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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023153595
(43)【公開日】2023-10-18
(54)【発明の名称】除菌ユニット
(51)【国際特許分類】
   F24F 8/22 20210101AFI20231011BHJP
   A61L 9/20 20060101ALI20231011BHJP
   F24F 13/20 20060101ALN20231011BHJP
   F24F 1/0076 20190101ALN20231011BHJP
【FI】
F24F8/22
A61L9/20
F24F1/0007 401E
F24F1/0076
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022062966
(22)【出願日】2022-04-05
(71)【出願人】
【識別番号】505461072
【氏名又は名称】東芝キヤリア株式会社
(72)【発明者】
【氏名】小澤 哲朗
【テーマコード(参考)】
3L051
4C180
【Fターム(参考)】
3L051BC03
3L051BG07
3L051BJ03
4C180AA07
4C180AA10
4C180DD03
4C180DD09
4C180HH01
4C180HH05
4C180KK10
4C180LL20
(57)【要約】
【課題】
紫外線ランプの点検や交換の作業が安全に行える除菌ユニットを提供することである。
【解決手段】
除菌ユニットは、筐体と、筐体内を通過する空気を除菌する紫外線ランプと、紫外線ランプ用の制御基板を収めた電気部品箱と、を備える。
この除菌ユニットの筐体には、筐体の内部側に、紫外線ランプから発生する紫外線が筐体の外部に漏れることを防ぐ遮蔽部を備え、この遮蔽部は、筐体の内側面に設けられる内部筐体の一部である。
【選択図】 図17
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体内を通過する空気を除菌する紫外線ランプと、
前記紫外線ランプ用の制御基板を収めた電気部品箱と、を備えた除菌ユニットであって、
前記筐体の内部側に、紫外線が前記筐体の外部に漏れることを防ぐ遮蔽部を備え、
前記遮蔽部は、前記筐体の内側面に設けられる内部筐体の一部である、除菌ユニット。
【請求項2】
筐体と、
前記筐体の外側面に備わるメンテナンスパネルと、
前記筐体内を通過する空気を除菌する紫外線ランプと、
前記紫外線ランプ用の制御基板を収めた電気部品箱と、を設けた除菌ユニットであって、
前記筐体の内部側に、
前記メンテナンスパネルを取り外すためのねじ穴から前記筐体の外部に紫外線が漏れることを防ぐ遮蔽部を備える、除菌ユニット。
【請求項3】
前記筐体の外側面には、メンテナンスパネルが取り付けられ、
前記遮蔽部は、前記メンテナンスパネルを取り外すためのねじ穴から前記筐体の外部に紫外線が漏れることを防ぐ、請求項1に記載の除菌ユニット。
【請求項4】
前記遮蔽部は、前記筐体の内側面に設けられる内部筐体の一部である、請求項2に記載の除菌ユニット。
【請求項5】
前記内部筐体は、前記紫外線ランプのケーブルを収容するケーブルカバーの一部を覆う、請求項1または4に記載の除菌ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、例えば天井埋設形の空気調和機の室内ユニットに接続されて、紫外線(UV-C)ランプを用いて空気内に含まれる菌を除菌する除菌ユニットの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
新型コロナウィルス(COVID-19)感染症の影響により、感染予防対策として空質環境改善のニーズが高まっている。
【0003】
例えば、特許文献1には、空調システムの室内ユニット内や環気流路内に紫外線ランプを配置して、空気に含まれる菌を除菌する空調システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6964301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
紫外線は波長によってUV-A、UV-BおよびUV-Cに区分され、その中でUV-Cが菌に大きな効果があると言われている。一方で、UV-Cが人体に直射されると悪影響を及ぼすことがあるので、UV-Cを発生する紫外線ランプの点検や交換時には紫外線ランプが確実に消灯される必要がある。
【0006】
本発明の目的は、紫外線ランプの点検や交換の作業が安全に行える除菌ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の除菌ユニットは、筐体と、筐体内を通過する空気を除菌する紫外線ランプと、紫外線ランプ用の制御基板を収めた電気部品箱と、を備える。
除菌ユニットの筐体は、筐体の内部側に、紫外線ランプから発生する紫外線が筐体の外部に漏れることを防ぐ遮蔽部を備え、この遮蔽部は、筐体の内側面に設けられる内部筐体の一部である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態の空気調和機の室内ユニットおよび除菌ユニットを天井裏に据え付けた状態を概略的に示す側面図。
図2】実施形態に係る除菌ユニットの斜視図。
図3】実施形態に係る除菌ユニットの吹出口側から見た平面図。
図4図3の除菌ユニットにおけるX-X断面図。
図5】遮光グリルの分解斜視図。
図6】遮光グリルの断面図。
図7】紫外線ランプユニットの概略斜視図。
図8】メンテナンスパネルを外した状態を示す斜視図。
図9】電気部品箱の第1の蓋部の回動の様子を示す斜視図。
図10】電気部品箱の第2の蓋部の回動の様子を示す斜視図。
図11図10の状態から第二のメンテナンスパネルを外した状態を示す斜視図。
図12】検知機構を示す概略図。
図13】メンテナンスパネルを外した状態の除菌ユニットを第1の側板側から見た平面図。
図14】第1のメンテナンスパネルを示す平面図。
図15】第2のメンテナンスパネルを示す平面図。
図16図3の除菌ユニットにおけるR部分の拡大図。
図17】第1の側板を筐体内部側からみた斜視図。
図18】内部筐体の斜視図。
図19】ケーブルカバーの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、空気調和機の室内ユニット(以下、空調室内ユニットという)と除菌ユニットとを天井裏に据え付けた状態を概略的に示す側面図である。
【0011】
図1に示すように、空調室内ユニット1と除菌ユニット11は、例えば建屋の天井裏に据え付けられている。本実施形態において、天井裏とは建屋の梁Bと天井板Cとの間に規定された天井空間Aのことを指している。
【0012】
空調室内ユニット1は、天井埋設形のダクト式空調室内ユニットであり、筐体2内部に送風機3、熱交換器4、ドレンパン5を備え、筐体2に吸込口6と吹出口7とを備えている。
【0013】
除菌ユニット11は、空調室内ユニット1の吸込口6に連結され、筐体12内部に紫外線ランプユニット31を備え、筐体12に吸込口13と吹出口14とを備えている。
【0014】
図1に示すように、天井板Cには、空調対象空間Sの空気である室内空気を吸込む室内空気吸込口S1と除菌ユニット11および空調室内ユニット1を通過した空調空気を空調対象空間Sに吹き出す空調空気吹出口S2が設けられている。室内空気吸込口S1と除菌ユニット11の吸込口13とが吸込ダクトP1で接続され、空調空気吹出口S2と空調室内ユニット1の吹出口7とが吹出ダクトP2で接続されている。
【0015】
空調室内ユニット1の送風機3の回転により、室内空気は、室内空気吸込口S1から吸込まれ、吸込ダクトP1を介して除菌ユニット11に流入する。除菌ユニットに流入した室内空気は紫外線ランプユニット31により除菌される。除菌された室内空気は、除菌ユニット11から空調室内ユニット1に流入し、熱交換器4内を流れる冷媒と熱交換される。熱交換器4で熱交換された室内空気は冷気もしくは暖気として吹出ダクトP2を介して空調空気吹出口S2から空調対象空間Sに吹き出される。
【0016】
除菌ユニット11について、図2ないし図4を用いて説明する。図2は、除菌ユニットの斜視図、図3は、除菌ユニットの吹出口側から見た平面図、図4は、図3の除菌ユニットにおけるX-X断面図である。
【0017】
図2ないし図4に示すように、除菌ユニット11は、筐体12と、紫外線ランプユニット31の制御基板等を収容する電気部品箱61を備えている。
【0018】
除菌ユニット11の筐体12は、四角い偏平な箱形状であって、奥行き寸法D、幅寸法Wおよび厚さ寸法Hを有している。筐体12の奥行き寸法Dは、幅寸法Wよりも小さい。筐体12の厚さ寸法Hは、奥行き寸法Dおよび幅寸法Wよりも小さい。
【0019】
筐体12は、例えば板金材のような金属板で構成されており、天板15、底板16、第1の側板17、第2の側板18を主要な要素として備えている。
【0020】
天板15および底板16は、水平方向に延びているとともに、筐体12の厚さ方向に互いに間隔を存して向かい合っている。また、第1の側板17および第2の側板18は、天板15と底板16との間に跨るように起立しているとともに、筐体12の幅方向に間隔を存して向かい合っている。
【0021】
図2に示すように、筐体12の第1の側板17および第2の側板18の上部には、複数の吊り金具12aが設けられている。これら吊り金具12aを図1に示す建屋の梁Bから伸びる吊りボルト(図示しない)に連結することにより、除菌ユニット11が天井空間Aに吊り下げられる。
【0022】
図2ないし図4に示すように、筐体12の奥行き方向に沿う両側面は、それぞれ筐体12の幅方向に沿って大きく開口しており、一端側の開口部に吸込口13が設けられ、他端側に開口部に吹出口14が設けられている。図1に示すように、吸込口13には、吸込ダクトP1が接続され、吹出口14には、接続フランジ14fを介して空調室内ユニット1の吸込口6が接続されている。
【0023】
図2ないし図4に示すように、筐体12の内部には、吸込口13と吹出口14のそれぞれに対向して遮光グリル21が収容されている。吸込口13の遮光グリル21と吹出口14の遮光グリル21との間に紫外線ランプユニット31が収容されている。本実施形態においては、吸込口13の遮光グリル21と吹出口14の遮光グリル21との間隔を200mm以上、より具体的には約300mm程度離しており、これにより、十分な除菌空間を確保している。
【0024】
図2ないし図4に示すように、本実施形態においては、3つの遮光グリル21が筐体12の幅方向に沿って設けられている。
【0025】
遮光グリル21について、図5および図6を用いて説明する。
図5は、遮光グリル21の分解斜視図、図6は、遮光グリルの断面図である。
図5および図6に示すように、遮光グリル21は、複数の逆V字状のルーバ22が所定の間隔を有するように重なりをもって配置され、複数のルーバ22を、枠体23で囲う構造である。
【0026】
図5に示すように、枠体23は、2つのL字形状部材230により構成されている。このL字形状部材230は、遮光グリル21の短辺を形成する縦部材231および長辺を形成する横部材232を有する。L形状部材は、断面形状がコの字形状に形成されている。2つのL字状部材の両端部をねじ等で止めることにより、矩形の枠体23が形成される。
ここで、遮光グリル21の長手方向の長さ寸法となる枠体23の横部材232の長さ寸法W2は、図1または図4に点線で示すメンテナンスハッチS3の幅寸法W3よりも小さく設定されている。
【0027】
図5および図6に示すようにルーバ22は、板金材のような薄い金属板で構成されおり、略90°に折り曲げられた逆V字状の断面形状を有する。具体的には、ルーバ22の断面形状は、頂点221を中心とする線対称形状であり、頂点221、一方の下端222および他方の下端223を結んだ形状が直角二等辺三角形となる。
ルーバ22は、頂点221と一方の下端222の間に設けられる第1板部22aと、頂点221と他方の下端223の間に設けられる第2板部22bとを有する。
【0028】
また、ルーバ22は、他のルーバ22との重なるように配置されている。具体的には、ルーバ22の一方の下端222と他方の下端223を結ぶ仮想直線224とルーバ22の頂点221までの距離aよりも、隣り合うルーバ22の仮想直線224どうしの距離bの方が小さくなるように配置されている。
これにより、紫外線ランプユニット31から生じる紫外線が、遮光グリル21の外部に漏れる虞がない。また、距離bを距離aよりも小さくしつつ、距離aと距離bとの差を極力小さくすることで、紫外線の漏れを防ぎつつ、気流の圧力損失を低く抑えることができる。
【0029】
図5に示すように、ルーバ22は、長手方向の両端部に、複数の突起25を備える。この突起25は、ルーバ22の端部からさらに長手方向にさらに延びるように形成されている。突起25は、第1板部22aの両端部に1つずつ設けられ、同様に第2板部22bの両端部にも1つずつ設けられている。そして、第1板部22aに設けられる突起25と第2板部22bに設けられる突起25は、それぞれ頂点221からの距離が等しくなるように形成されている。
【0030】
図5に示すように、枠体23には、突起25に対応する係合部234を備える。係合部234は、略円形状の穴であり、枠体23の縦部材231に複数形成される。具体的には、縦部材231には、1つのルーバ22の一端に設けられる2つの突起25に対応するように、列方向に2つの係合部234が並んで設けられている。
また、複数のルーバ22がそれぞれ上述の距離bを保って配置されるように、行方向に複数の係合部234が並んで設けられている。各ルーバ22の突起25を、係合部234に係合させることによって、ルーバ22を枠体23に固定することができる。
この突起25と係合部234によって、複数のルーバ22を一定の距離bを保って枠体23内に容易に保持することできる。
【0031】
また、ルーバ22と、枠体23の縦部材231との間にはシール部材250が設けられている。シール部材250は、2列の係合部234の間に配置される。このシール部材250が設けられることで、ルーバ22と枠体23との接触することに生じる騒音を小さくすることができる。
【0032】
遮光グリル21は、隣接する遮光グリル21どうしを連結する連結機構26を備えている。図5に示すように、連結機構26は、枠体23に設けられた連結用引掛け部261および連結用突部262で構成されている。具体的には、枠体23の一方の縦部材231に連結用引掛け部261が設けられ、他方の縦部材231に連結用突部262が設けられている。
連結用引掛け部261には、連結用突部262が係合する引掛け溝261aが設けられており、隣接する遮光グリル21の連結用突部262と係合するようになっている。本実施形態において、連結用突部262は、縦部材231に固定されたねじ26Sの軸部分で構成されている。このように構成された連結機構26により、特に図2に示すように、本実施形態の除菌ユニット11では、除菌ユニット11の幅方向に3つの遮光グリル21が連結して配置される。
【0033】
遮光グリル21のメンテナンスや清掃が必要になった場合は、連結機構26による連結を解除することで遮光グリル21を一つずつ除菌ユニット11から取り外せる。具体的には、図8に示すように遮光グリル21を除菌ユニット11から引き出し、一つの遮光グリル21が完全に筐体12から引き出された状態で、連結機構26の連結を解除する。
また、遮光グリル21の長手方向寸法W2を、メンテナンスハッチS3の幅寸法W3よりも小さくなるように形成したので、遮光グリル21をメンテナンスハッチS3から出し入れしやすくなり、作業性が向上する。
【0034】
本実施形態では、遮光グリル21を3つ並べた例を説明したが、これに限られず、除菌ユニット11の筐体12の大きさに応じて遮光グリル21の個数を増減することができる。
【0035】
また、上述のように複数の遮光グリル21を連結させて設置した場合、隣接する遮光グリル21どうしに微小な隙間が生じ、この隙間から紫外線が除菌ユニット11外に漏れる虞がある。そこで、図2に示すように、除菌ユニット11の筐体12には、遮光グリル21の連結箇所の隙間を塞ぐための柱12bが設けられている。これにより、複雑な構造を必要としなくても確実に紫外線の外部への漏れを防止することができる。
【0036】
除菌ユニット11に収容される紫外線ランプユニット31について、図7を用いて説明する。図7は、紫外線ランプユニット31の斜視図である。図7に示すように、紫外線ランプユニット31は、紫外線ランプ32と紫外線ランプ32を固定する枠体33を備えている。紫外線ランプ32は、UV-Cに区分される100nm~280nmの紫外線を放出する紫外線ランプであり、枠体33に複数本、例えば2本の紫外線ランプ32が、除菌ユニット11の厚さ(高さ)方向に上下に並んで、除菌ユニット11の幅方向に沿って水平に取り付けられている。
【0037】
また、図3に示すように、本実施形態においては、2つの紫外線ランプユニット31が筐体12の幅方向に沿って設けられている。紫外線ランプユニット31の枠体33は、連結機構(図示しない)を備えており、2つの紫外線ランプユニット31が筐体12に収容されると電気的に接続されるようになっている。なお、紫外線ランプユニット31の長手方向の長さ寸法は、遮光グリル21と同様にメンテナンスハッチS3の幅寸法W3よりも小さくすることが望ましい。
【0038】
上述した遮光グリル21や紫外線ランプユニット31を除菌ユニット11に着脱するために、筐体12の第1の側板17には、第1のメンテンナスパネル41および第2のメンテナンスパネル51が取り付けられている。
【0039】
第1のメンテナンスパネル41および第2のメンテナンスパネル51について、図4図8図13ないし図15を用いて説明する。
図8は、除菌ユニット11から第1のメンテナンスパネル41および第2のメンテナンスパネル51を外した状態を示す斜視図である。
図13は、第1のメンテナンスパネル41および第2のメンテナンスパネル51を外した状態の除菌ユニットを第1の側板17側から見た平面図である。
図14は、第1のメンテナンスパネル41を示す平面図である。
図15は、第2のメンテナンスパネル51を示す平面図である。
【0040】
図8に示すように、筐体12の第1の側板17には、吸込口13側遮光グリル21の出入口17a、紫外線ランプユニット31の出入口17b、吹出口14側遮光グリル21の出入口17cが設けられている。
【0041】
さらに、筐体12の第1の側板17には、紫外線ランプユニット31の出入口17bと吹出口14側遮光グリル21の出入口17cとの間に点検用開口部17dが設けられている。
【0042】
図4に示すように、第1の側板17の各出入口17aないし17cに対応して、筐体12内には、遮光グリル21および紫外線ランプユニット31を所定の位置に案内するガイドレール19aないし19cが設けられている。ガイドレール19aないし19cは、第1の側板17近傍から筐体12の幅方向に沿って設けられており、それぞれ筐体12の天板15と底板16に一対のレールとして設けられている。ガイドレール19a、19cは遮光グリル21に対応し、ガイドレール19bは紫外線ランプユニット31に対応する。
【0043】
図8に示すように、第1のメンテンナンスパネル41が取り外されることで、吸込口13側遮光グリル21の出入口17aが露出する。同様に、第2のメンテンナンスパネル51が取り外されることで、紫外線ランプユニット31の出入口17b、吹出口14側遮光グリル21の出入口17cおよび点検用開口部17dが露出する。
【0044】
第2のメンテナンスパネル51には、点検用開口部17dを介して除菌ユニット11の内部を目視する点検窓52と、後述する検知機構71を構成する片部73が設けられている。
【0045】
第1のメンテナンスパネル41は、図14に示すように、複数のねじ固定用穴401s~406sが設けられている。また、図13に示すように、ねじ固定用穴401s~406sに対応したねじ穴401~406が、第1の側板17に設けられている。
同様に、第2のメンテナンスパネル51にも、図15に示すように、複数のねじ固定用穴501s~507sが設けられており、図13に示すように、ねじ固定用穴501s~507sに対応したねじ穴501~507が、第1の側板17に設けられている。
上述のねじ固定用穴およびねじ穴にパネル固定用ねじ17sが螺挿されることで、第1の側板17には、第1のメンテナンスパネル41および第2のメンテナンスパネル51が、ねじ止めされ、その後、図13の点線で示す位置に、電気部品箱61が設置される。
【0046】
除菌ユニット11の点検時には、後述するように、電気部品箱61、第1のメンテナンスパネル41および第2のメンテナンスパネル51を取り外すことで、遮光グリル21や、紫外線ランプユニット31を点検することが可能となる。また、同様に、後述するように、電気部品箱61は、第2の蓋部64を回動させること、または、電気部品箱61を筐体12から取り外すことで、紫外線ランプユニット31への電源供給が遮断される。
そのため、作業者が誤って紫外線ランプユニット31を点灯したまま点検作業を行おうとしても、電気部品箱61を取り外すことで電源供給が遮断されるので、作業者が紫外線を直視する虞がない。
【0047】
しかしながら、電気部品箱61を取り外す前に、第1のメンテナンスパネル41および第2のメンテナンスパネル51のパネル固定用ねじ17sを外す場合、そのねじ固定用穴(401s~406s、501s~507s)およびねじ穴(401~406、501~507)から紫外線が漏れだしてしまう虞がある。
【0048】
本実施形態において、第1の側板17に設けられるねじ穴401~406、501~507の中で、紫外線が漏れ出す虞のあるねじ穴は、ねじ穴405、406、501の3か所であり、その他のねじ穴は、紫外線が漏れる虞がない。
例えば、ねじ穴401、402、507は、紫外線ランプユニット31とねじ穴401、402、501との間に、遮光グリル21が設けられているため、紫外線が漏れ出す虞がない。また、その他のねじ穴403、404、502ないし506は、電気部品箱61の取り付けられている部分に係るため、電気部品箱61を先に外さなければ、これらのねじ穴からパネル固定用ねじ17Sが外される虞はない。
【0049】
図17は、第1の側板17を筐体12の内部側からみた斜視図である。図17に示すように、第1の側板17の内側面17iに内部筐体100が設けられる。本実施形態では、内部筐体100は、筐体12の内部側からみて、3つのねじ穴がすべて隠れるように設けられる。
【0050】
図18は、内部筐体100の斜視図である。
図18に示すように、内部筐体100は略矩形の箱型である。詳しくは、一枚の金属板を折り曲げ形成して作成され、前面板100a、左側面板100b、右側面板100d、天面板100e、底面板100fを備え、背面100cが開口するように形成される。内部筐体100は、第1の側板17と略同様の高さであり、図13に示す、吸込口13側に備えられる遮光グリル21の出入口17aと、紫外線ランプユニット31の出入口17bとの間部分の第1の側板17の、内側面17iに固定される。
また、天面板100eおよび底面板100fには、それぞれの面に対して垂直に、かつ筐体の長手方向に更にのびるように固定片部120が背面100c側に備えられる。
さらに、前面板100aおよび左側面板100bには、一部、開口部110が設けられる。
【0051】
この開口部110には、ケーブルカバー111が係合されている。
図19は、ケーブルカバー111の斜視図である。
ケーブルカバー111は、図19に示すように、略矩形の箱型である。詳しくは、このケーブルカバー111は、内部筐体100と略同様に、一枚の金属板を折り曲げ形成して作成され、前面板111a、右側面板111d、天面板111e、底面板111fを備え、左側面111bおよび背面111cが開口するように形成される。
また、天面板111e、底面板111f、および右側面板111dには、それぞれの面に対して垂直に、かつ筐体の外側に向かって更にのびるように固定片部121が背面111c側に備えられる。
【0052】
このケーブルカバー111の固定片部121を、第1の側板17の内側の所定の位置にスポット溶接し、更に、ケーブルカバー111と開口部110とが係合するように、内部筐体100を設置し、内部筐体100の固定片部120を第1の側板17の内側面17iにスポット溶接する。
【0053】
このように、内部筐体100およびケーブルカバー111は、1枚の金属板の折り曲げ形成により形成されるため、複数枚の板部を溶接接合し形成することで起こる、溶接不良の虞がない。そのため、内部筐体100およびケーブルカバー111内に、紫外線ランプユニット31からの紫外線が漏れる虞のない構造である。
また、内部筐体100およびケーブルカバー111を形成する際も、それらを第1の側板17に固定する際も、ねじ止めを行わないことで、部品数の削減、およびねじ穴の形成による紫外線漏れを防ぐことができる。
さらに、ケーブルカバー111の天面板111e、底面板111f、および右側面板111dは、図17に示すように、それぞれの面の半分程度が内部筐体100に覆われる二重構造になっているため、紫外線ランプユニット31からの紫外線漏れを防ぐことができる。
【0054】
内部筐体100およびケーブルカバー111が第1の側板17の内側面17iに固定されると、内部筐体100の開口部110の前面板100a面には、ケーブルカバー111の前面板111aが係合し、同じく開口部110の左側面板100b面には、ケーブルカバー111の左側面111bが係合する。すなわち、筐体12の内部側から見て、内部筐体100およびケーブルカバー111部分においては、ケーブルカバー111の左側面111bのみが、開口している状態となる。
【0055】
図17および図13に示すように、第1の側板17の外側面17оには、ケーブルカバー111の背面111cと係合する開口部17eを備えている。内部筐体100およびケーブルカバー111が取り付けられた第1の側板17は、上述したように、ケーブルカバー111の左側面111bおよび背面111cが開口しているため、この左側面111bと背面111cと、第1の側板17の開口部17eとが連通する、略矩形の配線通路が形成される。また、開口部17eは、サービスパネルが係合しないため、筐体12の外部と連通する。
この配線通路には、図9に示すように、紫外線ランプユニット31に電源を供給するためのケーブル300が収容されている。
【0056】
第1のメンテナンスパネル41、第2のメンテナンスパネル51、および電気部品箱61が係合すると、図9に示すように、この開口部17eには、電気部品箱61のベース部62が係合する。詳しくは、ベース部62に形成される配線穴62bと係合する。
筐体12内の紫外線ランプユニット31からつながるケーブル300は、配線通路を通過し、配線穴62bから電気部品箱61内に配線される。また、このケーブル300は、後述する制御基板65aに接続される。この配線穴62bは、紫外線漏れ防止対策がなされており、この部分からの紫外線漏れの虞はない。
【0057】
図16は、第1のメンテナンスパネル41および第2のメンテナンスパネル51が、それぞれ第1の側板17に取り付けられた際の、図3におけるR部分の拡大図である。
図16に示すように、紫外線漏れの虞のあるねじ穴405(図示しない),406,501の設けられる第1の側面17の内側面17iに、第1の側板17に対向する遮蔽部101を設ける。本実施形態における遮蔽部101は、内部筐体100における前面板100aである。
【0058】
遮蔽部101は、紫外線漏れの虞のあるねじ穴405(図示しない),406,501から、所定の間隔を有して対向して設置される。詳しくは、第1の側板17に係合する、紫外線漏れの虞のあるねじ穴405,406,501に係合するパネル固定用ねじ17Sが、遮蔽部101を貫通しない間隔である。
すなわち、第1の側面17の紫外線漏れの虞のあるねじ穴405(図示しない),406,501に対向して、穴などがない遮蔽部101が形成されるため、紫外線ランプユニット31からの紫外線がその対象のねじ穴を直進して漏れ出すことはない。
また、本実施形態の内部筐体100の前面板100aは、開口部110を有しているが、この開口部110にはケーブルカバー111が係合しているため、この部分からの紫外線漏れの虞はない。
【0059】
このように、内部筐体100の前面板100aが遮蔽部101として筐体12の第1の側板17の紫外線漏れの虞のあるねじ穴405(図示しない),406,501の内面に設けられることで、電気部品箱61を取り外す前に、第1のメンテナンスパネル41および第2のメンテナンスパネル51を固定するためのパネル固定用ねじ17sを外した場合でも、紫外線漏れの虞のある第1の側板17に設けられるねじ穴406、405、501から紫外線が漏れる虞がない。
また、遮蔽部101が、略矩形形状の内部筐体100の一部として設けられているため、遮蔽部101のみが形成される場合に比べて、紫外線ランプユニット31からの紫外線漏れの虞がさらになくなる。
【0060】
本実施形態では、遮蔽部101は、内部筐体100の前面板100aであったが、この限りではなく、少なくとも、紫外線漏れの虞のあるねじ穴405,406,501の大きさと略同等の大きさの遮蔽部101となる面が、第1の側面17の内側面17iに対向して設けられればよい。すなわち遮蔽部101および、内部筐体100の形状は適宜変更可能である。
また、本実施形態では、遮蔽部101は、紫外線漏れの虞のあるねじ穴405,406,501に対応して設けられたがこの限りではなく、紫外線漏れの虞のある部分には適宜対応可能である。例えば第1の側板17に限らずに、他の側面板や底面板など、様々な部分に設けることができる。そして、紫外線漏れの虞のある部分であれば、ねじ穴でない部分に設けてもよい。
さらに、本実施形態では、遮蔽部101を含む内部筐体100は、背面100cおよび開口部110が開口した略矩形の形状であったが、この限りではなく、開口面および開口等においても、適宜変更可能である。例えば、内部筐体100の左側面板100bや右側面板100dが、筐体12の吸込口13側に備えられる遮光グリル21の出入口17aや、紫外線ランプユニット31の出入口17bに備わる第1の側板17のフランジ等で代用ができるのであれば、左側面板100bや右側面板100dは設ける必要はない。また、ケーブルカバー111は内部筐体100と離れた場所に設けられ、それぞれが独立して設けられてもよい。
【0061】
そして、少なくとも、紫外線漏れの虞のあるねじ穴405,406,501の大きさと略同等の大きさに設けられる遮蔽部101に対応して、それぞれに内部筐体100を設けてもよい。すなわち、本実施形態においては、紫外線漏れの虞のあるねじ穴405,406,501が3か所であるため、その3か所それぞれに対応して個別に内部筐体100が形成されてもよいし、3か所のねじ穴を2か所と1か所に分けて、2つの内部筐体100によって対応してもよい。
また、本実施形態では、紫外線漏れの虞のあるねじ穴は3か所であったが、この限りではなく、紫外線漏れの虞のあるねじ穴が複数ある場合でも対応可能である。
さらに、本実施形態では、内部筐体100内を空洞としたが、この限りではなく、断熱材などを設けても、内部が空洞でない構造でもよい。
【0062】
次に、電気部品箱61について、図2ないし図4図9ないし図12を用いて説明する。図9は、図2の状態から第1の蓋部を回動させた状態を示す斜視図、図10は、図9の状態から第2の蓋部を回動させた状態を示す斜視図、図11は、図10の状態から第2のメンテナンスパネルを外した状態を示す斜視図、図12は検知機構を示す概略図である。
【0063】
図2ないし図4に示すように、電気部品箱61は、第1のメンテナンスパネル41および第2のメンテナンスパネル51の外側に設けられている。
【0064】
電気部品箱61は、筐体12と比較すると細長い直方体の形状であって、奥行き寸法D1、幅寸法W1および厚さ寸法H1を有している。電気部品箱61の奥行き寸法D1は、筐体12の奥行き寸法Dと略同一である。電気部品箱61の厚さ寸法H1は、筐体12の厚さ寸法Hの1/2程度である。電気部品箱61の幅寸法W1は、厚さ寸法D1よりも小さい。
【0065】
図9ないし図11に示すように、電気部品箱61は、ベース部62、第1の蓋部63および第2の蓋部64からなり、いずれも板金材のような金属板で構成されており、これらにより直方体の外郭が構成されている。具体的には、ベース部62は、第2の蓋部64と共に、電気部品箱61の内側側面61dを形成する。第1の蓋部63は、電気部品箱61の上面部61a、下面部61b、外側側面部61cおよび背面部61fを形成する。第2の蓋部64は、電気部品箱61の前面部61eおよび内側側面61dの一部を形成する。
【0066】
ベース部62は、固定部62aを備え、この固定部62aがねじ等で第1メンテナンスパネル41に固定される。また、ベース部62の電気部品箱61内側には、電源端子台65bや空調室内ユニット1からの通信線が接続される外部制御用端子台65c等が取り付けられている。
【0067】
図9および図10に示すように、ベース部62には、第1のヒンジ部h1および第2のヒンジ部h2が設けられている。第1のヒンジ部h1によって第1の蓋部63がベース部62に回動自在に連結されている。同様に、第2のヒンジ部h2によって第2の蓋部64がベース部62に回動自在に連結されている。
【0068】
第1の蓋部63は、除菌ユニット11の筐体12の吸込口13側の第1の角部63C1が、ベース部62の第1のヒンジ部h1に回動自在に取り付けられている。第1の角部63C1と対角線上にある第2の角部63C2は、第2の蓋部64の第2面部64bの端部64eにねじ64Sで固定されている。
【0069】
第1の蓋部63の電気部品箱61内側には、紫外線ランプユニット31の点灯を制御する制御基板65aが取り付けられている。第1の蓋部63を図9に示す位置に回動させると、電気部品箱61が開いて内部を見ることができる。具体的には、電気部品箱61の大部分を覆っている第1の蓋部62が第1のヒンジ部h1を中心に水平方向に略90°回動する。これにより、第1の蓋部62で覆われていたベース部62の電源端子台65bおよび外部制御用端子台65cや第1の蓋部62に取り付けられていた制御基板65aが露出する。
【0070】
図9に示す第1の蓋部63のみを開いた状態では、制御基板65a等の電気部品が動作したままであり、第2のメンテナンスパネル51の点検窓52から紫外線ランプユニット31の状態を確認しながら電気部品の点検が可能となっている。
【0071】
図10に示すように、第2の蓋部64は、L字形状に形成されており、第2のメンテナンスパネル51に対向する第1面部64aと電気部品箱61の前面部61eを構成する第2面部64bとを有する。第1面部64aの一方の端部64cがベース部62の第2のヒンジ部h2に回動自在に取り付けられている。第1面部64aの他方の端部64d側は直角に折り曲げられて第2面部64bが形成されている。第2面部64bの端部64eに上述の第1の蓋部63がねじ64Sで固定される。
【0072】
第2面部64bの除菌ユニット11の筐体12の吹出口14側には、ブラケット66が取り付けられている。ブラケット66は、ねじ64Sにより第2のメンテナンスパネル51に固定されている。
【0073】
第2の蓋部64を図11に示す位置に回動させると、第2のメンテナンスパネル51を取り外せるようになる。具体的には、第2のメンテナンスパネル51を塞いでいる第2の蓋部64が第2のヒンジ部h2を中心に水平方向に略90°回動する。これにより、第2の蓋部64で覆われていた第2のメンテナンスパネル51が露出する。第2のメンテナンスパネル51はねじ51Sで除菌ユニット11の筐体12に取り付けられており、ねじ51Sを外すことで第2のメンテナンスパネル51を筐体12から取り外すことができる。
【0074】
次に、第2の蓋部64の開閉を検知する検知機構71について、図10ないし図12を用いて説明する。
【0075】
本実施形態の検知機構71は、検出部であるマイクロスイッチ72および検出対象である片部73を主要な要素として備えている。
【0076】
図12に示すように、第2面部64bの電気部品箱61の内側で、ブラケット66の裏側となる位置に、検出部であるマイクロスイッチ72が取り付けられている。
図12に示すように第2のメンテナンスパネル51には、マイクロスイッチ72のレバー72aを押す片部73が設けられている。さらに、第2の蓋部64の第1面部64aには、ブラケット66近傍に片部73が挿通可能なスリット64fが設けられている。
【0077】
図9に示す第2の蓋部64が閉じた状態、具体的には、第2の蓋部64が回動せずに第2のメンテナンスパネル51を塞いでいる状態、言い換えると、第2の蓋部64が回動せずに所定の位置にある状態では、片部73がスリット64fに挿入されてマイクロスイッチ72のレバー72aを押した状態となる。この状態において、マイクロスッチ72がON状態となり、制御基板65a等の各種電気部品65に電源が供給される。
【0078】
一方で、図10に示す第2の蓋部64が開いた状態、具体的には、第2の蓋部64が回動して第2のメンテナンスパネル51を塞いでいない状態、言い換えると、第2の蓋部64が回動して所定の位置にない状態では、片部73がスリット64fから外れてマイクロスイッチ72のレバー72aから離れた状態となる。この状態では、マイクロスイッチ72がOFF状態となり、制御基板65a等の各種電気部65への電源供給が遮断される。
【0079】
上述した構成により、紫外線ランプユニット31の点検作業および交換作業を行う際には、第2の蓋部64を図10に示す位置に回動させた後、第2のメンテナンスパネル51を取り外して図11に示す状態にする必要がある。図10に示す状態のときには既に検知機構71によって制御基板65aへの電源供給が遮断されているので、紫外線ランプユニット31は消灯されている。したがって、第2のメンテナンスパネル51を取り外す際は必ず紫外線ランプユニット31が消灯しているため、作業者が紫外線を直視する虞がない。
【0080】
また、紫外線ランプユニット31の点検作業および交換作業が終了した際に、万一第2メンテンナスパネル51が取り付けられることなく第2の蓋部64が閉じられたとしても、検知機構71により電源が遮断された状態となるため、紫外線ランプユニット31が点灯することがなく、作業差は安全を確保できる。
【0081】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0082】
例えば、本実施形態では、ダクト式空調室内ユニット1に除菌ユニット11を直接的に接続したが、空調室内ユニット1と除菌ユニット11を中継するダクトを設けてもよい。また、ダクト式空調室内ユニット1ではなく全熱交換器等を搭載した外気処理室内ユニットに除菌ユニットを接続してもよい。
【0083】
さらに、除菌ユニット11の吹出口14側に配置した遮光グリルに替えて、高性能フィルタを配置してもよい。この場合、紫外線ランプユニット31で除菌できなかった菌を高性能フィルタで捕捉するとともに、紫外線によりフィルタに付着した菌を除菌できるので、更に除菌性能が向上する。
【0084】
さらに、検知機構71のマイクロスイッチ72と片部73に替えて光学センサや磁気センサを用いても良い。
【符号の説明】
【0085】
1…空調室内ユニット、11…除菌ユニット、12…筐体、17…第1の側板、17i…内側面、17o…外側面、21…遮光グリル、31…紫外線ランプユニット、41…第1のメンテナンスパネル、51…第2のメンテナンスパネル、61…電気部品箱、100…内部筐体、101…遮蔽部、111…ケーブルカバー
図1
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