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特開2023-154408多機能デバイスにおいてサブミットされたジョブに外部媒体からコンテンツを追加するための方法及びシステム
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  • 特開-多機能デバイスにおいてサブミットされたジョブに外部媒体からコンテンツを追加するための方法及びシステム 図1
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  • 特開-多機能デバイスにおいてサブミットされたジョブに外部媒体からコンテンツを追加するための方法及びシステム 図3A
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023154408
(43)【公開日】2023-10-19
(54)【発明の名称】多機能デバイスにおいてサブミットされたジョブに外部媒体からコンテンツを追加するための方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20231012BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20231012BHJP
【FI】
H04N1/00 E
H04N1/00 912
B41J29/38 201
【審査請求】未請求
【請求項の数】27
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023056815
(22)【出願日】2023-03-31
(31)【優先権主張番号】17/714,470
(32)【優先日】2022-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
2.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】596170170
【氏名又は名称】ゼロックス コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】シュリニヴァサラオ、ビンダナ
(72)【発明者】
【氏名】アショック、ジェイソン、ヴェダラジ
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061AR01
2C061AR03
2C061BB10
2C061CG02
2C061CQ34
2C061HH03
2C061HJ06
2C061HN09
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA35
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB38
5C062AB41
5C062AB43
5C062AB44
5C062AC02
5C062AC04
5C062AC05
5C062AC22
5C062AC24
5C062AC42
5C062AE01
5C062AE07
5C062AE15
5C062AF01
5C062AF02
5C062AF13
(57)【要約】      (修正有)
【課題】多機能デバイスにおいてサブミットされたジョブにユーザが外部媒体からコンテンツを追加する方法及びシステムを提供する。
【解決手段】方法は、予め定義された動作のために多機能デバイスにおいてジョブを受信することと、外部媒体からコンテンツを追加するためのオプションを含むユーザインターフェースを多機能デバイスで提供することと、オプションが選択されると、ジョブに対応して生成された任意の2次元コードを多機能デバイスで表示することと、前記2次元コードがスキャンされると、ユーザが外部媒体から追加されるコンテンツを選択し、追加されるコンテンツの詳細を提供することと、選択されたコンテンツをジョブに追加して最終出力を生成することと、を含む。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが、多機能デバイスにおいてサブミットされたジョブに外部媒体からコンテンツを追加することを可能にするための方法であって、
予め定義された動作のために前記多機能デバイスにおいてジョブを受信することと、
前記外部媒体からコンテンツを追加するためのオプションを含むユーザインターフェースを前記多機能デバイスにおいて提供することと、
前記オプションの選択に基づいて、前記ジョブに対応して生成されたコードを前記多機能デバイスにおいて表示することと、
前記コードがスキャンされると、前記ユーザが前記外部媒体から追加される前記コンテンツ及び追加される前記コンテンツの詳細を選択することを可能にすることと、
前記選択されたコンテンツを前記ジョブに追加して、最終出力を生成することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記外部媒体は、ポータブルデバイス、ネットワーク場所、及びクラウド場所のうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ジョブは、スキャンジョブ、印刷ジョブ、又はコピージョブのうちの1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記多機能デバイスにおいてサブミットされた前記ジョブに対応する前記コードを生成することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ジョブに追加される前記コンテンツの詳細を受信することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記詳細は、ページ詳細及び場所詳細のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ページ詳細は、前記ジョブにおいて前記コンテンツをどこに追加するか、前記コンテンツを新しいページとして追加するか又は前記ジョブの既存のページ上に追加するかどうか、前記コンテンツを前記ジョブにテキストとして追加するか又は画像として追加するかどうか、あるいは前記コンテンツを前記ジョブに透かしとして追加するかどうかのうちの少なくとも1つを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記場所詳細は、前記ジョブにおいて前記コンテンツを追加するページの場所を表し、前記場所詳細は、ページの右上隅、ページの左上隅、ページの右下隅、ページの左下隅、及びページの中央のうちの少なくとも1つを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記ジョブに追加される前記コンテンツの選択を受信することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ユーザが前記外部媒体を使用して追加される前記コンテンツをブラウズすることを可能にすることを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記ユーザが前記ジョブに追加される前記コンテンツをブラウズすることを可能にするための、一時的なウェブページを生成することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
ユーザが、多機能デバイスにおいてサブミットされたジョブに外部媒体からコンテンツを追加することを可能にするためのシステムであって、
多機能デバイスであって、
予め定義された動作のために前記多機能デバイスにおいてジョブを受信し、
前記外部媒体からコンテンツを追加するためのオプションを含むユーザインターフェースを前記多機能デバイスにおいて提供し、
前記オプションの選択に基づいて、前記ジョブに対応して生成されたコードを前記多機能デバイスにおいて表示し、
前記コードがスキャンされると、前記ユーザが前記外部媒体から追加される前記コンテンツ及び追加される前記コンテンツの詳細を選択することを可能にし、
前記選択されたコンテンツを前記ジョブに追加して、最終出力を生成すための多機能デバイスと、
外部媒体であって、
前記サブミットされたジョブに追加される前記コンテンツを記憶するための外部媒体と、を備える、システム。
【請求項13】
前記多機能デバイスは、前記多機能デバイスにおいてサブミットされた前記ジョブに対応する前記コードを生成する、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記多機能デバイスは、追加される前記コンテンツの詳細を受信する、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記詳細は、ページ詳細及び場所詳細のうちの少なくとも1つを含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項16】
前記ページ詳細は、前記ジョブにおいて前記コンテンツをどこに追加するか、前記コンテンツを新しいページとして追加するか又は前記ジョブの既存のページ上に追加するかどうか、前記コンテンツを前記ジョブにテキストとして追加するか又は画像として追加するかどうか、あるいは前記コンテンツを前記ジョブに透かしとして追加するかどうかのうちの少なくとも1つを含む、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記場所詳細は、前記ジョブにおいて前記コンテンツを追加するページの場所を表し、前記場所詳細は、ページの右上隅、ページの左上隅、ページの右下隅、ページの左下隅、及びページの中央のうちの少なくとも1つを含む、請求項15に記載のシステム。
【請求項18】
前記多機能デバイスは、前記ジョブに追加される前記コンテンツの選択を受信する、請求項12に記載のシステム。
【請求項19】
前記多機能デバイスは、前記ユーザが前記外部媒体を使用して追加される前記コンテンツをブラウズすることを可能にする、請求項12に記載のシステム。
【請求項20】
前記多機能デバイスは、前記ユーザが前記外部媒体を使用して前記サブミットされたジョブに追加される前記コンテンツをブラウズすることを可能にするための、一時的なウェブページを生成する、請求項12に記載のシステム。
【請求項21】
ユーザが、多機能デバイスにおいてサブミットされたジョブにポータブルデバイスからコンテンツを追加することを可能にするためのシステムであって、前記システムは、
多機能デバイスであって、
予め定義された動作のために前記多機能デバイスにおいてジョブを受信するための受信機と、
前記ポータブルデバイスからコンテンツを追加するためのオプションを含むユーザインターフェースと、
コントローラであって、
前記オプションの選択に基づいて、前記ジョブに対応して生成されたコードを前記多機能デバイスにおいて表示し、
前記コードがスキャンされると、前記ユーザが前記ポータブルデバイスから追加される前記コンテンツ及び追加される前記コンテンツの詳細を選択することを可能にするためのコントローラと、
前記選択されたコンテンツを前記ジョブに追加して、最終出力を生成するためのコンテンツ追加モジュールと、を含む、多機能デバイスと、
前記ポータブルデバイスであって、
前記サブミットされたジョブに追加される前記コンテンツを記憶するためのポータブルデバイスと、を備える、システム。
【請求項22】
前記コントローラは、前記多機能デバイスにおいてサブミットされた前記ジョブに対応する前記コードを生成する、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記詳細は、ページ詳細及び場所詳細のうちの少なくとも1つを含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項24】
前記ページ詳細は、前記ジョブにおいて前記コンテンツをどこに追加するか、前記コンテンツを新しいページとして追加するか又は前記ジョブの既存のページ上に追加するかどうか、前記コンテンツを前記ジョブにテキストとして追加するか又は画像として追加するかどうか、あるいは前記コンテンツを前記ジョブに透かしとして追加するかどうかのうちの少なくとも1つを含む、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記場所詳細は、前記ジョブにおいて前記コンテンツを追加するページの場所を表し、前記場所詳細は、ページの右上隅、ページの左上隅、ページの右下隅、ページの左下隅、及びページの中央のうちの少なくとも1つを含む、請求項23に記載のシステム。
【請求項26】
前記コントローラは、前記ジョブに追加される前記コンテンツ及び/又は追加される前記コンテンツの詳細の選択を受信する、請求項21に記載のシステム。
【請求項27】
前記コントローラは、前記ユーザが前記ポータブルデバイスを使用して前記サブミットされたジョブに追加される前記コンテンツをブラウズすることを可能にするための、一時的なウェブページを生成する、請求項21に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、多機能デバイスに関し、より詳細には、多機能デバイスにおいてサブミットされたジョブに外部媒体からコンテンツを追加するための方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
多機能デバイスは、我々の日常生活において非常に一般的かつ不可欠なものとなっている。多機能デバイスは、印刷ジョブ、スキャンジョブ、コピージョブ、スキャンto電子メールジョブなどの様々なジョブを処理する。ユーザは、自分のコンピューティングデバイスを使用してジョブをサブミットすることができ、又は多機能デバイスにおいてジョブを直接サブミットすることができる。例えば、ユーザは、単に自分のコンピューティングデバイス上で文書を選択することによって印刷ジョブをサブミットすることができる。別の例では、ユーザは、多機能デバイスにおいてスキャンジョブを直接サブミットすることができる。
【0003】
ジョブが多機能デバイスにおいてサブミットされると、サブミットされたジョブに何らかのコンテンツを追加することをユーザが必要とする状況があり得る。例えば、ユーザは、画像、表、別の文書などのコンテンツをサブミットされたジョブに追加する必要がある場合がある。別の例では、ユーザは、住所証明などのサポート文書を申請書に追加したい場合があり、時には、ユーザは、会社のレポートにチャート、グラフ、又は他の画像を追加したい場合がある。また、ユーザが追加したいコンテンツが、ユーザのコンピューティングデバイスではなく、ユーザのモバイルデバイス上に存在するシナリオもあり得る。そのようなコンテンツを追加するために、ユーザは、最初に、所望のコンテンツをユーザのモバイルデバイスからコンピューティングデバイスに転送することを要求され、次いで、ユーザは、画像を文書に手動で追加し、次いで、更新された文書を、ユーザのコンピューティングデバイスを介して印刷するためにサブミットする。このプロセスは、ユーザによる手動の労力及び時間を必要とする。時には、ユーザをいらいらさせることがある。
【0004】
この観点から、ユーザが、多機能デバイスにおいて既にサブミットされた1つ以上のジョブに外部媒体からコンテンツを転送することを可能にし得る簡単でユーザフレンドリな方法及びシステムが必要である。
【発明の概要】
【0005】
本明細書に示される態様によれば、ユーザが、多機能デバイスにおいてサブミットされたジョブに外部媒体からコンテンツを追加することを可能にする方法が開示される。本方法は、予め定義された動作のために多機能デバイスにおいてジョブを受信することを含む。本方法は、外部媒体からコンテンツを追加するためのオプションを含むユーザインターフェースを多機能デバイスにおいて提供することを更に含む。オプションの選択に基づいて、ジョブに対応して生成されたコードが多機能デバイスにおいて表示される。コードがスキャンされると、本方法は、ユーザが、外部媒体から追加されるコンテンツ及び追加されるコンテンツの詳細を選択することを可能にする。その後、ユーザ選択コンテンツがジョブに追加されて、最終出力が生成される。
【0006】
本明細書に示される更なる態様によれば、ユーザが、多機能デバイスにおいてサブミットされたジョブに外部媒体からコンテンツを追加することを可能にするシステムが開示される。本システムは、予め定義された動作のために多機能デバイスにおいてジョブを受信するための多機能デバイスを含む。更に、多機能デバイスは、外部媒体からコンテンツを追加するためのオプションを含むユーザインターフェースを提供する。オプションの選択に基づいて、多機能デバイスは、ジョブに対応して生成されたコードを多機能デバイスにおいて表示する。コードがスキャンされると、多機能デバイスは、ユーザが、外部媒体から追加されるコンテンツ及び追加されるコンテンツの詳細を選択することを可能にする。その後、多機能デバイスは、ユーザ選択コンテンツをジョブに追加して、最終出力を生成する。加えて、本システムは、サブミットされたジョブに追加されるコンテンツを記憶するための外部媒体を含む。
【0007】
本明細書に示される追加的な態様によれば、ユーザが、多機能デバイスにおいてサブミットされたジョブにポータブルデバイスからコンテンツを追加することを可能にするシステムが開示される。本システムは、予め定義された動作のために多機能デバイスにおいてジョブを受信するための受信機を更に含む多機能デバイスを含む。多機能デバイスは、ポータブルデバイスからコンテンツを追加するためのオプションを含むユーザインターフェースを更に含む。更に、多機能デバイスは、オプションの選択に基づいて、ジョブに対応して生成されたコードを多機能デバイスにおいて表示するコントローラを含む。コードがスキャンされると、コントローラは、ユーザが、ポータブルデバイスから追加されるコンテンツ及び追加されるコンテンツの詳細を選択することを可能にする。多機能デバイスは、選択されたコンテンツをジョブに追加して、最終出力を生成するためのコンテンツ追加モジュールを更に含む。加えて、本システムは、サブミットされたジョブに追加されるコンテンツを記憶するためのポータブルデバイスを含む。
【0008】
本開示の他の及び更なる態様及び特徴は、本開示を限定するのではなく、例示することを意図した実施形態の以下の詳細な説明を読むことから明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
主題の例示される実施形態は、図面を参照することによって最もよく理解され、同様の部分は、全体を通して同様の数字によって示される。以下の説明は、例としてのみ意図されており、本明細書で特許請求される主題と一致するデバイス、システム、及びプロセスの特定の選択された実施形態を単に示す。
【0010】
図1】本開示の様々な実施形態を実践することができる例示的な環境を示す。
図2】本開示の一実施形態による、多機能デバイス及びポータブルデバイスの様々な構成要素を示すブロック図である。
図3A】本開示の一実施形態による、ユーザインターフェースの例示的スナップショットである。
図3B】本開示の一実施形態による、ユーザインターフェースの例示的スナップショットである。
図4】多機能デバイスにおいてサブミットされたジョブにユーザのポータブルデバイスからコンテンツを追加するための例示的なフローである。
図5】本開示の実施形態による、多機能デバイスにおけるジョブにユーザのポータブルデバイスからコンテンツを追加するための方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
開示される実施形態のいくつかの発明の態様を、様々な図を参照して以下で詳細に説明する。実施形態は、特許請求の範囲によって定義される、その範囲を限定するものではない、開示された主題を例示するために説明される。当業者であれば、以下の説明で提供される様々な特徴のいくつかの等価な変形例を認識するであろう。
非限定的な定義
【0012】
本開示の様々な実施形態では、本文書で使用される1つ以上の用語の定義を以下に提供する。当業者であれば、定義は明確にするためにのみ提供され、以下に提供される例に加えて、より多くの例を含むことを意図していることが理解される。
【0013】
「多機能デバイス」という用語は、限定するものではないが、印刷、撮像、スキャン、コピーなどの1つ以上の機能を実行するための単一のデバイス又は複数のデバイスの組み合わせである。多機能デバイスは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせを含み得る。本開示の文脈において、多機能デバイスは、ユーザが多機能デバイスにおけるジョブに外部媒体又はデバイスからコンテンツを転送することを可能にする。多機能デバイスは、ジョブが多機能デバイスにおいてサブミットされた後、又はジョブが多機能デバイスにおいてサブミットされている間のいずれかに、ユーザがコンテンツを転送することを可能にする。
【0014】
「予め定義された動作」という用語は、多機能デバイスにおいて実行することができる任意の撮像動作を指す。予め定義された動作のいくつかの例としては、印刷、スキャン、コピーなどが挙げられ得る。予め定義された動作は、多機能デバイスにおいてジョブに対して実行され、ユーザ要求及び/又はユーザからのコマンドに基づく。
【0015】
「ジョブ」という用語は、多機能デバイスにおいて処理のためにサブミットされたスキャンジョブ、印刷ジョブ、又はコピージョブを指す。ジョブは、物理的形態又はデジタル形態の文書を含む。例えば、ジョブがスキャンジョブ又はコピージョブである場合、文書は物理的形態である。しかし、ジョブが印刷ジョブである場合、文書はデジタル形態である。文書は、テキスト、画像、グラフィックス、又はそれらの組み合わせの形態のコンテンツを含む1つ以上のページを有し得る。「最終出力」という用語は、予め定義された動作を実行する際に生成される出力を指す。例えば、予め定義された動作がスキャンである場合、最終出力はスキャン文書である。別の例では、予め定義された動作がコピーである場合、最終出力は文書のコピーである。更なる例では、予め定義された動作が印刷である場合、最終出力は印刷された文書である。
【0016】
「コンテンツ」という用語は、ユーザが多機能デバイスにおいてサブミットされたジョブに追加したい任意のタイプのコンテンツを指す。コンテンツは、画像、テキスト、グラフ、又はそれらの組み合わせであり得る。コンテンツは、テキスト、グラフ、画像、インフォグラフィックスなどを含む文書を含み得る。コンテンツは、ユーザのポータブルデバイスなどの外部媒体に記憶される。
【0017】
「詳細」という用語は、ジョブに、具体的にはジョブに関連付けられた文書に追加されるコンテンツに関する情報/詳細を指す。詳細は、ページ詳細及び場所詳細を含み得、ページ詳細は、ページに関連付けられた任意の直接的又は間接的な詳細を表し、場所詳細は、ジョブにおけるコンテンツを追加するページの場所を指す。これらは詳細の2つの例であるが、詳細の他の例も実装され得る。ページ詳細は、コンテンツが追加される文書のページ番号を含む。ページ詳細は、コンテンツが文書内の新しいページとして追加されるか、又は文書の既存のページとして追加されるかどうかを更に含んでもよい。ページ詳細は、コンテンツを画像若しくはテキストとして文書内の新しいページに追加するか、又は文書の1つ以上の既存のページに追加するかどうかに関するものであってもよい。加えて、ページ詳細は、コンテンツを、文書の既存のページ上に透かしとして追加するかどうかを含んでもよい。場所詳細は、文書の特定のページ(複数可)上のどこにコンテンツが追加されるべきかを表す。簡単に言えば、場所詳細は、コンテンツが追加される特定のページ上の場所に関する詳細を含む。例示的な場所詳細としては、ページの右上隅、ページの左上隅、ページの右下隅、ページの左下隅、ページの中央などが挙げられる。他の詳細は、文書の最初にコンテンツを追加するか、文書の最後にコンテンツを追加するか、文書のページ間にコンテンツを追加するかどうかなどであり得る。これらは、理解を容易にするための詳細のいくつかの非限定的な例であるが、コンテンツに関する他の詳細も本開示を実装するために考慮され得る。
【0018】
「外部媒体」という用語は、ユーザが多機能デバイスにおけるジョブに追加したいコンテンツが記憶される(多機能デバイス以外の)任意の外部ソースを指す。例えば、外部媒体はポータブルデバイスであり得る。しかし、外部媒体は、クラウド場所、ネットワーク場所、サーバなどであり得る。
【0019】
「ポータブルデバイス」という用語は、電話、電子メール、仕事などの様々な目的のためにユーザが使用するデバイスを指す。本開示の文脈において、ポータブルデバイスは、ユーザが多機能デバイスにおいてサブミットされたジョブに追加したいコンテンツを含む。ポータブルデバイスの様々な例としては、限定するものではないが、携帯電話、タブレット、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、又はコンテンツを記憶することが可能な任意の他のポータブルデバイスが挙げられる。ポータブルデバイスは、QRコードなどのコードをスキャンして読み取ることができるカメラ/スキャナを含む。QRコードは、多機能デバイスとポータブルデバイスとをペアリングする。加えて、ポータブルデバイスは、追加されるコンテンツ、一時的なウェブページ、又は他の関連する詳細を表示するためのディスプレイを含む。
【0020】
「コード」という用語は、多機能デバイスにおけるジョブに対応して多機能デバイス上に提示される、QRコードなどの任意の2次元コードであり得る。コードは、ユーザのジョブに固有に生成される。
【0021】
「追加する」という用語は、ポータブルデバイスから多機能デバイスにおけるジョブへのコンテンツの追加を指す。
概要
【0022】
本開示は、ユーザが、多機能デバイスにおけるジョブに外部媒体からコンテンツを追加することを可能にする方法及びシステムを開示する。具体的には、本方法及びシステムは、ユーザが、多機能デバイスにおけるジョブに外部媒体からコンテンツを転送することを可能にする。外部媒体は、コンテンツ追加のために多機能デバイスとペアリングされ得るモバイルデバイスなど、ユーザの任意のポータブルデバイスであり得る。ジョブは、スキャンジョブ又は印刷ジョブであり得る。ペアリングが成功すると、ユーザは、ポータブルデバイスからコンテンツを選択し、選択されたコンテンツを多機能デバイスに送信する。次いで、多機能デバイスは、ユーザ選択コンテンツをジョブに追加して、出力文書を生成する。出力文書は、ポータブルデバイスから追加されたコンテンツを含む。このようにして、本方法及びシステムは、多機能デバイスにおけるジョブに、外部媒体からコンテンツを追加するためのユーザフレンドリで簡単な方法を提供する。
【0023】
本方法及びシステムは、ユーザのポータブルデバイスを多機能デバイスと統合して、ユーザのポータブルデバイスに記憶された任意のコンテンツが、多機能デバイスにおいて処理されているジョブに転送され得るようにする。本方法及びシステムは、ユーザのポータブルデバイスから受信されたコンテンツを出力文書に統合する。
【0024】
例えば、ユーザが印刷されるレポートの全ページに透かしなどのコンテンツを追加したい場合、ユーザはまず、印刷するためにレポートを多機能デバイスに送信する。ここで、透かしは、例えば、ユーザのモバイルデバイスに記憶される。多機能デバイスにおいてレポートをサブミットした後、ユーザは、自分のモバイルデバイスを多機能デバイスとペアリングする。ユーザは、自分のモバイルデバイスから透かしを選択し、選択された透かしは、多機能デバイスに転送される。多機能デバイスは、レポートの全ページに透かしを追加して最終レポートを出力する。最終レポートは、ユーザ選択コンテンツ、この場合は透かしをレポートの全ページ上に含む。
例示的な環境
【0025】
図1は、本開示の様々な実施形態を実践することができる例示的な環境100を示す。環境100は、多機能デバイス102と、ユーザのポータブルデバイス106などの外部媒体とを含むように示されている。多機能デバイス102は、印刷、スキャン、撮像、コピーなどの1つ以上の機能を提供する。多機能デバイス102の様々な例は、プリンタ、スキャナ、コピー機、多機能プリンタ、多機能周辺デバイスなどであり得る。本開示の文脈において、多機能デバイス102は、ユーザが、多機能デバイス102において送信/受信されたジョブにポータブルデバイス106からコンテンツを追加することを可能にする。
【0026】
ポータブルデバイス106は、ユーザが電子メール、チャット、サーフィン、仕事などの日常の仕事に使用するユーザの任意のデバイスであってもよい。更に、ポータブルデバイス106は、例えば、インターネット、Bluetoothを介して多機能デバイス102に通信可能に結合される。インターネット及びBluetooth技術は2つの例に過ぎず、ユーザのポータブルデバイス106は、既知の技術又は後に開発された技術を使用して多機能デバイス102とペアリングされ得る。また、ポータブルデバイス106は、QRコード104などのコードをポータブルデバイス106に読み取らせて多機能デバイス102とペアリングさせるアプリを含む。ポータブルデバイス106は、多機能デバイス102におけるジョブに追加される画像、文書、透かし、グラフなどの異なるコンテンツを記憶する。ポータブルデバイス106の様々な例としては、モバイルデバイス、携帯情報端末(PDA)、又は、多機能デバイス102とペアリングする能力を有し、更に、多機能デバイス102上に示されるQRコード104などの任意のコードをスキャンする能力を有する任意のポータブルデバイスが挙げられ得る。
【0027】
動作中、ユーザは、多機能デバイス102においてジョブをサブミットする。ジョブは、スキャンジョブ、印刷ジョブ、コピージョブなどであり得る。ジョブは、印刷、スキャン、又はコピーのための文書を含む。文書は、テキスト、画像、グラフィックなどの形態のコンテンツを含む。ジョブがスキャンジョブである場合、多機能デバイス102においてサブミットされる文書は物理的形態であり、生成される最終出力はデジタル形態である。ジョブが印刷ジョブである場合、多機能デバイス102でサブミットされる文書はデジタル形態であり、生成される出力は物理的形態である。ジョブのサブミット後、ユーザは、自分のポータブルデバイス106を使用して、ジョブにコンテンツを追加するオプションを選択する。次いで、ユーザは、既知の手段又は方法を使用して、自分のポータブルデバイス106を多機能デバイス102とペアリングする。ペアリングされると、ユーザは、例えば、追加のために自分のポータブルデバイス106上に記憶された画像を選択する。選択された画像は、次いで、ユーザのポータブルデバイス106から多機能デバイス102に転送される。画像は、追加のために多機能デバイス102において受信される。最後に、多機能デバイス102は、受信された画像を、多機能デバイス102においてジョブに追加する。多機能デバイス102は、ユーザ選択画像をジョブにおける所望の場所及び/又は所望の形態で追加する。このようにして、多機能デバイス102は、外部媒体から多機能デバイス102におけるジョブにコンテンツを正常に追加する。
例示的なシステム
【0028】
図2は、多機能デバイス202及びポータブルデバイス220を含むシステム200の様々な構成要素を示すブロック図である。図示されるように、多機能デバイス202は、ユーザインターフェース204と、スキャナ206と、コントローラ208と、コード生成モジュール210と、メモリ212と、コンテンツ追加モジュール214と、印刷エンジン216と、を含む。構成要素204~216は、従来のバス又は後に開発されたプロトコルを介して互いに接続される。また、構成要素204~216は、本開示の様々な機能を実行するために互いに通信する。多機能デバイス202は、本開示を実装するために必要とされる追加の構成要素(複数可)を更に含んでもよい。
【0029】
ポータブルデバイス220は、既知の手段又は後に開発された手段としての通信ネットワークを介して多機能デバイス202に通信可能に結合される。一例では、ポータブルデバイス220は、Bluetooth、Wifiなどの無線ネットワークを介して多機能デバイス202に接続されてもよい。しかし、他の例では、ポータブルデバイス220は、イーサネットケーブル、光ケーブルなどの有線ネットワークを介して多機能デバイス202に接続されてもよい。ポータブルデバイス220は、ポータブルデバイス220からの任意のコンテンツが多機能デバイス202に転送され、最終的に多機能デバイス202において既存のジョブに追加され得るように、多機能デバイス202に接続される。
【0030】
示されるように、ポータブルデバイス220は、アプリ222、カメラ224、メモリ226、及びユーザインターフェース228を含む。また、構成要素222~228は、本開示の様々な機能を実行するために互いに通信する。ポータブルデバイス220は、本開示を実装するために必要とされる追加の構成要素(複数可)を更に含んでもよい。加えて、構成要素204~216及び222~228のそれぞれは、多機能デバイス202におけるジョブにコンテンツを追加するために互いに通信する。
【0031】
この実装は、ユーザが、更なる処理のために多機能デバイス202においてサブミットされたジョブにコンテンツを追加したいときに開始する。ジョブは、印刷ジョブ、スキャンジョブ、コピージョブなどであり得る。このために、ユーザはジョブをサブミットする。例えば、ユーザは、自分のコンピューティングデバイス又は他のデバイス(図示せず)を使用して印刷ジョブをサブミットすることができる。ここで、印刷ジョブは、ラップトップ、コンピュータ、モバイルデバイス、又はポータブルコンピューティングデバイスなどの任意のコンピューティングデバイスを介してサブミットされ得るデジタル文書であり得る。別の例では、ユーザは、多機能デバイス202においてスキャンジョブをサブミットすることができる。ここで、スキャンジョブは、プラテンなどの多機能デバイス202で直接サブミットされ得る物理的文書であり得る。同様に、コピージョブは、多機能デバイス202で直接サブミットされ得る。多機能デバイス202でジョブをサブミットしている間に、ユーザはジョブ属性をサブミットする。例えば、ジョブが印刷ジョブである場合、ユーザは、片面、両面、白黒、カラー、コピー枚数、向きなどの印刷属性をサブミットする。印刷属性は、コンピューティングデバイスを介してサブミットされる。ジョブがスキャンジョブである場合、ユーザは、宛先、スキャン解像度、作成されるファイルタイプ、カラースキャン、白黒スキャン、コピー枚数などのスキャン属性をサブミットする。スキャン属性は、多機能デバイス202のユーザインターフェース204を介するなどして、多機能デバイス202において直接サブミットされ得る。このようにして、ユーザは、多機能デバイス202においてジョブを正常にサブミットする。理解を容易にするために、本開示は、例としてスキャンジョブに関して説明されるが、本開示は、処理のために多機能デバイス202においてサブミットされる全ての他のタイプのジョブに適用可能であることが理解される。
【0032】
多機能デバイス202においてスキャンジョブをサブミットし、スキャン属性を選択した後、ユーザインターフェース204は、「コンテンツを追加」オプションなどの新しいオプションをユーザに更に表示する。新しいオプションは、ユーザが、サブミットされたスキャンジョブに、テキスト、画像、又は文書などのコンテンツをポータブルデバイス220から追加することを可能にする。スキャンパラメータを構成する異なるオプションを含む1つの例示的なユーザインターフェース300が図3Aに示されている。図示されるように、ユーザインターフェース300は、ワークフローの変更302a、デフォルト302b、両面スキャン302d、原稿の向き302e、及び出力カラー302fなどの様々なオプションを表示する。本開示の文脈では、ユーザインターフェース300は、新しいオプション「コンテンツを追加」(302cとしてマークされる)を含む。オプション302cは、ユーザがスキャンのためにサブミットされたジョブ/文書にコンテンツを追加することを可能にする。ここで、ユーザは、「コンテンツを追加」オプション302cを選択する。
【0033】
選択されると、コントローラ208は、コード生成モジュール210をトリガして、多機能デバイス202でサブミットされたジョブに対応するコードを生成する。ここで、ジョブとは、ユーザが、テキスト、画像、グラフィックス、文書、又はこれらの組み合わせの形態でコンテンツを追加したいジョブを指す。コード生成モジュール210は、多機能デバイス202におけるジョブに対応するQRコードなどのコードを生成する。このために、コード生成モジュール210は、まず、ジョブに対応する一時記憶領域を割り当てる。記憶領域は、多機能デバイス202のメモリ212の一部であってもよく、又は多機能デバイス202を介してアクセス可能なクラウド場所又はネットワーク場所であってもよい。割り当てられると、コード生成モジュール210は、割り当てられた記憶領域のリンクを生成する。例えば、コード生成モジュール210がメモリ212内の記憶領域を、ジョブ識別情報「Job32」を有するスキャンジョブに割り当て、かつ多機能デバイス202のIPアドレスが13.61.29.86である場合、コード生成モジュール210は、リンクhttps://13.61.29.86/ScanJob32/AddContentを生成する。リンクが生成されると、コード生成モジュール210は、リンクに対応するコードを生成する。生成されるコードは、多機能デバイス202においてサブミットされたジョブに対して一意である。その後、コード生成モジュール210は、コントローラ208に通信し、生成されたコードを送信する。コントローラ208は更に、生成されたコードを、多機能デバイス202のユーザインターフェース204を介してユーザに表示する。
【0034】
次のステップとして、ユーザは、モバイルデバイスなどの自分のポータブルデバイス220を使用して、表示されたコードをスキャンする。具体的には、ユーザは、表示されたコードをスキャンするためにアプリ222にアクセスする。アプリ222は、ポータブルデバイス220のカメラ224をトリガして、表示されたコードをスキャンする。アプリは、表示されたコードを読み取る/スキャンするための任意のコードリーダーアプリであり得る。あるいは、ユーザは、カメラ224を使用して表示されたコードを直接スキャンすることができる。多機能デバイス202に表示されたコードがスキャンされると、ポータブルデバイス220を多機能デバイス202とペアリングする要求が送信される。具体的には、ポータブルデバイス220は、多機能デバイス202のコントローラ208に対してペア要求を送信する。受信されると、多機能デバイス202は、ポータブルデバイス220と多機能デバイス202との間に通信チャネルを確立する。接続は、インターネット(wi-fi)又はBluetoothを介して確立され得る。これらは2つの例に過ぎないが、任意の既知の通信技術又は後に開発された通信技術が、ポータブルデバイス220と多機能デバイス202との間の通信を確立するために実装され得る。加えて、ポータブルデバイス220は、電話番号、デバイスMACアドレス、デバイスIPアドレスなどのポータブルデバイス220の詳細な識別情報を送信し得る。一例では、通信チャネル/接続は、ポータブルデバイス220を認証した後に確立される。例えば、ユーザは、まず、ポータブルデバイス220を介してユーザID、名前、従業員IDなどのユーザの詳細な識別情報を提供するように促される場合がある。提供されると、詳細は、認証のために多機能デバイス202に転送される。認証が成功すると、ポータブルデバイス220は、多機能デバイス202とペアリングされる。これにより、ポータブルデバイス220と多機能デバイス202とがペアリングされる。
【0035】
ペアリングされると、ポータブルデバイス220、具体的にはアプリ222は、コードに関連付けられたリンク、すなわちコードに埋め込まれた記憶場所のリンクにアクセスする。あるいは、ユーザは、カメラ224に直接アクセスして、表示されたコードをスキャンすることができる。その後、ポータブルデバイス220のユーザインターフェース228は、ウェブブラウザオプション及びアプリオプションなどの2つのオプションを更に表示する。これらのオプションは、ユーザがQRコードに埋め込まれたリンクにアクセスすることを可能にする。ここで、ユーザがウェブブラウザオプションを選択すると、ウェブブラウザ(図示せず)が、リンクにアクセスするために使用され、ユーザがアプリを選択すると、アプリ222が最初に開かれ、その後、アプリ222がリンクにアクセスする。このようにして、コードに埋め込まれた記憶場所のリンクがアクセスされる。このようにして、表示されたコードは、ポータブルデバイス220によって正常にアクセスされ、スキャンされる。その後、一時的なウェブページが生成され、ユーザに表示される。
【0036】
ポータブルデバイス220のユーザインターフェース228は、ジョブに対応して生成された一時的なウェブページを表示する。ウェブページは、ユーザが、ポータブルデバイス220のメモリ226に記憶された画像、テキスト、グラフなどの1つ以上のコンテンツを選択し、選択されたコンテンツを追加のために多機能デバイス202に送信することを可能にする様々なオプションを表示する。ウェブページは、ユーザが、ジョブに追加されるコンテンツに関する詳細を提供することを可能にするオプションを更に表示する。ここで、詳細は、ページ詳細及び場所詳細を含み得る。例えば、ページ詳細は、コンテンツが追加される文書のページ番号を含む。ページ詳細は、コンテンツが文書内の新しいページとして追加されるか又は文書内の既存のページとして追加されるどうかを更に含んでもよい。ページ詳細は、コンテンツをテキストとして又は画像として文書の新しいページ上に追加するか又は既存のページ上に追加するかどうかを更に含む。加えて、ページ詳細は、コンテンツを、文書/ジョブの既存のページ上に透かしとして追加するかどうかを含んでもよい。更に、場所詳細は、右上隅、左上隅、右下隅、左下隅、中央など、コンテンツが追加される特定のページ上の場所に関する詳細を含む。このために、ウェブページは、新しいページ上にコンテンツを追加するオプションを表示する。すなわち、コンテンツは、多機能デバイス202においてサブミットされた文書に新しいページとして追加される。更に、ウェブページは、多機能デバイス202においてサブミットされた文書の既存のページ上にコンテンツを追加するオプションを表示する。また、ウェブページは、文書のページ上に透かしとしてコンテンツを追加するオプションを表示する。
【0037】
一時的なウェブページの1つのそのような例示的なユーザインターフェース310が図3Bに示されている。ユーザインターフェース310は、ポータブルデバイス220が多機能デバイス202とペアリングされたときにユーザに提示される。ユーザインターフェース310は、ユーザがポータブルデバイス220に記憶された所望のコンテンツを選択して多機能デバイス202と共有することを可能にする様々なオプションを表示する。図示されるように、ユーザインターフェース310は、314、316、318、320、322などの様々なオプションと、ウェブページ312のリンク「https://13.61.29.86/ScanJob32/AddContent」と、を含む。リンク312には詳細が含まれ、「13.61.29.86」は多機能デバイス220のIPアドレスであり、「ScanJob32」はジョブIDであり、「AddContent」はユーザによって選択されたオプションを示している。図示される図3Bでは、ユーザインターフェース310は、「新しいページにコンテンツを追加」オプション314、「既存のページにコンテンツを追加」オプション316、及び「透かしを追加」オプション322を含む。
【0038】
オプション「新しいページにコンテンツを追加」314は、ユーザが、コンテンツを選択し、選択されたコンテンツを新しいページに追加することを可能にする。すなわち、ユーザによって選択されたコンテンツは、別個のページとして追加される。例えば、ユーザが10ページ文書に表紙ページを追加したい場合、ユーザは、「新しいページにコンテンツを追加」オプション314を選択して、ポータブルデバイス220に記憶された表紙ページを選択し、11ページの文書を得る。更に、「新しいページにコンテンツを追加」オプション314は、テキストボックス314a、ブラウズオプション314b、及びページオプション314cを含む。ユーザは、ブラウズオプション314bを使用して、所望のコンテンツが記憶されているポータブルデバイス220内の場所をブラウズして識別することができる。場所が識別されると、ユーザは所望のコンテンツを選択することができる。選択されると、コンテンツの場所及びコンテンツ/ファイルの名前がボックス314aに表示される。ページオプション314cは、ユーザが、コンテンツを追加したい文書のページを指定することを可能にする。例えば、ユーザが表紙ページを追加したい場合、ユーザは「1」を入力することができ、ユーザが5ページの文書の最後にコンテンツを追加したい場合、ユーザは数字「6」を入力することができ、以下同様である。
【0039】
「既存のページにコンテンツを追加」オプション316は、ユーザが文書の既存のページにコンテンツを追加することを可能にする。例えば、5ページの文書において、ユーザが文書の3ページ目に画像を追加したい場合、ユーザは、「既存ページにコンテンツを追加」オプション316を選択して、所望の画像を選択し、3ページ目にユーザ選択画像が含まれる5ページの文書を得ることができる。更に、「既存のページにコンテンツを追加」オプション316は、「画像を追加」オプション318及び「テキストを追加」オプション320を含む。「画像を追加」オプション318は、ユーザが、文書の既存のページに追加される所望の画像を選択することを可能にし、「画像の追加」オプション318は、ボックス318a、ブラウズオプション318b、及びページオプション318cを含む。ブラウズオプション318bは、ユーザが追加される所望の画像の場所をブラウズして識別することを可能にし、識別された場所へのパス又はリンクがボックス318a内に表示される。簡単に言えば、ブラウズオプション318bは、ユーザがポータブルデバイス220に記憶されたコンテンツ/画像をブラウズし、ジョブに追加される所望の画像を選択することを可能にする。ページオプション318cは、ユーザが、選択された画像が追加される文書のページを指定することを可能にする。「テキストを追加」オプション320は、ユーザがポータブルデバイス220に記憶されたファイル/文書から所望のテキストを選択し、文書の既存のページに追加することを可能にする。「テキストを追加」オプション320は、ボックス320a、ブラウズオプション320b、ページオプション320c、ファイルを開くオプション320d、別のボックス320e、及び選択されたテキストを追加オプション320fを含む。ブラウズオプション320bは、ユーザが、テキストを追加する必要がある所望のファイルの場所をブラウズして識別することを可能にする。選択された場所のパス又はリンクがボックス320a内に表示される。ファイルを開くオプション320dは、ユーザが選択されたファイルを開くことを可能にし、選択されると、ファイルがアクセスされてボックス320e内に表示される。表示されると、ユーザは、表示されたファイルから所望のテキストを選択することができる。選択されたテキストを追加オプション320fは、ユーザが、ユーザによって選択されたテキストを追加することを可能にし、ページオプション320cは、ユーザが、選択されたテキストを挿入する必要がある文書のページを指定することを可能にする。更に、「画像を追加」オプション318及び「テキストを追加」オプション320は、ユーザが、画像又はテキストを追加する必要があるサブミットされた文書の特定のページ上の場所を指定することを可能にする追加場所などの追加オプションを含んでもよい。追加場所オプションは、ページの右上隅、ページの左上隅、ページの右下隅、ページの左下隅、ページの中央などの場所のリストを含むドロップダウンオプションであり得る。
【0040】
「透かしを追加」オプション322は、ユーザが、所望のコンテンツを透かしとして文書の既存のページ(複数可)に追加することを可能にする。例えば、5ページの文書において、ユーザが文書の全ページに会社のロゴの画像を透かしとして追加したい場合、ユーザは「透かしを追加」オプション322を選択して所望の画像を選択し、全ページに透かしを有する5ページの文書を得ることができる。更に、「透かしを追加」オプション322は、ボックス322a、ブラウズオプション322b、及びページオプション322cを含む。ブラウズオプション322bは、ユーザが追加される所望のコンテンツの場所をブラウズして識別することを可能にし、識別された場所へのパス又はリンクがボックス322a内に表示される。ページオプション322cは、ユーザが、透かしが追加される文書のページを指定することを可能にする。このようにして、ユーザは、1つ以上の所望のコンテンツを選択し、選択されたコンテンツの追加に関する入力/詳細を提供することができる。
【0041】
その後、コントローラ208は、多機能デバイス202においてジョブに追加されるコンテンツ、及びそのコンテンツの追加に関する詳細を取得する。その後、ユーザは、ジョブに関する他のプロパティを構成し、処理を開始する。
【0042】
開始されると、コントローラ208は、スキャナ206をトリガして、受信された文書をスキャンし、スキャンデータを生成する。生成されると、コントローラ208は、スキャンデータ、スキャンジョブに追加されるコンテンツ、及び追加されるコンテンツに関する詳細を、更なる処理のためにコンテンツ追加モジュール214に送信する。
【0043】
受信されると、コンテンツ追加モジュール214は、受信された文書、追加されるコンテンツ、及び追加されるコンテンツに関する詳細を処理する。その後、コンテンツ追加モジュール214は、ユーザ入力に基づいて、ユーザによって選択されたコンテンツをスキャンデータに追加し、スキャン文書などの最終出力を生成する。スキャン文書には、ユーザ選択コンテンツが所望の場所に及び/又は所望の形態で含まれる。
【0044】
一例では、多機能デバイス202でサブミットされた5ページの文書において、ユーザ入力が、ユーザが文書の1ページ目の前に表紙ページを追加したいことを示す場合、コンテンツ追加モジュール214は、表紙ページを5ページの文書に追加して、6ページの文書を生成する。別の例では、多機能デバイス202においてサブミットされた6ページの文書において、ユーザ入力が、ユーザが文書の2ページ目の後の新しいページに画像を追加したいことを示す場合、コンテンツ追加モジュール214は、画像を新しいページとして追加し、7ページの文書を生成する。7ページの出力文書は、サブミットされた文書の1ページ目及び2ページ目に対応する1ページ目及び2ページ目を含み、3ページ目は、ユーザ選択画像を含む新しいページであり、出力文書の4~7ページの残りのページは、サブミットされた文書の3~6ページ目に対応する。更に別の例では、多機能デバイス202においてサブミットされた5ページの文書において、ユーザ入力が、ユーザがサブミットされた文書の3ページ目及び4ページ目に画像を透かしとして追加したいことを示す場合、コンテンツ追加モジュール214は、単純に、サブミットされた文書の3ページ目及び4ページ目に透かしを追加する。
【0045】
このようにして、コンテンツ追加モジュール214は、ポータブルデバイス220などの外部媒体から新しいコンテンツを追加し、新しいコンテンツをユーザ選択コンテンツとして含む出力文書を生成する。コンテンツ追加モジュール214は、更なる処理のために出力文書をコントローラ208に送信する。次いで、コントローラ208は、出力されたスキャン文書を、電子メール、ネットワーク場所、サーバ場所、USBなどの所望の宛先に送信する。しかし、サブミットされたジョブが印刷ジョブである場合、コントローラ208は、印刷エンジン216をトリガして、出力文書を印刷する。出力文書は、ポータブルデバイス220から追加されたコンテンツを含む、印刷された文書である。同様に、コントローラ208は、ジョブがコピージョブである場合、ジョブのコピーを生成する。この場合、多機能デバイス202は、図示されていないがコピー機を含む。このようにして、システム200は、ユーザが任意の外部媒体を使用してコンテンツを追加することを可能にする。
【0046】
多機能デバイス202のメモリ212は、ジョブ、追加されるコンテンツ、追加されるコンテンツの詳細、ユーザ詳細、ジョブ属性、コード、又は本開示を実装するための他の関連する詳細を記憶する。コントローラ208又はコンテンツ追加モジュール214は、必要に応じて、必要なときにメモリ212から詳細を取り出すことができる。多機能デバイス202のユーザインターフェース204は、上で詳述したように、様々なオプションをユーザに表示する。加えて、ユーザインターフェース204は、多機能デバイス202において、コンテンツを選択すること、コンテンツの詳細を入力することなどの入力を提供するために使用されてもよい。ポータブルデバイス220のメモリ226は、多機能デバイス202においてジョブに追加されるコンテンツを記憶する。メモリ226は、本開示を実装するための他の関連する詳細を記憶することができる。ポータブルデバイス220のユーザインターフェース228は、ユーザに様々なオプションを表示し、ユーザが入力を提供することを可能にする。例えば、ユーザインターフェース228は、ユーザが追加されるコンテンツをブラウズすることを可能にする。
【0047】
図2はポータブルデバイス220に関して説明されるが、本開示は、クラウド場所、ネットワーク場所などの他の外部媒体用に実装され得る。
例示的なスナップショット
【0048】
図4は、408などのポータブルデバイスに記憶された410及び412などのコンテンツを402などのジョブ/文書に追加するための例示的なプロセスフロー400を示す。プロセスフロー400は、ユーザが3ページ402a、402b、及び402cを含む文書402を有し、それぞれのページが異なるコンテンツを含むシナリオに関して説明される。ここで、ユーザは、文書402に表紙ページなどのコンテンツを追加し、文書402の全ページ(402a、402b、402c)に透かしとして画像を追加したいと考える。ここで、410のような所望の表紙ページ及び所望の透かしの画像412は、ユーザの携帯電話408に記憶される。ユーザは、更なる処理のために文書402を多機能デバイス404においてサブミットする。次いで、ユーザはコンテンツ追加オプションを選択する。選択されると、多機能デバイス404は、スキャンのためにサブミットされた文書402に対応するコード406を生成し、生成されたコード406を表示する。表示されると、ユーザは、自分のモバイルデバイス408を使用してコード406をスキャンし、それによって、ユーザが携帯電話408を多機能デバイス404とペアリングすることが可能になる。ペアリングされると、ユーザは、表紙ページ410及び透かしの画像412など、追加される所望のコンテンツを選択し、それぞれのコンテンツに対応する詳細を提供する。ここで、ユーザがコンテンツ410を表紙ページ、すなわち1ページ目として選択し、ユーザがコンテンツ412を文書402のそれぞれのページ402a、402b、402cに追加される透かしとして選択したとする。コンテンツが選択され、コンテンツを追加する詳細が提供されると、多機能デバイス404は、受信された文書402の処理を開始する。すなわち、文書402をスキャンしてスキャンデータを生成し、ユーザ入力に基づいてコンテンツ410及び412をスキャンデータに追加し、スキャン文書414などの最終出力を生成する。多機能デバイス404は、出力文書414において、1ページ目414aが表紙ページ(ユーザ選択コンテンツ410に対応する)であり、残りのスキャンされたページ414b、414c、414dが透かし(コンテンツ412に対応する)を含むように、出力文書414を生成する。
例示的なフローチャート
【0049】
図5は、ユーザが多機能デバイスにおけるジョブにポータブルデバイスなどの外部媒体からコンテンツを追加することを可能にする方法500である。方法500は、図1の多機能デバイス102、又は図2の多機能デバイス202などの多機能デバイスに実装され得る。しかしながら、方法500は、印刷機能及び/又はスキャン機能を有する任意の同等デバイスに実装されてもよい。
【0050】
方法500は、ユーザが多機能デバイスにおいてサブミットされたジョブにコンテンツを追加したいときに開始する。ここで、ジョブは、印刷ジョブ、スキャンジョブ、コピージョブなどであり得る。このために、ユーザは、ジョブをサブミットすることを要求される。一例では、ユーザは、自分のコンピューティングデバイスから印刷ジョブをサブミットすることができる。別の例では、ユーザは、物理的な文書を多機能デバイスに直接サブミットすることによってスキャンジョブをサブミットすることができる。サブミットされると、502において、ジョブは、印刷、スキャンなどの予め定義された動作のために多機能デバイスにおいて受信される。その後、ユーザは、多機能デバイスにアクセスする。
【0051】
アクセスされると、スキャン、印刷、コピー、クラウドへのスキャンなどの様々なオプションがユーザに表示され、ユーザが所望のアクションを実行することが可能になる。ユーザが所望のオプションを選択すると、追加のオプションがユーザに表示され、ユーザが選択されたアクションに関連付けられたパラメータを構成することが可能になる。例えば、ユーザがスキャンオプションを選択すると、スキャン解像度オプション、ファイルタイプオプション、片面/両面スキャンオプションなどの様々なオプションがユーザに表示され、ユーザがスキャン関連パラメータを構成することが可能になる。同様に、ユーザが印刷オプションを選択すると、カラー/白黒印刷オプション、トレイ選択オプション、片面/両面印刷オプションなどの様々なオプションがユーザに表示され、ユーザが印刷関連パラメータを構成することが可能になる。504において、外部媒体(ポータブルデバイスなど)からコンテンツを追加するためのオプションを含むユーザインターフェースが、多機能デバイスにおいて提供される。表示されたオプションは、「コンテンツを追加」オプションであり得る。ユーザは、表示されたオプションを選択する。
【0052】
オプションが選択されると、ジョブに対応するコードが生成される。506において、ジョブに対応して生成されたコードが多機能デバイスにおいて表示される。具体的には、ユーザがオプションを選択すると、ジョブに対応するコードが生成され、ユーザに表示される。次いで、ユーザは、ポータブルデバイスのカメラを介して表示されたコードをスキャンする。代替的に、ユーザは、ポータブルデバイス上にダウンロードされたコードリーダーアプリなどのアプリを介して、表示されたコードをスキャンする。
【0053】
コードがスキャンされると、508において、ユーザが外部媒体から追加されるコンテンツ及び追加されるコンテンツの詳細を選択することを可能にするウェブページが表示される。詳細には、コードがスキャンされると、ポータブルデバイスを多機能デバイスとペアリングする要求が受信される。いくつかの実装形態では、ポータブルデバイスを多機能デバイスとペアリングする前に認証が実行される。その後、ユーザがジョブに追加されるコンテンツをブラウズすることを可能にする一時的なウェブページが生成される。ジョブに対応するウェブページがユーザに表示される。表示されたウェブページは、ユーザが、ポータブルデバイスに記憶された画像、テキスト、グラフなどの1つ以上のコンテンツを選択し、選択されたコンテンツを追加のために多機能デバイスと共有することを可能にする様々なオプションを含む。例示的な表示されるオプションとしては、「新しいページにコンテンツを追加」オプション、「既存のページにコンテンツを追加」オプション、及び「透かしを追加」オプションが挙げられる。ユーザは、表示された、所望のコンテンツを追加するオプションを選択し、選択されたコンテンツの追加に関する詳細/入力を提供する。ユーザが追加されるコンテンツを選択し、追加されるコンテンツの詳細を提供すると、方法500は先に進む。詳細は、上述したように、ページ詳細及び場所詳細であり得る。追加されるコンテンツ及びコンテンツの詳細がユーザによってブラウズされ、選択されると、一時的なウェブページは除去されてもよい。ここで、一時的なウェブページが生成され、ユーザのポータブルデバイス上でユーザに表示される。このウェブページは、ユーザが、多機能デバイスにアクセスする必要なく、追加されるコンテンツを容易にブラウズしたり、追加されるコンテンツの詳細を提供したりすることを可能にする。
【0054】
選択されると、510において、ジョブに追加されるコンテンツ及び追加されるコンテンツの詳細が受信される。
【0055】
文書、追加されるコンテンツ、及び追加されるコンテンツに関する詳細が処理される。512において、選択されたコンテンツがジョブに追加される。ユーザ選択コンテンツは、所望の場所、ジョブのページに、所望の形態で追加される。追加されると、最終出力が生成される。例えば、ユーザ選択コンテンツは、既存のページ、例えばジョブのページ2の右上隅にテキストとして追加され得る。別の例では、ユーザ選択コンテンツは、ジョブ内の新しいページとして、新しいページの中央に画像として追加され得る。最終出力は、所望の場所にユーザ選択コンテンツを含む。例えば、ジョブがスキャンジョブである場合、文書がスキャンされ、スキャン文書が出力される。スキャン文書はユーザに表示され、ユーザは、電子メール、クラウド場所への保存、印刷などの任意の所望のアクションをとることができる。更に、ジョブが印刷ジョブである場合、印刷文書が出力される。
【0056】
このようにして、方法500は、ユーザが、自分のポータブルデバイスに記憶された任意のコンテンツを、多機能デバイスにおいてサブミットされたジョブに追加することを可能にする。
【0057】
方法500は、命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体の形態で実装されてもよく、該命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに方法ブロック502~512を実装させる。
【0058】
本開示は、ユーザが、多機能デバイスにおいて受信されたジョブにポータブルデバイスなどの外部媒体からコンテンツを追加することを可能にする方法及びシステムを開示する。コンテンツは、テキスト、画像、グラフィック、透かし、文書、又はこれらの組み合わせの形態であり得る。本方法及びシステムは、ペアリングが成功すると、コンテンツがポータブルデバイスから多機能デバイスに直接転送され得るように、多機能デバイスにおいてサブミットされたジョブにコンテンツを追加するためのユーザフレンドリで便利な方法を提供する。本方法及びシステムは、ユーザが手動でコンテンツを追加する必要がないように、コンテンツを追加する新しい方法を提供する。本方法及びシステムは、スキャンジョブ、印刷ジョブ、又はコピージョブなどの任意のジョブに対して実装され得る。本方法及びシステムは、ジョブのページ間に、表紙ページとして、ジョブの最後のページとしてなど、コンテンツを追加する様々なオプションを提供する。本方法及びシステムは、コンテンツを追加する複数の方法を更に提供する。例えば、本方法及びシステムは、ユーザがポータブルデバイスからコンテンツを追加することを可能にする。本方法及びシステムは、ユーザが、多機能デバイスにおいてアクセス可能なネットワーク場所からコンテンツを追加することを可能にする。本方法及びシステムは、ユーザが、多機能デバイスにおいてアクセス可能なクラウド場所からコンテンツを追加することを可能にする。
【0059】
本方法及びシステムは、Covid-19の状況に非常に有用であり得、ユーザは自分のデバイスからコンテンツを直接選択することができ、多機能デバイス/ユーザインターフェースにアクセスする必要がない。例えば、多機能デバイスのユーザインターフェースからのコードがスキャンされると、ユーザのモバイルデバイスなどのポータブルデバイスは、多機能デバイスのCentreWare Internet Services(CWIS)にアクセスし、したがって、Covid-19安全プロトコルが達成され得る。
【0060】
本方法及びシステムは、ユーザ体験を改善し、文書作成における余分なステップを排除する。本方法及びシステムは、例えばキオスク環境において、新しい対話型ワークフローを更にサポートする際に有用であり得る。
【0061】
例えば、本開示は、銀行、病院、学校、パスポートオフィス、商業施設などの任意の組織向けに実装され得る。例えば、102などの多機能デバイスは、Staples及びOffice Depotなどの商業施設に配置され得、ユーザ/訪問者は、多機能デバイスを使用して、印刷/スキャンのために自分の文書をサブミットし、自分の電話に存在する1つ以上の所望のコンテンツを、多機能デバイスにおいてサブミットされた文書に追加することができる。これは、ユーザ/訪問者に利便性を提供し、covidのような病気からの彼らの安全を確保する。なぜなら、本ソリューションは、1日を通して様々な人々によってアクセスされる多機能デバイスとのユーザの直接的な対話を低減するからである。
【0062】
本開示は、ユーザが自分のハンドヘルドデバイスに記憶されたコンテンツを多機能デバイスにおいて受信されたジョブに追加するシナリオに関して説明されるが、本開示は、ユーザが多機能デバイス自体から直接コンテンツを追加することを可能にするように実装され得る。そのようなシナリオでは、コンテンツは、多機能デバイスに、すなわち、多機能デバイスのメモリに、又は多機能デバイスに関連付けられたクラウド場所に予め記憶される。多機能デバイスにおいてジョブ(スキャンジョブ又は印刷ジョブ)をサブミットした後、ユーザは、ジョブにコンテンツを追加するために「コンテンツを追加」オプションなどのオプションを選択する。選択されると、多機能デバイスは、ユーザが予め記憶されたコンテンツを選択して追加することを可能にする。その後、ユーザは、多機能デバイスのメモリに存在する所望の予め記憶されたコンテンツを選択し、コンテンツの追加に関する入力を提供する。提供されると、多機能デバイスは、メモリ場所及びコンテンツの追加に関する入力からコンテンツをダウンロード/取得する。取得されると、多機能デバイスは、取得されたコンテンツを、ユーザ入力に基づいて多機能デバイスにおいて受信されたジョブに追加し、出力文書を生成する。
【0063】
本方法が記載される順序は、限定として解釈されることを意図するものではなく、記載される方法ブロックの任意の数を、本方法又は代替の方法を実装するために任意の順序で組み合わせることができる。追加的に、本明細書に記載される主題の趣旨及び範囲から逸脱することなく、個々のブロックを本方法から削除することができる。更に、本方法は、任意の好適なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせで実装され得る。しかしながら、説明を容易にするために、以下に記載される実施形態では、本方法は、上に記載されるシステム及び/若しくは機器並びに/又は任意の電子デバイス(図示せず)に実装されると考慮され得る。
【0064】
上記の説明は、様々な構成要素の製造又は設計の具体的な詳細を提供しない。当業者は、かかる詳細に精通しており、提示されるこれらの技法から逸脱しない限り、技法、既知の関連技術、又は今後開発される設計及び材料が用いられるべきである。当業者は、好適な製造及び設計の詳細を選ぶことができる。
【0065】
以下の考察全体を通して、サーバ、サービス、エンジン、モジュール、インターフェース、ポータル、プラットフォーム、又はコンピューティングデバイスから形成される他のシステムに関して多数の参照がなされ得ることに留意されたい。かかる用語の使用は、プロセッサ可読媒体とも称される、コンピュータ可読有形非一時的媒体に記憶されたソフトウェア命令を実行するように構成又はプログラムされた少なくとも1つのプロセッサを有する1つ以上のコンピューティングデバイスを表すものと見なされることを理解されたい。例えば、サーバは、記載される役割、責任、又は機能を果たす様式で、ウェブサーバ、データベースサーバ、又は他のタイプのコンピュータサーバとして動作する1つ以上のコンピュータを含み得る。本文書の文脈内で、開示されるデバイス又はシステムはまた、プロセッサと、デバイスに、デバイス又はシステムの特徴を制御、管理、又は別様に操作させる、プロセッサによって実行可能な命令を記憶する、非一時的メモリと、を有する、コンピューティングデバイスを備えると見なされる。
【0066】
本明細書の発明を実施するための形態のいくつかの部分は、中央処理ユニット(CPU)、CPU用メモリ記憶デバイス、及び接続された表示デバイスを含む、従来のコンピュータ構成要素によって実施されるデータビット上の動作のアルゴリズム及び記号表現に関して提示されている。これらのアルゴリズムの説明及び表現は、当業者の作業の内容を他の当業者に最も効果的に伝達するために、データ処理分野の当業者によって使用される手段である。アルゴリズムは、一般に、所望の結果をもたらす、自己整合性のある工程の順序として理解される。工程は、物理的量の物理的操作を必要とするものである。概して、必ずしもそうではないが、これらの量は、記憶、転送、組み合わせ、比較、及び別様に操作することができる電気信号又は磁気信号の形態をとる。主に一般的な使用の理由から、これらの信号をビット、値、要素、記号、文字、用語、数字などと称することが時として好都合であることが証明されている。
【0067】
しかしながら、これら及び同様の用語の全ては、適切な物理的量に関連付けられるものであり、これらの量に適用される好都合なラベルに過ぎないことを理解されたい。別様に具体的に明記されていない限り、本明細書の考察から明らかなように、説明全体を通して、「受信する」、「スキャンする」、「識別する」、「印刷する」、「追加する」などのような用語を利用する考察は、コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ内の物理的(電子的)量として表されるデータを、コンピュータシステムのメモリ若しくはレジスタ内の物理的量として同様に表される他のデータに操作及び変換するコンピュータシステム若しくは同様の電子コンピューティングデバイス、又は他のこのような情報の記憶デバイス、送信デバイス、若しくは表示デバイスの働き及び処理を指すことが理解される。
【0068】
例示的な実施形態はまた、本明細書で考察される動作を実施するための装置に関する。この装置は、必要な目的のために特別に構築され得るか、又はコンピュータに記憶されたコンピュータプログラムによって選択的に起動若しくは再構成される汎用コンピュータを備え得る。かかるコンピュータプログラムは、限定はされないが、フロッピーディスク、光ディスク、CD-ROM、及び磁気光ディスクを含む任意のタイプのディスク、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気若しくは光カード、又は電子命令を記憶するために好適な任意のタイプの媒体などの、各々がコンピュータシステムバスに連結されたコンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。
【0069】
本明細書に提示されるアルゴリズム及びディスプレイは、いかなる特定のコンピュータ又は他の装置にも本質的に関連しない。様々な汎用システムは、本明細書の教示に従ってプログラムで使用され得るか、又は本明細書に記載される方法を実施するために、より特殊な装置を構築することが便利であることを証明し得る。様々なこれらのシステムの構造は、上記の説明から明らかである。加えて、例示的な実施形態は、任意の特定のプログラミング言語を参照して記載されていない。様々なプログラミング言語を使用して、本明細書に記載される例示的な実施形態の教示を実装することができることが理解されよう。
【0070】
本明細書全体を通して例示される方法は、コンピュータ上で実行され得るコンピュータプログラム製品内に実装され得る。コンピュータプログラム製品は、ディスク、ハードドライブなどのような制御プログラムが記録された非一時的コンピュータ可読記録媒体を含み得る。非一時的コンピュータ可読媒体の一般的な形態としては、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、若しくは任意の他の磁気記憶媒体、CD-ROM、DVD、若しくは任意の他の光媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH-EPROM、又は他のメモリチップ若しくはカートリッジ、又は内部からコンピュータが読み出すことができ、かつ使用することができる任意の他の有形媒体が挙げられる。
【0071】
代替的に、本方法は、制御プログラムが、電波及び赤外線データ通信などの間に生成されるものなどの音波又は光波などの伝送媒体を使用するデータ信号として具現化される伝送可能な搬送波などの一時的媒体で実装され得る。
【0072】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためのものであり、本開示を限定することを意図するものではない。上に開示される並びに他の特徴及び機能、又はこれらの代替物のうちのいくつかは、他のシステム又は用途に組み合わされ得ることが理解されよう。以下の特許請求の範囲に包含されるように、本開示の範囲から逸脱することなく、当業者によって、本明細書の様々な現在不測の若しくは予期されない代替例、修正例、変形例、又は改善例がその後に行われてもよい。
【0073】
当初提示された、及び補正され得る特許請求の範囲は、現在、予想又は認識されないもの、並びに、例えば、出願人/特許権者及び他の者から生じ得るものを含む、本明細書に開示される実施形態及び教示の変形、代替、修正、改善、等価物、及び実質的な等価物を包含する。
【0074】
上記で開示されたものの変形、並びに他の特徴及び機能、又はこれらの代替物が、多くの他の異なるシステム又は用途に組み合わされ得ることは、理解されるであろう。様々な現在予期されていない、又は先行例のない代替物、修正、変形、又は改善が、その後に当業者によってなされてもよく、それらも以下の特許請求の範囲によって包含されることを意図している。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5