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特開2023-154121広告表示システム、及び、広告表示方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023154121
(43)【公開日】2023-10-19
(54)【発明の名称】広告表示システム、及び、広告表示方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20231012BHJP
【FI】
G06Q30/02 398
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022063196
(22)【出願日】2022-04-06
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】田上 直紀
(72)【発明者】
【氏名】城寳 俊亮
(72)【発明者】
【氏名】椋本 真由子
(72)【発明者】
【氏名】森 琴音
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】空間における人の位置に基づいて広告コンテンツを提示することができる広告表示システム、及び、広告表示方法を提供する。
【解決手段】広告表示システム10は、施設内の空間に位置する人が所持する第一通信装置と空間に設置された第二通信装置との無線通信の通信状態に基づいて計測された第一通信装置の位置を示す位置情報を取得する取得部と、取得された位置情報に基づいて、空間に設置された広告表示装置に広告コンテンツを表示させる制御部とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設内の空間に位置する人が所持する第一通信装置と前記空間に設置された第二通信装置との無線通信の通信状態に基づいて計測された前記第一通信装置の位置を示す位置情報を取得する取得部と、
取得された前記位置情報に基づいて、前記空間に設置された広告表示装置に広告コンテンツを表示させる制御部とを備える
広告表示システム。
【請求項2】
前記広告表示装置は、前記広告コンテンツを投影する投影装置である
請求項1に記載の広告表示システム。
【請求項3】
前記広告表示装置には、前記広告コンテンツを含む複数の広告コンテンツがあらかじめ記憶され、
前記制御部は、前記広告表示装置に前記広告コンテンツのIDを送信することにより、前記広告表示装置に前記広告コンテンツを表示させる
請求項1または2に記載の広告表示システム。
【請求項4】
さらに、前記人の属性情報を特定する特定部を備え、
前記広告コンテンツは、特定された前記属性情報に基づいて選択される
請求項1~3のいずれか1項に記載の広告表示システム。
【請求項5】
前記広告コンテンツは、特定された前記属性情報に基づいて定まる複数の広告コンテンツの中からランダムに選択される
請求項4に記載の広告表示システム。
【請求項6】
前記広告コンテンツは、現在時刻に基づいて選択される
請求項1~5のいずれか1項に記載の広告表示システム。
【請求項7】
前記広告コンテンツは、前記広告表示装置が設置されたフロアに基づいて選択される
請求項1~6のいずれか1項に記載の広告表示システム。
【請求項8】
前記制御部は、前記広告表示装置が一定期間以上広告を表示していない場合、ランダムに選択した前記広告コンテンツを前記広告表示装置に表示させる
請求項1~7のいずれか1項に記載の広告表示システム。
【請求項9】
前記施設は、商業施設であり、
前記第一通信装置は、所定のアプリケーションプログラムがインストールされた情報端末であり、
前記所定のアプリケーションプログラムは、前記商業施設の利用に関する機能、及び、前記第一通信装置の位置の計測に関する機能を含む
請求項1~8のいずれか1項に記載の広告表示システム。
【請求項10】
施設内の空間に位置する人が所持する第一通信装置と前記空間に設置された第二通信装置との無線通信の通信状態に基づいて計測された前記第一通信装置の位置を示す位置情報を取得する取得ステップと、
取得された前記位置情報に基づいて、前記空間に設置された広告表示装置に広告コンテンツを表示させる制御ステップとを含む
広告表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告表示システム、及び、広告表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、センサが商品に近づくユーザを検知すると、類似商品についての情報を投影するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2015/173871号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、空間における人の位置に基づいて広告コンテンツを提示することができる広告表示システム、及び、広告表示方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る広告表示システムは、施設内の空間に位置する人が所持する第一通信装置と前記空間に設置された第二通信装置との無線通信の通信状態に基づいて計測された前記第一通信装置の位置を示す位置情報を取得する取得部と、取得された前記位置情報に基づいて、前記空間に設置された広告表示装置に広告コンテンツを表示させる制御部とを備える。
【0006】
本発明の一態様に係る広告表示方法は、施設内の空間に位置する人が所持する第一通信装置と前記空間に設置された第二通信装置との無線通信の通信状態に基づいて計測された前記第一通信装置の位置を示す位置情報を取得する取得ステップと、取得された前記位置情報に基づいて、前記空間に設置された広告表示装置に広告コンテンツを表示させる制御ステップとを含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明の広告表示システム、及び、広告表示方法は、空間における人の位置に基づいて、広告コンテンツを表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施の形態に係る広告表示システムの機能構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施の形態に係る広告表示システムが適用される空間を示す図である。
図3図3は、属性情報の一例を示す表である。
図4図4は、配置情報の一例を示す図である。
図5図5は、広告表示システムが広告コンテンツの表示動作のシーケンス図である。
図6図6は、測位サーバの動作を表すフローチャートである。
図7図7は、広告表示システムの複数の人を検知した場合の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0010】
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
【0011】
(実施の形態)
[構成]
まず、実施の形態に係る広告表示システムの構成について説明する。図1は、実施の形態に係る広告表示システム10の機能構成を示すブロック図である。図2は、実施の形態に係る広告表示システム10が適用される空間を示す図である。
【0012】
広告表示システム10は、商業施設80内の空間81(より具体的には、室内空間)におけるユーザの位置を計測し、当該ユーザ向けの広告コンテンツを表示することができるシステムである。図1に示されるように、広告表示システム10は、複数の照明器具20と、情報端末40と、測位サーバ50と、広告表示サーバ60と、広告表示装置70とを備える。なお、広告表示システム10は、複数の広告表示装置70を備えてもよい。また、広告表示システム10は、商業施設80以外の施設に適用されてもよい。
【0013】
まず、照明器具20について説明する。照明器具20は、商業施設80内の空間81を照明する照明器具である。照明器具20は、例えば、シーリングライト、ダウンライト、または、スポットライト等である。また、照明器具20は、照明器具20のIDを含むビーコン信号を定期的に送信する機能を有している。照明器具20は、第二通信装置44の一例である。
【0014】
なお、空間81には、ビーコン信号を送信する専用のビーコン送信機(第二通信装置44の別の一例)が設置されていてもよく、照明器具20がビーコン信号を送信することは必須ではない。または、空間81には、WiFiで通信を行う通信機(第二通信装置44の別の一例)が設置されてもよい。WiFiで通信を行う通信機は、例えば、WiFiルータであり、照明器具20に搭載される。または、WiFiで通信を行う通信機は、照明器具20の近傍に設置され、情報端末40と通信を行ってもよい。
【0015】
次に、情報端末40について説明する。情報端末40は、空間81に位置するユーザが所持する携帯端末である。情報端末40は、具体的には、スマートフォン、タブレット端末、またはPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末である。情報端末40は、第一通信装置43の一例である。
【0016】
次に、測位サーバ50について説明する。測位サーバ50は、情報端末40と複数の照明器具20それぞれとの無線通信の通信状態を示す情報(信号強度情報)を情報端末40から受信し、受信した信号強度情報に基づいて、情報端末40の空間81における位置を計測する。測位サーバ50は、例えば、空間81を構成する建物(施設)の外に設けられたクラウドコンピュータであるが、当該建物の中に設けられたエッジコンピュータであってもよい。
【0017】
次に、広告表示サーバ60について説明する。広告表示サーバ60は、広告コンテンツの表示に関する情報処理を行う。広告表示サーバ60は、通信部61と、情報処理部62と、記憶部63とを備える。
【0018】
通信部61は、広告表示サーバ60が、情報端末40、測位サーバ50、及び、広告表示装置70のそれぞれと通信を行うための通信回路である。通信部61は、無線通信を行ってもよいし、有線通信を行ってもよい。
【0019】
情報処理部62は、広告コンテンツの表示に関する情報処理を行う。情報処理部62は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサまたは専用回路によって実現されてもよい。情報処理部62は、機能的な構成要素として、取得部64と、制御部65と、特定部66とを備える。情報処理部62の機能は、情報処理部62を構成するマイクロコンピュータまたはプロセッサなどのハードウェアが記憶部63に記憶されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することによって実現される。
【0020】
記憶部63は、上記情報処理に必要な情報が記憶される記憶装置である。記憶部63に記憶される情報には、情報処理部62が実行するコンピュータプログラムが含まれる。記憶部63は、例えば、半導体メモリなどによって実現される。
【0021】
なお、本実施の形態では、広告表示サーバ60と測位サーバ50とは別のサーバとして説明されるが、同一のサーバであってもよい。
【0022】
次に、広告表示装置70について説明する。広告表示装置70は、広告表示サーバからの広告表示指令に基づいて、広告コンテンツを表示する。広告表示装置70は、例えば、広告コンテンツを空間81の床または壁等に投影する投影装置であるが、表示パネルに広告コンテンツを表示するデジタルサイネージ装置であってもよい。
【0023】
ここで、広告表示装置70には、複数の広告コンテンツ(実体的な広告コンテンツ)がIDとともにあらかじめ記憶されている。このような構成によれば、広告表示サーバ60は、広告表示装置70に広告コンテンツのIDを含む広告表示指令を送信することで、広告表示装置70に広告コンテンツを表示させることができる。なお、広告表示指令には、実体的な広告コンテンツが含まれてもよく、この場合、広告表示装置70に実体的な広告コンテンツが記憶される必要はない。
【0024】
[初期設定]
ユーザは、商業施設80内の空間81において広告の表示を受けるために、情報端末40に所定のアプリケーションプログラムをインストールしておく。このとき、ユーザは、情報端末40へユーザの属性情報を登録するための所定の操作を行う。ここで、属性情報には、ユーザの氏名、住所、性別、年齢、または、職業などが含まれる。図3は、属性情報の一例を示す表である。
【0025】
属性情報は、情報端末40から広告表示サーバ60へ送信され、アプリケーションプログラムのIDと対応付けてユーザ情報として記憶(登録)される。図3は、ユーザ情報の一例を示す図である。
【0026】
なお、上記のアプリケーションプログラムは、ユーザが商業施設80内の空間81において広告の表示を受けるための専用のアプリケーションプログラムであってもよいが、本実施の形態では、商業施設80で買い物をするために使用されるアプリケーションプログラムとして実現される。つまり、このアプリケーションプログラムは、商業施設80の利用に関する機能だけでなく、情報端末40の位置の計測に関する機能を含む。
【0027】
商業施設80の利用に関する機能は、例えば、商業施設80におけるショッピング機能である。ショッピング機能には、商品の決済、または、商品購入時に付与されるポイントの管理等の機能が含まれる。
【0028】
このように、アプリケーションプログラムがショッピング機能を有している場合、ユーザ情報に商品の購入履歴情報を紐づけることができる。そうすると、後述の広告コンテンツのIDの決定の際に、属性情報に加えて、または、属性情報に代えて、購入履歴情報を使用することが可能となる。
【0029】
[広告コンテンツの表示動作]
上述のように広告表示システム10は、ユーザに対して広告コンテンツを表示することができる。以下、このような広告コンテンツの表示動作について説明する。図4は、広告表示システム10が行う広告コンテンツの表示動作のシーケンス図である。
【0030】
ユーザは、上記アプリケーションプログラムを情報端末40に実行するための所定の入力を行い、情報端末40はこのような所定の入力を受け付ける(S11)。情報端末40は、複数の照明器具20のそれぞれからビーコン信号を受信し(S12)、受信したビーコン信号の受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を計測する(S13)。
【0031】
なお、複数の照明器具20のそれぞれは、定期的にビーコン信号を送信しており、ビーコン信号には、当該照明器具20のIDが含まれる。IDは、例えば、MAC(Media Access Control)アドレスであるが、その他のIDであってもよい。
【0032】
次に、情報端末40は、計測した受信信号強度に、ビーコン信号に含まれるビーコン信号の送信元の照明器具20のIDを対応付けた信号強度情報を、測位サーバ50へ送信する(S14)。信号強度情報は、複数のビーコン信号それぞれの受信信号強度を当該ビーコン信号の送信元の照明器具20のIDとともに示す情報である。信号強度情報には、アプリケーションプログラムのIDが含まれる。
【0033】
測位サーバ50は、信号強度情報を受信する。ここで、測位サーバ50には、空間81における複数の照明器具20の設置位置(座標)を示す配置情報が記憶されている。図5は、配置情報の一例を示す図であり、配置情報においては、照明器具20のIDと設置位置(座標)とが対応付けられている。また、配置情報には、照明器具20のIDと設置位置(座標)の他に、設置位置が属するエリアの属性情報が含まれてもよい。なお、図5の例では、座標は二次元座標であるが、三次元座標であってもよい。
【0034】
測位サーバ50は、受信された信号強度情報と、図4に示される配置情報とに基づいて、情報端末40の位置を計測する(S15)。測位サーバ50は、具体的には、信号強度情報に含まれるビーコン信号の送信元の照明器具20のIDと、配置情報とに基づいて、空間81におけるビーコン信号の送信元の照明器具20の位置を特定する。つまり、測位サーバ50は、ビーコン信号を用いて3点測位を行ってもよい。また、ビーコン信号の受信信号強度は、ビーコン信号の送信元の照明器具20から情報端末40までの距離とみなすことができる。したがって、測位サーバ50は、ビーコン信号の送信元の照明器具20の位置、及び、当該照明器具20から情報端末40までの距離に基づいて情報端末40の位置を計測(推定)することができる。例えば、測位サーバ50は、3点測位によって、約3m~5mの精度で情報端末40の位置を計測する。
【0035】
情報端末40の位置は、具体的には、空間81における情報端末40の座標である。なお、信号強度情報及び配置情報に基づいて位置を計測する方法については、既存のどのようなアルゴリズムが用いられてもよい。
【0036】
また、測位サーバ50は、情報端末40が備える加速度センサの検知データも用いて、PDR(Pedestrian Dead Reckoning)法によって、情報端末40の位置を測定してもよい。例えば、測位サーバ50は、約1.5mの精度で、情報端末40の位置を計測する。
【0037】
次に、測位サーバ50は、広告表示要求を広告表示サーバ60へ送信する(S16)。広告表示要求には、信号強度情報に含まれていたアプリケーションプログラムのIDと、ステップS25において計測された情報端末40の位置を示す位置情報とが含まれる。
【0038】
広告表示サーバ60の通信部61は、広告表示要求を受信する。例えば、特定部66は、広告表示要求に含まれるアプリケーションプログラムのIDと、記憶部63に記憶されたユーザ情報とを照合することにより、情報端末40のユーザの属性情報を特定し、特定した属性情報に基づいてユーザに対して表示すべき広告コンテンツのIDを決定する(S17)。広告コンテンツのIDは、属性情報に基づく所定のアルゴリズムにより決定される。例えば、属性情報に基づいて広告コンテンツのIDの候補が決定され、この候補の中からランダムに決定される。なお、どのような属性情報のユーザに、どのような広告コンテンツを表示するかは、商業施設80のオーナ等が自由に設定することができる。この記憶部63に記憶されたユーザ情報は、アプリケーションプログラムのインストール時に登録された情報以外に、制御部65によって購買行動から推測されるユーザの嗜好などのユーザ情報も含まれる。例えば、制御部65は、ユーザが一定時間、ある店舗で買い物を行ったり、ウインドウショッピングをすることで、特定のエリアに存在した場合を「滞在」したと判定する。さらに、制御部65は、ユーザが「滞在」したエリアの属性をカテゴリ分けし、上位カテゴリの属性を、ユーザ属性情報として、記憶部63のユーザ情報に反映してもよい。
【0039】
制御部65が抽出する上位カテゴリは、例えば上位10%など、自由に設定することができる。また、特定部66が「滞在」の有無の判定に用いる一定時間は、特定のエリアの通過と立寄りを区別できるように、時間を自由に設定することができる。例えば、一定時間は、特定のエリアを最短で通り過ぎる距離÷歩行速度として定義されてもよく、歩行速度は例えば、一般的な人の歩行速度とする。
【0040】
制御部65および記憶部63で行われるユーザ情報の更新は、手動でも自動でもよく、例えばAIにより自動化されてもよい。また、この追加ユーザ情報の抽出は、測位サーバ50で行われてもよい。
【0041】
図6は、測位サーバ50の動作を表すフローチャートである。
【0042】
具体的には、測位サーバ50は、情報端末40のIDと、情報端末40と通信を行った照明器具20のIDとを受信する(ステップS20)。ここで、情報端末40と通信を行った照明器具20のIDは、情報端末40と通信を行った第二通信装置44と対応付けられた照明器具20のIDでもよい。
【0043】
次に、測位サーバ50は、受信した照明器具20のIDをエリア情報に変換する(ステップS21)。例えば、測位サーバ50は、受信した照明器具20のIDを、「EV前」、または、「休憩スペース」等の空間81内の空間的属性を表すエリア情報に変換する。
【0044】
続いて、測位サーバ50は、ユーザの該当エリア内での滞在時刻、情報端末40のID(すなわちユーザのID)、および、エリア情報を広告表示サーバ60に送信する(ステップS22)。
【0045】
そして、広告表示サーバ60は、ユーザの該当エリア内での滞在時刻を示す情報から、ユーザの該当エリア内での滞在時間を算出してもよい。例えば、広告表示サーバ60は、該当エリア内での複数の滞在時刻のうち、最も遅い滞在時刻と、最も早い滞在時刻との差を、ユーザの該当エリア内での滞在時間としてもよい。
【0046】
また、取得部64は、広告表示要求に含まれる位置情報を取得し、制御部65は、取得された位置情報に基づいて、情報端末40が空間81内の所定の場所に到達したと判定すると、所定の場所の周辺に設置された広告表示装置70へ広告表示指令を送信する(S18)。広告表示指令は、具体的には、通信部61によって広告表示装置70へ送信される。広告表示指令には、ステップS17において決定された広告コンテンツのIDが含まれる。
【0047】
広告表示装置70は、広告表示指令を受信すると、広告コンテンツを表示する(S19)。広告表示装置70は、具体的には、広告表示装置70に記憶された複数の広告コンテンツの中から広告表示指令に含まれるIDに紐づけられた広告コンテンツを特定し、特定した広告コンテンツを空間81の床または壁等に投影する。このとき、広告表示装置70は、広告コンテンツを自動補正して、特定した広告コンテンツを空間81の床または壁等に投影してもよい。ここで、自動補正は、傾斜補正等である。例えば、広告投影機器70は、広告のリストを保持し、広告コンテンツのIDと広告コンテンツの属性(例えば、コンテンツの内容を示す)と、投影される広告コンテンツの画像の投影角度等の広告コンテンツの画像の処理方法を紐づけて記憶してもよい。
【0048】
なお、広告表示指令を受信してから広告コンテンツを表示するまでのタイミングについては特に限定されない。例えば、上記所定の場所と、広告表示装置70の広告コンテンツの投影位置(広告表示装置70の設置位置)が近い(例えば、1m以内である)場合には、広告表示装置70は、広告表示指令を受信してから即座に広告コンテンツを表示する。また、上記所定の場所と、広告表示装置70の広告コンテンツの投影位置(広告表示装置70の設置位置)が離れており、ユーザが広告コンテンツの投影位置に達するまでに時間がかかる場合には、広告表示装置70は、広告表示指令を受信してから一定期間経過後に広告コンテンツを表示する。例えば、所定の場所が上りエスカレータの乗り口であり、投影位置がこの上りエスカレータの中段付近であるような場合である。
【0049】
広告表示指令を受信してから広告コンテンツが表示されるまでの時間は、例えば、ルールとしてあらかじめ定められるが、広告表示指令に広告コンテンツを表示するタイミングを指示するためのタイミング指示情報が含まれてもよい。
【0050】
以上説明したように、広告表示システム10は、商業施設80内の空間81に位置するユーザが所持する情報端末40と空間81に設置された照明器具20との無線通信の通信状態に基づいて計測された情報端末40の位置を示す位置情報を取得する取得部64と、取得された位置情報に基づいて、空間81に設置された広告表示装置70に広告コンテンツを表示させる制御部65と、ユーザの属性情報を特定する特定部66とを備える。広告コンテンツは、特定された属性情報に基づいて選択される。広告表示装置70は、広告コンテンツを投影する投影装置である。
【0051】
例えば、情報端末40の表示部に広告コンテンツを表示するような場合、ユーザが広告コンテンツに気づかない場合がある。これに対し、広告表示システム10では、空間81に設置された広告表示装置70に広告コンテンツを表示させることで、広告コンテンツの広告効果を高めることができる。
【0052】
また、広告表示装置70には、広告コンテンツを含む複数の広告コンテンツがあらかじめ記憶され、制御部65は、広告表示装置70に広告コンテンツのIDを送信することにより、広告表示装置70に広告コンテンツを表示させる。
【0053】
これにより、広告表示システム10は、情報量の小さい広告コンテンツのIDの送信によって広告コンテンツの表示を指令することができるので、通信量の削減、及び、通信による遅延の発生の抑制を図ることができる。
【0054】
[複数の人を検知した場合の動作]
図7は、広告表示システム10の複数の人を検知した場合の動作を示すフローチャートである。
【0055】
取得部64は、測位サーバ50から、情報端末40のID、特定のエリア内での滞在時間、および該当エリアの属性情報を受信する(ステップS30)。
【0056】
特定部66は、5秒間隔で、特定のエリアへのユーザの侵入の有無を検知する(ステップS31)。つまり、制御部65は、5秒間隔で、ユーザが一定時間、特定のエリアに滞在したか否かを判定する。なお、当該判定は5秒間隔に限られず、数秒等の一定の間隔で判定されてもよいし、所定時間内でランダムに判定されてもよい。
【0057】
次に、特定部66は、複数のユーザのIDを検知したか否かを判定する(ステップS32)。つまり、特定部66は、複数の情報端末40のIDを検知したか否かを判定する。複数の情報端末40のIDを検知するとは、所定時間の間に、2つ以上の情報端末のIDを検知したことでもよい。
【0058】
特定部66が、複数のユーザのIDを検知したと判定した場合(ステップS32でYes)、特定部66は、最初に検知したユーザのIDを出力する(ステップS33)。特定部66は、取得部64が取得した複数の情報端末40のIDのうち、最初に検知した情報端末40のIDを特定する。特定部66は、特定した情報端末40のIDを出力してもよい。
【0059】
または、特定部66は、所定のアルゴリズムに従って、最も優先度が高いと判定された情報端末40のIDを特定してもよい。たとえば、特定部66は、同時に検出された情報端末40のIDのうち、累計滞在時間が最も長い情報端末40のIDを最も優先度が高いと判定してもよい。
【0060】
特定部66は、記憶部63に記憶されたユーザのID(または、情報端末40のID)のリストを参照して、ユーザのID(または情報端末40のID)を1つ選択してもよい。ユーザのID(または、情報端末40のID)のリストには、ユーザ(または情報端末40のID)のIDと、ユーザの性別等の会員情報、および、ユーザ(または情報端末40)の位置情報から推定されるユーザの属性情報とが紐づけられて記憶されてもよい。ユーザ(または情報端末40)の位置情報から推定されるユーザの属性情報とは、どのような種類の店舗に立ち寄ったかを示す情報でもよい。
【0061】
次に、特定部66は、特定したユーザのIDに対応するユーザの属性情報を特定する(ステップS34)。例えば、特定部66は、情報端末40のIDに紐づけられたユーザの年齢または性別等の属性情報を特定する。また、特定部66は、情報端末40の位置情報とエリアの属性情報から特定された、ユーザの属性情報(例えば、「子供用品」エリアに滞在したために特定された「子持ち」という属性情報)も特定してもよい。
【0062】
続いて、特定部66は、特定された属性情報に応じた広告コンテンツのID(広告ID)を決定する(ステップS35)。特定部66は、ステップS34で特定されたユーザの属性情報に紐づけられた広告コンテンツのIDを選択し、決定する。
【0063】
特定部66は、記憶部63に記憶された広告コンテンツのIDのリストを参照して、広告コンテンツのIDを決定してもよい。広告コンテンツのIDのリストには、広告コンテンツのIDと、広告の種類(広告コンテンツの内容等)とが紐づけられて記憶されてもよい。また、広告IDのリストには、広告コンテンツのIDと紐づけられて、タグ情報が記憶されてもよい。例えば、タグ情報は、ユーザの性別、または、立ち寄った店舗の種類等の情報でもよい。
【0064】
特定部66が、複数のユーザのIDを検知していないと判定した場合(ステップS32でNo)、特定部66は、広告表示装置70のIDのリストの中から、広告コンテンツを表示させる広告表示装置70を選択し、決定する(ステップS36)。
【0065】
例えば、特定部66は、情報端末40の位置情報から特定されたユーザの位置に最も近い広告表示装置70を選択し、広告コンテンツを表示させる広告表示装置70として決定してもよい。または、特定部66は、既定のアルゴリズムによって導き出される、情報端末40の位置情報から特定されたユーザの位置から所定方向に、所定距離だけ離れた広告表示装置70を選択し、広告コンテンツを表示させる広告表示装置70として決定してもよい。
【0066】
特定部66は、記憶部63に記憶された広告表示装置70のリストを参照して、広告表示装置70を選択してもよい。広告表示装置70のリストには、例えば、広告投影機器70が設置されているエリアの属性情報と、広告投影機器70のIDとが紐づけて記憶されていてもよい。
【0067】
次に、特定部66は、選択された広告表示装置70に、決定された広告コンテンツのIDを指示する(ステップS37)。ステップS35またはステップS36の後、特定部66は、特定部66が決定した広告コンテンツのIDを、広告表示装置70が表示すべき広告コンテンツのIDとして、広告表示装置70に送信する。
【0068】
[測位サーバの変形例]
なお、測位サーバ50の具体的な態様は特に限定されない。例えば、測位サーバ50は、空間81には複数のビーコン受信機が分散配置されており、測位サーバ50は、情報端末40が送信するビーコン信号の複数のビーコン受信機それぞれにおける受信信号強度に基づいて情報端末40の位置を計測してもよい。つまり、測位サーバ50は、上記の説明とビーコン信号の送信及び受信の関係性が逆の構成に基づいて、情報端末40の位置を計測してもよい。
【0069】
また、測位サーバ50は、受信信号強度に加えて、ビーコン信号の受信角度(AoA:Angle of Arrival)を用いて情報端末40の現在位置を計測してもよい。測位サーバ50は、上記ビーコン信号を用いた測位手法に、情報端末40が備える加速度センサ等を用いたPDR(Pedestrian Dead Reckoning)と呼ばれる測位手法を組み合わせて情報端末40の位置を計測してもよい。測位サーバ50は、UWB(Ultra Wide Band)通信に基づいて情報端末40の位置を計測してもよい。
【0070】
[広告コンテンツが一定期間表示されない場合の変形例]
上記実施の形態では、制御部65は、情報端末40から位置IDとアプリケーションのIDとを取得し、位置IDとアプリケーションのIDとに基づいて、広告コンテンツと広告表示装置70とを決定するとしたが、広告表示システム10に情報端末40からの入力がない場合でも、広告表示システム10の制御部65は、広告コンテンツを表示してもよい。例えば、広告表示システム10の制御部65は、一定時間コンテンツを表示していない広告表示装置70に、特定部66がランダムに決定したIDの広告コンテンツを表示させてもよい。
【0071】
[広告コンテンツの決定方法の変形例]
また、特定部66は、広告コンテンツのIDを、現在時刻に応じて決定してもよいし、広告表示装置70が設置されている位置に応じて、広告コンテンツのIDを決定してもよい。例えば、特定部66は、広告表示装置70が設置されている商業施設のフロアに応じて、当該広告表示装置70に投影させる広告コンテンツのIDを決定する。
【0072】
また、上記実施の形態では、広告表示サーバ60の通信部61から広告表示装置70の通信部72(図示せず)に、特定部66が決定した広告コンテンツのIDのみが送信されたが、広告コンテンツのIDではなく、広告コンテンツ自体が送信されてもよい。その場合、記憶部63に広告コンテンツのIDと対応した広告コンテンツが記憶される。
【0073】
また、上記実施の形態では、広告表示システム10は、リアルタイムで広告を表示すると説明されたが、その他の目的で使用されてもよい。上述のように、広告表示システム10は、ニュースまたは防災情報等をユーザに合わせて適切に表示することに用いられてもよい。
【0074】
[効果等]
以上説明したように、広告表示システム10は、施設内の空間81に位置する人が所持する第一通信装置と空間81に設置された第二通信装置との無線通信の通信状態に基づいて計測された第一通信装置の位置を示す位置情報を取得する取得部64と、取得された位置情報に基づいて、空間に設置された広告表示装置70に広告コンテンツを表示させる制御部65とを備える。
【0075】
このような広告表示システム10は、空間81における通信装置の位置に基づいて、ユーザにリアルタイムに広告等を提示することができる。
【0076】
また、例えば、広告表示装置70は、広告コンテンツを投影する投影装置である。
【0077】
このような広告表示システム10は、空間81において、リアルタイムに床または壁等に広告等を投影することができる。
【0078】
また、例えば、広告表示装置70には、広告コンテンツを含む複数の広告コンテンツがあらかじめ記憶され、制御部65は、広告表示装置70に広告コンテンツのIDを送信することにより、広告表示装置70に広告コンテンツを表示させる。
【0079】
このような広告表示システム10は、通信による遅延を抑制しつつ、広告表示装置70からリアルタイムに適切な広告等を投影することができる。
【0080】
また、例えば、さらに、人の属性情報を特定する特定部66を備え、広告コンテンツは、特定された属性情報に基づいて選択される。
【0081】
このような広告表示システム10は、ユーザの特性に合わせた適切な広告コンテンツを、ユーザに提示することができる。
【0082】
また、例えば、広告コンテンツは、特定された属性情報に基づいて定まる複数の広告コンテンツの中からランダムに選択される。
【0083】
このような広告表示システム10は、空間81において、バラエティに富んだ、より適切な広告コンテンツをユーザに提示することができる。
【0084】
また、例えば、広告コンテンツは、現在時刻に基づいて選択される。
【0085】
このような広告表示システム10は、空間81において、より時宜を得た広告コンテンツ等をユーザに提示することができる。
【0086】
また、例えば、広告コンテンツは、広告表示装置70が設置されたフロアに基づいて選択される。
【0087】
このような広告表示システム10は、空間81において、空間特性に合わせた広告コンテンツ等をユーザに提示することができる。
【0088】
また、例えば、制御部65は、広告表示装置70が一定期間以上広告を表示していない場合、ランダムに選択した広告コンテンツを広告表示装置70に表示させる。
【0089】
このような広告表示システム10は、空間81において、効率的に、ユーザに広告コンテンツ等を提示することができる。
【0090】
また、例えば、施設は、商業施設80であり、第一通信装置は、所定のアプリケーションプログラムがインストールされた情報端末40であり、所定のアプリケーションプログラムは、商業施設の利用に関する機能、及び、第一通信装置の位置の計測に関する機能を含む。
【0091】
このような広告表示システム10は、商業施設において、情報端末40の位置等に基づいて、ユーザに広告コンテンツを提示することができる。
【0092】
また、例えば、施設内の空間に位置する人が所持する第一通信装置と空間に設置された第二通信装置との無線通信の通信状態に基づいて計測された第一通信装置の位置を示す位置情報を取得する取得ステップと、取得された位置情報に基づいて、空間に設置された広告表示装置に広告コンテンツを表示させる制御ステップとを含む。
【0093】
このような広告表示方法は、上記広告表示システム10と同様の効果を奏することができる。
【0094】
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0095】
例えば、上記実施の形態では、広告表示システムは、複数の装置によって実現された。このように広告表示システムが複数の装置によって実現される場合、広告表示システムが備える構成要素(特に、機能的な構成要素)は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。例えば、測位サーバが備える機能の一部または全部は、広告表示サーバによって備えられてもよい。
【0096】
また、広告表示システムは、単一の装置として実現されてもよい。例えば、広告表示システムは、広告表示サーバに相当する単一の装置として実現されてもよい。
【0097】
例えば、上記実施の形態における装置間の通信方法については特に限定されるものではない。また、装置間の通信においては、図示されない中継装置(ブロードバンドルータなど)が介在してもよい。
【0098】
また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
【0099】
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0100】
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
【0101】
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0102】
例えば、本発明は、広告表示システムなどのコンピュータが実行する広告表示方法として実現されてもよい。本発明は、このような広告表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよいし、このようなプログラムが記録された非一時的な記録媒体として実現されてもよい。このようなプログラムには、汎用の情報端末(コンピュータ)を、上記実施の形態の情報端末として機能させるためのアプリケーションプログラムが含まれる。
【0103】
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0104】
10 広告表示システム
20 照明器具
40 情報端末
43 第一通信装置
44 第二通信装置
45 情報処理部
50 測位サーバ
60 広告表示サーバ
61、72 通信部
63 記憶部
64 取得部
65 制御部
66 特定部
70 広告表示装置
80 商業施設
81 空間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7