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特開2023-1527特定技能制度利用支援装置、特定技能制度利用支援プログラム、及び特定技能制度利用支援方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023001527
(43)【公開日】2023-01-06
(54)【発明の名称】特定技能制度利用支援装置、特定技能制度利用支援プログラム、及び特定技能制度利用支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20120101AFI20221226BHJP
【FI】
G06Q50/26
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021102311
(22)【出願日】2021-06-21
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-08-25
(71)【出願人】
【識別番号】520176315
【氏名又は名称】株式会社CROSLAN
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】川村 敦
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC35
(57)【要約】
【課題】特定技能制度の利用を希望する受入れ機関による当該制度の利用に関してかかる負担を軽減する技術を提供する。
【解決手段】ユーザが使用する端末装置と通信ネットワークを介して通信可能で、特定技能の在留資格に係る制度に関する手続きを支援する特定技能制度利用支援装置は、受入れ機関、受け入れる外国人のスキルに基づく産業分野、または受入れ機関の前記受け入れる外国人に対する支援体制に関する質問を前記端末装置の表示部に表示させる質問表示部と、前記端末装置から前記質問に対する回答を受け付ける受付部と、前記回答に基づいて、受入れ機関、前記産業分野、前記支援体制が所定の基準を満たしているかの判定を行う判定部と、前記判定の結果を前記端末装置の表示部に表示させる判定結果表示部と、を備えることにより、上記課題の解決を図る。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが使用する端末装置と通信ネットワークを介して通信可能で、特定技能の在留資格に係る制度に関する手続きを支援する特定技能制度利用支援装置であって、
受入れ機関、受け入れる外国人のスキルに基づく産業分野、または受入れ機関の前記受け入れる外国人に対する支援体制に関する質問を前記端末装置の表示部に表示させる質問表示部と、
前記端末装置から前記質問に対する回答を受け付ける受付部と、
前記回答に基づいて、受入れ機関、前記産業分野、前記支援体制が所定の基準を満たしているかの判定を行う判定部と、
前記判定の結果を前記端末装置の表示部に表示させる判定結果表示部と、
を備えることを特徴とする特定技能制度利用支援装置。
【請求項2】
前記特定技能制度利用支援装置は、さらに、
前記判定の結果に基づいて、前記受け入れる外国人を雇用するまでの各種手続きに関する流れを表示させるフロー表示部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の特定技能制度利用支援装置。
【請求項3】
前記特定技能制度利用支援装置は、さらに、
前記判定の結果に基づいて、前記受け入れる外国人を雇用するまでに必要な書類を一覧形式で表示させる書類表示部と、
を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の特定技能制度利用支援装置。
【請求項4】
前記特定技能制度利用支援装置は、さらに、
在留資格認定証明書交付申請書の作成状況を管理する申請書状況管理部と、
を備えることを特徴とする請求項1~3のうちにいずれか1項に記載の特定技能制度利用支援装置。
【請求項5】
ユーザが使用する端末装置と通信ネットワークを介して通信可能で、特定技能の在留資格に係る制度に関する手続きを支援するコンピュータに、
受入れ機関、受け入れる外国人のスキルに基づく産業分野、または受入れ機関の前記受け入れる外国人に対する支援体制に関する質問を前記端末装置の表示部に表示させる質問表示処理と、
前記端末装置から前記質問に対する回答を受け付ける受付処理と、
前記回答に基づいて、受入れ機関、前記産業分野、前記支援体制が所定の基準を満たしているかの判定を行う判定処理と、
前記判定の結果を前記端末装置の表示部に表示させる判定結果出力処理と、
を実行させる特定技能制度利用支援プログラム。
【請求項6】
ユーザが使用する端末装置と通信ネットワークを介して通信可能で、特定技能の在留資格に係る制度に関する手続きを支援するコンピュータが、
受入れ機関、受け入れる外国人のスキルに基づく産業分野、または受入れ機関の前記受け入れる外国人に対する支援体制に関する質問を前記端末装置の表示部に表示し、
前記端末装置から前記質問に対する回答を受け付け、
前記回答に基づいて、受入れ機関、前記産業分野、前記支援体制が所定の基準を満たしているかの判定を行い、
前記判定の結果を前記端末装置の表示部に表示させる、
処理を実行することを特徴とする特定技能制度利用支援方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特定技能制度利用支援装置、特定技能制度利用支援プログラム、及び特定技能制度利用支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、官公庁等への申請又は届出等の各種の手続は、予め用意された帳票に手続者(ユーザ)が必要事項を記入して提出先に提出するという方法で行われている。手続を行う際にどの書類を提出すべきかの判断はユーザが行う必要があるが、手続きによっては様々な書類を準備したり、記載内容も異なってくる。これに関して、各種の申請又は申込を行う際の提出書類を作成する技術が開示されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、各種の手続に必要な書類の作成工程を効率化することが可能な書類作成システムが開示されている。特許文献2では、要介護や要支援の対象者かどうかの自動診断をして、申請に必要な手続きや情報のサービスを提供する要介護・要支援診断サービスシステムが開示されている。特許文献3では、保険金等の申請を支援して受け付ける保険金等申請受付装置が開示されている。特許文献4では、行政機関等が一般の事業所に対して助成金を支給する各種の助成金支給制度に関して、特定の事業所が助成金の支給を申請することができるかを判断する方法、及び行政機関等に対して提出する申請書類の作成方法が開示されている。
【0004】
さて、日本では少子高齢化を背景に、制裁年齢人口が減少している一方で、求職者1人当たりにつき何件の求人募集があるかを示す有効求人倍率が増加している。これは労働市場において、労働者が不足していることを示す。特に、中小・小規模事業者の人手不足は、深刻化している。
【0005】
そこで、2019年、出入国管理及び難民認定法の改正により、特定技能の在留資格に係る制度(特定技能制度)が創設された。これは、生産性向上や国内人材の確保のための取組を行ってもなお人材を確保することが困難な状況にある産業上の分野(特定産業分野)において、一定の専門性・技能を有し即戦力となる外国人(特定技能外国人)を受け入れる制度である。
【0006】
特定技能の在留資格には、特定技能1号、特定技能2号がある。特定技能1号は、特定産業分野に属する相当程度の知識又は経験を必要とする技能を要する業務に従事する外国人向けの在留資格である。特定技能2号は、特定産業分野に属する熟練した技能を要する業務に従事する外国人向けの在留資格である。特定産業分野には、介護、ビルクリーニング、素形材産業、産業機械製造業、電気・電子情報関連産業、建設、造船・舶用工業、自動車整備、航空、宿泊、農業、漁業、飲食料品製造業、外食業、の14の産業分野がある。
【0007】
特定技能制度を利用する場合、受け入れる外国人、その外国人を受け入れる企業等の受入れ機関、受け入れる産業分野等が基準を満たしているかを確認し、基準を満たしている場合、その確認内容に応じて書類を準備・作成して、出入国在留管理局等の行政機関に提出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2018-147321号公報
【特許文献2】特開2016-042257号公報
【特許文献3】特開2009-217676号公報
【特許文献4】特開2002-015100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、受け入れる外国人、その外国人を受け入れる企業等の受入れ機関、受け入れる産業分野等に関する基準は、行政機関より提供されているが、その内容は膨大であり、当該制度を利用できか否かを容易に確認することができない。また、受け入れる外国人、受入れ機関、受け入れる産業分野等に応じて提出する書類や申請手続きが異なっており、個別に対応するのは負担が大きい。
【0010】
また、従来技術では、特定技能制度に対応することができておらず、それらの技術を活用して、提出する書類や申請手続きの負担を軽減することもできない。
【0011】
そこで、本発明では、特定技能制度の利用を希望する受入れ機関による当該制度の利用に関してかかる負担を軽減する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一実施形態に係る、ユーザが使用する端末装置と通信ネットワークを介して通信可能で、特定技能の在留資格に係る制度に関する手続きを支援する特定技能制度利用支援装置は、受入れ機関、受け入れる外国人のスキルに基づく産業分野、または受入れ機関の前記受け入れる外国人に対する支援体制に関する質問を前記端末装置の表示部に表示させる質問表示部と、前記端末装置から前記質問に対する回答を受け付ける受付部と、前記回答に基づいて、受入れ機関、前記産業分野、前記支援体制が所定の基準を満たしているかの判定を行う判定部と、前記判定の結果を前記端末装置の表示部に表示させる判定結果表示部と、を備えることを特徴とする。
【0013】
前記特定技能制度利用支援装置は、さらに、前記判定の結果に基づいて、前記受け入れる外国人を雇用するまでの各種手続きに関する流れを表示させるフロー表示部と、を備えることを特徴とする。
【0014】
前記特定技能制度利用支援装置は、さらに、前記判定の結果に基づいて、前記受け入れる外国人を雇用するまでに必要な書類を一覧形式で表示させる書類提示部と、を備えることを特徴とする。
【0015】
前記特定技能制度利用支援装置は、さらに、在留資格認定証明書交付申請書の作成状況を管理する申請書状況管理部と、を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明の一実施形態に係る、特定技能制度利用支援プログラムは、ユーザが使用する端末装置と通信ネットワークを介して通信可能で、特定技能の在留資格に係る制度に関する手続きを支援するコンピュータに、受入れ機関、受け入れる外国人のスキルに基づく産業分野、または受入れ機関の前記受け入れる外国人に対する支援体制に関する質問を前記端末装置の表示部に表示させる質問表示処理と、前記端末装置から前記質問に対する回答を受け付ける受付処理と、前記回答に基づいて、受入れ機関、前記産業分野、前記支援体制が所定の基準を満たしているかの判定を行う判定処理と、前記判定の結果を前記端末装置の表示部に表示させる判定結果出力処理と、を実行させる。
【0017】
本発明の一実施形態に係る、ユーザが使用する端末装置と通信ネットワークを介して通信可能で、特定技能の在留資格に係る制度に関する手続きを支援するコンピュータが、受入れ機関、受け入れる外国人のスキルに基づく産業分野、または受入れ機関の前記受け入れる外国人に対する支援体制に関する質問を前記端末装置の表示部に表示し、前記端末装置から前記質問に対する回答を受け付け、前記回答に基づいて、受入れ機関、前記産業分野、前記支援体制が所定の基準を満たしているかの判定を行い、前記判定の結果を前記端末装置の表示部に表示させる、処理を実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明の一側面によれば、特定技能制度の利用を希望する受入れ機関による当該制度の利用に関してかかる負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本実施形態における特定技能制度利用支援装置の一例を示す図である。
図2】本実施形態における特定技能利用支援システムの一例を示す図である。
図3】本実施形態における、ユーザ端末のディスプレイに表示される要件判定メニュー画面の一例を示す図である。
図4】本実施形態における基礎要件判定画面の一例を示す図である。
図5】本実施形態における外国人材一覧画面の一例を示す図である。
図6】本実施形態における申請フロー確認画面(段階「企業に関する質問」)の一例を示す図である。
図7】本実施形態における申請フロー確認画面(段階「申請フロー」)の一例を示す図である。
図8】本実施形態における申請フロー確認画面(段階「必要書類」)の一例を示す図である。
図9】本実施形態における申請書作成一覧画面の一例を示す。
図10】本実施形態におけるサーバによる要件判定処理のフローチャートである。
図11】本実施形態におけるサーバによる申請フロー生成処理のフローチャートである。
図12】本実施形態におけるサーバ11による在留資格認定証明書交付申請書の作成処理のフローチャートである。
図13】本発明の実施形態におけるプログラムを実行するコンピュータのハードウェア環境の構成ブロック図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、本実施形態における特定技能制度利用支援装置の一例を示す図である。特定技能制度利用支援装置1は、ユーザが使用する端末装置と通信ネットワークを介して通信可能で、特定技能の在留資格に係る制度に関する手続きを支援する情報処理装置である。特定技能制度利用支援装置1は、質問表示部2、受付部3、判定部4,判定結果表示部5を含む。特定技能制度利用支援装置1の一例として、後述するサーバ11が挙げられる。端末装置の一例として、後述するユーザ端末41が挙げられる。
【0021】
質問表示部2は、受入れ機関、受け入れる外国人のスキルに基づく産業分野、または受入れ機関の前記受け入れる外国人に対する支援体制に関する質問を端末装置の表示部に表示させる。質問表示部2の一例として、後述する表示制御部14が挙げられる。質問は、例えば、「はい」か「いいえ」で回答できる2択の形式であるが、複数の回答(2択以上)の候補から選択させるようにしてもよい。
【0022】
受付部3は、端末装置から質問に対する回答を受け付ける。受付部3の一例として、後述する受付部13が挙げられる。
【0023】
判定部4は、その回答に基づいて、受入れ機関、産業分野、支援体制が所定の基準を満たしているかの判定を行う。所定の基準とは、出入国在留管理庁が発行している「特定技能外国人受入れに関する運用要領」に基づく基準である。判定部4の一例として、後述する要件判定部15が挙げられる。
【0024】
判定結果表示部5は、判定の結果を端末装置の表示部に表示させる。判定結果表示部5の一例として、後述する表示制御部14が挙げられる。
【0025】
このように構成することにより、特定技能制度の利用を希望する受入れ機関による当該制度の利用に関してかかる負担を軽減することができる。すなわち、特定技能制度の利用を希望する企業等は、自身が受入れ機関としての要件を有しているか、受け入れる産業分野に問題はないか、自社が受け入れる外国人に対する支援体制が要件に合っているかを容易に確認することができる。
【0026】
特定技能制度利用支援装置1は、さらに、フロー表示部6を含む。フロー表示部6は、判定の結果に基づいて、受け入れる外国人を雇用するまでの各種手続きに関する流れを表示させる。フロー表示部6の一例として、後述する表示制御部14が挙げられる。
【0027】
このように構成することにより、受け入れる外国人毎に、各外国人を雇用するまでの各種手続きに関する流れを容易に、かつ明確に確認することができる。例えば、受け入れる外国人の個別の事情やスキル、受け入れる産業分野等によって申請する手続きが異なるが、それらを容易に画面上で確認することができる。
【0028】
特定技能制度利用支援装置1は、さらに、書類表示部7を含む。書類表示部7は、判定の結果に基づいて、受け入れる外国人を雇用するまでに必要な書類を一覧形式で表示させる。書類表示部7の一例として、後述する表示制御部14が挙げられる。
【0029】
このように構成することにより、受け入れる外国人を雇用するまでに必要な書類を容易に、かつ明確に確認することができる。例えば、受け入れる外国人の個別の事情やスキル、受け入れる産業分野等によって申請する手続きだけでなく、用意する書類も異なるが、その一連の書類を容易に画面上で確認することができる。
【0030】
特定技能制度利用支援装置1は、さらに、申請書状況管理部8を含む。申請書状況管理部8は、在留資格認定証明書交付申請書の作成状況を管理する。作成状況とは、例えば、申請書を作成中であれば「作成中」、申請書の作成が完了し申請前の状態であるならば「提出準備完了」、申請書を作成して出入国在留管理局に提出済みであれば「審査中」、提出した申請書を修正している状態であるなら「再作成中」等のステータスで管理される申請書の作成状況である。申請書状況管理部8の一例として、後述する申請書作成部17が挙げられる。
【0031】
このように構成することにより、申請書の作成状況や提出情報を容易に、かつ明確に確認することができる。すなわち、ステータスにより申請書の状況を容易に確認・管理することができる。
【0032】
図2は、本実施形態における特定技能利用支援システムの一例を示す図である。特定技能利用支援システム10は、サーバ装置(以下、「サーバ」と称する。)11、1以上のユーザ端末41、通信ネットワーク42を含む。ユーザ端末41及びサーバ11は、通信ネットワーク42を介して、相互に通信可能に接続されている。通信ネットワーク42は、例えば、インターネットであり、携帯電話事業者網や公衆無線LAN(Local Area Network)等の無線通信網を介してインターネット等に接続されている通信網であってもよい。
【0033】
ユーザ端末41は、例えば、ユーザが所有または占有等する通信機能を有する情報通信端末であり、例えばパーソナルコンピュータ(PC)、スマートフォン及びタブレットコンピュータ等を含む。本実施形態では、ユーザ端末41の一例として、パーソナルコンピュータを用いることとする。なお、ユーザ端末41で用いるディスプレイ(表示装置)は内蔵されていてもよいし、外付けであってもよい。
【0034】
ユーザ端末41には、オペレーティングシステム(OS)及びインターネット上の情報を閲覧するためのWebブラウザがインストールされている。Webブラウザは、Webサーバに接続するためのソフトウェアであり、ウェブページを表示したり、ハイパーリンクをたどったりするなどの機能がある。ユーザ端末41は、Webブラウザを介して、サーバ11から提供されるサービス(特定技能利用支援サービス)を享受することができる。
【0035】
サーバ11は、本実施形態に係る特定技能利用支援システムの運営・管理を行う情報処理装置である。例えば、サーバ11は、当該特定技能利用支援システムを使用する企業別に、特定技能利用支援に関する情報を管理する。
【0036】
サーバ11は、1台以上の物理的な情報処理装置により構成されるサーバシステムであってもよいし、1台以上の仮想サーバ装置により構成される仮想サーバシステムであってもよい。
【0037】
サーバ11は、制御部12、記憶部20を含む。制御部12は、サーバ11全体の動作を制御する演算装置(プロセッサ)である。制御部12は、例えば、ユーザ端末41からの要求に応じて処理を実行し、実行結果をユーザ端末41に返したりする。具体的には、制御部12は、当該特定技能利用支援システムを使用するユーザの認証を行ったり、各ユーザから入力された情報を登録したり、質問に対する回答を受け取って、企業が受入れ機関としての要件を満たすか等を判定したり、入力された情報に基づいて特定技能制度の利用のための申請手順及び必要書類を提示したり、申請書を作成の支援を行ったり等の管理を行う。
【0038】
制御部12は、サーバ11全体を制御すると共に、本実施形態に係るプログラムを実行することにより、受付部13、表示制御部14、要件判定部15、申請フロー生成部16、申請書作成部17として機能する。
【0039】
受付部13は、ユーザ端末41からの入力(入力情報及び操作指示を含む)を受け付ける。表示制御部14は、ユーザ端末41に表示させる画面等のユーザインターフェースを制御するものであって、例えばユーザ端末41からの操作指示に応じて、ユーザ端末41に表示させる画面の表示形態を制御する。また、表示制御部14は、記憶部20から読み出した基礎要件情報22、産業要件情報23、支援要件情報24に基づく質問を表示させたり、申請フロー作成用質問情報25に基づく質問を表示させたり、質問に対する回答に応じた申請フロー及び必要書類を表示させたり、申請書作成に関する画面を表示させたりする。
【0040】
要件判定部15は、記憶部20から読み出した基礎要件情報22、産業要件情報23、支援要件情報24に基づく質問に対する、ユーザ端末41からの回答結果と、基礎要件情報22、産業要件情報23、支援要件情報24とを照合して、特定技能制度を利用しようとしている企業等の機関が特定技能制度の要件を満たすか否かを判定する。
【0041】
申請フロー生成部16は、申請フロー作成用質問情報25に基づく質問に対する、ユーザ端末41からの回答結果に応じて特定技能制度利用のための一連の申請手続き及び必要書類の一覧を生成する。
【0042】
申請書作成部17は、ユーザ端末41からの要求に応じて、特定技能制度利用のための申請書の作成に関する処理を行う。このとき、申請書作成部17は、「申請ステータス」情報を用いて、申請書の作成の状態を管理する。
【0043】
記憶部20は、メモリ及び大容量記憶装置等の記憶機能を有するデバイスを含み、OS、本実施形態に係るプログラム、各種情報(テーブル、データベース(DB)等を含む。)、必要書類のテンプレート情報等が格納されている。各種情報としては、例えば、企業基本情報21、基礎要件情報22、産業要件情報23、支援要件情報24、申請フロー作成用質問情報25、申請フロー情報26、必要書類情報27、企業登録情報29、外国人材登録情報30、回答登録情報31、外国人別申請フロー情報32、外国人別必要書類情報33、外国人別申請書管理情報34等を含む。
【0044】
企業基本情報21、基礎要件情報22、産業要件情報23、支援要件情報24、申請フロー作成用質問情報25、申請フロー情報26、必要書類情報27は、マスターデータである。企業登録情報29、外国人材登録情報30、回答登録情報31、外国人別申請フロー情報32、外国人別申請書管理情報34は、トランザクションデータである。
【0045】
企業基本情報21には、企業(受入れ機関)別に、企業の基本情報(例えば、所在地、資本金、代表者等)が格納されている。基礎要件情報22には、受入れ機関として要求される基礎的な要件情報(例えば、労働、社会保険、租税関係法令を遵守していること、1年以内に非自発的離職者や行方不明者を発生させていないこと、5年以内に出入国・労働法法令違反がないこと等)が格納されている。
【0046】
産業要件情報23には、特定産業分野に関する要件が格納される。支援要件情報24には、その企業(受入れ機関)が受け入れる外国人に対する支援計画を実施できるか否かを判定するための情報が格納されている。
【0047】
申請フロー作成用質問情報25には、申請フロー作成を作成するために必要な質問が格納されている。申請フロー情報26には、申請する手順に関する情報(申請フロー)が格納されている。必要書類情報27には、申請フローに対応する必要書類を特定する情報及びそのテンプレートデータの所在情報が格納されている。
企業登録情報29には、申請フローの作成において登録される企業(受入れ機関)の登録情報が格納される。外国人材登録情報30には、申請フローの作成において登録される外国人の登録情報が格納される。回答登録情報31には、各質問に対する、ユーザ端末41からの回答が格納される。外国人別申請フロー情報32には、外国人毎に作成された申請フロー情報が格納される。外国人別必要書類情報33には、外国人毎に作成された申請フロー情報が格納される。外国人別申請書管理情報34には、外国人毎に作成される申請書の内容情報及びその作成状況を管理する情報が格納される。
【0048】
図3は、本実施形態における、ユーザ端末のディスプレイに表示される要件判定メニュー画面の一例を示す図である。企業等の機関の担当者(ユーザ)は、ユーザ端末41にインストールされたWebブラウザを介してサーバ11にアクセスして、特定技能利用支援システムを起動させ、所定の操作を行うことにより、ユーザ端末41のディスプレイに要件判定メニュー画面51が表示される。
【0049】
要件判定メニュー画面51は、例えば、基礎要件判定ボタン52、産業判定ボタン53、支援判定ボタン54を含む。
【0050】
基礎要件判定ボタン52を押下すると、受入れ機関として要求される基礎的な要件(例えば、労働、社会保険、租税関係法令を遵守していること、1年以内に非自発的離職者や行方不明者を発生させていないこと、5年以内に出入国・労働法法令違反がないこと等)を満たしているかを判定する基礎要件判定画面を表示させることができる。
【0051】
産業判定ボタン53を押下すると、外国人を受け入れようとする分野が、特定産業分野に該当するか否かを判定する産業判定画面を表示させることができる。
【0052】
支援判定ボタン54を押下すると、受入れ機関が外国人を受け入れるための基準を満たしているかを判定する支援判定画面を表示させることができる。なお、支援については、登録支援機関に委託してもよい。
【0053】
図4は、本実施形態における基礎要件判定画面の一例を示す図である。基礎要件判定画面61は、質問・回答欄62、「次へ」ボタン63を含む。質問・回答欄62には、基礎要件それぞれについて、各要件を満たしているか否かが質問形式で表示され、各質問に対して「はい」または「いいえ」をチェック形式で回答することができる。
【0054】
「次へ」ボタン63を押下(クリック)すると、次の質問画面に遷移する。基礎要件判定画面61の最終ページ(最終画面)には基礎要件を満たしているか否かの判定結果が表示される。
【0055】
なお、産業判定画面、支援判定画面については不図示であるが、産業判定画面、支援判定画面も基礎要件判定画面61の画面構成と同様に、それぞれの要件を満たしているか否かが質問形式で表示され、各質問に対して「はい」または「いいえ」をチェック形式で回答することができる。
【0056】
図5は、本実施形態における外国人材一覧画面の一例を示す図である。外国人材一覧画面71は、外国人材を管理する画面である。外国人材一覧画面71は、新規登録ボタン72、外国人材一覧表示欄73を含む。新規登録ボタン72を押下(クリック)すると、外国人材一覧表示欄73に外国人を新規に登録することができる。
【0057】
外国人材一覧表示欄73には、一例として、「名前」74、「人材判定」75、「国籍・地域」、産業分野77、「在留資格期限」78、「申請・要件判定」79、「操作」83の項目を含む。
【0058】
「名前」74には、外国人の名前が表示される。「人材判定」75には、その外国人が特定技能1号または特定技能2号の要件を満たすか否かの判定結果が表示される。新規登録したばかりで判定を行っていない場合には、「?」のマークが表示される。
【0059】
「国籍・地域」76には、その外国人の国籍または出身地域が表示される。産業分野77には、その外国人の属する産業分野が表示される。「在留資格期限」78には、その外国人の在留資格期限が表示される。
【0060】
「申請・要件判定」79には、「書類リストを確認する」ボタン80、「申請手順を確認する」81、「要件判定編集」82を含む。「書類リストを確認する」ボタン80を押下(クリック)すると、必要書類の一覧が表示される。なお、「書類リストを確認する」ボタン80は、申請手続きを確認した後でないと表示されない。「申請手順を確認する」81を押下(クリック)すると、申請フローを確認する申請フロー確認画面が表示される。「要件判定編集」82を押下(クリック)すると、その外国人が特定技能1号または特定技能2号の要件を満たすか否かの判定画面が表示され、その判定結果が「人材判定」75に反映される。
【0061】
「操作」83には、編集ボタン84、削除ボタン85を含む。編集ボタン84には、外国人材一覧表示欄73内の行に対応する外国人の情報を編集することができる。削除ボタン85を押下すると、外国人材一覧表示欄73内の行を削除することができる。
【0062】
図6は、本実施形態における申請フロー確認画面(段階「企業に関する質問」)の一例を示す図である。申請フロー確認画面91は、進捗表示欄92、質問・回答欄93を含む。進捗表示欄92には、申請フローの確認において「企業情報」、「役員確認」、「企業に関する質問」、「外国人情報」、「外国人に関する質問」、「申請フロー」、「必要書類」のうちどの段階を確認することができる。
【0063】
段階「企業情報」では、申請に必要な企業情報を入力することができる。段階「役員確認」では、申請に必要な役員情報を入力することができる。段階「企業に関する質問」では、申請に必要な企業に関する質問が表示され、回答することができる。段階「企業情報」では、申請に必要な外国人情報を入力することができる。段階「外国人に関する質問」では、申請に必要な外国人に関する質問が表示され、回答することができる。段階「申請フロー」では、その前段階までに入力・回答した内容に応じた申請の手順(手続き)が表示される。段階「必要書類」では、段階「申請フロー」において表示された各手順の手続きで必要な書類の一覧が表示される。
【0064】
図6の例では、段階「企業に関する質問」についての画面が表示されている。質問・回答欄93には、企業に関する質問で表示され、各質問に対して「はい」または「いいえ」をチェック形式で回答することができる。「戻る画面」94を押下すると、前の画面に戻る。「次へ」を押下すると、次の質問画面が表示される。
【0065】
図7は、本実施形態における申請フロー確認画面(段階「申請フロー」)の一例を示す図である。申請フロー確認画面(段階「申請フロー」)101は、進捗表示欄102、申請フロー表示欄103、印刷ボタン104を含む。進捗表示欄102は、進捗表示欄92と同様なので、その説明を省略する。
【0066】
申請フロー表示欄103には、その前段階までに入力・回答した内容に応じた申請の手順(手続き)が表示される。印刷ボタン104を押下(クリック)すると、申請フロー表示欄103に表示された申請フローを印刷することができる。
【0067】
図8は、本実施形態における申請フロー確認画面(段階「必要書類」)の一例を示す図である。申請フロー確認画面(段階「必要書類」)111は、進捗表示欄112、「企業が用意する書類」一覧表示欄113、「外国人が用意する書類」一覧表示欄114、「書類テンプレートをダウンロード」ボタン115、「一覧表を印刷」ボタン116を含む。進捗表示欄112は、進捗表示欄92と同様なので、その説明を省略する。
【0068】
「企業が用意する書類」一覧表示欄113には、段階「申請フロー」において表示された各手順の手続きで必要な書類のうち、企業が用意する書類の一覧が表示される。「外国人が用意する書類」一覧表示欄114には、段階「申請フロー」において表示された各手順の手続きで必要な書類のうち、外国人が用意する書類の一覧が表示される。
【0069】
「書類テンプレートをダウンロード」ボタン115を押下(クリック)すると、「企業が用意する書類」一覧表示欄113及び「外国人が用意する書類」一覧表示欄114で表示された書類のテンプレート(ひな形データ)をダウンロードすることができる。
【0070】
「一覧表を印刷」ボタン116を押下(クリック)すると、「企業が用意する書類」一覧表示欄113及び「外国人が用意する書類」一覧表示欄114で表示された一覧表を印刷することができる。
【0071】
図9は、本実施形態における申請書作成一覧画面の一例を示す。申請書作成一覧画面121では、外国人毎に、出入国在留管理局に提出する在留資格認定証明書交付申請書を作成及び管理することができる。これにより、申請書作成を自動化することができる。申請書作成一覧画面121は、外国人別申請状況一覧122、「新規作成」ボタン123を含む。
【0072】
「新規作成」ボタン123を押下(クリック)すると、申請書作成一覧画面121に新規行が追加され、新たな申請者(外国人)を登録することができる。
【0073】
外国人別申請状況一覧122は、「申請ステータス」、「名前」、「入国予定日/入社日」、「国籍」、「分野」、「支援体制」、「完了手続」の項目を含む。「申請ステータス」には、申請書作成の進捗状況(例えば、「作成中」、「提出準備完了」、「審査中」、「再作成中」等)のステータス情報が表示される。ステータス「作成中」は、申請前の状態であって、申請書を作成中であることを示す。ステータス「提出準備完了」は、申請書の作成の準備が完了し、申請前の状態であることを示す。ステータス「審査中」は、申請完了の状態であって、出入国在留管理局において審査中であることを示す。ステータス「再作成中」は、出入国在留管理局に提出後、申請書に修正が生じて修正している状態であることを示す。
【0074】
「名前」には、申請する外国人の名前が表示される。「入国予定日/入社日」には、その外国人の入国予定日または入社日が表示される。「国籍」には、その外国人の国籍または出身地域が表示される。「分野」には、その外国人が所属する特定分野が表示される。「支援体制」には、その外国人に対する支援体制(例えば、「自社支援」「登録支援機関に委託」等)が表示される。「手続完了」には、申請が完了した場合には「申請完了」が表示される。
【0075】
外国人別申請状況一覧122は、申請フロー確認が完了した外国人が表示される。ユーザは、外国人別申請状況一覧122からいずれかの行を選択して押下(クリック)すると、その行に対応する外国人の申請書を作成することができる。
【0076】
図10は、本実施形態におけるサーバによる要件判定処理のフローチャートである。要件判定処理は、具体的には、基礎要件判定画面、産業判定画面、支援判定画面の要件判定画面においてサーバ11からの質問にユーザが回答して、各要件の判定結果を表示させる処理である。
【0077】
表示制御部14は、ユーザ端末41のWebブラウザを介して、ユーザ端末41のディスプレイに要件判定画面(基礎要件判定画面、産業判定画面、支援判定画面)を表示させる(S1)。
【0078】
このとき、要件判定部15は、要件情報(基礎要件情報22、産業要件情報23、支援要件情報24)において質問形式で登録されている要件情報を読み出し、表示制御部14を介して要件判定画面に質問を表示させる(S2)。受付部13は、ユーザ端末41から質問に対する回答を受け付ける(S3)。すると、要件判定部15は、質問に対する回答が要件情報を満たすか否かをチェックする(S4)。すべての質問を表示して回答を得るまで、S2~S4の処理を繰り返す。
【0079】
すべての質問を表示して回答を得ると、要件判定部15は、基礎要件を満たしているか否か、産業要件を満たしているか否か、または支援要件を満たしているか否かの判定を行う(S5)。表示制御部14は、その判定結果をユーザ端末41のディスプレイに表示させる。
【0080】
図11は、本実施形態におけるサーバによる申請フロー生成処理のフローチャートである。申請フロー生成処理は、具体的には、申請フロー確認画面において、「企業情報」、「役員確認」、「企業に関する質問」、「外国人情報」、「外国人に関する質問」の各段階を経て、段階「申請フロー」及び段階「必要書類」まで到達するまでの処理である。
【0081】
表示制御部14は、ユーザ端末41のWebブラウザを介して、ユーザ端末41のディスプレイに申請フロー確認画面を表示させる(S11)。
【0082】
このとき、申請フロー生成部16は、申請フロー作成用質問情報において登録されている質問情報または入力項目を読み出し、表示制御部14を介して申請フロー確認画面に質問または入力項目を表示させる(S12)。受付部13は、ユーザ端末41から質問に対する回答または入力項目に対する入力(登録情報)を受け付ける(S13)。
【0083】
すると、申請フロー生成部16は、必要書類及び申請手続きチェック処理を行う(S14)。必要書類及び申請手続きチェック処理(S14)では、申請フロー生成部16は、申請フロー情報26及び必要書類情報27から、受け付けた回答または入力に対応する手続き及び書類を抽出する。また、申請フロー生成部16は、受け付けた入力情報を企業登録情報29、外国人材登録情報に登録し、受け付けた回答を回答登録情報31に登録する。
【0084】
「企業情報」、「役員確認」、「企業に関する質問」、「外国人情報」、「外国人に関する質問」の各段階について、S12~S14の処理を繰り返す。
【0085】
すべての質問・入力項目を表示して回答を得ると、申請フロー生成部16は、必要書類及び申請手続きチェック処理の処理内容、すなわち申請フロー情報26及び必要書類情報27から抽出された手続き及び書類に基づいて、申請フロー及び必要書類一覧を作成する。申請フロー生成部16は、その作成した申請フローを外国人別申請フロー情報32に登録し、作成した必要書類一覧を外国人別必要書類情報33に登録する。
【0086】
表示制御部14は、生成された申請フロー及び必要書類一覧をそれぞれ、申請フロー確認画面(段階「申請フロー」)101及び申請フロー確認画面(段階「必要書類」)111に表示させる(S15、S16)。
【0087】
図12は、本実施形態におけるサーバ11による在留資格認定証明書交付申請書の作成処理のフローチャートである。図12の処理は、一例であり、申請書作成一覧画面121において、外国人別申請状況一覧122から、申請対象の外国人を選択した場合に発生する処理であり、当該処理には申請書の修正の処理を含んでいない。
【0088】
表示制御部14は、ユーザ端末41のWebブラウザを介して、ユーザ端末41のディスプレイに申請書作成一覧画面121を表示させる(S21)。外国人別申請状況一覧122から、申請対象の外国人を選択した場合、受付部13は、ユーザ端末41からその外国人を特定する情報(識別情報)を受け付ける(S22)。
【0089】
申請書作成部17は、その識別情報に基づいて、その外国人に関する情報が外国人別申請書管理情報34に登録されているか否かを判定する(S23)。その外国人に関する情報が外国人別申請書管理情報34に登録されていない場合、すなわち新規登録の場合(S23でYES)、申請書作成部17は、外国人別申請書管理情報34に、その外国人の情報を登録する(S24)。その外国人の情報を登録する場合、申請書作成部17は、申請ステータスを「作成中」で設定する(S25)。
【0090】
その外国人に関する情報が外国人別申請書管理情報34に登録されている場合、すなわち更新登録の場合(S23でNO)、申請書作成部17は、の外国人を特定する情報(識別情報)に基づいて、外国人別申請書管理情報34から、その外国人の情報を読み出す(S26)。
【0091】
受付部13は、ユーザ端末41から申請書に関する入力情報を受け付ける(S27)。申請書作成部17は、受け付けた入力情報を外国人別申請書管理情報34に登録または更新する(S28)。申請書作成部17は、必要な書類の準備状況のチェックする(S29)。このとき、表示制御部14は、その必要な書類の準備状況のチェック結果を、ユーザ端末41のディスプレイに表示させてもよい。
【0092】
ユーザはチェック結果を確認後、印刷ボタンを押下(クリック)する。印刷ボタンが押下(クリック)された場合(S30でYES)、申請書作成部17は、外国人別申請書管理情報34に登録された情報に基づいて、申請書を出力する(S31)。なお、印刷ボタンが押下(クリック)されるまで待ち状態となる(S30でNO)。その後、申請書作成部17は、申請ステータスを「提出準備完了」に更新する(S32)。
【0093】
なお、申請書作成一覧画面121内の対象とする外国人の行にある完了手続ボタン(不図示)が押下された場合、申請書作成部17は、申請ステータスを「審査中」に更新する。すると、表示制御部14は、外国人別申請状況一覧122の項目「完了手続」欄に「申請完了」を表示させる。
【0094】
図13は、本発明の実施形態におけるプログラムを実行するコンピュータのハードウェア環境の構成ブロック図の一例である。コンピュータ131は、ユーザ端末41またはサーバ11として機能する。コンピュータ131は、CPU132、ROM133、RAM134、記憶装置135、入力I/F136、出力I/F137、通信I/F138、読取装置139、バス140によって構成されている。
【0095】
ここで、CPUは、中央演算装置を示す。ROMは、リードオンリメモリを示す。RAMは、ランダムアクセスメモリを示す。I/Fは、インターフェースを示す。バス140には、CPU132、ROM133、RAM134、記憶装置135、入力I/F136、出力I/F137、通信I/F138、及び読取装置139が接続されている。
【0096】
CPU132は、記憶装置135から本実施形態に係るプログラムを読み出し、制御部12として当該プログラムを実行する。ROM133は、読み出し専用のメモリを示す。RAM134は、一時的に記憶するメモリである。
【0097】
記憶装置135は、大容量の情報を記憶する装置である。記憶装置135としては、ハードディスク、ソリッドステートドライブ(SSD)、フラッシュメモリカードなど様々な形式の記憶装置を使用することができる。記憶装置135には、本発明の実施形態に係るプログラムが格納されている。コンピュータ131がサーバ11である場合、記憶装置135には、記憶部20として、企業基本情報21、基礎要件情報22、産業要件情報23、支援要件情報24、申請フロー作成用質問情報25、申請フロー情報26、必要書類情報27、企業登録情報29、外国人材登録情報30、回答登録情報31、外国人別申請フロー情報32、外国人別必要書類情報33、外国人別申請書管理情報34等の各種情報が記憶されている。また、記憶装置135は、OS、本実施形態に係るプログラム、必要書類のテンプレート等も記憶されている。
【0098】
入力I/F136は、キーボード、マウス、電子カメラ、ウェブカメラ、マイク、スキャナ、センサ、タブレット端末、タッチパネルデバイス等の入力装置と接続することが可能である。また、出力I/F137は、ディスプレイ、タッチパネルデバイス、プリンタ、スピーカ等の出力装置と接続することが可能である。
【0099】
通信I/F138は、通信ネットワーク42と接続して他の装置と通信するためのポート等のインターフェースである。通信ネットワーク42は、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、携帯電話事業者網、専用線、有線、無線等の通信網であってよい。読取装置139は、可搬型記録媒体を読み出す装置である。
【0100】
上記実施形態で説明した処理を実現するプログラムは、プログラム提供者側から通信ネットワーク42、および通信I/F138を介して、例えば記憶装置135に格納されてもよい。また、上記実施形態で説明した処理を実現するプログラムは、市販され、流通している可搬型記憶媒体に格納されていてもよい。この場合、この可搬型記憶媒体は読取装置139にセットされて、CPU132によってそのプログラムが読み出されて、実行されてもよい。可搬型記憶媒体としてはCD-ROM、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ICカード、USBメモリ装置、半導体メモリカードなど様々な形式の記憶媒体を使用することができる。このような記憶媒体に格納されたプログラムが読取装置139によって読み取られる。
【0101】
また、当該プログラムは、スタンドアローン型のコンピュータにインストールされてもよいし、クラウドコンピュータによりインストールされて機能のみをユーザに提供してもよい。また、本実施形態では、ユーザ端末41にインストールされたWebブラウザを用いて、サーバ11にアクセスし、サーバ11側で運用されている本実施形態に係る特定技能利用支援システムの制御を行ったが、これに限定されない。例えば、ユーザ端末41にサーバ11と通信可能なアプリケーションプログラムをインストールして、本実施形態における特定技能利用支援システムの制御を行ってもよい。
【0102】
また、本実施形態では、一例として、特定技能1号について説明したが、これに限定されず、特定技能2号についても同様に、対応することができる。
【0103】
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
【符号の説明】
【0104】
1 特定技能制度利用支援装置
2 質問表示部
3 受付部
4 判定部
5 判定結果表示部
6 フロー表示部
7 書類表示部
8 申請書状況管理部
10 特定技能利用支援システム
11 サーバ
12 制御部
13 受付部
14 表示制御部
15 要件判定部
16 申請フロー生成部
17 申請書作成部
20 記憶部
41 ユーザ端末
42 通信ネットワーク

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2022-05-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが使用する端末装置と通信ネットワークを介して通信可能で、特定技能の在留資格に係る制度に関する手続きを支援する特定技能制度利用支援装置であって、
受入れ機関、受け入れる外国人のスキルに基づく産業分野、または受入れ機関の前記受け入れる外国人に対する支援体制に関する質問を前記端末装置の表示部に表示させる質問表示部と、
前記端末装置から前記質問に対する回答を受け付ける受付部と、
前記回答に基づいて、受入れ機関、前記産業分野、前記支援体制が所定の基準を満たしているかの判定を行う判定部と、
前記判定の結果を前記端末装置の表示部に表示させる判定結果表示部と、
前記特定技能制度利用支援装置は、さらに、在留資格認定証明書交付申請書の作成状況を管理する申請書状況管理部と、
前記在留資格認定証明書交付申請書とともに必要な書類の準備状況を確認する申請書作成部と、
を備えることを特徴とする特定技能制度利用支援装置。
【請求項2】
前記特定技能制度利用支援装置は、さらに、
前記判定の結果に基づいて、前記受け入れる外国人を雇用するまでの各種手続きに関する流れを表示させるフロー表示部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の特定技能制度利用支援装置。
【請求項3】
前記特定技能制度利用支援装置は、さらに、
前記判定の結果に基づいて、前記受け入れる外国人を雇用するまでに必要な書類を一覧形式で表示させる書類表示部と、
を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の特定技能制度利用支援装置。
【請求項4】
ユーザが使用する端末装置と通信ネットワークを介して通信可能で、特定技能の在留資格に係る制度に関する手続きを支援するコンピュータに、
受入れ機関、受け入れる外国人のスキルに基づく産業分野、または受入れ機関の前記受け入れる外国人に対する支援体制に関する質問を前記端末装置の表示部に表示させる質問表示処理と、
前記端末装置から前記質問に対する回答を受け付ける受付処理と、
前記回答に基づいて、受入れ機関、前記産業分野、前記支援体制が所定の基準を満たしているかの判定を行う判定処理と、
前記判定の結果を前記端末装置の表示部に表示させる判定結果出力処理と、
在留資格認定証明書交付申請書の作成状況を管理する申請書状況管理処理と、
前記在留資格認定証明書交付申請書とともに必要な書類の準備状況を確認する申請書作成処理と、
を実行させる特定技能制度利用支援プログラム。
【請求項5】
ユーザが使用する端末装置と通信ネットワークを介して通信可能で、特定技能の在留資格に係る制度に関する手続きを支援するコンピュータが、
受入れ機関、受け入れる外国人のスキルに基づく産業分野、または受入れ機関の前記受け入れる外国人に対する支援体制に関する質問を前記端末装置の表示部に表示し、
前記端末装置から前記質問に対する回答を受け付け、
前記回答に基づいて、受入れ機関、前記産業分野、前記支援体制が所定の基準を満たしているかの判定を行い、
前記判定の結果を前記端末装置の表示部に表示させる、
在留資格認定証明書交付申請書の作成状況を申請書状況管理部に管理させる、
前記在留資格認定証明書交付申請書とともに必要な書類の準備状況を確認する申請書作成部に確認させる、
処理を実行することを特徴とする特定技能制度利用支援方法。