの駆動を停止させる停止処理を実行し、停止処理を実行した後、第1検知部が、トナーカートリッジがプロセスユニットに装着されたことを検知した場合に、第1切替処理を実行し、第1切替処理の後、第1モータを駆動させる第1モータ駆動処理を実行する。
【0022】
第8態様の画像形成装置によれば、補給部カバーが開いた場合に、トナーカートリッジがプロセスユニットに装着されるまでの間は、攪拌部材を回転させず、トナーカートリッジがプロセスユニットに装着された後に攪拌部材を回転させることができる。
【0023】
また、第9態様の画像形成装置は、第8態様の画像形成装置において、第2検知部は、光センサである。
【0024】
また、第10態様の画像形成装置は、第8態様または第9態様の画像形成装置において、制御部は、印字中に、第2検知部が、補給部カバーがカバー開位置に位置することを検知した場合に、印字中のシートを排紙してから、停止処理を実行する。
【0025】
第10態様の画像形成装置によれば、印字中のシートを排紙してから停止処理を実行するので、すぐに停止処理を実行する場合と異なり、印字中のシートが本体筐体内で止まってしまうことを抑制できる。
【0026】
また、第11態様の画像形成装置は、第1態様から第10態様のいずれかの画像形成装置において、本体筐体は、シートを搬送するための第2搬送ローラと、第2搬送ローラを駆動する第2モータと、をさらに備え、制御部は、停止処理において、第2モータの駆動を停止させる。
【0027】
第11態様の画像形成装置によれば、補給部カバーがカバー開位置に位置するとき、第2搬送ローラを回転させずに、攪拌部材を回転させることができる。
【0028】
また、第12態様の画像形成装置は、第11態様の画像形成装置において、定着部をさらに備え、第2モータは、定着部に駆動力を伝達可能である。
【0029】
第12態様の画像形成装置によれば、補給部カバーがカバー開位置に位置するとき、定着部を駆動せずに、攪拌部材を回転させることができる。
【0030】
また、第13態様の画像形成装置は、第11態様または第12態様の画像形成装置において、第2搬送ローラは、画像形成されたシートを本体筐体の外に排紙する排紙ローラを含む。
【0031】
第13態様の補給部カバーがカバー開位置に位置するとき、排紙ローラを回転させずに、攪拌部材を回転させることができる
また、第14態様の画像形成装置は、第1態様から第12態様のいずれかの画像形成装置において、第1搬送ローラは、画像形成されたシートを本体筐体の外に排紙する排紙ローラを含む。
【0032】
第14態様の画像形成装置によれば、補給部カバーがカバー開位置に位置するとき、排紙ローラを回転させずに、攪拌部材を回転させることができる。
【0033】
また、第15態様の画像形成装置は、第1態様から第14態様のいずれかの画像形成装置において、クラッチは、電磁クラッチである。
【0034】
第15態様の画像形成装置によれば、クラッチの第1切替処理の制御が容易である。
【発明の効果】
【0035】
本開示の一態様によれば、1つのモータで、用紙を搬送する搬送ローラと、攪拌部材を駆動する構成において、カバーが開位置に位置するとき、搬送ローラの回転を停止させつつ、攪拌部材を回転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図1】画像形成装置の一例としての、モノクロプリンタの断面図である。
【
図2】プロセスユニットが本体筐体に装着された状態のモノクロプリンタの斜視図であって、(a)補給部カバーが閉じた状態の図と、(b)補給部カバーが開いた状態であって、トナーカートリッジを装着する前の状態の図と、(c)トナーカートリッジを装着した状態の図である。
【
図3】フロントカバーとトップカバーを開いた状態のモノクロプリンタ1の斜視図であって、(a)プロセスユニットが装着された状態の図と、(b)プロセスユニットが装着されていない状態の図と、(c)本体電気接点の拡大図である。
【
図4】本体筐体の駆動列を第1方向から見た図である。
【
図5】プロセスユニットの斜視図であって、(a)第1プロセス電気接点が見える角度から見た図と、(b)補給部が見える角度から見た図と、(c)補給部付近の拡大図である。
【
図6】トナーカートリッジの補給部を示す図であって、(a)補給部の斜視図と、(b)プロセスシャッタが第3位置に位置する状態の図と、トナーカートリッジの斜視図であって、(c)トナーシャッタが第1位置に位置する状態の図と、(d)トナーシャッタが第2位置に位置する状態の図である。
【
図7】トナーカートリッジの図であって、(a)トナーカートリッジの分解斜視図と、(b)トナーカートリッジの断面図である。
【
図8】プロセスユニットに対するトナーカートリッジの装着過程を示す図であって、(a)トナーカートリッジを装着する前の状態の図と、(b)トナーカートリッジを装着した第1装着状態の図と、(c)トナーカートリッジを装着した後、トナーシャッタを回動させた第2装着状態の図である。
【
図9】トナーカートリッジをプロセスユニットに装着した状態の断面図であって、(a)第1装着状態の図と、(b)第2装着状態の図である。
【
図10】制御部と各構成との関係を表すブロック図である。
【
図11】トナー補給口カバーが開いた時の処理を表すフローチャートである。
【
図12】
図11のS7の詳細な処理を表すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0038】
1.モノクロプリンタ1全体の説明
以下の説明では、プロセスユニットP1の現像ローラ22の回転軸(現像ローラ軸X1)が延びる方向を「第1方向」と称する。また、モノクロプリンタ1にプロセスユニットP1が装着された状態で、トナーカートリッジ200がプロセスユニットP1に着脱される方向を「第2方向」と称する。また、第1方向と第2方向と直交する方向を「第3方向」と称する。
【0039】
図1、2に示すように、画像形成装置の一例としてのモノクロプリンタ1は、本体筐体10と、制御部70と、プロセスユニットP1と、トナーカートリッジ200と、定着部80と、シート搬送部90と、を備える。
【0040】
制御部70は、例えば、CPU、RAM、ROMおよび入出力回路を備えている。制御部70は、例えば、ROMに記憶されたプログラムなどに基づいて演算処理を行うことによって、モノクロプリンタ1を制御する。制御部70は、装着されたトナーカートリッジ200のトナーメモリ260に記憶された情報等に基づいて、モノクロプリンタ1を制御する。
【0041】
図1に示すように、プロセスユニットP1は、プロセス筐体31と、現像ローラ32と、供給ローラ33と、アジテータ34と、感光ドラム41と、帯電ローラ42と、を備える。
【0042】
プロセス筐体31は、トナーを収容可能である。
【0043】
現像ローラ32は、第1方向に延びる現像ローラ軸X1について回転可能である。現像ローラ32は、プロセス筐体31内のトナーを感光ドラム41の表面に供給する。現像ローラ32は、プロセスユニットP1が本体筐体10に装着された状態で、第3方向において、プロセス筐体31の一端に位置する。
【0044】
供給ローラ33は、第1方向に延びる供給ローラ軸について回転可能である。供給ローラ33は、プロセス筐体31内のトナーを現像ローラ32の表面に供給する。
【0045】
アジテータ34は、第1方向に延びるアジテータ軸について回転可能である。アジテータ34は、プロセス筐体31内のトナーを攪拌する。アジテータ34は、攪拌部材の一例である。
【0046】
感光ドラム41は、第1方向に延びるドラム軸について回転可能である。感光ドラム41は、露光ユニットによって作られた静電潜像に、現像ローラ32からトナーの供給を受けてできるトナー像を担持する。感光ドラム41は、転写ローラ93との間でシートSを挟むことで、担持したトナー像をシートSに転写可能である。
【0047】
帯電ローラ42は、第1方向に延びる帯電ローラ軸について回転可能である。帯電ローラ42は、電圧が印加された状態で感光ドラム41と接触することで、感光ドラム41の表面を帯電させる。
【0048】
図2に示すように、トナーカートリッジ200は、プロセスユニットP1が本体筐体10に装着された状態において、プロセスユニットP1に装着可能である。トナーカートリッジ200は、プロセスユニットP1にトナーを補給可能である。
図1に戻って、定着部80は、加熱ローラ81と、加圧ローラ82と、を備える。定着部80は、トナーが転写されたシートSを、加熱ローラ81と加圧ローラ82との間で挟むことで、トナーをシートSに定着させる。
【0049】
シート搬送部90は、シート収容部91と、給紙ローラ92と,転写ローラ93と、排紙ローラ94と、レジローラ95と、排紙トレイTと、を備える。
【0050】
シート収容部91は、シートSを収容する。
【0051】
給紙ローラ92は、シートSを、シート収容部91から感光ドラム41へ向けて搬送する。給紙ローラ92は、ローラ本体部92Bと、第1方向におけるローラ本体部92Bの一端に位置し、ローラ本体部92Bと共に回転する給紙ローラギア92Aと、を備える(
図4参照)。本実施形態において、給紙ローラ92は、第1搬送ローラの一例である。言い換えると、第1搬送ローラは、給紙ローラ92を含む。
【0052】
転写ローラ93は、シートSを感光ドラム41との間で挟みながら、定着部80へ搬送する。
【0053】
排紙ローラ94は、定着部80を通過したシートSを、本体筐体10の外に排出する。排出されたシートSは、排紙トレイTの上に積載される。排紙ローラ94は、ローラ本体部94Bと、第1方向におけるローラ本体部94Bの一端に位置し、ローラ本体部94Bと共に回転する排紙ローラギア94Aと、を備える(
図4参照)。本実施形態において、排紙ローラ94は、第2搬送ローラの一例である。言い換えると、第2搬送ローラは、排紙ローラ94を含む。
【0054】
レジローラ95は、給紙ローラ92から搬送されたシートSを、感光ドラム41へ向けて搬送する。
【0055】
2.本体筐体10の説明
図2、
図3に示すように、本体筐体10は、フロントカバー11と、トップカバー12と、補給部カバー13と、本体電気接点14と、第2検知部15と、パネル16と、を備える。また、本体筐体10は、筐体開口10Aと、補給部開口10Bと、を有する。
【0056】
図3に示すように、フロントカバー11は、筐体開口10Aの一部を開閉可能である。ユーザは、フロントカバー11が開いた状態で、シート収容部91にシートを収容可能である。
【0057】
トップカバー12は、本体筐体10の筐体開口10Aの一部を開閉可能である。トップカバー12は、筐体開口10Aの一部を閉じた状態で、排紙トレイTの一部となる。ユーザは、トップカバー12が開いた状態で、プロセスユニットP1を、筐体開口10Aを介して本体筐体10に着脱させる。したがって、プロセスユニットP1は、トップカバー12が開いた状態で、本体筐体10に着脱可能である。
【0058】
補給部カバー13は、第2方向における本体筐体10の一端に位置する。補給部カバー13は、補給部開口10Bを開閉する。補給部カバー13は、
図2(b)および
図2(c)のように補給部開口10Bを開くカバー開位置と、
図2(a)のように補給部開口10Bを閉じるカバー閉位置と、の間を移動可能である。
図2(a)に示すように、補給部カバー13は、カバー閉位置に位置する場合に、排紙トレイTの一部となる。
図2(b)に示すように、補給部カバー13は、カバー開位置に位置する場合に、後述するプロセスユニットP1の補給部300を露出させる。
図2(b)および
図2(c)に示すように、トナーカートリッジ200は、プロセスユニットP1が本体筐体10に装着された状態で、第2方向に、補給部開口10Bを介してプロセスユニットP1に着脱可能である。したがって、トナーカートリッジ200は、補給部カバー13がカバー閉位置に位置する場合に、プロセスユニットP1に装着可能である。補給部カバー13は、突起13Aを有する。突起13Aは、補給部カバー13がカバー閉位置に位置する場合に、第2検知部15によって、検知される。
【0059】
第2検知部15は、補給部カバー13の開閉を検知する。
図2(b)に示すように、第2検知部15は、補給部カバー13の下に位置する。第2検知部15は、本実施形態では、光センサである。具体的には、第2検知部15は、補給部カバー13がカバー開位置に位置する場合に、光センサは遮光されず、補給部カバー13がカバー閉位位置に位置する場合に、補給部カバー13の突起13Aによって遮光される。これにより、光センサによる検知信号が、補給部カバーがカバー開位置に位置する場合と、カバー閉位置に位置する場合で変わるため、制御部70は、補給部カバー13の開閉を判定することができる。
【0060】
パネル16は、本体筐体10の外表面に位置する。パネル16は、エラー通知等を表示可能である。
【0061】
図3に示すように、本体電気接点14は、プロセスユニットP1が装着された状態で、プロセスユニットP1の下に位置する。本体電気接点14は、プロセスユニットP1が装着された状態で、後述する第1プロセス電気接点331と接触する。本体電気接点14は、制御部70と電気的に接続されている。なお、本体電気接点14は、第1検知部の一例である。
【0062】
図4に示すように、本体筐体10はさらに、第1モータM1と、第2モータM2と、電磁クラッチC1と、本体カップリングCPと、第1アイドルギア901、902、903、904、905、906、907と、第2アイドルギア911、912、913、914、915と、を備える。
【0063】
第1モータM1は、本体カップリングCPおよび第1アイドルギア901とかみ合う。
【0064】
第2モータM2は、第2アイドルギア911とかみ合う。
【0065】
電磁クラッチC1は、第1アイドルギア901からの駆動力を第1アイドルギア902に伝達する伝達状態と、第1アイドルギア901からの駆動力を第1アイドルギア902に伝達しない非伝達状態と、に切り替え可能である。なお、電磁クラッチC1は、クラッチの一例である。
【0066】
本体カップリングCPは、プロセスユニットP1が装着された状態において、第2モータM2からの駆動力をプロセスカップリング36に伝達可能である。
【0067】
第1アイドルギア901、902、903、904、905、906、907は、第1モータM1からの駆動力を伝達するためのギアである。
【0068】
第1モータM1は、本体カップリングCPを駆動する。これにより、第1モータM1は、プロセスカップリング36を駆動する。また、第1モータM1は、電磁クラッチC1が伝達状態のときに、電磁クラッチC1と、第1アイドルギア901、902、903、904、905、906、907と、を介して、給紙ローラギア92Aを駆動する。これにより、第1モータM1は、給紙ローラ92を駆動する。
【0069】
第2アイドルギア911、912、913、914、915は、第2モータM2からの駆動力を伝達するためのギアである。
【0070】
第2モータM2は、第2アイドルギア911、912を介して、排紙ローラギア94Aを駆動する。これにより、第2モータM1は、排紙ローラ94を駆動する。また、第2モータM2は、第2アイドルギア911、912、913、914、915を介して、定着ローラギア81Aおよび加圧ローラギア82Aを駆動する。これにより、第2モータM2は、定着部80を駆動する。
【0071】
3.プロセスユニットP1の説明
図5に示すように、プロセスユニットP1は、カートリッジハンドル35と、プロセスカップリング36と、プロセス電気中継部330と、補給部300と、をさらに備える。
【0072】
カートリッジハンドル35は、第3方向におけるプロセス筐体31の他端に位置する。ユーザが、プロセスユニットP1を本体筐体10から着脱する場合、ユーザは、カートリッジハンドル35を把持して、着脱動作を行う。
【0073】
プロセスカップリング36は、第1方向におけるプロセス筐体31の一端に位置する。プロセスカップリング36は、本体筐体10から駆動力を受ける。プロセスカップリング36は、本体筐体10から受けた駆動力を、現像ローラ32と、供給ローラ33と、アジテータ34と、に駆動力を伝達する。
【0074】
プロセス電気中継部330は、トナーカートリッジ200が補給部300に装着された状態で、トナーカートリッジ200のトナーメモリ260と、本体筐体10の本体電気接点14と、を電気的に接続可能である。プロセス電気中継部330は、第1プロセス電気接点331と、第2プロセス電気接点332と、ハーネス333と、を備える。
図5に示すように、第1プロセス電気接点331は、第2方向において、補給部300と反対側に位置する。第1プロセス電気接点331は、プロセスユニットP1が本体筐体10に装着された状態で、本体電気接点14と接触する。これにより、第1プロセス電気接点331は、本体電気接点14を介して、制御部70と電気的に接続する。第2プロセス電気接点332は、補給部300に位置する。第2プロセス電気接点332は、トナーカートリッジ200がプロセスユニットP1に装着された状態で、後述するトナー電気接点261と接触する。ハーネス333は、第1プロセス電気接点331と、第2プロセス電気接点332と、を電気的に接続する。これにより、第2プロセス電気接点332は、第1プロセス電気接点331と電気的に接続されている。
【0075】
補給部300は、トナーカートリッジ200が装着される部分である。
図5に示すように、補給部300は、第2方向におけるプロセス筐体31の一端に位置する。トナーカートリッジ200は、補給部300に装着された状態で、トナー受入口300Aを介して、プロセス筐体31にトナーを供給可能である。
図6に示すように、補給部300は、本体部310と、突起313と、プロセスシャッタ320と、を備える。補給部300は、トナー受入口300Aを有する。
【0076】
本体部310は、トナーカートリッジ200が装着された状態において、後述するトナーシャッタ240の外周面の一部を覆う。
【0077】
突起313は、第2方向に突出する。突起313は、トナーカートリッジ200がプロセスユニットP1に装着された状態で、後述するトナーカートリッジ200の溝224に挿入される。
【0078】
プロセスシャッタ320は、本体部310に対して回動可能である。また、プロセスシャッタ320は、シャッタ開口320Aを有する。プロセスシャッタ320は、本体部310の内部に位置する。プロセスシャッタ320は、シャッタ開口320Aを有する。プロセスシャッタ320は、
図6(a)のように、トナー受入口300Aを閉じる第3位置と、
図6(b)のように、トナー受入口300Aを開ける第4位置との間で回動可能である。プロセスシャッタ320が、第4位置に位置するとき、シャッタ開口320Aは、トナー受入口300Aと連通する。これにより、プロセスシャッタ320は、トナー受入口300Aを開閉する。
【0079】
4.トナーカートリッジ200の説明
図6、
図7に示すように、トナーカートリッジ200は、トナー筐体201と、ハンドル230と、トナーシャッタ240と、シール250と、トナーメモリ260と、を備える。
【0080】
トナー筐体201は、トナーを収容可能である。トナー筐体201は、トナー排出口223Aを有する。より具体的には、トナー筐体201は、トナーを収容するトナー容器210と、トナー排出口223Aを有するノズル220と、を備える。
【0081】
トナー容器210は、内部に収容されたトナーを排出可能なトナー容器開口210Aを有する。トナー容器210は、ABSやBSなどの樹脂からなる。トナー容器210の一部は、トナーカートリッジ200がプロセスユニットP1に装着された状態で、本体筐体10外に露出する。
【0082】
ノズル220は、トナー排出口223Aを有する。ノズル220は、トナー容器210内のトナーを、トナー排出口223Aを介して、トナーカートリッジ200の外部に排出可能である。ノズル220は、第2方向において、トナー容器210に近づく方向に凹む溝224を有する。溝224は、トナーシャッタ軸Y1と重なる位置に位置する。
【0083】
ハンドル230は、円筒状の部品である。ハンドル230は、ノズル220の外周面を覆う。ハンドル230は、第2方向において、トナー容器210と、トナーシャッタ240の間に位置する。
【0084】
トナーシャッタ240は、第2方向において、ノズル220に対して、トナー容器210と反対側に位置する。トナーシャッタ240は、
図6(c)のトナー排出口223Aを閉じる第1位置と、
図6(d)のトナー排出口223Aを開ける第2位置と、の間を回動可能である。トナーシャッタ240は、トナーカートリッジ200がプロセスユニットP1に装着された状態で、第2方向に延びるトナーシャッタ軸Y1について、回動可能である。
【0085】
図7に示すように、シール250は、トナー容器210とノズル220とによって、挟まれている。シール250は、トナー容器開口210Aから連通口221Aに向かうトナーが、トナー容器210とノズル220の間の隙間からトナーカートリッジ200の外部に漏れることを防ぐ。
【0086】
トナーメモリ260は、トナーカートリッジ200に関する情報を記憶する記憶媒体である。トナーメモリ260は、トナーカートリッジ200が収容するトナーの量を記憶する。また、トナーメモリ260は、一例として、シリアルナンバー、トナーカートリッジの製造年月、トナーカートリッジ200が収容するトナーの色の情報、およびトナーカートリッジ200の販売国の情報などを記憶していてもよい。トナーメモリ260は、ノズル220上に位置する。トナーメモリ260は、トナー電気接点261を備える。トナー電気接点261は、ノズル220上に位置する。トナー電気接点261は、第2方向を向く。
【0087】
5.補給部300に対するトナーカートリッジ200の装着動作の説明
トナーカートリッジ200を補給部300に対して装着する際の動作について、
図8、
図9を用いて説明する。なお、以下の説明では、
図8(b)の状態を、第1装着状態と称する。
図9(a)も、第1装着状態における図面である。また、
図8(c)の状態を、第2装着状態と称する。
図9(b)も、第2装着状態における図面である。
【0088】
図8(a)の、トナーカートリッジ200を補給部300に対して装着する前の状態において、トナーシャッタ240は、第1位置に位置し(
図6(c)参照)、プロセスシャッタ320は、第3位置に位置する(
図6(a)参照)。
【0089】
図8(a)から
図8(b)のように、ユーザは、トナーカートリッジ200のトナーシャッタ240を、補給部300に装着する。トナーカートリッジ200が、
図8(b)のように補給部300に装着されると、トナー電気接点261は、第2プロセス電気接点332と接触する。これにより、制御部70は、第2プロセス電気接点332、第1プロセス電気接点331、及び本体電気接点14を介して、トナーメモリ260と電気的に接続される。なお、本実施形態において、制御部70は、トナーメモリ260と通信可能な場合に、トナーカートリッジ200が装着されていることを検知可能である。
【0090】
図9(a)に示すように、第1装着状態において、突起313は、溝224に挿入される。ノズル220は、溝224に挿入された突起313によって、補給部300に対する回動が規制される。これにより、トナーシャッタ240は、突起313が溝224に挿入された状態で、ノズル220に対して、第1位置と第2位置との間を回動可能である。
【0091】
第1装着状態において、トナーシャッタ240は、トナー排出口223Aを閉じる。また、プロセスシャッタ320は、トナー受入口300Aを閉じる。言い換えると、第1装着状態において、トナーシャッタ240は、第1位置に位置し、プロセスシャッタ320は、第3位置に位置する。これにより、第1装着状態においては、トナーは補給されない。
【0092】
その後、
図8(b)から
図8(c)のように、ユーザは、トナーカートリッジ200をプロセスユニットP1に対して回動させる。トナーカートリッジ200を回動させると、トナーシャッタ240は、プロセスシャッタ320を、トナーシャッタ240の回動方向に押圧する。その結果、トナーカートリッジ200は、
図9(a)の第1装着状態から、
図9(b)の第2装着状態になる。
【0093】
図9(b)に示すように、第2装着状態において、トナーシャッタ240は、トナー排出口223Aを開ける。また、プロセスシャッタ320は、トナー受入口300Aを開ける。言い換えると、第2装着状態において、トナーシャッタ240は、第2位置に位置し、プロセスシャッタ320は、第4位置に位置する。これにより、トナー排出口223Aは、シャッタ開口320Aを介して、トナー受入口300Aと連通する。第2装着状態において、ユーザは、トナーカートリッジ200からプロセスユニットP1に、トナーを補給可能である。
【0094】
6.制御部70の説明
図10は、制御部70と、各構成との関係を表すブロック図である。なお、
図10において、第1アイドルギア901、902、903、904、905、および、第2アイドルギア911、912、913、914、915は、省略している。
【0095】
制御部70は、本体電気接点14によって、トナーカートリッジ200がプロセスユニットP1に装着されたことを検知可能である。具体的には、制御部70は、本体電気接点14と、第1プロセス電気接点331と、第2プロセス電気接点332と、トナー電気接点261と、を介して、トナーメモリ260と電気的に接続した場合に、トナーカートリッジ200がプロセスユニットP1に装着されたことを検知する。なお、制御部70は、本体電気接点14と、第1プロセス電気接点331と、第2プロセス電気接点332と、トナー電気接点261と、を介して、トナーメモリ260から情報を読み出すことと、トナーメモリ260に情報を書き込むことが可能である。
【0096】
制御部70は、第2検知部15の検知信号によって、補給部カバー13の開閉を検知可能である。具体的には、制御部70は、補給部カバー13が、カバー開位置に位置するか、カバー閉位置に位置するか、を検知可能である。
【0097】
制御部70は、トナーセンサTSによって、プロセス筐体31内のトナーの残量を検知可能である。
【0098】
制御部70は、第1モータM1を駆動させる第1モータ駆動処理を実行可能である。
【0099】
制御部70は、第2モータM2を駆動させる第2モータ駆動処理を実行可能である。
【0100】
また、制御部70は、電磁クラッチC1を、伝達状態から非伝達状態に切り替える第1切替処理と、非伝達状態から伝達状態に切り替える第2切替処理と、を実行可能である。具体的には、制御部70は、電磁クラッチC1に電流を流すことで、電磁クラッチC1を伝達状態にし、電磁クラッチC1に電流を流さないことで、電磁クラッチC1を非伝達状態にする。
【0101】
7.補給部カバー13が開いた場合の制御の説明
図11は、補給部カバー13が開いた場合の制御を表すフローチャートである。
【0102】
制御部70は、第2検知部15によって補給部カバー13がカバー開位置に位置することを検知する(S1)と、印字中かを判定する(S2)。
【0103】
制御部70は、S2において印字中と判定した場合(S2、YES)、印字中のシートが排紙完了したかを判定する(S3)。印字中のシートの排紙が完了していないと判定した場合(S3、NO)、制御部70は、印字中のシートが排紙完了するまで、S3の処理を繰り返す。一方、制御部70が印字中のシートの排紙が完了したと判定した場合(S3、YES)、制御部70は、第1モータM1と第2モータM2を停止させる停止処理を実行する(S4)。
【0104】
一方、S2において、印字中ではないと判定した場合(S2、NO)、制御部70は、停止処理を行う(S4)。なお、初めから第1モータM1と、第2モータM2と、が停止している場合は、何もしない。
【0105】
その後、制御部70は、トナーセンサTSによって、プロセス筐体31内のトナーの残量を検知する(S5)。そして、制御部70は、プロセス筐体31内の残量に基づき、補給が必要かを判定する(S6)。具体的には、制御部70は、S2で検知したトナーの残量が閾値未満の場合は、補給が必要(S6、YES)と判定し、S2で検知したトナーの残量が閾値以上の場合は、補給が不要(S6、NO)と判定する。閾値は、例えば、プロセス筐体31が収容可能なトナーの量から、トナーカートリッジ200が収容するトナーの量を引き算した値で定められる。
【0106】
制御部70は、補給が必要と判定した場合(S6、YES)、トナー補給受け入れ処理を実行する(S7)。一方、制御部70は、補給が不要と判定した場合(S6、NO)、補給不要の旨をパネル16に表示する(S5)。
【0107】
その後、制御部70は、補給部カバー13の開閉を判定する(S9)。制御部70は、補給部カバー13がカバー開位置に位置すると判定した場合(S9、NO)、S9の処理を繰り返す。制御部70は、補給部カバー13がカバー閉位置に位置すると判定した場合(S9、YES)、トナー補給受け入れ処理を終了する。
【0108】
なお、制御部70は、S1からS9の間で、補給部カバー13がカバー閉位置に位置することを検知した場合、実行中の処理を中断して、トナー補給受け入れ処理を終了させる。
【0109】
8.トナー補給受け入れ処理(S7)の説明
図12に示す通り、制御部70は、はじめに、トナーカートリッジ200が装着されたかを判定する(S701)。トナーカートリッジ200が装着されたと判定した場合(S701、YES)、制御部70は、電磁クラッチC1を伝達状態から非伝達状態に切り替える第1切替処理を実行する(S702)。
一方、トナーカートリッジ200が装着されていないと判定した場合(S702、NO)、トナーカートリッジ200が装着されたと判定するまで、S701の処理を繰り返す。
【0110】
その後、制御部70は、第1モータM1を駆動させる第1モータ駆動処理を実行する(S703)。このとき、電磁クラッチC1は、非伝達状態であるため、給紙ローラ92には駆動力を伝達せずに、プロセスカップリング36に駆動力を伝達可能である。これによって、アジテータ34は、プロセスカップリング36を介して第1モータM1の駆動力を受け、回転する。これにより、ユーザがプロセスユニットP1にトナーカートリッジ200を装着してトナーを補給する際に、アジテータ34は、回転する。
【0111】
その後、制御部70は、TSによってトナーの残量を検知し(S704)、検知したトナーの残量に基づいて、トナーの補給が完了したかを判定する(S705)。制御部70は、トナーの補給が完了していないと判定した場合(S706、NO)、トナーの補給が完了するまで、S704とS705の処理を繰り返す。トナーの補給が完了したかの判定は、例えば、制御部70は、補給前に検知したトナーの残量から、トナーカートリッジ200が収容するトナーの量だけ、プロセス筐体31内のトナーの残量が増えたかを判定する。なお、トナーカートリッジ200が収容するトナーの量は、本実施形態では、制御部70がトナーメモリ260に記憶された情報を読み出して用いている。
【0112】
制御部70は、トナーの補給が完了したと判定した場合(S705、YES)、第1モータ駆動停止処理を実行し(S706)、補給完了の旨をパネル16に表示する(S707)。
【0113】
その後、制御部70は、トナーカートリッジ200が装着されているかを判定する(S708)。制御部70は、トナーカートリッジ200が装着されていると判定した場合(S708、YES)、トナーカートリッジ200が装着されていないと判定するまで、S708の処理を繰り返す。一方、制御部70は、トナーカートリッジ200が装着されていないと判定した場合(S709、NO)、すなわちトナーカートリッジ200が取り外された場合に、電磁クラッチC1を伝達状態に切り替える第2切替処理を実行し(S709)、トナー補給受け入れ処理を終了する。
【0114】
9.作用効果
以上説明した一実施形態によれば、補給部カバー13がカバー開位置に場合に、制御部70が、電磁クラッチC1を非伝達状態にすることで、給紙ローラ92を回転させずに、アジテータ34を回転させることができる。したがって、ユーザがプロセスユニットP1にトナーを補給する際に、プロセス筐体31の一部にトナーが堆積することを抑制できる。また、給紙ローラ92とアジテータ34を駆動させるモータを、個別に設ける必要がない。
【0115】
また、トナーカートリッジ200がプロセスユニットP1に装着されたときに、電磁クラッチC1を非伝達状態にすることで、給紙ローラ92を回転させずに、アジテータ34を回転させることができる。したがって、ユーザがプロセスユニットP1にトナーを補給する際に、プロセス筐体31の一部にトナーが堆積することを抑制できる。
【0116】
また、トナーカートリッジ200がプロセスユニットP1から取り外されたとき、制御部70が電磁クラッチC1を伝達状態にすることで、ユーザがプロセスユニットP1にトナーを補給した後は、第1モータM1は、給紙ローラ92とアジテータ34を駆動することができる。
【0117】
また、制御部70は、本体電気接点14によって、トナーカートリッジ200がプロセスユニットP1に装着されたことを検知することができる。したがって、トナーメモリ260の情報を読み出しと、トナーカートリッジ200がプロセスユニットP1に装着されたことの検知と、が可能なので、トナーカートリッジ200を検知するためのセンサを別途用いる必要がない。
【0118】
また、トナーメモリ260が、トナーカートリッジ200が収容するトナーの量を記憶するので、制御部70は、トナーカートリッジ200からプロセスユニットP1へのトナーの補給が完了したかを判定することができる。
【0119】
また、制御部70は、補給部カバー13がカバー開位置に位置することを検知した場合に、第1モータの駆動を停止させ、トナーカートリッジ200がプロセスユニットP1に装着されたことを検知したときに、第1切替処理を実行した後に、第1モータM1を駆動させるので、トナーカートリッジ200がプロセスユニットP1に装着されているときに、アジテータ34を回転させることができる。言い換えると、トナーカートリッジ200かプロセスユニットP1に装着されていないとき、すなわち、ユーザが、トナーカートリッジ200からプロセスユニットP1にトナーを補給していないときに、アジテータ34が回転してしまうことを抑制できる。
【0120】
また、制御部70は、印字中のシートを排紙してから停止処理を実行するので、補給部カバー13がカバー開位置に位置することを検知してすぐに停止処理を実行する場合と異なり、ジャム処理の必要がない。
【0121】
また、制御部70は、停止処理において、第2モータM2を停止させるため、補給部カバー13がカバー開位置に場合に、排紙ローラ94および加圧ローラ82を回転させずに、アジテータ34を回転させることができる。また、第1モータM1と別の第2モータM2によって、定着部80を駆動するため、第1モータM1でアジテータ34と定着部80を駆動する場合と比較して、第1モータM1に必要なトルクが小さくなる。
【0122】
10.変形例
以上に本開示の一実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されるものではなく、適宜変形して実施することが可能である。
【0123】
上述した一実施形態では、プロセスユニットは、攪拌部材の一例としてアジテータを備えていたが、これに限られない。例えば、プロセスユニットは、攪拌部材として、プロセス筐体内のトナーを攪拌可能なオーガを備えていてもよい。
【0124】
上述した一実施形態では、第1搬送ローラは、一例として給紙ローラであったがこれに限られない。例えば、第1搬送ローラは、排紙ローラや、転写ローラや、レジローラなどであってもよい。言い換えると、第1搬送ローラは、排紙ローラを含んでもよいし、転写ローラを含んでもよいし、レジローラを含んでもよい。この場合においても、本体筐体が、第1モータから転写ローラやレジローラなどの第1搬送ローラに駆動を伝達する伝達状態と、駆動を伝達しない非伝達状態と、を切り替え可能なクラッチを備えることで、トナーカートリッジがプロセスユニットに装着された状態で、第1搬送ローラを駆動せずに、アジテータを回転させることが可能である。また、この場合、第1搬送ローラは、給紙ローラを含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。
【0125】
上述した一実施形態では、クラッチの一例として電磁クラッチを用いていたが、これに限られず、駆動力を伝達する状態と、駆動力を伝達しない状態とを切替可能な部材であればよい。例えば、画像形成装置は、電磁クラッチの代わりに、第1モータからの駆動力を第1搬送ローラへ伝達する位置と、第1モータからの駆動力を第1搬送ローラへ伝達しない位置と、の間を移動可能なギアを備えていてもよい。
【0126】
上述した一実施形態では、プロセスユニットは、プロセスカップリングを有し、本体筐体は、本体カップリングを有するとしたが、これに限られない。例えば、プロセスユニットがプロセスギアを有し、本体筐体がプロセスギアとかみ合う本体ギアを有する構成であってもよい。
【0127】
上述した一実施形態では、制御部は、トナーカートリッジがプロセスユニットに装着されたことを検知した場合に、第1切替処理を実行するとしたが、これに限られない。例えば、制御部は、補給部カバーが開いたことを検知した場合に、第1切替処理を実行してもよい。あるいは、プロセスシャッタが第1位置に移動したことを検知した場合に、第1切替処理を実行してもよい。
【0128】
上述した一実施形態では、第1検知部は、トナーメモリと電気的に接続可能な本体電気接点であったが、これに限られない。例えば、第1検知部は、感圧センサまたは光センサであってもよい。
【0129】
上述した一実施形態では、制御部は、トナーカートリッジがプロセスユニットに装着されていることを検知していない場合に、第2切替処理を実行するとしたが、これに限られない。例えば、補給部カバーが閉じたことを検知した場合に、第2切替処理を実行してもよい。
【0130】
上述した一実施形態では、制御部は、補給部カバーがカバー開位置に位置することを検知した場合に、第1モータの駆動を停止させるとしたが、これに限られない。例えば、第1モータの駆動を停止させずに、クラッチを非伝達状態に切り替えてもよい。これにより、第1搬送ローラを駆動させずに、アジテータを駆動させることができる。
【0131】
上述した一実施形態では、第2検知部は、光センサであったが、これに限られない。例えば、第2検知部は、感圧センサであってもよい。
【0132】
上述した一実施形態では、第2検知部は、補給部カバーが閉じた場合に、補給部カバーの突起を検知する構成としたが、これに限られない。例えば、第2検知部は、補給部カバーが開いた状態で、突起を検知する構成であってもよい。
【0133】
上述した一実施形態では、制御部は、印字中のシートの排紙が完了してから、第1モータと、第2モータと、の停止処理を行うとしたが、これに限られない。例えば、補給部カバーが開いたことを検知した場合に、印字中かの判定をせずに、すぐに停止処理を行ってもよい。この場合、ユーザは、印字中のシートが排紙されるのを待たずに、すぐにトナーの補給を行うことができる。反対に、制御部は、受け付け済みの印字ジョブのシートの排紙がすべて完了してから、停止処理を行ってもよい。
【0134】
上述した一実施形態では、本体筐体は第2モータを備えるとしたが、これに限られない。例えば、本体筐体が第2モータを備えず、第1モータが、定着部、および排紙ローラなどを、駆動してもよい。また、この場合、第1搬送ローラは、排紙ローラや加圧ローラなどを含んでもよい。この場合、第1モータから排紙ローラや加圧ローラなどの第1搬送ローラに駆動を伝達する伝達状態と、駆動を伝達しない非伝達状態と、を切り替え可能な電磁クラッチを備えることで、トナーカートリッジがプロセスユニットに装着された状態で、第1搬送ローラを駆動せずに、アジテータを回転させることが可能である。
【0135】
上述した一実施形態では、プロセスユニットは、感光ドラムと現像ローラを備えた、いわゆる一体型のカートリッジであったが、これに限られない。例えば、プロセスユニットは、感光ドラムを備えたドラムカートリッジと、現像ローラを備えた現像カートリッジであって、ドラムカートリッジに着脱可能な現像カートリッジと、を備えた構成であってもよい。
【0136】
あるいは、画像形成装置は、感光ドラムを備えたドラムカートリッジと、現像ローラと、攪拌部材と、を備えた現像カートリッジであって、ドラムカートリッジとは独立して本体筐体に着脱可能な現像カートリッジと、を備えた構成であってもよい。この構成においては、現像ローラと、攪拌部材と、を備えた現像カートリッジは、プロセスユニットの一例である。
【0137】
上述した一実施形態では、プロセスユニットが、本体筐体に対して着脱可能であるとしたがこれに限られない。例えば、プロセスユニットが、本体筐体に対して着脱不可能であってもよい。
【0138】
上述した一実施形態では、トナーメモリは、ノズル上に位置するとしたが、これに限られない。例えば、トナーメモリは、トナーシャッタ上に位置していてもよい。
【0139】
上述した一実施形態では、画像形成装置は、モノクロプリンタであったが、これに限られない。例えば、画像形成装置は、ブラック、マゼンタ、イエロー、シアンなどの色をそれぞれ収容するプロセスユニットを備えたカラープリンタであってもよい。その場合、各プロセスユニットに対応したトナーカートリッジを装着可能である構成してもよいし、トナーの使用頻度の高い黒のみ、トナーカートリッジを装着可能な構成であってもよい。
【0140】
上述した一実施形態では、トナー容器の材質は、ABSなどの樹脂であるとしたが、これに限られない。例えば、トナー容器の材質は、プラスチック製の袋でもよい。また、トナー容器の材質は、紙製の容器でもよい。
【0141】
上述した一実施形態では、トナーセンサは、光センサであるとしたが、これに限られない。例えば、トナーセンサは、プロセス筐体内のトナーの静電容量を検知する静電容量センサで合ってもよい。また、トナーセンサは、攪拌トルクを検知するトルクセンサであってもよい。また、トナーセンサを用いずに、ドットカウントでプロセス筐体内のトナーの残量を予測してもよい。
【0142】
上述した一実施形態では、定着部は、加熱ローラを備えるとしたが、これに限られない。例えば、定着部は、加熱ローラの代わりに、ヒータと、ヒータの周りを回転可能なエンドレスベルトを備えた加熱ユニットであってもよい。
【0143】
上述の一実施形態および変形例で説明した各要素は、適宜組み合わせて実施することが可能である。
【符号の説明】
【0144】
1 モノクロプリンタ
10 本体筐体
10B 補給部開口
13 補給部カバー
14 本体電気接点(第1検知部)
15 第2検知部
31 プロセス筐体
32 現像ローラ
36 プロセスカップリング
41 感光ドラム
70 制御部
80 定着部
91 シート収容部
92 給紙ローラ
94 排紙ローラ
200 トナーカートリッジ
201 トナー筐体
260 トナーメモリ
261 トナー電気接点
300A トナー受入口
P1 プロセスユニット
M1 第1モータ
M2 第2モータ