(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023152099
(43)【公開日】2023-10-16
(54)【発明の名称】処理装置、端末装置、入力装置の決定方法、及び入力画面の表示方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/01 20060101AFI20231005BHJP
G06F 3/023 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
G06F3/01
G06F3/023 460
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022062041
(22)【出願日】2022-04-01
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112335
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 英介
(74)【代理人】
【識別番号】100101144
【弁理士】
【氏名又は名称】神田 正義
(74)【代理人】
【識別番号】100101694
【弁理士】
【氏名又は名称】宮尾 明茂
(74)【代理人】
【識別番号】100124774
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 信幸
(72)【発明者】
【氏名】井戸 一彦
【テーマコード(参考)】
5B020
5E555
【Fターム(参考)】
5B020DD30
5E555AA10
5E555AA11
5E555BA01
5E555BB01
5E555BB04
5E555BC01
5E555CA12
5E555CA18
5E555CA22
5E555CB76
5E555EA02
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】ユーザが使用を所望するキーボードを処理装置において使用する場合において、操作性を損なうことなく当該キーボードを使用することが可能な処理装置等を提供する。
【解決手段】異なる入力装置による入力の受付けが可能な入力部と、前記入力装置の登録情報を記憶する記憶部と、前記入力を受付ける前記入力装置として予め設定した常設設定に基づき第1の入力装置を設定可能な制御部とを備え、前記制御部は、第2の入力装置の接続を検知し、前記記憶部が当該第2の入力装置の前記登録情報を記憶していると判定した場合、前記入力を受付ける前記入力装置として前記第2の入力装置を設定する処理装置。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なる入力装置による入力の受付けが可能な入力部と、
前記入力装置の登録情報を記憶する記憶部と、
前記入力を受付ける前記入力装置として予め設定した常設設定に基づき第1の入力装置を設定可能な制御部とを備え、
前記制御部は、
第2の入力装置の接続を検知し、前記記憶部が当該第2の入力装置の前記登録情報を記憶していると判定した場合、前記入力を受付ける前記入力装置として前記第2の入力装置を設定することを特徴とする処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記入力を受付ける前記入力装置として前記第2の入力装置を設定した後、一定時間が経過するまでに前記入力部に対する操作が無かった場合、前記入力を受付ける前記入力装置として前記第1の入力装置を設定することを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記第2の入力装置の接続が解除された場合、前記入力を受付ける前記入力装置として前記第1の入力装置を設定することを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記第2の入力装置の接続が解除された後、一定時間が経過するまでに前記第2の入力装置の接続を検知した場合には、前記入力を受付ける前記入力装置を前記第2の入力装置に維持することを特徴とする請求項3に記載の処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記記憶部が前記第2の入力装置の前記登録情報を記憶していないと判定した場合、前記入力を受付ける前記入力装置を前記第1の入力装置に維持することを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記第2の入力装置の前記登録情報を記憶するか否かをユーザに対して問い合わせることを特徴とする請求項5に記載の処理装置。
【請求項7】
前記処理装置に対する前記第2の入力装置の接続回数をカウントするカウント部を備え、
前記制御部は、
前記接続回数が所定回数を上回った場合、前記第2の入力装置の前記登録情報を前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項5に記載の処理装置。
【請求項8】
前記常設設定には、前記入力を受付ける前記入力装置についての優先順位が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
【請求項9】
前記入力装置は、ハードウェアキーボード又はソフトウェアキーボードを含むことを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
【請求項10】
表示部と、
処理装置で動作するキーボードに関する画面情報を取得する取得部と、
取得した前記画面情報に基づき、前記キーボードに対応する入力画面を生成し、前記表示部に表示する制御部とを備えることを特徴とする端末装置。
【請求項11】
前記制御部は、
前記入力画面を介して受付けた入力内容を前記処理装置に出力することを特徴とする請求項10に記載の端末装置。
【請求項12】
前記画面情報は、少なくとも前記キーボードの画面構成に関する情報を含むことを特徴とする請求項10に記載の端末装置。
【請求項13】
前記画面情報は、符号化情報であることを特徴とする請求項10から請求項12までの何れか一項に記載の端末装置。
【請求項14】
異なる入力装置による入力を受付ける入力工程と、
前記入力装置の登録情報を記憶する記憶工程と、
前記入力工程で入力に使用する入力装置として予め設定した常設設定に基づき第1の入力装置を設定する第1の設定工程と、
第2の入力装置の接続を検知し、前記記憶工程において当該第2の入力装置の前記登録情報が記憶されていると判定した場合、前記入力工程で入力に使用する前記入力装置として前記第2の入力装置を設定する第2の設定工程とを備えることを特徴とする入力装置の決定方法。
【請求項15】
処理装置で動作するキーボードに関する画面情報を取得する取得工程と、
取得した前記画面情報に基づき、前記キーボードに対応する入力画面を生成し、表示装置に表示する表示工程とを備えることを特徴とする入力画面の表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
入力装置としてのキーボードには、米国等の英語圏や日本等で用いられるQWERTYレイアウト、フランス語圏等で用いられるAZERTYレイアウト、ドイツ語圏等で用いられるQWERTZレイアウト等の複数のキーレイアウトが存在する。また、携帯電話やスマートフォン等の端末装置では、限られた表示領域内での文字入力を行うために、ユーザのフリック操作での文字入力を可能とするフリックレイアウトが用いられることもある。
【0003】
ところで、複合機等の処理装置の中には、様々な国、地域での使用に備え、これらの国、地域に対応したキーレイアウトでソフトウェアキーボードを表示するものがある。
【0004】
例えば、特許文献1には、デバイス(キーボード)のMFPへの接続が検出されると、デバイス内のメモリに記憶されている国情報を取得して記憶し、記憶した国情報の国に対応したソフトウェアキーボードのキーレイアウトを自動的に設定する画像形成装置について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
処理装置において、複数種類のキーレイアウトに対応したハードウェアキーボードや、ソフトウェアキーボードが利用可能であると、処理装置を使用するユーザに対する利便性は向上する。しかしながら、ユーザが普段使用しているキーレイアウトに対応したキーボードの使用を所望する場合、使用可能な複数種類のキーレイアウトに対応したキーボードからユーザが使用を所望するキーボードを選択する操作が必要となり、操作性が損なわれることがあった。
【0007】
本開示の目的は、ユーザが使用を所望するキーボードを処理装置において使用する場合において、操作性を損なうことなく当該キーボードを使用することが可能な処理装置等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本開示に係る処理装置は、異なる入力装置による入力の受付けが可能な入力部と、前記入力装置の登録情報を記憶する記憶部と、前記入力を受付ける前記入力装置として予め設定した常設設定に基づき第1の入力装置を設定可能な制御部とを備え、前記制御部は、第2の入力装置の接続を検知し、前記記憶部が当該第2の入力装置の前記登録情報を記憶していると判定した場合、前記入力を受付ける前記入力装置として前記第2の入力装置を設定することを特徴としている。
【0009】
また、本開示に係る端末装置は、表示部と、処理装置で動作するキーボードに関する画面情報を取得する取得部と、取得した前記画面情報に基づき、前記キーボードに対応する入力画面を生成し、前記表示部に表示する制御部とを備えることを特徴としている。
【0010】
また、本開示に係る入力装置の決定方法は、異なる入力装置による入力を受付ける入力工程と、前記入力装置の登録情報を記憶する記憶工程と、前記入力工程で入力に使用する入力装置として予め設定した常設設定に基づき第1の入力装置を設定する第1の設定工程と、第2の入力装置の接続を検知し、前記記憶工程において当該第2の入力装置の前記登録情報が記憶されていると判定した場合、前記入力工程で入力に使用する前記入力装置として前記第2の入力装置を設定する第2の設定工程とを備えることを特徴としている。
【0011】
また、本開示に係る入力画面の表示方法は、処理装置で動作するキーボードに関する画面情報を取得する取得工程と、取得した前記画面情報に基づき、前記キーボードに対応する入力画面を生成し、表示装置に表示する表示工程とを備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本開示によれば、ユーザが使用を所望するキーボードを画像処理装置において使用する場合において、操作性を損なうことなく当該キーボードを使用することが可能な処理装置等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】第1実施形態に係る複合機の全体構成を概略的に説明する図である。
【
図2】第1実施形態に係る複合機の機能構成を説明する図である。
【
図3】登録情報テーブルの一構成例を説明する図である。
【
図4】常設設定テーブルの一構成例を説明する図である。
【
図5】第1実施形態に係る処理の流れを説明するフローチャートである。
【
図6】第1実施形態に係る処理の流れを説明するフローチャートである。
【
図7】第1実施形態に係る動作例を説明する図である。
【
図8】第1実施形態に係る動作例を説明する図である。
【
図9】第1実施形態に係る動作例を説明する図である。
【
図10】第1実施形態に係る動作例を説明する図である。
【
図11】第2実施形態に係る処理の流れを説明するフローチャートである。
【
図12】第2実施形態に係る動作例を説明する図である。
【
図13】第2実施形態に係る動作例を説明する図である。
【
図14】第3実施形態に係る複合機の機能構成を説明する図である。
【
図15】第3実施形態に係る処理の流れを説明するフローチャートである。
【
図16】第4実施形態に係る端末装置と、複合機との間で行われる情報のやり取りを模式的に表した図である。
【
図17】第4実施形態に係る端末装置の機能構成を説明する図である。
【
図18】第4実施形態に係る複合機の機能構成を説明する図である。
【
図19】第4実施形態に係る処理の流れを説明するフローチャートである。
【
図20】第4実施形態に係る動作例を説明する図である。
【
図21】第4実施形態に係る動作例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。本開示では、コピーモードや、スキャンモード、ファクスモード等に関するジョブを実行可能な複合機10を処理装置の一例として説明する。なお、以下の実施形態は、本開示を説明するための一例であり、特許請求の範囲に記載した説明の技術的範囲が以下の記載に限定されるものではない。
【0015】
[1 第1実施形態]
第1実施形態に係る複合機10は、異なる入力装置による入力の受付けが可能な入力部と、入力装置の登録情報を記憶する記憶部と、入力部に入力する入力装置として予め設定した常設設定に基づき第1の入力装置を設定可能な制御部とを備え、制御部は、第2の入力装置の接続を検知し、記憶部が当該第2の入力装置の登録情報を記憶していると判定した場合、入力部に入力する入力装置を第1の入力装置から第2の入力装置に切替える形態である。
【0016】
ここで、本開示に係る入力装置の一例としては、例えば、QWERTYレイアウト(106/QWERTY)、AZERTYレイアウト(102/AZERTY)、QWERTZレイアウト(101/QWERTZ)等のキーレイアウトに対応した有線接続方式のキーボード(例えば、USB(Universal Serial Bus)規格に準じたキーボード)や、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信プロトコルに準じた無線接続方式のキーボードを挙げることができる。また、入力装置は、携帯電話、スマートフォン等の端末装置が備える表示画面や、複合機10が備えるタッチパネル画面にキーレイアウトを表示するソフトウェアキーボードであってもよい。本開示に係る入力装置は、ユーザが入力した文字や命令等を複合機10に対して出力するための、デバイスコントローラ、ドライバ、デバイスメモリ、ソフトウェア等を備える構成であれば、特に制限はない。
【0017】
[1.1 機能構成]
第1実施形態に係る複合機10の構成について
図1及び
図2を用いて説明する。
図1は、複合機10の全体構成を概略的に説明する外観斜視図である。
図2は、複合機10の機能構成図である。複合機10は、制御部11と、表示部13と、操作部15と、接続部17と、入力部19と、出力部21と、通信部23と、記憶部25とを備える。
【0018】
制御部11は、複合機10全体を制御する。制御部11は、例えば、1又は複数の演算装置(CPU(Central processing unit)等)により構成される。制御部11は、記憶部25に記憶された各種プログラムを読み出して実行することによりその機能を実現する。
【0019】
表示部13は、各種情報をユーザ等に対して表示する。表示部13は、例えば、LCD(Liquid crystal display)や有機EL(Electro-luminescence)ディスプレイ等により構成することができる。
【0020】
操作部15は、ユーザ等による情報の入力を受付ける。操作部15は、ハードキー(例えば、テンキー)やボタン等で構成することができる。なお、操作部15は、表示部13を介しての入力が可能なタッチパネルとして構成することも可能である。操作部15を表示部13とともにソフトウェアキーボードを表示可能なタッチパネルとして構成する場合、タッチパネルの入力方式としては、例えば、抵抗膜方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式といった一般的な方式を用いることができる。
【0021】
接続部17は、例えば、USB規格に準じた接続コネクタを備え、USB規格に準じた有線接続方式のキーボードを複合機10に接続する。また、接続部17は、無線接続方式を介しての通信が可能なハードウェア構成を備え、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信プロトコルに準じたキーボードや、携帯電話、スマートフォン等の端末装置とも接続可能となるように構成されている。
【0022】
入力部19は、操作部15(ソフトウェアキーボード)や、接続部17を介して接続されたキーボードによって入力された文字や命令等を受付ける。入力部19は、ドライバや、コントローラ、ソフトウェア等を含み、接続されたキーボード等を機能させるためのインタフェースとして機能する。入力部19は、例えば、接続部17を介してキーボードが接続された場合、当該キーボードが備えるデバイスメモリを参照し、ディスクリプタとしてのデバイスID、キーレイアウト等のデバイス情報を取得する。取得したデバイス情報は後述する制御部11による入力装置の切替処理に用いられる。入力部19は、制御部11による制御に基づき、文字、命令等の入力を受付ける入力装置を切替えることができる。
【0023】
出力部21は、画像形成部211と画像読取部213とを含む。画像形成部211は、画像データ(印刷原稿のスキャンにより生成した画像データや、外部装置により入力された画像データ)に基づき画像を記録媒体としての用紙に形成して出力する。画像形成部211は、例えば、電子写真方式を利用したレーザプリンタ等により構成することができる。この場合、画像形成部211は、トナー色(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)に対応した不図示のトナーカートリッジから供給されるトナーを用いて画像形成を行う。
【0024】
画像読取部213は、読取対象の印刷原稿(原稿画像)を走査して読み取ることにより、画像データを生成して出力する。画像読取部213は、例えば、CCD(Charge coupled device)、CIS(Contact image sensor)等のイメージセンサを備えたスキャナ装置として構成することができる。画像読取部213は、印刷原稿からの反射光像をイメージセンサで読み取ることで、画像データを出力可能な構成であれば、その構成に制限はない。
【0025】
通信部23は、例えば、LAN(Local area network)、WAN(Wide area network)、インターネット、電話回線、ファクス回線等のネットワークNWを介して他の装置との通信を行うための有線/無線の何れか又はその両方のインタフェースを備える。なお、無線接続方式のキーボードや、端末装置等を複合機10に接続する場合、接続部17が果す接続機能(通信機能)を通信部23が担うことも可能である。
【0026】
記憶部25は、複合機10の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する。記憶部25は、例えば、RAM(Random access memory)、HDD(Hard disk drive)、SSD(Solid state drive)、ROM(Read only memory)等の記憶装置により構成することができる。
【0027】
第1実施形態において、記憶部25は、制御プログラム251と、常設設定プログラム253と、入力装置登録プログラム255と、登録状況判定プログラム257と、入力装置切替プログラム259とを記憶し、登録情報テーブル記憶領域261と、ドライバ等記憶領域263と、常設設定テーブル記憶領域265とを確保する。
【0028】
制御プログラム251は、複合機10全体を統括的に制御するために制御部11が読み出すプログラムである。制御プログラム251を読み出した制御部11は、表示部13、操作部15、接続部17、入力部19、出力部21、通信部23等を制御することにより、コピーモードや、スキャンモード、ファクスモード等に関するジョブを実行することができる。
【0029】
常設設定プログラム253は、複合機10に接続して使用する入力装置としてのキーボードを設定する際に制御部11が読み出すプログラムである。常設設定プログラム253を読み出した制御部11は、複合機10に接続して使用するキーボードの優先順位を常設設定として受付ける。制御部11は、常設設定として受付けた優先順位を常設設定テーブルに記憶する。なお、本開示では、制御部11が、常設設定に基づき第1の入力装置として設定したキーボードを第1のキーボードと称する。
【0030】
入力装置登録プログラム255は、キーボードを複合機10に登録する際に制御部11が読み出すプログラムである。入力装置登録プログラム255を読み出した制御部11は、後述する登録画面を介し、複合機10に接続して使用するキーボードの登録情報を受付ける。制御部11は、受付けたキーボードの登録情報を登録情報記憶テーブルに記憶する。なお、本開示では、登録情報を登録情報記憶テーブルに記憶する行為を登録と称することがある。登録情報記憶テーブルに登録情報が登録されたキーボードから第2のキーボードが選択される。
【0031】
登録状況判定プログラム257は、接続部17を介して接続されたキーボードの登録状況を判定する際に制御部11が読み出すプログラムである。登録状況判定プログラム257を読み出した制御部11は、接続されたキーボードからデバイス情報を取得し、取得したデバイス情報に係るキーボードの登録情報が登録情報テーブル記憶領域261に登録情報テーブルとして登録されているか否かを判定することにより、接続されたキーボードの登録状況を判定する。
【0032】
入力装置切替プログラム259は、複合機10に対する入力装置を切替える際に制御部11が読み出すプログラムである。入力装置切替プログラム259を読み出した制御部11は、接続されたキーボードの登録状況に基づき、文字、命令等の入力を受付けるキーボードを切替える。また、入力装置切替プログラム259を読み出した制御部11は、キーボードの切替え後、所定の条件を満たす場合に再度キーボードを切替える処理を行う。
【0033】
登録情報テーブル記憶領域261は、入力装置登録プログラム255を読み出した制御部11が、後述する登録画面を介して受付けたキーボードの登録情報を登録情報記憶テーブルとして記憶する記憶領域である。ここで、登録情報テーブル記憶領域261で記憶する登録情報テーブルについて説明する。
【0034】
図3は、登録情報テーブルの一構成例を説明する図である。登録情報テーブルは、登録項目として登録IDと、デバイスIDと、キーレイアウトと、キーボード種と、通信種とを含む。
【0035】
登録IDは、複合機10に登録するキーボードを一意に識別するための識別子であり、任意の登録IDを付することができる。デバイスIDは、当該キーボードのデバイスIDを表し、キーレイアウトは当該キーボードのキーレイアウトを表す。キーボード種は、当該キーボードの種別がハードウェアキーボードであるかソフトウェアキーボードであるかを表し、通信種は、当該キーボードの通信種別が有線接続方式であるか無線接続方式であるかを表す。
【0036】
例えば、登録ID“#001”に係るキーボードは、デバイスIDが“ggghhhiii”、キーレイアウトが“106/QWERTY”、キーボード種が“ハードウェア(キーボード)”、通信種が“無線”であることを表している。なお、
図3の登録情報テーブルに係る登録項目やその登録値はあくまでも例示であって、登録情報テーブルの内容が
図3の記載に限定されるものではない。
【0037】
ドライバ等記憶領域263は、入力部19において、接続部17を介して接続されたキーボードを機能させるためのドライバや、ソフトウェア等を記憶する記憶領域である。入力部19はドライバ等記憶領域263に記憶されたドライバやソフトウェアを読み出すことにより、当該キーボードを介して文字や命令等の入力を受付けることができる。なお、ドライバ等記憶領域263に記憶するドライバやソフトウェア等は、接続されたキーボードから自動的に取得する形態であってもよいし、ネットワークを介したダウンロード、CD-ROM等の記憶媒体からインストールする形態であっても構わない。
【0038】
常設設定テーブル記憶領域265は、複合機10で使用するキーボードを優先順位を設けた常設設定テーブルとして記憶する記憶領域である。ここで、常設設定テーブル記憶領域265で記憶する常設設定テーブルについて説明する。
【0039】
図4は、常設設定テーブルの一構成例を説明する図である。常設設定テーブルは、登録項目として、優先順位と、デバイスIDと、キーレイアウトと、キーボード種とを含む。
【0040】
優先順位は、複合機10で使用するキーボードの優先順位を定めるものである。使用するキーボードに対して優先順位が設けられている場合、制御部11は原則として当該優先順位に従って使用するキーボードを、文字、命令等の入力を受付ける第1のキーボードとして設定する。デバイスIDは、当該キーボードのデバイスIDを表し、キーレイアウトは当該キーボードのキーレイアウトを表す。キーボード種は、当該キーボードの種別がハードウェアキーボードであるかソフトウェアキーボードであるかを表す。
【0041】
例えば、
図4での例示の場合、デバイスID“aaabbbccc”のキーボードに対して優先順位“01”が設定されている。デバイスID“aaabbbccc”に係るキーボードが複合機10に接続されている場合、制御部11は文字、命令等の入力を受付ける第1のキーボードとして当該キーボードを設定する。
【0042】
一方、デバイスID“aaabbbccc”のキーボードが複合機10に接続されていない場合、制御部11は、優先順位“02”の複合機10が内蔵するソフトウェアキーボードを文字、命令等の入力を受付ける第1のキーボードとして設定する。すなわち、制御部11はデバイスID“aaabbbccc”のキーボードが接続されない場合は、内蔵するソフトウェアキーボードを介して入力された文字、命令等を受付ける。
【0043】
[1.2 処理の流れ]
次に、第1実施形態に係る処理の流れについて説明する。
図5は、複合機10で使用するキーボードの常設設定に基づく設定から当該キーボードの切替えに係る処理を説明するフローチャートである。
図6は、キーボードの切替え後の処理を説明するフローチャートである。
図5及び
図6で説明する処理を実行するにあたり、制御部11は、制御プログラム251、登録状況判定プログラム257、入力装置切替プログラム259等を読み出す。
【0044】
まず、制御部11は、
図4で例示した常設設定テーブルを常設設定テーブル記憶領域265から読み出す(ステップS10)。
【0045】
制御部11は、読み出した常設設定テーブルに基づき、文字、命令等の入力を受付ける第1のキーボードを決定する(以降、入力部19を介して文字、命令等の入力を受付ける入力装置を使用キーボードと称する)(ステップS12)。
【0046】
次いで、制御部11は、接続部17を監視し、キーボードの接続を検知したか否かを判定する(ステップS14)。キーボードの接続を検知したと判定した場合、制御部11は、登録情報テーブルを参照する(ステップS14;Yes→ステップS16)。なお、キーボードの接続を検知していないと判定した場合、制御部11は、ステップS12で設定した使用キーボード(第1のキーボード)を維持したまま、キーボードの接続を検知するまで待機する(ステップS14;No)。
【0047】
制御部11は、接続されたキーボードの登録情報が登録情報テーブル記憶領域261に登録情報テーブルとして登録されているか否かを確認することにより、接続されたキーボードの登録状況を判定する(ステップS18)。接続されたキーボードが登録されていると判定した場合、制御部11は常設設定に基づき使用キーボードとして設定した第1のキーボードに代えて接続された第2のキーボードを使用キーボードとして切替えることを決定する(ステップS18;Yes→ステップS20)。
【0048】
そして、制御部11は、使用キーボードを第2のキーボードに切替えて処理を終了する(ステップS22)。
【0049】
ところで、接続されたキーボードの登録情報が登録されていないと判定した場合、制御部11は処理をステップS14に戻し、キーボードが接続されるまで待機する(ステップS18;No→ステップS14)。
【0050】
次に、使用キーボードとして第2のキーボードへの切替え後の処理の一例について
図6を用いて説明する。
【0051】
図5のステップS22において、第2のキーボードへの切替え後、制御部11は、一定時間内に当該第2のキーボードがユーザにより操作されたか否かを判定する(ステップS24)。
【0052】
ユーザにより第2のキーボードが一定時間内に操作されたと判定した場合、制御部11は第2のキーボードを使用キーボードとして維持する(ステップS24;Yes→ステップS26)。一方、ユーザにより第2のキーボードが一定時間内に操作されていないと判定した場合、制御部11は使用キーボードを第2のキーボードから第1のキーボードに切替える(ステップS24;No→ステップS30)。
【0053】
ここで、一定時間としては、例えば、第2のキーボードへの切替え後から30秒、1分、5分、10分、1時間といった任意の時間を設定することができる。第2のキーボードへの切替え後から一定時間、ユーザによる操作が行われない理由として、複合機10に登録したキーボードを所持したユーザが複合機10を使用する意図が無いにも関わらず、複合機10に誤って接近してしまった可能性を挙げることができる。このような状況を想定し、第1実施形態では、使用キーボードが第2のキーボードへ誤って切替えられたとしても、一定時間内に第2のキーボードに対するユーザ操作がないことを条件に、第2のキーボードの接続を解除することにより、他のユーザの使用に影響を与えることなく使用キーボードを第1のキーボードに切替えることができる。
【0054】
そして、制御部11は、使用キーボードとしての第2のキーボードが維持された状態から、第2のキーボードの接続が解除されたか否かを判定する。例えば、第2のキーボードを使用するユーザが複合機10から離れ、無線接続領域から外れた場合、制御部11は第2のキーボードの接続が解除されたと判定することができる。
【0055】
制御部11は、第2のキーボードの接続が解除されたと判定した場合、使用キーボードを第1のキーボードに切替えて処理を終了する(ステップS28;Yes→ステップS30)。一方、制御部11は、第2のキーボードの接続が解除されていないと判定した場合、使用キーボードとしての第2のキーボードを維持する(ステップS28;No→ステップS26)。
【0056】
なお、制御部11は、第2のキーボードの接続が解除されたと判定した後、直ぐに使用キーボードを第1のキーボードに切替えず、例えば、30秒、1分、5分、10分、1時間といった一定時間が経過するまでに再度第2のキーボードの接続が確認できない場合に、使用キーボードを第1のキーボードに切替える形態とすることも可能である。このように、第1のキーボードへの切替えまでに一定時間の猶予を設けることで、第2のキーボードを使用するユーザが意図せず複合機10から離れた(無線接続領域から外れた)場合であっても、当該ユーザは第2のキーボードを継続して使用することができる。
【0057】
[1.3 動作例]
次に、第1実施形態に係る動作例について説明する。
図7は、キーボードの常設設定を受付ける設定画面W10の一構成例を説明する図である。
【0058】
設定画面W10は、キーボード情報入力ボックスBx10と、新規プロファイル登録ボタンB10と、変更ボタンB12と、OKボタンB14と、キャンセルボタンB16とを備える。
【0059】
キーボード情報入力ボックスBx10は、優先順位を設けるキーボードの識別情報の入力を受付ける入力ボックスである。
図7は、デバイスIDと、キーレイアウトと、キーボード種をキーボード情報入力ボックスBx10に対する入力項目とした例示であるが、優先順位を設けるキーボードを一意に識別可能であれば、例えば、デバイスIDのみを入力項目とすることも無論可能である。
【0060】
新規プロファイル登録ボタンB10は、キーボードの使用優先順位に係る新規プロファイルの登録を受付けるボタンである。
図7では、使用優先順位が1位のキーボード(優先順位:01)としてデバイスID:aaabbbcccに係るハードウェアキーボード、使用優先順位が2位のキーボード(優先順位:02)としてデバイスID:ssstttuuuに係るソフトウェアキーボード(内蔵)、使用優先順位が3位のキーボード(優先順位:03)としてデバイスID:dddeeefffに係るハードウェアキーボードを設定したプロファイルの一例であるが、新規プロファイル登録ボタンB10を選択することで、
図7の例示とは異なるプロファイルを新たに設定して登録することができる。
【0061】
変更ボタンB12は、キーボード情報入力ボックスBx10における入力内容の変更指示を受付けるボタンである。ユーザは、変更ボタンB12を選択することで、キーボード情報入力ボックスBx10の入力内容を変更することができる。
【0062】
OKボタンB14は、設定画面W10を介した入力内容の確定指示を受付けるボタンであり、キャンセルボタンB16は、設定画面W10を介した入力内容のキャンセル指示を受付けるボタンである。
【0063】
図8は、キーボードの登録情報を受付ける登録画面W20の一構成例を説明する図である。
【0064】
登録画面W20は、登録情報入力領域R10と、新規登録ボタンB18と、変更ボタンB20と、自動検出ボタンB22と、OKボタンB24と、キャンセルボタンB26とを備える。
【0065】
登録情報入力領域R10は、キーボードの登録情報の入力を受付ける領域である。登録情報入力領域R10には、デバイスID入力ボックスBx12と、キーレイアウト入力ボックスBx14と、キーボード種別入力ボックスBx16と、通信種入力ボックスBx18とが設けられている。デバイスID入力ボックスBx12は、登録するキーボードのデバイスIDの入力を受付ける。キーレイアウト入力ボックスBx14は、登録するキーボードのキーレイアウトの入力を受付ける。キーボード種別入力ボックスBx16は、登録するキーボードのキーボード種別の入力を受付ける。通信種入力ボックスBx18は、登録するキーボードの通信種別の入力を受付ける。登録情報入力領域R10を介して入力された情報は、
図3で説明した登録情報テーブルに登録される。
【0066】
新規登録ボタンB18は、キーボードの登録情報の新規登録を受付けるボタンである。変更ボタンB20は、登録情報入力領域R10における入力内容の変更指示を受付けるボタンである。ユーザは、変更ボタンB20を選択することで、登録情報入力領域R10における入力内容を変更することができる。
【0067】
自動検出ボタンB22は、登録するキーボードに係る登録情報の自動取得を受付けるボタンである。登録を所望するキーボードが複合機10に接続された状態で、自動検出ボタンB22が選択されると、制御部11は、入力部19を制御し、接続されたキーボードが備えるデバイスメモリを参照し、ディスクリプタとしてのデバイスID、キーレイアウト等のデバイス情報を取得する。そして、制御部11は、取得したデバイス情報を登録情報入力領域R10に表示する。
【0068】
OKボタンB24は、登録画面W20を介した入力内容の確定指示を受付けるボタンであり、キャンセルボタンB26は、登録画面W20を介した入力内容のキャンセル指示を受付けるボタンである。
【0069】
図9及び
図10は、
図5のステップS14からステップS22に係る処理に対応する動作例を模式的に表した図である。
【0070】
図9(a)は、常設設定テーブルに基づき、複合機10に接続されたデバイスID“aaabbbccc”のハードウェアキーボード(第1のキーボード)が複合機10の使用キーボードとして設定された様子を表している。なお、
図9及び
図10の説明では、
図9(a)で示す状態をデフォルト状態として説明する。また、説明の便宜上、通信種別として無線接続方式を用いたハードウェアキーボードを登録情報が登録された第2のキーボードの一例として説明する。そして、図中点線枠で示した領域が無線キーボードの検出領域であるものとして説明する。
【0071】
図9(a)で示すデフォルト状態において、デバイスID“ggghhhiii”に係るハードウェアキーボード(登録ID“#001”(
図3参照))が無線キーボード検出領域で検出され、制御部11が使用キーボードをデバイスID“ggghhhiii”に係るハードウェアキーボード(第2のキーボード)に切替えた様子を表したのが
図9(b)である。
【0072】
検知されたデバイスID“ggghhhiii”に係るハードウェアキーボードの登録情報は登録情報テーブル記憶領域261に登録情報テーブルとして登録されている。したがって、制御部11は、使用キーボードをデバイスID“aaabbbccc”のハードウェアキーボード(第1のキーボード)からデバイスID“ggghhhiii”に係るハードウェアキーボード(第2のキーボード)に切替える。
【0073】
図10(a)は、デバイスID“ggghhhiii”に係るハードウェアキーボードが無線キーボード検出領域で検知不可となった結果、制御部11が使用キーボードをデバイスID“ggghhhiii”のハードウェアキーボード(第2のキーボード)からデバイスID“aaabbbccc”に係るハードウェアキーボード(第1のキーボード)に切替えた(戻す)様子を表した図である。
【0074】
制御部11は、デバイスID“ggghhhiii”に係るハードウェアキーボード(第2のキーボード)が無線キーボード検出領域で検知不可となった場合、常設設定テーブルに基づき、複合機10に接続されたデバイスID“aaabbbccc”のハードウェアキーボード(第1のキーボード)を複合機10の使用キーボードとして決定することで、状態は
図9(a)に係るデフォルト状態に戻る。
【0075】
図10(b)は、
図9(b)の状態において、登録情報が登録されていない無線接続方式のハードウェアキーボード(デバイスID“aa1bb2cc3)が無線キーボード検出領域で検知された場合の状態を表している。この場合、当該ハードウェアキーボードの登録情報は、登録情報テーブル記憶領域261に登録情報テーブルとして登録されていない。よって、制御部11は、使用キーボードをデバイスID“ggghhhiii”に係るハードウェアキーボードに維持する。
【0076】
以上のように、第1実施形態によれば、無線キーボード検出領域で無線接続方式のキーボードが検知された場合であっても、検知されたキーボードの登録情報が複合機10のような処理装置に予め登録されている場合にしか処理装置の使用キーボードとして決定しないため、ユーザが使用を所望するキーボードを処理装置において使用する場合において、操作性を損なうことなく当該キーボードを使用することが可能な処理装置を提供することができる。また、第1実施形態では、処理装置に登録された無線接続方式のキーボードが無線キーボード検出領域で検出されなくなった場合、常設設定で設定されたキーボードに速やかに使用キーボードを切替える構成であるため、従来、常設設定で設定されたキーボードを主たる使用キーボードとして利用するユーザの操作性を損なう恐れがないといった利点も有する。そして、第1実施形態によれば、処理装置に登録した無線接続方式のキーボードを無線キーボード検出領域内に持ち込むだけで、処理装置の使用キーボードとしての利用が可能であるため、種々のレイアウトに対応した無線接続方式のキーボードの利用が容易となり、ユーザの利便性を向上させることもできる。
【0077】
[2 第2実施形態]
第2実施形態は、複合機10に接続されたキーボードの登録情報が登録されていない場合に、当該キーボードの登録可否をユーザに対して問い合わせる形態である。
【0078】
[2.1 機能構成]
第2実施形態に係る複合機10の機能構成は、第1実施形態に係る複合機10の機能構成と略同一構成とすることができる。ユーザに対するキーボードの登録可否の問合せは、第1実施形態で説明した入力装置登録プログラム255を読み出した制御部11が行えばよい。
【0079】
[2.2 処理の流れ]
次に、第2実施形態に係る処理の流れについて説明する。
図11は、接続されたキーボードの登録情報が登録されていない場合に、当該キーボードの登録可否をユーザに対して問い合わせる処理を説明するフローチャートである。なお、
図11のステップS10からステップS16、ステップS20及びステップS22に係る処理は
図5で説明した処理と同一とすることができるため、ここでは同一のステップ番号を付してその説明は省略する。
【0080】
制御部11は、接続されたキーボードの登録情報が登録情報テーブル記憶領域261に登録情報テーブルとして登録されているか否かを確認することにより、接続されたキーボードの登録状況を判定する(ステップS32)。接続されたキーボードが登録されていると判定した場合、制御部11は使用キーボードの切替えを決定し、使用キーボードを第2のキーボードに切替えて処理を終了する(ステップS32;Yes→ステップS20→ステップS22)。
【0081】
一方、接続されたキーボードの登録情報が登録されていないと判定した場合、制御部11は、接続されたキーボード(接続キーボード)の第2のキーボードとしての登録要否をユーザに対して確認する(ステップS32;No→ステップS34)。
【0082】
接続キーボードの登録要否の確認の結果、ユーザが当該キーボードの登録を所望し、後述する登録画面を介して当該キーボードの登録情報を入力すると、制御部11は当該キーボードを第2のキーボードとして登録する(ステップS36;Yes→ステップS38)。なお、ユーザが当該キーボードの登録を所望しない場合、制御部11は処理を終了する(ステップS36;No→終了)。
【0083】
[2.3 動作例]
次に、第2実施形態に係る動作例について説明する。
図12は、接続キーボードの登録情報を受付ける登録画面W30の一構成例を説明する図である。
【0084】
登録画面W30は、
図8で例示した登録画面W20と略同一構成とすることができるが、メッセージ表示領域R14を備える点が登録画面W20とは異なる。
【0085】
登録画面W30は、接続キーボード情報表示領域R12と、メッセージ表示領域R14と、YesボタンB28と、NoボタンB30とを備える。
【0086】
接続キーボード情報表示領域R12は、入力部19を介して取得した接続キーボードのデバイス情報を登録情報として表示する。
図12は、
図8と同様に、デバイスID、キーレイアウト、キーボード種別、通信種を登録項目として例示した図である。
【0087】
メッセージ表示領域R14は、ユーザに対して接続キーボードの登録情報を登録するか否かを問い合わせる旨のメッセージを表示する領域である。メッセージ表示領域R14は、例えば、“デバイスID“dd1ee1ff1”,キーレイアウト“102/AZERTY”のキーボードが接続されていますが、登録されていません。登録しますか?”といった旨のメッセージを表示することで、ユーザに対して接続キーボードの登録要否を問い合わせる。
【0088】
YesボタンB28は、ユーザによる接続キーボードの登録指示を受付けるボタンである。NoボタンB30は、ユーザによる接続キーボードの登録拒否の指示を受付けるボタンである。
【0089】
図13は、
図12で例示した登録画面W30のYesボタンB28の選択を受けて、制御部11が表示する登録確認画面W40の一構成例を説明する図である。
【0090】
制御部11は、登録画面W30のYesボタンB28の選択を受けると、当該登録画面W30で表示した登録情報を登録情報テーブル記憶領域261に登録情報テーブルとして登録する。そして、制御部11は、接続キーボードを登録した旨をメッセージ表示領域R16に表示する。
【0091】
図13は、メッセージ表示領域R16に、“デバイスID“dd1ee1ff1”,キーレイアウト“102/AZERT”のキーボードを登録ID“#0aa”として登録しました。”といった接続キーボードの登録完了に係る旨を表示した例示である。
【0092】
以上のように、第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え、接続されたキーボードの登録情報が処理装置に登録されていない場合であっても、ユーザに対して接続キーボードの登録情報を登録するか否かを問い合わせ、ユーザが登録することを所望した場合には、当該登録情報を処理装置に登録し、登録した接続キーボードを第2のキーボードとして利用することができる。
【0093】
[3 第3実施形態]
第3実施形態は、複合機に接続されたキーボードの登録情報が登録されていない場合であっても、当該キーボードの接続回数が所定回数を上回っている場合は、当該キーボードの登録情報を登録する形態である。
【0094】
[3.1 機能構成]
図14は、第3実施形態に係る複合機70の機能構成図である。複合機70の機能構成は、第1実施形態に係る複合機10と略同一構成とすることができる。したがって、同一構成については同一の符号を付してその説明は省略する。
【0095】
複合機70は、制御部11と、表示部13と、操作部15と、接続部77と、入力部19と、出力部21と、通信部23と、記憶部75とを備える。
【0096】
接続部77は、接続部17の構成に加え、キーボードの接続回数をカウントするカウント部771を備える。カウント部771は、カウントしたキーボードの接続回数(カウント値)を制御部11の指示に基づき出力する。
【0097】
第3実施形態において、記憶部75は、制御プログラム251と、常設設定プログラム253と、入力装置登録プログラム255と、登録状況判定プログラム257と、入力装置切替プログラム259と、接続回数取得プログラム751とを記憶し、登録情報テーブル記憶領域261と、ドライバ等記憶領域263と、常設設定テーブル記憶領域265とを確保する。
【0098】
接続回数取得プログラム751は、キーボードの接続回数を取得する際に制御部11が読み出すプログラムである。接続回数取得プログラム751を読み出した制御部11は、接続されたキーボードの登録情報が登録されていない場合に、接続部77のカウント部771から当該キーボードの接続回数(カウント値)を取得する。制御部11はカウント部771から取得したカウント値に基づき、当該キーボードの登録情報の登録可否判定を行う。
【0099】
[3.2 処理の流れ]
次に、第3実施形態に係る処理の流れについて説明する。
図15は、接続されたキーボードの登録情報が登録されていない場合に、複合機70に対する当該キーボードの接続回数に基づき登録情報の登録可否を判定する処理を説明するフローチャートである。なお、
図15のステップS10からステップS16、ステップS20及びステップS22に係る処理は
図5で説明した処理と同一とすることができるため、ここでは同一のステップ番号を付してその説明は省略する。
【0100】
制御部11は、接続されたキーボードの登録情報が登録情報テーブル記憶領域261に登録情報として登録されているか否かを確認することにより、接続されたキーボードの登録状況を判定する(ステップS40)。接続されたキーボードが登録されていると判定した場合、制御部11は使用キーボードの切替えを決定し、使用キーボードを第2のキーボードに切替えて処理を終了する(ステップS40;Yes→ステップS20→ステップS22)。
【0101】
一方、接続されたキーボードの登録情報が登録されていないと判定した場合、制御部11は、接続されたキーボードに係る接続回数(カウント値)をカウント部771から取得する(ステップS40;No→ステップS42)。
【0102】
次いで、制御部11は、ステップS42において取得したカウント値が所定の接続回数を上回っているか否かを判定する(ステップS44)。ここで所定の接続回数としては任意の回数を設定することが可能である。例えば、所定の接続回数を2回とすれば、一度しか複合機70を使用しないゲストユーザが使用するキーボードが無用に登録されることを防ぐことが可能である。
【0103】
なお、カウント部771から取得するカウント値には有効期限を設けてもよい。例えば、取得したカウント値が所定の接続回数を上回っていたとしても、有効期限を過ぎたカウント値を無効とする制御を行うことで、キーボードの登録数を制限し、登録情報の記憶により記憶部75の記憶容量が無用に圧迫されることを防止することができる。
【0104】
そして、制御部11は、ステップS42において取得したカウント値が所定の接続回数を上回っていると判定した場合、当該キーボードを第2のキーボードとして登録する(ステップS44;Yes→ステップS46)。この場合、制御部11は、ユーザが意図しない登録を防ぐ目的で、当該キーボードの登録前に確認メッセージを表示し、ユーザの了解を得た上で当該キーボードを第2のキーボードとして登録するようにしてもよい。また、ユーザが知らない間にキーボードが第2のキーボードとして登録され、ユーザが自身の利用するキーボードの登録状況を把握できなくなるような事態を招かぬため、当該キーボードの登録後に、その旨をユーザに対して通知するように構成することも可能である。ところで、取得したカウント値が所定の接続回数を上回っていないと判定した場合、制御部11は処理を終了する(ステップS44;No→終了)。
【0105】
以上のように、第3実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え、接続されたキーボードの登録情報が登録されていない場合であっても、当該キーボードの接続回数に応じて登録情報の登録が可能となり、登録した接続キーボードを第2のキーボードとして利用することができる。
【0106】
[4 第4実施形態]
第4実施形態は、複合機のような処理装置で動作するキーボードに関する画面情報を取得し、取得した画面情報に基づき、当該キーボードに対応する入力画面を生成する端末装置の形態である。
【0107】
[4.1 機能構成]
図16は、第4実施形態に係る端末装置50と、複合機90との間で行われる情報のやり取りを模式的に表した図である。第4実施形態に係る端末装置50は、例えば、処理装置としての複合機90で動作するキーボードに関する画面情報を符号化した符号化情報C10(例えば、QRコード(登録商標))を読み取ることで当該キーボードに対応する入力画面を生成する端末装置である。
【0108】
なお、第4実施形態に係る端末装置50は、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話、ノートパソコン等の所謂、モバイル端末装置として構成することができる。端末装置50は、少なくとも、(グラフィカル)ユーザインタフェースを提供する機能と、通信のための機能と、モバイル端末装置特有の機能とを兼ね備えた装置として構成される。
【0109】
[4.1.1 端末装置50の構成]
図17は、端末装置50の機能構成図である。端末装置50は、制御部51と、表示部53と、操作入力部55と、通信部57と、取得部としての近距離無線通信部59及び撮像・走査部61と、記憶部63とを備える。
【0110】
制御部51は、端末装置50全体を制御する。制御部51は、例えば、1又は複数の演算装置(CPU等)により構成される、制御部51は、記憶部63に記憶された各種プログラムを読み出して実行することによりその機能を実現する。
【0111】
表示部53は、各種情報をユーザ等に対して表示する。表示部53は、例えば、LCDや有機ELディスプレイ等により構成することができる。表示部53は、表示処理プログラム633を読み出した制御部51による表示制御に基づき、複合機90で動作するキーボード画面に対応する入力画面を表示することができる。
【0112】
操作入力部55は、ユーザ等からの情報の入力を受付ける。操作入力部55は、表示部53を介しての入力が可能なタッチパネルディスプレイとして構成することができる。この場合、タッチパネルディスプレイへの入力方式としては、例えば、抵抗膜方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式等を採用することができる。
【0113】
通信部57は、LAN、WAN、インターネット、電話回線等を介して他装置との通信を行うための有線/無線の何れか又はその両方のインタフェースを備える。
【0114】
近距離無線通信部59は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、赤外線、NFC、RFID等の近距離無線通信プロトコルが利用可能であって、複合機90等の他装置との間で通信可能であれば、その構成に制限は特にない。
【0115】
撮像・走査部61は、例えば、カメラ等の撮像装置やレーザー光を用いた走査装置等を挙げることができる。なお、撮像・走査部61は複合機90の画面情報を取得することが可能な構成であれば、特に制限はない。また、複合機90の画面情報を取得することが可能な構成であれば、近距離無線通信部59を用いることも無論可能である。
【0116】
記憶部63は、端末装置50の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する。記憶部63は、例えば、RAM、HDD、SSD、ROM等の記憶装置により構成することができる。
【0117】
第4実施形態において、記憶部63は、アプリケーションプログラム631と、表示処理プログラム633と、画面情報取得プログラム635と、ドライバ等取得プログラム637とを記憶し、画面情報記憶領域639を確保する。
【0118】
アプリケーションプログラム631は、例えば、通話、E-mail、ファクス、SNS、動画・音楽視聴、ゲーム等の各種アプリケーションを実行する際に制御部51が読み出すプログラムである。
【0119】
表示処理プログラム633は、各アプリケーション画面や、複合機90で動作するキーボード画面に対応する入力画面を表示する際に制御部51が読み出すプログラムである。
【0120】
画面情報取得プログラム635は、複合機90から当該複合機90で動作するキーボードに関する画面情報を取得する際に制御部51が読み出すプログラムである。画面情報取得プログラム635を読み出した制御部51は、近距離無線通信部59、撮像・走査部61等を制御することにより、複合機90から画面情報を取得する。
【0121】
ドライバ等取得プログラム637は、複合機90で動作するキーボード画面に対応する入力画面を機能させるためのドライバや、ソフトウェア等を取得する際に制御部51が読み出すプログラムである。ドライバ等取得プログラム637を読み出した制御部51は、近距離無線通信部59、撮像・走査部61、通信部57等を制御することにより、複合機90やネットワークNWを介してドライバやソフトウェア等を取得する。
【0122】
画面情報記憶領域639は、画面情報取得プログラム635を読み出した制御部51が取得した画面情報を記憶する記憶領域である。
【0123】
[4.1.2 複合機90の構成]
図18は、第4実施形態に係る複合機90の機能構成図である。複合機90の機能構成は、第1実施形態に係る複合機10と略同一構成とすることができる。したがって、同一構成については同一の符号を付してその説明は省略する。
【0124】
複合機90は、制御部11と、表示部13と、操作部15と、接続部17と、入力部19と、出力部21と、通信部23と、近距離無線通信部91と、記憶部95とを備える。
【0125】
近距離無線通信部91は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、赤外線、NFC、RFID等の近距離無線通信プロトコルが利用可能であって、端末装置50等の他装置との間で通信可能であれば、その構成に制限は特にない。
【0126】
第4実施形態において、記憶部95は、制御プログラム251と、常設設定プログラム253と、入力装置登録プログラム255と、登録状況判定プログラム257と、入力装置切替プログラム259と、画面情報供給プログラム951とを記憶し、登録情報テーブル記憶領域261と、ドライバ等記憶領域263と、常設設定テーブル記憶領域265と、画面情報記憶領域953とを確保する。
【0127】
画面情報供給プログラム951は、複合機90が具備するソフトウェアキーボードに関する画面情報を供給する際に制御部11が読み出すプログラムである。画面情報供給プログラム951を読み出した制御部11は、ソフトウェアキーボードに対応する入力画面の生成に必要な、制御文字や、フレーム情報、キーレイアウト情報等を含む画面情報を符号化情報、文字(数字、英文字、かな、ひらがな、漢字、記号等)として生成する。例えば、生成した情報が符号化情報である場合、複合機90の筐体に固定可能な記録紙(例えば、シール材)等に印刷出力し、
図16での例示のように、複合機90の筐体に符号化情報C10として貼り付けることもできる。また、当該符号化情報を表示部13・操作部15としてのタッチパネルに対して表示することも可能である。
【0128】
なお、生成する符号化情報としては、バーコードのような1次元コード(例えば、EANコード、JANコード、Codabar、CODE128等)であってもよいし、2次元コードであってもよい。2次元コードとしては、スタック型の2次元コード(例えば、PDF417や、CODE49等)であってもよいし、マトリクス型の2次元コード(例えば、クイックレスポンスコード(QRコード(登録商標))、DataMatrix、VeriCode、Aztec等)であってもよい。
【0129】
画面情報記憶領域953は、制御文字や、フレーム情報、キーレイアウト情報等を含む画面情報を記憶する記憶領域である。画面情報供給プログラム951を読み出した制御部11は、画面情報記憶領域953に記憶した画面情報に基づき符号化情報や文字を生成する。
【0130】
[4.2 処理の流れ]
次に、第4実施形態に係る処理の流れについて説明する。
図19は、端末装置50による画面情報の取得から複合機90が具備するソフトウェアキーボードに対応する入力画面を表示する処理を説明するフローチャートである。
【0131】
端末装置50の制御部51は、ユーザからの指示に基づき画面情報取得プログラム635を読み出すと、近距離無線通信部59、撮像・走査部61等を制御することにより、複合機90から画面情報を取得する(ステップS50)。
【0132】
このとき、制御部51は、画面情報が符号化情報で供給されている場合、撮像・走査部61を介して取得した符号化情報を復号して画面情報を取得する。
【0133】
次いで、制御部51は、ステップS50で取得した画面情報に基づき生成する入力画面を機能させるために必要なドライバ等を取得しているか否かを判定する(ステップS52)。ドライバ等を取得していると判定した場合、制御部51は、取得した画面情報に基づく入力画面を生成し、表示部53に表示して処理を終了する(ステップS52;Yes→ステップS54)。
【0134】
一方、ドライバ等を取得していないと判定した場合、制御部51はドライバ等取得プログラム637を読み出し、必要なドライバ等を取得する(ステップS52;No→ステップS56)。そして、制御部51は、取得した画面情報に基づく入力画面を生成し、表示部53に表示して処理を終了する(ステップS54)。
【0135】
[4.3 動作例]
図20は、端末装置50の表示部53で表示する入力画面W50の一構成例である。入力画面W50は、複合機90で動作するソフトウェアキーボードのキーレイアウトに準じた構成を有し、ユーザが入力した文字、命令等を複合機90に対して出力することができる。
【0136】
このような入力画面W50は、入力領域R20と、画面変更ボタンB36とを備える。入力領域R20には、ユーザによる文字、命令等の入力を受付ける各種ボタンや、入力内容を表示する表示領域が設けられている。ユーザは、表示領域に表示される内容を確認しながら、文字入力等を行うことができる。なお、
図20は、入力途中の文字列として“abc@sample._”を表示領域に表示した例示である。
【0137】
画面変更ボタンB36は、入力画面W50の切替え指示の入力を受付けるボタンである。例えば、複合機90以外の処理装置に係る画面情報を既に取得しており、ユーザにより画面変更ボタンB36が選択された場合、制御部51は画面情報を取得した処理装置が具備するソフトウェアキーボードに対応する入力画面を表示する。
【0138】
図21は、複合機90が特定のジョブ(Scan to E-mail)を実行する際に表示する設定画面W60の一構成例であって、入力画面W50を用いた文字列の入力動作を説明する図である。
【0139】
図21で示す様に、ユーザにより入力画面W50を介して入力された文字列は、複合機90に出力され、例えば、設定画面W60の宛先入力フィールドF10に宛先アドレスとして入力することができる。
【0140】
以上のように、第4実施形態によれば、端末装置は、複合機が具備するソフトウェアキーボードに対応する入力画面を表示し、受付けた文字や命令等を複合機に出力することができる。このような構成により、ユーザは自身が所有する端末装置用いて複合機のジョブ設定を行うことができる。また、第4実施形態では、複合機のジョブ設定において専用のアプリケーションを必要としないため、当該アプリケーションのインストールや操作に係る手間を省くことができる。さらに、第4実施形態では、画面情報を取得した複合機に対応する入力画面を表示し、操作することが可能であるため、ユーザは自身が所有する端末装置のみで複数の複合機に対してジョブの設定を行うことができる。
【0141】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0142】
また、上述した実施形態は、説明の都合上、それぞれ別に説明している部分があるが、技術的に可能な範囲で組み合わせて実行してもよいことは勿論である。
【0143】
また、実施形態において各装置で動作するプログラムは、上述した実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。実施形態では、マルチタスク処理により、複数のプログラムが必要に応じて同時に実行される装置を想定している。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的に一時記憶装置(例えば、RAM)に蓄積され、その後、各種ROM(Read Only Memory)やHDD等の記憶装置に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
【0144】
ここで、プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROMや、不揮発性のメモリカード等)、光記録媒体・光磁気記録媒体(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical Disc)、MD(Mini Disc)、CD(Compact Disc)、BD (Blu-ray(登録商標)Disk等))、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等の何れであってもよい。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。
【0145】
また、市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明に含まれるのは勿論である。
【符号の説明】
【0146】
10、70、90 複合機
11 制御部
13 表示部
15 操作部
17、77 接続部
19 入力部
21 出力部
211 画像形成部
213 画像読取部
23 通信部
25、75、95 記憶部
19 撮像・走査部
50 端末装置
51 制御部
53 表示部
55 操作入力部
57 通信部
59 近距離無線通信部
61 撮像・走査部
63 記憶部
91 近距離無線通信部
771 カウント部