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特開2023-153753ポリシーによるファクシミリ文書管理方法、スキャン文書管理方法、及び文書管理システム
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  • 特開-ポリシーによるファクシミリ文書管理方法、スキャン文書管理方法、及び文書管理システム 図1A
  • 特開-ポリシーによるファクシミリ文書管理方法、スキャン文書管理方法、及び文書管理システム 図1B
  • 特開-ポリシーによるファクシミリ文書管理方法、スキャン文書管理方法、及び文書管理システム 図1C
  • 特開-ポリシーによるファクシミリ文書管理方法、スキャン文書管理方法、及び文書管理システム 図2
  • 特開-ポリシーによるファクシミリ文書管理方法、スキャン文書管理方法、及び文書管理システム 図3
  • 特開-ポリシーによるファクシミリ文書管理方法、スキャン文書管理方法、及び文書管理システム 図4A
  • 特開-ポリシーによるファクシミリ文書管理方法、スキャン文書管理方法、及び文書管理システム 図4B
  • 特開-ポリシーによるファクシミリ文書管理方法、スキャン文書管理方法、及び文書管理システム 図5
  • 特開-ポリシーによるファクシミリ文書管理方法、スキャン文書管理方法、及び文書管理システム 図6
  • 特開-ポリシーによるファクシミリ文書管理方法、スキャン文書管理方法、及び文書管理システム 図7
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023153753
(43)【公開日】2023-10-18
(54)【発明の名称】ポリシーによるファクシミリ文書管理方法、スキャン文書管理方法、及び文書管理システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20231011BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20231011BHJP
   B41J 29/38 20060101ALN20231011BHJP
【FI】
H04N1/00 127A
H04N1/00 J
G03G21/00 390
B41J29/38 201
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023059729
(22)【出願日】2023-04-03
(31)【優先権主張番号】17/713,389
(32)【優先日】2022-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
2.SMALLTALK
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097113
【弁理士】
【氏名又は名称】堀 城之
(74)【代理人】
【識別番号】100162363
【弁理士】
【氏名又は名称】前島 幸彦
(74)【代理人】
【識別番号】100194283
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 大勇
(72)【発明者】
【氏名】ジン リャン
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP03
2C061AP07
2C061AQ06
2C061AR01
2C061AS02
2C061AS12
2C061BB10
2C061CE07
2C061CG02
2C061CH01
2C061CH03
2C061CQ04
2C061HH03
2C061HJ06
2C061HJ10
2C061HK11
2C061HN05
2C061HN09
2C061HQ01
2H270KA04
2H270KA32
2H270KA53
2H270KA55
2H270KA59
2H270KA60
2H270LA97
2H270LB10
2H270LB11
2H270MF17
2H270NB15
2H270NB16
2H270NB18
2H270NB19
2H270NC02
2H270NC06
2H270NC20
2H270ND05
2H270ND10
2H270ND28
2H270PA60
2H270PA61
2H270ZC03
2H270ZC04
5C062AA02
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA29
5C062AA35
5C062AB02
5C062AB22
5C062AB38
5C062AB40
5C062AB42
5C062AC04
5C062AC22
5C062AC34
5C062AE15
5C062AF06
5C062AF12
(57)【要約】
【課題】管理上の問題を生じにくくするファクシミリ文書管理方法を提供する。
【解決手段】
ファクシミリ装置又はファクシミリコンポーネントとスキャンコンポーネントを有するマルチペリフェラル(MFP)装置を含む文書管理システムを提供する。クラウドベースサーバーは、ファクシミリ装置又はスキャンコンポーネントで受信した文書を管理するために使用されるポリシーを格納する。ファクシミリ装置やスキャンコンポーネントで文書が受信されると、パラメーターが使用されて、ポリシーに従って実行されるべきアクションが決定される。このようなアクションには、受信した文書をクラウドベースサーバーに転送することや、電子メールの添付ファイルとして送信することが含まれる。クラウドベースサーバーで受信されると、ポリシーは、文書を属性に従って分類し、文書管理サービス内で文書を利用できるようにするために使用される。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファクシミリ文書を管理する方法であって、
多機能周辺機器であるMFP装置において送信者からファクシミリ文書を受信し、前記ファクシミリ文書が属性を含み、
文書管理サービスのクラウドベースサーバーに、前記ファクシミリ文書の送信者に関連するポリシーを問い合わせ、
前記文書管理サービス内の少なくとも一つのカテゴリーに一致するように、ポリシーに従って前記ファクシミリ文書をカテゴリー分けし、
前記文書管理サービス内の一致した少なくとも一つの前記カテゴリーに前記ファクシミリ文書を投稿する
ことを特徴とするファクシミリ文書管理方法。
【請求項2】
前記クラウドベースサーバーにおいて、前記ポリシーに対応するユーザーによって前記ファクシミリ文書を管理することをさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ文書管理方法。
【請求項3】
ポリシー内の少なくとも一つのカテゴリーを設定することをさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ文書管理方法。
【請求項4】
前記MFP装置にポリシーを提供することをさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ文書管理方法。
【請求項5】
前記ファクシミリ文書の属性は、前記MFP装置で前記ファクシミリ文書を受信した日付又は時刻を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ文書管理方法。
【請求項6】
ポリシーに従ってファクシミリ文書をクラウドベースサーバーに転送することをさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ文書管理方法。
【請求項7】
前記クラウドベースサーバーでポリシーが利用できない場合、前記MFP装置でファクシミリ文書を印刷することをさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ文書管理方法。
【請求項8】
スキャン文書を管理する方法であって、
多機能周辺機器であるMFP装置においてオペレータのためにスキャン文書をスキャンし、スキャン文書は属性を含み、
文書管理サービスのクラウドベースサーバーに、スキャン文書を提供するオペレータに関連するポリシーを問い合わせ、
前記文書管理サービス内の少なくとも一つのカテゴリーに一致するように、前記ポリシーに従ってスキャン文書を分類し、
前記スキャン文書を、前記文書管理サービス内の一致した少なくとも一つのカテゴリーに投稿する
ことを特徴とするスキャン文書管理方法。
【請求項9】
前記クラウドベースサーバーで前記ポリシーに対応するユーザーによって前記スキャン文書を管理することをさらに含む
ことを特徴とする請求項8に記載のスキャン文書管理方法。
【請求項10】
前記ポリシー内の少なくとも一つのカテゴリーを構成することをさらに含む
ことを特徴とする請求項8に記載のスキャン文書管理方法。
【請求項11】
前記MFP装置にポリシーを提供することをさらに含む
ことを特徴とする請求項8に記載のスキャン文書管理方法。
【請求項12】
前記スキャン文書に対する属性は、前記MFP装置で前記スキャン文書をスキャンした日付又は時刻を含む
ことを特徴とする請求項8に記載のスキャン文書管理方法。
【請求項13】
前記ポリシーに従って前記スキャン文書を前記クラウドベースサーバーに転送することをさらに含む
ことを特徴とする請求項8に記載のスキャン文書管理方法。
【請求項14】
前記ポリシーに従って、前記スキャン文書を電子メールの添付ファイルとして転送するかどうかを決定することをさらに含む
ことを特徴とする請求項8に記載のスキャン文書管理方法。
【請求項15】
前記ポリシーが利用できない場合、前記スキャン文書を前記クラウドベースサーバーに保存することをさらに含む
ことを特徴とする請求項8に記載のスキャン文書管理方法。
【請求項16】
多機能周辺機器(MFP)装置において送信者から文書を受信し、前記文書には属性が含まれ、
文書管理サービスのクラウドベースサーバーに、前記文書の送信者に関連するポリシーを問い合わせ、
前記文書管理サービス内の少なくとも一つのカテゴリーに一致するように、前記ポリシーに従って文書を分類し、
前記文書管理サービス内の一致した少なくとも一つのカテゴリーに文書を投稿する
ことを特徴とする文書管理システム。
【請求項17】
前記文書はファクシミリ文書である
ことを特徴とする請求項16に記載の文書管理システム。
【請求項18】
前記文書はスキャン文書である
ことを特徴とする請求項16に記載の文書管理システム。
【請求項19】
前記クラウドベースサーバーにおいて 前記ポリシーに対応するユーザーによって前記文書を管理するようにさらに構成される
ことを特徴とする請求項16に記載の文書管理システム。
【請求項20】
前記ポリシー内の少なくとも一つのカテゴリーを構成するようにさらに構成される
ことを特徴とする請求項16に記載の文書管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファクシミリ文書やスキャン文書を受信する文書処理システムに関するものである。より具体的には、本発明は、受信したファクシミリ文書及びスキャン文書をポリシーを使用して管理することに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ファクシミリシステムでは、ファクシミリ(FAX)文書をファクシミリ装置、又は多機能周辺機器(MFP)で印刷することによって受信することができる。また、MFPの中には、ファクシミリ文書を電子メールに転送するように構成されているものもある。
特許文献1には、このような電子メール送信機能を備えた画像形成装置の一例が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-094671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術では、ファクシミリ文書を紙で印刷したり、電子メールに添付して管理する場合、カテゴリー分け等の管理上の問題が発生することがあり得た。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであって、上述の問題点を解消するファクシミリ文書管理方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ファクシミリ文書を管理するための方法が開示される。本方法は、多機能周辺機器(MFP)装置において送信者からファクシミリ文書を受信することを含む。ファクシミリ文書は、属性を含む。本方法は、また、ファクシミリ文書の送信者に関連するポリシーについて、文書管理サービスのクラウドベースサーバーに問い合わせることを含む。本方法は、文書管理サービス内の少なくとも一つのカテゴリーに一致するように、ポリシーに従ってファクシミリ文書を分類することを含む。本方法は、また、ファクシミリ文書を文書管理サービス内の一致した少なくとも一つのカテゴリーに投稿することを含む。
スキャン文書を管理するための方法が開示される。本方法は、多機能周辺機器(MFP)装置において、オペレータのためにスキャン文書をスキャンすることを含む。スキャン文書は、属性を含む。本方法は、また、スキャン文書を証明するオペレータに関連するポリシーについて、文書管理サービスのクラウドベースサーバーに問い合わせることを含む。本方法は、また、文書管理サービス内の少なくとも一つのカテゴリーに一致するように、ポリシーに従ってスキャン文書をカテゴリー分けすることを含む。本方法は、また、スキャン文書を文書管理サービス内の一致した少なくとも一つのカテゴリーに投稿することを含む。
文書管理システムが開示される。文書管理システムは、多機能周辺機器(MFP)装置において送信者から文書を受信するように構成されている。文書は、属性を含む。文書管理システムは、また、文書の送信者に関連するポリシーについて、文書管理サービスのクラウドベースサーバーに問い合わせるように構成される。また、文書管理システムは、文書管理サービス内の少なくとも一つのカテゴリーに一致するように、ポリシーに従って文書を分類するように構成されている。また、前記文書管理システムは、前記文書を前記文書管理サービス内の一致した少なくとも一つのカテゴリーに投稿するように構成されている。
ファクシミリ文書を管理するための方法が開示される。本方法は、多機能周辺機器(MFP)装置において送信者からファクシミリ文書を受信することを含む。ファクシミリ文書は、パラメーターを含む。本方法は、また、ファクシミリ文書の送信者に関連するポリシーについて、文書管理サービスのクラウドベースサーバーに問い合わせることを含む。本方法は、ファクシミリ文書のパラメーターとポリシーとに基づいて、MFP装置によってアクションが実行されるべきかどうかを決定することも含む。本方法は、また、文書管理サービス内でファクシミリ文書を転送するために、MFP装置でアクションを実行することを含む。
文書管理システムが開示される。文書管理システムは、多機能周辺機器(MFP)装置において送信者からファクシミリ文書を受信するように構成される。ファクシミリ文書は、パラメーターを含む。また、文書管理システムは、文書管理サービスのクラウドベースサーバーに、ファクシミリ文書の送信者に関連するポリシーを問い合わせるように構成されている。また、文書管理システムは、ファクシミリ文書のパラメーターとポリシーとに基づいて、MFP装置によってアクションが実行されるべきか否かを決定するように構成される。また、文書管理システムは、文書管理サービス内でファクシミリ文書を転送するために、MFP装置でアクションを実行するように構成される。
ファクシミリ文書を管理するためのプロセッサー実行可能な命令をその上に格納した非一時的コンピュータ可読可能な記録媒体が開示される。この命令は、多機能周辺機器(MFP)装置において送信者からファクシミリ文書を受信することを含む。ファクシミリ文書は、パラメーターを含む。命令は、また、ファクシミリ文書の送信者に関連するポリシーについて、文書管理サービスのクラウドベースサーバーに問い合わせることを含む。命令は、また、ファクシミリ文書のパラメーターとポリシーとに基づいて、MFP装置によってアクションが取られるべきかどうかを決定することを含む。命令は、また、文書管理サービス内でファクシミリ文書を転送するためにMFP装置のアクションを実行することを含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ファクシミリ文書の管理を容易とするファクシミリ文書管理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の様々な他の特徴及び付随する利点は、添付の図面と併せて考慮すると、より完全に理解されるであろう。
図1A】開示された実施形態による印刷及びスキャン操作のポリシーを実行する文書処理システムを示す図である。
図1B】開示された実施形態に係るファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
図1C】開示された実施形態に係るラインインターフェイス装置のブロック図である。
図2】開示された実施形態に係る多機能周辺機器(MFP)を示す外観図である。
図3】開示された実施形態に係るMFPを示す断面図である。
図4A】開示された実施形態に係るMFPの制御システムの一例を示すブロック図である。
図4B】さらに、開示された実施形態によるMFPの制御システムの一例のブロック図を示す。
図5】開示された実施形態によるポリシーによるファクシミリ文書又はスキャン文書の管理を示すブロック図である。
図6】開示された実施形態による、ファクシミリ装置又はスキャンコンポーネントにおいて、それぞれ受信したポリシー又は定義されたポリシーを使用してファクシミリ文書又はスキャン文書を管理するフローチャートを示す図である。
図7】開示された実施形態による、文書を分類するために定義されたポリシーを使用して、ファクシミリ文書又はスキャン文書を管理するフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本発明の具体的な実施形態について詳細に言及する。これらの実施形態の例は、添付の図面に示されている。本発明の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載されている。実施形態は図面と関連して説明されるが、以下の説明は、本発明を任意の一つの実施形態に限定することを意図していないことが理解されよう。それどころか、以下の説明は、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲内に含まれ得る代替物、修正物、及び均等物を網羅することを意図している。
【0010】
開示された実施形態は、受信したファクシミリ文書の転送を可能にするソリューションを提供する。また、設定されたポリシーに基づいて、文書管理サービスにおいてファクシミリ文書を分類する。この機能は、ファクシミリ文書をよりよく管理し、生産性を向上させる。いくつかの実施形態では、ファクシミリ文書は、MFP装置で受信され、自動的に転送され、構成されたポリシーに基づいて分類される。
【0011】
たとえば、ファクシミリ文書転送方針は、ファクシミリ文書内のパラメーターに基づいて、受信した文書を転送してもよい。パラメーターは、電話番号、識別番号等、文書の送信者に関連するものであってもよい。あるいは、パラメーターは、文書サイズであってもよい。開示される実施形態は、パラメーターを分析し、次に、文書管理サービス内で文書をどのように扱うかを決定する。
【0012】
いくつかの実施形態において、ユーザー又は管理者は、クラウドベースの文書管理サービスにおいて、好ましくはクラウドベースサーバーにおいて、転送ポリシーを予め設定する。MFP装置は、送信者からファクシミリ文書を受信する。MFP装置は、クラウドベースサーバーを呼び出して、ファクシミリ文書をクラウドベースサーバーに送信すべきかどうかを確認する。あるいは、ファクシミリ文書は電子メールに添付されてもよい。クラウドベースサーバーで転送ポリシーが一致しない場合、又はポリシーがMFP装置がファクスドキュメントを印刷することを示す場合、MFP装置はファクシミリ文書を印刷する。クラウドベースサーバーがファクシミリ文書を転送ポリシーに一致させた場合、MFP装置はファクシミリ文書をクラウドベースサーバーに送信する。クラウドベースサーバーは、転送と分類のプロセスを継続する。
【0013】
また、カテゴリー分類ポリシーが実行されてもよい。カテゴリー分類ポリシーもまた、クラウドベースサーバーに格納される。ユーザー又は管理者は、カテゴリー分類ポリシーをクラウドベースサーバーに予め設定してもよい。クラウドベースサーバーは、MFP装置からファクシミリ文書を受信した後、ファクシミリ文書の属性に基づいて、適用可能なカテゴリーを決定する。クラウドベースサーバーは、文書管理サービス上の一致する一つ以上のカテゴリーにファクシミリ文書を投稿する。
【0014】
したがって、開示された実施形態は、ユーザーが文書管理サービス上で重要なファクシミリ文書を自動的に受信することを可能にする。また、開示された実施形態は、スパムの可能性のあるものをフィルタリングする。開示された実施形態は、また、文書管理サービス上のファクシミリ文書を容易に管理し、サービス内のファクシミリ文書の生産性及び可用性を向上させる。ユーザーは、文書管理サービス上の異なるカテゴリーでファクシミリ文書を管理することができる。
【0015】
図1Aは、開示された実施形態による、ファクシミリ文書を含む文書を管理するためのポリシーを実装するための文書管理システム100を示す図である。文書管理システム100は、文書管理サービスを実装する。文書管理サービスは、ユーザー及び管理者がシステム100内の文書の印刷、スキャン、送信、及び使用を管理することを可能にする。以下に開示するように、文書管理サービスは、文書管理システム100とその上で提供される機能を指す場合がある。
【0016】
文書管理用のシステム100は、ポリシー124を使用してシステム内のオペレーションを管理し得る、クラウドベースサーバー102を含む。ポリシー124は、以下でより詳細に開示され得る。クラウドベースサーバー102は、また、プロセッサー120とメモリー122とを含む。メモリー122は、プロセッサー120によって実行されたとき、特定の機能を実行するようにクラウドベースサーバー102を構成する命令を格納し得る。クラウドベースサーバー102は、また、ポリシー124によって定義されるように、システム100内の他の構成要素に命令を提供してもよい。
【0017】
システム100は、また、多機能周辺機器(Multifunction Peripheral)であるMFP106を含んでもよい。MFP106は、図2図4Bによって以下により詳細に開示される。MFP106は、印刷コンポーネント108及びスキャンコンポーネント110を含んでもよい。これらのコンポーネントは、印刷動作及び走査動作を実行してもよい。クラウドベースサーバー102は、ネットワーク104を介してMFP106と通信してもよい。
【0018】
システム100は、また、ファクシミリ装置112を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、ファクシミリ装置112も、印刷コンポーネント108及びスキャンコンポーネント110とともにMFP106内に配置される。図1は、開示された実施形態がシステム100内でファクシミリ文書を受信し管理することにも関連するので、ファクシミリ装置112を別個の装置として示している。ファクシミリ装置112は、ネットワーク104を利用してデータ通信を行うための端末であってよい。ネットワーク104は、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network、PSTN)を含んでもよい。ファクシミリ装置112は、ネットワーク104を利用することにより、ファクシミリ文書126等のファクシミリデータを送受信する。ファクシミリ装置112は、以下により詳細に開示される。
【0019】
MFP106は、非接触入力デバイス106Iを含む。ファクシミリ装置112は、非接触入力デバイス112Iを含む。非接触入力デバイスは、ユーザー116のカード又はモバイルデバイスに設けられた図表をリーダがスキャンすることを可能にする装置であってよい。あるいは、非接触入力デバイスは、ユーザー116が磁気ストリップ又はチップを有するカードをリーダーを介して移動させ、情報を供給することを可能にするカードリーダーであってもよい。非接触入力デバイスは、ユーザー116が適用デバイスで直接情報を入力する必要なく、カード、グラフィック、バーコード、磁気ストリップ、チップ等からユーザーの識別情報であるユーザーID118を取得する。
【0020】
開示された実施形態では、ポリシー124を使用して、ネットワーク104を介して送信された文書、又はスキャンコンポーネント110でスキャン文書を管理することができる。たとえば、ユーザー116は、非接触入力デバイス112Iを使用してファクシミリ装置112にログオンすることができる。非接触入力デバイス112Iは、ユーザー116のストラップのカードからQRコード(登録商標)を読み取る。QRコード(登録商標)からユーザーID118が決定され、ユーザー116と一致させる。ファクシミリ装置112は、ユーザーID118を、クラウドベースサーバー102に提供する。クラウドベースサーバー102は、ユーザーID118に関連するユーザープロファイルを検索する。ユーザプロファイルは、ユーザー116によって示された、印刷のための一つ以上の文書をリストアップしてもよい。ユーザー116は、文書管理サービスアプリケーションを使用して、印刷されるこれらの文書を選択してもよい。さらに、ユーザー116は、クラウドベースサーバー102で受信した文書を閲覧してもよい。
【0021】
クラウドベースサーバーは、スキャンコンポーネント110に、デバイスに何らかの文書が存在するかどうかを判断するように指示してもよい。一つ以上の文書が、スキャンコンポーネント110のための自動文書フィーダ(Automated Document Feeder、ADF)にロードされてもよい。あるいは、一つ以上の文書、好ましくはシートが、スキャンコンポーネント110のためのプラテンガラス上に載置される。その後、スキャンコンポーネント110は、一つ以上の文書をスキャンしてスキャン文書128を生成するように指示されてもよい。スキャン文書128は、スキャンコンポーネント110に置かれた文書の画像ファイルであってもよい。ユーザーログオンの際、プラテンガラス又はADFに文書がセットされていれば、スキャン動作が開始され得る。
【0022】
ファクシミリ装置112もまた、システム100に含まれる。いくつかの実施形態では、ファクシミリ装置112は、印刷コンポーネント108及びスキャンコンポーネント110とともにMFP106内にある。実際、MFP106内のファクシミリ装置は、印刷コンポーネント108及びスキャンコンポーネント110と同じ機能のいくつかを使用することになる。しかしながら、図1は、説明のために、また、開示された実施形態がMFP106内に組み込まれていない別個の装置をも含むことを示すために、ファクシミリ装置112を別個の装置として示している。
【0023】
ファクシミリ装置112は、送信者140からファクシミリ文書126を受信する。送信者140は、他のファクシミリ装置又はMFPであってもよい。さらに、送信者140は、ファクシミリ装置112に電子メール又はメッセージを介してPDF文書を送信するコンピューター端末であってもよい。送信者140は、ファクシミリ文書126に添付する電話番号、識別番号、装置IPアドレス、又は他の識別子のようなパラメーターを含む。パラメーターは、ファクシミリ装置112に対して送信者140を識別し、システム100内でファクシミリ文書126を管理するために使用され得る。
【0024】
管理者130は、必要に応じて、クラウドベースサーバー102に対して行動してもよい。その際、開示された実施形態に従って、ポリシー124を修正し、使用されるカテゴリーを更新してもよい。管理者130は、また、ファクシミリ文書126又はスキャン文書128が受信され、クラウドベースサーバー102に転送されたとき、通知132を受信してもよい。いくつかの実施形態では、通知132は、受信した文書を管理する上でシステム100内で問題が発生したことを警告するものとして送信されてもよい。通知132は、また、ある数の文書がクラウドベースサーバー102に送信されたとき、又は転送された文書の受信を確認するために送信されてもよい。
【0025】
ファクシミリ装置112は、開示された実施形態によるファクシミリ装置のブロック図を示す図1Bに、より詳細に開示されている。ファクシミリ装置112は、ユーザーインターフェイスユニット152と、モデムユニット154と、ラインインターフェイスユニット156と、メモリー160と、コントローラー150とを含んでもよい。ファクシミリ装置112は、本明細書に開示される構成要素に電力を供給するための電源ユニットをさらに含んでもよい。
【0026】
ユーザーインターフェイスユニット152は、ユーザー116からファクシミリ装置112の機能を実行するための入力を受け付ける入力部と、ファクシミリ装置112の機能実行結果を表示する等、ユーザー116に出力を提供する出力部とを含んでもよい。たとえば、ユーザーインターフェイスユニット152は、ユーザーの入力を受け付ける操作パネルと、画面イメージを表示する表示パネルとを含んでもよい。
【0027】
より詳細には、入力部は、キーボード、物理ボタン、タッチパネル、カメラ、マイク等、様々なタイプのユーザー入力を受け取ることができる部品のいずれであってもよい。また、出力部は、表示パネル、スピーカ等であってもよい。例としては、これらに限定されず、ユーザーインターフェイスユニット152は、様々な入出力をサポートするコンポーネントを含んでもよい。
【0028】
モデムユニット154は、デジタル信号とアナログ信号との間の変換を行う。たとえば、モデムユニット154は、ファクシミリ装置112が出力するデジタル信号をアナログ信号に変換し、そのアナログ信号をネットワーク104に送信する。また、モデムユニット154は、ネットワーク104から受信したアナログ信号を受信し、受信した信号をデジタル信号に変換してもよい。たとえば、ファクシミリ文書126は、モデムユニット154で受信され、ファクシミリ装置112内で文書のデジタル画像を形成するデジタル信号に変換されてもよい。
【0029】
ラインインターフェイスユニット156は、モデムユニット154を電話回線等のネットワーク104への出力に接続する。たとえば、ラインインターフェイスユニット156は、モデムユニット154が出力した信号を電話回線に接続し、電話回線から受信した信号をモデムユニット154に入力する。ラインインターフェイスユニット156は、PSTNに接続するためのデータアクセスアレンジメント(Data Access Arrangement、DAA)を含んでもよい。
【0030】
メモリー160は、アプリケーション等のプログラムやファイル等の様々な種類のデータをインストールし、格納してもよい。たとえば、メモリー160は、ファクシミリ装置112で受信したファクシミリ文書を管理するためのプログラムを格納してもよい。プログラムは、ファクシミリ装置112に、受信したファクシミリ文書を管理するために、クラウドベースサーバー102と対話するように指示してもよい。さらに、メモリー160は、クラウドベースサーバーからの一つ又は複数のポリシー124を格納し、プログラムが一つ又は複数のポリシーを適用して受信したファクシミリ文書126を管理することを可能にすることができる。
【0031】
コントローラー150は、ファクシミリ装置112の全体的な動作を制御してもよく、中央処理装置(CPU)等の少なくとも一つのプロセッサーを含んでいてもよい。コントローラー150は、ファクシミリ装置112に含まれる他の構成要素を制御して、ユーザーインターフェイスユニット152を介して受信されたユーザー入力に対応する動作を実行してもよい。コントローラー150は、また、ファクシミリ文書126を受信し、文書を管理するためのアクションを進めるための機能を有効にしてもよい。コントローラー150は、また、メモリー160内に格納された一つ又は複数のポリシー124を適用してもよい。あるいは、コントローラー150は、クラウドベースサーバー102によって指示されたアクションを実行してもよい。コントローラー150は、また、メモリー160に格納されたデータにアクセスして使用してもよいし、メモリー160に新たなデータを格納してもよい。
【0032】
図1Cは、開示された実施形態によるラインインターフェイスユニット156のブロック図である。ラインインターフェイスユニット156は、モデムユニット154に、電話回線等のファクシミリ装置112のラインアウトを接続する。ラインインターフェイスユニット156は、電話回線を使用してPSTNに接続するためのDAA162を含んでいてもよい。DAA162は、電話回線に接続され、例えば、電話回線の電圧及びダイヤルトーンの周波数を感知してもよい。
【0033】
DAA162は、レジスター164を含んでもよい。レジスター164に格納された値は、モデムユニット154とラインインターフェイスユニット156との間のインターフェイスが正常に確立されたかどうかを判断するために使用されてもよい。コントローラー150は、レジスター値を読み取り、読み取ったレジスター値が設定値であるかどうかを判断することによって、モデムユニット154とラインインターフェイスユニット156との間のインターフェイスが正常に確立されたかどうかを判断してもよい。
【0034】
図1Aに戻ると、ファクシミリ装置112は、ファクシミリ文書126の受信時に異なるアクションを取り得る。これらのアクションは、クラウドベースサーバー102からのポリシー124によって定義されてもよい。これらの機能は、以下により詳細に開示される。一つのアクションは、ファクシミリ文書126をクラウドベースサーバー102に転送することであってもよい。送信者140に基づいて、特定の文書は、管理操作のためにクラウドベースサーバー102に直接送信されてもよい。別のアクションは、ファクシミリ文書126を電子メールの添付ファイルとして電子メールの受信者に送信することであってもよい。ポリシー124は、電子メールを介してファクシミリ文書126を受信するヒトを定義してもよい。
【0035】
別のアクションは、ファクシミリ装置112で印刷文書127としてファクシミリ文書126を印刷することであってもよい。ポリシー124は、クラウドベースサーバー102又は電子メール受信者に転送されるのではなく、プリントアウトされる必要がある特定の文書を特定してもよい。いくつかの実施形態では、ポリシー124が適用されない場合、ファクシミリ装置112又はMFP106は、印刷文書127を印刷する。
【0036】
クラウドベースサーバー102で受信されると、ポリシー124は、文書管理サービス内でファクシミリ文書126を分類するのに役立ち得る。クラウドベースサーバー102は、ファクシミリ装置112から提供されたときに文書とともに受信された属性に従ってファクシミリ文書126を分類してもよい。たとえば、ポリシー124は、ファクシミリ文書が、ファクシミリ装置112で受信された日付によって分類されることを指示してもよい。クラウドベースサーバー102は、ファクシミリ装置112によって文書に付された日付である属性に基づいて、該当する日付のカテゴリーにファクシミリ文書126を配置する。一つ以上の分類が、受信されたファクシミリ文書126に行われてもよい。
【0037】
図2は、開示された実施形態に係る画像形成装置としてのMFP106の投影図面である。図3は、開示された実施形態によるMFP106の断面図である。図2に示すように、MFP106は、スキャンコンポーネント110と、印刷コンポーネント108と、操作パネル204とを含む。スキャンコンポーネント110は、MFP106の本体の上部に設けられている。スキャンコンポーネント110は、スキャンされる原稿が載置される原稿台(プラテン)のプラテンガラス211を備える。スキャンコンポーネント110は、プラテンガラス211上の原稿を読み取る画像読取機構を含む。
【0038】
また、スキャンコンポーネント110は、キャリッジ212と光電変換部213を含む。キャリッジ212及び光電変換部213は、プラテンガラス211の下方に設けられる。キャリッジ212は、図4に示すように、照明462と、ミラー等の光学系とを含む。照明462は、キャリッジ212に設けられ、プラテンガラス211上の読み取り位置に光を照射する。照明462により光が照射されたプラテンガラス211上の読み取り位置は、主走査方向の一ライン、又は、複数ラインに対応する画像となる。キャリッジ212に設けられたミラー等の光学系は、照明462によって照射された読み取り位置からの光、すなわち反射光を光電変換部213に導く。
【0039】
キャリッジ212は、図4に示すように、ステッピングモータ等を含む移動機構463によって、プラテンガラス211の下方で副走査方向に移動される。キャリッジ212の位置は初期動作で決定され、決定された位置に基づいて、その副走査方向への移動が制御される。たとえば、キャリッジ212を副走査方向に移動させて、原稿が載置されたプラテンガラス211上の原稿読み取り領域における主走査方向の各ラインの画像を光電変換部213へ連続的に導く。
【0040】
光電変換部213は、レンズと、光電変換センサーと、カバーとを含む。レンズは、キャリッジ212の光学系によって導かれた光を集光し、光電変換センサーに導く。光電変換センサーは、光電変換素子を含む。光電変換センサーは、例えば、光電変換素子としてのCCD(Charge Coupled Device)又はCIS(Contact Image Sensor)がライン状に配置されたラインセンサーであってもよい。光電変換センサーとしてのラインセンサーは、原稿表面による反射光である主走査方向の一ラインに相当する画像を、一ラインに相当する画素データに変換する。
【0041】
キャリッジ212は、露光ランプとミラー等の光学系を含み、プラテンガラス211の下方で副走査方向に移動する。キャリッジ212は、光電変換部213に至るプラテンガラス211上の読取位置を副走査方向に移動させる。具体的には、スキャンコンポーネント110は、キャリッジ212の移動を制御することにより、副走査方向における画像の読み取りを調整する。スキャンコンポーネント110は、キャリッジ212を副走査方向に移動させながら、光電変換部213で変換された主走査方向の画像データを取得することにより、原稿全体の画像の読み取りを行う。
【0042】
スキャンコンポーネント110は、また、ADF214を含む。ADF214は、原稿台カバーとしても機能し、開閉可能に設けられる。ADF214が閉じられると、プラテンガラス211上の原稿読取領域全体を覆う。ADF214は、図3に示すように、シート供給トレイ301と搬送系302とを含む。ADF214のシート供給トレイ301は、読み取るべきシートの原稿を保持する。ADF214の搬送系302は、シート供給トレイ301にセットされた原稿のシートを一枚ずつピックアップして、取り出した各シートの読取面が所定の読み取り位置を通過するように搬送する。このような処理を用いて、スキャンコンポーネント110は、スキャン文書128を生成することができる。
【0043】
図3に示されるように、印刷コンポーネント108は、シート給送カセット321A、321B、321Cを含む。追加の給紙カセットは、MFP106に装填されてもよい。シート給送カセット321A、321B、321Cのそれぞれは、画像が印刷されるべき画像形成媒体としてのシートを収容する。たとえば、シート給送カセット321A、321B、321Cの各々は、MFP106の下部に対して着脱自在である。シート給送カセット321A、321B、321Cは、それぞれシート給送ローラー322A、322B、322Cを有する。シート給送ローラー322A、322B、322Cは、それぞれシート給送カセット321A、321B、321Cからシートを1枚ずつピックアップする。
【0044】
搬送系323は、印刷コンポーネント108においてシートを搬送する。搬送系323は、複数の搬送ローラー323a、323b、323c、323dと、レジストレーションローラー324を含む。搬送系323は、シート給送ローラー322A、322B、322Cから取り込まれたシートを、レジストレーションローラー324に搬送する。レジストレーションローラー324は、画像を転写するタイミングに合わせて、シートを転写位置まで搬送する。
【0045】
画像形成部325は、各色(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K))の画像を形成する複数の画像形成サブセクション325Y、325M、325C、325Kを含んでいる。露光部326は、画像形成サブセクション325Y、325M、325C、325Kのそれぞれにおいて、各色の被現像物としての静電潜像を各像担持体上に形成する。露光部326は、画像データに対応して発せられた光で像担持体を露光することにより、像担持体上に静電潜像を形成する。たとえば、露光部326は、像担持体としての光導電性ドラムに、回転するポリゴンミラーを介して、発光部から発せられた光を照射することにより、主走査方向に露光を行う。露光部326からの光の照射位置は、光導電性ドラムの回転に伴い、副走査方向に移動する。具体的には、露光部326を制御することにより、画像形成部325により形成される画像の位置や倍率を調整する。
【0046】
画像形成サブセクション325Y、325M、325C、325Kは、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナーにより、各像担持体上の静電潜像を現像する。中間転写ベルト327は、中間転写部材である。画像形成サブセクション325Y、325M、325C、325Kは、それぞれの像担持体上にそれぞれの色のトナー又はインクで現像したそれぞれの色のトナー又はインク画像を中間転写ベルト327に転写する、つまり一次転写を行う。
【0047】
中間転写ベルト327は、転写されたトナー像又はインク像を保持したまま二次転写位置まで搬送する。二次転写位置は、中間転写ベルト327上のトナー像又はインク像をシートに転写する位置である。二次転写位置では、支持ローラー328aと二次転写ローラー328bとが対向している。支持ローラー328aと二次転写ローラー328bは、転写部328を構成している。レジストレーションローラー324は、中間転写ベルト327上のトナー又はインク像が転写されるタイミングに合わせて、シートを二次転写位置まで搬送する。転写部328は、中間転写ベルト327に保持されたトナー像又はインク像を二次転写位置のシートに転写する。
【0048】
たとえば、カラー画像を形成する場合、画像形成サブセクション325Y、325M、325C、325Kは、それぞれの色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー又はインクで現像したトナー又はインク画像を中間転写ベルト327上に重ねて転写する。中間転写ベルト327は、それぞれの色のトナー像又はインク像を重ね合わせて得られたカラー画像を保持する。転写部328は、中間転写ベルト327上の複数色のトナー又はインクで形成されたカラー画像を、二次転写位置でシートに転写する。レジストレーションローラー324は、中間転写ベルト327上のトナー又はインク像が転写されるタイミングに合わせて、シートを第二の転写位置まで搬送する。その結果、カラー画像がシートに転写される。
【0049】
転写部328は、トナー像又はインク像が転写されたシートを定着部329に供給する。定着部329は、トナー又はインクの画像をシートに定着させる。定着部329は、加熱部329a、ヒートローラー329b、及び加圧ローラー329cを備える。加熱部329aは、ヒートローラー329bを加熱する。ヒートローラー329bと加圧ローラー329cは、転写部328によってトナー像又はインク像が転写されたシートを加熱及び加圧する定着処理を行う。定着部329のヒートローラー329b及び加圧ローラー329cは、定着処理が施されたシートを搬送ローラー323dに搬送する。搬送ローラー323dは、定着部329からシート排出部330にシートを搬送する。
【0050】
図2に示すように、操作パネル204は、ユーザーインターフェイスである。操作パネル204は、ガイダンスを表示し、操作ボタンやアイコンの入力を受け付ける。たとえば、ユーザーは、操作パネル204を用いて設定情報を入力する。操作パネル204は、ディスプレイである表示部241と、タッチパネル242と、複数の操作ボタン243とを含んでいる。たとえば、タッチパネル242は、表示部241の表示画面上に設けられている。タッチパネル242は、表示部241の表示画面上で、ユーザー116がタッチした部分を検出する。
【0051】
開示された実施形態は、非接触入力デバイス106Iを使用することによって、操作パネル204に関して行われるアクションを回避してもよい。操作ボタン243を押下したり、タッチパネル242に触れたりする代わりに、開示された実施形態は、非接触入力デバイス106Iを使用して、ユーザーID118を取得してもよい。たとえば、カード250は、ユーザー116によって提供されてもよい。あるいは、カード250は、組織又は場所内の従業員又は人々によって通常運ばれるストラップに取り付けられたカードであってもよい。カード250は、ユーザー116の情報を提供するために、非接触入力デバイス106Iに置かれることがある。そのような情報は、カード250に示されるように、ユーザー名252であってもよい。非接触入力デバイス106Iは、ユーザー名252をユーザーID118に関連付けることができる。ユーザー116に関連付けられた情報は、カード250内の埋め込みチップ254から非接触入力デバイス106Iによって読み取られてもよい。または、グラフィカルコード256から読み取られてもよい。グラフィカルコード256は、非接触入力デバイス106Iによって走査されてもよく、バーコード、QRコード(登録商標)等を含んでもよい。このようにして、ユーザーID118は、その上のいかなるコンポーネント、ボタン、又はスクリーンとも接触する必要なく、MFP106に提供される。
【0052】
いくつかの実施形態では、ファクシミリ装置112は、MFP106内に組み込まれる。図1B及び図1Cに開示された実施形態は、印刷コンポーネント108及びスキャンコンポーネント110を用いて実施されてもよい。たとえば、ファクシミリ装置112が印刷文書127を印刷するように指示された場合、印刷コンポーネント108は、上記に開示されたように使用されてもよい。
【0053】
図4A及び図4Bは、開示された実施形態によるMFP106のための例示的な制御システムのブロック図を示す。MFP106は、印刷コンポーネント108、スキャンコンポーネント110、及びMFP上の他のコンポーネントを制御し得るシステムコントローラー405を含む。システムコントローラー405は、スキャンコンポーネント110、印刷コンポーネント108、及び操作パネル204に接続されている。図4A及び図4Bに示すように、システムコントローラー405は、プロセッサー450、メモリー451、画像メモリー452、画像処理部453、ストレージデバイス454、及び通信インターフェイスである通信I/F455を含む。
【0054】
プロセッサー450は、スキャンコンポーネント110のプロセッサー460、印刷コンポーネント108のプロセッサー470、及び操作パネル204のプロセッサー480と、適用可能なインターフェイスを介して接続されている。プロセッサー450は、メモリー451又はストレージデバイス454に格納されたプログラムを実行することにより、様々な処理機能を実行することができる。たとえば、プロセッサー450は、メモリー451に格納されたプログラムを実行することにより、各部への動作指示の出力、各部からの各種情報の処理等を行う。
【0055】
メモリー451は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、NVM(Non-Volatile Memory)等のメモリーを含む。RAMは、ワーキングメモリー又はバッファメモリーとして機能する。ROMは、書き換え不可能な不揮発性メモリーである。ROMはプログラムメモリーとして機能する。NVMは、書き換え可能な不揮発性メモリーである。NVMは、スキャンコンポーネント110や印刷コンポーネント108の設定データ等を記憶する。
【0056】
メモリー451は、記憶領域451a及び記憶領域451bを含んでもよい。記憶領域451a及び記憶領域451bは、書き換え可能な不揮発性の記憶領域である。記憶領域451aは、後述する記憶すべき設定値が得られる、画像調整に用いられるシートのサイズを示す情報を記憶する。記憶領域451bは、画像調整のための設定値を補正するために使用されるシート情報を記憶する。
【0057】
画像メモリー452は、画像データを記憶する。たとえば、画像メモリー452は、処理対象の画像データをコピー又は伸張するためのページメモリーとして機能する。画像処理部453は、画像データを処理する。画像処理部453は、処理後の画像データを出力するために、入力された画像データに対して補正、圧縮、伸張等の画像処理を行う。
【0058】
ストレージデバイス454は、制御データ、制御プログラム、及び設定情報等のデータを記憶する。ストレージデバイス454は、書き換え可能な不揮発性メモリーである。たとえば、ストレージデバイス454は、HDD(Hard Disk Drive)であってもよいし、SSD(Solid State Drive)であってもよい。
【0059】
通信I/F455は、外部装置とのデータ通信を確立するために用いられる。たとえば、通信I/F455は、パーソナルコンピュータ(PC)等の外部装置からシートに印刷する画像を取得する画像取得部として機能する。また、通信I/F455は、クラウドベースサーバー102等のサーバーと通信するためのインターフェイスとしても機能する。
【0060】
スキャンコンポーネント110における制御系の構成の一例を以下に開示することができる。スキャンコンポーネント110は、プロセッサー460、メモリー461、ADF214、照明462、移動機構463、及び光電変換部213を含む。プロセッサー460は、メモリー461に格納されたプログラムを実行することで各種処理を行う。たとえば、プロセッサー460は、プログラムを実行することにより、スキャンコンポーネント110の各部の動作を制御し、各部の動作状態を監視する。プロセッサー460は、システムコントローラー405のプロセッサー450に接続されている。プロセッサー460は、システムコントローラー405からの動作指示に応じて、走査処理を実行する。
【0061】
メモリー461は、RAM、ROM、データメモリー等を含む。RAMは、ワーキングメモリー又はバッファメモリーとして機能する。ROMは、書き換え不可能な不揮発性メモリーである。ROMは、プログラムメモリーとして機能する。データメモリーは、書き換え可能な不揮発性メモリーである。
【0062】
ADF214は、制御系の構成として、ピックアップローラー及び搬送系302を有する。プロセッサー460は、ピックアップローラー及び搬送系302を駆動して、原稿を1枚ずつ読取位置まで搬送する。ADF214は、また、原稿又はシートの存在を検出するために、シート供給トレイ301上に配置されたセンサー465を含んでもよい。センサー465は、また、プラテンガラス211上又は隣接して配置され、文書又はシートがその上に置かれたときに検出するようにしてもよい。センサー465は、文書が走査される必要があることをスキャンコンポーネント110に警告してもよい。
【0063】
キャリッジ212には、プラテンガラス211上の読取位置に光を照射するための照明462が設けられている。照明462は、プロセッサー460からの点灯指示に応答して発光する光源を有する。光源は、特定の構成を有することに限定されない。照明462が発した光は、プラテンガラス211上に載置された原稿によって反射され、ミラー、レンズ等の光学系を経由して光電変換部213に入射する。
【0064】
移動機構463は、キャリッジ212を移動させる。移動機構463は、駆動源としてステッピングモーターを含み、ステッピングモーターの駆動にしたがってキャリッジ212を移動させる。移動機構463は、システムコントローラー405のプロセッサー460又はプロセッサー450からの動作指示に応じて、キャリッジ212を移動させる。たとえば、プラテンガラス211上の原稿の読み取り時に、プロセッサー460は、キャリッジ212を読み取り開始位置から副走査方向(FWD方向)へ移動させる。
【0065】
光電変換部213は、入射光を電気信号に変換するための光電変換素子を含む光電変換センサーを含む。光電変換部213は、例えば、主走査方向に読み取った一行に対応する画素データを生成するためのラインセンサーである光電変換センサーを含む。また、光電変換部213は、キャリッジ212に設けられた光学系によって導かれた光を光電変換センサーに入射させるためのレンズを備える。具体的には、光電変換部213は、キャリッジ212の副走査方向への移動に伴い、主走査方向に読み取られた各ラインに対応する画素データを順次出力する。
【0066】
印刷コンポーネント108の制御システムの構成の一例を開示する。印刷コンポーネント108は、プロセッサー470、メモリー471、搬送系323、画像形成部325、露光部326、転写部328、及び定着部329を含む。プロセッサー470は、メモリー471に格納されたプログラムを実行することにより、各種の処理を行う。たとえば、プロセッサー470は、プログラムを実行することにより、印刷コンポーネント108の各部の動作を制御し、各部の動作状態を監視する。プロセッサー470は、インターフェイスを介してシステムコントローラー405のプロセッサー450に接続されている。プロセッサー470は、システムコントローラー405からの動作指示に応じて、印刷処理を実行する。
【0067】
メモリー471は、RAM、ROM、データメモリー等のメモリーを含む。RAMは、ワーキングメモリー又はバッファメモリーとして機能する。ROMは、書き換え不能な不揮発性メモリーである。ROMは、プログラムメモリーとして機能する。データメモリーは、書き換え可能な不揮発性メモリーである。
【0068】
搬送系323は、プロセッサー470の制御の下、印刷コンポーネント108内のシートを搬送する。具体的には、搬送系323は、プロセッサー470からの動作指示に応じて各部の搬送ローラーを駆動し、シートを搬送する。
【0069】
プロセッサー470からの動作指示に応じて、露光部326は、各画像形成部325の光導電性ドラム上に静電潜像を形成するためのレーザー光等の光を発する。プロセッサー470は、露光部326による光導電性ドラムへのレーザー光の照射位置を制御することにより、印字位置及び倍率を調整する。プロセッサー470は、印刷基準から始まる印刷領域に応じた動作制御を行うことにより、印刷領域が所望の印刷領域となるような画像調整を実行する。
【0070】
画像形成部325は、プロセッサー470からの動作指示に応じて、光導電性ドラム上に形成された静電潜像を、各色のトナー又はインクで現像する。画像形成部325は、光導電性ドラム上に形成されたトナー又はインク画像を中間転写ベルト327上に転写、すなわち一次転写する。転写部328は、プロセッサー470からの動作指示に応じて、中間転写ベルト327上に転写されたトナー又はインク像をシート上に転写する、すなわち二次転写を行う。
【0071】
定着部329は、プロセッサー470からの動作指示に応じて、ヒートローラー329b及び加圧ローラー329cを駆動する。定着部329の加熱部329aは、プロセッサー470の制御のもと、ヒートローラー329bの表面温度を所望の定着温度に加熱する。定着部329が定着温度に制御された状態では、定着部329は、シートに転写されたトナー像又はインク像を定着させる。
【0072】
操作パネル204の制御システムの構成例を開示する。操作パネル204は、プロセッサー480、メモリー481、表示部241、タッチパネル242、及び操作ボタン243を含む。プロセッサー480は、メモリー481に格納されたプログラムを実行することにより、各種の処理を行う。たとえば、プロセッサー480は、操作パネル204の各部の動作を制御するためのプログラムや、各部の動作状態を監視するためのプログラムを実行する。プロセッサー480は、システムコントローラー405のプロセッサー450に接続されている。たとえば、プロセッサー480は、ユーザー116が入力した情報、又は、非接触入力デバイス106Iが読み取った情報をシステムコントローラー405に提供する。
【0073】
メモリー481は、RAM、ROM、データメモリー等のメモリーを含む。RAMは、ワーキングメモリー又はバッファメモリーとして機能する。ROMは、書き換え不能な不揮発性メモリーである。ROMは、プログラムメモリーとして機能する。データメモリーは、書き換え可能な不揮発性メモリーである。
【0074】
表示部241の表示内容は、プロセッサー480からの動作指示に応じて制御される。タッチパネル242は、表示部241の表示画面上に設けられ、表示画面上のタッチ位置を検出する。たとえば、プロセッサー480は、表示部241の表示画面上に、タッチパネル242で選択可能な操作ガイダンスやアイコンを表示する。プロセッサー480は、タッチパネル242が検出したタッチ位置に応じて、ユーザー116が入力した情報を判断する。操作ボタン243には、スタートキー、リセットキー等のハードキーが含まれる。
【0075】
開示された実施形態によれば、印刷コンポーネント108及びスキャンコンポーネント110は、タッチパネル242又は操作ボタン243を使用する必要なく操作されてもよい。その代わりに、操作は、クラウドベースサーバー102におけるポリシー124によって、プロセッサー450、460、470によって実施されてもよい。言い換えれば、プロセッサーによって実装される命令は、クラウドベースサーバー102から様々なコンポーネントに供給され、ユーザー116が何らかの情報を入力する必要、又はMFP106にログオンする以上の行動を取る必要はない。
【0076】
図5は、開示された実施形態によるポリシー124を用いたファクシミリ文書126又はスキャン文書128の管理のブロック図である。ファクシミリ文書126は、ファクシミリ装置112によって提供されてもよい。スキャン文書128は、MFP106のスキャンコンポーネント110によって提供されてもよい。開示された実施形態は、システム100内でこれらの文書を管理するために、受信したポリシー124R、スキャンポリシー124S、定義されたポリシー124Dを実装する。
【0077】
ファクシミリ装置112を参照すると、ファクシミリ文書126は、図1Aに示されるように、ネットワーク104を介して送信者140から受信されてもよい。送信者140は、上記に開示されるように、信号として電話回線を介して画像ファイルとしてファクシミリ文書126を走査し、送信してもよい。ファクシミリ装置112での受信時に、パラメーター516は、ファクシミリ文書126について決定されてもよい。パラメーター516は、ファクシミリ文書126のアスペクトに関連するデータ又は情報であってよい。たとえば、パラメーター516は、送信者140の電話番号であってもよい。また、従業員番号のような、ファクシミリ文書126又は送信者140に関連する識別番号であってもよい。さらに、パラメーター516は、ファクシミリ文書を送信する装置のIPアドレスであってもよい。言い換えれば、パラメーター516は、ファクシミリ文書126の送信元を特定する情報を含んでもよい。
【0078】
また、パラメーター516は、ファクシミリ文書126のサイズであってもよい。ファクシミリ文書126はデータで構成されるため、3MB等のファイルサイズを有することが望ましい。このサイズは、ファクシミリ装置112又はクラウドベースサーバー102においてファクシミリ文書126を保存するために必要なメモリー量に対応してもよい。サイズ情報は、ファクシミリ装置112での受信時に決定されてもよく、必ずしも送信者140によって、又は送信者に関連して提供される必要はない。
【0079】
ファクシミリ装置112は、受信したポリシー124Rを実装して、ファクシミリ文書126を管理する。受信したポリシー124Rは、クラウドベースサーバー102において定義されたポリシー124Dからダウンロードされる。ファクシミリ装置112は、ファクシミリ文書126の受信時に、受信されたポリシー124Rを取得してもよい。いくつかの実施形態では、ファクシミリ装置112は、ファクシミリ文書126を管理する方法を決定するために定義されたポリシー124Dを使用するようにクラウドベースサーバー102に問い合わせる。ユーザー116は、受信したファクシミリ文書を管理するためにファクシミリ装置112によって好ましいオプションが自動的に実装されるように、定義されたポリシー124Dを事前に構成する、又は定義してもよい。
【0080】
受信したポリシー124R及び定義されたポリシー124Dは、送信者140に基づくデータに従って、パラメーター516によるファクシミリ文書126の管理を定義してもよい。たとえば、受信したポリシー124Rは、ファクシミリ文書126が「92588888」の番号を有する送信者140からであることを示すパラメーター516を含む場合、ファクシミリ装置112は、さらなるアクションのためにファクシミリ文書126をクラウドベースサーバー102に転送すべきと定義してもよい。あるいは、「kcim.kyocera.com」のようなウェブサイト又はURLアドレスのような文書管理サービス502内の場所に転送されてもよい。ユーザー116は、受信したファクシミリ文書をこのように管理するために、任意の数の番号を定義することができる。
【0081】
あるいは、受信したポリシー124R及び定義されたポリシー124Dは、パラメーター516が「9251111111」等の送信者140の番号を含む場合、ファクシミリ文書126が電子メールF506の添付ファイルとして受信者504に送信されるよう定義してもよい。特定の送信者からのファクシミリ文書は、ユーザー116からの即時の注意を保証し得るので、それらは、クラウドベースサーバー102に転送されない。その代わりに、それらは電子メールF506に添付され、さらなるアクションなしに受信及びレビューされる。さらに、これらのファクシミリ文書は、他の人が見るために文書管理サービス502に直ちに置かれないかもしれない。たとえば、個人的な文書は、受信したポリシー124R及び定義されたポリシー124Dによって、文書管理サービス502から遠ざけられてもよい。
【0082】
他の番号については、受信したポリシー124R及び定義されたポリシー124Dは、システム100内でさらなるアクションをとらず、印刷文書127をプリントアウトすることができる。これらの文書は、スパム文書であってもよい。ファクシミリ装置112は、受信したポリシー124Rに問い合わせ、パラメーター516がポリシー内の定義された数字又はパラメーターのいずれにも一致しないと判断してもよい。あるいは、ユーザー116は、ファクシミリ装置112で自動的にプリントアウトするためのパラメーター516のいくつかの数値を定義してもよい。いくつかの実施形態において、ファクシミリ文書126は、プリントアウトされる代わりに、ゴミ箱に送られるか、又は廃棄されてもよい。
【0083】
他の実施形態では、パラメーター516は、ファクシミリ文書126のサイズに関連し得る。大きな文書は、クラウドベースサーバー102又は文書管理サービス502、小さな文書は電子メールF506を介して送信されてもよい。この機能は、ユーザーが電子メールを管理できるようになるまで大量のメモリーを占有することによって、大きな文書が電子メールアカウント及びプラットフォームを乱雑にすることを防止し得る。大きな文書をクラウドベースサーバー102に流用することによって、開示された実施形態は、メモリーリソースをより効率的に割り当てることができる。
【0084】
受信したポリシー124R又は定義されたポリシー124Dは、文書を電子メールの添付ファイルとして送信するか、又はクラウドベースサーバー102に送信するかを決定するときに使用するサイズ基準を定めてもよい。たとえば、受信したポリシー124Rは、5MB未満のファクシミリ文書126について規定してもよく、その後、ファクシミリ文書は電子メールF506への添付ファイルとして送信される。電子メールF506は、受信者504に送信されてもよい。ファクシミリ文書126が5MB以上である場合、それは、クラウドベースサーバー102に、又はクラウドベースサーバーを介して文書管理サービス502に送信される。
【0085】
また、ファイルサイズに代えて、開示された実施形態として、文書のページ数又はシート数によってファクシミリ文書126の管理方法を決定してもよい。たとえば、受信したポリシー124Rは、ファクシミリ文書126が2ページ以下である場合、電子メールF506に添付して送信することを指定してもよい。電子メールF506は、ファクシミリ文書126を受信するために受信者504に送信されてもよい。ファクシミリ文書126が2ページより大きい場合、それはクラウドベースサーバー102に転送される。2ページ以下の小さい文書は、文書内のあらゆる問題に迅速に対処するために利用できるようにしてもよい。より大きな文書は、クラウドベースサーバー102に格納されてもよいし、文書管理サービス502内で利用可能にされてもよい。
【0086】
他の実施形態では、文書管理サービス502内で使用するファクシミリ文書126を分類するために、ポリシーが使用されてもよい。開示された実施形態は、ユーザー116又は文書管理サービスへのアクセスを有する別のエンティティによって後で検索するために、文書管理サービス502内でファクシミリ文書126をカテゴリーに分類してもよい。これらのアクションは、好ましくは、クラウドベースサーバー102で行われるため、定義されたポリシー124Dが議論されることになる。同じアクションが、受信されたポリシー124R及びスキャンポリシー124Sを、それぞれ使用して、ファクシミリ装置112又はスキャンコンポーネント110で実行されてもよいことは理解されるべきである。
【0087】
たとえば、クラウドベースサーバー102は、文書を文書管理サービス502に利用可能な複数のカテゴリーにソートしてもよい。カテゴリーA510、カテゴリーB512、及びカテゴリーC514が示されている。追加のカテゴリーは、クラウドベースサーバー102によって実装されてもよい。カテゴリーは、多くの異なる基準によって分けられてもよい。たとえば、カテゴリーは、特定の送信者によって受信されたファクシミリ文書126が文書管理サービス502に利用できるように、送信者の情報によって分離されてもよい。カテゴリーA510は、「92588888」の電話番号を有する送信者140に対応してもよい。カテゴリーB512は、「9257777777」の電話番号を有する送信者140に対応してもよい。カテゴリーC514は、「9259999999」の電話番号を有する送信者140に対応してもよい。文書は、ファクシミリ文書126の送信者の、それぞれの電話番号によってソートされる。
【0088】
あるいは、カテゴリーは、日付によって分離されてもよい。たとえば、カテゴリーA510は、「2021年11月15日」の日付に受信されたファクシミリ文書126に対応してもよい。カテゴリーB512は、「2021年11月16日」の日付に受信されたファクシミリ文書126に対応してもよい。カテゴリーC514は、「2021年11月17日」の日付に受信されたファクシミリ文書126に対応してもよい。代替的に、カテゴリーは、ファクシミリ文書126が受信される異なる週に関連していてもよい。この機能は、ユーザー116が、受信した文書をレビューしたいように分類するために、定義されたポリシー124Dを構成することを可能にし得る。
【0089】
いくつかの実施形態では、ファクシミリ文書126は、自動的にワークグループに分類されてもよい。ユーザー116は、文書管理サービス502内で定義された異なるワークグループに所属してよい。受信されたファクシミリ文書は、それらが属するワークグループを示すためのヘッダ又は他の情報を含む。したがって、ユーザー116は、適用可能なワークグループに係るファクシミリ文書にアクセスすることができる。ワークグループに該当しない文書については、これらは「スパム」としてマークされ、他の文書から分離されてもよい。
【0090】
クラウドベースサーバー102による分類は、ファクシミリ装置112から受信したファクシミリ文書126の属性526に従って行われる。受信されたポリシー124Rは、ファクシミリ文書126が分類のためにクラウドベースサーバー102に送信されることを決定してもよい。定義されたポリシー124Dは、次に、受信されたファクシミリ文書を一つ又は複数のカテゴリーに分類してもよい。属性526は、送信者140の番号、受信日、受信者の従業員番号等、実際の文書自体の一部ではない任意のデータ又は情報であってもよい。クラウドベースサーバー102は、属性526をレビューして、それが定義されたカテゴリーのいずれかに適合するかどうかを確認することができる。もし適合する場合、クラウドベースサーバー102は、ファクシミリ文書126をそのカテゴリーに配置する。クラウドベースサーバー102は、次に、ファクシミリ文書126を文書管理サービス502上の一致するカテゴリーに投稿する。
【0091】
ユーザー116は、ファクシミリ文書126のための所望のカテゴリーを含むように、定義されたポリシー124Dを予め構成又は定義してもよい。実際には、ユーザー116は、実装される実際のカテゴリーを定義してもよい。あるいは、管理者130がそうしてもよい。
【0092】
スキャンコンポーネント110は、ファクシミリ文書126の代わりにスキャン文書128が生成されることを除いて、ファクシミリ装置112と同様のサービスを提供してもよい。スキャン文書128は、スキャンコンポーネント110によってスキャンされてもよい。スキャンポリシー124Sは、受信したポリシー124Rと同じ方法で使用されてもよい。パラメーター518は、スキャン文書128をクラウドベースサーバー102に送信するか、電子メールS508に添付して送信するかを決定するために使用されてもよい。スキャンコンポーネント110は、スキャンポリシー124Sに対して、受信したポリシー124Rと同じ基準を使用してもよい。スキャンポリシー124Sは、受信したファクシミリ文書126とスキャン文書128のサイズ等、基準に使用される値について異なっていてもよい。スキャンコンポーネント110は、クラウドベースサーバー102での管理のために、より大きな文書を転送してもよい。スキャン文書128がクラウドベースサーバー102に転送されない場合、上に開示した印刷文書127としてプリントアウトされてもよい。
【0093】
クラウドベースサーバー102に送信されるスキャン文書128も、カテゴリーA510、カテゴリーB512、及びカテゴリーC514のうちの一つに分類されてもよい。ユーザー116は、文書をスキャンし、定義されたポリシー124Dを使用してカテゴリーに自動的に割り当てられるようにしてもよい。分類後、スキャン文書128は、割り当てられたカテゴリーに基づいて文書管理サービス502上で利用可能にされてもよい。属性522は、スキャン文書128をどこに分類するかを決定するために使用されてもよい。全てのカテゴリー分けは、ユーザーが適切な機械に触れる必要なく、自動的に行われてもよい。
【0094】
図6は、開示された実施形態による、ファクシミリ装置112又はスキャンコンポーネント110における受信したポリシー124R又は定義されたポリシー124Dを使用して、ファクシミリ文書126又はスキャン文書128を管理するためのフローチャート600を描写している。フローチャート600は、例示の目的で図1A図5を参照することができる。しかしながら、フローチャート600は、図1A図5によって開示される実施形態に限定されない。フローチャート600は、ファクシミリ文書126又はスキャン文書128のいずれかに適用されてもよい。以下に開示される実施形態は、簡潔さのためにファクシミリ文書126を参照することがあるが、同じ特徴は、スキャン文書128を管理することにも適用される。
【0095】
ステップ602は、ファクシミリ装置112でファクシミリ文書126を受信するか、又はスキャンコンポーネント110でスキャン文書128をスキャンすることによって実行される。送信者140は、ファクシミリ文書126を送信してもよい。送信者140の番号は、パラメーター516として含まれてもよい。スキャン文書128については、スキャンコンポーネント110は、スキャン文書128の画像を走査又はキャプチャしてもよい。この例における送信者140は、また、ユーザー116であってもよく、パラメーター518として示される識別番号を含む。ステップ604は、ファクシミリ文書126に適用可能なパラメーターを決定することによって実行される。上述したように、パラメーター516は、送信者又はユーザーに関するものであってもよい。パラメーター516は、また、データサイズ、ページ数、インプレッション数等、ファクシミリ文書126自体に関するデータ又は情報であってもよい。スキャン文書128もまた、同じ特徴を有するパラメーター518を含んでもよい。
【0096】
ステップ606は、ファクシミリ文書126に関連するものに関係するポリシーが存在するかどうかをクラウドベースサーバー102に問い合わせることによって実行される。たとえば、ファクシミリ装置112は、クラウドベースサーバー102に照会して、ファクシミリ文書の送信者に適用されるポリシーが存在するか否かを決定してもよい。あるいは、問い合わせは、ファクシミリ文書126を受信しているユーザー116のためにポリシーが存在するかどうかを決定してもよい。ポリシーは、ファクシミリ装置112でファクシミリ文書126を管理するための基準を提供することが望ましい。また、適用可能なポリシーをファクシミリ文書126にリンクさせるための何らかの態様が存在するはずである。好ましくは、この側面は、送信者の同一性(アイデンティティ)であるが、他の要素であってもよい。
【0097】
ステップ608は、定義されたポリシー124Dがファクシミリ文書126に適用可能であるかどうかを判定することによって実行される。送信者140は、定義されたポリシー124Dを識別するために使用されてもよい。ステップ608が「No」であれば、ステップ610は、ファクシミリ装置112において印刷文書127としてファクシミリ文書126を印刷することによって実行される。スキャン文書128についても、同じ分析が行われ、印刷コンポーネント108が印刷文書127を印刷するために使用されてもよい。ファクシミリ装置112やスキャンコンポーネント110には、何のポリシーも提供されない。
【0098】
ステップ608が「Yes」である場合、ステップ611は、定義されたポリシー124Dをファクシミリ装置112に転送することによって実行され、そこで受信ポリシー124Rとして使用される。スキャンコンポーネント110については、定義されたポリシー124Dを受信し、それをスキャンポリシー124Sとして使用することができる。このように、ポリシーは、ユーザー116又は管理者130によって必要に応じて管理及び修正されるように、クラウドベースサーバー102に保持されてもよい。定義されたポリシー124Dは、ファクシミリ装置112又はスキャンコンポーネント110が、使用されるポリシーの最新版を受信するように、要求に応じて送信されてもよい。他の実施形態では、定義されたポリシー124Dは、いかなるデバイス又はコンポーネントにも送信されず、クラウドベースサーバー102に保持され、以下に開示されるようにポリシーを適用する。
【0099】
ステップ612は、受信したポリシー124Rをファクシミリ文書126のパラメーター516又はスキャン文書128のパラメーター518に適用することにより実行される。上に開示したように、パラメーターは、送信者140、ユーザー116、又は受信者504に関する番号又は識別に関連し得る。
あるいは、パラメーターは、受信した文書のサイズ、又は文書のページ数又はインプレッション数に関するものであってもよい。好ましくは、パラメーターは、あるアクションが取られるべきかどうかを決定するために使用される。もしそうでなければ、代わりに別のアクションが取られる。
【0100】
ステップ614は、ファクシミリ文書126のパラメーター516又はスキャン文書128のパラメーター518に基づいて、実行すべきアクションを決定することによって実行される。たとえば、受信したポリシー124Rは、パラメーター516が5MB以上である場合、ファクシミリ装置112はファクシミリ文書126をクラウドベースサーバー102に転送することを指定する。そうでなければ、電子メールF506を介して、ユーザー116のアカウントであってよい受信者504に添付ファイルとして送信される。ステップ614は、受信したポリシー124Rに従って、どのアクションが取られるべきかを決定する。スキャンコンポーネント110は、スキャン文書128のためのスキャンポリシー124Sに基づいて同じアクションを行うことができる。
【0101】
ステップ616は、上記で指定された、実行すべきアクションを実行することにより実行される。ファクシミリ文書126は、クラウドベースサーバー102に送信されるか、電子メールF506の添付ファイルとして送信される。別の選択肢として、代わりに印刷文書127を印刷するか、あるいは単にシステム100からファクシミリ文書126を削除する。スキャン文書128については、クラウドベースサーバー102に転送されるか、電子メールS508に添付して送信されるかのいずれかである。このように、定義されたポリシー124Dは、文書を自動的に管理するために、装置レベルで実装される。
【0102】
図7は、開示された実施形態による文書管理サービス502内で使用するために、クラウドベースサーバー102でカテゴリーに配置することによってシステム100内の文書を管理するためのフローチャート700を示す図である。フローチャート700は、例示の目的で図1A図6を参照することができる。しかしながら、フローチャート700は、図1A図6によって開示された実施形態に限定されない。
【0103】
ステップ702は、ファクシミリ装置112でファクシミリ文書126を受信するか、又はスキャンコンポーネント110でスキャン文書128を受信することによって実行される。このステップは、上に開示されたステップ602と同様である。ステップ704は、ファクシミリ文書126又はスキャン文書128をクラウドベースサーバー102に転送することによって実行される。フローチャート700は、文書をクラウドベースサーバー102に送信すべきかどうかを決定するために、上記で開示されたステップ604~ステップ616を組み込んでよい。たとえば、開示された実施形態は、おそらくスパムであるか、又はシステム100内の重要なものに関係しない小さな文書を分類することを望まないかもしれない。
【0104】
ステップ706は、ファクシミリ文書126又はスキャン文書128に対応する定義されたポリシー124Dをクラウドベースサーバー102に問い合わせ(クエリー)することによって実行される。あるいは、すべての受信された文書は、定義されたポリシー124Dを使用して分類される。ステップ708は、ファクシミリ文書126に対する属性526又はスキャン文書128に対する属性522を決定することによって実行される。属性は、文書の起源や受信した日付等、文書そのものに関連するデータ又は情報であってよい。好ましくは、属性は、受信装置又はコンポーネントで追加されてもよい。さらに、文書は、一つ以上の属性を有していてもよい。
【0105】
ステップ710は、属性526を使用してファクシミリ文書126を、又は属性522を使用してスキャン文書128を分類することによって実行される。定義されたポリシー124Dは、受信した文書に適用される異なるカテゴリーを定めてもよい。開示された実施形態は、属性が特定される限り、受信された文書を複数のカテゴリーに分類してもよい。たとえば、属性522は、実際には、送信者識別、受信日、グループ名、ファクシミリ装置情報、文書のサイズ等の複数の属性であってもよい。定義されたポリシー124Dは、ファクシミリ文書126をどのカテゴリーに配置するかを指定してもよい。ステップ712は、属性526に従って、ファクシミリ文書126を一つ以上の適用可能なカテゴリーに配置することによって実行される。図5を参照すると、ファクシミリ文書126は、カテゴリーA510、カテゴリーB512、及びカテゴリーC514に配置されてもよい。あるいは、スキャン文書128は、カテゴリーA510、カテゴリーB512、及びカテゴリーC514に配置されてもよい。
【0106】
ステップ714は、ファクシミリ文書126又はスキャン文書128を、割り当てられたカテゴリーの文書管理サービス502上で利用可能にすることによって実行される。文書管理サービス502は、システム100を使用して、クラウドベースのプラットフォームを介した文書へのアクセスを許可してもよい。文書は、アクセスのためにカテゴリーに配置されてもよい。たとえば、ファクシミリ文書126は、カテゴリーA510、カテゴリーB512、及びカテゴリーC514の文書管理サービス502上で利用可能である。ユーザー116は、カテゴリーB512の文書にアクセスし、そこにファクシミリ文書126を見つけることができる。ユーザー116は、ファクシミリ文書126を手動でカテゴリーに配置する必要はない。クラウドベースサーバー102は、定義されたポリシー124Dを使用して、自動的に、カテゴリーに配置する。ステップ716は、ファクシミリ文書126又はスキャン文書128のカテゴリー化について文書管理サービス502内の情報を更新することによって実行される。
【0107】
当業者には理解されるように、本発明は、システム、方法、又はコンピュータプログラム製品として具現化されてもよい。したがって、本発明は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を含む)、又はソフトウェアとハードウェアの側面を組み合わせた実施形態の形態をとることができ、これらはすべて、本明細書において一般に「回路」「モジュール」「システム」として言及されることがある。さらに、本発明は、媒体に具現化されたコンピュータ使用可能なプログラムコードを有する任意の有形表現媒体に具現化されたコンピュータプログラム製品の形態をとることができる。
【0108】
一つ以上のコンピュータ使用可能な又はコンピュータ読取可能な媒体(複数可)の任意の組み合わせが利用されてもよい。コンピュータ使用可能又はコンピュータ読取可能な媒体は、例えば、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、又は半導体のシステム、装置、デバイス、又は伝搬媒体であってもよいが、これらに限定されるものではない。コンピュータ可読媒体のより具体的な例(非網羅的なリスト)としては、1本以上のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリー(RAM)、読み取り専用メモリー(ROM)、消去可能なプログラマブルメモリー(Erasable Programmable Memory、EPROM又はフラッシュ・メモリー)、光ファイバー、携帯用コンパクト・ディスク読み出し専用メモリー(CD-ROM)、光記憶装置、インターネットやイントラネットをサポートするような伝送媒体、又は磁気記憶装置等が挙げられるだろう。コンピュータで使用可能な媒体又はコンピュータで読み取り可能な媒体は、プログラムが印刷された紙又は他の適切な媒体である可能性もあることに注意すべきである。
【0109】
本発明の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java、Smalltalk、C++等のオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語等の従来の手続き型プログラミング言語等の一つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてもよい。プログラムコードは、ユーザーのコンピュータ上で完全に実行してもよいし、ユーザーのコンピュータ上で部分的に、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとして実行してもよいし、ユーザーのコンピュータ上で部分的に、リモートコンピュータ上で部分的に、又はリモートコンピュータ又はサーバー上で完全に実行されてもよい。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを介してユーザーのコンピュータに接続されてもよく、又は接続は(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを介して)外部のコンピュータになされてもよい。
【0110】
本発明は、本発明の実施形態による方法、装置(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート図及び/又はブロック図を参照しながら説明される。フローチャート図及び/又はブロック図の各ブロック、並びにフローチャート図及び/又はブロック図のブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実施できることが理解されよう。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサーに提供されて、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサーを介して実行される命令が、フローチャート及び/又はブロック図のブロック又はブロックにおいて指定される機能/行為を実施するための手段を作成するように、機械を形成することができる。
【0111】
図中のフローチャート及びブロック図は、本発明の様々な実施形態によるシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品の可能な実装のアーキテクチャー、機能性、及び動作を示すものである。この点に関して、フローチャート又はブロック図の各ブロックは、指定された論理機能(複数可)を実施するための一つ又は複数の実行可能な命令を構成する、コードのモジュール、セグメント、又は部分を表すことができる。また、いくつかの代替的な実装では、ブロックに記された機能は、図に記された順序とは異なって発生する可能性があることに留意されたい。たとえば、連続して示された2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行されるかもしれないし、ブロックは、関係する機能に応じて、時には逆の順序で実行されるかもしれない。また、ブロック図又はフローチャート図の各ブロック、及びブロック図又はフローチャート図のブロックの組み合わせは、指定された機能又は行為を実行する特別目的のハードウェアベースのシステム、又は特別目的のハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせによって実行できることに注目されたい。
【0112】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のみのものであり、本発明を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数形も含むことが意図される。本明細書で使用される場合、用語「comprises」又は「comprising」は、記載された特徴、整数、ステップ、操作、要素、又は構成要素の存在を規定するが、一つ又は複数の他の特徴、整数、ステップ、操作、要素、構成要素、及び/又はそれらの群の存在又は追加を排除しないことがさらに理解されるであろう。
【0113】
実施形態は、コンピュータプロセス、コンピュータシステム、又はコンピュータ可読媒体のコンピュータプログラム製品等の製造品として実施されてもよい。コンピュータプログラム製品は、コンピュータシステムによって読み取り可能なコンピュータ記憶媒体であって、コンピュータプロセスを実行するためのコンピュータプログラム命令を符号化したものであってもよい。アクセスされた場合、命令はプロセッサーに他のコンポーネントが上記で開示した機能を実行できるようにさせる。
【0114】
以下の請求項におけるすべての手段又はステップに加えて機能要素の対応する構造、材料、行為、及び等価物は、他の請求項の要素と組み合わせて機能を実行するための任意の構造、材料、行為が具体的に請求されることを意図している。本発明の説明は、例示及び説明のために提示されたが、網羅的であること、又は開示された形態の本発明に限定されることを意図していない。本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、多くの修正及び変形が可能であることが当業者には明らかであろう。実施形態は、本発明の原理及び実用化を最もよく説明するために、また、当業者が、企図される特定の用途に適するように種々の変更を伴う実施形態について本発明を理解できるように、選択及び説明されたものである。
【0115】
開示されたネットワーク又はシステムの一つ又は複数の部分は、情報及びデータを交換することができるネットワークに結合された一つ又は複数の印刷システムにわたって分散されることができる。印刷システムの様々な機能及び構成要素は、複数のクライアントコンピュータプラットフォームにわたって分散されてもよく、又は分散システムの一部としてタスクを実行するように構成されてもよい。これらの構成要素は、プロトコルを使用してネットワーク上で通信する実行可能コード、中間コード、又は解釈コードであってもよい。コンポーネントは、ネットワーク内でコンポーネントを識別するために、指定されたアドレス又は他の指定子を有していてもよい。
【0116】
本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、開示されたものに対する様々な変更がなされ得ることは、当業者には明らかであろう。したがって、本発明は、これらの変更が特許請求の範囲及びその均等物の範囲内に入るという条件で、上記に開示された変更及び変形をカバーすることが意図される。
【符号の説明】
【0117】
100 システム
102 クラウドベースサーバー
104 ネットワーク
106 MFP
106I、112I 非接触入力デバイス
108 印刷コンポーネント
110 スキャンコンポーネント
112 ファクシミリ装置
116 ユーザー
118 ユーザーID
120、450、460、470、480 プロセッサー
122、160、451、461、471、481 メモリー
124 ポリシー
124D 定義されたポリシー
124R 受信したポリシー
124S スキャンポリシー
126 ファクシミリ文書
127 印刷文書
128 スキャン文書
130 管理者
132 通知
140 送信者
150 コントローラー
152 ユーザーインターフェイスユニット
154 モデムユニット
156 ラインインターフェイスユニット
162 DAA
164 レジスター
204 操作パネル
211 プラテンガラス
212 キャリッジ
213 光電変換部
214 ADF
241 表示部
242 タッチパネル
243 操作ボタン
250 カード
252 ユーザー名
254 埋め込みチップ
256 グラフィカルコード
301 シート供給トレイ
302、323 搬送系
321A、321B、321C シート給送カセット
322A、322B、322C シート給送ローラー
323a、323b、323c、323d 搬送ローラー
324 レジストレーションローラー
325 画像形成部
325Y、325M、325C、325K 画像形成サブセクション
326 露光部
327 中間転写ベルト
328 転写部
328a 支持ローラー
328b 二次転写ローラー
329 定着部
329a 加熱部
329b ヒートローラー
329c 加圧ローラー
330 シート排出部
405 システムコントローラー
451a、451b 記憶領域
452 画像メモリー
453 画像処理部
454 ストレージデバイス
455 通信I/F
462 照明
463 移動機構
465 センサー
502 文書管理サービス
504 受信者
506 電子メールF
508 電子メールS
510 カテゴリーA
512 カテゴリーB
514 カテゴリーC
516、518 パラメーター
522、526 属性
600、700 フローチャート
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7