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特開2023-152963上顎骨骨格性拡大装置及び上顎骨骨格性拡大システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023152963
(43)【公開日】2023-10-17
(54)【発明の名称】上顎骨骨格性拡大装置及び上顎骨骨格性拡大システム
(51)【国際特許分類】
   A61C 7/36 20060101AFI20231005BHJP
【FI】
A61C7/36
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023054439
(22)【出願日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】10-2022-0040655
(32)【優先日】2022-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】523117292
【氏名又は名称】オステオニック シーオー エルティディー
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】イ、ドンウォン
(72)【発明者】
【氏名】チュン、ウィシク
(72)【発明者】
【氏名】クウォン、ヨンフン
(72)【発明者】
【氏名】ムン、ドンウク
【テーマコード(参考)】
4C052
【Fターム(参考)】
4C052AA06
4C052AA20
4C052JJ01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】間隔調節部材の両側のねじ部の先端に無ねじ部を設け、両側のボディ体が両側のねじ部を離脱することを防止することができ、回転防止部材の機能及び上顎骨に植立するねじの固定力を向上させることができるようにした上顎骨骨格性拡大装置を提供する。
【解決手段】本発明は、上顎骨に結合される第1ボディ体10と、前記第1ボディ体に対向して上顎骨に結合される第2ボディ体20と、本体部31の両側の第1ねじ32部及び第2ねじ部33が前記第1ボディ体及び前記第2ボディ体と螺合される間隔調節部材30と、前記本体部に向かって突出する弾性突出部が前記本体部の一側面縁に沿って備えられる回転防止溝に挿入され、前記間隔調節部材の意図しない回転を防止する回転防止部材42を備える回転防止板41と、を含む、上顎骨骨格性拡大装置を提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上顎骨に結合される第1ボディ体と、
前記第1ボディ体に対向して上顎骨に結合される第2ボディ体と、
本体部の両側の第1ねじ部及び第2ねじ部が前記第1ボディ体及び前記第2ボディ体と螺合される間隔調節部材と、
前記本体部に向かって突出する弾性突出部が前記本体部の一側面縁に沿って備えられる回転防止溝に挿入され、前記間隔調節部材の意図しない回転を防止する回転防止部材を備える回転防止板と、
を含む、上顎骨骨格性拡大装置。
【請求項2】
前記弾性突出部の外側面は、
前記回転防止溝に挿入可能なように前記回転防止溝に符合する半円形に形成される、請求項1に記載の上顎骨骨格性拡大装置。
【請求項3】
前記第1ねじ部の先端及び前記第2ねじ部の先端に無ねじ部が備えられる、請求項1に記載の上顎骨骨格性拡大装置。
【請求項4】
前記第1ボディ体又は前記第2ボディ体は一対の第1固定部材及び第2固定部材により上顎骨に結合され、
前記第1固定部材及び前記第2固定部材は、
上顎骨の中心部位に近接するように拡張方向と交差する交差方向に植立しながら、前記第1ボディ体の両側又は前記第2ボディ体の両側を貫通して、下端に行くほど間隔が互いに離れるように傾斜して上顎骨に植立する、請求項1に記載の上顎骨骨格性拡大装置。
【請求項5】
前記第1ボディ体の両側又は前記第2ボディ体の両側に一対の第1案内部材及び第2案内部材が結合され、前記第1案内部材に前記第1固定部材が貫通結合される第1貫通孔が備えられ、前記第2案内部材に前記第2固定部材が貫通結合される第2貫通孔が備えられる、請求項4に記載の上顎骨骨格性拡大装置。
【請求項6】
前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔は、
前記第1固定部材及び前記第2固定部材の傾斜植立を案内する傾斜孔で構成される、請求項5に記載の上顎骨骨格性拡大装置。
【請求項7】
前記第1ボディ体と前記第2ボディ体に前記第1ボディ体と前記第2ボディ体の側面を貫通するように第1ガイドピンと第2ガイドピンとが結合され、前記第1ボディ体と前記第2ボディ体は、前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンに沿って移動可能である、請求項2に記載の上顎骨骨格性拡大装置。
【請求項8】
前記第1ボディ体の外方側面と前記第2ボディ体の外方側面にアームが結合され、前記アームは、前記第1ガイドピンと前記第2ガイドピンとの間に位置しながら、上顎骨の歯に固定する歯結合部材と連結される、請求項7に記載の上顎骨骨格性拡大装置。
【請求項9】
前記回転防止板は、一面に備えられる組立空間が前記本体部と前記第2ねじ部との間に設けられる第1結合部を包むように組み立てられながら、両側端が前記第1ガイドピンと前記第2ガイドピンに設けられた結合溝に挿入されるように組み立てられ、
前記回転防止部材は、前記回転防止板の組立空間に符合する結合空間を備え、前記結合空間は前記第1結合部を包むように組み立てられる、請求項7に記載の上顎骨骨格性拡大装置。
【請求項10】
前記本体部と前記第1ねじ部との間に第2結合部が設けられ、前記回転防止板に対向する支持板が備えられ、前記支持板は組立空間を備え、前記支持板の組立空間は前記第2結合部を包むように組み立てられながら、両側端が前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンの結合溝に挿入されるように組み立てられる、請求項7に記載の上顎骨骨格性拡大装置。
【請求項11】
上顎骨に結合される第1ボディ体と、
前記第1ボディ体に対向して上顎骨に結合される第2ボディ体と、
本体部の両側の第1ねじ部及び第2ねじ部が前記第1ボディ体及び前記第2ボディ体と螺合される間隔調節部材と、
前記本体部に向かって突出する弾性突出部が前記本体部の両側面縁に沿って備えられる回転防止溝に挿入され、前記間隔調節部材の意図しない回転を防止する回転防止部材を備えるものであって、前記本体部の両側に備えられる回転防止板と、
を含む、上顎骨骨格性拡大装置。
【請求項12】
請求項1乃至11のいずれか1項に記載の上顎骨骨格性拡大装置と、
前記上顎骨骨格性拡大装置の間隔調節部材を回転させて、第1ボディ体と第2ボディ体が互いに離れるように拡張方向に拡張させる工具と、
を含む、上顎骨骨格性拡大システム。
【請求項13】
前記工具は、
取っ手部と、
ヒンジ部材により前記取っ手部の一側組立端部に結合される支持部、前記支持部から延びる延長部、及び前記延長部の先端に備えられるものであって、前記間隔調節部材に備えられる角形構造の本体部に結合される挿入部で構成されるツール部と、
を含む、請求項12に記載の上顎骨骨格性拡大システム。
【請求項14】
前記組立端部の一面に前記支持部が挿入される第1組立部及び前記第1組立部と連通されながら、前記延長部が挿入される第2組立部が備えられ、前記第2組立部は前記延長部の回転を制限する、請求項13に記載の上顎骨骨格性拡大システム。
【請求項15】
前記第2組立部は第1係止部及び第2係止部を含み、前記延長部は、前記第1係止部及び前記第2係止部により回転が60度に制限される、請求項14に記載の上顎骨骨格性拡大システム。
【請求項16】
前記ヒンジ部材は、
内部に収容部が設けられるヘッド部と、
前記収容部から延びて、先端の外周に組立溝が備えられるヒンジ軸と、
を含む、請求項14に記載の上顎骨骨格性拡大システム。
【請求項17】
前記収容部に前記支持部と接する弾性体が挿入され、前記ヒンジ軸の先端は、前記弾性体、前記支持部及び前記組立端部を順次貫通して結合され、前記組立溝に止めリングが結合される、請求項16に記載の上顎骨骨格性拡大システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上顎骨の矯正治療のための上顎骨骨格性拡大装置及び上顎骨骨格性拡大システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、顎骨は上顎骨と下顎骨とからなる。上側及び下側にそれぞれ上顎骨及び下顎骨と連結された上歯及び下歯が形成され、顎関節の運動に応じて上歯及び下歯が互いに咬合しながら食べ物を噛むことができる構造からなっている。
【0003】
正常人は上顎骨が下顎骨より前方にさらに突出するように形成されている。しかし、上顎骨が下顎骨より小さく、上顎骨と下顎骨が逆に噛まれる不正咬合が発生する場合がある。不正咬合が発生した場合は、上顎骨を前方に引き出すとともに、上顎骨の上歯を拡張させる矯正治療を行う。
【0004】
上顎骨骨格性拡大装置は、上顎骨が下顎骨に比べてあまり発達しない不正咬合患者の矯正治療に用いられる装置であって、上顎骨を拡張して矯正治療を容易にするための装置である。
【0005】
従来の上顎骨骨格性拡大装置は、間隔調節部材の両側のねじ部を両側ボディ体に螺合した状態で間隔調節部材を回転させて両側ボディ体が互いに離れるように拡張させて矯正治療を行う。
【0006】
ところが、上顎骨骨格性拡大装置は、間隔調節部材の両側のねじ部全体がねじからなっており、間隔調節部材の回転時に両側のボディ体が拡張し続け、両側のねじ部から外れて離脱するという問題が発生した。
また、回転防止部材の機能が低下し、上顎骨に植立するねじの固定力が弱いだけでなく、間隔調節部材を所望のクリックだけ回転させることができる専用工具がなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述の問題を解決するために、本発明は、間隔調節部材の両側のねじ部の先端に無ねじ部を設けて、両側のボディ体が両側のねじ部を離脱することを防止することができ、回転防止部材の機能及び上顎骨に植立するねじの固定力を向上させることができるようにした上顎骨骨格性拡大装置を提供しようとする。
【0008】
本発明は、上顎骨骨格性拡大装置及び間隔調節部材を設定されたクリックだけ回転させることができる専用工具を含む上顎骨骨格性拡大システムを提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述の目的をなすために、本発明は、上顎骨に結合される第1ボディ体と、前記第1ボディ体に対向して上顎骨に結合される第2ボディ体と、本体部の両側の第1ねじ部及び第2ねじ部が前記第1ボディ体及び前記第2ボディ体と螺合される間隔調節部材と、前記本体部に向かって突出する弾性突出部が前記本体部の一側面縁に沿って備えられる回転防止溝に挿入され、前記間隔調節部材の意図しない回転を防止する回転防止部材を備える回転防止板と、を含む、上顎骨骨格性拡大装置を含む。
【0010】
また、前記弾性突出部の外側面は、前記回転防止溝に挿入可能なように前記回転防止溝に符合する半円形に形成される。
【0011】
さらに、前記第1ねじ部の先端及び前記第2ねじ部の先端に無ねじ部が備えられる。
【0012】
また、前記第1ボディ体又は前記第2ボディ体は一対の第1固定部材及び第2固定部材により上顎骨に結合され、前記第1固定部材及び前記第2固定部材は、上顎骨の中心部位に近接するように拡張方向と交差する交差方向に植立しながら、前記第1ボディ体の両側又は前記第2ボディ体の両側を貫通して、下端に行くほど間隔が互いに離れるように傾斜して上顎骨に植立する。
【0013】
さらに、前記第1ボディ体の両側又は前記第2ボディ体の両側に一対の第1案内部材及び第2案内部材が結合され、前記第1案内部材に前記第1固定部材が貫通結合される第1貫通孔が備えられ、前記第2案内部材に前記第2固定部材が貫通結合される第2貫通孔が備えられる。
【0014】
また、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔は、前記第1固定部材及び前記第2固定部材の傾斜植立を案内する傾斜孔で構成される。
【0015】
さらに、前記第1ボディ体と前記第2ボディ体に前記第1ボディ体と前記第2ボディ体の側面を貫通するように第1ガイドピンと第2ガイドピンとが結合され、前記第1ボディ体と前記第2ボディ体は、前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンに沿って移動可能である。
【0016】
また、前記第1ボディ体の外方側面と前記第2ボディ体の外方側面にアームが結合され、前記アームは、前記第1ガイドピンと前記第2ガイドピンとの間に位置しながら、上顎骨の歯に固定する歯結合部材と連結される。
【0017】
さらに、前記回転防止板は、一面に備えられる組立空間が前記本体部と前記第2ねじ部との間に設けられる第1結合部を包むように組み立てられながら、両側端が前記第1ガイドピンと前記第2ガイドピンに設けられた結合溝に挿入されるように組み立てられ、前記回転防止部材は、前記回転防止板の組立空間に符合する結合空間を備え、前記結合空間は前記第1結合部を包むように組み立てられる。
【0018】
また、前記本体部と前記第1ねじ部との間に第2結合部が設けられ、前記回転防止板に対向する支持板が備えられ、前記支持板は組立空間を備え、前記支持板の組立空間は前記第2結合部を包むように組み立てられながら、両側端が前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンの結合溝に挿入されるように組み立てられる。
【0019】
本発明は、上顎骨に結合される第1ボディ体と、前記第1ボディ体に対向して上顎骨に結合される第2ボディ体と、本体部の両側の第1ねじ部及び第2ねじ部が前記第1ボディ体及び前記第2ボディ体と螺合される間隔調節部材と、前記本体部に向かって突出する弾性突出部が前記本体部の両側面縁に沿って備えられる回転防止溝に挿入され、前記間隔調節部材の意図しない回転を防止する回転防止部材を備えるものであって、前記本体部の両側に備えられる回転防止板と、を含む、上顎骨骨格性拡大装置を提供する。
【0020】
本発明は、上顎骨骨格性拡大装置と、前記上顎骨骨格性拡大装置の間隔調節部材を回転させて、第1ボディ体と第2ボディ体が互いに離れるように拡張方向に拡張させる工具と、を含む、上顎骨骨格性拡大システムを提供する。
【0021】
また、前記工具は、取っ手部と、ヒンジ部材により前記取っ手部の一側組立端部に結合される支持部、前記支持部から延びる延長部、及び前記延長部の先端に備えられるものであって、前記間隔調節部材に備えられる角形構造の本体部に結合される挿入部で構成されるツール部と、を含む。
【0022】
さらに、前記組立端部の一面に前記支持部が挿入される第1組立部及び前記第1組立部と連通されながら、前記延長部が挿入される第2組立部が備えられ、前記第2組立部は前記延長部の回転を制限する。
【0023】
また、前記第2組立部は第1係止部及び第2係止部を含み、前記延長部は、前記第1係止部及び前記第2係止部により回転が60度に制限される。
【0024】
さらに、前記ヒンジ部材は、内部に収容部が設けられるヘッド部と、前記収容部から延びて、先端の外周に組立溝が備えられるヒンジ軸と、を含む。
【0025】
また、前記収容部に前記支持部と接する弾性体が挿入され、前記ヒンジ軸の先端は、前記弾性体、前記支持部及び前記組立端部を順次貫通して結合され、前記組立溝に止めリングが結合される。
【発明の効果】
【0026】
本発明は、第1ねじ部の先端と第2ねじ部の先端に無ねじ部を形成して第1ボディ体と第2ボディ体の拡張を制限することによって、第1ボディ体と第2ボディ体が最大拡張範囲以上に拡張されて第1ねじ部と第2ねじ部を離脱して解体する問題を防止することができる、といった効果がある。
【0027】
また、本発明は、回転防止板に回転防止部材を備え、回転防止部材の弾性突出部を本体部の回転防止溝に挿入されるようにすることで、間隔調節部材の意図しない回転を防止することができるといった効果がある。
【0028】
さらに、本発明は、第1固定部材と第2固定部材を上顎骨の中心部位に近い拡張方向と交差する交差方向に植立しながら、第1ボディ体の両側及び第2ボディ体の両側を貫通し、下端に行くほど互いに離れるように傾斜して上顎骨に植立することによって、上顎骨に植立する固定力を向上させることができるといった効果がある。
【0029】
また、本発明は、上顎骨骨格性拡大装置に最適化された専用工具を使用し、患者自ら間隔調節部材を所望のクリックだけ容易で、正確かつ安定して回転させることができるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明の好ましい一実施形態にかかる上顎骨骨格性拡大装置の斜視図である。
図2】本発明の好ましい一実施形態にかかる上顎骨骨格性拡大装置の分離斜視図である。
図3】本発明の好ましい一実施形態にかかる回転防止板を示す図である。
図4】本発明の好ましい一実施形態にかかる上顎骨骨格性拡大装置の平面図であって、拡張前の状態を示す図である。
図5】本発明の好ましい一実施形態にかかる上顎骨骨格性拡大装置の平面図であって、拡張状態を示す図である。
図6】本発明の好ましい一実施形態にかかる回転防止板の組立状態を示す上顎骨骨格性拡大装置の底面図である。
図7】本発明の好ましい一実施形態にかかる第1ボディ体の両端に第1固定部材と第2固定部材とが貫通結合された状態を示す側面図である。
図8】本発明の好ましい一実施形態にかかる上顎骨骨格性拡大装置を上顎骨に結合した状態を示す図である。
図9】本発明の好ましい一実施形態にかかる間隔調節部材を回転させる専用工具を示す図である。
図10】本発明の好ましい一実施形態にかかる専用工具のツール部の作動を示す図である。
図11】本発明の好ましい一実施形態にかかる専用工具による間隔調節部材の回転過程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図を参照して詳細に説明する。まず、各図面の構成要素に参照符号を付加するにあたって、同じ構成要素については、異なる図面上に表示されても、できるだけ同じ符号を有するようにしていることに留意すべきである。また、本発明の説明において、関連する公知の構成又は機能に関する具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にすることがあると判断された場合は、その詳細な説明は省略する。さらに、以下で、本発明の好ましい実施形態を説明するものの、本発明の技術的思想はこれに限定されたり制限されることなく、当業者によって変形されて多様に実施され得ることは勿論である。
【0032】
図1は、本発明の好ましい一実施形態にかかる上顎骨骨格性拡大装置の斜視図であり、図2は、本発明の好ましい一実施形態にかかる上顎骨骨格性拡大装置の分離斜視図であり、図3は、本発明の好ましい一実施形態にかかる回転防止板を示す図である。
【0033】
図1乃至3に示すように、本発明は、上顎骨Mに結合される第1ボディ体10と第2ボディ体20、本体部31の両側に第1ねじ部32と第2ねじ部33が備えられ、第1ねじ部32は第1ボディ体10と螺合され、第2ねじ部33は第2ボディ体20と螺合される間隔調節部材30及び本体部31に向かう回転防止部材42を備える回転防止板41を含む。
【0034】
一例として、回転防止部材42を備える回転防止板41は、本体部31の一側面又は両側面に備えることができ、回転防止部材42の弾性突出部422が挿入される回転防止溝311は、本体部31の一側面又は両側面に備えることができる。
【0035】
第1ボディ体10は、両側の端部を貫通する一対の第1固定部材61及び第2固定部材62により上顎骨Mに結合できる。
【0036】
第2ボディ体20は、第1ボディ体10と対向して両側の端部を貫通する一対の第1固定部材61及び第2固定部材62により上顎骨Mに結合できる。
【0037】
本体部31は、角形構造で構成され得る。例えば、本体部31は工具100の噛みが可能な六角形などの角形構造で構成され得る。本体部31の第2ねじ部33に向かう一側面縁に沿って回転防止溝311を備えることができる。例えば、回転防止溝311は60度間隔に備えられ得る。
【0038】
第1ねじ部32の先端と第2ねじ部33の先端に無ねじ部34が構成され得る。
【0039】
間隔調節部材30の回転作動時、第1ボディ体10は第1ねじ部32のねじに沿って拡張方向D1に移動し、無ねじ部34で第1ねじ部32と螺合が解除され、拡張方向D1に移動できないこれ以上拡張しない状態になる。この状態で、間隔調節部材30をさらに回転させても、第1ねじ部32は無ねじ部34が第1ボディ体10に挿入された状態で空回りばかりする。
【0040】
間隔調節部材30の回転作動時、第2ボディ体20は第1ボディ体10と同様に第2ねじ部33のねじに沿って拡張方向D1に移動し、無ねじ部34で第2ねじ部33と螺合が解除され、拡張方向D1に移動できないこれ以上拡張しない状態になる。この状態で、間隔調節部材30をさらに回転させても、第2ねじ部33は無ねじ部34が第2ボディ体20に挿入された状態で空回りばかりする。
【0041】
第1ねじ部32と第2ねじ部33は第1ボディ体10と第2ボディ体20を拡張方向D1に移動させることができるように互いに異なるねじで構成することが好ましい。
【0042】
例えば、第1ねじ部32が右ねじである場合、第2ねじ部33は左ねじで構成し、第1ねじ部32が左ねじである場合、第2ねじ部33は右ねじで構成することが好ましい。
【0043】
図4は、本発明の好ましい一実施形態にかかる上顎骨骨格性拡大装置の平面図であって、拡張前の状態を示す図であり、図5は、本発明の好ましい一実施形態にかかる上顎骨骨格性拡大装置の平面図であって、拡張状態を示す図である。
【0044】
図4、5に示すように、間隔調節部材30の本体部31と第2ねじ部33との間に第1結合部35が備えられ、第1結合部35に回転防止板41が結合される。
【0045】
回転防止板41は回転防止部材42を備える。回転防止部材42は本体部31の回転防止溝311に向かう回転防止板41の一面に備えられ得る。
【0046】
回転防止板41は回転防止部材42を安定して支持し、これに加えて第1ガイドピン81と第2ガイドピン82が一定間隔を維持できるようにするスペーサー(spacer)の役割を同時に行うことができる。
【0047】
例えば、回転防止部材42は回転防止板41に一体に構成されてもよく、回転防止板41に脱付着可能な構造で構成されてもよい。
【0048】
第1ガイドピン81と第2ガイドピン82との間の幅が回転防止部材42の横幅よりさらに大きいため、回転防止部材42を第1ガイドピン81と第2ガイドピン82に直接結合できない。かかる問題を解決するために、回転防止部材42を回転防止板41の一面に一体に形成し、回転防止部材42よりさらに大きい回転防止板41を第1ガイドピン81と第2ガイドピン82との間に位置するように結合する。
【0049】
回転防止部材42は弾性突出部422を備える。弾性突出部422は本体部31に向かって突出形成される。弾性突出部422は本体部31の回転防止溝311に挿入され、間隔調節部材30の意図しない回転を防止することができる。
【0050】
回転防止板41は組立空間411を備える。組立空間411は第1結合部35に結合される。回転防止板41は組立時に組立空間411が第1結合部35を包むように組み立てられながら、両側端43が第1ガイドピン81と第2ガイドピン82の互いに対向する面に設けられる結合溝83に挿入されるように組み立てられる。
【0051】
例えば、回転防止板41の組立空間411は、下部が開放された「∩」のような形態で構成され得る。組立空間411の下部を介して第1結合部35が組立空間411に挿入されるように組み立てることができる。
【0052】
組立空間411の両側内壁面411aの幅は、第1結合部35の回転作動時、第1結合部35の角形面351と外周が接しないように十分な幅を有するように形成することが好ましい。
【0053】
回転防止部材42は回転防止板41の組立空間411に符合する結合空間421を備える。回転防止部材42の弾性突出部422は、本体部31の回転防止溝311の位置に一致するように結合孔421の真ん中に位置することが好ましい。
【0054】
回転防止部材42の弾性突出部422の外側面422aは、回転防止溝311に挿入可能なように回転防止溝311に符合する形態で形成することが好ましい。
【0055】
例えば、弾性突出部422は弾性を有するように先端を内方に折り曲げて、本体部31の方向に凸な半円形で構成し得る。
【0056】
間隔調節部材30に弾性突出部422の支持力よりさらに大きい力が作用する場合、弾性突出部422の支持力を克服し、間隔調節部材30が回転できる。
【0057】
間隔調節部材30の回転により本体部31が回転し、本体部31が回転するにつれて本体部31の回転防止溝311に挿入されていた弾性突出部422は本体部31に設けられた他の回転防止溝311に挿入されることができる。
【0058】
図6は、本発明の好ましい一実施形態にかかる回転防止板の組立状態を示す上顎骨骨格性拡大装置の底面図であり、図7は、本発明の好ましい一実施形態にかかる第1ボディ体の両端に第1固定部材と第2固定部材とが貫通結合された状態を示す側面図であり、図8は、本発明の好ましい一実施形態にかかる上顎骨骨格性拡大装置を上顎骨に結合した状態を示す図である。
【0059】
図6乃至8に示すように、一対の第1固定部材61及び第2固定部材62は、上顎骨Mで拡張方向D1と交差する交差方向D2に植立するように第1ボディ体10の両側又は第2ボディ体20の両側を貫通し、下端に行くほど互いに離れるように傾斜して植立できる。
【0060】
例えば、第1固定部材61及び第2固定部材62は、上顎骨Mに植立可能な固定ねじ(Miniscrew)であり得る。
【0061】
上顎骨Mの骨は、他の部位の骨に比べて強度が弱く、厚さが薄いため、第1固定部材61及び第2固定部材62の固定力を維持するのに第1固定部材61及び第2固定部材62の固定位置や方向が非常に重要である。
【0062】
上顎骨Mの骨の厚さは、構造上、上顎骨Mの中心部位(正中口蓋縫合線)の近くが最も厚く、上顎骨Mの中心部位から離れるほど、すなわち、拡張方向D1に行くほど急激に薄くなるため、第1固定部材61及び第2固定部材62の固定力を最大にするためには、上顎骨Mの中心部位に近い位置に第1固定部材61及び第2固定部材62を固定することが好ましい。
【0063】
従って、上顎骨Mの中心部位に近い交差方向D2線上に第1固定部材61及び第2固定部材62を植立することが固定強度を高めることができ、これに加えて、第1固定部材61及び第2固定部材62を先端に行くほど互いに離れるように中心軸Cと傾斜して植立することが垂直に植立するときに比べて固定強度を高めることができる。
【0064】
第1ボディ体10の両側に一対をなす第1案内部材71及び第2案内部材72が結合できる。第1案内部材71及び第2案内部材72は対称構造をなす。第2ボディ体20の両側にも第1案内部材71及び第2案内部材72が結合できる。
【0065】
第1案内部材71に第1固定部材61が貫通結合される第1貫通孔711を備えることができる。第2案内部材72に第2固定部材62が貫通結合される第2貫通孔721を備えることができる。
【0066】
第1貫通孔711及び第2貫通孔721は、第1固定部材61及び第2固定部材62の傾斜植立を案内する傾斜孔で構成されることができる。
【0067】
第1ボディ体10と第2ボディ体20に第1ボディ体10と第2ボディ体20の側面を貫通するように第1ガイドピン81と第2ガイドピン82とを結合することができる。例えば、第1ガイドピン81と第2ガイドピン82は、丸棒の形態で構成され得る。
【0068】
第1ボディ体10と第2ボディ体20は、第1ガイドピン81と第2ガイドピン82に沿って拡張方向D1に安定して移動できる。
【0069】
第1ボディ体10と第2ボディ体20の外側面にアーム90を結合することができる。アーム90は、第1ガイドピン81と第2ガイドピン82との間に位置する。アーム90は、上顎骨Mの歯Tに固定する歯結合部材91と連結できる。例えば、歯結合部材91は、上顎骨Mの歯Tに固定できるバンドであり得る。
【0070】
アーム90は、第1ガイドピン81と第2ガイドピン82より小さい外径に形成され得る。
【0071】
間隔調節部材30の本体部31と第1ねじ部32との間に第2結合部36を設けることができる。第2結合部36に回転防止板41に対向する支持板52を組み立てることができる。
【0072】
支持板52は、回転防止板41と共に第1ガイドピン81と第2ガイドピン82との間の間隔維持のためのスペーサーの役割をすることができる。
【0073】
支持板52に回転防止板41のような組立空間521を備えることができる。支持板52の組立空間521は、第2結合部36を包むように組み立てられる。
【0074】
支持板52の両側端は、回転防止板41のように第1ガイドピン81及び第2ガイドピン82に備えられる結合溝83に結合されることができる。
【0075】
図9は、本発明の好ましい一実施形態にかかる間隔調節部材を回転させる専用工具を示す図であり、図10は、本発明の好ましい一実施形態にかかる専用工具のツール部の作動を示す図であり、図11は、本発明の好ましい一実施形態にかかる専用工具による間隔調節部材の回転過程を示す図である。
【0076】
図9乃至11に示すように、本発明の上顎骨骨格性拡大システムは、上顎骨骨格性拡大装置及び上顎骨骨格性拡大装置の間隔調節部材30を回転させて、第1ボディ体10と第2ボディ体20が互いに離れるように拡張方向D1に拡張させるための工具100を含む。
【0077】
工具100は、取っ手部110、及びヒンジ部材130により取っ手部110と連結されるツール部120を含む。ツール部120は、支持部121、支持部121から延びる延長部122、及び延長部122の先端に備えられる挿入部123を含む。
【0078】
支持部121は、取っ手部110の一側組立端部111に結合される。組立端部111の一面に第1組立部111a及び第1組立部111aと連通する第2組立部111bが備えられる。
【0079】
第1組立部111aに支持部121が挿入される。支持部121は、回転が円滑に行えるように第1組立部111aに符合する円形で構成されることが好ましい。第1組立部111aは、支持部121が作動できる空間を提供することができる。
【0080】
第2組立部111bに延長部122が挿入される。第2組立部111bは延長部122の回転を制限することができる
【0081】
第2組立部111bは、第1係止部111c及び第2係止部111dを含む。延長部122は第1係止部111c及び第2係止部111dにより回転が60度に制限され得る。
【0082】
ヒンジ部材130は内部に収容部131aが設けられるヘッド部131及び収容部131aから延びるヒンジ軸132を含む。ヒンジ軸132の先端の外周に組立溝132aが備えられる。
【0083】
ヘッド部131の収容部131aに弾性体140が挿入され得る。弾性体140は組立状態で支持部121と弾力的に密着して支持部121の組立が緩むことを防止することができる。
【0084】
例えば、弾性体140は、スプリングは勿論支持部121を弾力的に密着支持できるものであればいずれも使用できる。
【0085】
弾性体140は工具100の頻繁な使用でツール部120の組立構造が緩むことを防止し、ツール部120の回転力が常に間隔調節部材30の本体部31に円滑に伝達されるようにする。
【0086】
ヒンジ軸132の先端は、弾性体140、支持部121、及び組立端部111を順次貫通するように結合される。組立端部111に結合して露出するヒンジ軸132の組立溝132aに止めリング150を結合し、ヒンジ軸132が組立端部111から分離されないようにする。
【0087】
本発明の工具100は、間隔調節部材30に回転力を伝達するツール部120が定められた角度で、すなわち、1クリック時60度に正確に回転するため、患者自ら間隔調節部材30を回転させても、間隔調節部材30を正確なクリック数だけ回転させることができる。これによって、患者は心理的な不安なく工具100を使用して間隔調節部材30を所望のクリック数だけ回転させて、第1ボディ体10及び第2ボディ体20を拡張させることができる。
【0088】
次は、上顎骨骨格性拡大装置の拡張過程について説明する。
【0089】
図8のように、第1ボディ体10と第2ボディ体20を貫通するように上顎骨Mに第1固定部材61と第2固定部材62を植立して、上顎骨Mに上顎骨骨格性拡大装置を結合する。
【0090】
上顎骨Mに上顎骨骨格性拡大装置を結合した状態で歯結合部材91を大臼歯などの歯Tに固定する。
【0091】
歯科などの病院で上顎骨Mに上顎骨骨格性拡大装置を施術した患者は、病院から指示された通り工具100を使用し、自ら決められたクリック数だけ毎日周期的に上顎骨骨格性拡大装置を拡張させる。必要に応じて、ゲージ(図示せず)で第1ボディ体10と第2ボディ体20との間の拡張長さを測定しながら、上顎骨骨格性拡大装置の拡張を行うことができる。
【0092】
図11の(a)のように工具100の延長部122が第1係止部111cに密着した状態で、挿入部123を図11の(b)のように間隔調節部材30の本体部31に結合する。
【0093】
ツール部120の挿入部123を間隔調節部材30の本体部31に結合した状態で、図11の(c)のように取って部110を引くと、第1係止部111cに密着していたツール部120の延長部122が支持部121を中心に回転して第2係止部111dで掛かることになる。
【0094】
このようにツール部120が第1係止部111cから第2係止部111dに回転するため、ツール部120の回転力が挿入部123を介して間隔調節部材30の本体部31に伝達されることができる。
【0095】
例えば、ツール部120の回転が1クリック当たり60度のみ回転するように制限されているため、ツール部120の6クリック時、間隔調節部材30は1回転できる。
【0096】
このように工具100を使用して間隔調節部材30を回転させると、第1ボディ体10と第2ボディ体20を拡張方向D1に拡張させることができる。
【0097】
間隔調節部材30を回転させると、第1ボディ体10は第1ねじ部32に沿って移動し、無ねじ部34で第1ねじ部32と螺合が解除され、これ以上拡張できない状態になる。この状態で、間隔調節部材30をさらに回転させても、第1ねじ部32は無ねじ部34が第1ボディ体10に挿入された状態で空回りばかりする。
【0098】
間隔調節部材30を回転させると、第2ボディ体20は第1ボディ体10と同様に第2ねじ部33に沿って移動し、無ねじ部34で第2ねじ部33と螺合状態が解除され、これ以上拡張できない状態になる。この状態で、間隔調節部材30をさらに回転させても、第2ねじ部33は無ねじ部34が第2ボディ体20に挿入された状態で空回りばかりする。
【0099】
このように無ねじ部34により第1ボディ体10と第2ボディ体20が最大拡張範囲以上に拡張されないため、従来のように第1ボディ体10と第2ボディ体20が拡張され続けて、第1ボディ体10と第2ボディ体20が第1ねじ部32と第2ねじ部33から離脱して解体されることを防止することができる。これによって、患者が安心して上顎骨骨格性拡大装置を拡張することができる。
【0100】
見てみたように、本発明は、第1ねじ部の先端と第2ねじ部の先端に無ねじ部を形成し、第1ボディ体と第2ボディ体の拡張を制限することによって、第1ボディ体と第2ボディ体が最大拡張範囲以上に拡張され、第1ねじ部と第2ねじ部を離脱して解体されるという問題を防止することができる。
【0101】
また、本発明は、回転防止板に回転防止部材を備え、回転防止部材の弾性突出部を本体部の回転防止溝に挿入されるようにすることで、間隔調節部材の意図しない回転を防止することができる。
【0102】
さらに、本発明は、第1固定部材と第2固定部材が上顎骨の中心部位に近い拡張方向と交差する交差方向に植立しながら、第1ボディ体の両側及び第2ボディ体の両側を貫通し、下端に行くほど互いに離れるように傾斜して上顎骨に植立することによって、上顎骨に植立する固定力を向上させることができる。
【0103】
また、本発明は上顎骨骨格性拡大装置に最適化された専用工具を使用し、患者自ら間隔調節部材を所望のクリックだけ容易で、正確かつ安定して回転させることができる。
【0104】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎないものであって、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から外れない範囲内で多様な修正、変更及び置換が可能である。
従って、本発明に開示された実施形態及び添付図は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、かかる実施形態及び添付図により本発明の技術思想の範囲が限定されるわけではない。
本発明の保護範囲は、請求範囲により解釈されなければならず、それと同等の範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0105】
10:第1ボディ体 20:第2ボディ体
30:間隔調節部材 35:第1結合部
36:第2結合部 41:回転防止板
42:回転防止部材 52:支持板
61:第1固定部材 62:第2固定部材
71:第1案内部材 72:第2案内部材
81:第1ガイドピン 82:第2ガイドピン
90:アーム 91:歯結合部材
100:工具
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11