(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023152296
(43)【公開日】2023-10-16
(54)【発明の名称】リモコン装置、及び、リモコンプログラム
(51)【国際特許分類】
G10K 15/04 20060101AFI20231005BHJP
【FI】
G10K15/04 302D
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022157185
(22)【出願日】2022-09-29
(31)【優先権主張番号】P 2022058772
(32)【優先日】2022-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】396004833
【氏名又は名称】株式会社エクシング
(74)【代理人】
【識別番号】100157118
【弁理士】
【氏名又は名称】南 義明
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 美絵
(72)【発明者】
【氏名】松原 史和
(72)【発明者】
【氏名】大原 巧
(72)【発明者】
【氏名】神谷 友樹
【テーマコード(参考)】
5D208
【Fターム(参考)】
5D208CA06
5D208CA08
5D208CB05
5D208CE06
5D208CG06
(57)【要約】
【課題】アプリ機能を利用可能なカラオケシステムにおいて、過去の操作に基づいて操作可能とすることで操作性の向上を図る。
【解決手段】本発明に係るリモコン装置は、カラオケ機能、カラオケ機能とは異なるアプリ機能を備えたカラオケ装置に対して、指示可能なリモコン装置であって、ユーザの操作指示に基づき、カラオケ機能に関する指示をカラオケ装置に送信するカラオケ指示処理と、ユーザの操作指示に基づき、アプリ機能に関する指示をカラオケ装置に送信するアプリ指示処理と、カラオケ指示処理に基づく選曲履歴と、アプリ指示処理に基づくアプリ関連履歴とを混在させて表示する履歴表示処理を実行可能とする。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラオケ機能、カラオケ機能とは異なるアプリ機能を備えたカラオケ装置に対して指示可能なリモコン装置であって、
カラオケ指示処理と、アプリ指示処理と、履歴表示処理とを実行可能とし、
カラオケ指示処理は、ユーザの操作指示に基づき、カラオケ機能に関する指示をカラオケ装置に送信し、
アプリ指示処理は、ユーザの操作指示に基づき、アプリ機能に関する指示をカラオケ装置に送信し、
履歴表示処理は、カラオケ指示処理に基づく選曲履歴と、アプリ指示処理に基づくアプリ関連履歴とを混在させて表示する
リモコン装置。
【請求項2】
履歴表示処理は、カラオケ指示処理に基づく選曲履歴と、アプリ指示処理に基づくアプリ関連履歴とを時系列に表示する
請求項1に記載のリモコン装置。
【請求項3】
ユーザによる第1履歴表示操作と、第2履歴表示操作とを受付可能とし、
履歴表示処理は、
第1履歴表示操作が行われた場合、カラオケ指示処理に基づく選曲履歴と、アプリ指示処理に基づくアプリ関連履歴とを混在させて表示し、
第2履歴表示操作が行われた場合、カラオケ指示処理に基づく選曲履歴、もしくは、アプリ指示処理に基づくアプリ関連履歴のどちらか一方のみを表示する
請求項1または請求項2に記載のリモコン装置。
【請求項4】
リモコン装置は、統合処理を実行可能とし、
統合処理は、他のカラオケ装置、あるいは、他のリモコン装置のカラオケ指示処理に基づく選曲履歴、及び、アプリ指示処理に基づくアプリ関連履歴を統合し、
履歴表示処理は、統合処理によって統合されたカラオケ指示処理に基づく選曲履歴、及び、アプリ指示処理に基づくアプリ関連履歴を併せて表示する
請求項1から請求項3の何れか1項に記載のリモコン装置。
【請求項5】
アプリ指示処理に基づくアプリ関連履歴は、アプリ指示処理における複数の操作指示のうち所定の操作指示の履歴である
請求項1から請求項4の何れか1項に記載のカラオケ用リモコン装置。
【請求項6】
カラオケ指示処理に基づく選曲履歴は、カラオケ指示処理が実行されたこと、カラオケ装置においてカラオケ指示処理に基づく指示が実行されたこと、の何れかの履歴である
請求項1から請求項5の何れか1項に記載のリモコン装置。
【請求項7】
アプリ指示処理に基づくアプリ関連履歴は、アプリ指示処理が実行されたこと、カラオケ装置においてアプリ指示処理に基づく指示が実行されたこと、の何れかの履歴である
請求項1から請求項6の何れか1項に記載のリモコン装置。
【請求項8】
履歴表示処理は、アプリ機能に関する所定のアプリ指示処理に基づくアプリ関連履歴を表示させない
請求項1から請求項7の何れか1項に記載のリモコン装置。
【請求項9】
情報処理装置で実行され、カラオケ機能、カラオケ機能とは異なるアプリ機能を備えたカラオケ装置に対して指示可能なリモコンプログラムであって、
カラオケ指示処理と、アプリ指示処理と、履歴表示処理とを実行可能とし、
カラオケ指示処理は、ユーザの操作指示に基づき、カラオケ機能に関する指示をカラオケ装置に送信し、
アプリ指示処理は、ユーザの指示に基づき、アプリ機能に関する指示をカラオケ装置に送信し、
履歴表示処理は、カラオケ指示処理に基づく選曲履歴と、アプリ指示処理に基づくアプリ関連履歴とを混在させて表示する
リモコンプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔操作を行うためのリモコン装置、及び、各種情報処理装置で実行可能なリモコンプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
楽曲の演奏に合わせて歌唱を楽しむカラオケでは、リモコン装置を使用して歌唱する楽曲を指定することが一般的になっている。リモコン装置では、カラオケ装置で演奏可能な楽曲のデータベースを使用し、画面に楽曲名、アーティスト名を表示させて楽曲を選曲することが可能である。また、このようなリモコン装置では、選曲履歴を記憶しておき、選曲履歴を表示することで、過去に選曲した楽曲を再度、選曲する履歴機能を備えたものがある。
【0003】
特許文献1には、カラオケ装置の歌唱履歴から、歌唱者本人と選曲の傾向が似ている歌唱者を特定し、その歌唱者が歌唱していて本人が歌唱していない楽曲を「あなたと選曲傾向が似ている人の歌った曲で、あなたが歌っていない曲はこれだ!」として、その歌唱者に通知するカラオケシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、カラオケ装置は、歌唱を行うためのカラオケ機能のみならず、映画、ドラマ、コンサートといった各種コンテンツを再生することが可能である。また、このようなコンテンツ再生機能に限ったものではなく、ゲーム、あるいは、カラオケの補助機能等、各種のアプリ(「アプリケーション」の略)を実行することも可能な状態にある。
【0006】
カラオケボックス等、カラオケ装置が設置された環境では、歌唱を行うカラオケのみならず、各種コンテンツを視聴する、あるいは、アプリを実行することで、集った仲間等と楽しむことになる。
【0007】
本発明はこのような状況を考慮したものであって、カラオケのみならず、各種アプリを利用可能なカラオケ装置を使用する際、選曲、使用するアプリの選択を容易、かつ、操作性の向上図ることを1つの目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そのため、本発明に係るリモコン装置は、以下の構成を採用するものである。
カラオケ機能、カラオケ機能とは異なるアプリ機能を備えたカラオケ装置に対して指示可能なリモコン装置であって、
カラオケ指示処理と、アプリ指示処理と、履歴表示処理とを実行可能とし、
カラオケ指示処理は、ユーザの操作指示に基づき、カラオケ機能に関する指示をカラオケ装置に送信し、
アプリ指示処理は、ユーザの操作指示に基づき、アプリ機能に関する指示をカラオケ装置に送信し、
履歴表示処理は、カラオケ指示処理に基づく選曲履歴と、アプリ指示処理に基づくアプリ関連履歴とを混在させて表示する。
【0009】
さらに、本発明に係るリモコン装置において、
履歴表示処理は、カラオケ指示処理に基づく選曲履歴と、アプリ指示処理に基づくアプリ関連履歴とを時系列に表示する。
【0010】
さらに、本発明に係るリモコン装置は、
ユーザによる第1履歴表示操作と、第2履歴表示操作とを受付可能とし、
履歴表示処理は、
第1履歴表示操作が行われた場合、カラオケ指示処理に基づく選曲履歴と、アプリ指示処理に基づくアプリ関連履歴とを混在させて表示し、
第2履歴表示操作が行われた場合、カラオケ指示処理に基づく選曲履歴、もしくは、アプリ指示処理に基づくアプリ関連履歴のどちらか一方のみを表示する。
【0011】
さらに、本発明に係るリモコン装置において、
リモコン装置は、統合処理を実行可能とし、
統合処理は、他のカラオケ装置、あるいは、他のリモコン装置のカラオケ指示処理に基づく選曲履歴、及び、アプリ指示処理に基づくアプリ関連履歴を統合し、
履歴表示処理は、統合処理によって統合されたカラオケ指示処理に基づく選曲履歴、及び、アプリ指示処理に基づくアプリ関連履歴を併せて表示する。
【0012】
さらに、本発明に係るリモコン装置において、
アプリ指示処理に基づくアプリ関連履歴は、アプリ指示処理における複数の操作指示のうち所定の操作指示の履歴である。
【0013】
さらに、本発明に係るリモコン装置において、
カラオケ指示処理に基づく選曲履歴は、カラオケ指示処理が実行されたこと、カラオケ装置においてカラオケ指示処理に基づく指示が実行されたこと、の何れかの履歴である。
【0014】
さらに、本発明に係るリモコン装置において、
アプリ指示処理に基づくアプリ関連履歴は、アプリ指示処理が実行されたこと、カラオケ装置においてアプリ指示処理に基づく指示が実行されたこと、の何れかの履歴である。
【0015】
さらに、本発明に係るリモコン装置において、
履歴表示処理は、アプリ機能に関する所定のアプリ指示処理に基づくアプリ関連履歴を表示させない。
【0016】
履歴表示処理は、再生済みの選曲履歴もしくはアプリ関連履歴と、予約中の選曲履歴もしくはアプリ関連履歴を区別して表示可能とする。
【0017】
履歴表示処理は、有償の選曲履歴もしくはアプリ関連履歴と、無償の選曲履歴もしくはアプリ関連履歴を区別して表示可能とする。
【0018】
また、本発明に係るリモコンプログラムは、
情報処理装置で実行され、カラオケ機能、カラオケ機能とは異なるアプリ機能を備えたカラオケ装置に対して、指示可能なリモコンプログラムであって、
カラオケ指示処理と、アプリ指示処理と、履歴表示処理とを実行可能とし、
カラオケ指示処理は、ユーザの操作指示に基づき、カラオケ機能に関する指示をカラオケ装置に送信し、
アプリ指示処理は、ユーザの指示に基づき、アプリ機能に関する指示をカラオケ装置に送信し、
履歴表示処理は、カラオケ指示処理に基づく選曲履歴と、アプリ指示処理に基づくアプリ関連履歴とを混在させて表示する。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係るリモコン装置、リモコンプログラムによれば、カラオケ指示処理に基づく選曲履歴と、アプリ指示処理に基づくアプリ関連履歴とを混在させて表示することで、カラオケのみならず、各種アプリを利用可能なカラオケ装置を使用する際、選曲、使用するアプリの選択を容易、かつ、操作性の向上図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本実施形態に係るカラオケシステムの構成を示す図。
【
図2】本実施形態に係るリモコン装置のトップ画面を示す図
【
図3】本実施形態に係るリモコン装置の予約確認画面を示す図
【
図4】本実施形態に係るリモコン装置のアプリ選択画面を示す図
【
図5】本実施形態に係るリモコン装置の予約確認画面を示す図
【
図6】本実施形態に係る履歴書き込み処理を示すフロー図
【
図7】本実施形態に係る履歴表示処理及び履歴指定処理を示すフロー図
【
図8】本実施形態に係る履歴管理テーブルの例を示す図
【
図9】本実施形態に係る履歴指定画面(全履歴)を示す図
【
図10】本実施形態に係る履歴指定画面(カラオケ履歴のみ)を示す図
【
図11】他の実施形態に係る履歴管理テーブルの例を示す図
【
図12】他の実施形態に係る履歴指定画面(再生済み、全履歴)を示す図
【
図13】他の実施形態に係る履歴指定画面(予約確認、全履歴)を示す図
【
図14】他の実施形態に係る履歴指定画面(再生済み、カラオケ履歴のみ)を示す図
【
図15】他の実施形態に係る履歴指定画面(予約確認、カラオケ履歴のみ)を示す図
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は、本実施形態のカラオケシステムの構成を示す図である。本実施形態におけるカラオケシステムは、カラオケ装置2(コマンダと呼ぶこともある)と、リモコン装置1を含んで構成されている。カラオケ装置2とリモコン装置1は、LAN100及びアクセスポイント140を利用してネットワークを形成するように通信接続されている。
【0022】
カラオケボックスなどの店舗に設置されるカラオケ装置2は、楽曲を演奏するための演奏部として音響制御部25を備えている。また、カラオケ装置2は、ユーザからの各種入力を受け付ける操作部21を備える。カラオケ装置2は、操作部21からの入力を解釈してCPU30に伝達する操作処理部22を備える。また、カラオケ装置2は、各種情報を記憶する記憶部としてのハードディスク32を備える。カラオケ装置2は、LAN100に接続してネットワークに加入する通信手段としてのLAN通信部24aを備えている。また、本実施形態のカラオケ装置2は、無線LAN通信部24bも備えており、LAN通信部24aを使用した有線によるネットワーク接続に代え、無線LAN通信部24bを使用した無線によるネットワーク接続を行うことも可能である。
【0023】
また、カラオケ装置2は、モニタ41に対して歌詞映像、背景映像を表示させる映像再生手段を備える。この映像再生手段は、映像情報に基づいて映像を再生する映像再生部29、再生する映像を一時的に蓄積するビデオRAM28、再生された映像に対する歌詞テロップの重畳、映像効果の付与等を行う映像制御部31を備えて構成される。
【0024】
さらに、このカラオケ装置2では、外部に接続されるモニタ41以外に、タッチパネルモニタ33に対して各種情報を表示することを可能としている。タッチパネルモニタ33は映像制御部31から入力された映像情報を表示する表示部35と、タッチ入力された位置を操作処理部22に出力するタッチパネル34が重畳されて構成されている。このタッチパネルモニタ33は、カラオケ装置2の筐体前面等に配置され、カラオケ装置2の操作部21、あるいは、リモコン装置1のタッチパネルモニタ11などと同様、入力部として機能する。ユーザは、タッチパネルモニタ33にて楽曲を選択することで、直接カラオケ装置2に予約させる等、カラオケ装置2に対する各種操作を行うことが可能である。
【0025】
さらに、カラオケ装置2は、各構成を統括して制御するためのCPU30、各種プログラムを実行するにあたって必要となる情報を一時記憶するためのメモリ27を含んだ制御部を備えて構成されている。
【0026】
このような構成にてカラオケ装置2は、各種処理を実行することとなるが、カラオケ装置2の主な機能として、楽曲予約処理、楽曲再生処理などを実行可能としている。楽曲予約処理は、ユーザからの操作指示に基づいて楽曲を指定、予約するための処理であってリモコン装置1と連携して実行される。リモコン装置1のカラオケ指示処理で形成された楽曲識別情報を含む予約情報は、カラオケ装置2に送信される。カラオケ装置2は、受信した予約情報をメモリ27中の予約テーブルに登録する。楽曲再生処理は、予約テーブルに登録された予約情報に基づき楽曲を再生させる処理であって、楽曲演奏処理と歌詞表示処理とが同期して実行される処理である。
【0027】
楽曲演奏処理は、予約テーブルに登録された予約情報に基づき楽曲情報を読み出し、楽曲情報に含まれる演奏情報に基づき、音響制御部25に演奏を実行させる処理である。音響制御部25にて演奏された楽曲は、マイクロホン43a、43bから入力される歌唱音声と一緒にスピーカー42から放音される。歌詞表示処理は、楽曲情報に含まれる歌詞情報をモニタ41に表示させることで歌唱補助を行う処理である。この歌詞表示処理で表示される歌詞に、背景映像を重畳させて表示させる背景映像表示処理を実行することとしてもよい。
【0028】
また、本実施形態のカラオケ装置2は、上述するカラオケ機能の他、各種アプリ(アプリケーションソフト)によるアプリ機能を実行することが可能である。アプリとしては、例えば、映画やドラマ等をダウンロード再生、ストリーム配信、プログレッシブダウンロードなどする動画視聴アプリが考えられる。このような動画アプリの他、各種ゲームを楽しむことのできるゲームアプリ、また、カラオケ機能を補助するためのカラオケ補助アプリ等、様々なアプリをカラオケ装置2で利用することが可能となっている。
【0029】
一方、リモコン装置1は、ユーザからの操作指示に基づいて楽曲を検索し、指定、予約の指示があった楽曲について予約情報をカラオケ装置2に送信するカラオケ指示処理、また、ユーザの希望するアプリを起動する操作指示を行うアプリ指示処理等を実行可能としている。また、リモコン装置1は、カラオケ装置2あるいはインターネット上に接続されたサーバ装置6から各種情報を受信し、各種処理を実行することが可能である。本実施形態では、ユーザから各種操作指示を受け付けるユーザインターフェイスとして、操作部17と、タッチパネルモニタ11を備えている。タッチパネルモニタ11は、表示部11aとタッチパネル11bを有して構成され、表示部11aに各種インターフェイスを表示するとともに、ユーザからのタッチ入力を受付可能としている。
【0030】
さらにリモコン装置1は、選曲処理に必要とされるデータベース、各種プログラム、並びに、プログラム実行に伴って発生する各種情報を記憶する記憶部として、メモリ14、そして、これら構成を統括して制御するためのリモコン側制御部を備えて構成される。リモコン側制御部には、CPU15、タッチパネルモニタ11に対して表示する映像を形成する映像制御部13、表示する映像情報を一時的に蓄えるビデオRAM12、タッチパネルモニタ11あるいは操作部17からの入力を解釈してCPU15に伝える操作処理部18が含まれている。
【0031】
リモコン装置1は、無線LAN通信部16によって、アクセスポイント140と無線接続されることで、LAN100によって構成されるネットワークに接続される。なお、各リモコン装置1は、特定のカラオケ装置2に対して任意のタイミングで対応付けされる。リモコン装置1から出力される各種命令は、対応付けされたカラオケ装置2にて受信されることとなる。
【0032】
このようなリモコン装置1の構成により、ユーザからの各種入力をタッチパネルモニタ11、あるいは、操作部17から受付けるとともに、映像情報をタッチパネルモニタ11の表示により各種情報を提供することで、カラオケ装置2に対して出力する予約情報を送信するカラオケ指示処理、アプリ指示処理など、各種処理を行うことが可能となっている。
【0033】
前述したように、本実施形態のカラオケ装置2では、通常のカラオケ機能のみならず、各種アプリ(アプリケーションソフト)によるアプリ機能を実行可能としており、各種動画の視聴、ゲーム、カラオケ補助等の拡張機能を備えたものとなっており、カラオケ店舗を訪れたユーザにカラオケ以外の拡張機能を提供することが可能となっている。
【0034】
図2は、本実施形態に係るリモコン装置1のトップ画面を示す図である。本実施形態のカラオケ装置2は、カラオケ機能、アプリを使用したアプリ機能を備えた装置であって、リモコン装置1は、カラオケ装置2に対して、カラオケ機能、アプリ機能に関する各種指示を行うことが可能である。
【0035】
リモコン装置1のトップ画面は、第1表示欄111、第2表示欄112に分けて構成されている。第1表示欄111には、ホームボタン、予約確認ボタン、カラオケ機能に関する各種操作ボタン(キー変更、速度変更、一時停止、演奏停止、原曲キー、歌い直し)が表示されている。また、第1表示欄111には、第1履歴ボタン111aが表示されている。
【0036】
第2表示欄112には、カラオケ機能に関する各種操作、アプリ機能に関する各種操作を行うことが可能である。まず、カラオケ機能に関する各種操作について説明する。
【0037】
第2表示欄112には、カラオケ機能に関する操作のため、カラオケ楽曲選曲欄113が設けられている。カラオケ楽曲選曲欄113には、カラオケ機能において楽曲の指定を行うための各種ボタンが表示されている。「歌手名」と表記されたボタンは、歌手名を検索キーとして楽曲を検索するためのボタンであり、このボタンを操作した場合、第2表示欄112は、歌手名を使用して検索する楽曲検索画面に遷移する。「曲名」と表記されたボタンは、曲名を検索キーとして楽曲を検索するためのボタンであり、このボタンを操作した場合、第2表示欄112は、曲名を使用して検索する楽曲検索画面に遷移する。
【0038】
カラオケ楽曲選曲欄113には、この他、「ランキング」、「ジャンル」、「本人映像」、「あのとき」、「りれき」等、各種検索を行うためのボタンが設けられている。このうち、「りれき」と表記されたボタンは、第2履歴ボタン113aであって、これまでに指示された楽曲から再度、指示を行うためのボタンである。
【0039】
ユーザは、カラオケ楽曲選曲欄113に設けられた各種ボタンを操作し、各検索方式に従って、所望の楽曲を指定する。楽曲が指定された場合、確認のための予約確認画面に遷移する。
【0040】
図3は、本実施形態に係るリモコン装置1の予約確認画面を示す図である。第2表示欄112には、指定された楽曲について楽曲詳細表示欄116が表示される。楽曲詳細表示欄には、歌手名、曲名、ジャンル、歌い出し等、指定された楽曲についての各種情報が表示される。ユーザは、楽曲詳細表示欄116に基づき、予約する楽曲の確認を行う。
【0041】
また、第2表示欄112には、キー設定欄117が設けられており、ユーザは、キー設定欄117に設けられた変更ボタンを操作することで、歌唱する楽曲のキー(音程)を変更することが可能である。ユーザは予約ボタン119を操作することで、楽曲詳細表示欄116に表示されている楽曲を、カラオケ装置2に指示することが可能である。予約ボタン119が操作された場合、カラオケ機能に関する指示、つまり楽曲詳細表示欄116に表示されている楽曲の楽曲識別情報を含む予約情報が、カラオケ装置2に送信される。カラオケ装置2は、受信した予約情報を予約テーブルに登録する。
【0042】
第2表示欄112には、戻るボタン118が設けられており、ユーザが戻るボタン118を操作した場合、
図2に示されるトップ画面、または予約確認画面の前に表示されていた画面に戻る。
【0043】
次に、
図2に示されるトップ画面中、アプリ機能に関する各種操作について説明する。第2表示欄112には、アプリ機能に関する操作を行うため、アプリ選択画面遷移ボタン114、アプリ選択ボタン114a~114e、動画選択ボタン115a~115d等が表示されている。
【0044】
アプリ選択画面遷移ボタン114を操作した場合、第2表示欄112は、
図4に示されるアプリ選択画面に遷移する。アプリ選択画面では、第2表示欄112には、カラオケ装置2で実行可能なアプリのアプリ選択ボタン120a~120iが表示される。ユーザは、アプリ選択ボタン120a~120iを操作指示することで、所望のアプリを起動させることが可能である。
【0045】
また、アプリ状況表示欄122には、カラオケ装置2で利用可能なアプリの数(
図4の例では26個)と、アプリ選択画面に表示されているアプリの数(
図4の例では9個)が表示されている。ユーザは、ページ変更ボタン121a、121bを操作することで、アプリ選択画面のページを変更し、他のアプリ選択ボタンを表示させることが可能となっている。
【0046】
また、
図2のトップ画面に示されるアプリ選択ボタン114a~114eは、利用推奨されるアプリであって、このアプリ選択ボタン114a~114eを操作指示することで、
図4のアプリ選択画面に表示されるアプリ選択ボタン120a~120iを操作指示した場合と同様、カラオケ装置2に対してアプリ機能に関する指示、つまりアプリ識別情報を含む予約情報を送信することが可能となっている。
【0047】
また、
図2のトップ画面に表示される動画選択ボタン115a~115dは、動画視聴アプリにおいて、推奨される動画コンテンツをするためのボタンであって、動画コンテンツのタイトル等が表示されている。動画選択ボタン115a~115dが操作指示された場合、当該動画選択ボタン115a~115dに対応する動画視聴アプリについて、動画コンテンツの予約確認画面が表示される。
【0048】
図5は、本実施形態に係るリモコン装置1の予約確認画面を示す図である。第2表示欄112には、指示された動画コンテンツについてコンテンツ詳細表示欄123が表示される。コンテンツ詳細表示欄には、コンテンツのタイトル、公開年、主演、概要等、指示された動画コンテンツについての各種情報が表示される。ユーザは、コンテンツ詳細表示欄123に基づき、予約する動画コンテンツの確認を行う。
【0049】
また、第2表示欄112には、予約ボタン124が設けられており、ユーザは予約ボタン124を操作することで、コンテンツ詳細表示欄123に表示されている動画コンテンツを、カラオケ装置2に指示することが可能である。予約ボタン124が操作された場合、アプリ機能に関する指示、つまり、コンテンツ詳細表示欄123に表示されている動画コンテンツの識別情報を含む予約情報が、カラオケ装置2に送信される。カラオケ装置2は、受信した予約情報を予約テーブルに登録する。
【0050】
また、第2表示欄112には、関連動画選択ボタン124a~124dが設けられている。この関連動画選択ボタン124a~124dには、アプリと当該アプリで再生可能な動画コンテンツが関連付けられている。関連動画選択ボタン124a~124dが操作指示された場合、関連動画選択ボタン124a~124dに関連付けられているアプリについて、関連付けられている動画コンテンツの予約確認画面に遷移する。このように、本実施形態では、関連動画選択ボタン124a~124dを使用し、指示した動画コンテンツについて、関連する動画コンテンツを指示することも可能である。
【0051】
図6は、本実施形態に係る履歴書き込み処理を示すフロー図である。本実施形態では、カラオケ装置2で、カラオケの楽曲、あるいは、アプリに関する予約情報を受信した場合、当該カラオケの楽曲、あるいは、アプリに関する予約情報に基づき、履歴情報を形成する。形成された履歴情報は、後で説明する履歴表示処理および履歴指定処理に使用され、ユーザは、履歴情報に基づく操作指示を行うことが可能となる。
【0052】
カラオケ装置2に対して、カラオケ楽曲の指示が行われた場合(S101:Yes)、カラオケ装置2は、予約情報に含まれる楽曲識別情報を履歴管理テーブルに履歴情報として書き込む(S102)。
図8は、本実施形態に係る履歴管理テーブルの例を示す図である。履歴管理テーブルは、時系列順に管理された履歴情報で構成されており、履歴情報は、種別、内容を含んで構成される。カラオケ楽曲の予約が行われた場合、種別は「カラオケ」、内容には楽曲識別情報が含まれることになる。
【0053】
一方、カラオケ装置2に対して、アプリの指示が行われた場合(S103:Yes)、受信した予約情報に含まれるアプリ識別情報が履歴対象アプリであるか否かが判定される(S104)。アプリによっては、履歴を残す必要の無いアプリ、あるいは、ユーザが履歴に残したくない、履歴を閲覧されたくないアプリが存在する場合がある。本実施形態では、このような状況を鑑み、履歴対象アプリではない場合(S104:No)、履歴管理テーブルへの書き込みを行わないこととしている。
【0054】
一方、履歴対象アプリである場合(S104:Yes)、予約されたアプリがコンテンツ指定型アプリであるか否かが判定される(S105)。コンテンツ指定型アプリとは、
図5で説明した動画視聴アプリのように、アプリにおいて動画コンテンツなどのコンテンツを指定する必要があるアプリのことを指す。また、コンテンツ指定型アプリでないアプリとは、例えば、ゲームアプリのようにアプリを指定するだけでよいアプリのことを指す。なお、ゲームアプリであっても、アプリ内でコンテンツを指定することができる場合、コンテンツ指定型アプリに属する。
【0055】
コンテンツ指定型アプリの場合(S105:Yes)、カラオケ装置2は、予約されたアプリを示すアプリ識別情報と、予約されたコンテンツ識別情報とを履歴管理テーブルに履歴情報として書き込む(S106)。一方、コンテンツ指定型アプリではない場合(S105:No)、アプリ識別情報を履歴管理テーブルに履歴情報として書き込む(S107)。
【0056】
図8に示される履歴管理テーブル中、斜線で囲われた部分がアプリに関する履歴情報部分である。例えば、新しい方から2番目には、種別「動画視聴アプリA」、内容「動画コンテンツa1」が記憶されている。これは、コンテンツ指定型アプリである「動画視聴アプリA」について、「動画コンテンツa1」が予約されたことに基づく履歴情報である。
【0057】
また、履歴管理テーブル中、新しい方から8番目には、種別「ゲームアプリE」が記憶されている。これは、コンテンツ指定型アプリではない「ゲームアプリE」が予約されたことを示す。この場合、コンテンツ識別情報を示す内容の項目には情報の記載はない。また、履歴管理テーブル中、新しい方から10番目には、種別「ゲームアプリF」、内容「ゲームf1」が記憶されている。これは、コンテンツ指定型アプリである「ゲームアプリF」について、「ゲームコンテンツf1」が予約されたことに基づく履歴情報である。
【0058】
このように履歴書き込み処理では、リモコン装置1を使用して行われたカラオケ楽曲、あるいは、アプリの予約に基づき履歴情報が形成される。本実施形態では、カラオケ装置2のハードディスク32で履歴情報を記憶、管理している。なお、履歴情報は、リモコン装置1から行われた予約のみならず、カラオケ装置2に付属するタッチパネルモニタ33で行われた予約、あるいは、ユーザが所持するスマートフォン等の携帯端末から行われた予約であってもよい。また、カラオケ装置2に複数台のリモコン装置1が対応付けられている場合、複数台のリモコン装置1で行われた予約を履歴情報としてもよい。
【0059】
次に、履歴情報書き込み処理で形成された履歴情報の利用形態である履歴表示処理及び履歴指定処理について説明する。履歴表示処理及び履歴指定処理は、履歴情報に基づいて行われる処理であり、特に、本実施形態では、過去に予約したカラオケ楽曲のみならず、過去に予約したアプリを再度、指定、予約することが可能となっている。例えば、カラオケ店舗を利用するユーザの場合、当該ユーザが行った予約のみならず、過去にカラオケ店舗を訪れた他のユーザが行った予約を参照し、予約を行うことが可能となる。したがって、ユーザは、カラオケ楽曲のトレンドのみならず、アプリ、あるいは、アプリで指定可能なコンテンツについても、そのトレンドを把握することが可能となる。
【0060】
また、本実施形態のカラオケシステムのように、カラオケ機能の履歴情報のみならず、アプリ機能の履歴情報も書き込む場合、履歴情報の利用が煩雑になることが考えられる。例えば、カラオケ機能を主に利用しているユーザが、
図8に示される履歴管理テーブルの履歴情報に基づき楽曲の指定を行う場合、楽曲のみならず、アプリの履歴も混入するため、利用したい楽曲の指定が煩雑になる。
【0061】
そのため、本実施形態の履歴表示処理では、楽曲の予約に基づく選曲履歴、アプリの予約に基づくアプリ関連履歴を容易に切り換えて表示することが可能となっている。
図2に示されるリモコン装置1のトップ画面には、第1表示欄111に表示される第1履歴ボタン111a、第2表示欄112中、カラオケ楽曲選曲欄113に表示される第2履歴ボタン113aが設けられている。本実施形態では、第1履歴ボタン111aが操作された場合と、第2履歴ボタン113aが操作された場合とで、表示する内容を異ならせている。
【0062】
図7は、本実施形態に係る履歴表示処理及び履歴指定処理を示すフロー図である。履歴表示処理は、リモコン装置1で実行される処理であり、第1履歴ボタン111aもしくは、第2履歴ボタン113aが操作されることで開始される。なお、履歴表示処理及び履歴指定処理は、リモコン装置1のみならず、カラオケ装置2のタッチパネルモニタ33を使用した操作、もしくは、ユーザが所持する携帯端末で実行されるリモコンプログラム等で行われることとしてもよい。
【0063】
履歴表示処理は、第1履歴ボタン111aが操作された場合(S201:Yes)、リモコン装置1は、カラオケ装置2から履歴管理テーブルに書き込まれた履歴情報の読み出しを行う(S202)。本実施形態では、リモコン装置1は、無線LAN通信部16を使用して、カラオケ装置2から履歴情報を受信することで、履歴情報の読み出しを行う。そして、リモコン装置1は、読み出した履歴情報に基づき、全履歴、すなわち、選曲履歴とアプリ関連履歴の表示を行う(S203)。
【0064】
図9は、第1履歴ボタン111aを操作した場合に表示される履歴指定画面を示す図である。履歴指定画面では、第2表示欄112中に履歴情報に基づく複数の履歴指定ボタン130が表示される。履歴指定ボタン130は、
図8の履歴情報中、新しい履歴から所定数、新しい履歴が上にくるように時系列順で表示される。なお、履歴指定画面に設けられたページ変更ボタン129a、129bを操作することで、ページを変更することも可能となっている。また、本実施形態において、履歴指定ボタン130は、履歴情報を所定数、時系列順に表示させているが、このような形態では、同じ楽曲の指定、あるいは、同じアプリの指定が行われた場合、同じ内容の履歴指定ボタン130が複数回表示され、操作性が悪くなることが考えられる。そのため、履歴情報中に、重複する選曲履歴、もしくは、重複するアプリ関連履歴があれば、最新のものだけを表示対象とする、あるいは、連続して同じ楽曲の指定、あるいは、同じアプリの指定が行われた場合、それらを1つの履歴指定ボタン130で表示することとしてもよい。
してもよい。
【0065】
第1履歴ボタン111aを操作した場合、履歴情報中、カラオケの選曲履歴、アプリ関連履歴が混在して全履歴の表示が行われる。したがって、ユーザは、カラオケ機能及びアプリ機能を備えたカラオケ装置2において、カラオケ機能のみならずアプリ機能についても過去にどのような機能が使用されたかを確認し、利用することが可能となる。なお、本実施形態では、表示される履歴指定ボタン130について、アプリに関する履歴指定ボタン130(斜線あり)と、カラオケに関する履歴指定ボタン130(斜線なし)とで表示形態を異ならせている。
【0066】
履歴指定ボタン130には、種別130a、詳細種別130b、コンテンツ名130c、アーティスト名130dが表示されている。カラオケに関する履歴選択ボタン130の場合、種別130aには「カラオケ」と表示され、詳細種別130bには「本人映像」、「生音源」等、カラオケ楽曲に関する詳細が表示される。また、コンテンツ名130cには「楽曲a」等の楽曲名が表示される。そして、アーティスト名130dには「アーティストa」等の歌手名が表示される。これら履歴指定ボタン130に表示される各種情報は、履歴情報の楽曲識別情報に基づいて、リモコン装置1あるいはカラオケ装置2が記憶するデータベースを参照して表示される。
【0067】
一方、アプリに関する履歴指定ボタン130の場合、種別130aには「動画」、「ゲームE」といったアプリの種別が表示され、コンテンツ名130cには「動画コンテンツa」、[ゲームアプリE」等のコンテンツ名が表示される。これらアプリに関する履歴選択ボタン130に表示される各種情報は、履歴情報に含まれるアプリ識別情報、あるいは、アプリ識別情報とコンテンツ識別情報に基づいて、リモコン装置1あるいはカラオケ装置2が記憶するデータベースを参照して表示される。
【0068】
履歴指定画面には、チェックボックス125が設けられている。第1履歴ボタン111aが操作された場合(S201:Yes)、全履歴の表示が行われることとなり、このチェックボックス125は解除された状態となっている。
図9の履歴指定画面において、チェックボックス125を選択した場合(S204:Yes)、再度、選曲履歴のみの履歴情報を読み出し(S207)、カラオケについての選曲履歴のみを表示する(S208)。なお、履歴情報を再度、読み出す(S207)のは、新たな履歴情報が追加されていることを想定したものであって、必ずしも行う必要はない。
【0069】
図10は、チェックボックス125が選択された場合の履歴指定画面である。
図9の履歴指定画面では、選曲履歴、アプリ関連履歴の両方が表示されていたのに対し、選曲履歴のみが表示される。
【0070】
履歴指定処理は、
図9もしくは
図10に示される履歴指定画面において、ユーザが何れかの履歴指定ボタン130を指定した場合、指定された履歴指定ボタン130に相当する予約確認画面(カラオケの場合、
図3に示される予約確認画面、コンテンツの場合、
図5に示される予約確認画面)が表示され(S211)、ユーザは、カラオケ、あるいは、アプリについての予約を行うことが可能となる。
【0071】
一方、
図2に示される第2履歴ボタン113aが操作された場合(S206:Yes)、選曲履歴の履歴情報のみが読み出され(S207)、
図10に示される選曲履歴のみの履歴指定画面が履歴表示処理によって表示される(S208)。
図2に示されるように第2履歴ボタン113aは、カラオケ楽曲選曲欄113内に設けられ、このカラオケ楽曲選曲欄113を操作するユーザは、カラオケ機能に関する操作を行っている可能性が高い。そのため、本実施形態では、カラオケ楽曲選曲欄113に設けられた第2履歴ボタン113aが操作された場合(S206:Yes)、選曲履歴のみ表示する(S208)ことで、カラオケ機能に関する操作を行っている可能性が高いユーザの操作性の向上を図ることとしている。
【0072】
また、第2履歴ボタン113aが操作された場合(S206:Yes)には、
図10に示されるようにチェックボックス125が選択された状態となっている。ユーザは、チェックボックス125を解除することが可能であって、チェックボックス125の解除を行った場合(S209:Yes)、再度、履歴情報が読み出され(S202:Yes)、
図9に示される選曲履歴、アプリ関連履歴の両方、つまり全履歴が履歴表示処理によって履歴指定画面に表示される(S203)。
【0073】
このように、本実施形態に係る履歴表示処理では、第1履歴ボタン111aを操作した場合には全ての履歴情報を表示し、カラオケ楽曲選曲欄113内に表示された第2履歴ボタン113aを操作した場合、カラオケの選曲履歴のみを表示することで、操作性の向上が図られたものとなる。本実施形態では、第1履歴ボタン111aと第2履歴ボタン113aが、
図2に示されるように、同じトップ画面上に表示されているため、ユーザは、利用用途によって、第1履歴ボタン111a、第2履歴ボタン113aを容易に使い分けることが可能である。なお、第1履歴ボタン111aと第2履歴ボタン113aは必ずしも同じ画面上に設ける必要はない。
【0074】
以上、本実施形態に係るカラオケシステムについて説明したが、以下に各種変形例について説明する。
【0075】
[第1の変形例]
前述の実施形態では、第1履歴ボタン111aを操作した場合、カラオケの選曲履歴とアプリ関連履歴を混在して表示させ、第2履歴ボタン113aを操作した場合、カラオケの選曲履歴のみを表示させることとしていた。このような形態のみならず、アプリ関連履歴のみを表示させる履歴ボタンを設けることとしてもよい。その際、アプリ関連履歴のみを表示させる履歴ボタンは、タッチパネルモニタ11上において、アプリに関する操作欄内に設けることが好ましい。アプリに関する操作性の向上を図ることが可能となる。
【0076】
なお、アプリ関連履歴のみを表示させる履歴ボタンと、カラオケの選曲履歴を表示させる第2履歴ボタン113aは、どちらか一方を採用するものであってもよい。
【0077】
[第2の変形例]
前述の実施形態では、履歴情報を履歴管理テーブルに書き込む履歴書き込み処理は、カラオケ装置2において予約情報を受信した際、すなわち、カラオケ機能に関する指示、あるいは、アプリ機能に関する指示が行われた時点で行うこととしていた。履歴情報を履歴管理テーブルに書き込むのは、このような形態のみならず、以下に示す各種形態を採用することができる。
【0078】
予約されたカラオケ楽曲がカラオケ装置2で再生、もしくは、アプリがカラオケ装置2で実行、あるいは、アプリのコンテンツがカラオケ装置2で再生された時点、あるいは、これらが再生(実行)開始から完了までの適宜時点で履歴情報を履歴管理テーブルに書き込むものであってもよい。このようにカラオケ機能に関する指示、あるいは、アプリ機能に関する指示に関するコマンドがカラオケ装置2で実行されたことを条件としてもよい。
【0079】
このような形態によれば、実際にカラオケ楽曲が再生、あるいは、アプリが実行、あるいは、アプリのコンテンツが再生されたことが履歴情報を履歴管理テーブルに書き込む条件となるため、予約されたものの、キャンセル等で実行(再生)されなかったものを、履歴情報から排除することが可能となる。
【0080】
また、カラオケ装置2で実行されるアプリ以外に、リモコン装置1で実行されるアプリを利用可能とすることも考えられる。その場合、リモコン装置1で指示されたアプリは、リモコン装置1で起動することになる。このようなリモコン装置1で実行されるアプリについても履歴情報を履歴管理テーブルに書き込んでもよい。例えば、リモコン装置1でアプリに関する指示が行われた場合、当該リモコン装置1で当該アプリが実行される。その際、リモコン装置1でアプリに関する指示に基づき、カラオケ装置2で記憶管理する履歴管理テーブルに履歴情報が書き込まれる。
【0081】
[第3の変形例]
前述の実施形態では、カラオケ装置2の記憶部としてのハードディスク32で履歴情報を記憶管理する形態としていた。リモコン装置1は、履歴指定画面を表示する際、カラオケ装置2から履歴情報を読み出す必要がある。このような形態に代え、履歴情報は、リモコン装置1で管理する形態であってもよい。具体的には、履歴情報はリモコン装置1の記憶部としてのメモリ14において履歴管理テーブルに書き込まれ記憶管理される。
【0082】
このような場合、カラオケ装置2に複数のリモコン装置1を対応付けて使用する場合、各リモコン装置1で履歴情報が異なることが考えられる。そのため、複数のリモコン装置1は、履歴情報を統合する統合処理を実行することとしてもよい。統合処理を実行することで、他のリモコン装置1で行われた選曲履歴、アプリ関連履歴が統合され、各リモコン装置1において、同じ履歴指定画面を表示することが可能となる。
【0083】
なお、統合処理は、複数のリモコン装置1間で行うのみならず、カラオケ装置1のタッチパネルモニタ33の操作に基づく履歴情報、あるいは、ユーザが所持する携帯端末の操作に基づく履歴情報を統合するものであってもよい。
【0084】
[第4の変形例]
前述の実施形態では、履歴対象アプリについては履歴情報を履歴管理テーブルに書き込み、履歴対象アプリでは無い場合、履歴情報を履歴管理テーブルに書き込まない構成としていた。履歴対象アプリであるか否かは、予め設定しておく形態の他、カラオケ装置2あるいはリモコン装置1でアプリ毎に設定しておく形態としてもよい。カラオケ店舗の運用、カラオケ店舗で異なる客層等、各種状況に応じて、アプリ毎に履歴対象アプリとするか否かを設定することが可能となる。
【0085】
[第5の変形例]
過去に予約された履歴については、予約後、演奏された楽曲、再生された動画、実行されたゲームの他、まだ、演奏されていない楽曲、再生されていない動画、実行されていないゲームが存在する。第5の変形例では、これらを区別できるようにしている。
【0086】
図11は、他の実施形態に係る履歴管理テーブルの例を示す図である。
図11は、
図8の履歴管理テーブルと同様、履歴管理テーブルは、時系列順に記憶された履歴情報で構成されている。履歴情報は、種別、内容を含んで構成される。カラオケ楽曲の予約が行われた場合、種別は「カラオケ」、内容には楽曲識別情報が含まれることになる。また、アプリの予約が行われた場合、種別には「動画視聴アプリ」、「ゲームアプリ」が、内容には「動画コンテンツ」、「ゲームコンテンツ」等が含まれる。また、履歴情報は、既に再生済みのものと、予約中であって、まだ再生されていないものに分けられる。
【0087】
図12は、他の実施形態に係る履歴指定画面(再生済み、全履歴)を示す図であって、
図2等に示される第1表示欄111中の第1履歴ボタン111aを操作された場合に表示される履歴情報である。第5の変形例の履歴指定画面には、再生済を表示するための第1タブ131a、予約確認を表示するための第2タブ131bが設けられている。第1履歴ボタン111aが操作された直後は、第1タブ131aが選択された状態であって、
図11で説明した履歴管理テーブル中、再生済みのものが時系列に表示される。また、この場合、カラオケ、動画視聴アプリ、ゲームアプリ等を問わず、全ての履歴が表示される。なお、
図12~
図15において、履歴選択ボタン130に表示される各種情報(種別130a、詳細種別130b、コンテンツ名130c、アーティスト名130d)については、
図9等において説明したものと同様である。
【0088】
図13は、他の実施形態に係る履歴指定画面(予約確認、全履歴)を示す図である。
図12の履歴指定画面中、第2タブ131bを操作した場合、予約中であって、まだ再生されていない履歴情報に基づく表示が行われる。ユーザは、
図12の履歴指定画面に基づき、まだ再生されていない楽曲、動画コンテンツ、あるいは、実行されていないゲームコンテンツ等を確認することが可能である。
【0089】
図14は、他の実施形態に係る履歴指定画面(再生済み、カラオケ履歴のみ)を示す図である。
図14に示される履歴指定画面は、
図12の履歴指定画面(再生済み、全履歴)において、チェックボックス125を操作した場合、あるいは、
図2で説明した第2履歴ボタン113aを操作した場合に表示される履歴指定画面である。チェックボックス125を操作することで、再生済みのカラオケの選曲履歴のみが表示される。
【0090】
図15は、他の実施形態に係る履歴指定画面(予約確認、カラオケ履歴のみ)を示す図である。
図15に示される履歴指定画面は、
図13の履歴指定画面(予約確認、全履歴)において、チェックボックス125を操作した場合に表示される履歴指定画面である。チェックボックス125を操作することで、予約中のカラオケの選曲履歴のみが表示される。
【0091】
以上、第5の変形例について説明したが、第5の変形例では、再生済みの各種コンテンツ(予約後、演奏された楽曲、再生された動画、実行されたゲーム)と、予約中であってまだ再生されていないコンテンツ(演奏されていない楽曲、再生されていない動画、実行されていないゲーム)を区別可能としている。なお、第5の変形例では、第1履歴ボタン111a、第2履歴ボタン113aを操作した場合、再生済みを優先して表示(第1タブ131aが選択された状態)することとしているが、予約中を優先して表示(第2タブ131bが選択された状態)としてもよい。
【0092】
また、第5の変形例において、第1タブ131aと第2タブ131bの選択時において、チェックボックス125の選択状態は維持することとしてもよい。例えば、
図14に示されるチェックボックス125を選択した状態で、第2タブ131bを操作した場合、チェックボックス125は選択状態となり、
図15に示される履歴指定画面に切り換えられる。
【0093】
また、第5の変形例において、第1タブ131aの選択時には、再生済みと予約中の両方を表示することとしてもよい。あるいは、第1タブ131a(再生済み)、第2タブ131b(予約確認)に加え、第3タブ(再生済み、及び、予約中の両方)を設けることで、再生済みと予約中の両方を表示することとしてもよい。
【0094】
[第6の変形例]
前述の実施形態では、履歴表示処理は、カラオケ指示処理に基づく選曲履歴と、アプリ指示処理に基づくアプリ関連履歴とを混在させて表示するものであった。さらに、選曲履歴のみを表示することを可能としていた。ところで、カラオケ楽曲、各種動画、各種アプリにおいては、その再生(あるいは実行)に費用が生じるコンテンツがある。履歴表示処理では、費用が生じるコンテンツ(有償コンテンツ)と、費用が生じないコンテンツ(無償コンテンツ)とを、区別可能に表示可能としてもよい。例えば、カラオケコンテンツのみに絞るチェックボックス125のように、無償コンテンツのみ(あるいは有償コンテンツのみ)に絞るチェックボックスを設けておくことが考えられる。あるいは、無償コンテンツのみ(あるいは有償コンテンツのみ)のみが表示される操作ボタンを設けることとしてもよい。
【0095】
以上、本実施形態のカラオケシステム、リモコン装置1について説明を行ったが、本発明はこのような形態に限らず、リモコン装置1で実行されるプログラム、あるいは、ユーザが所持する携帯端末で実行され、リモコン装置1と同様の機能を実現するプログラムについても本発明の範疇に属する。
【符号の説明】
【0096】
1:リモコン装置 42:スピーカー
2:カラオケ装置 43a、43b:マイクロホン
6:サーバ装置 111:第1表示欄
11:タッチパネルモニタ 111a:第1履歴ボタン
11a:表示部 112:第2表示欄
11b:タッチパネル 113:カラオケ楽曲選曲欄
12:ビデオRAM 113a:第2履歴ボタン
13:映像制御部 114:アプリ選択画面遷移ボタン
14:メモリ 114a~114e:アプリ選択ボタン
15:CPU 115a~115d:動画選択ボタン
16:無線LAN通信部 116:楽曲詳細表示欄
17:操作部 117:キー設定欄
18:操作処理部 118:戻るボタン
21:操作部 119:予約ボタン
22:操作処理部 120a~120i:アプリ選択ボタン
24a:LAN通信部 121a、121b:ページ変更ボタン
24b:無線LAN通信部 122:アプリ状況表示欄
25:音響制御部 123:コンテンツ詳細表示欄
27:メモリ 124:予約ボタン
28:ビデオRAM 124a~124d:関連動画選択ボタン
29:映像再生部 125:チェックボックス
30:CPU 129a、129b:ページ変更ボタン
31:映像制御部 130:履歴選択ボタン
32:ハードディスク 130a:種別
33:タッチパネルモニタ 130b:詳細種別
34:タッチパネル 130c:コンテンツ名
35:表示部 130d:アーティスト名
41:モニタ 140:アクセスポイント