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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023153556
(43)【公開日】2023-10-18
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
   G03B 21/00 20060101AFI20231011BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20231011BHJP
【FI】
G03B21/00 D
H05K5/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022062903
(22)【出願日】2022-04-05
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002022
【氏名又は名称】弁理士法人コスモ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】城尾 修
【テーマコード(参考)】
2K203
4E360
【Fターム(参考)】
2K203KA04
2K203KA07
2K203MA32
4E360AB08
4E360AB09
4E360AC05
4E360AC13
4E360BD02
4E360EA12
4E360EA22
4E360EB03
4E360EC05
4E360EC14
4E360EC15
4E360EC16
4E360EC17
4E360ED02
4E360ED03
4E360ED04
4E360ED23
4E360ED28
4E360GA02
4E360GA08
4E360GA44
4E360GB01
4E360GB99
4E360GC02
4E360GC08
(57)【要約】
【課題】コンパクトかつ簡単な構成で、所望の設置角度に調整することができるチルト機構が設けられた電子機器を提供する。
【解決手段】投影装置10は、筐体20と、筐体20に対して軸周りに回動する回動軸と、回動軸からその径方向に延びており、回動軸と共に回動することにより設置面に対して筐体20の設置角度に応じて筐体20を支持する一対のアーム34a,34bと、筐体20に設けられ、回動軸をその軸周りに回動可能に収容するとともに回動する回動軸の外周の一部と摺接する軸受部と、回動する回動軸の外周の一部と摺接し、設置角度の調整時に回動軸を押圧して保持する板バネ37と、を備え、軸受部は、回動軸の軸方向と直交する断面視において、板バネ37側が開口するとともに板バネ37側とは反対側が漸次狭まる形状とされている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体に対して軸周りに回動する軸部と、
前記軸部からその径方向に延びており、前記軸部と共に回動することにより設置面に対して前記筐体の設置角度に応じて前記筐体を支持する支持部と、
前記筐体に設けられ、前記軸部を収容する軸受部と、
回動する前記軸部の外周の一部と摺接し、前記設置角度の調整時に前記軸部を押圧して保持する保持部と、を備え、
前記軸受部は、前記軸部の軸方向と直交する断面視において、前記保持部側が開口するとともに前記保持部側とは反対側が漸次狭まる形状とされている、
電子機器。
【請求項2】
前記軸受部は、前記軸部の軸方向と直交する断面視において、前記保持部側とは反対側が尖形となる略V字状とされている、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記保持部は、前記筐体に設けられた板バネであり、弾性復元力により前記軸部の外周の一部を押圧する、請求項1又は2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記軸部は、外周の一部が平面状に切り欠かれた切欠面を有し、
前記切欠面は、前記板バネの板面と面で当接する、
請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記軸受部は、前記筐体の下面側に設けられ、
前記切欠面は、前記支持部が前記筐体の下面に対して閉じた状態にあるときに前記板バネと当接するように前記軸部に設けられている、
請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記板バネは、板面が略長方形状とされ、前記軸部と当接される当接部、及び前記筐体に固定される固定部を有し、
前記当接部及び前記固定部は、略長方形状とされた前記板バネの板面の長辺方向に沿って設けられている、
請求項4に記載の電子機器。
【請求項7】
前記固定部は、前記筐体にネジ止めされる部位であり、
前記板バネは、前記固定部と前記当接部の間に、前記筐体に設けられた第1凸部に係合されることにより前記板面の前記ネジのネジ軸周りの回動を規制する第1位置決め部を有する、
請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記板バネは、前記当接部を挟んで前記固定部側とは反対側に前記筐体に挿入される挿入部を有し、
前記挿入部は、前記筐体に設けられた孔部に略長方形状とされた前記板バネの長辺方向に沿って挿入され、前記板面の長辺方向への移動を許容しつつ短辺方向への移動を規制する、
請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記挿入部は、略長方形状とされた前記板バネの板面の短辺方向に沿って一対設けられ、
前記板バネは、前記一対の挿入部の間に前記筐体の前記孔部が設けられた面と近接する近接部を有する、
請求項8に記載の電子機器。
【請求項10】
前記板バネは、前記固定部を挟んで前記第1位置決め部とは反対側に、前記筐体に設けられた第2凸部に係合されることにより前記板面の前記ネジのネジ軸周りの回動を規制する第2位置決め部を有する、
請求項7に記載の電子機器。
【請求項11】
前記軸部、前記支持部、前記軸受部、及び前記保持部は、前記筐体の対辺を構成する両端縁側にそれぞれ設けられ、
一対の前記支持部の間には、当該一対の前記支持部の間を接続する接続部を有する、
請求項3に記載の電子機器。
【請求項12】
前記筐体は投影口開口部を有する投影装置である、請求項3に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、投影装置等の電子機器において、筐体の設置角度を調整するためのチルト機構が設けられたものが提案されている。例えば特許文献1には、外周にネジ部が設けられてケースの下面から上下動自在とされた昇降部材と、ネジ部に向けて付勢されるスライド部材と、を備える投影装置が開示されている。この投影装置では、スライド部材とネジ部が傾斜面で当接することにより、昇降部材をケースの下面から手で引っ張り出すことができるとともに回転させてケースの下面からの突出量を微調整することができる。これにより、投影装置を所望の仰角に設定することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-298917号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ネジ部を備える昇降部材によるチルト機構では、電子機器の小型化を図ろうとした場合、特に筐体が薄い場合にはネジの長さを長く設定することができず、筐体を所望の設置角度に調整できないことがある。一方、複雑なトルクヒンジ機構を備えるチルト機構を設けると、筐体においてトルクヒンジ機構が大きなスペースを占めてしまい、電子機器の小型化を図れないことがある。
【0005】
本発明は、コンパクトかつ簡単な構成で、所望の設置角度に調整することができるチルト機構が設けられた電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の電子機器は、筐体と、前記筐体に対して軸周りに回動する軸部と、前記軸部からその径方向に延びており、前記軸部と共に回動することにより設置面に対して前記筐体の設置角度に応じて前記筐体を支持する支持部と、前記筐体に設けられ、前記軸部を収容する軸受部と、回動する前記軸部の外周の一部と摺接し、前記設置角度の調整時に前記軸部を押圧して保持する保持部と、を備え、前記軸受部は、前記軸部の軸方向と直交する断面視において、前記保持部側が開口するとともに前記保持部側とは反対側が漸次狭まる形状とされている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、コンパクトかつ簡単な構成で、所望の設置角度に調整することができるチルト機構が設けられた電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態に係る投影装置を前方下側から視た斜視図である。
図2】第1実施形態に係る投影装置のチルト機構の分解斜視図である。
図3】第1実施形態に係る投影装置における一方の軸受部の平面図である。
図4】第1実施形態に係る投影装置における板バネの斜視図である。
図5】第1実施形態に係る投影装置においてアームの閉状態における一方の板バネ近傍を下面側から視た拡大平面図である。
図6】第1実施形態に係る投影装置における下面を筐体の内部側から視た斜視図である。
図7】第1実施形態に係る投影装置においてアームの閉状態における一方の板バネ近傍を回転軸の軸方向と直交する断面で視た断面図であって、図5におけるVII-VII断面の断面図である。
図8】第1実施形態に係る投影装置においてアームの開状態における一方の板バネ近傍を下面側から視た拡大斜視図である。
図9】第1実施形態に係る投影装置においてアームの開状態における一方の板バネ近傍を回転軸の軸方向と直交する断面で視た断面図であって、図8におけるIX-IX断面の断面図である。
図10】第1実施形態に係る投影装置をアームの開状態で設置面に設置した状態を示す側面図である。
図11】第2実施形態に係る投影装置においてアームの閉状態における一方の板バネ近傍を下面側から視た拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
以下、図1~10を参照して本発明の第1実施形態について説明する。図1に示すように、第1実施形態に係る投影装置(電子機器)10は、左右方向を長手方向とする略長矩形箱状に6面(上面20a、下面20b、左側面20c、右側面20d、前面20e、後面20f)を有する筐体20を備えている。投影装置10は、前面20e側に投影光が出射される投影口11を有している。なお、以下の説明においては、投影装置10における左右とは投影口11からの投影光の出射方向に対しての左右方向を示し、前後とは投影装置10の投影光の進行方向に対しての前後方向を示す。また、上面20a側を投影装置10の上側、下面20b側を投影装置10の下側とする。
【0010】
筐体20は、上面20aと右側面20dの一部を備える上ケース21と、下面20bと右側面20dの一部を備える下ケース22とを有している。筐体20は、前側に前側パネル23、後側に後側パネル24、左側に左側パネル25を有している。前側パネル23には、投影口11が露出する投影口開口部23a、吸気口23b、及び排気口23cが設けられている。左側パネル25には、吸気口25aや、画像入出力用のコネクタ等の接続口25bが設けられている。投影装置10では、筐体20の下面20bの前側部分に、筐体20の設置角度を調整するためのチルト機構30が設けられている。
【0011】
図1及び図2に示すように、チルト機構30は、一対のアーム(支持部)34a,34bと、接続板35と、両アーム34a,34bを筐体20に対して回動させるためのトルクヒンジ部32とにより構成される。一対のアーム34a,34bと接続板35は、全体として略コの字状をなしている。両アーム34a,34bは、トルクヒンジ部32によりその前方側が下方に回動する。チルト機構30では、一対のアーム34a,34bが筐体20の下面20bに対して閉じた状態、換言すれば一対のアーム34a,34bが筐体の下面20bと平行である状態(以下、「閉状態」という。)と一対のアーム34a,34bが筐体20の下面20bに対して略90°の角度をなして立ち上がるように開いた状態(図1において破線で示した状態。以下、「開状態」という。)の範囲内において、投影装置10を任意の設置角度(仰角)で投影することができる。以下では、チルト機構30を構成する各部材の形状、接続方向等について、閉状態を基準として説明する。
【0012】
一対のアーム34a,34bは、筐体20の下面20bの左右両端側(筐体20の対辺を構成する両端縁側)に設けられている。接続板35は、一対のアーム34a,34bの間を接続し、上記設置角度に応じて設置面60(図10参照)と当接する。一対のアーム34a,34bは、左右対称の形状となっており、それぞれ第1板部34a1,34b1、及び第2板部34a2,34b2を有する板金部材である。第1板部34a1,34b1は、両板面を左右方向に向けた姿勢で細長い板状をなしている。第1板部34a1,34b1の基端側(後方側)には、軸支孔部34cがそれぞれ設けられている。第2板部34a2,34b2は、板状をなしており、その板面が第1板部34a1,34b1の板面と直交する姿勢で第1板部34a1,34b1の先端側に設けられている。また、一対のアーム34a、34bは、その前方側の側面(筐体20の前面20eと略平行な面)にそれぞれアーム当接部34a3、34b3を有している。なお、筐体20の下面20bには、下方側に開口し、閉状態において、第1板部34a1,34b1が収容される第1アーム収容溝26aが設けられている。また、第1アーム収容溝26aの前方側には、下方側に開口する浅い凹状とされ、第2板部34a2,34b2が収容される第2アーム収容溝26bが設けられている。
【0013】
接続板35は、筐体20の長辺方向の寸法に合わせた略長方形状の板金部材である。接続板35は、その短辺方向の両端縁が下方側に浅く立ち上がる立ち上がり部35aとなっており、左右方向から視た側面視において浅い凹状をなしている。接続板35は、その長辺方向の両端部が第2板部34a2,34b2の板面に対して図示しないネジ部材等により接続され、両アーム34a,34bの間を接続している。アーム34a,34bの第1板部34a1,34b1が第1アーム収容溝26aに収容された状態(閉状態)では、接続板35の上面が筐体20の下面20bに当接し、接続板35の立ち上がり部35aが下方側に突出する(図1参照)。このため、筐体20の下面20bを下向きにして平置きした場合、筐体20の下面20bの後側部分には、閉状態において、筐体20が水平姿勢で平置きされるように高さを調整するためにゴム材料等からなる一対の設置部材40が設けられている。
【0014】
トルクヒンジ部32は、筐体20の下面20bの左右両端側に設けられ、それぞれ回動軸(軸部)36、板バネ(保持部)37、及び筐体20の下面20bに設けられた軸受部27を有している。回動軸36は、略円柱状をなす金属製の軸状部材であり、その軸方向が左右方向に沿った姿勢で後述する軸受部27に回動可能に収容される。回動軸36は、軸受部27に収容される方向に沿った姿勢において、外周の一部がその軸方向(左右方向)に沿って平面状に切り欠かれた切欠面36aを有しており、その断面がいわゆるDカット形状とされている(図7参照)。軸受部27に収容される方向に沿った姿勢において、各回動軸36の軸方向(左右方向)における外側端部は、アーム34a,34bの第1板部34a1,34b1に設けられた軸支孔部34cに嵌合される。これにより、アーム34a,34bが回動軸36に軸支され、回動軸36の径方向に延びるアーム34a,34bが回動軸36の軸周りに回動可能とされる。即ち、アーム34a,34bは、回動軸36と共に回動する。
【0015】
ここで、図3に示すように、筐体20の下面20bには、板バネ37が収容されるバネ収容部28が設けられている。バネ収容部28は、下方に開口する凹部であり、その開口が平面視において略矩形状をなしている。バネ収容部28の開口内の底面(以下、「収容底面28a」という。)には、回動軸36が収容される軸受部27が収容底面28aからさらに凹んだ形で設けられている。また、収容底面28aにおける軸受部27よりも前側の左右方向略中央部には、軸受部27に近接した位置にピン状に突出する第1位置決めピン(第1凸部)41が設けられている。また、収容底面28aにおいて第1位置決めピン41より前側の左右方向略中央部には、ネジ孔である筐体側ネジ孔28a1が設けられている。
【0016】
一方、バネ収容部28の開口内の側面(以下、「収容側面(壁面)28b」という。)のうち後方側の側面には、2つの挿入孔(孔部)28b1が設けられている。2つの挿入孔28b1は収容側面28bと収容底面28aの両者に亘って略矩形状に開口しており、それぞれが離間した形で設けられている。2つの挿入孔28b1の開口の高さ寸法は、後述する板バネ37の厚み寸法よりもわずかに大きな寸法とされる。2つの挿入孔28b1は前後方向だけでなく上下方向にも開口している(図6参照)。つまり、2つの挿入孔28b1の開口部は、筐体20に対して前後方向及び上下方向に抜ける孔となっている。
【0017】
図4及び図5に示すように、板バネ37は、板面が略長方形状をなしており、その両板面を上下方向に向けた姿勢かつその長辺方向が前後方向に沿った姿勢で、バネ収容部28の開口内に配置される。板バネ37の前方側寄りの部分には、略横長矩形状に開口するバネ開口部37aが設けられている。バネ開口部37aの左右両側には、それぞれ前方に延びるスリット37bが設けられている。バネ開口部37aの開口端の前側部分における左右方向略中央部は、第1位置決めピン41の外周に沿った形で前方側に凸となるように略円弧状に切り欠かれている(以下、当該切り欠かれた部分を「第1位置決め部37a1」という。)
【0018】
バネ開口部37aよりも前方側の左右方向略中央部には、2つのスリット37bの間に位置する形で、ネジ孔であるバネ側ネジ孔(固定部)37cが設けられている。板バネ37は、バネ側ネジ孔37cが筐体側ネジ孔28a1と重なるようにバネ収容部28の開口内に配置される。そして、ネジ部材であるバネ固定ネジ50がバネ側ネジ孔37c及び筐体側ネジ孔28a1に挿通されてネジ止めされることにより、板バネ37が収容底面28aに固定される。また、板バネ37の長辺方向が前後方向に沿った姿勢で板バネ37が収容底面28aに固定されることにより、第1位置決め部37a1が第1位置決めピン41の外周と当接し、第1位置決めピン41に係合される。これにより、板バネ37がバネ固定ネジ50のネジ軸周りに回動することが規制され、板バネ37がその板面方向において位置決めされる。
【0019】
また、板バネ37は、バネ固定ネジ50により固定されるバネ側ネジ孔37cの周りにバネ開口部37a及びスリット37bが設けられていることにより、収容底面28aに固定された状態であっても、バネ開口部37aよりも後方側の部分(バネ側ネジ孔37cが設けられた側とは反対側の部分)が撓み易くなっている。このため、板バネ37は、収容底面28aに固定された状態で、そのバネ特性により良好に弾性変形するようになっている。
【0020】
板バネ37の後端部の左右両側には、板バネ37の後端部から後方側に突出するように板状に延びる挿入部37dがそれぞれ設けられている。各挿入部37dは、バネ収容部28に設けられた2つの挿入孔28b1に挿入される。図6に示すように、板バネ37が収容底面28aに固定された状態において、各挿入部37dが前後方向に沿って各挿入孔28b1に挿入されると、各挿入部37dの少なくとも一部はバネ収容部28から突出する。板バネ37の後側が収容側面28bに係合される。ここで、各挿入孔28b1の開口の高さ寸法が板バネ37の厚み寸法よりもわずかに大きくされていることから、各挿入部37dが各挿入孔28b1に挿入された状態では、各挿入部37dが前後方向(板面の長辺方向)に移動することが許容される。また、各挿入孔28b1の開口の左右方向寸法は、各挿入部37dの左右方向寸法よりもわずかに大きくされている。このため、各挿入部37dが各挿入孔28b1に挿入されることにより、各挿入部37dが左右方向(板面の短辺方向)に移動することが規制される。板バネ37が収容底面28aに固定された状態では、各挿入部37dの間に位置する端縁部は、バネ収容部28の収容側面28bのうち後方側の側面(筐体20の壁面)と近接又は当接する(以下、板バネ37における当該端縁部を「近接部37e」という。)。
【0021】
軸受部27は、バネ収容部28の収容底面28aにおいて下側(板バネ37側)に開口する形で左右方向に沿って溝状に設けられ、回動軸36の略全体が収まるような大きさとされている。軸受部27の左右方向における一端部(筐体20に対して外側の端部)は、第1アーム収容溝26aと連通している。板バネ37が収容底面28aに固定された状態では、軸受部27の開口の大部分が板バネ37に覆われる。図7に示すように、軸受部27は、その断面が板バネ37側とは反対側が漸次狭まる形状とされている。具体的には、軸受部27は、その断面が板バネ37側とは反対側が尖形となる略V字状とされている。溝状をなす軸受部27は、板バネ37側とは反対側において断面が略V字状をなす2つの傾斜面(以下、「軸受傾斜面27a」という。)と、軸受部27の開口端から軸受傾斜面27aまで上下方向に沿って延びる2つの側面(以下、「軸受側面27b」という。)と、を有している。
【0022】
対向する2つの軸受側面27bの間隔は、回動軸36の外径寸法よりもわずかに大きくされている。このため、回動軸36は、各軸受傾斜面27aと当接するとともに各軸受側面27bからわずかに離間した形で軸受部27に収容される。このため、軸受部27内で回動軸36が回動すると、各軸受斜面27aが回動する回動軸36の外周の一部と摺接する。また、2つの軸受側面27bの高さ寸法及び2つの軸受傾斜面27aの傾斜角度は、回動軸36がその切欠面36aを下側(軸受部27の開口側)に向けて軸受部27に収容された場合に、切欠面36aが収容底面28aと同一平面上に位置するような寸法及び角度に設定されている。このため、回動軸36がその切欠面36aを下側以外に向けて軸受部27に収容された場合、回動軸36の外周が軸受部27の開口からわずかに突出するようになっている。
【0023】
ここで、回動軸36は、アーム34a,34bの第1板部34a1,34b1が第1アーム収容溝26aに収容された状態、即ち閉状態において、切欠面36aが下側を向くようにアーム34a,34bの軸支孔部34cに嵌合される。このため、閉状態では、切欠面36aが収容底面28aに固定された板バネ37の板面と面で当接する(以下、板バネ37における軸受部27と当接する部位を「当接部37f」という。)。板バネ37では、当接部37f及びバネ側ネジ孔37cが前後方向(板面の長辺方向)に沿って設けられており、当接部37fを挟んでバネ側ネジ孔37c側とは反対側に2つの挿入部37dが設けられている。
【0024】
以上のような構成とされたチルト機構30では、図8及び図9に示すように、閉状態からアーム34a,34bが回動されて回動軸36が回動すると、収容底面28aから臨む軸受部27の開口から回動軸36の外周の一部が突出する。これにより、板バネ37の当接部37fが回動軸36の外周に押されて弾性変形し、その弾性復元力(反力)により回動軸36が押圧される。なお、板バネ37が弾性変形して撓んだ場合でも、板バネ37の各挿入部37dが各挿入孔28b1から抜けることはなくバネ収容部28の外側に突出しており、板バネ37が撓んだ状態が維持される。このように、回動軸36が回動すると、回動軸36が板バネ37に押圧されることにより、回動軸36が板バネ37と軸受部27の各軸受傾斜面27aとの間で保持される。このため、チルト機構30では、アーム34a,34bを回動させることにより閉状態から開状態に移行し、任意の角度でアーム34a,34bを保持することができる。したがって、チルト機構30を備える投影装置10は、任意の設置角度で設置することができる。
【0025】
図10に示すように、開状態では、アーム34a,34bが筐体20の下面20bに対して略90°の角度をなして立ち上がる状態で、アーム34a,34bを保持することができる。閉状態からアーム34a,34bが回動された状態では、アーム34a,34bの接続板35が設置角度に応じて設置面60と当接する。即ち、接続板35は、設置面60と当接して投影装置10を支持する支持部として機能する。開状態では、第1板部34a1が第1アーム収容溝26aの後側の側面と当接し、アーム34a,34bの後方側への回動が規制される(図9参照)。また、接続板35がアーム34a、34bに取り付けられていない場合、又は、図10に示す構成に比して接続板35がアーム34a,34bに対して筐体20の下面20b側の方向に寄せられた位置に設けられている場合(接続板35が設置面60に当接しない場合)において、アーム34a、34bを閉状態から回動した状態では、アーム34a、34bのアーム当接部34a3、34b3が、設置角度に応じて設置面60と当接して投影装置10を支持する。
【0026】
なお、軸受部27の各軸受傾斜面27aの傾斜角度を変更することにより、回動軸36が各軸受傾斜面27aと当接する高さ位置が変更されるため、回動軸36の回動時に回動軸36の外周が軸受部27の開口から突出する寸法を変更することができる。換言すれば、各軸受傾斜面27aの傾斜角度を変更することにより、回動軸36が板バネ37の当接部37fを押す力を調整することができる。また、回動軸36の回動時に板バネ37が回動軸36を押圧する力、即ち板バネ37の弾性復元力(反力)は、板バネ37の厚み寸法及び長さ寸法、バネ固定ネジ50による板バネ37のネジ止めの程度、板バネ37に設けられた各スリット37bの長さ等を変更することにより、容易に調整することができる。
【0027】
以上説明したように本実施形態に係る投影装置10は、筐体20と、筐体20に対して軸周りに回動する回動軸36と、回動軸36からその径方向に延びており、回動軸36と共に回動することにより設置面60に対して筐体20の設置角度に応じて筐体20を支持する一対のアーム34a,34bと、筐体20に設けられ、回動軸36をその軸周りに回動可能に収容する軸受部27と、回動する回動軸36の外周の一部と摺接し、設置角度の調整時に回動軸36を押圧して保持する板バネ37と、を備えている。そして、軸受部27は、回動軸36の軸方向と直交する断面視(軸方向に対して直交し、且つ、筐体20の左側面20c、右側面20dと平行な面)において、板バネ37側が開口するとともに板バネ37側とは反対側が漸次狭まる形状とされている。
【0028】
本実施形態に係る投影装置10は、上記のような構成とされていることにより、軸受部27内で板バネ37と摺接しながら回動する回動軸36の回動を止める(アーム34a、34bの回動を止める)と、回動軸36は軸受部27と板バネ37の弾性復元力(反力)とにより保持(挟持)され、回動軸36から延びる両アーム34a,34bが任意の回動位置で保持(挟持)される。このため、回動軸36を回動させて筐体20を両アーム34a,34bにより任意の設置角度で設置することができる。このように、回動軸36,板バネ37、及び軸受部27によるコンパクトかつ簡単な構成でトルクヒンジ機構を実現することができる。
【0029】
さらに、投影装置10では、軸受部27が上記のような形状とされていることにより、例えば軸受部27の断面が回動軸36の外周に沿った略円弧状に形成されている場合に比して、回動軸36の回動時に回動軸36と軸受部27が接触する部分の面積が小さい。このため、回動軸36と軸受部27との間に生じる摩擦力が小さく、回動軸36が回動し易くなっており、回動軸36を所望の回動位置となるまで円滑に回動させることができる。このように、投影装置10では、コンパクトかつ簡単な構成で、所望の設置角度に調整することができるチルト機構30を実現することができる。
【0030】
また、投影装置10において、軸受部27の形状は、回動軸36の軸方向と直交する断面視(軸方向に対して直交し、且つ、筐体20の左側面20c、右側面20dと平行な面)において、板バネ37側とは反対側が尖形となる略V字状とされている。これにより、軸受部27の断面視において、回動軸36が軸受部27に対して2箇所のみで接触するため(図7参照)、回動軸36と軸受部27との間に生じる摩擦力を小さくするための軸受部27の具体的な形状を提供することができる。なお、略V字状を構成する軸受部27の軸受傾斜面27aに凹部や切欠きを設けることにより、回動軸36が段階的に回動されるような構成としてもよい。
【0031】
また、投影装置10において、筐体20に設けられた板バネ37がその弾性復元力により回動軸36の外周の一部を押圧する。これにより、回動軸36を任意の回動角度で保持するためのコンパクトかつ簡単な具体的構成を提供することができる。
【0032】
また、投影装置10において、回動軸36は、外周の一部が平面状に切り欠かれた切欠面36aを有し、切欠面36aは、板バネ37の板面と面で当接する。このように切欠面36aが板バネ37の板面と面で当接することにより、面同士が重なり合って回動軸36が回動し難くなり、回動軸36の回動が規制される。これにより、切欠面36aと板バネ37の板面が面で当接する回動角度において、回動軸36が意図せず回動することを防止することができる。なお、切欠面36aと板バネ37が当接する回動軸36の回動角度は限定されない。また、回動軸36に複数の切欠面36aを設けてもよい。
【0033】
また、投影装置10において、回動軸36の切欠面36aは、両アーム34a,34bが筐体20の下面20bに対して閉じた状態(閉状態)にあるときに、板バネ37の板面と面で当接するように回動軸36に設けられている。これにより、閉状態において回動軸36の回動が規制され、閉状態において両アーム34a,34bが衝撃等を受けた場合に回動軸36が意図せず回動することを防止することができる。なお、回動軸36に複数の切欠面36aを設ける場合、例えば閉状態と開状態のそれぞれにおいて切欠面36aと板バネ37が当接するように調整してもよい。この場合、開状態においても回動軸36が衝撃等によって意図せず回動することを防止することができる。
【0034】
また、投影装置10において、板バネ37は、板面が略長方形状とされ、回動軸36と当接される当接部37f、及び筐体20に固定されるバネ側ネジ孔37cを有し、当接部37f及びバネ側ネジ孔37cは、略長方形状とされた板バネ37の板面の長辺方向に沿って設けられている。このように、板バネ37において板面の短辺方向よりも弾性変形し易い板面の長辺方向に沿って当接部37f及びバネ側ネジ孔37cを設けることにより、回動軸36の回動時に板バネ37が回動軸36を押圧する力を調整し易いものとすることができる。
【0035】
また、投影装置10において、バネ側ネジ孔37cは、筐体20にネジ止めされる部位であり、板バネ37は、バネ側ネジ孔37cと当接部37fの間に、筐体20に設けられた第1位置決めピン41に係合されることにより板面のバネ固定ネジ50のネジ軸周りの回動を規制する第1位置決め部37a1を有する。これにより、例えば板バネ37が回動軸36と摺接する際に板バネ37がバネ固定ネジ50のネジ軸周りに回動することを防止することができ、板バネ37による回動軸36の押圧力を安定したものとすることができる。
【0036】
また、投影装置10において、板バネ37は、当接部37fを挟んでバネ側ネジ孔37c側とは反対側に筐体20に挿入される挿入部37dを有し、挿入部37dは、筐体20に設けられた挿入孔28b1に略長方形状とされた板バネ37の長辺方向に沿って挿入され、板面の長辺方向への移動を許容しつつ短辺方向への移動を規制する。これにより、板バネ37が回動軸36を押圧する際、板バネ37がその長辺方向に弾性変形することが許容され、かつその短辺方向に位置ずれすることが防止される。このため、板バネ37により回動軸36が効果的に押圧され、板バネ37によりアーム34a,34bを効果的に保持することができる。
【0037】
また、略長方形状とされた板バネ37の短辺方向に沿って一対設けられた挿入部37dが2つの挿入孔28b1に挿入された場合において、板バネ37は、一対の挿入部37dの間にバネ収容部28の収容側面28b(挿入孔28b1が設けられた収容側面28b)と近接する近接部37eを有する。これにより、仮に板バネ37がバネ固定ネジ50のネジ軸周りに回動した場合に近接部37eが筐体20の収容側面28bと干渉するため、板バネ37をより効果的に位置決めすることができる。
【0038】
また、投影装置10において、回動軸36、アーム34a,34b、軸受部27、及び板バネ37は、筐体20の対辺を構成する両端縁側にそれぞれ設けられ、一対のアーム34a,34bは、当該一対のアーム34a,34bの間を接続する接続板35を有する。このため、アーム34a,34bにより、筐体20の対辺を構成する両端縁側で筐体20を支持することができ、筐体20を任意の設置角度で安定して支持することができる。
【0039】
また、投影装置10において、筐体20は投影口開口部23aを有する。これにより、コンパクトかつ簡単な構成で、所望の設置角度で投影することができる投影装置10を実現することができる。
【0040】
(第2実施形態)
次に、図11を参照して本発明の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態と同様の構成については、その説明を省略又は簡素化する。第2実施形態に係る投影装置は、バネ収容部128の構成及び板バネ137の構成が第1実施形態と異なっている。
【0041】
図11に示すように、バネ収容部128には、第1実施形態におけるバネ収容部28と同様に軸受部27、筐体側ネジ孔(不図示)、第1位置決めピン41が設けられている。一方、バネ収容部128には、収容側面128bの後側の側面に挿入孔37dが設けられておらず、収容側面128bの前側の側面のうち左右方向略中央部に第2位置決めピン(第2凸部)42が設けられている。第2位置決めピン42は、収容側面128bに隣接する形で収容底面128aからピン状に突出しており、平面視において略半円状をなしている。
【0042】
板バネ137は、その板面の長辺方向の長さ寸法が第1実施形態の板バネ37よりも短くされている。板バネ137は、第1実施形態における板バネ37と同様に、バネ開口部137a、第1位置決め部137a1、2つのスリット137b、バネ側ネジ孔(バネ固定ネジ50と重なる位置。図11では不図示。)、当接部137fをそれぞれ有している。一方、板バネ137の後端部には挿入部37d及び近接部37eが設けられておらず、板バネ137の後端部は収容側面128bから離間して自由端となっている。このような構成とされた板バネ137であっても、板バネ137による回動軸36の押圧力を調整することにより、回動軸36を任意の回動角度で保持することができる。
【0043】
さらに、板バネ137には、その板面の前端部の左右方向略中央部に、第2位置決めピン42の外周に沿った形で後方側に凸となるように略半円弧状に切り欠かれた第2位置決め部137gが設けられている。即ち、第2位置決め部137gは、バネ側ネジ孔を挟んで第1位置決め部137a1とは反対側に設けられている。第2位置決め部137gは、第2位置決めピン42の外周と当接し、第2位置決めピン42に係合される。このように、バネ側ネジ孔を挟む形で設けられた第1位置決め部137a1及び第2位置決め部137gにより、本実施形態のようにその一端部が自由端とされた板バネ137であっても、板バネ137がバネ固定ネジ50のネジ軸周りに回動することが効果的に規制され、板バネ37がその板面方向において位置決めされる。
【0044】
なお、以上説明した実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。例えば上記の各実施形態では、チルト機構が筐体の下面の前側部分に設けられた構成を例示したが、チルト機構が筐体の下面の前後方向中央部等に設けられてもよい。
【0045】
以下に、本願出願の最初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]筐体と、
前記筐体に対して軸周りに回動する軸部と、
前記軸部からその径方向に延びており、前記軸部と共に回動することにより設置面に対して前記筐体の設置角度に応じて前記筐体を支持する支持部と、
前記筐体に設けられ、前記軸部をその軸周りに回動可能に収容するとともに回動する前記軸部の外周の一部と摺接する軸受部と、
回動する前記軸部の外周の一部と摺接し、前記設置角度の調整時に前記軸部を押圧して保持する保持部と、を備え、
前記軸受部は、前記軸部の軸方向と直交する断面視において、前記保持部側が開口するとともに前記保持部側とは反対側が漸次狭まる形状とされている、
電子機器。
[2]前記軸受部は、前記軸部の軸方向と直交する断面視において、前記保持部側とは反対側が尖形となる略V字状とされている、
前記[1]に記載の電子機器。
[3]前記保持部は、前記筐体に設けられた板バネであり、弾性復元力により前記軸部の外周の一部を押圧する、
前記[1]又は前記[2]に記載の電子機器。
[4]前記軸部は、外周の一部が平面状に切り欠かれた切欠面を有し、
前記切欠面は、前記板バネの板面と面で当接する、
前記[3]に記載の電子機器。
[5]前記軸受部は、前記筐体の下面側に設けられ、
前記切欠面は、前記支持部が前記筐体の下面に対して閉じた状態にあるときに前記板バネと当接するように前記軸部に設けられている、
前記[4]に記載の電子機器。
[6]前記板バネは、板面が略長方形状とされ、前記軸部と当接される当接部、及び前記筐体に固定される固定部を有し、
前記当接部及び前記固定部は、略長方形状とされた前記板バネの板面の長辺方向に沿って設けられている、
前記[4]又は前記[5]に記載の電子機器。
[7]前記固定部は、前記筐体にネジ止めされる部位であり、
前記板バネは、前記固定部と前記当接部の間に、前記筐体に設けられた第1凸部に係合されることにより前記板面の前記ネジのネジ軸周りの回動を規制する第1位置決め部を有する、
前記[6]に記載の電子機器。
[8]前記板バネは、前記当接部を挟んで前記固定部側とは反対側に前記筐体に挿入される挿入部を有し、
前記挿入部は、前記筐体に設けられた孔部に略長方形状とされた前記板バネの板面の長辺方向に沿って挿入され、前記板面の長辺方向への移動を許容しつつ短辺方向への移動を規制する、
前記[7]に記載の電子機器。
[9]前記挿入部は、略長方形状とされた前記板バネの板面の前記板面の短辺方向に沿って一対設けられ、
前記板バネは、前記一対の挿入部の間に前記筐体の前記孔部が設けられた面と近接する近接部を有する、
前記[8]に記載の電子機器。
[10]前記板バネは、前記固定部を挟んで前記第1位置決め部とは反対側に、前記筐体に設けられた第2凸部に係合されることにより前記板面の前記ネジのネジ軸周りの回動を規制する第2位置決め部を有する、
前記[7]に記載の電子機器。
[11]前記軸部、前記支持部、前記軸受部、及び前記保持部は、前記筐体の対辺を構成する両端縁側にそれぞれ設けられ、
一対の前記支持部の間には、当該一対の前記支持部の間を接続する接続部を有する、
前記[3]に記載の電子機器。
[12]前記筐体は投影口開口部を有する投影装置である、前記[3]に記載の電子機器。
【符号の説明】
【0046】
10 投影装置 11 投影口
20 筐体 20a 上面
20b 下面 20c 左側面
20d 右側面 20e 前面
20f 後面 21 上ケース
22 下ケース 23 前側パネル
23a 投影口開口部 23b 吸気口
23c 排気口 24 後側パネル
25 左側パネル 25a 吸気口
25b 接続口 26a 第1アーム収容溝
26b 第2アーム収容溝 27 軸受部
27a 軸受傾斜面 27b 軸受側面
28 バネ収容部 28a 収容底面
28a1 筐体側ネジ孔 28b 収容側面
28b1 挿入孔 30 チルト機構
32 トルクヒンジ部 34a アーム
34a1 第1板部 34a2 第2板部
34a3 アーム当接部 34b アーム
34b1 第1板部 34b2 第2板部
34b3 アーム当接部 34c 軸支孔部
35 接続板 35a 立ち上がり部
36 回動軸 36a 切欠面
37 板バネ 37a バネ開口部
37a1 第1位置決め部 37b スリット
37c バネ側ネジ孔 37d 挿入部
37e 近接部 37f 当接部
40 設置部材 41 第1位置決めピン
42 第2位置決めピン 50 バネ固定ネジ
60 設置面 128 バネ収容部
128a 収容底面 128b 収容側面
137 板バネ 137a バネ開口部
137a1 第1位置決め部 137b スリット
137f 当接部 137g 第2位置決め部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11