IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ イ ジュンボクの特許一覧

<>
  • 特開-分離型痔治療用シート 図1
  • 特開-分離型痔治療用シート 図2
  • 特開-分離型痔治療用シート 図3
  • 特開-分離型痔治療用シート 図4
  • 特開-分離型痔治療用シート 図5
  • 特開-分離型痔治療用シート 図6
  • 特開-分離型痔治療用シート 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023152705
(43)【公開日】2023-10-17
(54)【発明の名称】分離型痔治療用シート
(51)【国際特許分類】
   A61F 5/00 20060101AFI20231005BHJP
【FI】
A61F5/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023017165
(22)【出願日】2023-02-07
(31)【優先権主張番号】10-2022-0040262
(32)【優先日】2022-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】523043555
【氏名又は名称】イ ジュンボク
(74)【代理人】
【識別番号】110003801
【氏名又は名称】KEY弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】イ ジュンボク
【テーマコード(参考)】
4C098
【Fターム(参考)】
4C098AA10
4C098BB18
(57)【要約】
【課題】本発明は、シート突出部をシートボディ部に結合させた状態で使用できるのはもちろん、シート突出部のみを分離して便器などに装着して使用することができ、したがって、シート突出部のみを持ち運ぶことができ、例えば、外部でも痔の治療を継続することができ、それにより治療の信頼性および効率性を向上させることのできる分離型痔治療用シートを提供する。
【解決手段】本発明の分離型痔治療用シートは、人の臀部に対応する貫通口が貫通形成されるシートボディ部と、前記シートボディ部の前記貫通口に着脱可能に結合され、結合時に上方に突出形成されて、人が着座する場合に人の肛門の肛門管に内側方向へと圧力を与えるシート突出部を含み、前記シートボディ部および前記シート突出部のいずれか一方には係止部材が設けられ、他方には、前記係止部材に形状対応する被係止部材が設けられ、前記シートボディ部に対する前記シート突出部の結合または分離が可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人の臀部に対応する貫通口が貫通形成されるシートボディ部;および
前記シートボディ部の前記貫通口に着脱可能に結合され、結合時に上方へと突出形成されて、人が着座する場合に人の肛門の肛門管に内側方向へと圧力を与えるシート突出部;
を含み、
前記シートボディ部および前記シート突出部のいずれか一方には係止部材が設けられ、他方には前記係止部材に形状対応する被係止部材が設けられ、前記シートボディ部に対する前記シート突出部の結合または分離が可能であることを特徴とする、分離型痔治療用シート。
【請求項2】
前記シートボディ部の前記貫通口に前記係止部材が設けられ、
前記シート突出部の外縁に前記係止部材に係止される前記被係止部材が設けられる、請求項1に記載の分離型痔治療用シート。
【請求項3】
前記係止部材は、
字状の段差形状に形成され、
前記被係止部材の少なくとも一部は、
字状の段差形状に形成され、
前記シートボディ部の上部から前記シート突出部を前記貫通口に下げると、前記係止部材に前記被係止部材が嵌合されることにより、前記シートボディ部に対する前記シート突出部の結合がなされることを特徴とする、請求項2に記載の分離型痔治療用シート。
【請求項4】
前記係止部材および前記被係止部材のいずれか一方には、下方に突出形成された突出部分が設けられ、他方には、前記突出部分が挿入される挿入部分が設けられることを特徴とする、請求項3に記載の分離型痔治療用シート。
【請求項5】
前記シート突出部の前記被係止部材は、便器の内側に係止可能であることを特徴とする、請求項3に記載の分離型痔治療用シート。
【請求項6】
前記係止部材は、下方に陥没した溝状の凹溝で形成され、
前記被係止部材は、前記凹溝の溝形状に対応する突出形状の突出部材であり、前記シート突出部の下端部の外側に突出するように設けられることを特徴とする、請求項2に記載の分離型痔治療用シート。
【請求項7】
前記シート突出部の前記被係止部材は、便器の外側に係止可能であることを特徴とする、請求項6に記載の分離型痔治療用シート。
【請求項8】
前記係止部材の少なくとも一部は、外側から内側下方に行くほど傾斜して形成され、前記被係止部材の少なくとも一部は、前記係止部材の傾斜した形状に対応する傾斜形状に形成されることを特徴とする、請求項2に記載の分離型痔治療用シート。
【請求項9】
前記シートボディ部の前方側下端部の両側または後側下端部の両側には、便器の内側形状に対応する嵌合溝が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の分離型痔治療用シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分離型痔治療用シート{SEPARABLE HEMORRHOID TREATMENT SEAT}に関し、より詳しくは、シート突出部をシートボディ部に結合させた状態で使用できるのはもちろん、シート突出部のみを分離して便器などに装着して使用することができ、したがってシート突出部のみを携帯することが可能であり、例えば、外部でも痔の治療を継続することができ、これにより治療の信頼性および効率性を向上させることのできる分離型痔治療用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、痔または痔核は、肛門疾患の中で最も一般的な疾患であり、特に50代以降の成人や妊娠、出産などを経験した女性に多く発生する。正常な肛門管内には粘膜下組織の平滑筋と弾性をもつ結締組織の分離された塊とで構成された血管組織の特別なクッション組織がある。
【0003】
この組織は通常、左側部、右前、右後の3方向に存在し、この組織が異常または症状を現すときを痔または痔核と呼ぶ。
【0004】
痔の原因は明らかにされていないが、持続的に力を入れたり、不規則な排便習慣などにより、肛門クッションの組織が下方に下がってきて発生することが多い。また、先天的に肛門管粘膜が弱い遺伝的要因、長い下痢、重度の咳、便秘による頻繁な浣腸によって腹腔内の圧力が高くなって発生する場合、妊娠または出産時の腹腔内の圧力の増加による場合などがある。
【0005】
従来の場合には、痔の発生時、血栓切除手術、粘膜下痔核切除術、超音波または調節電気エネルギーを用いた痛苦手術などの手術療法が適用されたが、患者の手術に対する恐怖心、手術後の苦痛および再発などの問題によって、手術療法に代わるか、または補助する他の方式の治療機器が開発されて、使用されている実情である。
【0006】
例えば、痔治療用シートが実際に開発され使用されている実情である。痔治療用シートの場合、突出部分があり、これを介して肛門の周囲に圧力を加えることにより、その内部に内側方向への圧力を発生させ、この圧力が肛門の外側に突出した痔を体内へと引っ張ることで治療を行うことができる。
【0007】
ところで、従来の痔治療用シートの場合、射出成形により全体が一体に形成されるため、一般的な便座のサイズを有しているため、持ち運びが困難であり、したがって、家のような場所では使用できるものの、外部での使用には困難であるという限界があった。
【0008】
それで、家のような固定場所だけでなく持ち運びが可能であり、外部でも容易に使用できる新しい構成の痔治療用シートの開発が求められる実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の実施形態は、シート突出部をシートボディ部に結合させた状態で使用できるのはもちろん、シート突出部のみを分離して便器などに装着して使用することができ、したがって、シート突出部のみを持ち運ぶことができ、例えば、外部でも痔の治療を継続することができ、それにより治療の信頼性および効率性を向上させることのできる分離型痔治療用シートを提供する。
【0010】
本発明が解決しようとする課題は、以上で言及した課題に限定されず、言及されていない他の課題は、以下の記載から当業者に明確に理解される。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の実施形態による分離型痔治療用シートは、人の臀部に対応する貫通口が貫通形成されるシートボディ部と、前記シートボディ部の前記貫通口に着脱可能に結合され、結合時に上方に突出形成されて、人が着座する場合に人の肛門の肛門管に内側方向へと圧力を与えるシート突出部とを含み、前記シートボディ部および前期シート突出部のいずれか一方には係止部材が設けられ、他方には前記係止部材に形状対応する被係止部材が設けられ、前記シートボディ部に対する前記シート突出部の結合または分離が可能である。
【0012】
また、本発明の実施形態による前記シートボディ部の前記貫通口に前記係止部材が設けられ、前記シート突出部の外縁に前記係止部材に係止される前記被係止部材が設けられてもよい。
【0013】
また、本発明の実施形態による前記係止部材は、
字状の段差形状に形成され、前記被係止部材の少なくとも一部は、
字状の段差形状に形成され、前記シートボディ部の上部から前記シート突出部を前記貫通口に下げると、前記係止部材に前記被係止部材が嵌合されることにより、前記シートボディ部に対する前記シート突出部の結合がなされてもよい。
【0014】
また、前記係止部材および前記被係止部材のいずれか一方には、下方に突出形成された突出部分が設けられ、他方には、前記突出部分が挿入される挿入部分が設けられてもよい。
【0015】
また、本発明の実施形態による前記シート突出部の前記被係止部材は、便器の内側に係止可能である。
【0016】
また、本発明の実施形態による前記係止部材は、下方に凹んだ溝状の凹溝で形成され、前記被係止部材は、前記凹溝の溝形状に対応する突出形状の突出部材であり、前記シート突出部の下端部の外側に突出するように設けられてもよい。
【0017】
また、本発明の実施形態による前記シート突出部の前記被係止部材は、便器の外側に係止可能である。
【0018】
また、本発明の実施形態による前記係止部材の少なくとも一部は、外側から内側下方に行くほど傾斜して形成され、前記被係止部材の少なくとも一部は、前記係止部材の傾斜した形状に対応する傾斜形状に形成されてもよい。
【0019】
また、本発明の実施形態による前記シートボディ部の前方側下端部の両側または後側下端部の両側には、便器の内側形状に対応する嵌合溝が設けられてもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明の実施形態によれば、シート突出部をシートボディ部に結合させた状態で使用できるのはもちろん、シート突出部のみを分離して便器などに装着して使用することができ、したがってシート突出部のみを持ち運ぶことができ、例えば外部でも痔の治療を続けることができ、それにより治療の信頼性および効率性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の一実施形態による分離型痔治療用シートの斜視図である。
図2図1のシートの反対面を図示した斜視図である。
図3図1のA-A線に沿った断面図である。
図4図1のB-B線に沿った断面図である。
図5図1に図示されたシートのシート突出部が便器に適用された状態を示す図である。
図6】本発明の他の実施形態によるシートのシート突出部の断面図である。
図7】本発明のまた他の実施形態によるシートのシート突出部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の利点および/または特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述される実施形態を参照することによって明らかになる。しかしながら、本発明は、以下に開示される実施形態に限定されるものではなく、様々な形態で具現され、ただし、本実施形態は、本発明の開示が完全になるようにし、本発明が属する技術分野において通常の知識を有した者に発明の範囲を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、特許請求の範囲によってのみ定義される。明細書全体を通して同じ参照番号は同じ構成要素を指す。
【0023】
以下では、添付の図面を参照して本発明の実施形態について詳しく説明する。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態による分離型痔治療用シートの斜視図あり、図2は、図1のシートの反対面を示した斜視図あり、図3は、図1のA-A線に沿った断面図であり、図4は、図1のB-B線に沿った断面図であり、図5は、図1に示したシートのシート突出部が便器に適用された状態を示した図である。
【0025】
これらの図に示すように、本発明の一実施形態による分離型痔治療用シート100は、便器の形状に対応し、人の臀部に対応する貫通口120が貫通形成されるシートボディ部110と、シートボディ部110の貫通口120に着脱可能に結合され、結合時に上方に突出形成されて、人、例えば痔の患者が着座する場合に患者の肛門管に内側方向への圧力を与えるシート突出部130を含んでもよい。
【0026】
このような構成により、例えば、本実施形態の治療用シート100を常に備えておくことができる家では、治療用シート100を便器に装着して使用することができ、またシート突出部130のみを別途に携帯して、例えば外出する場合にも使用することができる。
【0027】
それぞれの構成について説明すると、本実施形態のシートボディ部110は、図1および図2に示すように、便座の形状と類似な形状を有し、両側に長いながらも中央部が集まるような8の形状と類似な貫通口120を備えてもよい。
【0028】
したがって、患者が本実施形態の治療用シート100に着座する場合、臀部の両側が貫通口120を介して露出する構造を有することができる。
【0029】
このようなシートボディ部110は、例えば便器の規格に合わせて作製され、便器に着脱可能に結合されるのはもちろん、分離することができ、便器の他に椅子などにもローディングまたはアンローディングすることができる。
【0030】
本実施形態のシートボディ部110は、図2に示すように、前方側下端部の両側または後側下端部の両側には、便器の内側形状に対応する嵌合溝115が備えられてもよい。したがって、シートボディ部110を便器に載せる場合、嵌合溝115が便器の内側にある程度挿入されることで、全体的に引っ掛かることにより、便器に対するシートボディ部110の位置をしっかりと維持することができる。
【0031】
ただし、嵌合溝の構造や形状がこれに限定されるものではなく、例えば、便器の形状に対応するように、嵌合溝がシートボディ部110の下端面の外縁に沿って形成されることにより、シートボディ部110を全体として便器の内側部分に挿入してその位置をしっかりと保つことができる。
【0032】
このようなシートボディ部110は、耐久性を有しながらも、ある程度の柔軟性を有するポリプロピレン材質で設けられてもよい。ただし、これに限定されるものではなく、他の材質でシートボディ部110が設けられてもよい。
【0033】
一方、本実施形態のシート突出部130は、図1図4に示すように、シートボディ部110に着脱可能に結合できるのはもちろん、図5に示すように、便器に直接着脱可能に結合されてもよい。
【0034】
したがって、シート突出部130の全体的な形状は、シートボディ部110の貫通口120の形状に対応してもよい。
【0035】
図1図3を参照すると、本実施形態のシート突出部130は、上述したシートボディ部110の貫通口120に着脱可能に結合されるが、シート突出部130の上端がシートボディ部110の上面に比べて突出する、例えば、レール状を有することで、痔の患者が着座する場合、患者の肛門部位に圧力を加えることにより、肛門管に内側方向への圧力を与えることができ、したがって痔が体内へと入ることができる。
【0036】
つまり、シート突出部130に患者が着座するだけで痔の治療を行うことができる。
【0037】
このようなシート突出部130は、上述したように、シートボディ部110に着脱可能な構造を有してもよい。したがって、シート突出部130とシートボディ部110は、結合される部分が互いに対応する構造を有してもよい。
【0038】
すなわち、シートボディ部110およびシート突出部130のいずれか一方には係止部材111が設けられてもよく、他方には係止部材111に形状対応する被係止部材131が備えられてもよく、したがって、シートボディ部110に対するシート突出部130の結合が可能となる。
【0039】
本実施形態の場合、シートボディ部110に係止部材111が設けられ、シート突出部130に被係止部材131が設けられてもよい。図3および図4の断面図を参照すると、係止部材111および被係止部材131は、逆方向の段差構造を有してもよく、したがってシートボディ部110にシート突出部130を簡単に結合できるのはもちろん、シートボディ部110からシート突出部130を容易に分離することもできる。
【0040】
これに加えて、図3および図4に示すように、係止部材111は、その断面が
字状の段差形状を有し、被係止部材131の少なくとも一部はその断面が
字状の段差形状を有してもよい。
【0041】
したがって、図3に示すように、シートボディ部110の貫通口120にシート突出部130を下げる場合、貫通口120に形成された係止部材111にシート突出部130の下端部の外側に設けられた被係止部材131が嵌合することにより、シートボディ部110に対するシート突出部130の結合が強固に行われることができる。
【0042】
また、シートボディ部110に対するシート突出部130の固定力を強化するために、図3に示すように、被係止部材131には、下方に突出形成された突出部分132が設けられてもよく、係止部材111には、突出部分132が挿入される溝状の挿入部分112が設けられてもよい。
【0043】
もちろん、逆に被係止部材131に挿入部分(図示せず)が形成され、係止部材111に突出部分(図示せず)が設けられてもよいことは当然である。
【0044】
また、このとき、シートボディ部110に対するシート突出部130の結合状態が堅固に維持されるようにするために、被係止部材131は、係止部材111にタイトに嵌められる構造を有してもよい。
【0045】
シート突出部130もまたシートボディ部110と同様に、耐久性があって柔軟性をある程度有するポリプロピレン材質で設けられてもよく、したがって、貫通口120の大きさよりもシート突出部130の大きさを微細に大きく設けることで、シートボディ部110に対するシート突出部130の結合程度を強化することができる。
【0046】
このように、シートボディ部110に対するシート突出部130の結合または分離が可能であり、したがって、ユーザは家のような場所ではシートボディ部110とシート突出部130とが結合された本実施形態の治療用シート100を便器に装着した状態で使用することができる。
【0047】
一方、上述したように、シートボディ部110とシート突出部130とが結合された状態の治療用シート100を用いることもできるが、例えば、外出する場合には、シート突出部130のみを持ち運ぶことができ、図5に示すように、便器10にシート突出部130を直接装着することができ、外部でも痔治療を継続することができる。
【0048】
図5の部分拡大図に示すように、シート突出部130に設けられた被係止部材131が便器10の内側上端30に引っ掛かることができ、したがって、便器10に対するシート突出部130の装着が行われてもよい。
【0049】
この場合、シートボディ部110を携帯せずに、シート突出部130のみで本実施形態の治療用シート100が提供する効果を提供することができるため、ユーザは、外部活動中でも痔の治療を継続することができ、治療の信頼性および効率性を向上させることができる。
【0050】
また、本実施形態のシート突出部130は、それだけで椅子などにも置くことができ、使用者は椅子上のシート突出部130に座ることができ、日常生活の中でも痔の治療を行うことができる。
【0051】
言い換えれば、シート突出部130がシートボディ部110から分離される構造を有することにより、ユーザはシート突出部130のみを持ち運ぶことができ、これにより外部でも痔の治療過程を継続的に行うことができる。
【0052】
このように、本発明の一実施形態によれば、シート突出部130をシートボディ部110に結合させた状態で使用できるのはもちろん、シート突出部130のみを分離して便器などに装着して使用することができ、したがって、シート突出部130のみを携帯することができ、例えば外部でも痔の治療を継続することができ、これにより治療の信頼性および効率性を向上させることができる。
【0053】
なお、以下では、本発明の他の実施形態による痔治療用シートについて説明するが、上述した一実施形態の治療用シートと実質的に対応する構成についてはその説明を省略する。
【0054】
図6は、本発明の他の実施形態によるシートのシート突出部の断面図である。
【0055】
これに図示されたように、本実施形態の治療用シート200のシートボディ部210には係止部材211が設けられ、シート突出部230には被係止部材231が設けられるが、係止部材211および被係止部材231は、段差構造ではなく挿入構造を有してもよい。
【0056】
本実施形態のシートボディ部210において、係止部材211は、下方に凹んだ溝状の凹溝211で形成され、シート突出部230において被係止部材231は、凹溝211の溝形状に対応する突出形状の突出部材231で形成されてもよい。突出部材231は、シート突出部130の下端部の外側から突出するように設けられることにより、凹溝211に挿入結合されてもよい。
【0057】
このように、本実施形態の場合、溝に突起が嵌められる構造を有するため、シートボディ部210に対するシート突出部230の結合がより堅固に行われるのはもちろん、シート突出部230を上から引っ張ると凹溝211に対して突出部材231が外れるため、シートボディ部210に対するシート突出部230の分離を容易に行うことができる。
【0058】
この場合、シート突出部230が便器に装着される場合、シート突出部230の被係止部材231が便器の外側に引っ掛かり、したがって、便器に対するシート突出部230の装着が行われることができる。
【0059】
なお、以下では、本発明のまた他の実施形態による痔治療用シートについて説明するが、上述した実施形態の治療用シートと実質的に対応する構成についてはその説明を省略する。
【0060】
図7は、本発明のまた他の実施形態によるシートのシート突出部の断面図である。
【0061】
これに図示されたように、本実施形態のシートボディ部310に形成された係止部材311の一側壁311aは、外側から内側下方に行くほど傾斜して形成され、シート突出部330に設けられた被係止部材331の一側壁331aも係止部材311の傾斜に対応する傾斜形状に形成されてもよい。
【0062】
このような構成により、シートボディ部310にシート突出部330を結合させる場合、傾斜した係止部材311に傾斜した被係止部材331が滑るように入ることにより、シートボディ部310に対するシート突出部330の結合をよりスムーズに行うことができる。
【0063】
これまで、本発明に係る具体的な実施形態について説明したが、本発明の範囲から逸脱しない限り、種々の変形が可能であることは言うまでもない。したがって、本発明の範囲は、説明された実施形態に限定されてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等なものによって定められるべきである。
【0064】
以上のように、本発明は、限定された実施形態と図面により説明されたが、本発明は前記の実施形態に限定されるものではなく、本発明が属する分野で通常の知識を有する者であれば、これらの記載から様々な修正および変形が可能である。したがって、本発明の思想は、以下に記載される特許請求の範囲によってのみ把握されるべきであり、その均等または等価的な変形の全ては本発明の思想の範囲に属すると言える。
【符号の説明】
【0065】
100 分離型痔治療用シート
110 シートボディ部
111 係止部材
112 挿入部分
115 嵌合溝
120 貫通口
130 シート突出部
131 被係止部材
132 突出部分
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7