(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023152677
(43)【公開日】2023-10-17
(54)【発明の名称】省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置と主電源装置の並列制御システム
(51)【国際特許分類】
H02J 3/46 20060101AFI20231005BHJP
H02K 21/24 20060101ALI20231005BHJP
H02P 9/00 20060101ALI20231005BHJP
H02P 103/20 20150101ALN20231005BHJP
【FI】
H02J3/46
H02K21/24 G
H02P9/00 Z
H02P103:20
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023004245
(22)【出願日】2023-01-16
(31)【優先権主張番号】111112775
(32)【優先日】2022-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】513280120
【氏名又は名称】ライフトロンズ スウィツァーランド ホールディングス リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Lifetrons Switzerland Holdings Limited
【住所又は居所原語表記】Rm 704, Kai Tak Commercial Building, 66-72 Stanley Street, Central, Hong Kong
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】曾志明
(72)【発明者】
【氏名】蔡瑞明
【テーマコード(参考)】
5G066
5H590
5H621
【Fターム(参考)】
5G066HA15
5G066HB04
5G066HB06
5G066JB03
5H590AA02
5H590CA23
5H590CA28
5H590CC02
5H590CD01
5H590CD03
5H590CE05
5H590EA01
5H590EA07
5H590FC26
5H590HA02
5H590HA04
5H590HA06
5H590HA09
5H590HA10
5H590HA27
5H590JB02
5H590JB06
5H621BB01
5H621BB02
(57)【要約】
【課題】現在の家庭用電力供給システムは、電力供給機関の電力設備から提供されおり、太陽光発電と風力発電の2種類のグリーンエネルギーは、インバータシステムを介してAC電源に変換されてから各家庭の電気製品に提供されることになり、全体的な設置コストは高く、家庭での普及率は比較的に高くない。
【解決手段】本発明は省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置と主電源装置を並列する制御システムを提供し、制御システムによって負荷端の実際の消費電力の状況を検出するので、本発明の制御システムは負荷端の消費電力によってスイッチを駆動して、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置または主電源装置のいずれかを選択して給電を行い、それによって使用者が省エネ効果を実現することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置と主電源装置の並列制御システムであって、
デュアル電源スイッチの第1端より省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置と主電源装置を並列に連結し、前記デュアル電源スイッチの第2端を負荷端に接続し、
制御装置、記憶装置、調速機で構成された制御モジュールを含み、
前記制御装置の第1端は前記デュアル電源スイッチの第3端に接続されており、
前記制御モジュールの第2端は前記負荷端と接続されており、
前記制御モジュールの第3端は前記記憶装置と接続されており、
前記制御モジュールの第4端は前記調速機と接続されており、
前記調速機のもう一端は前記省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置の入力電源に接続されており、
前記調速機は前記負荷端の消費電力の情況によって前記省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置の入力電源電力を調整することを特徴とする、
省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置と主電源装置の並列制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は発電機装置の操作および制御分野に関し、より具体的には、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置と主電源装置を並列する制御システムに関する。ここで、並列制御システムは負荷端の消費電力によってスイッチを駆動して省エネブラシレス微動エネルギー発電装置または主電源装置のいずれかを選択して給電を行い、それによって利用者が省エネルギー効果を実現することができる。
【背景技術】
【0002】
現在、市場の需要の増加に伴い、エネルギーと環境問題の危機は、人類の持続的発展という重要な課題に対してますます大きな影響を与えており、再生可能エネルギーの利用はこの問題を解決する上での根本的な方法である。太陽エネルギー発電や風力発電などの再生可能エネルギー発電技術が成熟するのに伴い、ますます多くの再生可能エネルギー発電システムが分散型で電力網に接続され、人々の日常生産と生活のための電力需要を満してきている。風力発電や太陽光発電を主とする発電システムは、地域の電力給電モデルを補完するものとして電力システムの新しい発展方向を示している。現在の家庭用電力供給システムは、電力供給機関の電力設備から提供されおり、太陽光発電と風力発電の2種類のグリーンエネルギーは、インバータシステムを介してAC電源に変換されてから各家庭の電気製品に提供されることになり、全体的な設置コストは高く、家庭での普及率は比較的に高くない。
【0003】
新エネルギー発電技術の発展に伴い、独立型発電システムは、風力エネルギーや太陽エネルギーなどの新エネルギー発電装置と従来の主電源を並列して給電する方法がますます増えており、これにより、発電経済性を向上させ、環境汚染を低減させ、僻地での電力供給の自給性を増幅している。しかしながら、独立発電システムと主電源が並列に給電する際に、如何に精密に切換えタイミングを制御するかは、依然解決すべき課題である。
【0004】
さらに、省エネルギー低炭素化の流れを考慮すると、従来の主電源の供給コストが大幅に上昇する恐れがあり、そのため、各種グリーンエネルギー源と従来の主電源を並列して統合できる制御システムが求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術の必要性により、本発明の主な目的は省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置と主電源装置を並列する制御システムを提供することであり、この並列制御システムはデュアル電源スイッチの第1端より省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置と主電源装置を並列に連結させ、かつ、デュアル電源スイッチの第2端が負荷端に連結され、それは制御モジュールが、制御装置及び記憶装置及び調速器より構成されることを特徴としており、ここで、制御装置の第1端はデュアル電源スイッチの第3端と連結しており、制御装置の第2端は負荷端と連結しており、制御装置の第3端は記憶装置と連結しており、制御装置の第4端は調速器と連結しており、調速器の他端は省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置の入力電源と連結しており、ここで、調速器は負荷端の消費電力の情況によって省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置の入力電源電力を調整する。
【0006】
本発明の好ましい実施形態では、デュアル電源スイッチはスイッチング端を有し、スイッチング端は制御装置と電気的に接続されている。
【0007】
本発明の好ましい実施形態では、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置は、複数の単機モジュールブラシレス微動エネルギー発電機が直列接続して構成されている
【0008】
本発明の好ましい実施形態では、1つの回転軸を介して、複数の単機モジュールブラシレス微動エネルギー発電機が直列接続して構成される。
【0009】
本発明の好ましい実施形態では、単機モジュールブラシレス微動エネルギー発電機は、一つの固定子鉄心及び固定子鉄心の両側面に間隔を置いて隣接して配置される一対の第1回転子及び第2回転子より構成され、第1回転子及び第2回転子は連結装置によって固定子鉄心の両側辺に固定連結される。
【0010】
本発明の好ましい実施形態では、調速器は省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置の第1回転子及び第2回転子の回転速度を調節のために用いる。
【0011】
本発明の好ましい実施形態では、固定子鉄心は中空の円盤体であり、中空の周辺の円盤体の両側には間隔をあけて隣接する複数の位置決め溝が配置され、ひとつの高逆起電力巻線が位置決め溝に配置されている。
【0012】
本発明の好ましい実施形態では、高逆起電力巻線ユニットのコイル級数は24級である。
【0013】
本発明の好ましい実施形態では、第1回転子と第2回転子上の永久磁石は全て16級である。
【0014】
本発明の好ましい実施形態では、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置内にはさらに着磁装置を備えており、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置の着磁電流を調整する。
【0015】
次に、本発明のもう一つの目的は、一種の並列制御システムを提供することであり、制御モジュールを介して、蓄電池ユニット、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置、主電源装置を並列に連結して構成され、且つデュアル電源スイッチによって負荷端に必要な電力を提供し、以下のような特徴がある。制御モジュールは制御装置及び記憶装置及びインバータ装置より構成され、ここで、制御装置の第1端はデュアル電源スイッチの1端と連結している。制御装置の第2端は負荷端と連結している。制御装置の第3端は記憶装置と連結している;制御装置の第4端はデュアル電源スイッチと連結している。制御装置の第5端はインバータ装置の1端と連結している。ここで、インバータ装置の他端が、省エネ型ブラシレス微動エネルギー装置と蓄電池ユニットの出力端と連結されている。デュアル電源スイッチは、さらに主電源装置とインバータ装置の出力に連結されている。ここで、インバータ装置は、負荷端の電力要求に応じて、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置または蓄電池ユニットの直流入力電力を、昇圧回路を通して主電源装置と一致する電力に調整する。
【0016】
本発明の好ましい実施形態では、蓄電池ユニットはソーラーパネルの蓄電池ユニットまたはリン酸鉄リチウム電池によって形成される蓄電池ユニットである。
【0017】
本発明の好ましい実施形態では、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電機は、複数の単機モジュールブラシレス微動エネルギー発電機が直列連結して構成されている。
【発明の効果】
【0018】
前述の説明によれば、本発明の並列制御システムは、負荷側の消費電力に応じてスイッチを駆動し、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電機または主電源を選択し給電ができるため、利用者は省エネルギー効果を達成できる。
【0019】
同時に、本発明の並列制御システムを使用する事によって、主電源装置の利用による電気料金を節約できるだけでなく、並列制御システムの安定性と可用性をさらに大幅に改善することができる。
【0020】
本発明の省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電機は、わずかな電力供給で総和の倍以上の電力を発生させることができる。特に本発明は構造上の柔軟な設計により、一種の電力逓倍省エネ型システム(Energy saving of power multiplication system、ESPMS)をさらに形成することができ、このような電力逓倍省エネ型システム(ESPMS)は、電気自動車、家庭用供給電気、工業用電気などの各種の高電力消費製品に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置と主電源装置の並列制御システムのシステム構成を示す模式図である。
【
図2】本発明の単機モジュール・ブラシレスマイクロスターター発電機の構造爆発の模式図である。
【
図3】本発明の省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電機の模式図である。
【
図4】本発明の省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置と主電源装置の並列制御システムの制御フローを示す模式図である。
【
図5】は本発明の省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置と主電源装置の並列制御システムのその他の好ましい実施形態の模式図である。
【
図6】
図5の実施例に対応する制御フローを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明に係る技術分野者がその技術内容を十分に理解できるようにするために、関連する実施形態とその実施例を提供して説明する。また、本発明によって提供される実施形態を読む際には、図式および以下の説明書の内容も参照されたい。ここで、図式中の各構成要素の形状と相対的な大きさは、本実施形態の理解を補助するためのものであり、各構成要素の形状と相対的な大きさを制限するためのものではないことを予め説明する。また、本発明の異なる実施形態で説明された要素または装置が同じ番号で示されている場合、それらが同じ構造および機能を有することを意味する。また、本発明で説明する「微動エネルギー発電機」は少量の電気エネルギー入力によって回転子永久磁石磁気エネルギーと固定子巻線の間の配置を利用でき、具体的に磁気エネルギーと機械エネルギーの転換を実現でき、より大きな電気エネルギーの出力を生成できる。
【0023】
図1を参照されたい。これは、本発明の省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置と主電源装置の並列制御システムのシステム構成を示した模式図である。
図1に示すように、本発明の省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置と主電源装置並列制御システム10は以下を含む。デュアル電源スイッチ140であり、それは二つの入力端子を有し、それぞれ主電源装置110及び省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120と並列方式で連結しており、ここで、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120の入力端子は直流(DC)電源を外部連結しており、例えば、主電源から変換した直流電源に外部連結しており、さらに主電源装置110は電力伝送配線によってデュアル電源スイッチ140の入力端子に供給できる。その他、デュアル電源スイッチ140の出力端は負荷端100と連結しており、デュアル電源スイッチ140はまたスイッチング端子(図示せず)を有しており、制御モジュール130中の制御装置131と電気的に連結されている。
【0024】
次に、本発明の省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置と主電源装置の並列制御システム10内の制御モジュール130は、制御装置及び131及び記憶装置133及び調速器135より構成されており、ここで、制御装置131の第1端は負荷端100と連結しており、負荷端100の電力消費の情況を監視し記録するために用いられる。記憶装置133は制御装置131の第2端と連結しており、制御装置131が検出した負荷端100の消費電力値を記録し、保存するために用いる。さらに、調速器135の一端は制御装置131の第3端と連結されており、調速器135の他端は省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120の入力電源と連結されており、ここで、調速器135は負荷端100の消費電力情況によって省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120の入力電源電力を調整でき、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120が、負荷端100が必要とする電力を提供できることを確保し、例えば、調速器135は省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120の第1回転子212-1及び第2回転子212-2の回転速度を調節するために用いられ、それにより省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120の出力電力が必要な回転速度周波数に達することができる。その他、本発明では、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120の中に、さらに着磁装置(図示せず)を配置してもよく、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120の着磁電流を調節するために用いられる。省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置と主電源装置の並列制御システム10の詳細な動作手順については、
図4のフローチャートで説明する。
【0025】
次に、
図2を参考されたい。
図2は本発明の単機モジュールのブラシレス微動エネルギー発電機の構造爆発の模式図である。
図2に示すように、本発明の単機モジュールブラシレス微動エネルギー発電機200は、固定子鉄心205及び固定子鉄心205の両側面に間隔をおいて隣接して配置される一対の第1回転子212-1及び第2回転子212-2より構成されており、ここで、第1回転子212-1及び第2回転子212-2は一つの連結装置210によって固定子鉄心205の両側辺に固定連結されている。
【0026】
本発明の単機モジュールブラシレス微動エネルギー発電機200の実施例では、固定子鉄心205は中空の円盤体211であり、かつケーシング201に固定接続されている。固定子鉄心205はケイ素鋼板を積層して形成され、かつ中空周辺の円盤体211の両側面には、間隔をあけて隣接する複数の位置決め溝213が配置されている。ここで、本発明の固定子鉄心205が設計するケイ素鋼片構造を通して放熱空間が増加することで放熱効果が改善される。次に、固定子鉄心205上の位置決め溝213と形状と構造が同一である一対のコイル固定絶縁スリーブ222-1及びコイル固定絶縁スリーブ222-2を、固定子鉄心205の円盤体211両側の位置決め溝213上に対応して配置させ、かつ、固定子鉄心205上の円盤体211とコイル固定絶縁スリーブ222-1及びコイル固定絶縁スリーブ222-2を一体に結合させ、ここでは、コイル固定絶縁スリーブ222-1及びコイル固定絶縁スリーブ222-2は絶縁材料を選択し使用することができる。続いて、高逆起電力巻線によって形成された、複数のコイル級数を有する巻線ユニット214をそれぞれコイル固定絶縁スリーブ222-1とコイル固定絶縁スリーブ222-2上に配置させ、ここで、複数のコイル級の巻線ユニット214内の各コイルターンは、絶縁スリーブを有する位置決め溝213に対応して固定される。次に、固定子鉄心205の両側に隣接して配置される第1回転子212-1及び第2回転子212-2は、高反起電力巻線に隣接して形成する複数のコイル級数の巻線ユニット214の一側面にだけにあり、複数の間隔を空けた永久磁石(
図4には示されていない)が配置され、ここで、コイル固定絶縁スリーブ222-1及びコイル固定絶縁スリーブ222-2に配置する高反起電力巻線ユニット214は24級であり、第1回転子212-1及び第2回転子212-2の永久磁石は全て16級である。
【0027】
次に、連結装置210を提供し、これは連結装置210の第1端部を固定資子鉄心205の中空部を通過または貫通するために用いられ、固定子鉄心205とは接触しない。ここで、連結装置210は両端を有する中空柱体であり、第1回転子212-1は連結装置210の第1端に固定連結され、第2回転子212-2は連結装置210の第2端に固定連結され、第1回転子212-1及び第2回転子212-2を固定子鉄心205の両側に配置させ、ここで、第1回転子212-1と第2回転子212-2が連結装置210に固定連結する方式は前述の目的と同じであるため、説明は繰り返さない。最後に、ケーシング1の両側辺は、それぞれ第1サイドカバー215と第2サイドカバー216と固定連結され一体になり、ここで、前述の第1サイドカバー215の中心領域には貫通孔251が配置され、前述の貫通孔251と連結装置210の第1端の中空の開口部位が対応しており、第2サイドカバー216の中心領域には貫通孔261が配置され、貫通孔261と連結装置210の第2端の中空の開口部位が対応している。
【0028】
同様に、本発明の単機モジュールブラシレス微動エネルギー発電機200の実施例では、第1サイドカバー215または第2サイドカバー216の中心領域にそれぞれ1つのペリンベアリング250またはペリンベアリング260が配置される。ペリンベアリング250及びペリンベアリング260の中心には貫通孔251及び貫通孔261を有し、ここで第1サイドカバー215の貫通孔251は連結装置210の第1端の中空開口部位に対応し、第2サイドカバー216の貫通孔261は連結装置210の第2端の中空開口部位に対応している。第1サイドカバー215或いは第2サイドカバー216にペリンベアリング250又はペリンベアリング260を配置することを選択する目的は、前述した目的と同様であり、ここでは繰り返さない。また、単機モジュールのブラシレス微動エネルギー発電200の運転時には、さらに回転子203を配置してもよく、連結装置210の中空部を貫通して連結装置210に固定連結されている。ここで、固定連結方式は1種のロック部材を使用することを選択することができ、例えば1種のネジであってよい。
【0029】
次に、本発明の単機モジュールブラシレス微動エネルギー発電機200の構造では、更に固定子鉄心205内の円盤体211の両面に24級の高反起電力巻線214を配置され、それにより単機モジュールブラシレス微動エネルギー発電200が通常の固定子鉄心が円盤体214の片側辺だけに高反起電力巻線ユニットを配置するより、良好または高い発電効果を生成できる。
【0030】
次に、
図3を参照されたい。これは、本発明の省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電機の模式図である。
図3に示すように、本発明の省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電機120は、
図2中の単機モジュールブラシレス微動エネルギー発電機200から構成される。そのうち、単機モジュールブラシレス微動エネルギー発電機200中の固定子鉄心205上の巻線ユニット214が入力電源と接続される際、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120の単機入力モジュール1210として機能することができ、単機モジュールブラシレス微動エネルギー発電機200中の固定子鉄心205上の巻線214が負荷端100と接続する際、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120の単機出力モジュール1220として機能することができる。本発明の省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120の実施形態では、回転軸203を用いて1つの単機入力モジュール1210と少なくとも1つの単機出力モジュール1220を直列(カスケード)に連結させている。さらに、好ましい実施形態では、1つの単機入力モジュール1210を選択して使用し、単機入力モジュール1210の隣接する両側辺にそれぞれ1つの単機出力モジュールを配置し、例えば、隣接する左側辺に1つの単機出力モジュール1220を配置し、隣接する右側辺に1つの単機出力モジュール1230を配置し、その後、1つの回転軸203を使用して各単機出力モジュールの貫通孔1251を介して3つの単機出力モジュールを直列(カスケード)に一体に連結する。単機入力モジュール1210中の固定子鉄心205が電源に接続されると、単機入力モジュール1210中の回転子212-1と回転子212-2を駆動し回転させる。次に、回転軸203の連結を介して、さらに単機出力モジュール1220および単機出力モジュール1230における回転子212-1および回転子212-2を駆動して回転させる。最後に、単機出力モジュール1230上の固定子鉄心205及び単機出力モジュール1230上の固定子鉄心205によって出力電力が生成される。
【0031】
図3に示すように、直列連結完了後、同じ電圧源入力条件で測定した結果、次表のように1.92倍の出力効果が得られた。
【0032】
以上説明したように、本発明の省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120は、少量の電力を供給するだけで総和の倍以上の電力を生成することができる。特に本発明はまた構造上柔軟な設計を持っているため、さらに、回転軸203を回転させることによって複数の単機出力モジュールを直列に接続する際に、一種の電力逓倍省エネ型システム(Energy saving of power multiplication system、ESPMS)を形成できる。この電力逓倍省エネ型システム(ESPMS)は、電気自動車、家庭用電源、産業用電源などの消費電力の高い様々な製品に幅広く適用することができる。
【0033】
次に、
図4を参照されたい。これは本発明の省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置と主電源装置の並列制御システムの制御フローを示す模式図である。
図4の制御フローの中では、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120が提供できる出力電力を制御パラメータとしており、ここで、P1が省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120の最大出力電力であり、したがって、本発明は負荷端100の検出消費電力値の大きさによって省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120或は主電源装置110を切り替える根拠とし、例えば、制御モジュール130中の制御装置131が、負荷端100の消費電力値がP1未満であることを検出すると、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120が負荷端100の電力消費を十分に供給できることを意味し、そのため、制御装置131はデュアル電源スイッチ制御装置140を駆動して主電源装置110から省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120に切換する。さらに、制御モジュール130内の制御装置131が負荷端100の電力消費値がP1時より大きいことを検出すると、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120が負荷端100に十分な消費電力を供給できないことを意味し、そのため、制御装置131はデュアル電源スイッチ制御装置140を駆動して、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120から主電源装置110に切り替える。
【0034】
次に、
図4の制御フローを詳細に説明する。まず、ステップ41に示すような開始段階では、
図1のシステム構成が主電源110に接続するよう設定することができ、したがってシステムアーキテクチャー10の電力要件を提供できる。
【0035】
次に、ステップ42に示すように、制御モジュール130内の制御装置131は負荷端(100)の消費電力値の検出を開始し、検出した消費電力値を記憶装置133に記憶させる。ここで、本発明の実施形態では、制御装置131は、負荷端100の出力電力を毎秒1回検出する。
【0036】
次に、ステップ43に示すように、制御装置131は、検出された負荷端100の消費電力値と記憶装置133に記憶されているP1電力値とを比較して、負荷端100の消費電力値がP1電力値未満であるか否かを判断し、制御装置131が負荷端100の消費電力値がP1電力値未満だと判断した場合は、すなわち省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120が負荷端100に必要な消費電力を十分供給できることを表し、その後、ステップ44に進む。
【0037】
ステップ44において、制御装置131はデュアル電源スイッチ140を駆動し負荷端100に供給する電源を切り替え、本ステップの実施形態においては、デュアル電源スイッチ140を起動すると、主電源装置110から省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120に切り替えられ、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120によって、負荷端100へ電力を供給する。そうではなく、制御装置131が、負荷端100の消費電力値がまだP1の消費電力値よりも大きいと判断した場合、それは、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120が、負荷端100に必要な消費電力を供給できないことを表し、主電源装置110による負荷端100への電力供給が維持される。
【0038】
さらに、ステップ45に示すように、デュアル電源スイッチ140が省エネ型ブラシレス微動エネルギー発生装置120から負荷側100に電力を供給するように切り替えられた場合、制御装置131は、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発生装置120の起動状態を判断する。ステップ45において、制御装置131は、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120の出力の電圧、電流、周波数、位相角などのデータが安定しているかを確認する。制御装置131が、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120の起動が正常でないと判断した場合、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120を再起動する。
【0039】
その後、ステップ46に示すように、制御装置131が省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120の起動が正常であると判断した後、制御装置131は起動調速機135を起動し、調速機135によって省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120内の第1回転子212-1及び第2回転子212-2の回転速度を調節し、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120内の回転子回転速度を同期回転速度に近づかせ、例えば、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120の出力電力を商用主電源との同期に近い必要な回転速度周波数に到達させ、その主な目的は電気機器を保護することである。
【0040】
次に、ステップ47に示すように、制御装置131は、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120の出力電力が負荷端100の消費電力より大きいか否かを判断し、例えば検出された負荷端100の消費電力が5 KWである場合、調速機135は自動的に回転速度を調整し、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120が供給される出力電力が5 KWを超えることを確保でき、負荷端100に十分な出力電力を供給することを確保できる。そうでなく、制御装置131が、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120の出力電力が負荷端100の消費電力よりも小さいと判断した場合には、調速機135が自動的に回転速度を調整して、負荷端100に十分な出力電力を供給することができる。
【0041】
次に、ステップ48に示すように、制御装置131は、負荷端100の出力電力を毎秒1回検出し、制御装置131が、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120が最大出力電力値P1の設定値に達したと判断した場合には、省エネ型ブラシレス微動発電装置120が負荷側100の求める消費電力を供給できないことを意味し、ステップ49に進む。
【0042】
ステップ49において、制御装置131は、デュアル電源スイッチ140を再起動し、負荷側100に供給する電源を切り替える。例えば、制御装置131が負荷端100の出力電力が発電機出力の電力設定のP1値を超過したことを検出するとき、例えば、P1設定値が10 KWであり実際の出力電力値が10.1KWである時、制御装置131はデュアル電源スイッチ140を起動し、且つ省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120から主電源装置110に切換し、今度は主電源装置110を介して負荷端100に電力を提供する。逆に、制御装置131が、負荷端100の消費電力値がP1の消費電力値よりも小さいと判断した場合には、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置120から負荷端100への電力供給を維持する。最後に、ステップ42に示すように、制御装置131は、負荷端100の電力消費値を継続的に検出し、検出された消費電力値を記憶装置133に記憶する。本発明の制御モジュール130による負荷端100の実際の消費電力の状況に対する検出を通じて、本発明の制御モジュール130は負荷端100の消費電力に基づいてデュアル電源スイッチ140を駆動して省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装120または主電源装置110のいずれかを選択して電力を供給し、それによりユーザは省エネ効果を実現することができる。
【0043】
次に、本発明はさらに別の形式の並列制御システムの実施例を開示し、特にエネルギー蓄電池ユニット、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置、主電源装置を並列に配置する制御システムおよびその操作方法を開示する。
【0044】
図5を参照されたい。これは、本発明のエネルギー蓄電池ユニット、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置、主電源装置を配置する並列制御システム構成の模式図である。
図5に示すように、並列制御システム20は制御モジュール130を含み、それは、制御装置131、記憶装置133、およびインバータ装置137で構成され、ここで、制御装置131の第一端は負荷端に接続され、負荷端100の消費電力の状況を検出し記録するために用いられる。記憶装置133は、制御装置131の第2端に接続され、制御装置131が検出した負荷端100の消費電力値を記録し保存するために用いられ、制御装置131の第3端はデュアル電源スイッチ500の一端に接続され、インバータ装置137の第1端部は制御装置131の第4端に接続されている。インバータ装置137の第2端はデュアル電源スイッチ500の一端に接続され、またインバータ装置137の第3端は省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200と蓄電池ユニット300に接続され、ここで省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200と蓄電池ユニット300は共に直流(DC)電圧をインバータ装置137に出力している。デュアル電源スイッチ500の一端は、主電源400に接続されており、ここで主電源400は交流(AC)電圧の形態で供給される。また、デュアル電源スイッチ500の出力端は、負荷側100に接続されている。
【0045】
上述した並列制御システム20の連結構成によれば、まず制御モジュール130中の制御装置131によってインバータ装置137が省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200或は蓄電池ユニット300をデュアル電源スイッチ500に出力することを決定し、その後、制御装置131によってデュアル電源スイッチ500を制御して、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200または蓄電池ユニット300または主電源400を負荷端100に出力する。特に説明したいのは、インバータ装置137が、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置 200または蓄電池ユニット300どちらを選択しデュアル電源スイッチ500に出力するかに関わらず、インバータ装置137は省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200または蓄電池ユニット300が提供する直流(DC)電圧を昇圧して交流(AC)電圧に変換し、ゆえに、本発明の並列制御システム20はデュアル電源スイッチ500を通過した後、すべて交流電圧で提供するということである。また、省エネ型ブラシレス微動発電装置200が出力する直流電圧は、インバータ装置137で昇圧処理された後、主電源の仕様でデュアル電源スイッチに供給されるので、本実施形態における並列制御システム20は、並列制御システム10における調速機135を用いることなく、電気機器の保護を図ることができる。
【0046】
次に、引き続き
図5を参照されたい。制御装置131の一端は、さらにスイッチング回路140に接続することもでき、制御装置131が省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200を用いて電力を供給するように選択された場合、始動電圧を供給する必要があるので、スイッチング回路140を介して始動電圧を選択することができる。本実施形態では、始動電圧はソーラーパネル(図示せず)を介して提供でき、また一つの予備蓄電池152を介して提供できる。例えば太陽が沈んだ後、ソーラーパネル(図示せず)が十分な始動電圧を提供できない可能性がある時に、その際、予備蓄電池152が十分な始動電圧を貯蔵していると、制御装置131はスイッチ回路140を駆動して予備蓄電池152と連結し、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200の起動電圧として使用する。逆もまた然りである。
【0047】
本発明の
図5に示す並列制御システム20の実施形態では、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200は、
図2及び
図3に示す省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置と同じである。ここで、蓄電池ユニット300は、例えば、住宅や工場の屋上に配置されるソーラーパネルの蓄電モジュールであってもよい。または、蓄電池ユニット300は、一種のリン酸鉄リチウム電池から形成される蓄電池ユニットであってもよい。そのため、本発明は蓄電池ユニット300の材料組成に対して限定を加えるものではない。
【0048】
本発明の
図5に示す並列制御システム20の実施形態では、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200が起動に成功した後、出力した直流電圧をインバータ装置137に出力することができ、一方、インバータ装置137内の回路を介して、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200が出力した部分電圧を蓄電池ユニット300に対して充電することができ、かつ充電が完了した後、負荷端100の必要な電力によって出力電圧を供給することができる。同様に、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200の起動に成功した後、予備蓄電池152に対して別の回路で充電することができるため、予備蓄電池152を常時使用可能な状態に維持することができる。
【0049】
明らかに、本発明の
図5に示す並列制御システム20の動作ロジックは、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200が負荷端100に必要な電力を満たすとき、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200の出力電圧を負荷端100に供給する。蓄電池ユニット300が適切であり、負荷端100が必要とする電力を満足に提供できるとき、蓄電池ユニット300の出力電圧を選択して負荷端100に提供できる。従って、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200及び蓄電池ユニット300が共にインバータ装置137によって負荷端100時に提供できる場合、蓄電池ユニット300を無停電電源として使用することができ、並列制御システム20が主電源400から省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200に切り替えた後に、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200が新たに起動する期間の電力供給装置とすることができる。または、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200が予期せず停止して再起動する期間に負荷端100の電力供給装置となる。明らかに、本発明の
図5に示す並列制御システム20が動作する時、負荷端の電力需要が省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200または蓄電池ユニット300の出力電圧より大きい場合を除き、主電源400を使用して負荷端の電力需要を供給する必要があり、それ以外は、すべて省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200と蓄電池ユニット300の間を交互に切り替えることで負荷端の電力需要を供給する。したがって、本発明が構築する並列制御システム20を通して、主電源400の使用を効率的に節約する効果を達成することができる。
【0050】
次に、
図6を参照されたい。これは、本発明
図5の実施形態の制御フローの概略図である。まず、
図5の実施形態では、蓄電池ユニット300が省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200とさらに並列に接続され、さらに主電源400と並列に接続され制御されていることに留意されたい。
【0051】
図6の制御フローでは、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200及び蓄電池ユニット300が提供できる出力電力を制御パラメータとし、ここで、P1は省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200及び蓄電池ユニット300の最大出力電力であり、そのため、本発明は制御モジュール130が検出した負荷端100の消費電力値の大きさに基づいて、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200または蓄電池ユニット300または主電源装置400を切り替える根拠としている。例えば、制御モジュール130内の制御装置131が、負荷端100の消費電力値がP1時より小さいことを検出すると、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200または蓄電池ユニット300が負荷端100の消費電力を供給できることを意味し、それによって制御装置131はデュアル電源スイッチ140を駆動して主電源装置400から省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200または蓄電池ユニット300に切り替える。逆に、制御モジュール130内の制御装置131が負荷端100の消費電力値がP1時より大きいことを検出すると、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200または蓄電池ユニット300が負荷端100に十分な消費電力を供給できないことを意味し、そのため、制御装置131はデュアル電源スイッチ140を駆動して、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200または蓄電池ユニット300から主電源装置400に切り替える。同時に、本発明の並列制御システム20が、負荷端100の消費電力を提供するために省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200または蓄電池ユニット300を選択した場合、主電源装置400が省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200に戻って切り替わると、制御装置131はまずインバータ装置137を駆動して蓄電池ユニット300で負荷端100の消費電力を提供し、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200が正常に起動した後に、さらに制御装置131はインバータ装置137を駆動して、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200で負荷端100の消費電力を提供するように切り替える。以上の制御フローについては、以下で詳細に説明する。
【0052】
次に、
図6の制御フローを詳細に説明する。まず、ステップ610に示す初期段階では、このとき、
図5のシステム構成が主電源400に接続されるように設定することができるので、
図5に示す並列制御システム20の電力要求が提供できことができ、同時に、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200は未起動の状態にある。なお、
図6の制御フローを説明するにあたり、
図5の並列制御システム20の構成も併せて参照されたい。
【0053】
次に、ステップ611に示すように、制御モジュール130内の制御装置131は、負荷側100に対して消費電力値を検出し続け、検出した消費電力値を記憶装置133に記憶する。ここで、本発明の実施形態では、制御装置131は、毎秒1回負荷端100の出力電力を検出する。
【0054】
次に、ステップ620に示すように、制御装置131は、検出した負荷端100の消費電力値を記憶装置133に記憶されたP1電力値と比較して、負荷端100の消費電力値がP1電力値より小さいかどうかを判断し、制御装置131が負荷端100の消費電力値がP1電力値より小さいと判断すると、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200または蓄電池ユニット300が負荷端100に必要な消費電力を供給できることを意味し、ステップ630に進む。
【0055】
ステップ630において、制御装置131は、インバータ装置137を介して、蓄電池ユニット300が負荷端100の消費電力を即時に提供できるか否かを検査する。もし蓄電池ユニット300が負荷端100の電力消費を即時に提供できる場合は、蓄電池ユニット300はインバータ装置137に直流電圧を提供することができる。この時点で、制御装置131はステップ660に直接に進み、インバータ装置137に並列する蓄電池ユニット300を選択してデュアル電源スイッチ500に電圧出力し、制御装置131が、蓄電池ユニット300がインバータ装置137を経て負荷端100に必要な交流電圧に昇圧したことを確認すると、制御装置131はデュアル電源スイッチ500を制御して、負荷端100に提供する消費電力を主電源装置400から蓄電池ユニット300に切り替える。例えば、検出した負荷端100の電力消費が5KWである時に、インバータ装置137は自動的に蓄電池ユニット300が提供する直流電圧を5KWの交流電圧に昇圧して、負荷端100に十分な出力電力を提供できるように、蓄電池ユニット300が提供する出力電力が5KWを超えることを確保する。さらに、蓄電池ユニット300がインバータ装置137まで直流電圧を供給することができる場合、制御装置131は蓄電池ユニット300に直接切り換えて負荷端部100に供給するのではなく、負荷端部100の消費電力を供給するために主電源装置400を使用し続けることを選択することもできる。このとき、制御装置131は、ステップ640に入る省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200を起動するためのプログラムを選択することができる。
【0056】
次に、ステップ640を参照されたい。制御装置131が省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200を起動するプログラムを実行すると、まずスイッチング回路150を介して、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200を起動するための起動電源の条件が選択される。本発明の実施形態では、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200の起動電源はソーラーパネル(図示せず)及び予備電池ユニット120を含む。例えば、日中で日照に恵まれている場合には、制御装置131は、スイッチング回路150を制御して、ソーラーパネル(図示せず)の電圧を用いて省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200を起動するように選択することができる。もし、夜間や日照不足の場合には、制御装置131は、スイッチング回路150を制御して、予備電池ユニット120の電圧を使用して省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200を起動させるように選択できる。したがって、好ましい実施形態では、制御装置131は、その場所の毎日の時間帯に基づいてスイッチング回路140を制御することができる。
【0057】
次に、ステップ650を参照されたい。省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200が起動されると、制御装置131は、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200が出力する直流電圧が設定された値に到達したか否かを検出し続ける。制御装置131が省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200が出力する目標値が安定したと判断すると、一方では、出力した直流電圧をインバータ装置137に供給し、一方では、もし制御装置131が蓄電池ユニット300の電力が不足していると検出したら、蓄電池ユニット300が完全に充電されてるまで、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200に蓄電池ユニット300に対して充電プログラムを実行させることができる。
【0058】
次に、ステップ650を完了した後の好ましい動作プロセスにおいては、この時点でインバータ装置137に接続された省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200および蓄電池ユニット300は共に負荷端100に必要な消費電力を供給することができる。このとき、ステップ660に示すように、制御装置131は、インバータ装置137対する制御により、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200または蓄電池ユニット300を介して昇圧回路を通して直流電圧を変換および昇圧して、主電源装置400と同相の交流電圧をデュアル電源スイッチ140に出力するかどうかを判定することができる。
【0059】
最後に、ステップ670に示すように、この時点で既に、デュアル電源スイッチ140は、省エネ型ブラシレス微動エネルギー装置200または蓄電池ユニット300及び主電源装置400のいずれかに接続されている。制御装置131が、負荷端100の電源として省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200または蓄電池ユニット300を用いることを決定すると、制御装置131はデュアル電源スイッチ140を制御して、電力を省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200または蓄電池ユニット300に切り替えて、負荷端100に必要な消費電力を供給する。
【0060】
次に、本発明の並列制御システム20の設計の利点を強調する。省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200がステップ650で起動を完了すると、制御装置131は、インバータ装置137を制御して、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200の直流電圧を昇圧回路に通すことができ、直流電圧を主電源装置400と同じ位相の交流電圧に変換及び昇圧してデュアル電源スイッチ140に出力する。その直後、デュアル電源スイッチ140を制御し、主電源装置400から省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200に切り替えて、負荷側100が必要とする消費電力を供給する。一定期間の動作後、
図5及び
図6によれば、この時点の蓄電池ユニット300も設定された値に達しているはずである。その後、制御装置131は、負荷端100が必要とする電力に応じて、随時、デュアル電源スイッチ140を介して、主電源装置400または省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200に切り替えて、負荷端100に供給することができる。主電源装置400から省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200に切り替える瞬間に、省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200が予期しないシャットダウンやクラッシュが発生するか、あるいは、省エネブラシレス微動エネルギー発電装置200に対して定例性のメンテナンスまたは検査を行っている期間にも、本発明の並列制御システム20はすべて瞬時に蓄電池ユニット300を使用して無瞬断接続すること可能である。明らかに、本発明の並列制御システム20はすでに省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200を使用して負荷端100が必要とする電力を供給する場合、正常運行では、主電源装置400に切り替える必要があるのは一つの状況だけであり、このような状況は、負荷端100が必要とする電力(P1)が省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200または蓄電池ユニット300が提供できる電力を超える時であり、その時には主電源装置400を使用する必要がある。そのため、将来、各種のエネルギー危機が発生して、主電源装置400の使用コストが大幅に増加した場合、本発明の並列制御システム20の設計によって、特に工業ユーザに対して、主電源装置400を使用する大量の費用を節約できる。その他、不測の事態が発生して、主電源装置400が給電出来なく、さらに省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置200も適切な時間内に給電できないような場合でも、蓄電池ユニット300によって負荷端100へ供給して、各種の救援措置や有事の際の時間稼ぎを行うことができる。従って、本発明の並列制御システム20の設計により、主電源400を使用する電力コストを節約できるだけでなく、並列制御システム20の安定性と信頼性を大幅に向上させることができる。
【0061】
上記は本発明の好ましい実施形態に過ぎず、本発明の権利の範囲を限定するものではない。以上の説明は、関連する技術分野の通常の知識を有する者が理解し、実施することが望ましいので、ここに開示された概念から切り離されない他の同等の変更または修正は、本発明の特許請求の範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0062】
10 省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置と主電源装置の並列制御システム
100 負荷端
110 主電源
120 省エネ型ブラシレス微動エネルギー発電装置
1210 単機入力モジュール
1220、1230 単機出力モジュール
1251 貫通孔
130 制御モジュール
131 制御装置
133 記憶装置
135 調速機
137 インバータ装置
140 デュアル電源スイッチ
200 単機モジュールブラシレス微動エネルギー発電装置
203 回転軸
205 固定子鉄心
210 連結装置
211 円盤体
212-1 第1回転子
212-2 第2回転子
213 位置決め溝
214 巻線ユニット
215 第1サイドカバー
216 第2サイドカバー
222-1 コイル固定絶縁スリーブ
222-2 コイル固定絶縁スリーブ
250 ペリンベアリング
251 貫通孔
260 ペリンベアリング
261 貫通孔
300 蓄電池ユニット
400 主電源
500 デュアル電源スイッチ