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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023015286
(43)【公開日】2023-01-31
(54)【発明の名称】ラケットの振動減衰装置
(51)【国際特許分類】
   A63B 60/54 20150101AFI20230124BHJP
   A63B 49/022 20150101ALI20230124BHJP
   A63B 102/02 20150101ALN20230124BHJP
   A63B 102/04 20150101ALN20230124BHJP
   A63B 102/06 20150101ALN20230124BHJP
【FI】
A63B60/54
A63B49/022
A63B102:02
A63B102:04
A63B102:06
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022181746
(22)【出願日】2022-11-14
【基礎とした実用新案登録】
【原出願日】2022-01-27
(31)【優先権主張番号】110123215
(32)【優先日】2021-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】521168586
【氏名又は名称】陳威融
【氏名又は名称原語表記】Chen, Wei-Jung
【住所又は居所原語表記】5F.-5, No. 66, Wan’an St., Wenshan Dist., Taipei City 116, Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】陳威融
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ラケットの振動減衰装置を提供する。
【解決手段】下ハードシート11はラケット2のフレーム21の周りにガット穴211に設置されている二つのシングル釘22間にガット23が相互に張られ、その上端にはラケットのフレームの周りの方向に対応する凸型ブロック111が設置されており、下ハードシートの中央には凹型スロット112が設置されている。上ソフトブロック12は下ハードシート上端に設置されており、上ソフトブロック内部には凹型はめ込み溝121が設置されており、またそれに一致する下ハードシートの凸型ブロックに対応し、ガットは上端の上ソフトブロックに押し下げられるようにその中央に跨設され、また凹型スロットに対応する。ラケットのフレームの二つのシングル釘間に振動減衰装置1が設置されており、また異なる時点でガットの打球時に生じる反動力の衝撃波を干渉し、またそれを受けることにより、振動の減衰・緩衝を達成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラケットの振動減衰装置であって、
ラケットのフレームその周りに設置され、またガットがガット穴に設置される二つのシングル釘間に相互に張られ、その上端に前記ラケットのフレームの周りの方向に対応する一つまたは二つ以上の凸型ブロックが設置されており、下ハードシートは一つまたは二つ以上の凸型ブロックが隣接し、中央には一つの凹型スロットが設置されている下ハードシートと、
前記下ハードシートの上端に設置され、上ソフトブロック内部には一つまたは二つ以上の凹型はめ込み溝が設置されており、またそれに一致する前記下ハードシートの前記一つまたは二つ以上の凸型ブロックに対応し、ガットは上端に位置する前記上ソフトブロックに押し下げられるようにその中央に跨設され、また前記下ハードシートの凹型スロットに対応する少なくとも一つの上ソフトブロックと、
が含まれており、
前記ラケットのフレームの二つの前記シングル釘間に前記下ハードシートと前記上ソフトブロックを含む振動減衰装置が設置されることにより、異なる時点で前記ガットの打球時に生じる反動力の衝撃波を干渉し、またそれを受けることにより振動の減衰・緩衝を達成することを特徴とするラケットの振動減衰装置。
【請求項2】
前記下ハードシートは前記ラケットのフレームの周りに一体成形されることができ、またガット穴の二つの前記シングル釘間に位置することを特徴とする請求項1に記載のラケットの振動減衰装置。
【請求項3】
前記シングル釘は前記下ハードシート両側に設置されることができ、下方に向けて延出し、また前記ガットが通過する一つの穿孔を有することを特徴とする請求項1に記載のラケットの振動減衰装置。
【請求項4】
前記シングル釘内部には一つまたは二つ以上の凸型ブロックが設置されていることを特徴とする請求項3に記載のラケットの振動減衰装置。
【請求項5】
前記下ハードシートの前記一つまたは二つ以上の凸型ブロックは前記シングル釘の前記穿孔内部に設置されることができ、またそれに対応しそれに一致する前記上ソフトブロックの前記凹型はめ込み溝は実体平面を呈するように平らにされていることを特徴とする請求項3に記載のラケットの振動減衰装置。
【請求項6】
前記下ハードシートの前記凸型ブロック及び前記上ソフトブロックの前記凹型はめ込み溝の配列は対称的な配列または非対称的な配列を呈することを特徴とする請求項1に記載のラケットの振動減衰装置。
【請求項7】
前記下ハードシートの前記凸型ブロック及び前記上ソフトブロックの前記凹型はめ込み溝の対称的な配列を呈する両端は整然とするように切られ、または前記凸型ブロック及び前記上ソフトブロックの両端に凹むことを特徴とする請求項6に記載のラケットの振動減衰装置。
【請求項8】
前記下ハードシートの前記凸型ブロック及び前記上ソフトブロックの前記凹型はめ込み溝の非対称的な配列を呈する外端は整然とするように切られ、または前記凸型ブロック及び前記上ソフトブロックが隣接する一端に凹むことを特徴とする請求項6に記載のラケットの振動減衰装置。
【請求項9】
前記下ハードシートの前記凸型ブロック及び前記上ソフトブロックの前記凹型はめ込み溝形状は幾何形状であってもよく、前記幾形状は長方形、円弧形、歯形、台形であってもよいことを特徴とする請求項1に記載のラケットの振動減衰装置。
【請求項10】
前記上ソフトブロック上端にはその他のユニットの少なくとも一つの上ソフトブロックが設置されてもよく、また前記凹型はめ込み溝は実体平面を呈するように平らにされていることを特徴とする請求項1に記載のラケットの振動減衰装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は振動減衰装置に関するものであり、特にラケット面のガットとボールとの打球時の接触により生じる反動力の衝撃波を干渉し、またそれを受けることにより、ラケットを通じて手首と腕に伝わる振動を減少するラケットの振動減衰装置を指すものである。
【背景技術】
【0002】
縦ガット・横ガット(Y軸、X軸)がラケットのフレームに張られている。従来の各種のラケットによると、前記ラケットのフレームは主にその周りに概ね対称性を持つ縦横ガット穴が設置されており、前記ガット穴内にシングル釘が設置されており、前記ガットが前記シングル釘内に挿入され、ある一定のテンションのラケット面が張られ、ガットを有する前記ラケットのフレームにより構成されるラケットは、一種の激しいボール運動であり、たとえばテニスボール、バドミントン、スカッシュなど、ラケット面の適所にあたるのを捉えるために、ラケットを握る運動選手は迅速に移動するだけでなく、さらに連続性を有する必要があり、もっと重要なのはラケットのフレームのガットとボールとの打球時の接触瞬間に生じる反動力の衝撃波であり、それは手首及び腕にしびれ感を生じさせ、前記反動力はガットを締め付けるテンション(即ち緊張度)と正比例の関係であり、テンションが大きいほどその反動力が大きく、前記反動力はラケットに沿って手首または腕に伝わり、バックハンドによるテニス肘またはフォアハンドによるゴルフ肘などの症状のようなスポーツ障害が生じやすく、それは下記のことに由来する。つまり、従来のラケットはラケットのフレームのガット間にガットが張られ、震動を少しでも減少させない装置であるので、前記ボールを、前記ガットに構成されるラケット面で打球する時の接触により生じる反動力の衝撃波は、吸收緩衝されずに完全に手首及び腕に伝わり、ラケットを安定に握ることができず、また従来のラケットのフレームの周りの重量は使用者のニーズにより調整できないことにより、その実用性は大きく低下するが、それは当業者及び消費者が突破しようとするところである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
既存の技術不足を解決するため、本発明の主な目的は、ラケットの振動減衰装置を提供することであり、振動減衰装置に下ハードシート及び上ソフトブロックが設置され、下ハードシートにはまた凸型ブロック及び凹型スロットが設置され、上ソフトブロックは下ハードシート上端またはその他のユニットの上ソフトブロック上端に設置され、上ソフトブロックは凹型はめ込み溝が設置されまた下ハードシートの凸型ブロックに対応し、それにより既存の技術における難題を克服する。
【0004】
本発明の次の目的は、ラケットの振動減衰装置を提供することであり、ラケットのフレームの二つのシングル釘間に下ハードシートと上ソフトブロックを含む振動減衰装置が設置され、また異なる時点で前記ガットによる打球時に生じる反動力の衝撃波を干渉し、またそれを受けることにより振動の減衰・緩衝を達成する。
【0005】
本発明のもう一つの目的は、ラケットの振動減衰装置を提供することであり、ラケット使用の安全性、握持の安定性を有効に引き上げ、またスポーツ障害を低下させる。
【0006】
本発明の解決しようとする問題としては、縦ガット・横ガット(Y軸、X軸)がラケットのフレームに張られている従来の各種ラケットの場合には、前記ラケットのフレームは主にその周りに概ね対称性を持つ縦横ガット穴が設置されており、前記ガット穴内にはシングル釘が設置されており、前記ガットが前記シングル釘内に挿入され、ある一定のテンションのラケット面が張られ、ラケットのフレームにおける、ガットとボールとの打球時の接触瞬間に反動力の衝撃波が生じ、前記反動力もガットを締め付ける場合のテンションと正比例し、テンションが大きいほどその反動力が大きく、前記反動力はラケットに沿って手首または腕に伝わり、たとえばバックハンドによるテニス肘またはフォアハンドによるゴルフ肘の症状のようなスポーツ障害が生じやすく、また従来のラケットがラケットのフレームに張られるガット間には、いかなる振動緩和の装置がないので、打球時のボールとラケット面との接触により生じる反動力の衝撃波は、吸収緩衝されずに完全に手首及び腕に伝わり、またラケットを握ることが不安定となり、その上、従来のラケットのフレームの周りには重量は使用者のニーズにより調整することができず、それにより実用性において効果が大きく下がった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
問題を解決する技術手段としては、前記目的を達成するため、本発明はラケットの振動減衰装置を提供し、前記振動減衰装置の特徴は下記のものが含まれており、
一つの下ハードシートは、ラケットのフレームの周りに設置され、ガット穴に設置される二つのシングル釘間にガットが相互に張られ、その上端には前記ラケットのフレームの周りの方向に対応する一つまたは二つ以上の凸型ブロックが設置されており、前記下ハードシートは一つまたは二つ以上の凸型ブロックが隣接し、また中央には一つの凹型スロットが設置されており、
少なくとも一つの上ソフトブロックは、前記下ハードシート上端に設置され、前記上ソフトブロック内部には一つまたは二つ以上の凹型はめ込み溝が設置され、またそれに一致する前記下ハードシートの前記一つまたは二つ以上の凸型ブロックに対応し、前記ガットは、上端に位置する前記上ソフトブロックに押し下げられるようにその中央に跨設され、また前記下ハードシートの前記凹型スロットに対応し、
前記ラケットのフレームの前記二つのシングル釘間に前記下ハードシートと前記上ソフトブロックを含む前記振動減衰装置が設置されることにより、異なる時点で前記ガットの打球時に生じる反動力の衝撃波を干渉し、またそれを受けることにより振動の減衰・緩衝を達成する。
【0008】
本発明における前記下ハードシートは一体成形できるように前記ラケットのフレームの周りに設置されまた前記ガット穴の前記二つのシングル釘間に位置する。
【0009】
本発明における前記シングル釘は前記下ハードシート両側の下方に向けて延出するように設置されることができ、また前記ガットが通過するように一つの穿孔が設置されている。
【0010】
本発明における前記シングル釘内部には一つまたは二つ以上の凸型ブロックが設置されている。
【0011】
本発明における前記下ハードシートの前記一つまたは二以上の凸型ブロックは前記シングル釘の前記穿孔内部に設置されることができ、またそれに対応しそれに一致する前記上ソフトブロックの前記凹型はめ込み溝は実体平面を呈するように平らにされている。
【0012】
本発明における前記下ハードシートの前記凸型ブロック及び前記上ソフトブロックの前記凹型はめ込み溝の配列は対称的な配列または非対称的な配列を呈している。
【0013】
本発明における前記下ハードシートの前記凸型ブロック及び前記上ソフトブロックの前記凹型はめ込み溝の対称的な配列を呈する両端は整然とするように切られ、または前記凸型ブロック及び前記上ソフトブロックの両端に凹む。
【0014】
本発明における前記下ハードシートの前記凸型ブロック及び前記上ソフトブロックの前記凹型はめ込み溝は非対称的な配列を呈する外端は整然とするように切られ、または前記凸型ブロック及び前記上ソフトブロックが隣接する一端に凹む。
【0015】
本発明における前記下ハードシートの前記凸型ブロック及び前記上ソフトブロックの前記凹型はめ込み溝形状は幾何形状を呈し、前記幾形状は長方形、円弧形、歯形、台形であってもいい。
【0016】
本発明における前記上ソフトブロック上端はその他のユニットの少なくとも一つの上ソフトブロックを有することができ、また前記凹型はめ込み溝は実体平面を呈するように平らにされている。
【0017】
従来の技術の効果と照合すると、本発明は前記振動減衰装置において前記下ハードシート及び前記上ソフトブロックが設置されており、前記下ハードシートにはまた前記凸型ブロック及び前記凹型スロットが設置されており、前記上ソフトブロックは前記下ハードシート上端またはその他のユニットの前記上ソフトブロック上端に設置され、前記上ソフトブロックには前記凹型はめ込み溝が設置されており、また前記下ハードシートの前記凸型ブロックと対応することにより、さらに、前記ラケットのフレームの前記二つのシングル釘間に前記下ハードシートと前記上ソフトブロックを含む前記振動減衰装置が設置されており、また異なる時点で前記ガットの打球時に生じる反動力の衝撃波を干渉し、またそれを受けることにより、振動の減衰・緩衝を達成し、前記ラケット使用の安全性、握持の安定性を有効に引き上げ、またスポーツ障害を低下させ、進歩性、実用性と使用者のニーズに合致し、メリットをもたらすところが示される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は本発明の立体分解図である。
図2図2は本発明の立体組み合わせ図である。
図3図3は本発明の組合せ断面図である。
図4図4は本発明における、三つの図において下ハードシートに設置される上ソフトブロックと、別途設置されるその凹型はめ込み溝が平らにされ固体を呈する上ソフトブロックとの組合せ断面図である。
図5図5は本発明におけるハードシートとラケットのフレームの一体成形の実施例を示す図である。
図6図6は本発明における、ハードシートの両端へ延出し下に向けて設置されるシングル釘と、ソフトブロックとの立体分解図である。
図7図7は本発明の図6における、前記シングル釘の穿孔内に別途設置ささる凸型ブロックと上ソフトブロックとの組合せ断面図である。
図8図8は本発明の図7における、下ハードシートに凸型ブロックが設置されず平面を呈する下ハードシートと、前記凹型はめ込み溝は実体平面を呈するように平らにされている上ソフトブロックとの組合せ断面図である。
図9図9は本発明における、ハードシートの凸型ブロック及び上ソフトブロックの凹型はめ込み溝が対称性を持つ立体分解図である。
図10図10は本発明におけるハードシートの凸型ブロック及び上ソフトブロックの凹型はめ込み溝が非対称性を持つ立体分解図である。
図11図11は本発明において、下ハードシートに単一の凸型ブロックが設置されており、また上ソフトブロックに単一の凹型はめ込み溝が設置されている立体分解図である。
図12図12は本発明における、下ハードシートの凸型ブロック及び上ソフトブロックの凹型はめ込み溝が対称性を持ち、なかに凹む立体分解図である。
図13図13は本発明における、振動減衰装置がガットに押し下げられていない組合せ断面図である。
図14図14は本発明における、作振動減衰置がガットに押し下げられている組合せ断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明について添付図に合わせて、また実施例の表現形態で詳細に下記のように説明し、説明のなかで使用する図面は、その主旨は模式的であるにすぎず、明細書の説明を補足するために使用され、本発明の実施後の実際の比例と精確な配置である必要がなく、添付した図面の比例と配置関係は本発明における実際の実施上における特許請求の範囲を制限すべきでないので、合わせて説明して置く。
【0020】
図1図14に示すところを参照すると、本発明のラケットの振動減衰装置は好適な実施例において、前記振動減衰装置1は一つの下ハードシート11と少なくとも一つの上ソフトブロック12を含む。
【0021】
前記一つの下ハードシート11はラケット2のラケットのフレーム21の周りに設置され、またガット穴211に設置される二つのシングル釘22間にガット23が相互に張られ、その上端には前記ラケットのフレーム21周りの方向に対応する一つ(図11に示すように)または二つ以上の凸型ブロック111(図1図2図3に示すように)が設置されており、前記下ハードシート11は前記一つまたは二つ以上の凸型ブロック111が隣接し、また中央には一つの凹型スロット112(図1図2図3に示すように)が設置されている。前記下ハードシート11は前記ラケット2の前記ラケットのフレーム21の周りに一体成形するように設置されることができ、また前記ガット穴211の前記二つのシングル釘22間(図5に示すように)に位置し、前記シングル釘22には前記下ハードシート11両側の下方に向けて延出し前記ガット23が通過するように一つの穿孔221(図6に示すように)が設置されることができ、前記シングル釘22内部には一つまたは二つ以上の凸型ブロック111(図7に示すように)が設置されている。前記下ハードシート11の前記一つまたは二つ以上の凸型ブロック111は前記シングル釘22の前記穿孔221内部に設置されることができ、またそれに対応し一致する前記上ソフトブロック12の前記凹型はめ込み溝121は実体平面(図8に示すように)を呈するように平らにされている。前記下ハードシート11の前記凸型ブロック111及び前記上ソフトブロック12の前記凹型はめ込み溝121の配列は対称的な配列(図9に示すように)を呈し、または非対称的な配列(図10に示すように)を呈する。前記下ハードシート11の前記凸型ブロック111及び前記上ソフトブロック12の前記凹型はめ込み溝121の対称的な配列を呈する両端は前記凸型ブロック111及び前記上ソフトブロック12の両端に整然とするように切られ(図9図11に示すように)またはその両端に凹む(図12に示すように)。前記下ハードシート11の前記凸型ブロック111及び前記上ソフトブロック12の前記凹型はめ込み溝121の非対称的な配列を呈する外端は前記凸型ブロック111及び前記上ソフトブロック12が隣接する一端に整然とするように切られ(図10に示すように)またはその一端に凹む(図に示されていない)。
【0022】
前記少なくとも一つの上ソフトブロック12は前記下ハードシート11上端に設置され、前記上ソフトブロック12内部には一つまたは二つ以上の凹型はめ込み溝121が設置されており、またそれに一致する前記下ハードシート11の前記一つまたは二つ以上の凸型ブロック111(図1図2図3に示すように)に対応し、前記ガット23は上端の前記上ソフトブロック12に押し下げられるようにその中央に跨設されまた前記下ハードシート11の前記凹型スロット112(図13図14に示す)に対応する。前記上ソフトブロック12上端にはその他のユニットの少なくとも一つの上ソフトブロック12が設置されてもよくまた前記凹型はめ込み溝121は実体平面(図4に示すように)を呈するように平らにされている。さらに前記振動減衰装置1により前記ラケット2をカウンターウェイトとし、それにより前記ラケット2を把持する時の把持力は平均的でまた安定性がもっとよく、また前記下ハードシート11の前記凸型ブロック111及び前記上ソフトブロック12の前記凹型はめ込み溝121の形状は幾何形状(図1図14に示すように)を呈することができ、ただしそれにより本発明を制限すべきでなく、本発明における前記幾形状は長方形、円弧形、歯形、台形などの各種の幾何形状であってもいい。ただしそれにより本発明を制限すべきでなく、前記ラケットのフレーム21の前記二つのシングル釘22間に前記下ハードシート11と前記上ソフトブロック12を含む前記振動減衰装置1により、また異なる時点で前記ガット23の打球時に生じる反動力の衝撃波を干渉し、またそれを受けることにより振動の減衰・緩衝を達成する。
【0023】
それにより、本発明は前記振動減衰装置1に前記下ハードシート11及び前記上ソフトブロック12が設置され、前記下ハードシート11には前記凸型ブロック111及び前記凹型スロット112が設置され、前記上ソフトブロック12は前記下ハードシート11上端またはその他のユニットの前記上ソフトブロック12上端に設置され、前記上ソフトブロック12には前記凹型はめ込み溝121が設置されており、それは前記下ハードシート11の前記凸型ブロック111に対応する。さらに、前記ラケットのフレーム21の前記二つのシングル釘22間に前記下ハードシート11と前記上ソフトブロック12を含む前記振動減衰装置1が設置されており、また異なる時点で前記ガット23の打球時に生じる反動力の衝撃波を干渉し、またそれを受けることにより、振動の減衰・緩衝を達成する。前記ラケット2使用の安全性、握持の安定性を有効に引き上げ、またスポーツ障害を低下させ、進歩性、実用性と使用者のニーズに合致し、メリットをもたらすところが示される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図14