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  • 特開-袖口防水具 図1
  • 特開-袖口防水具 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023154292
(43)【公開日】2023-10-19
(54)【発明の名称】袖口防水具
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/08 20060101AFI20231012BHJP
【FI】
A41D13/08
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022063534
(22)【出願日】2022-04-06
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-01-06
(71)【出願人】
【識別番号】522139051
【氏名又は名称】しぶやポンプ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100093115
【弁理士】
【氏名又は名称】佐渡 昇
(72)【発明者】
【氏名】澁谷 正勝
【テーマコード(参考)】
3B011
【Fターム(参考)】
3B011AC08
(57)【要約】
【課題】着脱性に優れていて使用時簡単に使用でき、水濡れに対する保形性を向上させて防水性を高めることのできる袖口防水具を提供する。
【解決手段】手首h1に密着されるゴム製のリング状基部10と、同じくゴム製で、リング状基部10の軸線方向に関し、リング状基部10の両側にそれぞれ一体的に設けられた、基部10から遠ざかるにつれて径が大きくなるお猪口状の水受部20とを備えている。リング状基部10と水受部20との接続部には、リング状基部10から一体的に水受部20の拡径方向に向かって延びる筒状延設部12がそれぞれ設けられ、筒状延設部12の外周面12cと水受部20の内周面20cとの間には空隙1sが形成されている。水受部20は、リング状基部10との接続部から拡径方向に向かって肉薄となっている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手首(h1)に密着されるゴム製のリング状基部(10)と、
同じくゴム製で、前記リング状基部(10)の軸線方向(Y)に関し、リング状基部(10)の両側にそれぞれ一体的に設けられた、基部(10)から遠ざかるにつれて径が大きくなるお猪口状の水受部(20)と、
を備えていることを特徴とする袖口防水具。
【請求項2】
請求項1において、
前記リング状基部(10)と水受部(20)との接続部(1b)には、リング状基部(10)から一体的に水受部(20)の拡径方向に向かって延びる筒状延設部(12)がそれぞれ設けられ、該筒状延設部(12)の外周面(12c)と水受部(20)の内周面(20c)との間には空隙(1s)が形成されていることを特徴とする袖口防水具。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記水受部(20)は、前記リング状基部(10)との接続部(1b)から拡径方向に向かって肉薄となっていることを特徴とする袖口防水具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、袖口防水具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1~6に見られるような技術が知られている。
【0003】
<特許文献1>実用新案登録第3213976号公報
特許文献1には、
「洗顔や台所の水仕事などの時に、手のひらから腕の表面を伝わって流れる水で衣服の袖口が濡れたり、水滴が床に落ちて床面が濡れたり汚れたりしないための腕カバーを提供する」ことを課題とし、
「腕カバー1の手首側端に、手首に密着して伸縮自在に固定する手首側固定口部2が設けてあり、肘手前に届く腕側端の広口部3の方向に数センチ進んだ地点に流水が広口部3に伝い流入するのを防ぐために、別個に用意したリング体を腕カバー1の内部に挿着して、フランジ状を保持させて形成された流入遮断部6を設けている。流入遮断部6の広口部側端、即ちフランジ状の裾部に手首に密着する手首絞り部4を設けている。そこから広口部3までは腕回りに余裕をもってカバーする腕カバー部8を成す袖濡れ防止腕カバーで、袖口の濡れと床面の濡れ防止に役立つ」袖濡れ防止腕カバー
が記載されている(同文献要約欄)。
【0004】
しかし、この袖濡れ防止腕カバーは、使用時、「図2図3に示すようにリング体5を変形させて広口部3より挿入して、手首側固定口部2と手首絞り部4の間に挿着させ」てフランジ状の流入遮断部6を形成する必要がある(同文献0009段落)。
そのため、使用時に流入遮断部6の形成に手間がかかり、簡便性に欠けるという難点がある。
【0005】
<特許文献2>実用新案登録第3233510号公報
特許文献2には、
「防水性、装着感、耐久性に優れた濡れ防止用アームリングを提供することを課題とし、
「濡れ防止用のアームリング1は、手首5に装着して水の滴りや、袖口6、肘等の濡れを防止する。濡れ防止用のアームリング1は、伸縮性を有するシート素材10から形成されており、手首5の太さより小径で手首5に嵌める丸い装着孔2と、装着孔2の周りにつば状に張り出したガード部3とを有する。シート素材10は、多数の独立気泡を持つクロロプレンゴムスポンジのシート本体11により形成され、シート本体11の片面にはナイロンジャージ12又はポリエステルジャージが貼り合わされた構成を備える。シー本体11の他の片面は、スキン面13又は前記ジャージ12が貼り合わされている。シート素材10には、ウエットスーツ用素材が使用できる」濡れ防止用のアームリング
が記載されている(同文献要約欄)。
「この濡れ防止用アームリング1は、洗顔、手洗い、また、洗車、風呂掃除、炊事等の水仕事の際に、図3に示すように、手首5に装着する」だけでよいから(同文献0014段落)、簡単に使用することができる。
【0006】
しかし、この濡れ防止用アームリング1は、ガード部3が平板状であり、袖口が覆われないから、袖口の防水が良好であるとは言えない。
【0007】
<特許文献3>実用新案登録第3235555号公報
特許文献3には、
「洗面時や歯磨き時などに、水垂れを防止するシュシュ型のリストバンドを提供する」ことを課題とし、
「吸水性の高いタオル生地などの素材1で、シュシュのように蛇腹型にして立体的にすることにより、また、ゴムバンドもしくはゴム紐2で肌に密着させることで、水の流れを堰き止める。更に、蛇腹型にすることにより、生地の表面積が多くなり、吸水性が高まり、水垂れ防止効果を高めることができる。袖口のストッパーとなり、構造が平面的なスポーツ用のリストバンドでは袖口が覆ってしまい、袖口が濡れたり汚れてしまうことを防止できる。着脱も手入れも簡単にでき、長髪の人が洗面時に髪を束ねる用途としても使用できるメリットもある」シュシュ型の水垂れ防止リストバンド
が記載されている(同文献要約欄)。
このシュシュ型の水垂れ防止リストバンドは、シュシュ同様に簡単に着脱できる(同文献0009段落)。
【0008】
しかし、このシュシュ型の水垂れ防止リストバンドでは、タオル生地などの素材1による吸水量に限界があるため、使い勝手がよいとは言えない。
【0009】
<特許文献4>特開2000-314019号公報
特許文献4には、
「日常生活に於いて手を水にふれる機会は毎日何らかの形で必ずあるが、(朝の洗顔、台所での家事、洗濯、掃除、洗車、調理人、等、々)よほどの注意をしていないと、手の甲(平)から伝わってくる水ですぐに衣服の袖口を濡らしてしまい、そのつど不愉快な思いをするのは誰しも経験することであり、今だにそれを繰り返しているのが現状である」を課題とし、
「腕固定部(1)に接続して大きくした円板のつば部(2)が一体となったゴム性リストバンドを、ベルベット式ファスナー(5)、(6)で腕に装着固定することにより、手の甲(平)より伝わってくる水はつば部(2)で受け止められ地面に落ちるので、袖口の水ぬれは完全に防止することが出来る」袖口水ぬれ防止リストバンド
が記載されている(同文献要約欄)。
また、同文献図4には、「つば部2をラッパ状に例えば15~20mm程度の幅で形成し」たものも記載されている(同文献0011段落)。
【0010】
しかし、この袖口水ぬれ防止リストバンドは、固定部1及びつば部2が横断面C字状であるため(同文献請求項2,3,5,6)、開口部3が生じる(図1等)。
したがって、防水性に優れているとは言えない。
また、同文献図4のラッパ状のつば部2は固定部1の片側だけに設けられていて、袖口は覆われないから、袖口の防水が良好であるとは言えない。
また、装着にはベルベット式ファスナー(5)、(6)の操作が必要であるから、着脱が容易であるとは言えない。
【0011】
<特許文献5>特開2011-117114号公報
特許文献5には、
「洗顔、水仕事の際などに、従来の袖口防水カバーでは防ぎきれなかった袖口への水の浸入を、確実に防ぐことができるような形状にすることと、さらに日常的にも使用しやすいように、速乾性やファッション性を持たせ、着脱も簡単にできるような形状にすることを目的と」し(同文献0004段落)、
「袖口への水の浸入を確実に防ぐことができるよう、撥水性のある布をリング状にし(図1参照)、開口部手先方向にも布を広げて水受け部(1、2どちらでも水受け部となる)を作ることで、逆方向に水を流し返す形状とし、リング中央部辺りに入れるゴム(3、4)を複数段にすることで、さらに防水性を高め」た袖口防水リング(同文献0005段落)
が記載されている。
この袖口防水リングは、水受部1,2のどちら側からでも装着できるので装着しやすいという利点がある。
【0012】
しかし、この袖口防水リングは布製であり、リング中央部辺りをゴム(3、4)で絞った構造であるため、水受部1,2に皺がより、その皺の分が、水を受けた際の伸びしろとなるので、水を受ける強度に乏しく、必ずしも良好に水を受けることができない場合がある。
【0013】
<特許文献6>特開2020-186501号公報
特許文献6には、
「手を通しやすくすると同時にめくれ上がるのを防ぐことで袖口の汚れや水濡れしにくい袖口カバーを提供する」ことを課題とし、
「袖口カバー本体1の生地を二重にし、全長を15cm、袖口をゴムの入れ替えが可能な二段絞りとし、肘側開口部4には2本のステッチを設けることで強度を高め、汚れや水濡れを防ぐ袖口カバー」
が記載されている。
【0014】
しかし、この袖口カバーは、袖口カバー本体1が生地で構成されているため、二重にして開口部に2本のステッチを設けてあるとはいえ、水濡れに対する保形性に乏しく、防水性に優れているとは言えない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】実用新案登録第3213976号公報
【特許文献2】実用新案登録第3233510号公報
【特許文献3】実用新案登録第3235555号公報
【特許文献4】特開2000-314019号公報
【特許文献5】特開2011-117114号公報
【特許文献6】特開2020-186501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明が解決しようとする課題は、着脱性に優れていて使用時簡単に使用でき、水濡れに対する保形性を向上させて防水性を高めることのできる袖口防水具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記課題を解決するために本発明の袖口防水具は、
手首に密着されるゴム製のリング状基部と、
同じくゴム製で、前記リング状基部の軸線方向に関し、リング状基部の両側にそれぞれ一体的に設けられた、基部から遠ざかるにつれて径が大きくなるお猪口状の水受部と、
を備えていることを特徴とする。
【0018】
この袖口防水具は、上記の構成となっているので、次のような作用効果が得られる。
ゴム製のリング状基部の両側に同じくゴム製のお猪口状の水受部が設けられているので、使用時には、いずれかの水受部を片手で持ち、他方の手をリング状基部に通して手首に密着させることで簡単に装着することができる。
【0019】
この装着状態においては、ゴムの弾性によって基部が手首に密着し、一方の水受部は基部から手先側に向かって拡径した状態となり、他方の水受部は基部から袖口方向(肘方向)に向かって拡径した状態となる。
【0020】
水仕事、例えば洗車を行う際、特に肩よりも上方にて作業を行う際、手首ないし袖口に向かってくる水の全部又は一部は、手首より指先側に伸びている一方の水受部にて受け止められ、この一方の水受部にて受け止められずに袖口に向かう水は、他方の水受部にて袖口にかかることが防止され得る。
【0021】
水受部はゴム製であるから水濡れに対する防水性に優れ、また基部から遠ざかるにつれて径が大きくなるお猪口状となっているので保形性も向上させることができる。
【0022】
以上のように、本発明の袖口防水具によれば、着脱性に優れていて使用時簡単に使用でき、水濡れに対する保形性を向上させて防水性を高めることができる。
【0023】
この袖口防水具においては、
前記リング状基部と水受部との接続部には、リング状基部から一体的に水受部の拡径方向に向かって延びる筒状延設部がそれぞれ設けられ、該筒状延設部の外周面と水受部の内周面との間には空隙が形成されている構成とすることができる。
このように構成すると、水受部の内周面に沿って手首に流れ込もうとする水を、水受部の内周面と筒状延設部の外周面との間の空隙で受け止めることが可能となるので、防水性が向上する。
【0024】
この袖口防水具においては、
前記水受部は、前記リング状基部との接続部から拡径方向に向かって肉薄となっている構成とすることができる。
このように構成すると、保形性が向上すると共に、水受部外縁部での水切れをよくすることができる。
【0025】
なお、本願において、お猪口状とは、リング状基部の軸線方向に関し、リング状基部から遠ざかるにつれて拡径する形状をいい、お椀状も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明に係る袖口防水具の実施の形態を示す図で、(a)は平面図、(b)は図(a)におけるb-b断面図。
図2】使用状態の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明に係る袖口防水具の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図において、同一部分ないし相当する部分には、同一の符号を付してある。
【0028】
図1図2に示すように、この実施の形態の袖口防水具1は、
手首h1(図2)に密着されるゴム製のリング状基部10と、
同じくゴム製で、前記リング状基部10の軸線方向(図1(b)において矢印Y方向)に関し、リング状基部10の両側にそれぞれ一体的に設けられた、基部10から遠ざかるにつれて径が大きくなるお猪口状の水受部20,20と、
を備えている。
【0029】
この袖口防水具1は、上記の構成となっているので、次のような作用効果が得られる。
ゴム製のリング状基部10の両側に同じくゴム製のお猪口状の水受部20が設けられているので、使用時には、いずれかの水受部20を片手でつかみ、図2に示すように他方の手hをすぼめてリング状基部10に通して手首h1に密着させることで簡単に装着することができる。
【0030】
この装着状態においては、図2に示すように、ゴムの弾性によって基部10が手首h1に密着し、一方の水受部20(1)は基部10から手先h2側に向かって拡径した状態となり、他方の水受部20(2)は基部10から衣類2の袖口2b方向(肘方向)に向かって拡径した状態となる。
【0031】
水仕事、例えば図2に示すようにスポンジ等3を用いて洗車を行う際、特に肩よりも上方にて作業を行う際、手首h1ないし袖口2bに向かってくる水の全部又は一部W1は、手首h1より指先側に伸びている一方の水受部20(1)にて受け止められ、この一方の水受部20(1)にて受け止められずに袖口2bに向かう水W2は、他方の水受部20(2)にて袖口2bにかかることが防止され得る。
【0032】
水受部20はゴム製であるから水濡れに対する防水性に優れ、また基部10から遠ざかるにつれて径が大きくなるお猪口状となっているので防水性に加え保形性も向上させることができる。
【0033】
以上のように、この袖口防水具1によれば、着脱性に優れていて使用時簡単に使用でき、水濡れに対する保形性を向上させて防水性を高めることができる。
【0034】
図1に示すように、リング状基部10と水受部20との接続部1bには、リング状基部10から一体的に水受部20の拡径方向(矢印Y方向)に向かって延びる筒状延設部12がそれぞれ設けられ、該筒状延設部12の外周面12cと水受部20の内周面20cとの間には空隙1sが形成されている。
【0035】
このように構成すると、例えば図2に示すように、水受部20の内周面20cに沿って手首h1に流れ込もうとする水W3を、水受部20の内周面20cと筒状延設部12の外周面12cとの間の空隙1sで受け止めることが可能となるので、防水性が向上する。
【0036】
図1に示すように、水受部20は、リング状基部10との接続部1bから拡径方向に向かって肉薄となっている。
このように構成すると、保形性が向上すると共に、水受部20の外縁部22での水切れをよくすることができる。
【0037】
袖口防水具1を構成するゴムは適宜の公知のゴムで構成できるが、手首h1への密着性に優れ、肌にも優しいシリコンゴムを用いることが望ましい。
【0038】
リング状基部10の径、長さ、肉厚、および水受部20の径、長さ、肉厚は、いずれも適宜設定することができ、種々の寸法のものを用意することもできる。
【0039】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
例えば、上記の実施の形態では水受部20はお猪口状としたが、お椀状としてもよい。
【符号の説明】
【0040】
1: 袖口防水具
1b: 接続部
1s: 空隙
10: リング状基部
20: 水受部
図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2022-07-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手首(h1)に密着されるゴム製のリング状基部(10)と、
同じくゴム製で、前記リング状基部(10)の軸線方向(Y)に関し、リング状基部(10)の両側にそれぞれ一体的に設けられた、基部(10)から遠ざかるにつれて径が大きくなるお猪口状の水受部(20)と、
を備え
前記リング状基部(10)と水受部(20)との接続部(1b)には、リング状基部(10)から一体的に水受部(20)の拡径方向に向かって延びる筒状延設部(12)がそれぞれ設けられ、該筒状延設部(12)の外周面(12c)と水受部(20)の内周面(20c)との間には空隙(1s)が形成され、
かつ、軸線方向(Y)に関し、リング状基部(10)よりもお猪口状の水受部(20)の方が長くなっていることを特徴とする袖口防水具。
【請求項2】
請求項において、
前記水受部(20)は、前記リング状基部(10)との接続部(1b)から拡径方向に向かって肉薄となっていることを特徴とする袖口防水具。
【手続補正書】
【提出日】2022-09-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手首(h1)に密着されるゴム製のリング状基部(10)と、
同じくゴム製で、前記リング状基部(10)の軸線方向(Y)に関し、リング状基部(10)の両側にそれぞれ一体的に設けられた、基部(10)から遠ざかるにつれて径が大きくなるお猪口状の水受部(20)と、
を備え、
前記リング状基部(10)と水受部(20)との接続部(1b)には、リング状基部(10)から一体的に水受部(20)の拡径方向に向かって延びる筒状延設部(12)がそれぞれ設けられ、該筒状延設部(12)の外周面(12c)と水受部(20)の内周面(20c)との間には空隙(1s)が形成され、
かつ、軸線方向(Y)に関し、リング状基部(10)の筒状延設部(12)よりもお猪口状の水受部(20)の方が長くなっていることを特徴とする袖口防水具。
【請求項2】
請求項1において、
前記水受部(20)は、前記リング状基部(10)との接続部(1b)から拡径方向に向かって肉薄となっていることを特徴とする袖口防水具。