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  • 特開-スピーカボックス 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023152654
(43)【公開日】2023-10-17
(54)【発明の名称】スピーカボックス
(51)【国際特許分類】
   H04R 1/02 20060101AFI20231005BHJP
   H04R 9/02 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
H04R1/02 101F
H04R1/02 101E
H04R1/02 102Z
H04R9/02 102A
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022203087
(22)【出願日】2022-12-20
(31)【優先権主張番号】202220734635.4
(32)【優先日】2022-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517409583
【氏名又は名称】エーエーシー マイクロテック(チャンヂョウ)カンパニー リミテッド
【住所又は居所原語表記】No.3 changcao road, Hi-TECH Industrial Zone, Wujin District, Changzhou City, Jiangsu Province, P.R. China
(71)【出願人】
【識別番号】511027518
【氏名又は名称】エーエーシーアコースティックテクノロジーズ(シンセン)カンパニーリミテッド
【氏名又は名称原語表記】AAC Acoustic Technologies(Shenzhen)Co.,Ltd
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金 ▲シン▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 帆
(72)【発明者】
【氏名】任 璋
(72)【発明者】
【氏名】令狐 ▲榮▼林
(72)【発明者】
【氏名】宋 威
【テーマコード(参考)】
5D012
5D017
【Fターム(参考)】
5D012BB04
5D017AD21
5D017AD31
(57)【要約】
【課題】本発明はスピーカボックスを提供する。
【解決手段】スピーカボックスは、収容空間を有するハウジングと、収容空間内に固定収容された発音単体とを含み、ハウジングは、収容空間に連通する音出し孔を含み、発音単体は、振動膜を有する振動システムと、磁気回路システムとを含み、振動膜は、収容空間をフロントチャンバ及びバックチャンバに仕切り、ハウジングは、下ハウジングと、上ハウジングとを含み、スピーカボックスは、バックチャンバに位置する通気隔離部材を含み、通気隔離部材は、上ハウジング及び下ハウジングと囲んで吸音キャビティとを形成し、下ハウジングは、底壁と、底壁から折り曲げて延在する側壁とを含み、底壁には、部分的に磁気回路システムを露出する貫通孔が開設され、通気隔離部材は、上ハウジングに固定された固定部と、複数の通気孔を有する通気部と、通気部から延在し貫通孔を封止する封止部とを含む。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スピーカボックスであって、収容空間を有するハウジングと、前記収容空間内に固定収容された発音単体とを含み、前記ハウジングは、前記収容空間に連通する音出し孔を含み、前記発音単体は、振動膜を有する振動システムと、磁気回路システムとを含み、前記振動膜は、前記収容空間を前記音出し孔に連通するフロントチャンバ及びフロントチャンバに対向するバックチャンバに仕切り、前記ハウジングは、下ハウジングと、下ハウジングと組み立てられて前記収容空間を形成する上ハウジングとを含み、前記スピーカボックスは、さらに前記バックチャンバに位置する通気隔離部材を含み、前記通気隔離部材は、前記上ハウジング及び前記下ハウジングと囲んで吸音材を収容する吸音キャビティを形成し、前記下ハウジングは、底壁と、前記底壁から折り曲げて延在する側壁とを含み、前記底壁には、部分的に前記磁気回路システムを露出する貫通孔が開設され、前記通気隔離部材は、前記上ハウジングに固定された固定部と、前記固定部から前記底壁の方向に向かって延在する、複数の通気孔を有する通気部と、前記通気部から延在し前記貫通孔を封止する封止部とを含むことを特徴とするスピーカボックス。
【請求項2】
前記通気隔離部材の封止部の外向きの表面は、前記底壁の外向きの表面を超えないことを特徴とする請求項1に記載のスピーカボックス。
【請求項3】
前記上ハウジングは、前記振動膜と囲んで前記フロントチャンバを形成するカバープレートと、前記カバープレートと前記下ハウジングの側壁との間に設置されたブラケットとを含み、前記ブラケットは、前記側壁に接続された第1延在部と、前記第1延在部からバックチャンバ内に向かって延在する第2延在部とを含み、前記通気隔離部材の固定部は、前記第2延在部に固定接続されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカボックス。
【請求項4】
前記通気隔離部材の封止部は、前記通気部と同じ構造に接着剤層を被覆することにより形成されることを特徴とする請求項1に記載のスピーカボックス。
【請求項5】
前記通気隔離部材の封止部と前記底壁の前記貫通孔が形成された内壁との間に粘着剤が設置されて封止されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカボックス。
【請求項6】
前記磁気回路システムは、磁気ヨークと、前記磁気ヨークに固定された磁性鋼アセンブリとを含み、前記磁気ヨークは、前記貫通孔に露出し、前記通気隔離部材の封止部と前記磁気ヨークとの間に粘着剤が設置されて封止されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカボックス。
【請求項7】
前記通気隔離部材の封止部は、前記収容空間の表面に向かって前記磁性鋼アセンブリに固定接続されていることを特徴とする請求項6に記載のスピーカボックス。
【請求項8】
前記発音単体は、前記振動システムを前記ハウジングに固定する弾性支持部材を含み、前記弾性支持部材は、前記ブラケットに固定され、かつ前記第2延在部と前記通気隔離部材の固定部との間に挟持されていることを特徴とする請求項3に記載のスピーカボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音響電気の分野に関し、特に携帯型電子製品に応用されるスピーカボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
モバイルインターネット時代の到来に伴い、スマートモバイルデバイスの数は絶えず増加する。多くのモバイルデバイスにおいて、携帯電話は、明らかに最も一般的で、最も携帯可能なモバイル端末装置である。現在、携帯電話の機能は極めて多様であり、そのうちの一つは高品質の音楽機能である。したがって、音声を再生するスピーカボックスは、現在のスマートモバイルデバイスに大量に応用されている。
【0003】
スピーカボックスは、ハウジングと、ハウジング内に収容された発音単体と、発音単体にカバーされた金属通気隔離部材とを備えている。関連技術において、ハウジングは、発音単体と、金属通気隔離部材とをパッケージし、金属通気隔離部材に一定の距離を予め確保する必要があり、このようにしてスピーカボックス全体の高さを増加させ、デバイスの小型化に不利となる傾向がある。
【0004】
したがって、上記技術的問題を解決するために、新たなスピーカボックスを提供することが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、サイズが小型化されたスピーカボックスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、スピーカボックスを提供し、当該スピーカボックスは、収容空間を有するハウジングと、前記収容空間内に固定収容された発音単体とを含み、前記ハウジングは、前記収容空間に連通する音出し孔を含み、前記発音単体は、振動膜を有する振動システムと、磁気回路システムとを含み、前記振動膜は、前記収容空間を前記音出し孔に連通するフロントチャンバ及びフロントチャンバに対向するバックチャンバに仕切り、前記ハウジングは、下ハウジングと、下ハウジングと組み立てられて前記収容空間を形成する上ハウジングとを含み、前記スピーカボックスは、さらに前記バックチャンバに位置する通気隔離部材を含み、前記通気隔離部材は、前記上ハウジング及び前記下ハウジングと囲んで吸音材を収容する吸音キャビティを形成し、前記下ハウジングは、底壁と、前記底壁から折り曲げて延在する側壁とを含み、前記底壁には、部分的に前記磁気回路システムを露出する貫通孔が開設され、前記通気隔離部材は、前記上ハウジングに固定される固定部と、前記固定部から前記底壁方向に向かって延在する、複数の通気孔を有する通気部と、前記通気部から延在し前記貫通孔を封止する封止部とを含む。
【0007】
好ましくは、前記通気隔離部材の封止部の外向きの表面は、前記底壁の外向きの表面を超えない。
【0008】
好ましくは、前記上ハウジングは、前記振動膜と囲んで前記フロントチャンバを形成するカバープレートと、前記カバープレートと前記下ハウジング側壁との間に設置されたブラケットとを含み、前記ブラケットは、前記側壁に接続された第1延在部と、前記第1延在部からバックチャンバ内に向かって延在する第2延在部とを含み、前記通気隔離部材の固定部は、前記第2延在部に固定接続されている。
【0009】
好ましくは、前記通気隔離部材の封止部は、前記通気部と同じ構造に接着剤層を被覆することにより形成される。
【0010】
好ましくは、前記通気隔離部材の封止部と前記底壁の前記貫通孔が形成された内壁との間に粘着剤が設置されて封止されている。
【0011】
好ましくは、前記磁気回路システムは、磁気ヨークと、前記磁気ヨークに固定された磁性鋼アセンブリとを含み、前記磁気ヨークは、前記貫通孔に露出し、前記通気隔離部材の封止部と前記磁気ヨークとの間に粘着剤が設置されて封止されている。
【0012】
好ましくは、前記通気隔離部材の封止部は、前記収容空間の表面に向かって前記磁性鋼アセンブリに固定接続されている。
【0013】
好ましくは、前記発音単体は、前記振動システムを前記ハウジングに固定する弾性支持部材を含み、前記弾性支持部材は、前記ブラケットに固定され、かつ前記第2延在部と前記通気隔離部材の固定部との間に挟持されている。
【発明の効果】
【0014】
関連技術に比べて、本発明なスピーカボックスは、収容空間を有するハウジングと、前記収容空間内に固定収容された発音単体とを含み、前記ハウジングは、前記収容空間に連通する音出し孔を含み、前記発音単体は、振動膜を有する振動システムと、磁気回路システムとを含み、前記振動膜は、前記収容空間を前記音出し孔に連通するフロントチャンバ及びフロントチャンバに対向するバックチャンバに仕切り、前記ハウジングは、下ハウジングと、下ハウジングと組み立てられて前記収容空間を形成する上ハウジングとを含み、前記スピーカボックスは、さらに前記バックチャンバに位置する通気隔離部材を含み、前記通気隔離部材は、前記上ハウジング及び前記下ハウジングと囲んで吸音材を収容する吸音キャビティとを形成し、前記下ハウジングは、底壁と、前記底壁から折り曲げて延在する側壁とを含み、前記底壁には、部分的に前記磁気回路システムを露出する貫通孔が開設され、前記通気隔離部材は、前記上ハウジングに固定された固定部と、前記固定部から前記底壁の方向に向かって延在する、複数の通気孔を有する通気部と、前記通気部から延在し前記貫通孔を封止する封止部とを含む。これにより、ハウジングに貫通孔を設置し、さらに通気隔離部材に封止部を直接形成してスピーカボックスの底壁上の貫通孔を封止することにより、通気隔離部材の封止部がハウジングの一部を直接的に構成し、ハウジングが通気隔離部材のために予め確保する必要のある位置を節約し、それにより吸音キャビティの体積を最大化し、音響性能が高く、同時にスピーカボックスの高さがより低く、デバイスがより小型化される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の実施例における技術案をより明確に説明するために、以下に実施例の説明に必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、以下に説明する図面は本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
図1】本発明に係るスピーカボックスの立体構造概略図である。
図2図1に示すスピーカボックスの部分分解図である。
図3図1に示すスピーカボックスにおける通気隔離部材の斜視図である。
図4図1におけるA-A線に沿った断面図である。
図5図1に示すスピーカボックスの分解図である。
図6図1に示すスピーカボックスの他の角度の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術案を明確で、完全に説明し、明らかなように、記述される実施例は本発明の一部の実施例だけであり、全ての実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、当業者が創造的労働をしない前提で得られた全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属するものとする。
【0017】
同時に図1~6に示すとおり、本発明は、スピーカボックス100を提供し、当該スピーカボックス100は、収容空間10を有するハウジング1と、前記収容空間10内に固定収容された発音単体2と、通気隔離部材3とを含む。
【0018】
前記ハウジング1は、下ハウジング11と、下ハウジング11と組み立てられて前記収容空間10を形成する上ハウジング12とを含み、前記下ハウジング11には、前記収容空間10に連通する音出し孔13が設けられる。前記下ハウジング11は、底壁111と、前記底壁111から折り曲げて延在する側壁112とを含み、前記底壁111には、貫通孔113が開設される。前記上ハウジング12は、カバープレート121と、前記カバープレート121と前記下ハウジング11の側壁との間に設置されたブラケット122とを含み、前記ブラケット122は、前記側壁112に接続された第1延在部123と、前記第1延在部123から収容空間10内に向かって延在する第2延在部124とを含み、前記第1延在部123は、前記側壁112に固定接続され、前記カバープレート121は、前記第2延在部124に固定接続される。
【0019】
前記発音単体2は、振動システム4と、磁気ギャップ50を有する磁気回路システム5と、前記振動システム4を前記ハウジング1に固定する弾性支持部材6とを含む。前記磁気回路システム5は、前記振動システム4が振動発音するように駆動する。前記磁気回路システム5の一部は、前記底壁111における貫通孔113に露出する。前記振動システム4は、振動膜41と、前記磁気ギャップ50内に挿設されて前記振動膜41が振動発音するように駆動するボイスコイル42と、前記振動膜41及び前記ボイスコイル42を接続するボイスコイルボビン43とを含み、前記弾性支持部材6は、前記ハウジング1と前記ボイスコイルボビン43を接続する。前記振動膜41は、前記収容空間10を前記音出し孔13に連通するフロントチャンバ101及びフロントチャンバ101に対向するバックチャンバ102に仕切り、前記カバープレート121は、前記振動膜41と囲んで前記フロントチャンバ101を形成する。
【0020】
前記振動膜41は、ドーム部411と、環状を呈するエッジ部412とを含み、前記エッジ部412は、前記ドーム部411を取り囲んで設置される。前記ボイスコイルボビン43は、前記ボイスコイル42に固定接続された第1固定部431と、前記弾性支持部材6に固定接続された第2固定部432と、前記第1固定部431と前記第2固定部432とを接続する接続部433とを含み、前記接続部433は、平板状であり、かつ前記振動膜41のドーム部411及びエッジ部412の前記ボイスコイル42に近い側に接続される。前記ボイスコイルボビン43の第1固定部431は、前記接続部433の内端から振動膜41から離れる方向に折り曲げて延在して形成され、第2固定部432は、前記接続部433の外端から振動膜41から離れる方向に折り曲げて延在して形成され、かつ第1固定部431と第2固定部432は、間隔を隔てて対向して設置される。前記第1固定部431は、ボイスコイル42の方向に向かって延在し、かつボイスコイル42の振動膜41に近接する一端に固定接続され、前記第2固定部232は、弾性支持部材6の方向に向かって延在し、かつ弾性支持部材6に固定接続される。
【0021】
前記磁気回路システム5は、磁気ヨーク51と、前記磁気ヨーク51に固定された主磁性鋼52と、前記主磁性鋼52と間隔を隔てて設置されて前記磁気ギャップ50を形成する副磁性鋼53と、前記主磁性鋼52上に設置された主ポールプレート54と、前記副磁性鋼53上に設置された副ポールプレート55とを含む。前記副磁性鋼53の数は、4つであり、4つの副磁性鋼53は、前記主磁性鋼52を取り囲んで設置され、前記主磁性鋼52、副磁性鋼53、主ポールプレート54及び副ポールプレート55は、磁性鋼アセンブリを構成する。
【0022】
前記弾性支持部材6は、前記ボイスコイルボビン43の振動膜41から離れる側に固定されたフレキシブル回路板61と、前記フレキシブル回路板61の振動膜41から離れる側に固定された支持振動膜62とを含み、前記支持振動膜62の数は、2つであり、前記スピーカボックス100の2つの短軸方向には、それぞれ1つの前記支持振動膜62が設置され、前記フレキシブル回路板61の数も2つであり、前記スピーカボックス100の2つの短軸方向には、それぞれ1つの前記フレキシブル回路板61が設置される。
【0023】
前記通気隔離部材3は、前記発音単体2の外周に取り囲んで設置され、かつ前記上ハウジング12及び前記下ハウジング11と囲んで吸音材を収容する吸音キャビティ103を形成し、前記吸音キャビティ103は、バックチャンバ102の一部に属し、前記吸音キャビティ103内には、吸音粒子を充填することができる。前記通気隔離部材3は、前記上部ハウジング12に固定された固定部31と、前記固定部31から前記底壁111の方向に向かって湾曲して延在する、複数の通気孔320を有する通気部32と、前記通気部32からさらに湾曲して延在しかつ前記貫通孔113を封止する封止部33とを含む。前記固定部31は、前記ブラケット122の第2延在部124に固定接続され、好ましくは、前記固定部31は、前記弾性支持部材6により前記第2延在部124に固定され、すなわち前記弾性支持部材6は、前記第2延在部124と前記通気隔離部材3の固定部31との間に挟持される。前記固定部31、通気部32は、いずれも環状構造であり、前記封止部33は、本実施例において短軸方向のみに設置され、他の実施例において、実際の必要に応じて形状、例えば環状構造を設定することができる。
【0024】
前記封止部33の外向きの表面は、前記底壁111の外向きの表面を超えない。前記封止部33は、前記収容空間10の表面に向かって前記磁性鋼アセンブリに固定接続される。前記通気部32には、複数の通気孔320が設置され、前記封止部33は、前記通気部32と同じ構造に接着剤層を被覆して封止構造を形成する。勿論、前記封止部33は、前記通気隔離部材3を成形する時に直接形成した、貫通孔を有さない封止構造であってもよい。前記封止部33と前記底壁111の前記貫通孔113が形成された内壁との間に粘着剤設置されて封止され、前記封止部と前記磁気ヨーク51との間にも粘着剤が設置されて封止される。
【0025】
関連技術に比べて、本発明のスピーカボックスは、収容空間を有するハウジングと、前記収容空間内に固定収容された発音単体とを含み、前記ハウジングは、前記収容空間に連通する音出し孔を含み、前記発音単体は、振動膜を有する振動システムと、磁気回路システムとを含み、前記振動膜は、前記収容空間を前記音出し孔に連通するフロントチャンバ及びフロントチャンバに対向するバックチャンバに仕切り、前記ハウジングは、下ハウジングと、下ハウジングと組み立てられて前記収容空間を形成する上ハウジングとを含み、前記スピーカボックスは、さらに前記バックチャンバに位置する通気隔離部材を含み、前記通気隔離部材は、前記上ハウジング及び前記下ハウジングと囲んで吸音材を収容する吸音キャビティを形成し、前記下ハウジングは、底壁と、前記底壁から折り曲げて延在する側壁とを含み、前記底壁は、部分的に前記磁気回路システムを露出する貫通孔が開設され、前記通気隔離部材は、前記上ハウジングに固定された固定部と、前記固定部から前記底壁の方向に向かって延在する通気部と、前記通気部から延在し前記貫通孔を封止する封止部とを含む。これにより、ハウジングに貫通孔を設置し、さらに通気隔離部材に封止部を直接形成してスピーカボックスの底壁における貫通孔を封止することにより、通気隔離部材の封止部がハウジングの一部を直接的に構成し、ハウジングが通気隔離部材のために予め確保する必要のある位置を節約し、それにより吸音キャビティの体積を最大化し、音響性能がより優れ、また、スピーカボックスの高さがより低く、デバイスがより小型化される。
【0026】
前記のようなことは本発明の実施例だけであり、当業者にとって、本発明の創造的構想から逸脱することなく、さらに改善することができるが、これらはいずれも本発明の保護範囲に属するものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6