IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アイリスオーヤマ株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-清掃装置 図1
  • 特開-清掃装置 図2
  • 特開-清掃装置 図3
  • 特開-清掃装置 図4
  • 特開-清掃装置 図5
  • 特開-清掃装置 図6
  • 特開-清掃装置 図7
  • 特開-清掃装置 図8
  • 特開-清掃装置 図9
  • 特開-清掃装置 図10
  • 特開-清掃装置 図11
  • 特開-清掃装置 図12
  • 特開-清掃装置 図13
  • 特開-清掃装置 図14
  • 特開-清掃装置 図15
  • 特開-清掃装置 図16
  • 特開-清掃装置 図17
  • 特開-清掃装置 図18
  • 特開-清掃装置 図19
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023153199
(43)【公開日】2023-10-17
(54)【発明の名称】清掃装置
(51)【国際特許分類】
   A47L 7/00 20060101AFI20231006BHJP
   A47L 11/30 20060101ALI20231006BHJP
   A47L 11/34 20060101ALI20231006BHJP
【FI】
A47L7/00 A
A47L11/30
A47L11/34
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023128677
(22)【出願日】2023-08-07
(62)【分割の表示】P 2021148203の分割
【原出願日】2021-09-10
(71)【出願人】
【識別番号】391001457
【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167438
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 淳司
(74)【代理人】
【識別番号】100166800
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 裕治
(72)【発明者】
【氏名】奥村 明彦
(72)【発明者】
【氏名】筒泉 佳菜子
(57)【要約】
【課題】液体の吸引によってタンク部の容量を超えないようにすることが可能な清掃装置を提供する。
【解決手段】清掃装置は、空気及び液体を吸引可能であって吸引力を発生させる電動送風機と、吸引した液体を溜めるタンク部と、タンク部内の液位を検知する検知部381と、検知部381により液位が閾値に達したことが検知されると電動送風機を停止する制御部とを備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気及び液体を吸引可能であって吸引力を発生させる電動送風機と、
吸引した液体を溜めるタンク部と、
前記タンク部内の液位を検知する検知部と、
前記検知部により液位が閾値に達したことが検知されると前記電動送風機を停止する制御部と
を備える、
清掃装置。
【請求項2】
空気及び液体を吸引可能であって吸引力を発生させる電動送風機と、
吸引した液体を溜めるタンク部と、
前記タンク部内の液位を検知する検知部と、
前記電動送風機を制御する制御部と
を備え、
前記検知部は、マグネットを有し且つ前記タンク部内の液位に応じて上下するフロートと、前記マグネットの磁界を検出するセンサとを有し、
前記制御部は、前記センサにより磁界が検出されると、前記電動送風機を停止する、
清掃装置。
【請求項3】
前記検知部は、マグネットを有し且つ前記タンク部内の液位に応じて上下するフロートと、前記マグネットの磁界を検出するセンサとを有し、
前記フロートは、前記タンク部の収容部に配される、
請求項1に記載の清掃装置。
【請求項4】
前記タンク部は、前記電動送風機が吸引した空気及び液体が流入する第1開口部を左右方向の一方側に、前記電動送風機の吸気口と連通する第2開口部を左右方向の他方側にそれぞれ有し、
前記フロートは、前記タンク部における前記左右方向の他方側に配される、
請求項2又は3に記載の清掃装置。
【請求項5】
前記タンク部は、前記電動送風機と前記タンク部とが対向する方向と平行な方向の一方側から他方側に向けて突出する仕切部を内部に有する、
請求項1~4の何れか1項に記載の清掃装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気及び液体を吸引可能な清掃装置に関する。
【背景技術】
【0002】
清掃装置として、直立ハンドルアセンブリ及び該ハンドルアセンブリに取り付けられるとともに被清掃面を移動するように適合されたクリーニングヘッドを備えるハウジングと、流体送出システムであって、供給タンクアセンブリと、前記供給タンクアセンブリと流体連通して前記クリーニングヘッドに設けられる流体ディスペンサーとを備える流体送出システムと、流体回収システムであって、吸引源と、前記吸引源と流体連通して前記クリーニングヘッドに設けられる吸引ノズルと、底端部及び該底端部の反対側の頂端部を有する回収タンク容器とを有する流体回収システムとを備える装置が提案されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3220094号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記表面洗浄装置は、液体を吸引可能な装置であるため、タンク容器以上の液体を吸引してしまうと、タンク容器から液体が漏れる可能性がある。
本発明は、液体の吸引によってタンク部の容量を超えないようにすることが可能な清掃装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る清掃装置は、空気及び液体を吸引可能であって吸引力を発生させる電動送風機と、吸引した液体を溜めるタンク部と、前記タンク部内の液位を検知する検知部と、前記検知部により液位が閾値に達したことが検知されると前記電動送風機を停止する制御部とを備える。
【発明の効果】
【0006】
上記構成によれば、タンク部内の液位が閾値になると電動送風機が停止するため、閾値を超えて液体が吸引されるようなことをなくすことができ、タンク部の容量を超えないようにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態に係る清掃装置の斜視図であり、(a)は前側上方から見た図であり、(b)は後側上方から見た図である。
図2】本体部から吸引用タンク部を取り外し、吸引用タンク部を前後方向に反転した状態を前側下方から見た斜視図である。
図3】本体部の分解状態を前側上方から見た斜視図である。
図4】本体部の分解状態を後側下方から見た斜視図である。
図5】(a)は第1ケースを後側から見た図であり、(b)は第2ケースを前側から見た図である。
図6】吸引流路形成部材を第1ケースに取り付ける前の状態を示す斜視図である。
図7】排出流路第1部材と送風ユニットとを、吸引流路形成部材が取り付けられた第1ケースに取り付ける前の状態を示す斜視図である。
図8】(a)は回路ユニットと電源ユニットとを、吸引流路形成部材と排出流路第1部材と送風ユニットとが取り付けられた第1ケースに取り付ける前の状態を示す斜視図であり、(b)及び(c)は回路ユニットと電源ユニットとを、吸引流路形成部材と排出流路第1部材と送風ユニットとが取り付けられた第1ケースに取り付けた状態を示す斜視図である。
図9】(a)は操作ユニットと排出流路第2部材とを、第2ケースに取り付ける前の状態を示す斜視図であり、(b)は操作ユニットと排出流路第2部材とを第2ケースに取り付けた状態を示す斜視図である。
図10】送風ユニット部分での断面図であり、(a)は左側から見た図であり、(b)は前側下方から見た斜視図である。
図11】(a)は電源ユニットの分解状態を左側下方から見た斜視図であり、(b)はケースの分解状態の断面を右側上方から見た斜視図である。
図12】(a)は吸引流路を説明するための断面図であり、(b)は排出流路を説明するための断面図である。
図13】吸引用タンク部の断面の図であり、(a)は前後方向と直交する断面を前側下方から見た斜視図であり、(b)は左右方向と直交する断面を前側上方から見た斜視図である。
図14】吸引用タンク部の分解状態の斜視図であり、(a)は前側上方から見た図であり、(b)は後側下方から見た図である。
図15】受部の分解状態の斜視図であり、(a)は後前下方から見た図であり、(b)は前側上方から見た図である。
図16】ハンドツールの断面図である。
図17】ハンドツールの分解状態を前側上方から見た斜視図である。
図18】ハンドツールの分解状態を後側下方から見た斜視図である。
図19】変形例に係るケースを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<実施形態>
1.全体構成
清掃装置Xは、空気及び液体を吸引可能な、所謂、湿式掃除装置である。なお、液体を用いずに使用することも可能である。
清掃装置Xは、図1に示すように、装置本体1とハンドツール3とホース5を備える。ホース5はハンドツール3と装置本体1とを取り外し可能又は取り外し不可能に接続する。
清掃装置Xは、ハンドツール3から被清掃面に向かって吐出した液体とゴミとをホース5を介して装置本体1ヘと吸引する。液体には、例えば、ランニングコストを抑えることができる水を利用できる他、洗浄能力を高める洗浄剤を含む水や洗浄能力の高い有機溶剤(例えば、アルコール)、水の電気分解により生成される電解水、次亜塩素酸を含む電解水等を利用できる。
装置本体1は、吸引した液体を貯留するためのタンク部12を着脱可能又は着脱不可能に備える。なお、吸引した液体を貯留するタンク部12やタンク501と、吐出するための液体を貯留するタンク703とを区別するために、便宜上、吸引した液体用のタンク部やタンクを「吸引用タンク部」や「吸引用タンク」とし、吐出するための液体用のタンクを「吐出用タンク」とする。
ここで、装置本体1において、便宜上、吸引用タンク部12が存在する側を前側とし、前後方向と上下方向とに直交する方向を左右方向とする。吸引用タンク部12を正面に見た状態で、向かって右側を左右方向の右側とする。
以下、各部について詳細に説明する。
【0009】
2.装置本体
(1)概略
装置本体1は、図2に示すように、空気及び液体を吸引する本体部11と、吸引した液体を貯留する吸引用タンク部12とを備える。吸引用タンク部12は吸引用タンク501を備える。ここでの吸引用タンク501は第1タンク511と第2タンク513とから構成される。
本体部11は、図3及び図4に示すように、電動送風機、操作スイッチ13、バッテリ、回路、吸引流路、排出流路等備える。ここでは、電動送風機は送風ユニット23として、操作スイッチ13は操作ユニット25として、バッテリは電源ユニット27として、回路は回路ユニット29として、ケース31に設けられている。
吸引流路はケース31と吸引流路形成部材33とで構成され、排出流路はケース31と排出流路形成部材35とで構成される。流路形成部材33,35は、流路を構成しているため、流路構成部材でもある。
【0010】
(2)ケース
ケース31は、図2に示すように、前方が開放するケース本体部41と、ケース本体部41に設けられたハンドル部43と、ケース本体部41に設けられた脚部45とを有する。ケース本体部41の開口を利用した収容空間47に吸引用タンク部12が収容され、吸引用タンク部12の後方に送風ユニット23等のユニットが設けられる。
ケース31は、複数個のケースから構成され、ここでは、第1ケース51と第2ケース151の2個のケースから構成される。また、ハンドル部43は第1ケース51と第2ケース151とで構成されている。
電気系ユニットである送風ユニット23、電源ユニット27、回路ユニット29は第1ケース51又は第2ケースに取り付けられている。ここでは、第1ケース51に設けられている。これにより配線を短く且つ簡素化できる。また、電気系ユニットを第1ケース51と第2ケース151とに分けた場合に比べて、配線の断線等のおそれがなく、電気系ユニットの組み込みを効率よく行える。
【0011】
(2-1)第1ケース
図3及び図4を用いて説明する。
第1ケース51は、例えば前側に配される。第1ケース51は、前後方向が開放する第1周壁部53と、第1周壁部53の前後方向の中間に設けられ且つ前後方向と直交する区画壁部55とを有する。
第1ケース51は、ハンドル部43の前側部分を構成する第1ハンドル部57と、脚部45の前側部分を構成する第1脚部59とを有する。第1ハンドル部57は第1周壁部53の上壁部分53aに、第1脚部59は下壁部分53bに、それぞれ設けられている。これにより、清掃装置Xの操作性を向上できる。
【0012】
主に、図3を用いて説明する。
第1ケース51は、第1周壁部53の右壁部分53cと左壁部分53dに吸引用タンク部12を位置決めするための張出部61を有している。これにより、吸引用タンク部12の左右方向の移動を規制できる。張出部61は、吸引用タンク501の第2タンク513に向かって張り出している。つまり、張出部61は、右壁部分53cと左壁部分53dの下部側から左右方向の内側に張り出す。
第1ケース51は、吸引用タンク部12側に延伸する筒状部63を区画壁部55に有している。筒状部63は、ここでは、円筒状をし、その延伸先端の開口が、吸引した空気及び液体が吸引用タンク部12側へ流入する流入口62となり、区画壁部55の貫通孔64(図5の(a)参照)と連通する。
筒状部63は、送風ユニット23と共に左右方向であって上部側に配されている。ここでは、筒状部63は、左右方向の一方側である右側に設けられている。筒状部63には、吸引用タンク部12との密閉性を向上させるためのパッキン65(図2参照)が設けられている。つまり、取り付けられた吸引用タンク部12と区画壁部55との間にパッキン65が配されている。これにより液体漏れ等を抑制できる。
第1ケース51は、吸引用タンク部12の取り付け状態をロックするロック手段67を有する。吸引用タンク部12のロックは、係止構造が利用され、ロック手段67は、吸引用タンク部12のロック手段530,531が係合(嵌合)する貫通孔により構成されている。これにより、清掃装置Xの持ち運びや使用の際、吸引用タンク部12が外れるのを防止できる。なお、ロック手段67は、第1周壁部53の上壁部分53aと下壁部分53bの左右方向の中央に設けられている。
【0013】
主に、図4及び図5の(a)を用いて説明する。
第1ケース51は、区画壁部55の後面(裏面)に、送風ユニット23を取り付けるための取付部71を有している。取付部71は、区画壁部55の上部側であって左右方向の他方側である左側に設けられている。送風ユニット23の取り付けには、ねじ、樹脂リベット、接着構造、係合構造等を利用でき、ここでは、ねじ(図示省略)を利用している。取付部71は、後方へ延伸するボス部分73とねじ穴75とで構成される。なお、取付部71は、複数個あり、図5の(a)に示すように、送風ユニット23の回転軸(開口69)を挟んで対向する2箇所に設けられている。
【0014】
第1ケース51は、吸引流路形成部材33を取り付けるための取付部77を区画壁部55に有している。吸引流路形成部材33は、第1ケース51とで流路を形成する吸引流路第1部材411と、ホース5の接続具803(図1参照)と接続するための吸引流路第2部材413とを有する。取付部77は主に吸引流路第1部材411を取り付ける。吸引流路第1部材411の取り付けには、ねじ、樹脂リベット、接着構造、係合構造等を利用でき、ここでは、ねじ(図示省略)を利用している。取付部77は、後方へ延伸するボス部分79とねじ穴81とで構成される。なお、取付部77は、吸引流路第1部材411に沿って複数個ある。
【0015】
第1ケース51は、吸引流路第1部材411との密閉性を向上させるための密閉部83を区画壁部55に有している。密閉部83は、吸引流路第1部材411の開放側の端部(前端部)と当接する部位に設けられている。密閉部83は、吸引流路第1部材411の開放側の端部と嵌合する嵌合構造を有する。密閉部83は、吸引流路第1部材411の開放側の端部に沿って後方に突出する突条部分85と突条部分85に形成された溝部分87とにより構成される。
【0016】
第1ケース51は、回路ユニット29を取り付けるための取付部89を区画壁部55に有している。回路ユニット29は、図8に示すように、吸引流路形成部材33(吸引流路第1部材411)の後方に配されている。これにより、吸引流路形成部材33から液体が回路ユニット29側に伝わるのを少なくできる(上下を反転させることのない通常の使用において液体が回路ユニット29側に伝わるのをなくすることができる)。取付部89は、区画壁部55の上部側であって左右方向の一方側である右側に設けられている。回路ユニット29の取り付けには、ねじ、樹脂リベット、接着構造、係合構造等を利用でき、ここでは、係合構造を利用している。
取付部89は、図5及び図8に示すように、回路ユニット29の基板353を前側から支持する前支持部分91と、基板353を後側から支持(係合)する後支持部分93と、基板353の上端面と当接する上当接部分95と、基板353の下端面と当接する下当接部分97とを備える。ここでは、吸引流路形成部材33の下流端側に対して左右両側に板状部99が設けられ、当該板状部99に、前支持部分91、後支持部分93、上当接部分95、下当接部分97が設けられている。板状部99は、回路ユニット29の基板の左右方向の端部の形状に対応し、ここでは円弧状をしている。前支持部分91は板状部99に設けられたリブにより構成されている。後支持部分93は板状部99の後端から左右方向の内方へ屈曲する屈曲部分により構成される。上当接部分95及び下当接部分97は板状部99の上端及び下端から左右方向の内方へ屈曲する屈曲部分により構成される。なお、一対の板状部99の内、少なくとも一方(ここでは、右側の板状部)は、基板353よりも後方に延伸し、基板353の右側端面と当接する。
【0017】
第1ケース51は、図4に示すように、電源ユニット27を取り付けるための取付部101を区画壁部55に有している。電源ユニット27は、図8に示すように、吸引流路形成部材33(吸引流路第1部材411)の後方に配されている。これにより、吸引流路第1部材411から液体が電源ユニット27側に伝わるのを少なくできる(上下を反転させることのない通常の使用において液体が電源ユニット27側に伝わるのをなくすることができる)。取付部101は、図5の(a)に示すように、区画壁部55の上下方向の中間であって左右方向の一方側である右側に設けられている。電源ユニット27の取り付けには、ねじ、樹脂リベット、接着構造、係合構造等を利用でき、ここでは、ねじ(図示省略)を利用している。
取付部101は、図5の(a)及び図8に示すように、後方に延伸するボス部分103と、ボス部分103に形成されたねじ穴105により構成されている。なお、電源ユニット27は、吸引流路形成部材33の取付部107にも取り付けられる。
【0018】
第1ケース51は、図4に示すように、排出流路形成部材35の一部を取り付けるための取付部111を区画壁部55に有している。排出流路形成部材35は、第1ケース51と第2ケース151で排出流路を形成する部材であって、上流側に位置する排出流路第1部材461と、中流から下流側に位置する排出流路第2部材463とを有する。取付部111は、図7及び図8に示すように、排出流路第1部材461を取り付ける。排出流路第1部材461の取り付けには、ねじ、樹脂リベット、接着構造、係合構造等を利用でき、ここでは、ねじ(図示省略)を利用している。取付部111は、図5に示すように、後方へ延伸するボス部分113とねじ穴115とで構成される。なお、取付部111は、排出流路第1部材461の外周に沿って複数個ある。
【0019】
第1ケース51は、図4に示すように、排出流路第1部材461との密閉性を向上させるための密閉部117を区画壁部55に有している。密閉部117は、排出流路第1部材461の開放側の端部と当接する部位に設けられている。密閉部117は、排出流路第1部材461の開放側の端部と嵌合する嵌合構造を有する。密閉部117は、排出流路第1部材461の開放側の端部に沿って後方に突出する突条部分により構成され、突条部分は排出流路第1部材461の密閉部475である溝部分に嵌合する(図7参照)。
【0020】
第1ケース51は、図2に示すように、吸引用タンク部12の吸引した液量が所定液量に達したことを検知するための検知ユニット37(液位検知部381)を保持するための保持部119を有している。保持部119は、区画壁部55から張り出す張出部61内に設けられている。保持部119は、液位検知部381の基板385を保持する。保持部119は、図5の(a)に示すように、液位検知部381の基板385を保持する溝状の保持部分121と、張出部61の前壁部分から後方へ延伸し且つ基板385の後端面に係合する係合部分123とをから構成される。
【0021】
第1ケース51は、吸引流路形成部材33の吸引流路第2部材413用の欠け部125を第1周壁部53の左壁部分53dに有している。吸引流路第2部材413は第1ケース51と第2ケース151とで前後方向から挟持され、欠け部125には吸引流路第2部材413の前半分が嵌合する。これにより、ねじ等の取付具を利用せずに、吸引流路第2部材413を保持できる。
第1ケース51は、電源ユニット27のドア315(図8参照)用の欠け部127を第1周壁部53の右壁部分53cに有している。
【0022】
第1ハンドル部57は、図3に示すように、第1周壁部53の上壁部分53aの後端部に設けられ、左右端部から上方に延伸する逆「U」字状に設けられている。
第1ケース51は、操作ユニット25を取り付けるための取付部131を第1ハンドル部57に有する。操作ユニット25は、第1ハンドル部57と第2ハンドル部157により挟持される。取付部131は、欠け部分133と、欠け部分133の端面に形成された溝部分135により構成される。この溝部分135に操作ユニット25の板状のハンドル板部371の端面の突条部分375が差し込まれる(嵌合する)。
第1ケース51は、図4に示すように、第2ケース151と結合するための結合部137を有する。結合には、ねじ、樹脂リベット、接着構造、係合構造等を利用でき、ここでは、ねじ(図示省略)を利用している。結合部137はボス部分とねじ穴により構成されている。
【0023】
(2-2)第2ケース
図3及び図4を用いて説明する。
第2ケース151は、例えば後側に配される。第2ケース151は、第1ケース51の後端の開放口を覆う。第2ケース151は、第1ケース51の第1周壁部53に対応する第2周壁部153と、第2周壁部153の後端に設けられ且つ第2周壁部153の後端を塞ぐ後壁部155とを有する。
第2ケース151は、ハンドル部43の後側部分を構成する第2ハンドル部157と、脚部45の後側部分を構成する第2脚部159とを有する。第2ハンドル部157は第2周壁部153の上壁部分153aに、第2脚部159は下壁部分153bにそれぞれ設けられている。これにより、清掃装置Xの操作性を向上できる。
【0024】
主に、図3及び図5の(b)を用いて説明する。
第2ケース151は、排出流路形成部材35の排出流路第2部材463を取り付けるための取付部161を後壁部155に有している。取付部161は排出流路第2部材463を取り付ける。排出流路第2部材463の取り付けには、ねじ、樹脂リベット、接着構造、係合構造等を利用でき、ここでは、ねじ(図示省略)を利用している。取付部161は、図5の(b)に示すように、前方へ延伸するボス部分163とねじ穴165とで構成される。なお、取付部161は、排出流路第2部材463の外周に沿って複数個ある。
【0025】
第2ケース151は、排出流路第2部材463との密閉性を向上させるための密閉部167を後壁部155に有している。密閉部167は、排出流路第2部材463の開放側の端部と当接する部位に設けられている。密閉部167は、排出流路第2部材463の開放側の端部と嵌合する嵌合構造を有する。密閉部167は、排出流路第2部材463の開放側の端部に沿って前方に突出する突条部分により構成され、この突条部分は、排出流路第2部材463の開放側の端面の密閉部493である溝部分(図4の拡大図参照)に嵌合する。
【0026】
第2ケース151は、図5の(b)に示すように、第1ケース51に取り付けられた排出流路形成部材35の排出流路第1部材461を支持する支持部171を後壁部155に有している。支持部171は前方に突出する突条部分(リブ部分)により構成され、突条部分が排出流路第1部材461の後壁部479の周縁の被支持部483の溝部分484(図4の拡大図参照)に嵌合する。これにより、排出流路形成部材35の密閉性を維持しつつ排出流路第1部材461を支持できる。なお、支持部171は、排出流路第1部材461の位置決め部としても機能する。
第2ケース151は、送風ユニット23を支持する支持部173を後壁部155に1個以上(ここでは2個である)有している。支持部173は、前方に環状に突出する突出部分より構成され、突出部分の内側に送風ユニット23の被支持部分241が嵌合する。なお、支持部173は、排出流路第1部材461用の支持部171の内側にある。これにより、重量物である送風ユニット23を第1ケース51と第2ケース151で荷重を分担して支持できる。
【0027】
第2ケース151は、図3に示すように、電源ユニット27を支持する支持部175を後壁部155に有している。支持部175は、左右方向に配された電源ユニット27のケース303を下方から支持し、左右方向に間隔をおいて複数個ある。支持部175は、板状に延伸し、延伸先端側が電源ユニット27のケース303の後面及び下面に当接する。これにより、重量物である電源ユニット27を第1ケース51と第2ケース151で荷重を分担して支持できる。
【0028】
第2ケース151は、送風ユニット23が吸引した空気を排出する排出口177を有している。排出口177は、図3及び図4に示すように、排出流路の排出口457に対応して設けられている。ここでは、排出口177は、下部側の右側に設けられている。排出口177は、下壁部分153b、右壁部分153c及び後壁部155の3か所に設けられている。なお、排出口177は、複数の貫通孔により1つの排出口177が構成されている。
【0029】
第2ケース151は、吸引流路形成部材33の吸引流路第2部材413用の欠け部185を第2周壁部153の左壁部分153dに有している。
第2ケース151は、電源ユニット27のドア315用の欠け部187を第2周壁部153の右壁部分153cに有している。
【0030】
第2ハンドル部157は、第2周壁部153の上壁部分153aの前端部に設けられ、左右端部から上方に延伸する逆「U」字状に設けられている。
第2ケース151は、操作ユニット25を取り付けるための取付部191を第2ハンドル部157に有する。取付部191は、図3の拡大図に示すように、欠け部分193と、欠け部分193の端面に形成された溝部分195により構成される。操作ユニット25のハンドル板部371の端面の突条部分375が差し込まれる(嵌合する)。
第2ケース151は第1ケースと結合するための結合部197を有する。結合には、ねじ、樹脂リベット、接着構造、係合構造等を利用でき、ここでは、ねじ(図示省略)を利用している。結合部197はボス部分とねじ穴により構成されている。なお、ボス部分は中空状に構成され、内部にねじが挿入される。
【0031】
(3)送風ユニット
送風ユニット23は、図10に示すように駆動モータ201と送風ファン203とから構成される電動送風機211と、図3図4及び図10に示すように、電動送風機211を覆い且つ吸引用タンク部12と電動送風機211の吸引口207(図10参照)とを連通させる開口部249(図10参照)を有するカバー体221と、電動送風機211が停止している場合に開口部249を閉じる閉状態となり且つ電動送風機211が動作している場合に開口部249を開く開状態となる弁体251とを備える。
【0032】
(3-1)電動送風機
電動送風機211は、図10の(a)に示すように、駆動モータ201と送風ファン203とが支持されるケース205を備える。電動送風機211は、第1ケース51における上部側であって左右方向の左側に配されている。
駆動モータ201と送風ファン203は前後方向に配され、駆動モータ201が後側に位置する。つまり、電動送風機211の回転軸は、前後方向と平行である。
ケース205は、中空円柱状(中空筒状)をし、その中心軸が前後方向と平行である。ケース205は、動作中に空気を吸引するための吸引口207を前壁部に、吸引した空気を排出するための欠け部分209を周壁部にそれぞれ有している。ケース205の後壁部212から方形環状に後方に突出する突条部分213は、図4に示すように、カバー体221の後壁部236の貫通孔237に嵌合する。これにより、電動送風機211が位置決め状態でカバー体221に取り付けられる。
【0033】
(3-2)カバー体
カバー体221は、図10に示すように、第1カバー体223と第2カバー体225とを有している。カバー体221は、前側が細くなる段付きの中空円柱状(中空筒状)をしている。
(3-2-1)第1カバー体
第1カバー体223は、第1ケース51の区画壁部55の開口69から前方に突出(延出)する前カバー部227と、区画壁部55の後側に配される後カバー部229とを有している。
前カバー部227の先端側、つまり、前壁部分231には開口部249が設けられている。前カバー部227の突出先端は、清掃装置Xが背面側に倒れた状態(前側を上に向けた状態)で、吸引用タンク部12内の液体の液面上方に位置する。これにより、清掃装置Xが倒れた場合でも、開口部249からの液体の流入を抑制できる。なお、後述の検知部381により満杯が検知される液量であったとしても、前カバー部227の突出先端は、吸引用タンク部12内の液体の液面上方に位置することが好ましい。開口部249は、吸引用タンク部12の吸引用タンク501内の空気を本体部11側に流出させるための機能を有することから、「流出口」ともいい、「249」の符号を用いる。
【0034】
第1カバー体223は、図4に示すように、送風ユニット23を第1ケース51に取り付けるための取付部230を有している。取付部230は、後カバー部229の外周面に有底筒状のボス部分と、ボス部分の底部分に形成された貫通孔により構成される。なお、貫通孔を挿通するねじ(図示省略)は、第1ケース51の取付部71のねじ穴75(図5の(a)参照)に螺合する。
前カバー部227には、図10に示すように、吸引用タンク部12との密閉性を向上させるためのパッキン66が設けられている。つまり、取り付けられた吸引用タンク部12と区画壁部55との間にパッキン66が配されている。これにより液体漏れ等を抑制できる。
カバー体221は、後カバー部229の前壁部分が区画壁部55に当接する状態で、後方から取り付けられている。これにより、密閉性を向上できる。なお、電動送風機211は、後カバー部229と第2カバー体225とで形成される内部空間に収容される。
【0035】
(3-2-2)第2カバー体
第2カバー体225は、図4に示すように、その周壁部232に排気口234を有し、後壁部236に貫通孔237,239と被支持部分241とを有している。
貫通孔237には、電動送風機211の後端の突条部分213(図10の(a)参照)が嵌合する。貫通孔239は駆動モータ201の配線用である。
被支持部分241は、円筒状又は円柱状に後方へ突出し、第2ケース151の後壁部155に形成された円環状の支持部173(図5の(b)参照)に嵌合して支持される。これにより、送風ユニット23と第2ケース151の後壁部155との間に配線用の隙間が確保される。
【0036】
第1カバー体223と第2カバー体225は、図3に示すように、両カバーを結合する結合部233,235を有している。結合には、ねじ、樹脂リベット、接着構造、係合構造等を利用でき、ここでは、ねじ(図示省略)を利用している。結合部233は第1カバー体223の後カバー部229に、結合部235は第2カバー体225に設けられている。結合部233,235の一方は中実のボス部分にねじ孔(穴)を有し、他方は有底筒状のボス部分の底部分に貫通孔を有している。
【0037】
(3-3)弁体
主に、図10を用いて説明する。
弁体251は、カバー体221の開口部249を開閉可能に設けられている。弁体251は、付勢手段253により、開口部249を閉じる方向に付勢され、電動送風機211の吸引力が作用することによって開状態となる。
弁体251は、カバー体221の開口部249から内部に挿入されたロッド255に設けられている。
つまり、送風ユニット23は、開口部249を開閉する弁体251と、開口部249に対して弁体251が開閉する方向に移動可能に支持され且つ弁体251が取り付けられたロッド255と、電動送風機211の停止中に弁体251を閉状態側に付勢する付勢手段253とをカバー体221に備える。
弁体251は、開口部249に嵌合する形状をしている。開口部249は円形状をし、弁体251は円錐台状をしている。弁体251は、カバー体221の内側に配されている。弁体251は、電動送風機211の停止中において開口部249を後側から前側へと押圧し、電動送風機211の動作中において吸引より後方に移動する(開口部249から離れる)。
ロッド255は、フランジ部261と軸部263とを有し、フランジ部261がカバー体221の外部(前側)に位置するように設けられている。軸部263の先端側には周方向の溝部分265が設けられ、溝部分265に弁体251が取り付けられている。ロッド255は、図2に示すように、カバー体221の前壁部分231に設けられた支持部分238により前後方向に移動可能に支持されている。
付勢手段253は、図10に戻って、ロッド255のフランジ部261とカバー体221との間、具体的にはフランジ部261とカバー体221の支持部分238(図2の拡大図参照)との間に配されたばねにより構成される。付勢手段253として、ここでは、弁体251を前側(電動送風機211と反対側)に引っ張る引張ばねを利用してもよい。
【0038】
(4)電源ユニット
主に図11を用いて説明する。
電源ユニット27はバッテリ301とケース303とを備える。バッテリ301はケース303に対して挿抜可能である。電源ユニット27は、図8に示すように、回路ユニット29の下方であって吸引流路形成部材33の後方に設けられている。電源ユニット27は、第1ケース51の下部側に配されている。これにより、第1ケース51の上部側に送風ユニット23が配されているにも関わらず、水平面に載置した際の安定性を向上できる。
(4-1)バッテリ
バッテリ301は、充放電可能な電池であり、図外の充電器により充電可能である。バッテリ301は、例えば長尺状をしている。バッテリ301は、ケース303への挿入先端側の段差部305に、充電用の端子やケース303の接続端子323と接続するための接続孔307を有している。
【0039】
(4-2)ケース
ケース303は、下ケース311と上ケース313とを有し、バッテリ301の挿入口を開閉するドア315が設けられている。
下ケース311は、バッテリ301の略下半分を収容する下収容部317と、バッテリ301の先端部309を収容する先端収容部319とを有している。下ケース311は、下収容部317と先端収容部319との間に段差部321を有し、当該段差部321に接続端子323が設けられている。接続端子323は、バッテリ301の接続孔307に挿入し、バッテリ301の端子と接続する。接続端子323は、段差部321を貫通し、ケース303の外部で、回路ユニット29と接続するケーブル325と接続する。ケース303は、バッテリ301の装着を検知する検知部327を有している。ここでは、下ケース311の下収容部317の底部分から下方に凹入する凹入部329内に設けられている。なお、検知部327におけるバッテリ301の検知結果は回路ユニット29に出力される。なお、検知部327は、接触タイプのリーフスプリングセンサーが利用されている。
【0040】
上ケース313は、バッテリ301の略上半分を収容する上収容部331を有している。
ドア315は、板状をし、下ケース311と上ケース313の端部に開閉可能に設けられている。ここでは、ドア315は上下軸周りに回動可能に支持されている。具体的には、ドア315は、上下一対のリブ部333に貫通孔335を有し、当該貫通孔335に下ケース311の凸部分337と上ケース313の凸部分339が嵌合する。
【0041】
下ケース311と上ケース313は、図11に示すように、両ケースを結合する結合部341,343を有している。結合には、ねじ、樹脂リベット、接着構造、係合構造等を利用でき、ここでは、係合構造を利用している。結合部341は下ケース311に、結合部343は上ケース313に設けられている。結合部341,343の一方は凸部を有し、他方は凸部が係合する凹部又は貫通孔を有している。ここでは、結合部343は上ケース313に設けられた凸部であり、結合部341は、下ケース311から上方に延伸する係合片342に設けられた貫通孔である。結合部341,343は、下ケース311と上ケース313の対向する端面に設けられ、ケース303の長手方向に沿って間隔をおいて複数個(例えば2個)設けられている。
【0042】
下ケース311と上ケース313との結合部分において、下ケース311は上方へ突出する突条部分348を、上ケース313は溝部分349をそれぞれ有し、密閉性を高めている。なお、突条部分348と溝部分349との嵌合は、位置規制としても機能する。
ケース303は、図8に示すように、電源ユニット27を第1ケース51側に取り付けるための取付部345,347を下ケース311と上ケース313に有している。取付部345は、下ケース311から下方に張り出す張出部分344と、当該張出部分344に設けられた貫通孔346とから構成され、当該貫通孔346を挿通するねじが、第1ケース51の取付部101や吸引流路形成部材33の取付部107であるねじ穴に螺合する。取付部347は、上ケース313から上方に張り出す張出部分344と、当該張出部分344に設けられた貫通孔346とから構成され、当該貫通孔346を挿通するねじが、第1ケース51の取付部101であるねじ穴に螺合する。
【0043】
(5)検知ユニット
検知ユニット37は、吸引用タンク部12に貯留されている液体の液位を検知する液位検知部381と、吸引用タンク部12の装着状態を検知する装着検知部391とを有する。
(5-1)液位検知部
液位検知部381は、吸引用タンク部12内に配されて液位に応じて上下するフロート387を検知する。具体的には、フロート387内にはマグネットが収容されており、図3及び図4に示すように、フロート387内のマグネットの磁界を検出するセンサ383を基板385に有する。
フロート387は、図13の(a)及び図14の(a)に示すように、左右方向の左側側に配されている。このため、液位検知部381は、左右方向の左側に配されている。これにより、検知精度を高めることができる。
液位検知部381は、図2に示すように、左側の張出部61の内部に設けられている。張出部61は、吸引用タンク部12を左右方向に位置決めする機能を有しているため、吸引用タンク部12(フロート387)と液位検知部381との距離を略一定にできる。これにより、より一層検知精度を高めることができる。
【0044】
(5-2)装着検知部
装着検知部391は、吸引用タンク部12が本体部11の収容空間47に装着されると「着状態」と検知し、装着されていないと「非着状態」と検知する。装着検知部391は、吸引用タンク部12を収容空間47に挿入する際に、吸引用タンク部12と対向する位置に設けられ、ここでは、図2に示すように、第1ケース51の区画壁部55に設けられている。装着検知部391は、例えば、接触タイプのボタンスイッチ等を利用している。装着検知部391は、ここでは、電源ユニット27を第1ケース51に取り付けるための取付部101を構成するボス部分103用のボス孔393を利用している。
【0045】
(6)回路ユニット
回路ユニット29は、電源ユニット27から受電して、操作ユニット25や送風ユニット23、検知ユニット37を駆動するための駆動電力を生成する電力生成部と、送風ユニット23の駆動を制御する制御部とを備える。
回路ユニット29は、図3及び図4に示すように、電力生成部と制御部とを構成する複数の電子部品351と基板353と接続端子355とを備える。
制御部は、例えば、吸引用タンク部12内に吸引された液体の容量が閾値に達したことを示す信号が検知ユニット37(液位検知部381)から入力されると送風ユニット23の駆動を停止したり、装置を作動/停止させることを示す信号が操作ユニット25から入力されると送風ユニット23を駆動/停止したりする。
制御部は、装置を作動/停止させることを示す信号が操作ユニット25から入力されると、検知ユニット37(装着検知部391)から吸引用タンク部12が装着されていない、つまり「非着状態」である旨の信号がある場合(又は「装着状態」である旨の信号がない場合)、送風ユニット23を駆動しないようにする。
制御部は、電源ユニット27にバッテリ301の挿入を検知する検知部327が設けられている場合、装置を作動させることを示す信号が操作ユニット25から入力されると、検知部327からバッテリ301の挿入されていることを示す信号の入力があると、送風ユニット23を駆動する。バッテリ301の挿入が不完全な場合には検知部327はオフ状態となっているため、送風ユニット23は駆動を停止する。
回路ユニット29は、図5及び図8に示すように、後方から見たときに、ケース31の上部であって、左右方向において送風ユニット23と反対側に配されている。送風ユニット23の回転軸は前後方向に延伸する。これにより、送風ユニット23に対して左右方向の空間を有効に利用できる。
回路ユニット29は、基板353の左右両端側が第1ケース51の一対の取付部89に取り付けられることで、第1ケース51に取り付けられる。この際、回路ユニット29は、図8に示すように、吸引流路形成部材33の後方に配される。これにより、送風ユニット23に対して右側であって吸引流路形成部材33の後方の空間を有効に利用できる。
【0046】
(7)操作ユニット
図3及び図4を用いて説明している。
操作ユニット25は、電源ON/OFF用の操作スイッチ13と、ON状態を示す表示灯14等を備える。ここでは、ケース31のハンドル部43の一部を構成するハンドル板部371と、操作スイッチ13と表示灯14とを実装する基板と、基板を支持するケース373とを備える。ケース373は、操作スイッチ13と表示灯14がハンドル板部371に露出する状態で、ハンドル板部371にねじ等で取り付けられている。
操作ユニット25は、ハンドル板部371がハンドル部43の取付部131,191に取り付けられることで、ハンドル部43に組み込まれる。具体的には、ハンドル板部371が、第1ハンドル部57の欠け部分133と第2ハンドル部157の欠け部分193に挿入され、ハンドル板部371の突条部分375が欠け部分133,193の溝部分135,195に嵌合する。
【0047】
(8)吸引流路(吸引流路形成部材)
(8-1)吸引流路
吸引流路401は、図12の(a)中の矢印で示すように、ハンドツール3から吸引した空気と液体が、装置本体1において吸引用タンク部12まで流動する流路である。吸引流路401の吸引口407は、吸引用タンク部12に連通する第1ケース51の貫通孔64よりも下側に位置する。これにより、吸引流路401が長くなり、電動送風機211の騒音を低減できる。吸引流路401は、ケース31の下部であって左右方向の左側、左右方向の中央、上部であって左右方向の右側を経由する。換言すると、吸引流路401は、左右方向の左側から右側に延伸する吸引第1流路403と、吸引第1流路403の下流端から左右方向の右側であって上部側に延伸する吸引第2流路405とを含む。吸引第2流路405は吸引第1流路403に対して上り勾配に傾斜している。吸引第1流路403と吸引第2流路405とは、100~120度の角で傾斜している。これにより、吸引損失(抵抗)を小さくできる。
吸引流路401は、吸引第1流路403、吸引第2流路405の他に、吸引第1流路403の上流端から上側に延伸する吸引第3流路409を含んでもよい。吸引第3流路409を含む場合、吸引口407は吸引第3流路409の上流端に形成される。吸引第3流路409を有することで、吸引第1流路403や吸引第2流路405に残存する液体が、吸引口407から逆流するのを抑制できる。
吸引流路401の吸引口407は、左右方向であってバッテリ301の挿入口(ドア315)と反対側に設けられている。これにより、バッテリ301の挿入口と離間することとなり、吸引した液体が挿入口側に流れるのを規制できる。
【0048】
(8-2)吸引流路形成部材
吸引流路401は、図3図4及び図6に示すように、第1ケース51と吸引流路形成部材33とで形成される。
吸引流路形成部材33は、第1ケース51に取り付けられる吸引流路第1部材411と、吸引流路第1部材411に取り付けられる(接続する)吸引流路第2部材413とを有する。
【0049】
(8-2-1)吸引流路第1部材
吸引流路第1部材411は、図6に示すように、第1ケース51の区画壁部55に沿って配される主流路部415と、吸引流路第2部材413と接続するための接続流路部417と、主流路部415と接続流路部417とを連結する連結流路部419とを一体で有する。
主流路部415は、液体等の流動方向と直交する断面が半円(半楕円状)をしている。吸引流路第1部材411は、主流路部415の開口側の端部に、第1ケース51の密閉部83の溝部分87に嵌合する突条部分421と、突条部分421が嵌合した際に第1ケース51に当接する当接部分423とを有する。当接部分423は、突条部分421の基部から流路と反対側に屈曲する。これにより、密閉性を向上できる。なお、突条部分421と当接部分423は、流路に沿って無端状に形成されている。
吸引流路第1部材411は、第1ケース51に取り付けるための取付部425を複数個有する。取付部425は、開口側の端部に設けられたボス部分427と、ボス部分427に設けられた貫通孔429とを有する。図示しないねじは、後方から、貫通孔429を挿通して、第1ケース51の取付部77であるねじ穴81に螺合する。
接続流路部417は、円筒状をし、吸引流路第2部材413の下流側の端部437と嵌合する。ここでは、接続流路部417は、吸引流路第2部材413の端部に嵌合(外嵌)する。吸引流路第1部材411(接続流路部417)は、吸引流路第2部材413の抜けを防止するためのロック部431を有している。ロックには、ねじ、樹脂リベット、接着構造、係合構造等を利用でき、ここでは、係合構造を利用している。具体的には、ロック部431は、筒軸に沿って伸びた後に周方向に屈曲する「L」字状の溝部分により構成される。
【0050】
(8-2-2)吸引流路第2部材
吸引流路第2部材413は、図6に示すように、第1ケース51の内部に配される内側流路部433と、第1ケース51の外部に配され且つホース5と接続する外側流路部435とを有している。ここでは、内側流路部433と外側流路部435は略直交し、全体として「L」字状をしている。これにより、内側流路部433内に溜まった液体側ホース5側に逆流するのを抑制できる。
内側流路部433は、左右方向に延伸する円筒状をし、その端部437が吸引流路第1部材411の接続流路部417に挿入される。吸引流路第2部材413は、吸引流路第2部材413の吸引流路第1部材411からの抜けを防止するロック部439を有する。ロック部439は、凸部分により構成される。凸部分は、吸引流路第2部材413を吸引流路第1部材411に接続する際に、接続流路部417の「L」字の溝部分を筒軸方向(左右方向)に進行した後に、周方向に屈曲するように進行する(吸引流路第2部材413は吸引流路第1部材411に左右方向に挿入された後に、筒軸周りに回動する)。これにより、凸部分は溝部分に係合して、筒軸方向の移動(抜け)が紡糸される。
外側流路部435は、上下方向に延伸する円筒状をし、その端部の接続部441にホース5の接続具803が接続する。ここでは、ホース5の接続具803が嵌合(内嵌)する。吸引流路第2部材413は、接続具803の抜けを防止するためのロック部443を有している。ロックには、ねじ、樹脂リベット、接着構造、係合構造等を利用でき、ここでは、係合構造を利用している。ロック部443は、例えば、筒軸に沿って伸びた後に周方向に屈曲する「L」字状の溝部分により構成される。
吸引流路第2部材413は、内側流路部433と外側流路部435とに跨って連結する板状部445を有している。吸引流路第2部材413は、第1ケース51の欠け部125と第2ケース151の欠け部185(図4参照)とに嵌合する状態で、第1ケース51と第2ケース151により挟持されることで、取り付けられる。この際、板状部445も挟持されることとなり、吸引流路第2部材413は、吸引流路第1部材411に対して筒軸周りに回動することがなく、ねじ等の固定具を利用しなくても、吸引流路第1部材411から抜けることはない。
【0051】
(9)排出流路(排出流路形成部材)
(9-1)排出流路
排出流路451は、図12の(b)中の矢印で示すように、送風ユニット23から送り出された空気が、装置本体1の外部に排出口177を介して排出する流路である。つまり、排出流路451は、電動送風機211の排気が通過する流路である。
排出流路451は、ケース31の上部であって左右方向の左側、下部であって左右方向の左側、下部であって左右方向の左側を経由する。つまり、後方から見ると、排出流路451は、「L」字状をしている。排出流路451の排出口457は、下部側であって左右方向の左側にあり、電動送風機211よりも下側に位置する。換言すると、排出口457は、第1ケース51の底部(下壁部分53b)側に配されている。排出流路451の入口456は上部側であって左右方向の左側にあり、電動送風機211の周辺にある。
排出流路451は、左右方向の左側を上部から下部に延伸する排出第1流路453と、排出第1流路453の下流端から左右方向を右側に向かって延伸する排出第2流路455とを含む。排出流路451は、排出第1流路453の上流端(一方側の端部)と排出第2流路455の下流端(他方側の端部)との間に屈曲流路454を有している。
排出流路451の排出口457は、左右方向において、吸引流路401の吸引口407と反対側に設けられている。これにより、排出流路451の排出口457と吸引流路401の吸引口407とが離間することとなり、吸引した液体が排出流路451の排出口457に入り、入った液体が排気により飛散するようなことを規制できる。
【0052】
(9-2)吸引流路形成部材
排出流路451は、図3及び図4に示すように、第2ケース151と排出流路形成部材35とで形成される。
排出流路形成部材35は、第1ケース51に取り付けられる排出流路第1部材461と、排出流路第1部材461に接続し且つ第2ケース151に取り付けられる排出流路第2部材463とを有する。なお、ここでは、排出流路第1部材461は、排出流路形成部材35に含まれるとしているが、送風ユニット23の後端側を覆う被覆部材(フード)としてもよく、この場合、排出流路形成部材35は排出流路第2部材463から構成される。
【0053】
(9-2-1)排出流路第1部材
排出流路第1部材461は、図3図4及び図7に示すように、前側が開放する箱状をしている。排出流路第1部材461は、図8の(c)に示すように、下壁部465に貫通孔467を有している。電動送風機211からの空気は貫通孔467を介して排出流路第2部材463に流入する。
排出流路第1部材461は、図7に示すように、排出流路第1部材461を第1ケース51の取り付けるための取付部469を有している。取付部469は、フランジ部471と、フランジ部471に形成された貫通孔473とにより構成される。貫通孔473を挿通するねじは、第1ケース51の取付部111のねじ穴115に螺合する。
排出流路第1部材461は、第1ケース51との密閉性を向上させるための密閉部475を有している。密閉部475は、開口側(前側)の端面に設けられた溝部分(図7の拡大図参照)により構成され、第1ケース51の密閉部117の突条部分と嵌合する。
【0054】
排出流路第1部材461は、排出流路第2部材463と接続(取り付け)するための接続部477を有している。接続は、ねじ、樹脂リベット、接着、係合構造等を利用でき、ここでは、係合構造を利用している。具体的には、排出流路第2部材463が排出流路第1部材461に対して後方からスライドすることで係合する。接続部477は、図4の拡大図及び図8の(c)に示すように、貫通孔467の周囲に設けられた溝部分478により構成され、下方から接続部477を見ると、後側が開放する「コ」字状をしている。
排出流路第1部材461は、図4に示すように、後壁部479に貫通孔481を有している。排出流路第1部材461は、第2ケース151に支持されるための被支持部483を後壁部479の周縁に有する。被支持部483は、図4の拡大図に示すように、周縁部から後方に突出する突条部分482と、突条部分482に形成された溝部分484とから構成され、第2ケース151の支持部171の突条部分(図5参照)が被支持部483の溝部分に嵌合する。
【0055】
(9-2-2)排気流路第2部材
排出流路第2部材463は、図3及び図6に示すように、上下方向に延伸する第1流路部485と、第1流路部485の下端から左右方向に延伸する第2流路部487とを有する。排出流路第2部材463は、電動送風機211からの空気が流動する流動方向と直交する断面において、後方が開放する「コ」字状をしている。なお、第2流路部487には排出口457が左壁部と下壁部に設けられている。
排出流路第2部材463は、図9に示すように、排出流路第2部材463を第2ケース151に取り付けるための取付部489を第1流路部485と第2流路部487とに有している。取付部489は、ボス部分490と、ボス部分490に形成された貫通孔491により構成され、貫通孔491を挿通するねじが、第2ケース151の取付部161のねじ穴81に螺合する。
排出流路第2部材463は、第2ケース151との間で密閉性を高める密閉部493を第1流路部485及び第2流路部487に有している。密閉部493は、図4の拡大図に示すように、開口側の端面の溝部分により構成され、図9に示すように、第2ケース151の密閉部167の突条部分と嵌合する。
排出流路第2部材463は、排出流路第1部材461と接続(取り付け)するための接続部495を有している。接続部495は、図9に示すように、第1流路部485の外周に設けられた突条部分により構成され、図4の拡大図に示すように、突如部分(495)が排出流路第1部材461の接続部477の溝部分478に挿入する。
排出流路形成部材35は、図12の(a)に示すように、電動送風機211と電源ユニット27との間に受け部497を有している。ここでは、受け部497は、排出流路第2部材463に設けられている。受け部497は、図9に示すように、下側に凸となるように湾曲している。これにより、接続部477と排出流路第2部材463との間から液体が漏れ出たとしても、受け部497に流れて(滴下、流下を含む)きた液体が、電源ユニット27に進むのを規制できる。また、受け部497で受けた液体は、さらに第1ケース51側に滴下してケース31の水抜き孔(図示省略)から外部に排出することができる。水抜き孔は、受け部497の直下に配される。
【0056】
(10)吸引用タンク部
吸引用タンク部12は、図2に示すように、本体部11が吸引した液体を貯留する吸引用タンク501と、吸引した液体と空気とを受け入れるための第1開口部503と、吸引用タンク501内の空気を排出するための第2開口部505とを少なくとも有する。吸引用タンク501は、上下方向と直交する断面において、左右方向に長い矩形状をしている。
吸引用タンク部12は、吸引用タンク501の液位を検知するためのフロート387を上下動可能に収容する収容部541を有する。これにより、液体の貯留量に合わせて、フロート387の上下動を一定にでき、液体の液面を正確に検知できる。
吸引用タンク部12は、図13に示すように、第1開口部503と第2開口部505とが並ぶ方向(左右方向)と直交する方向に延伸し、第1開口部503と第2開口部505の間を仕切る仕切壁部551,553,555を吸引用タンク501内に有する。これにより、電動送風機211により吸引された液体の水しぶきが発生しても、仕切壁部551,553,555があるため、電動送風機211側に水しぶきが流入するのを抑制できる。
吸引用タンク部12は、本体部11の流入口62から流入した液体を受け入れる受けユニット571を有している。これにより、電動送風機211により吸引された液体が一旦受けユニット571で受け入れられるため、液体の勢いが減少し、水しぶきが発生し難くなり、電動送風機211側に水しぶきが流入するのを抑制できる。
【0057】
(10-1)吸引用タンク
吸引用タンク501は、図13に示すように、第1タンク511と第2タンク513とを備える。第1タンク511は吸引用タンク501の上部側に位置し、第2タンク513は吸引用タンク501の下部側に位置する。なお、吸引された液体が主に第2タンク513に貯留し、第2タンク513が吸引用タンク501の貯留部を構成する。
第2タンク513は、第1タンク511に対して、着脱可能に構成されている。着脱可能とするために、螺合構造、係合構造を利用でき、ここでは、係合構造(バックル)を利用している。第1タンク511と第2タンク513は、被係合部と係合部の一方を有している。ここでは、図14に示すように、第2タンク513は凸部515を開口側の端部(上端部)に有し、第1タンク511は、凸部515の下面に係合する凸部517を開口側の端部(下端部)に有する。係合側の凸部517は、左右方向又は前後方向を回動軸として回動可能な係合具519に設けられている。なお、係合部及び被係合部は、前後壁部及び左右壁部の中間に設けられ、合計で4個ある。
【0058】
第1タンク511と第2タンク513は、装着した際に、密閉性を向上させるための密閉部を有する。ここでは、嵌合構造を利用している。図13に示すように、第1タンク511は下方側が開放する嵌合溝521を有し、当該嵌合溝521に第2タンク513の開口側の端部523が嵌合する。嵌合溝521は、開口側の端部の外面から「L」字状に下方に延伸する延伸部分525と、開口側の端部527とで形成される。第2タンク513の開口側の端部523は、外広がりの段差状に構成され、第1タンク511と第2タンク513との間にパッキン529が配されている。
【0059】
吸引用タンク501は、本体部11に対して、前側から挿抜可能に構成されている。吸引用タンク501は、挿入状態をロックするためのロック手段530,531を第1タンク511と第2タンクに513に有している。
第1タンク511のロック手段530は、図13に示すように、上部側に上下動可能に支持され且つ上端に係合凸部532を有する第1可動体534と、第1可動体534を上方に付勢する付勢手段536とを備え、係合凸部532が、図2に示す、第1ケース51の上壁部分53aのロック手段67である貫通孔に係合する。
第2タンク513のロック手段531は、図13に示すように、下部側に上下動可能に支持され且つ下端に係合凸部533を有する第2可動体535と、第2可動体535を下方に付勢する付勢手段537とを備え、係合凸部533が、図2に示す、第1ケース51の下壁部分53bのロック手段67である貫通孔に係合する。
【0060】
(10-2)第1開口部及び第2開口部
第1開口部503は、図2に示すように、吸引用タンク501内の空間と本体部11の流入口62とを連通させる。第2開口部505は、吸引用タンク501内の空間と本体部11の流出口249とを連通させる。本体部11の流入口62は、吸引した空気と液体を本体部11側から吸引用タンク501内に流入させ、本体部11の流出口249は、吸引用タンク501の空気を本体部11側に流出させる。流入口62と流出口249は、前方から見たときに、本体部11の左右方向の両側に設けられている。
ここでは、第1開口部503は、本体部11の筒状部63を内部に受け入れることで、筒状部63の流入口62と吸引用タンク501の内部とを連通させる。第2開口部505は、本体部11における流出口249が設けられている前カバー部227を内部に受け入れることで、電動送風機211の吸引口207(図10参照)と連通する。
【0061】
(10-3)収容部
収容部541は、図13の(a)及び図14の(a)に示すように、左右方向において、流入口62側の第1開口部503と反対側に設けられている。つまり、収容部541は、第2タンク513の左壁部568側に設けられている。これにより、流入口62から離れ位置では、液体が滴下する位置から離れているため液面が安定する傾向にあり、液体の液面を正確に検知できる。
収容部541は、左壁部568と後壁部563との隅部分に設けられ、上下方向に延伸する溝部分543を有している。これにより、収容部541に液体が流入する。また、後壁部563側の隅部分に収容部541を設けることで、フロート387と本体部11(検知ユニット37)との距離が近くなり、フロート387の検知を精度よく行うことができる。
収容部541は、左壁部568から「L」字状に屈曲するL字リブ545と、後壁部563から前方に延伸する縦リブ547とから構成され、L字リブ545と縦リブ547との間に溝部分543が形成される。
【0062】
(10-4)仕切壁部
仕切壁部551,553,555は、図13の(a)に示すように、上下方向に延伸し、第1タンク511の上壁部557と第2タンク513の下壁部559とに接続する。仕切壁部551,553,555は、第1タンク511の第1仕切壁部551A,553A,555Aと、第2タンク513の第2仕切壁部551B,553B,555Bとから構成される。第1仕切壁部551A,553A,555Aの下端と、第2仕切壁部551B,553B,555Bの上端とは、上下方向に嵌合する。これにより、仕切壁部551,553,555を上下に長く形成できる。また、仕切壁部551,553,555を上下に隙間のない、1枚に相当する板状に構成できる。
図14に示すように、第1仕切壁部551Aは第1タンク511の後壁部561から、第2仕切壁部551Bは第2タンク513の後壁部563からそれぞれ前方へと延伸する。第1及び第2仕切壁部551A,551Bは、第1及び第2タンク511,513の前壁部565,567まで達していない。
第1仕切壁部553A,555Aは第1タンク511の前壁部565から、第2仕切壁部553B,555Bは第2タンク513の前壁部567からそれぞれ後方へと延伸する。第1仕切壁部553A,555A及び第2仕切壁部553B,555Bは、第1及び第2タンク511,513の後壁部561,563まで達していない。
これらの仕切壁部551,553,555により、吸引された液体を、吸引用タンク501内で略同じ液位で貯留でき、後述のフロート387の浮動位置を安定させることができる。
仕切壁部551の前端は、仕切壁部553,555の後端よりも前側に位置する。これにより、流入口62から流入してきた液体の流動速度を遅くすることができる。
【0063】
(10-5)受けユニット
受けユニット571は、吸引用タンク501内に設けられている。受けユニット571は、流入してきた液体が吸引用タンク501内の液体に直接的に滴下又は流下するのを防止する。受けユニット571は、図14に示すように、吸引用タンク501に対して取り外し可能に設けられている。これにより、受けユニット571を取り出して洗浄できる。また、受けユニット571を取り外すことで吸引用タンク501の内部の洗浄も容易となる。
受けユニット571は、図15に示すように、吸引用タンク501内に流入した液体を受け入る受け具(受部)585と、流入口62と対向して配される蓋具577(蓋部)とを備える。
蓋具577は、図15に示すように、流入口62に対して液体の流入方向に対向する対向部573と、対向部573における流入してきた液体が当たる部位よりも下側部分から流入口62に向かって延伸する延伸部575とを少なくとも有する。
ここで対向部573は板状部579により構成され、延伸部575は、板状部579から後方に延伸する筒状部581の周壁の下部側により構成される。蓋具577により、流入した液体が、対向部573に衝突した後に、延伸部575上に落下する。これにより、貯留された液体に水しぶきが生じ難くできる。なお、筒状部581により、吸引用タンク501内に流入してきた液体のほとんどを延伸部575(筒状部581の周壁)で受けることでき、対向部573に衝突した液体が第2開口部505側や周辺に飛散するのを防止できる。
【0064】
受け具585は、蓋具577の延伸部575の下方に間隔をおいて前後方向に延伸する延伸部583と、延伸部583における流入口62と反対側の前側部分に設けられた傾斜部584とを少なくとも有する。
延伸部583は、蓋具577で受けられた液体を、その下方で受けて、貯留部へと流す。傾斜部584と蓋具577の板状部との間には、図14の(b)に示すように、開口があり、当該開口が受けユニット571と第2タンク513と連通させる排出口を構成する。傾斜部584は、延伸部583で受けた液体を下方に流動させるためのものであり、ガイド機能を有する。これにより、流入口62から流入した液体を静かに且つゆっくりと第2タンク513側に誘導できる。
図15に戻って、延伸部583は、前後方向に延伸する筒状部587の周壁の下部側により構成され、傾斜部584は、筒状部587の下端であって前後方向の中間から前側に設けられている。
受け具585は、筒状部587の後端を塞ぐ端壁部589を有する。端壁部589は、流入口62に対向する部位に貫通孔591を有し、当該貫通孔591にパッキン593が設けられている。これにより、本体部11の筒状部63(図2参照)と貫通孔591との間の密閉性が向上し、液体が流入口62側に漏れるのを防止できる。
受け具585は、筒状部587の前端から径方向の外方へ張り出す張出部595を有する。受けユニット571は、張出部595が蓋具577の板状部579と当接する状態で組み合わされ、図14の(b)の拡大図に示すように、第1タンク511の溝部597に下方から挿入される。なお、溝部597は、リブ599と前壁部565との間に形成され、左右方向に一対ある。
【0065】
3.ハンドツール
ハンドツール3は、図1に示すように、ツール本体701と吐出用タンク703とを備える。吐出用タンク703はツール本体701に対して取り外し可能に構成されている。ハンドツール3は、ツール本体701の操作部の操作により、吐出用タンク703内の液体を吐出して、ホース5からの吸引により吐出した液体とゴミ等を含む汚水を吸引する。
以下、主に、図16図18を用いて説明する。
【0066】
(1)ツール本体
ツール本体701は、装置本体1(本体部11)と連通する吸引口711と吐出用タンク703の液体と吐出するための吐出口713とを有するノズル部715と、ノズル部715に設けられるハンドル部717と、吐出用タンク703内の液体を吐出口713から吐出させるための操作を受け付ける操作部719とを備える。ここでは、ノズル部715にブラシ部721が設けられている。
ツール本体701は、ベース体731とハンドル体733とを有している。ベース体731に吐出部735とブラシ部721が設けられ、ハンドル体733にハンドル部717と吸引部737が設けられる。なお、吐出用タンク703はベース体731に設けられる。
【0067】
(1-1)ベース体
ベース体731は、図17に示すように、上下方向と直交する水平板部741と、水平板部741の前部から立設する立設板部743と、水平板部741の上面における立設板部743の後部に接続し且つ前後方向に平行に伸びる一対の対向板部745とを備える。
【0068】
(1-2)吐出部
吐出部735は、電動式又は手動式を利用でき、ここでは手動式を利用している。吐出部735は、所謂、トリガスプレーであり、図16に示すように、操作部719の操作により、ステージング751内のプランジャ753が移動して、ステージング751内の液体が吐出口713から吐出される。
吐出用タンク703の液体は、ステージング751に接続されたチューブ757を介して供給される。チューブ757の下端には貫通孔つき錘759が取り付けられている。これにより、ハンドツール3がどのような姿勢(例えば、図16において、筒状部分785が下側であって水平となる姿勢)で使用されても、吐出用タンク703内の液体が溜まる最下位置にチューブ757の下端の錘757が移動し、確実に液体を吐出できる。また、貫通孔が塞がることを防止するために1以上の突起が錘759の下端に設けられている。
なお、プランジャ753はステージング751内のコイルばね755により吐出時のプランジャ753の移動方向と反対方向に付勢される。
操作部719は、レバーにより構成され、ベース体731の一対の対向板部745に回動可能に支持される。
【0069】
(1-3)ハンドル体
ハンドル体733は、図17及び図18に示すように、ハンドル本体761と、カバー体763とを備える。
ハンドル本体761は、吐出部735とブラシ部721を備えるベース体731の左右方向の両側を覆う一対の側壁部765と、一対の側壁部765の上端から後端を連結する上壁部767と、上壁部767及び一対の側壁部765の後端に設けられたハンドル部717とを有する。
ハンドル部717は、筒状又は柱状であり、ここでは、吸引部737を構成するため、筒状をしている。ハンドル部717は、下端部にホース5と着脱可能に接続するための接続部分768を有している。接続部分768は、ホース5の接続具805が抜けるのを防止するためのロック部766を有している。ロックには、ねじ、樹脂リベット、接着構造、係合構造等を利用でき、ここでは、係合構造を利用している。具体的には、ロック部766は、筒軸に沿って伸びた後に周方向に屈曲する「L」字状の溝部分により構成される。
カバー体763は、ハンドル本体761の上壁部767と間隔を空けた状態でハンドル本体761に取り付けられ、上壁部767との間の空間がハンドル部717の内部と連通する。これにより、吸引部737が構成される。なお、吸引口711は、カバー体763の前壁部769に設けられている。
【0070】
(1-4)吸引部
吸引部737は、ハンドル本体761とカバー体763との間と、ハンドル部717の内部とに、本体部11から吸引される吸引路を有する。
(1-5)ブラシ部
ブラシ部721は、ベース部分771と、ベース部分771に設けられたブラシ773とを備える。ブラシ部721は吐出部735の吐出口713の下方に配されている。
【0071】
(2)吐出用タンク
吐出用タンク703は、タンク部781と、吐出用タンク703をベース体731に取り付けるための取付部783とを有する。
タンク部781は、取付部783側に位置する筒状部分785と、筒状部分785の下方に位置する膨出部分787とを一体に有する。
筒状部分785は上下方向に延伸し、筒状部分785とハンドル部717との間に操作部719が配されている。筒状部分785の下端は、ベース体731に対して操作部719の下端と略同じ位置又は操作部719の下端よりも下側に位置する。これにより、操作部719の操作の際に吐出用タンク703が邪魔になるようなことを抑制できる。
膨出部分787は、筒状部分785から下方に延伸すると共にハンドル部717側に膨出する。つまり、膨出部分787は、ハンドル部717と対向する部分がハンドル部717に近づくように傾斜している。これにより、使用者の操作性を害することなく、吐出用タンク703を大きくできる。
取付部783は、ベース体731の取付部747に取り付けられる。取り付けには、螺合構造、係合構造を利用でき、ここでは、吐出用タンク703をベース体731に対して回動させることで係合する係合構造を利用している。吐出用タンク703の取付部783は、円筒部分789と、円筒部分789に設けられ「L」字状の溝部分791とを有し、溝部分791にベース体731の取付部747を構成する円筒部748の凸部分749が係合する。なお、吐出用タンク703は、取り付け状態をロックするためのロック部793として、ベース体731の凸部分749が取り外し方向に回動するのを規制する凸部分を溝部分791に有する。
【0072】
4.ホース
ホース5は、図1に示すように、ホース体801と、ホース体801の両端に設けられた接続具803,805とを備える。一方の接続具803は、装置本体1の吸引流路形成部材33の接続部441と取り外し可能に取り付けられ、他方の接続具805は、ハンドツール3のハンドル部717の接続部分768に取り外し可能に取り付けられる。
接続具803は、本体部11側の吸引流路第2部材413が抜けるのを防止するロック部807を有している。ロック部807は、吸引流路第2部材413のロック部443を構成する「L」字状の溝部分に係合する。
接続具805は、ハンドツール3が抜けるのを防止するロック部809を有している。ロック部809は、ハンドル部717の接続部分768のロック部766を構成する「L」字状の溝部分に係合する。
【0073】
以上、実施形態を説明したが、この実施形態に限られるものではなく、例えば、以下のような変形例であってもよい。また、実施形態と変形例、変形例同士を組み合わせたものであってもよい。
また、実施形態や変形例に記載していない例や、要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。
【0074】
<変形例>
1.ケース
(1)ケース31は、第1ケース51と第2ケース151を有していたが、3つ以上の部材により構成してもよい。
(2)第1ケース51と第2ケース151は、前後に配されていたが、左右又は上下に配されてもよい。ユニットを装着する区画壁部55の大きさを考慮すると、広い面積を確保できる前後方向に第1ケース51と第2ケース151を配するのが好ましい。なお、前後方向は、ケース31の前後・左右・上下の寸法のうち、最も小さい寸法となる方向、又は送風ユニット23の回転軸が延伸する方向としてもよく、当該方向と直交する区画壁部55を有することが好ましい。
(3)ハンドル部43は、第1ケース51と第2ケース151とで構成されていたが、第1ケース51又は第2ケース151で構成されてもよいし、3つ以上の部材を有する場合、3つ目に相当する第3ケースで構成してもよいし、これらすべての部材で構成してもよい。
(4)脚部45は、第1ケース51と第2ケース151とで構成されていたが、第1ケース51又は第2ケース151で構成されてもよいし、3つ以上の部材を有する場合、3つ目に相当する第3ケースで構成してもよいし、これらすべての部材で構成してもよい。但し、広い範囲に脚部を設ける方が、安定性を向上させることができる。
(5)第1ケース51のロック手段67は、吸引用タンク部12のロック手段530,531と、係合関係が逆であってもよい。つまり、第1ケース51に第1可動体534及び第2可動体535を設けてもよい。また、第1ケース51のロック手段67を貫通孔を係合凸部とし、吸引用タンク部12のロック手段530,531の係合凸部532,533を係合凹部としてもよい。
(6)筒状部63は、第1ケース51に設けられ、その先端が吸引用タンク部12の第1開口部503に挿入されていたが、筒状部63に相当する部分を吸引用タンク部12に一体又は別体で設け、当該筒状部に相当する部分が挿入される貫通孔(開口部)を区画壁部55に有してもよい。
(7)パッキン65,66は、第1ケース51に設けられているが、吸引用タンク部12の第1開口部503や第2開口部505に設けてもよい。
(8)吸引流路401用の密閉部83は、吸引流路形成部材33と嵌合できればよく、嵌合関係が逆であってもよい。具体的には、吸引流路形成部材33側に溝部分を設け、密閉部83は溝部分に嵌合する突条部分としてもよい。また、密閉部83と吸引流路形成部材33との間にパッキンを配してもよい。
(9)回路ユニット29を取り付ける取付部89は、板状部99を利用しているが、前支持部分91、後支持部分93、上当接部分95、下当接部分97を、リブやボス等を利用して独立して設けてもよい。取付部89は第1ケース51の区画壁部55に設けられていたが、例えば、吸引流路形成部材33に設けられてもよい。なお、取付部89を吸引流路401と離間して設けることで、液体対策を簡素化できる。また、吸引流路401の振動が回路ユニット29側に伝わるのを抑制できる。
(10)電源ユニット27を取り付ける取付部101は、ボス部分103を利用しているが、リブや板状部を利用してもよい。取付部101は第1ケース51の区画壁部55に設けられていたが、例えば、吸引流路形成部材33に設けられてもよい。なお、取付部101を吸引流路401と離間して設けることで、液体対策を簡素化できる(吸引流路形成部材33の取付部107は、電源ユニット27の下端側を取り付けるため、装置を上下反転しない限り、液体が電源ユニット27側に伝わることはない。)。
(11)排出流路451用の密閉部117は、排出流路第1部材461と嵌合できればよく、嵌合関係が逆であってもよい。具体的には、排出流路第1部材461側に突条部分を設け、密閉部117は突条部分が嵌合する溝部分としてもよい。また、密閉部117と排出流路第1部材461との間にパッキンを配してもよい。
(12)操作ユニット25を取り付ける取付部131,191は、ハンドル板部371と嵌合できればよく、嵌合関係が逆であってもよい。具体的には、ハンドル部43の欠け部分133,193の端面に突条部分を、ハンドル板部371の端面に溝部分をそれぞれ設けてもよい。
(13)排出流路451用の密閉部167は、排出流路第2部材463と嵌合できればよく、嵌合関係が逆であってもよい。具体的には、排出流路第2部材463側に突条部分を設け、密閉部167に溝部分を設けてもよい。また、密閉部167と排出流路第2部材463との間にパッキンを配してもよい。
(14)排出流路第1部材461用の支持部171は、排出流路第1部材461と嵌合できればよく、嵌合関係が逆であってもよい。具体的には、排出流路第1部材461側に突条部分を設け、支持部171に溝部分を設けてもよい。また、支持部171と排出流路第1部材461との間にパッキンを配してもよい。
(15)支持部171は、排出流路第1部材461の後端部の略全周を支持しているが、上下及び左右の一部を支持してもよい。
(16)支持部171は、排出流路第1部材461を第2ケース151側から支持できればよく、排出流路第1部材461の後端の外周面又は内周面に沿って前方に突出する突条部や凸部により構成してもよい。
(17)ケース31が複数のケース部材により構成されている場合、図18に示すように、電気部品(例えば回路ユニット29)の上方に仕切部100を設けてもよい。特に、複数のケース部材の突き合せ部分(境目)の下方に電気部品がある場合、突き合せ部分の下方に設けるのが好ましい。なお、図18では、第1ケース51の区画壁部55から後方に延伸する延伸部(100)により構成され、ここでは、上に凸状に湾曲している。なお、仕切部100で受けた液体は、さらに第1ケース51側に滴下してケース31の水抜き孔(図示省略)から外部に排出することができる。水抜き孔は、仕切部100の直下に配される。
(18)ケース31は、吸引用タンク部12を収容する収容空間47に張出部61を有していたが、例えば、吸引用タンク部12の係合具519用の溝部を設け、収容空間47の左右壁部分を上下に亘って平坦状としてもよい。なお、ケース31の外壁と収容空間47側の壁部分との間に、液位検知部381用の空間を形成してもよい。
【0075】
2.送風ユニット
(1)送風ユニット23は、駆動モータと201と送風ファン203を前後方向に備えていたが、左右方向、上下方向又はこれらと交差する方向に備えてもよい。また、送風ファン203を後側に備えてもよい。
(2)送風ユニット23は、電動送風機211とカバー体221とをユニットで備えるとしたが、別体としてもよい。つまり、実施形態では、電動送風機211を含む1群の構成が一体で第1ケース51に取り付けられているため、便宜上、送風ユニット23としている。また、排出流路451を構成するとした排出流路第1部材461を送風ユニット23の一部としてもよい。
例えば、第1カバー体223の前カバー部227を別体として区画壁部55に取り付けてもよいし、第1カバー体223の前カバー部227に相当する部分を区画壁部55に一体成形品として一体で設けてもよい。同様に、第1カバー体223の後カバー部229と第2カバー体225とを一体として区画壁部55の取り付けるようにしてもよいし、第1カバー体223の後カバー部229に相当する部品を区画壁部55に取り付けて当該部品に第2カバー体225を取り付けるようにしてもよいし、第1カバー体223の後カバー部229に相当する部品を区画壁部55に一体成形品として一体で設けて当該部品に第2カバー体225を取り付けるようにしてもよい。
(3)第1カバー体223の後カバー部229と第2カバー体225は備えないとしてもよい。この場合、電動送風機211を排出流路形成部材35の排出流路第1部材461を利用して取り付けるようにしてもよい。
(4)第1カバー体223は、前カバー部227と後カバー部229とを段付き状に一体で備えていたが、段差を有しない状態の有底円筒状としてもよい。但し、弁体251を設ける場合、弁体251の吸引力を高める観点からは、前カバー部227の横断面積が小さい方が好ましい。
(5)弁体251は、カバー体221の前壁部分231に設けられていたが、吸引用タンク部12と電動送風機211の吸引口207との連通路上にあればよく、例えば、カバー体221の周壁部分に設けられてもよいし、吸引用タンク501の第2開口部505を利用して吸引用タンク501に設けられてもよい(吸引用タンク501の第2開口部505が、カバー体221の開口部246に相当するような構成である)。
(6)付勢手段253は、カバー体221の外部に配されていたが、カバー体221の内部に配されてもよい。内部に配する場合、付勢手段253は、弁体251を前側に押し出す圧縮ばねを利用することができる。
(7)ロッド255は、前端にフランジ部261を有していたが、フランジ部261と支持部分238との間に付勢手段253を配置できればよく、軸部263の中間部位にフランジ部を有してもよい。
(8)弁体251は、電動送風機211の吸引力を利用して開口部249を開閉しているが、例えば、ソレノイド等の電磁弁を利用してもよい。この場合、電動送風機211の動作/停止で開閉するように制御すればよい。
(9)送風ユニット23は、上部側に配されていたが、上下方向の中央に配されてもよい。但し、吸引用タンク501の容量を考慮すると上部側に配されるのが好ましい。送風ユニット23は、左右方向の左側に配されているが、右側に配されてもよい。
【0076】
3.電源ユニット
(1)電源ユニット27は、バッテリ301が左右方向の右側から挿抜可能に設けられているが、例えば、上方から挿抜可能に設けられてもよい。この場合、回路ユニット29を下部側に、電源ユニット27を上部側にそれぞれ配することで実施できる。
(2)ケース303は、上下で2分する下ケース311と上ケース313とで構成されていたが、例えば、下ケース、中ケース及び上ケースの3部材で構成してもよいし、前後の2分する前ケースと後ケースとで構成されてもよいし、前ケース、中ケース及び後ケースとで構成してもよい。また、下ケースと上ケースとを一体で構成してもよい。この場合、例えばインサート成形により接続端子323をケース303に設けることができる。
(3)ケース303は、結合部分に突条部分348と溝部分349を有し、外部から液体の侵入を規制しているが、結合部分において、上ケース313が下ケース311の外側を覆うように結合させてもよい。なお、液体の侵入を考慮しなくてよい位置に電源ユニット27が設けられている場合は、突条部分348と溝部分349を有しなくてもよい。
(4)ケース303を複数部材から構成する場合、一部を吸引流路401を構成する吸引流路形成部材に一体成形により一体に設けてもよい。
(5)ドア315は、上下方向と平行な回動軸周りに回動しているが、前後方向と平行な回動軸周りに回動可能としてもよいし、上下方向又は前後方向にスライド可能としてもよい。
(6)電源ユニット27は、回路ユニット29の下方に位置しているが、回路ユニット29の上方に位置する、つまり、電源ユニット27と回路ユニット29との位置関係を逆にしてもよい。
(7)電源ユニット27は、バッテリ301を取り出して充電しているが、バッテリをコードと接続可能に構成し、バッテリ301を取り出さずに充電可能としてもよい。
【0077】
4.回路ユニット
(1)回路ユニット29は、電力生成部と制御部とを構成する電子部品351を1枚の基板353に実装していたが、複数枚の基板に分けて実装してもよい。
(2)制御部は、液位検知部381から吸引用タンク部12の液位が閾値に達する旨の信号を受けると、電動送風機211の駆動を停止するように制御する。このような制御は、例えば、スイッチング素子等を利用した回路により実施してもよいし、操作ユニット25の操作スイッチ13がONされると、あらかじめ記憶しておいたプログラムを実行することで実施してもよい。
(3)制御部は、装着検知部391から吸引用タンク部12の装着されていない旨の信号を受けると、電動送風機211を駆動しないように制御する。又は、制御部は、操作ユニット25の操作スイッチ13がONされた場合、装着検知部391が吸引用タンク部12の装着を検知していると、電動送風機211を駆動するように制御する。このような制御は、例えば、スイッチチング素子等を利用した回路により実施してもよいし、操作ユニット25の操作スイッチ13がONされると、あらかじめ記憶しておいたプログラムを実行することで実施してもよい。
【0078】
5.吸引流路
(1)吸引流路401は、その一部を第1ケース51と吸引流路形成部材33とで構成していたが、全部を吸引流路形成部材33で構成してもよい。この場合、吸引流路形成部材を1個以上の部材で構成してもよい。また、この場合、吸引流路形成部材33を第1ケース51に取り付けてもよいし、第2ケース151に取り付けてもよい。
(2)吸引流路401は、第1ケース51を利用して形成されているが、第2ケース151を利用してもよいし、第1ケース51と第2ケース151との両方を利用してもよい。
(3)吸引流路401は、下部側であって左右方向の他方側(左側)から上部側であって左右方向の一方側(右側)に向かって延伸しているが、例えば、下部側であって左右方向の一方側(右側)から、そのまま上方に延伸してもよい。この場合、電源ユニット27を左右方向の他方側(左側)に設けてもよい。
(4)吸引流路401は、下部側であって左右方向の他方側(左側)から上部側であって左右方向の一方側(右側)に向かって延伸しているが、例えば、上部側であって左右方向の一方側(右側)に設けてもよい。この場合、ホース5の接続を上部側であって左右方向の一方側(右側)で行い、例えば、上方から見たときに、左右方向に延伸した後に前方向に向かって延伸する「L」字状とすることで実施できる。なお、この場合、回路ユニット29を下部側に移動させることで実施でき、仕切部100等を設けてもよい。
【0079】
6.排出流路
(1)排出流路451は、前後方向から見ると、「L」字状をしていたが、上下方向と平行な「I」字状、「N」字状、「J」字状をしてもよい。「I」字状の場合、排出口177,457は下部側に形成される。「N」字状や「J」字状の場合、排出口177,457は、電動送風機211との接続部分以外に形成される。排出流路451を長くするという観点からは、排出流路451を「レ」字状にし、排出口177,457が電動送風機211よりも上側に位置してもよい。なお、排出流路451は、傾斜する、「L」字状、「I」字状、「J」字状であってもよい。
(2)排出流路451は、前後方向から見ると、「L」字状をし、上流側の端部と下流側の端部との間に1つの屈曲部(屈曲流路454)を有していたが、例えば、排出流路451を「N」字状、「W]字状とし、屈曲部(屈曲流路454)を2以上有してもよい。なお、排出流路451の配置(収容)スペースを考慮すると、「L」字が騒音と小型化の観点から好ましい。
(3)排出流路形成部材35は、排出流路第1部材461と排出流路第2部材463とを有し、排出流路第1部材461は、電動送風機211からの空気を排出流路第2部材463に案内するためのフード機能を有している。このため、排出流路形成部材35は、排出流路第2部材463から構成されるとしてもよい。
(4)排出流路形成部材35は、排出流路第1部材461と排出流路第2部材463とを有し、排出流路第1部材461が第1ケース51に取り付けられていたが、排出流路第1部材461も第2ケース151に取り付けようにしてもよい。この場合、排出流路第1部材461と排出流路第2部材463とを、一体成形により一体としてもよいし、別体を結合して一体としてもよい。
(5)排出口457は、排出流路451の下流側で、排出される空気が右側と下側と後側の3方向に向かうように3部位に設けられているが、1方向又は2方向を向かうように排出口が1部位又は2部位に設けられてもよい。なお、排出口457から排出される空気は、排出流路451内を流れる空気の抵抗を考慮すると、排出流路451内を流れる空気の速度よりも遅い方が好ましい。
(6)排出流路第2部材463は、受け部497を有していたが、受け部497は、排出流路第1部材461に設けられてもよいし、第1ケース51や第2ケース151に設けてもよい。第1ケース51に設ける場合、区画壁部55から後方に板状に延伸する板状部により構成できる。第2ケース151に設ける場合、後壁部155から前方に板状に延伸する板状部より構成できる。なお、受け部497は、複数設けてもよく、排出流路形成部材35、第1ケース51、第2ケース151等に分けて設けてもよい。
(7)排出流路第2部材463は受け部497を一体成形により一体で有していたが、受け部497を別体で構成し、排出流路形成部材35、第1ケース51及び第2ケース151等に取り付けてもよい。
(8)受け部497は、下側が凸になるような形状をしていたが、左右方向の一方側が低くなる傾斜状とし、一方側に液体を外部に排出するための排出機構を設けてもよい。排出機構は、例えば、貫通孔や溝等を利用して、第1ケース51、第2ケース151、流路形成部材の壁面に沿って流動させることで実施できる。
【0080】
7.検知ユニット
(1)検知ユニット37は、液位検知部381と装着検知部391を備えているが、これらを備えてなくてもよい。但し、備える方が、吸引用タンク501から液体が溢れたり、吸引用タンク部12が装着されていない状態で電動送風機211が動作したりすることを抑制できる。
(2)液位検知部381は、第1ケース51の張出部61に設けられていたが、フロート387との位置関係で、区画壁部55に設けてもよい。
(3)装着検知部391は、吸引用タンク部12と接触することで、その装着を検知するが、光センサ等の非接触センサを用いてもよい。また、吸引用タンク部12の装着を検知できれば、他の部位、例えば、張出部61に設けてもよい。
【0081】
8.操作ユニット
(1)操作ユニット25は、ハンドル部43の上壁の一部を構成する板状のハンドル板部371を有しているが、ケース31に操作スイッチ13等に設け、当該ケース31をハンドル部43に取り付けるようにしてもよい。この場合、ハンドル部43に操作スイッチ13や表示灯14等の貫通孔をハンドル部に設けることで実施できる。
(2)操作ユニット25は、電動送風機211の駆動中に点灯する表示灯14を備えているが、例えば、液位検知部381が吸引用タンク501内の液位が閾値に達すると検知すると、吸引用タンク501が満杯であることを報知するための表示灯や、装着検知部391が吸引用タンク部12の装着を検知すると、その装着を報知するための表示灯等を備えてもよい。なお、満杯や装着を報知するブザー等の音を発するようにしてもよい。
(3)操作ユニット25は、ハンドル部43に設けられていたが、ケース31の上壁部分53a,153a、右壁部分53c,153c、左壁部分53d,153d、後壁部155等に設けられてもよい。
【0082】
9.吸引用タンク
(1)吸引用タンク501は、第1タンク511と第2タンク513とを備え、第2タンク513が第1タンク511に対して着脱可能(取り外し可能)であり、第1タンク511と第2タンク513とを本体部11に対して着脱可能(取り外し可能)に構成されている。しかしながら、吸引用タンク501を本体部11に固定する構成としてもよい。この場合、吸引用タンク501に液抜き手段(例えば、螺合タイプのキャップ)を設けることで実施できる。また、第1タンク511を本体部11に固定する構成とし、第2タンク513を第1タンク511又は本体部11に対して着脱可能(取り外し可能)としてもよい。第2タンク513のみを取り外し可能とする場合、第2タンク513を吸引用タンク501としてもよい(第1タンク511に相当する構成は本体部11の一部としてもよい)。この場合、第2タンク513の持ち運びの際に液体が漏れないように蓋部材を有してもよい。
(2)第1開口部503は、本体部11の筒状部63を受け入れているが、例えば、第1開口部503から本体部11側に向かって筒状に延伸する筒状部を有してもよい。
(3)第2開口部505は、本体部11のカバー体221の前カバー部227を受け入れているが、例えば、吸引用タンク501内に本体部11の前カバー部227に相当する構成を第2開口部505を利用して設けてもよい。
(4)収容部541は、吸引用タンク501の左壁部568と後壁部563との隅部分に設けられていたが、左壁部568の中央側等の他の部位に設けてもよい。
(5)仕切壁部551,553,555は、第1開口部503と第2開口部505とが並ぶ方向(左右方向)に間隔をおいて3枚設けられていたが、2枚又は4枚以上設けられてもよい。但し、液体の流動性を考慮すると、第1開口部503と第2開口部505とが並ぶ方向と直交する方向(前後方向)に交互になるように設け、液体が前後方向にジグザク状(蛇行するよう)に流れるのが好ましい。
また、仕切壁部551,553,555は、前後方向に延伸し、左右方向に間隔をおいて前後に交互に設けられているが、例えば、左右方向に延伸し、前後方向に間隔をおいて左右に交互に設けられてもよい。
(6)仕切壁部551,553,555は、吸引用タンク501の上壁部557と下壁部559とを連結するように設けられていたが、液体の貯留上限よりも上方はなくてもよい。但し、流入口62から流入した液体が飛散する場合(例えば、受けユニット571を備えない場合)、第2開口部505側への液体の飛散規制止する観点からは、貯留上限よりも上方にも仕切壁部551,553,555がある方が好ましい。
(7)受けユニット571は、蓋具577と受け具585を有していたが、受け具585のみを有してもよいし、蓋具577のみを有してもよい。この場合、蓋具577が発明5の受部を構成する。液体の飛散を考慮すると、延伸部575を筒状部581で構成するのが好ましい。
(8)受けユニット571は、蓋具577と受け具585で、上下に延伸部575,583を備えていたが、液体を複数段で受けることできればよく、上下方向と直交する板部材を上下に複数段設けてもよい。
【0083】
10.ハンドツール
(1)ハンドツール3は、吐出用タンク703を着脱可能(取り外し可能)に備えていたが、吐出用タンク703を固定的に備えてもよい。この場合、液体を注入したり、注出したりするための開口を設けることで実施できる。
(2)ハンドツール3は、吐出用タンク703を備えていたが、吐出用タンク703を備えずに、装置本体1側に送出ポンプを設けてホース5を利用して吐出用の液体が供給されてもよい。この際も、操作部719の操作で液体を吐出するように構成される。
(3)ハンドツール3は、手動式の吐出部735を備えていたが、例えば、ポンプを備えて電動式の吐出部としてもよい。この場合、ハンドツール3にバッテリを搭載してもよいし、ホース5を利用して装置本体1から受電してもよい。この際も、操作部719に設けた操作スイッチにより操作してもよいし、レバーにより操作してもよい。
(4)ハンドツール3は、ブラシ部721を備えていたが、備えなくてもよい。
(5)吐出用タンク703は、膨出部分787を有していたが、筒状部分758のみで構成してもよいし、膨出部分787をハンドル部717と反対側に膨出させてもよいし、膨出部分787を筒状部分758の筒軸の周りの全周に亘って膨出させてもよいし、全体を筒状部分758で構成して、全体に亘ってハンドル部717と反対側に膨出させてもよい。
(6)液体として水を使用したが、水以外の他の液体であってもよい。他の液体としては、洗剤、漂白剤、アルコール等の有機溶剤、水に洗剤、漂白剤等を混合させた混合液等がある。
【0084】
<発明>
上述した実施形態及び変形例には、以下の発明が含まれる。
1.発明1
背景技術で説明した特許文献1の表面洗浄装置は、液体を吸引可能であるため、電気部品が液体で濡れることを避ける対策が必要である。
発明1は、液体濡れによる電気部品の故障を抑制することが可能な清掃装置を実現することを目的とする。
【0085】
発明1に係る第1の清掃装置は、
空気及び液体を吸引可能な清掃装置において、
吸引力を発生させる電動送風機と、
吸引した液体を貯留するタンク部と、
前記電動送風機を覆うカバー体と、
弁体とを備え、
前記カバー体は、前記タンク部内と連通し且つ前記電動送風機の吸引口と連通する開口部を有し、
前記弁体は、前記電動送風機が停止している場合に前記開口部を閉じる閉状態となり、前記電動送風機が動作している場合に前記開口部を開く開状態となる。
これにより、電動送風機の停止中にタンク部内の液体が電動送風機側に流れるのを防止できる。
電動送風機は、回転軸が前後方向に配置される構造、回転軸が左右方向に配される構造、回転軸が上下方向に配される構造、前後方向と左右方向と上下方向の少なくとも1つの方向と交差する方向に回転軸が配される構造を少なくとも含む。電動送風機は、上下方向の上側、中間側又は下側に配される構造、左右方向の右側、中間側又は左側に配される構造、前後方向の前側、中間側又は後側に配される構造を含む。
タンク部は、1個のタンクを備える構造、複数個のタンクを備える構造を少なくとも含む。タンク部は、タンクを支持する部材に固定される構造、支持部材に対して着脱可能な構造を少なくとも含む。タンク部は、複数個タンクを備える場合、1個以上のタンクが着脱可能な構造を少なくとも含む。タンク部又はタンクが着脱可能な場合、発明6の第1の清掃装置の検知部を備える構造、検知部を備えない構造を少なくとも含む。タンク部は、前後方向において前側、中央側、後側の少なくとも1つに配置される構造、左右方向において右側、中央側、左側の少なくとも1つに配される構造、上下方向において上側、中央側、下側の少なくとも1つに配置される構造を含む。タンク部は、発明4の第5の清掃装置の第1仕切部及び第2仕切部の少なくとも1つ有する構造、第1仕切部及び第2仕切部を有しない構造を少なくとも含む。タンク部は、発明5の第1又は第3の清掃装置の受部を有する構造、受部を有しない構造を少なくとも含む。タンク部は、発明5の第2の清掃装置の第1仕切部及び第2仕切部の少なくとも1つ有する構造、第1仕切部及び第2仕切部を有しない構造を少なくとも含む。
カバー体は、開口部がタンク部内に位置する構造と、開口部がタンク部外に位置する構造とを少なくとも含む。タンク部外に位置する構造は連通具によりカバー体とタンク部とを接続することで実施できる。
カバー体とタンク部との位置関係は、特に限定するものではなく、前後方向、上下方向、左右方向、前後方向と上下方向と左右方向の少なくとも1つの方向に交差する方向に位置してもよい。
弁体は、カバー体に設けられる構造、タンク部に設けられる構造、カバー体とタンク部との両方に設けられる構造を少なくとも含む。
カバー体とタンク部との間に封止部を備える構造、封止部を備えない構造を少なくとも含む。
【0086】
発明1に係る第2の清掃装置は、第1の清掃装置において、
前記弁体は、前記開口部を閉じる方向に付勢され、前記電動送風機の吸引力が作用することによって開状態となる。
これにより、電動送風機の動作に合わせて簡単な構造で開状態又は閉状態にできる。
「閉じる方向に付勢され」には、発明1に係る第3の清掃装置のバネによる付勢の他、ソレノイド等の電子部品で付勢する構想が少なくとも含まれる。この場合、電動送風機の動作中は電子部品の駆動を停止することで実施できる。
【0087】
発明1に係る第3の清掃装置は、第1又は第2の清掃装置において、
前記弁体は、前記カバー体の前記開口部から内部に一部が挿入されたロッドに設けられ、
前記ロッドのフランジ部と前記カバー体との間にバネが配され、
前記電動送風機の吸引力が作用することによって、前記弁体が前記ロッドとともに当該ロッドの軸方向の一方側に移動することによって前記開状態となる。
これにより、電動送風機の動作に合わせて簡単な構造で開状態又は閉状態にできる。
ロッドの軸方向は、電動送風機の回転軸と平行な方向、電動送風機の回転軸と交差する方向、回転軸と直交する方向を少なくとも含む。回転軸と交差する方向や直交する方向は、例えば、カバー体の形状を第1筒部と第2筒部とを各筒軸が交差又は直交する状態に設けることで実施できる。
ロッドのフランジ部は、ロッドの中間に位置する構造、ロッドにおけるカバー体の外側の端部に位置する構造を少なくとも含む。
【0088】
発明1に係る第4の清掃装置は、第1~第3の何れかの清掃装置において、
前記カバー体は、前記開口部を前記タンク部内に向けた状態で、前記電動送風機の軸方向に沿って、前記タンク部内に突出している。
これにより、カバー体の開口部とタンク部内とを、接続具を必要とせずに、連通できる。
【0089】
発明1に係る第5の清掃装置は、
空気及び液体を吸引可能な清掃装置において、
吸引力を発生させる電動送風機と、
吸引した液体を貯留するタンク部と、
前記電動送風機を覆うカバー体と、
を備え、
前記カバー体は、前記タンク部内に突出し且つ前記電動送風機の吸引口と連通する開口部を先端側に有する。
これにより、開口部からカバー体内に液体が流れ難くできる。第5の清掃装置においても、電動送風機、タンク部、カバー体、タンク体とカバー体との位置関係は、第1の清掃装置と同様とする。
発明1に係る第6の清掃装置は、第4又は第5の清掃装置において、
前記カバー体と前記タンク部との間を封止する封止部を備える。
これにより、タンク部におけるカバー体を受け入れる開口部とカバー体との間からタンク部外に空気又は液体が漏れるのを防止できる。また、電動送風機による吸引力の低下を防止できる。
封止部は、カバー体側に設けられる構造、タンク部の外面側に設けられる構造、タンク部の内面側に設けられる構造を少なくとも含む。
なお、発明1に係る清掃装置は、他の発明の構成を備えてもよいし、備えなくてもよい。つまり、発明1は、他の発明と異なる技術的思想であり、他の発明の構成により限定されるものではない。
【0090】
2.発明2
背景技術で説明した特許文献1の表面洗浄装置は、吸引源の騒音対策が必要である。
発明2は、電動送風機による騒音を低減可能な清掃装置を実現することを目的とする。
【0091】
発明2に係る第1の清掃装置は、
空気及び液体を吸引可能な装置において、
吸引力を発生させる電動送風機と、
前記電動送風機の排気が通過する排出流路と
をケースに備え、
前記排出流路は、前記電動送風機の排気を排出するための排出口を有し、
前記電動送風機は、前記ケースの上下方向の上部側であって、前記ケースの左右方向の一方側に配され、
前記排出口は、前記上下方向において前記電動送風機よりも下側に配される。
これにより、排出流路を長くでき、電動送風機の騒音を低減できる。
「上下方向において電動送風機よりも下側」は、装置を前方から見たときに、電動送風機の下端を通る左右方向の仮想線に対して下側に位置する領域を指し、電動送風機の直下及び斜め下方を含む概念である。つまり、排出口は、左右方向の右側、中央側、左側に位置する構造を少なくとも含む。
電動送風機は、回転軸が前後方向に配置される構造、回転軸が左右方向に配される構造、回転軸が上下方向に配される構造、前後方向と左右方向と上下方向の少なくとも1つの方向と交差する方向に回転軸が配される構造を少なくとも含む。
排出流路は、第3の清掃装置の屈曲部を有する構造、屈曲部を有しない構造を少なくとも含む。排出流路は、発明3の受部を備えてもよいし、備えなくてもよい。排出流路は、排出流路を形成する部材により構成する構造、排出流路を形成する部材とケースとで構成する構造を少なくとも含む。
【0092】
発明2に係る第2の清掃装置は、第1の清掃装置において、
前記排出口は、前記上下方向の底部側であって、前記左右方向の他方側に配される。
これにより、排出流路をより一層長くでき、電動送風機の騒音を低減できる。
排出流路は、排出口が左右方向の他方にあればよく、その形状は特に限定するものではない。
【0093】
発明2に係る第3の清掃装置は、第1又は第2の清掃装置において、
前記排出流路は、一方側の端部と他方側の端部との間に屈曲部を有する。
これにより、排出流路をより一層長くでき、電動送風機の騒音を低減できる。
屈曲部は、上下方向から左右方向に屈曲する構造、上下方向に対して傾斜する方向から左右方向に屈曲する構造、上下方向から左右方向に対して傾斜する方向に屈曲する構造、上記の屈曲に合わせて前後方向又は前後方向と交差する方向に屈曲する構造を少なくとも含む。
【0094】
発明2に係る第3の清掃装置は、第1又は第2の清掃装置において、
前記排出流路は、略L字形状である。
これにより、簡単な構造で排出流路を長くできる。
なお、発明2に係る清掃装置は、他の発明の構成を備えてもよいし、備えなくてもよい。つまり、発明2は、他の発明と異なる技術的思想であり、他の発明の構成により限定されるものではない。
【0095】
3.発明3
背景技術で説明した特許文献1の表面洗浄装置は、液体を吸引可能な装置であるため、電気部品が液体で濡れるのを防止する対策が必要である。
発明3は、液体漏れによる電気部品の故障を抑制できる清掃装置を実現することを目的とする。
【0096】
発明3に係る第1の清掃装置は、
空気及び液体を吸引可能であって吸引力を発生させる電動送風機と、
前記電動送風機の下方に配される電気部品と、
前記電動送風機と前記電気部品との間に設けられた受部とを備える。
これにより、電動送風機側から液体が漏れた場合でも受部により液体を受けるため、電気部品側に液体が流れるのを抑制できる。
電気部品は、電気回路(電源回路等)、バッテリ、センサ、制御回路の少なくとも1つを含む概念である。下方とは、受部がない場合において、電動送風機から液体が漏れた際に、流下又は滴下する液体により濡れる可能性の範囲を少なくとも含む。この際の清掃装置は、水平面に載置された状態、使用者が携帯して使用している状態(水平面に載置した状態に対して傾斜している状態)を想定している。
受部は、第2の清掃装置の流路構成部材に設けられる構造、電動送風機を支持する支持部材に設けられる構造、流路構成部材や支持部材と異なる別の部材に設けられる構造を少なくとも含む。
受部は、電動送風機側からの液体を受けて貯留可能な構造、液体を受けて電気部品が濡れないように他の部位に流す構造を少なくとも含む。貯留可能な構造は、第4の清掃装置のように、下側が凸形状となるように湾曲する構造、平坦部分と当該平坦部分の端縁から上方に立設する立設部分とを有する構造、上側が凸形状となるように湾曲する湾曲部分と当該湾曲部分の端縁から上方に立設する立設部分とを有する構造を少なくとも含む。
電動送風機は、回転軸が前後方向に配置される構造、回転軸が左右方向に配される構造、回転軸が上下方向に配される構造、前後方向と左右方向と上下方向の少なくとも1つの方向と交差する方向に回転軸が配される構造を少なくとも含む。電動送風機は、上下方向の上側、中間側又は下側に配される構造、左右方向の右側、中間側又は左側に配される構造、前後方向の前側、中間側又は後側に配される構造を少なくとも含む。電動送風機部は、発明1のカバー体を備えてもよいし、備えなくてもよい。
【0097】
発明3に係る第2の清掃装置は、第1の清掃装置において、
前記電動送風機の排気が通過する排出流路を構成する流路構成部材を備え、
前記流路構成部材は前記受部を有する。
これにより、受部を容易に設けることができる。
「流路構成部材は受部を有する」には、受部を一体成形等により一体で有する構造、別体の受部が流路構成部材に取り付けられて一体で有する構成を少なくとも含む。流路構成部材は、1つの部材で構成されてもよいし、複数の部材(例えば、電動送風機が取り付けられるケース等)で構成されてもよい。流路構成部材は、発明2の排出流路の構成を有してもよいし、有さなくてもよい。
【0098】
発明3に係る第3の清掃装置は、第1又は第2の清掃装置において、
前記電動送風機、前記電気部品、前記受部及び前記流路構成部材を備える本体部を備え、
前記流路構成部材は、前記電動送風機の排気を排出するための排出口を有し、
前記電動送風機は、前記本体部の上下方向の上部側であって、前記本体部の左右方向の一方側に配され、
前記排出口は、前記本体部の上下方向の底部側に配される。
これにより、排出流路を長くでき、電動送風機の騒音を低減できる。
流路構成部材の排出口は、本体部の底部側に位置してもよいし、上下方向の上部側、中間側に位置してもよい。
【0099】
発明3に係る第4の清掃装置は、第3の清掃装置において、
前記本体部の上下方向の底部側に外部排出口を有する。
発明3に係る第5の清掃装置は、第1~第4の何れかの清掃装置において、
前記受部は下側が凸形状となるよう湾曲している。
これにより、電動送風機側から流下又は滴下してきた液体を貯留できる。
なお、発明3に係る清掃装置は、他の発明の構成を備えてもよいし、備えなくてもよい。つまり、発明3は、他の発明と異なる技術的思想であり、他の発明の構成により限定されるものではない。
【0100】
4.発明4
背景技術で説明した特許文献1の表面洗浄装置は、液体を吸引可能な装置であるため、タンク容器以上の液体を吸引してしまうと、タンク容器から液体が漏れる可能性がある。
発明4は、液体の吸引によってタンク部の容量を超えないようにすることが可能な清掃装置を実現することである。
【0101】
発明4に係る第1の清掃装置は、
空気及び液体を吸引可能であって吸引力を発生させる電動送風機と、
吸引した液体を溜めるタンク部と、
前記タンク部内の液位を検知する検知部と、
前記検知部により液位が閾値に達したことが検知されると前記電動送風機を停止する制御部とを備える。
これにより、タンク部内の液位が閾値になると電動送風機が停止するため、閾値を超えて液体が吸引されるようなことをなくすことができる。
電動送風機は、回転軸が前後方向に配置される構造、回転軸が左右方向に配される構造、回転軸が上下方向に配される構造、前後方向と左右方向と上下方向の少なくとも1つの方向と交差する方向に回転軸が配される構造を少なくとも含む。
電動送風機は、上下方向の上側、中間側又は下側に配される構造、左右方向の右側、中間側又は左側に配される構造、前後方向の前側、中間側又は後側に配される構造を少なくとも含む。
タンク部は、1個のタンクを備える構造、複数個のタンクを備える構造を少なくとも含む。タンク部は、タンクを支持する部材に固定される構造、支持部材に対して着脱可能な構造を少なくとも含む。タンク部は、複数個タンクを備える場合、1個以上のタンクが着脱可能な構造を少なくとも含む。タンク部が着脱可能な場合、発明6の第1の清掃装置の検知部を備える構造、検知部を備えない構造を少なくとも含む。タンク部は、前後方向において前側、中央側、後側の少なくとも1つに配置される構造、左右方向において右側、中央側、左側の少なくとも1つに配される構造、上下方向において上側、中央側、下側の少なくとも1つに配置される構造を含む。タンク部は、発明4の第5の清掃装置の第1仕切部及び第2仕切部の少なくとも1つ有する構造、第1仕切部及び第2仕切部を有しない構造を少なくとも含む。タンク部は、発明5の第1又は第3の清掃装置の受部を有する構造、受部を有しない構造を少なくとも含む。タンク部は、発明5の第2の清掃装置の第1仕切部及び第2仕切部の少なくとも1つ有する構造、第1仕切部及び第2仕切部を有しない構造を少なくとも含む。タンク部は、発明5の第2の清掃装置の第1仕切部及び第2仕切部の少なくとも1つ有する構造、第1仕切部及び第2仕切部を有しない構造を少なくとも含む。
検知部は、電磁式、超音波式等の非接触センサ、圧力式等の接触センサ、液面に合わせて上下動するフロートを非接触で検知する構造を少なくとも含む。
制御部は、プログラムによる制御、スイッチング素子及びヒューズ等の回路による制御を少なくとも含む。制御部は、発明6の第3の清掃装置の制御部の機能を備える構造、制御部の機能を備えない構造を少なくとも含む。
【0102】
発明4に係る第2の清掃装置は、
空気及び液体を吸引可能であって吸引力を発生させる電動送風機と、
吸引した液体を溜めるタンク部と、
前記タンク部内の液位を検知する検知部と、
前記電動送風機を制御する制御部とを備え、
前記検知部は、マグネットを有し且つ前記タンク部内の液位に応じて上下するフロートと、前記マグネットの磁界を検出するセンサとを有し、
前記制御部は、前記センサにより磁界が検出されると、前記電動送風機を停止する。
これにより、フロートが所定位置に達すると電動送風機が停止するため、閾値を超えて液体が吸引されるようなことをなくすことができる。
電動送風機は、回転軸が前後方向に配置される構造、回転軸が左右方向に配される構造、回転軸が上下方向に配される構造、前後方向と左右方向と上下方向の少なくとも1つの方向と交差する方向に回転軸が配される構造を少なくとも含む。
電動送風機は、上下方向の上部、中部又は下部であって左右方向の一方、中央又は他方に配される構造を含む。
タンク部は、1個のタンクを備える構造、複数個のタンクを備える構造を少なくとも含む。タンク部は、タンクを支持する部材に固定される構造、支持部材に対して着脱可能な構造を少なくとも含む。タンク部は、複数個タンクを備える場合、1個以上のタンクが着脱可能な構造を少なくとも含む。タンク部又はタンクが着脱可能な場合、発明6の第1の清掃装置の検知部を備える構造、検知部を備えない構造を少なくとも含む。タンク部は、前後方向において前側、中央側、後側の少なくとも1つに配置される構造、左右方向において右側、中央側、左側の少なくとも1つに配される構造、上下方向において上側、中央側、下側の少なくとも1つに配置される構造を含む。タンク部は、発明4の第5の清掃装置の第1仕切部及び第2仕切部の少なくとも1つ有する構造、第1仕切部及び第2仕切部を有しない構造を少なくとも含む。タンク部は、発明5の第1又は第3の清掃装置の受部を有する構造、受部を有しない構造を少なくとも含む。タンク部は、発明5の第2の清掃装置の第1仕切部及び第2仕切部の少なくとも1つ有する構造、第1仕切部及び第2仕切部を有しない構造を少なくとも含む。
フロートは、収容部に配される構造、ガイド部より上下動が規制される構造、収容部やガイド部が設けられていないタンク部に配された構造を少なくとも含む。フロートは、第4の清掃装置のように左右方向の一方側に配されてもよいし、他方側に配されてもよいし、中間側に配されてもよい。
制御部は、プログラムによる制御、スイッチング素子及びヒューズ等の回路による制御を少なくとも含む。制御部は、発明6の第3の清掃装置の制御部の機能を備える構造、制御部の機能を備えない構造を少なくとも含む。制御部の基板は、電動送風機を支持する支持部材に、発明8の第1の清掃装置の仕切部を備える構造、仕切部を備えない構造を少なくとも含む。
【0103】
発明4に係る第3の清掃装置は、第1の清掃装置において、
前記検知部は、マグネットを有し且つ前記タンク部内の液位に応じて上下するフロートと、前記マグネットの磁界を検出するセンサとを有し、
前記フロートは、前記タンク部の収容部に配される。
これにより、フロートの上下動の軌道が一定となり、検知精度を高めることができる。
フロートは、第4の清掃装置のように左右方向の一方側に配されてもよいし、他方側に配されてもよいし、中間側に配されてもよい。
【0104】
発明4に係る第4の清掃装置は、第1~第3の何れかの清掃装置において、
タンク部は、前記電動送風機が吸引した空気及び液体が流入する第1開口部を左右方向の一方側に、前記電動送風機の吸気口と連通する第2開口部を左右方向の他方側にそれぞれ有し、
前記フロートは、前記左右方向の他方側に配される。
左右方向の他方側には電動送風機から吸引される第2開口部があり、電動送風機の作動中においてタンク部内の液面が吸引により上昇する傾向にある。フロートは左右方向の他方側に設けられているため、センサは高めの液面を検知することなり、タンク部に溜まった液体が電動送風機に吸引され難くすることができる。
【0105】
発明4に係る第5の清掃装置は、第1~第4の何れかの清掃装置において、
前記タンク部は、前記電動送風機と前記タンク部とが対向する方向と平行な方向の一方側から他方側に向けて突出する第1仕切部と、前記平行な方向の他方側から一方側に突出する第2仕切部とを内部に有する。これにより、液面が安定し、電動送風機側に液体が吸い込まれるのを防止できる。
電動送風機とタンク部とが対向する方向は、前後方向、左右方向、上下方向、これらと交差する方向を少なくとも含む。
なお、発明4に係る清掃装置は、他の発明の構成を備えてもよいし、備えなくてもよい。つまり、発明4は、他の発明と異なる技術的思想であり、他の発明の構成により限定されるものではない。
【0106】
5.発明5
背景技術で説明した特許文献1の表面洗浄装置は、上下方向に長く、回収タンク容器に流体が勢いよく流入して水しぶきが立っても、回収タンク容器と吸引源とが上下方向に離れているため、流体が吸引源に吸引されることはすくない。しかしながら、電動送風機とタンク部とが近接する場合、タンク部内に勢いよく入った液体により生じた水しぶきにより電動送風機側に液体が流入する可能性がある。
発明5は、液体の吸引により発生した水しぶきが電動送風機側に流入するのを抑制可能な清掃装置を実現することである。
【0107】
発明5に係る第1の清掃装置は、
空気及び液体を吸引可能な清掃装置において、
吸引力を発生させる電動送風機と、前記電動送風機が吸引した液体が流入する流入口と、前記電動送風機の吸気口と連通する流出口とを有する本体部と、
前記本体部に設けられ且つ吸引された液体を貯留するタンク部と、
前記流入口から流入した液体を受け入れる受部とを備える。
これにより、電動送風機により吸引された液体が一旦受部で受け入れられるため、液体の勢いが減少し、水しぶきが発生し難くなり、電動送風機側に水しぶきが流入するのを抑制できる。
電動送風機は、回転軸が前後方向に配置される構造、回転軸が左右方向に配される構造、回転軸が上下方向に配される構造、前後方向と左右方向と上下方向の少なくとも1つの方向と交差する方向に回転軸が配される構造を少なくとも含む。
電動送風機は、上下方向の上側、中間側又は下側に配される構造、左右方向の右側、中間側又は左側に配される構造、前後方向の前側、中間側又は後側に配される構造を含む。
タンク部は、1個のタンクを備える構造、複数個のタンクを備える構造を少なくとも含む。タンク部は、タンクを支持する部材に固定される構造、支持部材に対して着脱可能な構造を少なくとも含む。タンク部は、複数個タンクを備える場合、1個以上のタンクが着脱可能な構造を少なくとも含む。タンク部(タンク)が着脱可能な場合、発明6の第1の清掃装置の検知部を備える構造、検知部を備えない構造を少なくとも含む。タンク部は、前後方向において前側、中央側、後側の少なくとも1つに配置される構造、左右方向において右側、中央側、左側の少なくとも1つに配される構造、上下方向において上側、中央側、下側の少なくとも1つに配置される構造を含む。タンク部は、発明4の第5の清掃装置の第1仕切部及び第2仕切部の少なくとも1つ有する構造、第1仕切部及び第2仕切部を有しない構造を少なくとも含む。タンク部は、発明5の第2の清掃装置の第1仕切部及び第2仕切部の少なくとも1つ有する構造、第1仕切部及び第2仕切部を有しない構造を少なくとも含む。
受部は、タンク部に設けられる構造、本体部に設けられる構造、タンク部と本体部とに設けられる構造を少なくとも含む。発明5の第6の清掃装置の蓋部を有する構造、蓋部を有しない構造を少なくとも含む。
【0108】
発明5に係る第2の清掃装置は、空気及び液体を吸引可能な清掃装置において、
吸引力を発生させる電動送風機を有する本体部と、
前記電動送風機が吸引した液体を溜めるタンク部とを備え、
前記本体部は、前記吸引した液体が流入する流入口と、前記電動送風機の吸気口と連通する流出口とを第1方向の両側に有し、
前記タンク部は、内部の空間と前記流入口とを連通させるための第1開口部と、前記内部の空間と前記流出口とを連通させるための第2開口部と、前記第1方向と上下方向とに直交する第2方向に沿って延び、前記第1開口部と前記第2開口部との間を仕切る仕切部とを有する。
これにより、電動送風機により吸引された液体の水しぶきが発生しても、仕切部があるため、電動送風機側に水しぶきが流入するのを抑制できる。
電動送風機は、回転軸が前後方向に配置される構造、回転軸が左右方向に配される構造、回転軸が上下方向に配される構造、前後方向と左右方向と上下方向の少なくとも1つの方向と交差する方向に回転軸が配される構造を少なくとも含む。
電動送風機は、上下方向の上部、中部又は下部であって左右方向の一方、中央又は他方に配される構造を含む。
第1方向は、前後方向、左右方向、これらの少なくとも1つの方向と交差する方向を含む。
タンク部は、1個のタンクを備える構造、複数個のタンクを備える構造を少なくとも含む。タンク部は、タンクを支持する部材に固定される構造、支持部材に対して着脱可能な構造を少なくとも含む。タンク部は、複数個タンクを備える場合、1個以上のタンクが着脱可能な構造を少なくとも含む。タンク部(タンク)が着脱可能な場合、発明6の第1の清掃装置の検知部を備える構造、検知部を備えない構造を少なくとも含む。タンク部は、前後方向において前側、中央側、後側の少なくとも1つに配置される構造、左右方向において右側、中央側、左側の少なくとも1つに配される構造、上下方向において上側、中央側、下側の少なくとも1つに配置される構造を含む。タンク部は、タンク部は、発明5の第1又は第3の清掃装置の受部を有する構造、受部を有しない構造を少なくとも含む。
【0109】
発明5に係る第3の清掃装置は、第2の清掃装置において、
前記流入口から流入した液体を受け入れる受部を備える。
電動送風機により吸引された液体が一旦受部で受け入れられるため、液体の勢いが減少し、水しぶきが発生し難くなり、電動送風機側に水しぶきが流入するのを抑制できる。
受部は、タンク部に設けられる構造、本体部に設けられる構造、タンク部と本体部とに設けられる構造を少なくとも含む。受部は、本体部に対して着脱可能な構造、本体部に対して固定された構造を少なくとも含む。発明5の第6の清掃装置の蓋部を有する構造、蓋部を有しない構造を少なくとも含む。
【0110】
発明5に係る第4の清掃装置は、第1又は第3の清掃装置において、
前記受部は、前記本体部に着脱可能である。
これにより、受部を外して清掃することができる。
受部は、本体部に着脱可能に設けられる構造、タンク部に設けられ且つタンク部が本体部に着脱可能な構造を含む。
【0111】
発明5に係る第5の清掃装置は、第1、第3及び第4の何れかの清掃装置において、
前記タンク部は、前記本体部に対して前後方向の一方側に設けられ、
前記受部は、前記本体部の前後方向に沿って延びる周壁と、前記タンク部の貯留部と連通する排出口とを有する。
これにより、吸引された流体をスムーズに貯留部へと送ることができる。
受部は、本体部側(タンク部の外部側)に受部が設けられ且つ受け入れた液体をタンク部(の貯留部)に送る構造、1つのタンクを有するタンク部の内部に受部が設けられ且つ受け入れた液体をタンク部の貯留部に送る構造、複数のタンクを有するタンク部の第1タンクに受部が設けられ且つ受け入れた液体を第1タンク以外の第2タンク部の貯留部に送る構造を少なくとも含む。
受部は、前側に設けられる構造、後側に設けられる構造を少なくとも含む。
【0112】
発明5に係る第6の清掃装置は、第1、第3~第5の何れかの清掃装置において、
前記受部は、前記流入口と対向する位置に、着脱可能に設けられる蓋部を有する。
これにより、蓋部を外して清掃できる。また、流入口から勢いよく流入した液体が蓋部と衝突し、下方に流れるため、水しぶきを少なくできる。
なお、発明5に係る清掃装置は、他の発明の構成を備えてもよいし、備えなくてもよい。つまり、発明5は、他の発明と異なる技術的思想であり、他の発明の構成により限定されるものではない。
【0113】
6.発明6
背景技術で説明した特許文献1の表面洗浄装置は、回収タンク容器が装着されていない場合でも流体を吸引してしまう可能性がある。
発明6は、タンク部を収容するタンク収容空間に液体が漏れるのを防止可能な清掃装置を実現することである。
【0114】
発明6に係る第1の清掃装置は、
空気及び液体を吸引可能な清掃装置において、
吸引力を発生させる電動送風機を有する本体部と、
前記本体部に設けられ且つ吸引した液体を貯留するタンク部と、
前記タンク部の装着状態を検知する検知部とを備える。
これにより、タンクの装着状態を使用者が認識でき、タンク部が装着されていない状態で装置を使用することを防ぐことができる。
電動送風機は、回転軸が前後方向に配置される構造、回転軸が左右方向に配される構造、回転軸が上下方向に配される構造、前後方向と左右方向と上下方向の少なくとも1つの方向と交差する方向に回転軸が配される構造を少なくとも含む。
電動送風機は、上下方向の上側、中央側又は下側に配される構造、左右方向の右側、中央側又は左側に配される構造、前後方向の前側、中央側又は後側に配される構造を含む。
タンク部は、1個のタンクを備える構造、複数個のタンクを備える構造を少なくとも含む。タンク部は、複数個タンクを備える場合、1個以上のタンクが着脱可能な構造を少なくとも含む。この場合、検知部は着脱可能なタンクの装着状態を検知する。タンク部は、前後方向において前側、中央側、後側の少なくとも1つに配置される構造、左右方向において右側、中央側、左側の少なくとも1つに配される構造、上下方向において上側、中央側、下側の少なくとも1つに配置される構造を含む。タンク部は、発明4の第5の清掃装置の第1仕切部及び第2仕切部の少なくとも1つ有する構造、第1仕切部及び第2仕切部を有しない構造を少なくとも含む。タンク部は、発明5の第1又は第3の清掃装置の受部を有する構造、受部を有しない構造を少なくとも含む。タンク部は、発明5の第2の清掃装置の第1仕切部及び第2仕切部の少なくとも1つ有する構造、第1仕切部及び第2仕切部を有しない構造を少なくとも含む。
【0115】
発明6に係る第2の清掃装置は、第1の清掃装置において、
前記検知部は、前記本体部のうち前記タンク部と対向する位置に設けられる。
これにより、タンク部の装着状態を精度よく検知できる。検知部は、光、紫外線、超音波、磁気等を利用した非接触タイプのセンサ、ボタンスイッチ、マグネットセンサ等の接触タイプのセンサを少なくとも含む。
【0116】
発明6に係る第3の清掃装置は、第1又は第2の清掃装置において、
前記検知部が装着状態を検知していない状態で、前記電動送風機の作動スイッチがONされても前記電動送風機がONしないようにする制御部を備える。
これにより、使用者がタンク部が装着されていない状態で装置を使用しようとしても、装置は作動せず、液体が漏れるのを未然に防ぐことができる。
本体部は、発明8の第1の清掃装置の仕切部を備える構造、仕切部を備えない構造を少なくとも含む。
なお、発明6に係る清掃装置は、他の発明の構成を備えてもよいし、備えなくてもよい。つまり、発明6は、他の発明と異なる技術的思想であり、他の発明の構成により限定されるものではない。
【0117】
7.発明7
背景技術で説明した特許文献1の表面洗浄装置は、回収タンク容器が装着されているが、使い勝手が悪い可能性がある。
発明7は、回収タンク容器が着脱可能に構成されているが、タンク部の使い勝手のよい清掃装置を実現することである。
【0118】
発明7に係る第1の清掃装置は、
空気及び液体を吸引可能であって、吸引力を発生させる電動送風機を有する本体部と、
前記本体部に着脱可能に設けられ且つ吸引した液体を貯留するタンク部と
備え、
前記タンク部は、第1タンクと、前記第1タンクに対し着脱可能な第2タンクとを有する。
これにより、排水や掃除の際に第1タンクと第2タンクとを分離できるため、使い勝手がよい。
電動送風機は、回転軸が前後方向に配置される構造、回転軸が左右方向に配される構造、回転軸が上下方向に配される構造、前後方向と左右方向と上下方向の少なくとも1つの方向と交差する方向に回転軸が配される構造を少なくとも含む。電動送風機は、上下方向の上側、中間側又は下側に配される構造、左右方向の右側、中間側又は左側に配される構造、前後方向の前側、中間側又は後側に配される構造を含む。
本体部は、流入口と流出口を前後方向に有する構造、流入口と流出口を左右方向に有する構造を少なくとも含む。
タンク部は、第2タンクに対して発明6の第1の清掃装置の検知部を備える構造、検知部を備えない構造を少なくとも含む。タンク部は、前後方向において前側、中央側、後側の少なくとも1つに配置される構造、左右方向において右側、中央側、左側の少なくとも1つに配される構造、上下方向において上側、中央側、下側の少なくとも1つに配置される構造を含む。タンク部は、発明4の第2又は第3の清掃装置のフロートを備える構造、フロートを備えない構造を少なくとも含む。タンク部は、発明7の第2の清掃装置、発明4の第5の清掃装置及び発明5の第2の清掃装置の第1仕切部及び第2仕切部の少なくとも1つ有する構造、第1仕切部及び第2仕切部を有しない構造を少なくとも含む。タンク部は、発明5の第1又は第3の清掃装置の受部を備える構造、備えない構造を少なくとも含む。
【0119】
発明7に係る第2の清掃装置は、第1の清掃装置において、
前記本体部は、吸引した液体が流入する流入口を左右方向の一方側に、前記電動送風機の吸気口と連通する流出口を左右方向の他方側にそれぞれ有し、
前記タンク部は、内部の空間と前記流入口とを連通させるための第1開口部と、内部の空間と前記流出口とを連通させるための第2開口部と、前記左右方向と直交する前後方向に沿って延び、前記第1開口部と前記第2開口部との間を仕切る仕切部とを有する。
これにより、電動送風機により吸引された液体の水しぶきが発生しても、仕切部があるため、電動送風機側に水しぶきが流入するのを抑制できる。
なお、発明7に係る清掃装置は、他の発明の構成を備えてもよいし、備えなくてもよい。つまり、発明7は、他の発明と異なる技術的思想であり、他の発明の構成により限定されるものではない。
【0120】
8.発明8
背景技術で説明した特許文献1の表面洗浄装置は、ユーザーインターフェースがハンドルに設けられているため流体に濡れるおそれが少ないが、装置を小型化するためには、制御部とタンク部とが近接して、制御部が液体に濡れる可能性がある。
発明8は、制御部が液体により濡れるのを防止しつつ装置の小型化を図ることができる清掃装置を実現することである。
【0121】
発明8に係る第1の清掃装置は、
空気及び液体を吸引可能な清掃装置において、
吸引力を発生させる電動送風機と前記電動送風機の動作を制御する制御部とを備える本体部と、
前記本体部に装着されるタンク部とを備え、
前記本体部は、前記タンク部が設けられる第1ケースと、前記第1ケースに装着される第2ケースとを有し、
前記第1ケースに前記制御部の基板が設けられ、
前記第1ケースと前記第2ケースとに跨るように前記基板の上方に設けられた仕切部を備える。
これにより、基板に対して上方から液体により濡れ難くできる。
電動送風機は、本体部の上下方向の上側、中間側又は下側に配される構造、本体部の左右方向の右側、中間側又は左側に配される構造、本体部の前後方向の前側、中間側又は後側に配される構造を含む。電動送風機は、回転軸が上下方向に配される構造、前後方向と左右方向と上下方向の少なくとも1つの方向と交差する方向に回転軸が配される構造を少なくとも含む。電動送風機は、第1ケースに設けられる構造、第2ケースに設けられる構造、第1ケースと第2ケースとに跨るように設けられる構造を少なくとも含む。
制御部の基板は、電動送風機を制御する回路の一部又は全部を少なくとも実装し、他の電気部品を制御するための電気部品を実装してもよいし、実装しなくてもよい。
タンク部は、1個のタンクを備える構造、複数個のタンクを備える構造を少なくとも含む。タンク部は、第1ケースに固定される構造、第1ケースに対して着脱可能な構造を少なくとも含む。タンク部は、複数個タンクを備える場合、1個以上のタンクが着脱可能な構造を少なくとも含む。タンク部(タンク)が着脱可能な場合、発明6の第1の清掃装置の検知部を備える構造、検知部を備えない構造を少なくとも含む。タンク部は、前後方向において前側、中央側、後側の少なくとも1つに配置される構造、左右方向において右側、中央側、左側の少なくとも1つに配される構造、上下方向において上側、中央側、下側の少なくとも1つに配置される構造を含む。タンク部は、発明7の第2の清掃装置、発明4の第5の清掃装置及び発明5の第2の清掃装置の第1仕切部及び第2仕切部の少なくとも1つ有する構造、第1仕切部及び第2仕切部を有しない構造を少なくとも含む。タンク部は、発明5の第1又は第3の清掃装置の受部を備える構造、備えない構造を少なくとも含む。
本体部は、基板の下方にバッテリを有する構造、バッテリを有しない構造、バッテリを基板の下方でない部位に備える構造を少なくとも含む。
【0122】
発明8に係る第2の清掃装置は、第1の清掃装置において、
前記本体部において、左右方向の一方側に前記電動送風機が配され、前記左右方向の他方側に前記基板が配される。
これにより、電動送風機の熱が基板に伝わり難くできる。
【0123】
前記本体部は、前記基板の下方にバッテリを有する。
これにより、バッテリも上方から液体に濡れ難くできる。
バッテリは、ニッケル水素・ニカド電池、リチウムイオン電池等を含む。
なお、発明8に係る清掃装置は、他の発明の構成を備えてもよいし、備えなくてもよい。つまり、発明8は、他の発明と異なる技術的思想であり、他の発明の構成により限定されるものではない。
【0124】
9.発明9
背景技術で説明した特許文献1の表面洗浄装置は、流体を送出するための供給タンクとハンドルアセンブリと、吸引ノズルと、回収タンク容器とを備えた掃除機であるため、装置が大型化する傾向にある。
発明9は、装置を小型化することが可能な清掃装置を実現することである。
【0125】
発明9に係る第1の清掃装置は、
空気及び液体を吸引可能な清掃装置において、
吸引力を発生させる電動送風機を有する本体部と、
吐出用の液体を貯留するタンクと、
前記本体部と連通する吸引口と前記タンクの液体を吐出するための吐出口とを有するノズル部と、
前記ノズル部に設けられるハンドル部と、
前記タンク内の液体を前記吐出口から吐出させるための操作を受け付ける操作部と、を備える。
これにより、装置を小型化することが可能な清掃装置を実現することができる。
発明9に係る第2の清掃装置は、第1の清掃装置において、前記操作部は、前記ハンドル部と前記タンクの間に配され、
前記ノズル部の清掃面と接触する平面に対して、前記ハンドル部が傾いている。
これにより、ノズル部を清掃面に接触させる場合に、手首への負担を軽減することができる。
発明9に係る第3の清掃装置は、第1又は第2の清掃装置において、
前記タンクは、一部がハンドル側に突出している。
これにより、タンクを大きくできる。
電動送風機を有する本体部の構成は、特に限定するものでなく、発明3、発明5~8の清掃装置の各本体部を備える構造、備えない構造を少なくとも含む。液体の吐出は、手動式であってもよいし、電動式で会えってもよい。
【0126】
発明9に係る第4の清掃装置は、第1から第3の何れかの清掃装置において、
前記操作部はボタン又はレバーである。
これにより容易に実施できる。
なお、発明9に係る清掃装置は、他の発明の構成を備えてもよいし、備えなくてもよい。つまり、発明9は、他の発明と異なる技術的思想であり、他の発明の構成により限定されるものではない。
【符号の説明】
【0127】
X 清掃装置
1 装置本体
3 ハンドツール
5 ホース
11 本体部
12 タンク部
23 送風ユニット
27 電源ユニット
29 回路ユニット
31 ケース
33 吸引流路構成部材
35 排出流路構成部材
37 検知ユニット
51 第1ケース
151 第2ケース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19