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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023153122
(43)【公開日】2023-10-17
(54)【発明の名称】破袋装置
(51)【国際特許分類】
   B65B 69/00 20060101AFI20231005BHJP
   B02C 13/18 20060101ALI20231005BHJP
   B02C 13/282 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
B65B69/00 101
B02C13/18 Z
B02C13/282
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023101088
(22)【出願日】2023-06-20
(62)【分割の表示】P 2022060602の分割
【原出願日】2022-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000144898
【氏名又は名称】株式会社山本製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】八島 一樹
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 健
【テーマコード(参考)】
3E058
4D065
【Fターム(参考)】
3E058AA04
3E058BA20
3E058CA10
3E058CB10
3E058DA07
3E058EA10
4D065AA18
4D065BB04
4D065BB07
4D065BB11
4D065EB15
4D065ED06
4D065EE13
(57)【要約】
【課題】破袋室を収容袋が容易に移動する。
【解決手段】破袋装置10では、収容袋12が、破袋筒20と回転される回転体26との間の破袋室28に供給されて、破袋されることで、収容袋12内から収容物14が排出される。ここで、収容袋12が破袋室28に上側から供給されると共に、破袋された収容袋12及び収容物14が破袋室28から下側に排出される。このため、破袋室28を収容袋12が自重により移動でき、破袋室28を収容袋12が容易に移動できる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状にされ、内部が上側及び下側に開放される破袋筒と、
前記破袋筒内に配置されて前記破袋筒の内周面と外周面との間に破袋室が形成され、収容物が収容される収容袋が前記破袋室に上側から供給されると共に回転されて収容袋が破袋され、かつ、破袋された収容袋及び収容物が前記破袋室から下側に排出される回転体と、
前記回転体に設けられて前記破袋室に突出されると共に、前記回転体の母線に沿って延在され、前記回転体が回転されて収容袋を前記破袋室の周方向に移動させる移動部と、
を備える破袋装置。
【請求項2】
前記破袋室の上側部分に対し前記破袋室の下側部分が径方向寸法を小さくされる請求項1記載の破袋装置。
【請求項3】
前記回転体の上側部分に対し前記回転体の下側部分が回転径方向寸法を大きくされる請求項1又は請求項2記載の破袋装置。
【請求項4】
前記破袋室に突出され、収容袋に突き刺さる突刺部を備える請求項1~請求項3の何れか1項記載の破袋装置。
【請求項5】
前記回転体が前記破袋筒に対し上側に突出される請求項1~請求項4の何れか1項記載の破袋装置。
【請求項6】
前記破袋室の下側に設けられ、収容袋内からの収容物を受ける受部を備える請求項1~請求項5の何れか1項記載の破袋装置。
【請求項7】
前記破袋室の下側に突出され、収容袋に突き刺さる下突刺部を備える請求項1~請求項6の何れか1項記載の破袋装置。
【請求項8】
前記破袋室の下側に設けられ、収容物内の異物が通過されて分離される分離部を備える請求項1~請求項7の何れか1項記載の破袋装置。
【請求項9】
前記破袋室の下側に設けられる排出口と、
前記破袋室の下側に設けられ、回転されることで収容物及び収容袋の少なくとも一方が搬送されて前記排出口から排出される回転部と、
を備える請求項1~請求項8の何れか1項記載の破袋装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収容袋が破袋される破袋装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に記載の破袋機では、ケーシング内に螺旋翼が配置されており、ケーシングと螺旋翼との間にゴミ袋が供給されると共に、螺旋翼が回転されて、ゴミ袋が破袋される。
【0003】
ここで、この破袋機では、ケーシング及び螺旋翼の軸方向が水平方向に対し傾斜されており、ケーシングと螺旋翼との間をゴミ袋が螺旋翼によって下側から上側に搬送される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012-20269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事実を考慮し、破袋室を収容袋が容易に移動できる破袋装置を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の破袋装置は、筒状にされ、内部が上側及び下側に開放される破袋筒と、前記破袋筒内に配置されて前記破袋筒の内周面と外周面との間に破袋室が形成され、収容物が収容される収容袋が前記破袋室に上側から供給されると共に回転されて収容袋が破袋され、かつ、破袋された収容袋及び収容物が前記破袋室から下側に排出される回転体と、前記回転体に設けられて前記破袋室に突出されると共に、前記回転体の母線に沿って延在され、前記回転体が回転されて収容袋を前記破袋室の周方向に移動させる移動部と、を備える。
【0007】
請求項2に記載の破袋装置は、請求項1に記載の破袋装置において、前記破袋室の上側部分に対し前記破袋室の下側部分が径方向寸法を小さくされる。
【0008】
請求項3に記載の破袋装置は、請求項1又は請求項2に記載の破袋装置において、前記回転体の上側部分に対し前記回転体の下側部分が回転径方向寸法を大きくされる。
【0009】
請求項4に記載の破袋装置は、請求項1~請求項3の何れか1項に記載の破袋装置において、前記破袋室に突出され、収容袋に突き刺さる突刺部を備える。
【0010】
請求項5に記載の破袋装置は、請求項1~請求項4の何れか1項に記載の破袋装置において、前記回転体が前記破袋筒に対し上側に突出される。
【0011】
請求項6に記載の破袋装置は、請求項1~請求項5の何れか1項に記載の破袋装置において、前記破袋室の下側に設けられ、収容袋内からの収容物を受ける受部を備える。
【0012】
請求項7に記載の破袋装置は、請求項1~請求項6の何れか1項に記載の破袋装置において、前記破袋室の下側に突出され、収容袋に突き刺さる下突刺部を備える。
【0013】
請求項8に記載の破袋装置は、請求項1~請求項7の何れか1項に記載の破袋装置において、前記破袋室の下側に設けられ、収容物内の異物が通過されて分離される分離部を備える。
【0014】
請求項9に記載の破袋装置は、請求項1~請求項8の何れか1項記載の破袋装置において、前記破袋室の下側に設けられる排出口と、前記破袋室の下側に設けられ、回転されることで収容物及び収容袋の少なくとも一方が搬送されて前記排出口から排出される回転部と、を備える。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の破袋装置では、破袋筒内に回転体が配置されて、破袋筒の内周面と回転体の外周面との間に破袋室が形成されており、収容物が収容される収容袋が破袋室に供給されると共に、回転体が回転されて、収容袋が破袋される。
【0016】
ここで、破袋筒内が上側及び下側に開放されており、収容袋が破袋室に上側から供給されると共に、破袋された収容袋及び収容物が破袋室から下側に排出される。このため、破袋室を収容袋が自重により移動でき、破袋室を収容袋が容易に移動できる。
【0017】
さらに、回転体の移動部が破袋室に突出されており、回転体が回転されて、移動部が収容袋を破袋室の周方向に移動させる。このため、収容袋を効果的に破袋できる。
【0018】
請求項2に記載の破袋装置では、破袋室の上側部分に対し破袋室の下側部分が径方向寸法を小さくされる。このため、大きな収容袋は破袋室の上側部分において破袋できると共に、小さな収容袋は破袋室の下側部分において破袋できる。
【0019】
請求項3に記載の破袋装置では、回転体の上側部分に対し回転体の下側部分が回転径方向寸法を大きくされる。このため、破袋された収容袋が回転体に対し下側に移動されることで、当該収容袋が回転体に巻き付くことを抑制できる。
【0020】
請求項4に記載の破袋装置では、破袋室に突刺部が突出されており、突刺部が収容袋に突き刺さって収容袋が破袋される。このため、収容袋を効果的に破袋できる。
【0021】
請求項5に記載の破袋装置では、回転体が破袋筒に対し上側に突出される。このため、回転体によって収容袋を破袋室に案内できる。
【0022】
請求項6に記載の破袋装置では、破袋室の下側の受部が収容袋内からの収容物を受ける。このため、収容物の破損を抑制できる。
【0023】
請求項7に記載の破袋装置では、破袋室の下側に下突刺部が突出されており、下突刺部が収容袋に突き刺さる。このため、収容袋を破袋できる。
【0024】
請求項8に記載の破袋装置では、破袋室の下側に分離部が設けられており、収容物内の異物が分離部を通過されて分離される。このため、収容物内から異物を除去できる。
【0025】
請求項9に記載の破袋装置では、破袋室の下側に排出口が設けられると共に、破袋室の下側に回転部が設けられており、回転部が回転されることで、収容物及び収容袋の少なくとも一方が、搬送されて、排出口から排出される。このため、収容物及び収容袋の少なくとも一方を排出口から排出できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の実施形態に係る破袋装置を示す右斜め前方から見た斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係る破袋装置を示す前方から見た破断正面図である。
図3】本発明の実施形態に係る破袋装置を示す左方から見た破断側面図である。
図4】本発明の実施形態に係る破袋装置の破袋部の外部を示す上側から見た斜視図である。
図5】本発明の実施形態に係る破袋装置の破袋部の内部を示す上側から見た斜視図である。
図6】本発明の実施形態に係る破袋装置の破袋部の内部を示す上側から見た平面図である。
図7】本発明の実施形態に係る破袋装置の破袋部を示す側方から見た破断側面図である。
図8】本発明の実施形態に係る破袋装置の回転体及び搬送体を示す上側から見た斜視図である。
図9】本発明の実施形態に係る破袋装置の搬送部を示す左斜め前方から見た斜視図である。
図10】本発明の実施形態に係る破袋装置の作動状況を示す前方から見た破断正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1には、本発明の実施形態に係る破袋装置10が右斜め前方から見た斜視図にて示されている。さらに、図2には、破袋装置10が前方から見た破断正面図にて示されており、図3には、破袋装置10が左方から見た破断側面図にて示されている。なお、図面では、破袋装置10の前方を矢印FRで示し、破袋装置10の左方を矢印LHで示し、上方を矢印UPで示す。
【0028】
本実施形態に係る破袋装置10は、例えば軟性樹脂製の収容袋12(図10参照)を破袋するものであり、収容袋12には、例えば廃棄物又は資源物であるペットボトル、ガラス瓶、缶等の収容物14が収容される。
【0029】
図1図3に示す如く、破袋装置10の上部には、供給部としての略矩形筒状の投入ホッパ16が設けられている。投入ホッパ16内は、上方に開放されると共に、投入ホッパ16の下側部分の径寸法は、下方へ向かうに従い小さくされており、投入ホッパ16内には、上側から収容袋12が投入(供給)される。
【0030】
投入ホッパ16の下側には、破袋部18が設けられている。
【0031】
破袋部18には、略正8角形筒状の破袋筒20(図4図7参照)が設けられており、破袋筒20の軸方向は、上下方向にされている。破袋筒20は、投入ホッパ16と同軸上に配置されており、破袋筒20内は、投入ホッパ16内に連通されている。
【0032】
破袋筒20の各側面には、破袋筒20周方向の中央部分において、突刺部としての略円柱状の破袋ピン22が所定数(本実施形態では4個)設けられており、所定数の破袋ピン22は、破袋筒20の軸方向に等間隔に配置されている。破袋ピン22は、破袋筒20の径方向内方に突出されており、破袋ピン22の先端部は、円錐状にされて、縮径されている。
【0033】
破袋筒20の各角部の下端には、下突刺部としての略円柱状の排出ゲートピン24が設けられており、排出ゲートピン24は、下方へ向かうに従い破袋筒20の径方向内方へ向かう方向に突出されている。排出ゲートピン24は、破袋筒20の下側に配置されており、排出ゲートピン24の先端部は、円錐状にされて、縮径されている。
【0034】
破袋筒20内には、略正6角錘状の回転体26(図7及び図8参照)が同軸上に設けられており、回転体26の径は、下方へ向かうに従い大きくされている。破袋筒20の内周面と回転体26の外周面との間には、破袋室28が形成されており、破袋室28の径方向寸法は、下方へ向かうに従い小さくされている。回転体26は、破袋筒20の上側及び下側に突出されており、回転体26の上部は、投入ホッパ16内に挿入されている。また、回転体26は、低速度で回転可能にされている。
【0035】
回転体26の各角部には、移動部としての略矩形板状の攪拌翼30が設けられており、攪拌翼30は、回転体26の母線に沿って配置されると共に、回転体26の径方向外側に突出されている。攪拌翼30は、上端が投入ホッパ16内に配置されるものと上端が破袋室28の上端に配置されるものとが、回転体26の周方向において交互に配置されており、攪拌翼30の下端は、破袋筒20の下側に配置されている。また、攪拌翼30の上端面及び下端面は、回転体26の径方向外側へ向かうに従い下方へ向かう方向に傾斜されている。
【0036】
回転体26の各側面の下端には、受部としての略矩形板状の受板32が設けられており、受板32は、回転体26の周方向に沿って配置されている。受板32は、回転体26の径方向外側へ向かうに従い下方へ向かう方向に突出されており、受板32の回転体26回転方向とは反対側の部分の突出量は、回転体26の回転方向とは反対側へ向かうに従い小さくされている。受板32の上側部分には、板状の緩衝材32Aが設けられており、緩衝材32Aは、弾性を有すると共に、受板32の上面を構成している。受板32は、破袋筒20の排出ゲートピン24の下側近傍に配置されており、受板32は、排出ゲートピン24の突出方向において、排出ゲートピン24と対向可能にされている。
【0037】
回転体26の下側には、搬送部34が設けられている。
【0038】
搬送部34には、略正8角形筒状の搬送筒36が設けられており、搬送筒36の軸方向は、上下方向にされている。搬送筒36は、破袋筒20と同軸上に配置されており、搬送筒36の径は、破袋筒20の径に対し大きくされている。
【0039】
搬送筒36内には、略正6角錘台状の搬送体38(図8参照)が同軸上に設けられており、搬送体38は、回転体26と同軸上に配置されて、回転体26と一体回転される。搬送筒36の内周面と搬送体38の外周面との間には、搬送室40が形成されており、搬送室40は、破袋部18の破袋室28に連通されている。
【0040】
搬送体38の各角部には、回転部を構成する搬送部位としての略矩形板状の搬送翼42が設けられており、搬送翼42は、搬送体38の母線に沿って配置されると共に、搬送体38の径方向外側に突出されている。搬送翼42には、回転部を構成する摺動部位としての略矩形板状のスクレーパ44が固定されており、スクレーパ44は、弾性を有すると共に、下端が搬送翼42の下端より下側に配置されている。
【0041】
搬送室40の下面には、前部及び後部の左側部分及び右側部分において、分離部としての網状のスクリーン46(図9参照)が設けられており、スクリーン46は、搬送室40の周方向に沿って配置されている。搬送室40の下面は、左側の一対のスクリーン46の間において、矩形板状の閉鎖板48によって閉鎖されており、搬送室40の下面には、右側の一対のスクリーン46の間において、矩形状の排出口50が形成されている。スクリーン46及び閉鎖板48の直上には、搬送体38の搬送翼42が配置されており、スクリーン46及び閉鎖板48の上面には、搬送体38のスクレーパ44が摺動可能にされている。
【0042】
前側の一対のスクリーン46の下側及び後側の一対のスクリーン46の下側には、箱状のドレンパン52が設けられており、ドレンパン52内は、上側に開放されている。ドレンパン52の左部及び右部には、筒状のドレンシュート54が一体に設けられており、ドレンシュート54は、上側内がドレンパン52内に連通されると共に、下側に延出されている。
【0043】
搬送筒36の外側には、筒状の排出筒56が一体に設けられており、排出筒56は、内部に排出口50が配置されると共に、下側に延出されている。
【0044】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0045】
以上の構成の破袋装置10では、収容袋12が、投入ホッパ16内に上側から投入されて、破袋部18における破袋筒20と回転体26との間の破袋室28に供給(流下)される。さらに、回転体26が低速度で回転されて、回転体26の攪拌翼30によって収容袋12が破袋室28の周方向に搬送(攪拌)されることで、破袋筒20の破袋ピン22が収容袋12に突き刺さると共に、収容袋12が攪拌翼30によって引っ張られる。このため、収容袋12が破袋される(引き裂かれる)ことで、収容袋12の破袋量(裂け目)が大きくされるにつれて、収容袋12内から収容物14が落下して排出される。また、破袋ピン22が突き刺さった収容袋12は、破袋室28の周方向に搬送される他の収容袋12や上側からの収容物14が当接されて、破袋ピン22から容易に離脱される。なお、回転体26の回転速度が調整されて、収容袋12の処理量が調整される。
【0046】
その後、破袋室28の収容袋12及び収容物14が搬送部34における搬送筒36と搬送体38との間の搬送室40に落下される。さらに、搬送体38が低速度で回転されて、収容袋12及び収容物14が搬送体38の搬送翼42及びスクレーパ44によって搬送室40の下面上を搬送室40の周方向に搬送される。そして、収容袋12及び収容物14が、搬送室40下面の排出口50に到達して、排出口50から排出筒56内を流下されることで、排出筒56の下端から破袋装置10外に排出される。また、破袋装置10外に排出された収容袋12は、刃物により細断されたものではないため、例えば人手等により容易に回収できる。
【0047】
ここで、破袋部18では、収容袋12が破袋室28に上側の投入ホッパ16内から供給されると共に、破袋された収容袋12及び収容物14が破袋室28から下側の搬送室40に排出される。このため、破袋室28を収容袋12及び収容物14が自重により移動でき、破袋室28を収容袋12及び収容物14が容易に移動できる。
【0048】
また、回転体26が錘形状にされており、破袋室28の径方向寸法が、上側へ向かうに従い大きくされると共に、下側へ向かうに従い小さくされる。このため、大きな収容袋12は破袋室28の上側部分において破袋できると共に、小さな収容袋12は破袋室28の下側部分において破袋でき、収容袋12の大きさに拘らず、収容袋12を破袋できる。
【0049】
さらに、回転体26が錘形状にされて、回転体26の回転径方向寸法が下側へ向かうに従い大きくされている。このため、仮に破袋された収容袋12が回転体26に巻き付いた(まとわり付いた)としても、当該収容袋12が回転体26に対し下側に移動されることで、当該収容袋12を回転体26に対しほどくことができて、当該収容袋12が回転体26に巻き付くことを抑制できる。
【0050】
また、回転体26が破袋筒20に対し上側に突出されている。このため、投入ホッパ16内の収容袋12を回転体26によって破袋室28に案内でき、収容袋12を破袋室28に良好に供給できる。さらに、投入ホッパ16内の収容袋12を破袋室28側に押し込む又は引き込む機構を設ける必要性を低くでき、当該機構による収容物14の破損を抑制できる。
【0051】
さらに、回転体26下端の受板32が収容袋12内から落下する収容物14を受ける。このため、収容物14(特にガラス瓶)の破損を抑制できる。さらに、受板32が回転体26の径方向外側へ向かうに従い下方へ向かう方向に突出されると共に、受板32の上面が緩衝材32Aによって構成されている。このため、受板32に落下する収容物14への衝撃を低減でき、収容物14の破損を効果的に抑制できる。しかも、回転体26が錘形状にされることで、収容物14が回転体26の側面を滑り落ちて受板32に落下し易くされている。このため、収容物14の破損を一層抑制できる。
【0052】
また、仮に収容袋12が受板32に載置された場合でも、破袋筒20下端の排出ゲートピン24が収容袋12に突き刺さると共に、受板32によって収容袋12が回転体26の周方向に引っ張られることで、収容袋12が破袋される(引き裂かれる)。このため、収容袋12を効果的に破袋できて、収容袋12内から収容物14を効果的に排出できる。
【0053】
さらに、搬送部34では、搬送室40の下面にスクリーン46が設けられており、搬送室40の下面上の収容物14内の異物(小片及び液体等)が、スクリーン46を通過することで、当該異物が、ドレンパン52内及びドレンシュート54内を流下されて、ドレンシュート54の下端から破袋装置10外に排出される。このため、当該異物を、収容袋12及び収容物14から分離できて、収容袋12及び収容物14とは別に破袋装置10外に排出できる。
【0054】
なお、本実施形態では、破袋筒20に破袋ピン22が設けられる。しかしながら、破袋筒20及び回転体26の少なくとも1つに破袋ピン22が設けられればよい。
【0055】
また、本実施形態では、破袋筒20に排出ゲートピン24が設けられる。しかしながら、破袋筒20及び回転体26等の少なくとも1つに排出ゲートピン24が設けられればよい。
【0056】
さらに、本実施形態では、回転体26に受板32が設けられる。しかしながら、破袋筒20及び回転体26等の少なくとも1つに受板32が設けられればよい。
【0057】
また、本実施形態では、破袋筒20が略正8角形筒状にされる。しかしながら、破袋筒20が他の多角形筒状又は円筒状にされてもよい。
【0058】
さらに、本実施形態では、回転体26が略正6角錘状にされる。しかしながら、回転体26が他の多角形錐状又は円錐状にされてもよい。
【符号の説明】
【0059】
10 破袋装置
12 収容袋
14 収容物
20 破袋筒
22 破袋ピン(突刺部)
24 排出ゲートピン(下突刺部)
26 回転体
28 破袋室
30 攪拌翼(移動部)
32 受板(受部)
42 搬送翼(回転部)
44 スクレーパ(回転部)
46 スクリーン(分離部)
50 排出口
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10