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特開2023-15271強誘電体ランダムアクセスメモリのセンシング方式
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023015271
(43)【公開日】2023-01-31
(54)【発明の名称】強誘電体ランダムアクセスメモリのセンシング方式
(51)【国際特許分類】
   G11C 11/22 20060101AFI20230124BHJP
【FI】
G11C11/22 230
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022180859
(22)【出願日】2022-11-11
(62)【分割の表示】P 2020542795の分割
【原出願日】2019-02-15
(31)【優先権主張番号】62/640,489
(32)【優先日】2018-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/111,521
(32)【優先日】2018-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】522029730
【氏名又は名称】インフィニオン テクノロジーズ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Infineon Technologies LLC
【住所又は居所原語表記】198 Champion Court, San Jose, CA 95134, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100169823
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 雄郎
(72)【発明者】
【氏名】アラン デビルビス
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン ラクマン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】半導体メモリデバイス及びその動作方法を提供する。
【解決手段】強誘電体ランダムアクセスメモリの信号センシング方法であって、強誘電体メモリセルを読出し動作用に選択するステップと、第1パルス信号を結合して、選択した強誘電体メモリセルを調べるステップと、を含む。選択した強誘電体メモリセルが第1パルス信号に応答してメモリ信号をビット線へ出力する。方法はまた、メモリ信号を、ビット線を通してセンス増幅器の第1入力端子に結合するステップと、選択した強誘電体メモリセルからセンス増幅器を電気絶縁するステップと、選択した強誘電体メモリセルからセンス増幅器が電気絶縁された後に、センス増幅器をセンシング用にイネーブル状態にするステップと、を含む。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
強誘電体メモリセルを読出し用に選択するステップと、
前記選択した強誘電体メモリセルに第1パルス信号を結合して前記選択した強誘電体メ
モリセルを調べるステップであって、前記選択した強誘電体メモリセルが前記第1パルス
信号に応答してメモリ信号をビット線へ出力するステップと、
前記メモリ信号を、前記ビット線を通してセンス増幅器の第1入力端子に結合するステ
ップと、
前記選択した強誘電体メモリセルから前記センス増幅器を電気絶縁するステップと、
前記センス増幅器が前記選択した強誘電体メモリセルから電気絶縁された後に、前記セ
ンス増幅器をセンシング用にイネーブル状態にするステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記センス増幅器の第2入力端子に基準信号を結合するステップをさらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
相補型強誘電体メモリセルに第2パルス信号を結合して該相補型強誘電体メモリセルを
調べるステップであって、該相補型強誘電体メモリセルが、前記第2パルス信号に応答し
て相補的な信号をビット線バーへ出力するステップと、
前記相補的な信号を、前記ビット線バーを通して前記センス増幅器の第2入力端子に結
合するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記センス増幅器を電気絶縁するステップを、前記選択した強誘電体メモリセルのパス
トランジスタのゲートに結合される第1ワード線信号をデアサートすることによって、前
記選択した強誘電体メモリセル内でローカルに実行する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記選択した強誘電体メモリセルが1トランジスタ・1コンデンサ(1T1C)構成を
有する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記選択した強誘電体メモリセルから前記センス増幅器を電気絶縁するステップを、ト
ランジスタを用いて前記ビット線上で実行する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記選択した強誘電体メモリセルから前記センス増幅器を電気絶縁するステップを、前
記第1パルス信号をデアサートした後に実行する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記センス増幅器をセンシング用にイネーブル状態にするステップを、前記センス増幅
器が前記相補型強誘電体メモリセルから電気絶縁された後に実行する、請求項3に記載の
方法。
【請求項9】
前記第1パルス信号及び前記第2パルス信号が、それぞれVSSなるローの振幅及びVDD
なるハイの振幅を有する単発の方形波信号である、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
前記センス増幅器と前記相補型強誘電体メモリセルとの間の電気絶縁を、前記相補型強
誘電体メモリセルのパストランジスタのゲートに結合される第2ワード線信号をデアサー
トすることによって実行する、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
第1パストランジスタに結合された第1強誘電体コンデンサを含む第1メモリセルと、
前記第1強誘電体コンデンサの2枚の極板の一方に結合された第1プレート線と、
前記第1パストランジスタをセンス増幅器に結合する第1ビット線と、
前記第1パストランジスタのゲートに結合された第1ワード線とを具えたメモリデバイ
スであって、
前記第1メモリセルの読み出し動作中に、前記センス増幅器がセンス動作用にイネーブ
ル状態にされる前に、前記第1ワード線上の第1ワード線信号がデアサートされるメモリ
デバイス。
【請求項12】
前記第1メモリセルが1トランジスタ・1コンデンサ(1T1C)構成を有し、前記セ
ンス増幅器の前記センス動作が、前記第1メモリセルから出力されるメモリ信号の振幅を
基準信号と比較する、請求項11に記載のメモリデバイス。
【請求項13】
第2パストランジスタに結合された第2強誘電体コンデンサを含む第2メモリセルと、
前記第2強誘電体コンデンサの2枚の極板の一方に結合された第2プレート線と、
前記第2パストランジスタを前記センス増幅器に結合する第2ビット線と、
前記第2パストランジスタのゲートに結合された第2ワード線とをさらに具え、
前記第1メモリセル及び前記第2メモリセルが、2トランジスタ・2コンデンサ(2T
2C)構成を有する相補型メモリセルを形成し、
前記第1メモリセルの読出し動作中に、前記センス増幅器が前記センス動作用にイネー
ブル状態にされる前に、前記第2ワード線上の第2ワード線信号がデアサートされる、請
求項11に記載のメモリデバイス。
【請求項14】
前記第1メモリセルの読出し動作中に、方形波パルス信号を前記第1プレート線上にア
サートして前記第1強誘電体コンデンサを調べ、前記第1プレート線上の前記方形波パル
ス信号がデアサートされた後に、前記第1ワード線上の前記ワード線信号がデアサートさ
れる、請求項11に記載のメモリデバイス。
【請求項15】
前記センス増幅器の前記センス動作が、前記第1メモリセルから出力されるメモリ信号
の振幅を、前記第2メモリセルから出力される相補的な信号と比較する、請求項13に記
載のメモリデバイス。
【請求項16】
強誘電体メモリアレイを動作させる方法であって、
第1プレート線を前記強誘電体メモリアレイに結合するステップであって、前記第1プ
レート線が第1列に関連し、選択したメモリセルの読出し動作中に前記第1プレート線が
方形波パルス信号に結合されるステップと、
第1ワード線を前記強誘電体メモリアレイに結合するステップであって、前記第1ワー
ド線がメモリセルの第1行に関連し、前記第1ワード線にワード線信号が結合されるステ
ップと、
第1ビット線を前記強誘電体メモリアレイに結合するステップであって、前記第1ビッ
ト線が、第1列に関連し、前記ワード線信号がアサートされると前記選択したメモリセル
をセンス増幅器に電気接続するステップと、
前記方形波パルス信号をデアサートするステップと、
前記ワード線信号をデアサートするステップと、
前記ワード線信号がデアサートされた後に、イネーブル信号を前記センス増幅器に結合
してセンス動作を開始するステップと
を含む方法。
【請求項17】
前記方形波パルスがデアサートされた後に、前記ワード線信号をデアサートする、請求
項16に記載の方法。
【請求項18】
前記強誘電体メモリアレイが、1トランジスタ・1コンデンサ(1T1C)強誘電体メ
モリセルを行及び列の形に配列することによって形成される、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記読出し動作中に、前記選択したメモリセルが、前記方形波パルス信号に応答してメ
モリ信号を出力し、前記センス増幅器が、前記メモリ信号の振幅を基準信号と比較して、
前記選択したメモリセルのバイナリ状態を判定する、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
同じ前記行内で隣接する2つの前記1T1C強誘電体メモリセルが、1つの2トランジ
スタ・2コンデンサ(2T2C)相補型メモリセルを形成する、請求項18に記載の方法

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権
本願は米国特許非仮出願第16/111521号、2018年8月24日出願の国際出
願であり、この米国特許非仮出願は、米国特許仮出願第62/640489号、2018
年3月8日出願により優先権を主張し、これらの特許出願の全部は、その全文を参照する
ことによって本明細書中に含める。
【0002】
技術分野
本発明は一般に不揮発性(NV:non-volatile)メモリデバイスに関するものであり、
より具体的には強誘電体ランダムアクセスメモリ(F-RAM:ferromagnetic random a
ccess memory)デバイスにおける信号センシング方式に関するものである。
【背景技術】
【0003】
動作電力が利用可能でない際にもそのデータを保持するメモリは不揮発性メモリとして
分類される。不揮発性メモリの例は、nvSRAM(non-volatile static random acces
s memory:不揮発性スタティック・ランダムアクセスメモリ)、F-RAM(ferroelect
ric RAM:強誘電体ランダムアクセスメモリ)、電気的消去可能プログラマブル読出し専
用メモリ(EEPROM:electrically erasable programmable random access memory
)、及びフラッシュメモリである。このクラスのメモリは、電源が遮断された後に、ある
いは動作中に電力が途絶えた際に、重要なデータを記憶していなければならない用途にお
いて用いることができる。
【0004】
メモリデバイスまたはメモリセル用の基準電圧は、メモリデバイスまたはメモリセル内
に蓄積されている/発生している電荷に応じて、データ値「0」が記憶されているものと
考えられるか、データ値「1」が記憶されているものと考えられるかを区別する電圧レベ
ルとして解釈することができる。特定の具体例では、メモリバス上に見出される、基準電
圧を下回る電圧を「0」と考え、基準電圧を上回る電圧を「1」と考えることになり、あ
るいはその逆である。システムの要求または設計上の好みに応じて、基準電圧を一定のレ
ベルに保つこと、プログラマブルにすること、あるいはその組合せとすることができる。
一部の具体例では、基準電圧/信号を使用しない。その代わりに、相補型メモリセルどう
し(「真(の論理値)」のビットと相補的なビットと)を比較して、「真」のメモリセル
のバイナリ(二進、二値)状態を判定する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
正確で高信頼性の読出しを実現するためには、センス増幅器(センスアンプ)のような
センシングデバイスを、読出し動作中にできる限り平衡かつ対称に維持することが重要で
ある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明を、添付した図面の各図中に、限定としてではなく例として図示する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1A】主題の一実施形態による1トランジスタ・1コンデンサ(1T1C)メモリセルを示す概略図である。
図1B】主題の一実施形態による、読出し動作中のF-RAMの動作方法の代表的なフローチャートである。
図2】主題の一実施形態による2トランジスタ・2コンデンサ(2T2C)メモリセルを示す概略図である。
図3】F-RAMの切り換え状態(P状態)及び非切り換え状態(U状態)と、ビットフェイルのカウント数(F-RAMのビット分布)との関係を示す図である。
図4】主題の一実施形態によるF-RAMデバイスの一部分を示す概略図である。
図5図5A~5Fは、主題の一実施形態による、読出し動作(センシング方式)中のF-RAMデバイスの種々のノードの信号レベルを示す代表的なタイミング図である。
図6】不揮発性メモリシステムの一部分を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の記述は、主題のいくつかの実施形態の良い理解をもたらすために、具体的なシス
テム、構成要素、方法、等の例のような多数の具体的細部を説明する。しかし、少なくと
も一部の実施形態は、これらの具体的細部なしに実施することができることは、当業者に
とって明らかである。他の例では、本明細書中に説明する技術を無用に曖昧にすることを
避けるために、周知の構成要素または方法は詳細に説明せず、あるいは単純なブロック図
形式で提示する。従って、以下に説明する具体的細部は例示に過ぎない。特定の実現はこ
れらの例示的細部から変化し得るが、それでも主題の精神及び範囲内であるものと考える
ことができる。
【0009】
コンピュータまたは他の処理装置が、開発または更新された情報またはプログラムを、
フラッシュメモリ、EEPROM、F-RAMのようなNVメモリに記憶して、停電また
は誤操作の場合にデータを読み出すことができることは一般的慣行である。
【0010】
実施形態の概要
【0011】
不揮発性メモリデバイスを動作させる方法の一実施形態によれば、この方法は、強誘電
体メモリセルを読出し動作用に選択するステップと、選択した強誘電体メモリセルに第1
パルス信号を結合して、この強誘電体メモリセルを調べるステップであって、選択した強
誘電体メモリセルが第1パルス信号に応答してメモリ信号をビット線へ出力するステップ
と、このメモリ信号を、ビット線を通してセンス増幅器の第1入力端子に結合するステッ
プと、選択した強誘電体メモリセルからセンス増幅器を電気絶縁するステップと、選択し
た強誘電体メモリセルからセンス増幅器が電気絶縁された後に、センス増幅器をセンシン
グ用にイネーブル(有効)状態にするステップとを含むことができる。
【0012】
一実施形態では、この方法が、センス増幅器の第2入力端子に基準信号を結合するステ
ップをさらに含むことができる。
【0013】
他の実施形態では、この方法が、相補型強誘電体メモリセルに第2パルス信号を結合し
て相補型強誘電体メモリセルを調べるステップであって、相補型強誘電体メモリセルが第
2パルス信号に応答して相補的な信号をビット線バーへ出力するステップと、相補的な信
号を、ビット線バーを通してセンス増幅器の第2入力端子に結合するステップとをさらに
含むことができる。センス増幅器をセンシング用にイネーブル状態にするステップは、セ
ンス増幅器が相補型メモリセルから電気絶縁された後に実行することができる。
【0014】
一実施形態では、センス増幅器を電気絶縁するステップを、選択した強誘電体メモリセ
ルのパストランジスタのゲートに結合される第1ワード線信号をデアサート(非活性(非
アクティブ、無効)状態に)することによって、選択した強誘電体メモリセル内でローカ
ル(局所的)に実行することができる。センス増幅器と相補型強誘電体メモリセルとの間
の電気絶縁は、相補型強誘電体メモリセルのパストランジスタのゲートに結合されるワー
ド線信号をデアサートすることによって実行することができる。
【0015】
一実施形態では、選択した強誘電体メモリセルが1トランジスタ・1コンデンサ(1T
1C:one-transistor-one-capacitor)構成を有する。
【0016】
一実施形態では、上記第1及び第2パルス信号を、それぞれVSSなるローの振幅及びV
DDなるハイの振幅を有する単発の方形波パルス信号とすることができる。
【0017】
特定の実施形態では、選択した強誘電体メモリセルからセンス増幅器を電気絶縁するス
テップを、トランジスタを用いてビット線上で実行することができる。
【0018】
一実施形態では、選択した強誘電体メモリセルからセンス増幅器を電気絶縁するステッ
プを、第1パルス信号をデアサートした後に実行することができる。
【0019】
メモリデバイスの一実施形態によれば、メモリデバイスが、第1パストランジスタに結
合された第1強誘電体コンデンサを含む第1メモリセルと、第1強誘電体コンデンサの2
枚の極板(プレート)の一方に結合された第1プレート線と、第1パストランジスタをセ
ンス増幅器に結合する第1ビット線と、第1パストランジスタのゲートに結合された第1
ワード線とを含むことができ、第1メモリセルの読出し動作中に、センス増幅器がセンス
動作用にイネーブル状態にされる前に、第1ワード線上の第1ワード線信号がデアサート
される。
【0020】
一実施形態では、第1トランジスタセルが1トランジスタ・1コンデンサ(1T1C)
構成を有することができ、センス増幅器のセンス動作は、第1メモリセルから出力される
メモリ信号の振幅を基準信号と比較する。
【0021】
一実施形態では、メモリデバイスが、第2パストランジスタに結合された第2強誘電体
コンデンサを含む第2メモリセルと、第2強誘電体コンデンサの2枚の極板(プレート)
の一方に結合された第2プレート線と、第2パストランジスタをセンス増幅器に結合する
第2ビット線と、第2パストランジスタのゲートに結合された第2ワード線とを含むこと
もでき、第1及び第2メモリセルは、2トランジスタ・2コンデンサ(2T2C:two-tr
ansistor-two-capacitor)構成を有する相補型メモリセルを形成する。第1メモリセルの
読出し動作中に、センス増幅器がセンス動作用にイネーブル状態にされる前に、第2ワー
ド線上の第2ワード線信号をデアサートすることができる。
【0022】
一実施形態では、センス増幅器のセンス動作が、第1メモリセルから出力されるメモリ
信号の振幅を、第2メモリセルから出力される相補的な信号と比較することができる。
【0023】
一実施形態では、第1メモリセルの読出し動作中に、方形波パルス信号を第1プレート
線上にアサート(活性(アクティブ、有効)状態に)して第1強誘電体コンデンサを調べ
、第1プレート線上の方形波パルス信号がデアサートされた後に、第1ワード線上のワー
ド線信号をデアサートすることができる。
【0024】
強誘電体メモリセルを動作させる方法の一実施形態によれば、この方法は、第1プレー
ト線を強誘電体メモリアレイに結合するステップであって、第1プレート線は第1列に関
連し、選択したメモリセルの読出し動作中に第1プレート線を方形波パルス信号に結合す
ることができるステップと、第1ワード線を強誘電体メモリアレイに結合するステップで
あって、第1ワード線はメモリセルの第1行に関連し、第1ワード線はワード線信号に結
合することができるステップと、第1ビット線を強誘電体メモリアレイに結合するステッ
プであって、第1ビット線は、第1列に関連し、ワード線信号がアサートされると選択し
たメモリセルをセンス増幅器に電気接続することができるステップと、方形波パルス信号
をデアサートするステップと、ワード線信号をデアサートするステップと、ワード線信号
がデアサートされた後に、イネーブル信号をセンス増幅器に結合してセンス動作を開始す
るステップとを含むことができる。
【0025】
一実施形態では、方形波信号がデアサートされた後に、ワード線信号をアサートするこ
とができる。
【0026】
一実施形態では、上記強誘電体メモリセルアレイを、1トランジスタ・1コンデンサ(
1T1C)強誘電体メモリセルを行及び列の形に配列することによって形成することがで
きる。
【0027】
一実施形態では、同じ行内で隣接する2つの1T1C強誘電体メモリセルが、1つの2
トランジスタ・2コンデンサ(2T2C)相補型メモリセルを形成することができる。
【0028】
一実施形態では、読出し動作中に、選択したメモリセルが、方形波パルス信号に応答し
てメモリ信号を出力することができ、センス増幅器が、メモリ信号の振幅を基準信号と比
較して、選択したメモリセルのバイナリ状態を判定することができる。
【0029】
センシングデバイスの最適な平衡性及び対称性の維持を可能にする、強誘電体コンデン
サ系メモリデバイス、及びこうしたメモリを動作させる方法の実施形態を、添付した図面
を参照しながら以下に説明する。説明する図面は概略図に過ぎず、非限定的なものである
。図面中では、一部の要素のサイズを誇張していることがあり、図示目的で現寸に比例し
て描いていないことがある。寸法及び相対的な寸法は、主題の実際の具体化に相当しない
ことがある。明瞭にする目的で、入力デバイス及び動作方法における多数の細部は、全般
に、特に、広く知られ本発明の装置及び方法にとって不可欠でない細部は、以下の説明か
ら省略している。
【0030】
図1Aは、主題の一実施形態による、1トランジスタ・1コンデンサ(1T1C)強誘
電体ランダムアクセスメモリ(F-RAM)を示す概略図である。一実施形態では、この
1T1C F-RAMセンシング回路が、強誘電体コンデンサ94のような不揮発性メモ
リ素子、及びnチャネルまたはpチャネルのパス電界効果トランジスタ(パストランジス
タ)96を含んで、単一のメモリセルまたはF-RAMセル90を形成することができる
。この1T1C F-RAMセンシング回路は、ビット線(BL:bit-line)と、ビット
線バー(BLB:bit-line-bar)と、ビット線コンデンサ98及びBLBコンデンサ’9
8と、センス増幅器(SA:sense amplifier)とをさらに含むことができ、これらのコ
ンデンサ98、’98は、金属酸化物半導体(MOS:metal oxide semiconductor)コ
ンデンサ、または単純な寄生容量とすることができる。F-RAM強誘電体コンデンサ9
4は、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT:(lead) piezoelectric zirconate titanate)の
ような強誘電体層の構造、あるいは現在技術において既知である他の同様な具体例を含む
ことができ、この構造は2つの導電性極板間に配置されている。一実施形態では、F-R
AM強誘電体コンデンサ94の一方の極板をプレート線(PL:plate line)に結合する
ことができ、他方の極板はパストランジスタ96のソース-ドレイン経路を通してBLに
結合することができる。パストランジスタ96のゲートは、ワード線(WL:word-line
)に結合することができ、ワード線信号によって(オン状態またはオフ状態に)制御され
るように構成することができる。F-RAM強誘電体コンデンサ94のような強誘電体コ
ンデンサは、印加される電界が0である際にも、非ゼロの自発分極を示すことができる。
この際立った特徴は、適切な強度の電界を逆向きに印加することによって自発分極を逆転
または反転させることができることを示す。従って、この分極は、現在印加されている電
界だけでなく、強誘電体コンデンサの現在の極性にも依存する。
【0031】
一実施形態では、F-RAMセル90の読出し及び書込み動作を、プレート線信号、ビ
ット線信号、及び/またはワード線信号を操作することによって実行する。結果的に、F
-RAM強誘電体コンデンサ94のデータ値「0」または「1」を表す極性の状態を、記
憶するデータ値に応じて反転、維持、及び出力することができる。特定の実施形態では、
複数の1T1C F-RAMセル90をF-RAMアレイ(図示せず)の形に配列するこ
とができ、同じ行または列内の各1T1C F-RAMセル90は、共通のプレート線、
ビット線、及び/またはワード線を共用することができる。一実施形態では、読出し動作
中にF-RAM強誘電体コンデンサ94内に発生する電荷を、パストランジスタ96及び
BLを通してセンス増幅器(SA)に出力して、記憶しているデータが「0」を表すか「
1」を表すかを判定する。しかし、F-RAMセルの一部の実施形態では、pチャネルF
ETのような他の種類のトランジスタ、及び異なる種類のトランジスタ、コンデンサ、抵
抗器の組合せを利用することができることは明らかである。
【0032】
非切り換え状態(U状態またはU状態信号)は、電圧または電界がF-RAM強誘電体
コンデンサ94上に印加された後に、関連する分極の切り換えが存在しない際に、F-R
AM強誘電体コンデンサ94上に発生する電荷である。切り換え状態(P状態またはP状
態信号)は、分極の切り換えが存在する際に発生する電荷である。1T1C構成では、U
状態がデータ「0」を表すことができ、P状態がデータ「1」を表すことができ、一部の
実施形態ではその逆である。後続する節では、U、P状態信号の大きさを表現して、電圧
に関して他の信号と比較することができる。
【0033】
図1Bのフローチャートを参照すれば、F-RAMセル90のようなメモリセルの読出
し動作120を、ステップ150で特定の1つまたは複数のセルを読出し用に選択するこ
とから開始する。一実施形態では、選択したメモリセル90に関連するBLをVSSにプリ
チャージする。次に、ステップ152では、選択したメモリセル90に関連するWLをア
クティブ状態に(活性化)して、パストランジスタ96をオン状態にする。ステップ15
4で、BLをその後に浮動(フロート)状態にする。
【0034】
強誘電体コンデンサ94内の極板の一方に結合されたプレート線に「上-下(上下動す
る)」パルスを与える。一実施形態では、「上-下」パルスまたは方形波パルス信号が、
PL信号をVSSからVDD(動作電圧)にしてVSSに戻すことを含む。このPLパルスは、
強誘電体コンデンサ94の分極状態を反転させるか維持するかのいずれかによって、F-
RAMセル90を調べる。それに応答して、強誘電体コンデンサ94はP状態信号または
U状態信号を出力することができる。上記1T1C F-RAMのアーキテクチャは、1
つの強誘電体コンデンサのみを含むことができ、1T1C F-RAMセル内の同じ強誘
電体コンデンサ94のP状態及びU状態を利用して、記憶しているデータを表すことがで
きる。従って、1T1C F-RAMセルはシングルエンドと考えることができる。強誘
電体コンデンサ94からのP状態信号またはU状態信号はBLを通してセンス増幅器(S
A)に出力される。
【0035】
次に、ステップ158でSA_イネーブル信号をアクティブ状態にすることによって、
SAをイネーブル状態にする。図1Aに示すように、強誘電体コンデンサ94のメモリ信
号(P状態またはU状態)をSAの入力端子に結合し、基準信号(Vref)を、ビット線
バー(BLB)を通してSAの他の入力端子に結合する。基準信号または電圧は、強誘電
体コンデンサのP状態とU状態とを区別するための基準として、F-RAMデバイス内で
内部的に発生する電圧であり、あるいは外部的に発生する電圧である。1T1C F-R
AMは同じ強誘電体コンデンサのP状態及びU状態を利用するので、2つの信号を区別す
るために基準電圧が必要になり得る。一実施形態では、図3に示すように、基準電圧はU
状態信号とP状態信号との間の範囲内で発生する。Mgn0はデータ「0」用の1T1C
信号マージンとして定義され、基準電圧とU状態信号との電圧差とすることができる。M
gn1はデータ「1」用の1T1C信号マージンとして定義され、P状態信号と基準電圧
との電圧差とすることができる。一部の実施形態では、P状態とU状態とを反転させて、
それぞれ「0」及び「1」を表すことができる、という理解である。1T1C基準電圧は
、強誘電体の総切り換え(スイッチング)電荷(強誘電体内で切り換わる総電荷)を、2
つの成分または部分、即ちデータ「0」用の信号マージンとデータ「1」用の信号マージ
ンとに分割する。
【0036】
ステップ160では、メモリ信号をVrefと比較した後に、SAは結果を出力する。一
実施形態では、メモリ信号がVrefよりも大きい場合は、P状態(「0」または「1」)
であるものと考える。メモリ信号がVrefよりも大きい場合、U状態(「1」または「0
」)であるものと考える。
【0037】
図2は、主題の一実施形態による、2トランジスタ・2コンデンサ(2T2C)強誘電
体ランダムアクセスメモリ(F-RAM)のセンシング回路200を示す概略図である。
一実施形態では、F-RAMセル90及び’90は相補型メモリセルとして構成されてい
る。F-RAMセル90が1つの特定の分極状態(例えば「0」)にプログラムされると
、F-RAMセル’90は逆の分極状態(例えば「1」)にプログラムされる。図2に示
すように、パストランジスタ96及び’96は同じWLに結合することができる。その代
わりに、パストランジスタ96と’96とを2つの異なるWLに結合して、2つの異なる
WL信号によって制御する。同様に、強誘電体コンデンサ94及び’94は、設計の要求
に応じて、同じPLに結合することも2つの異なるPLに結合することもできる。一実施
形態では、パストランジスタ96がBLBに結合され、読出し動作用にVrefを必要とし
ないことができる。
【0038】
2T2C F-RAMのセンシング回路200の読出し動作は、図1Bに示す1T1C
と同様である。読出し動作中には、図1Bのステップ156におけるように、F-RAM
セル90及び’90を、PL(1つのPLまたは2つの別個のPLのいずれか)上にアサ
ートされる「上-下」パルスによって、同時に、あるいは別個に調べる。F-RAMセル
90から出力される信号は「真」の信号またはビットと考えることができ、F-RAMセ
ル’90から出力される信号は相補的な信号またはビットと考えることができる。上記に
説明したように、「真」の信号及び相補的な信号は設計によって逆になる。
【0039】
2T2Cの設計に比べると、1T1Cの設計は、基準電圧をP状態信号とU状態信号と
の間のちょうど中間の電圧に設定した場合に、上記信号マージンの半分である最大値を含
むことができるに過ぎない。従って、1T1Cの設計のより小さいセルサイズは、利用可
能な信号マージンを犠牲にし得る。
【0040】
これとは対照的に、2T2C F-RAMのアーキテクチャは、2つの強誘電体コンデ
ンサを含み、同じ2T2C F-RAM内の一方の強誘電体コンデンサのP状態及び他方
の強誘電体コンデンサのU状態を利用して、記憶しているデータを表すことができる。一
部の実施形態では、2T2C F-RAMセルが、強誘電体コンデンサの全切り換え電荷
(即ち、P状態-U状態)から得られる信号マージンを生じさせて、2T2C F-RA
Mセルを差動にすることができる。しかし、1T1C F-RAMセルまたはアレイは、
2T2Cの設計に比べると、より小さいセルサイズという利点を有することができる。
【0041】
シングルエンドの読出し(例えば1T1C)であっても差動の読出し(例えば2T2C
)であっても、高信頼性の読出しを保証するためには、センス増幅器ができる限り平衡で
対称であることが極めて重要である。センス増幅器内のあらゆる非対称性が、センシング
・マージンを直接損なう入力オフセット電圧を生じさせ得る。一実施形態では、センス増
幅器の対称性及び平衡性を、適切なレイアウト技術により実現することができる。例えば
、レイアウト技術によりビット線(例えば、図1A及び2中のBL及びBLB)どうしを
非常に慎重に整合させて、センス増幅器が平衡であり、できる限り小さいシステム的な入
力オフセットであることを保証することができる。特定の実施形態では、小型のトリミン
グ・コンデンサをセンス増幅器の1つの入力端子に追加して、平衡性及び対称性を増大し
ようとすることができる。最善の努力にもかかわらず、強誘電体コンデンサの製造プロセ
スは完全に制御することができないことがある。その結果、強誘電体コンデンサの実効面
積、厚さ、及び他のパラメータは大幅に変化し得る。一実施形態では、強誘電体コンデン
サの線形の静電容量のような可変の電気インピーダンスも、センス増幅器に電気接続され
るとセンス増幅器の平衡性及び対称性に悪影響を与え得る。
【0042】
F-RAMメモリセルの読出し動作は破壊的であり、読出し動作を完了した後にデータ
をリフレッシュしなければならないことを意味する。図1Bを参照すれば、ステップ15
6で、記憶しているデータが、上記の調べるためのパルス(例えば、上-下パルス)によ
って破壊される。従って、強誘電体コンデンサ94及び/または’94は、PLに上-下
パルスを与えた後に、有用な情報を回路動作または読出し動作に追加しない。図1A及び
1Bを参照すれば、PLにパルスを供給する前に、WLをハイにもっていく(ステップ1
52)。強誘電体コンデンサ94の調べ及びメモリ出力を完了した後に、WLがハイのま
までありパストランジスタ96をオン状態にする場合、強誘電体コンデンサ94はパスト
ランジスタ96を通してセンス増幅器の入力端子に電気接続されたままである。センス増
幅器がイネーブル状態である(ステップ158)間にWLがハイに保たれる場合、強誘電
体コンデンサはセンシング動作中に同じセンス増幅器に電気接続されたままである。前に
説明したように、センシング中の強誘電体コンデンサ94とSAとの電気接続は有用な情
報を追加しない、というのは、記憶している値はPLパルスの期間中(ステップ156)
に既に破壊されているからである。しかし、この接続は、大幅な量の非対称性をセンス増
幅器に与えて、センス増幅器の入力オフセットを増加させてセンシングのマージンを減少
させ得る。
【0043】
図4はF-RAMデバイス400の一部分を示す概略図である。一実施形態では、読出
し動作中にWL信号を設定してSAの平衡性及び対称性を改善することができる方法を本
明細書中で説明するために、F-RAMデバイス400を用いる。開示する方法は、現在
技術において既知の他の同様なメモリデバイスに適用可能にすることができる、という理
解である。
【0044】
図4を参照すれば、複数の1T1Cメモリセル402を行及び列の形に配列して、F-
RAMメモリアレイを形成することができる。1T1Cメモリセル402は、図1Aに示
すものと同様な構成及び構造を有することができる。図4に示すように、複数の1T1C
メモリセル402がN+1行(行0~行N)及びN+1列(列0~列N)の形に配列され
ている。一実施形態では、同じ列内の1T1Cメモリセルが、1本のプレート線及びビッ
ト線に電気結合されて、これらのプレート線及びビット線を共用する。同じ行上の1つお
きの列、例えば行0、列0、2、...N-1の1T1Cメモリセル402は、同じワード
線(WL)に結合されて同じWL信号によって制御される。隣接する2つのBL、例えば
BL<0>及びBL<1>はVrefトランジスタ406に結合され、Vrefトランジスタ4
06はVref_イネーブル信号によって制御される。一実施形態では、Vrefトランジスタ
が、基準信号(Vref)をBLに結合するか否かを制御する。すべてのBLの他方の端は
プリチャージ・トランジスタ408に結合され、プリチャージ・トランジスタ408はB
Lのプリチャージを制御する(ステップ150、154)。BLはさらに列トランジスタ
410に結合され、列トランジスタ410はBLをセンス増幅器412に接続する接続を
制御する。一実施形態では、隣接するBL、例えばBL<0:1>が単一のSA412の
2つの入力端子のそれぞれに結合されている。全部のSA412がSA_イネーブル信号
によって制御される。
【0045】
一実施形態では、F-RAMデバイス400を、シングルエンドのセンシング/読出し
用の1T1Cメモリアレイとして、あるいは差動センシング/読出し用の2T2Cメモリ
アレイとして構成することができる。2T2C構成の実施形態では、同じ行内で隣接する
2つの1T1Cメモリセルを対にして2T2Cメモリセル404を形成することができる
。前に説明したように、データの書込み中に、相補的な対の2つの1T1Cメモリセルを
互いに逆の分極状態にプログラムすることができ、1T1Cメモリセルの一方は「真」の
信号/ビットを表すのに対し、他方は相補的な信号/ビットを表す。
【0046】
図5A~5Fは、F-RAMデバイス400のようなF-RAMアレイの読出し動作/
センシング中の種々のノードの信号レベルを示す代表的なタイミング図である。一実施形
態では、「プリチャージ」が、プリチャージ・トランジスタ408のゲートに結合される
信号である。VREF_イネーブルはVrefトランジスタに結合される信号である。一実
施形態では、VrefトランジスタがVrefをBLにアサートすることを制御する。例えば、
VREF_イネーブル<0>はBL<1>、BL<3>、等のような奇数番目のBLに接
続されたVrefトランジスタ406を制御するのに対し、VREF_イネーブル<1>は
BL<0>、BL<2>、等のような偶数番目のBLに接続されたVrefトランジスタ4
06を制御する。WL<奇数番>は奇数番目の列内のパストランジスタを制御し、WL<
偶数番>は同じ行の偶数番目の列内のパストランジスタを制御する。列_イネーブルは列
トランジスタ410のゲートに結合される信号であり、列トランジスタ410はセンス増
幅器412と当該センス増幅器の各BLとの電気接続性を制御する。
【0047】
図1Aに示すように、読出し動作はF-RAMメモリセルをセンシング用に選択するこ
とから開始される(ステップ150)。図5Aを参照すれば、F-RAMデバイス400
が1T1C F-RAMアレイとして機能するように構成され、行0かつ列0内の1T1
Cメモリセル402を読出し動作用に選択する。タイミングt1に、プリチャージ信号を
t3までアサートして、全列のプリチャージ・トランジスタをイネーブル状態にして、全
BLを例えばVSSにプリチャージする。t2に、WL<0>信号をアサートし(ステップ
152)、あるいはハイにもっていき、これにより列0、行0の強誘電体コンデンサをB
L<0>に電気接続する。一実施形態では、t10にセンシングを完了するまでWL<0
>信号をアサートする。センシング中にはWL<N:1>信号を全部デアサートし、ある
いはローにもっていき、これにより他の行及び列内の非選択の1T1Cメモリセル402
を当該メモリセルのそれぞれのBLに電気接続しない。センシング全体中には、t3に、
列イネーブル信号をt11までアサートして、センス増幅器412と当該センス増幅器の
それぞれのBLとの電気接続が維持されることを保証する。一実施形態では、t4~t7
間にPL<0>信号をアサートして、選択した1T1Cメモリセル402を調べる(ステ
ップ156)。図5Aに示すように、PL<0>信号は前述した「上-下」または方形波
パルスを表すことができ、こうしたパルスでは、PL<0>信号が(t4に)VSSからV
DDに切り換わり、次に(t7に)VDDからVSSに切り換わることができる。t4~t7中
には、選択した1T1Cメモリセル402内の強誘電体コンデンサが、その極板の一方へ
のPL<0>信号のアサートによりその分極状態を(P状態に)切り換えること、あるい
は(U状態に)維持することができる。これに応答して、選択した1T1Cメモリセル4
02は対応するメモリ信号を出力することができ、このメモリ信号は図5AのBL<0>
内で反射される。シングルエンド・センシングであるので、BL<0>上に出力されるメ
モリ信号を、BL<1>を通した基準信号(Vref)と比較し、この基準信号はVREF
_イネーブル信号によって制御される。前述したように、Vrefは、1T1Cメモリセル
402のP状態とU状態との間の値に事前設定することができ、あるいは他のプログラマ
ブル(プログラム可能)な値に事前設定することができる。一実施形態では、t5にVR
EF_イネーブル<0>信号をアサートし、これによりVrefをBL<1>に印加する。
WL<N:1>の全部がディスエーブル(無効)状態にされているので、列1上の1T1
Cメモリセル402は全部がBL<1>から電気絶縁されている。t8に、SA_イネー
ブル信号をアサートして、全部のセンス増幅器412をイネーブル状態にする(ステップ
158)。BL<0>及びBL<1>は、センス増幅器412内のそれぞれの入力端子に
結合される。次に、センス増幅器412は、BL<0>上の信号(メモリ信号)(例えば
、その振幅)をBL<1>上の信号(Vref)と比較して、それに応じた結果を出力する
(ステップ160)。一例として、BL<0>上のメモリ信号がVrefよりも大きく、こ
のことはP状態(バイナリ状態「0」または「1」)を表す。BL<0>上のメモリ信号
はVrefよりも小さくなって、U状態(「1」または「0」)を表すことができることも
わかる。その後に、読出し動作を完了し、t10にWL<0>信号をデアサートし(ロー
にもっていき)、t11に列_イネーブル信号をデアサートして、全部の1T1Cメモリ
セルを再度全部のBLから電気絶縁する。
【0048】
図5Bは、2T2C差動センシング構成のF-RAMデバイス400の読出し動作を示
す代表的なタイミング図である。一実施形態では、行0内で、列0内の1T1Cメモリセ
ル402と列1内の1T1Cメモリセル402とを対にして2T2Cメモリセル404を
形成し、このメモリセルを選択して読み出す。行0、列0内の1T1Cメモリセル402
は「真」のセルであるように設定され、行0、列1内のメモリセル402は相補的なセル
であるように設定される。2T2Cセンシングの動作は、VREF_イネーブル<1:0
>が共にディスエーブル状態であることを除いて、図5Aに示す実施形態と同様である。
従って、センシング動作中には、VrefはどのBLにも印加されない。その代わりに、t
2にWL<1>信号をWL<0>信号と共にアサートし、t4にPL<1>信号をPL<
0>信号と共にアサートする。その結果、「真」のメモリセル及び相補的なメモリセルが
共に、「上-下」パルスによって調べられて、その内容をBL<0>及びBL<1>のそ
れぞれに出力する。一実施形態では、t8にSA_イネーブルをアサートしてセンス増幅
器412をイネーブル状態にすると、BL<1:0>信号をその2つの入力として有する
センス増幅器412は、BL<0>を通した「真」の信号を、BL<1>を通した相補的
な信号と比較して、2T2Cメモリセル404のバイナリ状態を判定することができる。
【0049】
図5A及び5Bの両方に示すように、選択したメモリセルのWL(図5A中のWL<0
>及び図5B中のWL<1:0>)はセンシング中(t8~t9)にアクティブ状態にさ
れたままである。前に説明したように、一旦、選択したメモリセルが(t7に)「上-下
」パルスによって調べられると、選択したメモリセルとセンス増幅器との電気接続を維持
する必要性は存在しない。実際に、この接続は、センス増幅器にとっての大きな量の非対
称性に寄与し得るし、(1T1C及び2T2C共に)センシング・マージンを低減し得る
ことが不利である。
【0050】
図5C及び5Dは、F-RAMデバイス400用の代案のセンシング方式を示す。図5
Cを参照すれば、1T1Cのセンシング動作が図示されている。図5Aに開示する実施形
態と同様に、t2にWL<0>信号をアサート(WL<0>をアクティブ状態に)して、
パストランジスタをオン状態にして、選択した1T1Cメモリセル402とBL<0>と
の電気接続を可能にする。t4~t7にPL<0>信号をアサートして、選択したメモリ
セルを調べる。この方式の主な差異は、t8にPL<0>信号をデアサートした少し後に
、WL<0>信号をデアサートし、あるいはローにもっていく(WL<0>を非アクティ
ブ化する)点にある。一実施形態では、t7とt8との間の少量の時間は、t8で接続が
ディスエーブル状態にされる前に、選択したメモリセル402がその内容を完全に出力す
ることを可能にするためのバッファ時間の役目をすることができる。選択したメモリセル
内の強誘電体コンデンサがBL<0>及びセンス増幅器412から電気絶縁された後に、
SA_イネーブル信号をアサートしてセンス増幅器412をイネーブル状態にして、t9
にセンシングを開始することができる。選択したメモリセルの(パストランジスタがオフ
状態にされているので)強誘電体コンデンサからの影響なしに、センス増幅器412は、
そのセンシング動作中に最適な平衡性及び対称性を実現することができる。
【0051】
図5Dに、2T2C構成における代案の方式を示す。図5Cに開示する実施形態と同様
に、t9にセンス増幅器をイネーブル状態にする前に、t8にWL<0>信号及びWL<
1>信号を共にデアサートする。センシング中(t9~t10)の、選択した2T2Cメ
モリセル内の両方の強誘電体コンデンサとそれぞれのBLとの間の電気絶縁は、差動セン
シング中のセンス増幅器412の平衡性及び対称性を改善することもできる。
【0052】
図5E及び5Fは、F-RAMデバイス400用の他の代案のセンシング方式を示す。
図5C及び5Dを参照すれば、センス増幅器をイネーブル状態にする前にWL信号をデア
サートすることによって、強誘電体コンデンサをセンス増幅器412から電気絶縁する。
WL信号は、各1T1Cメモリセル402に局在するパストランジスタを制御する。図5
Cと同様に、図5Eに示す1T1Cのセンシング方式は、センシング期間全体中に、選択
したメモリセルの強誘電体コンデンサをセンス増幅器412から電気的に切り離すことも
できる。図5Eを参照すれば、センシング中(t9~t10)にはWL<0>信号をアサ
ートしたままであるが、PL<0>上の「上-下」パルスが完了した少し後のt8に、列
_イネーブル信号をデアサートするかローにもっていく。t8に列_イネーブル信号をデ
アサートすることは、BL<0>及び強誘電体コンデンサをセンス増幅器412から電気
絶縁する。t7とt8との間のバッファ時間は、t8にセンス増幅器412とBL<0>
との電気接続がディスエーブル状態にされる前に、メモリ信号をセンス増幅器412の入
力端子へ出力することを可能にする。
【0053】
図5Fに、2T2C構成における同様のセンシング方式を示す。一実施形態では、WL
<1:0>信号の両方をt11までアサートし続ける。t8に列_イネーブル信号がデア
サートされるとセンス増幅器が両方のBL<1:0>から電気絶縁されるので、センス増
幅器の対称性及び平衡性はさらに改善される。
【0054】
センシング方式の他の代案は、図5C~5Fに開示した実施形態を組み合わせることが
できる。一実施形態では、PL信号(「上-下」パルス)をデアサートした直後に、かつ
センス増幅器をイネーブル状態にする前に、WL信号(例えばWL<1:0>信号)及び
列_イネーブル信号を共にデアサートする。この代案の方式は、センス増幅器と強誘電体
コンデンサとの電気絶縁を、個別のメモリセルレベルでローカルに、及びBLレベルで全
体的に、の両方で保証することができる。
【0055】
一実施形態では、開示するセンシング方式を、センス増幅器に直接の影響を与える不所
望な変動がメモリセル内に存在し、かつ当該メモリセルからデータを抽出することができ
るあらゆるメモリセルに適用することができ、これにより、メモリセルがセンス増幅器の
入力端子から電気絶縁された後に、センス増幅器がデータを決定することができる。例え
ば、開示するセンシング方式はM-RAM(magnetic RAM:磁気ランダムアクセスメモリ
)デバイスに適用可能にすることができる。
【0056】
図6は、メモリ部分601を含む半導体メモリの代表的なブロック図である。メモリ部
分601内には、複数の行及び複数の列の形に配列された不揮発性(NV)メモリセル6
06のメモリアレイが存在し、各行は共通のワード線(WL)を共用し、各列は共通のビ
ット線及び共通のプレート線を共用する。一実施形態では、NVメモリセル606を、1
T1C F-RAMセル100、あるいは2T2C F-RAMメモリセル200とするこ
とができる。一実施形態では、基準発生アレイ608をメモリ部分601内に配置するこ
ともでき、基準発生アレイ608は、MOS基準発生アレイ、場合によっては強誘電体基
準発生アレイを含む。図6を参照すれば、半導体メモリセル600が、マイクロコントロ
ーラ、マイクロプロセッサ、または状態マシンのような処理要素610をさらに含む。一
実施形態では、処理要素610が、上述した読出し、消去、及びプログラム動作を実行す
るためのWL信号、RWL信号のようなコマンドまたは制御信号を、NVメモリセル60
6及び基準発生アレイ608の各々、及びメモリアレイ602からの読出し用およびメモ
リアレイ602への書込み用の他の周辺回路に対して発行することができる。これらの周
辺回路は、メモリアドレスを変換してメモリアレイ602のNVメモリセル606のワー
ド線に与える行デコーダ612を含む。データワードを半導体メモリ600から読み出す
際に、選択したワード線(WL)に結合されたNVメモリセル606をビット線上に読み
出して、これらの線の状態をセンス増幅器/ドライバ(駆動回路)614によって検出す
る。列デコーダ616は、ビット線からのデータをセンス増幅器/ドライバ614上へ出
力する。一実施形態では、処理要素610が、センス増幅器イネーブル信号を用いてセン
ス増幅器を特定の列用にイネーブル状態/ディスエーブル状態にすることができる。処理
要素610は、行及び/または列デコーダ612及び616により、アドレスを変換して
メモリアレイ602に与えて、特定のWLに対するワード線信号をアサートまたはデアサ
ートすることもできる。一実施形態では、半導体メモリ600が図5C~5Fに開示する
センシング方式を採用して、読出し動作中に、センシング増幅器をセンシング用にイネー
ブル状態にする前に、選択したメモリセルに関連するWLをディスエーブル状態にする。
制御は、ファームウェア・アプリケーション、回路設計(例えばタイミング回路)、また
はその組合せにより実現することができる。
【0057】
本発明は特定の好適な実施形態を参照しながら説明してきたが、本発明のより広い精神
及び範囲から逸脱することなしに、種々の変形及び変更をこれらの実施形態に加えること
ができることは明らかである。従って、明細書及び図面は限定的意味でなく例示的意味に
考えるべきである。
【0058】
本発明の要約は37C.F.R.§1.72(b)(米国特許施行規則第1.72条第(b)項)に準拠するよ
うに提供し、37C.F.R.§1.72(b)は、読者が技術的開示の1つ以上の実施形態の性質を迅
速に突き止めることを可能にすることを要求する。要約は、特許請求の範囲または意味を
解釈または限定するために用いられないという了解の下で提出する。それに加えて、以上
の詳細な説明では、本発明を簡素化する目的で、種々の特徴が一緒にグループ化されて単
一の実施形態の形にされることがわかる。こうした開示の方法は、特許請求する実施形態
が、各請求項中に明示的に記載する以上の特徴を要求する意図を反映するものとして解釈
するべきでない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、本発明の主題は、開
示する単一の実施形態の全部の特徴以下のものである。従って、以下の特許請求の範囲は
詳細な説明中に含まれ、各請求項は別個の実施形態として自立する。
【0059】
説明中の一実施形態またはある実施形態の参照は、当該実施形態に関連して説明する特
定の特徴、構造、または特性が、回路または方法の少なくとも1つの実施形態に含まれる
ことを意味する。明細書中の種々の箇所における「一実施形態」の出現は、必ずしも全部
が同じ実施形態を参照しない。
【0060】
以上の説明では、主題を、その特定の好適な実施形態を参照しながら説明してきた。し
かし、添付する特許請求の範囲中に記載する主題の精神及び範囲から逸脱することなしに
、種々の変形及び変更を主題に加えることができることは明らかである。従って、明細書
及び図面は限定的意味でなく例示的意味に考えるべきである。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-11-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1パストランジスタに結合された第1強誘電体コンデンサを含む第1メモリセルと、
前記第1強誘電体コンデンサの2枚の極板の一方に結合された第1プレート線と、
前記第1パストランジスタをセンス増幅器に結合する第1ビット線と、
前記第1パストランジスタのゲートに結合された第1ワード線とを具えたメモリデバイスであって、
前記第1メモリセルの読み出し動作中に、前記第1メモリセルを調べるために第1パルス信号が前記第1プレート線に結合される前に、前記第1ビット線が浮動状態にされ、前記センス増幅器がセンス動作用にイネーブル状態にされていに、前記第1ワード線上の第1ワード線信号がアサートされるメモリデバイス。
【請求項2】
前記第1メモリセルが1トランジスタ・1コンデンサ(1T1C)構成を有し、前記センス増幅器の前記センス動作が、前記第1メモリセルから出力されるメモリ信号の振幅を基準信号と比較する、請求項に記載のメモリデバイス。
【請求項3】
第2パストランジスタに結合された第2強誘電体コンデンサを含む第2メモリセルと、
前記第2強誘電体コンデンサの2枚の極板の一方に結合された第2プレート線と、
前記第2パストランジスタを前記センス増幅器に結合する第2ビット線と、
前記第2パストランジスタのゲートに結合された第2ワード線とをさらに具え、
前記第1メモリセル及び前記第2メモリセルが、2トランジスタ・2コンデンサ(2T2C)構成を有する相補型メモリセルを形成し、
前記第1メモリセルの読出し動作中に、前記センス増幅器が前記センス動作用にイネーブル状態にされる前に、前記第2ワード線上の第2ワード線信号がデアサートされる、請求項に記載のメモリデバイス。
【請求項4】
前記第1メモリセルの読出し動作中に、方形波パルス信号を前記第1プレート線上にアサートして前記第1強誘電体コンデンサを調べ、前記第1プレート線上の前記方形波パルス信号がデアサートされた後に、前記第1ワード線上の前記第1ワード線信号がデアサートされる、請求項に記載のメモリデバイス。
【請求項5】
前記センス増幅器の前記センス動作が、前記第1メモリセルから出力されるメモリ信号の振幅を、前記第2メモリセルから出力される相補的な信号と比較する、請求項に記載のメモリデバイス。
【請求項6】
強誘電体メモリアレイを動作させる方法であって、
第1ワード線を前記強誘電体メモリアレイに結合するステップであって、前記第1ワード線が前記強誘電体メモリアレイのメモリセルの第1行に関連し、前記第1ワード線にワード線信号が結合されるステップと、
第1ビット線を前記強誘電体メモリアレイに結合するステップであって、前記第1ビット線が、前記強誘電体メモリアレイの前記メモリセルの第1列に関連し、前記ワード線信号がアサートされると前記強誘電体メモリアレイ内の選択した前記メモリセルをセンス増幅器に電気接続し、前記選択したメモリセルの読出し動作中に前記第1ビット線が浮動状態にされるステップと、
第1プレート線を前記強誘電体メモリアレイに結合するステップであって、前記第1プレート線が前記強誘電体メモリアレイのメモリセルの第1列に関連し、前記選択したメモリセルの読出し動作中に前記第1プレート線が方形波パルス信号に結合されるステップと、
前記方形波パルス信号をデアサートするステップと
前記ワード線信号がアサートされている間に、イネーブル信号を前記センス増幅器に結合してセンス動作を開始するステップと
を含む方法。
【請求項7】
前記方形波パルス信号がデアサートされた後に、前記ワード線信号をデアサートする、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記強誘電体メモリアレイが、1トランジスタ・1コンデンサ(1T1C)強誘電体メモリセルを行及び列の形に配列することによって形成される、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記読出し動作中に、前記選択したメモリセルが、前記方形波パルス信号に応答してメモリ信号を出力し、前記センス増幅器が、前記メモリ信号の振幅を基準信号と比較して、前記選択したメモリセルのバイナリ状態を判定する、請求項に記載の方法。
【請求項10】
同じ前記行内で隣接する2つの前記1T1C強誘電体メモリセルが、1つの2トランジスタ・2コンデンサ(2T2C)相補型メモリセルを形成する、請求項に記載の方法。
【外国語明細書】