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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023152596
(43)【公開日】2023-10-17
(54)【発明の名称】振動モータ
(51)【国際特許分類】
   B06B 1/04 20060101AFI20231005BHJP
【FI】
B06B1/04 S
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022159368
(22)【出願日】2022-10-03
(31)【優先権主張番号】202220773370.9
(32)【優先日】2022-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517409583
【氏名又は名称】エーエーシー マイクロテック(チャンヂョウ)カンパニー リミテッド
【住所又は居所原語表記】No.3 changcao road, Hi-TECH Industrial Zone, Wujin District, Changzhou City, Jiangsu Province, P.R. China
(71)【出願人】
【識別番号】511027518
【氏名又は名称】エーエーシーアコースティックテクノロジーズ(シンセン)カンパニーリミテッド
【氏名又は名称原語表記】AAC Acoustic Technologies(Shenzhen)Co.,Ltd
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】マ,ジエ
【テーマコード(参考)】
5D107
【Fターム(参考)】
5D107AA14
5D107BB08
5D107CC09
5D107DD03
5D107DD12
5D107FF10
(57)【要約】      (修正有)
【課題】振動性能が安定な振動モータを提供する。
【解決手段】振動モータは、ハウジングと、ハウジング内に収容される振動ユニット及び固定子ユニットとを含み、振動ユニットは、質量ブロックと、質量ブロックに固定される磁性鋼と、質量ブロックを支持する弾性部材とを含み、弾性部材は、ハウジングに固定される第1固定部と、質量ブロックに固定される第2固定部と、第1固定部と第2固定部とを接続する弾性アーム233とを含み、振動ユニットは、弾性アーム233と質量ブロックとの間に介在される弾性ダンパ部材を更に含み、弾性ダンパ部材には、貫通するノッチ41が開設され、弾性ダンパ部材は、弾性アーム233に接続される第1ダンパ部42と、質量ブロックに接続される第2ダンパ部43とを含み、第1ダンパ部42と第2ダンパ部43とは、ノッチ41の振動方向に沿う両側に位置する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容空間を有するハウジングと、前記収容空間内に収容される振動ユニット及び固定子ユニットとを含む振動モータであって、前記振動ユニットが、質量ブロックと、前記質量ブロックに固定される磁性鋼と、前記質量ブロックを前記収容空間内に支持する弾性部材とを含み、前記固定子ユニットが、前記磁性鋼に対応して設けられるコイルを含む振動モータにおいて、
前記弾性部材は、前記ハウジングに固定される第1固定部と、前記質量ブロックに固定される第2固定部と、前記第1固定部と前記第2固定部とを接続する弾性アームとを含み、前記弾性アームは、前記質量ブロックと間隔を空けて設けられ、前記振動ユニットは、前記弾性アームと前記質量ブロックとの間に介在される弾性ダンパ部材を更に含み、前記弾性ダンパ部材には、貫通するノッチが開設され、前記弾性ダンパ部材は、前記弾性アームに接続される第1ダンパ部と、前記質量ブロックに接続される第2ダンパ部とを含み、前記第1ダンパ部と前記第2ダンパ部とは、前記ノッチの振動方向に沿う両側に位置することを特徴とする振動モータ。
【請求項2】
前記弾性ダンパ部材は、振動方向に垂直な第1方向において間隔を空けて設けられる第1側面と第2側面とを有し、前記ノッチは、前記第1側面から前記第2側面へ窪んで形成され、前記ノッチは、前記第2側面まで延在していないことを特徴とする請求項1に記載の振動モータ。
【請求項3】
前記弾性ダンパ部材は、前記第1ダンパ部と前記第2ダンパ部とを接続する中間接続部を更に含むことを特徴とする請求項2に記載の振動モータ。
【請求項4】
前記ノッチは、前記第1方向に沿って延在することを特徴とする請求項2に記載の振動モータ。
【請求項5】
前記ノッチは、前記振動方向と前記第1方向とに垂直な第2方向に沿って前記弾性ダンパ部材を貫通することを特徴とする請求項4に記載の振動モータ。
【請求項6】
前記質量ブロックは、振動方向に沿って対向して設けられ且つ前記第2ダンパ部に固定接続される第3側面を有し、前記質量ブロックには、前記第3側面から振動方向に沿って窪んだ窪み部が設けられ、前記第2ダンパ部は、前記第1ダンパ部と間隔を空けて設けられる本体部と、前記本体部から延在する延在部とを含み、前記延在部は、前記窪み部に収容されていることを特徴とする請求項5に記載の振動モータ。
【請求項7】
前記本体部は、前記第3側面に貼設されていることを特徴とする請求項6に記載の振動モータ。
【請求項8】
前記延在部は、接着剤を介して前記質量ブロックに固定され、前記第1ダンパ部は、接着剤を介して前記弾性アームに固定されていることを特徴とする請求項6に記載の振動モータ。
【請求項9】
前記ノッチは、複数あり、複数の前記ノッチは、振動方向において間隔を空けて設けられていることを特徴とする請求項1に記載の振動モータ。
【請求項10】
前記弾性ダンパ部材は、フォームであることを特徴とする請求項1に記載の振動モータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータに関し、特にモバイル電子製品分野に適用される振動モータに関する。
【背景技術】
【0002】
電子技術の発展に伴い、携帯電話、ハンドヘルドゲーム機、ナビゲーション装置、ハンドヘルドマルチメディアエンターテインメント機器等の携帯型消費電子製品は、益々人々の愛顧を受けてきている。これらの電子製品は、一般的に、振動モータを用いてシステムフィードバックを生成する。例えば、携帯電話の着信提示、情報提示、ナビゲーション提示、ゲーム機の振動フィードバック等がある。このような広範な応用には、振動モータの優れた性能や長い耐用年数が求められている。
【0003】
関連技術の振動モータは、収容空間を有するハウジングと、前記収容空間に位置する振動ユニットと、前記ハウジングに固定される固定子ユニットとを含み、振動ユニットは、通常、質量ブロック及び弾性部材を含み、弾性部材と質量ブロックとの間に弾性ダンパ部材が常設されることにより、振動中に弾性部材と質量ブロックとが音を立てて衝突することで騒音を発生することを回避し、弾性部材は、通常、質量ブロックに接着されて弾性部材に当接する。
【0004】
しかし、振動ユニットの変位が大きいときに、弾性ダンパ部材が圧縮前の状態に戻る過程において弾性部材に当接する部位が非常に離脱しやすく、弾性ダンパ部材が弾性部材と質量ブロックとの間から飛び出し、更に振動モータの減衰を大きく変化させ、振動モータの振動性能に影響を与える。
【0005】
また、弾性ダンパ部材と弾性部材との当接部に接着剤を用いるとき、弾性ダンパ部材の引張延性が小さいため、弾性ダンパ部材と弾性部材または弾性ダンパ部材と質量ブロックが大きな引張力を受けて離脱しやすい一方、弾性ダンパ部材が引っ張られた後で大きな減衰を提供して振動モータの振動安定性を更に抑制する。
【0006】
したがって、上記問題を解決する新たな振動モータを提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記問題に鑑みて、本発明は、振動性能が安定な振動モータを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成すべく、本発明は、振動モータを提供する。当該振動モータは、収容空間を有するハウジングと、前記収容空間内に収容される振動ユニット及び固定子ユニットとを含み、前記振動ユニットは、質量ブロックと、前記質量ブロックに固定される磁性鋼と、前記質量ブロックを前記収容空間内に支持する弾性部材とを含み、前記固定子ユニットは、前記磁性鋼に対応して設けられるコイルを含み、前記弾性部材は、前記ハウジングに固定される第1固定部と、前記質量ブロックに固定される第2固定部と、前記第1固定部と前記第2固定部とを接続する弾性アームとを含み、前記弾性アームは、前記質量ブロックと間隔を空けて設けられ、前記振動ユニットは、前記弾性アームと前記質量ブロックとの間に介在される弾性ダンパ部材を更に含み、前記弾性ダンパ部材には、貫通するノッチが開設され、前記弾性ダンパ部材は、前記弾性アームに接続される第1ダンパ部と、前記質量ブロックに接続される第2ダンパ部とを含み、前記第1ダンパ部と前記第2ダンパ部とは、前記ノッチの振動方向に沿う両側に位置する。
【0009】
好ましくは、前記弾性ダンパ部材は、振動方向に垂直な第1方向において間隔を空けて設けられる第1側面と第2側面とを有し、前記ノッチは、前記第1側面から前記第2側面へ窪んで形成され、前記ノッチは、前記第2側面まで延在していない。
【0010】
好ましくは、前記弾性ダンパ部材は、前記第1ダンパ部と前記第2ダンパ部とを接続する中間接続部を更に含む。
【0011】
好ましくは、前記ノッチは、前記第1方向に沿って延在する。
【0012】
好ましくは、前記ノッチは、前記振動方向と前記第1方向とに垂直な第2方向に沿って前記弾性ダンパ部材を貫通する。
【0013】
好ましくは、前記質量ブロックは、振動方向に沿って対向して設けられ且つ前記第2ダンパ部に固定接続される第3側面を有し、前記質量ブロックには、前記第3側面から振動方向に沿って窪んだ窪み部が設けられ、前記第2ダンパ部は、前記第1ダンパ部と間隔を空けて設けられる本体部と、前記本体部から延在する延在部とを含み、前記延在部は、前記窪み部に収容されている。
【0014】
好ましくは、前記本体部は、前記第3側面に貼設されている。
【0015】
好ましくは、前記延在部は、接着剤を介して前記質量ブロックに固定され、前記第1ダンパ部は、接着剤を介して前記弾性アームに固定されている。
【0016】
好ましくは、前記ノッチは、複数あり、複数の前記ノッチは、振動方向において間隔を空けて設けられている。
【0017】
好ましくは、前記弾性ダンパ部材は、フォームである。
【発明の効果】
【0018】
関連技術よりも、本発明における振動モータの弾性部材は、ハウジングに固定される第1固定部と、質量ブロックに固定される第2固定部と、前記第1固定部と前記第2固定部とを接続する弾性アームとを含み、前記弾性アームは、前記質量ブロックと間隔を空けて設けられ、前記弾性アームと前記質量ブロックとの間には、弾性ダンパ部材が介在され、前記弾性ダンパ部材には、貫通するノッチが開設され、前記弾性ダンパ部材は、前記弾性アームに接続される第1ダンパ部と、前記質量ブロックに接続される第2ダンパ部とを含み、前記第1ダンパ部と前記第2ダンパ部とは、前記ノッチの振動方向に沿う両側に位置する。弾性ダンパ部材にノッチが開設されることにより、弾性ダンパ部材が引っ張られて変形した後の減衰が低減されるだけでなく、その引張延性も向上し、第1ダンパ部と第2ダンパ部との引張力が有効的に低減され、弾性ダンパ部材が弾性アームと質量ブロックとの間から離脱しないことは、有効的に保証され、振動モータの振動安定性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明における振動モータの斜視図である。
図2】本発明における振動モータの下蓋が除去された下面図である。
図3】本発明における振動モータの分解図である。
図4図2のA-A線に沿う断面図である。
図5図2のB部分の拡大図である。
図6】本発明における振動モータの弾性ダンパ部材の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下では、図面及び具体的な実施形態を用いて本発明の解決手段を明瞭で完全に説明する。
【0021】
図1図6に示すように、本発明は、振動モータ100を提供する。当該振動モータ100は、収容空間10を有するハウジング1と、前記収容空間10内に収容される振動ユニット2及び固定子ユニット3とを含む。
【0022】
前記ハウジング1は、収容空間10を有する上ケース11と、前記上ケース11に固定され且つ前記上ケース11とともに取り囲んで前記収容空間10を形成する下蓋12とを含み、前記固定子ユニット3は、前記下蓋12に固定されている。
【0023】
前記振動ユニット2は、質量ブロック21と、前記質量ブロック21に固定される磁性鋼22と、前記質量ブロック21を前記収容空間10内に支持する弾性部材23とを含む。更に、本実施例において、前記振動ユニット2は、前記質量ブロック21と前記磁性鋼22との間に固定される透磁板24を更に含み、前記透磁板24は、前記磁性鋼22の磁力線を集束させて前記振動モータ100の磁界性能を向上させる。
【0024】
前記固定子ユニット3は、前記磁性鋼22に対応して設けられる鉄心31と、前記鉄心31に巻き付けられるコイル32と、前記下蓋12に固定され且つ前記コイル32に電気的に接続されるフレキシブル配線板33とを含み、前記コイル32が通電後で前記磁性鋼22と相互作用することにより、前記弾性部材23が前記質量ブロック21を駆動して往復運動させ、振動感知を提供する。
【0025】
図2図4に示すように、前記弾性部材23は、前記上ケース11に固定される第1固定部231、前記質量ブロック21に固定される第2固定部232、及び、前記第1固定部231と前記第2固定部232とを接続する弾性アーム233を含み、前記弾性アーム233と前記質量ブロック21とは、振動方向Xに沿って互いに間隔を空けて設けられている。更に、振動中に前記弾性アーム233と前記質量ブロック21とが音を立てて衝突することで騒音を発生することが回避されるように、前記振動ユニット2は、前記弾性アーム233と前記質量ブロック21との間に介在される弾性ダンパ部材4を更に含み、前記弾性ダンパ部材4には、貫通するノッチ41が開設され、前記弾性ダンパ部材4は、前記弾性アーム233に接続される第1ダンパ部42と、前記質量ブロック21に接続される第2ダンパ部43とを含み、前記第1ダンパ部42と前記第2ダンパ部43とは、前記ノッチ41の振動方向Xに沿う両側に位置する。理解できるように、前記弾性ダンパ部材4は、前記第1ダンパ部42と前記第2ダンパ部43とを接続する中間接続部44を更に含む。即ち、本実施例において、前記ノッチ41の設置により、前記弾性ダンパ部材4を振動方向Xにおいて間隔を空けて設けられる前記第1ダンパ部42と前記第2ダンパ部43との2つの部分に仕切り、前記弾性ダンパ部材4の振動方向に沿う引張量を大きくする。その一方、振動中に前記弾性ダンパ部材4が引張力を受けたときに破断しないことが保証されるように、前記第1ダンパ部42と前記第2ダンパ部43との連結箇所である中間接続部44には、一定の幅を設定する必要がある。このように、前記弾性ダンパ部材4の信頼性が保証される。
【0026】
更に、図5図6に示すように、前記弾性ダンパ部材4は、振動方向Xに垂直な第1方向Yにおいて間隔を空けて設けられる第1側面45と前記第2側面46とを有する。理解できるように、前記第1方向Yと振動方向Xとは、同一の平面に位置する。前記ノッチ41は、前記第1側面45から前記第2側面46へ窪んで形成され、前記ノッチ41は、前記第2側面46まで延在していない。即ち、前記ノッチ41は、前記中間接続部44まで延在した後で延在を停止する。また、図2図5及び図6を参照すると、前記ノッチ41は、前記第1方向Yに沿って延在し、且つ前記ノッチ41は、振動方向Xと前記第1方向Yとに垂直な第2方向Zに沿って前記弾性ダンパ部材4を貫通する。
【0027】
前記質量ブロック21は、振動方向Xに沿って対向して設けられ且つ前記第2ダンパ部43に固定接続される第3側面211を有し、前記質量ブロック21には、前記第3側面211から振動方向Xに沿って窪んだ窪み部212が設けられ、前記第2ダンパ部43は、前記第1ダンパ部と間隔を空けて設けられる本体部431と、前記本体部431から延在する延在部432とを含み、前記延在部432は、前記窪み部212に収容されることにより、弾性ダンパ部材4と質量ブロック21との固定面積を強化し、前記弾性ダンパ部材4と前記質量ブロック21との間の結合強度を強化する。その際、前記本体部431は、前記第3側面211に貼設されている。前記延在部432は、接着剤を介して前記質量ブロック21の前記窪み部212に固定され、図6に示すように、第1接着部材6は、前記延在部432を前記質量ブロック21に固定し、また、前記第1ダンパ部42も接着剤を介して前記弾性アーム233に固定され、第2接着部材5は、前記第1ダンパ部42を前記弾性アーム233に固定して、更に前記弾性ダンパ部材4の安定性を向上させ、振動中における離脱の発生を回避する。本実施例において、前記ノッチ41が1つであるが、他の実施例において、前記ノッチ41は、複数あってもよく、複数の前記ノッチ41は、振動方向Xにおいて間隔を空けて設けられている。本実施例において、前記弾性ダンパ部材4は、フォームであるが、無論他の弾性部材であってもよく、具体的な実施状況に応じて定められる。図5図6から分かるように、前記弾性ダンパ部材4の振動方向に沿う幅が一致ではなく、前記中間接続部44の幅が小さいが、前記ノッチ41の開口の所在する位置での幅が大きい。前記ノッチ41の開口を前記弾性ダンパ部材4の幅の大きい箇所に設置することにより、前記弾性ダンパ部材4が変形中に引張力を受ける際の延性を向上させる。
【0028】
関連技術よりも、本発明に係る振動モータにおける弾性部材は、ハウジングに固定される第1固定部と、質量ブロックに固定される第2固定部と、前記第1固定部と前記第2固定部とを接続する弾性アームとを含み、前記弾性アームは、前記質量ブロックと間隔を空けて設けられ、前記弾性アームと前記質量ブロックとの間には、弾性ダンパ部材が介在され、前記弾性ダンパ部材には、貫通するノッチが開設され、前記弾性ダンパ部材は、前記弾性アームに接続される第1ダンパ部と、前記質量ブロックに接続される第2ダンパ部とを含み、前記第1ダンパ部と前記第2ダンパ部とは、前記ノッチの振動方向に沿う両側に位置する。弾性ダンパ部材にノッチが開設されることにより、弾性ダンパ部材が引っ張られて変形した後の減衰が低減されるだけでなく、その引張延性も向上し、第1ダンパ部と第2ダンパ部との引張力が有効的に低減され、弾性ダンパ部材が弾性アームと質量ブロックとの間から離脱しないことは、有効的に保証され、振動モータの振動安定性が向上する。
【0029】
上述したのは、本発明の実施形態に過ぎない。なお、当業者が本発明の創造的思想から逸脱しない前提で改良もなすことができるが、これらの改良は、何れも本発明の保護範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6