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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023153433
(43)【公開日】2023-10-18
(54)【発明の名称】レーザ加工装置及びレーザ加工方法
(51)【国際特許分類】
   B23K 26/03 20060101AFI20231011BHJP
   B23K 26/00 20140101ALI20231011BHJP
【FI】
B23K26/03
B23K26/00 M
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020147635
(22)【出願日】2020-09-02
(71)【出願人】
【識別番号】500171707
【氏名又は名称】株式会社ブイ・テクノロジー
(74)【代理人】
【識別番号】100170070
【弁理士】
【氏名又は名称】坂田 ゆかり
(72)【発明者】
【氏名】新井 敏成
(72)【発明者】
【氏名】竹下 琢郎
【テーマコード(参考)】
4E168
【Fターム(参考)】
4E168CA06
4E168CB22
4E168DA02
4E168DA03
4E168DA06
4E168DA24
4E168DA38
4E168DA45
4E168DA60
4E168EA11
(57)【要約】
【課題】加工しながら基板面を観察することができる。
【解決手段】レーザ光を出射する光源と、複数の画素がマトリクス状に配置された反射型液晶素子と、光源と反射型液晶素子との間の光路中及び反射型液晶素子と加工対象物との間の光路中に配置された第1偏光ビームスプリッタと、反射型液晶素子で反射されたレーザ光を加工対象物に結像させる結像光学系と、第1偏光ビームスプリッタと加工対象物との間に設けられており、第1偏光ビームスプリッタと同一の波長特性を有する第2偏光ビームスプリッタと、第1偏光ビームスプリッタと反射型液晶素子との間の光路中、及び、第2偏光ビームスプリッタと加工対象物との間の光路中にそれぞれ設けられた1/4波長板と、第2偏光ビームスプリッタで反射した光が入射する撮像部と、を備え、レーザ光を加工対象物に照射して加工対象物を加工する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーザ光を加工対象物に照射して前記加工対象物を加工するレーザ加工装置において、
レーザ光を出射する光源と、
複数の画素がマトリクス状に配置された反射型液晶素子と、
前記光源と前記反射型液晶素子との間の光路中及び前記反射型液晶素子と前記加工対象物との間の光路中に配置された第1偏光ビームスプリッタと、
前記反射型液晶素子で反射されたレーザ光を前記加工対象物に結像させる結像光学系と、
前記第1偏光ビームスプリッタと前記加工対象物との間に設けられており、前記第1偏光ビームスプリッタと同一の波長特性を有する第2偏光ビームスプリッタと、
前記第1偏光ビームスプリッタと前記反射型液晶素子との間の光路中、及び、前記第2偏光ビームスプリッタと前記加工対象物との間の光路中にそれぞれ設けられた1/4波長板と、
前記第2偏光ビームスプリッタで反射した光が入射する撮像部と、
を備えたことを特徴とするレーザ加工装置。
【請求項2】
レーザ光を加工対象物に照射して前記加工対象物を加工するレーザ加工装置において、
レーザ光を出射する光源と、
複数の画素がマトリクス状に配置された反射型液晶素子と、
前記光源と前記反射型液晶素子との間の光路中及び前記反射型液晶素子と前記加工対象物との間の光路中に配置された第1偏光ビームスプリッタと、
前記反射型液晶素子で反射されたレーザ光を前記加工対象物に結像させる結像光学系と、
前記第1偏光ビームスプリッタと前記加工対象物との間に設けられており、前記第1偏光ビームスプリッタと同一の波長特性を有する第2偏光ビームスプリッタと、
前記第1偏光ビームスプリッタと前記反射型液晶素子との間の光路中に設けられた1/4波長板と、
前記光源から出射されるレーザ光の波長とは異なる波長の光を含む光を前記加工対象物に照射する照明と、
前記照明から照射され、前記加工対象物で反射し、前記第2偏光ビームスプリッタで反射した光が入射する撮像部と、
を備えたことを特徴とするレーザ加工装置。
【請求項3】
前記第2偏光ビームスプリッタと前記撮像部との間に設けられた反射部であって、前記照明から照射された光を前記第2偏光ビームスプリッタに向けて反射する反射部を備えたことを特徴とする請求項2に記載のレーザ加工装置。
【請求項4】
前記反射型液晶素子を制御する制御部であって、前記撮像部で撮像された画像に基づいて、レーザ光で加工を行う加工領域に照射されるレーザ光の強度分布が均一になるように、前記画素毎に印加する電圧を制御する制御部を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のレーザ加工装置。
【請求項5】
光源から出射したレーザ光を、第1偏光ビームスプリッタで反射させ、1/4波長板を通過させ、反射型液晶素子で反射させ、1/4波長板、前記第1偏光ビームスプリッタ、前記第1偏光ビームスプリッタと同一の波長特性を有する第2偏光ビームスプリッタ及び1/4波長板を順に通過させることで加工対象物に照射して前記加工対象物を加工するレーザ加工方法であって、
前記加工対象物の位置にミラーを配置した状態で前記光源からレーザ光を出射し、前記ミラーで反射された光を前記1/4波長板を通過させて前記第2偏光ビームスプリッタで反射させて撮像部に入射させ、前記撮像部で取得された画像に基づいて前記光源から出射される光の強度プロファイルを取得するステップと、
前記光源から光を出射し、かつ、前記強度プロファイルに基づいて前記反射型液晶素子を制御して前記加工対象物にレーザ光を照射しつつ、前記撮像部が撮像した画像を用いて前記加工対象物を観察するステップと、
を含むことを特徴とするレーザ加工方法。
【請求項6】
光源から出射したレーザ光を、第1偏光ビームスプリッタで反射させ、反射型液晶素子で反射させ、前記第1偏光ビームスプリッタ及び前記第1偏光ビームスプリッタと同一の波長特性を有する第2偏光ビームスプリッタを順に通過させることで加工対象物に照射して前記加工対象物を加工するレーザ加工方法であって、
前記光源からレーザ光を出射して前記加工対象物にレーザ光を照射しつつ、照明から前記光源から出射させるレーザ光の波長とは異なる波長の光を含む光を前記加工対象物に照射して撮像部で前記加工対象物を撮像して前記光源から出射される光の強度プロファイルを取得するステップと、
前記光源から光を前記加工対象物に出射し、かつ、前記強度プロファイルに基づいて前記反射型液晶素子を制御するステップと、
を含むことを特徴とするレーザ加工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザ加工装置及びレーザ加工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ガラス基板を加工するためのレーザ光を発生するリペア用光源と、レーザ光をガラス基板上に導くレンズ、対物レンズからなる投影光学系とを備え、リペア用光源とガラス基板との間の光路中に、レーザ光の瞳内の光強度分布を変化させる面積分布型減光フィルタを設けたレーザ加工機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3799614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
引用文献1に記載の発明は、対物レンズ、各ビームスプリッタを通る光軸の延長上にガラス基板を撮像するカメラが設けられている。しかしながら、引用文献1に記載の発明では、加工しながらガラス基板を観察することは開示されていない。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、加工しながら基板面を観察することができるレーザ加工装置及びレーザ加工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係るレーザ加工装置は、例えば、レーザ光を加工対象物に照射して前記加工対象物を加工するレーザ加工装置において、レーザ光を出射する光源と、複数の画素がマトリクス状に配置された反射型液晶素子と、前記光源と前記反射型液晶素子との間の光路中及び前記反射型液晶素子と前記加工対象物との間の光路中に配置された第1偏光ビームスプリッタと、前記反射型液晶素子で反射されたレーザ光を前記加工対象物に結像させる結像光学系と、前記第1偏光ビームスプリッタと前記加工対象物との間に設けられており、前記第1偏光ビームスプリッタと同一の波長特性を有する第2偏光ビームスプリッタと、前記第1偏光ビームスプリッタと前記反射型液晶素子との間の光路中、及び、前記第2偏光ビームスプリッタと前記加工対象物との間の光路中にそれぞれ設けられた1/4波長板と、前記第2偏光ビームスプリッタで反射した光が入射する撮像部と、を備えたことを特徴とする。これにより、加工しながら基板面を観察することができる。また、第1偏光ビームスプリッタと第2偏光ビームスプリッタが同一の特性を有するため、加工に用いられる光のエネルギーを低下させることなく加工対象物を加工することができる。
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係るレーザ加工装置は、例えば、レーザ光を加工対象物に照射して前記加工対象物を加工するレーザ加工装置において、レーザ光を出射する光源と、複数の画素がマトリクス状に配置された反射型液晶素子と、前記光源と前記反射型液晶素子との間の光路中及び前記反射型液晶素子と前記加工対象物との間の光路中に配置された第1偏光ビームスプリッタと、前記反射型液晶素子で反射されたレーザ光を前記加工対象物に結像させる結像光学系と、前記第1偏光ビームスプリッタと前記加工対象物との間に設けられており、前記第1偏光ビームスプリッタと同一の波長特性を有する第2偏光ビームスプリッタと、前記第1偏光ビームスプリッタと前記反射型液晶素子との間の光路中に設けられた1/4波長板と、前記光源から出射されるレーザ光の波長とは異なる波長の光を含む光を前記加工対象物に照射する照明と、前記照明から照射され、前記加工対象物で反射し、前記第2偏光ビームスプリッタで反射した光が入射する撮像部と、を備えたことを特徴とする。これにより、加工しながら基板面を観察することができる。また、第1偏光ビームスプリッタと第2偏光ビームスプリッタが同一の特性を有するため、加工に用いられる光のエネルギーを低下させることなく加工対象物Wを加工することができる。さらに、光源から出射される加工用の光と加工対象物とを確認可能であるため、反射型液晶素子と加工対象物との位置を校正することができる。
【0008】
前記第2偏光ビームスプリッタと前記撮像部との間に設けられた反射部であって、前記照明から照射された光を前記第2偏光ビームスプリッタに向けて反射する反射部を備えてもよい。これにより、照明からの光をより多く撮像部に入射させることができる。
【0009】
前記反射型液晶素子を制御する制御部であって、前記撮像部で撮像された画像に基づいて、レーザ光で加工を行う加工領域に照射されるレーザ光の強度分布が均一になるように、前記画素毎に印加する電圧を制御する制御部を備えてもよい。これにより、レーザ光の強度を均一にする光学系を用いることなく、加工領域に照射されるレーザ光の強度分布を均一にすることができる。
【0010】
上記課題を解決するために、本発明に係るレーザ加工方法は、例えば、光源から出射したレーザ光を、第1偏光ビームスプリッタで反射させ、1/4波長板を通過させ、反射型液晶素子で反射させ、1/4波長板、前記第1偏光ビームスプリッタ、前記第1偏光ビームスプリッタと同一の波長特性を有する第2偏光ビームスプリッタ及び1/4波長板を順に通過させることで加工対象物に照射して前記加工対象物を加工するレーザ加工方法であって、前記加工対象物の位置にミラーを配置した状態で前記光源からレーザ光を出射し、前記ミラーで反射された光を前記1/4波長板を通過させて前記第2偏光ビームスプリッタで反射させて撮像部に入射させ、前記撮像部で取得された画像に基づいて前記光源から出射される光の強度プロファイルを取得するステップと、前記光源から光を出射し、かつ、前記強度プロファイルに基づいて前記反射型液晶素子を制御して前記加工対象物にレーザ光を照射しつつ、前記撮像部が撮像した画像を用いて前記加工対象物を観察するステップと、を含むことを特徴とする。これにより、加工しながら基板面を観察することができる。
【0011】
上記課題を解決するために、本発明に係るレーザ加工方法は、光源から出射したレーザ光を、第1偏光ビームスプリッタで反射させ、反射型液晶素子で反射させ、前記第1偏光ビームスプリッタ及び前記第1偏光ビームスプリッタと同一の波長特性を有する第2偏光ビームスプリッタを順に通過させることで加工対象物に照射して前記加工対象物を加工するレーザ加工方法であって、前記光源からレーザ光を出射して前記加工対象物にレーザ光を照射しつつ、照明から前記光源から出射させるレーザ光の波長とは異なる波長の光を含む光を前記加工対象物に照射して撮像部で前記加工対象物を撮像して前記光源から出射される光の強度プロファイルを取得するステップと、前記光源から光を前記加工対象物に出射し、かつ、前記強度プロファイルに基づいて前記反射型液晶素子を制御するステップと、を含むことを特徴とする。これにより、加工しながら基板面を観察することができる。また、第1偏光ビームスプリッタと第2偏光ビームスプリッタが同一の特性を有するため、加工に用いられる光のエネルギーを低下させることなく加工対象物を加工することができる。さらに、光源から出射される加工用の光と加工対象物とを確認可能であるため、反射型液晶素子と加工対象物との位置を校正することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、加工しながら基板面を観察することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】レーザ加工装置1の構成を模式的に示す図である。
図2】レーザ加工装置1の電気的な構成を示すブロック図である。
図3】レーザ加工装置1による加工処理の流れを示すフローチャートである。
図4】レーザ加工装置2の構成を模式的に示す図である。
図5】偏光ビームスプリッタ33の波長特性の一例を示す図である。
図6】レーザ加工装置2の電気的な構成を示すブロック図である。
図7】レーザ加工装置2による加工処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。本発明のレーザ加工装置は、レーザ光を加工対象物に照射して加工対象物を加工する装置である。
【0015】
<第1の実施の形態>
図1は、本発明のレーザ加工装置1の構成を模式的に示す図である。レーザ加工装置1は、主として、光源部10と、光学系20と、観察部30と、ミラー41とを有し、加工対象物Wにレーザ光を照射する。図1では、レーザ光の経路を二点鎖線で示す。
【0016】
光源部10は、主として、光源11と、光アイソレータ12と、拡大光学系13と、を有する。光源11は、赤外光を出射する赤外レーザであり、例えば半導体レーザである。光源11は、パルス幅がナノ秒台のナノ秒レーザである。光源11の例としては、YAGレーザの基本波(1064nm)や2倍波(532nm)などが挙げられる。
【0017】
また、光源11から出射されるレーザ光は、特定の電界方向及び磁界方向に振動している直線偏光である。光源部10は、図示しない光学系を含み、光源11から出射する光を偏光ビームスプリッタ25(後に詳述)の偏光分離面に対してS偏光にしている。
【0018】
光源11から出射されたレーザ光は、拡大光学系13で拡大される。拡大光学系13は、例えばビームエキスパンダであり、レーザ光のビーム径を拡大する。光源11と拡大光学系13との間には、戻り光による光源11の損傷を防ぐ光アイソレータ12が設けられている。ただし、光アイソレータ12は必須ではない。
【0019】
光学系20は、主として、反射型液晶素子21と、フィールドレンズ22と、チューブレンズ23と、1/4波長板24と、偏光ビームスプリッタ25と、対物レンズ26と、を有する。なお、フィールドレンズ22は必須ではない。
【0020】
偏光ビームスプリッタ25は、光源11と反射型液晶素子21との間の光路中及び反射型液晶素子21と加工対象物Wとの間の光路中に配置されている。フィールドレンズ22、チューブレンズ23、及び1/4波長板24は、偏光ビームスプリッタ25と反射型液晶素子21との間の光路中に設けられている。対物レンズ26は、偏光ビームスプリッタ25と加工対象物Wとの間の光路中に設けられている。
【0021】
光源11から出射され、拡大光学系13で拡大されたレーザ光は、偏光ビームスプリッタ25に入射する。偏光ビームスプリッタ25は、例えば、誘電体多層膜をコートした直角プリズムを2つ貼り合わせたものであり、P偏光を透過し、S偏光を反射させる。光源11から出射され、偏光ビームスプリッタ25に入射するレーザ光はS偏光であるため、偏光ビームスプリッタ25で反射する。
【0022】
偏光ビームスプリッタ25で反射された光は、1/4波長板24に入射する。1/4波長板24は、位相差をλ/4(90°)与えることで直線偏光を円偏光に変換する部材である。S偏光は、1/4波長板24を通過することで円偏光に変換され、チューブレンズ23を介して反射型液晶素子21に入射する。
【0023】
反射型液晶素子21は、例えばLCOS(Liquid crystal on silicon)パネルであり、複数の画素がマトリクス状に配置されている。反射型液晶素子21は、画素電極が二次元配列されたシリコン基板と透明基板との間に液晶が挟みこまれており、画素毎に印加する電圧を制御する、すなわち画素毎に位相変調することが可能である。
【0024】
反射型液晶素子21で反射された円偏光は、フィールドレンズ22及びチューブレンズ23を通過し、1/4波長板24で円偏光から直線偏光もしくは楕円偏光に変更され、偏光ビームスプリッタ25に入射する。
【0025】
反射型液晶素子21で位相変調されない場合には、反射型液晶素子21で反射された光は、1/4波長板24を通過することで全てP偏光に変換され、偏光ビームスプリッタ25を全て透過する。
【0026】
反射型液晶素子21の画素の液晶分子が電圧に応じて起き上がり位相変調された場合には、楕円偏光である反射光が1/4波長板24を通過することで、偏光ビームスプリッタ25に入射する光のうちのP偏光の割合、すなわち偏光ビームスプリッタ25を透過する光の強度が電圧に応じて変化する。
【0027】
偏光ビームスプリッタ25を通過した光は、偏光ビームスプリッタ33(後に詳述)及び1/4波長板36(後に詳述)を通過し、対物レンズ26に入射する。偏光ビームスプリッタ33は偏光ビームスプリッタ25と同一の波長特性を有する。ここで、偏光ビームスプリッタ25、33の波長特性とは、反射と透過によりP偏光とS偏光とを分離する特性のことであり、P偏光及びS偏光のそれぞれについて波長と透過率との関係で表される。したがって、偏光ビームスプリッタ25を透過した光は、全て偏光ビームスプリッタ33及び1/4波長板36を透過する。
【0028】
チューブレンズ23及び対物レンズ26は、反射型液晶素子21で反射されたレーザ光を加工対象物Wに結像させる結像光学系である。チューブレンズ23及び対物レンズ26は公知であるため、説明を省略する。
【0029】
加工対象物Wは、図示しないステージに載置されている。このステージには、加工対象物Wに変えて、ミラー41を載置することもできる。
【0030】
観察部30は、加工後の加工対象物Wの表面を観察するものであり、主として、撮像部31と、偏光ビームスプリッタ33と、チューブレンズ35と、1/4波長板36とを有する。
【0031】
撮像部31は、例えばカメラであり、レンズ及び撮像素子を有する。偏光ビームスプリッタ33、チューブレンズ35及び1/4波長板36は、撮像部31と加工対象物Wとの間の光路中に設けられている。
【0032】
偏光ビームスプリッタ33は、偏光ビームスプリッタ25と加工対象物Wとの間に設けられており、偏光ビームスプリッタ25と同一の波長特性を有する。
【0033】
反射型液晶素子21で反射され、偏光ビームスプリッタ25、33を透過したレーザ光は、1/4波長板36を通過して円偏光に変換され、加工対象物Wで反射する。偏光ビームスプリッタ25、33を透過した光はP偏光であるため、加工対象物Wで反射した光は1/4波長板36を通過してS偏光に変換され、偏光ビームスプリッタ33で撮像部31に向けて反射する。偏光ビームスプリッタ33で反射された光は、チューブレンズ35で撮像部31に集光される。
【0034】
図2は、レーザ加工装置1の電気的な構成を示すブロック図である。レーザ加工装置1は、主として、制御部101、記憶部102、入力部103、出力部104、通信部105を含んで構成される。
【0035】
制御部101は、演算装置であるCPU(Central Processing Unit)等のプログラム制御デバイスであり、記憶部102に格納されたプログラムにしたがって動作し、各部の制御を行う。また、制御部101は、光源11、反射型液晶素子21、撮像部31等と接続されている。
【0036】
制御部101は、主な機能部として、反射型液晶素子21を制御する液晶制御部101aと、光源11を制御する光源制御部101bと、観察部30を制御する観察制御部101cと、を有する。制御部101の各機能部が行う処理については、後に詳述する。
【0037】
記憶部102は、不揮発性メモリ、揮発性メモリ等であり、制御部101によって実行されるプログラム等を保持するとともに、制御部101のワークメモリとして動作する。入力部103は、キーボードやマウス等の入力デバイスを含む。出力部104は、ディスプレイ等である。通信部105は、ネットワークや記憶媒体を介して他の機器(例えば、検査装置)からデータを取得して制御部101に送信すると共に、ネットワーク等を介して制御部101が生成したデータを他の機器に送信する。
【0038】
図2に示すレーザ加工装置1の構成は、本実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、例えば一般的な情報処理装置が備える構成を排除するものではない。レーザ加工装置1の構成要素は、処理内容に応じてさらに多くの構成要素に分類されてもよいし、1つの構成要素が複数の構成要素の処理を実行してもよい。
【0039】
次に、レーザ加工装置1による加工処理について説明する。この加工処理は、主として制御部101によって行われる。図3は、加工処理の流れを示すフローチャートである。
【0040】
まず、制御部101は、光源11から出射される光の強度プロファイルを取得する(ステップS11)。具体的には、ステージにミラー41が載置された状態で、光源制御部101bは、光源11からレーザ光を出射する。偏光ビームスプリッタ25、33を透過したレーザ光は、1/4波長板36で円偏光に変換され、ミラー41で反射され、1/4波長板36でS偏光に変換され、偏光ビームスプリッタ33で反射されて、撮像部31に入射する。観察制御部101cは、撮像部31で取得された画像に基づいて強度プロファイルを取得する。
【0041】
光源制御部101bは光源11から光を出射し、かつ、液晶制御部101aは、ステップS11において撮像部31で観察された結果(強度プロファイル)に基づいて、反射型液晶素子21を制御する(ステップS13)。このとき光源11から出射されるレーザ光の強度は、加工対象物Wを加工可能な加工閾値を上回る強度の光である。また、光源11から出射された光のうち加工対象物Wで反射した光は、撮像部31が有する撮像素子に結像し、観察制御部101cは、撮像部31が撮像した画像を用いて加工対象物Wを観察する(ステップS13)。
【0042】
ここで、ステップS13における液晶制御部101aの処理について説明する。液晶制御部101aは、照射領域のうち、レーザ光で加工を行う領域(以下、加工領域という)に光が照射されるように、反射型液晶素子21の各画素に印加する電圧を制御する。反射型液晶素子21のすべての領域で光が反射された場合には、照射領域全体にレーザ光が照射される。液晶制御部101aは、照射領域の一部である加工領域にのみ光が照射されるように反射型液晶素子21を制御する。
【0043】
また、液晶制御部101aは、加工領域に照射されるレーザ光の強度分布が均一になるように、反射型液晶素子21の各画素に印加する電圧を制御する。すなわち、液晶制御部101aは、レーザ光が弱い部分については1/4波長板24で直線偏光もしくは楕円偏光に変換された後の光(偏光ビームスプリッタ25に入射する光)のうちのP偏光の割合が高くなるように、レーザ光が強い部分については1/4波長板24で直線偏光もしくは楕円偏光に変換された後の光のうちのP偏光の割合が低くなるように、各画素の印加電圧を調整して、偏光ビームスプリッタ25を通過するP偏光の量を画素によらず一定にする。これにより、加工領域に照射されるレーザ光の強度分布が均一になる。したがって、レーザ光の強度を均一にする光学系を用いる必要がない。
【0044】
制御部101は、加工対象物Wへのレーザ照射が全て終了したかを判定する(ステップS15)。加工対象物Wへのレーザ照射が全て終了していない場合(ステップS15でNO)には、制御部101は、処理をステップS13に戻す。
【0045】
加工対象物Wへのレーザ照射が全て終了した場合(ステップS15でYES)には、制御部101は、加工処理を終了する。
【0046】
本実施の形態によれば、偏光ビームスプリッタ33と加工対象物Wとの間に1/4波長板36を設けるため、光源11から出射された光を加工対象物Wで反射させ、反射した光を1/4波長板36を透過させ、偏光ビームスプリッタ33で撮像部31に向けて反射させることができる。したがって、加工対象物Wを常時観察し、加工状況の確認をリアルタイムで行うことができる。
【0047】
また、本実施の形態によれば、偏光ビームスプリッタ33が偏光ビームスプリッタ25と同一の波長特性を有するため、偏光ビームスプリッタ33において加工に用いられる光のエネルギーを低下させることなく加工対象物Wを加工することができる。また、光源11から照射され、反射型液晶素子21で反射された光を観察に用いるため、観察用の光源を用いることなく、加工対象物Wを観察することができる。
【0048】
また、本実施の形態によれば、加工対象物Wを常時観察することができるため、加工対象物Wを観察するときに光学系を移動させる必要がない。例えば、偏光ビームスプリッタ33の代わりにビームスプリッタを用いる場合には、光源から照射される光が一部ビームスプリッタで反射されるため、加工用の光のエネルギーが半減してしまう。また、加工用の光のエネルギーを減らさないようにするためには、レーザ光を用いた加工時にはビームスプリッタを光路外に移動させ、観察部を用いた観察時にはビームスプリッタを光路中に挿入しなければならず、工程作業時間が長くなってしまう。それに対し、本実施の形態のように偏光ビームスプリッタ33及び1/4波長板36を用いることで、加工用の光のエネルギーを半減させず、かつ、工程作業時間を長くすることなく、加工対象物Wの加工が可能である。
【0049】
また、本実施の形態によれば、光源11から出射される加工用の光と加工対象物Wとを確認可能であるため、光源11から出射される加工用の光が加工対象物Wのどこを照射したかを確認可能である。したがって、反射型液晶素子21と加工対象物Wとの位置を校正することができる。
【0050】
なお、本実施の形態では、光源部10が光源11と、光アイソレータ12と、拡大光学系13とを有したが、光源部10の構成はこれに限られない。拡大光学系13の代わりに、光源11の出射光を均一な照度の照明光とする照明光学系を設けてもよい。照明光学系は、例えば、ロッドレンズやクリティカル照明レンズ群を有する。この照明光学系によりレーザ光がトップハットビームに整形され、レーザ光のエネルギーを効率よく使用することができる。
【0051】
<第2の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態は、偏光ビームスプリッタ25と加工対象物Wとの間の光路中に1/4波長板を設け、加工対象物Wで反射した光を撮像部31に入射させて、加工対象物Wを撮像部31で常時観察可能にしたが、加工対象物Wを撮像部31で常時観察可能にする形態はこれに限られない。
【0052】
本発明の第2の実施の形態は、光源と波長が異なる光を加工対象物Wに照射する照明部を有する形態である。以下、第2の実施の形態にかかるレーザ加工装置2について説明する。なお、第1の実施の形態に係るレーザ加工装置1と同一の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0053】
図4は、本発明のレーザ加工装置2の構成を模式的に示す図である。レーザ加工装置1は、主として、光源部10と、光学系20と、観察部30Aと、を有し、加工対象物Wにレーザ光を照射する。図4では、レーザ光の経路を二点鎖線で示し、観察用の光の経路を破線で示している。
【0054】
観察部30Aは、加工後の加工対象物Wの表面を観察するものであり、主として、撮像部31と、照明32と、偏光ビームスプリッタ33と、ビームスプリッタ34と、チューブレンズ35とを有する。
【0055】
照明32は、光源11からから出射されるレーザ光の波長とは波長が異なる光を加工対象物Wに照射する。本実施の形態では、照明32は、光源よりも波長が短い光、例えば可視光を加工対象物Wに照射する。照明32から照射される光は、様々な方向に振動した光で構成されているランダム偏光であり、P偏光及びS偏光を含む。照明32からの光は、ビームスプリッタ34で偏光ビームスプリッタ33に向けて反射される。
【0056】
図5は、偏光ビームスプリッタ33の波長特性の一例を示す図である。偏光ビームスプリッタ33は、赤外光の波長域(図5における領域I)では、P偏光を略100%透過させ、S偏光を略100%反射するのに対し、赤外光よりも波長が短い領域では、P偏光及びS偏光もある程度透過し、ある程度反射する。本実施の形態では、照明32から照射される光は可視光であり、可視光の波長域(図5における領域II)では、P偏光及びS偏光を一部反射する。
【0057】
図4の説明に戻る。照明32から照射された光は、一部が偏光ビームスプリッタ33で反射し、加工対象物Wに照射される。加工対象物Wで反射した光は、偏光ビームスプリッタ33に入射する。加工対象物Wで反射した光もP偏光及びS偏光を含むため、加工対象物Wで反射した光の一部は偏光ビームスプリッタ33で撮像部31に向けて反射される。偏光ビームスプリッタ33で反射された光は、ビームスプリッタ34を通過し、チューブレンズ35で撮像部31に集光される。
【0058】
図6は、レーザ加工装置2の電気的な構成を示すブロック図である。レーザ加工装置1は、主として、制御部101A、記憶部102、入力部103、出力部104、通信部105を含んで構成される。
【0059】
制御部101Aは、主な機能部として、反射型液晶素子21を制御する液晶制御部101aと、光源11を制御する光源制御部101bと、観察部30Aを制御する観察制御部101dと、を有する。制御部101Aは、光源11、反射型液晶素子21、撮像部31、照明32等と接続されている。制御部101Aの各機能部が行う処理については、後に詳述する。
【0060】
図6に示すレーザ加工装置2の構成は、本実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、例えば一般的な情報処理装置が備える構成を排除するものではない。レーザ加工装置2の構成要素は、処理内容に応じてさらに多くの構成要素に分類されてもよいし、1つの構成要素が複数の構成要素の処理を実行してもよい。
【0061】
次に、レーザ加工装置2による加工処理について説明する。この加工処理は、主として制御部101Aによって行われる。図7は、加工処理の流れを示すフローチャートである。
【0062】
まず、制御部101は、光源11から出射される光の強度プロファイルを取得する(ステップS21)。例えば、ステージにプロファイラ(図示せず)を載置した状態で、光源制御部101bは光源11からレーザ光を出射する。プロファイラは、例えばCCD等の2次元光センサであり、レーザ光のビーム径や空間的な強度分布である強度プロファイルを測定可能である。制御部101は、プロファイラから出力された信号を取得し、レーザ光の強度プロファイルを測定する。なお、強度プロファイルを別装置等において予め測定しておき、それを制御部101が通信部105を介して取得してもよい。
【0063】
光源制御部101bは光源11から光を出射し、かつ、液晶制御部101aは、ステップS21において撮像部31で取得された結果(強度プロファイル)に基づいて、反射型液晶素子21を制御する(ステップS23)。このとき光源11から出射されるレーザ光の強度は、加工対象物Wを加工可能な加工閾値を上回る強度の光である。また、観察制御部101dは、照明32から光を照射して、撮像部31が撮像した画像を用いて加工対象物Wを観察する(ステップS23)。ステップS23における液晶制御部101aの処理は、ステップS13と同様であるため、説明を省略する。
【0064】
制御部101は、加工対象物Wへのレーザ照射が全て終了したかを判定する(ステップS25)。加工対象物Wへのレーザ照射が全て終了していない場合(ステップS25でNO)には、制御部101は、処理をステップS23に戻す。すなわち、液晶制御部101aは、1回前のステップS23において撮像部31で撮像された結果に基づいて、反射型液晶素子21を制御し、かつ、光源制御部101bは、光源11から光を出射する(ステップS23)。
【0065】
加工対象物Wへのレーザ照射が全て終了した場合(ステップS25でYES)には、制御部101は、加工処理を終了する。
【0066】
本実施の形態によれば、光源11から出射される光よりも波長が短い光を照明32から加工対象物Wに照射し、加工対象物Wで反射された光の一部を偏光ビームスプリッタ33で反射させ、この光を撮像部31に入射させることで、光源11から出射された光で加工対象物Wを加工しながら、加工対象物Wを常時観察することができる。したがって、加工状況の確認をリアルタイム で行うことができる。また、撮像部31で常時観察された結果に基づいて反射型液晶素子21に印加する電圧を画素毎に制御することで、光の強度分布を均一化する照明光学系を用いることなく、強度分布を常時均一にすることができる。
【0067】
また、本実施の形態によれば、偏光ビームスプリッタ33が偏光ビームスプリッタ25と同一の波長特性を有するため、偏光ビームスプリッタ33において加工に用いられる光のエネルギーを低下させることなく加工対象物Wを加工することができる。
【0068】
また、本実施の形態によれば、照明32から加工対象物Wに照射するため、加工前の加工対象物Wを確認することができる。
【0069】
なお、本実施の形態では、照明32から光源11よりも波長が短い光、例えば可視光を加工対象物Wに照射したが、照明32は光源11から出射される光の波長とは異なる波長の光を含む光を加工対象物Wに照射すればよい。
【0070】
例えば、照明32から照射される光の波長は、光源11から出射されるレーザ光の波長とが異なればよい。つまり、照明32から照射される光の波長と比べて長くてもよいし、短かくてもよい。偏光ビームスプリッタ25、33は、波長特性を任意に設定することができる。本実施の形態では、光源11から出射される光の波長領域ではP偏光とS偏光とを分離するように、かつ、光源11から出射される光の波長領域以外の一部波長領域ではP偏光とS偏光とをそれぞれ一部反射する(P偏光とS偏光とを分離しない)ように偏光ビームスプリッタ25、33の波長特性を設定する。照明32から照射される光の波長領域は、光源11から出射される光の波長領域と異なり、偏光ビームスプリッタ25、33がP偏光とS偏光とを分離しない波長を含む。
【0071】
また、例えば、照明32から照射される光の波長の一部が光源11から出射されるレーザ光の波長とかさなってもよい。照明32としては、レーザのような狭帯域の光源を用いることもできるし、タングステンランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプのような広帯域の光源を用いることもできるし、単色のLEDや白色のLEDを用いることもできる。そして、照明32としてキセノンランプのような連続波長光源を用いる場合には、光源11から出射されるレーザ光の波長が照明32の発光波長範囲内に含まれてもよい。
【0072】
また、本実施の形態では、照明32からの光を、ビームスプリッタ34及び偏光ビームスプリッタ33で反射させて加工対象物Wに照射したが、照明32からの光を加工対象物Wに照射する形態はこれに限られない。例えば、加工対象物Wの近傍に照明32を配置してもよい。ただし、照明32からの光をより多く撮像部31に入射させるためには、照明32からの光を、ビームスプリッタ34及び偏光ビームスプリッタ33で反射させて加工対象物Wに照射することが望ましい。
【0073】
また、本実施の形態のレーザ加工装置2は、1/4波長板36をさらに備えていてもよい。これにより、光源11から照射され、反射型液晶素子21で反射された光を観察に用いることもできる。
【0074】
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0075】
また、本発明において、「略」とは、厳密に同一である場合のみでなく、同一性を失わない程度の誤差や変形を含む概念である。例えば、略平行とは、厳密に平行の場合には限られない。また、例えば、略矩形形状とは、厳密に矩形形状の場合には限られない。また、例えば、単に平行、直交、同一等と表現する場合において、厳密に平行、直交、同一等の場合のみでなく、略平行、略直交、略同一等の場合を含むものとする。
【符号の説明】
【0076】
1、2 :レーザ加工装置
10 :光源部
11 :光源
12 :光アイソレータ
13 :拡大光学系
20 :光学系
21 :反射型液晶素子
22 :フィールドレンズ
23 :チューブレンズ
24 :1/4波長板
25 :偏光ビームスプリッタ
26 :対物レンズ
30、30A:観察部
31 :撮像部
32 :照明
33 :偏光ビームスプリッタ
34 :ビームスプリッタ
35 :チューブレンズ
36 :1/4波長板
41 :ミラー
101 :制御部
101a :液晶制御部
101b :光源制御部
101c :観察制御部
102 :記憶部
103 :入力部
104 :出力部
105 :通信部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7