(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023151903
(43)【公開日】2023-10-16
(54)【発明の名称】現像カートリッジおよびその製造方法
(51)【国際特許分類】
G03G 15/08 20060101AFI20231005BHJP
G03G 21/16 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
G03G15/08 390B
G03G15/08 226
G03G21/16 176
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022061769
(22)【出願日】2022-04-01
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116034
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 啓輔
(74)【代理人】
【識別番号】100144624
【弁理士】
【氏名又は名称】稲垣 達也
(72)【発明者】
【氏名】桐山 翼
(72)【発明者】
【氏名】橋本 淳一
(72)【発明者】
【氏名】宮原 健輔
(72)【発明者】
【氏名】山田 英尚
【テーマコード(参考)】
2H077
2H171
【Fターム(参考)】
2H077AC04
2H077AD02
2H077AD06
2H077AD13
2H077BA08
2H077CA12
2H171FA13
2H171FA14
2H171GA15
2H171GA29
2H171JA06
2H171JA07
2H171JA45
2H171JA58
2H171JA59
2H171KA17
2H171KA18
2H171KA22
2H171KA23
2H171KA27
2H171KA28
2H171QB35
2H171QB36
2H171QB37
2H171QB47
2H171QB52
2H171UA02
2H171UA03
(57)【要約】
【課題】ホルダとプレートの間からトナーが漏れるのを抑制する。
【解決手段】現像カートリッジ1は、現像ローラ10と、現像ローラ10に接触するブレード30と、ホルダ40と、プレート50と、フィルム80とを備える。現像ローラ10は、第1方向に延びる軸について回転可能である。ホルダ40は、ブレード30が取り付けられる第1面40Aと、第1面40Aの反対側に位置する第2面40Bと、を有する。プレートは50、第2面40Bに接触する第1端面50Aであって、第1方向における中央が第1方向における第1端面50Aの一端および他端よりもホルダ40に向けて突出している第1端面50Aを有する。フィルム80は、ホルダ40と、プレート50とに接触する。フィルム80は、ホルダ40の第2面40Bと、プレート50の第1端面50Aとの接触部を覆う。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に延びる現像ローラ軸について回転可能な現像ローラと、
前記現像ローラに接触するブレードであって、前記第1方向に延びるブレードと、
前記第1方向に延びる平板状のホルダであって、前記ブレードが取り付けられる第1面と、前記第1面の反対側に位置する第2面と、を有するホルダと、
前記第1方向に延びる平板状のプレートであって、前記第2面に接触する第1端面であって、前記第1方向における中央が前記第1方向における前記第1端面の一端および他端よりも前記ホルダに向けて突出している第1端面を有するプレートと、
前記ホルダと、前記プレートと、に接触するフィルムであって、前記ホルダの前記第2面と、前記プレートの前記第1端面との接触部を覆うフィルムと、
を備えることを特徴とする現像カートリッジ。
【請求項2】
前記フィルムは、前記ブレードおよび前記ホルダの少なくとも何れかに接着された第1部分と、前記プレートに接着された第2部分と、を有することを特徴とする請求項1に記載の現像カートリッジ。
【請求項3】
前記フィルムは、接着されない第3部分をさらに有し、
前記第3部分は、前記第1部分と前記第2部分の間に位置し、曲がっていることを特徴とする請求項2に記載の現像カートリッジ。
【請求項4】
前記フィルムは、前記ブレードおよび前記ホルダの少なくとも何れかに両面テープによって接着されていることを特徴とする請求項3に記載の現像カートリッジ。
【請求項5】
前記フィルムは、前記ブレードに両面テープによって接着されていることを特徴とする請求項4に記載の現像カートリッジ。
【請求項6】
前記フィルムは、前記プレートに両面テープによって接着されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
【請求項7】
前記現像ローラ、前記ホルダおよび前記プレートが取り付けられる現像フレームをさらに備え、
前記プレートは、ネジによって前記現像フレームに固定され、
前記ネジは、第1方向における前記フィルムの一端と、第1方向における前記フィルムの他端と、の間に位置することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
【請求項8】
前記現像ローラ、前記ホルダおよび前記プレートが取り付けられる現像フレームをさらに備え、
前記プレートは、前記第1方向に並ぶ複数のネジによって前記現像フレームに固定され、
前記複数のネジは、第1方向における前記フィルムの一端と、第1方向における前記フィルムの他端と、の間に位置することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
【請求項9】
前記現像ローラ、前記ホルダおよび前記プレートが取り付けられる現像フレームと、
前記ホルダの前記第2面と、前記現像フレームの間に位置するシールであって、前記第1方向に延びるシールと、をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
【請求項10】
前記ホルダは、前記シールと前記フィルムの間に位置することを特徴とする請求項9に記載の現像カートリッジ。
【請求項11】
前記現像ローラ、前記ホルダおよび前記プレートが取り付けられる現像フレームと、前記ホルダの前記第2面と前記現像フレームとの間に位置するシールであって、前記第1方向に延びるシールと、をさらに備え、
前記ホルダは、前記シールと前記第1部分の間に位置することを特徴とする請求項2に記載の現像カートリッジ。
【請求項12】
前記現像ローラ、前記ホルダおよび前記プレートが取り付けられる現像フレームと、前記ホルダの前記第2面と前記現像フレームとの間に位置するシールであって、前記第1方向に延びるシールと、をさらに備え、
前記プレートは、前記第2部分と前記シールの間に位置することを特徴とする請求項2に記載の現像カートリッジ。
【請求項13】
請求項1に記載の現像カートリッジの製造方法であって、
前記現像カートリッジは、前記現像ローラ、前記ホルダおよび前記プレートが取り付けられる現像フレームをさらに備え、
前記プレートを前記現像フレームに固定する第1工程と、
前記第1工程の後、前記フィルムを前記ブレードが取り付けられた前記ホルダの前記ブレードおよび前記ホルダの少なくとも何れかに接着する第2工程と、
前記第2工程の後、前記ブレードが取り付けられた前記ホルダを前記現像フレームに固定する第3工程と、
前記第3工程の後、前記フィルムを前記プレートに接着する第4工程と、
を備えることを特徴とする現像カートリッジの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、現像ローラに接触するブレードを備える現像カートリッジおよびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、現像カートリッジとして、現像ローラと、現像フレームと、ブレードとを備えるものが知られている(特許文献1)。この技術では、ブレードは、プレートとホルダに挟まれて現像フレームに取り付けられている。ホルダは、金属板をL字形状に曲げる曲げ加工を行うことで形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現像カートリッジを小型化することが求められている。現像カートリッジを小型化するために、ホルダをL字形状に形成せずに、プレートの端面に押し当てる構成が考えられる。しかしながら、ホルダをプレートに端面に押し当てる構成では、ホルダとプレートの間からトナーが漏れるおそれがある。
【0005】
そこで、本開示は、ホルダとプレートの間からトナーが漏れるのを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための本開示の現像カートリッジは、現像ローラと、ブレードと、ホルダと、プレートと、フィルムと、を備える。現像ローラは、第1方向に延びる現像ローラ軸について回転可能である。ブレードは、現像ローラに接触する。ブレードは、第1方向に延びる。ホルダは、第1方向に延びる平板状である。ホルダは、ブレードが取り付けられる第1面と、第1面の反対側に位置する第2面と、を有する。プレートは、第1方向に延びる平板状である。プレートは、第2面に接触する第1端面であって、第1方向における中央が第1方向における前記第1端面の一端および他端よりもホルダに向けて突出している第1端面を有する。フィルムは、ホルダと、プレートと、に接触する。フィルムは、ホルダの第2面と、プレートの第1端面との接触部を覆う。
【0007】
この構成によれば、フィルムがホルダの第2面とプレートの第1端面との接触部を覆うので、ホルダとプレートの間からトナーが漏れるのを抑制できる。
【0008】
また、前記した現像カートリッジにおいて、フィルムは、ブレードおよびホルダの少なくとも何れかに接着された第1部分と、プレートに接着された第2部分と、を有する。
【0009】
これによれば、フィルムがブレードまたはホルダと、プレートに接着されるので、ホルダとプレートの間からトナーが漏れるのを抑制できる。
【0010】
また、前記した現像カートリッジにおいて、フィルムは、接着されない第3部分をさらに有し、第3部分は、第1部分と前記第2部分の間に位置し、曲がっている構成としてもよい。
【0011】
これによれば、第3部分にシワができることを抑制できる。
【0012】
また、前記した現像カートリッジにおいて、フィルムは、ブレードおよびホルダの少なくとも何れかに両面テープによって接着されている構成としてもよい。
【0013】
また、前記した現像カートリッジにおいて、フィルムは、ブレードに両面テープによって接着されている構成としてもよい。
【0014】
また、前記した現像カートリッジにおいて、フィルムは、プレートに両面テープによって接着されている構成としてもよい。
【0015】
また、前記した現像カートリッジにおいて、現像ローラ、ホルダおよびプレートが取り付けられる現像フレームをさらに備え、プレートは、ネジによって現像フレームに固定され、ネジは、第1方向におけるフィルムの一端と他端の間に位置する構成としてもよい。
【0016】
これによれば、現像フレームを固定するネジが位置する範囲より広い範囲においてトナーが漏れるのを抑制できる。
【0017】
また、前記した現像カートリッジにおいて、現像ローラ、ホルダおよびプレートが取り付けられる現像フレームをさらに備え、プレートは、第1方向に並ぶ複数のネジによって現像フレームに固定され、複数のネジは、第1方向におけるフィルムの一端と他端の間に位置する構成としてもよい。
【0018】
これによれば、複数のネジが位置する範囲より広い範囲においてトナーが漏れるのを抑制できる。
【0019】
また、前記した現像カートリッジにおいて、現像ローラ、ホルダおよびプレートが取り付けられる現像フレームと、ホルダの前記第2面と現像フレームの間に位置するシールであって第1方向に延びるシールと、をさらに備える構成としてもよい。
【0020】
また、前記した現像カートリッジにおいて、ホルダは、シールとフィルムの間に位置する構成としてもよい。
【0021】
また、前記した現像カートリッジにおいて、現像ローラ、ホルダおよびプレートが取り付けられる現像フレームと、ホルダの第2面と現像フレームとの間に位置するシールであって、第1方向に延びるシールと、をさらに備え、ホルダは、シールと第1部分の間に位置する構成としてもよい。
【0022】
また、前記した現像カートリッジにおいて、現像ローラ、ホルダおよびプレートが取り付けられる現像フレームと、ホルダの第2面と現像フレームとの間に位置するシールであって、第1方向に延びるシールと、をさらに備え、プレートは、第2部分とシールの間に位置する構成としてもよい。
【0023】
また、前記した現像カートリッジの製造方法は、プレートを現像フレームに固定する第1工程と、第1工程の後、フィルムをブレードが取り付けられたホルダのブレードおよびホルダの少なくとも何れかに接着する第2工程と、第2工程の後、ブレードが取り付けられたホルダを現像フレームに固定する第3工程と、第3工程の後、フィルムをプレートに接着する第4工程と、を備える構成としてもよい。
【0024】
これによれば、現像カートリッジの製造方法が、第1工程、第2工程、第3工程、第4工程を備えることで、現像カートリッジを効率的に製造できる。
【発明の効果】
【0025】
本開示によれば、ホルダとプレートの間からトナーが漏れるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図7】
図3の拡大図であり、フィルムが接着される部分を説明する図である。
【
図8】現像カートリッジに貼り付けられる前の状態のフィルムの図である。
【
図9】現像カートリッジにフィルムを貼り付ける工程を説明する図(a)~(c)である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
次に、本開示の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、現像カートリッジ1は、レーザプリンタなどの電子写真方式の画像形成装置で使用される。現像カートリッジ1は、画像形成装置に着脱可能に装着される。
【0028】
図1および
図2に示すように、現像カートリッジ1は、現像ローラ10と、供給ローラ20と、ブレードユニットBLと、プレート50と、現像フレーム60と、フィルム80と、シール90と、を備えている。また、現像カートリッジ1は、プレート50を現像フレーム60に取り付ける第1ネジ71、第2ネジ72、第3ネジ73と、ブレードユニットBLを現像フレーム60に取り付ける第1固定ネジ74、第2固定ネジ75とをさらに備えている。
【0029】
現像ローラ10は、トナーを担持する表面を有するローラである。
図2に示すように、現像ローラ10は、第1方向に延びる現像ローラ軸10Xについて回転可能である。現像ローラ10は、現像フレーム60に回転可能に支持される金属製の現像ローラシャフト11と、現像ローラシャフト11を覆う現像ローラ本体12とを有している。現像ローラ本体12は、導電性を有するゴムなどからなる。
【0030】
ここで、第1方向は、現像ローラ10、ブレードユニットBL、プレート50の長手方向と同じ方向である。第2方向は、第1方向と交差する方向である。好ましくは、第2方向は、第1方向と直交する方向である。第2方向は、プレート50の短手方向と同じ方向である。第3方向は、第1方向および第2方向と交差する方向である。好ましくは、第3方向は、第1方向および第2方向と直交する方向である。第3方向は、ブレードユニットBLの短手方向と同じ方向である。
【0031】
図3に示すように、供給ローラ20は、現像ローラ10にトナーを供給するローラである。供給ローラ20は、第1方向に延びる供給ローラ軸20Xについて回転可能である。供給ローラ20は、現像フレーム60に回転可能に支持される供給ローラシャフト21と、供給ローラシャフト21を覆う供給ローラ本体22とを有している。供給ローラ本体22は、スポンジなどからなる。
【0032】
ブレードユニットBLは、現像ローラ10に供給されたトナーを一定の厚さの薄層に規制する部材である。ブレードユニットBLは、現像ローラ10に接触するブレード30と、ブレード30を支持するホルダ40とを備えている。
【0033】
図4に示すように、ブレード30は、第1方向に延びている。ブレード30は、ブレード板金31と、ゴム部32とを有している。また、ブレード30は、表側面30Aと、表側面30Aの反対側に位置する裏側面30Bとを有している。詳しくは、ブレード30は、表側面30Aと、第2方向において表側面30Aの反対側に位置する裏側面30Bとを有している。より詳しくは、ブレード板金31は、表側面30Aと、裏側面30Bとを有している。
【0034】
第3方向におけるブレード板金31の一端部は、ホルダ40に取り付けられる。また、ゴム部32は、第3方向におけるブレード板金31の他端部に取り付けられる。詳しくは、ゴム部32は、第3方向におけるブレード板金31の他端部に接着剤によって固定されている。ゴム部32は、現像ローラ10の周面に接触する部分である。ゴム部32は、ブレード板金31の表側面30Aに取り付けられる。詳しくは、ゴム部32は、ブレード板金31の表側面30Aに接着剤よって固定されている。
【0035】
ブレード30は、第1孔34と、第2孔35とを有している。詳しくは、ブレード板金31は、第1孔34と、第2孔35とを有している。第1孔34は、丸穴であり、第2孔35は、第1方向に長い長穴である。第2孔35は、第1方向において、第1孔34から離れて位置する。具体的には、第1孔34は、第1方向におけるブレード板金31の一端部に位置し、第2孔35は、第1方向におけるブレード板金31の他端部に位置する。また、第1孔34および第2孔35は、第3方向において、ゴム部32から離れて位置する。具体的には、第1孔34および第2孔35は、第3方向におけるブレード板金31の一端部に位置し、ゴム部32は、第3方向におけるブレード板金31の他端部に位置する。
【0036】
ホルダ40は、第1方向に延びている。ホルダ40は、金属板からなる平板状の部材である。第2方向におけるホルダ40の厚みは、第2方向におけるブレード板金31の厚みよりも厚い。ホルダ40は、第1面40Aと、第2面40Bとを有している。第1面40Aは、ブレード30が取り付けられる面である。第2面40Bは、第2方向において、第1面40Aの反対側に位置する。
【0037】
ホルダ40は、ホルダ中央部41と、第1ホルダ端部42と、第2ホルダ端部43とを有している。
【0038】
ホルダ中央部41は、第1方向におけるホルダ40の中央に位置する。ホルダ中央部41は、第1ホルダ凸部44と、第2ホルダ凸部45とを有している。第1ホルダ凸部44および第2ホルダ凸部45は、略円柱状の凸部であり、第1面40Aからブレード30に向けて突出する。第2ホルダ凸部45は、第1方向において、第1ホルダ凸部44から離れて位置する。具体的には、第1ホルダ凸部44は、第1方向におけるホルダ中央部41の一端部に位置し、第2ホルダ凸部45は、第1方向におけるホルダ中央部41の他端部に位置する。
【0039】
ブレード30の裏側面30Bとホルダ40の第1面40Aとを接触させた状態において、第1ホルダ凸部44は、ブレード30の第1孔34に嵌り、第2ホルダ凸部45は、ブレード30の第2孔35に嵌る。なお、第2孔35が第1方向に長い長穴であることで、第1孔34と第2孔35の第1方向における寸法誤差を吸収したり、ブレード板金31やホルダ40の第1方向における線膨張を吸収したりすることができる。
【0040】
第1ホルダ端部42は、第1方向におけるホルダ40の一端部に位置する。第1ホルダ端部42は、第1固定ネジ74(
図2参照)が通る第1固定孔46を有している。第1固定孔46は、丸穴である。第1固定孔46は、第1方向において、第1ホルダ凸部44よりも第1方向におけるホルダ40の一端に近い位置に位置する。
【0041】
第2ホルダ端部43は、第1方向におけるホルダ40の他端部に位置する。第2ホルダ端部43は、第2固定ネジ75(
図2参照)が通る第2固定孔47を有している。第2固定孔47は、第1方向に長い長穴である。第2固定孔47は、第1方向において、第2ホルダ凸部45よりも第1方向におけるホルダ40の他端に近い位置に位置する。
【0042】
図5に示すように、ホルダ中央部41の第3方向の長さH41は、第1方向にわたって一定である。ホルダ中央部41の第3方向の長さH41は、第1ホルダ端部42の第3方向の長さH42および第2ホルダ端部43の第3方向の長さH43よりも短い。ホルダ中央部41の第3方向の長さH41は、一例として、5mm以下である。第1ホルダ端部42の第3方向の長さH42と第2ホルダ端部43の第3方向の長さH43は、略同じである。
【0043】
ブレード30は、ホルダ40に固定されている。詳しくは、ブレード板金31の裏側面30Bとホルダ40の第1面40Aとを接触させた状態で溶接されることで、ブレード30は、ホルダ40に固定されている。ブレード30の裏側面30Bは、ホルダ40の第1面40Aに溶接によって接合されている。
【0044】
図6に示すように、プレート50は、第1方向に延びている。プレート50は、金属板からなる平板状の部材である。プレート50の形状は、ホルダ40の形状とは異なっている。第3方向におけるプレート50の厚みは、第2方向におけるホルダ40の厚みよりも厚い。プレート50は、第1方向におけるプレート50の中央部であるプレート中央部51と、第1方向におけるプレート50の一端部である第1プレート端部52と、第1方向におけるプレート50の他端部である第2プレート端部53とを有している。
【0045】
プレート中央部51の第2方向の長さは、第1プレート端部52の第2方向の長さおよび第2プレート端部53の第2方向の長さよりも長い。プレート中央部51は、3つのボス孔54と、1つのプレート凹部55とを有している。
【0046】
図2に示すように、ボス孔54は、現像フレーム60の後述するボス66が挿入される貫通孔である。ボス孔54は、後述する第1ボス66Aが挿入される第1ボス孔54Aと、後述する第2ボス66Bが挿入される第2ボス孔54Bと、後述する第3ボス66Cが挿入される第3ボス孔54Cとを含む。
【0047】
第1ボス孔54Aは、第2方向に長い長穴である(
図6参照)。第1ボス孔54Aの長手方向である第2方向の長さは、第1ボス66Aの径よりも大きい。第1ボス孔54Aの短手方向である第1方向の長さは、第1ボス66Aの径と略同じである。
【0048】
第2ボス孔54Bは、第2方向に長い長穴である(
図6参照)。第2ボス孔54Bの長手方向である第2方向の長さは、第2ボス66Bの径よりも大きい。第2ボス孔54Bの短手方向である第1方向の長さは、第2ボス66Bの径よりも大きい。第2ボス孔54Bは、第1方向において、第1ボス孔54Aから離れて位置する。具体的には、第1ボス孔54Aは、第1方向におけるプレート中央部51の一端部に位置し、第2ボス孔54Bは、第1方向におけるプレート中央部51の他端部に位置する。
【0049】
第3ボス孔54Cは、第2方向に長い長穴である(
図6参照)。第3ボス孔54Cの長手方向である第2方向の長さは、第3ボス66Cの径よりも大きい。第3ボス孔54Cの短手方向である第1方向の長さは、第3ボス66Cの径よりも大きい。第3ボス孔54Cは、第1方向において、第1ボス孔54Aおよび第2ボス孔54Bから離れて位置する。詳しくは、第3ボス孔54Cは、第1方向において、第1ボス孔54Aと第2ボス孔54Bの間に位置する。具体的には、第3ボス孔54Cは、第1方向におけるプレート中央部51の中央部に位置する。
【0050】
プレート凹部55は、プレート50の後述する第1端面50Aに向けて凹む形状を有している。プレート凹部55は、第1方向におけるプレート中央部51の一端部に位置する。詳しくは、プレート凹部55は、第1方向において第1ボス孔54Aと第1プレート端部52との間に位置する。プレート凹部55は、第1方向におけるプレート中央部51の一端部のみにあり、第1方向におけるプレート中央部51の他端部にはない。
【0051】
図6に戻り、プレート50は、第1端面50Aと、第1端面50Aの反対側に位置する第2端面50Bとを有している。
第1端面50Aは、ホルダ40の第2面40Bに接触する面である(
図7参照)。第1端面50Aは、第1方向において、プレート中央部51、第1プレート端部52および第2プレート端部53にわたっている。
【0052】
第1方向における第1端面50Aの中央50Cは、第1方向における第1端面50Aの一端50Dおよび他端50Eよりもホルダ40に向けて突出している。詳しくは、第1方向における第1端面50Aの中央50Cは、第2方向において、第1方向における第1端面50Aの一端50Dおよび他端50Eよりもホルダ40に向けて突出している。
【0053】
具体的には、第1端面50Aは、第1凸部56Aと、第2凸部56Bと、第3凸部56Cと、第4凸部56Dと、第5凸部56Eとを有している。第1凸部56A、第2凸部56B、第3凸部56C、第4凸部56Dおよび第5凸部56Eは、第2方向において、ホルダ40に向けて突出する。
【0054】
第1凸部56Aは、第1方向における第1端面50Aの中央50Cに位置する。第2凸部56Bは、第1方向において第1端面50Aの一端50Dと第1凸部56Aとの間に位置する。詳しくは、第2凸部56Bは、第1方向におけるプレート中央部51の一端部に位置する。第3凸部56Cは、第1方向において第1端面50Aの他端50Eと第1凸部56Aの間に位置する。詳しくは、第3凸部56Cは、第1方向におけるプレート中央部51の他端部に位置する。第4凸部56Dは、第1方向において第1凸部56Aと第2凸部56Bの間に位置する。第5凸部56Eは、第1方向において第1凸部56Aと第3凸部56Cの間に位置する。
【0055】
第1凸部56Aの突出量は、第2凸部56Bの突出量および第3凸部56Cの突出量よりも大きい。なお、ここでの突出量は、第1端面50Aの一端50Dと他端50Eを結ぶ平面PLからの突出量である。第2凸部56Bの突出量と第3凸部56Cの突出量は、略同じである。第4凸部56Dの突出量は、第2凸部56Bの突出量よりも大きく、第1凸部56Aの突出量よりも小さい。第5凸部56Eの突出量は、第3凸部56Cの突出量よりも大きく、第1凸部56Aの突出量よりも小さい。第4凸部56Dの突出量と第5凸部56Eの突出量は、略同じである。
【0056】
第1凸部56Aの突出量、第2凸部56Bの突出量および第4凸部56Dの突出量は、第1方向における第1端面50Aの一端50Dから中央50Cに向けて、第2凸部56B、第4凸部56D、第1凸部56Aの順に大きくなっている。また、第1凸部56Aの突出量、第3凸部56Cの突出量および第5凸部56Eの突出量は、第1方向における第1端面50Aの他端50Eから中央50Cに向けて、第3凸部56C、第5凸部56E、第1凸部56Aの順に大きくなっている。第2凸部56B、第4凸部56D、第1凸部56A、第5凸部56Eおよび第3凸部56Cは、第1方向における中央にいくほど突出する階段状である。
【0057】
第2端面50Bは、第2方向において、第1端面50Aの反対側に位置する。第2端面50Bは、第1方向において、プレート中央部51、第1プレート端部52および第2プレート端部53にわたっている。第2端面50Bは、第1方向において、プレート中央部51に位置する第2端面中央部51Bと、第1プレート端部52に位置する第2端面一端部52Bと、第2プレート端部53に位置する第2端面他端部53Bとを含む。第2端面一端部52Bおよび第2端面他端部53Bは、第2方向において、第2端面中央部51Bよりも第1端面50Aに近い位置に位置する。
【0058】
図2に示すように、現像フレーム60は、現像ローラ10、供給ローラ20、ホルダ40およびプレート50が取り付けられる部材である。現像フレーム60は、現像ローラ10と供給ローラ20を回転可能に支持する。現像フレーム60は、樹脂などからなる。現像フレーム60は、収容室60A(
図3参照)と、開口60Bとを有している。収容室60Aには、トナーが収容される。開口60Bは、収容室60A内のトナーを現像ローラ10に供給するための開口である。
【0059】
図3に示すように、現像フレーム60は、第1フレーム61と、第2フレーム62とをさらに有している。第1フレーム61は、第2方向の一方と第3方向の一方が開口した箱形状を有している。第2フレーム62は、第1フレーム61を第3方向の一方から覆う。第2フレーム62は、第1フレーム61に溶着や接着などによって固着されている。
【0060】
第1フレーム61は、現像ローラ10、供給ローラ20およびブレードユニットBLが取り付けられる。
図2に示すように、第1フレーム61は、第1支持部63Aおよび第2支持部63Bと、第1固定部64Aおよび第2固定部64Bと、2つの突起65とを有している。
【0061】
第1支持部63Aおよび第2支持部63Bは、現像ローラ10を回転可能に支持する部分である。詳しくは、第1支持部63Aおよび第2支持部63Bは、現像ローラシャフト11を軸受部材を介して回転可能に支持する。第2支持部63Bは、第1方向において、第1支持部63Aから離れて位置する。具体的には、第1支持部63Aは、第1方向における第1フレーム61の一端側の第1側壁61Aに位置し、第2支持部63Bは、第1方向における第1フレーム61の他端側の第2側壁61Bに位置する。
【0062】
第1固定部64Aおよび第2固定部64Bは、ブレードユニットBLが固定される部分である。第1固定部64Aおよび第2固定部64Bは、第1方向において、第1側壁61Aと第2側壁61Bの間に位置する。第2固定部64Bは、第1方向において、第1固定部64Aから離れて位置する。具体的には、第1固定部64Aは、第1方向における第1フレーム61の一端部に位置し、第2固定部64Bは、第1方向における第1フレーム61の他端部に位置する。第1固定部64Aは、第1方向において第1側壁61Aの内側に位置し、第2固定部64Bは、第1方向において第2側壁61Bの内側に位置する。
【0063】
2つの突起65は、現像フレーム60、詳しくは、第1フレーム61に対するプレート50の位置決めを行うための部分であり、第3方向に突出する。2つの突起65は、第2方向におけるプレート50の位置決めを行う。2つの突起65は、第1突起65Aと、第2突起65Bとを含む。
【0064】
図1に示すように、第1突起65Aは、プレート50の第1プレート端部52と接触する。第2突起65Bは、プレート50の第2プレート端部53と接触する。
【0065】
図2に示すように、第2フレーム62は、プレート50が取り付けられる部分である。プレート50は、現像フレーム60から外れないように第2フレーム62に取り付けられる。第2フレーム62は、3つのボス66と、1つのフレーム凸部67とを有している。
【0066】
3つのボス66は、第2フレーム62のプレート取付面62Aから第3方向に突出する。3つのボス66は、円筒状であり、第1ネジ71、第2ネジ72、第3ネジ73が挿入されるネジ穴を有している。第1ネジ71、第2ネジ72、第3ネジ73は、3つのボス66がプレート50のボス孔54に挿入された状態で、3つのボス66のネジ穴に挿入されて現像フレーム60に固定される。
【0067】
図3に示すように、ボス66の第3方向の長さH66は、プレート50の第3方向の長さT50よりも長い。言い換えると、ボス66のプレート取付面62Aからの突出量は、プレート50の第3方向の長さH66よりも大きい。このため、ボス66の先端は、プレート50のボス孔54がボス66に挿入された状態でプレート50から第3方向に突出する。第1ネジ71、第2ネジ72、第3ネジ73は、現像フレーム60に固定されたとき、プレート50に接触しない。プレート50は、第3方向において、第1ネジ71、第2ネジ72、第3ネジ73の頭部との間に間隔を空けて位置する。第1ネジ71、第2ネジ72、第3ネジ73の締め付け力は、プレート50にはかからない。
【0068】
図2に戻り、フレーム凸部67は、プレート50のプレート凹部55に嵌る部分である。フレーム凸部67は、第1方向における現像フレーム60の一端部に位置する。フレーム凸部67は、第1方向における現像フレーム60の一端部のみにあり、第1方向における現像フレーム60の他端部にはない。
【0069】
図7に示すように、フィルム80は、ホルダ40と、プレート50とに接触するように配置されている。フィルム80は、ホルダ40の第2面40Bと、プレート50の第1端面50Aとの接触部CPを覆う。別の言い方をすれば、フィルム80は、ホルダ40の第2面40Bと、プレート50の第1端面50Aとの境界を覆う。フィルム80は、第1部分81と、第2部分82と、第3部分83とを有する(
図1、
図8も参照)。
【0070】
第1部分81は、ブレード30およびホルダ40の少なくとも何れかに接着された部分である。本実施形態では、第1部分81は、ブレード30に両面テープDによって接着されている。
図8に示すように、第1部分81は、両面テープDの第1接着層81Pが貼り付けられている。
【0071】
第2部分82は、プレート50に接着された部分である。本実施形態では、第2部分82は、プレート50に両面テープDによって接着されている。
図8に示すように、第2部分82は、両面テープDの第2接着層82Pが貼り付けられている。
【0072】
第3部分83は、第1部分81と第2部分82の間に位置する。第3部分83は、ブレード30、ホルダ40およびプレート50の何れにも接着されない部分である。
図7に示すように、フィルム80が現像カートリッジ1に取り付けられた状態において、第3部分83は、第2方向から第3方向に約90°曲がっている。別の言い方をすれば、第3部分83は、第1方向から見て、折れ曲がって配置されている。本実施形態では、第3部分83には接着層が貼り付けられていない。
【0073】
前述したように、プレート50は、第1方向に並ぶ第1ネジ71、第2ネジ72、第3ネジ73によって現像フレーム60に固定されている。
図1に示すように、第1ネジ71、第2ネジ72、第3ネジ73は、第1方向におけるフィルム80の一端80Aと、第1方向におけるフィルム80の他端80Bと、の間に位置する。別の言い方をすれば、フィルム80は、第1方向において、第1ネジ71、第2ネジ72、第3ネジ73が位置する範囲より広い範囲に設けられている。
【0074】
シール90は、スポンジなどの弾性体からなる。シール90は、第1方向に延びている(
図2参照)。シール90は、ホルダ40の第2面40Bと現像フレーム60の間に位置する。また、ホルダ40は、フィルム80と、シール90と、の間に位置する。詳しくは、ホルダ40は、第2方向において、フィルム80の第1部分81と、シール90と、の間に位置する。また、第3方向において、プレート50は、フィルム80の第2部分82と、シール90と、の間に位置する。
【0075】
次に、現像カートリッジ1の製造方法としての、現像カートリッジ1にフィルム80を貼り付ける方法について説明する。
現像カートリッジ1の製造方法は、第1工程と、第2工程と、第3工程と、第4工程と、を備える。
【0076】
第1工程は、プレート50を現像フレーム60に固定する工程である。具体的には、
図2に示すように、プレート50を現像フレーム60のプレート取付面62Aに取り付け、第1ネジ71、第2ネジ72、第3ネジ73を3つのボス66のネジ穴に挿入することでプレート50を現像フレーム60に固定する。
【0077】
第2工程は、第1工程の後、フィルム80をブレード30が取り付けられたホルダ40(ブレードユニットBL)のブレード30およびホルダ40の少なくとも何れかに接着する工程である。
図9(a)に示すように、フィルム80が現像カートリッジ1に取り付けられる前の状態では、第1部分81の第1接着層81Pには、第1剥離紙HA1が付いている。第3工程では、フィルム80の第1部分81の第1剥離紙HA1を剥がし、第1部分81をブレード30に接着する。
【0078】
第3工程は、第2工程の後、ブレード30が取り付けられたホルダ40(ブレードユニットBL)を現像フレーム60に固定する工程である。具体的には、
図2に示すように、第1固定ネジ74をホルダ40の第1固定孔46に通して現像フレーム60の第1固定部64Aに固定し、第2固定ネジ75をホルダ40の第2固定孔47に通して現像フレーム60の第2固定部64Bに固定する。
【0079】
このとき、ブレードユニットBLは、ホルダ40の第2面40Bがプレート50の第1端面50Aに接触する。これにより、第1端面50Aの第1凸部56A、第2凸部56B、第3凸部56C、第4凸部56D、第5凸部56E(
図6参照)によって、第1方向におけるブレードユニットBLの中央部を第1方向におけるブレードユニットBLの両端部よりも現像ローラ10に向けて突出させることができる。詳しくは、第1方向におけるホルダ40およびブレード30の中央部を第1方向におけるホルダ40およびブレード30の両端部よりも現像ローラ10に向けて突出させることができる。
【0080】
第4工程は、第3工程の後、フィルム80をプレート50に接着する工程である。
図9(b)に示すように、フィルム80が現像カートリッジ1に取り付けられる前の状態では、第2部分82の第2接着層82Pには、第2剥離紙HA2が付いている。第4工程では、フィルム80の第2部分82の第2剥離紙HA2を剥がす。そして、
図9(c)に示すように、第3部分83を折り曲げながら、第2部分82をプレート50に接着する。
【0081】
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
【0082】
本実施形態の現像カートリッジ1によれば、プレート50の第1端面50Aによって第1方向におけるホルダ40およびブレード30の中央部を第1方向におけるホルダ40およびブレード30の両端部よりも現像ローラ10に向けて突出させる構成を実現することができる。さらに、ホルダ40が平板状、さらに言えば、曲げ加工が行われていない平らな板形状であるので、ホルダ40およびホルダ40に取り付けられるブレード30を小型化することができる。
【0083】
上述したように、現像カートリッジ1は、プレート50の中央部を突出させたことと、現像カートリッジ1を小型化するためにホルダ40を板形状としたことにより、プレート50の間からトナーが漏れるおそれがある。しかしながら、
図7に示すように、本実施形態の現像カートリッジ1は、フィルム80がホルダ40の第2面40Bとプレート50の第1端面50Aとの接触部CPを覆うので、ホルダ40とプレート50の間からトナーが漏れるのを抑制できる。
【0084】
また、フィルム80は、ブレード30およびホルダ40の少なくとも何れかに接着された第1部分81と、プレート50に接着された第2部分82とを有する。このため、フィルム80がブレード30またはホルダ40と、プレート50に接着されるので、ホルダ40とプレート50の間からトナーが漏れるのを抑制できる。
【0085】
また、フィルム80は、ブレード30、ホルダ40およびプレート50の何れにも接着されない第3部分83を有する。この接着されない第3部分83が第1方向から見て折れ曲がっている部分を構成しており、接着される第1部分81と第2部分82が第1方向から見て折れ曲がっていないため、第3部分83にシワができることを抑制でき、フィルム80全体にシワができないように貼り付けることが容易にできる。
【0086】
また、プレート50を固定する第1ネジ71、第2ネジ72、第3ネジ73は、第1方向におけるフィルム80の一端80Aと、第1方向におけるフィルム80の他端80Bの間に位置する。このため、フィルム80は、第1方向において、第1ネジ71、第2ネジ72、第3ネジ73が位置する範囲より広い範囲に設けられているので、第1ネジ71、第2ネジ72、第3ネジ73が位置する範囲より広い範囲においてトナーが漏れるのを抑制できる。
【0087】
また、現像カートリッジ1は、プレート50を現像フレーム60に固定する第1工程、フィルム80をブレードユニットBL接着する第2工程、ブレードユニットBLを現像フレーム60に固定する第3工程、フィルム80をプレート50に接着する第4工程の順に製造される。このため、フィルム80の第1部分81を先にブレードユニットBLに接着し、第2部分82を後からプレート50に接着することで、フィルム80の接着の失敗を抑制できる。この結果、現像カートリッジ1を効率的に製造できる。
【0088】
以上、実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、以下に例示するように適宜変形して実施することができる。
【0089】
上述の実施形態では、フィルム80が両面テープによってブレード30およびプレート50に接着されていたが、接着方法は両面テープに限られない。例えば、フィルム80は、接着剤によってブレード30およびプレート50に接着されていてもよい。
【0090】
上述の実施形態では、フィルム80が第1部分81と、第2部分82と、第3部分83とを有していたが、第3部分83は省略してもよい。すなわち、フィルム80がブレード30、ホルダ40およびプレート50の何れにも接着されない部分を有していない構成であってもよい。
【0091】
上述の実施形態では、プレート50が複数のネジ(第1ネジ71、第2ネジ72、第3ネジ73)によって現像フレーム60に取り付けられていたが、プレート50が1つのネジ(例えば、第1ネジ71、第2ネジ72、第3ネジ73の何れか1つのネジ)で現像フレームに取り付けられている構成としてもよい。この場合、ネジは、第1方向におけるフィルム80の一端80Aと、第1方向におけるフィルム80の他端80Bと、の間に位置する。この構成においても、現像フレーム60を固定するネジが位置する範囲より広い範囲においてトナーが漏れるのを抑制できる。
【0092】
上述の実施形態では、第3部分83には接着層が貼り付けられていない構成であったが、第3部分83に接着層が貼り付けられているが、第3部分83に対応する部分の剥離紙を取り外さないことにより、ブレード30、ホルダ40およびプレート50の何れにも第3部分83が接着されない構成としてもよい。
【0093】
また、プレートの第1端面は、第4凸部、第5凸部を備えない構成であってもよい。この場合、第2凸部および第3凸部は、第1凸部につながっていてもよい。また、プレートの第1端面は、第1凸部のみを有する構成であってもよい。また、プレートの第1端面は、凸部を備えず、第1方向における第1端面の中央が、第1方向における第1端面の一端および第1方向における第1端面の他端よりもホルダに向けて突出する弓状の曲面であってもよい。
【0094】
上述の実施形態では、現像フレーム60の突起65が第1突起65Aと第2突起65Bを含む構成であったが、これに限定されない。例えば、現像フレームの突起は、1つであってもよい。
【0095】
上述の実施形態では、ブレード30がゴム部32を有する構成であったが、これに限定されない。例えば、ブレードは、ゴム部を備えない構成であってもよい。すなわち、ブレードは、ブレード板金が直接、現像ローラに接触するものであってもよい。
【0096】
上述の実施形態では、ブレード30とホルダ40が溶接によって固定されていたが、これに限定されない。例えば、ブレードとホルダは、接着などによって固定されていてもよい。
【0097】
上述の実施形態では、現像カートリッジ1がトナーが収容される収容室60Aを備えていたが、これに限定されない。例えば、現像カートリッジは、収容室を備えない構成であってもよい。この場合、現像カートリッジは、トナーが収容されるトナーカートリッジが着脱可能に装着される構成であってもよい。
【0098】
上述の実施形態および変形例で説明した各要素は、任意に組み合わせて実施してもよい。
【符号の説明】
【0099】
1 現像カートリッジ
10 現像ローラ
30 ブレード
40 ホルダ
40A 第1面
40B 第2面
41 ホルダ中央部
50 プレート
50A 第1端面
50B 第2端面
50C 中央
60 現像フレーム
80 フィルム
81 第1部分
82 第2部分
83 第3部分
90 シール
CP 接触部