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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023153243
(43)【公開日】2023-10-17
(54)【発明の名称】食品管理システム
(51)【国際特許分類】
   F25D 23/00 20060101AFI20231005BHJP
   F25D 11/00 20060101ALI20231005BHJP
   F25D 29/00 20060101ALI20231005BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20231005BHJP
【FI】
F25D23/00 301A
F25D23/00 301L
F25D23/00 301P
F25D11/00 101B
F25D29/00 Z
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023131443
(22)【出願日】2023-08-10
(62)【分割の表示】P 2020018220の分割
【原出願日】2020-02-05
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】垣内 翔太
(72)【発明者】
【氏名】永幡 真也
(72)【発明者】
【氏名】松田 悠介
(72)【発明者】
【氏名】堀井 愼一
(57)【要約】
【課題】重量センサー1を用いた食品Fの管理において、ユーザーPが所望する種類の食品Fを管理できるようにすること。
【解決手段】重量センサー1と端末装置4とを備え、重量センサー1が重量を検出する食品Fを管理する食品管理システム1000において、端末装置4は、重量センサー1を識別するセンサーIDを取得し、ユーザーPによる食品Fの種類の入力を受け付け、取得したセンサーIDと、受け付けた食品Fの種類を示す種類情報とを対応付ける。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
重量センサーと端末装置とを備え、前記重量センサーが重量を検出する食品を管理する食品管理システムにおいて、
前記端末装置は、
新たな前記重量センサーに係わる登録において、
新たな登録する前記重量センサーと初めて通信接続を確立した際に、前記重量センサーを識別するセンサー識別情報を取得し、
新たに登録する前記重量センサーと通信接続の確立が完了すると、新たに登録する前記重量センサーに対して、前記食品の種類を登録するか否かを問い合わせ、
新たに登録する前記重量センサーに対して、前記食品の種類の登録を行う操作があった場合、ユーザーによる前記食品の種類の入力を受け付け、
新たに登録する前記重量センサーと初めて通信接続を確立した際に取得した前記センサー識別情報と、受け付けた前記食品の種類を示す種類情報とを対応付ける、
ことを特徴とする食品管理システム。
【請求項2】
前記端末装置は、
前記重量センサーが検出した前記食品の重量を取得し、取得した前記食品の重量に対応する前記食品の残量を示す残量情報を、前記センサー識別情報及び前記種類情報に対応付ける、
ことを特徴とする請求項1に記載の食品管理システム。
【請求項3】
前記重量センサーは、前記端末装置と初めて通信接続を確立する際、通信接続を確立中であることを報知する、
ことを特徴とする請求項1に記載の食品管理システム。
【請求項4】
前記端末装置は、
前記重量センサーが重量を検出する前記食品の保管を開始した保管開始日を示す保管開始日情報を、前記センサー識別情報及び前記種類情報に対応付ける、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の食品管理システム。
【請求項5】
前記端末装置は、
前記センサー識別情報及び前記種類情報を対応付ける日を前記保管開始日として、前記保管開始日情報を前記センサー識別情報及び前記種類情報に対応付ける、
ことを特徴とする請求項4に記載の食品管理システム。
【請求項6】
前記端末装置は、
前記重量センサーが検出した重量の増加量が所定の閾値を上回った日を前記保管開始日として、前記保管開始日情報を前記センサー識別情報及び前記種類情報に対応付ける、
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の食品管理システム。
【請求項7】
前記端末装置は、
ユーザーによる前記保管開始日の入力を受け付け、受け付けた前記保管開始日を示す前記保管開始日情報を前記センサー識別情報及び前記種類情報に対応付ける、
ことを特徴とする請求項4から6のいずれか一項に記載の食品管理システム。
【請求項8】
前記重量センサーは、冷蔵庫に設けられ、前記冷蔵庫に保管される前記食品の重量を検出する、
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の食品管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、重量センサーが重量を検出する食品を管理するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、重量センサーに載置される飲み物の重量に関する情報を冷蔵庫制御ユニットに出力し、冷蔵庫制御ユニットが飲み物の重量に関する情報に基づいて飲み物の貯蔵開始及び保管終了を管理するシステムを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-133825号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1記載のシステムでは、重量センサーに対して重量を検出する食品の種類が予め定められていることが前提であるため、重量センサーが重量を検出する食品の種類をユーザーが所望する種類に設定できない。そのため、特許文献1記載のシステムでは、ユーザーが所望する種類の食品の管理を行えない場合がある。
本発明は、上述した事情に鑑み、重量センサーを用いた食品の管理において、ユーザーが所望する種類の食品を管理できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、重量センサーと端末装置とを備え、前記重量センサーが重量を検出する食品を管理する食品管理システムにおいて、前記端末装置は、新たな前記重量センサーに係わる登録において、新たな登録する前記重量センサーと初めて通信接続を確立した際に、前記重量センサーを識別するセンサー識別情報を取得し、新たに登録する前記重量センサーと通信接続の確立が完了すると、新たに登録する前記重量センサーに対して、前記食品の種類を登録するか否かを問い合わせ、新たに登録する前記重量センサーに対して、前記食品の種類の登録を行う操作があった場合、ユーザーによる前記食品の種類の入力を受け付け、新たに登録する前記重量センサーと初めて通信接続を確立した際に取得した前記センサー識別情報と、受け付けた前記食品の種類を示す種類情報とを対応付ける、ことを特徴とする。
【0006】
本発明によれば、重量センサーが重量を検出する食品の種類をユーザーが所望する種類に設定できるため、重量センサーを用いた食品の管理において、ユーザーが所望する種類の食品を管理できる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、重量センサーを用いた食品の管理において、ユーザーが所望する種類の食品を管理できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】食品管理システムの構成を示す図
図2】重量センサーの正面を上面側からみた斜視図
図3】重量センサーの機能的構成を示す図
図4】端末装置、及び、食品管理サーバーの機能的構成を示す図
図5】食品管理データベースの一例を示す図
図6】食品管理用UIの一例を示す図
図7】食品管理用UIにおける画面遷移の一例を示す図
図8】食品管理システムの動作を示すフローチャート
図9】食品管理システムの動作を示すフローチャート
図10】食品管理システムの動作を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0009】
第1の発明は、重量センサーと端末装置とを備え、前記重量センサーが重量を検出する食品を管理する食品管理システムにおいて、前記端末装置は、新たな前記重量センサーに係わる登録において、新たな登録する前記重量センサーと初めて通信接続を確立した際に、前記重量センサーを識別するセンサー識別情報を取得し、新たに登録する前記重量センサーと通信接続の確立が完了すると、新たに登録する前記重量センサーに対して、前記食品の種類を登録するか否かを問い合わせ、新たに登録する前記重量センサーに対して、前記食品の種類の登録を行う操作があった場合、ユーザーによる前記食品の種類の入力を受け付け、新たに登録する前記重量センサーと初めて通信接続を確立した際に取得した前記センサー識別情報と、受け付けた前記食品の種類を示す種類情報とを対応付ける。
これによれば、重量センサーが重量を検出する食品の種類をユーザーが所望する種類に設定できるため、重量センサーを用いた食品の管理においてユーザーが所望する種類の食品を管理できる。
【0010】
第2の発明は、前記端末装置は、前記重量センサーが検出した前記食品の重量を取得し、取得した前記食品の重量に対応する前記食品の残量を示す残量情報を、前記センサー識別情報及び前記種類情報に対応付ける。
これによれば、重量センサーと、重量センサーが重量を検出する食品の種類と、重量センサーが重量を検出する食品の残量とを対応付けることができるため、重量センサーを用いた食品の管理において、ユーザーが所望する種類の食品の残量を管理できる。
【0011】
第3の発明は、前記重量センサーは、前記端末装置と初めて通信接続を確立する際、通信接続を確立中であることを報知する。
これによれば、端末装置と通信接続を確立中であるか否かをユーザーが容易に判断できるため、重量センサーが複数ある場合でも端末装置がどの重量センサーと通信接続を確立しているかをユーザーが容易に判断できる。
【0012】
第4の発明は、前記端末装置は、前記重量センサーが重量を検出する前記食品の保管を開始した保管開始日を示す保管開始日情報を、前記センサー識別情報及び前記種類情報に対応付ける。
これによれば、重量センサーと、重量センサーが重量を検出する食品の種類と、重量センサーが重量を検出する食品の保管開始日とを対応付けることができるため、重量センサーを用いた食品の管理において、ユーザーが所望する種類の食品の保管開始日を管理できる。
【0013】
第5の発明は、前記端末装置は、前記センサー識別情報及び前記種類情報を対応付ける日を前記保管開始日として、前記保管開始日情報を前記センサー識別情報及び前記種類情報に対応付ける。
これによれば、センサー識別情報と種類情報とを対応付けが行われる日は食品の保管が開始された日である可能性があるため、ユーザーが所望する種類の食品について適切な保管開始日を管理できる。
【0014】
第6の発明は、前記端末装置は、前記重量センサーが検出した重量の増加量が所定の閾値を上回った日を前記保管開始日として、前記保管開始日情報を前記センサー識別情報及び前記種類情報に対応付ける。
これによれば、重量センサーが検出した重量が大きく変化した日は新たな食品の保管が開始された日である可能性があるため、ユーザーが所望する種類の食品について適切な保管開始日を管理できる。
【0015】
第7の発明は、前記端末装置は、ユーザーによる前記保管開始日の入力を受け付け、受け付けた前記保管開始日を示す前記保管開始日情報を前記センサー識別情報及び前記種類情報に対応付ける。
これによれば、ユーザーの任意の日を保管開始日として管理できるため、ユーザーが所望する種類の食品について、食品の使用状況に依らない適切な保管開始日を管理できる。
【0016】
第8の発明は、前記重量センサーは、冷蔵庫に設けられ、前記冷蔵庫に保管される前記食品の重量を検出する。
これによれば、重量センサーを用いた食品の管理において、ユーザーが冷蔵庫に保管する食品であって、且つ、ユーザーが所望する種類の食品を管理できる。
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、食品管理システム1000の構成を示す図である。
【0018】
食品管理システム1000は、重量センサー1が重量を検出する食品Fについて、残量や、保管が開始された保管開始日、賞味期限または消費期限の期限日等を管理するシステムである。図1に示す食品管理システム1000は、食品Fとして、牛乳F1、林檎F2、及び、米F3を管理する場合を例示している。
【0019】
食品管理システム1000は、冷蔵庫2を備える。冷蔵庫2は、前面が開口した主箱体20を備え、主箱体20には、冷蔵室21、製氷室22、新鮮凍結室23、冷凍室24、及び、野菜室25が形成されている。冷蔵室21の前面の開口部には、回転式の左ドア21A及び右ドア21Bが設けられている。製氷室22、新鮮凍結室23、冷凍室24、及び、野菜室25のそれぞれには、食品Fを収容する引出22A、23A、24A、25Aが設けられている。
【0020】
食品管理システム1000は、第1重量センサー11、第2重量センサー12、及び、第3重量センサー13の3つの重量センサー1を備えている。
【0021】
第1重量センサー11及び第2重量センサー12は、家屋Hに設置された冷蔵庫2内に設けられる。詳細には、第1重量センサー11は冷蔵庫2の冷蔵室21内のドアポケットに設けられ、第2重量センサー12は冷蔵庫2の野菜室25に設けられた引出25A内に設けられる。第1重量センサー11は、上面に牛乳F1が充填された容器が載置され、載置された容器に充填された牛乳F1の重量を検出する。第2重量センサー12は、上面に収容ケース3が載置され、収容ケース3に収容された林檎F2の全重量を検出する。
【0022】
第3重量センサー13は、家屋Hに設置された棚7に設けられる。第3重量センサー13は、上面に収容ケース3が載置され、収容ケース3に収容された米F3の全重量を検出する。
【0023】
なお、第1重量センサー11が重量を検出する食品Fは、牛乳F1に限定されず、他の飲み物でもよいし、飲み物以外の食品Fでもよい。第2重量センサー12、及び、第3重量センサー13についても同様である。また、第1重量センサー11は、上面に収容ケース3が載置され、載置された収容ケース3に収容された食品Fの全重量を検出してもよい。また、第2重量センサー12、及び、第3重量センサー13は、第1重量センサー11のように、収容ケース3を介さず上面に載置された食品Fの重量を検出してもよい。また、本実施形態の食品管理システム1000が備える重量センサー1の数及び設置場所はあくまで一例であり、図1に示す数及び設置場所に限定されない。
【0024】
図2は、設置状態の重量センサー1の正面を上面側からみた斜視図である。
重量センサー1は、略直方体形状を有し、正面にLEDライト1031を備える。また、重量センサー1は、正面、背面、左側面、及び、右側面に凹部1051を備える。
【0025】
重量センサー1は、第1重量センサー11のように収容ケース3を介さず食品Fの重量を検出する場合、上面に食品Fが載置される。
【0026】
重量センサー1は、第2重量センサー12、及び、第3重量センサー13のように収容ケース3が上面に載置される場合、収容ケース3の底面に設けられた係合部と凹部1051とが係合した状態で収容ケース3の底面に固定される。
【0027】
図1の説明に戻り、食品管理システム1000は、タッチパネル43を有する端末装置4を備える。端末装置4は、例えばスマートフォンやタブレット端末により構成される。端末装置4は、重量センサー1が重量を検出する食品Fを管理するためのアプリケーションプログラムがインストールされおり、当該アプリケーションの機能によって重量センサー1及び食品管理サーバー6と通信する。
以下の説明では、重量センサー1が重量を検出する食品Fを管理するためのアプリケーションプログラムを、「食品管理用アプリ」といい「4130」の符号を付す。
【0028】
本実施形態の端末装置4は、通信装置5と通信接続を確立できる場合、通信装置5を介して食品管理サーバー6と通信し、通信装置5と通信接続を確立できない場合、通信装置5を介さず食品管理サーバー6と通信する。
【0029】
通信装置5は、インターネット、電話網、その他の通信網を含むグローバルネットワークGNに接続し、グローバルネットワークGNに接続する食品管理サーバー6と通信する。通信装置5は、端末装置4をグローバルネットワークGNに接続するためのインターフェイス装置である。通信装置5は、モデムに係る機能や、ルーター機能、NAT(Network Address Translation)機能等の機能を有する。通信装置5は、端末装置4と、グローバルネットワークGNに接続する食品管理サーバー6との間で送受信されるデータを転送する。
【0030】
食品管理システム1000は、食品管理サーバー6を備える。食品管理サーバー6は、重量センサー1が重量を検出する食品Fを管理するサーバー装置であり、グローバルネットワークGNに接続する。なお、各図では、食品管理サーバー6を、1つのブロックによって表現するが、これは必ずしも食品管理サーバー6が単一のサーバー装置により構成されることを意味するものではない。例えば、食品管理サーバー6は、処理内容が異なる複数のサーバー装置を含んで構成されたものでもよい。
【0031】
次に、重量センサー1、端末装置4、及び、食品管理サーバー6の機能的構成について説明する。
図3は、重量センサー1の機能的構成を示すブロック図である。
【0032】
重量センサー1は、センサー制御部100、センサー通信部101、検出部102、報知部103、及び、電源部104を備える。
【0033】
センサー制御部100は、CPUやMPU等のプログラムを実行するプロセッサーであるセンサープロセッサー110、及び、センサー記憶部120を備え、重量センサー1の各部を制御する。センサー制御部100は、センサープロセッサー110が、センサー記憶部120に記憶された制御プログラム1201を読み出して処理を実行するように、ハードウェア、及びソフトウェアの協働により各種処理を実行する。
【0034】
センサー記憶部120は、センサープロセッサー110が実行するプログラムや、センサープロセッサー110により処理されるデータを記憶する記憶領域を有する。センサー記憶部120は、センサープロセッサー110が実行する制御プログラム1201、重量センサー1の設定に係る設定データ1202、重量センサー1の識別情報であるセンサーID6132、その他の各種データを記憶する。センサーID6132は、本発明のセンサー識別情報に相当する。センサー記憶部120は、プログラムやデータを不揮発的に記憶する不揮発性記憶領域を有する。また、センサー記憶部120は、揮発性記憶領域を備え、センサープロセッサー110が実行するプログラムや処理対象のデータを一時的に記憶するワークエリアを構成してもよい。
【0035】
センサー通信部101は、所定の通信規格に従った通信ハードウェアを備え、センサー制御部100の制御で、端末装置4と通信する。本実施形態では、センサー通信部101が使用する通信規格としてBluetooth(登録商標)規格を例示するが、センサー通信部101が使用する通信規格は、Bluetooth規格以外の近距離無線通信規格でもよく、近距離無線通信規格以外の無線通信規格でもよく、有線通信規格でもよい。
【0036】
検出部102は、ひずみゲージ式や電気抵抗線式等のセンサー素子により構成され、センサー制御部100の制御で、重量センサー1に載置された食品Fの重量を検出する。検出部102は、検出結果をセンサー制御部100に出力する。
【0037】
報知部103は、LEDライト1031を備え、センサー制御部100の制御に従ってLEDライト1031を点灯、消灯、点滅させて各種情報を外部に報知する。LEDライト1031は、例えば、重量センサー1の外装側面に設けられる。
【0038】
電源部104は、バッテリー1041を備え、センサー制御部100の制御に従って重量センサー1の各部に電力を供給する。なお、電源部104は、冷蔵庫2から電力の供給を受け、冷蔵庫2から供給された電力を重量センサー1の各部に供給する回路を、バッテリー1041の代わりに或いは共に備えていてもよい。
【0039】
図4は、食品管理システム1000が備える端末装置4と食品管理サーバー6との機能的構成を示すブロック図である。
【0040】
まず、食品管理サーバー6の機能的構成について説明する。
食品管理サーバー6は、サーバー制御部60、及び、サーバー通信部61を備える。
【0041】
サーバー制御部60は、CPUやMPU等のプログラムを実行するプロセッサーであるサーバープロセッサー600、及び、サーバー記憶部610を備え、食品管理サーバー6の各部を制御する。サーバー制御部60は、サーバープロセッサー600が、サーバー記憶部610に記憶された制御プログラム6110を読み出して処理を実行するように、ハードウェア、及びソフトウェアの協働により各種処理を実行する。
【0042】
サーバー記憶部610は、サーバープロセッサー600が実行するプログラムや、サーバープロセッサー600により処理されるデータを記憶する記憶領域を有する。サーバー記憶部610は、サーバープロセッサー600が実行する制御プログラム6110、食品管理サーバー6の設定に係る設定データ6120、食品管理データベース6130、その他の各種データを記憶する。サーバー記憶部610は、プログラムやデータを不揮発的に記憶する不揮発性記憶領域を有する。また、サーバー記憶部610は、揮発性記憶領域を備え、サーバープロセッサー600が実行するプログラムや処理対象のデータを一時的に記憶するワークエリアを構成してもよい。
【0043】
図5は、食品管理データベース6130の一例を示す図である。
食品管理データベース6130は、重量センサー1が重量を検出する食品Fに係る各種情報を格納するデータベースである。
【0044】
食品管理データベース6130が格納する1件のレコードRは、ユーザーID6131、センサーID6132、種類情報6133、重量情報6134、残量情報6135、保管開始日情報6136、保管場所情報6137、期限日情報6138、及び、食品画像データ6139を有する。
【0045】
なお、食品管理データベース6130が格納する1件のレコードRは、さらに1又は複数の別種類の情報を有していてもよい。
【0046】
ユーザーID6131は、食品管理用アプリ4130を利用するユーザーPを識別する識別情報であり、食品管理用アプリ4130を利用するユーザーPに対して適切に割り当てられる。
【0047】
センサーID6132は、重量センサー1を識別する識別情報である。1件のレコードRでは、ユーザーID6131に対して1又は複数のセンサーID6132が対応付けられる。
【0048】
種類情報6133は、重量センサー1が重量を検出する食品Fの種類を示す情報である。1件のレコードRでは、ユーザーID6131に対して、センサーID6132と同数の種類情報6133が対応付けられる。
【0049】
重量情報6134は、重量センサー1が検出した食品Fの重量を示す情報である。1件のレコードRでは、ユーザーID6131に対して、センサーID6132と同数の重量情報6134が対応付けられる。
【0050】
残量情報6135は、重量センサー1が検出した食品Fの重量に対応する食品Fの残量を示す情報である。1件のレコードRでは、ユーザーID6131に対して、センサーID6132と同数の残量情報6135が対応付けられる。残量情報6135が示す食品Fの残量は、図5のように食品Fの種類に対応する単位で示されてもよい。
【0051】
保管開始日情報6136は、重量センサー1が検出する食品Fの保管開始日を示す情報である。1件のレコードRでは、ユーザーID6131に対して、センサーID6132と同数の保管開始日情報6136が対応付けられる。
【0052】
保管場所情報6137は、重量センサー1が検出する食品Fの保管場所を示す情報である。1件のレコードRでは、ユーザーID6131に対して、センサーID6132と同数の保管場所情報6137が対応付けられる。
【0053】
期限日情報6138は、重量センサー1が重量を検出する食品Fの賞味期限または消費期限の期限日を示す情報である。1件のレコードRでは、ユーザーID6131に対して、センサーID6132と同数の期限日情報6138が対応付けられる。
【0054】
食品画像データ6139は、食品Fの画像である食品画像FOGの画像データである。1件のレコードRでは、ユーザーID6131に対して、センサーID6132と同数の食品画像データ6139が対応付けられる。
【0055】
図5に示す1件のレコードRは、第1重量センサー11、第2重量センサー12、及び、第3重量センサー13に関するレコードRである。
【0056】
図5に示す1件のレコードRのユーザーID6131には、第1重量センサー11のセンサーID6132として「SE0001」が対応付き、第2重量センサー12のセンサーID6132として「SE0002」が対応付き、第3重量センサー13のセンサーID6132として「SE0003」が対応付いている。
【0057】
第1重量センサー11のセンサーID6132には、「牛乳」を示す種類情報6133、「0.5kgf」の重量を示す重量情報6134、「500ml」の残量を示す残量情報6135、「2020/3/3」の保管開始日を示す保管開始日情報6136、「冷蔵室」の保管場所を示す保管場所情報6137、「2020/3/10」の期限日を示す期限日情報6138、及び、「XXX.jpg」の名称の食品画像データ6139が対応付いている。
【0058】
第2重量センサー12のセンサーID6132には、「林檎」を示す種類情報6133、「0.913kgf」の重量を示す重量情報6134、「817.4g」の残量を示す残量情報6135、「2020/3/19」の保管開始日を示す保管開始日情報6136、「野菜室」の保管場所を示す保管場所情報6137、「2020/4/19」の期限日を示す期限日情報6138、及び、「YYY.jpg」の名称の食品画像データ6139が対応付いている。
【0059】
第3重量センサー13のセンサーID6132には、「米」を示す種類情報6133、「1.567kgf」の重量を示す重量情報6134、「1.4kg」の残量を示す残量情報6135、「2020/3/14」の保管開始日を示す保管開始日情報6136、「センサー3」の保管場所を示す保管場所情報6137、「2020/4/19」の期限日を示す期限日情報6138、及び、「ZZZ.jpg」の名称の食品画像データ6139が対応付いている。
【0060】
図4の説明に戻り、サーバー通信部61は、所定の通信規格に従った通信ハードウェアを備え、サーバー制御部60の制御により、グローバルネットワークGNと接続する機器と所定の通信規格に従って通信する。本実施形態においてサーバー通信部61は、端末装置4と通信する。
【0061】
次に、端末装置4の機能的構成について説明する。
端末装置4は、端末制御部40、第1端末通信部41、第2端末通信部42、及び、タッチパネル43を備える。
【0062】
端末制御部40は、CPUやMPU等のプログラムを実行するプロセッサーである端末プロセッサー400、及び、端末記憶部410を備え、端末装置4の各部を制御する。端末制御部40は、端末プロセッサー400が、端末記憶部410に記憶された制御プログラム4110を読み出して処理を実行するように、ハードウェア、及びソフトウェアの協働により各種処理を実行する。端末装置4には、食品管理用アプリ4130が事前にインストールされる。食品管理用アプリ4130は、端末プロセッサー400により端末記憶部410から読み出されて実行されることで、端末制御部40を、アプリ実行部4000として機能させるプログラムである。アプリ実行部4000の詳細については後述する。
【0063】
端末記憶部410は、端末プロセッサー400が実行するプログラムや、端末プロセッサー400により処理されるデータを記憶する記憶領域を有する。端末記憶部410は、端末プロセッサー400が実行する制御プログラム4110、端末装置4の設定に係る設定データ4120、食品管理用アプリ4130、その他の各種データを記憶する。端末記憶部410は、プログラムやデータを不揮発的に記憶する不揮発性記憶領域を有する。また、端末記憶部410は、揮発性記憶領域を備え、端末プロセッサー400が実行するプログラムや処理対象のデータを一時的に記憶するワークエリアを構成してもよい。
【0064】
第1端末通信部41は、所定の通信規格に従った通信ハードウェアを備え、端末制御部40の制御により、グローバルネットワークGNと接続する機器と所定の通信規格に従って通信する。本実施形態において第1端末通信部41は、アプリ実行部4000の制御に従って、食品管理サーバー6と所定の通信規格に従って通信する。本実施形態では、第1端末通信部41が使用する通信規格は、無線通信規格を例示するが、有線通信規格でもよい。
【0065】
第2端末通信部42は、所定の通信規格に従った通信ハードウェアにより構成され、端末制御部40のアプリ実行部4000の制御で、重量センサー1と通信する。本実施形態では、第2端末通信部42が使用する通信規格としてBluetooth規格を例示するが、第2端末通信部42が使用する通信規格は、Bluetooth規格以外の近距離無線通信規格でもよく、近距離無線通信規格以外の無線通信規格でもよく、有線通信規格でもよい。
【0066】
タッチパネル43は、液晶表示パネル等の表示パネルと、表示パネルに重ねて、或いは一体に設けられたタッチセンサーとを備える。表示パネルは、端末制御部40の制御で、各種画像を表示する。タッチセンサーは、タッチ操作を検出し、端末制御部40に出力する。端末制御部40は、タッチセンサーからの入力に基づいて、タッチ操作に対応する処理を実行する。
【0067】
上記の通り、端末制御部40は、アプリ実行部4000として機能する。
【0068】
アプリ実行部4000は、第2端末通信部42を制御して、重量センサー1とペアリングを行って、端末装置4と重量センサー1との通信接続を確立する。アプリ実行部4000は、過去にペアリングを行った重量センサー1が端末装置4と通信接続が可能である場合、第2端末通信部42を制御して、端末装置4と重量センサー1との通信接続を自動で確立する。アプリ実行部4000は、通信接続を確立している重量センサー1と各種情報を送受信する。
【0069】
また、アプリ実行部4000は、第1端末通信部41を制御して、食品管理サーバー6と各種情報を送受信する。アプリ実行部4000は、端末装置4と通信装置5とが通信接続が可能である場合、通信装置5を介して食品管理サーバー6と各種情報を送受信し、そうでない場合、通信装置5を介さず食品管理サーバー6と各種情報を送受信する。このため、ユーザーPが家屋H内或いは家屋Hの周辺に位置しなくても、端末装置4は、食品管理用アプリ4130の機能によって、食品管理サーバー6と各種情報を送受信できる。
【0070】
また、アプリ実行部4000は、重量センサー1が重量を検出する食品Fの管理に係るユーザーインターフェースを、タッチパネル43に表示させる。以下の説明において、このユーザーインターフェースを、「食品管理用UI」といい「4300」の符号を付す。アプリ実行部4000は、食品管理用UI4300をタッチパネル43に表示させることで、重量センサー1が重量を検出する食品Fに係る各種情報をユーザーPに提供し、また、重量センサー1が重量を検出する食品Fに係る各種入力をユーザーPから受け付ける。
【0071】
例えば、アプリ実行部4000は、タッチパネル43に食品管理用UI4300を表示させることで、ユーザーPに、重量センサー1が重量を検出する食品Fの残量に係る情報を提供する。
図6は、食品Fの残量に係る食品管理用UI4300の一例を示す図である。
【0072】
食品Fの残量に係る食品管理用UI4300は、食品Fごとに、食品Fの残量に係るオブジェクトOBを含む。図6に示す食品管理用UI4300は、牛乳F1の残量に係るオブジェクトOB1、林檎F2の残量に係るオブジェクトOB2、及び、米F3の残量に係るオブジェクトOB3を含む。
【0073】
食品Fの残量に係るオブジェクトOBは、食品画像FOG、保管場所情報6137、及び、食品Fの残量を示す画像である残量画像ZGを含む。残量画像ZGは、食品Fの残量を3段階で示した画像である。
【0074】
牛乳F1の残量に係るオブジェクトOB1は、牛乳F1を示す食品画像FOG1、「冷蔵室」を示す保管場所情報6137、及び、牛乳F1の残量を示す残量画像ZG1を含む。
林檎F2の残量に係るオブジェクトOB2は、林檎F2を示す食品画像FOG2、「野菜室」を示す保管場所情報6137、及び、林檎F2の残量を示す残量画像ZG2を含む。
米F3の残量に係るオブジェクトOB3は、米F3を示す食品画像FOG3、「センサー3」を示す保管場所情報6137、及び、米F3の残量を示す残量画像ZG3を含む。
【0075】
アプリ実行部4000は、図6に示す食品管理用UI4300をタッチパネル43に表示させる際、第1端末通信部41によって食品管理サーバー6から図4に示すレコードRを受信する。そして、アプリ実行部4000は、受信したレコードRにおいて、第1重量センサー11のセンサーID6132に対応付く残量情報6135、保管場所情報6137、及び、食品画像データ6139に基づいてオブジェクトOB1を生成し、生成したオブジェクトOB1を食品Fの残量に係る食品管理用UI4300に含ませる。アプリ実行部4000は、オブジェクトOB2、OB3のそれぞれについてもオブジェクトOB1と同様に生成し、食品Fの残量に係る食品管理用UI4300に含ませる。
【0076】
このように、食品管理用UI4300の表示によって食品Fの残量に係る情報をユーザーPに提供することで、ユーザーPは、重量センサー1によって重量を検出している食品Fの残量がどのくらいであるかを簡単に認識できる。
【0077】
なお、アプリ実行部4000がユーザーPに提供する情報は、食品Fの残量に係る情報に限定されない。アプリ実行部4000は、食品管理用UI4300をタッチパネル43に表示させることで、重量センサー1で重量を検出する食品Fについて、保管開始日に係る情報や、賞味期限または消費期限の期限日に係る情報等をユーザーPに提供してもよい。また、アプリ実行部4000は、他のアプリケーションと協働して、重量センサー1が重量を検出する食品Fによって作成できる料理レシピをユーザーPに提供してもよい。
【0078】
以上のような提供を行うために、食品管理用アプリ4130においては、重量センサー1に係る登録がユーザーPによってなされる。
ユーザーPは、重量センサー1に係る登録において、食品管理用アプリ4130を立ち上げてタッチパネル43に食品管理用UI4300を表示させ、食品管理用UI4300に対してタッチ操作を行う。食品管理用UI4300では、ユーザーPのタッチ操作に応じて画面が遷移する。
【0079】
図7は、食品管理用UI4300の画面遷移の一例を示す図である。重量センサー1の登録では、食品管理用UI4300において、第1画面GM1、第2画面GM2、第3画面GM3、及び、第4画面GM4の順に遷移する。
なお、図7に示す画面遷移は、あくまで一例であって、図7に示す各画面の前後において他の画面への遷移が行われてもよい。
【0080】
第1画面GM1は、表示領域HA1を有する。表示領域HA1では、食品管理用アプリ4130の機能によって過去に端末装置4と通信接続を確立した重量センサー1を示すアイコンICが一覧表示される。図5の表示領域HA1では、1のアイコンICが表示されている。これは、過去に端末装置4と通信接続を確立した重量センサー1が、既に1つ存在していることを示している。
【0081】
第1画面GM1は、追加ボタンB1を有する。追加ボタンB1は、端末装置4と通信接続可能な重量センサー1を新たに登録するためのソフトウェアボタンである。追加ボタンB1がユーザーPによってタッチ操作されると、食品管理用UI4300では、第1画面GM1から第2画面GM2に遷移する。
【0082】
第2画面GM2は、新たに登録する重量センサー1の電源をオンにするよう指示する指示情報J1を含む。また、第2画面GM2は、重量センサー1の画像G1を含む。また、第2画面GM2は、戻るボタンB2と次へボタンB3とを含む。戻るボタンB2は、第2画面GM2から第1画面GM1への画面遷移を行うためのソフトウェアボタンである。次へボタンB3は、新たに登録する重量センサー1との通信接続の確立を開始するためのソフトウェアボタンである。次へボタンB3がユーザーPにタッチ操作されると、食品管理用UI4300では、第2画面GM2から第3画面GM3に遷移する。
【0083】
第3画面GM3は、通信接続の確立の進行状況に応じて表示内容を異ならせる。第2画面GM2の次へボタンB3がタッチ操作されると、食品管理用UI4300では、重量センサー1の画像G1に、通信接続を確立中であることを示す画像G2が重畳された第3画面GM3に遷移する。第3画面GM3は、通信接続の確立が完了すると、画像G2に代わって、通信接続の確立が完了したことを示す画像G3を表示する。画像G3の表示後、第3画面GM3は、通信接続を確立した重量センサー1に対して、重量を検出する食品Fの種類を登録するか否かを問い合わせる画像G4を表示する。
【0084】
画像G4は、登録不実行ボタンB4と、登録実行ボタンB5とを有する。登録不実行ボタンB4は、食品Fの種類の登録を行わないためのソフトウェアボタンである。登録不実行ボタンB4がユーザーPにタッチ操作されると、食品管理用UI4300では、第3画面GMから例えばホーム画面に遷移する。登録実行ボタンB5は、食品Fの種類の登録を行うためのソフトウェアボタンである。登録実行ボタンB5がユーザーPにタッチ操作されると、食品管理用UI4300では、第3画面GM3から第4画面GM4に遷移する。
【0085】
第4画面GM4は、第1入力領域NA1と、第2入力領域NA2とを有する。
第1入力領域NA1は、食品画像入力領域NA11と、食品種類入力領域NA12とを有する。食品画像表示領域NA11は、食品画像FOGを入力する領域である。食品種類入力領域NA12は、食品Fの種類が入力される領域である。
【0086】
第1入力領域NA1は、第1選択ボタンB6、及び、第2選択ボタンB7を有する。
【0087】
第1選択ボタンB6は、食品画像入力領域NA11に入力される食品画像FOGと、食品種類入力領域NA12に入力される食品Fの種類との組み合わせの一覧から、ユーザーPが1の組み合わせを選択するためのソフトウェアボタンである。第1選択ボタンB6がタッチ操作されると、食品管理用UI4300は、第4画面GM4から、食品画像FOGと食品Fの種類との組み合わせを一覧表示する画面に遷移する。食品管理用UI4300では、この画面から1の組み合わせが選択されると、選択された組み合わせに含まれる食品画像FOGが食品画像入力領域NA11に表示され、選択された組み合わせに含まれる食品Fの種類が食品種類入力領域NA12に入力された第4画面GM4に遷移する。
【0088】
第2選択ボタンB7は、食品画像入力領域NA1に入力させる食品画像FOGを、端末装置4が記憶する撮影画像から選択するためのソフトウェアボタンである。第2選択ボタンB7がタッチ操作されると、食品管理用UI4300は、第4画面GM4から、端末装置4に記憶される撮影画像を一覧表示する画面に遷移する。食品管理用UI4300では、この画面から1の撮影画像が選択されると、選択された撮影画像が食品画像入力領域NA11に入力された第4画面GM4に遷移する。なお、第2選択ボタンB7がタッチ操作された場合、食品種類入力領域NA12に食品Fの種類が入力されないため、ユーザーPは、ソフトウェアキー等を操作して、食品Fの種類を食品種類入力領域NA12に入力する。
【0089】
第2入力領域NA2は、保管開始日が入力される保管開始日入力領域NA21を含む。保管開始日入力領域NA21に入力される保管開始日は、ユーザーPのタッチ操作によって変更可能である。デフォルトの保管開始日入力領域NA21には、第4画面GM4を表示している日が保管開始日として入力される。
【0090】
また、第2入力領域NA2は、期限日が入力される期限日入力領域NA22を含む。期限日入力領域NA22に入力される期限日は、ユーザーPのタッチ操作によって設定可能である。デフォルトの期限日入力領域NA22には、期限日情報6138が入力されず、期限日が未設定であることを示す文字列が入力される。
【0091】
また、第2入力領域NA2は、保管場所が入力される保管場所入力領域NA23を含む。保管場所入力領域NA23に入力される保管場所は、ユーザーPのタッチ操作によって変更が可能である。デフォルトの保管場所入力領域NA23には、新たに通信接続を確立した重量センサー1を示す文字列が保管場所として入力される。
【0092】
第4画面GM4は、第1入力領域NA1と第2入力領域NA2とに入力された内容を確定するための確定ボタンB8を含む。
【0093】
次に、本実施形態の食品管理システム1000の動作について説明する。
図8は、食品管理システム1000の動作を示すフローチャートである。図8に示すフローチャートは、重量センサー1に係る登録における食品管理システム1000の動作を示す。
図8において、フローチャートFAは、端末装置4と通信接続を確立したことのない重量センサー1の動作を示す。また、フローチャートFBは、端末装置4の動作を示す。また、フローチャートFCは、食品管理サーバー6の動作を示す。
【0094】
なお、図8のフローチャートの開始時点では、食品管理用アプリ4130が立ち上がっているとする。
【0095】
フローチャートFBで示すように、アプリ実行部4000は、端末装置4と通信接続が可能な新たな重量センサー1を登録するか否かを判別する(ステップSB1)。アプリ実行部4000は、第1画面GM1において追加ボタンB1がタッチ操作された場合、ステップSB1において肯定判別し、第1画面GMにおいて追加ボタンB1がタッチ操作されない場合、ステップSB1において否定判別する。
【0096】
アプリ実行部4000は、新たに重量センサー1を登録すると判別した場合(ステップSB1:YES)、登録対象の重量センサー1と通信接続を確立するか否かを判別する(ステップSB2)。アプリ実行部4000は、第2画面GM2において次へボタンB3がタッチ操作された場合、ステップSB2において肯定判別し、第2画面GMにおいて次へボタンB3がタッチ操作されない場合、ステップSB2において否定判別する。
【0097】
アプリ実行部4000は、登録対象の重量センサー1と通信接続を確立しないと判別した場合(ステップSB2:NO)、処理をステップSB1に戻す。一方、アプリ実行部4000は、登録対象の重量センサー1と通信接続を確立すると判別した場合(ステップSB2:YES)、重量センサー1との通信接続の確立を開始する(ステップSB3)。
【0098】
フローチャートFAで示すように、ユーザーPにより重量センサー1の電源がオンにされると(ステップSX1)、センサー制御部100は、端末装置4との通信接続の確立を開始する(ステップSA1)。
【0099】
センサー制御部100は、端末装置4との通信接続の確立を開始すると、LEDライト1031を点灯させる(ステップSA2)。ステップSA2において、センサー制御部100は、通信接続を確立中であることを示す点灯態様でLEDライト1031を点灯させ、通信接続を確立中であることをユーザーPに報知する。
【0100】
次いで、センサー制御部100は、端末装置4との通信接続の確立が完了したか否かを判別する(ステップSA3)。
【0101】
センサー制御部100は、端末装置4との通信接続の確立が完了したと判別した場合(ステップSA3:YES)、LEDライト1031を消灯させる(ステップSA4)。
【0102】
フローチャートFBを参照して、アプリ実行部4000は、重量センサー1との通信接続の確立が完了したか否かを判別する(ステップSB4)。
【0103】
アプリ実行部4000は、重量センサー1との通信接続の確立が完了したと判別した場合(ステップSB4:YES)、第2端末通信部42によって、センサーID6132を要求するID要求情報を、通信接続の確立を完了した重量センサー1に送信する(ステップSB5)。
【0104】
フローチャートFAを参照して、センサー制御部100は、センサー通信部101によってID要求情報を端末装置4から受信したか否かを判別する(ステップSA5)。
【0105】
センサー制御部100は、ID要求情報を端末装置4から受信したと判別した場合(ステップSA5:YES)、センサーID6132をセンサー記憶部120から読み出し、読み出したセンサーID6132をセンサー通信部101によって端末装置4に送信する(ステップSA6)。
【0106】
フローチャートFBを参照して、アプリ実行部4000は、第2端末通信部42によって重量センサー1からセンサーID6132を受信する(ステップSB6)。
【0107】
次いで、アプリ実行部4000は、通信接続の確立が完了した重量センサー1に対して、食品Fの種類を登録するか否かを判別する(ステップSB7)。アプリ実行部4000は、第3画面GM3において登録実行ボタンB5がタッチ操作された場合、ステップSB7において肯定判別する。一方、アプリ実行部4000は、第3画面GM3において登録不実行ボタンB4がタッチ操作された場合、ステップSB7において否定判別する。
【0108】
アプリ実行部4000は、食品Fの種類を登録しないと判別した場合(ステップSB7:NO)、本処理を終了する。
【0109】
一方、アプリ実行部4000は、食品Fの種類を登録すると判別した場合(ステップSB7:YES)、第4画面GM4の食品管理用UI4300をタッチパネル43に表示させる(ステップSB8)。
【0110】
次いで、アプリ実行部4000は、第4画面GM4において入力が確定したか否かを判別する(ステップSB9)。アプリ実行部4000は、第4画面GM4が有する確定ボタンB8がタッチ操作された場合、ステップSB9において肯定判別する。
【0111】
アプリ実行部4000は、第4画面GM4において入力が確定したと判別した場合(ステップSB9:YES)、食品管理データベース6130への情報の格納を要求する格納要求情報を生成する(ステップSB10)。
【0112】
アプリ実行部4000は、格納要求情報の生成に際し、ユーザーID6131に対してステップSB7で受信したセンサーID6132を対応付ける。また、アプリ実行部4000は、格納要求情報の生成に際し、第4画面GMで入力された食品Fの種類を示す種類情報6133、第4画面GMで入力された期限日を示す期限日情報6138、第4画面GMで入力された保管場所を示す保管場所情報6137、及び、第4画面GMで入力された食品画像FOGの食品画像データ6139を、センサーID6132に対応付ける。そして、アプリ実行部4000は、対応付けたこれら情報を含み、食品管理データベース6130にこれら情報の格納を要求する格納要求情報を生成する。
【0113】
アプリ実行部4000は、格納要求情報を生成すると、生成した格納要求情報を第1端末通信部41によって、食品管理サーバー6に送信する(ステップSB11)。
【0114】
フローチャートFCを参照して、サーバー制御部60は、サーバー通信部61によって格納要求情報を受信したか否かを判別する(ステップSC1)。
【0115】
サーバー制御部60は、サーバー通信部61によって格納要求情報を受信したと判別した場合(ステップSC1:YES)、受信した格納要求情報に含まれる各種情報を食品管理データベース6130に格納する(ステップSC2)。
【0116】
ステップSC2において、サーバー制御部60は、食品管理データベース6130が格納するレコードRから、受信した格納要求情報に含まれるユーザーID6131と一致するユーザーID6131を有するレコードRを特定する。サーバー制御部60は、レコードRを特定できた場合、特定したレコードRに、受信した格納要求情報に含まれる各種情報を格納する。一方、サーバー制御部60は、レコードRを特定できない場合、受信した格納要求情報に含まれる各種情報を含むレコードRを新たに生成して、生成したレコードRを食品管理データベース6130に格納する。
【0117】
ここで、第3重量センサー13を新規に登録する場合を例に挙げる。
この例では、第4画面GMにおいて、「米」を示す食品Fの種類、「2020/3/14」を示す保管開始日、「センサー3」を示す保管場所、「2020/4/13」を示す期限日、及び、「ZZZ.jpg」の食品画像FOGが第4画面GM4において入力されたとする。
【0118】
この例の場合、サーバー制御部60は、ユーザーID6131、第3重量センサー13のセンサーID6132、「米」を示す種類情報6133、「2020/3/14」の保管開始日を示す保管開始日情報6136、「センサー3」の保管場所を示す保管場所情報6137、「2020/4/13」の期限日を示す期限日情報6138、及び、「ZZZ.jpg」の食品画像データ6139を含む格納要求情報を、端末装置4から受信する。そして、サーバー制御部60は、受信した格納要求情報に含まれるユーザーID6131を有するレコードRに対して、格納要求情報に含まれるセンサーID6132、「米」を示す種類情報6133、「2020/3/14」の保管開始日を示す保管開始日情報6136、「センサー3」の保管場所を示す保管場所情報6137、「2020/4/13」の期限日を示す期限日情報6138、及び、「ZZZ.jpg」の食品画像データ6139を格納する。
【0119】
なお、格納要求情報には、重量情報6134及び残量情報6135が他の情報と対応付けられて含まれていてもよい。この場合、アプリ実行部4000は、重量センサー1と通信接続を確立した後、重量センサー1から重量情報6134を受信する。そして、アプリ実行部4000は、受信した重量情報6134が示す重量に対応する食品Fの残量を求め、求めた残量を示す残量情報6135と受信した重量情報6134とを格納要求情報に含ませる。
【0120】
また、図8の動作では、端末装置4がID要求情報を送信することで重量センサー1からセンサーID6132を取得する構成であるが、重量センサー1は、通信接続を確立した後にID要求情報を受信しなくてもセンサーID6132を端末装置4に送信してもよい。この構成の場合、図8の動作では、ステップSA5、SB5の処理が省略される。
【0121】
次に、重量センサー1に係る登録後の食品管理システム1000の動作について説明する。
図9は、食品管理システム1000の動作を示すフローチャートである。
【0122】
図9において、フローチャートFDは、食品管理用アプリ4130によって登録された重量センサー1の動作を示す。また、フローチャートFEは、端末装置4の動作を示す。また、フローチャートFCは、食品管理サーバー6の動作を示す。
【0123】
なお、図9のフローチャートの開始時点では、食品管理用アプリ4130によって登録された重量センサー1が、端末装置4と通信接続を確立しているとする。
【0124】
フローチャートFEを参照して、端末装置4のアプリ実行部4000は、第2端末通信部42によって、通信接続を確立している重量センサー1に食品Fの重量を要求する第1重量要求情報を送信する(ステップSE1)。ステップSE1の処理は、一定の周期で実行されても良いし、所定の画面(例えば食品管理用UI4300)が表示されたタイミングで実行されても良い。
【0125】
フローチャートFDを参照して、重量センサー1のセンサー制御部100は、センサー通信部101によって第1重量要求情報を受信すると(ステップSD1)、検出部102によって食品Fの重量を検出する(ステップSD2)。
【0126】
次いで、センサー制御部100は、センサー記憶部120に記憶されるセンサーID6132を対応付けて、検出した重量を示す重量情報6134をセンサー通信部101によって端末装置4に送信する(ステップSD3)。
【0127】
フローチャートFEを参照して、アプリ実行部4000は、第2端末通信部42によって重量センサー1から重量情報6134とセンサーID6132とを受信する(ステップSE2)。
【0128】
次いで、アプリ実行部4000は、受信したセンサーID6132に対応付く重量情報6134を要求する第2重量要求情報を、第1端末通信部41によって食品管理サーバー6に送信する(ステップSE3)。第2重量要求情報には、ステップSE2で受信したセンサーID6132が含まれる。
【0129】
フローチャートFFを参照して、食品管理サーバー6のサーバー制御部60は、第2重量要求情報をサーバー通信部61によって受信する(ステップSF1)。
【0130】
サーバー制御部60は、受信した第2重量要求情報に含まれるセンサーID6132に対応付く重量情報6134を食品管理データベース6130から取得する(ステップSF2)。
【0131】
次いで、サーバー制御部60は、受信した第2重量要求情報に含まれるセンサーID6132を対応付けて、食品管理データベース6130から取得した重量情報6134をサーバー通信部61によって端末装置4に送信する(ステップSF3)。
【0132】
フローチャートFEを参照して、アプリ実行部4000は、第1端末通信部41によって食品管理サーバー6から重量情報6134とセンサーID6132とを受信する(ステップSE4)。
【0133】
アプリ実行部4000は、重量センサー1から受信した重量情報6134が示す重量から、食品管理サーバー6から受信した重量情報6134が示す重量を引いた減算値を算出する(ステップSE5)。
【0134】
次いで、アプリ実行部4000は、算出した減算値に基づいて、重量センサー1が検出する重量が増加したか否かを判別する(ステップSE6)。アプリ実行部4000は、算出した減算値が0より大きい値である場合、ステップSE6で肯定判別し、算出した減算値が0以下である場合、ステップSE6で否定判別する。
【0135】
アプリ実行部4000は、重量センサー1が検出する重量が増加していないと判別した場合(ステップSE6:NO)、食品管理データベース6130の更新を要求する更新要求情報を第1端末通信部41によって食品管理サーバー6に送信する(ステップSE7)。
【0136】
ステップSE7で送信する更新要求情報には、ユーザーID6131、重量センサー1から受信した重量情報6134、重量センサー1から受信した重量情報6134が示す重量に対応する食品Fの残量を示す残量情報6135、及び、ステップSE2で受信したセンサーID6132を含む。食品Fの残量は、重量センサー1から受信した重量情報6134が示す重量に基づいてアプリ実行部4000により算出される。
【0137】
後述の通り、更新要求情報の送信によって食品管理データベース6130の更新が行われる。そのため、アプリ実行部4000は、更新要求情報の送信により、食品管理データベース6130において、残量情報6135をセンサーID6132と種類情報6133とに対応付けることができる。
【0138】
一方、アプリ実行部4000は、重量センサー1が検出する重量が増加したと判別した場合(ステップSE6:YES)、増加量に相当する減算値が所定の閾値を上回っているか否かを判別する(ステップSE8)。この所定の閾値は、食品Fの種類に依らない一律な値でもよいし、食品Fの種類に対応して値が異なってもよい。
【0139】
アプリ実行部4000は、算出した減算値が所定の閾値を上回っていないと判別した場合(ステップSE8:NO)、ステップSE7の処理を実行する。
【0140】
一方、アプリ実行部4000は、算出した減算値が所定の閾値を上回っていると判別した場合(ステップSE8:YES)、保管開始日情報6136を含む更新要求情報を第1端末通信部41によって食品管理サーバー6に送信する(ステップSE9)。
【0141】
ステップSE9において、アプリ実行部4000は、算出した減算値が所定の閾値を上回っていると判別した日を保管開始日とした保管開始日情報6136、ユーザーID6131、重量センサー1から受信した重量情報6134、重量センサー1が検出した重量に対応する食品Fの残量を示す残量情報6135、及び、ステップSE2で受信したセンサーID6132を含む更新要求情報を送信する。
【0142】
後述の通り、更新要求情報の送信によって食品管理データベース6130の更新が行われる。そのため、アプリ実行部4000は、更新要求情報の送信により、食品管理データベース6130において、保管開始日情報6136をセンサーID6132と種類情報6133とに対応付けることができる。
【0143】
フローチャートFFを参照して、サーバー制御部60は、更新要求情報を受信すると(ステップSF1)、受信した更新要求情報に基づいて食品管理データベース6130を更新する(ステップSF2)。
【0144】
ステップSF2において、サーバー制御部60は、食品管理データベース6130が格納するレコードRから、受信した更新要求情報に含まれるユーザーID6131と一致するユーザーID6131を含むレコードRを特定する。
サーバー制御部60は、特定したレコードRの重量情報6134を更新要求情報に含まれる重量情報6134に更新する。
また、サーバー制御部60は、特定したレコードRの残量情報6135を、更新要求情報に含まれる残量情報6135に更新する。
また、サーバー制御部60は、更新要求情報に保管開始日情報6136が含まれる場合、特定したレコードRの保管開始日情報6136を更新要求情報に含まれる保管開始日情報6136に更新する。
【0145】
なお、図9の動作では、端末装置4が第1重量要求情報を送信することで重量センサー1から重量情報6134とセンサーID6132とを取得する構成であるが、重量センサー1は、第1重量要求情報を受信しなくても、通信接続を確立した後に、重量情報6134とセンサーID6132とを端末装置4に送信してもよい。この構成の場合、図9の動作においてステップSD1、SE1の処理が省略される。
【0146】
また、図9の動作は、アプリ実行部4000が特定のセンサーID6132に対応付く重量情報6134を食品管理サーバー6に要求するが、ユーザーID6131に対応付く情報を、例えば食品管理用アプリ4130が立ち上がったときに、予め食品管理サーバー6から受信していてもよい。この構成の場合では、図9の動作において、ステップSE3、SE4、SF1、SF2、SF3の処理が省略される。
【0147】
以上の説明では、食品Fの保管開始日が自動で設定されるが、食品管理システム1000では、食品Fの保管開始日をユーザーPが任意の日に設定可能である。
次に、ユーザーPが保管開始日を設定する場合における食品管理システム1000の動作について説明する。
図10は、食品管理システム1000の動作を示すフローチャートである。
【0148】
図10において、フローチャートFGは、端末装置4の動作を示す。また、フローチャートFHは、食品管理サーバー6の動作を示す。
【0149】
端末装置4のアプリ実行部4000は、ユーザーPのタッチ操作による保管開始日の入力を受け付けたか否かを判別する(ステップSG1)。アプリ実行部4000は、食品管理用UIの保管開始日を設定する画面において保管開始日が入力され、その後、入力が確定された場合、ステップSG1において肯定判別する。
【0150】
アプリ実行部4000は、保管開始日の入力を受け付けたと判別した場合(ステップSG1:YES)、受け付けた保管開始日を示す保管開始日情報6136を含む更新要求情報を、第1端末通信部41を食品管理サーバー6に送信する(ステップSG2)。
【0151】
上述した通り、食品管理データベース6130の更新が行われるため、アプリ実行部4000は、更新要求情報を送信することで、食品管理データベース6130において、保管開始日情報6136をセンサーID6132と種類情報6133とに対応付けることができる。
【0152】
ステップSG2において食品管理サーバー6に送信する更新要求情報には、受け付けた保管開始日を示す保管開始日情報6136の他、ユーザーID6131、及び、センサーID6132を含む。
【0153】
フローチャートFHを参照して、サーバー制御部60は、更新要求情報を受信すると(ステップSH1)、受信した更新要求情報に基づいて食品管理データベース6130を更新する(ステップSH2)。
【0154】
ステップSH2において、サーバー制御部60は、食品管理データベース6130が格納するレコードRから、受信した格納要求情報に含まれるユーザーID6131と一致するユーザーID6131を含むレコードRを特定する。サーバー制御部60は、特定したレコードRの保管開始日情報6135を更新要求情報に含まれる保管開始日情報6135に更新する。
【0155】
以上、説明したように、食品管理システム1000は、重量センサー1と端末装置4とを備え、重量センサー1が重量を検出する食品Fを管理する。食品管理システム1000において、端末装置4は、重量センサー1を識別するセンサーID6132を取得し、ユーザーPによる重量センサー1が重量を検出する食品Fの種類の設定を受け付け、取得したセンサーID6132と、受け付けた食品Fの種類を示す種類情報6133とを対応付ける。
【0156】
この構成によれば、重量センサー1が重量を検出する食品Fの種類をユーザーPが所望する種類に設定できるため、重量センサー1を用いた食品Fの管理において、ユーザーPが所望する種類の食品Fを管理できる。
【0157】
端末装置4は、重量センサー1が検出した食品Fの重量を取得し、取得した食品Fの重量に対応する食品Fの残量を示す残量情報6135を、センサーID6132及び種類情報6133に対応付ける。
【0158】
この構成によれば、重量センサー1と、重量センサー1が重量を検出する食品Fの種類と、重量センサー1が重量を検出する食品Fの残量とを対応付けることができるため、重量センサー1を用いた食品Fの管理において、ユーザーPが所望する種類の食品Fの残量を管理できる。
【0159】
端末装置4は、重量センサー1と通信可能であり、重量センサー1と初めて通信接続を確立する際にセンサーID6132を重量センサー1から取得する。
【0160】
この構成によれば、重量センサー1と初めて通信接続を確立した際に取得したセンサーID6132を種類情報6133に対応付けることができ、重量センサー1との初めて通信接続を確立した以降から、ユーザーPが所望する種類の食品Fの管理を開始できる。
【0161】
重量センサー1は、端末装置4と初めて通信接続を確立する際、通信接続を確立中であることを報知する。
【0162】
この構成によれば、端末装置4と通信接続を確立中であるか否かをユーザーPが容易に判断できるため、重量センサー1が複数ある場合でも端末装置4がどの重量センサー1と通信接続を確立しているかをユーザーPが容易に判断できる。
【0163】
端末装置4は、重量センサー1が重量を検出する食品Fの保管を開始した保管開始日を示す保管開始日情報6136を、センサーID6132及び種類情報6133に対応付ける。
【0164】
この構成によれば、重量センサー1と、重量センサー1が重量を検出する食品Fの種類と、重量センサー1が重量を検出する食品Fの保管開始日とを対応付けることができるため、重量センサー1を用いた食品Fの管理において、ユーザーPが所望する種類の食品Fの保管開始日を管理できる。
【0165】
端末装置4は、センサーID6132及び種類情報6133を対応付ける日を保管開始日として、保管開始日情報6136をセンサーID6132及び種類情報6133に対応付ける。
【0166】
センサーID6132と種類情報6133とを対応付けが行われる日は食品Fの保管が開始された日である可能性がある。そのため、食品管理システム1000は、ユーザーPが所望する種類の食品Fについて適切な保管開始日を管理できる。
【0167】
端末装置4は、重量センサー1が検出した重量の増加量が所定の閾値を上回った日を前記開始日として、保管開始日情報6136をセンサーID6132及び種類情報6133に対応付ける。
【0168】
重量センサー1が検出した重量が大きく変化した日は、新たな食品Fの保管が開始された日である可能性がある。そのため、食品管理システム1000は、ユーザーPが所望する種類の食品Fについて適切な保管開始日を管理できる。
【0169】
端末装置4は、ユーザーPによる保管開始日の入力を受け付け、受け付けた保管開始日を示す保管開始日情報6136をセンサーID6132及び種類情報6133に対応付ける。
【0170】
ある食品Fの代わりにある食品Fと異なる他の食品Fを、重量センサー1に載置する場合がある。この場合、他の食品Fの保管開始日が、重量センサー1に載置された日であるとは限らない。例えば、他の食品Fは、既に料理等に使用され、例えば冷蔵庫2や棚7等において既に保管されている場合がある。食品管理システム1000は、ユーザーが所望する種類の食品Fについて管理する保管開始日を任意の日としてユーザーPが設定できる。そのため、食品管理システム1000は、ユーザーPが所望する種類の食品Fに関し、適切な保管開始日を管理できる。
【0171】
重量センサー1は、冷蔵庫2に設けられ、冷蔵庫2に保管される食品Fの重量を検出する。
【0172】
この構成によれば、重量センサー1を用いた食品Fの管理において、ユーザーPが冷蔵庫2に保管する食品Fであって、且つ、ユーザーPが所望する種類の食品Fを管理できる。
【0173】
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
【0174】
例えば、上述した実施形態では、レコードRを食品管理データベース6130に格納され、重量センサー1に関する対応関係が食品管理サーバー6で管理される構成であるが、レコードRが端末記憶部410に記憶され、重量センサー1が重量を検出する食品Fに係る各種情報を食品管理用アプリ4130が管理する構成でもよい。この構成の場合、アプリ実行部4000は、端末記憶部410に記憶されるレコードRの内容を、上述した食品管理サーバー6と同様に適宜更新する。この構成の場合、食品管理システム1000は食品管理サーバー6を具備する必要がなくシステム構成が簡易となる。
【0175】
例えば、上述した実施形態では、重量センサー1が検出した重量を示す重量情報6134が、端末装置4を介して食品管理サーバー6に送信される構成であるが、重量センサー1は、重量情報6134を端末装置4を介さずに、直接、食品管理サーバー6に送信する構成でもよい。この構成の場合、重量センサー1は、グローバルネットワークGNに接続可能、又は、グローバルネットワークGNに接続する冷蔵庫2と通信可能に構成される。この構成の場合、食品管理システム1000は、端末装置4が重量センサー1の近くに位置しなくても食品管理データベース6130を更新できる。
【0176】
また、例えば、上述した実施形態では、LEDライト1031の点灯により重量センサー1が端末装置4との通信接続を確立中であることを報知する場合を例示したが、報知態様は、LEDライト1031の点灯に限定されず、音声出力等の他の態様でもよい。
【0177】
また、例えば、サーバー制御部60は、受信した格納要求情報に含まれる期限日情報6138として期限日が設定されていないことを示す情報を含む場合、受信した格納要求情報に含まれる保管開始日情報6136に基づいて、期限日を算出し、算出した期限日を示す期限日情報6138を、食品管理データベース6130に格納してもよい。
【0178】
また、例えば、冷蔵庫の主箱体20に形成される部屋の種類は、冷蔵室21、製氷室22、新鮮凍結室23、冷凍室24、及び、野菜室25に限定されず、少なくてもよいし、さらに別の種類の部屋が形成されてもよい。また、冷蔵室21の前面の開口部に設けられるドアの数は、1つでもよい。
【0179】
また、例えば、上述した食品管理システム1000は、冷蔵庫2内の食品Fと冷蔵庫2外の食品Fとを管理する場合を例示した。しかしながら、重量センサー1が冷蔵庫2内にのみ設けられ、食品管理システム1000は、冷蔵庫2内の食品Fのみを管理してもよい。また、食品管理システム1000は、冷蔵庫2外の食品Fのみを管理してもよい。
【0180】
また、センサー制御部100、端末制御部40、及び、サーバー制御部60の機能は、複数のプロセッサー、又は、半導体チップにより実現してもよい。
【0181】
また、図3及び図4に示した各部は一例であって、具体的な実装形態は特に限定されない。つまり、必ずしも各部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで各部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上述した実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアとしてもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、重量センサー1、端末装置4、及び、食品管理サーバー6の他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
【0182】
また、例えば、図8図9、及び、図10に示す動作のステップ単位は、食品管理システム1000の各部の動作の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、本発明が限定されることはない。処理内容に応じて、さらに多くのステップ単位に分割してもよい。また、1つのステップ単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。また、そのステップの順番は、本発明の趣旨に支障のない範囲で適宜に入れ替えてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0183】
以上のように、本発明に係る食品管理システムは、重量センサーが重量を検出する食品を管理する用途に利用可能である。
【符号の説明】
【0184】
1 重量センサー
2 冷蔵庫
4 端末装置
11 第1重量センサー
12 第2重量センサー
13 第3重量センサー
1000 食品管理システム
6132 センサーID(センサー識別情報)
6133 種類情報
6136 保管開始日情報
F 食品
P ユーザー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10