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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023153731
(43)【公開日】2023-10-18
(54)【発明の名称】ハンガー
(51)【国際特許分類】
   A47G 25/36 20060101AFI20231011BHJP
【FI】
A47G25/36 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022193455
(22)【出願日】2022-12-02
(31)【優先権主張番号】P 2022063030
(32)【優先日】2022-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2022125971
(32)【優先日】2022-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】592196514
【氏名又は名称】株式会社ニューライン
(74)【代理人】
【識別番号】100119301
【弁理士】
【氏名又は名称】蟹田 昌之
(72)【発明者】
【氏名】三好 達樹
【テーマコード(参考)】
3K099
【Fターム(参考)】
3K099AA01
3K099BA14
3K099BA23
3K099CB51
3K099DA11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】取り扱いが容易で環境にも優しいハンガーを提供する。
【解決手段】基部用紙管720の一方側の貫通孔が第1肩本体部用紙管721の他方側の貫通孔と連通するように、かつ、基部用紙管の他方側の貫通孔が第2肩本体部用紙管722の一方側の貫通孔と連通するように、第1肩本体部用紙管と第2肩本体部用紙管とに挿入され、第1固定具は、連通する基部用紙管の一方側の貫通孔と第1肩本体部用紙管の他方側の貫通孔とを貫通するように、基部用紙管の貫通孔と第1肩本体部用紙管の貫通孔とに挿入され、第2固定具は、連通する基部用紙管の他方側の貫通孔と第2肩本体部用紙管の一方側の貫通孔とを貫通するように、基部用紙管の貫通孔と第2肩本体部用紙管の貫通孔とに挿入され、第1肩本体部用紙管の一方側の穴に掛部用紙管の一方側の端部が差し込まれ、第2肩本体部用紙管の他方側の穴に掛部用紙管の他方側の端部が差し込まれる。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基部用紙管と、第1肩本体部用紙管と、第2肩本体部用紙管と、第1固定具と、第2固定具と、掛部用紙管と、を備え、
前記基部用紙管は、一方側と他方側に貫通孔をそれぞれ有し、
前記第1肩本体部用紙管は、他方側に貫通孔を有するとともに、一方側に穴を有し、
前記第2肩本体部用紙管は、一方側に貫通孔を有するとともに、他方側に穴を有し、
前記基部用紙管は、前記基部用紙管の一方側の貫通孔が前記第1肩本体部用紙管の他方側の貫通孔と連通するように、かつ、前記基部用紙管の他方側の貫通孔が前記第2肩本体部用紙管の一方側の貫通孔と連通するように、前記第1肩本体部用紙管と前記第2肩本体部用紙管とに挿入され、
前記第1固定具は、連通する前記基部用紙管の一方側の貫通孔と前記第1肩本体部用紙管の他方側の貫通孔とを貫通するように、前記基部用紙管の一方側の貫通孔と前記第1肩本体部用紙管の他方側の貫通孔とに挿入され、
前記第2固定具は、連通する前記基部用紙管の他方側の貫通孔と前記第2肩本体部用紙管の一方側の貫通孔とを貫通するように、前記基部用紙管の他方側の貫通孔と前記第2肩本体部用紙管の一方側の貫通孔とに挿入され、
前記第1肩本体部用紙管の一方側の穴に前記掛部用紙管の一方側の端部が差し込まれ、
前記第2肩本体部用紙管の他方側の穴に前記掛部用紙管の他方側の端部が差し込まれるハンガー。
【請求項2】
請求項1に記載のハンガーであって、
前記基部用紙管は、前記掛部用紙管を挿通可能な中空部を有し、
前記第1肩本体部用紙管は、前記基部用紙管の一方側を収容可能な中空部を有し、
前記第2肩本体部用紙管は、前記基部用紙管の他方側を収容可能な中空部を有し、
前記掛部用紙管が前記基部用紙管の中空部に挿通された状態で、前記基部用紙管の一方側が前記第1肩本体部用紙管の中空部に収納され、かつ、前記基部用紙管の他方側が前記第2肩本体部用紙管の中空部に収納されることにより、前記基部用紙管と、前記第1肩本体部用紙管と、前記第2肩本体部用紙管と、掛部用紙管と、が一本の棒状部材となるハンガー。
【請求項3】
請求項1または2に記載のハンガーであって、
前記基部用紙管に取り付けられるフックを有するハンガー。
【請求項4】
請求項1または2に記載のハンガーであって、
前記基部用紙管は、角型紙管であり、
前記第1肩本体部用紙管は、角型紙管であり、
前記第2肩本体部用紙管は、角型紙管であり、
前記掛部用紙管は、丸型紙管であるハンガー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はハンガーに関する。
【背景技術】
【0002】
紙製ハンガーが提案されている(特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平7-23481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の一実施形態は、取り扱いが容易で環境にも優しいハンガーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、次の一実施形態を含む。
【0006】
2本の紙管を用いてなるハンガーであって、
前記2本の紙管は第1紙管と第2紙管からなり、
前記第1紙管は、前記第1紙管の中央部に切り込みを有し、
前記第1紙管は、前記切り込みを用いて前記中央部において折り曲げられており、
前記第1紙管は、前記切り込みの一方側と他方側とに穴を有し、
前記第2紙管は、前記第1紙管よりも径が小さく、
前記第2紙管は、前記切り込みの一方側にある穴に前記第2紙管の一方側の端部が差し込まれ、前記切り込みの他方側にある穴に前記第2紙管の他方側の端部が差し込まれることにより前記第1紙管に保持されるハンガー。
【0007】
ハンガー本体、第1乃至第4接続用紙管、及び掛部用紙管を備え、
前記ハンガー本体は、基部用紙管と、第1肩本体部用紙管と、第1肩先部用紙管と、第2肩本体部用紙管と、第2肩先部用紙管と、を備え、
前記第1接続用紙管は、前記基部用紙管と前記第1肩本体部用紙管を接続し、
前記第2接続用紙管は、前記基部用紙管と前記第2肩本体部用紙管を接続し、
前記第3接続用紙管は、前記第1肩本体部用紙管と前記第1肩先部用紙管を接続し、
前記第4接続用紙管は、前記第2肩本体部用紙管と前記第2肩先部用紙管を接続し、
前記掛部用紙管は、前記第1肩先部用紙管に設けられた穴に前記掛部用紙管の一方側の端部が差し込まれ、前記第2肩先部用紙管に設けられた穴に前記掛部用紙管の他方側の端部が差し込まれることにより、前記ハンガー本体に保持されるハンガー。
【0008】
基部用紙管と、第1肩本体部用紙管と、第2肩本体部用紙管と、第1固定具と、第2固定具と、掛部用紙管と、を備え、
前記基部用紙管は、一方側と他方側に貫通孔をそれぞれ有し、
前記第1肩本体部用紙管は、他方側に貫通孔を有するとともに、一方側に穴を有し、
前記第2肩本体部用紙管は、一方側に貫通孔を有するとともに、他方側に穴を有し、
前記基部用紙管は、前記基部用紙管の一方側の貫通孔が前記第1肩本体部用紙管の他方側の貫通孔と連通するように、かつ、前記基部用紙管の他方側の貫通孔が前記第2肩本体部用紙管の一方側の貫通孔と連通するように、前記第1肩本体部用紙管と前記第2肩本体部用紙管とに挿入され、
前記第1固定具は、連通する前記基部用紙管の一方側の貫通孔と前記第1肩本体部用紙管の他方側の貫通孔とを貫通するように、前記基部用紙管の一方側の貫通孔と前記第1肩本体部用紙管の他方側の貫通孔とに挿入され、
前記第2固定具は、連通する前記基部用紙管の他方側の貫通孔と前記第2肩本体部用紙管の一方側の貫通孔とを貫通するように、前記基部用紙管の他方側の貫通孔と前記第2肩本体部用紙管の一方側の貫通孔とに挿入され、
前記第1肩本体部用紙管の一方側の穴に前記掛部用紙管の一方側の端部が差し込まれ、
前記第2肩本体部用紙管の他方側の穴に前記掛部用紙管の他方側の端部が差し込まれるハンガー。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一実施形態によれば、取り扱いが容易で環境にも優しいハンガーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態に係るハンガーの模式図である。
図2】実施形態に係るハンガーを分解した様子を説明する模式図である。
図3】実施形態に係るハンガーの組み立て途中の様子を説明する模式図である。
図4】別の実施形態に係るハンガーの模式図である。
図5】別の実施形態に係るハンガーを分解した様子を説明する模式図である。
図6】別の実施形態に係るハンガーが1本の棒形状を有するように収納された様子を説明する模式図である。
図7】別の実施形態に係るハンガーを1本の棒形状を有するように収納する途中の様子を説明する模式図である。
図8】第3の実施形態に係るハンガーを説明する模式図である。
図9A】第3の実施形態に係るハンガーを分解した様子を説明する模式図である。
図9B】第1肩本体部用紙管の一方側の端部(図9A中の矢印Xで示した部分)にある穴を説明する図である。
図9C】第2肩本体部用紙管の他方側の端部(図9A中の矢印Yで示した部分)にある穴を説明する図である。
図10】第3の実施形態において、基部用紙管と、第1肩本体部用紙管と、第2肩本体部用紙管と、掛部用紙管と、を一本の棒状部材に組み立てる途中の様子を説明する図である。
図11】第3の実施形態において、基部用紙管と、第1肩本体部用紙管と、第2肩本体部用紙管と、掛部用紙管と、を一本の棒状部材に組み立てた後の状態を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[実施形態に係るハンガー1]
図1は実施形態に係るハンガーの模式図である。図2は実施形態に係るハンガーを分解した様子を説明する模式図である。図3は実施形態に係るハンガーの組み立て途中の様子を説明する模式図である。図1乃至図3に示すように、実施形態に係るハンガー1は2本の紙管を用いてなるハンガーであって、2本の紙管は第1紙管10と第2紙管20からなり、第1紙管10は、第1紙管10の中央部に切り込みXを有し、第1紙管10は、切り込みXを用いて中央部において折り曲げられており、第1紙管10は、切り込みXの一方側と他方側とに穴Yを有し、第2紙管20は、第1紙管10よりも径が小さく、第2紙管20は、切り込みXの一方側にある穴Yに第2紙管20の一方側の端部が差し込まれ、切り込みXの他方側にある穴Yに第2紙管20の他方側の端部が差し込まれることにより第1紙管10に保持されるハンガーである。以下、詳細に説明する。
【0012】
(2本の紙管)
実施形態に係るハンガー1は2本の紙管を用いてなるハンガーである。2本の紙管は第1紙管10と第2紙管20からなる。第1紙管10にはジャケットやシャツなどの上着を掛けることができ、第2紙管20にはズボンやパンツなどを掛けることができる。紙管とは紙製の管である。管とは中空の部材であり、筒状の形状を有する。第1紙管10や第2紙管20の一例には角型紙管や丸型紙管が含まれる。本実施形態では第1紙管10に角型紙管を用い、第2紙管20に丸型紙管を用いるものとする。
【0013】
第1紙管10は、第1紙管10の中央部に切り込みXを有しており、この切り込みXを用いて中央部において折り曲げられている。より具体的には、くの字状に折り曲げられている。切り込みXの形状は第1紙管10をくの字状に折り曲げ可能とするものであれば特に限定されない。本実施形態における切り込みXは、V字状の形状を有するものとする。
【0014】
第1紙管10は、切り込みXの一方側と他方側とに穴Yを有している。これらの穴Yに第2紙管20の端部が差し込まれることにより、具体的には、切り込みXの一方側にある穴Yに第2紙管20の一方側の端部が差し込まれ、切り込みXの他方側にある穴Yに第2紙管20の他方側の端部が差し込まれることにより、第2紙管20は第1紙管10に保持される。
【0015】
穴Yの大きさ及び形状は、第2紙管20の端部を差し込み可能とするものであれば特に限定されないが、好ましくは、第2紙管20の端部がこれらの穴Yに嵌合する大きさ及び形状を有するものであることが好ましい。このようにすれば、これらの穴Yに第2紙管20を差し込んだ際に第2紙管20が第1紙管10から意図せずに外れてしまうことを抑制することができる。また、第2紙管20によって第1紙管10をくの字の形状に折り曲げられた状態で保持することができる。つまり、第2紙管20は第1紙管10によって保持されるが、第1紙管10は第2紙管20によりくの字の形状に折り曲げられた状態で保持されるものとなる。本実施形態では、第2紙管20は、第1紙管10に形成される上記の穴Yと第2紙管20の端部とを嵌合させることができるように、第1紙管10よりも径が小さい。
【0016】
第1紙管10は、切り込みXに対向する面に穴を有し、切り込みX側から穴に挿入されることによって第1紙管10に装着されるフック30を有することが好ましい。これにより、実施形態に係るハンガー1を他の部材(例:壁や棚に取り付けられた棒)に引っ掛けることができる。なお、フック30が通される穴に筒状の中空部材を嵌め、この中空部材にフック30を挿入することにより、フック30を切り込みXに対向する面の穴に挿入することにしてもよい。このような筒状の中空部材を用いれば、第1紙管10の強度(特にフック30が挿入される穴周辺の強度)を高めることができる。
【0017】
第1紙管10は、中央部の切り込みXの一方側と他方側とにさらに切り込みXを有し、中央部の切り込みXの一方側と他方側とにある切り込みXを用いて、中央部の切り込みXの一方側と他方側とにおいてそれぞれ折り曲げられていることが好ましい。これにより、第1紙管は、その中央部において「くの字状」に折り曲げられるとともに、その両端部においても「くの字状」に折り曲げられたものとなる。このように第1紙管の両端部においても第1紙管をくの字状に折り曲げることにより、第1紙管の両端部を第2紙管の端部に可能な限り対向させて、第1紙管10による第2紙管20の保持をより強固なものにすることができる。
【0018】
以上説明した実施形態に係るハンガーによれば、取り扱いが容易で環境にも優しいハンガー1を提供することができる。
【0019】
[別の実施形態に係るハンガー40]
次に、別の実施形態に係るハンガー40について説明する。ハンガー40によっても、取り扱いが容易で環境にも優しいハンガーを提供することができる。
【0020】
図4は別の実施形態に係るハンガー40の模式図である。図5は別の実施形態に係るハンガー40を分解した様子を説明する模式図である。図4図5に示すように、別の実施形態に係るハンガー40は、ハンガー本体42、第1乃至第4接続用紙管441、442、443、444、及び掛部用紙管46を備える。ハンガー本体42は、基部用紙管420と、第1肩本体部用紙管421aと、第1肩先部用紙管421bと、第2肩本体部用紙管422aと、第2肩先部用紙管422bと、を備える。基部用紙管420は、ハンガー本体42の基部となる紙管であり、第1肩本体部用紙管421aはハンガー本体42の第1肩本体部となる紙管であり、第1肩先部用紙管421bはハンガー本体42の第1肩先部となる紙管であり、第2肩本体部用紙管422aはハンガー本体42の第2肩本体部となる紙管であり、第2肩先部用紙管422bはハンガー本体42の第2肩先部となる紙管である。掛部用紙管46は掛部となる紙管である。ハンガー本体42にはジャケットやシャツなどの上着を掛けることができ、掛部用紙管46にはズボンやパンツなどを掛けることができる。第1乃至第4接続用紙管441、442、443、444は紙管同士を接続するための紙管である。本実施形態において、基部用紙管420、第1肩本体部用紙管421a、第1肩先部用紙管421b、第2肩本体部用紙管422a、第2肩先部用紙管422b、及び第1乃至第4接続用紙管441、442、443、444は、いずれも角型紙管であり、掛部用紙管46は丸型紙管である。ただし、他の形状の紙管を用いることも可能である。
【0021】
第1接続用紙管441は、基部用紙管420と第1肩本体部用紙管421aを接続する。具体的には、第1接続用紙管441の他方側が基部用紙管420の中空部に差し込まれ、第1接続用紙管441の一方側(基部用紙管420に差し込まれずに残った部分)が第1肩本体部用紙管421aの中空部に差し込まれることにより、第1接続用紙管441は、基部用紙管420と第1肩本体部用紙管421aを接続する。
【0022】
第2接続用紙管442は、基部用紙管420と第2肩本体部用紙管422aを接続する。具体的には、第2接続用紙管442の一方側が基部用紙管420の中空部に差し込まれ、第2接続用紙管442の他方側(基部用紙管420に差し込まれずに残った部分)が第2肩本体部用紙管422aの中空部に差し込まれることにより、第2接続用紙管442は、基部用紙管420と第2肩本体部用紙管422aを接続する。
【0023】
第3接続用紙管443は、第1肩本体部用紙管421aと第1肩先部用紙管421bを接続する。具体的には、第3接続用紙管443の他方側が第1肩本体部用紙管421aの中空部に差し込まれ、第3接続用紙管443の一方側(第1肩本体部用紙管421aに差し込まれずに残った部分)が第1肩先部用紙管421bの中空部に差し込まれることにより、第3接続用紙管443は、第1肩本体部用紙管421aと第1肩先部用紙管421bを接続する。
【0024】
第4接続用紙管444は、第2肩本体部用紙管422aと第2肩先部用紙管422bを接続する。具体的には、第4接続用紙管444の一方側が第2肩本体部用紙管422aの中空部に差し込まれ、第4接続用紙管444の他方側(第2肩本体部用紙管422aに差し込まれずに残った部分)が第2肩先部用紙管422bの中空部に差し込まれることにより、第4接続用紙管444は、第2肩本体部用紙管422aと第2肩先部用紙管422bを接続する。
【0025】
掛部用紙管46は、第1肩先部用紙管421bに設けられた穴に掛部用紙管46の一方側の端部が差し込まれ、第2肩先部用紙管422bに設けられた穴に掛部用紙管46の他方側の端部が差し込まれることにより、ハンガー本体42に保持される。例えば、第1肩先部用紙管421bには掛部用紙管46(より具体的には掛部用紙管46の一方側の端部)に嵌合する穴が設けられていることが好ましく、第2肩先部用紙管422bにも掛部用紙管46(より具体的には掛部用紙管46の他方側の端部)に嵌合する穴が設けられていることが好ましい。このようにすれば、第1肩先部用紙管421bの穴に掛部用紙管46の一方側の端部が差し込まれ、第2肩先部用紙管422bの穴に掛部用紙管46の他方側の端部が差し込まれることにより、ハンガー本体42による掛部用紙管46の保持をより確実なものとすることができる。
【0026】
本実施形態では、第3接続用紙管443にも掛部用紙管46に嵌合する穴を設け、第4接続用紙管444にも掛部用紙管46に嵌合する穴を設けている。そして、第3接続用紙管443の穴が第1肩先部用紙管421bの穴に重なるものとし、第4接続用紙管444の穴が第2肩先部用紙管422bの穴に重なるものとする。このようにすれば、掛部用紙管46の一方側の端部が、第1肩先部用紙管421bの穴だけでなく第3接続用紙管443の穴にも嵌合し、掛部用紙管46の他方側の端部が、第2肩先部用紙管422bの穴だけでなく、第4接続用紙管444の穴にも嵌合するため、ハンガー本体42によって掛部用紙管46をより強固に保持することができる。
【0027】
本実施形態において、第1接続用紙管441は基部用紙管420の内壁に接する切断面Sを有する。同様に、第2接続用紙管442は基部用紙管420の内壁に接する切断面Sを有し、第3接続用紙管443は第1肩本体部用紙管421aの内壁に接する切断面Sを有し、第4接続用紙管444は第2肩本体部用紙管422aの内壁に接する切断面Sを有する。これにより、各紙管の内壁に接する各切断面Sがストッパー(あるいは「過差込防止面」ということもできる。)となって、各接続用紙管が他の紙管の中空部に差し込まれ過ぎてしまうことを防止できる。換言すれば、各接続用紙管の一方を他の紙管(例えば基部用紙管420)の中空部に差し込んだ場合に、各接続用紙管の他方がより確実に当該他の紙管(例えば基部用紙管420)の中空部から露出するようにすることができる。これにより、当該露出した部分をさらに別の他の紙管(例えば第1肩本体部用紙管421a)の中空部に差し込むことが可能となり、他の紙管同士(例えば基部用紙管420と第1肩本体部用紙管421a)をより確実に接続することが可能となる。
【0028】
本実施形態に係るハンガー40は、さらに、基部用紙管420に取り付けられるフック30を有する。具体的には、基部用紙管420に貫通孔が設けられており、この貫通孔にフック30を通すことにより、フック30は基部用紙管420に保持される。
【0029】
図6は別の実施形態に係るハンガー40が1本の棒形状を有するように収納された様子を説明する模式図である。図7は別の実施形態に係るハンガー40を1本の棒形状を有するように収納する途中の様子を説明する模式図である。図6図7に示すように、別の実施形態に係るハンガー40は、ハンガー本体42を構成する各紙管が一列に連結されてなる第1筒部50と、第1乃至第4接続用紙管441、442、443、444が一列に連結されてなる第2筒部60と、を有し、掛部用紙管46は第2筒部60の中空部に収納され、第2筒部60は第1筒部50の中空部に収納されるハンガー40でもある。すなわち、別の実施形態に係るハンガー40は、不使用時においては、図6に示すように、1本の棒形状を有するように収納することが可能である。
【0030】
[第3の実施形態に係るハンガー70]
図8は第3の実施形態に係るハンガーを説明する模式図である。図9Aは第3の実施形態に係るハンガーを分解した様子を説明する模式図である。図9Bは、第1肩本体部用紙管の一方側の端部(図9A中の矢印Xで示した部分)にある穴を説明する図である。図9Cは、第2肩本体部用紙管の他方側の端部(図9A中の矢印Yで示した部分)にある穴を説明する図である。なお、以下では、図に向かって右側を「一方側」と称し、左側を「他方側」と称する。
【0031】
図8図9A図9B図9Cに示すように、第3の実施形態に係るハンガー70は、基部用紙管720と、第1肩本体部用紙管721と、第2肩本体部用紙管722と、第1固定具751と、第2固定具752と、掛部用紙管740と、を備えている。
【0032】
基部用紙管720は、ハンガー本体72の基部となる紙管である。基部用紙管720の一方側と他方側には貫通孔R0、L0がそれぞれ形成されている。
【0033】
第1肩本体部用紙管721は、ハンガー本体72の第1肩本体部となる紙管である。第1肩本体部用紙管721の他方側には貫通孔L1が形成されており、一方側には穴R1が形成されている。
【0034】
第2肩本体部用紙管722はハンガー本体72の第2肩本体部となる紙管である。第2肩本体部用紙管722の一方側には貫通孔R2が形成されており、他方側には穴L2が形成されている。
【0035】
掛部用紙管740は、掛部となる紙管である。
【0036】
基部用紙管720は、基部用紙管720の一方側の貫通孔R0が第1肩本体部用紙管721の他方側の貫通孔L1と連通するように、第1肩本体部用紙管721(つまり、第1肩本体部用紙管721の中空部)に挿入される。
【0037】
また、基部用紙管720は、基部用紙管720の他方側の貫通孔L0が第2肩本体部用紙管722の一方側の貫通孔R2と連通するように、第2肩本体部用紙管722(つまり、第2肩本体部用紙管722の中空部)に挿入される。
【0038】
第1固定具751は、連通する基部用紙管720の一方側の貫通孔R0と第1肩本体部用紙管721の他方側の貫通孔L1とを貫通するように、基部用紙管720の一方側の貫通孔R0と第1肩本体部用紙管721の他方側の貫通孔L1とに挿入される。これにより、第1肩本体部用紙管721が基部用紙管720に固定される。第1固定具751には例えば木ダボを用いることができる。
【0039】
また、第2固定具752は、連通する基部用紙管720の他方側の貫通孔L0と第2肩本体部用紙管722の一方側の貫通孔R2とを貫通するように、基部用紙管720の他方側の貫通孔L0と第2肩本体部用紙管722の一方側の貫通孔R2とに挿入される。これにより、第2肩本体部用紙管722が基部用紙管720に固定される。第2固定具752には例えば木ダボを用いることができる。
【0040】
第1肩本体部用紙管721の一方側の穴R1には、掛部用紙管740の一方側の端部が差し込まれる。また、第2肩本体部用紙管722の他方側の穴L2には、掛部用紙管740の他方側の端部が差し込まれる。
【0041】
以上説明した第3の実施形態によれば、取り扱いが容易で環境にも優しいハンガー70を提供することができる。
【0042】
第3の実施形態に係るハンガー70において、ハンガー本体72は、基部用紙管720、第1肩本体部用紙管721、及び第2肩本体部用紙管722により構成される。ハンガー本体72には、ジャケットやシャツなどの上着を掛けることができる。
【0043】
掛部用紙管740にはズボンやパンツなどを掛けることができる。
【0044】
基部用紙管720、第1肩本体部用紙管721、及び第2肩本体部用紙管722の形状は特に限定されるものではないが、これら各紙管がともに角型紙管である場合には、基部用紙管720とこれに固定される第1肩本体部用紙管721との間の角度、及び基部用紙管720とこれに固定される第2肩本体部用紙管722との間の角度が安定するため、ハンガー70の取り扱いが容易になる。例えば、基部用紙管720に角型紙管を用い、第1肩本体部用紙管721に丸型紙管を用いる場合には、第1肩本体部用紙管721が基部用紙管720に十分に接触せず、両者の角度が安定しない可能性がある。しかしながら、基部用紙管720と第1肩本体部用紙管721に同タイプの紙管を用いれば、特に、両者に角型紙管を用いれば、両紙管のタイプが異なる場合よりも両紙管の接触する面積が増え、両紙管の間に十分な摩擦が働くものとなる。このため、第1肩本体部用紙管721を基部用紙管720に対してより強固に固定し、両紙管の角度をハンガー70として用いるのに十分な程度に安定させることが可能となる。第2肩本体部用紙管722についても同様のことが言える。つまり、基部用紙管720と第2肩本体部用紙管722に同タイプの紙管を用いれば、特に、両者に角型紙管を用いれば、第2肩本体部用紙管722を基部用紙管720に対してより強固に固定し、両紙管の角度をハンガー70として用いるのに十分な程度に安定させることが可能となる。
【0045】
掛部用紙管740の形状は特に限定されるものではないが、掛部用紙管740は丸型紙管であることが好ましい。掛部用紙管740が角型紙管である場合には、この角型紙管の角が第1肩本体部用紙管721の穴R1に引っ掛かり、掛部用紙管740の一方側の端部が差し込まれる第1肩本体部用紙管721の穴R1から掛部用紙管740を取り外し難くなる。その分、掛部用紙管740が第1肩本体部用紙管721に強固に固定されることになるとも言えるが、このようにすると、基部用紙管720に対する第1肩本体部用紙管721の固定を解除してからでなければ、掛部用紙管740の一方側の端部を第1肩本体部用紙管721の穴R1から取り外し難くなる。これに対し、掛部用紙管740が丸型紙管である場合には、角が第1肩本体部用紙管721の穴R1に引っ掛かるということがないため、掛部用紙管740が角型紙管である場合よりも、掛部用紙管740を、掛部用紙管740の一方側の端部が差し込まれる第1肩本体部用紙管721の穴R1から取り外しやすくなる。したがって、基部用紙管720に対する第1肩本体部用紙管721の固定を解除せずとも、換言すると、第1肩本体部用紙管721が基部用紙管720に固定された状態のまま、掛部用紙管740を第1肩本体部用紙管721の穴R1から容易に取り外すことが可能となる。また、第2肩本体部用紙管722についても同様のことが言える。つまり、掛部用紙管740が丸型紙管である場合には、上記と同様に、掛部用紙管740を第2肩本体部用紙管722の穴L2から容易に取り外すことが可能となる。このように、掛部用紙管740が丸型紙管である場合には、第1肩本体部用紙管721と第2肩本体部用紙管722の基部用紙管720に対する固定を解除せずとも、掛部用紙管740を第1肩本体部用紙管721の穴R1や第2肩本体部用紙管722の穴L2から容易に取り外すことができる。したがって、ハンガー70の分解を掛部用紙管740の取り外しから開始することが可能となり、ハンガー70の分解が容易になる。
【0046】
図10は、第3の実施形態において、基部用紙管と、第1肩本体部用紙管と、第2肩本体部用紙管と、掛部用紙管と、を一本の棒状部材に組み立てる途中の様子を説明する図である。図11は、第3の実施形態において、基部用紙管と、第1肩本体部用紙管と、第2肩本体部用紙管と、掛部用紙管と、を一本の棒状部材に組み立てた後の状態を説明する図である。
【0047】
図10においては、基部用紙管720の中空部に掛部用紙管740を挿通しているが、これらの部材をまだ第1肩本体部用紙管721の中空部と第2肩本体部用紙管722の中空部には収納していない状態を示している。図10に示した状態から、第1肩本体部用紙管721の中空部と第2肩本体部用紙管722の中空部に、基部用紙管720と掛部用紙管740を、基部用紙管720の中空部に掛部用紙管740が挿通された状態のまま挿入することにより、図11に示ように、第1肩本体部用紙管721の中空部と第2肩本体部用紙管722の中空部に、基部用紙管720と掛部用紙管740が収納される。
【0048】
第3の実施形態に係るハンガー70においては、基部用紙管720が掛部用紙管740を挿通可能な中空部を有し、第1肩本体部用紙管721が基部用紙管720の一方側(好ましくは基部用紙管720の一方側半分の部位(つまり右側半分あるいは左側半分)の部位)を収容可能な中空部を有し、かつ、第2肩本体部用紙管722が基部用紙管720の他方側(好ましくは基部用紙管720の他方側半分の部位(つまり左側半分あるいは右側半分)を収容可能な中空部を有していることが好ましい。このようにすれば、図10図11に示すように、掛部用紙管740が基部用紙管720の中空部に挿通された状態で、基部用紙管720の一方側を第1肩本体部用紙管721の中空部に収納し、基部用紙管720の他方側を第2肩本体部用紙管722の中空部に収納することができる。したがって、基部用紙管720と、第1肩本体部用紙管721と、第2肩本体部用紙管722と、掛部用紙管740と、を図11に示すような一本の棒状部材にまとめることができる。図11に示すように一本の棒状部材にまとめることで、ハンガー70の運搬、携帯、収納などが容易になる。よって、旅先や出張先でハンガー70を利用することができるほか、新幹線や車の中などでもハンガー70を利用することができる。例えば、基部用紙管720と、第1肩本体部用紙管721と、第2肩本体部用紙管722と、掛部用紙管740と、を図11に示すような一本の棒状部材にまとめた状態でフック760や第1、2固定部751、752とともに鞄やリュックなどに収容しておく。そして、新幹線や車の中ではそれらを組み立ててハンガー70としてこれに上着などを掛ける。新幹線や車から下車する場合にはハンガー70を分解して図11に示す一本の棒状部材にまとめ、フック760や第1、2固定部751、752とともに鞄やリュックなどに収容する。上着などの衣服を新幹線や車などに設けられた簡易のフックに吊り下げると、場合によっては衣服が傷むことがある。しかし、第3の実施形態によれば、一本の棒状部材にまとめることでハンガー70の持ち運びや収納などが容易になる。よって、衣服などの損傷を抑制して、大切な衣服を大事に長く利用することができる。
【0049】
図8乃至11に示すように、第3の実施形態に係るハンガー70は、さらに、基部用紙管720に取り付けられるフック760を有していてもよい。図8乃至11に示す形態では、一例として、基部用紙管720の中央部に貫通孔を設け、掛部用紙管740側からこの貫通孔にフック760を通すことにより(例えば図1に向かって下側から上側に向けてフック760を貫通孔に通すことにより)、フック760を基部用紙管720に取り付けることができるものとされている。なお、フック760が基部用紙管720の中央部にある貫通孔から外れないように、フック760の掛部用紙管740側の端部には例えばワッシャーを設けておくことが好ましい。
【0050】
掛部用紙管740として断面円形状の丸型紙管を用いる場合は、第1肩本体部用紙管721の一方側にある穴R1の形状(つまり穴R1の開口面の形状。以下同じ。)、第2肩本体部用紙管722の他方側にある穴L2の形状(つまり穴L2の開口面の形状。以下同じ。)は、楕円形状であることが好ましい。穴R1と穴L2の形状が円形状である場合には、掛部用紙管740の長さ方向に対して第1肩本体部用紙管721の長さ方向が垂直になるように第1肩本体部用紙管721を配置しなければ、穴R1の周囲にある第1肩本体部用紙管721の側面が邪魔になったり干渉したりして、穴R1に対して掛部用紙管740の一方側の端部を差し込むこと、あるいは穴R1から掛部用紙管740の一方側の端部を取り出すことが困難になる。同様に、掛部用紙管740の長さ方向に対して第2肩本体部用紙管722の長さ方向が垂直となるように第2肩本体部用紙管722を配置しなければ、穴L2に対する掛部用紙管740の他方側の端部の差し込み、あるいは当該端部の穴L2からの取り出しが困難になる。しかしながら、穴R1の形状を楕円形状にすれば、掛部用紙管740の長さ方向に対し第1肩本体部用紙管721の長さ方向を傾けた状態であっても(つまり、第1肩本体部用紙管721を基部用紙管720に固定した状態であっても、すなわち当該固定を解除せずとも)、掛部用紙管740の一方側の端部を穴R1にスムーズに嵌め込むこと、あるいは、掛部用紙管740の一方側の端部を穴R1からスムーズに取り出すことが可能となる。同様に、穴L2の形状を楕円形状にすれば、掛部用紙管740の長さ方向に対し第2肩本体部用紙管722の長さ方向を傾けた状態であっても(つまり、第2肩本体部用紙管722を基部用紙管720に固定した状態であっても、すなわち当該固定を解除せずとも)、掛部用紙管740の他方側の端部を穴L2にスムーズに嵌め込むこと、あるいは掛部用紙管740の他方側の端部を穴L2からスムーズに取り出すことが可能となる。よって、ハンガー70の組み立てや分解が容易になる。なお、穴R1と穴L2の形状が円形状である場合でも、穴R1が設けられる第1肩本体部721の一方側の端部と、穴L1が設けられる第2肩本体部722の他方側の端部とをそれぞれ湾曲させることにより、掛部用紙管740の両端部を穴R1と穴L2に嵌め込んだり、穴R1と穴L2から取り出したりすることは可能である。ただし、このようにすると、基部用紙管720と、第1肩本体部用紙管721と、第2肩本体部用紙管722と、掛部用紙管740と、を図11に示すような一本の棒状部材にまとめることが困難になる。したがって、掛部用紙管740として丸型紙管を用いる場合には、この点でも、穴R1と穴L2の形状は、楕円形状であることが好ましい。
【0051】
第1肩本体部用紙管721の一方側にある穴R1の形状、第2肩本体部用紙管722の他方側にある穴L2の形状を楕円形状とする場合、穴R1や穴R2は、楕円の長軸が第1肩本体部用紙管721や第2肩本体部用紙管722の長さ方向に対して平行となり、楕円の短軸が第1肩本体部用紙管721や第2肩本体部用紙管722の長さ方向に対して垂直となるように設けられることが好ましい。また、楕円の短径(短軸の長さ)は、掛部用紙管740として用いる断面円形状の丸型紙管の直径(具体的には丸型紙管をその長さ方向に対して垂直な面で切った場合に得られる円形状の断面の外径)と実質的に同じ大きさであることが好ましく、楕円の長径(長軸の長さ)は、当該丸型紙管の直径(具体的には丸型紙管をその長さ方向に対して垂直な面で切った場合に得られる円形状の断面の外径)の1.3倍以上1.8倍以下の大きさであることが好ましい。このようにすれば、第1肩本体部用紙管721の穴R1や第2肩本体部用紙管722の穴L2に対する掛部用紙管740の嵌め込みや取り外しを容易にしつつも、掛部用紙管740を第1肩本体部用紙管721や第2肩本体部用紙管722に強固に固定することができる。したがって、より一層、ハンガーとしての十分な強度を持ちつつも、組み立てや分解が容易なハンガー70を提供することができる。
【0052】
掛部用紙管740として断面正方形状の角型紙管を用いる場合、穴R1と穴L2の形状(上記したとおり、穴R1、L2の開口面の形状)は、長方形状であるが好ましい。このようにすれば、掛部用紙管740として丸型紙管を用いる場合と同様に、掛部用紙管740に対して第1肩本体部用紙管721や第2肩本体部用紙管722を固定した状態のまま、掛部用紙管740の両端部を穴R1や穴L2にスムーズに嵌め込んだり、穴R1や穴L2からスムーズに取り出したりすることが可能となる。よって、ハンガー70の組み立てや分解が容易になる。なお、この場合、穴R1やL2は、長方形の長辺が第1肩本体部用紙管721や第2肩本体部用紙管722の長さ方向に対して平行となり、長方形の短辺が第1肩本体部用紙管721や第2肩本体部用紙管722の長さ方向に対して垂直となるように設けられることが好ましい。また、長方形の短辺は、掛部用紙管740として用いる断面正方形状の角型紙管の一辺(具体的には、角型紙管をその長さ方向に対して垂直な面で切った場合に得られる正方形状の断面の一辺の外寸)と実質的に同じ長さであることが好ましく、長方形の長辺は、掛部用紙管740として用いる断面正方形状の角型紙管の一辺(具体的には、角型紙管をその長さ方向に対して垂直な面で切った場合に得られる正方形状の断面の一辺の外寸)の1.3倍以上1.8倍以下の長さであることが好ましい。このようにすれば、第1肩本体部用紙管721や第2肩本体部用紙管722の穴R1やL2に対する掛部用紙管740の嵌め込みや穴R1やL2からの取り出しを容易にしつつも、掛部用紙管740を第1肩本体部用紙管721や第2肩本体部用紙管722に強固に固定することができる。したがって、より一層、ハンガーとしての十分な強度を持ちつつも、組み立てや分解が容易なハンガー70を提供することができる。
【0053】
以上、実施形態について説明したが、これらの説明は一例を示すものであり、これらの説明によって請求の範囲に記載された構成は何ら限定されるものではない。上記の説明と異なる形態であっても、請求の範囲に記載された構成を備える形態であれば、本発明の効果を奏するものであり、本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0054】
1 ハンガー
10 第1紙管
20 第2紙管
30 フック
X 切り込み
Y 穴
40 ハンガー
42 ハンガー本体
420 基部用紙管
421a 第1肩本体部用紙管
421b 第1肩先部用紙管
422a 第2肩本体部用紙管
422b 第2肩先部用紙管
441 第1接続用紙管
442 第2接続用紙管
443 第3接続用紙管
444 第4接続用紙管
46 掛部用紙管
S 切断面
50 第1筒部
60 第2筒部
70 ハンガー
72 ハンガー本体
720 基部用紙管
721 第1肩本体部用紙管
722 第2肩本体部用紙管
740 掛部用紙管
751 第1固定具
752 第2固定具
760 フック
R0 基部用紙管の一方側にある貫通孔
L0 基部用紙管の他方側にある貫通孔
R1 第1肩本体部用紙管の一方側にある穴
L1 第1肩本体部用紙管の他方側にある貫通孔
R2 第2肩本体部用紙管の一方側にある貫通孔
L2 第2肩本体部用紙管の他方側にある穴
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図10
図11