(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023015414
(43)【公開日】2023-02-01
(54)【発明の名称】エポキシアゼパン誘導体
(51)【国際特許分類】
C07D 491/147 20060101AFI20230125BHJP
C07D 519/00 20060101ALI20230125BHJP
A61P 25/04 20060101ALI20230125BHJP
A61K 31/485 20060101ALI20230125BHJP
【FI】
C07D491/147 CSP
C07D519/00 301
A61P25/04
A61K31/485
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2019234083
(22)【出願日】2019-12-25
(71)【出願人】
【識別番号】000228590
【氏名又は名称】日本ケミファ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124822
【弁理士】
【氏名又は名称】千草 新一
(74)【代理人】
【識別番号】100146259
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 諭志
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 義一
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 大祐
(72)【発明者】
【氏名】林田 康平
(72)【発明者】
【氏名】山元 広平
(72)【発明者】
【氏名】並木 真悠
(72)【発明者】
【氏名】茂木 雄三
【テーマコード(参考)】
4C050
4C072
4C086
【Fターム(参考)】
4C050AA03
4C050AA07
4C050BB07
4C050CC10
4C050DD07
4C050EE02
4C050FF01
4C050GG03
4C050HH02
4C050HH04
4C072MM10
4C072UU01
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086CB22
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZA08
(57)【要約】 (修正有)
【課題】オピオイドκ受容体アゴニスト作用を有するモルヒナン誘導体の提供。
【解決手段】式(I)で表されるアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩。
(R
1はH、C
1-6アルキル基等、R
2及びR
3はH、C
1-6アルキル基等、R
4及びR
5はH、C
1-6アルキル基等、R
6はH、C
1-6アルコキシ基等、R
7及びR
8はH、C
1-6アルキル基等、R
9及びR
10はH、C
1-6アルキル基等、R
11はH、C
1-6アルキル基等、A及びBは異なってメチレン基、カルボニル基等、XはN又はN-オキシド、Yはメチレン基、カルボニル基又はチオカルボニル基、ZはNR
15、O等、R
15はH、C
1-6アルキル基等、mは0~1の整数、nは0~3の整数。)
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の一般式(I)、
【化1】
(式中、R
1は水素原子、置換基を有していてもよいC
1-6アルキル基、置換基を有していてもよいC
3-6シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC
3-6シクロアルキルC
1-6アルキル基、置換基を有していてもよいC
6-10アリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基、置換基を有していてもよいC
2-6アルケニル基、置換基を有していてもよいC
2-6アルキニル基、置換基を有していてもよいアシル基又はアミノ保護基を示し、
R
2及びR
3は同一又は異なって水素原子、置換基を有していてもよいC
1-6アルキル基、置換基を有していてもよいC
1-6アルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基又はR
2及びR
3が一緒になってカルボニル基を示すかR
2及びR
3が結合して置換基を有していてもよいC
3-6飽和炭化水素環又は置換基を有していてもよい環状ケタールを示し、
R
4及びR
5は同一又は異なって水素原子、置換基を有していてもよいC
1-6アルキル基、置換基を有していてもよいC
1-6アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、保護されたアミノ基、ハロゲン原子又はヒドロキシ基を示し、
R
6は水素原子、置換基を有していてもよいC
1-6アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、保護されたアミノ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、カルボキシ基、カルボン酸エステル基又は置換基を有していてもよいカルバモイル基を示し、
R
7及びR
8は同一又は異なって水素原子、置換基を有していてもよいC
1-6アルキル基、置換基を有していてもよいC
1-6アルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基又はR
7及びR
8が一緒になってカルボニル基、チオカルボニル基を示すかR
7及びR
8が結合して置換基を有していてもよいC
3-6飽和炭化水素環又は置換基を有していてもよい環状ケタールを示し、
R
9及びR
10は同一又は異なって水素原子、置換基を有していてもよいC
1-6アルキル基、置換基を有していてもよいC
1-6アルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基又はR
9及びR
10が一緒になってカルボニル基、チオカルボニル基を示すかR
9及びR
10が結合して置換基を有していてもよいC
3-6飽和炭化水素環又は置換基を有していてもよい環状ケタールを示し、
R
11は水素原子、置換基を有していてもよいC
1-6アルキル基、置換基を有していてもよいC
1-6アルコキシ基、置換基を有していてもよいアラルキルオキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、保護されたアミノ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基又はシアノ基を示し、
A及びBは異なってメチレン基、カルボニル基又は下記一般式(II):
【化2】
(R
12及びR
13は同一又は異なって水素原子、置換基を有していてもよいC
1-6アルキル基を示すか、同一炭素上のR
12とR
13が結合して置換基を有していてもよいC
3-6飽和炭化水素環、置換基を有していてもよい飽和複素環を示すか、nが2~3の場合において隣接する一組のR
12同士が結合して置換基を有していてもよいC
3-6飽和炭化水素環又は置換基を有していてもよい飽和複素環を形成することができ、
R
14は水素原子、置換基を有していてもよいC
1-6アルキル基、置換基を有していてもよいC
3-6シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC
2-4アルケニル基、置換基を有していてもよいC
2-6アルキニル基、置換基を有していてもよいC
1-6アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、保護されたアミノ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、置換基を有していてもよいC
6-10アリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよい環状アミノ基を示す。)で表される基を示し(ただし、A、Bのいずれか一方は式(II)を示す)、
Xは窒素原子又はN-オキシドを示し、
Yは置換基を有していてもよいメチレン基、カルボニル基又はチオカルボニル基示し、
ZはNR
15、酸素原子、結合手、置換基を有しても良いエテニレン基又はエチニレン基を示し(ただし、mが0の時はnは0及びZはNR
15を示さない。)、
R
15は水素原子、置換基を有していてもよいC
1-6アルキル基を示すか、R
15とR
14が結合して置換基を有していてもよい含窒素飽和複素環を示し、
mは0~1の整数を示し、
nは0~3の整数を示す。
(ただし、Zが結合手の場合、mとnは同時に0を示さない。))
で表されるアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
R6がヒドロキシ基又は置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ基である請求項1記載のアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
R6がヒドロキシ基である請求項1又は2記載のアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
R1が置換基を有していてもよいC1-6アルキル基又は置換基を有していてもよいC3-6シクロアルキルC1-6アルキル基である請求項1~3記載のアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
Zが結合手である請求項1~4記載のアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
nが1~3である請求項1~5記載のアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
R14が置換基を有していてもよいヘテロアリール基である請求項1~6記載のアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
Aが請求項1記載の一般式(II)で表される基を示し、Bがメチレン基を示す請求項1~7記載のアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩。
【請求項9】
R11がヒドロキシ基である請求項1~8記載のアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
請求項1~9いずれか1項記載のアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項11】
κオピオイド受容体に関連する疾患の治療又は改善、予防剤である請求項10記載の医薬。
【請求項12】
鎮痛薬である請求項10又は11記載の医薬。
【請求項13】
止痒薬である請求項10又は11記載の医薬。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、κオピオイド受容体アゴニスト作用を有するアゼパン誘導体に関する。
【背景技術】
【0002】
人間は、「痛み」を感じることで身体に何らかの異常・異変を感知するため、「痛み」は生体における警告反応と捉えられる。しかし、長期にわたる「痛み」、例えば末期がんやリウマチなどに付随する「痛み」は患者の生活の質(QOL:Quality of Life)を著しく低下させる要因となってなる。従って、患者のQOLを改善するうえで、痛みをコントロールすることは極めて重要となる。
痛みのコントロールは薬物により行われ、例えばモルヒネ、フェンタニルやオキシコドン等の薬剤が用いられる。これらの薬剤の鎮痛作用は強力である一方、薬物依存という深刻な副作用を有するため、その使用は慎重に行われる必要がある。
モルヒネは、オピオイド受容体の3つのサブタイプ(μ、δ、κ)のうちのμオピオイド受容体アゴニスト活性を有し鎮痛作用を示すが、μオピオイド受容体を介して依存形成、呼吸抑制等の有害事象を引き起こすことが知られている。
一方、κオピオイド受容体アゴニストは、モルヒネによる有害事象を引き起こすことなく、鎮痛作用を示すことが報告されている(非特許文献1)。
従って、κオピオイド受容体アゴニストはモルヒネに代わる安全で有効な鎮痛剤として期待されるが、鎮痛薬として承認を受けたκオピオイド受容体選択的なアゴニストはいまだ存在しない。
特許文献1には、次式(A):
【0003】
【0004】
で表される化合物がκオピオイド受容体アゴニスト活性を有することが開示されている。しかし、その活性は充分ではなかった。
また、特許文献2には、次式(B):
【0005】
【0006】
で表わされる化合物が報告されている。この化合物はκオピオイド受容体選択的な結合及び鎮痛作用を有するとの記載がある。しかし、その鎮痛活性は満足のいくものではなかった。
また特許文献3及び非特許文献2には、次式で表される化合物(C):
【0007】
【0008】
が、極めて高い活性を有することが開示されているが、この化合物は生体内での安定性が十分ではなかった。
また特許文献4には、次式で表されるモルヒナン誘導体(I):
【0009】
【0010】
が、極めて高い鎮痛作用、利尿作用を有することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2008-179554号公報
【特許文献2】特許第2525552号公報
【特許文献3】米国特許第963460号公報
【特許文献4】国際公開第1993/15081号パンフレット
【非特許文献】
【0012】
【非特許文献1】Pharmaceutica Acta Helvetiae、74巻、2-3号、337~344頁
【非特許文献2】JNRC2016第36回鎮痛薬・オピオイドペプチドシンポジウムプログラム・抄録集、第37頁、鎮痛薬・オピオイドペプチド研究会
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の目的は、高いκオピオイド受容体へのアゴニスト活性を有し、κオピオイド受容体に関連する様々な疾患、症状の治療又は改善、予防に有効な医薬を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
斯かる実情の下、本発明者らは鋭意検討を行った結果、特定のエポキシアゼパン誘導体がκオピオイド受容体に対し強力なアゴニスト活性と生体内における高い安定性を示すことを見出した。さらに、本エポキシアゼパン誘導体は強力な鎮痛作用を示した。以上のように、エポキシアゼパン誘導体は、生体内での高い安定性と強力な鎮痛作用を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。
[1]即ち、本発明は、次の一般式(I)、
【化5】
(式中、R
1は水素原子、置換基を有していてもよいC
1-6アルキル基、置換基を有していてもよいC
3-6シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC
3-6シクロアルキルC
1-6アルキル基、置換基を有していてもよいC
6-10アリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基、置換基を有していてもよいC
2-6アルケニル基、置換基を有していてもよいC
2-6アルキニル基、置換基を有していてもよいアシル基又はアミノ保護基を示し、
R
2及びR
3は同一又は異なって水素原子、置換基を有していてもよいC
1-6アルキル基、置換基を有していてもよいC
1-6アルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基又はR
2及びR
3が一緒になってカルボニル基又はチオカルボニル基を示すかR
2及びR
3が結合して置換基を有していてもよいC
3-6飽和炭化水素環又は置換基を有していてもよい環状ケタールを示し、
R
4及びR
5は同一又は異なって水素原子、置換基を有していてもよいC
1-6アルキル基、置換基を有していてもよいC
1-6アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、保護されたアミノ基、ハロゲン原子又はヒドロキシ基を示し、
R
6は水素原子、置換基を有していてもよいC
1-6アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、保護されたアミノ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、カルボキシ基、カルボン酸エステル基又は置換基を有していてもよいカルバモイル基を示し、
R
7及びR
8は同一又は異なって水素原子、置換基を有していてもよいC
1-6アルキル基、置換基を有していてもよいC
1-6アルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基又はR
7及びR
8が一緒になってカルボニル基又はチオカルボニル基を示すかR
7及びR
8が結合して置換基を有していてもよいC
3-6飽和炭化水素環又は置換基を有していてもよい環状ケタールを示し、
R
9及びR
10は同一又は異なって水素原子、置換基を有していてもよいC
1-6アルキル基、置換基を有していてもよいC
1-6アルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基又はR
9及びR
10が一緒になってカルボニル基又はチオカルボニル基を示すかR
9及びR
10が結合して置換基を有していてもよいC
3-6飽和炭化水素環又は置換基を有していてもよい環状ケタールを示し、
R
11は水素原子、置換基を有していてもよいC
1-6アルキル基、置換基を有していてもよいC
1-6アルコキシ基、置換基を有していてもよいアラルキルオキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、保護されたアミノ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基又はシアノ基を示し、
A及びBは異なってメチレン基、カルボニル基又は下記一般式(II):
【化6】
(R
12及びR
13は同一又は異なって水素原子、R
12及びR
13が一緒になってカルボニル基又はチオカルボニル基を示すか、置換基を有していてもよいC
1-6アルキル基を示すか、同一炭素上のR
12とR
13が結合して置換基を有していてもよいC
3-6飽和炭化水素環、置換基を有していてもよい飽和複素環を示すか、nが2~3の場合において隣接する一組のR
12同士が結合して置換基を有していてもよいC
3-6飽和炭化水素環又は置換基を有していてもよい飽和複素環を形成することができ、
R
14は水素原子、置換基を有していてもよいC
1-6アルキル基、置換基を有していてもよいC
3-6シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC
2-4アルケニル基、置換基を有していてもよいC
2-6アルキニル基、置換基を有していてもよいC
1-6アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、保護されたアミノ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、置換基を有していてもよいC
6-10アリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよい環状アミノ基を示す。)で表される基を示し(ただし、A、Bのいずれか一方は式(II)を示す)、
Xは窒素原子又はN-オキシドを示し、
Yは置換基を有していてもよいメチレン基、カルボニル基又はチオカルボニル基示し、
ZはNR
15、酸素原子、結合手、置換基を有しても良いエテニレン基又はエチニレン基を示し(ただし、mが0の時はnは0及びZはNR
15を示さない。)、
R
15は水素原子、置換基を有していてもよいC
1-6アルキル基を示すか、R
15とR
14が結合して置換基を有していてもよい含窒素飽和複素環を示し、
mは0~1の整数を示し、
nは0~3の整数を示す。
(ただし、Zが結合手の場合、mとnは同時に0を示さない。))
で表されるアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩に関する。
[2]また本発明は、R
6がヒドロキシ基又は置換基を有していてもよいC
1-6アルコキシ基である前記[1]記載のエポキシアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩に関する。
[3]また本発明は、R
6がヒドロキシ基である前記[1]又は[2]記載のエポキシアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩に関する。
[4]また本発明は、R
1が置換基を有していてもよいC
1-6アルキル基又は置換基を有していてもよいC
3-6シクロアルキルC
1-6アルキル基である前記[1]~[3]記載のエポキシアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩に関する。
[5]また本発明は、Zが結合手である前記[1]~[4]記載のエポキシアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩に関する。
[6]また本発明は、nが1~3である前記[1]~[5]記載のエポキシアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩に関する。
[7]また本発明は、R
14が置換基を有していてもよいヘテロアリール基である前記[1]~[6]記載のエポキシアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩に関する。
[8]また本発明は、Yがカルボニル基である前記[1]~[7]記載のエポキシアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩に関する。
[9]また本発明は、Aが[1]記載の一般式(II)で表される基を示し、Bがメチレン基を示す前記[1]~[8]記載のエポキシアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩に関する。
[10]また本発明は、R
11がヒドロキシ基である前記[1]~[9]記載のエポキシアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩に関する。
[11]また本発明は、前記[1]~[10]いずれか1項記載のエポキシアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物に関する。
[12]また本発明は、 κオピオイド受容体に関連する疾患の治療又は改善、予防剤である前記[11]記載の医薬に関する。
[13]また本発明は、鎮痛薬である前記[11]又は[12]記載の医薬に関する。
[14]また本発明は、止痒薬である前記[11]又は[12]記載の医薬に関する。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に本発明をさらに詳しく説明する。
上記一般式(I)で表されるエポキシアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩には、互変異性体、立体異性体及びそれらの溶媒和物を含む。
R1~R5、R7~R15で示される置換基を有していてもよいC1-6アルキル基におけるC1-6アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等の直鎖又は分岐のアルキル基が挙げられ、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基が挙げられ、より好ましくはメチル基が挙げられる。
置換基を有していてもよいC1-6アルキル基における置換基としては、フッ素原子、塩素原子等のハロゲン原子;ヒドロキシ基;C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、アシルアミノ基等の置換基を有していてもよいアミノ基;保護されたアミノ基;ホルミル基、アセチル基、シクロプロパンカルボニル基、ベンゾイル基等のアシル基;アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基等の環状アミノ基;β-ラクタム、γ-ラクタム、δ-ラクタム等の環状ラクタム基等が挙げられる。
【0016】
R1及びR14で示される置換基を有していてもよいC3-6シクロアルキル基におけるC3-6シクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、及びシクロヘキシル基が挙げられ、好ましくはシクロプロピル基が挙げられる。
R1及びR14で示される置換基を有していてもよいC3-6シクロアルキル基における置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基等のC1-6アルキル基;フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基等のハロゲン化メチル基;フッ素原子、塩素原子等のハロゲン原子;ヒドロキシ基;C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、アシルアミノ基等の置換基を有していてもよいアミノ基;保護されたアミノ基;ホルミル基、アセチル基、シクロプロパンカルボニル基、ベンゾイル基等のアシル基;アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基等の環状アミノ基;β-ラクタム、γ-ラクタム、δ-ラクタム等の環状ラクタム基等が挙げられる。
【0017】
R2~R11及びR14で示される置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ基におけるC1-6アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基等の直鎖又は分岐のアルコキシ基が挙げられ、好ましくはメトキシ基が挙げられる。
置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ基における置換基としては、メトキシ基、エトキシ基等のC1-6アルコキシ基;フェノキシ基;フッ素原子、塩素原子等のハロゲン原子が挙げられ、好ましくはフッ素原子であり、例えば、フルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、2,2,2-トリフルオロエトキシ基等が挙げられる。
【0018】
R1及びR14で示される置換基を有していてもよいC6-10アリール基におけるC6-10アリール基としては、フェニル基、ナフチル基が挙げられる。
【0019】
R1及びR14で示される置換基を有していてもよいヘテロアリール基におけるヘテロアリール基としては、例えばフラニル基、チエニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基等の5員環ヘテロアリール基;ピリジル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、ピリミジル基等の6員環ヘテロアリール基;キノリル基、イソキノリル基、キナゾリル基、キノキサリル基、インドリル基、インダゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、イミダゾピリジニル基、ピラゾロピリジニル基、インダゾリル基等の二環性ヘテロアリール基等の窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される1~4個のヘテロ原子を環構成原子として含む単環性又は二環性のヘテロアリール基が挙げられる。
また、これらのヘテロアリール基上の置換基によっては互変異性体が存在しえ、例えばピリジル基上にヒドロキシ基が置換する場合、6-ヒドロキシピリジン-2-イル基と、その互変異性体として6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-2-イル基、および4-ヒドロキシピリジン-2-イル基と、その互変異性体として4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-2-イル基が挙げられる。
好ましいR1としては、ピリジル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、ピリミジル基等の6員環ヘテロアリール基が挙げられる。
好ましいR14としては、フラニル基、チエニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、トリアゾール基、ピリジル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、ピリミジル基、キノリル基、イソキノリル基、インドリル基、インダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、イミダゾピリジニル基、ピラゾロピリジニル基、インダゾール基が挙げられ、より好ましくはフラン-2-イル基、チアゾール-2-イル基、チアゾール-4-イル基、1H-イミダゾール-4-イル基、1H-ピラゾール-3-イル基、1H-ピラゾール-1-イル基、2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル基、ピリジン-2-イル基、ピリミジン-2-イル基、ピラジン-2-イル基、1H-インダゾール-3-イル基、イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル基、ピラゾロ[1,5-a]1H-インダゾール-1-イル基、キノリン-2-イル基、イソキノリン-3-イル基、インドリン-1-イル基、ベンゾ[d]チアゾール-2-イル基が挙げられる。
【0020】
R1及びR14で示される置換基を有していてもよいC6-10アリール基及び置換基を有していてもよいヘテロアリール基は、環上に1~3の置換基を有していてもよく、斯かる置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基等の直鎖又は分岐のC1-6アルキル基;フルオロメチル基、クロロメチル基、ジフルオロメチル基、ジクロロメチル基、トリフルオロメチル基等の直鎖又は分岐のハロゲン化アルキル基;ヒドロキシメチル基;ヒドロキシエチル基、1-ヒドロキシプロピル基等のヒドロキシアルキル基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基等のC3-6シクロアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基等の直鎖又は分岐のC1-6アルコキシ基;トリフルオロメトキシ基、2,2,2-トリフルオロエトキシ基等の直鎖または分岐のハロゲン化C1-6アルコキシ基基;フッ素原子、塩素原子等のハロゲン原子;ヒドロキシ基;ニトロ基;シアノ基;C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、アシルアミノ基等の置換基を有していてもよいアミノ基;保護されたアミノ基;ホルミル基、アセチル基、シクロプロピルカルボニル基、ベンゾイル基等のアシル基;アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基等の環状アミノ基;β-ラクタム、γ-ラクタム、δ-ラクタム等の環状ラクタム基等が挙げられる。
【0021】
R1で示される置換基を有していてもよいC3-6シクロアルキルC1-6アルキル基におけるC3-6シクロアルキルC1-6アルキル基としては、シクロプロピルメチル基、シクロプロピルエチル基、シクロプロピルプロピル基、シクロブチルメチル基、シクロブチルエチル基、シクロペンチルメチル基、シクロペンチルエチル基、シクロペンチルプロピル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘキシルエチル基、シクロヘキシルプロピル基等が挙げられ、好ましくはシクロプロピルメチル基、シクロプロピルエチル基、シクロブチルメチル基、シクロブチルエチル基、シクロペンチルメチル基、シクロペンチルエチル基が挙げられ、より好ましくはシクロプロピルメチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチルメチル基、最も好ましくはシクロプロピルメチル基が挙げられる。
置換基を有していてもよいC3-6シクロアルキルC1-6アルキル基における置換基としては、フッ素原子、塩素原子等のハロゲン原子、ヒドロキシ基等が挙げられる。
【0022】
R1で示される置換基を有していてもよいアラルキル基及びR11で示される置換基を有していてもよいアラルキルオキシ基におけるアラルキルとしては、アリール部分の炭素数がC6-10で、アルキレン部分の炭素数はC1-5のものが挙げられ、例えばベンジル基、フェニルエチル基、1-ナフチルメチル基等が挙げられ、好ましくはベンジル基が挙げられる。
【0023】
R1で示される置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基におけるヘテロアリール部分としては、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される1~4個のヘテロ原子を環構成原子として含むヘテロアリールが挙げられ、またアルキル部分としてはメチル基、エチル基、プロピル基等のC1-6アルキル基が挙げられ、例えば、(ピリジン-2-イル)メチル基、(ピリジン-3-イル)メチル基、(ピリジン-4-イル)メチル基、2-(ピリジン-2-イル)エチル基、(フラン-2-イル)メチル基、(フラン-3-イル)メチル基、(イミダゾール-2-イル)メチル基、(イミダゾール-4-イル)メチル基、(イミダゾール-5-イル)メチル基、(チアゾール-2-イル)メチル基、(チアゾール-4-イル)メチル基、(チアゾール-5-イル)メチル基、(チオフェン2-イル)メチル基又は2-(チオフェン-2-イル)エチル基等の単環性ヘテロアリールアルキル基、(キノリン-3-イル)メチル基、(インドール-3-イル)メチル基の二環性ヘテロアリールアルキル基等が挙げられる。
【0024】
R11で示される置換基を有していてもよいアラルキルオキシ基におけるアリール、R1で示される置換基を有していてもよいアラルキル基及び置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基におけるアリール及びヘテロアリール上に置換基を有してもよく、斯かる置換基としては段落[0020]記載の置換基を有していてもよいC6-10アリール基等における置換基と同様のものが挙げられる。
【0025】
R1及びR14で示される置換基を有していてもよいC2-6アルケニル基におけるC2-6アルケニル基としては、C2-6の直鎖又は分岐鎖のアルケニル基が挙げられ、アリル基、ビニル基、1-プロペニル基、2-ブテニル基、3-ブテニル基、2-ペンテニル基、3-ペンテニル基、4-ペンテニル基、2-ヘキセニル基、3-ヘキセニル基、4-ヘキセニル基、5-ヘキセニル基等のアルケニル基が挙げられる。
【0026】
R1及びR14で示される置換基を有していてもよいC2-6アルキニル基におけるC2-6アルキニル基としては、C2-6の直鎖または分枝鎖状のアルキニル基を示し、たとえば、エチニル基、プロピニル基、ブチニル基などが挙げられる。
【0027】
斯かるアルケニル基及びアルキニル基に置換し得る基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基等のC1-6アルコキシカルボニル基、ベンジル基、2-フェニルエチル基、3-フェニルプロピル基、4-フェニルブチル基等のアラルキル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等のC1-6アルコキシ基;ベンジルオキシ基、2-フェニルエチルオキシ基等のアラルキルオキシ基;C1-6の直鎖または分岐鎖状アルキル基で置換されていてもよいアミノ基;フッ素原子、塩素原子等のハロゲン原子;カルボキシ基及びヒドロキシ基等が挙げられる。
【0028】
R1で示される置換基を有していてもよいアシル基としては、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブタノイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基等のC1-6アルカノイル基;シクロプロパンカルボニル基、シクロブタンカルボニル基、シクロペンタンカルボニル基等のC4―7シクロアルカノイル基;ベンゾイル基、ナフトイル基等のアロイル基;フロイル基、チオフェンカルボニル基、ニコチニル基、イソニコチノイル基等の5~6員環のヘテロアロイル基等が挙げられる。
また、C1-6アルカノイル基における置換基は段落[0015]、C4―7シクロアルカノイル基における置換基としては段落[0016]記載の置換基と同様のものが挙げられ、アロイル基、ヘテロアロイル基における置換基としては、段落[0020]記載の置換基と同様のものが挙げられる。
【0029】
R6で示される置換基を有していてもよいカルバモイル基における置換基、R4~R6及びR14で示される置換基を有していてもよいアミノ基における置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基等の置換基を有していてもよいC1-6アルキル基が挙げられ、斯かる置換基を有していてもよいC1-6アルキル基における置換基としては、段落[0015]記載のものが挙げられ、これらの置換基を1又は2有してもよい。
【0030】
R1で示されるアミノ保護基及びR4~R6、R11、R14で示される保護されたアミノ基における保護基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、tert-ブトキシカルボニル基、tert-アミロキシカルボニル基、2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、p-クロロベンジルオキシカルボニル基、p-メトキシベンジルオキシカルボニル基、p-ニトロベンジルオキシカルボニル基、3,5-ジメトキシベンジルオキシカルボニル基、3,4,5-トリメトキシベンジルオキシカルボニル基、2-(トリメチルシリル)エトキシカルボニル基、9-フルオレニルメチルオキシカルボニル基等のカーバメート系保護基;p-トルエンスルホニル基、2-ニトロベンゼンスルホニル基等スルホンアミド系保護基;フタロイル基等のイミド系保護基;ベンジル基、トリチル基、ナフチルメチル基等のC7―19のアラルキル基が挙げられる。
【0031】
R2~R11及びR14で示されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられ、好ましくはフッ素原子、塩素原子が挙げられ、より好ましくはフッ素原子が挙げられる。
【0032】
R6で示されるカルボン酸エステル基におけるエステルを形成する基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、2-プロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等の直鎖又は分岐のC1-6アルキル基;ビニル基、アリル基、1-プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等のC2-6アルケニル基;ベンジル基等のアラルキル基;フェニル基、ナフチル基等のアリール基、アセトキシメチル基、ピバロイルオキシメチル基等のC1-6アルカノイルオキシC1-4低級アルキル基等が挙げられる。
【0033】
R14で示される置換基を有していてもよい環状アミノ基における環状アミノ基としては、アゼチジニル基、ピロリジニル基、アゼパニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホニル基、チオモルホリニル基、オキサアザビシクロオクチル基、アザシリニル基、インドリニル基、イソインドリル基等が挙げられ、好ましくは、1-ピロリジニル基、1-ピペリジニル基、2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-5-イル基、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル基、アザシリナン-1-イル基、1-インドリニル基が挙げられ、さらに好ましくは1-ピロリジニル基、1-ピペリジニル基、アザシリナン-1-イル基、1-インドリニル基が挙げられる。
置換基としては、メチル基、エチル基等の置換基を有していてもよいC1-6アルキル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等の置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ基;フッ素原子、塩素原子等のハロゲン原子;ヒドロキシ基等が挙げられる。
置換基を有していてもよいC1-6アルキル基における置換基としては、段落[0015]記載のものが挙げられ、置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ基における置換基としては段落[0017]記載の置換基が挙げられる。
【0034】
R2及びR3が結合して形成される置換基を有していてもよいC3-6飽和炭化水素環、R7及びR8が結合して形成される置換基を有していてもよいC3-6飽和炭化水素環、R9及びR10が結合して形成される置換基を有していてもよいC3-6飽和炭化水素環、同一炭素上のR12とR13が結合又はnが2~3の場合において隣接する一組のR12同士が結合して形成される置換基を有していてもよいC3-6飽和炭化水素環におけるC3-6飽和炭化水素環としては、シクロプロパン環、シクロブタン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環が挙げられる。
【0035】
同一炭素上のR12とR13が結合して又はnが2~3の場合において隣接する一組のR12同士が結合又はnが2~3の場合において隣接する一組のR12同士が結合してして形成される置換基を有していてもよい飽和複素環としては、3~6員環の飽和複素環が挙げられ、例えばアジリジン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン等の環状アミン、エポキシド、オキセタン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ジオキサン等の環状エーテル、チエタン、チオラン、チアン等の環状チオエーテル等が挙げられる。
これらの飽和複素環のうち、環の構成原子として窒素原子を有する場合には、さらに直鎖又は分岐のC1-6アルキル基、アシル基等の置換基又はアミノ保護基を窒素上に有していてもよい。これらの置換基等はそれぞれ段落[0015]、[0028]及び[0030]記載のものを示す。
【0036】
R14とR15が結合して形成される置換基を有していてもよい含窒素飽和複素環としては、3~6員環の含窒素飽和複素環が挙げられ、例えばアジリジン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン等の環状アミノ基が挙げられる。
これらの含窒素飽和複素環は、さらに飽和炭化水素、飽和複素環、不飽和炭化水素又は不飽和複素環と縮環していてもよく、例えばデカヒドロキノリン、デカヒドロイソキノリン、インドリン、イソインドリン、1,2,3,4-テトラヒドロキノリン、1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン、ベンゾモルホリン、ベンゾチオモルホリン等が挙げられる。
これらの含窒素複素環においてR15が結合している窒素原子以外に環の構成原子として窒素原子を有する場合には、さらに直鎖又は分岐のC1-6アルキル基及びアシル基等の置換基又はアミノ保護基を窒素原子上に有していてもよい。これらの置換基等はそれぞれ段落[0015]、[0028]及び[0030]記載のものを示す。
【0037】
同一炭素上のR12とR13が結合して形成される置換基を有していてもよいC3-6飽和炭化水素環、同一炭素上のR12とR13が結合して形成される置換基を有していてもよい飽和複素環、nが2~3の場合において隣接する一組のR12同士が結合して形成される置換基を有していてもよいC3-6飽和炭化水素環又は置換基を有していてもよい飽和複素環及びR14とR15が結合して形成される置換基を有していてもよい含窒素飽和複素環における置換基としては段落[0033]記載の環状アミノ基における置換基と同様のものが挙げられる。
【0038】
R2とR3、R7とR8及びR9とR10が結合して形成される置換基を有していてもよい環状ケタールとしてはジオキソラン、ジオキサンが挙げられる。斯かる置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基等のC1-6アルキル基が挙げられる。
【0039】
Xは窒素原子又はN-オキシドを示すが、窒素原子が好ましい。
【0040】
Yは置換基を有していてもよいメチレン基、カルボニル基又はチオカルボニル基示す、が、好ましくは置換基を有していてもよいメチレン基、カルボニル基である。
置換基を有していてもよいメチレン基における置換基としては、C1-6アルキル基、ヒドロキシ基等が挙げられる。
【0041】
ZはNR15、酸素原子、結合手、エテニレン基又はエチニレン基を示すが、好ましくはNR15、酸素原子、結合手又は置換基を有しても良いエテニレン基である。
置換基を有しても良いエテニレン基における置換基としては、段落[0027]記載のものが挙げられる。
【0042】
mは0~1の整数を示し、好ましくは1である。ただし、nが2の時はmは0が好ましい。
【0043】
nは0~3の整数を示し、好ましくは1又は2である。
【0044】
本発明に用いられる化合物(I)のうち好ましい態様としては、R1は置換基を有していてもよいC1-6アルキル基、置換基を有していてもよいC3-6シクロアルキルC1-6アルキル基であり、R2及びR3は同一又は異なって水素原子又は置換基を有していてもよいC1-6アルキル基、置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基であり、R4及びR5は同一又は異なって水素原子、置換基を有していてもよいC1-6アルキル基、置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、ハロゲン原子又はヒドロキシ基であり、R6は置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ基又はヒドロキシ基であり、R7及びR8は同一又は異なって水素原子、置換基を有していてもよいC1-6アルキル基、置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン原子又はヒドロキシ基であり、R9及びR10は同一又は異なって水素原子、置換基を有していてもよいC1-6アルキル基、置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基であり、R11は水素原子又はヒドロキシ基であり、R12及びR13は同一又は異なって水素原子又は置換基を有していてもよいC1-6アルキル基であり、R14は置換基を有していてもよいC6-10アリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基又は置換基を有していてもよい環状アミノ基であり、Xは窒素原子又はN-オキシドであり、Yは置換基を有しても良いメチレン基又はカルボニル基であり、ZはNR15、酸素原子、結合手、置換基を有しても良いエテニレン基又はエチニレン基であり、R15は水素原子、置換基を有していてもよいC1-6アルキル基であり、mは0又は1の整数であり、nは0~3の整数である場合が挙げられる。
【0045】
本発明に用いられる化合物(I)のより好ましい態様としては、R1は置換基を有していてもよいC1-6アルキル基又は置換基を有していてもよいC3-6シクロアルキルC1-6アルキル基であり、R2及びR3は同一又は異なって水素原子又は置換基を有していてもよいC1-6アルキル基であり、R4及びR5は同一又は異なって水素原子又は置換基を有していてもよいC1-6アルキル基であり、R6は置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ基又はヒドロキシ基であり、R7及びR8は同一又は異なって水素原子、置換基を有していてもよいC1-6アルキル基又は置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ基であり、R9及びR10は同一又は異なって水素原子又は置換基を有していてもよいC1-6アルキル基であり、R11は水素原子又はヒドロキシ基であり、R12及びR13は同一又は異なって水素原子又は置換基を有していてもよいC1-6アルキル基であり、R14は置換基を有していてもよいC6-10アリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基又は置換基を有していてもよい環状アミノ基であり、Xは窒素原子又はN-オキシドであり、Yは置換基を有しても良いメチレン基又はカルボニル基であり、ZはNR15、酸素原子、結合手又は置換基を有しても良いエテニレン基であり、R15は水素原子、置換基を有していてもよいC1-6アルキル基であり、mは0又は1の整数であり、nは0~3の整数である場合が挙げられる。
【0046】
さらに本発明に用いられる化合物(I)の好ましい態様としては、R1は置換基を有していてもよいC1-6アルキル基、置換基を有していてもよいC3-6シクロアルキルC1-6アルキル基であり、R2及びR3は同一又は異なって水素原子又は置換基を有していてもよいC1-6アルキル基であり、R4及びR5は水素原子であり、R6はヒドロキシ基であり、R7及びR8は同一又は異なって水素原子又は置換基を有していてもよいC1-6アルキル基であり、R9及びR10は同一又は異なって水素原子又は置換基を有していてもよいC1-6アルキル基であり、R11は水素原子又はヒドロキシ基であり、R12及びR13は同一又は異なって水素原子又は置換基を有していてもよいC1-6アルキル基であり、R14は置換基を有していてもよいヘテロアリール基であり、Xは窒素原子であり、Yは置換基を有しても良いメチレン基又はカルボニル基であり、Zは結合手であり、mは0であり、nは1~2である場合が挙げられる。
【0047】
上記一般式(I)で表されるエポキシアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩において、薬学的に許容される塩としては、好ましくは酸付加塩が挙げられ、酸付加塩としては、例えば(イ)塩酸、硫酸、リン酸等の鉱酸との塩、(ロ)ギ酸、酢酸、クエン酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、フマール酸、マレイン酸、酒石酸等の有機カルボン酸との塩、(ハ)メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、メシチレンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸等のスルホン酸との塩が挙げられる。
【0048】
上記一般式(I)で表されるエポキシアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩には、互変異性体及びシス、トランス異性体、ラセミ体や光学活性体等の立体異性体が含まれる。
【0049】
上記一般式(I)で表されるエポキシアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩において、水和物又は溶媒和物としても存在することができる。従って、本発明の化合物は、その全ての結晶型及び水和若しくは溶媒和物を含むものである。
【0050】
次に、上記下記一般式(I)で表されるエポキシアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩の製造方法を以下に示す。
【0051】
(i)上記一般式(I)において、Xが窒素原子を、A又はBのいずれかがNHを、他方がメチレン基又はカルボニル基を示す場合の製造方法
【0052】
(A法)化合物(a)を出発原料とし、以下に記載した方法により発明化合物(d)~(g)を得ることができる。
【0053】
【化7】
(式中、Lはメタンスルホニル基、p-トルエンスルホニル基、トリフルオロメタンスルホニル基又は2-ニトロベンゼンスルホニル基等を示し、R
1~R
11は前記と同じものを示す。)
(第一工程)
原料(a)を、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類;メタノール、エタノール等のアルコール類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン等の脂肪族炭化水素類;水、酢酸等の溶媒;アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒中又はこれらの混合溶媒中、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド(KHMDS)、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert-ブトキシド、カリウムtert-ブトキシド、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム等の無機塩基;トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、N,N-ジメチルアニリン、N,N-ジメチルアミノピリジン、N-メチルピペリジン、N-メチルモルホリン、ジエチルアミン、シクロヘキシルアミン、プロカイン等の有機塩基等の存在下又は非存在下、ヒドロキシルアミン塩酸塩又はヒドロキシルアミン硫酸塩等と、室温~加熱還流下で1~24時間反応させることで化合物(b)を合成することができる。
(第二工程)
化合物(b)を、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン等の脂肪族炭化水素類;アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒中、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド(KHMDS)、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert-ブトキシド、カリウムtert-ブトキシド、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム等の無機塩基;トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、N,N-ジメチルアニリン、N,N-ジメチルアミノピリジン、N-メチルピペリジン、N-メチルモルホリン、ジエチルアミン、シクロヘキシルアミン、プロカイン等の有機塩基等の存在下、上記L-Cl又はL
2Oで表される試薬と、-78℃~加熱還流下で1~24時間反応させることで化合物(c)を合成することができる。
(第三工程)
化合物(c)を、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類;メタノール、エタノール等のアルコール類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン等の脂肪族炭化水素類;水、酢酸等の溶媒;アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒中又はこれらの混合溶媒中又は無溶媒中、塩酸、硫酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸等のブレンステッド酸;三フッ化ホウ素-ジエチルエーテル錯体、塩化アルミニウム、塩化鉄(III)、塩化亜鉛、塩化チタン(IV)等のルイス酸と、室温~加熱還流下で1~72時間反応させることで発明化合物(d)及び(e)をそれぞれ合成することができる。
(第四工程)
発明化合物(d)及び(e)それぞれに対し、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類中、水素化アルミニウムリチウム、ボラン-テトラヒドロフラン錯体、ボラン-ジメチルスルフィド錯体等の還元剤を、0℃~加熱還流下で1~24時間反応させることにより、発明化合物(f)及び(g)をそれぞれ合成することができる。
【0054】
(B法)また、化合物(d)及び(e)は、化合物(b)から一段階で合成することもできる。
【0055】
【化8】
(式中、R
1~R
11は前記と同じものを示す。)
化合物(b)を、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類;メタノール、エタノール等のアルコール類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン等の脂肪族炭化水素類;水、酢酸等の溶媒;アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒中又はこれらの混合溶媒中又は無溶媒中、塩酸、硫酸、酢酸、トリフルオロ酢酸等のブレンステッド酸;三フッ化ホウ素-ジエチルエーテル錯体、塩化アルミニウム、塩化鉄、塩化亜鉛等のルイス酸等の酸の存在下もしくは非存在下、室温~加熱還流下で1~72時間反応させることで発明化合物(d)及び(e)をそれぞれ合成することができる。
【0056】
(C法)A法に記載の発明化合物(d)及び(e)は、以下に記載するように、アジ化ナトリウム又はトリメチルシリルアジドを用いることで、化合物(a)から一段階で合成することもできる。
【0057】
【化9】
(式中、R
1~R
11は前記と同じものを示す。)
原料(a)を、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類;メタノール、エタノール等のアルコール類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン等の脂肪族炭化水素類;水等の溶媒;アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒中又はこれらの混合溶媒中又は無溶媒中、塩酸、硫酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、ポリリン酸、Eaton試薬、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸等のブレンステッド酸;三フッ化ホウ素-ジエチルエーテル錯体、塩化アルミニウム、塩化鉄、塩化亜鉛、塩化チタン(IV)等のルイス酸の存在下又は非存在下、アジ化ナトリウム(NaN
3)又はトリメチルシリルアジド(TMSN
3)と、0℃~加熱還流下で1~24時間反応させることで発明化合物(d)及び(e)をそれぞれ合成することができる。
【0058】
(ii)上記一般式(I)において、Xが窒素原子を、A又はBのいずれかがN-R16(R16は置換基を有しても良いC1-10アルキル基、置換基を有しても良いアラルキル基又は置換基を有しても良いヘテロアリールアルキル基を、他方がカルボニル基を示す場合の製造方法
【0059】
(D法)化合物(a)を出発原料とし、発明化合物(d-1)及び(e-1)をそれぞれ合成することができる。
【0060】
【化10】
(式中、R
16は置換基を有しても良いC
1-10アルキル基、置換基を有しても良いアラルキル基又は置換基を有しても良いヘテロアリールアルキル基を示し、R
1~R
11は前記と同じものを示す。)
原料(a)を、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類;メタノール、エタノール等のアルコール類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン等の脂肪族炭化水素類;水等の溶媒;アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒中又はこれらの混合溶媒中又は無溶媒中、塩酸、硫酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、ポリリン酸、Eaton試薬、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸等のブレンステッド酸;三フッ化ホウ素-ジエチルエーテル錯体、塩化アルミニウム、塩化鉄、塩化亜鉛、塩化チタン(IV)等のルイス酸の存在下又は非存在下、R
16-N
3で表されるアジ化物と、0℃~加熱還流下で1~24時間反応させることで発明化合物(d-1)及び(e-1)をそれぞれ合成することができる。
【0061】
(iii)上記一般式(I)において、Xが窒素原子を、A又はBのいずれかがカルボニル基、他方が一般式(II)(mは0、Zは結合手を示す場合)を示す場合の製造方法
【0062】
(E法)上記(i)で得られた発明化合物(d)又は(e)(両者を合わせて(d-e)と表す)のアルキル化反応により、発明化合物(h)を合成することができる。
【0063】
【化11】
(式中、L´はメタンスルホニルオキシ基、p-トルエンスルホニルオキシ基、ハロゲン等の脱離基を示し、R
1~R
14、nは前記と同じものを示す。)
上記(i)で得られた化合物(d)又は(e)(両者を合わせて(d-e)と表す)に、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類;メタノール、エタノール等のアルコール類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン等の脂肪族炭化水素類;アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒中、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド(KHMDS)、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert-ブトキシド、カリウムtert-ブトキシド、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム等の無機塩基;トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、N,N-ジメチルアニリン、N,N-ジメチルアミノピリジン、N-メチルピペリジン、N-メチルモルホリン、ジエチルアミン、シクロヘキシルアミン、プロカイン等の有機塩基等の存在下、ヨウ化カリウム又はヨウ化ナトリウム存在下又は非存在下、(r-1)で表されるアルキル化剤と、室温~加熱還流下で1~24時間反応させることで発明化合物(h)を合成することができる。
【0064】
(iv)上記一般式(I)において、Xが窒素原子、A又はBのいずれかがメチレン基、他方が一般式(II)(Yはカルボニル基又はチオカルボニル基、Zは結合手又は置換基を有しても良いエテニレン基又はエチニレン基、mは1を示す)を示す場合の製造方法
【0065】
(F法)上記(i)で得られた発明化合物(f)又は(g)(両者を合わせて(f-g)と表す)と(r-2)又は(r-3)の反応(第一工程)により、発明化合物(i)、さらに硫化剤との反応により(第二工程)(j)を得ることができる。
【0066】
【化12】
(式中、Ah又はBhのいずれかはNH、他方はメチレン基、halはハロゲン原子、Zは結合手及び置換基を有しても良いエテニレン基又はエチニレン基を示し、n、R
1~R
14は前記と同じものを示す。)
(第一工程)
上記(i)で得られた発明化合物(f)又は(g)(両者を合わせて(f-g)と表す)にベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;メタノール、エタノール等のアルコール類;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン等の脂肪族炭化水素類;アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒中、N,N-ジメチルアミノピリジン,トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、N,N-ジメチルアニリン、N-メチルピペリジン、N-メチルモルホリン、ジエチルアミン、シクロヘキシルアミン、プロカイン等の有機塩基;炭酸カリウム、炭酸リチウム等の無機塩基の存在下、(r-3)で表される酸ハロゲン化物と0℃~加熱還流下で1~12時間反応させるか、又は(r-2)で表されるカルボン酸を、前記溶媒中、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HATU)、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HBTU)、N,N’-ジシクロへキシルカルボジイミド(DCC)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(WSC)、4-(4,6-ジメトキシ-1,3,5-トリアジン-2-イル)-4-メチルモルフォリニウムクロライドn水和物(DMT-MM)等の縮合剤存在下又は非存在下、0℃~加熱還流下で1~12時間反応させることにより、発明化合物(i)を合成することができる。
(第二工程)
発明化合物(i)はベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン等の脂肪族炭化水素類中、五硫化二リン、ローソン試薬、デービー試薬、ジャパニーズ試薬及びベレオー試薬等の市販の硫化剤を用い、0℃~加熱還流下で1~12時間反応させることにより、発明化合物(j)に変換することができる。
【0067】
(v)上記一般式(I)において、Xが窒素原子、A又はBのいずれかがメチレン基、他方が一般式(II)(mは0、Zは結合手を示す)を示す場合の製造方法
【0068】
(G法)上記(i)で得られた発明化合物(f)又は(g)(両者を合わせて(f-g)と表す)とアルデヒド(r-4)との還元的アミノ化反応により、発明化合物(k)を得ることができる。
【0069】
【化13】
(式中、式中R
1~R
14、Ah、Bh及びnは前記と同じものを示す。)
上記(i)で得られた発明化合物(f)又は(g)(両者を合わせて(f-g)と表す)に、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;メタノール、エタノール等のアルコール類;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン等の脂肪族炭化水素類;アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒;酢酸等の溶媒中又はこれらの混合溶媒中、水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム、水素化トリ(sec-ブチル)ホウ素リチウム、水素化トリ(sec-ブチル)ホウ素カリウム等のヒドリド還元剤の存在下、(r-4)で表されるアルデヒドを0℃~加熱還流下で1~12時間反応させることにより、発明化合物(k)を合成することができる。
【0070】
(H法)上記(i)で得られた発明化合物(f)又は(g)(両者を合わせて(f-g)と表す)とアルキル化剤(r-1)とのSn2反応により、発明化合物(k)を得ることができる。
【0071】
【化14】
(式中R
1~R
14、L′、Ah、Bh及びnは前記と同じものを示す。)
上記(i)で得られた発明化合物(f)又は(g)(両者を合わせて(f-g)と表す)に、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類;メタノール、エタノール等のアルコール類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン等の脂肪族炭化水素類;アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒中、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド(KHMDS)、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert-ブトキシド、カリウムtert-ブトキシド、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム等の無機塩基;トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、N,N-ジメチルアニリン、N,N-ジメチルアミノピリジン、N-メチルピペリジン、N-メチルモルホリン、ジエチルアミン、シクロヘキシルアミン、プロカイン等の有機塩基等の無機塩基の存在下、ヨウ化カリウム又はヨウ化ナトリウム存在下又は非存在下、(r-1)で表されるアルキル化剤と、室温~加熱還流下で1~24時間反応させることで発明化合物(k)を合成することができる。
【0072】
(I法)上記(iv)で得られた発明化合物(i)のアミド部分を還元することにより、発明化合物(k)を得ることができる。
【0073】
【化15】
(式中、R
1~R
14、nは前記と同じものを示す。)
上記(iv)で得られた発明化合物(i)に対し、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類中、水素化アルミニウムリチウム、ボラン-テトラヒドロフラン錯体、ボラン-ジメチルスルフィド錯体等の還元剤を、0℃~加熱還流下で1~24時間反応させることにより、発明化合物(k)を合成することができる。
【0074】
(J法)上記(ii)で得られた、A5又はB5がN-R16(R16は置換基を有しても良いC1-10アルキル基、置換基を有しても良いアラルキル基又は置換基を有しても良いヘテロアリール基をを示す)を示し、他方がカルボニル基を示す発明化合物(d-1)又は(e-1)(両者を合わせて(d1-e1)と表す)の還元反応により、発明化合物(f1-g1)を合成することもできる。
【0075】
【化16】
(式中、R
1~R
11及びR
16は前記と同じものを示す。)
【0076】
上記(ii)で得られた発明化合物(d-1)又は(e-1)(両者を合わせて(d1-e1)と表す)に対し、(A法)の第四工程と同様の反応を施すことにより、発明化合物(f1-g1)を合成することができる。
【0077】
(vi)上記一般式(I)において、Xが窒素原子、A又はBのいずれかがメチレン基、他方が一般式(II)(Yはカルボニル基、ZはNR15又は酸素原子、mは1を示す)を示す場合の製造方法
【0078】
(K法)上記(i)で得られた発明化合物(f)又は(g)(両者を合わせて(f-g)と表す)を用い、以下に記載した方法により、発明化合物(n)を得ることができる。
【0079】
【化17】
(式中、Ah又はBhのいずれかはNH、他方はメチレン基、ZはNR
15又は酸素原子を示し、R
1~R
15、L′及びnは前記と同じものを示し、L
-はそのカウンターアニオンを示す。)
(第一工程)
上記(i)で得られた発明化合物(f)又は(g)(両者を合わせて(f-g)と表す)に、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;メタノール、エタノール等のアルコール類;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン等の脂肪族炭化水素類;アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒中、N,N-ジメチルアミノピリジン,トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、N,N-ジメチルアニリン、N-メチルピペリジン、N-メチルモルホリン、ジエチルアミン、シクロヘキシルアミン、プロカイン等の有機塩基;炭酸カリウム、炭酸リチウム等の無機塩基の存在下、カルボジイミダゾールを0℃~加熱還流下で1~12時間反応させることにより、発明化合物(l)を合成することができる。
(第二工程)
発明化合物(l)に、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;メタノール、エタノール等のアルコール類;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン等の脂肪族炭化水素類;アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒中、N,N-ジメチルアミノピリジン,トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、N,N-ジメチルアニリン、N-メチルピペリジン、N-メチルモルホリン、ジエチルアミン、シクロヘキシルアミン、プロカイン等の有機塩基;炭酸カリウム、炭酸リチウム等の無機塩基の存在下又は非存在下、ヨウ化メチル、硫酸ジメチル、トリフルオロメタンスルホニルメタン、meerwein試薬等のメチル化剤を、0℃~加熱還流下で12~48時間反応させることにより、発明化合物(m)を合成することができる。
(第三工程)
発明化合物(m)にベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン等の脂肪族炭化水素類;アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒中、N,N-ジメチルアミノピリジン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N,N-ジメチルアニリン、N-メチルピペリジン、N-メチルモルホリン、ジエチルアミン、シクロヘキシルアミン、プロカイン等の有機塩基;炭酸カリウム、炭酸リチウム等の無機塩基の存在下、(r-5)で表されるアミン又は(r-6)で表されるアルコールを、0℃~加熱還流下で1~12時間反応させることにより、発明化合物(n)を合成することができる。
【0080】
(vii)一般式(I)において、R6がヒドロキシ基を示す場合の製造方法
【0081】
(L法)上記(i)~(vi)で得られた発明化合物(o)の脱アルキル化反応により、発明化合物(p)を合成することができる。
【0082】
【化18】
(式中、R
6aはC
1-10アルコキシ基を示し、R
1~R
14、n、m、Y及びZは前記と同じものを示す。)
上記(i)~(vi)で得られた発明化合物(o)を、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;酢酸等のプロトン性有機溶媒;アセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒中又は無溶媒中、三臭化ホウ素、トリメチルシリルヨージド、臭化水素、塩酸ピリジニウム等と、-30~180℃で30分~5時間反応させるか、あるいはN,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒中、カリウムtert-ブトキシド、ナトリウムtert-ブトキシド等の有機塩基存在下、1-プロパンチオール、1-ドデカンチオール等を100℃~180℃で30分~24時間反応させることにより、発明化合物(p)を合成することができる。
【0083】
(viii)一般式(I)において、XがN-オキシドを示す場合の製造方法
【0084】
(M法)上記(i)~(vii)で得られた発明化合物(q)の酸化反応により、発明化合物(s)を合成することができる。
【0085】
【化19】
(式中、R
1~R
14、n、m、Y及びZは前記と同じものを示す。)
上記(i)~(vii)で得られた発明化合物(q)を、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素溶媒中、過酸化水素(H
2O
2)水溶液又はm-クロロ過安息香酸(mCPBA)等の酸化剤1~2当量を、0℃~室温で30分~24時間反応させることにより、発明化合物(s)を合成することができる。
【0086】
前記各工程により得られる化合物については、必要に応じ、例えばシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することができる。
さらに必要に応じて常法により酸付加塩を形成することができ、例えば発明化合物(I)を、酢酸エチル等の有機溶媒;メタノール、エタノール等のようなアルコール類;あるいは水等の極性溶媒中、本発明化合物(I)を塩酸、硫酸、リン酸等の鉱酸、ギ酸、酢酸、クエン酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、フマール酸、マレイン酸等の有機カルボン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、メシチレンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸等の有機スルホン酸等の存在下、室温又は適宜加熱することにより行われる。
【0087】
上記一般式(I)で表されるアゼパン誘導体及びその薬学的に許容される塩は、ヒトに対して非経口投与、固形若しくは液体形態での経口投与等のための製薬上許容し得る担体とともに組成物を処方することができる。また、他の鎮痛薬と併用することも可能である。
経口投与のための固形製剤としてはカプセル剤、錠剤、丸剤、散剤及び顆粒剤等が挙げられる。この固形製剤の調製にあたっては賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、色素などを用いることができる。ここで、賦形剤としては、乳糖、D-マンニトール、結晶セルロース、ブドウ糖などが、崩壊剤としては、デンプン、カルボキシメチルセルロースカルシウム(CMC-Ca)などが、滑沢剤としては、ステアリン酸マグネシウム、タルクなどが、結合剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ゼラチン、ポリビニルピロリドン(PVP)などが挙げられる。カプセル剤、錠剤及び丸剤の場合には、更に、緩衝剤を用いてもよい。錠剤及び丸剤には腸溶性被膜を施してもよい。
【0088】
注射剤のための本発明組成物の形態としては、製薬上許容し得る無菌水若しくは非水溶液、懸濁液若しくは乳濁液が挙げられる。適当な非水担体、希釈剤、溶媒又はビヒクルの例としては、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、植物油、例えばオリーブ油及び注射可能な有機エステル、例えばオレイン酸エチルが挙げられる。このような組成物は補助剤、例えば防腐剤、湿潤剤、乳化剤、無痛化剤、緩衝剤、保存剤及び分散剤をも含有することができる。
これら組成物は例えば細菌保持フィルターによる濾過により、又は使用直前に減菌剤あるいは若干の他の減菌注射可能な媒質に溶解し得る無菌固形組成物の形態で減菌剤を混入することにより減菌することができる。
【0089】
点眼投与のための製剤は、好ましくは本発明化合物に加えて、溶解補助剤、保存剤、等張化剤及び増粘剤等を加えることができる。
【0090】
経口投与のための液体製剤には、当業者間で普通に使用される不活性希釈剤、例えば水を含む製薬上許容し得る乳剤、溶液、懸濁剤、シロップ剤及びエリキシール剤が挙げられる。かかる不活性希釈剤に加えて、組成物には補助剤例えば湿潤剤、乳化、懸濁剤、ならびに甘味、調味及び香味剤も配合することができる。
【0091】
経直腸投与のための製剤は、好ましくは本発明化合物に加えて賦形剤例えばカカオ脂若しくは坐剤ワックスを含有していてもよい。
【0092】
投与量は、通常成人においては、有効成分である上記一般式(I)で表されるアゼパン誘導体、当該化合物の互変異性体、立体異性体、若しくはその薬学的に許容される塩又はそれらの溶媒和物を、注射剤においては、0.01μg~1g/日、好ましくは0.0001~200mg/日、経口投与においては、0.1μg~10g/日、好ましくは0.001~2000mg/日投与されるが、年齢、症状等により増減することができる。また、所望によりこの一日量を2~4回に分割して投与することもできる。
【0093】
κオピオイド受容体に関連する疾患や症状としては、例えば心血管系障害、消化器系疾患、血液系疾患、呼吸器系疾患、肝疾患、神経系障害、泌尿器系障害、疼痛、咳嗽、掻痒、虚血性脳疾患、薬物依存などが挙げられる。本発明化合物は、高いκオピオイド受容体選択性及びκオピオイド受容体に対する強力なアゴニスト活性を有することから、これらの疾患や症状の治療や改善、予防に有効である。
【実施例0094】
次に、参考例、実施例及び試験例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0095】
(実施例1)
(4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a-ヒドロキシ-10-メトキシ-1,2,3,4,4a,5,6,7-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-8(8aH)-オンの合成
【0096】
【化20】
(方法1)
(4R,4aS,7aR,12bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a-ヒドロキシ-9-メトキシ-2,3,4,4a,5,6-ヘキサヒドロ-1H-4,12-メタノベンゾフロ[3,2-e]イソキノリン-7(7aH)-オン(Organic Letters,2009,11,3,539に記載の方法で合成)(300mg,0.84mmol)をポリリン酸(5g)に懸濁後、内温55-60℃に加熱しアジ化ナトリウム(78.5mg,1.21mmol)を加え、内温58-60℃で45分間撹拌した。反応混合物を氷冷した28%アンモニア水溶液に注ぎ、酢酸エチルで三回抽出した。合わせた抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(アミノ基担持シリカゲル、0-3%メタノール/クロロホルム)及び分取薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1)で精製し、表題化合物(173.3mg,55%)を無色固体として得た。
(方法2)
(4R,4aS,7aR,12bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a-ヒドロキシ-9-メトキシ-2,3,4,4a,5,6-ヘキサヒドロ-1H-4,12-メタノベンゾフロ[3,2-e]イソキノリン-7(7aH)-オン(Organic Letters,2009,11,3,539に記載の方法で合成)(1.0g,2.81mmol)をポリリン酸(12.5g)に懸濁後、内温65-70℃に加熱しアジドトリメチルシラン(1.11mL,8.44mmol)を加え、内温65-70℃で30分間撹拌した。反応混合物を氷冷した28%アンモニア水溶液に注ぎ、クロロホルムで三回抽出した。合わせた抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(アミノ基担持シリカゲル、0-3%メタノール/酢酸エチル及び35-100%酢酸エチル/ヘプタン)で精製し、表題化合物(362.5mg,35%)を無色アモルファスとして得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.09-0.17(m,2H),0.51-0.57(m,2H),0.80-0.91(m,1H),1.28-1.36(m,1H),1.59-1.67(m,1H),1.92(ddd,J=6,14,14Hz,1H),2.28-2.42(m,3H),2.46(ddd,J=6,6,13Hz,1H),2.64(dd,J=7,19Hz,1H),2.72(dd,J=5,11Hz,1H),2.80-2.99(m,2H),3.06-3.17(m,2H),3.89(s,3H),4.86(s,1H),4.95(br s,1H),5.95(t,J=7Hz,1H),6.66(d,J=8Hz,1H),6.78(d,J=8Hz,1H).
【0097】
(参考例1)
(4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-1,2,3,4,4a,5,6,7-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-8(8aH)-オンの合成
【0098】
【化21】
実施例1で得られた化合物(1.32g,3.58mmol)のクロロホルム(20mL)溶液に、氷冷下1M三臭化ホウ素-ジクロロメタン溶液(17.9mL,17.9mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応混合物に氷冷下飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで三回抽出した。合わせた抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0-5%メタノール/クロロホルム)で精製し、表題化合物(909.1mg,72%)を無色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,CD
3ОD)δ(ppm):0.13-0.20(m,2H),0.50-0.59(m,2H),0.84-0.95(m,1H),1.35-1.43(m,1H),1.55-1.62(m,1H),1.79-1.90(m,1H),2.29-2.47(m,4H),2.67(dd,J=7,19Hz,1H),2.69-2.75(m,1H),2.80-2.91(m,2H),3.11(d,J=7Hz,1H),3.15(d,J=5Hz,1H),4.71(s,1H),6.60(d,J=8Hz,1H),6.68(d,J=8Hz,1H).
【0099】
(実施例2)
(4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-10-メトキシ-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-4a(5H)-オールの合成
【0100】
【化22】
実施例1で得られた化合物(172mg,0.46mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液に、0.91Mボラン-テトラヒドロフラン錯体テトラヒドロフラン溶液(2.6mL,2.32mmol)を加え、1.5時間加熱還流した。反応混合液を放冷後、減圧下にて濃縮した。濃縮残渣に2M塩酸(4mL)を加え、10分間加熱還流した。反応混合物を放冷後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ塩基性とし、クロロホルムで三回抽出した。合わせた抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(アミノ基担持シリカゲル、0-1%メタノール/クロロホルム)で精製し、表題化合物(134mg,81%)を無色油状物質として得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.10-0.15(m,2H),0.50-0.58(m,2H),0.81-0.90(m,1H),1.38-1.59(m,3H),2.20-2.42(m,4H),2.52-2.65(m,2H),2.85(ddd,J=3,3,14Hz,1H),2.93(d,J=6Hz,1H),3.02-3.09(m,1H),3.03(d,J=18Hz,1H),3.14(dd,J=2,15Hz,1H),3.33-3.43(m,1H),3.87(s,3H),4.47-4.52(m,1H),4.82(br s,1H),6.57(d,J=8Hz,1H),6.72(d,J=8Hz,1H).
【0101】
(実施例3)
(4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-4a,10(5H)-ジオール二塩酸塩の合成
(1)(4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-4a,10(5H)-ジオールの合成
【0102】
【化23】
実施例2に記載した方法に従い、参考例1で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.09-0.16(m,2H),0.49-0.57(m,2H),0.78-0.90(m,1H),1.35-1.51(m,2H),1.52-1.61(m,1H),2.23-2.43(m,4H),2.51(dd,J=7,19H,1H),2.57-2.67(m,1H),2.86-2.95(m,2H),3.01-3.11(m,1H),3.02(d,J=19Hz,1H),3.18(d,J=15Hz,1H),3.75-3.85(m,1H),4.52(s,1H),4.87(br s,1H),6.48(d,J=8Hz,1H),6.65(d,J=8Hz,1H).
MS(ESI): m/z 343.24[M+H]
+
(2)(4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-4a,10(5H)-ジオール二塩酸塩の合成
【0103】
【化24】
実施例3の(1)で得られた化合物(6.2mg,0.018mmol)の酢酸エチル(1mL)溶液に、氷冷下1M塩酸-ジエチルエーテル溶液(1mL)を加え、10分間撹拌した。析出した固体をろ取し、水を加え凍結後凍結乾燥器にて乾燥し、表題化合物(6.7mg,89%)を微褐色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,CD
3OD)δ(ppm):0.46-0.58(m,2H),0.73-0.90(m,2H),1.07-1.18(m,1H),1.75-1.99(m,3H),2.76(ddd,J=5,13,13Hz,1H),2.91(ddd,J=4,13,13Hz,1H),3.01-3.25(m,3H),3.30-3.47(m,4H),3.55(dd,J=3,15Hz,1H),3.65(dd,J=5,15Hz,1H),3.94(d,J=7Hz,1H),4.92(dd,J=3,5Hz,1H),6.75(d,J=8Hz,1H),6.81(d,J=8Hz,1H).
【0104】
(実施例4)
(4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-10-メトキシ-7-(2-(ピリジン-2-イル)エチル)-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-4a(5H)-オールの合成
【0105】
【化25】
実施例2で得られた化合物(11mg,0.031mmol)のエタノール(2mL)溶液に、酢酸(17.7μL,0.31mmol)および2-ビニルピリジン(33.1μL,0.31mmol)を加え、6時間加熱還流した。反応液を放冷後、減圧下濃縮した。得られた濃縮残渣を分取薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:2Mアンモニア-メタノール=20:1)で精製し、表題化合物(11.6mg,82%)を無色油状物質として得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.09-0.15(m,2H),0.40-0.55(m,2H),0.79-0.91(m,1H),1.32-1.40(m,1H),1.47-1.55(m,1H),1.72(ddd,J=4,13,13Hz,1H),2.18(ddd,J=3,12,12Hz,1H),2.25-2.43(m,3H),2.50-2.65(m,3H),2.80-3.20(m,9H),3.84(s,3H),4.48(dd,J=4,5Hz,1H),4.82(br s,1H),6.56(d,J=8Hz,1H),6.70(d,J=8Hz,1H),7.03-7.08(m,1H),7.13(d,J=8Hz,1H),7.47-7.54(m,1H),8.44-8.49(m,1H).
【0106】
(実施例5)
(4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-7-(2-(ピリジン-2-イル)エチル)-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-4a,10(5H)-ジオールの合成
【0107】
【化26】
参考例1に記載した方法に従い、実施例4で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.10-0.15(m,2H),0.50-0.57(m,2H),0.79-0.90(m,1H),1.16-1.24(m,1H),1.55-1.64(m,1H),1.66-1.78(m,1H),2.26-2.35(m,3H),2.36-2.45(m,2H),2.50(dd,J=7,19Hz,1H),2.58-2.72(m,3H),2.79(ddd,J=J=5,11,11Hz,1H),2.91(d,J=7Hz,1H),3.01(d,J=18Hz,1H),3.16(dd,J=2,16Hz,1H),3.35(ddd,J=2,13,13Hz,1H),3.49-3.59(m,2H),4.55(dd,J=3,3Hz,1H),4.84(br s,1H),6.50(d,J=8Hz,1H),6.82(d,J=8Hz,1H),7.11-7.19(m,2H),7.59(ddd,J=2,7,7Hz,1H),8.48-8.51(m,1H).
【0108】
(実施例6)
((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a-ヒドロキシ-10-メトキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)(ピリジン-2-イル)メタノンの合成
【0109】
【化27】
実施例2で得られた化合物(7.6mg,0.021mmol)及びピコリン酸(3.9mg,0.032mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(1mL)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(7.4μL,0.043mmol)及びO-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(12.2mg,0.032mmol)を加え、室温で22時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで一回抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で二回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮した。得られた粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=12:1)で精製し、表題化合物(8.4mg,86%)を無色油状物質として得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.05-0.16(m,2H),0.44-0.59(m,2H),0.75-0.94(m,1H),1.33-1.48(m,1H),1.52-1.62(m,1H),1.80-1.91(m,1H),2.01-2.40(m,4H),2.52-2.68(m,2H),2.86-2.90(m,0.4H),2.95-3.06(m,1.6H),3.10-3.29(m,0.4H),3.40-3.48(m,0.6H),3.50-3.68(m,0.6H),3.69-3.81(m,1H),3.79(s,1.8H),3.88(s,1.2H),4.00-4.15(m,0.4H),4.25-4.33(m,0.6H),4.40-4.68(m,2H),5.15-5.23(m,0.4H),6.59(d,J=8Hz,0.6H),6.62(d,J=8Hz,0.4H),6.71(d,J=8Hz,0.6H),6.74(d,J=8Hz,0.4H),7.27-7.36(m,1H),7.54(d,J=8Hz,0.6H),7.65(d,J=7Hz,0.4H),7.73-7.82(m,1H),8.52-8.57(m,1H).
【0110】
(実施例7)
((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)(ピリジン-2-イル)メタノンの合成
【0111】
【化28】
参考例1に記載した方法に従い、実施例6で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.06-0.17(m,2H),0.47-0.58(m,2H),0.76-0.92(m,1H),1.29-1.35(m,0.6H),1.41-1.72(m,2.4H),2.14-2.42(m,4H),2.50-2.67(m,2H),2.89(d,J=6Hz,0.4H),2.95-3.07(m,1.6H),3.35-3.44(m,0.6H),3.48-3.56(m,0.4H),3.58-3.67(m,0.4H),3.69-3.76(m,0.6H),3.80-3.92(m,0.4H),4.12-4.20(m,0.6H),4.32-4.40(m,0.4H),4.38(s,1H),4.82(br s,1H),4.97-5.03(m,0.6H),6.54(d,J=8Hz,0.6H),6.55(d,J=8Hz,0.4H),6.75(d,J=8Hz,0.4H),6.78(d,J=8Hz,0.6H),6.78(d,J=8Hz,0.6H),7.26-7.32(m,0.8H),7.35-7.40(m,0.6H),7.44(d,J=8Hz,0.6H),7.68-7.74(m,0.4H),7.81(ddd,J=J=2,8,8Hz,0.6H),8.51(d,J=5Hz,0.4H),8.66(d,J=5Hz,0.6H).
【0112】
(実施例8)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a-ヒドロキシ-10-メトキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(ピリジン-2-イル)エタン-1-オンの合成
【0113】
【化29】
実施例6に記載した方法に従い、実施例2で得られた化合物及び2-(ピリジン-2-イル)酢酸塩酸塩より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.06-0.16(m,2H),0.50-0.57(m,2H),0.79-0.90(m,1H),1.40-1.95(m,3H),2.05-2.14(m,0.4H),2.20-2.41(m,3.6H),2.49-2.67(m,2H),2.91-3.05(m,2H),3.10-3.33(m,1H),3.64(dd,J=2,16Hz,0.6H),3.86(s,1.8H),3.87(s,1.2H),3.92-4.05(m,1H),3.93(d,J=16Hz,0.6H),3.97(d,J=16Hz,0.4H),4.05(d,J=16Hz,0.4H),4.20-4.32(m,0.8H),4.32(d,J=16Hz,0.6H),4.40-4.50(m,0.6H),4.62-4.66(m,0.6H),4.90(dd,J=5,10Hz,0.4H),6.57(d,J=8Hz,0.6H),6.59(d,J=8Hz,0.4H),6.71(d,J=8Hz,0.6H),6.72(d,J=8Hz,0.4H),7.12(dd,J=5,7Hz,1H),7.18-7.26(m,1H),7.55-7.62(m,1H),8.49-8.54(m,1H).
【0114】
(実施例9)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(ピリジン-2-イル)エタン-1-オンの合成
【0115】
【化30】
参考例1に記載した方法に従い、実施例8で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.06-0.19(m,2H),0.48-0.60(m,2H),0.75-0.93(m,1H),1.19-1.30(m,0.2H),1.32-1.39(m,0.9H),1.41-1.50(m,1H),1.63-1.73(m,0.9H),2.15-2.21(m,0.2H),2.28-2.35(m,2.9H),2.39(dd,J=6,12Hz,1H),2.48(dd,J=7,19Hz,0.9H),2.55-2.70(m,1H),2.79-3.09(m,3H),3.31-3.74(m,0.3H),3.61(d,J=16Hz,0.9H),3.67(dd,J=1,16Hz,0.9H),3.82(d,J=15Hz,0.1H),3.91(d,J=15Hz,0.1H),4.27-4.41(m,1.8H),4.62-4.68(m,0.1H),4.68(dd,J=1,3Hz,0.9H),4.86(br s,1H),4.96(d,J=16Hz,0.9H),6.42(d,J=8Hz,0.1H),6.47(d,J=8Hz,0.9H),6.74(d,J=8Hz,0.1H),6.81(d,J=8Hz,0.9H),6.94-7.05(m,0.2H),7.22(ddd,J=1,5,8Hz,0.9H),7.26-7.29(m,0.9H),7.46(ddd,J=2,8,8Hz,0.1H),7.69(ddd,J=2,8,8Hz,0.9H),8.37-8.40(m,0.1H),8.50(ddd,J=1,2,5Hz,0.9H).
【0116】
(実施例10)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a-ヒドロキシ-10-メトキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)エタン-1-オンの合成
【0117】
【化31】
実施例6に記載した方法に従い、実施例2で得られた化合物及び2-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.07-0.19(m,2H),0.47-0.61(m,2H),0.78-0.92(m,1H),1.41-1.66(m,3H),2.10(ddd,J=3,12,12Hz,0.4H),2.18-2.42(m,3.6H),2.48-2.68(m,2H),2.94(d,J=6Hz,0.4H),2.98(d,J=7Hz,0.6H),2.99(d,J=18Hz,0.4H),3.03(d,J=19Hz,0.6H),3.09-3.20(m,0.6H),3.28-3.43(m,0.4H),3.65(dd,J=2,16Hz,0.6H),3.84(s,1.8H),3.87(s,1.2H),3.93-4.16(m,1.8H),4.11(d,J=16Hz,0.6H),4.19-4.27(m,0.8H),4.33(d,J=16Hz,0.6H),4.45-4.56(m,0.6H),4.65-4.70(m,0.6H),4.84-4.91(m,0.4H),6.58(d,J=8Hz,1H),6.70(d,J=8Hz,0.4H),6.72(d,J=8Hz,0.6H),7.38(d,J=8Hz,0.6H),7.48-7.55(m,0.4H),7.52(d,J=8Hz,1H),7.75(dd,J=8,8Hz,0.6H),7.76(dd,J=8,8Hz,0.4H).
【0118】
(実施例11)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)エタン-1-オンの合成
【0119】
【化32】
参考例1に記載した方法に従い、実施例10で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.16-0.30(m,2H),0.55-0.66(m,2H),0.78-1.04(m,1H),1.38-1.79(m,3H),2.08-2.73(m,6H),2.73-2.90(m,1H),2.96(d,J=19Hz,0.4H),3.02(d,J=19Hz,0.6H),3.07-3.33(m,1H),3.46-3.80(m,1.8H),3.88(d,J=15Hz,0.4H),4.03(d,J=15Hz,0.4H),4.12(d,J=16Hz,0.6H),4.21-4.29(m,0.6H),4.37-4.45(m,0.6H),4.51(d,J=16Hz,0.6H),4.68-4.74(m,1H),6.42(d,J=8Hz,0.4H),6.51(d,J=8Hz,0.6H),6.64(d,J=8Hz,0.4H),6.78(d,J=8Hz,0.6H),7.34(d,J=8Hz,0.4H),7.46(d,J=8Hz,0.4H),7.47(d,J=8Hz,0.6H),7.57(d,J=8Hz,0.6H),7.71(dd,J=8,8Hz,0.4H),7.81(dd,J=8,8Hz,0.6H).
【0120】
(実施例12)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a-ヒドロキシ-10-メトキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(6-メトキシピリジン-2-イル)エタン-1-オンの合成
【0121】
【化33】
実施例6に記載した方法に従い、実施例2で得られた化合物及び2-(6-メトキシピリジン-2-イル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm): 0.09-0.19(m,2H),0.49-0.60(m,2H),0.78-0.90(m,1H),1.40-1.69(m,3H),2.10(ddd,J=3,12,12Hz,0.3H),2.19-2.42(m,3.7H),2.47-2.67(m,2H),2.93(d,J=6Hz,0.3H),2.97(d,J=6Hz,0.7H),2.99(d,J=18Hz,0.3H),3.02(d,J=18Hz,0.7H),3.12-3.24(m,0.7H),3.26-3.38(m,0.3H),3.59-3.69(m,0.7H),3.69(d,J=15Hz,0.7H),3.82(d,J=15Hz,0.3H),3.83-4.08(m,1H),3.86(s,2.1H),3.87(s,0.9H),3.87(s,0.9H),3.89(s,2.1H),3.96(d,J=15Hz,0.3H),4.20-4.29(m,0.6H),4.34(d,J=15Hz,0.7H),4.57-4.70(m,1.4H),4.86-4.92(m,0.3H),6.53-6.61(m,2H),6.71(d,J=8Hz,0.7H),6.72(d,J=8Hz,0.3H),6.75(d,J=7Hz,0.3H),6.80(d,J=7Hz,0.7H),7.43(dd,J=7,7Hz,0.3H),7.47(dd,J=7,8Hz,0.7H).
【0122】
(実施例13)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(6-メトキシピリジン-2-イル)エタン-1-オンの合成
【0123】
【化34】
参考例1に記載した方法に従い、実施例12で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.06-0.20(m,2H),0.46-0.60(m,2H),0.76-0.91(m,1H),1.24-1.28(m,1H),1.42-1.69(m,2H),2.13-2.43(m,5H),2.55(dd,J=7,18Hz,0.5H),2.56-2.67(m,1H),2.86(d,J=6Hz,0.5H),2.91-3.04(m,1.5H),3.07-3.17(m,0.5H),3.41-3.57(m,0.5H),3.59-3.73(m,1.5H),3.74(d,J=15Hz,0.5H),3.82(d,J=15Hz,0.5H),3.84(s,1.5H),3.91(s,1.5H),3.95(d,J=15Hz,0.5H),4.24-4.34(m,0.5H),4.30(d,J=15Hz,0.5H),4.60-4.74(m,1.5H),6.43(d,J=8Hz,0.5H),6.46(d,J=8Hz,0.5H),6.50(d,J=8Hz,0.5H),6.54(d,J=8Hz,0.5H),6.58(d,J=8Hz,0.5H),6.59(d,J=8Hz,0.5H),6.71(d,J=8Hz,0.5H),6.85(d,J=7Hz,0.5H),7.33(dd,J=8,8Hz,0.5H),7.49(dd,J=7,8Hz,0.5H).
【0124】
(実施例14)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a-ヒドロキシ-10-メトキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(3-メトキシピリジン-2-イル)エタン-1-オンの合成
【0125】
【化35】
実施例6に記載した方法に従い、実施例2で得られた化合物及び2-(3-メトキシピリジン-2-イル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm): 0.09-0.15(m,2H),0.50-0.58(m,2H),0.79-0.90(m,1H),1.43-1.73(m,3H),2.03-2.12(m,0.4H),2.18-2.41(m,3.6H),2.53-2.66(m,2H),2.94-3.05(m,2.4H),3.20-3.34(m,1H),3.60-3.71(m,0.6H),3.79(s,1.8H),3.83(s,1.2H),3.86(s,1.2H),3.89(s,1.8H),3.93(d,J=16Hz,0.6H),3.97-4.08(m,1.4H),4.18-4.37(m,1.4H),4.28(d,J=16Hz,0.6H),4.62(dd,J=2,4Hz,0.6H),4.93(dd,J=6,11Hz,0.4H),6.57(d,J=8Hz,0.6H),6.61(d,J=8Hz,0.4H),6.72(d,J=8Hz,0.6H),6.72(d,J=8Hz,0.4H),7.07-7.17(m,2H),8.10(dd,J=2,4Hz,0.6H),8.14(dd,J=2,4Hz,0.4H).
【0126】
(実施例15)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(3-メトキシピリジン-2-イル)エタン-1-オンの合成
【0127】
【化36】
参考例1に記載した方法に従い、実施例14で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.07-0.20(m,2H),0.47-0.60(m,2H),0.79-0.92(m,1H),1.23-1.38(m,1H),1.41-1.50(m,1H),1.54-1.84(m,1H),2.18-2.36(m,3H),2.40(dd,J=6,13Hz,1H),2.48(dd,J=7,19Hz,1H),2.58-2.70(m,1H),2.88(d,J=7Hz,0.1H),2.94(d,J=7Hz,0.9H),2.96-3.06(m,1H),3.00(d,J=19Hz,1H),3.62-3.69(m,1H),3.79(s,0.3H),3.82(s,2.7H),3.89(d,J=16Hz,0.1H),4.01(d,J=16Hz,0.9H),4.28(ddd,J=3,3,13Hz,1H),4.35-4.43(m,1H),4.61-4.64(m,0.1H),4.65-4.70(m,0.9H),4.80(d,J=16Hz,1H),4.84(br s,1H),6.44-6.47(m,0.1H),6.48(d,J=8Hz,0.9H),6.73(d,J=8Hz,0.1H),6.84(d,J=8Hz,0.9H),7.05-7.08(m,0.2H),7.19-7.22(m,1.8H),8.00-8.03(m,0.1H),8.07-8.13(m,0.9H).
【0128】
(実施例16)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a-ヒドロキシ-10-メトキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(ピリミジン-2-イル)エタン-1-オンの合成
【0129】
【化37】
実施例6に記載した方法に従い、実施例2で得られた化合物及び2-(ピリミジン-2-イル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm): 0.09-0.19(m,2H),0.47-0.61(m,2H),0.77-0.90(m,1H),1.43-1.69(m,3H),2.08(ddd,J=4,12,12Hz,0.6H),2.22-2.41(m,3.4H),2.52-2.67(m,2H),2.83-3.05(m,2.4H),3.18-3.27(m,1H),3.65(dd,J=2,17Hz,0.6H),3.86(s,1.2H),3.88(s,1.8H),3.95-4.06(m,0.6H),3.99(d,J=15Hz,0.6H),4.21(d,J=16Hz,0.4H),4.22(d,J=16Hz,0.4H),4.25-4.34(m,0.8H),4.37-4.47(m,0.6H),4.60-4.66(m,0.6H),4.63(d,J=15Hz,0.6H),4.95(dd,J=6,11Hz,0.4H),6.57(d,J=8Hz,0.6H),6.61(d,J=8Hz,0.4H),6.72(d,J=8Hz,0.6H),6.72(d,J=8Hz,0.4H),7.14(t,J=5Hz,0.6H),7.17(t,J=5Hz,0.4H),8.68(d,J=5Hz,1.2H),8.72(d,J=5Hz,0.8H).
【0130】
(実施例17)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(ピリミジン-2-イル)エタン-1-オンの合成
【0131】
【化38】
参考例1に記載した方法に従い、実施例16で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.07-0.19(m,2H),0.47-0.60(m,2H),0.78-0.91(m,1H),1.30-1.39(m,1H),1.41-1.51(m,1H),1.62-1.73(m,1H),2.16-2.43(m,4.1H),2.48(dd,J=7,18Hz,0.9H),2.56-2.71(m,1H),2.88(d,J=6Hz,0.1H),2.95(d,J=7Hz,0.9H),2.97-3.11(m,1.1H),3.02(d,J=18Hz,0.9H),3.48-3.80(m,1.2H),3.89(d,J=15Hz,0.9H),4.02(d,J=15Hz,0.1H),4.13(d,J=15Hz,0.1H),4.26(ddd,J=3,3,14Hz,0.9H),4.33(ddd,J=1,3,16Hz,0.9H),4.66-4.73(m,1H),4.85(br s,1H),5.10(d,J=15Hz,0.9H),6.44(d,J=8Hz,0.1H),6.49(d,J=8Hz,0.9H),6.73(d,J=8Hz,0.1H),6.82(d,J=8Hz,0.9H),7.09(t,J=5Hz,0.1H),7.24(t,J=5Hz,0.9H),8.62(d,J=5Hz,0.2H),8.74(d,J=5Hz,1.8H).
【0132】
(実施例18)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(チアゾール-2-イル)エタン-1-オンの合成
【0133】
【化39】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び2-(チアゾール-2-イル)酢酸ナトリウムより表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.07-0.17(m,2H),0.48-0.57(m,2H),0.78-0.91(m,1H),1.34-1.68(m,3H),2.14-2.42(m,4H),2.48(dd,J=7,18Hz,1H),2.58-2.69(m,1H),2.88-3.12(m,3H),3.48-3.75(m,0.2H),3.70(dd,J=1,16Hz,0.9H),3.78(d,J=16Hz,1H),4.08(d,J=16Hz,0.1H),4.16(d,J=16Hz,0.1H),4.30-4.39(m,1.8H),4.64-4.68(m,0.9H),4.73-4.80(m,0.1H),4.87(br s,1H),5.20(d,J=16Hz,0.9H),6.46(d,J=8Hz,0.9H),6.47-6.50(m,0.1H),6.69(d,J=8Hz,0.1H),6.75(d,J=8Hz,0.9H),7.20(d,J=3Hz,0.1H),7.32(d,J=3Hz,0.9H),7.63(d,J=3Hz,0.1H),7.73(d,J=3Hz,0.9H).
【0134】
(実施例19)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a-ヒドロキシ-10-メトキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(チアゾール-4-イル)エタン-1-オンの合成
【0135】
【化40】
実施例6に記載した方法に従い、実施例2で得られた化合物及び2-(チアゾール-4-イル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm): 0.06-0.20(m,2H),0.46-0.61(m,2H),0.77-0.91(m,1H),1.41-1.68(m,3H),2.10(ddd,J=4,12,12Hz,0.4H),2.17-2.42(m,3.6H),2.50-2.67(m,2H),2.91-3.05(m,2H),3.10-3.24(m,0.6H),3.25-3.35(m,0.4H),3.60-3.70(m,1H),3.81-4.06(m,1H),3.85(s,1.8H),3.87(s,1.2H),3.90(d,J=16Hz,0.6H),3.96(d,J=16Hz,0.4H),4.12(d,J=16Hz,0.4H),4.20-4.32(m,0.8H),4.37-4.50(m,0.6H),4.41(d,J=16Hz,0.6H),4.60-4.66(m,0.6H),4.90(dd,J=5,9Hz,0.4H),6.56(d,J=8Hz,0.6H),6.61(d,J=8Hz,0.4H),6.70(d,J=8Hz,0.6H),6.73(d,J=8Hz,0.4H),7.09(br s,0.4H),7.15(s,0.6H),8.74(s,1H).
【0136】
(実施例20)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(チアゾール-4-イル)エタン-1-オンの合成
【0137】
【化41】
参考例1に記載した方法に従い、実施例19で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.07-0.19(m,2H),0.47-0.60(m,2H),0.76-0.90(m,1H),1.34-1.55(m,2H),1.59-1.69(m,1H),2.17-2.43(m,4.2H),2.49(dd,J=7,19Hz,0.8H),2.56-2.70(m,1H),2.85(d,J=6Hz,0.2H),2.94(d,J=7Hz,0.8H),2.95(d,J=18Hz,0.2H),3.02(d,J=19Hz,0.8H),3.02-3.12(m,1H),3.40-3.74(m,2H),3.79(d,J=16Hz,0.2H),4.05(d,J=16Hz,0.2H),4.27-4.35(m,0.8H),4.36-4.44(m,0.8H),4.64-4.67(m,0.8H),4.68-4.72(m,0.2H),4.89(d,J=16Hz,0.8H),4.91(d,J=16Hz,0.2H),6.48(d,J=8Hz,0.8H),6.49(d,J=8Hz,0.2H),6.71-6.81(m,1.2H),7.20(d,J=2Hz,0.8H),8.63(d,J=2Hz,0.2H),8.80(d,J=2Hz,0.8H).
.
【0138】
(実施例21)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(1H-ピラゾール-1-イル)エタン-1-オンの合成
【0139】
【化42】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び2-(1H-ピラゾール-1-イル)酢酸より表題化合物得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.05-0.20(m,2H),0.60-0.70(m,2H),0.75-0.90(m,1H),1.20-1.30(m,1H),1.30-1.55(m,2H),1.60-1.70(m,1H),2.25-2.55(m,4H),2.60-2.70(m,1H),2.90-3.15(m,3H),3.65-3.80(m,2H),4.20-4.35(m,2H),4.60-4.70(m,2H),6.19(d,J=16Hz,1H),6.30(d,J=2Hz,1H),6.49(d,J=8Hz,0.9H),6.54(d,J=8Hz,0.1H),6.72(d,J=8Hz,0.1H),6.81(d,J=8Hz,0.9H),7.41(s,0.1H),7.46(d,J=2Hz,0.9H),7.52(s,0.1H),7.57(d,J=2Hz,0.9H),8.82(br_s,1H).
【0140】
(実施例22)
(4R,4aS,8aR,13bS)-7-(2-(1H-ピラゾール-1-イル)エチル)-3-(シクロプロピルメチル)-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-4a,10(5H)-ジオールの合成
【0141】
【化43】
実施例2に記載した方法に従い、実施例21で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.00-0.20(m,2H),0.50-0.60(m,2H),0.75-0.90(m,1H),1.20-1.40(m,2H),1.50-1.70(m,2H),2.20-2.45(m,4H),2.45-2.70(m,4H),2.80-2.95(m,2H),2.95-3.30(m,4H),4.05-4.15(m,1H),4.40-4.50(m,2H),6.10-6.25(m,1H),6.51(d,J=8Hz,1H),6.76(d,J=8Hz,1H),7.31(d,J=2Hz,1H),7.48(d,J=2Hz,1H).
【0142】
(実施例23)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(5-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)エタン-1-オンの合成
【0143】
【化44】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び2-(5-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸より表題化合物得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.10-0.20(m,2H),0.50-0.60(m,2H),0.80-0.95(m,1H),1.30-1.40(m,1H),1.40-1.55(m,1H),1.60-1.75(m,2H),2.23(s,3H),2.25-2.60(m,5H),2.60-2.70(m,1H),2.90-3.10(m,3H),3.70(d,J=16Hz,1H),4.20-4.30(m,2H),4.55(d,J=16Hz,1H),4.66(s,1H),6.03(s,1H),6.13(d,J=16Hz,1H),6.49(d,J=8Hz,1H)6.83(d,J=8Hz,1H),7.44(s,1H),9.25(br s,1H).
【0144】
(実施例24)
(4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-7-(2-(5-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)エチル)-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-4a,10(5H)-ジオールの合成
【0145】
【化45】
実施例2に記載した方法に従い、実施例23で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CD
3OD)δ(ppm):0.05-0.15(m,2H),0.45-0.55(m,2H),0.75-0.90(m,1H),1.20-1.30(m,1H),1.57(d,J=11Hz,1H),1.65-1.75(m,1H),2.19(s,3H),2.25-2.55(m,7H),2.55-2.70(m,2H),2.70-2.80(m,1H),2.91(d,J=6Hz,1H),3.00(d,J=18Hz,1H),3.15(dd,J=2,16Hz,1H),3.25-3.40(m,1H),3.41(d,J=16Hz,1H),3.95-4.05(m,1H),4.45-4.55(m,1H),4.60-4.70(m,1H),5.95(d,J=2Hz,1H),6.50(d,J=8Hz,1H),6.80(d,J=8Hz,1H),7.38(d,J=2Hz,1H).
【0146】
(実施例25)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)エタン-1-オンの合成
【0147】
【化46】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び2-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.07-0.19(m,2H),0.50-0.59(m,2H),0.79-0.90(m,1H),1.32-1.40(m,1H),1.41-1.51(m,1H),1.60-1.70(m,1H),2.06(s,3H),2.27-2.42(m,4H),2.48(dd,J=7,18Hz,1H),2.59-2.70(m,1H),2.94(d,J=7Hz,1H),3.01(d,J=19Hz,1H),3.02-3.10(m,1H),3.69(d,J=16Hz,1H),4.16-4.29(m,2H),4.55(d,J=16Hz,1H),4.62-4.66(m,1H),6.10(d,J=16Hz,1H),6.48(d,J=8Hz,0.9H),6.53(d,J=8Hz,0.1H),6.73(d,J=8Hz,0.1H),6.81(d,J=8Hz,0.9H),7.23(s,1H),7.35(s,1H),8.97(br s,1H).
【0148】
(実施例26)
(4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-7-(2-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)エチル)-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-4a,10(5H)-ジオールの合成
【0149】
【化47】
実施例2に記載した方法に従い、実施例25で得られた化合物より表題化合物を得た。
【0150】
(実施例27)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a-ヒドロキシ-10-メトキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)エタン-1-オンの合成
【0151】
【化48】
実施例6に記載した方法に従い、実施例2で得られた化合物および2-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.09-0.16(m,2H),0.50-0.57(m,2H),0.77-0.93(m,1H),1.40-1.67(m,3H),2.03-2.13(m,0.4H),2.18-2.41(m,3.6H),2.51-2.66(m,2H),2.92-3.00(m,1H),3.00(d,J=19Hz,1H),3.12-3.23(m,0.6H),3.26-3.36(m,0.4H),3.52(d,J=16Hz,0.6H),3.59-3.67(m,0.6H),3.61(s,1.8H),3.62(s,1.2H),3.71(d,J=17Hz,0.4H),3.78-3.89(m,0.4H),3.84(s,1.8H),3.87(s,1.2H),3.97-4.26(m,1.8H),4.19(d,J=16Hz,0.6H),4.45-4.55(m,0.6H),4.60-4.65(m,0.6H),4.87-4.94(m,0.4H),6.54(d,J=8Hz,0.6H),6.60(d,J=8Hz,0.4H),6.68(d,J=8Hz,0.6H),6.72(d,J=8Hz,0.4H),6.77(s,0.6H),6.79(s,0.4H),7.32(s,1H).
【0152】
(実施例28)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)エタン-1-オンの合成
【0153】
【化49】
参考例1に記載した方法に従い、実施例27で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.09-0.17(m,2H),0.50-0.57(m,2H),0.79-0.93(m,1H),1.32-1.53(m,2H),1.57-1.69(m,1H),2.25-2.35(m,3H),2.39(dd,J=6,13Hz,1H),2.47(dd,J=7,19Hz,1H),2.57-2.68(m,1H),2.93(d,J=7Hz,1H),2.96-3.07(m,1H),3.00(d,J=19Hz,1H),3.23(d,J=16Hz,1H),3.53-3.75(m,1H),3.63(s,3H),4.27-4.45(m,2H),4.60-4.64(m,1H),4.68(d,J=16Hz,1H),6.45(d,J=8Hz,1H),6.77(d,J=8Hz,1H),6.79(s,1H),7.39(s,1H).
【0154】
(実施例29)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)エタン-1-オンの合成
【0155】
【化50】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び2-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)酢酸塩酸塩より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.04-0.25(m
,2H),0.45-0.62(m,2H),0.77-0.99(m,1H),1.17-2.54(m,8H),2.56-2.72(m,1H),2.85-3.14(m,3H),3.26-4.12(m,6H),4.25-4.47(m,2H),4.60-4.83(m,2H),5.86-5.95(m,0.1H),6.23(d,J=2Hz,0.9H),6.37-6.53(m,1H),6.66-6.79(m,1H)6.98-7.75(m,1H).
【0156】
(実施例30)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(1-メチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)エタン-1-オンの合成
【0157】
【化51】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び2-(1-メチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.04-0.22(m,2H),0.46-0.62(m,2H),0.77-0.94(m,1H),1.11-2.72(m,9H),2.88-3.15(m,3H),3.32-4.04(m,6H),4.24-4.44(m,2H),4.56-4.85(m,2H),6.38-6.54(m,1.2H),6.58-6.79(m,1.8H).
【0158】
(実施例31)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(1H-ピラゾール-3-イル)エタン-1-オンの合成
【0159】
【化52】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び2-(1H-ピラゾール-3-イル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm): 0.00-0.15(m,2H),0.45-0.60(m,2H),0.75-0.95(m,1H),1.30-1.80(m,3H),2.20-2.70(m,7H),2.90-3.10(m,3H),3.45-3.55(m,1H),3.60-3.90(m,2.2H),4.30-4.45(m,1.8H),4.60-4.75(m,1.8H),4.89(br_s、0.2H),6.01(s,0.2H),6.30(d,J=2Hz,0.8H),6.44(d,J=8Hz,0.8H),6.52(d,J=8Hz,0.2H),6.65-6.75(m,1H),7.42(s,0.2H),7.50(d,J=2Hz,0.8H).
【0160】
(実施例32)
(4R,4aS,8aR,13bS)-7-(2-(1H-ピラゾール-3-イル)エチル)-3-(シクロプロピルメチル)-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-4a,10(5H)-ジオールの合成
【0161】
【化53】
実施例2に記載した方法に従い、実施例31で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.00-0.25(m,2H),0.45-0.65(m,2H),0.70-1.00(m,1H),1.20-1.70(m,3H),2.00-3.50(m,17H),4.52(br s,1H),5.96(s,1H),6.54(d,J=8Hz,1H),6.85(br s,1H),7.40(s,1H).
【0162】
(実施例33)
(E)-1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a-ヒドロキシ-10-メトキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-3-(フラン-3-イル)プロプ-2-エン-1-オンの合成
【0163】
【化54】
実施例6に記載した方法に従い、実施例2で得られた化合物及び(E)-3-(フラン-3-イル)アクリル酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.06-0.16(m,2H),0.48-0.59(m,2H),0.77-0.92(m,1H),1.46-1.61(m,2H),1.62-1.73(m,1H),2.07-2.14(m,0.2H),2.16-2.26(m,1H),2.28-2.41(m,2.8H),2.52-2.66(m,2H),2.93-3.07(m,2H),3.18-3.38(m,1H),3.56(s,2.4H),3.64(d,J=16Hz,0.8H),3.87(s,0.6H),4.10-4.21(m,0.2H),4.22-4.50(m,2H),4.60-4.67(m,0.8H),4.91-5.00(m,0.2H),6.52(d,J=8Hz,0.8H),6.56-6.79(m,2.4H),7.01(d,J=16Hz,0.8H),7.38-7.47(m,1.8H),7.56(d,J=16Hz,0.2H),7.60(s,1H).
【0164】
(実施例34)
(E)-1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-3-(フラン-3-イル)プロプ-2-エン-1-オンの合成
【0165】
【化55】
参考例1に記載した方法に従い、実施例33で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.08-0.15(m,2H),0.49-0.57(m,2H),0.77-0.90(m,1H),1.44-1.72(m,3H),1.82-1.96(m,0.6H),2.12-2.41(m,4H),2.50-2.66(m,2H),2.92-3.05(m,2H),3.20-3.32(m,0.4H),3.47-3.57(m,0.4H),3.67(d,J=16Hz,0.6H),3.77-4.00(m,0.8H),4.22-4.38(m,1.2H),4.60-4.68(m,0.6H),4.80-4.89(m,0.4H),6.43-6.56(m,2H),6.60(d,J=8Hz,0.4H),6.71(s,0.6H),6.72(s,0.4H),6.93(d,J=16Hz,0.6H),7.36-7.45(m,1.6H),7.49(d,J=15Hz,0.4H),7.59(s,1H).
【0166】
(実施例35)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(1H-インダゾール-3-イル)エタン-1-オンの合成
【0167】
【化56】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び2-(1H-インダゾール-3-イル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.00-0.15(m,2H),0.45-0.60(m,2H),0.70-0.95(m,1H),1.20-1.70(m,3H),2.10-2.55(m,7H),2.60-2.70(m,1H),2.85-3.15(m,3H),3.70-3.75(m,1H),3.85(d,J=15Hz,0.8H),3.98(d,J=15Hz,0.2H),4.08(d,J=15Hz,0.2H),4.38(d,J=15Hz,1H),4.51(d,J=15Hz,1H),4.69(br s,0.8H),4.75(br s,0.2H),4.97(d,J=15Hz,0.8H),6.45(d,J=8Hz,1H),6.64(d,J=8Hz,0.2H),6.73(d,J=8Hz,0.8H),7.10-7.20(m,1H),7.30-7.45(m,2H),7.67(d,J=8Hz,0.2H),7.77(d,J=8Hz,0.8H).
【0168】
(実施例36)
(4R,4aS,8aR,13bS)-7-(2-(1H-インダゾール-3-イル)エチル)-3-(シクロプロピルメチル)-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-4a,10(5H)-ジオールの合成
【0169】
【化57】
実施例2に記載した方法に従い、実施例35で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.00-0.25(m,2H),0.45-0.65(m,2H),0.75-1.00(m,1H),1.20-1.80(m,3H),2.20-3.50(m,18H),4.53(br s,1H),6.52(d,J=8Hz,1H),6.81(d,J=8Hz,1H),7.07(t,J=8Hz,1H),7.32(t,J=8Hz,1H),7.57(d,J=8Hz,1H),7.61(d,J=8Hz,1H).
【0170】
(実施例37)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エタン-1-オンの合成
【0171】
【化58】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び2-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.04-0.21(m,2H),0.46-0.60(m,2H),0.78-0.93(m,1H),1.20-1.75(m,3H),2.10-2.68(m,6H),2.80-3.15(m,3H),3.42-4.01(m,2H),4.30-4.51(m,2H),4.66(s,1H),4.89(d,J=16Hz,1H)6.19(d,J=8Hz,0.1H),6.45(d,J=8Hz,0.9H),6.59(d,J=8Hz,0.1H),6.69-6.84(m,1.9H),7.06-7.22(m,1H),7.42(d,J=9Hz,0.1H),7.50(s,1H),7.67(d,J=9Hz,0.9H),7.98-8.10(m,1H).
【0172】
(実施例38)
(4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-7-(2-(イソキノリン-3-イル)エチル)-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-4a,10(5H)-ジオールの合成
【0173】
【化59】
実施例3の(1)で得られた化合物(6.6mg,0.02mmol)および2-(イソキノリン-3-イル)アセタルデヒド(17.1mg,0.10mmol)のクロロホルム(1.0mL)溶液に、氷浴下、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(21.2mg,0.1mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮した。得られた粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:2Mアンモニア-メタノール溶液=92:8)で精製し、表題化合物(9.5mg,98%)を無色アモルファスとして得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.08-0.18(m,2H),0.46-0.59(m,2H),0.76-0.94(m,1H),1.05-1.37(m,1H),1.54-1.80(m,2H),2.17-2.79(m,8H),2.80(dt,J=5,11Hz,1H),2.89-2.99(m,2H),3.01(d,J=18Hz,1H),3.18(dd,J=2,16Hz,1H),3.29-3.40(m,1H),3.52-3.67(m,2H),4.54-4.59(m,1H),6.49(d,J=8Hz,1H),6.81(d,J=8Hz,1H),7.48(s,1H),7.51-7.57(m,1H),7.65(ddd,J=1,7,8Hz,1H),7.72(d,J=8Hz,1H),7.94(d,J=8Hz,1H),9.18(s,1H).
【0174】
(実施例39)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-3-(ピリジン-2-イル)プロパン-1-オンの合成
【0175】
【化60】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び3-(ピリジン-2-イル)プロパン酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.10-0.19(m,2H),0.49-0.59(m,2H),0.79-0.91(m,1H),1.41-1.49(m,1H),1.53-1.69(m,2H),2.12-2.41(m,5H),2.54(dd,J=7,18Hz,1H),2.59-2.68(m,1H),2.75(ddd,J=3,13,13Hz,1H),2.91-3.05(m,3H),3.10(ddd,J=6,13,13Hz,1H),3.53-3.60(m,1H),3.61(ddd,J=3,12,15Hz,1H),4.24-4.33(m,1H),4.41-4.49(m,1H),4.55-4.59(m,1H),6.50(d,J=8Hz,1H),6.69(d,J=8Hz,0.1H),6.73(d,J=8Hz,0.9H),7.18-7.23(m,1H),7.24(d,J=8Hz,1H),7.64-7.70(m,1H),8.45-8.48(m,0.1H),8.59(d,J=5Hz,0.9H).
【0176】
(実施例40)
2-シクロヘキシル-1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)エタン-1-オンの合成
【0177】
【化61】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及びシクロヘキシル酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.04-0.22(m,2H),0.44-0.59(m,2H),0.60-1.85(m,14H),1.88-2.73(m,10H),2.86-3.06(m,2H),3.09-4.41(m,4H),4.50-4.83(m,1H),6.35-6.57(m,1.3H),6.69(d,J=8Hz,0.7H).
【0178】
(実施例41)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(ピロリジン-1-イル)エタン-1-オンの合成
【0179】
【化62】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び2-(ピロリジン-1-イル)酢酸塩酸塩より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.05-0.21(m,2H),0.46-0.63(m,2H),0.75-0.97(m,1H),1.15-3.27(m,22H),3.34-3.80(m,2H),3.99-4.34(m,2H),4.51-5.11(m,1H),6.41-6.57(m,1H),6.63-6.80(m,1H).
【0180】
(実施例42)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a-ヒドロキシ-10-メトキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(ピペリジン-1-イル)エタン-1-オンの合成
【0181】
【化63】
実施例6に記載した方法に従い、実施例2で得られた化合物及び2-(ピペリジン-1-イル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.04-0.20(m,2H),0.48-0.59(m,2H),0.77-2.04(m,11H),2.06-2.71(m,10H),2.90-3.93(m,9H),3.98-4.20(m,0.6H),4.25-4.55(m,0.4H),4.63-4.74(m,0.6H),4.78-4.92(m,0.4H),6.48-6.62(m,1H),6.63-6.74(m,1H).
【0182】
(実施例43)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(ピペリジン-1-イル)エタン-1-オンの合成
【0183】
【化64】
参考例1に記載した方法に従い、実施例42で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.03-0.22(m,2H),0.46-0.62(m,2H),0.77-0.97(m,1H),1.08-3.33(m,24H),3.36-3.91(m,2H),3.97-5.05(m,3H),6.34-6.50(m,1H),6.57-6.73(m,1H).
【0184】
(実施例44)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-((R)-モルホリン-3-イル)エタン-1-オンの合成
【0185】
【化65】
実施例3の(1)で得られた化合物(10mg,0.029mmol)及び(R)-2-(4-(tert-ブトキシカルボニル)モルホリン-3-イル)酢酸(11mg,0.044mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(1mL)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(15μL,0.088mmol)及びO-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HATU)(14mg,0.038mmol)を加え、室温で2時間撹拌した後に炭酸カリウム(50mg,0.36mmol)のメタノール懸濁液(1mL)を加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで三回抽出した。有機層を水で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1-10%メタノール/クロロホルム)で精製し、表題化合物のBoc保護体(16mg)を淡黄色ガム状物質として得た。得られた表題化合物のBoc保護体をクロロホルム(1mL)に溶解し、氷冷下トリフルオロ酢酸(0.5mL)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで三回抽出した。合わせた抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮した。得られた粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:2Mアンモニア-メタノール溶液=10:1)で精製し、表題化合物(8.8mg,67%)を淡黄色ガム状物質として得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.05-0.20(m,2H),0.47-0.62(m,2H),0.74-0.96(m,1H),1.16-3.07(m,15H),3.08-3.20(m,0.6H),3.22-3.37(m,1H),3.42-3.98(m,6H),4.08-4.34(m,1.4H),4.50-4.98(m,2H),6.44-6.55(m,1H),6.65-6.74(m,1H).
【0186】
(実施例45)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-((S)-モルホリン-3-イル)エタン-1-オンの合成
【0187】
【化66】
実施例44に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び(S)-2-(4-(tert-ブトキシカルボニル)モルホリン-3-イル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.05-0.22(m,2H),0.47-0.63(m,2H),0.78-0.96(m,1H),1.14-2.45(m,8H),2.51(dd,J=7,18Hz,1H),2.58-2.71(m,1H),2.82(d,J=12Hz,1H),2.87-3.14(m,4H),3.24-3.35(m,1H),3.36-3.70(m,4H),3.76(dd,J=3,11Hz,1H),3.86(dd,J=2,11Hz,1H),4.08-4.37(m,2H),4.59(s,1H),4.79(br s,1H),6.49(d,J=8Hz,1H),6.75(d,J=8Hz,1H).
【0188】
(実施例46)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-((R)-4-メチルモルホリン-3-イル)エタン-1-オンの合成
【0189】
【化67】
実施例44で得られた化合物(6.5mg,0.014mmol)のメタノール(0.5mL)溶液に酢酸(4.7μL,0.083mmol)及び36%ホルムアルデヒド水溶液(3.2μL,0.042mmol)を加え、室温で30分間撹拌した後にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(8.8mg,0.042mmol)を加え、室温で21時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで三回抽出した。合わせた抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(アミノ基担持シリカゲル、0-4%メタノール/クロロホルム)で精製し、表題化合物(4.8mg,72%)を淡黄色ガム状物質として得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.05-0.24(m,2H),0.45-0.63(m,2H),0.77-0.95(m,1H),1.11-2.88(m,16.4H),2.89-3.10(m,2.8H),3.17-3.50(m,2.8H),3.56-4.00(m,4.4H),4.33(d,J=15Hz,0.8H),4.41(d,J=14Hz,0.8H),4.53-4.84(m,1H),6.42-6.55(m,1H),6.63-6.75(m,1H).
【0190】
(実施例47)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-((S)-4-メチルモルホリン-3-イル)エタン-1-オンの合成
【0191】
【化68】
実施例46に記載した方法に従い、実施例45で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.05-0.20(m,2H),0.46-0.63(m,2H),0.76-0.95(m,1H),1.17-3.28(m,21H),3.30-3.44(m,1H),3.46-3.99(m,4.3H),4.07-5.13(m,2.7H),6.45-6.56(m,1H),6.67-6.78(m,1H).
【0192】
(実施例48)
2-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-1-(ピペリジン-1-イル)エタン-1-オンの合成
【0193】
【化69】
実施例3の(1)で得られた化合物(9.9mg,0.03mmol)のアセトニトリル(1.0mL)溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(10.5μL,0.045mmol)及び2-クロロ-1-(ピペリジン-1-イル)エタン-1-オン(WO2018148576に記載の方法で合成)を加え、60℃で4時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えクロロホルムで三回抽出した。合わせた抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:2Mアンモニア-メタノール溶液=50:3)で精製し、表題化合物(11.5mg,85%)を無色アモルファスとして得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.08-0.18(m,2H),0.49-0.56(m,2H),0.77-0.92(m,1H),1.21-1.86(m,10H),2.15-2.70(m,6H),2.89-3.49(m,10H),3.55-3.69(m,1H),4.44-4.50(m,1H),6.51(d,J=8Hz,1H),6.71(d,J=8Hz,1H).
【0194】
(実施例49)
(4R,4aR,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-10-メトキシ-1,2,3,4,4a,5,6,7-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-8(8aH)-オンの合成
【0195】
【化70】
実施例1に記載した方法に従い、(4R,4aR,7aR,12bS)-3-(シクロプロピルメチル)-9-メトキシ-2,3,4,4a,5,6-ヘキサヒドロ-1H-4,12-メタノベンゾフロ[3,2-e]イソキノリン-7(7aH)-オン(Heterocycles,2006,69,271に記載の方法で合成より表題化合物を無色アモルファスとして得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.05-0.15(m,2H),0.45-0.60(m,2H),0.70-0.90(m,2H),1.60-1.90(m,2H),2.10-2.20(m,1H),2.20-2.30(m,1H),2.35-2.55(m,4H),2.70-2.90(m,3H),2.92(d,J=19Hz,1H),3.44(dd,J=2,7Hz,1H),3.88(s,3H),4.94(s,1H),6.10-6.25(m,1H),6.66(d,J=8Hz,1H),6.78(d,J=8Hz,1H).
【0196】
(実施例50)
(4R,4aR,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-10-メトキシ-1,2,3,4,4a,5,6,7,8,8a-デカヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド
[4,3-d]アゼピン の合成
【0197】
【化71】
実施例2に記載した方法に従い、実施例49で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.10-0.20(m,2H),0.50-0.60(m,2H),0.80-0.95(m,1H),1.20-1.45(m,2H),1.73(m,2H),2.00-2.10(m,1H),2.15-2.30(m,1H),2.30-2.55(m,4H),2.60-2.70(m,1H),2.75(dd,J=4,12Hz,1H),2.80-2.95(m,2H),2.95-3.05(m,1H),3.15-3.40(m,2H),3.88(s,3H),4.54(dd,J=4,6Hz,1H),6.59(d,J=8Hz,1H),6.73(d,J=8Hz,1H).
【0198】
(実施例51)
1-((4R,4aR,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-10-メトキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(ピリジン-2-イル)エタン-1-オンの合成
【0199】
【化72】
実施例6に記載した方法に従い、実施例50で得られた化合物および2-(ピリジン-2-イル)酢酸塩酸塩より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.10-0.25(m,2H),0.60-0.75(m,2H),0.80-1.00(m,1H),1.20-1.40(m,2H),1.40-1.60(m,1H),1.60-1.80(m,1H),1.80-2.00(m,1H),2.10-2.25(m,1H),2.25-2.65(m,4H),2.70-2.95(m,3H),3.25-3.45(m,2H),3.65-4.05(m,2H),3.88(s,3H),4.12(d,J=16Hz,0.5H),4.20-4.35(m,0.5H),4.65-4.75(m,0.5H),4.85(dd,J=6,11Hz,0.5H),6.63(d,J=8Hz,1H),6.73(d,J=8Hz,1H),7.15-7.25(m,1H),7.25-7.35(m,1H),7.60-7.75(m,1H),8.50-8.60(m,1H).
【0200】
(実施例52)
1-((4R,4aR,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-10-ヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(ピリジン-2-イル)エタン-1-オンの合成
【0201】
【化73】
参考例1に記載した方法に従い、実施例51で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.10-0.25(m,2H),0.50-0.65(m,2H),0.80-1.00(m,1H),1.00-1.15(m,1H),1.20-1.50(m,2H),1.50-2.60(m,6H),2.60-2.70(m,1H),2.80-2.90(m,2H),3.30-3.50(m,2H),3.60-3.70(m,1H),4.20-4.40(m,2H),4.70-4.90(m,2H),6.50(d,J=8Hz,0.8H),6.52(d,J=8Hz,0.2H),6.70(d,J=8Hz,0.2H),6.80(d,J=8Hz,0.8H),7.10-7.25(m,1H),7.28(d,J=8Hz,1H),7.60-7.80(m,1H),8.50-8.55(m,1H).
【0202】
(実施例53)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)エタン-1-オンの合成
【0203】
【化74】
2-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)酢酸エチル塩酸塩(10mg,0.050mmol)のメタノール(1mL)溶液に、水酸化リチウム一水和物(6.3mg,0.15mmol)及び水(0.1mL)を加え、室温で17時間撹拌した後、減圧下にて濃縮した。得られた残渣と実施例3の(1)で得られた化合物(7.0mg,0.020mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(1mL)溶解し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(17μL,0.10mmol)及びO-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HATU)(10mg,0.027mmol)を加え、室温で17時間撹拌した。その後炭酸カリウム(28mg,0.20mmol)のメタノール(1mL)懸濁液を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで三回抽出した。有機層を水で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮した。得られた粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:2Mアンモニア-メタノール溶液=10:1)で精製し、表題化合物(2.8mg,30%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.03-0.23(m,2H),0.44-0.62(m,2H),0.68-2.08(m,3H),2.11-2.71(m,6H),2.81-3.14(m,3H),3.29-3.86(m,6H),4.18-4.46(m,2H),4.54-4.96(m,2H),5.01-5.15(m,1H),6.47(d,J=8Hz,1H),6.76-6.86(m,2H),6.92-7.02(m,1H).
【0204】
(実施例54)
2-クロロ-1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)エタン-1-オンの合成
【0205】
【化75】
実施例3の(1)で得られた化合物(15mg,0.042mmol)のクロロホルム(1mL)溶液に、氷冷下N,N-ジイソプロピルエチルアミン(22μL,0.13mmol)及びクロロアセチルクロリド(5.2μL,0.066mmol)を加え、室温で19時間撹拌した。その後、炭酸カリウム(61mg,0.44mmol)のメタノール(1mL)懸濁液を加え、室温で1時間撹拌した。氷冷下、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで三回抽出した。合わせた抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0-10%メタノール/クロロホルム)で精製し、表題化合物(15mg,80%)を淡黄色フィルム状物質として得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.05-0.23(m,2H),0.47-0.64(m,2H),0.77-0.93(m,1H),1.07-2.44(m,7H),2.47-2.74(m,2H),2.89-3.06(m,2H),3.15(dd,J=13,13Hz,0.4H),3.25-4.34(m,5.6H),4.51-4.66(m,1H),4.74-5.21(m,1H),6.48(d,J=8Hz,0.4H),6.55(d,J=8Hz,0.6H),6.61(d,J=8Hz,0.4H),6.71(d,J=8Hz,0.6H).
【0206】
(実施例55)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)エタン-1-オンの合成
【0207】
【化76】
実施例54で得られた化合物(5.1mg,0.012mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(21μL,0.12mmol)、3,3-ジフルオロピロリジン塩酸塩(5.2mg,0.037mmol)及びヨウ化ナトリウム(1.8mg,0.012mmol)を加え室温で17時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで三回抽出した。合わせた抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1-8%2Mアンモニア-メタノール/クロロホルム)で精製し、表題化合物(3.5mg,59%)を淡黄色ガム状物質として得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.04-0.21(m,2H),0.45-0.63(m,2H),0.77-0.96(m,1H),1.07-2.72(m,14H),2.85-4.44(m,10H),4.54-4.79(m,1H),6.44-6.56(m,1H),6.63-6.74(m,1H).
【0208】
(実施例56)
2-クロロ-1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a-ヒドロキシ-10-メトキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)エタン-1-オンの合成
【0209】
【化77】
実施例54に記載した方法に従い、実施例2で得られた化合物及びクロロアセチルクロリドより表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.04-0.20(m,2H),0.45-0.62(m,2H),0.76-0.94(m,1H),1.16-1.94(m,3H),2.00-2.43(m,4H),2.48-2.70(m,2H),2.08-3.21(m,3H),3.31(dd,J=6,13Hz,0.3H),3.65(d,J=16Hz,0.7H),3.72-4.39(m,6.4H),4.51-4.66(m,1.3H),4.95(dd,J=6,11Hz,0.3H),6.49-6.77(m,2H).
【0210】
(実施例57)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a-ヒドロキシ-10-メトキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-((2R,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)エタン-1-オンの合成
【0211】
【化78】
実施例55に記載した方法に従い、実施例56で得られた化合物及びcis-2,6-ジメチルピペリジンより表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.03-0.23(m,2H),0.47-0.64(m,2H),0.76-2.86(m,22H),2.92-3.39(m,4H),3.44-4.49(m,9H),4.53-4.65(m,0.4H),4.86(dd,J=6,10Hz,0.6H),6.55(d,J=8Hz,0.4H),6.59-6.68(m,1H),6.72(d,J=8Hz,0.6H).
【0212】
(実施例58)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-((2R,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)エタン-1-オンの合成
【0213】
【化79】
参考例1に記載した方法に従い、実施例57で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.03-0.25(m,2H),0.43-0.61(m,2H),0.62-2.71(m,23H),2.78-3.87(m,8H),3.95-4.40(m,1H),4.45-5.03(m,2H),6.41-6.54(m,1H),6.62-6.75(m,1H).
【0214】
(実施例59)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(5-メチルチアゾール-2-イル)エタン-1-オンの合成
【0215】
【化80】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び2-(5-メチルチアゾール-2-イル)酢酸ナトリウムより表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.03-0.21(m,2H),0.42-0.62(m,2H),0.76-0.95(m,1H),1.06-3.15(m,15.6H),3.27-3.83(m,2.4H),3.89-4.48(m,2H),4.50-4.85(m,1H),5.01-5.18(m,1H)6.37-6.58(m,1H),6.65-6.82(m,1H),7.20-7.38(m,1H).
【0216】
(実施例60)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(2-メチルチアゾール-4-イル)エタン-1-オンの合成
【0217】
【化81】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び2-(2-メチルチアゾール-4-イル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.06-0.19(m,2H),0.49-0.58(m,2H),0.78-0.92(m,1H),1.21-1.55(m,2H),1.61-1.71(m,1H),2.15-2.36(m,3.4H),2.39(dd,J=6,12Hz,0.8H),2.49(dd,J=7,19Hz,0.8H),2.57-2.69(m,1H),2.62(s,0.6H),2.76(s,2.4H),2.87(d,J=6Hz,0.2H),2.94(d,J=7Hz,0.8H),2.97-3.09(m,2H),3.43-3.72(m,1.4H),3.46(d,J=16Hz,0.8H),3.70(d,J=16Hz,0.2H),3.92(d,J=16Hz,0.2H),4.26-4.40(m,1.6H),4.62-4.67(m,0.8H),4.69-4.74(m,0.2H),4.86(d,J=16Hz,0.8H),6.46-6.51(m,0.4H),6.48(d,J=8Hz,0.8H),6.73(d,J=8Hz,0.2H),6.80(d,J=8Hz,0.8H),6.92(s,0.8H).
【0218】
(実施例61)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(2-フェニルチアゾール-4-イル)エタン-1-オンの合成
【0219】
【化82】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び2-(2-フェニルチアゾール-4-イル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.06-0.16(m,2H),0.46-0.59(m,2H),0.75-0.93(m,1H),1.23-1.69(m,3H),2.12-2.42(m,5H),2.53(dd,J=6,19Hz,0.6H),2.53-2.69(m,0.8H),2.83(d,J=7Hz,0.4H),2.91(d,J=19Hz,0.4H),2.97(d,J=8Hz,0.6H),3.00(d,J=19Hz,0.6H),3.05-3.16(m,0.6H),3.41-3.56(m,0.4H),3.61-3.73(m,1.4H),3.77(d,J=16Hz,0.4H),3.98(d,J=16Hz,0.6H),4.09(d,J=16Hz,0.4H),4.26-4.34(m,0.6H),4.40-4.49(m,0.6H),4.60(d,J=16Hz,0.6H),4.65-4.73(m,1H),6.41(d,J=8Hz,0.4H),6.46(d,J=8Hz,0.6H),6.65(s,0.4H),6.69(d,J=8Hz,0.4H),6.72(d,J=8Hz,0.6H),7.13(s,0.6H),7.37-7.49(m,3H),7.82-7.89(m,0.8H),7.90-7.96(m,1.2H).
【0220】
(実施例62)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(オキサゾール-2-イル)エタン-1-オンの合成
【0221】
【化83】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び2-(オキサゾール-2-イル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.06-0.19(m,2H),0.47-0.59(m,2H),0.78-0.92(m,1H),1.21-1.54(m,2H),1.58-1.69(m,1H),2.12-2.42(m,4.1H),2.44-2.55(m,0.1H),2.48(dd,J=7,19Hz,0.9H),2.58-2.70(m,1H),2.91-3.11(m,1.1H),2.94(d,J=7Hz,0.9H),3.02(d,J=19Hz,0.9H),3.61-3.89(m,1.2H),3.65(d,J=16Hz,0.9H),3.91(d,J=16Hz,0.1H),3.95(d,J=16Hz,0.1H),4.22-4.34(m,1.8H),4.62-4.66(m,0.9H),4.78-4.84(m,0.1H),4.98(d,J=16Hz,0.9H),6.49(d,J=8Hz,0.9H),6.53(d,J=8Hz,0.1H),6.72(d,J=8Hz,0.1H),6.81(d,J=8Hz,0.9H),7.00(s,0.1H),7.11(s,0.9H),7.53(s,0.1H),7.64(s,0.9H).
【0222】
(実施例63)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(4-メチルチアゾール-2-イル)エタン-1-オンの合成
【0223】
【化84】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び2-(4-メチルチアゾール-2-イル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.06-0.21(m
,2H),0.47-0.62(m,2H),0.77-0.97(m,1H),1.16-2.72(m,13H),2.87-3.17(m,3H),3.32-3.90(m,2H),3.97-4.51(m,2H),4.59-4.86(m,1H),5.11-5.24(m,1H),6.42-6.58(m,1H),6.63-6.90(m,2H).
【0224】
(実施例64)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(1-ヒドロキシシクロヘキシル)エタン-1-オンの合成
【0225】
【化85】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び2-(1-ヒドロキシシクロヘキシル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.05-0.21(m,2H),0.44-0.62(m,2H),0.77-0.97(m,1H),1.11-2.71(m,20H),2.81-3.21(m,2.6H),3.24-4.45(m,3.4H),4.44-5.10(m,2H),6.48(d,J=8Hz,0.4H),6.53(d,J=8Hz,0.6H),6.64-6.75(m,2H).
【0226】
(実施例65)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)エタン-1-オンの合成
【0227】
【化86】
実施例55に記載した方法に従い、実施例54で得られた化合物及び3,3-ジフルオロピペリジン塩酸塩より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.03-0.21(m,2H),0.46-0.63(m,2H),0.75-1.97(m,9H),2.02-2.69(m,8H),2.71-3.26(m,4H),3.31-3.79(m,4H),3.89-4.47(m,2H),4.61-4.86(m,1H),6.44-6.56(m,1H),6.64(d,J=8Hz,0.3H),6.68(d,J=8Hz,0.7H).
【0228】
(実施例66)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(オキサゾール-4-イル)エタン-1-オンの合成
【0229】
【化87】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び2-(オキサゾール-4-イル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.07-0.20(m,2H),0.48-0.61(m,2H),0.79-0.90(m,1H),1.22-1.68(m,3H),1.99-2.06(m,0.2H),2.12-2.42(m,4H),2.45-2.55(m,0.2H),2.49(dd,J=7,19Hz,0.8H),2.58-2.70(m,1H),2.91-3.12(m,1.2H),2.95(d,J=7Hz,0.8H),3.02(d,J=19Hz,0.8H),3.40(d,J=16Hz,0.8H),3.47-3.56(m,0.2H),3.60-3.82(m,1.6H),4.27-4.42(m,1.6H),4.53(d,J=16Hz,0.8H),4.61-4.66(m,0.8H),4.75-5.01(m,1.2H),6.48(d,J=8Hz,0.8H),6.49-6.53(m,0.2H),6.72(d,J=8Hz,0.2H),6.77(d,J=8Hz,0.8H),7.49(s,0.2H),7.62(s,0.8H),7.77(s,0.2H),7.93(s,0.8H).
【0230】
(実施例67)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-3-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-1-オンの合成
【0231】
【化88】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び3-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.10-0.20(m,2H),0.50-0.60(m,2H),0.75-0.90(m,1H),1.20-1.90(m,4H),2.04(s,0.3H),2.05(s,2.7H),2.20-2.40(m,4H),2.45-2.70(m,3H),2.90-3.10(m,3H),3.58(d,J=16Hz,1H),3.75-3.85(m,1H),4.00-4.10(m,1H),4.20-4.45(m,3H),4.58(s,1H),6.45-6.55(m,1H),6.65-6.75(m,1H),7.16(s,0.9H),7.21(s,0.1H),7.40(s,1H).
【0232】
(実施例68)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)エタン-1-オンの合成
【0233】
【化89】
実施例55に記載した方法に従い、実施例54で得られた化合物及び4,4-ジフルオロピペリジンより表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.04-0.23(m,2H),0.43-0.63(m,2H),0.77-0.99(m,1H),1.05-2.70(m,17H),2.71-3.94(m,7H),4.03-5.05(m,3H),6.35-6.52(m,1H),6.57-6.72(m,1H).
【0234】
(実施例69)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-3-(4-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-1-オンの合成
【0235】
【化90】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び3-(4-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.10-0.20(m,2H),0.50-0.60(m,2H),0.75-0.95(m,1H),1.20-1.90(m,7H),2.20-2.40(m,3H),2.45-2.65(m,2H),2.90-3.10(m,2.8H),3.15-3.30(m,0.2H),3.61(d,J=14Hz,0.8H),3.70-3.90(m,0.8H),4.15-4.55(m,3.4H),4.60(s,1H),6.50(d,J=8Hz,0.8H),6.54(d,J=8Hz,0.2H),6.69(d,J=8Hz,1H),7.67(s,0.2H),7.72(s,0.8H),7.80(s,0.8H),7.84(s,0.2H).
【0236】
(実施例70)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-3-(1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-1-オンの合成
【0237】
【化91】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び3-(1H-ピラゾール-1-イル)プロパン酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.10-0.20(m,2H),0.50-0.60(m,2H),0.75-0.95(m,1H),1.20-1.90(m,5H),2.20-2.45(m,3.3H),2.45-2.70(m,2.7H),2.90-3.10(m,3H),3.59(d,J=16Hz,1H),3.80-3.90(m,1H),4.10-4.20(m,2H),4.24(d,J=16Hz,1H),4.35-4.50(m,1H),4.60(s,1H),6.19(t,J=2Hz,0.1H),6.23(t,J=2Hz,0.9H),6.45-6.60(m,1H),6.65-6.80(m,1H),7.40(d,J=2Hz,0.9H),7.44(d,J=2Hz,0.1H),7.47(d,J=2Hz,0.1H),7.62(d,J=2Hz,0.9H).
【0238】
(実施例71)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(2,2-ジメチルピロリジン-1-イル)エタン-1-オンの合成
【0239】
【化92】
実施例55に記載した方法に従い、実施例54で得られた化合物及び2,2-ジメチルピロリジン塩酸塩より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.03-0.26(m,2H),0.46-0.64(m,2H),0.72-3.32(m,26H),3.35-4.03(m,2.6H),4.24-4.41(m,0.4H),4.46-5.09(m,3H),6.40-6.55(m,1H),6.60-6.77(m,1H).
【0240】
(実施例72)
2-(アゼチジン-1-イル)-1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)エタン-1-オンの合成
【0241】
【化93】
実施例55に記載した方法に従い、実施例54で得られた化合物及びアゼチジン塩酸塩より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.05-0.22(m,2H),0.46-0.63(m,2H),0.78-0.97(m,1H),1.17-2.85(m,12H),2.87-3.19(m,3H),3.20-3.79(m,5H),3.88-4.36(m,3H),4.46-4.79(m,1H),6.45-6.57(m,1H),6.68(d,J=8Hz,0.1H),6.81(d,J=8Hz,0.9H).
【0242】
(実施例73)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(5-メチルチアゾール-4-イル)エタン-1-オンの合成
【0243】
【化94】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び2-(5-メチルチアゾール-4-イル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.07-0.19(m,2H),0.47-0.60(m,2H),0.78-0.90(m,1H),1.23-1.53(m,2H),1.59-1.70(m,1H),2.12-2.43(m,4.4H),2.39(s,2.7H),2.44-2.56(m,0.1H),2.48(dd,J=7,19Hz,0.9H),2.57-2.69(m,1H),2.90(d,J=6Hz,0.1H),2.92-3.09(m,1H),2.95(d,J=7Hz,0.9H),3.01(d,J=19Hz,0.9H),3.47(d,J=16Hz,0.9H),3.62-3.75(m,1.3H),3.85(d,J=15Hz,0.1H),4.29-4.36(m,0.9H),4.38-4.46(m,0.9H),4.64-4.67(m,0.9H),4.68-4.73(m,0.1H),4.90(d,J=16Hz,0.9H),6.44-6.50(m,0.1H),6.47(d,J=8Hz,0.9H),6.70(d,J=8Hz,0.1H),6.79(d,J=8Hz,0.9H),8.42(s,0.1H),8.58(s,0.9H).
【0244】
(実施例74)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(2-アザスピロ[3.3]へプタン-2-イル)-エタン-1-オンの合成
【0245】
【化95】
実施例55に記載した方法に従い、実施例54で得られた化合物及び2-アザスピロ[3.3]ヘプタンシュウ酸塩より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.03-0.32(m,2H),0.43-0.67(m,2H),0.76-1.01(m,1H),1.15-3.86(m,24H),3.91-4.39(m,3H),4.45-5.21(m,2H),6.42-6.62(m,1H),6.70(d,J=8Hz,0.1H),6.79(d,J=8Hz,0.9H).
【0246】
(実施例75)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-((S)-2-メチルピロリジン-1-イル)エタン-1-オンの合成
【0247】
【化96】
実施例55に記載した方法に従い、実施例54で得られた化合物及び(S)-2-メチルピロリジン塩酸塩より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.04-0.20(m,2H),0.45-0.61(m,2H),0.77-2.71(m,20H),2.77-3.18(m,3H),3.36-3.86(m,2.6H),3.89-4.34(m,2.4H),4.48-5.13(m,2H),6.42-6.54(m,1H),6.68(d,J=8Hz,0.4H),6.71(d,J=8Hz,0.6H).
【0248】
(実施例76)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-((S)-3-メチルピロリジン-1-イル)エタン-1-オンの合成
【0249】
【化97】
実施例55に記載した方法に従い、実施例54で得られた化合物及び(S)-3-メチルピロリジン塩酸塩より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.05-0.20(m,2H),0.45-0.61(m,2H),0.78-3.16(m,23.4H),3.28-3.77(m,2.6H),3.90-4.34(m,2H),4.48-5.07(m,2H),6.43-6.53(m,1H),6.67(d,J=8Hz,0.4H),6.71(d,J=8Hz,0.6H).
【0250】
(実施例77)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-((R)-2-メチルピロリジン-1-イル)エタン-1-オンの合成
【0251】
【化98】
実施例55に記載した方法に従い、実施例54で得られた化合物及び(R)-2-メチルピロリジン塩酸塩より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.04-0.21(m,2H),0.47-0.62(m,2H),0.77-2.44(m,19.3H),2.46-2.73(m,3H),2.88-3.36(m,3H),3.38-4.22(m,2.7H),4.39-4.96(m,2H),6.41-6.52(m,1H),6.62(d,J=8Hz,0.3H),6.66(d,J=8Hz,0.7H).
【0252】
(実施例78)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-((R)-3-メチルピロリジン-1-イル)エタン-1-オンの合成
【0253】
【化99】
実施例55に記載した方法に従い、実施例54で得られた化合物及び(R)-3-メチルピロリジン塩酸塩より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.04-0.20(m,2H),0.45-0.62(m,2H),0.77-2.86(m,20H),2.88-3.21(m,4H),3.25-3.79(m,2H),3.97-4.33(m,2H),4.52-4.73(m,1H),6.45-6.52(m,1H),6.67(d,J=8Hz,0.4H),6.73(d,J=8Hz,0.6H).
【0254】
(実施例79)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-3-(ピリジン-3-イル)プロパン-1-オンの合成
【0255】
【化100】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び3-(ピリジン-3-イル)プロピオン酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.10-0.15(m,2H),0.51-0.56(m,2H),0.80-0.88(m,1H),1.42-1.63(m,3H),1.84-1.96(m,0.4H),2.11-2.40(m,4H),2.46-3.09(m,8H),3.15-3.30(m,1H),3.54(d,J=15Hz,0.6H),3.75-3.96(m,0.8H),4.18(d,J=15Hz,0.6H),4.33-4.36(m,0.6H),4.56(s,0.6H),4.82(dd,J=4,8Hz,0.4H),6.43(d,J=8Hz,0.6H),6.53(d,J=8Hz,0.4H),6.64(d,J=8Hz,0.6H),6.72(d,J=8Hz,0.4H),7.16-7.22(m,1H),7.52-7.54(m,0.4H),7.60-7.62(m,0.6H),8.36-8.37(m,0.6H),8.43(dd,J=1,5Hz,0.4H),8.45(s,0.4H),8.52(s,0.6H).
【0256】
(実施例80)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-3-(ピリジン-4-イル)プロパン-1-オンの合成
【0257】
【化101】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び3-(ピリジン-4-イル)プロピオン酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.10-0.15(m,2H),0.51-0.56(m,2H),0.80-0.90(m,1H),1.45-1.68(m,3H),1.86-1.95(m,0.3H),2.11-2.40(m,4H),2.45-2.63(m,2H),2.68-3.09(m,6H),3.16-3.30(m,1H),3.58(d,J=16Hz,0.7H),3.76-3.94(m,0.6H),4.24(d,J=16Hz,0.7H),4.38-4.41(m,0.7H),4.59(s,0.7H),4.80(dd,J=4,8Hz,0.3H),6.45(d,J=8Hz,0.7H),6.54(d,J=8Hz,0.3H),6.63(d,J=8Hz,0.7H),6.72(d,J=8Hz,0.3H),7.12-7.15(m,2H),8.32(d,J=6Hz,1.4H),8.47(d,J=6Hz,0.6H).
【0258】
(実施例81)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(ピリジン-3-イル)エタン-1-オンの合成
【0259】
【化102】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び2-(ピリジン-3-イル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.10-0.15(m,2H),0.51-0.56(m,2H),0.80-0.90(m,1H),1.39-1.69(m,3H),2.13-2.66(m,6.3H),2.88-3.12(m,2.7H),3.40-3.44(m,0.3H),3.62-3.76(m,2.7H),4.35(d,J=17Hz,2H),4.66(br s,0.7H),4.74-4.78(m,0.3H),6.44(d,J=8Hz,0.7H),6.51(d,J=8Hz,0.3H),6.66(d,J=8Hz,0.7H),6.73(d,J=8Hz,0.3H),7.14-7.17(m,0.3H),7.21-7.24(m,0.7H),7.35-7.40(m,0.3H),7.57(d,J=8Hz,0.7H)8.37-8.43(m,1.3H),8.57(s,0.7H).
【0260】
(実施例82)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(ピリジン-4-イル)エタン-1-オンの合成
【0261】
【0262】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び2-(ピリジン-4-イル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):0.10-0.15(m,2H),0.50-0.57(m,2H),0.77-0.90(m,1H),1.31-1.70(m,3H),2.14-2.65(m,6.4H),2.88(d,J=6Hz,0.4H),2.94-3.02(m,1.6H),3.11(t,J=13Hz,0.6H),3.38(d,J=15Hz,0.4H),3.62-3.77(m,3H),4.30(d,J=15Hz,1H),4.37(d,J=15Hz,0.6H),4.62-4.64(m,0.6H),4.72-4.75(m,0.4H),6.43(d,J=8Hz,0.6H),6.53(d,J=8Hz,0.4H),6.64(d,J=8Hz,0.6H),6.76(d,J=8Hz,0.4H),6.96-6.97(m,1H),7.20-7.22(m,1H),8.33-8.34(m,1H),8.42-8.43(m,1H).
【0263】
(実施例83)
2-シクロペンチル-1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)エタン-1-オンの合成
【0264】
【化104】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び2-シクロペンチル酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.05-0.20(m,2H),0.46-0.62(m,2H),0.77-2.73(m,21.7H),2.91-3.06(m,2H),3.07-3.25(m,0.3H),3.33-4.34(m,3H),4.53-4.82(m,1H),4.13(d,J=8Hz,0.3H)6.47-6.59(m,1H),6.69(d,J=8Hz,0.7H).
【0265】
(実施例84)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(4-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)エタン-1-オンの合成
【0266】
【化105】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び2-(4-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CD
3OD)δ(ppm):0.15-0.19(m,2H),0.50-0.58(m,2H),0.85-0.97(m,1H),1.39-1.58(m,3H),2.13-2.45(m,7H),2.52-2.71(m,2H),3.02-3.18(m,3H),3.67-4.34(m,3H),4.69-4.76(m,1H),5.24(d,J=17Hz,1H),5.50(d,J=17Hz,1H),6.52(d,J=8Hz,0.8H),6.56(d,J=8Hz,0.2H),6.63(d,J=8Hz,0.2H),6.66(d,J=8Hz,0.8H),7.43(s,1H).
【0267】
(実施例85)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-((R)-2-(トリフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)エタン-1-オンの合成
【0268】
【化106】
実施例55に記載した方法に従い、実施例54で得られた化合物及び(R)-2-(トリフルオロメチル)ピロリジン塩酸塩より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.05-0.20(m,2H),0.46-0.62(m,2H),0.76-0.95(m,1H),1.16-2.42(m,11.6H),2.46-2.68(m,2H),2.78(dd,J=8,16Hz,0.4H),2.89-3.15(m,4H),3.22-4.18(m,5.6H),4.27(d,J=14Hz,0.4H),4.50-4.96(m,2H),6.42-6.56(m,1H),6.64(d,J=8Hz,0.4H),6.69(d,J=8Hz,0.6H).
【0269】
(実施例86)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-((S)-3-フルオロピロリジン-1-イル)エタン-1-オンの合成
【0270】
【化107】
実施例55に記載した方法に従い、実施例54で得られた化合物及び(S)-3-フルオロピロリジン塩酸塩より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.04-0.20(m,2H),0.45-0.60(m,2H),0.77-0.93(m,1H),1.18-2.43(m,11.5H),2.44-3.79(m,9.5H),3.99-4.35(m,2H),4.53-4.54(m,1H),4.88-5.32(m,1H),6.43-6.55(m,1H),6.64-6.73(m,1H).
【0271】
(実施例87)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-((R)-3-フルオロピロリジン-1-イル)エタン-1-オンの合成
【0272】
【化108】
実施例55に記載した方法に従い、実施例54で得られた化合物及び(R)-3-フルオロピロリジン塩酸塩より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.05-0.22(m,2H),0.45-0.60(m,2H),0.76-0.93(m,1H),1.15-2.70(m,13.5H),2.74-3.19(m,5H),3.25(d,J=15Hz,0.5H),3.37-3.76(m,2.5H),3.91(d,J=14Hz,0.5H),4.03-4.34(m,1H),4.53-4.80(m,1H),4.89-5.31(m,1H),6.43-6.56(m,1H),6.68(d,J=8Hz,1H).
【0273】
(実施例88)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-((S)-2-(トリフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)エタン-1-オンの合成
【0274】
【化109】
実施例55に記載した方法に従い、実施例54で得られた化合物及び(S)-2-(トリフルオロメチル)ピロリジン塩酸塩より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.03-0.22(m,2H),0.46-0.61(m,2H),0.76-2.84(m,16H),2.89-3.07(m,2H),3.09-3.83(m,6H),3.89-4.96(m,3H),6.42-6.53(m,1H),6.66(d,J=8Hz,1H).
【0275】
(実施例89)
(4R,4aS,8aR,13bS)-3-ベンジル-4a,10-ジヒドロキシ-1,2,3,4,4a,5,6,7-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-8(8aH)-オンの合成
【0276】
【化110】
実施例3の方法2に記載した方法に従い、(4R,4aS,7aR,12bS)-3-ベンジル-4a,9-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6-ヘキサヒドロ-1H-4,12-メタノベンゾフロ[3,2-e]イソキノリン-7(7aH)-オン(Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,2014,24,3592に記載の方法で合成)より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):1.29-1.41(m,1H),1.58-1.81(m,2H),2.27-2.45(m,2H),2.50-2.58(m,1H),2.63(dd,J=7,19Hz,1H),2.81-2.96(m,2H),3.01-3.13(m,1H),3.24(d,J=19Hz,1H),3.62(s,2H),4.87(s,1H),6.33-6.42(m,1H),6.63(d,J=8Hz,1H),6.78(d,J=8Hz,1H),7.26-7.38(m,5H).
【0277】
(実施例90)
(4R,4aS,8aR,13bS)-3-ベンジル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-4a,10(5H)-ジオールの合成
【0278】
【化111】
実施例2に記載した方法に従い、実施例89で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):1.17-1.89(m,3H),2.25(dt,J=5,12Hz,1H),2.35(dt,J=3,12Hz,1H),2.48(dd,J=5,12Hz,1H),2.56(dd,J=7,18Hz,1H),2.71(d,J=7Hz,1H),2.81-2.91(m,1H),2.96-3.07(m,1H),3.11-3.24(m,2H),3.61(s,2H),3.66-3.76(m,1H),4.47-4.52(m,1H),4.74(br s,1H),6.53(d,J=8Hz,1H),6.66(d,J=8Hz,1H),7.21-7.38(m,5H).
d
【0279】
(実施例91)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-ベンジル-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(ピリジン-2-イル)エタン-1-オンの合成
【0280】
【化112】
実施例6に記載した方法に従い、実施例90で得られた化合物及び2-(ピリジン-2-イル)酢酸塩酸塩より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):1.19-1.50(m,4H),2.13-2.56(m,3H),2.59-2.64(m,0.1H),(d,J=7Hz,0.9H),2.92-3.24(m,2H),3.54-3.68(m,4H),3.78-3.92(m,0.2H),4.20-4.40(m,1.8H),4.65(s,1H),4.94(d,J=16Hz,1H),6.46-6.52(m,1H),6.72(d,J=8Hz,0.1H),6.82(d,J=8Hz,0.9H),6.93-7.53(m,7.1H),7.67(ddd,J=2,8,8Hz,0.9H),8.35-8.40(m,0.1H),8.48(d,J=4Hz,0.9H).
【0281】
(実施例92)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(ピリジン-2-イル)エタン-1-オンの合成
【0282】
【化113】
実施例91で得られた化合物(20mg,0.040mmol)のメタノール(1.0mL)溶液にパラジウム/炭素(パラジウム10%、約55%水湿潤品、10mg)を加え、水素雰囲気化室温で20時間撹拌した。反応液をセライトにてろ過後、減圧下にて濃縮した。得られた粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル:2Mアンモニア-メタノール溶液=10:1)で精製し、表題化合物(9.1mg,56%)を無色アモルファスとして得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):1.20-1.71(m,3H),2.14-2.40(m,1H),2.59-3.12(m,6H),3.58-5.00(m,6H),6.48(d,J=8Hz,1H),6.72(d,J=8Hz,0.2H),6.81(d,J=8Hz,0.8H),6.82-7.54(m,2.2H),7.69(ddd,J=2,8,8Hz,0.8H),8.40(d,J=4Hz,0.2H),8.50(d,J=4Hz,0.8H).
【0283】
(実施例93)
2-(アゼパン-1-イル)-1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)エタン-1-オンの合成
【0284】
【化114】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び2-(アゼパン-1-イル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.04-0.20(m,2H),0.44-0.60(m,2H),0.76-0.94(m,1H),1.15-2.86(m,22H),2.88-3.79(m,6H),4.04-4.49(m,1H),4.56-5.01(m,2H),6.41-6.54(m,1H),6.60-6.71(m,1H).
【0285】
(実施例94)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(4-イソプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エタン-1-オンの合成
【0286】
【化115】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び(4-イソプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)酢酸(Journal of Medicinal Chemistry 2018, 61, 8797に記載の方法により合成)より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.09-0.14(m,2H),0.50-0.55(m,2H),0.76-0.87(m,1H),1.21-1.59(m,9H),2.08-2.57(m,5H),2.85-3.65(m,7H),4.13-5.14(m,4H),5.85-5.89(m,0.5H),6.36-6.39(m,1H),6.58-6.63(m,1H),7.38(s,0.5H).
【0287】
(参考例2)
3-(クロロメチル)-5-メチルイソチアゾールの合成
【0288】
【化116】
(5-メチルイソチアゾール-3-イル)メタノール(103mg,0.797mmol)のトルエン(3mL)溶液に、塩化チオニル(0.12mL,1.7mmol)を加え、80℃で5時間撹拌した。室温まで放冷後、反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(4-25%酢酸エチル/へプタン)で精製し、表題化合物(69.7mg,59%)を淡褐色油状物として得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):2.58(s,3H),4.62(s,2H),7.05(s,1H).
【0289】
(参考例3)
2-(5-メチルイソチアゾール-3-イル)アセトニトリルの合成
【0290】
【化117】
参考例2で得られた化合物(69.7mg,0.472mmol)のジメチルスルホキシド(1.5mL)溶液に、シアン化ナトリウム(69.4mg,1.42mmol)を加え、室温で1.5時間、50℃で17時間撹拌した。室温まで放冷後、反応混合物に水を加え、tert-ブチルメチルエーテルで3回抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(19-40%酢酸エチル/へプタン)で精製し、表題化合物(42.9mg,66%)を無色油状物として得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):2.59(s,3H),3.86(s,2H),7.01(s,1H).
【0291】
(参考例4)
2-(5-メチルイソチアゾール-3-イル)酢酸の合成
【0292】
【化118】
参考例3で得られた化合物(42.9mg,0.310mmol)の酢酸(1mL)溶液に6N塩酸(0.5mL)を加え、90℃で4.5時間撹拌した。室温まで放冷後、反応液を減圧下にて濃縮した。得られた残渣に水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮し、表題化合物(42.9mg,88%)を淡褐色結晶として得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):2.59(s,3H),3.88(s,2H),6.91(s,1H).
【0293】
(実施例95)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(5-メチルイソチアゾール-3-イル)エタン-1-オンの合成
【0294】
【化119】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び参考例4で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.08-0.14(m,2H),0.49-0.57(m,2H),0.79-0.94(m,1H),1.26-1.65(m,3H),2.18-2.64(m,9H),2.83-3.09(m,3H),3.36-3.94(m,3H),4.30-4.38(m,1H),4.64-4.94(m,2H),6.40(d,J=8Hz,0.4H),6.45(d,J=8Hz,0.6H),6.63(s,0.4H),6.73-6.75(m,1H),6.95(s,0.6H).
【0295】
(実施例96)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(フラン-2-イル)エタン-1-オンの合成
【0296】
【化120】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び2-(フラン-2-イル)酢酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.05-0.20(m,2H),0.44-0.60(m,2H),0.75-0.92(m,1H),1.16-2.69(m,9.6H),2.83-3.05(m,2H),3.14(dd,J=13,13Hz,0.4H),3.43(d,J=13Hz,0.6H),3.56-3.99(m,3H),4.07-4.18(m,0.6H),4.22-4.38(m,0.8H),4.56-4.65(m,0.4H),4.70-4.85(m,0.6H),5.86-5.99(m,0.6H),6.14-6.23(m,1H),6.30(dd,J=2,3Hz,0.4H),6.46(d,J=8Hz,0.4H),6.52(d,J=8Hz,0.6H),6.61(d,J=8Hz,0.4H),6.73(d,J=8Hz,0.6H),7.18-7.36(m,1H).
【0297】
(参考例5)
2-(5-メチルイソキサゾール-3-イル)酢酸の合成
【0298】
【化121】
参考例4に記載した方法に従い、2-(5-メチルイソキサゾール-3-イル)アセトニトリルより表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):2.43(s,3H),3.76(s,2H),6.06(s,1H).
【0299】
(実施例97)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(5-メチルイソキサゾール-3-イル)エタン-1-オンの合成
【0300】
【化122】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び参考例5で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.11-0.14(m,2H),0.51-0.57(m,2H),0.79-0.90(m,1H),1.38-1.60(m,3H),2.14-2.41(m,7H),2.48(dd,J=7,19Hz,1H),2.60-2.70(m,1H),2.91-3.10(m,3H),3.48(d,J=16Hz,1H),3.61-3.83(m,2H),4.32-4.38(m,1H),4.56(d,J=16Hz,1H),4.62(br s,0.7H),4.77(br s,0.3H),5.83(s,0.3H),6.10(s,0.7H),6.46(d,J=8Hz,0.7H),6.49(d,J=8Hz,0.3H),6.72(d,J=8Hz,0.7H),6.73(d,J=8Hz,0.3H).
【0301】
(実施例98)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-3-(チアゾール-2-イル)プロパン-1-オンの合成
【0302】
【化123】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び3-(チアゾール-2-イル)プロパン酸より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.04-0.22(m,2H),0.44-0.62(m,2H),0.74-2.08(m,4H),2.11-2.42(m,4H),2.43-2.81(m,3H),2.87-3.17(m,4H),3.19-3.44(m,1H),3.47-3.96(m,2H),4.21-4.48(m,2H),4.55-4.87(m,1H),6.43-6.57(m,1H),6.67-6.78(m,1H),7.15-7.29(m,1H),7.65(d,J=3Hz,0.1H),7.76(d,J=3Hz,0.9H).
【0303】
(参考例6)
(5-エチルイソキサゾール-3-イル)メタノールの合成
【0304】
【化124】
5-エチルイソキサゾール-3-カルボン酸エチル(WO2016040515に記載の方法により合成)(410mg,2.42mmol)のテトラヒドロフラン(4.8mL)溶液に、氷冷下、4M水素化ホウ素リチウム-テトラヒドロフラン溶液(1.21mL,4.84mmol)を加え、室温で24.5時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮し、表題化合物(195mg,63%)を淡黄色油状物として得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):1.30(t,d=8Hz,3H),2.77(q,d=8Hz,2H),4.73(s,2H),6.03(s,1H).
【0305】
(参考例7)
3-(クロロメチル)-5-エチルイソキサゾールの合成
【0306】
【化125】
参考例2に記載した方法に従い、参考例6で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):1.31(t,d=8Hz,3H),2.77(q,d=8Hz,2H),4.56(s,2H),6.10(s,1H).
【0307】
(参考例8)
2-(5-エチルイソキサゾール-3-イル)アセトニトリルの合成
【0308】
【化126】
参考例3に記載した方法に従い、参考例7で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):1.31(t,d=8Hz,3H),2.79(q,d=8Hz,2H),3.78(s,2H),6.10(s,1H).
【0309】
(参考例9)
2-(5-エチルイソキサゾール-3-イル)酢酸の合成
【0310】
【化127】
参考例4に記載した方法に従い、参考例8で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):1.30(t,d=8Hz,3H),2.77(q,d=8Hz,2H),3.77(s,2H),6.05(s,1H).
【0311】
(実施例99)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(5-エチルイソキサゾール-3-イル)エタン-1-オンの合成
【0312】
【化128】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び参考例9で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.11-0.15(m,2H),0.51-0.56(m,2H),0.79-0.88(m,1H),1.23-1.29(m,3H),1.38-1.62(m,3H),2.14-2.41(m,4H),2.45-2.52(m,1H),2.60-2.78(m,3H),2.88-3.11(m,3H),3.51(d,J=16Hz,1H),3.62-3.82(m,2H),4.32-4.39(m,1H),4.55(d,J=16Hz,1H),4.63(br s,0.7H),4.73-4.78(m,0.3H),5.84(s,0.3H),6.10(s,0.7H),6.46(d,J=8Hz,0.7H),6.49(d,J=8Hz,0.3H),6.72(d,J=8Hz,1H).
【0313】
(参考例10)
(E)-3-(5-メチルイソチアゾール-3-イル)アクリル酸エチルの合成
【0314】
【化129】
カリウムtert-ブトキシド(106mg,0.94mmol)のテトラヒドロフラン(1mL)懸濁液に、氷浴下ホスホノ酢酸トリエチル(189μL,0.94mmol)を滴下し、30分間同温で撹拌した。その後、5-メチルイソチアゾール-3-カルバルデヒド(100mg,0.79mmol)のTHF(1mL)溶液を滴下し、室温で5時間撹拌した。氷浴下、反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで三回抽出した。合わせた抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1-10%酢酸エチル/ヘプタン)で精製し、表題化合物(143mg,92%)を無色油状物質として得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):1.33(t,J=7Hz,3H),2.59(s,3H),4.27(q,J=7Hz,2H),6.56(d,J=16Hz,1H),7.15(s,1H),7.65(d,J=16Hz,1H).
【0315】
(参考例11)
(E)-3-(5-メチルイソチアゾール-3-イル)アクリル酸の合成
【0316】
【化130】
参考例10で得られた化合物(143mg,0.73mmol)のテトラヒドロフラン(1mL)溶液に、2M水酸化ナトリウム水溶液(0.73mL,1.45mmol)を加え、室温で5時間撹拌した。反応混合物に2M塩酸(0.73mL,1.45mmol)を加え、酢酸エチルで三回抽出した。合わせた抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮し、表題化合物(122mg,99%)を白色粉末として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d
6)δ(ppm):2.57(s,3H),6.61(d,J=16Hz,1H),7.42(d,J=16Hz,1H),7,58(s,1H),12.71(br s,1H).
【0317】
(実施例100)
(E)-1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-3-(5-メチルイソチアゾール-3-イル)プロプ-2-エン-1-オンの合成
【0318】
【化131】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び参考例11で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.03-0.19(m,2H),0.45-0.60(m,2H),0.76-1.83(m,4H),2.08-2.43(m,4H),2.47-2.69(m,5H),2.89-3.05(m,2H),3.07-3.21(m,1H),3.66(d,J=17Hz,1H),4.37-4.55(m,2H),4.60-4.74(m,1H),5.88(br s,1H),6.39-6.62(m,2H),6.97-7.08(m,1H),7.49-7.55(m,1H),7.70(d,J=15Hz,1H).
【0319】
(実施例101)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-3-(5-メチルイソチアゾール-3-イル)プロパン-1-オンの合成
【0320】
【化132】
実施例100で得られた化合物(5.6mg,0.011mmol)のメタノール(1mL)溶液に、パラジウム/炭素(パラジウム10%、約55%水湿潤品、10mg)(5.6mg)を加え、水素雰囲気下、室温で21時間撹拌した。反応混合物をメンブレンフィルターでろ過し、ろ液を減圧下にて濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1-6%メタノール/クロロホルム)で精製し、表題化合物(3.8mg,70%)を淡黄色ガム状物質として得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.05-0.21(m,2H),0.48-0.64(m,2H),0.77-2.08(m,4H),2.09-2.73(m,10H),2.75-3.44(m,5H),3.47-3.98(m,2H),4.08-4.51(m,2H),4.54-4.86(m,1H),6.41-6.57(m,1H),6.67-6.84(m,2H).
【0321】
(参考例12)
イソチアゾール-3-イルメチルメタンスルホン酸の合成
【0322】
【化133】
イソチアゾール-3-イルメタノール(WO2018160878に記載の方法により合成)(61.4mg,0.533mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液に無水メタンスルホン酸(141mg,0.809mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(183μL,1.06mmol)を加え、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(49-70%酢酸エチル/へプタン)で精製し、表題化合物(71.0mg,69%)を淡褐色油状物として得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):3.06(s,3H),5.40(s,2H),7.39(d,J=5Hz,1H),8.73(d,J=5Hz,1H).
【0323】
(参考例13)
2-(イソチアゾール-3-イル)アセトニトリルの合成
【0324】
【化134】
参考例12で得られた化合物(71.0mg,0.367mmol)のジメチルスルホキシド(2mL)溶液に、シアン化ナトリウム(53.4mg,1.09mmol)を加え、70℃で18.5時間撹拌した。室温まで放冷後、反応混合物に水を加え、tert-ブチルメチルエーテルで3回抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮し、表題化合物(30.0mg,66%)を褐色油状物として得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):3.98(s,2H),7.32(d,J=5Hz,1H),8.74(d,J=5Hz,1H).
【0325】
(参考例14)
2-(イソチアゾール-3-イル)酢酸の合成
【0326】
【化135】
参考例4に記載した方法に従い、参考例13で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):4.00(s,2H),7.22(d,J=5Hz,1H),8.71(d,J=5Hz,1H).
【0327】
(実施例102)
1-((4R,4aS,8aR,13bS)-3-(シクロプロピルメチル)-4a,10-ジヒドロキシ-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-4,13-メタノベンゾフロ[2,3-c]ピリド[4,3-d]アゼピン-7(1H)-イル)-2-(イソチアゾール-3-イル)エタン-1-オンの合成
【0328】
【化136】
実施例6に記載した方法に従い、実施例3の(1)で得られた化合物及び参考例14で得られた化合物より表題化合物を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):0.10-0.15(m,2H),0.50-0.56(m,2H),0.78-0.89(m,1H),1.29-1.63(m,3H),2.15-2.41(m,4.3H),2.48(dd,J=7,18Hz,0.7H),2.57-2.64(m,1H),2.84-3.10(m,2.7H),3.60-3.82(m,2.3H),4.04(d,J=15Hz,0.3H),4.30-4.40(m,1.4H),4.66-4.90(m,2.3H),6.44-6.47(m,1H),6.74-6.78(m,1H),6.90(br s,0.3H),7.25(d,J=5Hz,0.7H),8.39(d,J=5Hz,0.3H),8.58(d,J=5Hz,0.7H).
【0329】
(試験例1)
オピオイド受容体機能試験
本発明化合物のκオピオイド受容体に対する機能活性を調べた。
方法:Lance Ultra cAMP kit(パーキンエルマー社)を用い、所定の方法に従って実施した。アゴニスト活性の評価では、ヒトκオピオイド受容体発現CHO細胞(Catalog No.CT6606,accession No.NM_000912)と被験化合物を10μM フォルスコリン存在下にて、アッセイバッファー(1×HBSS,5mM HEPES,pH7.4,0.5mM IBMX(Isobutylmethylxanthine),0.1% BSA)中で30分間反応させた。続けて、キット中のcAMP検出試薬を添加し、1時間後にEnVisionプレートリーダー(パーキンエルマー社)を用いて時間分解蛍光測定を行った。被験化合物の評価は、κオピオイド受容体機能試験は10-14~10-7Mの濃度範囲で実施した。
【0330】
【表1】
1)塩酸塩を用いた。
表1に示すとおり、本発明の化合物はκオピオイド受容体に対して強力なアゴニスト活性を示すことが確認された。
【0331】
(試験例2)
代謝安定性試験
ヒト肝ミクロソームと被験化合物を所定時間(0~30分)反応させ、反応試料中の被験化合物の未変化体残存率を求めた。反応時間0時間における未変化体残存率を100%とし、インキュベーション後の残存率を時間に対してlog-linearプロットし、回帰直線(y=100e-kt、k=直線の傾き:消失速度定数)を求め、以下の式を用いて代謝クリアランスCLint(mL/min/kg)を算出した。
CLint*=k(-min)×45(mg MS protein/g liver)×21(g liver/kg)/MS protein(mg MS protein/mL)
*:Yamazaki S.;Skaptason J.; Romero D, Vekich S.;Jones HM.;Tan W.;Wilner KD.;Koudriakova T. Drug Metab.Dispos.2011 Mar;39(3):383-93.
【0332】
【表2】
1)塩酸塩を用いた。
表2に示すとおり、本発明の化合物は優れた代謝安定性を示した。
【0333】
(試験例3)
マウス酢酸ライジング試験
被験化合物の鎮痛作用は、酢酸ライジング試験により評価した。実験には、ICR系雄性マウスを用い、試験開始前にプラスチック製オープンフィールドへ30分間馴化させた。馴化後、マウスは、被験化合物(30~300μg/kg)あるいは注射用水を皮下あるいは経口にて投与され、一度オープンフィールドへ戻された。被験化合物投与30分後、0.6%酢酸水溶液を腹腔内投与で同じマウスに追加投与した。0.6%酢酸水溶液投与10分後より、マウスにおいて誘発されるライジング反応(腹腔を床に押し付けて伸びをするような身もだえ反応)回数を10分間計測し、このライジング反応回数を対照群(注射用水投与群)と比較して、被験化合物の鎮痛効果を評価した。その結果を表3に記載する。
【0334】
【表3】
1)塩酸塩を用いた。
2)ライジング抑制作用は、抑制率に従って以下のように分類した。
40≦%<60:+、60≦%<80:++、80≦%:+++
3)N.C.:not calculated
被験化合物
1)
表3に示す通り、本発明の化合物は強力な鎮痛作用を示すことが確認された。