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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023153610
(43)【公開日】2023-10-18
(54)【発明の名称】空気調和システム
(51)【国際特許分類】
   F24F 11/72 20180101AFI20231011BHJP
   F24F 11/50 20180101ALI20231011BHJP
   F24F 120/12 20180101ALN20231011BHJP
【FI】
F24F11/72
F24F11/50
F24F120:12
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022062981
(22)【出願日】2022-04-05
(71)【出願人】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】呉 豪傑
【テーマコード(参考)】
3L260
【Fターム(参考)】
3L260BA26
3L260CA02
3L260CA04
3L260CA07
3L260GA15
3L260JA18
(57)【要約】
【課題】装着型端末機の機能的特徴を利用して空気調和装置の制御をより詳細にかつより容易に実現できる、空気調和システムを提供する。
【解決手段】空気調和システムは、例えば、室内機と、装着型端末機と、制御部と、を備える。室内機は、外部機器と通信可能で、設置された室内の空気調和が可能である。装着型端末機は、利用者の身体の一部に装着可能で室内機の空気調和の制御態様を設定可能である。制御部は、室内における装着型端末機の位置情報と制御態様の設定値とに基づき、室内機の制御態様を変更する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部機器と通信可能で、設置された室内の空気調和が可能な室内機と、
利用者の身体の一部に装着可能で前記室内機の空気調和の制御態様を設定可能な装着型端末機と、
前記室内における前記装着型端末機の位置情報と前記制御態様の設定値とに基づき、前記室内機の制御態様を変更する制御部と、
を備える、空気調和システム。
【請求項2】
前記制御部は、前記室内に存在する複数の前記装着型端末機のそれぞれの前記位置情報と前記設定値とに基づき、前記室内機の制御態様を変更する、請求項1に記載の空気調和システム。
【請求項3】
前記装着型端末機は、当該装着型端末機を装着した利用者の生命兆候を取得可能であり、
前記制御部は、前記利用者の前記生命兆候に基づき、前記室内機の制御態様を変更する、請求項1または請求項2に記載の空気調和システム。
【請求項4】
前記制御部は、前記生命兆候に基づき、前記利用者が覚醒状態か就眠状態かを判定するとともに、前記利用者が前記覚醒状態の場合、前記制御態様を前記装着型端末機の位置情報で特定される位置に対して前記制御態様の設定値と前記生命兆候の少なくとも一方に基づき変更し、前記利用者が前記就眠状態の場合、前記制御態様を前記装着型端末機の位置情報で特定される位置に対して前記生命兆候に基づき変更する、請求項3に記載の空気調和システム。
【請求項5】
前記制御部は、前記室内機の動作状態情報を前記装着型端末機に提供可能である、請求項1に記載の空気調和システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記装着型端末機を装着した前記利用者のジェスチャに基づき、前記室内機の制御態様を変更する、請求項1に記載の空気調和システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、空調調和システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、空気調和装置(以下、エアコンと称する場合もある)の室内機は、有線で接続された操作部の操作、または無線で接続されたリモートコントローラー(リモコン)等により制御可能である。例えば、空調モード(冷房モード、暖房モード、除湿モード等)の切り替えや、風量制御や、風向制御等が実行可能である。また、近年のスマートフォンやスマートウォッチ等の携帯端末(モバイル通信端末等)の普及やその機能の充実化に伴い、携帯端末でエアコン等の家電製品を制御する技術が実用化されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-224858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の携帯端末を用いた制御は、制御対象の機器に付属する操作部やリモコン等の代わりに同等の機能を実現したり、複数の家電製品を一つの携帯端末で統合制御したりする等にとどまっていた。一方、携帯端末は、様々な情報の取得やその情報を用いた処理が可能である。特に、携帯端末の中でも利用者の身体に装着可能なウェアラブルデバイス(装着型端末機)は、携帯を意識させることなく利用者に関する様々な情報が取得可能である。したがって、装着型端末機の機能的特徴を利用して空気調和装置の制御が行えれば、より利用者に適した制御が可能になり有意義である。
【0005】
本発明が解決する課題の一例は、装着型端末機の機能的特徴を利用して空気調和装置の制御をより詳細にかつより容易に実現できる、空気調和システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの実施形態に係る空気調和システムは、例えば、室内機と、装着型端末機と、制御部と、を備える。室内機は、外部機器と通信可能で、設置された室内の空気調和が可能である。装着型端末機は、利用者の身体の一部に装着可能で前記室内機の空気調和の制御態様を設定可能である。制御部は、前記室内における前記装着型端末機の位置情報と前記制御態様の設定値とに基づき、前記室内機の制御態様を変更する。
【0007】
また、前記制御部は、例えば、前記室内に存在する複数の前記装着型端末機のそれぞれの前記位置情報と前記設定値とに基づき、前記室内機の制御態様を変更してもよい。
【0008】
また、前記装着型端末機は、例えば、当該装着型端末機を装着した利用者の生命兆候を取得可能であり、前記制御部は、前記利用者の前記生命兆候に基づき、前記室内機の制御態様を変更してもよい。
【0009】
また、前記制御部は、例えば、前記生命兆候に基づき、前記利用者が覚醒状態か就眠状態かを判定するとともに、前記利用者が前記覚醒状態の場合、前記制御態様を前記装着型端末機の位置情報で特定される位置に対して前記制御態様の設定値と前記生命兆候の少なくとも一方に基づき変更し、前記利用者が前記就眠状態の場合、前記制御態様を前記装着型端末機の位置情報で特定される位置に対して前記生命兆候に基づき変更してもよい。
【0010】
また、前記制御部は、例えば、前記室内機の動作状態情報を前記装着型端末機に提供可能であってもよい。
【0011】
また、前記制御部は、例えば、前記装着型端末機を装着した前記利用者のジェスチャに基づき、前記室内機の制御態様を変更してもよい。
【0012】
以上の空気調和システムによれば、例えば、装着型端末機の機能的特徴を利用して空気調和装置の制御をより詳細にかつより容易に実現することできる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、実施形態に係る空気調和システムのシステム構成を示す例示的かつ模式的な説明図である。
図2図2は、実施形態に係る空気調和システムのスマートウォッチ(装着型端末機)の構成を示す例示的かつ模式的なブロック図である。
図3図3は、実施形態に係る空気調和システムの制御部の構成を示す例示的かつ模式的なブロック図である。
図4図4は、実施形態に係る空気調和システムの制御例(発話制御例)を説明する例示的かつ模式的な説明図である。
図5図5は、実施形態に係る空気調和システムの他の制御例(バイタル制御例)を説明する例示的かつ模式的な説明図である。
図6図6は、実施形態に係る空気調和システムの他の制御例(ジェスチャ制御例)を説明する例示的かつ模式的な説明図である。
図7図7は、実施形態に係る空気調和システムの他の制御例(複数利用者存在時の制御例)を説明する例示的かつ模式的な説明図である。
図8図8は、実施形態に係る空気調和システムのスマートウォッチ(装着型端末機)における処理の流れを示す例示的なフローチャートである。
図9図9は、実施形態に係る空気調和システムの空気調和装置本体における処理の流れを示す例示的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら、本開示に係る空気調和システムの実施形態について説明する。本明細書において、実施形態に係る構成要素及び当該要素の説明が、複数の表現で記載されることがある。構成要素及びその説明は、一例であり、本明細書の表現によって限定されない。構成要素は、本明細書におけるものとは異なる名称でも特定され得る。また、構成要素は、本明細書の表現とは異なる表現によっても説明され得る。
【0015】
図1は、空気調和システム10のシステム構成を示す例示的かつ模式的な説明図である。
【0016】
本実施形態の空気調和システム10は、例えば、スマートウォッチ12と、スマートフォン14と、管理装置16と、空気調和装置本体18と、で構成されている。
【0017】
スマートウォッチ12は、利用者Pが装着するウェアラブルデバイスの一例としての装着型端末機である。スマートウォッチ12は、利用者Pの例えば手首に装着可能である。スマートウォッチ12は、周知の基本機能を備えることができる。スマートウォッチ12は、例えば、時計機能、電話機能、通信機能、スケジュール管理機能、オーディオ機能、位置情報出力機能、装着する利用者の挙動取得機能、ヘルスケア機能、バイタル(生命兆候)検出機能等を備える。スマートウォッチ12は、スマートフォン14と、アカウントリンクが可能であり、スマートフォン14と相互に機能共有が可能である。なお、上述したスマートウォッチ12が備える機能は一例であり、適宜専用のソフトウェアのインストールやアンインストールにより増減可能である。
【0018】
スマートフォン14は、周知の携帯端末で、適宜アプリケーションソフトのインストールが可能である。本実施形態のスマートフォン14には、例えば、空気調和装置本体18を制御する際に利用する専用のアプリケーションソフトがインストールされているものとする。スマートウォッチ12は、スマートフォン14との通信により、空気調和装置本体18の制御用のアプリケーションの登録用のアカウントIDとパスワードを取得し、取得したアカウントIDとパスワードを用いて、ネットワークを介して管理装置16へのアクセス(ログイン)が可能になる。なお、本実施形態では、一例として、管理装置16がスマートウォッチ12からの操作要求情報や利用者Pの生体情報、生命兆候(バイタル)、挙動情報等の供給を受け、当該管理装置16で空気調和装置本体18の制御用のコマンドを生成する。そして、生成されたコマンドを、スマートウォッチ12を介して空気調和装置本体18に送信することにより空気調和装置本体18が制御される例を示す。
【0019】
管理装置16は、家電製品の連携制御サービスを行う企業等に設置された、PC(Personal Computer)などといった一般的な情報処理装置と同様のコンピュータ資源で実現され得る。管理装置16は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の記憶部と、通信インターフェースと、入出力インターフェース等で構成されている。
【0020】
管理装置16は、スマートウォッチ12がアカウントIDとパスワードを用いてアクセスしてきて、ログインが認められると、送られてきやアカウントIDに基づき、空気調和装置本体18を制御するための拡張機能(スキル)を図示しない記憶部から検索する。そして、検索した拡張機能をスマートウォッチ12に送り返すことにより、スマートウォッチ12と空気調和装置本体18との連携を実現させる。管理装置16の詳細は後述する。
【0021】
空気調和装置本体18は、利用者が存在可能な空間(室内)に設置可能な室内機であり、周知の制御モードを備える。空気調和装置本体18が備える制御モードは、例えば、冷房運転モード、暖房運転モード、除湿運転モード、加湿運転モード、送風運転モード、空気清浄運転モード等である。また、空気調和装置本体18は、各制御モードによる運転中に吹き出す風の温度、風量(風力)、風向き等の制御が可能である。なお、空気調和装置本体18の制御モードの種類は、空気調和装置本体18のグレードにより適宜増減される。
【0022】
空気調和装置本体18には、不図示の有線の操作部または無線のリモートコントローラー(リモコン)が接続され、通常運転時の手動制御が実現可能である。なお、本実施形態の空気調和装置本体18は、管理装置16からスマートウォッチ12に提供された拡張機能を介して制御コマンドを受け取ることにより制御可能である。すなわち、空気調和装置本体18は、拡張機能によるスマートウォッチ12の制御指示に従い、リモコンにより実現される制御指示と同様に制御可能となる。空気調和装置本体18は、例えば、運転の開始、停止、運転モードの切り替え、温度調整、風量調整、風向き調整等をスマートウォッチ12からの制御指示に従い実行可能となる。なお、この場合、スマートウォッチ12を介して出力される制御指示は、空気調和装置本体18に付属のリモコンからの制御指示を受け付ける処理部で処理可能である。したがって、既存の空気調和装置の室内機を本実施形態の空気調和システム10の空気調和装置本体18として用いることも可能である。その結果、既存の空気調和装置を本実施形態の空気調和システム10として容易にバージョンアップすることができる。
【0023】
図2は、空気調和システム10のスマートウォッチ12(装着型端末機)の構成を示す例示的かつ模式的なブロック図である。なお、図2の場合、本実施形態の説明に必要な構成のみを示し、他の構成は図示を省略している。
【0024】
スマートウォッチ12は、管理装置16側から送信された拡張機能により、空気調和装置本体18を制御するための各種機能モジュールを実現する。なお、図2のブロック図においては、説明の都合上、本実施形態の空気調和システム10で必要となる機能モジュールを列記しているが、スマートウォッチ12が元々備える同様な機能に関しては、スマートウォッチ12が備える既存の機能を用いてもよい。
【0025】
スマートウォッチ12は、本実施形態の空気調和システム10における処理を実現する機能モジュールとして、通信部20、連携処理部22、設定部24、位置情報出力部26、バイタル検出部28、ジェスチャ検出部30、通知処理部32等を備える。
【0026】
通信部20は、スマートフォン14や管理装置16との間で、アカウントIDやパスワードの送受信及び、スマートウォッチ12と空気調和装置本体18との連携に必要な情報(空気調和装置本体18を制御するための制御コマンドを含む)の送受信等を行う。
【0027】
連携処理部22は、スマートウォッチ12が管理装置16にログインした結果として検索されて提供された拡張機能を用いてスマートウォッチ12と空気調和装置本体18と連携を行う。管理装置16から送られてくる拡張機能には、管理装置16において、予め登録されたスマートウォッチ12及び空気調和装置本体18を特定するとともに相互通信を成立させるための手順が定められている。例えば、スマートウォッチ12から送信される空気調和装置本体18を制御するための制御コマンドは、例えば、空気調和装置本体18において、当該空気調和装置本体18を制御するためのリモートコントローラーからの制御信号を受信する受信部で受付け可能となり、空気調和装置本体18を同様に制御する。また、別の実施形態では、空気調和装置本体18は、スマートウォッチ12から送られてくる制御コマンド専用の受信部を設けて、空気調和装置本体18を制御するようにしてもよい。
【0028】
設定部24は、空気調和装置本体18を運転するための各種設定を行う。例えば、空気調和装置本体18の吹出し空気の温度設定や、風量(風力)の設定、風向の設定等、利用者Pの嗜好にあった設定を行うことができる。なお、この設定は、例えば、スマートウォッチ12が備える音声入力部を用いて行ったり、スマートウォッチ12が備えるタッチディスプレイを用いて行ったりしてもよい。
【0029】
位置情報出力部26は、スマートウォッチ12が備えるGPS(Global Positioning System)機能から、スマートウォッチ12が存在する位置、すなわちスマートウォッチ12を装着した利用者Pの位置を取得して出力する。なお、スマートウォッチ12の位置を示す情報は、空気調和装置本体18が、吹き出す空気調和空気の風向きの制御や風量の制御のためにスマートウォッチ12を装着した利用者Pの位置の特定及び追尾を可能にする情報であればよい。したがって、位置情報出力部26は、例えば、空気調和装置本体18が受信可能なスマートウォッチ12の位置を特定する信号を出力するようにしてもよい。
【0030】
バイタル検出部28は、スマートウォッチ12を装着した利用者Pの生命兆候(バイタル情報)を検出する。スマートウォッチ12は利用者Pの手首等に密着した状態で装着され得る。したがって、バイタル検出部28は、利用者Pの例えば、脈拍、心拍数、呼吸(数)、血圧、体温等の情報を取得することができる。バイタル情報は、利用者Pの体調の判定に利用したり、利用者Pが現在就眠状態(寝ている状態)か覚醒状態(起きてる状態)かの判定に利用したりすることができる。また、利用者Pが空気調和装置本体18の制御のために行うジェスチャの識別等にも利用することができる。
【0031】
ジェスチャ検出部30は、スマートウォッチ12を装着した利用者Pのジェスチャ(挙動)を検出する。ジェスチャは、例えば、ジェスチャごとに定義された、空気調和装置本体18を制御するための制御コマンドの生成に利用することができる。空気調和装置本体18を制御するためのスマートウォッチ12が加速度センサを備える場合、加速度の変化を検出することにより利用者Pのジェスチャの有無や種類を検出するようにしてもよい。また、ジェスチャ検出部30は、バイタル検出部28が検出したバイタル情報の変化を取得してジェスチャの有無や種類を検出するようにしてもよい。
【0032】
通知処理部32は、運転中の空気調和装置本体18の動作状態情報(制御モードや設定温度、風向き、風量等の情報)や空気調和装置本体18のエラー情報等をスマートウォッチ12の表示部やスピーカを介して出力する処理を実行する。
【0033】
図3は、空気調和システム10の管理装置16に含まれる制御部34の構成を示す例示的かつ模式的なブロック図である。
【0034】
制御部34は、例えば、管理装置16のCPUが、ROM等の記憶部から読み出した連携処理プログラムを実行することにより、図3に示すような機能モジュールを実現する。制御部34は、例えば、通信部36、エアコン制御部38、連携処理部40、位置情報取得部42、制御態様情報取得部44、バイタル取得部46、就眠/覚醒判定部48、ジェスチャ取得部50、動作状態情報処理部52等の機能モジュールを備える。
【0035】
通信部36は、スマートウォッチ12との間で、例えばネットワークを介して各種情報の送受信を行う。例えば、スマートウォッチ12から送られてくるアカウントIDやパスワードの受信、受信したアカウントIDに対応する拡張機能の返信、スマートウォッチ12から送信されてくる各種操作要求やスマートウォッチ12が検出した利用者Pの挙動や生命兆候(バイタル情報)、生体情報等の受信、それらの情報に基づき空気調和装置本体18を制御するための制御コマンドの返信等を行う。
【0036】
エアコン制御部38は、通信部36が取得したスマートウォッチ12からの操作要求やスマートウォッチ12が検出した利用者Pの状態(バイタル情報や生体情報、挙動情報等)に基づき、空気調和装置本体18を制御するための制御コマンドを生成する。例えば、図4は、空気調和システム10の発話制御例を説明する例示的かつ模式的な説明図である。なお、図4は、スマートフォン14や管理装置16の図示を省略している。また、図5図6も同様である。図4に示すように、空気調和装置本体18と連携済みスマートウォッチ12に対して利用者Pが発話すると、発話内容が、一旦、管理装置16(制御部34)に提供される。エアコン制御部38は、発話内容に対応する制御コマンドを、通信部36を介してスマートウォッチ12に返送する。そして、スマートウォッチ12は、空気調和装置本体18から返送された制御コマンドを空気調和装置本体18に提供する。例えば、利用者Pが「エアコンの温度を下げて」と発話すると、それに対応する制御コマンドが空気調和装置本体18に提供され、空気調和装置本体18の制御温度が、例えば2℃下げられる。この場合、空気調和装置本体18は内蔵するスピーカ等を用いて「温度を2℃下げました」等のメッセージを出力してもよい。また、このメッセージは、スマートウォッチ12のスピーカから出力されるようにしてもよいし、スマートウォッチ12の表示部に文字メッセージとして表示されるようにしてもよい。
【0037】
連携処理部40は、スマートウォッチ12から送信されたアカウントID及びパスワードと予め記憶部等に記憶された登録済みアカウントID及びパスワードとの照合を行う。連携処理部40は、照合が肯定された場合、アカウントID及びパスワードを送信してきたスマートウォッチ12の制御部34へのログインを許可するとともに、スマートウォッチ12と空気調和装置本体18との連携を行うための拡張機能を図示しない記憶部から検索し、通信部36を介してスマートウォッチ12側に提供する。
【0038】
位置情報取得部42は、スマートウォッチ12の存在する位置、すなわちスマートウォッチ12を装着した利用者Pの現在の位置をスマートウォッチ12から取得する。スマートウォッチ12の現在位置情報及び現在位置を基準にスマートウォッチ12を追跡する追跡情報をエアコン制御部38に提供する。エアコン制御部38は、スマートウォッチ12の現在位置情報を取得することにより、例えば、利用者Pが存在する位置へ最適な空気調和空気(例えば、強めの風や弱めの風等)を供給するための制御コマンドを生成することができる。また、エアコン制御部38は、スマートウォッチ12を追跡する追跡情報を取得することにより、利用者Pが空気調和装置本体18が設置された室内で移動する場合でも、利用者Pを逐次追跡し、最適な空気調和空気を供給し続けるための制御コマンドを生成することができる。
【0039】
制御態様情報取得部44は、スマートウォッチ12で空気調和装置本体18に対して設定される利用者Pの嗜好にあった制御態様情報、例えば、吹出し空気の温度や、風の強さ(風量)、風向き等の情報を取得し、エアコン制御部38に提供する。エアコン制御部38は、制御態様情報を取得することにより、空気調和装置本体18が設置された室内で連携済みのスマートウォッチ12を検出した場合、スマートウォッチ12を装着した利用者Pの嗜好にあった空気調和の制御態様を変更する制御コマンドを生成することができる。
【0040】
バイタル取得部46は、スマートウォッチ12が検出する生命兆候(バイタル情報)を取得し、取得したバイタル情報をエアコン制御部38及び就眠/覚醒判定部48に提供する。エアコン制御部38は、スマートウォッチ12を装着する利用者Pのバイタル情報に応じて空気調和装置本体18の制御態様を変更するための制御コマンドを生成する。例えば、図5は、空気調和システム10のバイタル制御例を説明する例示的かつ模式的な説明図である。利用者P1がスマートウォッチ12を装着したまま就寝(就眠)する場合、その間、スマートウォッチ12は随時利用者P1のバイタル情報を取得し、逐次制御部34に送信し、バイタル取得部46で取得される。この場合、もし利用者P1の心拍数が所定閾値を超えて上昇した場合、バイタル取得部46は、バイタル情報の変化をエアコン制御部38に提供し、エアコン制御部38は、バイタル情報の変化に対応するように空気調和装置本体18を制御するための制御コマンドを生成する。例えば、心拍数が所定閾値を超えて上昇した場合、空気調和装置本体18の制御温度を下げる制御コマンドを自動に送信する。その結果、空気調和装置本体18は自動に室温を下げ、心拍数が上昇した利用者P1の快適性を向上させる。また、例えば、室内における熱中症は自覚されない場合がある。このような場合、バイタル情報の変化に基づき空気調和装置本体18を自動制御することが可能となり、熱中症によるリスクの軽減に寄与することができる。
【0041】
就眠/覚醒判定部48は、バイタル取得部46が取得したバイタル情報に基づき、利用者Pの現在の状態が、就眠状態か覚醒状態かを判定する。そして、利用者Pが覚醒状態の場合、エアコン制御部38は、空気調和装置本体18の制御態様をスマートウォッチ12の位置情報で特定される位置に対して、制御態様情報取得部44で取得している利用者Pの嗜好に基づき設定された設定値(風量や風向き等)とバイタル情報の少なくとも一方に基づき変更することを許容する制御コマンドを生成する。一方、利用者Pが就眠状態の場合、エアコン制御部38は、空気調和装置本体18の制御態様をスマートウォッチ12の位置情報で特定される位置に対して、バイタル情報に基づき変更することを許容する制御コマンドを生成する。その結果、利用者Pの覚醒時と就眠時とで、それぞれ適切な空気調和装置本体18の制御を実現することができる。
【0042】
ジェスチャ取得部50は、スマートウォッチ12のジェスチャ検出部30が取得したジェスチャ情報を取得し、取得したジェスチャ情報をエアコン制御部38に提供する。エアコン制御部38は、図6に示されるような、スマートウォッチ12の挙動(利用者Pの挙動)を取得することにより、空気調和装置本体18の制御態様を変更する制御コマンドを生成することができる。例えば、スマートウォッチ12を装着した腕PHを1回左右に振ることで、空気調和装置本体18の起動、連続して2回振ることで設定温度の減調整(2℃下げる等)、連続して3回振ることで設定温度の増調整(2℃上げる等)の制御を実行するための制御コマンドを生成することができる。また、スマートウォッチ12を装着した腕の掌を握ることで、バイタル情報が変化する。したがって、ジェスチャ取得部50は、バイタル取得部46から提供されるバイタル情報に基づき掌の開閉回数(ジェスチャ)を判別し、その結果をエアコン制御部38に提供して、掌の開閉回数に基づく制御コマンドを生成するようにしてもよい。
【0043】
動作状態情報処理部52は、空気調和装置本体18の動作状態情報、例えば、制御モードや設定温度、風量の設定情報、風向きの設定情報、運転中に生じたエラー情報等を、スマートウォッチ12を介して収集する。収集された動作状態情報は、適宜スマートウォッチ12に提供され、スマートウォッチ12の表示部やスピーカ等を用いて利用者Pに提供される。その結果、空気調和装置本体18の動作状態やエラー情報を素早く容易に利用者Pに提供することができる。
【0044】
このように構成される空気調和システム10の動作を図7に示す制御例及び図8図9のフローチャートを用いて説明する。なお、図7は、空気調和装置本体18が設置された部屋56(室内空間)にスマートウォッチ12(12A)を装着した利用者P2と非装着の利用者P3が存在する場合の制御例を説明する例示的かつ模式的な説明図である。また、図8は、空気調和システム10のスマートウォッチ12における処理の流れを示す例示的なフローチャートである。図9は、空気調和システム10の空気調和装置本体18における処理の流れを示す例示的なフローチャートである。
【0045】
図7に示す例の場合、部屋56において、空気調和装置本体18から離れた側にダイニングテーブル58及び椅子60(例えば4脚)が存在し、ダイニングテーブル58のそばにスマートウォッチ12Aを装着した利用者P2が存在する。また、空気調和装置本体18に近い側にローテーブル62を挟んで、ソファー64と、テレビ66が設置されている。そして、ローテーブル62とテレビ66との間にスマートウォッチ12を非装着の利用者P3が存在する例である。
【0046】
例えば、スマートウォッチ12Aを装着する利用者P2が、部屋56へ進入すると、利用者P2が装着するスマートウォッチ12Aは、当該スマートウォッチ12Aと空気調和装置本体18とを連携して空気調和装置本体18の制御を行うか否か利用者P2に問い合わせるメッセージをスマートウォッチ12Aの画面やスピーカを用いて利用者P2に提供し、問い合わせる(S100)。ここで、利用者P2が、空気調和装置本体18との連携を望まない場合(S100のNo)、図8のフローは一旦終了する。
【0047】
一方、S100の処理において、利用者P2が空気調和装置本体18とスマートウォッチ12Aとの連携による空気調和装置本体18の制御を望んだ場合(S100のYes)、スマートウォッチ12Aは、例えば、利用者P2の嗜好として温度設定を促すメッセージをスマートウォッチ12Aの画面やスピーカを介して出力し設定させる(S102)。同様に、スマートウォッチ12Aは、例えば、利用者P2の嗜好として風量設定や風向設定等を促すメッセージをスマートウォッチ12Aの画面やスピーカを介して出力し設定させる(S104)。なお、この設定は、一例であり、他の設定を促して、設定させるようにしてもよい。
【0048】
スマートウォッチ12Aは、空気調和装置本体18との連携のための設定が完了すると、図1で説明したように、例えば、スマートフォン14から空気調和装置本体18の制御用のアプリケーションの登録用のアカウントIDとパスワードを取得し、取得したアカウントIDとパスワードを用いて、ネットワークを介して管理装置16にアクセス(ログイン)する。そして、管理装置16から送信される拡張機能に基づきスマートウォッチ12Aと空気調和装置本体18との連携処理を実行し(S106)、このフローを終了する。
【0049】
なお、スマートウォッチ12Aと空気調和装置本体18との連携は、上述のように、部屋56に進入するたびに実行するようにしてもよいし、一度設定した情報を空気調和装置本体18に記憶させておき、スマートウォッチ12A(利用者P)が部屋56に進入すると自動的に連携するようにしてもよい。
【0050】
スマートウォッチ12Aと空気調和装置本体18(エアコン)とが連携済みの場合、スマートウォッチ12Aを腕に装着した利用者Pは、例えば腕を1回振るジェスタを実行することにより、空気調和装置本体18の制御態様を起動(始動)に切り替えることができる(S200のYes)。また、別の例では、スマートウォッチ12Aに対して発話(例えば、エアコン始動と発話)することにより、空気調和装置本体18の制御態様を起動(始動)に切り替えることができる。もちろん、空気調和装置本体18は、付属のリモコン等を用いた操作で起動させてもよい。なお、空気調和装置本体18が起動しない場合(S200のNo)、図9のフローは一旦終了する。
【0051】
空気調和装置本体18が起動済みの場合、空気調和装置本体18は、連携利用者、つまり空気調和装置本体18と連携しているスマートウォッチ12を部屋56の内部で検索する。例えば、スマートウォッチ12Aと空気調和装置本体18が連携済みであるにも拘わらず、利用者P2が部屋56を退室して連携済みの利用者P2を検出できない場合がある(S202のNo)。このよう場合、空気調和装置本体18は、通常運転を可能にする(S204)。例えば、部屋56にスマートウォッチ12を未装着の利用者P3のみが存在する場合は、利用者P3のリモコン操作による空気調和装置本体18の通常運転を許容する。その後、空気調和装置本体18は、運転終了のコマンド指令を受けているか否か確認する(S206)。例えば、リモコン操作による運転終了の制御コマンドを受け付けているか否かの確認や、スマートウォッチ12Aから運転終了の制御コマンドを受け付けているか否かの確認を行う。運転終了の制御コマンドを受け付けた場合(S206のYes)、空気調和装置本体18は運転終了処理を行う(S208)。例えば、室内機、室外機の運転停止処理やフラップの閉動作処理、スマートウォッチ12Aと連携している場合は、連携の解除処理等を行い、このフローを一旦終了する。
【0052】
S206の処理において、運転終了の制御コマンドを受け付けていない場合(S206のNo)、S202の処理に移行し、部屋56の内部に空気調和装置本体18と連携済みの利用者が存在するか否かの確認を再度行い、以降の処理を継続して実行する。
【0053】
S202の処理において、部屋56の内部に空気調和装置本体18と連携済み利用者が検出された場合(S202のYes)、連携処理が完全に完了しているか確認する(S210)。例えば、連携したスマートウォッチ12に設定された利用者の嗜好に基づく設定等の連携が済んでいない場合には(S210のNo)、連携処理を完了させる(S212)。既に、連携処理が完全に完了している場合には(S210のYes)、S212の処理をスキップする。
【0054】
続いて、空気調和装置本体18は、部屋56の内部に存在するスマートウォッチ12の位置情報を取得する(S214)。そして、部屋56の内部に複数の利用者(連携済み)が存在するか否かを確認する(S216)。例えば、図7に示すように、部屋56の内部に連携済みのスマートウォッチ12Aを装着した利用者P2のみを検出している場合、すなわち、複数の連携済み利用者が存在しない場合(S216のNo)、検出されたスマートウォッチ12Aを装着する利用者P2を単独で追跡して、風量や風向きを制御する単独追跡制御を実行する(S218)。例えば、図7の場合、空気調和装置本体18がフラップの駆動により吹出す空気調和空気の方向を連続的に変更し、部屋56の室内全体に空気調和空気を送り出している場合を考える。この場合、スマートウォッチ12Aを装着する利用者P2が、自分には、弱風W1が当たるように、スマートウォッチ12Aを介して設定していた場合、スマートウォッチ12Aの位置追跡に基づき、利用者P2に空気調和空気を送る場合に、弱風W1になるように空気調和装置本体18のファンを制御する。換言すれば、利用者P2の存在位置以外、例えば、利用者P3の存在する位置等では、リモコン等で元々空気調和装置本体18に設定されていた制御態様の風量、例えば強風W2になるように空気調和装置本体18のファンを制御する。スマートウォッチ12Aを装着する利用者P2は、部屋56の内部を移動する場合もあるので、空気調和装置本体18は、所定のタイミング(例えば、数秒間隔)でスマートウォッチ12A(利用者P2)の位置情報の取得タイミングか否かを確認する(S222)。位置情報の取得タイミングの場合(S222のYes)、S214に移行し、現在のスマートウォッチ12(12A)の位置情報の再取得を実行し、以降の処理を実行する。つまり、追跡処理を継続し、利用者P2が所望する弱風W1を移動する利用者P2に供給し続ける。
【0055】
S222において、位置情報の取得タイミングではない場合(S222のNo)、S206に移行し、空気調和装置本体18の運転を終了するか否かの判断を行い、以降の処理を実行する。
【0056】
S216において、複数の連携済み利用者が存在する場合(S216のYes)、例えば、図7において、利用者P3が連携済みのスマートウォッチ12Bを装着していた場合である。この場合、空気調和装置本体18は、検出された各スマートウォッチ12(12A,12B等)を装着する利用者P2、P3等を利用者別に追跡して、それぞれ風量や風向きを制御する利用者別追跡制御を実行する(S220)。その後、S222に移行して以降の処理を実行する。
【0057】
例えば、スマートウォッチ12Bには、風量設定として「微風」が設定されていたとする。この場合、フラップを駆動しながら部屋56全体に空気調和空気を送り出している空気調和装置本体18は、利用者P2の存在位置で風量を「弱風」に設定し、利用者P3の存在位置で風量を「微風」に設定し、それ以外の位置では、風量を「強風」に設定する。その結果、部屋56に存在するそれぞれの利用者の嗜好に応じた空気調和制御を詳細に実現することができる。例えば、オフィス等のように、広い空間に多数の利用者が存在する場合、それぞれの利用者が空気調和装置本体18と連携済みのスマートウォッチ12を装着し、それぞれの嗜好に対応した設定を行っていれば、それぞれの利用者に対して快適な空気調和空気の提供が容易に可能になる。例えば各利用者の感覚の違いによる暑すぎる、寒すぎる等の不満を軽減または解消し易くなる。
【0058】
上述のような制御を実行している間に、例えば、利用者のバイタル情報の変化が検出された場合には、上述したように、バイタル情報に従う空気調和装置本体18の制御も実施可能となり、利用者にとってより快適な空気調和制御を提供することができる。同様に、利用者の就眠を確認した場合には、就眠状態に適した空気調和制御の提供が可能になる。また、その間にジェスチャによる空気調和装置本体18の制御も可能であり、空調制御態様の切り替えを迅速に行うことが可能となり、より快適な空調環境を提供できる。また、このような場合、利用者は、リモコン等を探す必要がなく、空気調和装置本体18の使い勝手の向上に寄与することができる。
【0059】
なお、上述した実施形態では、制御部34を、ネットワークを介して接続した遠隔地に設定している例を示したが、制御部34の設置位置は適宜変更可能である。例えば、部屋56の内部に設置してもよいし、専用のアプリケーションソフトをスマートフォン14にインストールして、スマートフォン14の内部で実現してもよい。同様に、スマートウォッチ12に専用のアプリケーションソフトをインストールして、スマートウォッチ12の内部で実現してもよく、同様の効果を得ることができる。
【0060】
このように、本実施形態の空気調和システム10によれば、スマートウォッチ12の機能的特徴を利用して空気調和装置本体18の制御をより詳細にかつより容易に実現可能であり、利用者により快適な空気調和環境を提供することができる。
【0061】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0062】
10…空気調和システム、12,12A,12B…スマートウォッチ、14…スマートフォン、16…管理装置、18…空気調和装置本体、20…通信部、22…連携処理部、24…設定部、26…位置情報出力部、28…バイタル検出部、30…ジェスチャ検出部、32…通知処理部、34…制御部、36…通信部、38…エアコン制御部、40…連携処理部、42…位置情報取得部、44…制御態様情報取得部、46…バイタル取得部、48…就眠/覚醒判定部、50…ジェスチャ取得部、52…動作状態情報処理部。
図1
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図9