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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023153872
(43)【公開日】2023-10-18
(54)【発明の名称】シート搬送装置、及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/00 20060101AFI20231011BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20231011BHJP
【FI】
B41J29/00 T
B41J29/00 A
H04N1/00 519
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023119586
(22)【出願日】2023-07-24
(62)【分割の表示】P 2022065745の分割
【原出願日】2017-10-13
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117101
【弁理士】
【氏名又は名称】西木 信夫
(74)【代理人】
【識別番号】100120318
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 朋浩
(72)【発明者】
【氏名】和田 朋広
(72)【発明者】
【氏名】刑部 吉記
(57)【要約】
【課題】シートに液体が付着する可能性を低くする。
【解決手段】シート搬送装置は、用紙12を支持する排出トレイ21を有する第1筐体14と、操作パネル17を有しており、排出トレイ21の上方に位置する第2筐体80と、を備える。第2筐体80は、内部空間87から外部へ液体が流れる流路91を有している。流路91から外部へ液体が流れ出る排出端92を水平面に投影した第1位置67は、排出トレイ21において最大の用紙12が載置される領域である載置領域66の端を水平面に投影した第2位置68の外方に位置する。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを支持するトレイを有する第1筐体と、
操作パネルを有しており、上記トレイの上方に位置する第2筐体と、を備えており、
上記第2筐体は、内部空間から外部へ液体が流れる流路を有しており、
上記流路から外部へ液体が流れ出る排出端を水平面に投影した第1位置は、上記トレイにおいて最大のシートが載置される領域である載置領域の端を水平面に投影した第2位置の外方に位置するシート搬送装置。
【請求項2】
上記第2筐体は、少なくとも一部が、上記第1筐体の前面より前方へ突出しており、
上記排出端は、上記第1筐体の前面より前方に位置する請求項1に記載のシート搬送装置。
【請求項3】
上記排出端は、上記第2筐体の内部空間と外部とを連通する連通孔において、外部へ露出した開口である請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
【請求項4】
上記排出端は、上記第2筐体の外面に形成された流路の端である請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
【請求項5】
上記流路は、上記第2筐体の外面から突出する一対の突片の間の空間を含み、
上記空間の第1端が上記第2筐体の内部空間と外部とを連通する連通孔と繋がっており、第2端が上記排出端である請求項4に記載のシート搬送装置。
【請求項6】
上記第2筐体は、その内部空間に第1リブ及び第2リブを有しており、
上記第1リブの上端が基板を支持しており、
上記第2リブの上端は、上記第1リブの上端よりも低い位置にある請求項1から5のいずれかに記載のシート搬送装置。
【請求項7】
上記第1筐体は、外部に開口する空間を有しており、
上記トレイは、上記第1筐体の上記空間に位置しており、
上記第2筐体は、少なくとも一部が上記第1筐体の上記空間に位置する請求項1から6のいずれかに記載のシート搬送装置。
【請求項8】
上記第2筐体が、上記第1筐体に対して回動可能に支持されている請求項1から7のいずれかに記載のシート搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作パネルを有するシート搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、操作パネルを構成する筐体の内部へ流入した液体に対処する技術が提案されている。特許文献1では、非携帯型電子機器の操作パネルに適した防水構造として、ラバーキーが回路基板を覆う構造が開示されている。特許文献2に記載の装置では、パネルカバーが上側筐体に組み付けられた画像形成装置において、下側筐体に排水ダクト部が設けられた構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-203989号公報
【特許文献2】特開2016-138991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電子機器や画像形成装置の一例であるシート搬送装置に液体がかかったとき、ユーザは、装置の表面や装置の接地面などに流れた液体を拭き取ることはできるが、例えば、操作パネルを構成する筐体の内部に液体が流入すると、筐体の内部に液体が溜まる場合がある。溜まった液体は、環境温度が上昇したり、装置に振動が加わったりすることによって、筐体が有する隙間や孔などから流出する場合がある。すなわち、装置筐体の外部の液体は直ぐに除去できるものの、その後に操作パネルの筐体から液体が流出して、装置にセットされたシートや装置から排出されたシートに液体が付着するおそれがある。
【0005】
特許文献1に開示された装置では、操作パネルの筐体において、溝部の最下端部に、液体を排出するための排出口が設けられている。しかし、装置にセットされたシートと、排出口との位置関係については考慮されていない。
【0006】
特許文献2に開示された装置では、操作パネルの筐体と、装置の上側筐体とが一体に構成されている。したがって、操作パネル上に溢れて筐体の内部に流入した液体を排出するための排出口を、比較的自由に配置することができる。しかし、操作パネルの筐体と、装置の上側筐体とが別体として構成されていれば、操作パネルの筐体において、内部に流入した液体を排出する構造が必要となる。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シートに液体が付着する可能性を低くする手段を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1) 本発明に係るシート搬送装置は、シートを支持するトレイを有する第1筐体と、操作パネルを有しており、上記トレイの上方に位置する第2筐体と、を備える。上記第2筐体は、内部空間から外部へ液体が流れる流路を有している。上記流路から外部へ液体が流れ出る排出端を水平面に投影した第1位置は、上記トレイにおいて最大のシートが載置される領域である載置領域の端を水平面に投影した第2位置の外方に位置する。
【0009】
本構成によれば、第1位置が第2位置の外方に位置するので、排出端から流れ出る液体は載置領域の外方に落下する。従ってシートが液体で汚れたり、変形したりする可能性を低くすることができる。
【0010】
(2) 上記第2筐体は、少なくとも一部が、上記第1筐体の前面より前方へ突出しており、上記排出端は、上記第1筐体の前面より前方に位置する。
【0011】
本構成によれば、排出端が第1筐体の前面より前方に位置するので、排出端から流れ出る液体は第1筐体の前面より前方に落下する。従って第1筐体が液体で汚れる可能性を低くし、併せてシートが液体で汚れたり、変形したりする可能性を低くすることができる。
【0012】
(3) 上記排出端は、上記第2筐体の内部空間と外部とを連通する連通孔において、外部へ露出した開口である。
【0013】
排出端が連通孔の外部へ露出した開口であると、簡易な構成によりシートが液体で汚れたり、変形したりする可能性を低くすることができ好ましい。
【0014】
(4) 上記排出端は、上記第2筐体の外面に形成された流路の端である。
【0015】
排出端が第2筐体の外面に形成された流路の端であると、簡易な構成によりシートが液体で汚れたり、変形したりする可能性を低くすることができる上、流路の配置の自由度を高くすることができ好ましい。
【0016】
(5) 上記流路は、上記第2筐体の外面から突出する一対の突片の間の空間を含む。上記空間の第1端が上記第2筐体の内部空間と外部とを連通する連通孔と繋がっており、第2端が上記排出端である。
【0017】
流路を、第2筐体の外面から突出する一対の突片の間の空間を含むものとすると、簡易な構成によりシートが液体で汚れたり、変形したりする可能性を低くすることができ好ましい。
【0018】
(6) 上記第2筐体は、その内部空間に第1リブ及び第2リブを有している。上記第1リブの上端が基板を支持しており、上記第2リブの上端は、上記第1リブの上端よりも低い位置にある。
【0019】
第2リブの上端が第1リブの上端よりも低い位置にあると、第2筐体の内部空間の液体が第2リブを越えて移動するとき、第1リブに支持された基板に液体が接触する可能性を低くすることができる。
【0020】
(7) 上記第1筐体は、外部に開口する空間を有しており、上記トレイは、上記第1筐体の上記空間に位置しており、上記第2筐体は、少なくとも一部が上記第1筐体の上記空間に位置する。
【0021】
上記の構成は、第1筐体が外部に開口する空間を有し、トレイが当該空間に位置し、第2筐体の少なくとも一部が当該空間に位置するシート搬送装置に好適に適用可能である。
【0022】
(8) 上記第2筐体が、上記第1筐体に対して回動可能に支持されている。
【0023】
本構成によれば、第2筐体が第1筐体に対して回動可能に支持されているので、操作パネルの角度を変更することができ、シート搬送装置の操作性を向上させることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、シートに液体が付着する可能性を低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1図1は、第1実施形態に係る複合機10を示す斜視図である。
図2図2は、複合機10の内部構造を模式的に示す一部縦断面図である。
図3図3は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。
図4図4は、キャリッジ23及びインクタンク100の配置を示す平面図である。
図5図5は、第2筐体80の外観斜視図である。
図6図6は、第2筐体80の分解図である。
図7図7は、第2筐体80の分解図である。
図8図8は、第2筐体80の下傾斜壁83の構造を示す上面図である。
図9図9は、第2筐体80の下傾斜壁83の構造を示す下面図である。
図10図10は、複合機10の上面図である。
図11図11は、変形例に係る第2筐体80の構成を示す斜視図である。
図12図12は、変形例に係る複合機10の内部構造を模式的に示す一部縦断面図である。
図13図13は、第2実施形態に係る第2筐体80の下傾斜壁83の構造を示す下面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが向きと表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が方向と表現される。換言すれば、向きは方向の一成分である。さらに、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態であって、「使用状態」と表記することがある。)若しくは姿勢(図1の姿勢であって、「使用姿勢」と表記することがある。)を基準として上下方向7が定義され、複合機10の開口13が設けられている側を手前側(前面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(前面)から見て左右方向9が定義される。上向き及び下向きは、各々が上下方向7の一成分であって、互いに逆向きである。左向き及び右向きは、各々が左右方向9の一成分であって、互いに逆向きである。前向き及び後ろ向きは、各々が前後方向8の一成分であって、互いに逆向きである。また、本実施形態では、上下方向7が鉛直方向に相当し、前後方向8及び左右方向9が水平方向に相当する。
【0027】
[第1実施形態」
[複合機10の全体構成]
複合機10は、図1に示されるように、概ね直方体に形成されている。複合機10は、下部にインクジェット記録方式で用紙12(シートの一例、図3参照)に画像を記録するプリンタ部11を有している。プリンタ部11は、図3に示されるように、給送部15と、給送トレイ20と、排出トレイ21と、搬送ローラ部54と、記録部24と、排出ローラ部55と、プラテン42と、インクタンク100とを備えている。また、複合機10は、上部にフラットベッドスキャナを有しており、プリント機能の他に、スキャナ機能、ファクシミリ機能及びコピー機能などの各種の機能も有している。複合機10は、シート搬送装置の一例である。
【0028】
複合機10は、図1及び図2に示されるように、第1筐体14と、第2筐体80とを有している。
【0029】
複合機10の外形を規定する第1筐体14は、上下方向7の寸法が、前後方向8及び左右方向9の各寸法に比べて短い薄平な直方体形状である。第1筐体14の底面が、机などの載置面に接した状態が、複合機10の通常の設置状態である。第1筐体14の前壁14Aには、開口13、カバー70、及び第2筐体80が設けられている。すなわち第1筐体14の前方に、第2筐体80が位置する。
【0030】
第1筐体14の前壁14Aにおける左右方向9の中央であって上下方向7の下側には開口13が形成されている。開口13から前後方向8の後ろ向きへ第1筐体14の空間69(外部に開口する空間の一例)が拡がっている。この空間69へ、開口13を通じて給送トレイ20及び排出トレイ21が挿入及び取出可能である。
【0031】
第1筐体14の前壁14Aにおける開口13の側方(図1における右方)には、カバー70が設けられている。カバー70は、第1筐体14の前壁14Aに形成された開口を開閉する。その開口を通じて、第1筐体14の内部に設けられたインクタンク100へ、インクを補充するなどのアクセスが可能である。
【0032】
第2筐体80は、左右方向9から見た形状が概ね三角形であり、左右方向9を高さ方向とする三角柱形状である。第2筐体80は、排出トレイ21の上方に位置する。図1及び図2に示されるように、第2筐体80の前方の一部が、第1筐体14の前面(前壁14Aの外面)より前方へ突出しており、第2筐体80の後方の一部が、第1筐体14の前面より後方へ突出している。つまり第2筐体80は、後方の一部が第1筐体14の空間69に位置する。
【0033】
第2筐体80の上面は、操作パネル17として構成されている。操作パネル17は、その表面に入力ボタン17A及び液晶ディスプレイ(不図示)が設けられている。操作パネル17は、左右方向9に横長に構成されており、その表面が斜め上方を向いている。
【0034】
[給送トレイ20、排出トレイ21]
給送トレイ20は、図1に示されるように、第1筐体14の前壁14Aに形成された開口13を通じて前後方向8に沿ってユーザによって複合機10に対して挿入及び取出される。図1では、給送トレイ20が第1筐体14に装着された状態が示されており、この状態から、前後方向8の前向きへ給送トレイ20が引き出されることによって、給送トレイ20が第1筐体14から取り出される。給送トレイ20は、積層された複数の用紙12を支持可能である。排出トレイ21(トレイの一例)は、給送トレイ20の上方に配置されており、給送トレイ20と共に挿抜される。排出トレイ21は、第1筐体14の空間69に位置している。排出トレイ21は、排出ローラ部55によって記録部24とプラテン42との間から排出された用紙12を支持する。
【0035】
[給送部15]
給送部15は、給送トレイ20に支持された用紙12を搬送経路65へ給送する。給送部15は、図3に示されるように、給送ローラ25と、給送アーム26と、軸27とを備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端側に回転可能に支持されている。給送ローラ25は、搬送モータ(不図示)の逆転によって、用紙12を搬送向き16に搬送する向きに回転する。以下、給送ローラ25、搬送ローラ60、及び排出ローラ62が、用紙12を搬送向き16に搬送する向きに回転することを、「正回転」と表記する。給送アーム26は、プリンタ部11のフレームに支持された軸27に回動可能に支持されている。給送アーム26は、自重或いはバネ等による弾性力によって給送トレイ20側へ回動付勢されている。
【0036】
[搬送経路65]
搬送経路65は、第1筐体14の内部に形成されている。搬送経路65は、図3に示されるように、その一部がプリンタ部11の内部において、所定間隔で対向する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19によって形成される空間を指す。搬送経路65は、給送トレイ20の後端部からプリンタ部11の後方側に延びる経路である。また、搬送経路65は、プリンタ部11の後方側において下方から上方に延びつつUターンし、記録部24とプラテン42との間の空間を経て排出トレイ21に至る経路である。また搬送経路65は、排出トレイ21の後端部から、排出トレイ21の先端部を経て、プリンタ部11の前方側、すなわち第1筐体14の前方に延びる経路である。搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間における搬送経路65は、図3及び図4に示されるように、左右方向9における複合機10の概ね中央部に設けられており、且つ前後方向8に延びている。ここで搬送経路65の左右方向9の幅は、搬送される用紙12の寸法に応じて異なるが、図4にはプリンタ部11にて搬送及び画像記録がなされる最大の寸法の用紙12に対応する搬送経路65が示されている。図4には現れてないが、給送トレイ20及び排出トレイ21は、上下方向7から視たときに搬送経路65の左右方向9に沿った領域と重なる位置に配置されている。なお、搬送経路65内における用紙12の搬送向き16は、図3において一点鎖線の矢印で示されている。
【0037】
[搬送ローラ部54]
搬送ローラ部54は、図3に示されるように、記録部24より搬送向き16の上流側に配置されている。搬送ローラ部54は、互いに対向する搬送ローラ60及びピンチローラ61を有する。搬送ローラ60は、搬送モータによって駆動される。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータの正転によって正回転する搬送ローラ60及びピンチローラ61に挟持されて搬送向き16に搬送される。
【0038】
[排出ローラ部55]
排出ローラ部55は、図3に示されるように、記録部24より搬送向き16の下流側に配置されている。排出ローラ部55は、互いに対向する排出ローラ62及び拍車63を有する。排出ローラ62は、搬送モータによって駆動される。拍車63は、排出ローラ62の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータの正転によって正回転する排出ローラ62及び拍車63に挟持されて搬送向き16に搬送される。
【0039】
[記録部24]
記録部24は、図3に示されるように、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。また、記録部24は、搬送経路65を挟んでプラテン42と上下方向7に対向配置されている。すなわち、記録部24は、搬送経路65より上下方向7の上方で、且つ搬送経路65に対面する配置されている。記録部24は、キャリッジ23と、記録ヘッド39とを備えている。
【0040】
キャリッジ23は、図4に示されるように、前後方向8に離間する位置において各々が左右方向9に延設されたガイドレール43、44に支持されている。ガイドレール43、44は、プリンタ部11のフレームに支持されている。キャリッジ23は、ガイドレール44に設けられた公知のベルト機構に連結されている。このベルト機構は、キャリッジモータ(不図示)によって駆動される。すなわち、ベルト機構に連結されたキャリッジ23は、キャリッジモータの駆動によって左右方向9に往復移動する。キャリッジ23の移動範囲は、図4の一点鎖線で示されるように、搬送経路65より左右方向9の右方及び左方にまで及ぶ。
【0041】
また、キャリッジ23からは、インクタンク100及び記録ヘッド39を接続するインクチューブ32と、制御部(不図示)が実装された制御基板及び記録ヘッド39を電気的に接続するフレキシブルフラットケーブル33とが延出されている。インクチューブ32は、インクタンク100に貯留されたインクを記録ヘッド39に供給する。より詳細には、各色(ブラック、マゼンタ、シアン、イエロー)のインクが流通する4本のインクチューブ32B、32M、32C、32Y(これらを総称して、「インクチューブ32」と表記することがある。)がインクタンク100から延出され、これらが束ねられた状態でキャリッジ23に接続されている。フレキシブルフラットケーブル33は、制御部から出力される制御信号を記録ヘッド39に伝達する。
【0042】
記録ヘッド39は、図3に示されるように、キャリッジ23に搭載されている。記録ヘッド39の下面には、複数のノズル40が形成されている。複数のノズル40の先端は、記録ヘッド39及び記録ヘッド39を搭載するキャリッジ23の下面から露出されている。以下、ノズル40の先端が露出された面を「ノズル面」と表記することがある。記録ヘッド39は、ノズル40からインクを微小なインク滴として吐出する。キャリッジ23が移動する過程において、プラテン42に支持されている用紙12に向けて記録ヘッド39がインク滴を吐出する。これにより、用紙12に画像が記録される。
【0043】
[プラテン42]
プラテン42は、図3及び図4に示されるように、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。プラテン42は、上下方向7において記録部24に対向するようにして配置されており、搬送ローラ部54によって搬送される用紙12を下側から支持する。
【0044】
[第2筐体80]
以下、第2筐体80の構造について詳しく説明する。第2筐体80の外形は、図1及び図5に示されるように、概ね三角柱形状である。第2筐体80は、上壁81と、上傾斜壁82と、下傾斜壁83と、後壁84と、右壁85と、左壁86とを有する。上傾斜壁82は、前方へ向かって下方へ傾斜している。下傾斜壁83は、前方へ向かって上方へ傾斜している。第2筐体80の内部空間87は、上壁81、上傾斜壁82、下傾斜壁83、後壁84、右壁85、及び左壁86によって画定される空間(内部空間の一例)である。
【0045】
第1リブ93が、図6図8に示されるように、下傾斜壁83から上方へ突出して、下傾斜壁83と後壁84との間において前後方向8にわたって延びている。溝部88は、第1リブ93と下傾斜壁83の上面との間に形成された空間である。第2リブ94が、下傾斜壁83から上方へ突出して、下傾斜壁83と第1リブ93との間において前後方向8にわたって延びている。第2リブ94の一部は、溝部88に位置する。第2リブ94の上端94Aは、図7に示されるように、第1リブ93の上端93Aよりも上下方向7において下方に位置する。
【0046】
第2筐体80に、液晶ディスプレイ(不図示)を支持するための第1リブ93と、回路基板96(基板の一例)と、ラバーキー97とが配置されている。液晶ディスプレイの表示面は透明なシートで保護されており、その表面が開口82Aから露出されるように、すなわちユーザが液晶ディスプレイの表示面を視認可能に、液晶ディスプレイが第1リブ93に支持される。回路基板96は、入力ボタン17Aの操作を受け付けて、その操作に対応する電気信号を発生するための電気回路が形成された電気基板である。ラバーキー97は、回路基板96の上方側を覆うように配設されて、ユーザからの操作力を受けて弾性変形しながら、その操作力を回路基板に伝達する弾性キーである。ラバーキー97は、プレート部97Aと、プレート部97Aから上方側に突起してユーザからの操作力を受ける操作突起部97Bを有して構成されている。プレート部97Aの周囲には、上方側に突起したリブ98が設けられている。リブ98は、プレート部97Aの左右方向9の概ね中央の前側には設けられていない。つまりプレート部97Aは、左右方向9の概ね中央の前側に、リブ98が設けられず平坦な平坦部位98Aを有する。
【0047】
図6及び図7に示されるように、第1リブ93の上面に、回路基板96が載置される。回路基板96の上面に、ラバーキー97が載置される。つまり第1リブ93の上端93Aが、回路基板96を支持している。ラバーキー97は、回路基板96の上方側を覆うように、また操作突起部97Bが上傾斜壁82の開口82Bから露出するように配置される。なお、第2リブ94の上端94Aは、回路基板96より上下方向7の下方に位置しており、回路基板96とは当接していない。以上のようにして、第2筐体80に操作パネル17が設けられる。
【0048】
第2筐体80は、図8及び図9に示されるように、第2筐体80の内部空間87と外部とを連通する連通孔89を有する。本実施形態では、2つの連通孔89が、左右方向9に離間して、下傾斜壁83に形成されている。2つの連通孔89の位置については後述される。
【0049】
次に、第2筐体80の操作パネル17に液体が溢れた場合の液体の流れについて説明する。操作パネル17に溢れた液体は、上傾斜壁82の開口を通って第2筐体80の内部空間87に流入する。そして液体は、内部空間87から第2筐体80の外部へ、連通孔89を通って流れる。
【0050】
内部空間87における液体の流れが、図6及び図7において、一点鎖線にて示されている。上傾斜壁82の開口82Bから流入した液体は、ラバーキー97の操作突起部97Bの表面に沿って下方に流れて、プレート部97Aの表面に達する。プレート部97Aの表面上の液体の大部分は、プレート部97Aの周囲のリブ98に沿って流れて、平坦部位98Aから下方へ落下し、溝部88に流入する。なおプレート部97Aの表面上の液体の一部は、リブ98を越えて下方へ落下し、溝部88へ流入する。溝部88へ流入した液体の一部は、液面が第2リブ94の上端94Aに到達することによって、第2リブ94を越えて右方又は左方へ流れて、連通孔89へ到達する。連通孔89に到達した液体は、連通孔89を通って第2筐体80の外部へ流れる。液体は、連通孔89の外部へ露出した開口90から、下方へ落下する。
【0051】
以上述べた通り、第2筐体80は、内部空間87から外部へ液体が流れる流路91を有している。本実施形態では、連通孔89が流路91に相当し、連通孔89の開口90が、流路91から外部へ液体が流れ出る排出端92に相当する。
【0052】
そして本実施形態では、図10に示されるように、排出端92を水平面に投影した第1位置67は、載置領域66の端を水平面に投影した第2位置68の外方に位置する。そして図10に示されるように、排出端92は、第1筐体14の前面より前方に位置する。なお、第1位置67は、開口90に対応する面積を有する仮想領域である。また、第2位置68は、載置領域66の端に対応する仮想線である。
【0053】
ここで載置領域66とは、最大サイズの用紙12が、搬送経路65から排出されて排出トレイ21に支持された状態において、用紙12が占める領域である。最大サイズの用紙12とは、プリンタ部11にて搬送及び画像記録が可能な用紙のうち最も寸法(サイズ)が大きなものを指す。
【0054】
また本実施形態では、図10に示されるように、排出端92を水平面に投影した第1位置67は、載置領域66の端を水平面に投影した第2位置68に対して、左右方向9において外方に位置する。つまり、第2筐体80の左右方向9の中央よりも右方に位置する排出端92に係る第1位置67は、載置領域66の端を水平面に投影した第2位置68に対して、右方に位置する。そして第2筐体80の左右方向9の中央よりも左方に位置する排出端92に係る第1位置67は、載置領域66の端を水平面に投影した第2位置68に対して、左方に位置する。
【0055】
[第1実施形態の効果]
本実施形態に係る複合機10は、用紙12を支持する排出トレイ21を有する第1筐体14と、操作パネル17を有しており、排出トレイ21の上方に位置する第2筐体80と、を備える。第2筐体80は、内部空間87から外部へ液体が流れる流路91を有している。流路91から外部へ液体が流れ出る排出端92を水平面に投影した第1位置67は、排出トレイ21において最大の用紙12が載置される領域である載置領域66の端を水平面に投影した第2位置68の外方に位置する。以上の構成によれば、第1位置67が第2位置68の外方に位置するので、排出端92から流れ出る液体は載置領域66の外方に落下する。従って用紙12が液体で汚れたり、変形したりする可能性を低くすることができる。
【0056】
第2筐体80は、少なくとも一部が、第1筐体14の前面より前方へ突出しており、排出端92は、第1筐体14の前面より前方に位置する。以上の構成によれば、排出端92が第1筐体14の前面より前方に位置するので、排出端92から流れ出る液体は第1筐体14の前面より前方に落下する。従って第1筐体14が液体で汚れる可能性を低くし、併せて用紙12が液体で汚れたり、変形したりする可能性を低くすることができる。
【0057】
排出端92は、第2筐体80の内部空間87と外部とを連通する連通孔89において、外部へ露出した開口90である。排出端92が連通孔89の外部へ露出した開口90であると、簡易な構成により用紙12が液体で汚れたり、変形したりする可能性を低くすることができ好ましい。
【0058】
第2筐体80は、その内部空間87に第1リブ93及び第2リブ94を有している。第1リブ93の上端93Aが回路基板96を支持しており、第2リブ94の上端94Aは、第1リブ93の上端93Aよりも低い位置にある。
【0059】
第2リブ94の上端94Aが第1リブ93の上端93Aよりも低い位置にあると、第2筐体80の内部空間87の液体が第2リブ94を越えて移動するとき、第1リブ93に支持された回路基板96に液体が接触する可能性を低くすることができる。
【0060】
第1筐体14は、外部に開口する空間69を有しており、排出トレイ21は、第1筐体14の空間69に位置しており、第2筐体80は、少なくとも一部が第1筐体14の空間69に位置する。以上の構成を有する複合機10に対して、前述の第2筐体80に係る構成が好適に適用可能である。
【0061】
[第1実施形態の変形例]
本実施形態では、第2筐体80の下傾斜壁83に連通孔89が設けられたが、図11に示されるように、第2筐体80の左壁86に連通孔89が設けられてもよい。右壁85に連通孔89が設けられてもよい。右壁85と左壁86との両方に連通孔89が設けられてもよい。
【0062】
ここで左壁86の外面は、図10に示されるように、左右方向9に関して排出トレイ21の左端と概ね同じ位置にある。連通孔89の外部へ露出した開口90は、左壁86の外面に位置する。流路91から外部へ液体が流れ出る排出端92を水平面に投影した第1位置は、本変形例においても、載置領域66の端を水平面に投影した第2位置68の外方に位置することになる。これにより、排出端92から流れ出る液体は載置領域66の外方に落下する。従って用紙12が液体で汚れたり、変形したりする可能性を低くすることができる。右壁85に連通孔89が設けられた場合も同様である。
【0063】
本実施形態では、第2筐体80は第1筐体14に対して固定されているが、第2筐体80が第1筐体14に対して回動可能に支持されてもよい。例えば図12に示されるように、第2筐体80が軸心160の回りに回動可能な状態で、第2筐体80が第1筐体14に支持されてもよい。そうすると、操作パネル17の角度を変更することができ、複合機10の操作性を向上させることができる。
【0064】
[第2実施形態]
第2実施形態に係る第2筐体80では、流路91から外部へ液体が流れ出る排出端92が、第2筐体80の外面に形成された流路の端である。つまり第2実施形態に係る第2筐体80は、内部空間87から外部へ液体が流れる流路91として、第2筐体80の内部空間87と外部とを連通する連通孔(連通孔141、連通孔151)に加えて、第2筐体80の外面に形成された流路(空間145、空間155)を含む。
【0065】
第2実施形態に係る第2筐体80では、図13に示されるように、下傾斜壁83に連通孔141と連通孔151とが設けられる。連通孔141は第2筐体80の左右方向9の中央より右方に位置し、連通孔151は第2筐体80の左右方向9の中央より左方に位置する。連通孔141及び連通孔151は、第2筐体80の内部空間87と外部とを連通する。
【0066】
下傾斜壁83の外面に、外面から突出する突片142、突片143,突片144、突片152、突片153、及び突片154が設けられている。
【0067】
突片142は、左右方向9に延びるリブであって、連通孔141の前側に隣接して配置され、その左端は連通孔141の左側に位置し、その右端は右壁85の近傍に位置する。
突片143は、左右方向9に延びるリブであって、連通孔141の後側に隣接して配置され、その左端は連通孔141の左側に位置し、その右端は右壁85の近傍に位置する。
突片144は、前後方向8に延びるリブであって、連通孔141の左側に隣接して配置され、突片142の左端と突片143の左端とに接続されている。
空間145は、突片142と突片143(一対の突片の一例)との間の空間である。空間145の左端146(第1端の一例)は、連通孔141と繋がっている。空間145の右端147(第2端の一例)は、突片142の右端と突片143の右端との間に位置し、右壁85の近傍に位置する。
【0068】
第2筐体80の内部空間87から外部へ連通孔141を通って流れ出た液体は、連通孔141の左端146から空間145へ流入する。液体は、突片143及び突片144に接触した状態で、空間145を右方向へ流れる。空間145の右端147に到達した液体は、右端147から下方向へ落下する。すなわち本実施形態では、流路91から外部へ液体が流れ出る排出端92は、第2筐体80の外面に形成された流路(空間145)の端(右端147)である。ここで右端147は、右壁85の近傍に位置する。従って、右端147(排出端92)を水平面に投影した第1位置67は、載置領域66の端を水平面に投影した第2位置68の外方(右方)に位置する。
【0069】
突片152は、左右方向9に延びるリブであって、連通孔151の前側に隣接して配置され、その右端は連通孔151の右側に位置し、その左端は左壁86の近傍に位置する。
突片153は、左右方向9に延びるリブであって、連通孔151の後側に隣接して配置され、その右端は連通孔151の右側に位置し、その左端は左壁86の近傍に位置する。
突片154は、前後方向8に延びるリブであって、連通孔151の右側に隣接して配置され、突片152の右端と突片153の右端とに接続されている。
空間155は、突片152と突片153(一対の突片の一例)との間の空間である。空間155の右端156(第1端の一例)は、連通孔151と繋がっている。空間155の左端157(第2端の一例)は、突片152の左端と突片153の左端との間に位置し、左壁86の近傍に位置する。
【0070】
第2筐体80の内部空間87から外部へ連通孔151を通って流れ出た液体は、連通孔151の右端156から空間155へ流入する。液体は、突片153及び突片154に接触した状態で、空間155を左方向へ流れる。空間155の左端157に到達した液体は、左端157から下方向へ落下する。すなわち本実施形態では、流路91から外部へ液体が流れ出る排出端92は、第2筐体80の外面に形成された流路(空間155)の端(左端157)である。ここで左端157は、左壁86の近傍に位置する。従って、左端157(排出端92)を水平面に投影した第1位置67は、載置領域66の端を水平面に投影した第2位置68の外方(左方)に位置する。
【0071】
以上述べた第2実施形態においては、第2筐体80の右方では、連通孔141と空間145とが、第2筐体80の内部空間87から外部へ液体が流れる流路91に相当する。空間145が、第2筐体80の外面に形成された流路に相当する。第2筐体80の左方では、連通孔151と空間155とが、第2筐体80の内部空間87から外部へ液体が流れる流路91に相当する。空間155が、第2筐体80の外面に形成された流路に相当する。
【0072】
[第2実施形態の効果]
本実施形態に係る第2筐体80では、排出端92は、第2筐体80の外面に形成された流路の端である。排出端92が第2筐体80の外面に形成された流路の端であると、簡易な構成により用紙12が液体で汚れたり、変形したりする可能性を低くすることができる上、流路の配置の自由度を高くすることができ好ましい。
【0073】
流路91は、第2筐体80の外面から突出する突片142と突片143との間の空間145を含む。空間145の左端146が第2筐体80の内部空間87と外部とを連通する連通孔141と繋がっており、右端147が排出端92である。流路91を、第2筐体80の外面から突出する突片142と突片143との間の空間145を含むものとすると、簡易な構成により用紙12が液体で汚れたり、変形したりする可能性を低くすることができ好ましい。
【0074】
流路91は、第2筐体80の外面から突出する突片152と突片153との間の空間155を含む。空間155の右端156が第2筐体80の内部空間87と外部とを連通する連通孔151と繋がっており、左端157が排出端92である。流路91を、第2筐体80の外面から突出する突片152と突片153との間の空間155を含むものとすると、簡易な構成により用紙12が液体で汚れたり、変形したりする可能性を低くすることができ好ましい。
【0075】
[第2実施形態の変形例]
第2筐体80の外面に形成された流路は、突片152,153以外の他の構成によって形成されてもよい。例えば、流路は、左右方向9に延びる1本のリブと第2筐体80との間において、重力に抗して液体が保持される空間として形成されてもよいし、また、3本以上のリブの間の空間として形成されてもよい。また、第2筐体80の外面に形成された溝として流路が構成されてもよいし、また、チューブなどの内部空間として形成されてもよい。
【0076】
[その他の変形例]
上記実施形態に係る複合機10では、搬送経路65として所謂Uターンパスが採用されているが、搬送向き16が概ね一定方向に沿った所謂ストレートパスが採用されてもよい。
【0077】
給送トレイ20又は排出トレイ21は第1筐体14の前壁14Aより前方へ延伸可能であってもよい。そのときの第1筐体14の前面とは、延伸された給送トレイ20又は排出トレイ21の前面ではなく、第1筐体14の前壁14Aの外面である。
【0078】
第2筐体80の有する連通孔は、2つに限定されず、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
【符号の説明】
【0079】
10・・・複合機(シート搬送装置)
12・・・用紙(シート)
17・・・操作パネル
21・・・排出トレイ(トレイ)
66・・・載置領域
67・・・第1位置
68・・・第2位置
80・・・第2筐体
87・・・内部空間
91・・・流路
92・・・排出端
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13