(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023154374
(43)【公開日】2023-10-19
(54)【発明の名称】視覚障害者誘導補助器具
(51)【国際特許分類】
A61H 3/06 20060101AFI20231012BHJP
A45B 3/00 20060101ALI20231012BHJP
【FI】
A61H3/06 Z
A45B3/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022141059
(22)【出願日】2022-08-17
(31)【優先権主張番号】P 2022071165
(32)【優先日】2022-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】301042228
【氏名又は名称】相田 信治
(72)【発明者】
【氏名】相田 信治
【テーマコード(参考)】
3B104
4C046
【Fターム(参考)】
3B104AA01
3B104AA02
3B104AA03
4C046AA23
4C046AA52
4C046CC01
4C046DD08
(57)【要約】 (修正有)
【課題】歩道や屋内に貼られた視覚障害者用ブロックの上を歩かなくても視覚障害者用ブロックに沿って歩くことができ、視覚障害者誘導補助器具の左右側面部に設置された自在キャスタ-の車輪を屋内の壁の下方部に押し当て壁に沿って屋内を歩くことができ、視覚障害者誘導補助器具の底面部に設置された自在キャスタ-を損傷することなく階段を下りることができ、乗り物に乗るときは収縮棒を短くコンパクトにすることで、周囲の人達の邪魔になるなることなく乗り物にのることができる視覚障害者誘導補助器具を提供する。
【解決手段】視覚障害者誘導補助器具の底面部に複数個の自在キャスタ-が設置され、前面部に複数個の自在キャスタ-が設置され、左右側面部に自在キャスタ-が設置された視覚障害者誘導補助器具の上面部に、角度が付けられた支柱が設置された支柱の先端部に収縮棒が設けられ、該収縮棒は、使用者の身長に合わせた長さに調節できる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
視覚障害者誘導補助器具の底面部に複数個の自在キャスタ-が設置され、前面部に複数個の自在キャスタ-が設置され、左右側面部に自在キャスタ-が設置された視覚障害者誘導補助器具上面部に、角度が付けられた支柱の先端部に収縮棒が設けられた角度が付けられた支柱が視覚障害者誘導補助器具の上面部に設置された視覚障害者誘導補助器具。
【請求項2】
視覚障害者誘導補助器具の底面部に設置された自在キャスタ-の車輪が、踏み切りのレ-ルとレ-ルの間の溝などに落ち込み抜け出せなくなるのを防止する車輪脱落防止補助車の車輪に通された軸を支える湾曲した支柱が、視覚障害者誘導補助器具の左右側面部の前面部から背面部に、湾曲した支柱が一体となって視覚障害者誘導補助器具の左右側面部に設置された視覚障害者誘導補助器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、視覚障害者が歩道や屋内を歩いて移動する移動手段を補助する視覚障害者誘導補助器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の視覚障害者が歩いて移動するには、杖の先端部にフレ-ムが設置されたフレ-ムの左右端部に前後に動く車輪が配置されたものもある。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
以下、
図1、
図2により従来の視覚障害者用杖について説明する。図において、1は杖で、フレ-ム2の左右端部に車輪3が設置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上に述べた視覚障害者用杖では、歩道や屋内に貼られた視覚障害者用ブロックの上を歩いて移動することができても、視覚障害者用ブロックから外れた場所を歩かなくてはならないとき、前方や左右にある凹凸や障害物を知るのに、前後にしか動かない車輪を何度も前後に動かして歩く前方や左右にある障害物を知るしかなかった。また、歩道や屋内に設置されている階段の上り下りをするには不向きなものであった。
【0006】
また、杖に車輪が配置されていない視覚障害者用杖は、杖を絶えず左右に動かしながら歩く前方にある凹凸や障害物を確認しなから絶えず杖を左右に動かし続けながら歩いていたので、身体に負担がかかっていた。
【0007】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようというものであり、視覚障害者誘導補助器具の底面部に360度回転する複数個の自在キャスタ-が設置され、前面部に360度回転する複数個の自在キャスタ-が設置され、左右側面部に360度回転する自在キャスタ-が設置されている。また、視覚障害者誘導補助器具の上面部に、角度が付けられた支柱が設置された支柱の先端部に収縮棒が設けられた収縮棒を使用者の身長に合わせた長さに調節することで、自在キャスタ-がスム-ズに動く構造になっている自在キャスタ-が視覚障害者誘導補助器具の底面部に設置された視覚障害者誘導補助器具を軽微な力で動かすことを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そして、本発明は上記目的を達成するために視覚障害者誘導補助器具の底面部に複数個の自在キャスタ-が設置され、前面部に複数個の自在キャスタ-が設置され、左右側面部に自在キャスタ-が設置された視覚障害者誘導補助器具の上面部に、角度が付けられた支柱が設置された支柱の先端部に収縮棒が設けられた収縮棒は、使用者の身長に合わせた長さに調節できる。また、把握部の先端部に開けられた穴と、挿入部に開けられた穴にボルトが通され、把握部と挿入部に角度が付けられた把握部と挿入部がボルトで締め付けられ連結されている。また、収縮棒の内部に挿入されている収縮棒の筒を回転させた収縮棒が不定な位置で固定される収縮棒の先端部と、挿入部を固定してしまうと把握部と挿入部が連結された把握部を正常な位置で握れなくなるのを防止する目的で、挿入部を収縮棒から自由に取り外しができる状態にすることで、収縮棒の内部から引き出した収縮棒の筒を回転させて不定な位置で収縮棒が固定された収縮棒の先端部に、挿入部を正常な位置で挿入することができ、把握部は正常な位置で握ることができる。また、把握部と収縮棒を一直線にすることで視覚障害者誘導補助器具は床や歩道と平行に保たれ、自在キャスタ-をスム-ズに動かせる効果を発揮する。
【発明の効果】
【0009】
上述したように本発明の視覚障害者誘導補助器具の上面部に、角度が付けられた支柱が設置された支柱の先端部に収縮棒が設けられた収縮棒を使用者の身長に合わせた長さに調節することで、視覚障害者誘導補助器具は床や歩道と平行に保つことができる。また、自在キャスタ-は床や歩道と平行に保たれることでスム-ズに動く構造になっている自在キャスタ-が視覚障害者誘導補助器具の底面部に設置された視覚障害者誘導補助器具は軽微な力で動かすことができる。また、自在キャスタ-の車輪がわずかな凹凸などの段差に乗り上げた振動や、衝撃や、舗装された道や、泥道などの柔らかい振動なども収縮棒を通して手に伝わり、歩く前方や左右にある障害物の存在を知ることができる。また、収縮棒を短くすることで乗り物に乗るのに邪魔にならない効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施形態を示す視覚障害者誘導補助器具の斜視図
【
図10】左右側面部の自在キャスタ-を縁石の側面に押し当てた図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を
図1~
図10に基づいて説明する。
【0012】
図1は、本発明の斜視図で、1は視覚障害者誘導補助器具1の本体で、角度が付けられた支柱2が視覚障害者誘導補助器具1の上面部に設置されている。角度が付けられた支柱2の先端部の内部と、収縮棒3の先端内部にある程度の長さの合成樹脂が設けられた支柱2の外面部と、収縮棒3の外面部に複数個の凹9みが付けられた凹9みで支柱2の先端部と収縮棒3の先端部が繋がれている。また、把握部6の先端部に開けられた穴7と、挿入部5に開けられた穴7にボルトが通されたボルトで把握部6と挿入部5に角度が付けられた把握部5と挿入部6が締め付けられ固定されている。把握部6と挿入部5に開けられた穴7に通されるボルトはさまざまな形状のボルトが存在しているので、ここではボルトの形状は省略する。
【0013】
図4は視覚障害者誘導補助器具1の上面部に角度が付けられた支柱2部に緩衝材8が設けられた支柱2の先端部に、収縮棒3が設けられた支柱が視覚障害者誘導補助器具1の上面部に設置された視覚障害者誘導補助器具の前面部に複数個の自在キャスタ-10が設置され、左右側面部に自在キャスタ-10が設置されている上面図。
【0014】
図6は視覚障害者誘導補助器具1の底面部に設置された自在キャスタ-10の車輪が、踏み切りのレ-ルとレ-ルの間の溝に脱落してしまうのを防止する、車輪脱落防止補助車11の車輪に通された軸13を支える湾曲した支柱12が、視覚障害者誘導補助器具1の左右側面部の前面部から背面部に湾曲した支柱12が視覚障害者誘導補助器具1の左右側面部に設置されている側面図。
【0015】
以下、上記構成の動作を説明する。視覚障害者誘導補助器具1の上面部に、角度が付けられた支柱2の角度は、視覚障害者誘導補助器具1を階段15の板16の上から次ぎの階段15の板16の上に落として階段15を下りると、収縮棒3が階段15の角に当たり収縮棒3が破損するのを防止する目的で、角度が付けられた支柱2部に柔らかい緩衝材8が設けられた支柱2部を一度階段15の角に当て、次ぎの階段15の板16の上に視覚障害者誘導補助器具を移動させることで、板16と板16の間の距離が短くなり、板視覚障害者誘導補助器具1の底面部に設置された自在キャスタ-10の破損を防止することができる。また、柔らかい緩衝材8の他に、角度が付けられた支柱2部に複数個のバネが並べられたバネの表面部に堅い合成樹脂材を設けて緩衝材として用いてもよい。
【0016】
また、把握部6の先端部と挿入部5に開けられた穴7にボルトが通され、把握部6と挿入部5に角度が付けられた把握部6と挿入部5がボルトで締め付けられ連結された挿入部5を、収縮棒3の内部から引き出した収縮棒3の筒を回転させて不定な位置で固定される収縮棒3の先端部に、把握部6と挿入部5が連結された挿入部5を収縮棒3の先端部に固定してしまうと、把握部6と挿入部5が連結された把握部6は正常な位置で握ることができなくなるのを防止する目的で、収縮棒3から挿入部5を自由に取り外しができる状態にすることで、把握部6と挿入部5が連結された挿入部5を収縮棒3の先端部に正常な位置で挿入することができ、把握部6は正常な位置で握ることができる。また、把握部6と収縮棒3が一直線になることで、視覚障害者誘導補助器具1は床や歩道と平行に保つことができ、視覚障害者誘導補助器具1の底面部に設置された自在キャスタ-10を軽微な力で動かすことができる。挿入部5を収縮棒3の先端部に挿入する図示は省略する。
【0017】
また、視覚障害者誘導補助器具1の左右側面部に設置された自在キャスタ-10の車輪を屋内の壁の下方部面に押し当て歩くことで屋内の壁に沿って歩くことができる。また、車道19と歩道18の間に設置されている縁石20の歩道18側の縁石20の側面に左右側面部の自在キャスタ-10の車輪を押し当て歩くことで、歩道18側の縁石20に沿って歩道を歩くことができる。
【0018】
また、白く塗られた収縮棒3と、視覚障害者誘導補助器具1本体が赤く塗られた視覚障害者誘導補助器具1は、視覚障害者用杖よりも物体として目立ちやすいため、屋内や歩道18を歩いてる周囲の人達に、視覚障害者が歩いていることが気づきやすい効果もある。
【0019】
また、階段15を上るときは、視覚障害者誘導補助器具1の前面部に設置された自在キャスタ-10の車輪を階段15の蹴込み板17の前面部に押し当て持ち上げて次ぎの階段15の板17の上に視覚障害者誘導補助器具1を移動させ階段15を上り、階段15を下りるときは、階段15の板16の上から次ぎの階段15の角に、角度が付けられた支柱2部に緩衝材8が設けられた支柱2部を一度階段15の角に当て、次ぎの階段15の板16の上に視覚障害者誘導補助器具1を移動させて階段を下りることで、自在キャスタ-10に強い衝撃を与えることもなく、自在キャスタ-10の破損を防止する効果を発揮するものである。
【0020】
また、視覚障害者誘導補助器具1の上面部に、小型の録音再生期を設けることで、小型の録音再生機身につけて持ち運ぶ必要もなく、あらかじめ救助を要請する声を録音した録音を再生させ、緊急に救助を求めなければならない事態に陥ったとき、自ら声を出して出救助を求める必要がなく、たじろぐことなく周囲の人達に救助を求める要請ができる効果もある。
【0021】
また、視覚障害者誘導補助器具1の内部を空洞にすることで、視覚障害者誘導補助器具1の重量を軽くすることで、視覚障害者誘導補助器具1を持ち上げて階段15の上り下りをしたり、また、軽微な力で視覚障害者誘導補助器具1を持ち運びすることができる効果が得られるものである。
【符号の説明】
【0022】
1 視覚障害者誘導補助器具本体
2 角度が付けられた支柱
3 収縮棒
4 収縮棒回転止め部
5 挿入部
6 把握部
7 把握部と挿入部に開けられた穴
8 緩衝材
9 凹み
10自在キャスタ-
11脱落防止補助車
12補助車に通される軸を支える湾曲した支柱
13補助車に通される軸
14補助車の軸を支える支柱
15階段
16板
17蹴込み板
18歩道
19車道
20縁石