(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023153822
(43)【公開日】2023-10-18
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
H10K 50/19 20230101AFI20231011BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20231011BHJP
H10K 59/10 20230101ALI20231011BHJP
H10K 50/852 20230101ALI20231011BHJP
H10K 59/35 20230101ALI20231011BHJP
【FI】
H10K50/19
G09F9/30 365
G09F9/30 349D
H10K59/10
H10K50/852
H10K59/35
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023115509
(22)【出願日】2023-07-13
(62)【分割の表示】P 2021206627の分割
【原出願日】2021-12-21
(31)【優先権主張番号】10-2020-0189880
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(72)【発明者】
【氏名】卞 希 ▲ス▼
(72)【発明者】
【氏名】鄭 承 龍
(72)【発明者】
【氏名】韓 允 悳
(72)【発明者】
【氏名】元 淨 恩
(57)【要約】
【課題】表示装置を高輝度化させる。
【解決手段】表示装置は、第1~第3サブ画素を含む基板と、第1~第3サブ画素の夫々に配置された反射電極と、反射電極上にあり第1~第3サブ画素毎に分離して形成された第1電極と、第1電極の上にあり赤、緑、青の発光層の何れかを含む第1発光部と、第1発光部上にあり第1発光部とは異なる発光層を含む第2発光部と、第2発光部上にあり第1、第2発光部とは異なる発光層を含む第3発光部と、第3発光部上にある第2電極を含み、第1~第3発光部の何れかの青色発光層は第1~第3発光部の何れかの赤色発光層よりも第1電極に近く、第1電極~第2電極間の距離は310nmであり第3発光部にある発光層は赤色発光層であり、又は第1電極~第2電極間の距離は385nmであり第3発光部にある発光層は赤色発光層であり、又は第1電極~第2電極間の距離は450nmであり第3発光部にある発光層は緑色発光層である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1サブ画素、第2サブ画素、及び第3サブ画素を含む基板と、
前記第1サブ画素、前記第2サブ画素、及び前記第3サブ画素のそれぞれに配置された反射電極と、
前記反射電極上にあり、前記第1サブ画素、前記第2サブ画素、及び前記第3サブ画素ごとに分離して形成された第1電極と、
前記第1電極の上にあり、赤色発光層、緑色発光層、及び青色発光層のいずれかを含む第1発光部と、
前記第1発光部上にあり、前記第1発光部とは異なる発光層を含む第2発光部と、
前記第2発光部上にあり、前記第1発光部及び前記第2発光部とは異なる発光層を含む第3発光部と、
前記第3発光部上にある第2電極を含み、
前記第1発光部、前記第2発光部及び前記第3発光部のいずれかに含まれる前記青色発光層は、前記第1発光部、前記第2発光部及び前記第3発光部のいずれかに含まれる前記赤色発光層よりも前記第1電極に近く、
前記第1電極と前記第2電極との間の距離は、310nmであり、前記第3発光部にある前記発光層は、前記赤色発光層であり、または
前記第1電極と前記第2電極との間の距離は、385nmであり、前記第3発光部にある前記発光層は、前記赤色発光層であり、または
前記第1電極と前記第2電極との間の距離は、450nmであり、前記第3発光部にある前記発光層は、前記緑色発光層である、表示装置。
【請求項2】
前記第1電極と前記第2電極との間の距離は、310nmであり、
前記第1発光部にある前記発光層は、前記青色発光層であり、
前記第2発光部にある前記発光層は、前記緑色発光層である、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1電極と前記第2電極との間の距離は、385nmであり、
前記第2発光部にある前記発光層は、前記青色発光層であり、
前記第1発光部にある前記発光層は、前記緑色発光層である、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1電極と前記第2電極との間の距離は、450nmであり、
前記第1発光部にある前記発光層は、前記青色発光層であり、
前記第2発光部にある前記発光層は、前記赤色発光層である、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
第1サブ画素、第2サブ画素、及び第3サブ画素を含む基板と、
前記第1サブ画素、前記第2サブ画素、及び前記第3サブ画素のそれぞれに配置された反射電極と、
前記反射電極上にあり、前記第1サブ画素、前記第2サブ画素、及び前記第3サブ画素ごとに分離して形成された第1電極と、
前記第1電極の上にあり、赤色発光層、緑色発光層、及び青色発光層のいずれかを含む第1発光部と、
前記第1発光部上にあり、前記第1発光部とは異なる発光層を含む第2発光部と、
前記第2発光部上にあり、前記第1発光部及び前記第2発光部とは異なる発光層を含む第3発光部と、
前記第3発光部上にある第2電極を含み、
前記第1発光部、前記第2発光部及び前記第3発光部のいずれかに含まれる前記赤色発光層は、前記第1発光部、前記第2発光部及び前記第3発光部のいずれかに含まれる前記青色発光層よりも前記第1電極に近く、
前記第1電極と前記第2電極との間の距離は、310nmであり、前記第2発光部にある前記発光層は、前記青色発光層であり、または
前記第1電極と前記第2電極との間の距離は、385nmであり、前記第2発光部にある前記発光層は、前記赤色発光層であり、または
前記第1電極と前記第2電極との間の距離は、450nmであり、前記第2発光部にある前記発光層は、前記緑色発光層である、表示装置。
【請求項6】
前記第1電極と前記第2電極との間の距離は、310nmであり、
前記第1発光部にある前記発光層は、前記赤色発光層であり、
前記第3発光部にある前記発光層は、前記緑色発光層である、請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第1電極と前記第2電極との間の距離は、310nmであり、
前記第1発光部にある前記発光層は、前記赤色発光層上にある前記緑色発光層及び赤色発光層であり、
前記第3発光部にある前記発光層は、前記緑色発光層である、請求項5に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1電極と前記第2電極との間の距離は、385nmであり、
前記第1発光部にある前記発光層は、前記緑色発光層であり、
前記第3発光部にある前記発光層は、前記青色発光層である、請求項6に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第1電極と前記第2電極との間の距離は、450nmであり、
前記第1発光部にある前記発光層は、前記赤色発光層であり、
前記第3発光部にある前記発光層は、前記青色発光層である、請求項6に記載の表示装置。
【請求項10】
第1サブ画素、第2サブ画素、及び第3サブ画素を含む基板と、
前記第1サブ画素、前記第2サブ画素、及び前記第3サブ画素のそれぞれに配置された反射電極と、
前記反射電極上にあり、前記第1サブ画素、前記第2サブ画素、及び前記第3サブ画素ごとに分離して形成された第1電極と、
前記第1電極上に順次積層された第1発光部、第2発光部、及び第3発光部と、
前記第3発光部上にある第2電極を含み、
前記第1発光部、前記第2発光部及び前記第3発光部のそれぞれは、赤色発光層、緑色発光層、及び青色発光層のいずれかを含み、
前記青色発光層は、前記赤色発光層と前記緑色発光層との間に配置され、
前記第1電極と前記第2電極との間の距離は、310nm~385nmの範囲にあり、前記第2発光部は、前記青色発光層を含む、表示装置。
【請求項11】
前記第1電極と前記第2電極との間の距離は、310nmであり、
前記第1発光部は、前記赤色発光層を含み、
前記第3発光部は、前記緑色発光層を含む、請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記第1電極と前記第2電極との間の距離は、385nmであり、
前記第1発光部は、前記緑色発光層を含み、
前記第3発光部は、前記赤色発光層を含む、請求項10に記載の表示装置。
【請求項13】
前記第1発光部と前記第2発光部との間に配置された第1電荷生成層と、
前記第2発光部と前記第3発光部との間に配置された第2電荷生成層と
をさらに含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置は、テレビ、モニタ、スマートフォン、タブレットPC、ノートブック、およびウェアラブル機器など非常に多様な形態で具現されている。そして、視聴者に装着して表示が行われる装置は、主に視聴者の頭部に装着される器具内に表示装置を含むことができる。視聴者に密着して表示装置が構成されるので、表示装置の配置される領域が制限され、制限された配置領域への高解像度を有する鮮明な表示が求められる。そのため、表示装置に含まれる素子の集積化および高輝度の特性が求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、本明細書の発明者らは、前記の問題を認識し、輝度を向上させることができる表示装置を実施するために、いくつかの実験を行った。いくつかの実験を通じて、高輝度を実現することができる新しい構造の表示装置を発明した。
【0004】
本明細書の実施例に係る解決課題は、高輝度を有する表示装置を提供することである。
【0005】
本明細書の実施例に係る解決課題は、前記の課題に限定されず、言及されていない他の課題は、以下の説明から当業者には明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書の実施例に係る表示装置は、第1~第3サブ画素を含む基板、第1~第3サブ画素のそれぞれにある第1電極、第1電極上にあって第1発光層を含む第1発光部、第1発光部上にあって第2発光層を含む第2発光部、第2発光部上にあって第3発光層を含む第3発光部、および第3発光部上にある第2電極を含み、第1~第3発光層が異なる色を発光し、第1電極と第2電極の間の距離は、310nm~450nmであり得る。
【0007】
本明細書の実施例に係る表示装置は、第1~第3サブ画素を含む基板、第1~第3サブ画素のそれぞれにある反射電極、反射電極上にある第1電極、第1電極上にあって赤色発光層、緑色発光層、および青色発光層のうちの一つを含む第1発光部、第1発光部上にあって第1発光部とは異なる発光層を含む第2発光部、第2発光部上にあって第1発光部と第2発光部とは異なる発光層を含む第3発光部と、第3発光部上にある第2電極とを含み、第1~第3発光部のうちの一つの発光部の青色発光層は、第1~第3発光部のうちの一つの発光部の赤色発光層よりも、第1電極に隣接して配置され、第1電極と第2電極の間の距離は、310nm~450nmであり得る。
【0008】
本明細書の実施例に係る表示装置は、第1~第3サブ画素を含む基板、第1~第3サブ画素のそれぞれにある反射電極、反射電極上にある第1電極、第1電極上にあり、赤色発光層、緑色発光層、および青色発光層のうちの一つを含む第1発光部、第1発光部上にあって第1発光部とは異なる発光層を含む第2発光部、第2発光部上にあって第1発光部と第2発光部とは異なる発光層を含む第3発光部、および第3発光部上にある第2電極とを含み、第1~第3発光部のうちの一つの発光部にある赤色発光層は、第1~第3発光部のうちの一つの発光部の青色発光層よりも第1電極に隣接して配置され、第1電極と第2電極の間の距離は、310nm~450nmであり得る。
【0009】
本明細書の実施例に係る表示装置は、第1~第3サブ画素を含む基板、第1~第3サブ画素のそれぞれにある反射電極、反射電極上にある第1電極、第1電極上にある第1~第3発光部、第3発光部上にある第2電極を含み、第1発光部上にある、第1~第3発光部は、赤色発光層、緑色発光層、および青色発光層のうちの一つをそれぞれ含み、赤色発光層および緑色発光層は、青色発光層を含む発光部を間に置いて配置され、第1電極と第2電極の間の距離は、310nm~385nmであり得る。
【0010】
他の実施例の具体的な事項は、詳細な説明および図に含まれている。
【発明の効果】
【0011】
本明細書の実施例に係る表示装置は、3つの発光部で構成されるため、輝度および効率が向上した表示パネルまたは発光素子を含む表示装置を提供することができる。
【0012】
本明細書の実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さによって、発光層の位置を構成することができ、輝度および効率が向上する表示パネルまたは発光素子を含む表示装置を提供することができる。
【0013】
前記の本出願の効果に加えて、本出願の他の特徴および利点は、以下に記載されるか、またはそのような技術および説明から本出願が属する技術分野において通常の知識を有する者に明確に理解され得るだろう。
【0014】
以上で解決しようとする課題、課題解決手段、効果に記載した発明の内容が請求項の必須の特徴を特定するものではないので、請求項の権利範囲は、発明の内容に記載された事項によって制限されない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本明細書の実施例に係る表示装置を示す図である。
【
図2A】本明細書の実施例に係るコンターマップを示す図である。
【
図2B】本明細書の実施例に係るコンターマップを示す図である。
【
図2C】本明細書の実施例に係るコンターマップを示す図である。
【
図3A】本明細書の実施例に係るコンターマップを示す図である。
【
図3B】本明細書の実施例に係るコンターマップを示す図である。
【
図3C】本明細書の実施例に係るコンターマップを示す図である。
【
図4A】本明細書の実施例に係るコンターマップを示す図である。
【
図4B】本明細書の実施例に係るコンターマップを示す図である。
【
図4C】本明細書の実施例に係るコンターマップを示す図である。
【
図5】本明細書の実施例に係る表示パネルを示す図である。
【
図6】本明細書の他の実施例に係る表示パネルを示す図である。
【
図7】本明細書の他の実施例に係る表示パネルを示す図である。
【
図8】本明細書の他の実施例に係る表示パネルを示す図である。
【
図9】本明細書の他の実施例に係る表示パネルを示す図である。
【
図10】本明細書の他の実施例に係る表示パネルを示す図である。
【
図11】本明細書の他の実施例に係る表示パネルを示す図である。
【
図12】本明細書の実施例に係る発光スペクトルを示す図である。
【
図13】本明細書の実施例に係る発光スペクトルを示す図である。
【
図14】本明細書の実施例に係る発光スペクトルを示す図である。
【
図15】本明細書の他の実施例に係る表示装置の斜視図である。
【
図16】本明細書の他の実施例に係る表示装置の上面図である。
【
図17】本明細書の他の実施例に係る表示装置の斜視図である。
【
図18】
図17の表示装置と視聴者の目との関係を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本明細書の利点と特徴、そしてそれらを達成する方法は添付の図と共に詳細には後述されている実施例を参照すると明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、異なる多様な形態で実現されるものであり、単に本実施例は、本明細書の開示を完全にし、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本明細書は、請求項の範疇によってのみ定義される。
【0017】
本出願の実施例を説明するための図に開示された形状、大きさ、比率、角度、数などは例示的なものであり、本発明が示された事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって、同じ参照番号は同じ構成要素を指す。また、本発明の説明において、関連する公知技術の具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にすると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0018】
本明細書で言及される「含む」、「有する」、「なされる」などが使用される場合、「~のみ」が使用されない限り、他の部分が追加され得る。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り複数を含む場合を含む。
【0019】
構成要素を解釈する際に、別途の明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0020】
位置関係の説明である場合、例えば、「~上」、「~上部に」、「~下部に」、「~隣に」などで2つの部分の位置関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」が使用されない限り、2つの部分の間に一つ以上の他の部分が配置されても良い。
【0021】
時間関係の説明である場合、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで時間的先後関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」が使用されていない限り連続的でない場合も含むことができる。
【0022】
第1、第2などは様々な構成要素を説明するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって限定されない。これらの用語は、一つの構成要素のみを他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であり得る。
【0023】
本出願の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を用いることができる。この用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語によってその構成要素の性質、順番、順序、または数などが限定されない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」、または「接続」されると記載されている場合、その構成要素は、他の構成要素に直接に連結または接続することができるが、特に明示的な記載がないかぎり、連結または接続することができる各構成要素間に他の構成要素を「介在」させることができると理解されなければならない。
【0024】
「少なくとも一つ」の用語は、一つ以上の関連項目から提示可能なすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1項目、第2項目、第3項目のうち少なくとも一つ」の意味は、第1項目、第2項目、または第3項目のそれぞれ、ならびに第1項目、第2項目、および第3項目のうちの2つ以上の組み合わせで提示できるすべての項目の組み合わせを意味することができる。
【0025】
本出願のいくつかの例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に様々な連動および駆動が可能であり、各例は互いに独立して実施可能であり、関連して一緒に実施することもできる。
【0026】
以下では、本出願に係る表示装置の例を添付の図を参照して詳細には説明する。各図の構成要素に参照符号を付加する際に、同一の構成要素については、たとえ異なる図に表示されていても、可能な限り同一の符号を有することができる。そして、添付の図に示される構成要素のスケールは、説明の便宜上、実際とは異なるスケールを有するので、図に示されるスケールに限定されない。
【0027】
図1は、この明細書の実施例に係る表示装置を示した図である。
【0028】
本明細書の実施例によると、第1~第3発光部で構成され得る。実験例による表示装置は、第1発光部および第2発光部で構成され得る。実験例による表示装置は、第1発光部に一つの発光層を含み、第2発光部に2つの発光層を構成して白色を具現することができる。第2発光部に2つの発光層を構成する場合、隣接する2つの発光層により互いにエキシトン(exciton)を共有することになり、発光層の効率が互いに異なるようになり、2つの発光層の効率のトレードオフ関係によって輝度増加に難があることを認識した。そこで、本明細書の発明者たちは、輝度を高めるために様々な実験を行った。様々な実験により、二つの発光層を分離し、発光層の発光位置によって輝度が向上し得る新しい構造の表示装置を発明した。これについて以下に説明する。
【0029】
図1を参照すると、本明細書の実施例に係る表示装置10は、基板100、第1電極113、発光層123、223、323、および第2電極114を含むことができる。
【0030】
本明細書の実施例に係る基板100は、第1~第3サブ画素(SP_R、SP_G、SP_B)を含むことができる。例えば、基板100は、ガラス基板、プラスチック基板、およびシリコンウェハ基板の中の少なくとも一つであり得る。本明細書の実施例に係る基板100は、シリコンウェハ基板であり得る。シリコンウェハ基板で構成する場合、ガラス基板と比較して、銀-マグネシウムを含む第2電極によってマイクロキャビティの具現が可能で、超高解像度を具現できる長所を有することができる。例えば、シリコンウェハ基板で構成し、銀-マグネシウムを含む第2電極によりストロングキャビティを具現することができる。例えば、三つの発光部を含み、ガラス基板を使用する表示装置(例えば、TV表示装置)と比較して、本明細書の実施例に係る表示装置は、超高解像度を実現することができ、強いマイクロキャビティを実現することができる。
【0031】
例えば、基板100が、ヘッド装着型表示装置内に配置される場合、ヘッド装着型表示装置の収納部の曲率によって、たわみ性を有するフレキシブル材質であり得る。他の例を挙げると、基板100が直接的に両眼に対応し、視聴者が拡張現実映像を視聴する場合に対応したヘッド装着型表示装置に適用される場合、基板100は、透明であり得る。例えば、基板100は、透明ガラス基板または投影プラスチック基板であり得、これに限定されるものではない。他の例を挙げると、基板100が直接的に両眼に対応し、視聴者が仮想現実映像を視聴するヘッド装着型表示装置に適用される場合、基板100は、シリコンウェハ基板のように透明ではなくても良い。また、基板100が直接的に両眼に対応せず、両眼の外側に対応してヘッド装着型表示装置に収納される場合、基板100は透明でなくても良い。
【0032】
基板100上には、薄膜トランジスタが配置され得る。薄膜トランジスタは、半導体層、半導体層上にゲート絶縁膜を間に置いて半導体層と一部重畳したゲート電極、および半導体層の両側と連結したソース電極およびドレン電極を含むことができる。半導体層に対してゲート電極が上部に位置するトップゲート構造であり得、これに限定されるものではない。例えば、ゲート電極が半導体層下部に位置するボトムゲート構造であり得る。
【0033】
半導体層は、ポリシリコン、非晶質シリコン、酸化物半導体層またはこれらの一部を組み合わせた形態であり得る。他の例を挙げると、半導体層は、チャンネルを除いた部位にのみ結晶を含むように構成することができる。
【0034】
ゲート絶縁膜上部にゲート電極を覆い、ソース電極およびドレン電極下部に対応して層間絶縁膜がさらに配置され得る。層間絶縁膜上にソース電極およびドレン電極を覆う無機保護膜および有機保護膜が配置され得る。
【0035】
ソース電極およびドレン電極は、層間絶縁膜およびゲート絶縁膜に具備さられたコンタクトホールを介して、下部の半導体層と接続し得る。
【0036】
第1~第3サブ画素(SP_R、SP_G、SP_B)のそれぞれの上には、反射電極が配置され得る。例えば、第1サブ画素(SP_R)の上には、第1-1反射電極110aが配置され得る。第2サブ画素(SP_G)の上には、第1-2反射電極110bが配置され得る。第3サブ画素(SP_B)の上には、第1-3反射電極110cが配置され得る。例えば、第1-1~第1-3反射電極110a、110b、110cは、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銀(Ag)、銀合金、APC合金(銀(Ag)、パラジウム(Pb)、および銅(Cu)の合金)、およびこれらの合金の中の少なくとも一つ以上からなり得る。
【0037】
第1サブ画素(SP_R)と第2サブ画素(SP_G)には、さらに第1層を配置することができる。例えば、第1層は、第1サブ画素(SP_R)と第2サブ画素(SP_G)には、第1-1および第1-2反射電極110a、110bの上面と第2電極114との距離を調節するために、第1-1および第1-2反射電極110a、110bと接するように構成することができる。例えば、第1-1層111aは、第1電極113と第1-1反射電極110aの間に配置され得る。例えば、第1-2層111bは、第1電極113と第1-2反射電極110a、110bの間に配置され得る。
【0038】
第1-1反射電極110a上には、第1-1層111aが配置され得る。第1-2反射電極110b上には、第1-2層111bが配置され得る。第1-1層111aおよび第1-2層111bは、同一の材料をマスクの透過部および半透過部を異にしてパターニングし、第1サブ画素(SP_R)および第2サブ画素(SP_G)に形成することができる。
【0039】
第1-1層111aおよび第1-2層111bは、シリコン窒化膜(SiNx)またはシリコン酸化膜(SiOx)で構成され得る。例えば、第1-1層111aおよび第1-2層111bは、第1電極113から第1-1~第1-3反射電極110a、110b、110cに出る光量を損失なく共振に利用できるようにすることができる。第1-1層111aおよび第1-2層111bは、キャビティ調節層またはマイクロキャビティ調節層であり、用語に限定されるものではない。他の例を挙げると、第1-1層111aおよび第1-2層111bは、透明性を有する電極で構成することができる。第1-1~第1-3反射電極110a、110b、110c、および第1-1層111aと第1-2層111bが積層構造をなし、面接触して第1電極113の面抵抗が低くなる効果がある。
【0040】
本明細書の実施例によると、共通層は、サブ画素間の区別なく全体のサブ画素を覆うように形成され得る。本明細書の発光素子アレイは、全基板100の大きさが、視聴者の両眼に近接して位置し、基板100と視聴者の両眼は、表示装置付き収納装置によって視聴者との距離が固定されるため、両眼内の眼球の動きと眼球での映像感知を考慮する場合、約3インチ以内の小型の大きさに適用され得る。また、装着型表示装置において、仮想現実(Virtual Reality)および拡張現実(Augmented Reality)に対応する映像を具現するためには、小型化された面積または大きさ内に1000ピクセル(一つのピクセルに3つ以上のサブ画素を含む)以上の高解像度サブ画素配置が可能でなければならず、この場合には、それぞれのサブ画素の幅は10μm未満になり得、これに限定されるものではない。
【0041】
高解像度および高集積の表示パネルまたは発光素子を含む表示装置において、それぞれのサブ画素毎に共通層または発光層を異なるように具現するために、それぞれの共通層および発光層の色毎に異なる蒸着マスクが要求され得る。例えば、表示パネルは、第1電極と第2電極の間にある層であり、発光素子等であり、用語に限定されるものではない。この明細書では、表示パネルと発光素子を混用して使用することができる。蒸着マスクを利用した共通層である有機物の蒸着工程は、基板から蒸着マスクを非接触式で離隔して位置させた後、気相化した有機物を蒸着してなり得る。しかし、微細幅の開口部を有する蒸着マスクの具現が困難であり、微細幅を有する開口部を用いても開口部のエッジまたは端部での干渉現象により、開口部と蒸着部位が完全に対応できず、開口部より大きい面積に蒸着し、また開口部とエッジまたは端部で蒸着厚さが異なるといった問題点がある。これにより、蒸着マスクと基板の間の誤整列発生時、間違った位置または同じ発光部内の厚さの差を有する有機物が蒸着され、これは収率減少の原因になり得る。
【0042】
したがって、本明細書の実施例によれば、小型化および高集積化が求められる装着型表示装置は、サブ画素(SP_R、SP_G、SP_B)別に発光層を区別せず、発光層をそれぞれ具備した複数の発光部を全サブ画素に対して同一に積層させて構成することができる。そして、各サブ画素(SP_R、SP_G、SP_B)に第1-1層111aおよび第1-2層111bを構成するので、該当するサブ画素(SP_R、SP_G、SP_B)ごとの光の共振が発生し得るマイクロキャビティを具現することができる。
【0043】
第1~第3サブ画素(SP_R、SP_G、SP_B)のそれぞれの上には、第1電極113が配置され得る。例えば、第1サブ画素(SP_R)の第1-1層111aの上に第1電極113が配置され得る。例えば、第2サブ画素(SP_G)の第1-2層111bの上に第1電極113が配置され得る。例えば、第3サブ画素(SP_B)の第1-3反射電極110cの上に第1電極113が配置され得る。例えば、第1電極113は、インジウム(In)、亜鉛(Zn)、およびスズ(Sn)の中の少なくとも一つ以上を含む酸化物で構成するか、チタン(Ti)、亜鉛(Zn)、およびインジウム(In)の中の少なくとも一つ以上を含む窒化物で構成することができる。例えば、第1電極113は、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、ITZO(Indium Tin Zinc Oxide)、ZnO(Zinc Oxide)、およびTiO(Tinoxide)等であり得、これに限定されるものではない。例えば、第1電極113は、第1~第3サブ画素(SP_R、SP_G、SP_B)で相互に連結された例を示しているが、第1電極113は、第1~第3サブ画素(SP_R、SP_G、SP_B)毎に分離して形成され得る。例えば、第1電極113は、アノード電極であり得、用語に限定されるものではない。
【0044】
第1電極113上には、第1共通層121、第1発光層123、および第2共通層125が配置され得る。第1共通層121は、第1発光層123に正孔を伝達できる。例えば、第1共通層121は、正孔伝達層であり得る。例えば、第1共通層121は、正孔注入層、正孔輸送層、および電子阻止層を含むことができ、これに限定されるものではない。第2共通層125は、第1発光層123に電子を伝達できる。例えば、第2共通層125は、第1電子伝達層であり得る。例えば、第2共通層125は、電子注入層、電子輸送層、および正孔阻止層を含むことができ、これに限定されるものではない。第1共通層121、第1発光層123、および第2共通層125は、一つの発光部であり得る。例えば、第1共通層121、第1発光層123、および第2共通層125は、第1発光部であり得る。
【0045】
第2共通層125の上には、第3共通層221、第2発光層223、および第4共通層225が配置され得る。例えば、第1発光部位には、第3共通層221、第2発光層223、および第4共通層225が配置され得る。第3共通層221は、第2発光層223に正孔を伝達できる。例えば、第3共通層221は、正孔注入層、正孔輸送層、および電子阻止層を含むことができ、これに限定されるものではない。第4共通層225は、第2発光層223に電子を伝達できる。例えば、第4共通層225は、電子注入層、電子輸送層、および正孔阻止層を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第3共通層221、第2発光層223、および第4共通層225は、第2発光部であり得る。
【0046】
第1共通層121と第3共通層221は、正孔注入層およびまたは正孔輸送層であり、隣接する第1発光層123と第2発光層223に正孔を伝達できる。第2共通層125および第4共通層225は、電子輸送層およびまたは電子注入層であり、隣接する第1発光層123と第2発光層223へ電子を伝達することができる。
【0047】
第2共通層125と第3共通層221の間には、第1電荷生成層140が配置され得る。例えば、第1発光部および第2発光部の間には、第1電荷生成層140が配置され得る。第1電荷生成層140は、n型電荷生成層とp型電荷生成層を含むことができる。例えば、第1電荷生成層140は、n型電荷生成層とn型電荷生成層の上にあるp型電荷生成層で構成することができる。
【0048】
例えば、第3共通層221は、第1電荷生成層140の正孔を第2発光層223に伝達し、第4共通層225は、第2電荷生成層240から電子の注入を助けて、注入された電子を第2発光層223に輸送できる。
【0049】
第4共通層225の上には、第5共通層321、第3発光層323、および第6共通層325が配置され得る。例えば、第2発光部位には、第5共通層321、第3発光層323、および第6共通層325が配置され得る。第5共通層321は、第3発光層323に正孔を伝達できる。例えば、第5共通層321は、正孔主入層、正孔輸送層、および電子阻止層を含むことができ、これに限定されるものではない。第6共通層325は、第3発光層323に電子を伝達できる。例えば、第6共通層325は、電子注入層、電子輸送層、および正孔阻止層を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第5共通層321、第3発光層323、および第6共通層325は、第3発光部であり得る。
【0050】
第3共通層221と第5共通層321は、正孔注入およびまたは正孔輸送層であり、隣接する第2発光層223と第3発光層323に正孔を伝達できる。第4共通層225および第6共通層325は、電子輸送およびまたは電子注入層であり、隣接する第2発光層223と第3発光層323へ電子を伝達することができる。
【0051】
第4共通層225と第5共通層321の間には、第2電荷生成層240が配置され得る。例えば、第2発光部および第3発光部の間には、第2電荷生成層240が配置され得る。第2電荷生成層240は、n型電荷生成層とp型電荷生成層を含むことができる。例えば、第2電荷生成層240は、n型電荷生成層とn型電荷生成層の上にあるp型電荷生成層で構成することができる。
【0052】
例えば、第5共通層321は、第2電荷生成層240の正孔を第3発光層323に伝達し、第6共通層325は、第2電極114で電子の注入を助けて、注入された電子を第3発光層323に輸送することができる。
【0053】
本明細書の実施例によると、第1~第6共通層121、125、221、225、321、325は、互いに異なる複数層で構成することができる。そして、本明細書の実施例に係る表示装置10において、正孔または電子伝達の機能を有する第1~第6共通層140、160、180、195、および第1~第3発光層123、223、323と電荷生成層140、240は、第1~第3サブ画素別(SP_R、SP_G、SP_B)に区別せず、第1~第3発光部に含まれる各層は、複数個の層が複数個のサブ画素を覆い、一体型に形成され得る。
【0054】
本明細書の実施例によると、第1~第3サブ画素(SP_R、SP_G、SP_B)に共通的にタンデム方式で形成され得るので、サブ画素毎に区分されずに、FMMマスクなしに基板に同一または類似の開口部を有するオープンマスクを用いて各共通層および発光層を形成することができる。
【0055】
第6共通層325上には、第2電極114が配置され得る。各サブ画素(SP_R、SP-G、SP_B)の各発光層123、223、323から出た光が、第1-1~第1-3反射電極110a、110b、110cと第2電極114の間で反射および再反射が繰り返され、共振が発生し、第2電極114に出射される光のマイクロキャビティ特性を向上させることができる。例えば、第2電極114は、カソード電極であり得、用語に限定されるものではない。例えば、三つの発光部を含み、ガラス基板を使用する表示装置(例えば、TV表示装置)と比較して、本明細書の実施例に係る表示装置は、第1反射電極110a、110b、110cと第2電極114の間の共振により強いマイクロキャビティを実現できるため、超高解像度を実現することができる。
【0056】
例えば、第2電極114は、反射性を有する金属で構成し、光の反射および再反射による共振効果を向上させ、または最大化することができる。例えば、第2電極114は、各発光層123、223、323から出た光が第1-1~第1-3反射電極110a、110b、110cおよび第2電極114との間で反射ができるよう反射性を有し、第2電極114から出た光を出射させるよう透過性を有する金属で構成することができる。例えば、第2電極114は、マグネシウム、マグネシウム合金、銀、および銀合金等で構成でき、これに限定されるものではない。第2電極114は、銀およびマグネシウムの合金であるAgMgで構成することができる。銀およびマグネシウムの合金に類似、または同一の反射性および透過性特性を有する金属または金属化合物の場合、第2電極114に適用できる。
【0057】
第1-1~第1-3反射電極110a、110b、110cは、反射特性を有する金属で構成したミラー(mirror)であり得、第2電極114は、反射透過性電極で構成したハーフミラー(half mirror)であり得、第2電極114下側の共振距離に設定された特定の波長の光のみを増幅して透過させ、残りの光は、第2電極114と第1-1~第1-3反射電極110a、110b、110cとの間で反射を繰り返すことができる。例えば、第2電極114が、AgMgまたはこれを含む合金で構成される場合、第2電極114は、第1-1~第1-3反射電極110a、110b、110cと第2電極114との間の反射特性を向上させることができ、各サブ画素(SP_R、SP-G、SP_B)の共振距離によるマイクロキャビティの特性をさらに向上させることができる。各サブ画素(SP_R、SP-G、SP_B)で、第1-1~第1-3反射電極110a、110b、110cの上面で反射がなされる。第1-1層111aおよび第1-2層111bの構成により、各サブ画素(SP_R、SP-G、SP_B)は、異なる共振距離を有し、第1-1~第1-3反射電極110a、110b、110cと第2電極114の間で共振が生じて、第2電極114を通じて光の出射がなされ得る。例えば、第1電極113は、反射および共振効果のため、第2電極114に向かう光を、第1-1~第1-3反射電極110a、110b、110cに透過させるために、約80%以上の光透光性を有し、第1-1層111aおよび第1-2層111bとの界面安定性のために第1電極113は、表面処理をするか、界面安定性成分などがさらに含まれ得る。
【0058】
本明細書の実施例によると、第1~第3サブ画素(SP_R、SP-G、SP_B)内の発光層123、223、323で発光が成されるとき、発光層123、223、323から上下に伝達される光が、再び第1-1~第1-3反射電極110a、110b、110cと第2電極の間で繰り返し反射して、各々の第1-1~第1-3反射電極110a、110b、110cの上面で第2電極114間の距離によって該当する波長別に強いマイクロキャビティ特性を通じて特定波長の光が、第2電極114の方に集中して出射され得る。各サブ画素(SP_R、SP-G、SP_B)において、第1-1~第1-3反射電極110a、110b、110cの上面で反射がなされ、第1-1および第1-2層111a、111bの構成により、第1サブ画素(SP_R)および第2サブ画素(SP_G)は、異なる共振距離を有し、第1-1~第1-3反射電極110a、110b、110cと第2電極114の間で共振した光の出射が行なわれる。
【0059】
キャッピング層116は、第2電極114上に配置され得る。キャッピング層116は、第2電極114を保護し、光効率を向上させることができる。例えば、キャッピング層116は、有機層および無機層が積層されて成り立つことができる。例えば、キャッピング層116は、酸化ケイ素(SiO2)、窒化ケイ素(SiNx)、酸化亜鉛(ZnO2)、酸化チタン(TiO2)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、インジウムスズ酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、LiF、Alq3、CuPc、CBP、a-NPB、およびZiO2の中の一つ以上の無機物を含むことができる。他の例を挙げると、キャッピング層116は、ビスフェノール(bisphenol)型エポキシ(epoxy)樹脂、エポキシ化ブタジエン(butadiene)樹脂、フルオレン(fluorine)型エポキシ樹脂、およびノボラック(novolac)エポキシ樹脂の中の少なくとも一つ以上で形成されるエポキシ系の有機物を含むことができる。
【0060】
封止層112は、キャッピング層116の上に配置され得る。例えば、封止層112は、少なくとも一対以上の無機膜と有機膜が交互に構成され得る。例えば、封止層112は、無機膜と有機膜の交互構造を有し、複数対やN対(Nは自然数)の構造であり、封止層112の上部が無機膜となるように配置され得る。他の例を挙げると、封止層112は、無機膜単一層または有機膜単一層で構成することができる。例えば、封止層の無機膜には、酸化膜、窒化膜、またはアルミニウム等の金属成分を一部含むことができる。例えば、アルミニウム等の金属成分は、透明性が維持できるように一部含むことができる。例えば、封止層112の無機膜は、有機膜より平面的に広く形成され、無機膜によって外郭からの水分透湿を防止することができる。
【0061】
封止層112に含まれている無機膜と有機膜は、キャッピング層116以下の下部層を覆って保護することができる。例えば、封止層112は、各層より厚さが2倍以上であり得る。例えば、封止層112に含まれる有機膜は、キャッピング層116以下の各層より10倍以上の厚さを有することができ、工程中にパーティクルが発生し、また内部のガス放出(outgassing)が発生してもパーティクル等を安定的に覆うことができる。
【0062】
封止層112の上には、カラーフィルタ層が配置され得る。各サブ画素(SP_R、SP-G、SP_B)に配置される第1~第3カラーフィルタ層113a、113b、113cは、各発光層123、223、323から出る白色光から、該当するサブ画素に求められる色の波長のみを透過させることができる。例えば、第1カラーフィルタ層113aは、第1サブ画素(SP_R)に対応し得る。例えば、第2カラーフィルタ層113bは、第2サブ画素(SP_G)に対応し得る。例えば、第3カラーフィルタ層113cは、第3サブ画素(SP_B)に対応し得る。
【0063】
例えば、第1カラーフィルタ層113aは、約600nm~650nm波長の光を通過させることができる。第2カラーフィルタ層113bは、約500nm~590nm波長の光を通過させることができる。第3カラーフィルタ層113cは、約420nm~480nm波長の光を通過させることができる。他の例を挙げると、青色、赤色、および緑色と異なる色の組み合わせで実現する場合、シアン、マゼンタ、およびイエローの3色を合わせて白色の光を出せるなら、他の色の組み合わせも可能であり得る。他の例を挙げると、3色と異なる2色や4色以上の組み合わせも可能であり得る。
【0064】
図1は、三つの発光部のそれぞれにある発光層を互いに異なる色で構成したものである。本明細書の発明者らは、三つの発光部のそれぞれに構成される発光層の位置は、第1電極と第2電極の間の距離(または全厚さ)によって、発光層の効率および/または輝度が異なり得ることを認識した。本明細書の発明者たちは、三つの発光部のそれぞれに構成される発光層の効率および/または輝度を考慮して、発光層の位置について様々な実験を行った。これについても、
図2A~
図4Cを参照して説明する。
【0065】
図2A~
図2Cは、本明細書の実施例に係る青色発光層のコンターアマップを示した図である。
【0066】
図2A~
図2Cで、横軸は波長(wavelength,nm)を表し、縦軸は第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さ(thickness,nm)を表す。例えば、第1電極と第2電極の間の層の厚さ、距離は、第1電極と第2電極の間の層の全厚であり得る。例えば、
図2A~
図2Cは、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さによる発光層の発光ノードの位置を示したものである。例えば、第1電極と第2電極の間の距離、または第1電極と第2電極の間の層の厚さが、310nm、385nm、および450nmであり、距離または厚さによる青色発光層の発光ノードの位置を示したものである。二つの発光部で構成する場合の第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さは、310nmで構成する。第2電極から最も近い発光ノードの距離である45nmを考慮して、三つの発光部で構成する場合、最後の発光ノードが緑色発光層の場合に、第2電極から緑色発光層までの距離が340nmなので、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さは385nmで構成する。第2電極から最も近い発光ノードの距離である45nmを考慮して、三つの発光部で構成する場合、最後の発光ノードが赤色発光層または青色発光層である場合に、第2電極から赤色発光層または青色発光層までの距離が405nmであるので、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さは450nmで構成する。
【0067】
図2A~
図2Cは、パーセル(Purcell)効果を適用した場合の青色発光層のコンターマップを示したものである。コンターマップは、1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さによって、発光層の発光位置(または発光層の発光効率)を図示したものである。パーセル効果は、発光層が電極に近いほど発光層の効率が減少するもので、本明細書の実施例に係る表示パネルのPurcell factorは、約0.7であり、これに限定されるものではない。
【0068】
図2A~
図2Cで発光ノードの位置は、発光層のドーパントおよび配置によって変わり得る。第1ノード(A)は、第2電極から近い部分であり、第2ノード(B)および第3ノード(C)は、第2電極から遠い部分であり得る。例えば、ノードは、発光ノードであり得、用語に限定されるものではない。
【0069】
図2Aは、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを、310nmとしたものである。
図2Aを参照すると、460nmの波長で青色発光層の第1ノード(A)は、約67%の効率を有する。460nmの波長で、青色発光層の第2ノード(B)は、約100%の効率を有する。460nmの波長で、青色発光層の第3ノード(C)は、約70%の効率を有する。したがって、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが310nmの場合、青色発光層が第2電極から第2ノード(B)に位置する場合、最大効率を有し得ることが分かる。例えば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが310nmの場合、青色発光層が第2電極から155nmに位置する場合、最大効率を有し得ることが分かる。
【0070】
図2Bは、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを、385nmとしたものである。
図2Bを参照すると、460nmの波長で青色発光層の第1ノード(A)は、約50%の効率を有する。460nmの波長で青色発光層の第2ノード(B)は、約90%の効率を有する。460nmの波長で青色発光層の第3ノード(C)は、約66%の効率を有する。したがって、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが385nmの場合、青色発光層が、第2電極から第2ノード(B)に位置する場合、最大効率を有し得ることが分かる。例えば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが385nmの場合、青色発光層が第2電極から155nmに位置する場合、最大効率を有し得ることが分かる。
【0071】
図2Cは、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを、450nmとしたものである。
図2Cを参照すると、460nmの波長で青色発光層の第1ノード(A)は、約45%の効率を有する。460nmの波長で青色発光層の第2ノード(B)は、約83%の効率を有する。460nmの波長で青色発光層の第3ノード(C)は、約85%の効率を有する。460nmの波長で青色発光層の第4ノード(D)は、約62%の効率を有する。したがって、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが450nmの場合、青色発光層が第2電極から第2ノード(B)または第3ノード(C)に位置する場合、最大効率を有し得ることが分かる。例えば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが450nmの場合、青色発光層が第2電極から155nmまたは275nmに位置する場合、最大効率を有し得ることが分かる。
【0072】
発光層の効率は、第2電極から離れるほどノードが傾き、PL(Photoluminescence)ピークとの重畳面積が減少することになり、減少し得る。例えば、第1電極と第2電極の間の距離が増加するほどノードが狭くなり、PLピークとの重畳面積が減少するので、発光層の効率が減少し得る。例えば、青色発光層は、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが厚いほど、効率が減少することが分かる。
【0073】
図2A~
図2Cを参照すると、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが310nmの場合、青色発光層は、第2電極から35nm離れた位置に第1ノード(A)が形成され、120nm間隔で規則的に発光ノードが形成され得る。例えば、35nm、155nm、および275nmなどの位置に、発光ノードが形成され得る。例えば、第4ノード(D)は、405nmに形成され得る。したがって、青色発光層の場合、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが、最低405nm以上になると第4ノード(D)が、405nmの位置に追加で発生し得る。
【0074】
本明細書の実施例によると、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが310nmの場合、青色発光層は、第2電極から155nmに位置することができ、この位置に青色発光層がある場合、発光層の効率が向上し得る。本明細書の実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが385nmの場合、青色発光層は、第2電極から155nmに位置することができ、この位置に青色発光層がある場合、発光層の効率が向上し得る。本明細書の実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが450nmの場合、青色発光層は、第2電極から155nmまたは275nmに位置することができ、この位置に青色発光層がある場合、発光層の効率が向上し得る。
【0075】
図3A~
図3Cは、本明細書の実施例に係る緑色発光層のコンターマップを示した図である。
【0076】
図3A~
図3Cで、横軸は波長(wavelength,nm)を表し、縦軸は第1電極と第2電極の間の距離、または第1電極と第2電極の間の層の厚さ(thickness,nm)を表す。例えば、第1電極と第2電極の間の層の厚さは、第1電極と第2電極の間の層の全厚であり得る。例えば、
図3A~
図3Cは、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さによる発光層の位置を示したものである。例えば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さは、310nm、385nm、および450nmであり、距離または層の厚さによる緑色発光層の発光ノードの位置を示したものである。
図3A~
図3Cは、パーセル効果を適用した場合の緑色発光層のコンターマップを示したものである。
【0077】
図3Aは、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを、310nmとしたものである。
図3Aを参照すると、540nmの波長で緑色発光層の第1ノード(A)は、約68%の効率を示す。540nmの波長で緑色発光層の第2ノード(B)は、約100%の効率を示す。したがって、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが310nmの場合、緑色発光層が、第2電極から第2ノード(B)に位置する場合、最大効率を有することができる。例えば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが310nmの場合、緑色発光層が第2電極から195nmに位置する場合、最大効率を有し得ることが分かる。
【0078】
図3Bは、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを、385nmとしたものである。
図3Bを参照すると、540nmの波長で緑色発光層の第1ノード(A)は、約62%の効率を示す。540nmの波長で緑色発光層の第2ノード(B)は、約91%の効率を示す。540nmの波長で緑色発光層の第3ノード(C)は、約64%の効率を示す。したがって、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが385nmの場合、緑色発光層が第2電極から第2ノード(B)に位置する場合、最大効率を有することができる。例えば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが385nmの場合、緑色発光層が第2電極から195nmに位置する場合、最大効率を有し得ることが分かる。
【0079】
図3Cは、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを、450nmとしたものである。
図3Cを参照すると、540nmの波長で緑色発光層の第1ノード(A)は、約51%の効率を示す。540nmの波長で緑色発光層の第2ノード(B)は、約77%の効率を示す。540nmの波長で緑色発光層の第3ノード(C)は、約54%の効率を示す。したがって、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが450nmの場合、緑色発光層が、第2電極から第2ノード(B)に位置する場合最大効率を有することができる。例えば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが450nmの場合、緑色発光層が第2電極から195nmに位置する場合、最大効率を有し得ることが分かる。
【0080】
図3A~
図3Cを参照すると、第2電極から離れるほどノードが傾きPL(Photoluminescence)ピークとの重畳面積が減少するので発光層の効率が減少することが分かる。例えば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが増えるほどノードが狭くなり、PLピークとの重畳面積が減少するので、発光層の効率が減少し得る。例えば、緑色発光層は、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが厚いほど、効率が減少することが分かる。
【0081】
図3A~
図3Cを参照すると、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが310nmの場合、緑色発光層は、第2電極から50nm離れた位置に第1ノード(A)が形成され、145nm間隔で規則的に発光ノードが形成され得る。例えば、50nm、195nm、および340nmなどの位置に発光ノードが形成され得る。
【0082】
本明細書の実施例によると、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが310nmの場合、緑色発光層は、第2電極から195nmに位置することができ、この位置に緑色発光層がある場合、発光層の効率が向上し得る。本明細書の実施例によると、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが385nmの場合、緑色発光層は、第2電極から195nmに位置することができ、この位置に緑色発光層がある場合、発光層の効率が向上し得る。本明細書の実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが450nmの場合、緑色発光層は、第2電極から195nmに位置することができ、この位置に緑色発光層がある場合、発光層の効率が向上し得る。
【0083】
図4A~
図4Cは、本明細書の実施例に係る赤色発光層のコンターマップを示した図である。
【0084】
図4A~
図4Cで、横軸は波長(wavelength,nm)を表し、縦軸は第1電極と第2電極の間の距離、または第1電極と第2電極の間の層の厚さ(thickness,nm)を表す。例えば、第1電極と第2電極の間の層の厚さは、第1電極と第2電極の間の層の全厚であり得る。例えば、
図4A~
図4Cは、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さによる発光層の位置を示したものである。例えば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さは、310nm、385nm、および450nmであり、距離または層の厚さによる赤色発光層の位置を示したものである。
図4A~
図4Cは、パーセル効果を適用した場合の赤色発光層のコンターマップを示したものである。
【0085】
図4Aは、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを310nmとしたものである。
図4Aを参照すると、620nmの波長で赤色発光層の第1ノード(A)は、約65%の効率を示す。620nmの波長で赤色発光層の第2ノード(B)は、約92%の効率を示す。したがって、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが310nmの場合、赤色発光層が第2電極から第2ノード(B)に位置する場合、最大効率を有し得る。例えば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが310nmの場合、赤色発光層が第2電極から230nmに位置する場合、最大効率を有し得ることが分かる。
【0086】
図4Bは、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを、385nmとしたものである。
図4Bを参照すると、620nmの波長で赤色発光層の第1ノード(A)は、約72%の効率を示す。620nmの波長で緑色発光層の第2ノード(B)は、約100%の効率を示す。したがって、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが385nmの場合、赤色発光層が第2電極から第2ノード(B)に位置する場合、最大効率を有することができる。例えば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが385nmの場合、赤色発光層が第2電極から230nmに位置する場合、最大効率を有し得ることが分かる。
【0087】
図4Cは、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを、450nmとしたものである。
図4cを参照すると、620nmの波長で赤色発光層の第1ノード(A)は、約57%の効率を示す。620nmの波長で赤色発光層の第2ノード(B)は、約80%の効率を示す。620nmの波長で赤色発光層の第3ノード(C)は、約58%の効率を示す。したがって、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが450nmの場合、赤色発光層が第2電極から第2ノード(B)に位置する場合最大効率を有することができる。例えば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが450nmの場合、赤色発光層が第2電極から230nmに位置する場合、最大効率を有し得ることが分かる。
【0088】
図4A~
図4Cを参照すると、第2電極から離れるほどノードが傾き、PL(Photoluminescence)ピークとの重畳面積が減少するので、発光層の効率が減少することが分かる。例えば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが増えるほどノードが狭くなり、PLピークとの重畳面積が減少するので、発光層の効率が減少し得る。
【0089】
図4A~
図4Cを参照すると、第1電極と第2電極の間の層の厚さまたは第1電極と第2電極の間の距離が310nmの場合、赤色発光層は、第2電極から55nm離れた位置に第1ノード(A)が形成され、175nm間隔で規則的に発光ノードが形成され得る。例えば、55nm、230nm、および405nmなどの位置に発光ノードが形成され得る。
【0090】
本明細書の実施例によると、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが310nmの場合、赤色発光層は第2電極から230nmに位置することができ、この位置に赤色発光層がある場合、発光層の効率が向上し得る。本明細書の実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが385nmの場合、赤色発光層は第2電極から230nmに位置することができ、この位置に赤色発光層がある場合、発光層の効率が向上し得る。本明細書の実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが450nmの場合、赤色発光層は、第2電極から230nmに位置することができ、この位置に赤色発光層がある場合、発光層の効率が向上し得る。
【0091】
図2A~
図4Cを参照すると、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが310nmの場合、青色発光層は、第2電極から155nmおよび275nmの順で効率が良く、緑色発光層は、第2電極から195nmおよび50nmの順で効率が良く、赤色発光層は、第2電極から230nmおよび55nmの順で効率が良いことが分かる。最も効率の良い順に発光層を配置する場合、第2電極から青色発光層、緑色発光層、および赤色発光層で構成することができるが、青色発光層と緑色発光層が近くに配置されることで、緑色発光層と青色発光層の間に層を配置できなくなるため、表示パネルを構成し難いという問題点が発生する。そして、緑色発光層と赤色発光層が近くに配置されることで、緑色発光層と赤色発光層の間に層を配置できなくなるため、表示パネルを構成し難いという問題点が発生する。緑色発光層は195nmに配置し、緑色発光層の効率を向上させることができる。そして、赤色発光層および青色発光層のそれぞれは、2番目に効率の良い位置に配置し得る。例えば、第2電極から赤色発光層、緑色発光層、および青色発光層で構成することができる。例えば、赤色発光層は第2電極から55nmに配置し、緑色発光層は第2電極から195nmに配置し、青色発光層は第2電極から275nmに配置することができる。
【0092】
他の例を挙げると、赤色発光層の効率および緑色発光層の効率と比較して青色発光層の効率が不足しているため、青色発光層の効率を考慮して青色発光層が第2電極から155nmに位置するように構成することができる。そして、赤色発光層は230nmに配置することで赤色発光層の効率を向上させることができる。これにより青色発光層および赤色発光層の効率が向上し得る。例えば、第2電極から緑色発光層、青色発光層、および赤色発光層で構成することができる。例えば、緑色発光層は第2電極から50nmに配置し、青色発光層は第2電極から155nmに配置し、赤色発光層は第2電極から230nmに配置することができる。
【0093】
図2A~
図4Cを参照すると、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが385nmの場合、青色発光層は、第2電極から155nm、275nm、および35nmの順で効率が良く、緑色発光層は、第2電極から195nmおよび340nmの順で効率が良く、赤色発光層は、第2電極から230nmおよび55nmの順で除効が良いことが分かる。最も効率の良い順に発光層を配置する場合、第2電極から青色発光層、緑色発光層、および赤色発光層で構成することができるが、青色発光層と緑色発光層が近くに配置され、また緑色発光層と赤色発光層が近くに配置されるため、表示パネルを構成し難いという問題点が発生する。赤色発光層の効率および緑色発光層の効率と比較して青色発光層の効率が不足しているため、青色発光層の効率を考慮して、青色発光層が第2電極から155nmに位置するよう構成することができる。緑色発光層で2番目に効率の良い場所である340nmに緑色発光層を配置することができる。そして、赤色発光層で2番目に効率の良い位置である55nmに赤色発光層を配置することができる。これにより青色発光層の効率が向上し得る。例えば、第2電極から赤色発光層、青色発光層、および緑色発光層で構成することができる。例えば、赤色発光層は第2電極から55nmに配置し、青色発光層は第2電極から155nmに配置し、緑色発光層は第2電極から340nmに配置することができる。
【0094】
他の例を挙げると、赤色発光層が第2電極から230nmに位置すると赤色発光層の効率が向上することが分かる。緑色発光層で2番目に効率の良い場所である340nmに緑色発光層を配置することができる。そして、青色発光層で3番目に効率の良い35nmに青色発光層を配置することができる。これにより赤色発光層の効率が向上し得る。例えば、第2電極から青色発光層、赤色発光層、および緑色発光層で構成することができる。したがって、青色発光層は第2電極から35nmに配置し、赤色発光層は第2電極から230nmに配置し、緑色発光層は第2電極から340nmに配置することができる。
【0095】
図2A~
図4Cを参照すると、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが450nmの場合、青色発光層は、第2電極から230nm、155nm、275nm、405nm、および35nmの順で効率が良く、緑色発光層は、第2電極から195nm、340nm、および50nmの順で効率が良く、赤色発光層は、第2電極から230nm、405nm、および55nmの順で効率が良いことが分かる。最も効率の良い順に発光層を配置する場合、第2電極から青色発光層、緑色発光層、および赤色発光層で構成することができるが、青色発光層と緑色発光層が近くに配置され、また緑色発光層と赤色発光層が近くに配置されるため、表示パネルを構成し難いという問題点が発生する。緑色発光層が、第2電極から195nmに位置すると、緑色発光層の効率が向上することが分かるが、青色発光層の効率および赤色発光層の効率が低くなり得る。したがって、赤色発光層の効率を考慮して、赤色発光層を230nmに配置することができる。そして、発光層間の層を考慮して、緑色発光層および青色発光層を配置することもできる。例えば、第2電極から緑色発光層、赤色発光層、および青色発光層で構成することができる。したがって、緑色発光層は第2電極から50nmに配置し、赤色発光層は第2電極から230nmに配置し、青色発光層は第2電極から405nmに配置することができる。
【0096】
他の例を挙げると、緑色発光層の効率を考慮して、緑色発光層が第2電極から195nmに位置すると、緑色発光層の効率が向上することが分かる。赤色発光層は、2番目に効率の良い405nmに配置することができる。これにより、緑色発光層の効率が向上し得る。例えば、第2電極から青色発光層、緑色発光層、および赤色発光層で構成することができる。したがって、青色発光層は第2電極から35nmに配置し、緑色発光層は第2電極から195nmに配置し、赤色発光層は第2電極から405nmに配置することができる。
【0097】
図2A~
図4Cの第1電極および第2電極の間の距離または第1電極および第2電極の間の層の厚さによる発光層の効率を考慮して、発光部を含む表示パネルを構成し、これについて
図5~
図11を参照して説明する。
【0098】
図5は、この明細書の実施例に係る表示パネルを示した図である。
【0099】
図5を参照すると、本明細書の実施例に係る表示パネル11は、第1電極113、発光層1123、1223、1323、および第2電極114を含むことができる。表示パネルに含まれる各層の説明は、
図1で説明した内容と同じ内容は省略するか、簡単に説明することができる。
【0100】
第1電極113と第2電極114の間には、第1発光部、第2発光部、および第3発光部を含むことができる。第1発光部、第2発光部、および第3発光部に含まれるそれぞれの発光層1123、1223、1323は、異なる色を発光することができる。第2電極114上には、キャッピング層116をさらに含むことができる。
【0101】
図2A~
図4Cで述べたように、
図5は、第1電極および第2電極間の距離または第1電極および第2電極間の層の厚さが310nmであり、第2電極から赤色発光層、緑色発光層、および青色発光層で構成することができる。
【0102】
第1発光部は、第1共通層121、第1発光層1123、および第2共通層125を含むことができる。第1共通層121は、正孔伝達層であり得る。例えば、第1共通層121は、正孔主入層121aおよび正孔輸送層121bの二つの層で構成することができる。第1発光層1123は、青色発光層であり得る。第2共通層125は、電子伝達層であり得る。例えば、第2共通層125は、電子輸送層であり得る。他の例を挙げると、第1共通層121および第2共通層125のそれぞれは、二つ以上の正孔輸送層および二つ以上の電子輸送層で構成することができる。
【0103】
例えば、第1発光層1123は、少なくとも一つ以上のホストと少なくとも一つ以上のドーパントから構成され得る。例えば、第1発光層1123のドーパントは、青色蛍光ドーパントで構成することができる。青色蛍光ドーパントのピーク波長は、420nm~480nmの範囲であり得る。これにより、濃青色(ディープブルー)に近い青色光を発光することができる。青色ドーパントは、半値幅(FWHM:Full Width at Half maximum)が20nm~35nmで、薄い半値幅内にピーク波長の強さ対比50%以上の強さを有することができる。第1発光層1123で濃青色の狭い波長範囲内で発光する光は、第3サブ画素(SP_B)で反射電極110cと第2電極114の間の距離で微細共振して増幅され、第2電極114に出射され得る。例えば、半値幅の狭い青色ドーパントを使用するため、第3カラーフィルタ層113c透過時に失われる光量を減らすことができるメリットがある。他の例を挙げると、第1発光層1123は、青色の燐光ドーパントで構成することができる。青色の燐光ドーパントのピーク波長は、420nm~480nmの範囲であり得る。青色の燐光ドーパントで構成すると、第1発光層1123の効率や輝度がより向上し得る。他の例を挙げると、第1発光層1123は、熱活性化遅延蛍光(Thermally Activated Delayed Fluorescence;TADF)ドーパントで構成することができる。熱活性化遅延蛍光ドーパントのピーク波長は、420nm~480nmの範囲であり得る。熱活性化遅延蛍光(Thermally Activated Delayed Fluorescence;TADF)は、三重項励起状態から一重項励起状態への逆項間交差が可能であり、三重項状態のエキシトンが発光に利用されるため、第1発光層1123の発光効率が向上し得る。例えば、第1発光層1123は、第2電極114から275nmに配置され得る。例えば、第1発光層1123は、第2電極114の下面から275nmに配置され得る。
【0104】
第2発光部は、第3共通層221、第2発光層1223、および第4共通層225を含むことができる。第3共通層221は、正孔伝達層であり得る。例えば、第3共通層221は、二つの正孔輸送層で構成することができる。第2発光層1223は、緑色発光層であり得る。第4共通層225は、電子伝達層であり得る。例えば、第4共通層225は、電子輸送層であり得る。他の例を挙げると、第3共通層221および第4共通層22の5それぞれは、二つ以上の正孔輸送層および二つ以上の電子輸送層で構成することができる。例えば、第3共通層221は、第1共通層121と同一の物質で構成することができる。例えば、第4共通層225は、第2共通層125と同一の物質で構成することができる。
【0105】
例えば、第2発光層1223は、少なくとも一つ以上のホストと少なくとも一つ以上のドーパントで構成され得る。例えば、第2発光層1223のドーパントは、燐光ドーパントで構成することができる。例えば、第2発光層1223のドーパントは、500nm~590nmでピーク波長を有し、緑色、黄緑色、および黄色の中の一つ以上のドーパントが含まれ得る。例えば、第2発光層1223は、第2電極114から195nmに配置することができる。例えば、第2発光層1223は、第2電極114の下面から195nmに配置することができる。
【0106】
第1発光部および第2発光部の間には、第1電荷生成層が配置され得る。第1電荷生成層は、第1n型電荷生成層141および第1p型電荷生成層142を含むことができる。
【0107】
第3発光部は、第5共通層321、第3発光層1323、および第6共通層325を含むことができる。第5共通層321は、正孔伝達層であり得る。例えば、第5共通層321は、正孔輸送層で構成することができる。第3発光層1323は、赤色発光層であり得る。第6共通層325は、電子伝達層であり得る。例えば、第6共通層325の上には、電子注入層325aをさらに含むことができる。他の例を挙げると、電子注入層325aは省略することができる。他の例を挙げると、第5共通層321および第6共通層325のそれぞれは、二以上の正孔輸送層および二以上の電子輸送層で構成することができる。例えば、第5共通層321は、第1共通層121および第3共通層221の中の一つ以上と同一の物質で構成することができる。例えば、第6共通層325は、第2共通層125および第4共通層225の中の一つ以上と同じ物質で構成することができる。
【0108】
例えば、第3発光層1323は、少なくとも一つ以上のホストと少なくとも一つ以上のドーパントで構成され得る。例えば、第3発光層1323のドーパントは、赤色光ドーパントで構成することができる。例えば、第3発光層1323のドーパントは、600nm~650nmでピーク波長を有し、赤色のドーパントが含まれ得る。例えば、第3発光層1323は、第2電極114から55nmに配置され得る。例えば、第3発光層1323は、第2電極114の下面から55nmに配置され得る。
【0109】
第2発光部および第3発光部の間には、第2電荷生成層が配置され得る。第2電荷生成層は、第2n型電荷生成層241および第2p型電荷生成層242を含むことができる。
【0110】
本明細書の実施例によると、第1発光層1123は青色発光層で構成し、第2発光層1223は緑色発光層で構成し、第3発光層1323は赤色発光層で構成することができる。第1~第3発光部にそれぞれの色が異なる発光層を構成するので、二つの発光部で構成する場合、二つの発光層のエキシトン共有により発光層の効率が低下したり輝度が低下したりする問題点を解決することができる。例えば、二つの発光部で構成する場合に、第2発光部には赤色発光層と緑色発光層の接合で構成され、赤色発光層と緑色発光層がエキシトンを共有するので、赤色発光層と緑色発光層の効率が低下して表示装置の輝度が低下するという問題点を解決することができる。
【0111】
図6は、本明細書の実施例に係る表示パネルを示した図である。
【0112】
図6を参照すると、本明細書の実施例に係る表示パネル21は、第1電極113、発光層2123、2223、2323、および第2電極114を含むことができる。表示パネルに含まれる各層への説明は、
図1で説明した内容と同じ内容は省略するか、簡単にすることができる。
【0113】
第1電極113と第2電極114との間には、第1発光部、第2発光部、および第3発光部を含むことができる。第1発光部、第2発光部、および第3発光部に含まれるそれぞれの発光層2123、2223、および2323は、異なる色を発光することができる。第2電極114上には、キャッピング層116をさらに含むことができる。
【0114】
図2A~
図4Cで述べたように、
図6は、第1電極および第2電極の間の距離または第1電極および第2電極の間の層の厚さが310nmであり、第2電極から緑色発光層、青色発光層、および赤色発光層で構成することができる。
【0115】
第1発光部は、第1共通層121、第1発光層2123、および第2共通層125を含むことができる。第1共通層121および第2共通層125については、
図1および
図5で説明した内容と同じなので、ここでは説明を省略する。第1発光層2123は、赤色発光層であり得る。例えば、第1発光層2123は、少なくとも一つ以上のホストと少なくとも一つ以上のドーパントで構成され得る。例えば、第1発光層2123のドーパントは、赤色燐光ドーパントで構成することができる。例えば、赤色ドーパントのピーク波長は、600nm~650nmの範囲であり得る。例えば、第1発光層2123は、第2電極114から230nmに配置することができる。例えば、第1発光層2123は、第2電極114の下面から230nmに配置され得る。
【0116】
第2発光部は第3共通層221、第2発光層2223、および第4共通層225を含むことができる。第3共通層221および第4共通層225については、
図1および
図5で説明した内容と同じなので、ここでは説明を省略する。第2発光層2223は、青色発光層であり得る。例えば、第2発光層2223は、少なくとも一つ以上のホストと少なくとも一つ以上のドーパントで構成され得る。例えば、第2発光層2223のドーパントは、青色蛍光ドーパント、青色燐光ドーパント、および遅延蛍光ドーパントの中の一つ以上で構成することができる。青色ドーパントのピーク波長は、420nm~480nmの範囲であり得る。例えば、第2発光層2223は、第2電極114から155nmに配置され得る。例えば、第2発光層2223は、第2電極114の下面から155nmに配置され得る。
【0117】
第1発光部および第2発光部の間には、第1電荷生成層が配置され得る。第1電荷生成層は、第1n型電荷生成層141および第1p型電荷生成層142を含むことができる。
【0118】
第3発光部は、第5共通層321、第3発光層2323、および第6共通層325を含むことができる。第5共通層321および第6共通層325については、
図1および
図5で説明した内容と同じであるので、ここでは説明を省略する。第3発光層2323は、緑色発光層であり得る。例えば、第3発光層2323は、少なくとも一つ以上のホストと少なくとも一つ以上のドーパントで構成され得る。例えば、第3発光層2323のドーパントは、緑色燐光ドーパントで構成することができる。例えば、第3発光層2323のドーパントは、500nm~590nmでピーク波長を有することができ、緑色、黄緑色、および黄色の中の一つ以上のドーパントが含まれ得る。例えば、第3発光層2323は、第2電極114から50nmに配置され得る。例えば、第3発光層2323は、第2電極114の下面から50nmに配置され得る。
【0119】
第2発光部および第3発光部の間には、第2電荷生成層が配置され得る。第2電荷生成層は、第2n型電荷生成層241および第2p型電荷生成層242を含むことができる。
【0120】
本明細書の実施例によると、第1発光層2123は赤色発光層で構成し、第2発光層2223は青色発光層で構成し、第3発光層2323は緑色発光層で構成することができる。第1~第3発光部にそれぞれ色が異なる発光層を構成するので、二つの発光部で構成する場合、二つの発光層のエキシトン共有により発光層の効率が低下したり輝度が低下したりする問題点を解決することができる。例えば、二つの発光部で構成する場合に、第2発光部には赤色発光層と緑色発光層の接合で構成され、赤色発光層と緑色発光層がエキシトンを共有するので、赤色発光層と緑色発光層の効率が低下して表示装置の輝度が低下するという問題点を解決することができる。
【0121】
図7は、本明細書の実施例に係る表示パネルを示した図である。
【0122】
図7を参照すると、本明細書の実施例に係る表示パネル31は、第1電極113、発光層3123、3223、3323、および第2電極114を含むことができる。表示パネルに含まれる各層への説明は、
図1で説明した内容と同じ内容は省略するか、簡単に説明することができる。
【0123】
第1電極113と第2電極114の間には、第1発光部、第2発光部、および第3発光部を含むことができる。第1発光部、第2発光部、および第3発光部に含まれるそれぞれの発光層3123、3223、および3323は、異なる色を発光することができる。第2電極114上には、キャッピング層116をさらに含むことができる。
【0124】
図2A~
図4Cで述べたように、
図7は、第1電極および第2電極の間の距離または第1電極および第2電極の間の層の厚さが385nmであり、第2電極から赤色発光層、青色発光層、および緑色発光層で構成することができる。
【0125】
第1発光部は、第1共通層121、第1発光層3123、および第2共通層125を含むことができる。第1共通層121および第2共通層125については、
図1および
図5で説明した内容と同じなので、ここでは説明を省略する。第1発光層3123は、緑色発光層であり得る。例えば、第1発光層3123は、少なくとも一つ以上のホストと少なくとも一つ以上のドーパントで構成され得る。例えば、第1発光層3123のドーパントは、緑色燐光ドーパントで構成することができる。例えば、第1発光層3123のドーパントは、500nm~590nmでピーク波長を有することができ、緑色、黄緑色、および黄色の中の一つ以上のドーパントが含まれ得る。例えば、第1発光層3123は、第2電極114から340nmに配置され得る。例えば、第1発光層3123は、第2電極114の下面から340nmに配置され得る。
【0126】
第2発光部は、第3共通層221、第2発光層3223、および第4共通層225を含むことができる。第3共通層221および第4共通層225については、
図1および
図5で説明した内容と同じなので、ここでは説明を省略する。第2発光層3223は、青色発光層であり得る。例えば、第2発光層3223は、少なくとも一つ以上のホストと少なくとも一つ以上のドーパントで構成され得る。例えば、第2発光層3223のドーパントは、青色蛍光ドーパント、青色燐光ドーパント、および遅延蛍光ドーパントの中の一つ以上で構成することができる。青色ドーパントのピーク波長は、420nm~480nmの範囲であり得る。例えば、第2発光層3223は、第2電極114から155nmに配置され得る。例えば、第2発光層3223は、第2電極114の下面から155nmに配置され得る。
【0127】
第1発光部および第2発光部の間には、第1電荷生成層が配置され得る。第1電荷生成層は、第1n型電荷生成層141および第1p型電荷生成層142を含むことができる。
【0128】
第3発光部は、第5共通層321、第3発光層3323、および第6共通層325を含むことができる。第5共通層321および第6共通層325については、
図1および
図5で説明した内容と同じであるので、ここでは説明を省略する。第3発光層3323は、赤色発光層であり得る。例えば、第3発光層3323は、少なくとも一つ以上のホストと少なくとも一つ以上のドーパントで構成され得る。例えば、第3発光層3323のドーパントは、赤色燐光ドーパントで構成することができる。例えば、赤色ドーパントのピーク波長は600nm~650nmの範囲であり得る。例えば、第3発光層3323は第2電極114から55nmに配置され得る。例えば、第3発光層3323は第2電極114の下面から55nmに配置され得る。
【0129】
第2発光部および第3発光部の間には、第2電荷生成層が配置され得る。第2電荷生成層は、第2n型電荷生成層241および第2p型電荷生成層242を含むことができる。
【0130】
本明細書の実施例によると、第1発光層3123は緑色発光層で構成し、第2発光層3223は青色発光層で構成し、第3発光層3323は赤色発光層で構成することができる。第1~第3発光部にそれぞれの色が異なる発光層を構成するので、二つの発光部で構成する場合、二つの発光層のエキシトン共有により発光層の効率が低下したり輝度が低下したりする問題点を解決することができる。例えば、二つの発光部で構成する場合に、第2発光部には赤色発光層と緑色発光層の接合で構成され、赤色発光層と緑色発光層がエキシトンを共有するので、赤色発光層と緑色発光層の効率が低下して表示装置の輝度が低下するという問題点を解決することができる。
【0131】
図8は、この明細書の実施例に係る表示パネルを示した図である。
【0132】
図8を参照すると、本明細書の実施例に係る表示パネル41は、第1電極113、発光層4123、4223、4323、および第2電極114を含むことができる。表示パネルに含まれる各層の説明は、
図1で説明した内容と同じ内容は省略するか、簡単に説明することができる。
【0133】
第1電極113と第2電極114の間には、第1発光部、第2発光部、および第3発光部を含むことができる。第1発光部、第2発光部、および第3発光部に含まれるそれぞれの発光層4123、4223、および4323は、互いに異なる色を発光することができる。第2電極114上には、キャッピング層116をさらに含むことができる。
【0134】
図2A~
図4Cで述べたように、
図8は、第1電極および第2電極の間の距離または第1電極および第2電極の間の層の厚さが385nmであり、第2電極から青色発光層、赤色発光層、および緑色発光層で構成することができる。
【0135】
第1発光部は、第1共通層121、第1発光層4123、および第2共通層125を含むことができる。第1共通層121および第2共通層125については、
図1および
図5で説明した内容と同じなので、ここでは説明を省略する。第1発光層4123は、緑色発光層であり得る。例えば、第1発光層4123は、少なくとも一つ以上のホストと少なくとも一つ以上のドーパントで構成され得る。例えば、第1発光層4123のドーパントは、緑色燐光ドーパントで構成することができる。例えば、第1発光層4123のドーパントは、500nm~590nmでピーク波長を有することができ、緑色、黄緑色、および黄色の中の一つ以上のドーパントが含まれ得る。例えば、第1発光層4123は、第2電極114から340nmに配置され得る。例えば、第1発光層4123は、第2電極114の下面から340nmに配置され得る。
【0136】
第2発光部は、第3共通層221、第2発光層4223、および第4共通層225を含むことができる。第3共通層221および第4共通層225については、
図1および
図5で説明した内容と同じなので、ここでは説明を省略する。第2発光層4223は、赤色発光層であり得る。例えば、第2発光層4223は、少なくとも一つ以上のホストと少なくとも一つ以上のドーパントで構成され得る。例えば、第2発光層4223のドーパントは、赤色光ドーパントで構成することができる。例えば、赤色光ドーパントのピーク波長は、600nm~650nmの範囲であり得る。例えば、第2発光層4223は、第2電極114から230nmに配置することができる。例えば、第2発光層4223は、第2電極114の下面から230nmに配置することができる。
【0137】
第1発光部および第2発光部の間には、第1電荷生成層が配置され得る。第1電荷生成層は、第1n型電荷生成層141および第1p型電荷生成層142を含むことができる。
【0138】
第3発光部は、第5共通層321、第3発光層4323、および第6共通層325を含むことができる。第5共通層321および第6共通層325については、
図1および
図5で説明した内容と同じであるので、ここでは説明を省略する。第3発光層4323は、青色発光層であり得る。例えば、第3発光層4323は、少なくとも一つ以上のホストと少なくとも一つ以上のドーパントで構成され得る。例えば、第3発光層4323のドーパントは、青色蛍光ドーパント、青色燐光ドーパント、および遅延蛍光ドーパントの中の一つ以上で構成することができる。青色ドーパントのピーク波長は、420nm~480nmの範囲であり得る。例えば、第3発光層4323は、第2電極114から35nmに配置され得る。例えば、第3発光層4323は、第2電極114の下面から35nmに配置され得る。
【0139】
第2発光部および第3発光部の間には、第2電荷生成層が配置され得る。第2電荷生成層は、第2n型電荷生成層241および第2p型電荷生成層242を含むことができる。
【0140】
本明細書の実施例によると、第1発光層4123は緑色発光層で構成し、第2発光層4223は赤色発光層で構成し、第3発光層4323は青色発光層で構成することができる。第1~第3発光部にそれぞれ色が異なる発光層を構成するので、二つの発光部で構成する場合、二つの発光層のエキシトン共有により発光層の効率が低下したり輝度が低下したりする問題点を解決することができる。例えば、二つの発光部で構成する場合に、第2発光部には赤色発光層と緑色発光層の接合で構成され、赤色発光層と緑色発光層がエキシトンを共有するので、赤色発光層と緑色発光層の効率が低下して表示装置の輝度が低下するという問題点を解決することができる。
【0141】
図9は、この明細書の実施例に係る表示パネルを示した図である。
【0142】
図9を参照すると、本明細書の実施例に係る表示パネル51は、第1電極113、発光層5123、5223、5323、および第2電極114を含むことができる。表示パネルに含まれる各層の説明は、
図1で説明した内容と同じ内容は省略するか、簡単に説明することができる。
【0143】
第1電極113と第2電極114の間には、第1発光部、第2発光部、および第3発光部を含むことができる。第1発光部、第2発光部、および第3発光部に含まれるそれぞれの発光層5123、5223、5323は、互いに異なる色を発光することができる。第2電極114上には、キャッピング層116をさらに含むことができる。
【0144】
図2A~
図4Cで述べたように、
図9は、第1電極および第2電極の間の距離または第1電極および第2電極の間の層の厚さが450nmであり、第2電極から青色発光層、赤色発光層、および緑色発光層で構成することができる。
【0145】
第1発光部は、第1共通層121、第1発光層5123、および第2共通層125を含むことができる。第1共通層121および第2共通層125については、
図1および
図5で説明した内容と同じなので、ここでは説明を省略する。第1発光層5123は、青色発光層であり得る。例えば、第1発光層5123は、少なくとも一つ以上のホストと少なくとも一つ以上のドーパントで構成され得る。例えば、第1発光層5123のドーパントは、青色蛍光ドーパント、青色燐光ドーパント、および遅延蛍光ドーパントの中の一つ以上で構成することができる。青色ドーパントのピーク波長は、420nm~480nmの範囲であり得る。例えば、第1発光層5123は、第2電極114から405nmに配置され得る。例えば、第1発光層5123は、第2電極114の下面から405nmに配置され得る。
【0146】
第2発光部は、第3共通層221、第2発光層5223、および第4共通層225を含むことができる。第3共通層221および第4共通層225については、
図1および
図5で説明した内容と同じなので、ここでは説明を省略する。第2発光層5223は、赤色発光層であり得る。例えば、第2発光層5223は、少なくとも一つ以上のホストと少なくとも一つ以上のドーパントで構成され得る。例えば、第2発光層5223のドーパントは、赤色燐光ドーパントで構成することができる。例えば、赤色光ドーパントのピーク波長は、600nm~650nmの範囲であり得る。例えば、第2発光層5223は、第2電極114から230nmに配置され得る。例えば、第2発光層5223は、第2電極114の下面から230nmに配置され得る。
【0147】
第1発光部および第2発光部の間には、第1電荷生成層が配置され得る。第1電荷生成層は、第1n型電荷生成層141および第1p型電荷生成層142を含むことができる。
【0148】
第3発光部は、第5共通層321、第3発光層5323、および第6共通層325を含むことができる。第5共通層321および第6共通層325については、
図1および
図5で説明した内容と同じであるので、ここでは説明を省略する。第3発光層5323は、緑色発光層であり得る。例えば、第3発光層5323は、少なくとも一つ以上のホストと少なくとも一つ以上のドーパントで構成され得る。例えば、第3発光層5323のドーパントは、緑色燐光ドーパントで構成することができる。例えば、第3発光層5323のドーパントは、500nm~590nmでピーク波長を有することができ、緑色、黄緑色、および黄色の中の一つ以上のドーパントが含まれ得る。例えば、第3発光層5323は、第2電極114から50nmに配置され得る。例えば、第3発光層5323は、第2電極114の下面から50nmに配置され得る。
【0149】
第2発光部および第3発光部の間には、第2電荷生成層が配置され得る。第2電荷生成層は、第2n型電荷生成層241および第2p型電荷生成層242を含むことができる。
【0150】
本明細書の実施例によると、第1発光層5123は青色発光層で構成し、第2発光層5223は赤色発光層で構成し、第3発光層5323は緑色発光層で構成することができる。第1~第3発光部にそれぞれ色が異なる発光層を構成するので、二つの発光部で構成する場合に、二つの発光層のエキシトン共有により発光層の効率が低下したり輝度が低下したりする問題点を解決することができる。例えば、二つの発光部で構成する場合に、第2発光部には赤色発光層と緑色発光層の接合で構成され、赤色発光層と緑色発光層がエキシトンを共有するので、赤色発光層と緑色発光層の効率が低下して表示装置の輝度が低下するという問題点を解決することができる。
【0151】
図10は、本明細書の実施例に係る表示パネルを示した図である。
【0152】
図10を参照すると、本明細書の実施例に係る表示パネル61は、第1電極113、発光層6123、6223、6323、および第2電極114を含むことができる。表示パネルに含まれる各層の説明は、
図1で説明した内容と同じ内容は省略するか、簡単に説明することができる。
【0153】
第1電極113と第2電極114の間には、第1発光部、第2発光部、および第3発光部を含むことができる。第1発光部、第2発光部、および第3発光部に含まれるそれぞれの発光層6123、6223、および6323は、互いに異なる色を発光することができる。第2電極114上には、キャッピング層116をさらに含むことができる。
【0154】
図2A~
図4Cで述べたように、
図10は、第1電極および第2電極の間の距離または第1電極および第2電極の間の層の厚さが450nmであり、第2電極から青色発光層、緑色発光層、および赤色発光層で構成することができる。
【0155】
第1発光部は、第1共通層121、第1発光層6123、および第2共通層125を含むことができる。第1共通層121および第2共通層125については、
図1および
図5で説明した内容と同じなので、ここでは説明を省略する。第1発光層6123は、赤色発光層であり得る。例えば、第1発光層6123は、少なくとも一つ以上のホストと少なくとも一つ以上のドーパントで構成され得る。例えば、第1発光層6123のドーパントは、赤色光ドーパントで構成することができる。例えば、赤色光ドーパントのピーク波長は、600nm~650nmの範囲であり得る。例えば、第1発光層6123は、第2電極114から405nmに配置することができる。例えば、第1発光層6123は、第2電極114の下面から405nmに配置することができる。
【0156】
第2発光部は、第3共通層221、第2発光層6223、および第4共通層225を含むことができる。第3共通層221および第4共通層225については、
図1および
図5で説明した内容と同じなので、ここでは説明を省略する。第2発光層6223は、緑色発光層であり得る。例えば、第2発光層6223は、少なくとも一つ以上のホストと少なくとも一つ以上のドーパントで構成され得る。例えば、第2発光層6223のドーパントは、緑色燐光ドーパントで構成することができる。例えば、第2発光層6223のドーパントは、500nm~590nmでピーク波長を有することができ、緑色、黄緑色、および黄色の中の一つ以上のドーパントが含まれ得る。例えば、第2発光層6223は、第2電極114から195nmに配置することができる。例えば、第2発光層6223は、第2電極114の下面から195nmに配置され得る。
【0157】
第1発光部および第2発光部の間には、第1電荷生成層が配置され得る。第1電荷生成層は、第1n型電荷生成層141および第1p型電荷生成層142を含むことができる。
【0158】
第3発光部は、第5共通層321、第3発光層6323、および第6共通層325を含むことができる。第5共通層321および第6共通層325については、
図1および
図5で説明した内容と同じであるので、ここでは説明を省略する。第3発光層6323は、青色発光層であり得る。例えば、第3発光層6323は、少なくとも一つ以上のホストと少なくとも一つ以上のドーパントで構成され得る。例えば、第3発光層6323のドーパントは、青色蛍光ドーパント、青色燐光ドーパント、および遅延蛍光ドーパントの中の一つ以上で構成することができる。青色ドーパントのピーク波長は、420nm~480nmの範囲であり得る。例えば、第3発光層6323は、第2電極114から35nmに配置され得る。例えば、第3発光層6323は、第2電極114の下面から35nmに配置され得る。
【0159】
第2発光部および第3発光部の間には、第2電荷生成層が配置され得る。第2電荷生成層は、第2n型電荷生成層241および第2p型電荷生成層242を含むことができる。
【0160】
本明細書の実施例によると、第1発光層6123は赤色発光層で構成し、第2発光層6223は緑色発光層で構成し、第3発光層6323は青色発光層で構成することができる。第1~第3発光部にそれぞれ色が異なる発光層を構成するので、二つの発光部で構成する場合、二つの発光層のエキシトン共有により発光層の効率が低下したり輝度が低下したりする問題点を解決することができる。例えば、二つの発光部で構成する場合に、第2発光部には赤色発光層と緑色発光層の接合で構成され、赤色発光層と緑色発光層がエキシトンを共有するので、赤色発光層と緑色発光層の効率が低下して表示装置の輝度が低下するという問題点を解決することができる。
【0161】
図11は、本明細書の実施例に係る表示パネルを示した図である。
【0162】
図11を参照すると、本明細書の実施例に係る表示パネル71は、第1電極113、発光層7123、7223、7323、および第2電極114を含むことができる。表示パネルに含まれる各層の説明は、
図1で説明した内容と同じ内容は省略するか、簡単に説明することができる。
【0163】
第1電極113と第2電極114の間には第1発光部、第2発光部、および第3発光部を含むことができる。第1発光部、第2発光部、および第3発光部に含まれるそれぞれの発光層7123、7223、および7323は、互いに異なる色を発光することができる。第2電極114上には、キャッピング層116をさらに含むことができる。例えば、第1電極および第2電極の間の距離または第1電極および第2電極の間の層の厚さが450nmである。
【0164】
第1発光部は、第1共通層121、第1発光層7123、および第2共通層125を含むことができる。第1共通層121および第2共通層125については、
図1および
図5で説明した内容と同じなので、ここでは説明を省略する。第1発光層7123は、赤色発光層であり得る。例えば、第1発光層7123は、少なくとも一つ以上のホストと少なくとも一つ以上のドーパントで構成され得る。例えば、第1発光層7123のドーパントは、赤色燐光ドーパントで構成することができる。例えば、赤色光ドーパントのピーク波長は600nm~650nmの範囲であり得る。例えば、第1発光層7123は、第2電極114から230nmに配置され得る。例えば、第1発光層7123は、第2電極114の下面から230nmに配置され得る。
【0165】
第1発光層7123の上には、第4発光層7124がさらに構成され得る。第4発光層7124は、緑色発光層であり得る。例えば、第4発光層7124は、少なくとも一つ以上のホストと少なくとも一つ以上のドーパントで構成され得る。例えば、第4発光層7124のドーパントは、緑色燐光ドーパントで構成することができる。例えば、第4発光層7124のドーパントは、500nm~590nmでピーク波長を有することができ、緑色、黄緑色、および黄色の中の一つ以上のドーパントが含まれ得る。第4発光層7124をさらに構成することで、緑色発光層の寿命をさらに向上させることができる。そして、第4発光層7124をさらに構成することで、第3発光層7323の緑色発光層とともに緑色発光層の効率がさらに向上され得る。
【0166】
第2発光部は、第3共通層221、第2発光層7223、および第4共通層225を含むことができる。第3共通層221および第4共通層225については、
図1および
図5で説明した内容と同じなので、ここでは説明を省略する。第2発光層7223は、青色発光層であり得る。例えば、第2発光層7223は、少なくとも一つ以上のホストと少なくとも一つ以上のドーパントで構成され得る。例えば、第2発光層7223のドーパントは、青色蛍光ドーパント、青色燐光ドーパント、および遅延蛍光ドーパントの中の一つ以上で構成することができる。青色ドーパントのピーク波長は、420nm~480nmの範囲であり得る。例えば、第2発光層7223は、第2電極114から155nmに配置される。例えば、第2発光層7223は、第2電極114の下面から155nmに配置され得る。
【0167】
第1発光部および第2発光部の間には、第1電荷生成層が配置され得る。第1電荷生成層は、第1n型電荷生成層141および第1p型電荷生成層142を含むことができる。
【0168】
第3発光部は、第5共通層321、第3発光層7323、および第6共通層325を含むことができる。第5共通層321および第6共通層325については、
図1および
図5で説明した内容と同じであるので、ここでは説明を省略する。第3発光層7323は、緑色発光層であり得る。例えば、第3発光層7323は、少なくとも一つ以上のホストと少なくとも一つ以上のドーパントで構成され得る。例えば、第3発光層7323のドーパントは、緑色燐光ドーパントで構成することができる。例えば、第3発光層7323のドーパントは、500nm~590nmでピーク波長を有することができ、緑色、黄緑色、および黄色の中の一つ以上のドーパントが含まれ得る。例えば、第3発光層7323は、第2電極114から50nmに配置することができる。例えば、第3発光層7323は、第2電極114の下面から50nmに配置することができる。
【0169】
第2発光部および第3発光部の間には、第2電荷生成層が配置され得る。第2電荷生成層は、第2n型電荷生成層241および第2p型電荷生成層242を含むことができる。
【0170】
本明細書の実施例によると、第1発光層7123は赤色発光層で構成し、第2発光層7223は青色発光層で構成し、第3発光層7323は緑色発光層で構成することができる。第1~第3発光部にそれぞれに色が異なる発光層を構成するので、二つの発光部で構成する場合、二つの発光層のエキシトン共有により発光層の効率が低下したり輝度が低下したりする問題点を解決することができる。例えば、二つの発光部で構成する場合に、第2発光部には赤色発光層と緑色発光層の接合で構成され、赤色発光層と緑色発光層がエキシトンを共有するので、赤色発光層と緑色発光層の効率が低下して表示装置の輝度が低下するという問題点を解決することができる。第1発光部に第4発光層7124である緑色発光層をさらに構成することで、緑色発光層の寿命をさらに向上させることができ、第3発光層7323の緑色発光層とともに第4発光層7124が構成され、緑色発光層の効率がさらに向上し得る。
【0171】
図5~
図11の表示パネルを含む表示装置に対する効率、輝度、およびDCI重畳比について、表1、表2、表3、および表4を参照して説明する。
【0172】
【0173】
表1で実施例1~実施例6は、
図5~
図10の表示パネルを含む表示装置で構成し、パーセル効果を適用したものである。
【0174】
表1を参照すると、ハーモニクス(harmonics)は、
図2A~
図4Cで説明したように、第2電極から近い順に何番目の発光ノードかを表示したものである。例えば、実施例1で青色発光層は第2電極から3番目の発光ノードで、緑色発光層は第2電極から2番目の発光ノードであり、赤色発光層は第2電極から1番目の発光ノードであり得る。
【0175】
実施例1および実施例2は、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを310nmで構成したものである。実施例2で、青色発光層は第2電極から2番目の発光ノードで、緑色発光層は第2電極から1番目の発光ノードであり、赤色発光層は第2電極から2番目の発光ノードであり得る。例えば、実施例1は、第2電極から赤色発光層、緑色発光層、および青色発光層で構成することができる。例えば、実施例2は、第2電極から緑色発光層、青色発光層、および赤色発光層で構成することができる。
【0176】
効率を参照すると、実施例1は、緑色発光層が1番効率の良いノードに配置され、赤色発光層および青色発光層は2番目に効率の良いノードに配置されるので、実施例2と比較して効率が向上し得る。実施例2は、青色発光層および赤色発光層が1番目に効率の良いノードに配置され、緑色発光層は2番目に効率の良いノードに配置されるので、実施例1と比較して、緑色の効率が低くなり効率が低いことが分かる。例えば、実施例1の効率は44.2cd/Aであり、実施例2の効率は35.6cd/Aであることが分かる。
【0177】
輝度を参照すると、実施例2が、実施例1より向上することが分かる。これは白色効率を実現する際に、青色効率の差異により輝度差が生じ得る。例えば、実施例1の輝度は7210nitであり、実施例2の輝度は7930nitであることが分かる。
【0178】
実施例3および実施例4は、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを385nmで構成したものである。実施例3で、青色発光層は第2電極から2番目の発光ノードで、緑色発光層は第2電極から3番目の発光ノードであり、赤色発光層は第2電極から1番目の発光ノードであり得る。実施例4で、青色発光層は第2電極から1番目の発光ノードで、緑色発光層は第2電極から3番目の発光ノードであり、赤色発光層は第2電極から2番目の発光ノードであり得る。例えば、実施例3は、第2電極から赤色発光層、青色発光層、および緑色発光層で構成することができる。例えば、実施例4は、第2電極から青色発光層、赤色発光層、および緑色発光層で構成することができる。
【0179】
効率を参照すると、実施例3は、青色発光層が1番目に効率の良いノードに配置され、緑色発光層および赤色発光層は2番目に効率の良いノードに配置され得る。実施例4は、赤色発光層が1番目に効率の良いノードに配置され、緑色発光層は2番目に効率の良いノードに配置され、青色発光層は3番目に効率の良いノードに配置され得る。効率の良いノードに位置する青色発光層と赤色発光層の位置によって効率に差が出ることが分かる。パーセル効果により発光層が、第2電極近くに配置されるほど発光層の効率が低下し得る。例えば、実施例3は、赤色発光層が青色発光層より第2電極に近く配置されるので、赤色効率が低下し得る。したがって、実施例3は、第2電極に近い赤色発光層より中間にある青色発光層の効率が向上し得る。実施例4は、青色発光層が赤色発光層より第2電極に近く配置されるので、青色効率が低下し得る。したがって、実施例4は、第2電極に近い青色発光層より中間にある赤色発光層の効率がより向上し得る。実施例3と4を比較すると、赤色発光層が効率の高い位置、すなわち第2電極から遠くに配置された位置にあるとき、全体の効率が高くなることが分かる。これは、赤色発光層の効率が全体の効率に大きく貢献するためである。例えば、実施例3の効率は34.7cd/Aであり、実施例4の効率は37.7cd/Aであることが分かる。
【0180】
輝度を参照すると、実施例3が、実施例4より向上することが分かる。例えば、実施例3が実施例4と比較して、さらに輝度が向上することが分かる。これは、白色効率を具現する際に、青色効率の違いによって輝度の差が生じ得る。例えば、実施例3の輝度は6440nitであり、実施例4の輝度は5590nitであることが分かる。
【0181】
実施例5および実施例6は、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを450nmで構成したものである。実施例5で、青色発光層は、第2電極から4番目の発光ノードで、緑色発光層は第2電極から1番目の発光ノードであり、赤色発光層は、第2電極から2番目の発光ノードであり得る。実施例6で、青色発光層は、第2電極から1番目の発光ノードで、緑色発光層は、第2電極から2番目の発光ノードであり、赤色発光層は、第2電極から3番目の発光ノードであり得る。例えば、実施例5は、第2電極から緑色発光層、赤色発光層、および青色発光層で構成することができる。例えば、実施例6は、第2電極から青色発光層、緑色発光層、および赤色発光層で構成することができる。
【0182】
効率を参照すると、実施例5は、赤色発光層が1番目に効率の良いノードに配置され、緑色発光層および青色発光層は3番目に効率の良いノードに配置され得る。実施例6は、緑色発光層が1番目に効率の良いノードに配置され、赤色発光層は2番目に効率の良いノードに配置され、青色発光層は4番目に効率の良いノードに配置され得る。効率の良いノードに位置する緑色発光層と赤色発光層の位置によって、効率に差が出ることが分かる。パーセル効果により、発光層が第2電極近くに配置されるほど、発光層の効率が低下し得る。例えば、実施例5および6では、緑色発光層が赤色発光層より第2電極近くに配置されるので、赤色効率が向上し得る。一方、実施例5は、緑色発光層および赤色発光層が青色発光層より第2電極近く配置されるため、赤色効率が低下し得る。これに対し、実施例6は、青色発光層が緑色および赤色発光層より第2電極近くに配置されるので、赤色効率が向上し得る。実施例5と6を比較すると、赤色発光層が効率の高い位置、すなわち第2電極から遠くに配置された位置にあるとき、全体効率が高くなることが分かる。これは、赤色発光層の効率が全体の効率に大きく貢献するためである。例えば、実施例5の効率は32.5cd/Aであり、実施例6の効率は35.4cd/Aであることが分かる。
【0183】
効率を参照すると、第1電極と第2電極の間の距離、または第1電極と第2電極の間の層の厚さが増加するほど、青色および緑色は効率が減少し得、赤色は効率が増加した後、減少し得る。例えば、青色発光層が第1発光部に構成された実施例1および実施例5において、実施例1は実施例5と比較して効率が向上することが分かる。
【0184】
輝度を参照すると、実施例5は、実施例6と比較して輝度が向上することが分かる。これは、白色効率を実現する際に、青色効率の差異によって輝度の差が生じ得る。例えば、実施例5の輝度は5940nitであり、実施例6の輝度は5580nitであることが分かる。
【0185】
表示装置は、より鮮明で写実的な表現のために、従来のsRGB対比、約130%水準に広くなったDCI色域を満足することが求められている。DCIは、RGB色域(Color space)であり、sRGBより広い色域を表す色再現率といえる。sRGBは、Standard RGBとして提示された例のうち、低い基準で1996年にHPおよびMicrosoft社が作った標準色域(color space)であり得る。色再現率は、色域、色領域、色再現領域、色再現範囲、またはcolor gamutと言える。そして、重畳比はDCIと表示装置の色域が重畳する範囲といえる。DCI重畳比は、DCI色域満足度であり得る。
【0186】
DCI重畳比を参照すると、実施例1および実施例2は、同水準を示すことが分かる。第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層厚が増加するほどDCI重畳比が減少することが分かる。例えば、実施例1および実施例2のDCI重畳比は、99.7%であることが分かる。実施例3および実施例4のDCI重畳比は、ほぼ類似していることが分かる。例えば、実施例3のDCI重畳比は99.0%であり、実施例4のDCI重畳比は99.1%であることが分かる。実施例5および実施例6のDCI重畳比は、ほぼ類似していることが分かる。例えば、実施例5のDCI重畳比は97.3%であり、実施例6のDCI重畳比は97.0%であることが分かる。
【0187】
本明細書の実施例によると、効率は、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さおよび発光層の位置によって異なり得るが、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが小さいほど効率が向上し得る。例えば、実施例1は、実施例2~6と比較して効率が向上することが分かる。二つの発光部で構成した場合の効率は22cd/Aであり、本明細書の実施例に係る表示装置は、二つの発光部で構成した場合よりも効率がさらに向上することが分かる。
【0188】
本明細書の実施例によると、実施例2が、他の実施例と比較して輝度が向上することが分かる。二つの発光部で構成した場合の輝度は5000nitであり、本明細書の実施例に係る表示装置は、二つの発光部で構成した場合よりも輝度がさらに向上することが分かる。例えば、三つの発光部で構成して、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが増加しても、二つの発光部で構成した場合よりも輝度が向上することが分かる。例えば、三つの発光部で構成して、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが増加しても、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを310nm~450nmで構成する場合、二つの発光部で構成した場合よりも輝度がより向上することが分かる。
【0189】
本明細書の実施例によると、青色発光層の効率をさらに向上させる場合、輝度がより向上し得る。例えば、青色発光層が燐光または遅延蛍光ドーパントで構成される場合、9000nit~10,000nitの輝度を有する表示装置を提供することができる。
【0190】
本明細書の実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが小さいほど輝度およびDCI重畳比が向上することが分かる。例えば、三つの発光部で構成して、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが増加しても、二つの発光部で構成した場合よりもDCI重畳比が向上することが分かる。例えば、二つの発光部で構成した場合のDCI重畳比は99.0%であり、実施例1~実施例4は、二つの発光部で構成した場合よりもDCI重畳比がさらに向上することが分かる。
【0191】
表2は、実施例1~実施例6のTiN factor、効率、および色座標を示したものである。
【0192】
【0193】
表2で実施例1~実施例6は、
図5~
図10の表示パネルを含む表示装置で構成し、カラーフィルタ層を構成し、パーセル効果を適用したものである。そして、第1電極にTiNを適用したものである。第1電極にTiNを適用する場合、第1電極に透明電極を適用した場合と比べて輝度がより向上し得る。例えば、TiNはITOと比較して可視光領域を吸収することができるので、第1電極であるTiNと第1層の間の距離によって変わり得る。例えば、第1層の厚さが厚いほど可視光領域をより吸収することができる。
【0194】
例えば、表2でTiN factorは(TiNを適用した場合のパネル効率)/(ITOを適用した場合のパネル効率)であり得る。TiN factorは、シミュレーション計算によって算出された値であり得る。例えば、TiN factorが1に近いほど光の吸収が小さくなるので、効率および輝度が上昇し得る。例えば、実施例1および実施例2で、青色のTiN factorは0.88であり、緑色のTiN factorは0.76であり、赤色のTiN factorは1であることが分かる。例えば、実施例1および実施例2は、青色および緑色効率が向上し得る。
【0195】
表2における効率は、パネル効率であり得る。例えば、パネル効率は、第1電極であるITO電極におけるRGB効率にTiN factorを適用して計算することができる。
【0196】
効率を参照すると、実施例1の青色効率は2.96cd/Aであり、緑色効率は126cd/Aであり、赤色効率は33.8cd/Aであることが分かる。実施例2の青色効率は4.33cd/Aであり、緑色効率は86.7cd/Aであり、赤色効率は37.2cd/Aであることが分かる。実施例2の青色効率が、実施例1の青色効率より大きいことが分かる。実施例2の緑色効率が、実施例1の緑色効率より大きいことが分かる。実施例2の赤色効率が、実施例1の赤色効率より大きいことが分かる。例えば、実施例1は、実施例2と比較して、青色および緑色効率がより向上することが分かる。
【0197】
色座標を参照すると、実施例1で、青色の色座標(x、y)は(0.149、0.038)であり、緑色の色座標(x、y)は(0.242、0.713)であり、赤色の色座標(x、y)は(0.680、0.317)であることが分かる。実施例2で、青色の色座標(x、y)は(0.149、0.038)であり、緑色の色座標(x、y)は(0.241、0.714)であり、赤色の色座標(x、y)は(0.681、0.316)であることが分かる。例えば、実施例1および実施例2の青色、緑色、および赤色の色座標は、類似していることが分かる。
【0198】
TiN factorを参照すると、実施例3および実施例4で、青色発光層のTiN factorは0.74であり、緑色発光層のTiN factorは0.99であり、赤色発光層のTiN factorは0.60であることが分かる。例えば、実施例3および実施例4は、緑色効率が向上し得る。
【0199】
効率を参照すると、実施例3の青色効率は3.92cd/Aであり、緑色効率は82.1cd/Aであり、赤色効率は32.8cd/Aであることが分かる。実施例4の青色効率は2.91cd/Aであり、緑色効率は83.3cd/Aであり、赤色効率は46.9cd/Aであることが分かる。実施例3の青色効率が、実施例4の青色効率より大きいことが分かる。実施例4の緑色効率が、実施例3の緑色効率より大きいことが分かる。実施例4の赤色効率が、実施例3の赤色効率より大きいことが分かる。例えば、実施例4は実施例3と比較して、緑色および赤色効率がより向上することが分かる。
【0200】
色座標を参照すると、実施例3で、青色の色座標(x、y)は(0.150、0.037)であり、緑色の色座標(x、y)は(0.231、0.715)であり、赤色の色座標(x、y)は(0.678、0.315)であることが分かる。実施例4で、青色の色座標(x、y)は(0.147、0.043)であり、緑色の色座標(x、y)は(0.230、0.714)であり、赤色の色座標(x、y)は(0.677、0.316)であることが分かる。例えば、実施例3および実施例4の緑色および赤色の色座標は、類似し、実施例3の青色座標が、実施例4の青色座標よりも広いことが分かる。
【0201】
TiN factorを参照すると、実施例5および実施例6で、青色発光層のTiN factorは0.88であり、緑色発光層のTiN factorは0.76で、赤色発光層のTiN factorは1であることが分かる。例えば、実施例5および実施例6は、赤色効率が向上し得る。
【0202】
効率を参照すると、実施例5の青色効率は3.07cd/Aであり、緑色効率は65.0cd/Aであり、赤色効率は45.4cd/Aであることが分かる。実施例6の青色効率は2.78cd/Aであり、緑色効率は97.6cd/Aであり、赤色効率は29.4cd/Aであることが分かる。実施例5の青色効率が、実施例6の青色効率より大きいことが分かる。実施例6の緑色効率が、実施例5の緑色効率より大きいことが分かる。実施例5の赤色効率が、実施例6の赤色効率より大きいことが分かる。例えば、実施例6は、実施例5と比較して、緑色効率がより向上することが分かる。例えば、実施例5は、実施例6と比較して、青色および赤色効率がより向上することが分かる。
【0203】
色座標を参照すると、実施例5で、青色の色座標(x、y)は(0.150、0.046)であり、緑色の色座標(x、y)は(0.172、0.704)であり、赤色の色座標(x、y)は(0.681、0.318)であることが分かる。実施例6で、青色の色座標(x、y)は(0.147、0.050)であり、緑色の色座標(x、y)は(0.170、0.701)であり、赤色の色座標(x、y)は(0.681、0.318)であることが分かる。例えば、実施例5および実施例6の緑色および赤色の色座標は、類似し、実施例5の青色座標が、実施例6の青色座標より広いことが分かる。
【0204】
本明細書の実施例によれば、第1電極にTiNを適用する場合、効率がさらに向上し得るので、効率および輝度が向上した表示装置を提供することができる。
【0205】
表3は、実施例1~実施例6で、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを310nmに同一に構成した場合の効率を測定したものである。表3での効率は、パネル効率であり得る。例えば、パネル効率は、第1電極であるITO電極におけるRGB効率にTiN factorを適用して計算することができる。
【0206】
実施例1~実施例6で、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが薄い場合に、効率について測定したものである。
【0207】
【0208】
表3で、実施例1、実施例2、および実施例8~実施例11は、
図5~
図11の表示パネルを含む表示装置で構成し、カラーフィルタ層を構成し、パーセル効果を適用しなかったものである。例えば、発光素子または表示パネルを作製し難いので、パーセル効果を適用せずに測定したものである。そして、第1電極にTiNを適用したものである。
【0209】
例えば、表3で、TiN factorは、(TiNを適用した場合のパネル効率)/(ITOを適用した場合のパネル効率)であり得る。例えば、実施例1、実施例2、および実施例8~実施例11で、赤色発光層のTiN factorは1であり、青色発光層のTiN factorは0.88であり、緑色発光層のTiN factorは0.76であることが分かる。
【0210】
ハーモニクスについての説明は、表1および表2で説明した内容と同じであるので、ここでは説明を省略するか、簡略に説明する。
【0211】
実施例1は、表1で述べたように、第2電極から赤色発光層、緑色発光層、および青色発光層で構成することができる。例えば、実施例1は、第2電極から赤色発光層、緑色発光層、および青色発光層で構成することができる。例えば、第2電極から赤色発光層は55nm、緑色発光層は195nm、および青色発光層は275nmに配置することができる。実施例2は、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さが310nmであるため、第2電極から緑色発光層、青色発光層、および赤色発光層で構成することができる。例えば、実施例2は、第2電極から緑色発光層は50nm、青色発光層は155nm、および赤色発光層は230nmに配置することができる。
【0212】
効率を参照すると、実施例1の青色効率は4.20cd/Aであり、緑色効率は89.0cd/Aであり、赤色効率は33.8cd/Aであることが分かる。実施例2の青色効率は4.33cd/Aであり、緑色効率は86.7cd/Aであり、赤色効率は37.2cd/Aであることが分かる。実施例2の青色効率が、実施例1の青色効率より大きいことが分かる。実施例1の緑色効率が、実施例2の緑色効率より大きいことが分かる。実施例2の赤色効率が、実施例1の赤色効率より大きいことが分かる。例えば、実施例1は、実施例2と比較して緑色効率がより向上することが分かる。例えば、実施例2は、実施例1と比較して、青色および赤色効率がより向上することが分かる。
【0213】
色座標を参照すると、実施例1で、青色の色座標(x、y)は(0.149、0.038)であり、緑色の色座標(x、y)は(0.242、0.713)であり、赤色の色座標(x、y)は(0.680、0.317)であることが分かる。実施例2で、青色の色座標(x、y)は(0.149、0.038)であり、緑色の色座標(x、y)は(0.241、0.714)であり、赤色の色座標(x、y)は(0.681、0.316)であることが分かる。例えば、実施例1および実施例2の青色、緑色、および赤色の色座標は、類似していることが分かる。
【0214】
実施例8で、青色発光層は、第2電極から2番目の発光ノードで、緑色発光層は第2電極から2番目の発光ノードで、赤色発光層は第2電極から1番目の発光ノードであり得る。例えば、実施例8は、第2電極から赤色発光層、青色発光層、および緑色発光層で構成することができる。例えば、実施例8は、第2電極から赤色発光層は55nm、青色発光層は155nm、および緑色発光層は195nmに配置することができる。実施例9で、青色発光層は第2電極から1番目の発光ノードで、緑色発光層は第2電極から2番目の発光ノードであり、赤色発光層は第2電極から1番目の発光ノードであり得る。例えば、実施例9は、第2電極から青色発光層、赤色発光層、および緑色発光層で構成することができる。例えば、第2電極から青色発光層は35nm、赤色発光層は55nm、および緑色発光層は195nmに配置することができる。
【0215】
効率を参照すると、実施例8の青色効率は4.30cd/Aであり、緑色効率は89.8cd/Aであり、赤色効率は33.9cd/Aであることが分かる。実施例9の青色効率は4.13cd/Aであり、緑色効率は91.1cd/Aであり、赤色効率は33.9cd/Aであることが分かる。実施例8の青色効率が、実施例9の青色効率より大きいことが分かる。実施例9の緑色効率が、実施例8の緑色効率より大きいことが分かる。実施例8の赤色効率は、実施例9の赤色効率と同じであることが分かる。例えば、実施例9は、実施例8と比較して、緑色効率がより向上することが分かる。例えば、実施例8は、実施例9と比較して、青色効率がより向上することが分かる。
【0216】
色座標を参照すると、実施例8で、青色の色座標(x、y)は(0.148、0.038)であり、緑色の色座標(x、y)は(0.244、0.712)であり、赤色の色座標(x、y)は(0.681、0.315)であることが分かる。実施例9において、青色の色座標(x、y)は(0.149、0.037)であり、緑色の色座標(x、y)は(0.241、0.713)であり、赤色の色座標(x、y)は(0.680、0.316)であることが分かる。例えば、実施例8および実施例9の青色、緑色、および赤色の色座標は、類似していることが分かる。
【0217】
実施例10で、青色発光層は第2電極から3番目の発光ノードで、緑色発光層は第2電極から1番目の発光ノードで、赤色発光層は第2電極から2番目の発光ノードであり得る。例えば、実施例10は、第2電極から緑色発光層、赤色発光層、および青色発光層で構成することができる。例えば、第2電極から、緑色発光層は50nm、赤色発光層は230nm、および青色発光層は275nmに配置することができる。実施例11で、青色発光層は第2電極から1番目の発光ノードで、緑色発光層は第2電極から2番目の発光ノードで、赤色発光層は第2電極から2番目の発光ノードであり得る。例えば、実施例11は、第2電極から青色発光層、緑色発光層、および赤色発光層で構成することができる。例えば、第2電極から、緑色発光層は35nm、青色発光層は195nm、および赤色発光層は230nmに配置することができる。
【0218】
効率を参照すると、実施例10の青色効率は4.27cd/Aであり、緑色効率は86.0cd/Aであり、赤色効率は37.2cd/Aであることが分かる。実施例11の青色効率は4.10cd/Aであり、緑色効率は91.0cd/Aであり、赤色効率は34.1cd/Aであることが分かる。実施例10の青色効率が、実施例11の青色効率より大きいことが分かる。実施例11の緑色効率が、実施例10の緑色効率より大きいことが分かる。実施例10の赤色効率は、実施例11の赤色効率より大きいことが分かる。例えば、実施例10は、実施例11と比較して、青色および赤色効率がより向上することが分かる。例えば、実施例11は、実施例10と比較して緑色効率がより向上することが分かる。
【0219】
色座標を参照すると、実施例10で青色の色座標(x、y)は(0.149、0.039)であり、緑色の色座標(x、y)は(0.240、0.713)であり、赤色の色座標(x、y)は(0.681、0.316)であることが分かる。実施例11において、青色の色座標(x、y)は(0.149、0.037)であり、緑色の色座標(x、y)は(0.240、0.714)であり、赤色の色座標(x、y)は(0.681、0.315)であることが分かる。例えば、実施例10および実施例11の青色、緑色、および赤色の色座標は、類似していることが分かる。
【0220】
表3を参照すると、実施例1およびまたは実施例2と、実施例8~11を比較すると、次のようになる。例えば、実施例1は、実施例2と比較して、緑色効率がより向上することが分かる。例えば、実施例2は、実施例1と比較して、青色と赤色の効率がより向上することが分かる。
【0221】
実施例8は、実施例1と比較して、青色および緑色の効率がより向上することが分かる。例えば、実施例8は、実施例2と比較し、緑色の効率がより向上することが分かる。
【0222】
実施例8は、実施例1と比較して青色および緑色効率がより向上することが分かる。例えば、実施例8は、実施例2と比較し、青色や緑色の効率がより向上することが分かる。実施例8の青色発光層は、第2電極から155nmにあり、緑色発光層は第2電極から195nmに配置され得る。そこで、実施例8は、青色発光層と緑色発光層が近くに配置されるため、表示パネルまたは発光素子の作製が難しいことがある。そこで、実施例8は、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを385nmで構成する場合、表示パネルまたは発光素子の製作が容易であることが分かる。
【0223】
実施例9は、実施例1と比較して、緑色効率がより向上することが分かる。例えば、実施例9は、実施例2と比較して、緑色効率がより向上することが分かる。実施例9の青色発光層は、第2電極から35nmにあり、赤色発光層は、第2電極から55nmに配置され得る。そこで、実施例9は、青色発光層と赤色発光層が近くに配置されるため、表示パネルまたは発光素子の作製が難しいことがある。そこで、実施例9は、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを385nmで構成する場合、表示パネルまたは発光素子の製作が容易であることが分かる。
【0224】
実施例10は、実施例1と比較して、青色効率がより向上することが分かる。実施例11は、実施例1と比較して、緑色効率がより向上することが分かる。例えば、実施例11は、実施例2と比較して、緑色効率がより向上することが分かる。実施例10の赤色発光層は、第2電極から230nmにあり、青色発光層は、第2電極から275nmに配置され得る。そこで、実施例10は、赤色発光層と青色発光層が近くに配置されるので、表示パネルまたは発光素子の作製が難しいことがある。そこで、実施例10は、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層厚を450nmで構成する場合、表示パネルまたは発光素子の製作が容易であることが分かる。実施例11の緑色発光層は、第2電極から195nmにあり、赤色発光層は、第2電極から230nmに配置され得る。そこで、実施例11は、緑色発光層と赤色発光層が近くに配置されるため、表示パネルまたは発光素子の作製が難しいことがある。そこで、実施例11は、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層厚を450nmで構成する場合、表示パネルまたは発光素子の製作が容易であることが分かる。
【0225】
表4は、実験例、実施例1、および実施例7の効率を測定したものである。
【0226】
【0227】
表4で、実験例は二つの発光部で構成し、第1発光部は青色発光層で構成し、第2発光部は赤色発光層と赤色発光層の上に緑色発光層を構成したものである。実施例1は、
図5の表示パネルで構成し、実施例7は、
図11の表示パネルで構成したものである。第1電極は、ITOを適用したものである。
【0228】
効率を参照すると、実施例1および実施例7の効率が、実験例と比較してより向上することが分かる。例えば、赤色効率(R効率)は、実験例は100%であり、実施例1は200%であり、実施例7は180%であることが分かる。例えば、緑色効率(G効率)は、実験例は100%、実施例1は160%、実施例7は180%であることが分かる。これは、緑色発光層を第1発光部にさらに構成することで、赤色効率がより向上することが分かる。例えば、青色効率(B効率)は、実験例は100%、実施例1は100%、実施例7は100%であることが分かる。例えば、白色効率(W効率)は、実験例は100%であり、実施例1は133%であり、実施例7は133%であることが分かる。これは、三つの発光部から構成することで、二つの発光部で構成した実験例と比較して白色効率がより向上することが分かる。
【0229】
図12は、本明細書の他の実施例に係る発光スペクトルを示した図である。
図13は、本明細書の実施例に係る発光スペクトルを示した図である。本明細書の実施例に係る
図14は、発光スペクトルを示した図である。
【0230】
図12~
図14で、横軸は光の波長(wavelength,nm)を表したものであり、縦軸は発光強度(intensity)を表したものである。発光強度は、発光スペクトルの最大値を基準として相対的な値で正規化した値である。
【0231】
図12~
図14の発光(Electroluminescence)スペクトルは、
図1の表示装置に
図6の表示パネルを適用し、カラーフィルタ層を適用してパーセル効果を適用したものである。
【0232】
図12を参照すると、青色発光層の発光スペクトルを示したものである。青色発光層は、420nm~480nmの波長で発光ピークを示すことが分かる。
図13を参照すると、緑色発光層は、500nm~590nmの波長で発光ピークを示すことが分かる。
図14を参照すると、赤色発光層は、600nm~650nmの波長で発光ピークを示すことが分かる。例えば、赤色発光層の発光強度は、青色発光層および緑色発光層の発光強度より向上したことが分かる。例えば、緑色発光層および赤色発光層の発光ピークが重畳しないので、輝度および効率が向上した表示装置を提供することができる。
【0233】
表5は、
図12~
図14の表示装置の電圧、効率、量子効率、および色座標を示した図である。表5は、電流密度(J)を10mA/cm
2で測定したものである。第1電極は、ITOを適用したものである。
【0234】
【0235】
表5で、電圧(V)は、青色発光層が10.00Vであり、緑色発光層が10.03Vであり、赤色発光層が10.06Vであることが分かる。青色効率は4.90cd/Aであり、緑色効率は88.31cd/Aであり、赤色効率は49.24cd/Aであることが分かる。例えば、二つの発光部の場合、青色効率は15cd/Aであり、緑色効率は59cd/Aで、赤色効率は4cd/Aで測定された。それで、三つの発光部で構成する場合、二つの発光部で構成する場合より緑色効率は約1.5倍向上し、赤色効率は12.5倍向上することが分かる。本明細書の実施例によれば、三つの発光部で構成することで、緑色および赤色効率が向上することが分かる。
【0236】
量子効率(Quantum Efficiency)は、光が発光素子(または表示パネル)外部に出る時の発光効率であり得る。青色の量子効率は11.53%であり、緑色の量子効率は20.44%であり、赤色の量子効率は38.76%であることが分かる。
【0237】
色座標(CIE(x、y))を参照すると、青色は(0.148、0.043)、緑色は(0.259、0.674)、および赤色は(0.689、0.310)であることが分かる。標準色座標の場合、青色は(0.142、0.052)、緑色は(0.272、0.591)、および赤色は(0.641、0.327)であり、本明細書の実施例に係る表示装置の緑色および赤色の色座標が、より広くなることが分かる。
【0238】
本明細書の実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを310nmで構成する場合、実施例1および実施例2の効率が、実施例3~実施例6の効率よりも、さらに向上し得る。実施例2である第2電極から緑色発光層、青色発光層、および赤色発光層で構成する場合、実施例1である第2電極から赤色発光層、緑色発光層、および青色発光層で構成した場合よりも、輝度がさらに向上し得る。
【0239】
本明細書の実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを310nmで構成する場合、第2電極から赤色発光層、緑色発光層、および青色発光層で構成することができる。本明細書の実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを310nmで構成する場合、第2電極から緑色発光層、青色発光層、および赤色発光層で構成することができる。第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを310nmで構成し、三つの発光部で構成する場合には、二つの発光部で構成した場合よりも輝度がさらに向上し得る。
【0240】
本明細書の実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを385nmで構成する場合、第2電極から赤色発光層、青色発光層、および緑色発光層で構成することができる。このように構成する場合、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを310nmで構成する場合よりも、青色効率がより向上し得る。第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを385nmで構成し、三つの発光部で構成する場合には、二つの発光部で構成した場合よりも、輝度がさらに向上し得る。
【0241】
本明細書の実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを385nmで構成する場合、第2電極から青色発光層、赤色発光層、および緑色発光層で構成することができる。このように構成する場合、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層厚を310nmで構成する場合よりも、赤色効率がより向上し得る。第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを385nmで構成し、三つの発光部で構成する場合には、二つの発光部で構成した場合よりも、輝度がさらに向上し得る。
【0242】
本明細書の実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを450nmで構成する場合、第2電極から緑色発光層、赤色発光層、および青色発光層で構成することができる。このように構成する場合、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを310nmで構成する場合よりも、青色および赤色効率がより向上し得る。第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを450nmで構成し、三つの発光部で構成する場合には、二つの発光部で構成した場合よりも、輝度がさらに向上し得る。
【0243】
本明細書の実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを450nmで構成する場合、第2電極から青色発光層、緑色発光層、および赤色発光層で構成することができる。このように構成する場合、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを310nmで構成する場合よりも、緑色効率がより向上し得る。第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さを450nmで構成し、三つの発光部で構成する場合には、二つの発光部で構成した場合よりも、輝度がさらに向上し得る。
【0244】
したがって、本明細書の実施例に係る表示装置は、第1電極と第2電極の間の距離または第1電極と第2電極の間の層の厚さによって発光層の位置を構成することで、輝度および効率が向上した表示パネルまたは発光素子を含む表示装置を提供することができる。また、本明細書の実施例に係る表示装置は、三つの発光部で構成することで、輝度および効率が向上した表示パネルまたは発光素子を含む表示装置を提供することができる。また、本明細書の実施例に係る表示装置は、高輝度および高解像度を求められる表示装置に適用することができる。例えば、本明細書の実施例に係る表示装置は、仮想現実(Virtual Reality)および/または拡張現実(Augmented Reality)に適用することができる。
【0245】
図15は、本明細書の他の実施例に係る表示装置の斜視図である。
図16は、本明細書の他の実施例に係る表示装置の上面図である。
【0246】
図15および
図16を参照すると、本明細書の他の実施例による表示装置1000は、仮想現実を視聴できる形態で、バンド型で構成することができる。
【0247】
表示パネルは、第1表示パネル510と第2表示パネル520に分離することができる。収納構造物550は、第1表示パネル510と第2表示パネル520を収納することができる。例えば、第1表示パネル510と第2表示パネル520は、視聴者の左眼(LE)と右眼(RE)にそれぞれ対応し得る。例えば、収納構造物550は、表示装置1000の内側面に視聴者の両眼(LE、RE)のそれぞれに対応した第1表示パネル510と第2表示パネル520を収納することができる。
【0248】
第1表示パネル510と第2表示パネル520と視聴者の両眼(LE、RE)の間に、視聴者の両眼に映像を収斂する第1、第2レンズ部450a、450bを含むことができる。例えば、第1レンズ部450aは、第1表示パネル510と視聴者の左眼(LE)の間に配置され得る。第1レンズ部450aは、視聴者の左眼(LE)に映像を収斂させることができる。例えば、第2レンズ部450bは、第2表示パネル520と視聴者の右眼(RE)の間に配置され得る。第2レンズ部450bは、視聴者の右眼(RE)に映像を収斂させることができる。
【0249】
この場合、表示装置1000は、視聴者のヘッドの移動があっても一緒に動くので、第1、第2表示パネル510、520と視聴者の両眼(LE、RE)の間の垂直距離(D1)は、視聴者の動きに関係なく同一であり得る。
【0250】
したがって、左眼(LE)が第1表示パネル510を眺めて、右眼(RE)が第2表示パネル520を眺めるとき、視点が固定されるので、左眼(LE)および右眼(RE)が、第1、第2表示パネル510、520で出る映像を視野角偏差なしに視認することができる。
【0251】
図17は、本明細書の他の実施例に係る表示装置の斜視図である。
図18は、
図17の表示装置と視聴者の目との関係を示した図である。
【0252】
図17および
図18を参照すると、本明細書の他の実施例による表示装置3000は、拡張現実に対応した形態であり得る。例えば、両眼(LE、RE)が眺める正面には、透明レンズ部610、620があり、外部環境を視認できる形態であり、眼鏡型の外郭で構成され得、これに限定されるわけではない。例えば、ヘルメットやバンド型の形態であっても、両眼が眺める正面に透明レンズ部610、620を具備することができるので、外部環境を視認でき、拡張現実を視聴することができる。例えば、本明細書の他の実施例に係る表示装置3000は、ヘッド装着型表示装置であり得る。
【0253】
この明細書の他の実施例に係る表示装置3000は、透明レンズ部と収納構造物650を含むことができる。透明レンズ部は、両眼(LE、RE)が眺める正面には、分離された第1透明レンズ610および第2透明レンズ620を含むことができる。収納構造物650は、第1、第2透明レンズ610、620を枠630の形態で包むことができる。例えば、収納構造物650は、視聴者の両眼(LE、RE)の両側部分に、視聴者の両耳にかけられる形態であり得る。
【0254】
収納構造物は、表示パネル640aと映像伝達部640を含むことができる。表示パネル640aは、視聴者の両眼(LE、RE)両側にそれぞれ同一の斜視距離(斜め方向の距離)(D2)に位置し得る。映像伝達部640は、表示パネル640aから出る映像を第1、第2透明レンズ610、620側に伝達することができる鏡反射鏡640bを含むことができる。
【0255】
図15~
図18を参照すると、第1表示パネル510と第2表示パネル520は、それぞれの収納構造物550の視聴者の左眼(LE)および右眼(RE)の側部に対応して構成され得る。第1鏡反射鏡および第2鏡反射鏡は、第1表示パネル510と第2表示パネル520から出る映像を反射させることができる。第1レンズ部450aおよび第2レンズ部450bは、第1鏡反射鏡および第2鏡反射鏡から出る映像を、視聴者の左眼(LE)および右眼(RE)に収斂させることができる。
【0256】
本明細書の実施例に係る表示パネルおよびこれを含む表示装置は、視聴者の目と密接な表示パネルに対して、サブ画素毎にそれぞれの発光色別に発光層の効率および輝度が向上した発光層を構成することができる。
【0257】
本明細書の実施例に係る表示装置は、モバイルデバイス、テレビ電話機、スマートウォッチ(smart watch)、ウェアラブル装置(wearable apparatus)、フォルダブル装置(foldable apparatus)、ローラブル装置(rollable apparatus)、ベンダブル装置(bendable apparatus)、フレキシブル装置(flexible apparatus)、カーブ・ド装置(curved apparatus)、スライディング装置(sliding apparatus)、仮想現実(Virtual Reality)装置、拡張現実(Augmented Reality)装置、電子手帳、電子書籍、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップPC(desktop PC)、ラップトップPC(laptop PC)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション(workstation)、ナビゲーション、車両用ナビゲーション、車両用表示装置、劇場用表示装置、テレビ、ウォールペーパー(wall paper)装置、サイネージ機器、ゲーム機器、ノートパソコン、モニタ、カメラ、ビデオカメラ、および家電機器などに適用することができる。
【0258】
本明細書の実施例に係る表示装置は、次のように説明され得る。
【0259】
本明細書の実施例に係る表示装置は、第1~第3サブ画素を含む基板、第1~第3サブ画素のそれぞれにある第1電極、第1電極上にあって、第1発光層を含む第1発光部、第1発光部上にあって、第2発光層を含む第2発光部、第2発光部上にあって、第3発光層を含む第3発光部、および第3発光部上にある第2電極を含み、第1~第3発光層は、互いに異なる色を発光し、第1電極と第2電極の間の距離が310nm~450nmであり得る。
【0260】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離は310nmであり、第1発光層または第3発光層は、赤色発光層であり得る。
【0261】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1発光層は赤色発光層で、第2発光層は青色発光層で、第3発光層は緑色発光層であり得る。
【0262】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1発光層は赤色発光層および赤色発光層上にある緑色発光層であり、第2発光層は青色発光層であり、第3発光層は緑色発光層であり得る。
【0263】
本明細書のいくつかの実施例によると、第3発光層は赤色発光層であり、第2発光層は緑色発光層であり、第1発光層は青色発光層であり得る。
【0264】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1電極と第2電極の間の距離は385nmであり、第1発光層は緑色発光層であり得る。
【0265】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2発光層は青色発光層であり、第3発光層は赤色発光層であり得る。
【0266】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2発光層は赤色発光層であり、第3発光層は青色発光層であり得る。
【0267】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離は450nmであり、第1発光層または第3発光層は青色発光層であり得る。
【0268】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第3発光層は青色発光層で、第2発光層は赤色発光層で、第1発光層は緑色発光層であり得る。
【0269】
本明細書のいくつかの実施例によると、第3発光層は青色発光層であり、第2発光層は緑色発光層であり、第1発光層は赤色発光層であり得る。
【0270】
本明細書の幾つかの実施例によると、第1~第3サブ画素のそれぞれにある反射電極をさらに含むことができる。
【0271】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1サブ画素および第2サブ画素の反射電極の上にある第1層をさらに含むことができる。
【0272】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1発光部と第2発光部の間にある第1電荷生成層、および第2発光部と第3発光部の間にある第2電荷生成層をさらに含むことができる。
【0273】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1電極は、インジウム(In)、亜鉛(Zn)、およびスズ(Sn)の中の少なくとも一つ以上を含む酸化物で構成するか、チタン(Ti)、亜鉛(Zn)、およびインジウム(In)を含む窒化物で構成され得る。
【0274】
本明細書の実施例に係る表示装置は、第1~第3サブ画素を含む基板、第1~第3サブ画素のそれぞれにある反射電極、反射電極上にある第1電極、第1電極上にあり、赤色発光層、緑色発光層、および青色発光層の中の一つを含む第1発光部、第1発光部上にあり、第1発光部と異なる発光層を含む第2発光部、第2発光部上にあり、第1発光部および第2層発光部と異なる発光層を含む第3部発光部、および第3発光部上にある第2電極を含み、第1~第3発光部の中の一つの発光部にある青色発光層は、第1~第3発光部の中の一つの発光部にある赤色発光層より第1電極に隣接して配置され、第1電極と第2電極の間の距離は、310nm~450nmであり得る。
【0275】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離は310nmであり、第1発光部の発光層は青色発光層であり、第3発光部の発光層は赤色発光層であり、第2発光部の発光層は緑色発光層であり得る。
【0276】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離は385nmであり、第2発光部の発光層は青色発光層であり、第3発光部の発光層は赤色発光層であり、第1発光部の発光層は緑色発光層であり得る。
【0277】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離は450nmであり、第1発光部の発光層は青色発光層であり、第2発光部の発光層は赤色発光層であり、第3発光部の発光層は緑色発光層であり得る。
【0278】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1発光部と第2発光部の間にある第1電荷生成層、および第2発光部と第3発光部の間にある第2電荷生成層をさらに含むことができる。
【0279】
本明細書の実施例に係る表示装置は、第1~第3サブ画素を含む基板、第1~第3サブ画素のそれぞれにある反射電極、反射電極上にある第1電極、第1電極上にあり、赤色発光層、緑色発光層、および青色発光層の中の一つを含む第1発光部、第1発光部上にあり、第1発光部と異なる発光層を含む第2発光部、第2発光部の上にあり、第1発光部および第2層発光部と異なる発光層を含む第3部発光部、および第3発光部の上にある第2電極を含み、第1~第3発光部の中の一つの発光部にある赤色発光層は、第1~第3発光部の中の一つの発光部にある青色発光層より第1電極に隣接して配置され、第1電極と第2電極の間の距離は、310nm~450nmであり得る。
【0280】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離は310nmであり、第1発光部の発光層は赤色発光層であり、第2発光部の発光層は青色発光層であり、第3発光部の発光層は緑色発光層であり得る。
【0281】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離は310nmであり、第1発光部の発光層は赤色発光層と赤色発光層の上にある緑色発光層を含み、第2発光部の発光層は青色発光層であり、第3発光部の発光層は緑色発光層であり得る。
【0282】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離は385nmであり、第1発光部の発光層は緑色発光層であり、第2発光部の発光層は赤色発光層であり、第3発光部の発光層は青色発光層であり得る。
【0283】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離は450nmであり、第1発光部の発光層は赤色発光層であり、第2発光部の発光層は緑色発光層であり、第3発光部の発光層は青色発光層であり得る。
【0284】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1発光部と第2発光部の間にある第1電荷生成層、および第2発光部と第3発光部の間にある第2電荷生成層をさらに含むことができる。
【0285】
本明細書の実施例に係る表示装置は、第1~第3サブ画素を含む基板、第1~第3サブ画素のそれぞれにある反射電極、反射電極の上にある第1電極、第1電極上にある第1~第3発光部、第3発光部上にある第2電極を含み、第1発光部上にあり、第1~第3発光部は、赤色発光層、緑色発光層および青色発光層の中の一つをそれぞれ含み、赤色発光層および緑色発光層は、青色発光層を含む発光部を間に置いて配置され、第1電極と第2電極の間の距離は、310nm~385nmであり得る。
【0286】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離は310nmであり、第1発光部は赤色発光層を含み、第2発光部は青色発光層を含み、第3発光部は緑色発光層を含むことができる。
【0287】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離は385nmであり、第1発光部は緑色発光層を含み、第2発光部は青色発光層を含み、第3発光部は赤色発光層を含むことができる。
【0288】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1発光部と第2発光部の間にある第1電荷生成層、および第2発光部と第3発光部の間にある第2電荷生成層をさらに含むことができる。
【0289】
本明細書の実施例に係る表示装置は、第1~第3サブ画素を含む基板、第1~第3サブ画素のそれぞれにある反射電極、反射電極上にある第1電極、第1電極上にあり、赤色発光層、緑色発光層、および青色発光層の中の一つを含む第1発光部、第1発光部上にあり、第1発光部と異なる発光層を含む第2発光部、第2発光部の上にあり、第1発光部および第2層発光部と異なる発光層を含む第3部発光部、および第3発光部の上にある第2電極を含み、第1~第3発光部の中の一つの発光部にある青色発光層は、第1~第3発光部の中の一つの発光部にある赤色発光層より第1電極に隣接して配置され、第1電極と第2電極の間の距離は、第2電極からの発光部によって範囲に設定する。
【0290】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離は310nmであり、第1発光部の発光層は青色発光層であり、第2発光部の発光層は赤色発光層であり、第3発光部の発光層は緑色発光層であり得る。
【0291】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離は310nmであり、第1発光部の発光層は青色発光層含み、第2発光部の発光層は赤色発光層であり、第3発光部の発光層は緑色発光層であり得る。
【0292】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離は385nmであり、第1発光部の発光層は青色発光層であり、第2発光部の発光層は赤色発光層であり、第3発光部の発光層は緑色発光層であり得る。
【0293】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1発光部と第2発光部の間にある第1電荷生成層、および第2発光部と第3発光部の間にある第2電荷生成層をさらに含むことができる。
【0294】
本明細書の実施例に係る表示装置は、第1~第3サブ画素を含む基板、第1~第3サブ画素のそれぞれにある反射電極、反射電極上にある第1電極、第1電極上にあり、赤色発光層、緑色発光層、および青色発光層の中の一つを含む第1発光部、第1発光部上にあり、第1発光部と異なる発光層を含む第2発光部、第2発光部の上にあり、第1発光部および第2層発光部と異なる発光層を含む第3部発光部、および第3発光部の上にある第2電極を含み、第1~第3発光部の中の一つの発光部にある赤色発光層は、第1~第3発光部の中の一つの発光部にある青色発光層より第1電極に隣接して配置され、第1電極と第2電極の間の距離は、青色発光層の4つ以上の青色発光部を含む範囲に設定する。
【0295】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離は310nmであり、第1発光部の発光層は赤色発光層であり、第2発光部の発光層は青色発光層であり、第3発光部の発光層は緑色発光層であり得る。
【0296】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離は310nmであり、第1発光部の発光層は赤色発光層と赤色発光層の上にある緑色発光層を含み、第2発光部の発光層は青色発光層であり、第3発光部の発光層は緑色発光層であり得る。
【0297】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離は385nmであり、第1発光部の発光層は緑色発光層であり、第2発光部の発光層は赤色発光層であり、第3発光部の発光層は青色発光層であり得る。
【0298】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離は450nmであり、第1発光部の発光層は赤色発光層であり、第2発光部の発光層は緑色発光層であり、第3発光部の発光層は青色発光層であり得る。
【0299】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1発光部と第2発光部の間にある第1電荷生成層、および第2発光部と第3発光部の間にある第2電荷生成層をさらに含むことができる。
【0300】
本明細書の実施例に係る表示装置は、第1~第3サブ画素を含む基板、第1~第3サブ画素のそれぞれにある第1電極、第1電極上にある第1~第3発光部、第3発光部上にある第2電極を含み、第1発光部上にあり、第1~第3発光部のそれぞれは、赤色発光層、緑色発光層および青色発光層の中の一つを含み、赤色発光層および緑色発光層は、青色発光層を含む発光部を間に置いて配置され、第1電極と第2電極の間の距離は、青色発光層の3つ以上の青色発光ノードを含む範囲に設定する。
【0301】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離は310nmであり、第1発光部は赤色発光層を含み、第2発光部は青色発光層を含み、第3発光部は緑色発光層を含むことができる。
【0302】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1電極と第2電極の間の距離は385nmであり、第1発光部は緑色発光層を含み、第2発光部は青色発光層を含み、第3発光部は赤色発光層を含むことができる。
【0303】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1発光部と第2発光部の間にある第1電荷生成層、および第2発光部と第3発光部の間にある第2電荷生成層をさらに含むことができる。
【0304】
本明細書の実施形態に係る表示装置は、サブ画素を含む基板、サブ画素上の反射電極、反射電極上の第1電極、第1電極から垂直方向に第1距離離隔し、反射電極から垂直方向に第1距離よりも大きい第2距離離隔した第2電極、第1電極上にある第1発光部、第1発光部と第2電極の間にある第2発光部、そして、第2発光部と第2電極の間にある第3発光部を含み、第1~第3発光部のそれぞれが異なる色を発光し、反射電極および第2電極がマイクロキャビティを具現する。
【0305】
以上、添付した図を参照し、本発明の実施例をさらに詳細には説明したが、本明細書は必ずしもこのような実施例に限定されるわけではなく、本発明の技術思想から逸脱しない範囲内で多様に変形実施され得る。したがって、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施例によって、本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。したがって、以上で述べた実施例は、あらゆる面で例示的なものであり、限定的ではないものと理解されなければならない。本発明の保護範囲は、請求範囲によって解釈されなければならず、それと同等の範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。