IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ QLCシステム株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-情報管理装置及びプログラム 図1
  • 特開-情報管理装置及びプログラム 図2
  • 特開-情報管理装置及びプログラム 図3
  • 特開-情報管理装置及びプログラム 図4
  • 特開-情報管理装置及びプログラム 図5
  • 特開-情報管理装置及びプログラム 図6
  • 特開-情報管理装置及びプログラム 図7
  • 特開-情報管理装置及びプログラム 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023151951
(43)【公開日】2023-10-16
(54)【発明の名称】情報管理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20180101AFI20231005BHJP
【FI】
G06Q50/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022061836
(22)【出願日】2022-04-01
(71)【出願人】
【識別番号】517229682
【氏名又は名称】QLCシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男
(72)【発明者】
【氏名】川口 大輔
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA01
(57)【要約】
【課題】有資格者と、面談対象者との面談のスケジュールをより好適に決定する。
【解決手段】情報管理装置10は、面談対象者が面談を受けることが可能な日(介護施設の利用日)を取得する第1取得部(制御部11)と、面談対象者と面談を行うユーザー(管理栄養士等の有資格者)が面談を行うことが可能である日時(面談可能日時情報)を取得する第2取得部(制御部11)と、第1取得部により取得された面談対象者が面談を受けることが可能な日、及び第2取得部により取得されたユーザーが面談を行うことが可能である日時に基づいて、面談対象者とユーザーとの面談日時を決定する決定部(制御部11)と、を備え、決定部は、複数の面談対象者に対して、面談対象者が面談を受けることが可能な日が少ない順に優先順位が高くなるように、優先順位を付与し、優先順位が高い前記面談対象者から順に面談日時を決定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
面談対象者が面談を受けることが可能な日を取得する第1取得部と、
前記面談対象者と面談を行うユーザーが面談を行うことが可能である日時を取得する第2取得部と、
前記第1取得部により取得された前記面談対象者が面談を受けることが可能な日、及び前記第2取得部により取得された前記ユーザーが面談を行うことが可能である日時に基づいて、前記面談対象者と前記ユーザーとの面談日時を決定する決定部と、
を備え、
前記決定部は、複数の前記面談対象者に対して、前記面談対象者が面談を受けることが可能な日が少ない順に優先順位が高くなるように、前記優先順位を付与し、前記優先順位が高い前記面談対象者から順に前記面談日時を決定する情報管理装置。
【請求項2】
前記面談は、前記ユーザーが、前記面談対象者が利用する施設を訪問し、当該施設において実施される請求項1に記載の情報管理装置。
【請求項3】
前記決定部は、前記面談を所定の期間ごとに実施するように前記面談日時を決定する請求項1に記載の情報管理装置。
【請求項4】
前記決定部は、1日の前記ユーザーが面談を行うことが可能である時間帯を増やした場合、前記面談を実施する日を減らすことができるかを判断し、判断結果を出力する請求項1から3のいずれか一項に記載の情報管理装置。
【請求項5】
コンピュータを、
面談対象者が面談を受けることが可能な日を取得する第1取得部、
前記面談対象者と面談を行うユーザーが面談を行うことが可能である日時を取得する第2取得部、
前記第1取得部により取得された前記面談対象者が面談を受けることが可能な日、及び前記第2取得部により取得された前記ユーザーが面談を行うことが可能である日時に基づいて、前記面談対象者と前記ユーザーとの面談日時を決定する決定部、
として機能させ、
前記決定部は、複数の前記面談対象者に対して、前記面談対象者が面談を受けることが可能な日が少ない順に優先順位が高くなるように、前記優先順位を付与し、前記優先順位が高い前記面談対象者から順に前記面談日時を決定するためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報管理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、要介護者等の栄養評価を受けることが必要である対象者と、管理栄養士等の有資格者との面談が実施され、対象者の栄養評価が行われている。
【0003】
これに関連して、特許文献1には、食事指導が必要な対象者の食事指導介入タイミングに、管理栄養士による食事指導が可能である時間帯を割り当てて、対象者に食事指導を行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-191469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、通所介護(デイサービス)を利用する利用者(要介護者)が介護施設に通う日(利用日)は、利用者ごとに異なる。そのため、管理栄養士等の有資格者との面談は、介護施設の利用日に応じた日時に設定する必要があるが、利用者と有資格者とのスケジュール調整が上手くいかず非効率となる場合があった。
特許文献1の発明では、食事指導介入タイミングは1日のうちの所定の時間帯において設定されている、つまり日ごとに設定されていないため、上記問題は解決されない。
【0006】
本発明の課題は、有資格者と、面談対象者との面談のスケジュールをより好適に決定することができる情報管理装置及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の情報管理装置は、
面談対象者が面談を受けることが可能な日を取得する第1取得部と、
前記面談対象者と面談を行うユーザーが面談を行うことが可能である日時を取得する第2取得部と、
前記第1取得部により取得された前記面談対象者が面談を受けることが可能な日、及び前記第2取得部により取得された前記ユーザーが面談を行うことが可能である日時に基づいて、前記面談対象者と前記ユーザーとの面談日時を決定する決定部と、
を備え、
前記決定部は、複数の前記面談対象者に対して、前記面談対象者が面談を受けることが可能な日が少ない順に優先順位が高くなるように、前記優先順位を付与し、前記優先順位が高い前記面談対象者から順に前記面談日時を決定する。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報管理装置において、
前記面談は、前記ユーザーが、前記面談対象者が利用する施設を訪問し、当該施設において実施される。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の情報管理装置において、
前記決定部は、前記面談を所定の期間ごとに実施するように前記面談日時を決定する。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報管理装置において、
前記決定部は、1日の前記ユーザーが面談を行うことが可能である時間帯を増やした場合、前記面談を実施する日を減らすことができるかを判断し、判断結果を出力する。
【0011】
請求項5に記載のプログラムは、
コンピュータを、
面談対象者が面談を受けることが可能な日を取得する第1取得部、
前記面談対象者と面談を行うユーザーが面談を行うことが可能である日時を取得する第2取得部、
前記第1取得部により取得された前記面談対象者が面談を受けることが可能な日、及び前記第2取得部により取得された前記ユーザーが面談を行うことが可能である日時に基づいて、前記面談対象者と前記ユーザーとの面談日時を決定する決定部、
として機能させ、
前記決定部は、複数の前記面談対象者に対して、前記面談対象者が面談を受けることが可能な日が少ない順に優先順位が高くなるように、前記優先順位を付与し、前記優先順位が高い前記面談対象者から順に前記面談日時を決定する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、有資格者と、面談対象者との面談のスケジュールをより好適に決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】スケジューリングシステムの構成を示すブロック図である。
図2】利用者情報の一例を示す図である。
図3】スケジューリング処理の流れを示すフローチャートである。
図4】面談対象者の一例を示す図である。
図5】面談可能日時の選択を受け付ける画面を示す図である。
図6】面談スケジュールの一例を示す図である。
図7】面談スケジュールの一例を示す図である。
図8】面談スケジュールの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図1から図8に基づいて、本発明の実施形態であるスケジューリングシステム100について説明する。
【0015】
[システムの構成]
図1に示すように、スケジューリングシステム100は、情報管理装置10と、面談対象者端末装置20と、有資格者端末装置30を備える。
本実施形態において、面談対象者端末装置20は、介護施設において使用される端末装置であるがこれに限らない。面談対象者端末装置20は、ユーザーである有資格者と面談をする面談対象者が使用する端末装置であればよい。
また、本実施形態において、有資格者端末装置30は、介護施設の利用者と栄養評価に関する面談をする管理栄養士が使用する端末装置であるがこれに限らない。有資格者端末装置30は、面談対象者と面談をする有資格者(管理栄養士、医師、弁護士、リハビリ病院の専門職(理学療法士等)等)が使用する端末装置であればよい。
また、本実施形態において、情報管理装置10は、管理栄養士が介護施設の利用者と栄養評価に関する面談を行う日時(面談日時)を決定する装置である。なお、情報管理装置10は、医師と面談対象者である患者の面談日時、弁護士と面談対象者の面談日時、理学療法士と面談対象者である患者の面談日時を決定してもよい。
管理栄養士と介護施設の利用者の面談は、管理栄養士が介護施設を訪問して、対面で行ってもよいし、ウェブ面談や電話での面談で行ってもよい。
【0016】
スケジューリングシステム100において、情報管理装置10、面談対象者端末装置20、及び有資格者端末装置30は、通信ネットワークNを介して通信可能に接続されている。かかる通信ネットワークNの一態様としては、有線又は無線を問わず、LAN(Local Area Network)やVPN(Virtual Private Network)、移動体通信網などの任意の種類の通信網を採用できる。
【0017】
[情報管理装置の構成]
情報管理装置10は、図1に示すように、制御部11と、通信部12と、記憶部13を備える。
【0018】
制御部11は、情報管理装置10の動作を制御する部分であり、具体的には、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成され、RAMの作業領域に展開されたROMや記憶部13に記憶されたコンピュータプログラムとCPUとの協働により、情報管理装置10の各部を統括制御する。
【0019】
また、制御部11は、記憶部13に記憶された利用者情報(後述)から面談対象者が面談を受けることが可能な日を取得する。ここで、制御部11は、第1取得部として機能する。
また、制御部11は、管理栄養士(面談対象者と面談を行う有資格者(ユーザー))が面談を行うことが可能である日時を取得する。ここで、制御部11は、第2取得部として機能する。
また、制御部11は、第1取得部により取得された面談対象者が面談を受けることが可能な日、及び第2取得部により取得された有資格者が面談を行うことが可能である日時に基づいて、面談対象者と有資格者との面談日時を決定する。ここで、制御部11は、決定部として機能する。
【0020】
通信部12は、制御部11の制御の下、所定の通信プロトコルを用いて、外部装置(面談対象者端末装置20、有資格者端末装置30等)と通信ネットワークNを介したデータ通信を行う。具体的には、通信部12は、通信用IC(Integrated Circuit)と通信コネクタなどを有する通信インターフェイスである。
例えば、通信部12は、制御部11の制御により、面談対象者端末装置20から利用者情報を受信する。
また、通信部12は、制御部11の制御により、有資格者端末装置30から管理栄養士が面談可能な日時に関する情報である面談可能日時情報を受信する。
また、通信部12は、制御部11の制御により、決定された面談日時を外部装置(面談対象者端末装置20、有資格者端末装置30等)に送信する。
【0021】
記憶部13は、情報管理装置10の運用に必要となる各種情報が記憶される部分であり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリなどにより構成され、コンピュータプログラムデータ、各種設定データ等のデータを、制御部11から読み書き可能に記憶する。
記憶部13には、利用者情報131と、スケジューリングプログラム132が備えられている。
【0022】
利用者情報131は、介護施設のスタッフ等により面談対象者端末装置20において入力され、情報管理装置10に送信される情報である。
図2に、利用者情報131の一例を示す。
利用者情報131は、利用者の氏名等の基本情報、介護施設を利用する利用日(利用者が面談を受けることが可能な日)、前回の管理栄養士との面談日、管理栄養士との面談を実施する頻度等を含む。
図2に示す例においては、介護施設を利用する利用日は曜日ごとに設定されているがこれに限らない。介護施設を利用する利用日は所定の日付であってもよい。
管理栄養士との面談を実施する頻度は、所定の期日に予め設定されている。当該頻度は利用者ごとに任意に設定されてもよい。例えば、当該頻度は、通常は3カ月ごとであるが、栄養評価において課題があり、通常よりも面談を高頻度で行う必要がある利用者については、1カ月ごととしてもよい。
【0023】
スケジューリングプログラム132は、図3に示すフローチャートを経て、管理栄養士と介護施設の利用者の面談日時を決定するプログラムである。
【0024】
[面談対象者端末装置、有資格者端末装置の構成]
面談対象者端末装置20、及び有資格者端末装置30は、それぞれ制御部、表示部、操作部、通信部、及び記憶部等を備える。
【0025】
[スケジューリング処理]
以下、管理栄養士と介護施設の利用者との面談日時を決定するスケジューリング処理の流れについて、図3図8に基づいて説明する。
図3に、情報管理装置10が実行するスケジューリング処理のフローチャートを示す。
【0026】
まず、制御部11は、記憶部13から利用者情報を取得する(ステップS1)。
次に、制御部11は、ステップS1において取得した利用者情報における利用者から現時点での面談対象者を抽出する(ステップS2)。具体的には、制御部11は、前回の管理栄養士との面談日から面談を実施する頻度に基づく期日が経過している利用者を面談対象者とする。例えば、図2に示す例では、利用者Aについて、前回の面談日(2021年3月16日)から3カ月経過していれば、利用者Aを面談対象者とする。なお、面談を実施する頻度に基づく期日に、期日の前後数日程度の幅を持たせてもよい。
当該ステップS2の実施により、制御部11は、面談を所定の期間ごとに実施するように面談日時を決定することができる。
図4に、ステップS2において抽出された面談対象者の一例を示す。
【0027】
次に、制御部11は、ステップS2において抽出した面談対象者において優先順位を決定する(ステップS3)。具体的には、制御部11は、利用者情報における利用日に基づいて、介護施設の利用回数が少ない面談対象者ほど優先順位が高いとする。
図2図4に示す例において、利用者Eは利用日が月曜日のみで、利用回数が週に1回であり、面談対象者の中で利用回数が最も少ないため、優先順位1位とする。同様に、利用者Bは利用回数が週に2回であり、優先順位2位、利用者Dは利用回数が週に3回であり、優先順位3位、利用者Cは利用回数が週に4回であり、優先順位4位、利用者Aは利用回数が週に5回であり、優先順位5位である。
【0028】
次に、制御部11は、通信部12を介して、有資格者端末装置30の表示部に図5に示す面談日時選択画面31を表示させ、管理栄養士による操作部を介した面談可能日時の入力を受け付ける。つまり、制御部11は、面談可能日時情報を取得する(ステップS4)。
図5に示す例において、制御部11は、面談日時選択画面31に、それぞれの日付において面談が可能な面談対象者の人数を表示する。
管理栄養士は、面談日選択欄311において面談が可能である日付を1日選択し、面談時間入力欄312において選択した日で面談が可能である時間帯を入力する。
本実施形態において、管理栄養士と面談対象者の面談に要する時間は、20分/回である。そのため、図5に示すように、面談が可能である時間帯として、14:00~15:00の1時間を入力した場合、当該1時間は面談に要する時間の3回分であり、面談枠として3枠が確保される。
【0029】
次に、制御部11は、ステップS1において取得した利用者情報、ステップS3において決定した面談対象者の優先順位、及びステップS4において取得した面談可能日時情報に基づいて、管理栄養士と面談対象者の面談のスケジューリングを行う(ステップS5)。具体的には、制御部11は、図5に示すように面談枠が3枠確保されている場合、管理栄養士により選択された面談可能である日付において介護施設を利用する面談対象者であって、且つ図4に示す優先順位が高い方から3人を当該3枠に割り当てる。
図6に、面談1日目の面談スケジュール(面談日時)の一例を示す。図6に示す例においては、管理栄養士により選択された面談可能である日付(1日目)は、3月14日(月)であり、管理栄養士により入力された面談可能である時間帯は、14:00~15:00である。また、3月14日(月)に介護施設を利用する面談対象者は利用者A~Eであり、そのうち優先順位が高い3人は、利用者E、利用者B、利用者Dである。したがって、制御部11は、面談枠1~3に利用者E、利用者B、利用者Dを割り当てる。なお、面談枠の中で割り当てる順番は図6に示す例に限らない。例えば、面談枠1に利用者D、面談枠2に利用者E、面談枠3に利用者Bを割り当てる等であってもよい。
【0030】
次に、制御部11は、ステップS2において抽出した全ての面談対象者の面談日時は決まったか否かを判断する(ステップS6)。
面談日時が決まっていない面談対象者がいる場合(ステップS6;NO)、制御部11は、本処理をステップS4に移行して、面談可能日時情報をさらに受け付ける。つまり、制御部11は、2日目の面談可能である日付の選択、及び2日目の面談可能である時間帯の入力を受け付ける。
次に、制御部11は、ステップS5において2日目の面談可能である日時における管理栄養士と面談対象者の面談のスケジューリングを行う。
図7に、面談2日目の面談スケジュールの一例を示す。図7に示す例においては、管理栄養士により選択された面談可能である日付(2日目)は、3月15日(火)であり、管理栄養士により入力された面談可能である時間帯は、14:00~14:40である。つまり、面談枠は2枠確保されている。また、面談日時が決定していない面談対象者であり、且つ3月15日(火)に介護施設を利用する面談対象者は利用者A、利用者Cである。したがって、制御部11は、面談枠1、2に利用者A、利用者Cを割り当てる。
【0031】
また、全ての面談対象者の面談日時が決まった場合(ステップS6;YES)、制御部11は、1日の面談枠を増やした場合、面談日を減らすことができるか否かを判断する(ステップS7)。
具体的には、図8に示すような場合である。図8に示す例において、面談を実施する期間は3日間に設定されており、面談1日目(3月14日(月))、面談2日目(3月15日(火))、面談3日目(3月16日(水))のそれぞれにおいて、面談枠が2枠確保されている。しかし、図6及び図7に示すように、1日の面談枠を3枠に増やした場合(例えば、3月14日(月)の面談枠を3枠に増やした場合)、面談対象者全員の面談を2日間で実施することができる。
【0032】
上記のような場合、つまり1日の面談枠を増やすと、面談日を減らすことができる場合(ステップS7;YES)、制御部11は、通信部12を介して、有資格者端末装置30の表示部に、1日の面談枠を増やすと、面談日を減らすことができるため、1日の面談枠を増やせないかという提案を表示させ(ステップS8)、本処理をステップS4に移行する。
1日の面談枠を増やせる場合、ステップS4において、管理栄養士は面談時間入力欄312に面談枠を増やした時間帯を入力する。
【0033】
また、1日の面談枠を増やしても、面談日を減らすことがでない場合(ステップS7;NO)、制御部11は、面談のスケジューリングを行って作成された面談スケジュール(面談日時)の情報を記憶部13に記憶し、当該面談スケジュール情報を面談対象者端末装置20、及び有資格者端末装置30に送信することで通知し(ステップS9)、本処理を終了する。
【0034】
以上、上記実施形態における情報管理装置10は、面談対象者が面談を受けることが可能な日(介護施設の利用日)を取得する第1取得部(制御部11)と、面談対象者と面談を行うユーザー(管理栄養士等の有資格者)が面談を行うことが可能である日時(面談可能日時情報)を取得する第2取得部(制御部11)と、第1取得部により取得された面談対象者が面談を受けることが可能な日、及び第2取得部により取得されたユーザーが面談を行うことが可能である日時に基づいて、面談対象者とユーザーとの面談日時を決定する決定部(制御部11)と、を備え、決定部は、複数の面談対象者に対して、面談対象者が面談を受けることが可能な日が少ない順に優先順位が高くなるように、優先順位を付与し、優先順位が高い前記面談対象者から順に面談日時を決定する。
したがって、面談対象者の介護施設の利用日に応じて、介護施設の利用日が少ない面談対象者の面談の日時を優先的に決定することができ、効率的に面談を実施することができる。そのため、有資格者と、面談対象者との面談のスケジュールをより好適に決定することができる。
【0035】
また、上記実施形態における情報管理装置10において、面談は、ユーザーが、面談対象者が利用する施設を訪問し、当該施設において実施される。
したがって、面談対象者の介護施設の利用日においてのみ実施される面談のスケジュールをより好適に決定することができる。
【0036】
また、上記実施形態における情報管理装置10において、決定部は、面談を所定の期間ごとに実施するように面談日時を決定する。
したがって、所定の期間(例えば、3カ月)ごとに栄養評価に関する面談を実施することで、栄養アセスメント加算を実現することができる。
【0037】
また、上記実施形態における情報管理装置10において、決定部は、1日のユーザーが面談を行うことが可能である時間帯を増やした場合、面談を実施する日を減らすことができるかを判断し、判断結果を出力する。
したがって、ユーザーが面談を行うことが可能である時間帯を増やせば、面談を実施する日を極力減らすことができる。
【0038】
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、上記スケジューリング処理のステップS3において、制御部11は、利用者情報における利用日に基づいて、利用回数が少ない利用者ほど優先順位が高いとするとしたがこれに限らない。利用回数が同じ面談対象者が複数人いる場合、利用者情報における前回の面談日が登録されていない、つまり管理栄養士との面談を行ったことがない面談対象者の方を優先順位が高いとしてもよい。
【0039】
その他、上記実施の形態で示した具体的な構成、動作の内容や手順などは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0040】
100 スケジューリングシステム
10 情報管理装置
11 制御部(第1取得部、第2取得部、決定部)
12 通信部
13 記憶部
131 利用者情報
132 スケジューリングプログラム
20 面談対象者端末装置
30 有資格者端末装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8