(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023153114
(43)【公開日】2023-10-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/02 20120101AFI20231005BHJP
G16H 40/00 20180101ALI20231005BHJP
【FI】
G06Q10/02
G16H40/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023068718
(22)【出願日】2023-04-19
(62)【分割の表示】P 2022055528の分割
【原出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】522127597
【氏名又は名称】株式会社B4A
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】植松 正太郎
【テーマコード(参考)】
5L049
5L099
【Fターム(参考)】
5L049AA03
5L099AA02
(57)【要約】
【課題】クリニックにおける予約において顧客満足度を向上させるとともに、顧客の囲い込みを実施する。
【解決手段】情報処理装置は、クリニックにおける診療ステップ、カウンセリングステップおよび施術ステップを少なくとも含むクリニックステップと、クリニックステップに対してアサイン可能な物理的リソースまたは人的リソースを少なくとも含むクリニックリソースと、を対応付けて設定し、設定されたクリニックリソースの状態を登録し、登録された状態に基づき、顧客が予約可能な時間帯をリアルタイムに算出し、算出された時間帯を顧客が利用する顧客端末に対して提供してクリニックステップに係る予約を受付け、受付けられた予約に基づき、登録された状態をリアルタイムに更新し、顧客におけるクリニックステップの実施状況を少なくとも含む顧客情報を記録し、顧客との関係性を維持または促進するための手段を登録し、記録された顧客情報に基づき、登録された手段を実行する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クリニックにおける診療ステップ、カウンセリングステップおよび施術ステップを少なくとも含むクリニックステップと、前記クリニックステップに対してアサイン可能な物理的リソースまたは人的リソースを少なくとも含むクリニックリソースと、を対応付けて設定するリソース設定部と、
前記リソース設定部において設定された前記クリニックリソースの状態を登録するリソース状態登録部と、
前記リソース状態登録部において登録された前記状態に基づき、顧客が予約可能な時間帯をリアルタイムに算出する時間帯算出部と、
前記時間帯算出部において算出された前記時間帯を顧客が利用する顧客端末に対して提供して前記クリニックステップに係る予約を受付ける予約受付部と、
前記予約受付部において受付けられた前記予約に基づき、前記リソース状態登録部において登録された前記状態をリアルタイムに更新するリソース状態更新部と、
顧客における前記クリニックステップの実施状況を少なくとも含む顧客情報を記録する顧客情報記録部と、
顧客との関係性を維持または促進するための手段を登録する手段登録部と、
前記顧客情報記録部に記録された前記顧客情報に基づき、前記手段登録部に登録された前記手段を実行する手段実行部と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記手段登録部は、前記手段として、前記クリニックステップと関連付けられたコンテンツの提供を登録する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記手段登録部は、前記コンテンツの提供として、前記クリニックステップと関連付けられた物品の販売を提案する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記手段登録部は、前記コンテンツの提供として、前記クリニックステップの再実施、または他の前記クリニックステップの実施を提案する、請求項2または3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記手段登録部は、前記コンテンツの提供として、顧客にインセンティブを付与する、請求項2から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記予約受付部は、前記顧客端末において利用されるSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に対して第1メッセージを投稿することにより前記予約を受付け、
前記手段登録部は、前記手段として、前記SNSに対して第2メッセージを投稿することを登録する、請求項2から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
情報処理装置における情報処理方法であって、
クリニックにおける診療ステップ、カウンセリングステップおよび施術ステップを少なくとも含むクリニックステップと、前記クリニックステップに対してアサイン可能な物理的リソースまたは人的リソースを少なくとも含むクリニックリソースと、を対応付けて設定するリソース設定ステップと、
前記リソース設定ステップにおいて設定された前記クリニックリソースの状態を登録するリソース状態登録ステップと、
前記リソース状態登録ステップにおいて登録された前記状態に基づき、顧客が予約可能な時間帯をリアルタイムに算出する時間帯算出ステップと、
前記時間帯算出ステップにおいて算出された前記時間帯を顧客が利用する顧客端末に対して提供して予約を受付ける予約受付ステップと、
前記予約受付ステップにおいて受付けられた前記予約に基づき、前記リソース状態登録ステップにおいて登録された前記状態をリアルタイムに更新するリソース状態更新ステップと、
顧客における前記クリニックステップの実施状況を少なくとも含む顧客情報を記録する顧客情報記録ステップと、
顧客との関係性を維持または促進するための手段を登録する手段登録ステップと、
前記顧客情報記録ステップにおいて記録された前記顧客情報に基づき、前記手段登録ステップにおいて登録された前記手段を選択する手段選択ステップと
を含む、情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータに、
クリニックにおける診療ステップ、カウンセリングステップおよび施術ステップを少なくとも含むクリニックステップと、前記クリニックステップに対してアサイン可能な物理的リソースまたは人的リソースを少なくとも含むクリニックリソースと、を対応付けて設定するリソース設定処理と、
前記リソース設定処理において設定された前記クリニックリソースの状態を登録するリソース状態登録処理と、
前記リソース状態登録処理において登録された前記状態に基づき、顧客が予約可能な時間帯をリアルタイムに算出する時間帯算出処理と、
前記時間帯算出処理において算出された前記時間帯を顧客が利用する顧客端末に対して提供して予約を受付ける予約受付処理と、
前記予約受付処理において受付けられた前記予約に基づき、前記リソース状態登録処理において登録された前記状態をリアルタイムに更新するリソース状態更新処理と、
顧客における前記クリニックステップの実施状況を少なくとも含む顧客情報を記録する顧客情報記録処理と、
顧客との関係性を維持または促進するための手段を登録する手段登録処理と、
前記顧客情報記録処理において記録された前記顧客情報に基づき、前記手段登録処理において登録された前記手段を選択する手段選択処理と
を実行させるための、情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医療分野において管理を自動化するシステムが知られている。例えば、特許文献1には、受け持ち区域内の患者に関連付けられた患者情報と、治療ステージに係る情報を追加または更新することにより、医学的治療中の患者を管理して医療サービス及び/又は販売の管理を容易にするシステムが開示されている。
【0003】
また、医療機関は一般的に、複数の診療科と20以上の病床を持つ「病院」と、病床数が0(無床)~19の「クリニック」(「診療所」または「医院」等と呼ばれる場合を含む)の2つに分類される。特許文献1に記載されている病院においては患者の疾病の治療を目的とした、主に保険診療が行われる。病院においては疾病が完治した場合患者に対する医療は終了する。
【0004】
一方、クリニックにおいては、自由診療が中心となり、顧客の意思によって医療内容が選択される場合が多い。クリニックにおける医療内容には、例えば、医師によって行われる外科的な施術、看護師によって行われる皮膚に対するレーザー照射等、またはカウンセラーによって行われるカウンセリング等が含まれる。顧客はこれらの医療内容を自ら選択、または組合せすることができる。例えば、医療脱毛においては、顧客は施術部位、施術間隔、または施術方法等を選択して、クリニックの予約を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、クリニックにおいてはそれぞれの診療に対して、必要な場所(診療室等)、医療機器、または人員(医師、看護師、またはカウンセラー)等のリソースが異なる。このため、顧客の希望する診療内容とリソースの空き状況をマッチングさせる必要があり、スムーズな予約ができない場合があった。例えば、例えば、顧客から電話によって診療内容の希望が伝えられた場合、クリニックの予約担当者は電話を一旦切り、それぞれのリソースに空き状況をチェックしてリソースを確保してから顧客に電話を掛けて顧客とのスケジュール調整を行うことがあり、予約を確定するのにコスト(労力と時間)が掛かる場合があった。また、予約がスムーズにできないことにより自由診療の予約において顧客満足が得られない場合があった。
【0007】
また、自由診療においては、診療終了後においても再度の診療が行われることが多く、顧客の再訪を促すことが重要となる。例えば、医療脱毛においては、脱毛施術後に再度の脱毛施術が行われることが多く、予約において顧客満足度が得られないと顧客の囲い込みができない場合があった。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、クリニックにおける予約において顧客満足度を向上させるとともに、顧客の囲い込みを実施することができる、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するための一つの実施形態として、情報処理装置は、クリニックにおける診療ステップ、カウンセリングステップおよび施術ステップを少なくとも含むクリニックステップと、クリニックステップに対してアサイン可能な物理的リソースまたは人的リソースを少なくとも含むクリニックリソースと、を対応付けて設定するリソース設定部と、リソース設定部において設定されたクリニックリソースの状態を登録するリソース状態登録部と、リソース状態登録部において登録された状態に基づき、顧客が予約可能な時間帯をリアルタイムに算出する時間帯算出部と、時間帯算出部において算出された時間帯を顧客が利用する顧客端末に対して提供してクリニックステップに係る予約を受付ける予約受付部と、予約受付部において受付けられた予約に基づき、リソース状態登録部において登録された状態をリアルタイムに更新するリソース状態更新部と、顧客におけるクリニックステップの実施状況を少なくとも含む顧客情報を記録する顧客情報記録部と、顧客との関係性を維持または促進するための手段を登録する手段登録部と、顧客情報記録部に記録された顧客情報に基づき、手段登録部に登録された手段を実行する手段実行部と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一つの実施形態によれば、情報処理装置は、クリニックにおける診療ステップ、カウンセリングステップおよび施術ステップを少なくとも含むクリニックステップと、クリニックステップに対してアサイン可能な物理的リソースまたは人的リソースを少なくとも含むクリニックリソースと、を対応付けて設定し、設定されたクリニックリソースの状態を登録し、登録された状態に基づき、顧客が予約可能な時間帯をリアルタイムに算出し、算出された時間帯を顧客が利用する顧客端末に対して提供してクリニックステップに係る予約を受付け、受付けられた予約に基づき、登録された状態をリアルタイムに更新し、顧客におけるクリニックステップの実施状況を少なくとも含む顧客情報を記録し、顧客との関係性を維持または促進するための手段を登録し、記録された顧客情報に基づき、登録された手段を実行することにより、クリニックにおける予約において顧客満足度を向上させるとともに、顧客の囲い込みを実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施形態の情報処理装置におけるソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】実施形態の情報処理装置で用いられるリソース設定画面の一例を示す図である。
【
図3】実施形態の情報処理装置で用いられるリソース状態登録画面の一例を示す図である。
【
図4】実施形態の情報処理装置で用いられる顧客情報の登録画面の一例を示す図である。
【
図5】実施形態の情報処理装置から顧客端末に提供される予約画面の一例を示す図である。
【
図6】実施形態の情報処理装置から顧客端末に提供される通知画面の一例を示す図である。
【
図7】実施形態の情報処理装置におけるハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図8】実施形態の情報処理装置のリソース設定動作の一例を示すフローチャートである。
【
図9】実施形態の情報処理装置のリソース状態登録動作の一例を示すフローチャートである。
【
図10】実施形態の情報処理装置の予約受付動作の一例を示すフローチャートである。
【
図11】実施形態の情報処理装置の通知手段実行動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態における情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムについて詳細に説明する。
【0013】
先ず、
図1を用いて、情報処理装置の機能を説明する。
図1は、実施形態における情報処理装置のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0014】
図1において、情報処理装置1は、ネットワーク9を介して、顧客端末2と通信可能に接続されている。顧客端末2は、情報処理装置1を利用する顧客が操作する端末である。
図1は情報処理装置1の接続先を例示して示すものであり、情報処理装置1の接続先を限定するものではない。例えば、情報処理装置1は、複数の顧客端末2と接続されるものであってもよい。ネットワーク9は、有線または無線を介するネットワークであり、例えばインターネットである。
【0015】
なお、本実施形態における顧客とは、クリニックを利用する顧客である。クリニックとは、主に自由診療を行う医療機関または診療機関であって、病床数が0(無床)~19のものをいう。クリニックには「診療所」または「医院」等の名称を有するものを含む。クリニックにおいては、自由診療として顧客が自由に施術等を選択することができる。したがって、クリニックを利用する人は「患者」ではなく、「顧客」と呼ばれる。
【0016】
情報処理装置1は、リソース設定部11、リソース状態登録部12、時間帯算出部13、予約受付部14、リソース状態更新部15、顧客情報記録部16、手段登録部17および手段実行部18の各機能部を有する。本実施形態における情報処理装置1の上記各機能部は、本実施形態における情報処理プログラム(ソフトウェア)によって実現される機能モジュールであるものとして説明する。
【0017】
リソース設定部11は、クリニックにおける診療ステップ、カウンセリングステップおよび施術ステップを少なくとも含むクリニックステップと、クリニックステップに対してアサイン可能な物理的リソースまたは人的リソースを少なくとも含むクリニックリソースと、を対応付けて設定する。
【0018】
クリニックステップは、クリニックにおける診療ステップ、カウンセリングステップおよび施術ステップを少なくとも含む。診療ステップとは、医師または歯科医師等の有資格者が診察または治療を行う工程である。診療ステップには、自由診療が含まれるが、保健診療が含まれていてもよい。
【0019】
リソース設定部11は、診療ステップにおいてアサイン可能な物理的リソースまたは人的リソースを少なくとも含むクリニックリソースと、を対応付けて設定する。ここで物理的リソースとは、クリニックにおける物理的な資源であって、例えば、診療室、医療設備、医療機器、または医薬品等である。また、人的リソースとは、クリニックおいて勤務可能な人的な資源であって、例えば、医師、看護師、カウンセラー、受付人員、または清掃人員等のクリニックスタッフである。人的リソースには常勤スタッフと非常勤スタッフのいずれが含まれていてもよい。また、アサイン可能とは、担当可能ということであり、例えば診療ステップにおいては、法律的に担当可能な医師等の有資格者がアサイン可能となる。リソース設定部11においてアサイン可能なリソースを対応付けて予め設定しておくことにより、後述する予約の受付を自動化することが可能となる。
【0020】
カウンセリングステップとは、顧客の要望または悩み等を確認する工程であって、それぞれの顧客に適した施術等の提案が含まれていてもよい。カウンセリングステップの実施には必ずしも医師等の資格を必要とはしない。しかし、顧客の要望等を理解し顧客を満足させる施術を提案するためにはカウンセラーには相当の知識とスキルが要求される。例えば、美容クリニックにおいては様々な施術方法が存在するため、カウンセラーはそれぞれの施術方法において施術の効果およびコストを熟知している必要がある。カウンセラーのスキルが高ければ自由診療における顧客満足度を向上させることができる。リソース設定部11においてそれぞれの施術方法に対してアサイン可能なカウンセラーを対応付けて予め設定しておくことにより、予約の受付を自動化することが可能となるとともに顧客満足度を向上させることができる。
【0021】
施術ステップとは、顧客に対して実際の施術を行う工程である。施術ステップにおける施術には、外科的手術を伴う医師のみが実施可能な施術、採血など看護師が実施可能な施術、機器の操作が可能な技師が実施可能な施術、または誰でも実施可能な施術等が含まれ、それぞれアサイン可能なスタッフが異なる。リソース設定部11においてそれぞれの施術方法に対してアサイン可能なスタッフを対応付けて予め設定しておくことにより、予約の受付を自動化することが可能となる。
【0022】
リソース設定部11は、図示しないクリニックのPCに対してリソース設定用の設定画面を提供してもよい。リソース設定用の設定画面の詳細は後述する。
【0023】
リソース状態登録部12は、リソース設定部11において設定されたクリニックリソースの状態を登録する。クリニックリソースの状態とは、クリニックリソースが利用可能であるかどうかの状態(空き状態)をいう。例えば、物理的リソースにおいては、クリニックリソースの状態は、診療室、医療設備、または医療機器に時間帯における予約状況、あるいは医薬品の在庫状況である。リソース状態登録部12は、例えば、診療室の清掃予定、医療設備のメンテナンス予定、医療機器の耐用期間、医薬品の納入予定等を登録できるようにしてもよい。また、人的リソースにおいてクリニックリソースの状態は、クリニックスタッフの勤務予定(勤務シフト)である。リソース状態登録部12は、クリニックスタッフが残業可能な時間帯を登録できるようにしてもよい。
【0024】
リソース状態登録部12は、図示しないクリニックのPCに対してリソース情報登録用の設定画面を提供してもよい。リソース状態登録用の設定画面の詳細は後述する。
【0025】
時間帯算出部13は、リソース状態登録部12において登録されたクリニックリソースの状態に基づき、顧客が予約可能な時間帯をリアルタイムに算出する。例えば、ある顧客が希望する施術に対して、診療室Aと医療機器B、および医療機器Bを操作できるスタッフCまたはスタッフDが必要である場合、時間帯算出部13は、時間帯算出部13は、リソース状態登録部12において登録された、診療室A、医療機器B、スタッフCおよびスタッフDの空き状態を参照して、顧客が予約可能な時間帯をリアルタイムに算出する。時間帯算出部13は、予約可能な時間帯を複数算出してもよい。時間帯算出部13は、予約可能な時間帯における優先順位、混雑状況、または時間帯毎に設定された料金等を算出するようにしてもよい。
【0026】
予約受付部14は、時間帯算出部13において算出された予約可能な時間帯を顧客が利用する顧客端末2に対して提供して、クリニックステップに係る予約を受付ける。顧客端末2は、例えば、スマートフォン、タブレットPC、ノートPCまたは自動車等に設置されるカーナビゲーション装置等である。例えば、予約受付部14は、顧客端末2の表示画面に予約可能な時間帯をリンク先が記述されている丸印を有する予約画面を表示させる(予約画面の詳細は
図5において説明する)。予約受付部14は、予約画面に表示されたいずれかの丸印が顧客によって操作された場合、その時間帯の予約を受け付ける。予約受付部14は、顧客において顧客端末2の操作のみでリアルタイムに予約を完了させることができるので顧客満足度を向上させることが可能となる。
【0027】
予約受付部14は、例えば、顧客端末2において利用されるSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に対してメッセージ(第1メッセージ)を投稿することにより予約を受付けてもよい。SNSにおいてはメッセージが投稿されることによりトーク画面と呼ばれる領域にメッセージが表示される。予約受付部14は、トーク画面に表示されたメッセージを顧客が操作することにより、予約画面を表示させるようにしてもよい。なお、予約受付部14は、トーク画面に表示されたメッセージを顧客が操作することにより、メッセージにリンクされたWebサイトにおいて予約画面を表示させるようにしてもよい。
【0028】
リソース状態更新部15は、予約受付部14において受付けられた予約に基づき、リソース状態登録部12において登録されたリソース状態をリアルタイムに更新する。
【0029】
リソースの状態は、新たな予約がされるとその都度変化する。リソース状態更新部15は、リソース状態をリアルタイムに更新することにより、リソース状態を最新状態に保つことが可能となり、他の予約における予約可能な時間帯をリアルタイムに更新することが可能となる。これにより、予約受付部14は、顧客端末2に対して最新の予約可能な時間帯を表示させることが可能となり、顧客満足度を向上させることができる。
【0030】
顧客情報記録部16は、顧客におけるクリニックステップの実施状況を少なくとも含む顧客情報を記録する。顧客におけるクリニックステップの実施状況とは、例えば、施術内容、施術実施日、施術前および施術後の画像、顧客からの評価、クリニックに対する料金の支払い状況等である。
【0031】
例えば、カウンセリングステップにおいて美容外科における顔面の複数箇所の手術が顧客の要望であった場合、顧客情報記録部16は、複数箇所の手術のスケジュールを記録してもよい。また、施術ステップにおいて所定部位に施術がされた場合、顧客情報記録部16は、施術前の画像と施術後の画像を記録してもよい。顧客情報記録部16は、施術に係る画像を記録することにより、顧客に対して施術の効果を見せることができるので顧客満足度を向上させることができる。
【0032】
また、顧客情報記録部16は、顧客情報として、顧客の氏名、住所、性別、年齢、趣味、年収、買い物履歴、またはサイトの閲覧履歴等の情報を記録するようにしてもよい。顧客情報記録部16は、顧客情報を記録することにより、手段実行部18において実行される顧客との関係性を維持または促進するための手段を顧客に合わせてカスタマイズさせることができる。
【0033】
手段登録部17は、顧客との関係性を維持または促進するための手段を登録する。手段の登録は、例えば、顧客端末2において顧客が予約画面において設定したものを手段登録部17において自動的に登録するようにしてもよい。また、クリニックのスタッフが手動で入力して手段登録部17において登録するようにしてもよい。手段登録部17において顧客との関係性を維持または促進するための手段として登録される手段は、クリニックステップと関連付けられたコンテンツの提供するものであってもよい。また、手段登録部17において登録されるクリニックステップと関連付けられたコンテンツの提供手段は、クリニックステップと関連付けられたコンテンツの提供として、クリニックステップと関連付けられた物品の販売を提案するようにしてもよい。また、手段登録部17は、コンテンツの提供として、クリニックステップの再実施、または他のクリニックステップの実施を提案する手段を登録するようにしてもよい。手段登録部17は、コンテンツの提供として、顧客にインセンティブを付与する手段を登録するものであってもよい。
【0034】
顧客との関係性を維持または促進するための手段には、例えば、最新の施術を紹介するための手段が含まれていてもよい。最新の施術を紹介することにより、顧客のクリニック再訪を促すことが可能となる。顧客の再訪においては、リアルタイム予約におけるスムーズな予約体験はクリニック再訪の動機付けとなる。
【0035】
クリニックステップと関連付けられたコンテンツには、例えば、施術から所定の期間が経過して、再度の施術を促す情報が含まれていてもよい。例えば、脱毛施術においては体毛の成長サイクルに合わせて複数回の施術が必要となる場合がある。前回の脱毛施術から所定の期間が経過したタイミングにおいて再度の施術を促すことにより、顧客の囲い込みをすることが可能となる。
【0036】
クリニックステップと関連付けられたコンテンツには、例えば、他のクリニックステップの実施を提案する情報が含まれていてもよい。例えば、脱毛施術においては体の部位毎に脱毛施術がされる場合がある。以前に脱毛施術が完了した部位とは別の部位についての脱毛施術を促すことにより、顧客の囲い込みをすることが可能となる。また、他のクリニックステップとして、脱毛後の痩身を提案することにより、顧客の囲い込みをすることが可能となる。
【0037】
また、クリニックステップと関連付けられたコンテンツには、例えば、クリニックステップと関連付けられた物品の販売を提案するものが含まれていてもよい。例えば、レーザー光線を皮膚に照射する施術においては施術後に肌荒れが生じる場合がある。コンテンツとして肌荒れをケアする化粧品の販売を提案することにより、クリニックにおける施術以外においても顧客との関係を築くことができるので顧客の囲い込みをすることが可能となる。
【0038】
顧客に提供するインセンティブには、例えば、ポイントもしくはスタンプの付与、施術もしくは物品購入の割引に利用できるクーポンの付与、または会員ステータスのUP等を用いるようにしてもよい。インセンティブの提供によってクリニックとの関係を維持することができるので顧客の囲い込みをすることが可能となる。
【0039】
また、顧客との関係性を維持または促進するための手段には、SNSにおけるコンテンツ(第2メッセージ)の投稿が含まれていてもよい。第2メッセージには、例えば、投稿するテキスト、画像、またはリンク先の情報が含まれていてもよい。リンク先の情報には、上述した予約画面に対するリンク先の情報が含まれていてもよい。また、第2メッセージには、例えば、割引クーポンまたはポイント等を付与するための情報が含まれていてもよい。
【0040】
また、SNSに投稿する第2メッセージには、SNSにおけるステップ投稿が含まれていてもよい。SNSにおけるステップ投稿とは、SNSに投稿したメッセージに対する顧客の反応、または顧客情報に応じて第2メッセージの内容を変化させるマーケティング手法である。ステップ投稿においては、例えば、初日に投稿した第2メッセージに対して顧客がリンク先を訪問したか否かで次の日に投稿する第2メッセージを変化させる。数日間における第2メッセージに対する顧客の反応等を確認することにより、顧客の興味の大きさ等を知ることができるので、顧客に応じた適切なアプローチが可能となり、顧客の囲い込みをすることが可能となる。特に自由診療を受けた顧客は自身の判断でサービスまたは商品を選択することができるので、クリニックステップにおける顧客情報をメッセージに反映させることにより、顧客の囲い込みをすることが容易となる。
【0041】
また、手段登録部17は、顧客との関係性を維持または促進するための手段として、メールアプリケーション(以下、「アプリ」と省略する。)に対するメール配信、電話連絡、またはWebサイトの表示の変更等を登録するようにしてもよい。
【0042】
手段実行部18は、顧客情報記録部16に記録されたクリニックステップの実施状況を少なくとも含む顧客情報に基づき、手段登録部17に登録された顧客との関係性を維持または促進するための手段を実行する。手段の実行は、上述の通り、例えば、SNSに対するメッセージの投稿、メールの送信、電話の発呼またはWebサイトの表示の更新等である。なお、手段実行部18は、他の装置またはプログラムに対して手段の実行を指示するものであってもよい。例えば、手段登録部17は、SNSに対するメッセージの投稿においては、SNSが提供する投稿機能に対して投稿の設定をするものであってもよい。また、手段登録部17は、メールの配信においては、メール配信システムに対してメールマガジンの配信を指示するものであってもよい。
【0043】
顧客端末2は、SNSアプリ21、Webブラウザ22、およびメールアプリ23を有する。SNSアプリ21は、図示しないSNSサーバにネットワーク9を介して接続して、SNSサーバを介して友達登録しているクリニックから投稿されたメッセージをSNSアプリ21のトーク画面に表示する。SNSアプリ21においては、受信したメッセージが未読の場合には未読のメッセージ数が顧客端末の表示画面に通知されるため、顧客がSNSアプリ21のトーク画面を開いて受信したメッセージを確認する契機が電子メールに比べて大きい。したがってSNSに投稿されたメッセージは顧客が確認する確率が高い場合が多い。特にインセンティブが付与されるメッセージを投稿する友達(クリニック)はブロックされる確率が低くなるため、高い確率でメッセージが顧客に読まれることになる。
【0044】
Webブラウザ22は、Webサイトを閲覧する機能を有するアプリであり、SNSアプリ21のトーク画面に表示されたメッセージのリンク先のWebサイトを表示する。Webブラウザ22の機能は、SNSアプリ21によって実装されるものであってもよい。
【0045】
メールアプリ23は、電子メールの送受信を行うためのアプリである。メールアプリ23は、SMS(ショートメッセージサービス)を介して送受信されるテキストメッセージを表示するものであってもよい。メールアプリ23は、2段階個人認証を行う際の確認コードを受信するものであってもよい。例えば、メールアプリ23を介して受信された確認コードを入力することにより、予約受付部14が提供する予約画面において予約をする際に、または顧客情報記録部16に記録されている個人情報を更新する際に顧客端末2において個人認証を行うことができる。
【0046】
なお、情報処理装置1が有する上述の各機能部は、情報処理装置1の機能部の一例を示したものであり、情報処理装置1が有する機能を限定したものではない。例えば、情報処理装置1は、上記全ての機能部を有している必要はなく、一部の機能部を有するものであってもよい。また、情報処理装置1は、上記以外の他の機能を有するものであってもよい。例えば、情報処理装置1は、情報を入力するために入力機能、情報を表示するための表示機能、装置の稼働状態を報知する報知機能等を有していてもよい。
【0047】
また、情報処理装置1が有する上記各機能部は、上述の通り、ソフトウェアによって実現されるものとして説明した。しかし、情報処理装置1が有する上記機能部の中で少なくとも1つ以上の機能部は、ハードウェアによって実現されるものであってもよい。
【0048】
また、情報処理装置1が有する上記何れかの機能部は、1つの機能部を複数の機能部に分割して実施してもよい。また、情報処理装置1が有する上記何れか2つ以上の機能部を1つの機能部に集約して実施してもよい。
図1は、情報処理装置1が有する機能を機能ブロックで表現したものであり、例えば、各機能部がそれぞれ別個のプログラムファイル等で構成されていることを示すものではない。
【0049】
また、情報処理装置1は、1つの筐体によって実現される装置であっても、ネットワーク等を介して接続された複数の装置から実現されるシステムであってもよい。例えば、情報処理装置1は、その機能の一部または全部をクラウドコンピューティングシステムによって提供されるクラウドサービス等、他の仮想的な装置によって実現するものであってもよい。また、情報処理装置1は、上記各機能部のうち、少なくとも1以上の機能部を他の装置において実現するようにしてもよい。また、情報処理装置1は、デスクトップPC等の汎用的なコンピュータであってもよく、機能が限定された専用の装置であってもよい。
【0050】
次に、
図2を用いて、クリニックリソースの設定方法を説明する。
図2は、実施形態の情報処理装置1で用いられるリソース設定画面の一例を示す図である。
【0051】
図2においてリソース設定画面1000は、情報処理装置1が有する図示しない表示装置に表示される表示画面である。リソース設定画面1000は、物理リソースである、「部屋」、「機器」、または人的リソースであるスタッフの一覧と、それぞれのクリニックリソースが対応可能なクリニックステップとの対応を示している。
【0052】
リソース設定画面1000において、例えば、部屋においては、診療室1~診療室3が登録されている。機器においては、機器A~機器Dが登録されている。スタッフにおいてはスタッフA~スタッフLが登録されている。リソース設定画面1000は、クリニックリソースの追加登録または削除を可能にする。例えば、新たな機器の購入またはスタッフの増員等によってクリニックリソースが追加された場合、リソース設定画面1000はクリニックリソースの追加登録を可能にする。一方、機器の廃棄またはスタッフの減員等によってクリニックリソースが減少した場合、リソース設定画面1000はクリニックリソースの削除を可能にする。
【0053】
また、リソース設定画面1000は登録されたクリニックリソースがどのクリニックステップに対応可能かの設定を可能にする。例えば、診療室1は、診察、カウンセリング、および施術Aのクリニックステップに対応可能であるとラジオボタンの押下によって設定されている。クリニックステップはそれぞれのクリニックによって異なるため、リソース設定画面1000は、クリニックステップの自由な設置を可能にする。例えば、診療とカウンセリングを同一のクリニックステップとして実施するクリニックにおいては、診療およびカウンセリングは1つのラジオボタンによって設定できるようにすることができる。
【0054】
また、機器Aは施術Aにのみ対応(使用)可能であることを示している。機器Dは施術Cと施術Dの両方に対応可能であることを示している。施術によっては複数の機器が使用される場合がある。また、同一の仕様の機器が複数存在している場合がある。リソース設定画面1000はそれぞれの機器についてクリニックステップとの対応を設定することにより、所定の施術が可能かどうかを判定可能にする。
【0055】
また、スタッフA(医師)は、診療、カウンセリング、および施術A~施術Dのクリニックステップに対応可能であることを示している。スタッフD(看護師)は、カウンセリングおよび施術Aのクリニックステップに対応可能であることを示している。スタッフK(一般)は、施術Aと受付業務に対応可能であることを示している。
【0056】
クリニックにおいては様々なクリニックステップが存在する。クリニックステップによっては有資格者のみが実施できるものがある。また、実施において資格の制限はないが、機器の取り扱い等の業務スキル面において実施できるスタッフが限定されるクリニックステップが存在する。特に、クリニックにおける脱毛や痩身等のクリニックステップにおいては、免許の有無等とは無関係に業務スキルによって実施可能であるか否かが決められる場合がある。リソース設定画面1000は、どのスタッフがどのクリニックステップを実施可能であるかを予め登録しておくことを可能にする。
【0057】
リソース設定画面1000において設定されたクリニックリソースとクリニックステップとの対応は、
図1において説明したリソース設定部11によって参照可能に記録しておくことができる。
【0058】
ここで、クリニックステップは、図示しない設定において関連付けて登録しておくことができる。例えば、施術Aを実施するためには、医師による診察とカウンセリングが必要である場合、施術Aには診察とカウンセリングのクリニックステップを関連付けて登録しておく。また、関連付けられたクリニックステップの実施順序も登録しておくことができる。例えば、施術Aを実施する場合、診察→カウンセリング→施術Aの実施順序を登録しておくことができる。クリニックステップの実施順序は、施術内容またはクリニックの方針によって様々であるため、実施順序の登録を任意に設定可能とすることにより、それぞれのクリニックの事情に合わせた運用が可能となる。
【0059】
次に、
図3を用いてリソース状態の登録方法を説明する。
図3は、実施形態の情報処理装置1で用いられるリソース状態登録画面の一例を示す図である。
【0060】
図3において、ソース状態登録画面2000は、それぞれのクリニックリソースの時間帯毎の予約状態を表している。なお、
図3は、2022年4月10日における予約状態を示している。表示する日時は時間帯をスクロールさせることによって切り換えることができる。ソース状態登録画面2000において塗りつぶされている時間帯が予約済みであることを示している。塗りつぶされていない時間帯は空きであることを示している。例えば、診療室1は、9:00~9:30、および10:30~11:00の時間帯において予約済みである。機器Aは、10:30~11:00の時間帯において予約済みである。また、スタッフAは、9:00~12:00の時間帯において予約済みである。
【0061】
ソース状態登録画面2000において、クリニックリソースの予約は、クリニックのスタッフによって手動で登録される手動登録と、予約受付部14によって自動的に登録される自動登録とによって行われるようにすることができる。
【0062】
<手動登録>
例えば、部屋における清掃予定、機器におけるメンテナンス予定、スタッフの都合による勤務予定等は、ソース状態登録画面2000において手動登録することができる。手動登録においては、登録したい空きの時間帯をクリックして塗りつぶしにすることにより予約済みに登録することができる。手動登録した予約済みの時間帯は手動登録によって空きに戻すことができる。スタッフの勤務予定(勤務シフト)は、それぞれのスタッフの自己申告において、勤務時間帯と非勤務時間帯(例えば、全日休、午前休または午後休)とを手動登録することができる。
【0063】
<自動登録>
上述した顧客端末2からの予約は自動登録される。例えば、顧客が希望する時間帯において
図2で説明した施術Aを予約した場合、施術Aを実施する上で必要な、診察、カウンセリング、および施術Aのクリニックステップにおいて、クリニックステップに対応付けられたクリニックリソースの予約が自動的にされる。
【0064】
<自動登録による予約変更>
例えば、顧客の都合によって施術の予約がキャンセルされた場合、自動登録されたクリニックリソースは、自動的に空きに戻されるようにしてもよい。空きに戻されたクリニックリソースは、他の自動登録によってリアルタイムに予約可能となる。これにより、顧客の予約および予約のキャンセルをスムーズにすることが可能となり、顧客満足度を向上させることができる。また、キャンセルによるクリニックリソースの稼働率低下を防止することができる。
【0065】
また、予約していたクリニックリソースが、機器の故障またはスタッフの急病等により使えなくなった場合、代替するクリニックリソースを自動的に選択して予約するようにしてもよい。これにより、クリニックリソースの再予約における手間を省くことができる。
【0066】
なお、自動予約されたクリニックリソースを手動登録によって予約済みから空きに戻す場合、情報処理装置1は、所定のアラートを表示するようにしてもよい。自動登録されたクリニックリソースの予約はクリニックステップに関連付けられているため、手動登録による予約変更には注意を要する。例えば、実施予定のクリニックステップとクリニックリソースの予約状態に矛盾が生じている場合、ソース状態登録画面2000において、アラート画面を表示するようにしてもよい。
【0067】
なお、スタッフの勤務シフトは自動登録された時間帯に応じて決めることができる。例えば、特定の日において自動登録がされた時間帯がないスタッフは、その日を休暇とすることが可能となる。一方、休暇予定だった日に自動登録がされた時間帯が多いスタッフはその日を勤務日とすることが可能となる。手動登録によるスタッフの非勤務の時間帯の登録においては、勤務不可と勤務可能を登録可能にすることによって、自動登録による非勤務スタッフの予約を登録することが可能となる。
【0068】
次に、
図4を用いて顧客情報の登録方法を説明する。
図4は、実施形態の情報処理装置1で用いられる顧客情報の登録画面の一例を示す図である。
【0069】
図4において、顧客情報登録画面3000は、顧客毎の、クリニックステップの利用履歴および通知手段が登録されていることを示している。クリニックステップの利用履歴は、クリニックの予約履歴から自動的に登録できるようにしてもよい。また、クリニックステップの利用履歴は、クリニックのスタッフにより手動で登録できるようにしてもよい。通知手段は顧客の選択によって登録される。例えば、顧客端末2においてクリニックが友達登録された場合、通知手段としてSNSによるメッセージの投稿が自動的に登録されるようにしてもよい。
【0070】
顧客情報登録画面3000において、例えば、顧客Aは、腕部脱毛の施術を2022年4月5日に受け、さらにスネ毛脱毛の施術を2022年5月6日に受けていることが登録されている。また、顧客Aは、SNSを利用した通知手段を選択していることが登録されている。上述したように、自由診療における顧客は、自身の意思において施術を受ける場合が多い。したがって、顧客の囲い込みには、顧客に対するクリニック再訪の動機付けが重要となる。再訪の動機付けは、施術を受けたクリニックステップの履歴を参照することにより顧客に提供できる場合がある。例えば、体の複数の部位において脱毛の施術を受けている顧客は、脱毛に対する意識が高いものと推測することができる。このため、施術を受けた部位以外の部位についての脱毛の提案は、クリニック再訪に繋がる場合が多い。また、一度脱毛した部位においては、体毛の成長に合わせて再度の施術が必要となる場合があり、施術の日時を基準とした脱毛の提案は、クリニック再訪に繋がる場合が多い。顧客情報登録画面3000において、顧客におけるクリニックステップの実施状況を少なくとも含む顧客情報を記録することにより、クリニック再訪に繋がる条件を算出するための情報を提供することが可能となる。
【0071】
次に、
図5を用いて、施術の予約方法を説明する。
図5は、実施形態の情報処理装置1から顧客端末2に提供される予約画面の一例を示す図である。
【0072】
図5において、顧客端末2の表示画面には予約画面4000が表示されている。予約画面4000は情報処理装置1から提供されたクリニックステップを予約するための表示画面である。予約画面4000は、プルダウンメニューにおいて指定した所定のクリニックステップ(診療内容)において予約可能な来院時間を示している。例えば、予約画面4000は、11月25日月曜日において、9:00、10:00、12:00、および13:00の来院時間において予約が可能であることを丸印によって示している。例えば、来院時間9:00は、9:00~10:00の時間帯が予約可能であることを示している。予約画面4000に表示される予約可能な来院時間は、情報処理装置1においてリアルタイムに算出された時間帯に基づく。顧客は希望する来院時間の丸印を選択して、「確認する」のボタンを押下する。情報処理装置1は、選択された来院時間において予約をリアルタイムで確定する。顧客は予約画面4000を介してリアルタイムでWeb予約をすることができるのでスムーズな予約体験をすることができる。このため、顧客は次の予約においても手軽に予約が可能であることを認識することができる。
【0073】
次に、
図6を用いて、顧客に対する通知(プロモーション)の方法を説明する。
図6は、実施形態の情報処理装置1から顧客端末2に提供される通知画面の一例を示す図である。
【0074】
図6において、顧客端末2の表示画面には通知画面5000が表示されている。通知画面5000は情報処理装置1から提供されるプロモーションのための画面である。通知画面5000は、顧客との関係性を維持または促進するための通知手段として手段登録部17において登録されているSNS投稿による表示画面である。SNS投は、手段実行部18において実行される。
【0075】
通知画面5000において、投稿されたメッセージには、前回の施術から3ヶ月が経過した旨、およびインセンティブとしてポイントアップクーポンを進呈する旨が記載されている。このメッセージは、顧客情報記録部16に記録されたクリニックステップの実施状況の施術日時の情報に基づき手段実行部18においてさらなる施術を提案するために自動的に作成されている。投稿されたメッセージにはリンク先の情報が含まれており、顧客がこのメッセージをタップすることによりリンク先のWebページが表示される。リンク先のWebページは、顧客に応じてプロモーションを行うための情報が表示されてもよい。例えば、顧客が既に獲得しているポイント情報、ポイントアップクーポンの使用期限もしくは使用方法、または前回の施術に関する情報等である。リンク先のWebページからは、
図5で示した予約画面4000にリンクが貼られている。顧客は通知画面5000によるプロモーションによって次回の施術に対するモチベーションが高まっているため、通知画面5000から予約画面4000に遷移できるようにすることにより、モチベーションが高い状態で次回の施術の予約をすることができる。施術の予約においては、顧客は既にリアルタイム予約の快適さを経験しているため、通知画面5000から予約画面4000に遷移した場合、実際に予約が成立する確率が高くなる。顧客情報記録部16に記録されたクリニックステップの実施状況に基づきさらなる施術を提案することにより、施術経験(Clinic-Experience)を加速的に増加させることができる。
【0076】
また、通知画面5000の下部には、美容機器および化粧品の割引情報が表示される。表示される割引情報は、顧客情報記録部16に記録されたクリニックステップの実施状況に基づき手段実行部18において自動的に作成されてもよい。たとえば、脱毛施術の経験者に対しては脱毛後のスキンケアを目的とした化粧品の購入を提案してもよい。顧客情報記録部16に記録されたクリニックステップの実施状況に基づき商品購入等を提案することにより、施術以外における経験(Non-Clinic-Experience)を顧客に提供することができる。これにより、顧客の囲い込みをすることができる。
【0077】
次に、
図7を用いて、情報処理装置1のハードウェア構成を説明する。
図7は、実施形態における情報処理装置1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0078】
情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102、ROM(Read Only Memory)103、I/O機器104、および通信I/F(Interface)105を有する。情報処理装置1は、
図1で説明した情報処理プログラムを実行する装置である。
【0079】
CPU101は、RAM102またはROM103に記憶された情報処理プログラムを実行することにより、情報処理装置1の制御を行う。情報処理プログラムは、例えば、プログラムを記録した記録媒体、又はネットワークを介したプログラム配信サーバ等から取得されて、ROM103にインストールされ、CPU101から読出されて実行される。
【0080】
I/O機器104は、操作入力機能と表示機能(操作表示機能)を有する。I/O機器104は、例えばタッチパネルである。タッチパネルは、情報処理装置1の利用者に対して指先又はタッチペン等を用いた操作入力を可能にする。本実施形態におけるI/O機器104は、操作表示機能を有するタッチパネルを用いることができるが、I/O機器104は、表示機能を有する表示装置と操作入力機能を有する操作入力装置とを別個有するものであってもよい。その場合、タッチパネルの表示画面は表示装置の表示画面、タッチパネルの操作は操作入力装置の操作として実施することができる。なお、I/O機器104は、ヘッドマウント型、メガネ型、腕時計型のディスプレイ等の種々の形態によって実現されてもよい。
【0081】
通信I/F105は、通信用のI/Fである。通信I/F105は、例えば、無線LAN、有線LAN、赤外線等の近距離無線通信を実行する。図は通信用のI/Fとして通信I/F105のみを図示するが、情報処理装置1は複数の通信方式においてそれぞれの通信用のI/Fを有するものであってもよい。
【0082】
次に、
図8を用いて、リソースの設定動作を説明する。
図8は、実施形態の情報処理装置1のリソース設定動作の一例を示すフローチャートである。
【0083】
なお、以下に示すフローチャートにおける動作の実行主体は情報処理装置1であるものとして説明するが、それぞれの動作は、上述した情報処理装置1の各機能部において実行することができる。
【0084】
図8において、情報処理装置1は、リソース設定画面を提供する(ステップS11)。リソース設定画面の詳細は
図2において例示している。リソース設定画面の提供は、例えば、情報処理装置1がリソース設定画面を含むWebページを提供することにより実行することができる。
【0085】
ステップS11の処理を実行した後、情報処理装置1は、リソース設定画面における設定が完了したか否かを判断する(ステップS12)。リソース設定画面における設定が完了したか否かは、例えば、Webページに対する完了操作が実行されたか否かによって判断することができる。リソース設定画面における設定が完了していないと判断した場合(ステップS12:NO)、情報処理装置1は、ステップS12の処理を繰り返して、リソース設定画面における設定が完了するのを待機する。
【0086】
一方、リソース設定画面における設定が完了したと判断した場合(ステップS12:YES)、情報処理装置1は、リソース設定を保存する(ステップS13)。ステップS13の処理を実行した後、情報処理装置1は、フローチャートに示す動作を終了する。
【0087】
次に、
図9を用いて、リソース状態の登録動作を説明する。
図9は、実施形態の情報処理装置1のリソース状態登録動作の一例を示すフローチャートである。
【0088】
図9において、情報処理装置1は、リソース状態登録画面を提供する(ステップS21)。リソース状態登録画面の詳細は
図3において例示している。リソース状態登録画面の提供は、例えば、情報処理装置1がリソース状態登録画面を含むWebページを提供することにより実行することができる。
【0089】
ステップS12の処理を実行した後、情報処理装置1は、リソース状態登録画面における登録が完了したか否かを判断する(ステップS22)。リソース状態登録画面における登録が完了したか否かは、例えば、Webページに対する完了操作が実行されたか否かによって判断することができる。リソース状態登録画面における登録が完了していないと判断した場合(ステップS22:NO)、情報処理装置1は、ステップS22の処理を繰り返して、リソース状態登録画面における登録が完了するのを待機する。
【0090】
一方、リソース状態登録画面における登録が完了したと判断した場合(ステップS22:YES)、情報処理装置1は、登録されたリソース状態に基づき、クリニックステップにおいて顧客が予約可能な時間帯をリアルタイムに算出する。ステップS23の処理を実行した後、情報処理装置1は、フローチャートに示す動作を終了する。
【0091】
なお、本実施形態においては、予約可能な時間帯の算出はリソース状態登録画面における登録が完了したときに実行される場合を例示したが、予約可能な時間帯の算出は他のタイミングにおいて実行されるようにしてもよい。例えば、
図10にて説明する予約アクセスがあったときに実行されてもよい。
【0092】
次に、
図10を用いて、予約の受付動作を説明する。
図10は、実施形態の情報処理装置の予約受付動作の一例を示すフローチャートである。
【0093】
図10において、情報処理装置1は、顧客端末2から予約のアクセスがあったか否かを判断する(ステップS31)。予約のアクセスは、例えば、情報処理装置1が提供するWebページに顧客端末からのアクセス(例えば、顧客のログイン)があったか否かで判断することができる。予約のアクセスがないと判断した場合(ステップS31:NO)、情報処理装置1は、ステップS31の処理を繰り返して、予約のアクセスがあるまで待機する。
【0094】
一方、予約のアクセスがあったと判断した場合(ステップS31:YES)、情報処理装置1は、顧客端末2に予約画面を提供する(ステップS32)。
図1において説明した通り、予約受付部14が顧客端末2に予約画面を提供することにより実行することができる。予約画面の提供は、例えば、情報処理装置1が予約画面を含むWebページを顧客端末2に提供することにより実行することができる。予約画面の詳細は
図5において例示している。予約画面は、顧客の氏名、年齢、性別もしくは連絡先等の個人情報、または、
図4において説明した通知手段の登録等の顧客情報を入力できるものであってもよい。
【0095】
ステップS32の処理を実行した後、情報処理装置1は、予約画面を介して予約が受け付けられたか否かを判断する(ステップS33)。予約が受け付けられたか否かは、例えば、Webページにおいて予約の確定操作が実行されたか否かによって判断することができる。予約が受け付けられていないと判断した場合(ステップS33:NO)、情報処理装置1は、ステップS33の処理を繰り返して、予約が受け付けられるのを待機する。
【0096】
一方、予約が受け付けられたと判断した場合(ステップS33:YES)、情報処理装置1は、リソース状態を更新する(ステップS34)。リソース状態の更新は、リソース状態更新部15が、受付けられた予約に基づき、クリニックリソースの状態を更新することにより実行される。クリニックリソースの状態は、物理的リソースまたは人的リソースを少なくとも含み、リソース状態登録部12において登録されている。予約が受け付けられたときにリソース状態が更新されるため、クリニックリソースの状態はリアルタイムで更新されて最新の状態を維持することができる。
【0097】
ステップS35の処理を実行した後、情報処理装置1は、顧客端末2に対して予約完了の画面を提供する。予約完了の画面には、例えば、予約日時、クリニックへのアクセス情報、クリニックの連絡先、または来院前の注意事項等が含まれていてもよい。
【0098】
ステップS35の処理を実行した後、情報処理装置1は、予約画面において入力された顧客情報を登録する(ステップS36)。なお、顧客情報が既に入力されていて変更がない場合は、ステップS36の処理を省略するようにしてもよい。ステップS36の処理を実行した後、情報処理装置1は、フローチャートに示す動作を終了する。
【0099】
次に、
図11を用いて、顧客に対する通知方法を説明する。
図11は、実施形態の情報処理装置の通知手段実行動作の一例を示すフローチャートである。ここで説明する顧客に対する通知とは、顧客との関係性を維持または促進するための手段であって、
図1において説明した手段実行部18において実行される。顧客に対する通知は、顧客情報記録部16に記録された通知手段に基づき実行される。
【0100】
図11において、情報処理装置1は、顧客状態に変更があったか否かを判断する(ステップS41)。顧客状態の変更とは、例えば、顧客による予約の完了、施術の実施、または個人情報の変更等である。施術の実施は、予約された施術がキャンセルされなかったことにより自動的に登録されてもよく、またはクリニックのスタッフによって手動で登録されてもよい。顧客状態に変更がないと判断した場合(ステップS41:NO)、情報処理装置1は、ステップS41の処理を繰り返して、顧客状態に変更があるのを待機する。
【0101】
一方、顧客状態に変更があったと判断した場合(ステップS41:YES)、情報処理装置1は、顧客情報を更新する(ステップS42)。顧客情報の更新は、顧客情報記録部16において実行することができる。
【0102】
ステップS42の処理を実行した後、情報処理装置1は、通知条件が満たされたか否かを判断する(ステップS43)。通知条件が満たされていないと判断した場合(ステップS43:NO)、情報処理装置1は、ステップS43の処理を繰り返して、通知条件が満たされるのを待機する。
【0103】
一方、通知条件が満たされたと判断した場合(ステップS43:YES)、情報処理装置1は、通知手段を実行する(ステップS44)。通知手段の実行は、手段実行部18において実行される。ステップS44の処理を実行した後、情報処理装置1は、フローチャートに示す動作を終了する。
【0104】
ここで、通知条件と実行される通知手段の一例を以下に説明する。
【0105】
<リマインド通知>
リマインド通知とは、顧客に対して来院日時の注意喚起をするためのリマインドメッセージを通知する処理である。リマインドメッセージの通知条件は、例えば、来院日時までの時間が所定の時間以下になったか否かで判断される。リマインドメッセージの通知条件は、例えば来院までに1週間を切ったか否か、来院の前日になったか否か、または当日の3時間前になったか否か等を設定できるようにしてもよい。また、通知条件は複数設定されてもよく、リマインド通知が複数回実行されてもよい。
【0106】
リマインド通知は、例えば、SNSの投稿において実行されようにしてもよい。SNSに投稿されたメッセージは顧客に認識される確率が高い。このため、リマインドメッセージをSNSに投稿することにより顧客の不注意によるキャンセルを未然に防止することができる。
【0107】
また、リマインドメッセージには、上述した予約画面を表示するためのリンク情報が含まれていてもよい。予約画面を表示できるようにすることにより、リアルタイムの予約と同様にリアルタイムの予約変更が可能となり、顧客満足度を向上させることができる。また、予約変更の情報はリソース状態をリアルタイムで変更することができるので、予約変更に係るクリニックの手間を省くことができる。
【0108】
<再訪促進通知>
再訪促進通知とは、顧客にクリニックの再訪を促すための通知である。再訪通知の通知条件は、例えば、前回の施術から予め設定された期間が経過したか否か、顧客の施術履歴が所定の条件を満足するか否か(例えば、既に脱毛が完了している部位以外に脱毛が可能か否か)である。また、再訪通知の通知条件は、顧客に通知する施術において予約によるクリニックリソースの稼働率が予め設定された数値を下回りそうか否かであってもよい。また、再訪通知の通知条件は、顧客が所定の年齢に達したか否か、または顧客がクリニックのキャンペーン対象であるか否か等であってもよい。再訪通知の通知条件を顧客情報等に基づき判断することにより、それぞれの顧客に合わせた再訪の促進が可能となる。
【0109】
<物販促進通知>
物販促進通知とは、顧客に対する商品の販売を促す通知である。物販促進通知の通知条件は、例えば、施術内容と関連する商品であるか否か、カウンセリングによって知り得た情報に基づく商品であるか否か、または、年齢もしくは居住地の情報に基づく商品であるか否か等である。クリニックにおいてはカウンセリングステップにおいて顧客の悩みまたは要望を聞くことができる。また、施術の内容および施術後の状態を知ることができる。これらの情報は顧客固有の情報であり、顧客の意思が含まれていることが多い。従って、顧客に応じた商品の提案が可能となる。
【0110】
なお、再訪促進通知または物販促進通知においては、割引クーポンの発行またはポイント付与等のインセンティブを顧客に提供することを通知するものであってもよい。インセンティブの提供には、友人の紹介によって提供されるものがあってもよい。
【0111】
なお、図示したフローチャートは、情報処理装置1の動作の一例を示したものであり、情報処理装置1における動作を限定するものではない。
【0112】
なお、本実施形態で説明した装置を構成する機能を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、本実施形態の上述した種々の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0113】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0114】
以上、本発明の実施形態について、図面を参照して説明してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲においての種々の変更も含まれる。
【符号の説明】
【0115】
1 情報処理装置
11 リソース設定部
12 リソース状態登録部
13 時間帯算出部
14 予約受付部
15 リソース状態更新部
16 顧客情報記録部
17 手段登録部
18 手段実行部
2 顧客端末
21 SNSアプリ
22 Webブラウザ
23 メールアプリ
9 ネットワーク
101 CPU
102 RAM
103 ROM
104 I/O機器
105 通信I/F
1000 リソース設定画面
2000 リソース状態登録画面
3000 情報登録画面
4000 予約画面
5000 通知画面